はてなキーワード: 研究員とは
正確には不老不死ではない。
しかし、確実に、今までより遥か未来を経験することが出来る可能性が高まっていた。
アメリカのとある研究施設が、20名の成人男女の、10日間の冷凍保存に成功した。
このニュースは世界中の注目の的となり、世界中、寝ても覚めてもそのニュース一色だった。
研究施設には「私も」「俺も」という冷凍体験希望者の声が殺到し、研究施設側も更なるサンプルを収集する為、定期的に世界中から20名ずつの「体験者」を募る様になった。
世界中の物好き達がその企画に飛びつき、応募し、倍率は宝くじに当たるよりも高くなっていた。
「まさか当たるわけないだろうけど」
そんな軽い好奇心から、私は、共にノリノリだった妹を同行者として、その企画に応募した。
数日経ったある日、ぼんやりと見覚えのあるアドレスから、一通の英語のメールが届いた。
「うそ…いたずらよね??」
世界中で同様のメール詐欺が多発していたし、まさか自分が当選するなんて。
オフィシャルサイトを開き、慎重に送信元アドレスをチェックした後、本文を開いた。
本文サイトにあるリンクのドメインも、オフィシャルサイトにある記述も、念入りに確認した。
「本物だ……」
google翻訳を駆使しながら、血眼になって内容を確認した。
内容は至ってシンプルだった。
2021年11月〇日~2021年11月〇日までの10日間、あなた方は冷凍保存体験を受ける権利を獲得しました。
・当施設で体験した事に関し、一切の口外を禁じます。違反した場合、1億ドルの違反金を頂きます。
・当体験で発生した事象について、当研究施設は一切の責任を負いかねます。全て自己責任でご参加ください。
なお、当体験の必要最低人数を確保する為、本案内は余裕を持った人数へ送信しております。
「今日、話がある」
それが妹の第一声だった。
「まぁ、準備とか色々あるだろし」
そう答える私の言葉を遮って、妹が畳みかける。
「返事した?」
「や、まだ」
「はよせいや!他の人に取られるじゃん!」
「まじか」
「そうだね。『いつでも放棄できる』て書いてあるし、とりあえず確保しとこ」
心配性の母は間違いなく泣きながら(そしてブチ切れながら)反対するので、絶対に言えない。
10日間、いや、飛行機での往復を考えるともう少し、仕事も休まなければならない。
飛行機の往復チケットも取らなければならないし、聞いたこともない田舎にある研究施設までのルートも確認しなければならない。
「せっかくアメリカ行くんなら観光とかしたかったよね。でも休み取るの限界だしな」
「まぁ、それ以上のすごい体験をする訳だし!」
「てかさ、アメリカまで行って寝てるだけって、冷静に考えたらうけない?」
「まじそれ」
「職場に何て言う?」
「げー、姉ちゃんの会社ユルくていいな。どうしよ。どんな手を使ってでも休むけど」
「お母さんになんて言う?」
「なんて言おうか…」
「…………」
あれこれ画策しているうちに、一年ちょっとはあっと言う間に過ぎた。
なので、私達は一泊旅行程度の、冗談みたいに少ない手荷物を持って飛行機に乗った。
「結局お母さんに言えなかったね。どうする?」
「たった10日だし。『LINEの調子悪かった』とかで乗り切ろ」
「うん…無理あるけど、どんだけ考えてもいい言い訳みつからなかったしね」
妹はとにかく世紀の体験を楽しみそうにしていて、
心配性の私は、どんどん余計な事を考える様になっていた。
「当研究施設は一切の責任を負いかねますって、でもまぁバンジーでもこういうのあるしな」
「生還した、ってだけで、体験者全員健康だとは言ってないよな…いやでも何かヤバイ事があったらこんな実験続いてないでしょ」
「口外したら1億ドル…でもまぁ、うちの会社もコンプラ厳しいし普通かな…」
疑惑と正当化をうろうろしているうちに、飛行機はアメリカに到着した。
事前に入念に調べていたので、乗り継ぎを重ね、研究施設へはスムーズに到着した。
集合時間は午前7時。
研究者の方々からの挨拶、改めて体験内容と契約内容の確認、体調チェック。
体験前には栄養を蓄える為の豪華な食事でも与えられるのかと思いきや、排泄の関係もあるらしく、この日は何も食べさせてもらえなかった。
妹と「クッソ、出る前ちゃんと食べておけばよかった!」「クマが冬眠前に食べ込むのは一体何なの」と軽口をたたき合った。
「では皆様、防護服に着替えてください」
研究員の指示通り、なんだかよくわからない服に着替え、そのままついて行った。
道中、妹はずっとテンション高めにキャッキャとはしゃいでいた。
私は緊張で震えていた。
「ここが先ほどご説明した冷凍室です。皆様は、この中で専用のカプセルに入って眠って頂きます」
みなさまは、ねむっていただきますかー。
色々考えていると、冷凍室の扉が轟音と共に開いた。
中から、顔を真っ青にした大人達が、ガタガタ震えながら、研究員らしき人々に支えられ、ゾロゾロと出て来た。
これから体験する参加者の人達も、英雄を見る様な目で見つめ、共に拍手を送っていた。
え、おかしいでしょ。
こわい、どうしよう、こわい。
こんな貴重な体験が出来るんだから、余計なことは考えたらだめだ。
現に、あの人たちは生きて還って来てたし!
「では皆様、中へご案内致します」
「承知致しました。ではあなたはここで。お気をつけてお帰りください」
もっと怒られるかと思ったのに、研究員は驚く程スムーズに、笑顔で私を解放してくれた。
というか、切り捨てた。
妹も引き戻そうと中に向かって妹の名前を叫んだ。
すると、先ほどの笑顔のまま、研究員は私の前に立ちはだかり、同じ台詞を繰り返した。
「あなたはここで。お気をつけてお帰りください」
冷凍室の扉は、閉じた。
何もない。ここがどこかもよく分かっていない。おなかもすいたし、ひどく疲れた。
何より、妹をどうしよう。お母さんに何て言おう。
妹は無事に出て来てくれるよね?
10日間、どうしよう。
着替えもほとんどない。とにかくきつい。
妹は大丈夫だよね?
10日間どうすれば…
夢で本当に良かった。
汗びっしょりだった。服脱いだ。
妹冷凍されてなかった。よかった。
どうやっても矯正できないだろうし、こんな新入社員を通した人事は一体何を考えているんだか
基本的にうちに入ってくる人材は化学や物理を齧ってきた院卒の理系が中心なんだけれど
去年入ってきた新入社員は本当にひどかった、いや現在進行形で今もひどい
第一印象は穏やかで基本的にはイエスマンな学生、悪く言えば根暗な子という印象だった
最初にあった時に長期目標(弊社で、弊部署でどの様になっていきたいか、具体的に何をやりたいか)を聞いてみた時には
はっきりと目標を見据えてないらしく、ぼんやりとした回答しか返ってこなかった
まあ最初のうちはそんなもの、一年もすればもう少し使い様のある人物に育つだろう
そう思っていた
ところがこれがてんでダメだった
最初のうちは雑用が中心だったのだけれど、報告書や議事録の作成にも一日かかる
日報や月報もおぼつかない時があるし、かといって研究業務はマテバラなんかもとれてない
確かにうちは大学の「有機化学」「無機化学」「物理学」みたいな括りからは少し外れた所をやっているけれど
少なくとも半年すれば多少は使いものになるはずの人材だったのが、全然それに当てはまらない
おまけに内向的でコミュニケーション能力も低い、というより主体性が何もない
研究なんて新しいことをしてなんぼ、長期目標を見据えて動けるのが普通という所なのに
彼はそういったことが全然できていないし、大学で6年間何をやってきたのかというレベル
共同研究先の大学に同行させて打合せさせたり、海外企業の研究員との商談(英語)に出しても
ほとんど喋らず帰ってきて議論のタネも英語力も皆無という事実が分かるのみ
この時点で大分手の付けようがなかったけど、まだ何とかフォローして成長してくれればと思っていたんだよ
一年経験したんだから分かるだろと案件を任せたが未だに解決しやしない
普通高分子の知識や計算科学の知識なんて皆無でも一年猶予があって自習できる向上心があればできるはずだろう
(というかそういったものがなければ、我々がやっている法令対応や特許対応、申請業務なんぞ一生無理だと思う)
正直な話、派遣社員の方が技術力含め何もかも高いし、正社員で登用しているメリットが本当にない
危険物免許をとる頭があるのに、どうして業務に全く活用できないのか
弊部では基本的に二年目に新入社員の教育を行わせるのが慣習なんだが、あまりに酷すぎてやめさせた
替わりにお願いした中堅社員も「まあ、仕方ないですね」と納得しながら引き受けてくれたよ
その社員の方が二年目の社員よりも数十倍忙しいし、おまけに家庭も持っていて一番大変な時期だというのに
そうせざるを得ないほど、ただただ彼の状況が酷すぎた
そんな彼が、今度の社内発表会で弊部の業務成果の発表者に任命された
基本的に一年間で成果を出した人が発表するのだけれど、自分含め年かさの研究員は現在
結構な長期プロジェクトを抱えているためそちらに発表している暇なんかない
なので彼しか発表する人がいなかったというのが実情なんだけれど(ほかに動けるのが新入社員と派遣しかいないので消去法)
正直役員や経営陣にタコ殴りにされて、部署の株が地に落ちて終わりになると思ってる
確かに成果が無い所に急に発表者を投げた上司も悪いと言えば悪いんだが、
発表を押し付けられてから二ヶ月もあったんだから、発表に値する新規知見やら研究成果は普通に考えて出るでしょ??
納期に追われる企業勤めの研究員なんだ、不慣れとか二ヶ月「しか」なかったとかどう考えても言い訳だよね??
おまけに発表のストーリーすら全然できていないし、実験に対して全然ロジカルな考え方は出来てないし
その癖危機感がなくて上司にろくに相談しないし、上の人に助力を申し出たりしないし、かといって残業3桁やるでもない
上司についに詰められて一日かけて(わざわざ一日の業務や実験時間を潰して)発表のストーリー提出してたけど
そこまでしないと動かないのなら、研究はおろか社会人として働くのは向いてないからさっさと辞めてほしい、辞めてくれ頼むから
今年入った新入社員の子の方が気が利くし理解力はあるしコミュ力高いし、君の完全上位互換なんだよ
まだまだ書きたりない部分はあるし、バレとか気にしなければゆうに10倍くらいの愚痴は書けるくらい酷い
もう少し人間らしい社員だったら良かったなぁと、彼の無能さとそれで増える仕事の対応に頭を抱える日々にはもう疲れました
いい加減にしてほしい
タイトルの通り知能で分断されているって印象ですけどね
日本も同じに思う
今もなおTVにケンタにファミレスにフードコートは金持ちに選択だからなぁ
(スーパーZIP・・・”those ranking highest on income and college education”、つまり、「居住者の平均所得や大学卒業率が、最高ランクである地域」のこと)
このスーパーZIPが全米でもっとも集積しているのがワシントン(特別区)で、それ以外ではニューヨーク、サンフランシスコ(シリコンバレー)にスーパーZIPの大きな集積があり、ロサンゼルスやボストンがそれに続く。
ワシントンに知識層が集まるのは、「政治」に特化した特殊な都市だからだ。この街ではビジネスチャンスは、国家機関のスタッフやシンクタンクの研究員、コンサルタントやロビイストなど、きわめて高い知能と学歴を有するひとにしか手に入らない。
ニューヨークは国際金融の、シリコンバレーはICT(情報通信産業)の中心で、(ビジネスの規模はそれより劣るものの)ロサンゼルスはエンタテインメントの、ボストンは教育の中心だ。グローバル化によってアメリカの文化や芸術、技術やビジネスモデルが大きな影響力を持つようになったことで、グローバル化に適応した仕事に従事するひとたち(クリエイティブクラス)の収入が大きく増え、新しいタイプの富裕層が登場したのだ。
マレーは、スーパーZIPに暮らすひとたちを「新上流階級」と呼ぶ。彼らが同じコミュニティに集まる理由はかんたんで、「わたしたちのようなひと」とつき合うほうが楽しいからだ。
新上流階級はマクドナルドのようなファストフード店には近づかず、アルコールはワインかクラフトビールでタバコは吸わない。 アメリカでも新聞の購読者は減っているが、新上流階級はニューヨークタイムズ(リベラル派)やウォールストリートジャーナル(保守派)に毎朝目を通し、『ニューヨーカー』や『エコノミスト』、場合によっては『ローリングストーン』などを定期購読している。
また彼らは、 基本的にあまりテレビを観ず、人気ランキング上位に入るようなトークラジオ(リスナーと電話でのトークを中心にした番組)も聴かない。 休日の昼からカウチに腰をおろしてスポーツ番組を観て過ごすようなことはせず、休暇はラスベガスやディズニーランドではなく、バックパックを背負ってカナダや中米の大自然のなかで過ごす。ここまで一般のアメリカ人と趣味嗜好が異なると、一緒にいても話が合わないのだ。
990%も低所得者だとわかろうものなら その言ってることがたぶんわからないだろうとは理解してほしいけど 何言ってるかわかんないよ
自分が主人公で自分が高所得者になるなら たとえばコロナの治療薬を発明したりすればいいだけでしょ? それで大金持ち
それが嘘なら詐欺でつかまるけどつくればいいだけだし 作るっていって資金をあつめてなにかしらに使ってもいいかも 貧しいみんなに配るとかね
でもそんなことしちゃいけないじゃん? 作るっていってお金もらったんだからいっぱいあるから貧乏な人たすけるためにつかいますとか それ無駄につかって完成できなかった研究員の給料になって無駄かもしれないけどそれに使わないといけないでしょ
そんな使い方とか目的達成を見越してとかできないから しなくていい責任を背負わずに済んでる分お金が少ないんじゃないの? 重要な責務を担うけど給料ひくくていいわって人いる?
権限の保有者とか知識の持ち主とか高い労働力の人って自分の生産に関与してくれる人以外にも 貧しいみんなのために勇者みたいにがんばってるの?
そうじゃない悪い奴らが社会の仕組みを悪用してぼろもうけしてるっていうなら、なんでそんな犯罪者みたいなやつと町の社長さんをいっしょくたにして問うの?
はてブのホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ
「AWSによるクラウド入門」が2つ入っているのは?s=09というパラメータが付いているのと付いていないとので割れたせい。
根拠もなにもなぁ?
そもそも日本の研究者数は主要国中第3位だぞ???それにも関わらず論文全体に日本が占める割合は2.9%(米国:26.1、中国:19.3%、 英国:5.9%、独逸:5.2%)、
Nature や Science に不正を名指しされるレベル だぞ (https://anond.hatelabo.jp/20200323192719)
裕福な国の二代目三代目は、働かずぼんやり平和に生きれるので、教育には社会選別以上の意味はないと
無関心になった結果だ
企業が研究者数全体に占める割合57.4%、大学等が38.0%、非営利団体・公的機関が4.6%と、企業が約6割
人口当たりの研究者数は、日本が52.2人(2016年)で、韓国が70.5人、ドイツが48.7人、英国が44.4人、米国が43.0人(2015年)、フランスが41.7人(2015年)、中国が12.2人である
大学等の研究者数 を人口比で算出した場合は、英国を下回り、ドイツ、フランスと大差のない状況
https://www.stat.go.jp/info/today/119.html
https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2018/RM274_22.html
順位 | 職業 | 平均年収 |
1. | 医師 | 1237 🌟 |
2. | 航空機操縦士 | 1192 |
3. | 大学教授 | 1051 🌟 |
4. | 公認会計士、税理士 | 1042 |
5. | 弁護士 | 1029 |
6. | 大学准教授 | 861 🌟 |
7. | 記者 | 822 |
8. | 不動産鑑定士 | 777 |
9. | 歯科医師 | 757 |
10. | 大学講師 | 708 🌟 |
11. | 自然科学系研究員 | 674 🌟 |
12. | 高等学校教師 | 662 |
13. | 電車運転士 | 643 |
14. | 一般建築士 | 642 |
15. | 電車車掌 | 584 |
16. | 技術士 | 572 |
17. | 堀削・発破工 | 571 |
18. | システムエンジニア | 550 |
19. | 航空機客室乗務員 | 544 |
20. | 薬剤師 | 543 |
感想要約
『天気の子』は"子どもたち"(陽菜さんと帆高さん)が自然災害と対立する話ではなく,実際には"大人たち"と対立する話であるという視点が大事だと感じた。
『天気の子』では"大人たち"や社会は,"子どもたち"と"世界の仕組み"のふたつを無視していることが描かれる。
そして偶然にもそのふたつを兼ね備える子どもたち,つまり世界の仕組みを担っていた子どもたち(陽菜さんと帆高さん)が,今度は今まで自分たちを無視してきた社会を無視するという決断をする。
この決断が天気の巫女をやめて東京沈没を選ぶということだった。
①自然災害は無慈悲かつ強力なので人々は受け入れるしかないが,天気の子を人柱にするなどの方法はあった。(これが"世界の仕組み")
②しかし世界のことに興味を持つ"大人"はほとんどおらず,大人の多くは自分の生活を優先していた。
同様に子どもたち(帆高や陽菜さんたち)を優先する大人もあまりいなかった。
児童保護施設は陽菜さんたちがあのまま暮らしたいという意思を無視した。
須賀さんも家出した帆高が東京で暮らすことを手助けしていたが結局は娘のために帆高を島に帰らせようとした。
③大人たちが良識的で常識的な対応を続けた結果,帆高たちは追い込まれてしまった。
帆高は一度は手に入れた3人暮らしの幸せをもう一度実現するために,人柱になった陽菜さんに対して帆高は自分たちが幸せに生きるために社会のことは無視しよう,と伝える。
④数年後に帆高が東京に戻ると,何人かの大人たちは東京沈没を受け入れている様子が見られた。(もともと海だった場所を埋め立てた土地がまた海に戻った,など)
これは①の自然災害は受け入れるしかないものという態度が一貫している。
帆高はこれで本当に良かったのかと自問する。そして自分たちならきっと大丈夫だと確信して終わる。
改めて,帆高と陽菜さんの決断はよかったかと考えるとあんまりよくはないだろう。
最も良い可能性とは大人たちが子どもたちのことを理解し,世界の仕組みを知り,一致団結して自然災害と対峙することだった。しかしそうはならなかった。
じゃあ陽菜さんの命と東京とでどっちが大事か,とか聞かれてこっちですとか言える人もあんまりいないだろう。それはつまり帆高のやったことが間違ってると言える人もあんまりいないということである。
そもそも帆高たちには人柱と東京を選ぶトロッコ問題のスイッチがたまたま与えられただけで(陽菜さんにとっては自殺か東京かを選ぶスイッチである),彼らは別に英雄や総理大臣とかじゃない。彼らが人々を助けなきゃいけない理由も特にない。
だがしかし陽菜さんは一度は晴れを届けるという形で人々と関わることを自分の生き方の形として納得していたので,陽菜さんにとって人柱になることはそういった生き方の延長線上にはあったかもしれない。
帆高の言葉は,そうやって新たに獲得できたばかりの天気の巫女というアイデンティティも捨てて生きていこうという提案だったわけだ。
この辺は前作の『君の名は。』より話が一段階難しくなっているなと感じる。『君の名は。』では,三葉は隕石から町を守るにあたって父親(大人たち)の協力を得られなかったが,結局子どもたちだけでうまく問題を解決することができた。
一方で『天気の子』では東京沈没はうまく回避できなかったし,世界の在り方だけでなく,これから陽菜さんたちはどう生きていけば良いのかという彼ら自身の問題まで提示されている。
『君の名は。』の話を出したので,『天気の子』含めこれら2作における"世界の仕組み"観についてちょっと振り返る。
これら2作では何か神様のようなものがもつ絶対的なルール(黄昏時とか入れ替わりとか天気の巫女とか)と,自然が持つ絶対的な脅威が関連している。
これらは新海誠監督の美しい自然の描写や生々しい街の描写によってより説得力を持つものになっている。
まず世界に都会(東京)と自然があり,そしてその両方を支配している絶対的なルールがある,というのが世界観の基本にある。そして2作ではその絶対的なルールに巻き込まれた若い男女がテーマとなっている。
都会と自然の中に同じ神秘的な仕組み現れるというのは現代のアニミズム的な思想を感じる。
『君の名は。』では神秘的な存在というのは,神の領域としてしか現れず,つまり肉体(?)を持つ神様のようなものが目の前に現れるということはなかったが,『天気の子』では雲の魚や龍のような存在が描かれていて,神秘的な存在の具体的な描写が新しく行われていると思った。あの龍みたいなやつかっこいい。
ちなみに雨が続くやつは台風ではなく巨大な寒冷前線(真夏に雪が降ったのも特徴)として描かれている。これは非現実的な災害として描かれていた。
『天気の子』の大人たちについて,彼らの対応が極端に間違ってたかというとそうでもないだろう。一応,陽菜さんが空に消えた夜に多くの人が陽菜さんが泣く夢を見たらしいが,それでも天気の巫女とか信じて行動するのは難しいだろう。
とくに刑事たちの働きぶりは淡々としていて彼らの思想が見えてこないと最初は感じたがむしろ仕事に内面が出ないというのがまさしく大人らしい態度だったのだろう。
高井刑事が帆高にイラついたり,安井刑事が泣いている須賀さんに声をかけるというシーンは彼らの人間味を出しているが,しかし彼らはとくに雨や天気の巫女については言及しなかった。(つまり世界の仕組みを認知していないあるいは興味がなかった)
その一方で,世界のことに興味があり,また就活中の身でありながら帆高や陽菜さんを助けるためにバイクでお尋ねものになってくれた夏美さんは"大人たち"には全く当てはまらない人物として描かれていると感じた。
夏美さんのこの作品における存在意義,特に就活に失敗するような描写がなんの意味をもっていたのか,夏美さんが持つ就活の問題が帆高たちとの関わりでどう変化したのか,あるいは変化しないならなぜそんなシーンを入れたのかを結構不思議に思っていたのだが,こう考えるとあのシーンは夏美さんが大人たちの側の人間ではないことを描写していただけだったのかもしれない。
ついでに帆高が銃持つ必要あったのかという疑問もあって,最初は陽菜さんの天気の巫女の力と対比するための帆高の力として与えられたのかな〜〜くらいに思っていたがあれもやはり帆高と社会の対立を深めるための舞台装置だろうと思っている。
『天気の子』は大人たちと子どもたちの対立を強調しているが,これらに当てはまらない大人も当然いた。
天気の巫女と人柱の仕組みについて知っている老人や,雲の上についてはしゃいで話す研究員などは世界の仕組みに関心のある人たちだった。また立花さんや天気の巫女の一環で関わった人たちのように,誰もが帆高たちの邪魔をしていたわけではない。
須賀さんについて振り返ると,家出の理由を明かさないがとにかく東京で暮らしたいという未成年の帆高の意思を初めて尊重し仕事と住処を与えたひとだった。しかしやがては帆高を匿うことのリスクを考えて,万札と帽子を渡し帆高に帰るように伝えた。
帆高の家出の理由は最後まで明かされなかったが,深刻な事情があるかないかに関わらず意思を受け入れるというのは尊重の仕方として正しい形だろう。
須賀さんは最後は帆高のもう一度陽菜さんに会いたいという心に,妻を亡くしもう一度会うことが叶わない自分と通ずるものを感じたのか,警察と対立し帆高を解き放つ選択をとる。
ここは帆高解放連盟のなかでも夏美さんや凪(先輩)たちとは全く違う動機を持っている感じがする。須賀さんはなんというか常に帆高を対象として動くキャラだなという感じがした。初対面でビールをたかるシーンからは想像できないキャラクターの広がり方だった。
そんな感じで『天気の子』はどうにもならない話だったという感じがあるが,帆高はまだ未来があると確信してたので今後に期待大。
帆高まとめ
私立大学等経常費補助金
私立大学・高等専門学校などの教育と研究条件の維持向上、学生の経済負担の軽減、経営の健全化を目的に交付される、国からの補助金。教職員の給与、教育・研究の経費に当てる一般補助と、生涯学習時代の社会人教育、学習方法の多様化などの特定の分野や課程に対応する特別補助とがある。私学助成金。
私学助成の充実:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002.htm
Fランの問題
奨学金が支える「Fランク大学」の葛藤と不安1300万円のハンデを負って通う価値はあるか:東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/115203?display=b「日本の大学経営が、奨学金という名の借金で支えられていることは、まぎれもない真実。パチンコホールにサラ金のATMが設置されて批判を浴びましたが、今の大学はこの状況と重なる部分がある。大学に進学したかったら奨学金を借りてこい、というのですから。何とも気が重いことです」
日本学生支援機構の遠藤理事長が言う、「奨学金の貸与にふさわしい教育サービスを提供すること」の必要性をもっとも実感しているのが、われわれFランクの大学です。「少人数で、面倒見がいい」ことを大学としても掲げているけど、こんなことは経営の大前提なんですよね。
学生には「勉強する意味」から教える必要がある など高等教育として意味をなしていない
大学教授は教員。大学は専門家を育成するところ
1. 高等教育と呼べる質がないことは明白なのに税金が投入されている大学の存在は問題 anond:20190216104925
2. 研究拠点としては機能していて、研究結果をちゃんと発表していたり、企業と協業してたりはするが、教員としての自覚がなさそうな先生方が多い。潰して研究開発法人にしたら?
↓
↓
■学校教育法 第3条、第8条及び第142条の規定に基づく「大学設置基準」
第十四条 教授となることのできる者は、次の各号のいずれかに該当し、かつ、大学における教育を担当するにふさわしい教育上の能力を有すると認められる者とする。
学ぶ意味から理解する必要がある高等教育に適さない学生の存在は問題ではあるが、教育を放棄する教員の存在も同じくらい重大な問題
あと、SNSやメディアで大暴れしている方々とか、専門外に言及してる方々とか、いい加減なんとかしませんか?
なお日本の研究者数は主要国中第3位
企業が研究者数全体に占める割合57.4%、大学等が38.0%、非営利団体・公的機関が4.6%と、企業が約6割
人口当たりの研究者数は、日本が52.2人(2016年)で、韓国が70.5人、ドイツが48.7人、英国が44.4人、米国が43.0人(2015年)、フランスが41.7人(2015年)、中国が12.2人である
大学等の研究者数 を人口比で算出した場合は、英国を下回り、ドイツ、フランスと大差のない状況
https://www.stat.go.jp/info/today/119.html
https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2018/RM274_22.html
研究開発法人とは
国立研究開発法人とは、日本の独立行政法人のうち主に研究開発を行う法人で、個別法によって定められたもの。
独立行政法人通則法の一部を改正する法律(平成26年法律第66号)によるもので、2015年(平成27年)4月1日より施行された。
科学技術に関する試験・研究・開発にかかわる業務を5~7年の中期的な目標・計画に基づいて行う。 https://www.jst.go.jp/link/agency.html
■改正前の研究開発法人はこうだったら良いよね懇談会(平成22年) :文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/015/gaiyo/1292055.htm
○大学にはないような独創性、国際性、自由度を強く保障する研究体制を構築し、人材の厳格な評価、国際公募の実施を行うべき。一方、若手人材に対する助言機能の充実、また彼らに雑務をさせないことなど、研究開発法人には優秀な次世代エリート研究者を育成するシステムが科学技術振興国との差別化の観点で必要。
○研究開発法人は、民間企業の研修員を受け入れることなどにより、研究開発関係者の育成に対して積極的に貢献するべき。
○研究開発法人には、科学技術を国民につないでいくこと等の重要な機能がある。
○若手研究者がいきたがるような、輝くような研究開発法人が必要。輝いているところには資金も集まる。いい人材を引っ張り合うような競争、売りを作り出すようにすることが必要。
なおそれなりの給与は貰っているように見えます
7 . 記者 822
9 . 歯科医師 757
16. 技術士 572
18. システムエンジニア 550
怒り狂っているんですよ私は。
私はトイレで性急なセックスをするというシチュエーションが好きな女だ。フェミニストは「あなたは男から奴隷的にコントロールされてる被害者」とか訳知り顔で言うけど、これが本当に腹が立つ。私の神がかった顔とスタイルの良さでむしろこちら側がオスをコントロールしてるんだよ。吸血鬼が美女の生き血吸うのと同じ。自分に勃起して前後不覚になってる男と性急な形で一つになることで最高に気持ちよくなる私が、かわいそうな男の奴隷なの?ふざけんなよ。これが私の性欲だよ。こんな私の性欲をも肯定するのがフェミニズムだったんじゃないのか?
渡辺ひどい!モノ扱い!って言うけど、それは女性がセックスに応じなかった場合の話じゃん。フェミニストが口酸っぱく言っている「合意」のもとに何度も行われたセックスでは、それはそういう「プレイ」だろう。これが男性同士の不倫だったら?きっと不倫相手の男性は可哀想だとは言われなかったよね。そういうプレイかよ変態めって感じじゃん。なぜ女性の意思をなかったことにするのか。女に性欲なんてないでしょとか言ってる20年前の男かよ。
渡辺と女の共同クズ作業なのに、渡部のクズだけクローズアップされて女性差別もいいところだよ。共同研究なのに男の研究員だけ注目するクソムーブみたいなものじゃん。フェミニストがそんなのでどうすんの?
最近、他者への同調圧力というかモラル強制というか自粛警察的な思考が激しいので書き殴る。
公共の場で周囲に配慮した最適解が取れないやつが腹立たしい。電車での足組み、割り込み、広く場所を取る。
歩道でも真ん中をトロトロ歩いているやつを見るだけでイラつく。道空けないやつとか。
歩きスマホは特に無理、あいつら対向に避けさせる前提で突っ込んでくるもの。おまえそんなに偉いのか、っつーの。
(なぜかマスク無しはそんなに気にならない。コロナ発生当初は危険者以外はマスク無しが妥当、と思ってたからかもしれん。)
会社でもでかい声でずっと喋ってるやつ腹立つ。これは聴覚過敏なところがあるからかもだが、集中できんのよ。
いや雑談は大事だよ?という理性と本能的に腹立つのが相反している。
セロトニンが足りねぇのかなぁー。人に対する期待値が高すぎるのか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%B2%9B%E8%AD%A6%E5%AF%9F
独立行政法人経済産業研究所上席研究員の藤和彦によれば、心理学では、「他人のために自己犠牲をも厭わず真面目に働く人が、理不尽な行為に接すると、自らの損失を顧みず、あらゆる手段を使って、相手に目にもの見せてくれようと燃え立ってしまう」ことが知られるが、こうした義憤に駆られた行動は、体中で合成されるセロトニンという脳内物質が関係していることが判明している。脳内のセロトニン量が少ないほど、利他的行為を行う半面、理不尽な行為に対する許容度が低くなる傾向があり、日本人の脳内のセロトニン量の分泌量は世界でも最小の部類に入ると言われる。藤はこうした点から、自粛警察という現象は日本人の強みが引き起こす負の側面であるといえるかもしれないと述べている[13]。
心理学のなんちゃらで期待高、関心低はクレーマー気質だとあった。
人に関心がない割に期待だけしてしまうせいなのか。
(関心は高く、期待は低く、がいちばん良いらしい。期待するだけはいかんなぁ、他の人間に対してはポジティブな関心だけ持ちたい。)
周りの幸せそうな人間は自己中心的に生きてる気がする。周りがどう思うか、など考えずに自分が得するように動く。
これも資本主義?自由主義?個人主義?なんだろうな。古き良き昭和がー、とか言い出したら老害。
そもそも俺は誰のためにマナーとモラルを守ってるんだろうね。そうしないと品が無い、ダサい、人として、みたいな、もはや宗教観みたいになっている。
いわゆるハッピーな人らは相手に期待しない、ので自分も緩い、とかあるのかもしれん。
これが私、人がどう思おうと関係ない、みたいな。
ああ嫌だなぁ…ハッピー考え方ほんと否定したいし、否定する自分も嫌だ。
もっと楽に生きないといけないと思っている。
んでも腹たちたくないんで外出たくないと思っている、ガチで。
ちなみに酒飲むといい感じにどうでもよくなるのでアル中です。そして飲みながら書いている。
なんか吐き出すと良いらしいので書いてみた。
どうやったら治せるんだろうね。
「日本軍慰安婦被害者が日本側の基金を受け取らないように勧めた事実はない」という韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の釈明と相反する被害者証言が出てきたことが確認された。
韓国挺身隊研究所研究員出身のキム・ジョンラン氏が2004年に書いた博士論文「日本軍『慰安婦』運動の展開と問題認識に対する研究:挺対協の活動を中心に」によると、1990年代に日本が政府次元の「国家賠償」ではない、市民が集めたアジア平和国民基金を支給しようとした当時の状況が詳細に出ている。
論文によると、挺対協は1997年1月に被害者7人が日本の国民基金を受領することにした事実が明らかになると、「ごく少数のおばあさんの行動は他の多くのおばあさんにさらに屈辱的だ」としてさびしさを示した。
実際に活動家らと国民基金を受領した被害者の間の葛藤を見せる証言もある。論文が引用した証言集で被害者のソク・ボクスンさんは「私たちは年を取ってどんどん死んでいく。どからであれくれるお金を受け取って使って死にたい。多数がこうだ…。おばあさんたちの要求は無理でもなく、そこでこんどはまた挺対協で(国民基金を)与えるなと日本に噂を言いふらしたんだ」と話した。
ソクさんはまた「何であれ何千万ウォンもくれるならそのままおばあさんたちがもらえるよう放っておけばいいのに…おばあさんたちはみんな死にかかっているじゃないか。ところが募金を受け取るな、それを受け取れば汚い金だ、売女だ、こうした耳障りなことばかり言う」と吐露した。
論文によると挺対協は「日本と被害者の間で信頼回復が先行しないため」「国民基金は日本軍慰安婦犯罪に対する免罪符を日本政府に与えるもののため」「被害者の名誉と尊厳をもう一度踏みにじるもの」という理由で国民基金の受領に反対した。当時挺対協は声明で「日本の国民基金を受け取った7人のおばあさんの行動は正しくなかったと評価されるほかない」と言及することもした。
論文著者であるキム氏は中央日報の電話取材に、「論文は具体的な資料に基づいて作成した。当時論文内容に挺対協が反発したり異議を提起したりはしていない」と話した。
これに先立ち日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯のハン・グクヨム運営委員長は20日にソウルの旧日本大使館前で開かれた1440回目の水曜集会で、「日本政府が1994年8月に発表した国民基金を挺対協が受け取れないようにしたという批判を受けている。被害者に受け取るなと勧めたというのは一抹の真実もない歪曲だ」との立場を明らかにした。
ハン委員長は2015年の韓日慰安婦合意後に被害者が日本政府の出資金で設立した「和解・癒やし財団」の支援金を受け取らせないようにしたという疑惑に対しても否定した。彼は「この合意によって韓国政府は国連など国際社会で慰安婦関連発言を中断し、撤去の危険に直面した平和の少女像を守ろうと若い学生たちが寒い冬の道路で夜を明かした。その時の不正義な状況と挫折感を私たちはみんな忘れることはできない。その渦中におばあさんに支援金を受け取るなという原則に外れたことを挺対協がどうしてするだろうか」と話した。
正義連と尹美香(ユン・ミヒャン)前代表をめぐる後援金流用をはじめとする議論は7日に李容洙(イ・ヨンス)さんの記者会見で始まった。李さんは正義連に向け「水曜集会をなくさなければならない。ひとつも役に立たない。参加した学生たちが出した義援金はどこに使ったかもわからない」と批判した。