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はてなキーワード: 聖職者とは

2018-05-30

[]フランシスダッシュウッド

1708年イギリス貴族の家に生まれる。

早くに両親を亡くしたことから、若くして莫大な遺産を受け継ぐ。

放蕩生活を送る一方、サロン主催するなどして文化人交流し、政界にも人脈を作っていく。

その集大成が1753年につくられた「ヘル・ファイア・クラブ」と呼ばれる秘密結社で、

修道院を豪奢に改装した会場に、貴族政治家聖職者芸術家などが夜な夜な集まり

悪魔崇拝儀式を模して乱交に耽るなど、淫蕩頽廃の限りを尽くしていた。

皇太子の頃のジョージ三世、後のイギリス首相ジョン・ステュアートロンドン市長を務めたジョン・ウィルクス、

サンドイッチの由来ともなったサンドウィッチ伯爵や、かのベンジャミン・フランクリン参加者とされ、

政界の一大スキャンダルとしてバッシングを受けることとなった。

しかし、実際には酒を飲んで騒ぎながら政治を語りあう、普通サロンであったともいう。

1762年にダッシュウッドが大蔵大臣指名されたことでクラブ解散となった。

晩年領地隠棲し、1781年に亡くなった。

2018-04-23

anond:20180422233623

「すべてのセクハラパワハラ」って言った人がおってな。

まりセクハラってのは、相手が逆らえん力関係が前提にあったうえで、意に沿わない性的関係を迫ることな

これ、男にとっても他人事やないんやで。

先ごろ角界でも行司ホモセクハラが発覚したけど、カトリック教会じゃ定期的に聖職者性的虐待スキャンダルが起きてるな。

帝国海軍でも男ばっかりで軍艦乗ってるからホモセクハラ日常茶飯事だったって証言がある(東映映画の『日本海海戦 海ゆかば』にはそれが暗示されてる)

その手のホモセクハラで、少年おっさん性的被害を加えた話ってあるか?

おっさんが年少で同性の部下に手を出すパターンばっかりじゃねえか!!

つか、運動部でもその手の話は絶えない(薄めの野獣先輩ごろごろいる)

……いやだからホモの話がしたいんじゃなくて、逆らえない力関係を前提に、意に沿わない性的関係を迫るられるのは、男にとってもイヤだって

からセクハラって充分そんなに重大な問題だと思うよ

とりあえず俺は、仮にお前が職場上司だったとして、俺の同意なく俺の金玉を触ってきたらイヤだ、すげーイヤだ

2018-03-03

西ヨーロッパ(+南ヨーロッパ諸国歴史的英雄

anond:20180228164845

オーストリアプリンツ・オイゲン(1663-1736)オーストリアの名将。元はフランス貴族だが、軍人としてハプスブルク家に仕え、祖国フランスと戦い続けることになる。オスマン帝国との戦いでその西進を挫き、スペイン継承戦争においてはイングランドマールバラ公と共に大活躍をした。
スイスウィリアム・テル(?-?)スイス建国英雄として知られる。オーストリア代官に強いられて息子の頭に置かれた林檎を射抜き、後にその代官を射殺したことで、それがリュトリの誓いに始まるスイス独立運動へとつながったという。ほぼ確実に架空人物だが、スイス国民実在を信じているならそれでいいのだ。
スロバキアユライ・ヤーノシーク(1688-1713)伝説的な義賊山間商人聖職者などの金持ちから金品を奪い、それを土地の貧民や有力者たちに渡していた。有力者は見返りにヤーノシークを守っていたという。やがて捕らえられ処刑されたが、民族意識の高まりと共に支配者への抵抗の象徴と見なされるようになった。
チェコヴァーツラフ1世(907-935)ボヘミア公敬虔信徒として、チェコキリスト教化積極的推し進め、また神聖ローマ帝国に臣従して外圧を緩和した。キリスト教に反対する貴族たちによって暗殺されたが、その死の前後にさまざまな奇跡が起こったという。
ハンガリーマーチャーシュ一世オスマン英雄フニャディ・ヤーノシュの息子。ハンガリー王に選出されると、領土としては最大版図を、文化としてはルネサンスをもたらし、ハンガリーの最盛期を築き上げた。水戸黄門のような廻国漫遊譚があるらしい。
ポーランドヤン三世ソビエスキ(1629-1696)若いから各地で戦功を重ね、国民的人気を得たことで自由選挙によって王に選出された。オーストリア首都ウィーンを包囲していたオスマン帝国大軍を、かの有翼重装騎兵フサリア3000騎の中央突破によってさんざんに打ち破り、ヨーロッパ守護者として大きな名声を得た。
オランダウィレム一世(1533-1584)オラニエ公ハプスブルク家支配下にあったオランダ貴族だったが、カトリックへの強制改宗に反発して起きた独立戦争においてその反乱の中心となる。「海乞食」と呼ばれる船団を率いて港湾都市ゲリラ的に襲って勢力を拡大、事実上独立を果たしたものの、戦争が続くなかで暗殺された。
ベルギーアンビオリクス(?-?)ガリアに住むベルガエ人の一部族、エブロネス族の王。「アドゥアトゥカの戦い」において、カエサルの麾下にあったローマの一個軍団を、谷に誘い込んで殲滅した。カエサルにとってはガリア戦争における最大の痛手となり、その後の反撃でエブロネス族の土地占領したものの、とうとうアンビオリクスを捕らえることはできなかった。ウェルキンゲトリクスと似た扱いで、ガリア自由を求めた英雄とされる。
ルクセンブルクヨハン盲目王(1296-1346)ボヘミア王およびルクセンブルク伯。晩年には病を得て盲目になりながら、百年戦争の激戦「クレシーの戦い」に参戦して壮絶な討ち死にを遂げた。ルクセンブルクでは国を発展させた名君として評価が高いが、チェコでは戦争ばかりで領地に戻ってこなかった王として人気がないという。
ドイツビスマルク(1815-1898)プロイセン王国首相普墺戦争普仏戦争勝利してドイツ統一し、外交でもフランスを封じ込めて欧州の均衡を保った。その豪腕ぶりから「鉄血宰相」の異名を取る。他の候補オットー大帝バルバロッサフリードリヒ大王あたりか。
フランスナポレオン・ボナパルト(1769-1821)言わずと知れたフランス皇帝。他の候補カール大帝ジャンヌ・ダルクド・ゴールあたりか。ちなみにカール大帝ドイツでも人気だけど出生地ベルギーが最有力らしい。
スペインエル・シッド(1045-1099)本名ロドリゴディアス通称アラビア語の「アル・サイイド」に由来する。カスティーリャ王国アルフォンソ6世のもと数々の戦いで活躍し、王によって追放されたあともバレンシア征服するなど、レコンキスタ英雄として勇名を馳せた。後に叙事詩に歌われた。
ポルトガルアフォンソ1世(1109-1185)初代ポルトガル王伝説的な「オーリッケの戦い」でムラービト朝大軍寡兵撃破し名声を得た。主君であるカスティーリャ王国対立した後、和解して独立した。イベリア半島イスラム勢力と戦いながら領土を広げ、リスボンまで占領した。
イタリアジュゼッペ・ガリバルディ(1807-1882)南米ウルグアイの「大戦争」に参加し、そこでゲリラ戦術を身につけた。オーストリア支配のもと、統一の機運が高まるイタリアにおいて「赤シャツ隊」と呼ばれる義勇軍を結成、シチリア南イタリア占領すると、そのままサルデーニャ王国に献上。イタリア統一に大きく貢献した。その後も何度か軍を率いて決起しつつも、政治にはほとんど関わらないまま隠遁生活を送った。

2017-11-23

anond:20171123104427

普通に聖職者とかでなくせと考えてる人いっぱいいるでしょ

別にそう思う人がいたっていいじゃん

多数派になったらやだけど今の日本では近未来にそうなるとは思えないな

2017-09-21

霊長の道徳

http://ncode.syosetu.com/n3339da/235/

 彼はぼさぼさの髪で、やや背の低い小太りのむさ苦しい男だ。

 一応、聖職者らしく白いローブを着てはいるが、裾がズレていて、どうにも冴えない感じだ。

 典型的ヲタクに見える。いつの時代もこういう奴がいるんだろうなー。

 大して有能そうな奴でもないんだし、ちょっとキモいし、コイツと終生の友人になるなんて事は無いんだから、利用するだけ利用してボロ雑巾のように捨ててやるッ!

2017-08-22

医師の働き方がしんどそうすぎて見ていてつらい

追記

多くの方々に見ていただきありがとうございます

エントリ末尾に返信というかコメントを残しています

ここから本文

友人の医師の働き方が異常で見ていてつらい。

もちろん教員SEや一部の公務員などほかにもひどい業界もあるけれど、特に、人の命を預かる仕事で、これほどひどい状態なのは、将来患者になりうる自分やほかの人々のためにも看過できない)。

※ 本文は2017年の、西日本地方都市のそれぞれ異なる自治体で働く3人のアラサー医師聞き書きです。

自分が聞いた時点である程度脚色されているだろうし、きわめて一部のものしかないことはご留意ください。

規則で長い勤務時間:待機・当直・日直

まず、病院によって大きく違うだろうけれど、待機や当直について。

自分の友人は月に3-4回、当直がある。

これは、最初は夜出勤して翌朝帰るシフトのことかなあ、生活リズム狂ってたいへんだなあ、と思っていたけれど、聞いてみると、1日8時半から働いて、そのまま当直で病院に残り、なにもなければ宿直室で眠れるけれどそんなことはなくて何度もたたき起こされて診察・処置する。

そのまま朝を迎えて、ふつうカンファレンス(ほかの業界で朝会・朝礼に該当するものらしい)があって、そのまま日中勤務して、夜帰る。もちろんトラブルと遅くなる。

ただ、別の大学病院に勤めている友人のところでは、当直翌日は、半休とりやすい(もちろん有給)とかもあるけれど、それは恵まれている、という口ぶりであった。

待機というものもある。これは月に5-6回ほど、夜間や土日のオンコール体制のこと。

土日のオンコール体制24時間。土曜の朝から日曜の朝までとか。お酒も飲めないしすぐ出勤できる場所にいないといけない。

そして、呼ばれなければ、勤務時間とはみなされないので給料は出ない。

これの呼ばれる頻度は5回に2回ほど?

日直は、土日にふつうに働きに出ること。これは月2回ほど。代休はない。

一週間にどれくらい働いているんだろう・・・

裁量のなさ:業務量の不安定

そして、普段の勤務は、平和であれば早く帰れる日もあるけれど、患者さんの数や救急車や急患の状況によってはかんたんに22時を超えるし、時間だけでなく自分計画をたてにくい。

こうした振り回されやすさ、自分裁量のなさはつらいと思う。

ちなみに、看護師さんもまたたいへんで尊敬する仕事ではあるけれど、かれら(注:某文化により、平仮名のかれらは男女を含む)はシフトが組まれているので超過勤務が続くことは医師ほどではないと思う。

これだけでも異常な労働時間拘束時間だと思う。

勤務時間が長く、かつ裁量の少ない仕事は高いストレスがあるとは聞く。

こういう過労・睡眠不足になりやす状態で適切な判断ができるだろうか。

ぼくら一般市民患者のためにも医師労働環境改善必要だと思う。

ハラスメントの起こりやす

時間だけではない。

人の命を救う聖職者とみなされており、暗黙の裡に自己犠牲が求められ、また称賛される。そこでは医師健康生活を守るという当たり前のことも自分勝手、ととられやすい。

有給はとりにくく、退職時にまとめてとると、ずっと陰口を言われる。

医局人事での転勤も多い。医局から抜けると、この地域で働けると思うなよ、と言われる(とはいえ、こう言われたけれど実際には働き口を見つけた友人はいるとのこと。日陰になるけれど)。

また、上司資格取得のプロセスに関わっているため、明示的にも暗黙的にも要求を断りにくくパワハラがおきやすい(これは大学などのアカハラと似ている部分はある?)。

患者さんも、命がかかっていることもあり感情的だったり、反発的なひとも珍しくはなく、コミュニケーションコストが大きい。

年齢を重ねての多浪や再受験が多いほどに憧れの職業であり、また、患者さんから先生はたくさんもらっているんでしょ、と思われるというのもある。

原因

これはなにが原因でどう解決されるべきだろう?

上記聖職扱いされやすいのと労働組合が動きにくいのもある?

これは、転勤の多さや、労働者経営者あいだの連続性があり対立しにくいというのはあるかもしれない。

はいえ、いま調べてみるといろいろ活動している団体もある。

2009年設立された全国医師ユニオン

http://union.or.jp/

(機会があれば応援したいし手伝いたい)

医労連ちょっと政治的活動にお熱の様子。

http://irouren.or.jp/lines/

きつい状況にある医師のみなさまはうまく使ってほしい、と外野ながら思う。

ほか、職種別にタテワリな組織IT投資への無理解ITリテラシーの低さからなる非効率さはありそう。こういうところに入るコンサルティングシステムベンダー、たいへんそうだけれど期待。。プラクティスとか知見、知りたい。

むすびに

こういう状況をみていると、医療崩壊もそら起こるし、夜間に救急車も受け入れられないのもわかる。

お金がなくて増員が見込めない現在、どうやったらいいんだろ。夜間は診療報酬めっちゃあげるとか?

東大卒女医さんが自殺でもしないと変わらないのかもしれないけれど(現代社会への皮肉)、そうなるまえになんとかしたい。ひとまず、こういう現状を知ってほしく書いてみた次第です。

もちろん冒頭に書いたように、ほかの業界、ほかの職種にはもっともっと低い報酬社会的地位で劣悪な労働環境のもとにいる日とも多くいるとは思うし、それらも併せて改善されてほしいし、応援しています

勝手尊敬しているmedtoolz先生がご見解を書いていただけないか・・・

追記

主語が大きくて、「医師」ではなく「勤務医」についてでは、とのことでほんとそのとおりだと思う。ただ、指摘があったことを残すためタイトルは訂正しません。

この開業医との格差などどうするべきなのでしょうね。


辞めればいいじゃん、というコメントは、ミクロで見れば正しいのですが、医師個人問題だけではなく、ぼくら一般市民が受けることができる医療にも影響があるので本質的解決にはつながっていません。


また、するどい指摘としては、これを医療政策学者の津川友介氏など制度設計解決を試みる案もあるとのこと。

少子高齢化が進み経済的にもうまくいっていない現代日本では、医療費増加で医師を増やして解決することは難しいと思う。

保守的業界団体などからは反対されるかもしれないけれど、医療費を抑制するためにもすすめてほしい・・・一般市民はなにができるだろうか?

ポジティブ医療抑制を狙う政治家応援したい(誰かいたら教えてほしい)

https://anond.hatelabo.jp/20170822181512

さらに追記(2018/7/1)

私が医療崩壊トリガーになる未来

https://anond.hatelabo.jp/20180630150652

読みました。真剣自分人生職業倫理を考えていることをすごいと思います

自分増田を書いて1年ほど経ちましたが、まわりで一番疲弊していた医師の友人はメンタル病みかけて現場をはなれています。国がお金をかけて教育してきたのにこれはもったいない

そうしたことを受けていまの考えをちょっと書いてみます

ブコメでは医者を増やせばいい、という意見もあるけれど、ますます増える社会保障費の負担を増やすわけにもいかないと思います。80歳の高齢者寿命を1年延ばすのに若者給与から天引きされる社会保険料はいくらなら妥当なのでしょうか。

これからは、主治医廃止医師以外の看護師や在宅医療家族にもできることを増やしていく規制緩和などはありつつも、戦線計画的に縮小していく必要があると思います

言い換えれば、積極的医療崩壊させていく。

救急は集約してお金をとる・診療の予約数制限する・処置は通常の勤務時間内にスケジュールする・ベッドを減らす・医者体調不良なら休んで当日は受診休むなどなど(もっとよいアイデアはありそうでしょうか?開業医勤務医の差問題はよくわからない)。

目の前の患者の命よりも労働者健全労働環境を優先するといってもよいです。そしてこれによって長期的には健全に働ける人が増えることで救われる患者は増えるのではないか、とも(これは建前かもしれません)。

具体的な医療者の行動としては、消極的サボタージュ。使命感よりも自分の体調を重視して管理職をつかったり、休んだり勤務状況を変えていく、上記労組相談するなどよいのでは、と思います

ひとりで抱えないこと。余裕が出てきたらマスコミタレコミしたり(増田に書くだけでも!)して世論を動かしたい。

簡単ですがこんなことを考えました。賛否あると思いますが皆さまどう思いますか?

2017-07-25

https://anond.hatelabo.jp/20170725175828

性犯罪宗教としての特性関係あるのか?そうでなかったらただの個人犯罪でしょう。

聖職者から性犯罪を野放しにしてはならないが、そうでなかったら、聖職者からと言ってそれ以上は全く関係ない。

パワハラ要素があったというのなら、それは警察でも裁判所でも同じ。

https://anond.hatelabo.jp/20170725174048

どの事件か知らんが聖職者犯罪聖職者犯罪で片づけたらいいだけだが。

教義犯罪行為をあおるものならともかく、どこぞの聖職者犯罪を犯しただけなら、そいつを豚箱に送るだけのこと。

警察官犯罪犯したら警察なくすのか?裁判官犯罪犯したら裁判所なくすのか?

2017-07-10

失われた時を求めてを読む:1巻246頁まで(3/6)

思ったこと(愚痴

・吐くほどつまらない。

自分の頭がおかしいのかと思って、同時に買ったスタンダール赤と黒』を読むと、これがめちゃくちゃ面白い

・んで比較して思ったんだけど、『赤と黒』の方はキャラクターの造形からして何となくゴールが見えるんだよね。「聖職者でありながらブルジョアに対する憎悪と上昇志向でいっぱいで、家庭教師先の奥さんを誘惑して出世の足掛かりにする」みたいなキャラだし。破滅が見えてる。作中の事件もそれとの関係位置付けられるので、意義がはっきりしてる。

 他方『失われた~』の方は、主人公が無個性そもそも名前すらないし。わざとやってるんだろうが、ゴール(≒何を描きたいのか)が見えない。事件人物は次々登場するのだけれど、ゴールとの関係位置けがよく分からないし、それによって主人公が成長したりするわけでもないので、どう捉えていいのかよく分からない。そんで「これ何の話なの?」って思ってるうちに次のエピソードが始まってたりする(しかもその切れ目が分かりにくいんだこれが)。

・何かモームが「このぼう大な小説をよむならば、まず最初からはじめ、退屈になったらとばしてよみ、しばらくしたら、また普通のよみ方にかえることをおすすめする。」とか言ってるらしいのでこれで行く。

内容

おもしろエピソードは今回そんな無い。前回までのところは叔母さんのくだりとか割とコメディだったんだけどね。

読書について述べてるところが2カ所あって、要約すると、①読書自分ができない経験ができて良いよね(196頁)、②優秀な作者の場合、同じ経験をしても自分じゃできない認識の仕方をしてたりして、それを教えてくれるから良いよね(218頁)、みたいな。違うかも。

2017-07-09

神さまが地上に現れたら

https://anond.hatelabo.jp/20170708212231

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の大審問官がそんな話だな。地上に現れたキリストを、聖職者が捕らえて幽閉ちゃうって奴。

人間は結局自由よりパンを欲していて、教会はそれにしたがって民衆管理していたのに、今さらキリストが現われてパンより自由の方が大事とか説かれても困る、みたいな。ここだけ切り出すと意味不明だが。

2017-04-25

役僧侶だけど「空き寺」「後継者不足」などよりもっと深刻な問題

最近新聞でも目にするようになった「空き寺」「兼務寺院」「後継者不足」が問題として取り上げられているけど、こんなの実はそんなに問題なんじゃないんです。

最も問題なのは、「空き寺」には誰が住職の籍を置いていて、「兼務寺院」は誰が兼務しているのかということと、「後継者不足」なんて実はしていないってことなんです。

■3つの問題リンクしている

宗門大学や大きな寺にはアルバイト在家出身僧侶なんて多くいるのに、なんで「後継者がいない」なんて言えるんでしょうか。

この場合の「後継者がいない」という場合の多くは「自分たちの子がいない」という意味だと思っています

在家出身僧侶はたくさんいるけど、そういう人たちに後継者として寺を任せたくないのが本音なんです。

というのも前述のように「寺」は「家」で、僧侶財産になっているので血の繋がっていない知らない人に任せたくないんです。

何故こういうことが言えるかといえば、以下のようなケースが少なくないからです。

「寺なんてやりたくない」という子供が出ていった…バンドで食っていくとか、失敗したとき保険をかけて夢を追えるいい環境です。

から在家出身僧侶」を養子として迎えて後継者として書類を残します。

バンドで食っていけないし、もうまともな職も就けないと悟った30歳児が保険申請します、つまり「親父…俺が悪かった、俺…僧侶になるよ!」と寺に戻ってきます

住職は迎えた次期後継者に対して「養子縁組解消してください」…なんてはっきりと言わないで、寺に火を付けようとした、不真面目で浪費家だと言ったイジメによって追い出しにかかります

自分から出ていってくれないと書類を残している分、不利だからです。

しかし、折角掴んだチャンスを在家出身僧侶も安々と手放すこともなく、ほぼほぼ裁判沙汰になります

回りの寺は在家出身の者より昔からの付き合いで住職の味方に付くので、次期後継者環境的に出ていかざるを得なくなりますが。

こういう昼ドラ脚本家も恐れ慄くことが繰り広げられているケースは本当に少なくありません。

まり後継者不足」=「自分たちの血のつながりのある人がいない」という言葉に置き換えて問題がないと思います

繰り返しますが、在家出身僧侶は本当に多いですが、そういう人が幸せに寺に入るケースは極めて稀ですし、ましてや妻帯しないで寺に入るなんて、茅ヶ崎海岸ダイヤモンドを見るけるレベルの話です。

上述のような「子供がいる寺」は、なんとか後継者問題仏事ではなく民事的に解決します。

子供がいない寺の場合は、そもそも在家出身僧侶が呼ばれることはなく、親類の寺が兼務することになります

兼務なので常駐するわけではないので「空き寺」と呼ばれる状態になります

あくまで常駐していないだけで、書類上は住職がいます

さらに「空き寺」の寺宝(文化財という意識がない)を自分の寺に持ち帰って、本当に何もなくなる「廃寺」状態になります

室町時代仏画を自慢し始めたかと思えば「これ兼務してる寺のやつやけど、キレイでええやろ?」なんていうことが横行していまして、倫理が欠損しているのも大概なレベルです。

どんなに小さなお寺でもいいので、地方過疎地域のお寺でも、アイデアで乗り切ろうと考える若手僧侶存在します。

しかし「檀家」が10件でも、兼務寺院住職にとっては「固定資産檀家)」なので、そういう若手僧侶住職の話はほぼほぼありません。

おかしいですね。本山にとっては「空き寺」が問題のはずなんですけどね。

3ヵ寺を兼務していて「忙しい」という割には、絶対に1ヵ寺も若手や在家出身者に住職権を渡すことはありません。

これを執着と言わずしてなんと言ったらいいのか分かりません。

個人的日本仏教はもうダメな気がしています

それは何度も言われていることかもしれません。

言葉は悪いですが、団塊世代年功序列的にトップになってからカウントダウンが加速したように思います

権力偏重が激しく、「寺」が相続されるべき「財産」になっていて、正直悔しい思いが一杯です。

真面目じゃダメなんですよ。世の中も、お寺の世界も。資本がないとスタートラインにも建てないんですよ、世の中も、お寺の世界も。

僕のような丁稚の弱小者本山にとっては単なる搾取対象しかありません。

これが仏教なのかと、経典論書を読んでは枕を濡らす毎日です。

感傷に過ぎましたが、「空き寺」などの問題の根源は、世襲制に基づく寺の「私有財産化」にあると思っています

どうか社会的圧力が高まって、改革兆しが訪れんことを。

追記

極論に過ぎている部分があるので補足しておきます

もちろんイレギュラー本来的にはレギュラー)な場合も多くあります

そもそも「寺」は宗教法人法に則った「法人」なので、多くは代表役員(主に住職)と役員檀家総代等)で構成されます

イレギュラーケースとして、代表役員在家者を置き、従業員として僧を置く場合があります。これは伝統仏教では少ない形態です。

法人運営在家者が行い、仏事に関しては僧侶が行う、これで何か問題があるのか分かりません。

そもそも代表役員事務総理するのであって、僧侶聖職者である必要はなく、住職という名称代表役員イコールではありません。

思うに、会社法のように株主過半数取締役などを解任するなどの方法宗教法人法にはありません。

代表役員として不適格であれば、役員を寺から追い出すくらいの規則法律によって決まっていてもいいように思います

本来は宗団内でそれくらいの「律」があれば法律的に定める必要のない問題のない話なんですが、法律にそんなことが決まっていないという主張によって不祥事をしても代表役員に居座ることができるという算段です。

仮に法改正されれば、葬儀墓地の年間使用料などで私服を肥やしてばかりの代表役員を解任でき、少欲知足でやる気あふれる若手を迎えられる可能だって出てきます

在家の人も抑圧された僧侶なども多くの人が助かるwin-winになりそうな気がするんですけど、そもそもそれくらいの自浄作用を宗団が持っていないのが問題なんですよね。

仏法に明るく、自分をよく戒め、よく人に施し、人とともに悩み、人に慕われる僧侶住職門跡管長あるいは長老なんじゃないのか…。

知人の僧侶最近こんなことを言っていました。

現代僧侶間の不条理在家出家者との軋轢を解消できないのだから仏教は間違っているのかもしれない。

しか日本文化地下水脈のように育んできた仏教を疑うよりも、それにあぐらをかい運用している人こそを先ずは疑うべきではないのかと思い直したって。

2017-02-09

http://anond.hatelabo.jp/20170208200842

この程度で「聖職者」って本当に思える?

書いてあるのは普通のことだろ

声かけするとか約束守るとか

そんなに大変なことか?

ここに書いてあることが負担で追いつめられるとかあったけど

教師って専門職でしょうに

資格のない仕事とは違う

資格を維持するための努力必要なんじゃない?

2016-09-27

休日に「ブラッドボーン」をプレイして、最初ボス聖職者の獣」を倒し、一息入れようと思って立ち上がったら、いつの間にか年長組の息子が俺の背中にしがみついて肩越しに覗き込むようにテレビを見ながら硬直していた

やっぱり怖かったらしい…

ちなみにこんなやつ

2016-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20160726202231

障碍者にも重度から軽度の人までいろいろいるんだよ。

俺は軽々しくどちらともいえない。もちろん殺人とか話にならないけどさ。

保育所介護施設にはじまる、美談道徳で包まれ職場疲弊していることには間違いないと思う。

聖職者」「白衣の天使」だとか持ち上げられたりね。美談で終わらせる、ごまかし社会ごまかし野郎がこうした状況をつくってきたのだと思うよ。

そういう意味で、共産党はしっかりわかっているのか疑問がある。

民進党はだめでしょ。公示前後の彼らの節操ないふるまいからしても。

2016-03-23

教師聖職者?、じゃあもっと敬え

さて、嫌われもの公務員(小学校教諭)です。

通知表も終わってないんですよね、まだ。

隣のクラス大卒新任が、学級崩壊させて、

肉屋のがらのわるいおっさんクレームにきて対応させられるわ、

もう火に油を注ぐからって、新任の代わりに家庭訪問させられてんですよ。

変なやる気出して「おれ、行きます」じゃねーよ。逆に時間かかるんだよ。

まだ、通知表おわってねーつーの。

で、なんで、おれは給食費子供の家まで訪問して集めてんですかね。

「いま、油モノしてるから、またあとで」じゃねーし。

回収の仕組み作れっつーの。まだ、全部集め終わっないのよね。

子供万引きしらねーよ、店と親と警察でなんとかしろよ。

終わったら報告しろよ。後は気をつけておくから

あー、子供入園式と職場入学式が被ったんだった。

行ったら、どうせ「意識が足りない、こんな教師に教えてもらいたくない」だろ?

大体、こういうこと言ってくるのは、

自営や中小社長系の成り上がった人。

「おれなんか」って誰も聞いてないし、

意識高いのは判ったから、人に迷惑かけずに頑張れ。

で、こんな仕事残業代もないんだよね。

なんで無いんだろね。

世間じゃ、ブラック企業だって叩かれるのに、

だーれもこの問題相手もしてくれない。

でも、それでもいいや。

だって、高給取りになったら、私怨まで込めてクレームしてくるでしょ。

公務員は、みんな嫌いだからね。

そんなんだから地域の平均所得に合わせて、数百円ほど減らさせたんだよね。

楽して安泰、定職ウハウハって思ってんのかな。

お前が選んだ道?給食費回収まで選んでねーよ。

嫌なら、辞めろ?

いまより楽で給料の良い次の職斡旋してくれんのか?

親同士のLINEトラブルで、

なんで学校まで巻き添えくうんだっつーの。

ランドセルに傷が付いた?つくよ、ばか。

まだ、通知表おわってねーつーの。

http://anond.hatelabo.jp/20160323003117

マジレスすると、あの発言だけで免職になったわけないじゃないですか

それ以前にいろいろやらかしてて、最後の一滴があの発言だったってことでしょ?

ていうか、みなさん学校先生とかマジで聖職者とか思っててひくわー

2016-03-10

日本全国の大人へ

なぜ、生徒は言えなかったのか、違う。

なぜ伝えられる環境を整備しなかったのか。

「整備はしていました」

そうではない、生徒が言えなかった

時点で学校側はその整備を怠ったと

言えるのである

そして、不当な要求学校にする

モンスターペアレント

論外だが、子が危機の時に

学校に何も言おうとしない

もしくは、子がそのことを

伝えられる環境家庭内

構築することが出来ない親たちも親たちだ。

未だに教諭らを聖職者と考え、

子の意見意思尊重しない。

事が起きたら責任所在の擦りつけ合い

全てが具の骨頂、滑稽だ。

後戻りできない状況で議論を始めても遅い。

子どもたち自らの意思を表明することが

出来る場を作ることが大人の役目のはずだ。

生意気であるのは果たして子か大人、

どちらなのであろうか...

2016-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20160306212817

物を言う資格のあるなしとか、匿名日記帳で何言ってんだ?このバカ

お前みたいに他害の意思を垂れ流しにしてていいバカと違って、普通社会人仕事中は仕事モード意識を切り替えて働いてんだよゴミ

仕事中はお前みたいに好きな事言ったりやったりできないから、その為に匿名日記帳存在して、みんな愚痴を書いてるんだけど?

お前これまでに愚痴とか一度でも言った事ないの? 

それとも聖職者が四六時中聖人面ぶら下げてないと気に食わないっていう天然記念物級のふざけた世間知らず?

もしかして社会に出なくていいから現実の辛さも感じなくていいし、四六時中正直に思った事言ってられる、自宅警備お仕事なのかなぁ?

2016-02-14

聖職者を殺した場合の罰って、すさまじく重いっていうよね

2015-12-27

ごめんね今野キングオブ面白いドラマの話

みなさんはあの「今のご時世日曜夜9時に流しちゃいけないだろ!」と言われまくったであろう去年の超面白いドラマを覚えているだろうか。

個人的面白かったのもあるけれど、脚本家の新境地で、録画率が高く若い子が超見てたし出演者どんどん売れてる、という評価もあるドラマだ。

あんなに大事件が起きないのに、続きが気になりまくるドラマもなかなか無い。

初回の冒頭の「男子高校生下ネタ」で切った人はもったいない。あのあと「男子高校生下ネタ女子害悪だ悔い改めろ」という話に展開していくのだ。

1話だけを最後まで見た人は「このまま女子男子のバトルが始まるのか」と思うのかもしれない。

しかし3話にはそのバトルはほぼ終結し、仲良しこよしの楽園学園生活が始まるのだ。

甘酸っぱく切ない生徒の青春と、青春を失った大人たちの「ごめんね」と謝りたくなるようなストーリーが始まる。

視聴者としては大体笑い泣いていた。

その3話。

唐突に、女子付近不審者が現れる。この唐突具合こそ宮藤官九郎脚本面白さなのだが、まぁ唐突だ。

いきなりその不審者自転車を押す錦戸亮(役柄では超弱い、ヘタレ、でも憎めないカッコいい)にタックル的なものを決め倒すも、

走ってきた満島ひかり(超怖い強い、キチガイ、でもなんかどんどん超可愛い)に追い払われる。

満島ひかりは言う。この辺で有名な女子高校生ばかりを狙う変質者「三島ザビエル」だと(舞台静岡三島なのだ)。

補足だが何故ザビエルかといえば、何故か聖職者の格好をしているからだ。

3話の最後、男女合併の方向がゆらぎそうなとき、これもまた唐突三島ザビエル試験的男女合併クラスに乗り込んでくる。

ザビエルは男女合併のことを知らず、女子高だと思って舐めて学校に潜入しにきたのだ。

またもや簡単に錦戸亮は倒されてしまうのだが、すぐに容易く男子たち全員の手によって捕まえられるのだ。

それを見た校長が「男子、悪くないかも…」と思うという3話である

12/26、年の瀬。ああ、あのドラマ最終回選挙で延期になって去年の今頃終わったなぁ。

なんて思い出してたころニュースが飛び込んだ。

「ん?だれだ?えーあの人?マジかぁ………………あれ、そういえばこの人の、相方って」

三島ザビエルだった。

「なにがごめんねなのかな?」「一方的にしゃべらないでくれる?」「ごめんね青春!

キングオブコメディ今野さん。強く生きて。

2015-11-28

http://anond.hatelabo.jp/20151126210738

イエス律法学者ガチバトルして抹殺されたが、イエス信徒たちの作った教団にも、聖職者階級が出来て、彼らのものになった。

ムハンマドも神のもとの平等を説いたが成し得なかった。

建て前では出家在家区別はなく、聖職者という存在はないことになっているが、イスラム法学者が幅をきかせている。

教皇カリフも、代理人という微妙な位置付けから始まっているが、権威であることは皆が知る通り。

教皇カリフがいなかったら、組織として成り立たずに歴史の中に消えていっただろうし、リーダーを持つ組織をつくれば、その下に側近、その部下という階級が出来上がり、信徒平等は実現できない。

そして行き詰まり、数限りなく宗教改革分派が続く。

イエスムハンマドの教えは、精神面では教義原点回帰しつつ(あるいはしたつもり)でも、当時なりに当時の社会情勢にチューニングしていた。

あるいは解釈余地があったか世界宗教になった。

律法ローマ法でダブスタのところは、ローマ法を優先したっていいよん」

イエス

ダブスタがないように世俗の法も宗教戒律も擦り合わせて一本化しとけ」

ムハンマド

現代だと問題アリアリでも、当時はそれなりに柔軟な解釈改革したつもりだったわけで。

マジヤバいのは、原点回帰経典は一語一句正しいとする連中。

ISも当然だが、S県の顕正会、まじヤバ。

こないだ勧誘を受けたのだが。

日蓮の教えは一語一句正しい!

新型インフルエンザ東日本大震災日蓮予言

中国(元)が攻めてくるから天皇帰依させて国立戒壇をつくって国を守れ。

創価学会けしからん

政教分離を掲げるなどあってなるものか!

政教一致は必達!

何故なら日蓮聖人はそう言ったからだ!

ちなみに、

日蓮宗から原点回帰を強めて過激すぎて破門されたのが日蓮正宗

日蓮正宗から原点回帰を強めて過激すぎて破門されたのが創価学会立正佼成会

この両会は在家たちの、つまりから宗教改革だったが、知っての通り王国を作ってる。

創価学会からさら回帰を強めて、過激すぎて破門されたのが顕正会

中国の脅威から日本を守ることしか頭にない。

日本進化論否定する連中とたいして変わらん奴らがけっこういる。

2015-09-10

世界いちばん遠回りな世界一周

もう誰も覚えていないと思うけど、3年ほど前、ここに、"Hello world!"というタイトルエントリ投稿した。あの話の続きをしようと思う。

※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。

※前回のあらすじ:高校中退工場派遣プログラマホームレス自立支援施設プログラマ海外放浪職業訓練世界一周アプリを作る


あれから3年、いろんなことがあった。またプログラマとして働いたり、またホームレスになったり、福島除染作業員をしたり、本当にいろいろあったけど、 今回の主題にはあんまり関係ないのでざっくりはしょる。今回の主題世界一周についてである

はいつか世界を巡る旅をする。10年くらいかけて。わりと本気で。その計画を立てるためのアプリケーションも作った。でもそのアプリ正式リリース以降、開発が頓挫している。開発を進めるにあたって、致命的な問題があることがわかったからだ。それは、開発者である自身が、この世界について何も知らないに等しい、という問題だ。

開発者は、システム化する対象に関して、誰よりも精通していなければならない。業務用アプリケーションの開発なら、 その会社の業務フローについて、社内の誰よりも詳しくなくてはいけない。システム開発とはそういうものだ。そして今度の対象世界だ。すべての国だ。それを僕自身が知らなくてはならないのだ。

しかし世界は巨大で、そして複雑だ。

国連加盟国は現時点で193か国。それぞれの国の下に州や省や県があり、その下に市区町村があり、そういった階層的な行政単位以外にも、歴史的背景から自治区になっているところや特別行政区連邦直轄領もあり……。

そういや連邦ってなんだろう。なんとなく知っているようでいて、詳しくはわからない。王国共和国ってどう違うんだろう。国の形ってなんでこんなにいろいろあるんだろう。いやそもそも国ってなんなんだ。どうすれば「国」になるんだ。

国連に加盟していればいいのか。いや国連非加盟の国もあるじゃないか。国家の三要素(領域人民主権)を満たしていればいいのか。しかしそれを満たしていることを誰が認定するんだ。他国から承認があればいいのか。その他国は誰が国だと承認したんだ。政治的問題から国なのか国じゃないのかはっきりしない地域だってたくさんある。国とか国じゃないとか最初に言い出したのは誰なのかしら。

それは世界一周アプリの開発中に国データをちまちま作っていたときにも思ったことだ。もしかして「国」というのは、僕が思っていたほど絶対的で、はっきりしたものではなく、相対的で、曖昧ものなんだろうか。

からない。わからないことだらけだ。こんなもの本当にシステム化できるのか。複雑ってレベルじゃねーぞ。これが仕事だったら「うんこー☆」とかいいながら全力で投げ出しているところだ。しかしこれは仕事ではない。これは仕事ではないので、真剣に取り組まなければならないし、投げ出すわけにはいかないのである

だけど、 どうしたらいいんだろう。世界はあまりに巨大で、複雑で、茫洋としている。何かとっかかりが必要だと思った。基点が必要だと思った。人でも物でも事柄でもいい。それをとっかかりにして、基点にして、少しずつ裾野を広げていけばいいのではないか。そう思って、自分記憶を探ってみる。僕の基点、時間軸と空間軸の原点、それは子供のころ、ブラウン管の向こうに見た、落書きだらけの大きな壁だった。


1989年11月ベルリンの壁崩壊した。僕が9歳のときだった。ニュースは連日連夜、この話題で持ちきりだった。興奮気味に壁を壊す人たち、全身で喜びを表現する人たち、泣きながら抱き合う人たちもいた。世界中が大騒ぎになっているようだった。僕はその映像を、意味もわからずただぼんやりと見ていた。

それからしばらくして、社会科教科書世界地図が大きく書き換わった。ソ連という国がなくなり、新しい国がたくさんできたのだという。国がなくなる? 国が新しくできる? その意味もまたよくわからなかった。

時間軸は一気に飛び、ベルリンの壁崩壊から20年以上たったころ、僕は生まれて初めて日本を出た。半年かけて海外放浪した。特に目的もない旅だった。だからその場所に行ったのも、ほんの気まぐれだった。

ベトナムホーチミン市にある戦争証跡博物館ベトナム戦争記憶を後世に伝える博物館だ。旅の途中にふらりと立ち寄ったそこで見たものを、僕はいまでもフラッシュバックのようにありありと思い出せる。

銃器、対戦車地雷、その他さまざまな武器弾薬が「こうやって使われていたんだ」といわんばかりに、実際に使用している場面の写真と並べて展示されている。銃を突きつけられて悲壮な顔をしている男性、道ばたで血まみれになって死んでいる子供、虫の死骸のように雑多に並べられた人の死骸、そんな凄惨な写真がこれでもかと並ぶ。

何か、自分の中で価値観が急速に書き換わっていくのを感じた。頭の中がぐちゃぐちゃになって、いろんな言葉が浮かんでは消えていく。

資本主義

共産主義

イデオロギーとは何だ?」

そのとき同時に頭の中に浮かびあがってきたのが、子供のころに見たベルリンの壁崩壊ニュース映像だった。あれから20年以上たってようやく僕は、あの人たちがどうしてあんなに泣いたり喜んだりしていたのか、少しだけ理解できたのだ。


あの博物館で僕がもっとも強く感じたのは、「戦争悲惨だ」という事実ではなく、「どうしてここまでのことになったのか?」という疑問だった。人が人を虫けらのように殺す、その理由が知りたい。そこには絶対にそれなりの経緯があるはずである。東西冷戦とは何だったのか、僕はまずそれを知らなければならない。

しかしこうなるともう最初から世界史をやり直したほうが早いんじゃないかと思った。よし、時間軸を一気に人類歴史の始まりまで巻き戻そう。

まずは大河流域で文明がおこる。チグリス・ユーフラテス川ナイル川インダス川黄河。うわー、すげー懐かしい。そして農耕が発達する。食料を安定して収穫・保存できるようになると権力が生まれる。そこから世界各地で似たような権力闘争が延々と繰り返される。

特に印象深いのが「カノッサの屈辱」だ。十代のころ、学校でこれを習ったとき意味がわからなかった。この人たちは何をそんなに必死になっているんだろうと思っていた。いまならわかる。目的は、権力そのものなのだ。人の頭を踏みつけること、人を思い通りに動かすこと、それ自体が目的であって、権力によって得られる富や名声は二の次なのだ。それは自分の経験を振り返ってみてもわかる。ヤンキー世界でもエリート世界でも、どんな場所でもどんな階層でも、人間が集まれば、始まるのはいつも頭の踏みつけあいである。それが直接的か間接的か、下品上品かという違いはあれど、やっていることは同じだった。だから世界史に記されたこのくだらない争いの数々も、いまは実感を持って理解できる。

そして絶対的権力者である神によって凍結されていた歴史が、ルネサンス以降、急速に動き始める。宗教改革名誉革命フランス革命。それまで聖職者王侯貴族が持っていた権力が少しずつ引き剥がされていく。そしてフランス王国フランス共和国に。ああそうか、王国共和国の違いって「王様」がいるかいないかなのか。さらに現代の「国」という概念国民国家というのも、このころに生まれてきたもののようだ。人類歴史から俯瞰すれば、ここ200年くらいの「流行」にすぎないのだ。

しかしフランス革命って華々しいイメージだったけど、こうして改めて調べてみると、革命政権恐怖政治によって何万もの人間が処刑されていたり、何度も王政に戻っていたり、混沌としすぎていて、華々しいなんてとてもいえない血まみれの革命だったのだと気づかされる。

そんな混沌の中、産業革命を経て、歴史さらに加速する。権力のあり方も変わる。聖職者王侯貴族に変わって資本家が台頭してくる。資本主義が加速する。貧富の差が拡大していく。賃金労働者悲惨労働環境で搾取され続ける。暗澹とした空気の中、社会主義共産主義という思想が台頭し始める。ロシア革命が起こる。世界初社会主義国ソビエト連邦誕生する。

いままで社会主義ってあまりいいイメージはなかったけど、こうして順序立てて成立の経緯を追っていくと、歴史の中での必然性がわかる。みんな、もう誰も頭を踏みつけあわずにすむ世界が欲しかったのだ。だから既存の権力や富や労働のあり方を強制的に変える。そしてそれが国の形を変える。そうか、国の形ってこういうふうに決まるのか。

しかし計画経済ってなんだろう。どうしてそんなもの必要になったんだろう。と思って、初心者向けの経済学の本を何冊か読んでみた。めちゃくちゃおもしろかった。経済ってこういうものなのかと思った。市場経済では必ず景気は好況と不況を繰り返し、いつかどこかで恐慌を引き起こす。そんな繰り返しをさせないために、計画経済では政府の計画にしたがって商品を生産する。そうか、そんな経済の形もあるのかと思った。ずっと現代日本で生きてきた僕にとっては、市場経済があたりまえすぎて、市場自由がどうの規制がどうのといわれても、これまでピンとこなかった。「あたりまえ」のことは、対比されるものがないと、それを知覚することさえできないものなのだと知った。

その市場経済へのアンチテーゼとしての計画経済は、しかし破綻する。いつ、どこで、誰が、何を、どのくらい欲するか、なんてことを計算し尽くすには、リソースが足りなさすぎたのだ。結果が出ているいまだからいえることなのかもしれないけど、少数の頭のいい集団演算能力よりも、多数の平凡な人間無意識的な分散コンピューティング見えざる手)のほうが演算能力は遥かに高いのである

そして社会主義自体も破綻する。ソ連型の社会主義では一党独裁必要とする。しかし絶対的な権力は絶対的に腐敗する。それは歴史証明している。独裁政権必然的暴走していく。これも僕は経験として知っている。「いじり」がいつも「いじめ」に発展するのと同じだ。他人おもちゃにできる、自分の思い通りにできる、これは権力である。そして「いじり」は場の空気によって正当化されるので抑制がない。抑制のない絶対的な権力は暴走する。だから 「いじり」はいつも「いじめ」に発展する。企業内のハラスメント家庭内虐待も同様だ。人間は好き勝手にできる状況に立たされたとき、好き勝手振る舞うものなのだ。そうか、チェックアンドバランスってそのために必要なのか。絶対的な権力は絶対に生み出してはならない。権力は絶対的に抑制されなければならないのだ。三権分立を唱えたモンテスキューさんマジパネェすわ。

こうして自由主義資本主義矛盾への疑問から生まれた社会主義共産主義は、自身内包していた矛盾によって自壊していく。そして時間軸と空間軸はまた原点に戻る。冷戦象徴であり、永遠に世界を二分し続けるかのように思われていたベルリンの壁が、ささいな行き違いからあっけなく崩壊する。ほどなくしてソビエト連邦から次々に構成国が離脱し(国が新しくできる)、連邦は解体される(国がなくなる)。

天秤の片方から社会主義共産主義が脱落したことにより、その後、世界はまた自由主義資本主義へと大きく傾いていく。混合経済社会主義的な部分が次々と取り払われていく。その結果が、派遣法改正だったり、リーマンショックだったりするのだ。そしてそれらは僕の人生にも多大な影響を与えている。そうだ、これはひとごとではない。遠い昔にあった「歴史」でもない。僕がいま生きている「現代」の話なのだ

そうか、世界ってこういうふうに動いていたのか。少しずついろんなことがわかってきた。国とは何か。イデオロギーとは何か。なぜ法の支配必要なのか。なぜ憲法必要なのか。しかしそれよりも何よりも、ひとつ重大な事実を確信した。それは、世界のすべてを知ることは絶対にできない、ということだ。

ミクロ領域――個人の感情や行動、これはわかる。マクロ領域――世界市場や情勢、これもわかる。しかし両者がどのように関連しているのか、個人の感情や行動が、どのように影響しあい、どのような力学が働いて、世界市場や情勢を動かすのか、逆に、世界市場や情勢が、個人の感情や行動にどのような影響を与えるのか、それを計算し尽くすことは、誰にもできない。それは人間演算能力の限界を遥かに超えているからだ。

「俺は世の中の仕組みをわかってる」「裏の論理まで知ってる」と嘯く人にはたまに出会うけど、そういう人が本当に世界の仕組みを知っていたことは一度もない。本当にただの一度もなかった。陰謀論マクロミクロの間にある巨大で複雑な回路をショートさせただけの反知性主義にすぎない。僕はそんなチートに興味はない。僕は真正から正攻法で、その回路を解析したいのだ。そうでなければ意味がない。

ああ、そうか、経済学とは、それを解き明かそうとする学問なのだマクロミクロの間にある巨大で複雑な回路。それを解析するのが、経済学や、その他の社会科学なのだ。僕はそれを、もっと深く学ばなければならない。

進むベき方向性は見えてきた。しかしここからどうするか。独学ではもうこのへんが限界のような気がする。つぎはぎだらけの学習じゃなく、もっと体系的に学びたい。でもどうやって学べばいいのかがわからない。僕はまず、学び方を学ぶ必要があるのだ。それには、どうしたらいいのか。

頭の中に浮かんだのは、「大学に行く」という選択肢だった。


大学に行く。どうしてそんな選択肢が浮かんできたんだろう。これまで僕の中にそんな選択肢は存在していなかった。そのはずだった。これまでずっと金も時間もなく、ただ日々の生活に追われるばかりで、そんなことを考える余裕は一切なかった。そんなことを考えるくらいなら明日の飯の心配をしたほうがいい。ずっとそう思って生きてきた。

何より僕には自信がなかった。自分みたいな中卒の人間高等教育を受けたところで何の意味もないと思っていた。そんなの僕にはまったく関わりのない知識階級人間世界だと、大学なんて僕にはまったく何の関係もない、別の世界に存在するものだと思っていた。

でも思い返してみれば、その認識は少しずつ変化していた。いろんな仕事をしたり、あとさき考えず旅に出たり、プログラムを組んだり、文章を書いたり、そしてそれを不特定多数の人の目に晒したり、ずっと何かに追われるようにそんなことを繰り返してきたけど、その過程で、僕は何か大切なものを拾い集めてきた気がする。それはたぶん、自尊心と呼ばれるものだ。幼いころに失い、ずっと欠けたままだったそれを、僕はこの歳になって、ようやく取り戻すことができたのだ。

からいまは自分高等教育を受けることに意味がないだなんて思わない。大学が別の世界に存在するものだなんて思わない。ああそうか、だからいま、このタイミングで、「大学に行く」という選択肢が、僕の前にあらわれたのか。

あとはこの選択肢を選び取るかどうかだ。

いまの時代大学に行くなんてそんなにたいしたことじゃないのかもしれない。だけど少なくとも僕にとってそれは、とてつもなく勇気エネルギー必要なことだ。ホームレスになることよりも、右も左もわからないまま海外に飛び出すことよりも。

現実的問題もたくさんある。資金、学力人生の残り時間。いろいろと考え始めると、解決しなければならない問題が多すぎて、わけがからなくなってくる。もうどうでもいいじゃないかと投げ出したくなってくる。でも僕の中の何かが、そうさせてくれない。僕の中の何かが、そうじゃないだろうと責め立てる。

これには覚えがある。この熱には覚えがある。これは、あの旅の途中、自分の中に発見した、マグマのような熱量だ。感情になる前の感情。行動になる前の行動。名前なんてつけようもないほどプリミティブな衝動。僕はいままさに、それに直面している。そしてその熱量からは、どうあがいても逃げられない。それだけは確信できる。

だったらもう、覚悟を決めるしかない。本当にもう、そうするほかどうしようもない。

僕は大学へ行く。

そうやって覚悟を決めてみると、ものすごく気が楽になった。気分が軽くなった。

ああどうしていままでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう。その想いはずっと自分の中にあったのに。

僕は、「大学へ行きたかった」のだ。

続き→http://anond.hatelabo.jp/20150910220232

2015-06-14

http://anond.hatelabo.jp/20150614094000

実際問題として、聖職者なりの理由以外である程度歳いってるのに童貞とかって何らかのコミュニケーションの障害や精神疾患抱えてるものだと言わざるを得ないしね。

そんなのでは日常的に社会的問題を起こしてそうだし、潜在的に犯罪者となる危険集団だと思う。少なくとも一番子供を近寄らせたくないタイプであることは子を持つ普通の親ならほとんど同意するはず。

2015-01-25

増田に書けばフィクションって事で許されるよね!17

年間通じて相当数見かける奴。



神主様「おはようございます本日はどのような御祈願でしょうか?」

参拝者「全部」



う ち は ラ ー メ ン 屋 じ ゃ ね え ん だ よ 。

全部盛りとか全部載せとかねえんだよ。

わざわざ神社きてクソかったりぃ祈願受けたがる程のお前の切実にして真摯なる願いや祈りが何かを聞いてるんだから

色々考えて整理した挙句の果てにまずお前の口から真っ先に飛び出す祈願名目こそが結局お前の一番の願いなんだから

それを言えと。

欲 張 ん な 。 



聖職者様ってのは要は、「――――喜べ少年。君の願いは、ようやく叶う」とか返すお仕事です。

来社目的もっと明確に持てや。

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