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2021-10-05

某100日後の47歳案件

先日から巷で話題の #100日後に退職する47歳 の漫画

特にエンジニア界隈で賛否両論喧しくやられているようだけども、おそらく話がだいぶ長く進んだこともあって途中から読んだり前の方の話を忘れたりで議論の流れがおかしくなった批判コメントがいくつも流れてくるので、ちょっと整理したいと思う。

100日後に◯◯する」フォーマットによる叙述トリック的錯誤効果

まず最初に、例のワニ漫画きっかけに広くネット認知された「100日後」フォーマット。本漫画もそのフォーマット踏襲し、1日ごとに新作が投下される流れになっている。

この流れに沿っていくと、読者はその「100日後」に何かが起きることを想定した上で物語を消化していくことになるが、その「100日後」が設定されていることを「物語の中の世界」は全く知らない。それどころかその残り日数を無視たかのように呑気な展開を見せることすらあり、読者はそのコントラストも込みで翻弄させられるわけだが、当然この47歳さんの案件でも同じことが起きている。

この増田を書いている2021/10/05時点で残り18日。いわゆる退職意志を通知する期限が1ヶ月前だの2週間前だの、その点を以って47歳さんの動きの鈍さをどうこう言うコメントがあるようでそうした世間一般における転職活動上の慣習と比較して述べる見解にはある程度同感はできるものの、最初に強く胸に留めておかなければならないことが一つある。「100日後」の期限は、読者にしか見えてないのだ。

47歳さんは転職活動をしているわけではない

そしてさらに言えば、47歳さんは決して転職活動をしているわけではない。

何度か自身から言及しているように、彼は決して現職を辞める意志は持っていない。

https://twitter.com/tome_ura/status/1440876591718940673?s=20

https://twitter.com/tome_ura/status/1444499320145731585?s=20

辞める意志を持っていない癖に短期間にこんだけ休みまくってるというのは、はっきり言って理解に苦しむ。いやいいのよ、休んでも。ただ、彼は転職活動ごっこを通じて他社から内定をもらい、その内定を現職経営陣にちらつかせることであわよくば賞与0円の評価を覆させたいという狙いをもって現状を展開させているのである。その前提条件がありながら、わざわざ現職経営陣に対してさら自己評価を貶めかねない行動を取ることにどれだけの合理的理由がある?というのは、当然あがってくる疑問だろう。何しろ、休暇をとってまで進めなければならないほど急ぐ話では本来ないのだから。「100日後」のトリックについ騙されてしまうが、(L社の都合さえ目を瞑れば)可能なペースでゆっくりやればいいのだ。

またごっことはいえ転職活動を始めるにあたって、普通のケースであれば「何のために転職するのか」とか「転職先で何を求めるのか」というような、エージェントとの面談でよく行われるような自己確認プロセスを全く踏んでいない。ほとんど衝動的に転職活動ごっこなだれ込み、atcoderに没頭している。

https://twitter.com/tome_ura/status/1441237149269958659?s=20

正味の話、40代からのしかも(マネジメント方面ではない)エンジニア志望の転職活動となると本当の本当に厳しく応募者を評価してくるので、若手の転職活動ですら生半可な応募は簡単に落とされるのにさらにこの年代転職活動は鉄骨渡りかってくらいに肝を磨り減らす状況になる。それが何となくフワッと始まってしまったわけで、そりゃ見ている方は黙っていられなくなるってもんでしょう、という感想もある(その厳しさゆえ、経験者ほど語りたくなる心理をくすぐるという話も)。

そう。何もかもがフワッとしすぎなんよ。実際、あんだけご執心のatcoderというかコーディングテストも、それを持ち出したL社がどんな志望度合いかつ適性マッチングで、彼がどこまで本気出さないといけないか分かんないし。ここを「100日後」フォーマットの都合で説明するための分量は割けないとかって言うのは簡単だけど、流石に読者に丸投げしすぎだと思う。

賞与0円提示の持つ意味

でこの時点で会社側の47歳さんへの評価というのを振り返っておかないといけないが、ぶっちゃけ「いてもいなくてもいい」レベルになってると思われる。

もちろんその評価一時的な気の迷いとか、社長お戯れをみたいな話もあることはあるが、そのくらいの意味を持つメッセージを47歳さんに与えてしまたことになる。

https://twitter.com/tome_ura/status/1440149422537543680?s=20

なぜかって言えば、賞与が0円になるということは、当人転職をもし考えているなら「賞与支給時期まで待たずに今すぐ出ていっていい」ということになるからだ。まさしくIさんがそうしたように。

https://twitter.com/tome_ura/status/1437984013939929088?s=20

通常退職を考える場合、いつ退職するのが当人にとってベストかという考え方でスケジュールを設定することになる。多くの場合賞与支給される時期まで待ち、しかるのち退職日となるよう調整を図る。それより前に退職してしまったら賞与が貰えないからだ、と言ってしまえば当然のように聞こえるが、逆に言えばそれまでは辞められない。早く新環境に移ってバリバリやりたいぜなんてケースでも、6月末なり12月末なりまで待たないと動けないのはかなわん、ということだってあるわけで。しか賞与0円ということはそういったしがらみがなく、もう当人の好きなタイミングで辞めてしまっていいわけである金銭的には痛さしかないが、転職活動アクティブに行いたいと思えばこれ以上ないメリットとなる。しか採用側も「即戦力が欲しい」とすぐにでも動ける人材こそ大歓迎と募集を掛けるケースもあることを考えると、実は結構有利なカードを47歳さんは持っている。

ただ、どうやら当人はそこを十分に理解しているとは思えない状況なのが実にもどかしい。まあ転職に関する経験値がある程度ないとこの辺は発想できないところではあると思うけど、ただその辺をケアしてくれるのがエージェントなんだよな本来なら。

47歳でコーディングテストとかおかしくね?←おかしくないよ

ちなみに採用活動においてコーディングテストを課すケースが増えているのはその通り。分野や当人志向性にもよるが、40代50代でも必要判断されたらコーディングテストが行われるのは何ら不思議なことはないと思う。特に30-40代くらいからはテックリード系の募集が増えてくるのでそうしたポストを狙う際には大体必要になると思っていて間違いない。マネジメント系だと流石に減る。けど最終的には場合によりけり。

ただ、そうした募集形態WEB系に多く、それらで需要の高いPHPPythonJavaScriptといった言語に比べて47歳さんの選択したC++はあまりお呼びでないケースが多い。ゲーム系なら多少はあるけど最近C#の方が優位だし、現職で彼が担当しているようなサーバー側をC++でやるってのも(ないことはないけど)かなり限られてくるので、その点でもどうなんだろうね?という疑問符はつく(物語必要上敢えて入れてるフェイクの可能性もあるけども)。まあやるならMMO系とかかな、かなり会社限られちゃうけど。他はML仮想通貨含む金融系、決済サービス、あとIoTモノもいけるか?どのみち選り取り見取りというわけにはいかないのでかなり長い期間腰据えて良いマッチングを探す必要が出てくると思う。

それにコーディングテストがあるかどうかは過去実績等で事前に知ることのできるものだし、応募する意志があるならその応募前の時点から準備をするようエージェントが促すことだってできたはず。準備に時間必要と感じればその準備を先に47歳さんにやらせておいて、OKとなってから応募するのでも全然遅くないし、そういうふうに採用企業側に応募スケジュールを待ってもらえるよう、エージェント交渉を頼むことだって十分できる。そう振り返ると、さっきも気になったけどこのエージェント結構大概な輩な気がする。

あんだけ休んで大丈夫なの?←マジやばくね

賞与0円提示を受けるまでの物語前半から中盤にかけて休日も含めて連日連夜出勤しどおしだったわけで、おそらく有給代休も溜まりまくりなはずだしその点での心配はないだろう、会社制度に従って休む限りは思う通りにやればいいんじゃないかな。

ただ最初に触れたように47歳さんは決して転職活動をしているわけではなく、辞める気は現時点ですら全くない。それを考えた時、すでに賞与なしというほぼ最低級の評価を食らってしまっている状況でしかも他社の内定提示を以ってあわよくば会社側にその評価を覆させようとしている戦略と、いか就業規則上認められた範囲の休暇行為とはいえどこまでマッチしているのよっていう疑問は拭えんのですよ。

大事ことなので繰り返すけど、「休んでいいかどうか」で言えばどうぞどうぞ存分に、しっかり休んでリフレッシュしよ?制度有効に使えば宜しい。ただ47歳さんの今企んでることからすると完全にマイナス方向にすっ飛んじゃってる。ここで認識のズレたコメントレスバが何件か見えた。この辺の把握のしにくさは前後の流れを続けて追いにくい投稿形式故の泣きどころか。

しかし流石に今後もずっとこのペースの勤務状況が続くとは思えないけど、こんだけ会社側に心象悪くしてたら次回賞与0円提示だよ普通に。

ブラック勤務疲れ」による思考力の低下←これいつまで言ってればいいの?

これは本当に難しい。

かに物語前半のように来る日も来る日も目の前のことだけに忙殺されて一息つく暇もないような状況に置かれたままでいると、人間誰しもまともな判断がつかなくなる。それによって普通なら苦もなくできる常識的選択すらもできなくなって、どんどんドツボにハマる。これが怖いかブラック企業みたいな環境には(できることなら)近づくべきではないのだ。

しかし、47歳さんの場合その理屈をどこまで通していいのか?という疑問もある。

明確な基準があるわけではない。しかし、物語前半で悩まされてきたデスマが終わり、例の0円提示を受ける前後くらいからは勤務状況にも余裕が出てきてそれまで黙殺してきた転職エージェントアプローチにも連絡をとってみようかと思えるほどには余裕が出てきたところだった。今後の身の振り方を時間かけて考えてみるのかと思いきやいきなりそのエージェントの言われるがままに求人応募をし、さらに応募先企業の求めるがままにコーディングテストに入ってしまった。それに47歳さんには家族もいる。20代やそこらのまだ身軽な立場とは訳が違うのだ。ごっこではない本当の転職活動を考えたなら、真っ先に相談しなければいけない相手がいるのに、である

そりゃないぜおい、と総ツッコミ状態になるのも頷けるというものである

ツッコミ役の不在

そう。この物語を読む上で大事な要素がもう一つ。ツッコミ役がいないのだ。

出てくる人間皆どこか呑気であっけらかんとしていて、ブラック企業然とした勤務体制の割にどこか抜けている。それがある意味ブラック企業構成するのは必ずしも悪意や力による強制とは限らないリアリティを帯びていたりして読む者を惹きつけるのだと思うが、物語上の要請としてはやはりツッコミ役がいるといないとでは、読者心理の安定感が違ってくる。

ツッコミ役が居らず終始ボケ倒すだけの物語進行は正直辛い。特に主人公が必ずしもヒーロー的ではなく、様々な出来事に戸惑い振り回されミスを冒したりしながら進めていくような場合、「そうはならんやろ」と物語中で言ってくれる存在がどこかにいないとなかなか人は安心できない。ツッコミ役とは、物語世界と読者世界リンクしてくれるありがたい存在なのだ

ただ本案件においては、このツッコミ役の不在が逆にそれらの読者のフラストレーション活用してネットのバズを呼び込み、言葉は悪いが炎上マーケティング気味に成功した側面もあると思う。なので功罪両面から見ていく必要があるとは思うが、物語の消化、進行という意味では間違いなくデメリットとして記憶しておくより他はない。

周囲の視点の不在←ここ一番重要

さらに踏み込んでしまうと、この47歳さん、「自分が周りからどう見えているのか?」という視点全くない。驚くほどに。

通常40代も後半となれば、どれだけ拙くてもいいからチームや会社からどのように自分が見られているかを把握し(ようとし)、その上でどのようにプレゼンスを高めていくかを戦略的に考えて行くことが求められる年代だし、それが会社から給与賞与として反映される仕組みであるとかの理解として備わってることを期待されるし、転職採用側もそういった視点を強く求めて応募者を見極めようとすることだろう。

しかしこの47歳さん、(いくらブラック勤務疲れで思考力が弱まっていたとはいえ)ただただ賞与0円提示をひっくり返すためだけに転職ごっこをはじめ、その代償に短期間に有休消化を繰り返し、現職も辞める気はないとくれば、側で見ている方はただただ疑問符ばかりが並ぶしかないわけである。そんな他社から内定があったからって簡単会社評価が変わるか?というのも疑問だし、万一それで評価を変えたところで、そんな易々と評価が二転三転する会社を信頼して居続けることを良しとするか?という疑問だってある。

そもそも他社の内定を糧に現職に賞与アップを迫るという構想自体が、47歳さんの中での完全なひとりよがりである。何かしら彼がそう発想するに妥当性を与えるようなエピソードがあったわけでもなく、経営側の視点も他社の評価atcoderの成績がどうこう影響しそうな要素は微塵もない。せめてそこを何らか裏付けるような話の流れでもあればまた印象は違っただろうが、他者から視点評価を全く交えず完全に47歳さんの思い込みだけで始めてしまったギャンブルを、そう簡単肯定的に受け止めることなどできないわけでして。ええ。

元々の話がその「自分評価を上げるため」に始まったものだったはずが、その「上げる」人が誰であってその人は何をすれば「上げて」くれるのか、この戦略判断からして怪しいぞとなってくれば、読者も黙っていられなくなるのは必然。どう見てもこの展開で47歳さんが賞与もらえる未来線描けないもの

それも含めて作者の狙い?バズ呼び大当たり?うーん、どうなんすかね。

まとめ「じゃあどうすりゃよかったってのよ?」

わかんない。

ただ言えるのは、縷々この記事で述べた通り、狙ってることとやってることがチグハグすぎてどうしようもないなというのが正直なところ。元々は転職する気がないのだからごっこ遊びなんぞには目もくれず全く別の戦略必要だったかなというのもまあまあある。ただ、会社の体質として問題があるのは確かでその点は転職は不可避なんじゃないかと思える一方、その現職になんだかんだでよく適応してるのも確かなわけでどうしたらよかったかと言われると正直わからん。というか47歳さん自身どうすべきか以前にどうしたいかのところでわけわかんなくなってないかい?知らんけど。

一方で今の状況じゃ転職活動としては踏み込みが甘いし、冒頭に述べたように「100日後」なんてリミットは彼には本来ないわけだから転職に向けた自己分析とatcoder練習とを諸々仕切り直しつつ毎週の週末に少しずつ進めていけばいいのだ。そしてしかるのちスケジュールをぐにゃっと変えて残り-30日か-60日ぐらいのタイミング転職する47歳さんあたりがまあまああり得る妥当な展開かな。

L社のテスト?本気なら待ってもらうしかないっすね。他の候補者がどういう状況か次第だけど、本気で交渉すれば結構融通きかせてくれますよこの手の締切は。待ってもらえないなら巡り合わせが悪うございましたってことで。

2021-10-03

天皇制がなくなって本当に困るのは左翼

なぜかというと、「戦後日本責任」を背負い、今まで引き継いでいるのが象徴天皇制というものであり、それがなくなってしまえば責任なんてもう意識する必要がないからだ


敗戦した日本は、日本国憲法に代表される欧米価値観歴史観を否応なく受け入れざるを得なかった

本当はそうしたくなかったけど、国体を護持するためにも、嫌々そうするしかなかったのである

それは靖国東京裁判を巡る保守の皆様の主張を見ればよくわかる

そもそも彼らは天皇どころか、本音じゃ誰の戦争責任だってまともに認めたくないわけだ

しかし当時の日本人は天皇天皇制を守るために「タテマエ」として表面上それらを受け入れたフリをし、終戦記念日になればアジアの国々に向けたお言葉をわざわざ陛下に「言わせて」いる

一緒に出ている自民党総理大臣よりも明白に、いろんな意味で左方向への配慮がそこにはある

終戦当時のあの危機感が今に至るまでなんとなく続いた結果、こうなっているということなのだろう

では天皇制がなくなって困るのは誰か?

それらに強いシンパシーを感じ、タテマエに過ぎないものを本気で信じている人、すなわち左翼の皆様に他ならないのだ


ぶっちゃけ天皇がいないなら、あんなタテマエもう必要ない

天皇制がなくなってもそれらが無条件で残るというのは甘すぎる

式典には自民党おっさんだけいれば十分で、ああしてリベラルアジアにいちいち配慮してやることもないのだから

マスコミいくら煽ったところで、左派プレゼンスは確実に低下するだろう


ある意味、その時こそが「戦後の終わり」というやつなのかもしれない

2021-09-30

lady_joker 2021/09/30

相変わらず党派性邪魔されてフェアにものを考えられない古谷さんの知性の限界が露呈しているな。高市さんはどう考えても今回の総裁選プレゼンスを増したでしょ。一人バカ負けしたのは河野さんである

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20210930-00260743

2021-09-12

anond:20210912171124

支店があるような会社だったらせめて店長会議テレビ会議にすると本当に楽。

ただ中、部下に対する上司経営者プレゼンスが低下すると思ってるんだろうね。

中国共産党日本軍の失敗に学んでいると思う

明治維新タリバンと似ているというのがホッテントリに上がっていて思ったのだけど、

かにうその時点で古すぎるはずの尊王思想を掲げて、外国支援を得て支配を維持しようとする現政権を、別の海外援助を得つつ打破したという構図は似ていなくもない。

(でも、違うところも多いので総体としては似ているというべきものではない気がする)

明治維新要人の偉かったところは、尊王攘夷を掲げたはずなのに攘夷の方はサラッと投げ捨てて、積極的欧州に学びに走ったところだろうが、

所詮付け焼刃イマイチ国民レベルがついてきていない中でなかなか富国強兵はいかないところ

「だったら徹底的にだましてしまえ」とばかりにカルト洗脳をしてまで軍備を増強し、アジア界隈で欧米から植民地を切り取りにかかったのは無謀でしかなかった。

当時の列強諸国兵器レベルの圧倒的な差を恃みに遠隔地で植民地拡大を進める一方、列強同士はケンカしすぎないようにしていたわけで、

言ってみれば欧州内でのこれまでの関係性の積み上げがあって遠隔地支配がやれていた面があるはずである。決して急に地球上に表れて好き放題していた勢力というわけではない。

その辺が対外的プレゼンスがそれまで皆無だった日本軍とは違うところだと思う。

全然別な意味合いのパワーだけど、ユダヤ人脈が国際的に大きな力を持っているというのがよく言われるのも、結局は世界各地に地道にコネクションを張り続けたことの成果だと思うので

ある領域で持続的に勢力を維持するためには、その領域で地道に積み上げられてきたものを如何に活用できるか、というのが重要なんだと思う(本当に新しいドメインでの競争を除く)。

その意味では日本軍全然使えるものがなく、一発屋的に消える以外の展開はなかったと言うべきだろう(一撃して講和に持ち込むとか戦国時代の発想だと思うし、そもそも本拠地アタックかけられない相手通用する筈がない)。

から、「欧米列強支配に抗してアジア独自勢力を築く」というお題目は立派だったけど、それを成し遂げるための材料が圧倒的に不足していたために結局なすすべなく打破された、という日本軍の失敗事例(マジでこれは失敗事例でしかないのに本邦では何故か称揚する言説が後をたたないが…)を他山の石として、中国共産党は実にしたたかにやってきていた。今にして思えば欧米中共に妙に甘かったのも華僑ネットワークを介して誘導してきた結果なんじゃないかと思ってしまうほどだ(本当にそういう事実があったかどうかはともかく)。

なので、本邦のインテリジェンスのアレさを反省することな中共蔑視して明治維新を持ち上げる人は何も分かっていないんだなぁと、つれづれ思う。

2021-08-27

はてなー任天堂キッズ多すぎん?

murlock よくわからんけど任天堂に学んだら良いんじゃないの?

atsuououo 任天堂の異常なクオリティをどう捉えるかにもよると思った

skel 任天堂は「新しい仕組みを作ること」が日々の業務と同じぐらいの比率を占めてる。こういう組織は他にはなかなか無い。

exciteB 日本のやりかた(部活学祭内輪ノリ)が通用したのはバブルまで。ゲーム業界もそう。/いまだにまともなゲームを作ってるのは任天堂だが、任天堂組織はこうじゃないだろう。

maroh 日本CSソフト市場は「任天堂とそれ以外」になってしまった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.4gamer.net/games/999/G999905/20210826081/



これに関しては近年むしろ海外大手スタジオのほうが過酷労働クランチ)が問題になっていて、かつて泊まりきりでゲーム開発を続けるのが常態化していた日本大手はすでにそこから脱しているので現在ゲーム業界に対する指摘としてあまり適当ではない

sushi-K 深夜だけでなく残業時間もでっかく追加手当が必要になったら会社残業が非推奨に傾くかなあ。1人雇うより高いぐらいのやつ。



この手のガチャゲー、スマホゲー害悪論については、そもそも記事でハンサリ氏が好ましい例として挙げてる『原神』がそれにあたるということを知らないのではないか。また、ハンサリ氏率いるWizcorp社がHTML5エンジンスマートフォンゲームの開発に携わっていることを知らないのではないか

koishi ガチャの登場によって日本ゲーム業界は変わったんじゃないだろうか。面白いゲームを作る目的が変わった。直接ではないにしてもコンシューマーにも影響はあるんじゃないかと思うんだが。

wakwak_koba ソシャゲ規制したほうがゲーム品質が上がると思うのだが。いかにして重課金させるか、というところに力点を置きすぎていて・・・買い切り一発勝負の頃のほうが良かった。

hata687 スマホ暇つぶしゲームで一部の物好きがガチャに金を落とし、その金がウェブアプリ広告費に回っていく。国内産ゲームはもうその程度でええんや。15年遅い。とっくに手遅れや。

n_231 まぁ、ソシャゲに人/金が流れてるというのもあると思う



これはそう。そもそもはてなー世界で最も有名なゲームの賞であるThe Game Awardsでスクエニ、コエテクアトラスバンナムフロムプラチナカプコンなどのゲームが受賞したりノミネートされていたことを忘れている

もちろん90年代比較すると相対的国際競争力は落ちているが、アメリカエンタメトップに立つのは当然と思えるし、分相応なポジションに落ち着いただけだろう

それに日本アメリカイギリスくらいにしか目立ったゲームデベロッパーがなかった90年代以前と異なり、現代ではフランスカナダポーランドオランダウクライナ韓国中国など世界中に国際的ゲームスタジオがある

preciar ご指摘ごもっともだけど、日本ゲーム業界普通に世界競争力高いので何をかいわんや/任天堂例外なだけとか言ってる奴は、そもそも任天堂くらいしか知らないだけでしょ?

arumaru 日本にはGOTYも取ったフロムがいるんだが。。



これに関しては→ https://www.famitsu.com/news/201805/11157127.html

kazoo_keeper2 PS3世代あたりからゲーム開発がハリウッド映画以上の「巨大プロジェクト」になってきて、開発規模の拡大と反比例するように、世界における日本ゲームプレゼンスが縮小していった印象がある。

tester4 きちんとプロトタイピングをしないことが、独創的なゲーム作りに繋がってるってところもあるだろう。海外AAAタイトル全部それなりに面白いけど、一生覚えてるみたいな尖ったヤツは日本ゲームの方が多くない?



ほんとこれ

onesplat 日本ゲーム会社給料まじで安いよな。年俸600万でシニアが雇えると思うなよ

2021-08-09

自動化(AI化もしくはDX)について考えてみた。

プログラマである性分、何かにつけて「これは自動化できないだろうか」とよく考える。

よく思うのは飲食自動化で、決まり切ったやり方で調理するのだからロボット代替できるんじゃないかと思う。技術的な話で言えばクオリティの低いものであればすでに存在するし、じきにクオリティも人に近づくことは間違いないと思う。

それが実際の飲食店に導入されるだろうか。コスト観点で言うと、一般的ロボット機械の導入には大きい初期費用がかかる。そこにランニングコストがかかるため、生涯コストは「初期費用+ランニングコスト×耐用年数」となる。

一方で今まで通りアルバイト調理するならば、コストは「アルバイトの時給」というランニングコストに人数と時間を掛けた額だけとなる。

この両者のコストが逆転しなければ、コストメリットがない。しかし、アルバイトの時給は一般的に1000円台であることと、ロボットの導入に伴う初期費用を考えるとコストメリットほとんどなさそうだ。

じゃあ店舗大規模化させて、本来ならば大量のアルバイトを雇わないと維持できない飲食店を機械化で実現させればよいか可能性はあるが、そもそもコストメリット観点で言えばセントラルキッチンを上回ることは難しい。店舗というエッジを機械化させることによるコストメリットそもそも筋が悪い。

となるとコストメリット以外の価値を生むしかない。自動化価値効率化によるランニングコストの低減だけではない。レコメンデーションシステムのような、個人ごとに提供を変えるオペレーション実施できる。例えば、お客さんごとに異なる味付けを提供できる。それによってお客さんは店に来るたびに自分好みの味に変化する料理を楽しむことができるようになるかもしれない。または、お客さん自身レシピ提供してその通りに作ることもできる。自分の考えた最強レシピを共有できたり、売買することも可能になるだろう。これらは機械化・自動化による運用の柔軟性の向上によって実現できる。初期コストが安ければ自宅に導入されるかもしれない。

要約すると、料理自動化技術的に実現しても、今までの小規模飲食店が機械化することはコスト観点で考えにくく、あるとすればファミレスのような大規模チェーン店の味が良くなるとか少し料理が安くなる程度であるしか料理自動化によって個人ごとに提供される料理が違うとか、レシピを共有して自動で作ってもらうような、新しい価値提供をするレストランが生まれ可能性がある。

自動化AI時代インパクトが大きいのは、既存ビジネス改善ではなく全く新しいビジネスの台頭である

先程までは時給の安い店舗アルバイト自動化を考えたが、時給の高い職種、例えば弁護士などの専門職自動化できるのだろうか。

コストメリットという観点では飲食店のアルバイトよりも実現しやすい。しかし、作業抽象性と結果に対する責任を考えると、結局のところ人がやる部分は消えない。できることはせいぜい付加価値の低い作業自動化で、弁護士長時間労働問題解決するだけだ。弁護士のフィーは変わらない(作業を一部自動化できたからと言って弁護士費用を安くするわけがない)のだから弁護士を利用する一般人には大した恩恵がなく、社会的にはインパクトが小さい。弁護士側はより多くの案件を取得できるため、正しく機械化と自動化ができた事務所業界内でプレゼンスを高めることはできるだろうが、提供価値を劇的に高めたり、ディスラプターになることはできない。つまり弁護士作業自動化など、社会的インパクトも小さく、自動化によるTAMも小さい。

となれば、やはりまた機械化による別の提供価値を考える必要がある。Google翻訳のように、精度に責任は負えないが、個人法人が手軽にいつでも無料で利用できるシステムなどどうだろうか。裁判をしなくても、例えばそのシステムの中で論争をするだけで、ある程度の精度で「もし裁判をしていたらどんな結果がでるか」を予測してくれるとしたら、この世の争いごとは一旦そのシステムの中で全て行われ、大概がその中で解決してしまうかもしれない。仲裁機関裁判からシステムにより代替されれば大きな価値転換が起きるだろうし、Google翻訳によって翻訳家がほぼ死滅したように弁護士裁判官の需要が減るかもしれない。

AI自動化機械化の肝は、それによって価値転換が起きるかどうかであり、それこそが今よく言われるDXの本質なのだ

自動化(AI化もしくはDX)について考えてみた。

プログラマである性分、何かにつけて「これは自動化できないだろうか」とよく考える。

よく思うのは飲食自動化で、決まり切ったやり方で調理するのだからロボット代替できるんじゃないかと思う。技術的な話で言えばクオリティの低いものであればすでに存在するし、じきにクオリティも人に近づくことは間違いないと思う。

それが実際の飲食店に導入されるだろうか。コスト観点で言うと、一般的ロボット機械の導入には大きい初期費用がかかる。そこにランニングコストがかかるため、生涯コストは「初期費用+ランニングコスト×耐用年数」となる。

一方で今まで通りアルバイト調理するならば、コストは「アルバイトの時給」というランニングコストに人数と時間を掛けた額だけとなる。

この両者のコストが逆転しなければ、コストメリットがない。しかし、アルバイトの時給は一般的に1000円台であることと、ロボットの導入に伴う初期費用を考えるとコストメリットほとんどなさそうだ。

じゃあ店舗大規模化させて、本来ならば大量のアルバイトを雇わないと維持できない飲食店を機械化で実現させればよいか可能性はあるが、そもそもコストメリット観点で言えばセントラルキッチンを上回ることは難しい。店舗というエッジを機械化させることによるコストメリットそもそも筋が悪い。

となるとコストメリット以外の価値を生むしかない。自動化価値効率化によるランニングコストの低減だけではない。レコメンデーションシステムのような、個人ごとに提供を変えるオペレーション実施できる。例えば、お客さんごとに異なる味付けを提供できる。それによってお客さんは店に来るたびに自分好みの味に変化する料理を楽しむことができるようになるかもしれない。または、お客さん自身レシピ提供してその通りに作ることもできる。自分の考えた最強レシピを共有できたり、売買することも可能になるだろう。これらは機械化・自動化による運用の柔軟性の向上によって実現できる。初期コストが安ければ自宅に導入されるかもしれない。

要約すると、料理自動化技術的に実現しても、今までの小規模飲食店が機械化することはコスト観点で考えにくく、あるとすればファミレスのような大規模チェーン店の味が良くなるとか少し料理が安くなる程度であるしか料理自動化によって個人ごとに提供される料理が違うとか、レシピを共有して自動で作ってもらうような、新しい価値提供をするレストランが生まれ可能性がある。

自動化AI時代インパクトが大きいのは、既存ビジネス改善ではなく全く新しいビジネスの台頭である

先程までは時給の安い店舗アルバイト自動化を考えたが、時給の高い職種、例えば弁護士などの専門職自動化できるのだろうか。

コストメリットという観点では飲食店のアルバイトよりも実現しやすい。しかし、作業抽象性と結果に対する責任を考えると、結局のところ人がやる部分は消えない。できることはせいぜい付加価値の低い作業自動化で、弁護士長時間労働問題解決するだけだ。弁護士のフィーは変わらない(作業を一部自動化できたからと言って弁護士費用を安くするわけがない)のだから弁護士を利用する一般人には大した恩恵がなく、社会的にはインパクトが小さい。弁護士側はより多くの案件を取得できるため、正しく機械化と自動化ができた事務所業界内でプレゼンスを高めることはできるだろうが、提供価値を劇的に高めたり、ディスラプターになることはできない。つまり弁護士作業自動化など、社会的インパクトも小さく、自動化によるTAMも小さい。

となれば、やはりまた機械化による別の提供価値を考える必要がある。Google翻訳のように、精度に責任は負えないが、個人法人が手軽にいつでも無料で利用できるシステムなどどうだろうか。裁判をしなくても、例えばそのシステムの中で論争をするだけで、ある程度の精度で「もし裁判をしていたらどんな結果がでるか」を予測してくれるとしたら、この世の争いごとは一旦そのシステムの中で全て行われ、大概がその中で解決してしまうかもしれない。仲裁機関裁判からシステムにより代替されれば大きな価値転換が起きるだろうし、Google翻訳によって翻訳家がほぼ死滅したように弁護士裁判官の需要が減るかもしれない。

AI自動化機械化の肝は、それによって価値転換が起きるかどうかであり、それこそが今よく言われるDXの本質なのだ

2021-07-17

anond:20210716162611

人権軽視国として海外での日本プレゼンスも下がりそう。

幸い(?)それは元からずっと低いままだから心配には及ばない

2021-07-16

anond:20210716153451

障害者いじめをしていた者にオリパラ音楽を平気で担当させる国日本となれば

人権軽視国として海外での日本プレゼンスも下がりそう。

おそらくJOC中の人は途中で気づいたんだろうけど

差し替え時間人材もなく公表するとボイコット国も増えるとみて

あえて直前の発表としたんだろうね。

2021-07-08

anond:20210707163051

はいはいはい!!!!中止中止!!!!!!

貴様のようなカスが、てめえの挫折東京で味付けしてクソみたいなストーリー感傷に浸るせいで、まーた東京プレゼンスがあがんだよな

みんな挫折したがってるとこあるからな こういうのを読んで、愛すべき田舎モンがクソ東京に出ようと思っちゃうワケです

貴様挫折貴様挫折

東京はたいして関係ねえ

大分だろうと仕事キツけりゃ人生もキツくなるし、東京だろうと仕事が楽なら人生バラ色ですよ

満員電車……はまあ、さすがに、ある程度東京固有であることは認めざるを得ないが、しかし、あれはキショいでしょ

もっと敵対的にいくべきだ 大都会の奔流にのまれ翻弄される!とかじゃねえ 人間が箱の中にギッシリ詰まっている謎のキショい交通機関(笑)みたいな認識でいけ 被害者になるな 流されるでねえ

メシ食う相手がいないのはそこが「東京」からではなく、「知らない街」だから

俺は地元からふたつ隣の市で就職したが、それからの飯の90%以上がひとりメシや

寒いのはそこが東京からじゃねえ 緯度が高いからや 東京特別性はねえ 

とにかく、君の人生物語を、東京物語にするなってことなんですよ

しかすると自己憐憫に酔うためにワザとやってんのかもしれないが、そういうことをやっているうち、いつのまにか自意識がデボアーされて、完全に頭東京・糞人間に成り果ててしま

それは良くないし、悲しいことですよ

自分人生を生きよう そこに東京が入る余地はねえですよ

さよなら岐阜、つっておんなじ様なこと書いてる人がいたらダセーじゃん

東京でもダセーんだよな

挫折がダセーんじゃねえぞ

東京の話にしてんのがダセーんだ

自分の話にしろ 自分の話に

東京に餌を与えるな!!!!!!

2021-07-07

anond:20210707225057

日本中東大理工学部より入るのが難しい医学部があって

そのレベル人間を集めてクソほど予算もぶん取っているのに研究ではたいしたプレゼンスがない

というのは資源の浪費にもほどがある。

2021-07-04

[]月ごと推移

記事文字数文字数平均文字数中央値ホットエントリ[総合日毎]入り件数(記事数に対する割合)
2018-0365,6597,853,866119.651281(0.43%)
2018-0462,5167,142,321114.250227(0.36%)
2018-0563,7436,776,740106.343213(0.33%)
2018-0678,9898,093,822102.544225(0.28%)
2018-0766,9696,934,401103.542218(0.33%)
2018-0863,2526,604,097104.444275(0.43%)
2018-0956,1946,435,619114.547235(0.42%)
2018-1069,4457,539,761108.645242(0.35%)
2018-1162,0916,376,542102.743212(0.34%)
2018-1269,7216,732,94696.640206(0.30%)
2019-0171,2677,175,847100.741235(0.33%)
2019-0261,4545,995,73097.638207(0.34%)
2019-0362,8557,265,116115.642182(0.29%)
2019-0457,6676,888,067119.443201(0.35%)
2019-0572,2348,721,057120.743255(0.35%)
2019-0676,1946,912,49090.738213(0.28%)
2019-0774,2307,220,04597.339217(0.29%)
2019-0865,1426,103,03493.738168(0.26%)
2019-0965,6506,105,21093.036185(0.28%)
2019-1074,9026,766,27690.337219(0.29%)
2019-1172,8386,819,34093.636234(0.32%)
2019-1265,3376,205,55695.038208(0.32%)
2020-0169,2226,390,43092.338187(0.27%)
2020-0273,7888,231,888111.638156(0.21%)
2020-0374,7589,178,490122.838165(0.22%)
2020-0479,3407,180,89790.540162(0.20%)
2020-0581,7697,886,33296.441206(0.25%)
2020-0671,4828,053,446112.745242(0.34%)
2020-0791,32611,000,662120.544291(0.32%)
2020-0898,93510,736,691108.542240(0.24%)
2020-0982,84710,412,994125.747166(0.20%)
2020-10114,69122,160,609193.2100183(0.16%)
2020-1183,5728,306,79999.441202(0.24%)
2020-1287,5828,575,57497.939179(0.20%)
2021-0188,1409,089,817103.141205(0.23%)
2021-0280,2868,115,632101.142203(0.25%)
2021-0382,8949,203,169111.044206(0.25%)
2021-04105,39810,864,153103.144212(0.20%)
2021-0598,9459,401,37195.039222(0.22%)
2021-0682,6948,550,167103.442198(0.24%)

気付いていなかったがはてブの低調さと裏腹に増田は順調に投稿数を伸ばしていた。そう言われてみると1日の投稿数が2000を割り込む日がほとんど無くなっている。

2020年の秋は凄い数字がでているがbotの影響が大きい。

はてブホットエントリでは波はあるが引き続き15%前後の大きなプレゼンスを保っている。

2021-06-30

anond:20210630061932

さしたる理由もないのに敵に難癖付けてプレゼンスを主張するのは日蓮(とその流れをくむ創価学会)のお家芸なんだが

2021-06-25

anond:20210625164151

おれがベンチャーで過ごした日々が思い出される内容だな。最終的には社内でのプレゼンス拡大とミッション達成のために、オフィスの壁を拳でぶち破って退職したけどね。「これで風通しがよくなっただろ?」って言って。今でも暗渠になった渋谷川の川底には、その時の物理的な争いの成果物であるガラスの破片が落ちているとかなんとか。

2021-06-24

閃光のハサウェイで学ぶ恋愛工学

ハサウェイは完全に恋愛工学マスターしたニュータイプと言えるだろう。

冒頭15分

YouTubeで見れるのでぜひみてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=iMAj6ggHEyU

ネス大佐を始め、多くのメンズがギギ・アンダルシア口説くが、美女ギギ・アンダルシアには見向きもされない。

そう、このような女性にこそ恋愛工学有効なのである

恋愛工学がどのような女性にも通用する、というのは完全な誤解で、上位20%程度のSクラス女性しか通用しない。

早速ハサウェイは、テロ集団をバッサバッサとなぎ倒し、機内で圧倒的なプレゼンスを発揮することで、ギギ・アンダルシアへのアピール成功させるのだった。


ハサウェイ's オープナー

ハサウェイが空港ロビーに入ると上品女性握手を求められ、

「皆さんにご紹介させてくださいな」などと言われ、両手に花状態で引っ張っていかれる。

そう、この時点でハサウェイの「モテスパイラル」は始まっている。

もちろん女性モテている男性=魅力のある男性認識するので、

他の女性から連鎖的にどんどんモテ出し、加速度的に魅力が高まっていく。


一人になり、ふと横を見ると、ギギ・アンダルシアフリーだ。

「さっきは、なんで笑ったんだい?」

素晴らしいオープナーである


オープナーとは、第一声のかけ方をかっこよく呼ぶ方法であり、

表参道ヒルズってどっちですか?」という道聞きオープナーや「この辺でこれくらいのペンギン見ませんでした?」と聞くペンギンオープナーなどがある。


しかし、このような凡庸なオープナーでは、

あなたってパターンしかしゃべらないんだ」

と言われてしまうことだろう。


「さっきは、なんで笑ったんだい?」

「笑った?そう?私が?」

「なんでマフティーを騙った連中だと見抜けたんだ?」

この返しには、正直、唸らされた。


美女に対して「かわいいね」「きれいだね」と伝えても、美女はそれに慣れているし、それではきっと、

あなたってパターンしかしゃべらないんだ」

と言われてしまうことだろう。


しろ自分ポジションを下げる行為であり、推奨できない。

しかし、女性は褒められなれていない意外な点を褒めてあげると喜ぶことが多い。

これは質問形式でありながら、相手の素性を見抜く能力があると伝えているわけであり、相当高度な褒めテクニックである

さすが、組織トップは違う。


そしてこの後、ハサウェイは高度な会話テクを駆使し、ハサウェイ=マフティという秘密をギギ・アンダルシアと共有することに成功する。

もちろん、秘密の共有は親密度を高める常套手段である


「人って、自分のことになると馬鹿になるって本当ね」

ここで、少しギギ・アンダルシア側に主導権を握られそうになる。

だが、ハサウェイはこれを許さない。

「だけど、言葉で人を殺すことができるということは覚えておいてほしい」


これは、ハサウェイが「調子に乗るな小娘、俺が格上だ」というメタメッセージを伝えた、ということである

女性は格下の男性には惹かれない。美女さらにその傾向が強い。

ハサウェイの術中にはまり、ギギ・アンダルシア狼狽、無事にどちらが上かを印象付けることに成功した。


冒頭23分でかなり良い試合運びとなっている。


Cフェーズ⇒SフェーズComfort Building⇒Seduction)

そしてリムジンの中。

窓の外を見つめるハサウェイにギギ・アンダルシアが「何が気になるの?」と問いかけると、

危険になるのはもっと嫌だから…しゃべらない」

と耳元で囁く。


これは、仕草と声色ばかりが注目されがちだが、言葉選びにも注目いただきたい。

「お前を危険にしたくない」という意味合い女性庇護欲をかきたてるし、「おあづけ」プレイも兼ねている。

何者なんだ…ハサウェイ・ノア


そして、ギギ・アンダルシアからの同室オファーをきっぱり断るハサウェイ。

そう、欲望最後の瞬間まで隠し通すことがマナーである

「俺はそんなに簡単に女と寝る男じゃない」と伝えることで、「俺は女に困っていないほどステータスの高い男だ」というアピールができる。

ますます女性は「このステータスの高い男性に抱いてほしい」と思うことだろう。


ギギ・アンダルシアの生足を凝視するハサウェイ。

男性は性欲を喚起させられると、おおよそ70%程度は知能が低下する(要出典)と言われているが、視線に気づいた彼女に対し、ほぼノータイム

「君が元気になってうれしいのさ」

と返せるハサウェイの知能指数はIQ300くらいと推察される。


「君がいるということで、気を遣うということはしたくない」

シャワーを浴びに行くハサウェイ。

これは再度の格上アピール

「同じよ」

攻めあぐねたか。ここでシャワー室でクールタイム

「この事態はどう考えたらいいんだ…」


続いて、問題ラッキースケベシーン。

「失礼ね」に対し、

「よく、そう言える…(中略)…どこ構わず裸でいる女は嫌いだな」

これは決まった…と思いきや、残念、GOALならず。

理想では、「散歩に出るが!?」⇒「一人にしないで」⇒GOALLLL!!!!だったものを…


軽率だったかクェス・パラヤと同じか…」

反省するハサウェイ。

さすが、女性類型化しパターン攻略しようとするのが恋愛工学基本的パラダイムと言える。


その後、ケネス大佐になびいているような素振りでハサウェイの気を引こうとするギギ・アンダルシア

これはまあ、仕事も忙しいのでスルー。同室の優位性は揺らがないのである


午前3:52のベッドシーン

ここからマフティの反撃が始まる。

そう、昼の顔はハサウェイ、夜の顔こそがマフティ

ギギ・アンダルシアの寝室に向かう。


いつ非常停止するかわからないエレベーターに乗り込むかの判断を迫られるハサウェイとギギ・アンダルシア

ここが最も決定的なシーンだった。

「乗るか?」と目で訊くハサウェイ。

大丈夫…乗ろ」と声で応えるギギ・アンダルシア

そう、恋愛工学徒は無理やり行為に及ぶことはない。

必ず相手同意を得て進めなければならない、という啓蒙要素も表現されている。


なお、「大丈夫」の母性的な安心感、「乗ろ」の清純的な少女感。上田麗奈様の表現も素晴らしかった。


「どうして私に訊いたの?」

「君のカンにかけたのさ」

「それなら、さっきのごちゃごちゃした話もすっきりさせてよ」

いいですね。こういうトークで始められるようにしたい。


賢明な読者はすでにお気づきだろうが、このあとハサウェイは「やっぱりコワいことする」(=行為に及ぶ)わけである

ギギ・アンダルシアから見たとき行為は「戦場で逃げ惑う」ようなものに見えているのであり、

ここからの逃げ惑うシーンはもちろん、行為比喩である

行為積極的女性であれば、例えばクェスのように、パイロットとして戦っていたはずだ。

そう考えれば、ギギ・アンダルシア過去にそうした虐待を受けていた可能性がある。


余談だが、ガンダムにおける男性パイロット女性パイロット戦闘行為比喩であることが多い。

直近の好事例としては、ガンダムUCのマリーダとバナージの戦闘シーンがそれだ。

途中まで無我夢中で攻め立てていたバナージが、マリーダの壮絶な過去を聞いて萎えしまったが、

マリーダはそんなバナージに優しさを感じる、というシーンは素晴らしいと思った。


ホテル外に逃げ出した2人の前に現れるエメラルダ。

これは、ベッドで2人のときスマホが鳴り、彼女からLINEが来たような状態意味しているだろう。

そうであれば、ギギ・アンダルシアの「置いていくの?」に対しては、

まさか

しかなりえない。


逃げ惑う2人。

降り注ぐ銃弾火災

ギギ・アンダルシアの恐怖、叫び、声、息遣い

男性女性ほど行為最中快感を感じられないというが、もしかすると、男性にとっては、戦闘行為での興奮が女性のそれに相当するのかもしれない。


そして、閃光。

モビルスーツは大破し、光が溢れ出す。きつく抱き合うふたり

その光は言うまでもなく、射精象徴であった。


行為のあと、大佐のもとに駆け寄るギギ・アンダルシア

ハサウェイはクェスが去るときイメージフラッシュバックし、真っ黒に塗りつぶされる。

そう、これこそが恋愛工学ニュータイプ・ハサウェイの正体である

過去女性に傷つけられたことを引きずり、いつまでたっても非モテインセル呪いは消えない。

それはどんなに良い女、例えばギギ・アンダルシアのような女性を抱いたとしても

消えることのない、本質的な自信のなさ、センシティブな心そのものなのである


それにしても、アジア圏で製作された男ふたり女ひとりの実写映画ってなんだろう?

https://febri.jp/topics/gundam_hathaway_4/


それでは今週もよろしくお願いします。


2021-06-12

ソリティアおじさん2021

出勤している人の数を社員数の3分の1にして、テレワークしている人の数を増やさなくてはいけない。というお達しが会社の上の方の、あるいはさらに上の方のどこかからかあったらしく、緊急でやむをない事由がある場合を除いて、基本的テレワークになった。

もともとそんなに出勤したいわけでもなかったので、私はそれでいいと思っているのだけれど、問題は、「緊急でやむをない事由」って何?ということだ。

勤務先は、DX?は?デラックス?みたいな典型的日本企業で、ハンコの文化がいまだにある。書類にハンコをもらわなくてはいけないときは「緊急でやむをない事由」だと思って出勤している。そこは会社もわかっているらしく、特に何も言われることはない。

オフィスに行くとけっこうな数の人がいて、これって3分の1なのかなと思わないでもないが、その疑問をあえて口にする人はいない。わからないのは、オフィスに来てみんな何をやってるのかということだ。私みたいにハンコをもらいに来ているだけの人がそんなにたくさんいるんだろうか。あとは何かオフィスじゃないとできないことがあるんだろうか。(会議だって今は家から出られるし、そもそも出勤したところで出席者全員はオフィスにいないから、結局Teamsをつけて出ることになり、会議理由にはならないと思う。)

そういう疑問があって、他の人のデスク通りすがりに、PCの画面をチラ見するのが癖みたいになってしまった。だいたいの人はWordとかExcelが開いてあって、何かをやっている感が出ている。でもそれって、オフィスじゃないとできないことなのかなとは思う。ネットワークの都合上、家からは使えないシステムがあるという話は聞いたことがある。そういう人のOSはなぜかWindows 7に固定されているらしいので、あのキラキラしたタスクバーを見かけると、システムの都合上で出勤してるのかなと思う。

たまに見かけるのはソリティアをやってる人で、例外なく50代以上の人だ。さすがにソリティアなら家でできるのでは? むしろ家の方が気兼ねなくできるのでは? と疑問に思いながらはっと気づいたのだけれど、この人たちはオフィスの方がソリティア捗るのかもしれない。

家にいると、PCの画面を見た家族から、何で働いてないのか、今まで会社で何をやっていたのかと思われそうだし、こういう人は出る必要のある会議とかは少なそうなので、テレワークを続けていると、今度は会社の人から、何をやってるの?実はいらないんじゃないの?と思われてしまいそうだ。一方、オフィスに出勤してソリティアをしながら、何かをやっている感を醸しておいて、出勤してきた他の人と話などしてプレゼンスを示しておけばさらに何かをやっている感が醸し出されるかもしれない。なので、出勤してソリティアをやることがこの人たちにとっては最適解になっていて、「緊急でやむをない事由」なのかもしれない。

こういう人はソリティアをしながら近くの人たちの会話に耳を澄ませていて、何か乗れそうなことがあると乗り込んでくる感じで、ちょっとめんどくさいので、気配を感じながらもこっちは無視するオーラを出しながら会話することになって、その度に、なんだこりゃと思わないでもない。

2021-06-01

anond:20210601154615

ヨーロッパ王室ほとんど絶対長子継承に移行したじゃん

皇室外交プレゼンス云々をいうなら男系なんかにこだわってる方が世界の反感を買うんじゃない?

2021-05-07

ワクチン接種 1日100万回を目標報道政府に足りない視点

菅首相会見 ワクチン接種 1日100万回を目標とする考え | 新型コロナウイルス | NHKニュース

これに対し、ぶくまは手厳しい。例えば、こんなふうに。

アメリカの1日の接種回数300~400万件を考えると目標としては妥当ラインだが、1日わずか数万件の検査現場パンクする日本でできるわけないと今から諦めている。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20210507/k10013017981000.html


ワクチン供給ロジスティクスアメリカもこの3か月、苦労した

欧米に比べるとスピードが遅いとの声が多い。

しかし、アメリカ最初からうまく行っていたわけではなかった。

ワクチン接種が始まった当初は大混乱だった。

連邦政府と州との連絡調整不足、優先順位をめぐる混乱、各州ごとのバラバラな接種戦略連邦政府ワクチン供給管理への州の非難などなど。

フランスでも1月時点はさんざんだった。報道では「お役所仕事」「縦割り行政」の弊害を厳しく指弾された。

ワクチン供給が始まって1週間もたつのに、わずか接種したのはわずか800名とは何事か、いう報道がみられた。

ただし、それは三か月前のことだけど。当時、アメリカニュース報道をみていて、前途多難だな、と思ったのを覚えている。

1月報道ウォッチしていた頃(といってもデイリーショーを英語勉強がてらみていただけだけど)、

大統領就任から100日の4月下旬バイデンが高らかに勝利宣言をすることになるとは想像できなかった。

以下は1月27日、デイリーショー(youtube報道バラティーショー)で紹介していた報道の一部だ。

ワクチン接種の遅れにイラついたニュースキャスターがこんなことをいう。(同番組1分過ぎ)

電子タバコを買うついでに、ガソリンスタンドとかで接種できちゃえばいいのに。

https://www.youtube.com/watch?v=43y1TOC9aTM&t=70s



また、現在日本で報じられている、基礎自治体ワクチン接種予約サイトパンク状態

これも、アメリカは3か月前に経験していた。(同番組2分過ぎより)

https://www.youtube.com/watch?v=43y1TOC9aTM&t=140s

各地で予約サイトクラッシュするなど混乱が続いています。ある予約センターでは、750回分のワクチンに25万もの電話が鳴り響いたという。

また、インターネットで予約するスキルがない高齢者が接種会場へ車の長い列をなして夜を明かしている、といった報道

予約キャンセルによるワクチン無駄な廃棄などが問題視された。

あるドラッグストアでは、予約キャンセルで余ってしまったワクチンたまたま立ち寄った若い健康女性に接種したという事例などが紹介された。

4月に入ってからも、ワクチン接種に消極的な人々を釣るために、「今ならもれなくビール付き」みたいなキャンペーンをやったりした。

今日日本報道されているワクチンロジスティクスをめぐる問題は、すでに欧米が通ってきた道なのだ

日本も各国の教訓を生かせばいいし、そもそも災害経験のたくましい日本に、行政にそれほどロジ能力が足りないとはとても思えない。

から、ひょっとすると案外、一ヵ月もすれば、100万の水準にめどが立つかもしれないと若干、期待している。

社会システムの維持、ワクチン接種の意義、戦略的な目標説明CDC存在

しかし、ワクチン供給をめぐるロジ管理喫緊課題であるが、実はもっと重要なことがある。

それは、社会システム全体からみたワクチン接種戦略だ。

バイデン政権発足後の「3本の矢」ともいうべき最初の取り組みのひとつワクチン接種の促進だ。

しかし、そもそも一体何のためにワクチンを接種するのか。その方針目標をしっかりと共有すること。

これがあいまい理解されていると、一体なんのために急いでいるのかわからなくなる。

以下は、アメリカCDCのファウチ博士が、今年1月下旬トランプ失脚後、初めて”自由に”会見を行ったとき報道だ。

https://abcnews.go.com/Health/wireStory/coronavirus-guidelines-now-rule-white-house-75419663

3分過ぎの質疑のなかで次のような記者とのやり取りがある。

ファウチ博士:もし7割から8割の国民が接種されていれば。。それは夏頃になると思うが、少なくとも秋までにはある程度の正常性を回復できるだろう。

記者:(途中で質問を挟んで)それは秋までに接種が完了できると認識しているということですね。

ファウチ博士:いやそんなことは一言も言ってない。”もし”7~8割の大多数のアメリカ人がワクチン接種を受けていれば集団免疫が獲得できるということだ。正常性とはそういうことだ。今懸念しているのは、ワクチン接種を受けたがらない人たちだ。

重ねて、今後、ファウチ博士ホワイトハウスで定期的に記者会見を行うと発表。ファウチ博士は会見の最後にこう語る。

私が今後、会見でお伝えするのは、科学的な事実です。科学に語らせるのです。

https://www.nytimes.com/2021/01/24/health/fauci-trump-covid.html



記者とファウチ博士のやり取りは象徴的だ。

abcニュースは、この報道に「ファウチ博士ワクチン接種に大きな但し書きをつけた」とした。

記者もまた、住民ワクチンがいきわたるかどうかという、行政サービスデリバリー目線での質問だった。

abcも質疑の記者も、ミクロ視点で、アメリカ人がちゃんワクチンアクセスできるかどうかを問題視していた。

一方、ファウチ博士は、彼の答え方からわかるように、ワクチン接種の利益というのは、決して医療アクセスといった住民サービスレベル問題だけではなく、

感染症蔓延の克服だ。パンデミックの原因を取り除くために必要なこと、という視点発言していた。

ファウチ博士のいうノーマティというのは、個々人一人ひとりのワクチンによる免疫力強化というより社会全体の免疫力のことだ。バイデン言及していたことだが、ファウチ博士トランプ政権で一番欠如していた科学性を真っ先に訴えたのは本当に象徴的だったと思う。

しばしば報道機関は、どこの国であれ、災害事故殺人事件現場急行し、現場の窮状を訴えることでインシデント対応を促す。

しかし、インシデント対応と、リスク削減は根本的に発想の異なるものだ。

報道機関は例えば、殺人事件が起こってもセンセーショナル報道しがちで、背景にある社会保険の欠如とか貧困といった原因部分を軽視しがちだ。

リスク削減とは、簡単にいえば、そこで起きている出来事対応問題点ではなく、出来事の「原因」にスポットを当て、原因を取り除くことにフォーカスすることをいう。

ファウチ博士が強調していたのは、その原因分析科学的なアプローチでなければならず、そこがすべての出発点だということだった。

5月に入ってから報道、例えば「バイデン政権、若年層へのワクチン接種へシフト

をみても、一貫して集団免疫という戦略に基づいたワクチン接種促進を行っている。

https://abcnews.go.com/WNN/video/biden-administration-shifts-vaccination-focus-77501505

日本の状況~何を目指しているのか?

さて、日本を振り返って、今日もっとも足りないのは、

一体何のためにワクチン接種を促進するかという全体的な目標ではないかと思う。

住民ワクチンが行きわたるかどうか、の前提として必要なのは、なぜワクチン?という疑問に、「あなた健康維持」というだけではなく、社会システム視点から答えることだ。それが本来公共というものだ。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

をみても、残念ながら「あなた健康」以上の情報が見当たらない。

厚生労働省ワクチンによる集団免疫獲得について、明確な見解を示していない。

まあわかる。よくわかっていないリスク(不確実性)については、下手なことは言いたくないものだ。官僚特有のディフェンシブなスタンスがにじみ出ている。

でも実は、その科学的不確実性について沈黙する姿勢こそが、リスクガバナンスの内なる敵なのだ

水俣病代表される過去公害問題もその姿勢ボトルネックとなって被害の拡大が見過ごされてきた。

仮説を立てて意思決定をする勇敢さが必要だ。8割おじさんを思い出してほしい。

ファウチ博士科学的にすべてを見通しているかというと、そうではない。

接種されたワクチンによってどれだけの期間、有効免疫力を持ち続けることがえきるか、はっきりとした証拠1月の時点でも、今日でさえも出ていない。つい先日もこんな報道があったばかりだ。

https://gigazine.net/news/20210507-covid-19-herd-immunity

ここでは、5月時点で成人の半数以上が少なくとも1回のワクチン接種を受けているアメリカでさえ集団免疫獲得は困難だと率直に表明されている。

ファウチ博士が7~8割としたコロナウイルス集団免疫の仮説も、データが蓄積されるたびに、恐らく日々、新しい仮説に塗り替えられてゆくだろう。科学的不確実性と向き合うことがリスクガバナンスキモだ。だからこそ、ホワイトハウスで毎週のように会見を開く、ということに意義がある。


疑問なのは日本において、そういったリスクコミュニケーションが開かれているのか、ということだ。

聞こえてくる報道は、直近のロジ課題高齢者の接種問題ばかりだ。

それもワクチン安全性広報であったり、供給のロジであったり行政住民サービス視点が中心だ。

それって、役場の窓口でやる会話でしょ。重要じゃないとはいわないけど。

河野大臣は、恐らく菅首相から突然、ワクチン接種促進担当として指名されて、戸惑っただろう。

感染症知識もあるわけではない。だからこそ、やれることを模索した結果として、接種促進のロジ分野に集中してしまった印象を受ける。

もちろんワクチン安全性広報することに意義がないと言いたいわけではない。

しかし、もっとも根幹にあるべきなのは、最終的なゴールを提示することだ。

高齢者の接種のあとどうなるか?何一つ見えてこない。

そしてそのゴールは、一定科学的な仮説に基づくべきものだ。

一体どれくらいでワクチン効果が切れてしまうのか。10年持つ、あるいは一生、抗体が働くというわけではあるまい。

そうすると、抗体を持つ人間が何%で集団免疫が達成できるとして、仮定したワクチン賞味期限以内に短期集中的に接種が完了しなければ

集団免疫がいつまでたっても確立できず、次から次へと新しい変異対応させられるということになる。

それは資源無駄遣いにならないのか?

アメリカがこんなにも早くワクチン接種のロジが進歩した理由ひとつは、バックグラウンドとして理解している接種戦略があるからではないだろうか。

やみくもに尻を叩いているわけではないはずだ。

日本では、先日、菅首相唐突に思いついて7月末までの高齢者ワクチン接種を指示、混乱が広がっている。

冒頭の報道も、厚労省からすれば、寝耳に水だったとしても不思議ではない。

それくらい日本リーダー方針は行き当たりばったりにみえる。

目標管理もっと重要なことは、ゴールを共有することだ。

菅首相リーダーシップに対する批判は多い。

一体なぜ7月までに?

・いつものことながら急に何かを決心するくせに、目的意義を聞かれても答えが返ってこない。

方針方向性を共有したうえで役割分担を決め、タイムラインを設定するということもしない。

・うまくいかないと、キレて「みろ、周りはもう先に進んでるじゃないか、何してるんだ」と部下を怒鳴る。

これらは無能リーダー典型的な行動パターンだ。

河野大臣にしても、自分プレゼンスをみせるいいチャンスだったのに。将来の総理大臣候補と目されているのだが。

残念ながら、ロジ担としてご本人が割り切ってしまたことで、

3か月の働きにもかかわらず、目先の短期的なロジ状況を伝達するだけの役人仕事になり下がってしまった。

ロジならロジでもいいのだけど、ドメスティックではない外交の動きがあってもよかった。

例えば、なんなら4月菅首相アメリカに飛んでもよかったはずなのに。

これではちょっと大臣仕事内容としては物足りないというのが私の認識だ。

全体を見ているひとは誰なのか。それが日本ではわからない。それが問題だ。

リスクガバナンスというのは、平時ガバナンスに比べてより高い能力水準が求められる。

リスク自体が複合的で、科学的にも不確実性が高く、そして社会政治的な影響について認識がばらつきやすい。

ワクチンも、そういう意味では、リスクコミュニケーション能力が試される課題

そういう認識で国のトップは動いてもらいたい。ロジ担じゃなく。。国民の皆さん、とか住民目線説明ばかりしててもね。

それは重要だけど、どちらかというと基礎自治体役割だよ。

2021-04-25

anond:20210425141744

基本同意する内容

ただ、これも指摘されてることだが直前の告知など、プレゼンスが悪すぎる

その意味で信頼を損ねてるし、元の内容は"今この時期にそういう協力を得れない振る舞いって良くないよね"にも読める気がする

選挙って勝ち負けだけにこだわる奴多くない?

次の衆院選自民が勝つにしても、割合を削ることに意味はあるわけじゃん

共産党割合を増やすとかれいわに議席を与えるとか

共産党調査能力は俺は買ってる。実際に政権運営することにはならんし、もっと議席とっていいよあそこは

俺はれいわを支持してるけど、次の衆院選れいわが過半数を取ることを本気で期待してるわけじゃないんだわ

国会内でプレゼンスを高めさせるだけでいい

どうせ自民が勝つみたいな考え。勝つかもしれんけどその勝ち方には差が出てくるんだよな

勝った負けたでしか考えられないバカが意外と多いよね

野球でも見てんのか?

2021-04-19

https://b.hatena.ne.jp/entry/4701415330243165506/comment/programmablekinoko

この人数年前からこういうスタイルで何回もホッテントリに上がってるぞ(この書き方でプレゼンス上げてゆめみに就職した)

ゆめみってCTO痴漢逮捕されたところだっけ

架空の娘とその辺の子供が区別つかなくなって手を出すのだけは止めろよな

2021-04-07

それでも弱者男性(KKO)が救われなければならないたった一つの理由

https://anond.hatelabo.jp/20210405233005

 

前回ミソジニーに塗れた弱者男性(KKO)は救う価値が一切無いと書いた。

 

それでもミソジニーを抜いたところにある弱者男性(KKO)は救われなければならない。

というよりもミソジニー駆逐するためにも弱者男性(KKO)は救われなければならない

 

弱者男性(KKO)の本質社会におけるプレゼンス喪失および社会からの疎外感にある。

結婚経済的性交槍玉に挙がるのもそれらが社会において一定役割付与するものであり、それらが達成できないことはすなわち社会的なプレゼンスを獲得できなということに他ならないかである

 

ただの貧困であれば社会福祉でカバーできる部分もあれば労働問題としてカバーできる部分もある。

ただの婚姻問題であれば少子化対策などを絡めた制度と的な問題としてカバーできる部分もある。

しか弱者男性(KKO)が抱える問題あくまでも喪失感と疎外感なのでそういった制度問題として解決できる部分は少ない。

 

となるとそんなの放置すればいいじゃんという主張が出てくることは自然なのだけれども、それはそれで問題がある。

最近増田の流れの中で弱者男性(KKO)のような存在を救っていたのが宗教だったのではないかという指摘をする増田もいたが、真っ当な宗教観を持つ宗教に救われるならともかくカルト的な宗教に嵌まってしまえば社会から距離は縮まらないどころからさらに離れてしまう。

弱者男性(KKO)がミソジニーに絡め取られやすいのも宗教的救い・精神的支柱を白饅頭のようなミソジニーを含む弱者男性(KKO)論に求め縋ってしまうからであり弱者男性(KKO)を放置してきた結果でもある。

 

まり弱者男性(KKO)を救うということはミソジニーに縋る人間を減らすという事でもあるのだ。

 

からこそ私達は弱者男性(KKO)を救わなければならない。

 

あとちょっと付け加えると、実は弱者男性(KKO)は男性にだけある存在ではなく性別セクシャリティーなどの属性による垣根のない存在であるという事も念頭に置いておきたい。

男性以外の属性場合社会からの疎外感はそのまま社会による構造差別に繋がる部分も多く、そのための属性内で一体となった社会変革運動が行われている場合も多い故に社会から疎外感を感じても属性内の一体感があるのでそこまで目立っていないと言うだけの話で。

からこそ男性以外の弱者男性(KKO)の存在を救うためにもやはり弱者男性(KKO)を救われる必要はあるのだ。

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