つながっても 見失っても
手放すな、欲望は君の命だ
レオは「アガペー」を望んでいるのに、絶対に与えられないから「お前はマブじゃない」と言い続けていた
マブにとっての「アガぺ」はかわうそによりとりあげられた上に「お前の愛は欲望だ」「お前に向けられている愛はエロスだ」とずっと貶められていた。
マブにとっては、エロスよりもアガペーが毒だったのでアガペーを失って胸に穴があいてしまう
今回、ずっと「エロスとアガペー」どちらを選ぶかという二対立構造を提示され続けてきた主題が裏切られて、アガペーこそが最大の毒(罪と言い換えていいかどうかは悩む)であるという回だったんだと思う
そこで、兄への無償の愛(アガペー)をもち、兄(誓)への償い(人を殺した罪をかぶせた)を済ませないまま死んでしまった兄を生き返らせたいという気持ちが転じて、最大のエロスになってしまってカインである弟(悠)は天の国から離れて放浪する
しかし死は恐れるものではない。キリスト教において死は祝福である(甘き死よ、来たれ)
誰かとつながりたいということは、アガペーを感じたいということ
その世界での一稀の\生存戦略/がさらざんまいの主題なのではないだろうか
ストルゲー:悠がストルゲーと思ってたけど実はアガペー
アガペー:春河がアガペーだと思ってたけど実はエロスなのではないだろうか
実の母をひきはなした罪によってストルゲーたる資格を失った春河
まるい円の外側にいるのは春河1人なのではないだろうか
春河はキャラクターリストでも苗字なしだし弟でもないのではないか。愛する相手を奪いたい 欲望なのかな…?
「ぼくとカズちゃんは、始めから終わりまでまぁるい円でつながっているよ。」
このキリスト教まみれのなかで突然円環の理的な概念を持ち出す春河
ウロボロスの輪の中心にいるのだろうか?ウロボロス=ヘビ=悪魔で春河は悪魔である(仮説)
春河が話す星の王子様と出会う夢は悪魔の契約なのではないだろうか
欲望か愛を選べと言われたが、春河はそのどちらも選ばず円の外に出ることで一稀とずっとつながることを望んだ
ケッピは堕落した神で、春河を止めることが出来ない
吾妻 サラは巫女なので春河を止めようとしているのかもしれない
登場猫で不思議なキャラクターのにゃんたろう、星の王子様の飼い猫だった説も唱えていきたい
ユリ熊嵐では「ねえお姉たま。本物のスキはお星さまになるって本当?」
「本当よ。本物のスキは天に昇ってお星さまになるの。そして流れ星になって地上に落ちたお星さまは約束のキスになるのです」
とあるように本物のスキ、は星になるのであり星の王子様はここでいうとやはり愛(アガペー)を集めているはずである
「弟」キャラクターでイクニ作品で思い出すのはユリ熊嵐の「みるん」である
彼は姉に「約束のキス」をねだってハチミツを集めるけれど、事故で亡くなってしまう
死んでから姉に「約束のキス、ぼくからすればよかったんだ。ね?」って言うのだが
約束のキス=永遠のつながり=運命の輪をつなげる(ピンドラ)=はじめからおわりまでの関係=アガペー
イクニ先生!そういうことですか?
愛してるのに愛を伝えることは出来ず愛は伝えないと愛だと思えない、
愛を伝えよう