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はてなキーワード: 飲食店とは

2024-10-05

anond:20241003190546

遅刻魔を擁護するけど日本には座って時間を潰せる場所が少ないから早く着くことを忌避する人が多いんだと思うわ。

駅前ですらベンチなかったりするから時間を潰すとなるとカフェ的な飲食店に入ることになるわけだが、待ち合わせ場所って駅とかランドマーク的な場所になりがちで尚且つ待ち合わせに指定されがちな時間帯となると大抵混んでるんだよね。

待ち時間が1時間とか超えるなら飲食店入ってもいいけど20〜30分程度ならベンチとか座れる場所があればそこで座って待とうと思う人が多勢だと思うんだが、それがないから仕方なく飲食店とか入るわけじゃん。

で、みんながそう思うから飲食店も混んでるわけ。

で、そういう面倒が嫌だから定刻主義で行動する様になる。

まり座れる無料スペースが沢山あれば解決する問題だよ。

2024-10-03

出頭命令がきたんだけど

本当にありがとうございました

私などのためにコメントありがとうございます

すべてちゃんと読ませてもらい、警察対応します。

はてなは優しい人が多くて、安心しました。


________________

手短かに相談がある。

当方東京都内の端っこの方で飲食店をやっている。業態は夜に営業してる店で、レストランのつもりだが、グーグルマップ口コミだと居酒屋に分類されるらしい。

初めに相談内容を言うと、先日警察から事情聴取を受けた。それから日経って、今度は出頭命令がきた。こんなことはもちろん人生初であり、どうしていいか不安で仕方ない。もし、増田の人で似た経験がある人がいたら、対応方法を教えてくれるとありがたい。

まず、何が起こったのか……長いと読む気はしないだろうし、自分文章力はない。箇条書きでいく。



①.

深夜にうちの学生店員A君が飲みに来ていた。その日に働いてる子達が同じ大学だったので、カウンター席で飲めや歌えやの大騒ぎになった。みんなで歌とか歌っていた。

②.

A君がいい具合に酔っぱらう。それでもさらに飲もうとする。うちの店はコール禁止だが、それに似た掛け声がかかっていた。

③.

2つ隣席の社会人のお客さんBさんが、「もうやめとけ!」と叫んだが、A君はそれでも飲み続けた。見た感じ呂律は廻ってなかったが、前にも飲み会でこういうことがあったので見守ることにした。

④.

少しばかり経って、別の学生店員がA君に勝手ハイボールを持ってきたところで、Bさんが怒って無理やり止めようとする。自分はどうすればいいか悩んだが、Bさんの怒りの声を聞き続けて宥めようとした。

⑤.

Bさんが警告するように捲し立てた。かくいうBさんも飲酒していたため、自分は引き続き話を聞いて宥める作戦

⑥.

しばらくしてA君が会計お金を数えることが難しく、Bさんが代わりにやってあげていた。A君は、店内入り口什器をなぎ倒しつつ店を出た。

⑦.

Bさんは正しかった。A君は自転車で帰る途中、農業用水路に転落して重症を負った。どういう経緯かは知らないが、救急車病院搬送されたという。後日電話で聞いたところ、全治二か月。

⑧.

警察から電話があり、事情を聴きたいとのこと。警察署に行くと、オープンな感じの個室で警察官2名が座っていた。その日の事情を聞かれた。私以外の人にも事情を聞いていることも判明。

→今に至る。



正直に言うと、増田の方々に助けてほしい。今後が怖くてしょうがないのだ。

出頭命令の通知文には「正規事情を聴きたいので出向いていただきたい」と慇懃無礼に書いてあった。

しかし、これは自分犯罪をほう助した?みたいに疑われているということではないか

前回の出頭時は、自分の身を守るために言葉を濁した場面もある。でも今後は、それで乗り切ることができるのだろうか? それが怖くて仕方がない。

正直、A君について自業自得な面が多いと感じている。それも事実だ。なぜ自分限界を超えてまで飲酒したのか。それについては、一応20を超えた人間として、あるまじき行為だと思っている。

なぜ、私はこんなことに巻き込まれることになったのか。いや、自分は店主なのだからアルバイトの子を守らないといけない、それもわかる。でも、こんな情けない形で大けがを負うって、そんな案件刑事処分を受けるのは馬鹿馬鹿しいと正直感じる。

責任は負わないといけない。わかってる。

一応は経営者なのだから徹頭徹尾結果責任である

ただ、初めてのことだから不安が積もり積もって、今はノイローゼに近い。

増田の方で、もし近い状況を経験した人がおられたら、どうかアドバイスをいただけないだろうか。

いきなりで申し訳ない。どうかお願いします。

飲食店セルフ注文用タブレット

あれ導入運用するのにだいぶ経費かかるだろうに

それにしては結局人件費そんなに削れなさそうで

なんで導入されてるのかなあと思ったが

外人店員でも注文を受けられるようにするためか!

ようやくわかったわ

逆に言うとココイチみたいに複雑な注文を受ける店では

導入できないってことだな

2024-10-02

面接で火傷後あったら飲食店受かりません

ありの

ままの

自分

とか馬鹿なこと言ってないで

お化粧しましょう

カナブンだかコガネムシだか

虫の話で思い出してごめんなさい🙇

嫌いな虫ランキング

1位 スズメバチ

 怖いから。毒も凄いらしい

2位 蚊

 アシナガバチと言いたいところだけど、ススメバチ下位互換なので、別路線で行くと蚊。

 5月ぐらいから湧き始め11月まで普通に居る。12月でもちょいちょい刺される。

 痒いし、蚊取り線香とか効かない。油断してたらやられるので油断しないようにするの大変

3位 コバエ

 実際は、もっと嫌な虫沢山居るけど、虫扱いでよいのか(ムカデヤスデ蜘蛛)とか、下位互換だったりするので、うっとおしいだけのコバエがランクイン。

 ハエはあまり見なくなったが頻繁に見かけるならハエのほうが汚いしでかいし、潰せないから嫌い。蚊とコバエはギリギリ潰せる


そういえば、引っ越しゴキブリとかほとんど見なくなった。(近所のデカ団地の横の道とか駅前飲食店多い道歩いてたらウロウロしてるけど)

結局、

上:激しい痛みや命の危機をもたらす攻撃性あるやつ

中:痛みや分かりやす危険感染症除く)ないが体に不快な影響与えてくるやつ

下:精神的な不快枠(その時の生活環境で変わる)

の3つに分かれる(最後のは、寄ってくるから嫌、と見るだけで嫌に分けれるかも)

 セミは嫌いじゃないけどおしっこかけてくるから中と下の間だったりするか、うるさいし

上で日頃関わり合いになるのは、スズメ、アシナガ、アブとか。くまんばちは優しいらしいしちょっと慣れた。

中系は、蚊と足登ってくる蟻

無害ではないがほぼ無害判定してるよく見る虫は、カマキリバッタ甲虫の幼虫、トンボ(好き)、蝶(癒される)、蛾とかテントウムシとかのほとんど

カメムシもどちらかというと気にならない(夜中の自販機たかりまくってるのは蛾も嫌だけど

で、カナブンだかコガネムシだか

縁起が良いらしいし、可愛いし、臭くもないし

祖父や父が紐付けて飛ばしてたって話を聞くし、親しみのあるやつ

ただ、数が増えまくってるのか、網戸に激突してきたり、部屋入って来て追い出しにくかったり

洗濯ものに止まってたり、自転車で走ってるとぶち当たったりで、ちょっと嫌いめになってきた

捕獲罠(スタバのでかめカップ匂い液入れて吊るしとくようなやつ)を女王対策で春に多めに吊るして

その後も場所は絞ってだけど継続的に設置してるのだが、とある箇所では、ほとんどカナブンで埋まってしまった

罠の匂いに釣られてではなく、罠設置してる果樹匂いにひかれて寄ってきて、ぶち当たったのか、そこだけめちゃくちゃ捕獲してしまった

春に実家の庭に設置した罠にいきなり飛び込んだのがヤモリさん(その瞬間を目撃もしてしまった)だったのもカナブン大量捕獲ちょっと可哀そうだと思った

でっかいスズメバチもそこそこかかるんだけど、明らかにクマバチのほうが多いのもモヤってる

anond:20241001204503

2024-10-01

地元資本飲食店小売店を利用したり、地元紙を購読することは地元に貢献していることだと思う。

それと同時に出稼ぎではない、地元出身デリヘル嬢を呼ぶことも地元貢献の一つである

飲食店ホールで平日の日中に働いているんですけど、この時間帯って人員そんなに雇っても仕方ないですから大体同じ人数人で回してるんですよね

んで、よくご一緒する方が2人いらっしゃるんですけど、お二人ともまだ小さなお子さんを育てながら働いていらっしゃるママさんなんですよ

こういう属性の方々によく起こるのが、お子さんの急な発熱で出勤できなくなるというトラブル

ママさんもお子さんも本当に大変だろうな……といつも心配に思いますし、そうでなければ普段は私の方がご心配とかご迷惑とかお掛けしてる立場ですから、あまり深く考えることなくどうぞご自愛ください!と思ってます

ただなあ……現状一番の不安は、両方のおうちのお子さん方が同時に熱を出して、ママさん方がお二人とも来られなくなる日が出ないとも限らないところですよね

いや、これで責められるべき人は誰もいませんからね!病気になってしまうのは仕方がないですし、それが小さなお子さんであれば尚更

問題は、私自身が昔からそういう「レア不運」を何故か拾ってしまいがちな体質だということであって……寒くなってきて免疫も落ちますし、体調不良に悩まされやすい季節が始まりつつありますけど、次の春までにそういう事態に巻き込まれないよう祈るしかない…

子育てしながら働くすべてのママさん本当にお疲れ様です!私は子供どころが初婚も遠いですけど、皆さんのこと応援してますからね〜!

それと職場

「予定があるから出勤できない」と事前にちゃんと伝えて希望休を出していた私へ真っ先に朝イチの代打を頼みに来るのやめてください

与次郎用事というのはこうである。――今夜の会自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから三四郎もいっしょに慨嘆しなくってはいけないんだそうだ。不振事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている。それから、おおぜいいっしょに挽回策を講ずることとなる。なにしろ適当日本人を一人大学に入れるのが急務だと言い出す。みんなが賛成する。当然だから賛成するのはむろんだ。次にだれがよかろうという相談に移る。その時広田先生の名を持ち出す。その時三四郎与次郎に口を添えて極力先生賞賛しろという話である。そうしないと、与次郎広田食客だということを知っている者が疑いを起こさないともかぎらない。自分は現に食客なんだから、どう思われてもかまわないが、万一煩い広田先生に及ぶようではすまんことになる。もっともほかに同志が三、四人はいから大丈夫だが、一人でも味方は多いほうが便利だから三四郎もなるべくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれない。また運ぶ必要もない。そのへんは臨機応変である。……  与次郎はすこぶる能弁である。惜しいことにその能弁がつるつるしているので重みがない。あるところへゆくと冗談をまじめに講義しているかと疑われる。けれども本来性質のいい運動から三四郎もだいたいのうえにおいて賛成の意を表した。ただその方法が少しく細工に落ちておもしろくないと言った。その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町神社鳥居の前にいる。 「細工に落ちるというが、ぼくのやる事は自然の手順が狂わないようにあらかじめ人力で装置するだけだ。自然にそむいた没分暁の事を企てるのとは質が違う。細工だってかまわん。細工が悪いのではない。悪い細工が悪いのだ」  三四郎はぐうの音も出なかった。なんだか文句があるようだけれども、口へ出てこない。与次郎の言いぐさのうちで、自分がまだ考えていなかった部分だけがはっきり頭へ映っている。三四郎はむしろそのほうに感服した。 「それもそうだ」とすこぶる曖昧な返事をして、また肩を並べて歩きだした。正門をはいると、急に目の前が広くなる。大きな建物が所々に黒く立っている。その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる。星がおびただしく多い。 「美しい空だ」と三四郎が言った。与次郎も空を見ながら、一間ばかり歩いた。突然、 「おい、君」と三四郎を呼んだ。三四郎はまたさっきの話の続きかと思って「なんだ」と答えた。 「君、こういう空を見てどんな感じを起こす」  与次郎に似合わぬことを言った。無限とか永久かいう持ち合わせの答はいくらでもあるが、そんなことを言うと与次郎に笑われると思って三四郎は黙っていた。 「つまらんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。偉大なる暗闇を書いてもなんの役にも立ちそうにもない」 「なぜ急にそんな事を言いだしたのか」 「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」  三四郎は即答ができなかった。 「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。 「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。 「知りもしないくせに。知りもしないくせに」  三四郎憮然としていた。 「あすもよい天気だ。運動会はしあわせだ。きれいな女がたくさん来る。ぜひ見にくるがいい」  暗い中を二人は学生集会所の前まで来た。中には電燈が輝いている。  木造廊下を回って、部屋へはいると、そうそう来た者は、もうかたまっている。そのかたまりが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。なかには無言で備え付けの雑誌新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞こえる。話の数はかたまりの数より多いように思われる。しかしわあいにおちついて静かである煙草の煙のほうが猛烈に立ち上る。  そのうちだんだん寄って来る。黒い影が闇の中から吹きさらしの廊下の上へ、ぽつりと現われると、それが一人一人に明るくなって、部屋の中へはいって来る。時には五、六人続けて、明るくなることもある。が、やがて人数はほぼそろった。  与次郎は、さっきから煙草の煙の中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。三四郎は、そろそろ運動を始めたなと思ってながめていた。  しばらくすると幹事が大きな声で、みんなに席へ着けと言う。食卓はむろん前から用意ができていた。みんな、ごたごたに席へ着いた。順序もなにもない。食事は始まった。  三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた。赤酒というのは、所でできる下等な酒である熊本学生はみんな赤酒を飲む。それが当然と心得ている。たまたま飲食店へ上がれば牛肉である。その牛肉屋の牛が馬肉かもしれないという嫌疑がある。学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。落ちれば牛肉で、ひっつけば馬肉だという。まるで呪みたような事をしていた。その三四郎にとって、こういう紳士的な学生親睦会は珍しい。喜んでナイフフォークを動かしていた。そのあいだにはビールをさかんに飲んだ。 「学生集会所の料理はまずいですね」と三四郎に隣にすわった男が話しかけた。この男は頭を坊主に刈って、金縁の眼鏡をかけたおとなしい学生であった。 「そうですな」と三四郎は生返事をした。相手与次郎なら、ぼくのようないなか者には非常にうまいと正直なところをいうはずであったが、その正直がかえって皮肉に聞こえると悪いと思ってやめにした。するとその男が、 「君はどこの高等学校ですか」と聞きだした。 「熊本です」 「熊本ですか。熊本にはぼくの従弟もいたが、ずいぶんひどい所だそうですね」 「野蛮な所です」  二人が話していると、向こうの方で、急に高い声がしだした。見ると与次郎が隣席の二、三人を相手に、しきりに何か弁じている。時々ダーターファブラと言う。なんの事だかわからない。しか与次郎相手は、この言葉を聞くたびに笑いだす。与次郎ますます得意になって、ダーターファブラ我々新時代青年は……とやっている。三四郎の筋向こうにすわっていた色の白い品のいい学生が、しばらくナイフの手を休めて、与次郎の連中をながめていたが、やがて笑いながら Il a le diable au corps(悪魔が乗り移っている)と冗談半分にフランス語を使った。向こうの連中にはまったく聞こえなかったとみえて、この時ビールのコップが四つばかり一度に高く上がった。得意そうに祝盃をあげている。 「あの人はたいへんにぎやかな人ですね」と三四郎の隣の金縁眼鏡をかけた学生が言った。 「ええ。よくしゃべります」 「ぼくはいつか、あの人に淀見軒でライスカレーをごちそうになった。まるで知らないのに、突然来て、君淀見軒へ行こうって、とうとう引っ張っていって……」  学生ハハハと笑った。三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーをごちそうになったもの自分ばかりではないんだなと悟った。  やがてコーヒーが出る。一人が椅子を離れて立った。与次郎が激しく手をたたくと、ほかの者もたちまち調子を合わせた。  立った者は、新しい黒の制服を着て、鼻の下にもう髭をはやしている。背がすこぶる高い。立つには恰好のよい男である演説いたことを始めた。  我々が今夜ここへ寄って、懇親のために、一夕の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じうると偶然ながら気がついたら自分は立ちたくなった。この会合ビールに始まってコーヒーに終っている。まったく普通会合であるしかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間普通人間ではない。しかもそのビールを飲み始めてからコーヒーを飲み終るまでのあいだに、すでに自己運命の膨脹を自覚しえた。  政治自由を説いたのは昔の事である言論の自由を説いたのも過去の事である自由とは単にこれらの表面にあらわれやす事実のために専有されべき言葉ではない。我ら新時代青年は偉大なる心の自由を説かねばならぬ時運に際会したと信ずる。  我々は古き日本の圧迫に堪ええぬ青年である。同時に新しき西洋の圧迫にも堪ええぬ青年であるということを、世間に発表せねばいられぬ状況のもとに生きている。新しき西洋の圧迫は社会の上においても文芸の上においても、我ら新時代青年にとっては古き日本の圧迫と同じく、苦痛である。  我々は西洋文芸研究する者であるしか研究はどこまでも研究である。その文芸のもとに屈従するのとは根本的に相違がある。我々は西洋文芸にとらわれんがために、これを研究するのではない。とらわれたる心を解脱せしめんがために、これを研究しているのである。この方便に合せざる文芸はいかなる威圧のもとにしいらるるとも学ぶ事をあえてせざるの自信と決心とを有している。  我々はこの自信と決心とを有するの点において普通人間とは異なっている。文芸技術でもない、事務でもない。より多く人生根本義に触れた社会原動力である。我々はこの意味において文芸研究し、この意味において如上の自信と決心とを有し、この意味において今夕の会合一般以上の重大なる影響を想見するのである。  社会は激しく動きつつある。社会産物たる文芸もまた動きつつある。動く勢いに乗じて、我々の理想どおりに文芸を導くためには、零細なる個人を団結して、自己運命を充実し発展し膨脹しなくてはならぬ。今夕のビールコーヒーは、かかる隠れたる目的を、一歩前に進めた点において、普通ビールコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールコーヒーである。  演説意味ざっとこんなものである演説が済んだ時、席にあった学生はことごとく喝采した。三四郎もっとも熱心なる喝采者の一人であった。すると与次郎が突然立った。 「ダーターファブラ、シェクスピヤの使った字数が何万字だの、イブセンの白髪の数が何千本だのと言ってたってしかたがない。もっともそんなばかげた講義を聞いたってとらわれる気づかいはないか大丈夫だが、大学に気の毒でいけない。どうしても新時代青年を満足させるような人間を引っ張って来なくっちゃ。西洋人じゃだめだ。第一幅がきかない。……」  満堂はまたことごとく喝采した。そうしてことごとく笑った。与次郎の隣にいた者が、 「ダーターファブラのために祝盃をあげよう」と言いだした。さっき演説をした学生がすぐに賛成した。あいにくビールがみな空である。よろしいと言って与次郎はすぐ台所の方へかけて行った。給仕が酒を持って出る。祝盃をあげるやいなや、 「もう一つ。今度は偉大なる暗闇のために」と言った者がある。与次郎の周囲にいた者は声を合して、アハハと笑った。与次郎は頭をかいている。  散会の時刻が来て、若い男がみな暗い夜の中に散った時に、三四郎与次郎に聞いた。 「ダーターファブラとはなんの事だ」 「ギリシア語だ」  与次郎はそれよりほかに答えなかった。三四郎もそれよりほかに聞かなかった。二人は美しい空をいただいて家に帰った。  あくる日は予想のごとく好天気である。今年は例年より気候がずっとゆるんでいる。ことさらきょうは暖かい三四郎は朝のうち湯に行った。閑人の少ない世の中だから、午前はすこぶるすいている。三四郎は板の間にかけてある三越呉服店看板を見た。きれいな女がかいてある。その女の顔がどこか美禰子に似ている。よく見ると目つきが違っている。歯並がわからない。美禰子の顔でもっと三四郎を驚かしたものは目つきと歯並である与次郎の説によると、あの女は反っ歯の気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。……  三四郎は湯につかってこんな事を考えていたので、からだのほうはあまりわずに出た。ゆうべから急に新時代青年という自覚が強くなったけれども、強いのは自覚だけで、からだのほうはもとのままである休みになるとほかの者よりずっと楽にしている。きょうは昼から大学陸上運動会を見に行く気である。  三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき兎狩りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇競漕の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振ってたいへん苦情が出た。もっとも決勝の鉄砲を打つ係りの教授鉄砲を打ちそくなった。打つには打ったが音がしなかった。これが三四郎のあわてた原因である。それより以来三四郎運動会へ近づかなかった。しかしきょうは上京以来はじめての競技会だから、ぜひ行ってみるつもりである与次郎もぜひ行ってみろと勧めた。与次郎の言うところによると競技より女のほうが見にゆ価値があるのだそうだ。女のうちには野々宮さんの妹がいるだろう。野々宮さんの妹といっしょに美禰子もいるだろう。そこへ行って、こんちわとかなんとか挨拶をしてみたい。  昼過ぎになったから出かけた。会場の入口運動場の南のすみにある。大きな日の丸イギリス国旗が交差してある。日の丸は合点がいくが、イギリス国旗はなんのためだかからない。三四郎日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟大学陸上運動会とは、どういう関係があるか、とんと見当がつかなかった。  運動場は長方形の芝生である。秋が深いので芝の色がだいぶさめている。競技を見る所は西側にある。後に大きな築山をいっぱいに控えて、前は運動場の柵で仕切られた中へ、みんなを追い込むしかけになっている。狭いわりに見物人が多いのではなはだ窮屈である。さいわい日和がよいので寒くはない。しか外套を着ている者がだいぶある。その代り傘をさして来た女もある。  三四郎失望したのは婦人席が別になっていて、普通人間には近寄れないことであった。それからフロックコートや何か着た偉そうな男がたくさん集って、自分が存外幅のきかないようにみえたことであった。新時代青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。それでも人と人との間から婦人席の方を見渡すことは忘れなかった。横からからよく見えないが、ここはさすがにきれいである。ことごとく着飾っている。そのうえ遠距離から顔がみんな美しい。その代りだれが目立って美しいということもない。ただ総体総体として美しい。女が男を征服する色である。甲の女が乙の女に打ち勝つ色ではなかった。そこで三四郎はまた失望した。しかし注意したら、どこかにいるだろうと思って、よく見渡すと、はたして前列のいちばん柵に近い所に二人並んでいた。  三四郎は目のつけ所がようやくわかったので、まず一段落告げたような気で、安心していると、たちまち五、六人の男が目の前に飛んで出た。二百メートルの競走が済んだのである決勝点は美禰子とよし子がすわっている真正面で、しかも鼻の先だから、二人を見つめていた三四郎視線のうちにはぜひともこれらの壮漢がはいってくる。五、六人はやがて一二、三人にふえた。みんな呼吸をはずませているようにみえる。三四郎はこれらの学生の態度と自分の態度とを比べてみて、その相違に驚いた。どうして、ああ無分別にかける気になれたものだろうと思った。しか婦人連はことごとく熱心に見ている。そのうちでも美禰子とよし子はもっとも熱心らしい。三四郎自分無分別にかけてみたくなった。一番に到着した者が、紫の猿股をはい婦人席の方を向いて立っている。よく見ると昨夜の親睦会で演説をした学生に似ている。ああ背が高くては一番になるはずである。計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。書き終って、余りの白墨を向こうへなげて、こっちを向いたところを見ると野々宮さんであった。野々宮さんはいつになくまっ黒なフロックを着て、胸に係り員の徽章をつけて、だいぶ人品がいい。ハンケチを出して、洋服の袖を二、三度はたいたが、やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。ちょうど美禰子とよし子のすわっているまん前の所へ出た。低い柵の向こう側から首を婦人席の中へ延ばして、何か言っている。美禰子は立った。野々宮さんの所まで歩いてゆく。柵の向こうとこちらで話を始めたように見える。美禰子は急に振り返った。うれしそうな笑いにみちた顔である三四郎は遠くから一生懸命に二人を見守っていた。すると、よし子が立った。また柵のそばへ寄って行く。二人が三人になった。芝生の中では砲丸投げが始まった。

砲丸投げほど力のいるものはなかろう。力のいるわりにこれほどおもしろくないものもたんとない。ただ文字どおり砲丸を投げるのである。芸でもなんでもない。野々宮さんは柵の所で、ちょっとこの様子を見て笑っていた。けれども見物のじゃまになると悪いと思ったのであろう。柵を離れて芝生の中へ引き取った。二人の女も、もとの席へ復した。砲丸は時々投げられている。第一どのくらい遠くまでゆくんだか、ほとんど三四郎にはわからない。三四郎はばかばかしくなった。それでも我慢して立っていた。ようやくのことで片がついたとみえて、野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。

 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には槌投げが始まった。三四郎はこの槌投げにいたって、とうとう辛抱がしきれなくなった。運動会めいめいかってに開くべきものである。人に見せべきものではない。あんものを熱心に見物する女はことごとく間違っているとまで思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所まで来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを丘のてっぺんまで来た。道はてっぺんで尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰をかけて、高い崖の下にある池をながめた。下の運動会場でわあというおおぜいの声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながら靴の踵を向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘の裾を通る。

 三四郎は上から、二人を見おろしていた。二人は枝の隙から明らかな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けてしまう。三四郎は声をかけようかと考えた。距離があまり遠すぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ降りた。降り出すといいぐあいに女の一人がこっちを向いてくれた。三四郎はそれでとまった。じつはこちからまりごきげんをとりたくない。運動会が少し癪にさわっている。

あんな所に……」とよし子が言いだした。驚いて笑っている。この女はどんな陳腐ものを見ても珍しそうな目つきをするように思われる。その代り、いかな珍しいもの出会っても、やはり待ち受けていたような目つきで迎えるかと想像される。だからこの女に会うと重苦しいところが少しもなくって、しかもおちついた感じが起こる。三四郎は立ったまま、これはまったく、この大きな、常にぬれている、黒い眸のおかげだと考えた。

 美禰子も留まった。三四郎を見た。しかしその目はこの時にかぎって何物をも訴えていなかった。まるで高い木をながめるような目であった。三四郎は心のうちで、火の消えたランプを見る心持ちがした。もとの所に立ちすくんでいる。美禰子も動かない。

「なぜ競技を御覧にならないの」とよし子が下から聞いた。

「今まで見ていたんですが、つまらいからやめて来たのです」

 よし子は美禰子を顧みた。美禰子はやはり顔色を動かさない。三四郎は、

「それより、あなたたこそなぜ出て来たんです。たいへん熱心に見ていたじゃありませんか」と当てたような当てないようなことを大きな声で言った。美禰子はこの時はじめて、少し笑った。三四郎にはその笑いの意味がよくわからない。二歩ばかり女の方に近づいた。

「もう宅へ帰るんですか」

 女は二人とも答えなかった。三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた。

「どこかへ行くんですか」

「ええ、ちょっと」と美禰子が小さな声で言う。よく聞こえない。三四郎はとうとう女の前まで降りて来た。しかしどこへ行くとも追窮もしないで立っている。会場の方で喝采の声が聞こえる。

高飛びよ」とよし子が言う。「今度は何メートルになったでしょう」

 美禰子は軽く笑ったばかりである三四郎も黙っている。三四郎高飛びに口を出すのをいさぎよしとしないつもりである。すると美禰子が聞いた。

「この上には何かおもしろものがあって?」

 この上には石があって、崖があるばかりであるおもしろものがありようはずがない。

「なんにもないです」

「そう」と疑いを残したように言った。

「ちょいと上がってみましょうか」よし子が、快く言う。

あなた、まだここを御存じないの」と相手の女はおちついて出た。

「いいからいらっしゃいよ」

 よし子は先へ上る。二人はまたついて行った。よし子は足を芝生のはしまで出して、振り向きながら、

「絶壁ね」と大げさな言葉を使った。「サッフォーでも飛び込みそうな所じゃありませんか」

 美禰子と三四郎は声を出して笑った。そのくせ三四郎はサッフォーがどんな所から飛び込んだかよくわからなかった。

あなたも飛び込んでごらんなさい」と美禰子が言う。

「私? 飛び込みましょうか。でもあんまり水がきたないわね」と言いながら、こっちへ帰って来た。

 やがて女二人のあいだに用談が始まった。

あなた、いらしって」と美禰子が言う。

「ええ。あなたは」とよし子が言う。

「どうしましょう」

「どうでも。なんならわたしちょっと行ってくるから、ここに待っていらっしゃい」

「そうね」

 なかなか片づかない。三四郎が聞いてみると、よし子が病院看護婦のところへ、ついでだからちょっと礼に行ってくるんだと言う。美禰子はこの夏自分の親戚が入院していた時近づきになった看護婦を尋ねれば尋ねるのだが、これは必要でもなんでもないのだそうだ。

 よし子は、すなおに気の軽い女だからしまいに、すぐ帰って来ますと言い捨てて、早足に一人丘を降りて行った。止めるほどの必要もなし、いっしょに行くほどの事件でもないので、二人はしぜん後にのこるわけになった。二人の消極な態度からいえば、のこるというより、のこされたかたちにもなる。

 三四郎はまた石に腰をかけた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の木がはえている。青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りがこんもりとどす黒く光っている。女は丘の上からその暗い木陰を指さした。

「あの木を知っていらしって」と言う。

「あれは椎」

 女は笑い出した。

「よく覚えていらっしゃること」

「あの時の看護婦ですか、あなたが今尋ねようと言ったのは」

「ええ」

「よし子さんの看護婦とは違うんですか」

「違います。これは椎――といった看護婦です」

 今度は三四郎が笑い出した。

「あすこですね。あなたがあの看護婦といっしょに団扇を持って立っていたのは」

 二人のいる所は高く池の中に突き出している。この丘とはまるで縁のない小山が一段低く、右側を走っている。大きな松と御殿一角と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。

「熱い日でしたね。病院あんまり暑いものから、とうとうこらえきれないで出てきたの。――あなたはまたなんであんな所にしゃがんでいらしったんです」

「熱いからです。あの日ははじめて野々宮さんに会って、それから、あすこへ来てぼんやりしていたのです。なんだか心細くなって」

「野々宮さんにお会いになってから、心細くおなりになったの」

「いいえ、そういうわけじゃない」と言いかけて、美禰子の顔を見たが、急に話頭を転じた。

「野々宮さんといえば、きょうはたいへん働いていますね」

「ええ、珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう。朝から晩までですから

だってだいぶ得意のようじゃありませんか」

「だれが、野々宮さんが。――あなたもずいぶんね」

「なぜですか」

だってまさか運動会の計測係りになって得意になるようなかたでもないでしょう」

 三四郎はまた話頭を転じた。

「さっきあなたの所へ来て何か話していましたね」

「会場で?」

「ええ、運動会の柵の所で」と言ったが、三四郎はこの問を急に撤回したくなった。女は「ええ」と言ったまま男の顔をじっと見ている。少し下唇をそらして笑いかけている。三四郎はたまらなくなった。何か言ってまぎらそうとした時に、女は口を開いた。

あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」

 三四郎はまごつきながら「あげます」と答えた。女はくれともなんとも言わない。

あなた原口さんという画工を御存じ?」と聞き直した。

「知りません」

「そう」

「どうかしましたか

「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」

 美禰子はそばへ来て腰をかけた。三四郎自分いかにも愚物のような気がした。

「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」

「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの

 三四郎はその時はじめて美禰子から野々宮のおっかさんが国へ帰ったということを聞いた。おっかさんが帰ると同時に、大久保を引き払って、野々宮さんは下宿をする、よし子は当分美禰子の家から学校へ通うことに、相談がきまったんだそうである

 三四郎はむしろ野々宮さんの気楽なのに驚いた。そうたやす下宿生活にもどるくらいなら、はじめから家を持たないほうがよかろう。第一鍋、釜、手桶などという世帯道具の始末はどうつけたろうと、よけいなことまで考えたが、口に出して言うほどのことでもないから、べつだんの批評は加えなかった。そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。その代りよし子が美禰子の家へ同居してしまった。この兄妹は絶えず往来していないと治まらないようにできあがっている。絶えず往来しているうちには野々宮さんと美禰子との関係も次第次第に移ってくる。すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活永久にやめる時機がこないともかぎらない。

 三四郎は頭のなかに、こういう疑いある未来を、描きながら、美禰子と応対をしている。いっこうに気が乗らない。それを外部の態度だけでも普通のごとくつくろおうとすると苦痛になってくる。そこへうまいあいによし子が帰ってきてくれた。女同志のあいだには、もう一ぺん競技を見に行こうかという相談があったが、短くなりかけた秋の日がだいぶ回ったのと、回るにつれて、広い戸外の肌寒がようやく増してくるので、帰ることに話がきまる。

 三四郎も女連に別れて下宿へもどろうと思ったが、三人が話しながら、ずるずるべったりに歩き出したものから、きわだった挨拶をする機会がない。二人は自分を引っ張ってゆくようにみえる。自分もまた引っ張られてゆきたいような気がする。それで二人にくっついて池の端を図書館の横から、方角違いの赤門の方へ向いてきた。そのとき三四郎は、よし子に向かって、

「お兄いさんは下宿なすったそうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ、

「ええ。とうとう。ひとを美禰子さんの所へ押しつけておいて。ひどいでしょう」と同意を求めるように言った。三四郎は何か返事をしようとした。そのまえに美禰子が口を開いた。

「宗八さんのようなかたは、我々の考えじゃわかりませんよ。ずっと高い所にいて、大きな事を考えていらっしゃるんだから」と大いに野々宮さんをほめだした。よし子は黙って聞いている。

 学問をする人がうるさい俗用を避けて、なるべく単純な生活にがまんするのは、みんな研究のためやむをえないんだからしかたがない。野々宮のような外国にまで聞こえるほどの仕事をする人が、普通学生同様な下宿はいっているのも必竟野々宮が偉いからのことで、下宿がきたなければきたないほど尊敬しなくってはならない。――美禰子の野々宮に対する賛辞のつづきは、ざっとこうである

 三四郎赤門の所で二人に別れた。追分の方へ足を向けながら考えだした。――なるほど美禰子の言ったとおりである自分と野々宮を比較してみるとだいぶ段が違う。自分田舎から出て大学はいったばかりである学問という学問もなければ、見識という見識もない。自分が、野々宮に対するほどな尊敬を美禰子から受けえないのは当然である。そういえばなんだか、あの女からかにされているようでもある。さっき、運動会はつまらいから、ここにいると、丘の上で答えた時に、美禰子はまじめな顔をして、この上には何かおもしろものがありますかと聞いた。あの時は気がつかなかったが、いま解釈してみると、故意自分を愚弄した言葉かもしれない。――三四郎は気がついて、きょうまで美禰子の自分に対する態度や言語を一々繰り返してみると、どれもこれもみんな悪い意味がつけられる。三四郎は往来のまん中でまっ赤になってうつむいた。ふと、顔を上げると向こうから与次郎とゆうべの会で演説をした学生が並んで来た。与次郎は首を縦に振ったぎり黙っている。学生帽子をとって礼をしながら、

「昨夜は。どうですか。とらわれちゃいけませんよ」と笑って行き過ぎた。

anond:20241001201601

2024-09-29

飲食店のクソが!何がカスハラだよ!おかしいだろうが!

ぼったくりの店が増えてきたんだからぼったくりって言ってもいいだろうが

コロナの時はあんだけ値下げしてやってた癖に今はぼったくり価格にしてるだろうが

飲食店の大半はぼったくりばかりになっただろ

コロナの時は酒を飲まなくてもよかった店も今では酒を飲ませようとするし

テイクアウトもやらなくなったし

サボってんじゃねーよ

もっぺんコロナみたいなもんが流行らねーとわかんねーのかこいつらは

お通しだのテーブルチャージだのやめろやクソが

お前らがぼったくりしているんだろ!

冷やしトマト600円とかなめてんのか!

おめーが頭冷やせボケ

anond:20240929010646

寂れた個人商店とか飲食店がやっていけるのはたいてい創価ネットワーク様様だったりするから

統一教会もとにかく結婚したいという層には需要があるわけだし

カルトとはいえ一応は個人の役に立ってたりするのよね、社会全体としてプラスかは知らんが

2024-09-28

歩道にはみ出している車

よく通る道にある飲食店駐車場から車がはみ出している。

営業してない時にもあるので多分店主の車。

良ければいいし、別に避けて通っているんだけどなんだか釈然としない。

なんとかする方法ってあるの?

2024-09-27

anond:20240926152854 私も同じだ… 転職相談に乗ってほしい。

追記あり 一番下】

近いものがある…30代で働かないおばさんになってしまった…

元増田比較した現状

私も決して退職勧奨として閑職に追いやられてるとかでない。

繁忙期と閑散期の差が激しく、最近は閑散期ばかり…。

忙しい部署の人が稼いでくれたお金で、私は生活をさせて頂いている。

ここ2ヶ月のうち、マジで1日ぐらいしか仕事していない。あとはネットサーフィンか座ったまま寝てるだけ。

単位(今年1月から)で考えても、9ヶ月間のうち2ヶ月ぐらいしかまともに働いてない気がする。

雨が降っていなければ、午前30分、午後30分、1日合計1時間ぐらい散歩に出かける。

さすがにこの夏は暑すぎて散歩できなかったが…もう少し秋が深まれ散歩を再開する。

ずっと座りっぱなしだと、痔になるので…。

元増田と同じく残業も年間10時間ぐらい。

有給も毎年22日間付与され、ほぼ使い切る。土日祝&GW&盆暮れ正月休み

社内・部内のジョブローテーションも当面なさそう。

初めのうちは暇な時間ずっと勉強して資格を色々と取っていたが、興味のある資格もなくなってしまった。

毎朝出社して、Yahooニュースはてブを一通り見たあとは、一日中ひたすら天気予報か、近隣の飲食店メニューか、晩御飯のためのレシピサイトを見ている。

流石にYouTube 見るのは憚られるから見ない。←元増田と全く同じでワロタ

安定業界ではある?が、従業員70名程度の中小企業なので、20年、30年後も会社が続いているのか不安

(一応、今まで60年間も続いている会社らしいが)

この先、20~30年同じような生活ができるなら、全然今のままで良いのだが、この生活が今後も続けられるか不安マジで不安

続けられないようなら早めに転職しないと…と思っている。

社内の若手もどんどん転職している。中堅~ベテランで辞める人はいないが。

転職相談をしたい

今の会社メリットデメリット
メリット

・暇な時はほぼ一日中ネットサーフィンか寝てるか

・忙しい日々が続いても、毎日8時間びっしり仕事が詰まってる状況が1ヶ月続く程度で残業ほとんどない

休みが取りやすく、通勤時間が短く、健康的な生活が送れる

地方郊外在住で、毎日寝てても年収400万前後の安定した収入

・家から近い(車で10分)ので、朝7時に起きて8時に家出保育園子供送って出勤し、退勤後は子供を回収した後18時に家に帰れる。

子供2人いるが、上記環境なので子育てとの両立がしやす

職場の人とは仲良くはないが、「仲良くはない」だけで、決して嫌な人はいない。人間関係

デメリット

リモートワークができない

・定年までずっと働いて昇給しても年収600万程度

会社が定年まで潰れないか未知数(今のところ大丈夫そうではあるが)

特に興味の持てない、自分の得意なことを生かせるわけでもない業務内容

・これ以上のスキルアップキャリアアップが望めそうにない


ミドサー女増田は、転職した方がいいのか?アドバイス求む。

増田の売り

文系出身だが技術系の仕事をしている(QC、QA系

・TOEIC900点(喋れないけど)、そこそこ難しい法律国家資格×2、そこそこ難しい理系国家資格×3の資格持ち。(お勉強はできる)

・要領が良くて勉強好き。今から経験で新しい仕事でも全然OKー!マインド

・ワーママなので、女性活躍!なロールモデルを探してる企業は欲しいかも?

高学歴。もはやミドサーで何の意味があるのか…

増田の引っ掛かりそうなところ

子供一人産んでから就職したので、一般的な人より就業年数が少ない。

職歴も薄い。浅い。専門性が少なめ。

・37歳だが、職務経験アラサーレベルでは?

資格は色々あれど、実務経験が少ない。

希望条件

・家から近い(通勤時間が長いと疲れる)

・土日祝休み休日出勤はあってもいいけどね)

リモートワーク可

・体力がないので、体力仕事ではなく頭脳労働がしたい

年収が上がるともちろん嬉しいが、夫も働いているので必須ではない。

一応転職サイト登録しているが、地方郊外(とかいなか?)在住なだけあって、通勤距離を重視すると、企業もある程度限られてしまう。

引越しする選択は今のところない。

理系大卒程度の専門性があれば、+αの英語力があり、技術職として引く手数多なのだろうが、残念ながら技術職としては専門性が足りない。

飽き性な方で、正直言って、違う仕事もしてみたいのだが、小さな子供がいることもあり、残業やら何やらガッツリ働けるのは5年後10年後ぐらいになりそうだ。

経験可のポテンシャル採用に向いている人材だとは思うが、年齢が既にミドサー。だらだらしてると、40代ポテンシャル採用はさすがにキツそう…

45~50歳ぐらいからでも未経験ポテンシャル採用してくれるホワイト企業が世の中にたくさんあれば、こんなに悩まないんだけれどなあ。

あああー子供がある程度大きくなったら、第二新卒になりたいよーーーー!!!

転職して昇給を経て5年後とかに今より収入の上がりそうな大手企業求人はあるが、現時点で転職して収入が即上がりそうな転職先はない。

私は大手企業とか、高収入に憧れてるだけのダメな奴かもしれない。

高学歴なのに高収入ではないコンプレックスを解消したいだけのダメな奴なのかもしれない。

夫も普通に働いているし、年収を上げなければいけない差し迫った理由はない。

今、恵まれ環境にいるので、転職一種ギャンブルになってしまう気もする。

転職しない方がいいだろうか?

贅沢な悩みだとは分かっている。皆の意見を聞かせてほしい。

追記しました

まず初めに、ブクマカの皆さん、意見ありがとうございました。どのコメントも有り難く読みました。

やりがいや、自己実現のような馬鹿なこと考えるのはやめる。このままぬるま湯でヌクヌクと生きてやる。先のことはグツグツしてきて茹で上がってから考える。私は子供の頃から貯金好きで夏休みの宿題とか早く終わらせるタイプ。先のことを考えすぎだったのかもしれない。

何がやりたいのか見えない!

かにその通り!!!今の仕事はやりたいことではないが、だから本当は何をやりたいのかと聞かれてもやりたいことな特にない。昔からそうだった。将来の夢がある人が羨ましかった。

社内起業業務改善すれば?

これはありかもしれん

資格より実務経験大事

これは自分でもよく分かってるので、実務経験の少なさを強調したつもりです

夫も稼いでるならそんなに気にしなくても

その通りだな…。

でもこの意識の積み重ねが、マクロで見た時の男女の賃金格差に繋がってるんだろうな。

そんな小さな企業で暇してて、同僚の目は大丈夫なのか??

ワロタ。同じ部署の同僚は同じく暇してるし、他の部署の同僚はこちらの暇な現状を知らないので大丈夫

エージェント登録すれば?

書き方が悪かった。転職サイトじゃなくてエージェント登録済。面談もしたけど、希望条件は厳しいとのこと(当たり前)。暇だから求人情報は見てるけど応募はほとんどしていない。

もっと資格取ったら???

最近自分にとってはかなり難しめの、理系業務独占資格(しか人手不足系)を取って、一息ついて気が抜けたところなんだ。電気機械保全系で稼げるというコメもあったので、老後はそっちに行くのもありかと思ってる。

なんで資格隠すんだよ!

ごめん、ニッチ資格もあるので、身バレ可能性が普通にありまして…。一つ一つは司法試験のように難易度最高ではないし専門の人にとってはなんてことな資格かもしれないけど、バリエーション的には、私の保有資格を全て持ってる人は日本で私しかいないかもと思うぐらいなので…。家族や知り合いに見られたら確実に特定される。

リモワもこれから小路線よ?

かにそうだな。コロナも終わったしな…

から近い職場大事にしようと思った。

小説書けば?

それはアリかも

今の体力はこのまま続かないと思え

た、確かに盲点だった。

私は今の魅力がこのまま続かないと思って、先を見越して若いうちに結婚したんだよね。

転職も同じだよね。この体力・気力がずっと続く保証なんてないものね。

2024-09-25

anond:20240925055106

「駅は生活に根差しものなのにこんなピンク色にするなんて!」と啓蒙しようとした都会人が 「生活に根差してないから……」と突っ込まれてたのをよそでも見たけど

地元民が駅なんか使うわけない、みんな車移動だって言ってるじゃん

観光客も車で来た人はカウントされてない

駅の外にもフォトスポットがあるから外観だけ撮って帰る人もいると思う

観光客のために停車時間を少し長めに取っているそうだから停車中に降りてホームだけ見てまた乗車する人も駅の利用者としては集計されていない

こういう町おこしは駅自体が儲けてるわけじゃなくても県内宿泊施設飲食店が使われてたら成功になる

anond:20240924154433

5%ぐらいはよくあるかもしれんが半額となると大手チェーンで定期は他になさそうだね

スーパー等の値引き品とは違って飲食店となると不定キャンペーンぐらいになるのだろう

2024-09-24

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の1週間分の会話まとめSep16toSep22

これは何?

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらAI使用し、試験的にまとめまています

要約内容

9/22 (日)

住宅ローン実家箪笥食べ物住宅ローンの繰り上げ返済を決意。南部箪笥についての話があり、祖母のものと似ていることに気付く。美味しい肉が食べたいという強い願望が表現された。

家系ラーメンネットスーパー家系ラーメン話題で盛り上がり、ネットスーパーの品不足に対する不安が共有された。

天気・ポケモンカード:天気が悪い中、ポケモンカード大会の報告と砂浜での散歩体験が語られた。

9/21 (土)〜9/22 (日)

榎本俊二・眠気・雨:榎本俊二原画展に対する羨望と、眠気に対処するために薬を飲んだエピソードが語られた。

ダイソー食べ物ダイソー日高屋品質に対する不満が述べられ、食べ物や髪の薄さに関する話題が展開された。

9/20 (金)〜9/21 (土)

無印飲み会無印スマホスタンド話題や、大学名の変更、アメピーというお菓子に関する思い出が共有された。

不動産音楽不動産価格モツフェスティバル音楽についての会話があり、情報が交換された。

9/19 (木)〜9/20 (金)

中本ラーメン中本おすすめ店舗アメリカラーメン店についての感想が述べられた。

食べ物データプランデータプラン食べ物に関する話題が多く、特に鶏肉ケバブの話が盛り上がった。

9/18 (水)〜9/19 (木)

飲み会・月:酔った状態での会話が進行し、ツナ缶や月についての話題が出た。

テレビ制作フリーターテレビ制作業界の厳しい労働環境フリーター問題について議論された。

9/17 (火)〜9/18 (水)

秋葉原モツ鍋:秋葉原飲食店情報モツ鍋の話が中心に進行し、食に対する関心が強調された。

9/16 (月)〜9/17 (火)

シルバーウィーク現実逃避シルバーウィーク現実逃避についての話題が展開された。

コーヒー政治コーヒーカツカレーの話からまり政治社会問題についても意見交換が行われた。

9/15 (日)〜9/16 (月)

天候・地震:急な土砂降りの報告や地震の揺れに関する質問があり、天候の話題が多くを占めた。

このチャットは、食べ物、天候、日常生活趣味に関する軽い話題が中心で、特に食べ物に関する興味や現実逃避感情が多く語られていました。

関連記事

https://anond.hatelabo.jp/20240722084249

オープンチャットの参加URL

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の参加はこちから

https://line.me/ti/g2/MFSXhTJoO_pLfrfds1LpyJ0OlBgcPJSqHoRbBg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

2024-09-22

中学校侵入して寝泊まりしてた大学生いたの覚えてる?

押し入れの布団の中で寝てるところを発見された

意味不明、不気味過ぎると話題になってたんだけどさ

ワイ発達障害には、理由が分かるというか可能性が思い当たるんだよな

ワイの場合は、大学寮生活不適応起こして逃げ出して、一人暮らし始めるんだが、まず発達障害が生き過ぎると家具もまともに買えないんだよ

から、しばらく段ボールひいて寝てた

布団買えやって話だが、買えないんだよ

お前らも初め入る飲食店とか美容室とかちょっと緊張したりするだろ

それと同じ感覚だと思う

自分安全圏があってそこ以外の行動が出来ないんだよ

んで床に寝てると当然不快だし寒い夜なんて死にそうになるんだよ

それで寝不足判断能力まで失われていくということをワイは経験した

そんな生活してると、現場不快から逃げる手段として、学校設備が思いついたんじゃないかと思う

ワイもわざわざ金かけてネカフェに泊まりに行ったりしてたからな

おそらくだけどさ

中学校侵入して寝てた大学生もそんな感じなんだと予想する

お前ら発達障害舐めてたろ?発達障害ってそのレベルから

2024-09-20

anond:20240920023825

ブコメ

そもそもソフトウェア特許は「そんなもの特許として認めるなよ」みたいなやつが特許になりすぎていると思う。

ソフトウェア以外でもそう。特許産業を阻害している。

例え出すのは良くないかもしれんし特許要件とか考えてないがノリ的には飲食店なら

「机の配置をコの字型にして真ん中に暖炉を置けば特許

プリンに焦げ目を入れる時バーナーの温度を1200度から1400度、プリンから30cm離すと特許

こういうのが大量に存在していて何か案を思いつくたびに検索かけて抵触しないか調べないといけない。

2024-09-19

飲食店で不機嫌な店員置くぐらいなら全部機械化してほしいな。こっちは別に人間にやってもらいたい訳でもないし。自販機結構だよ。

 

でも結局その自販機より人間が安いから使ってるってことだよなー。

 

まあ不機嫌な店員なんて

機械より価値のない人間って呼び名に相応しいな

飲食店で不機嫌に仕事してる女見ると優越

めんどくせえ客ばっかで嫌になってんやろうな

って思うんだけど

低賃金職場待遇いいわけないし

環境を変えるための多少の努力もできないか

最低賃金飲食業に流れついてるんやろなと思うと

まあコイツよりはマシな人生かと思って

ほっこりする

 

嫌な仕事を無理やりやってるなんて

時間無駄じゃん

 

でも人生無駄にしてるってこともやっぱりわからいから、そういうことになってるんやろうな

2024-09-18

anond:20240918160550

居酒屋は前から男性店員多かった気がする

一般飲食店は昔は調理が男でホールが女という実質的な均等法アウト行為をやってるとこが多かったが、

徐々にホールに男も出るようになったし、直後にタブレット注文→配膳猫ロボ→セルフレジ時代が来てホール店員自体が減った

スーパーは前から男女半々くらいで働いていた気がする

変化があるとすれば品出しは男でレジは女という区別があったのがレジの男が増えたことだろうか

カルディルピシア以外の店で男性店員を当たり前にみるようになったからこそカルディルピシアの女100%っぷりが浮いて見える

採用過程どうなっているんだろうって

はてな民が知らない底辺人生+追記

はてな界隈では大学進学、東京正社員就職、が人生既定路線として語られています

しか現実には大学進学率は60%、東京の昼間人口は日本人口の13%に過ぎません。 

社会底辺を占める人々をはてな民認識していないのは社会階層化が進んだ結果でしょうか。

底辺層も日々普通に暮らし納税し、選挙では一票を持っています人生の夢や目標があります家族がいて子供を育てています

底辺層のexampleとしてわたしの来歴を書いておきます

と、大上段で書きましたが、本音奨学金をめぐる小泉進次郎氏や河野太郎氏の発言を聞いて底辺層が理解されていない現状・軽んじられている現状に苛立ち、一旦吐き出したい気持ちで書いておきます

他の党首候補の皆さんも同じですが、奨学金を借りる層を最底辺と思われている節がありますが、その下には借りることを諦める層もいるという話です。

わたしの生まれ

先祖は父方母方共に学がありません。

明治から大正にかけては博打打ち、物乞い自転車修理などをしており、ホームレスもいたそうです。

昭和に入ると建設作業員、工場労働トラックドライバーといった職業に就いていました。

戦災や仕事のために西日本転々とする中で、1991年平成3年)に中国地方の片田舎わたしが生まれました。

小学生時代

家が貧乏なので冬服を買えず、一年中半袖半ズボンでした。

通っていた公立小学校治安が悪く、男子生徒が徒党を組んで女性教諭暴行を働いていました。いじめも多く、暴行や、習字の墨を顔にかける、アルコールランプで服を燃やすといった事件が頻発しており、小3から小6は学級崩壊状態でした。

わたしイジメが怖いのでなるべく不良に関わらないように逃げ回っていました。昼休みは校舎の裏の木陰に隠れていました。

小6の算数教科書が半分くらいしか終わりませんでした。この傾向は中学まで続きました。

地域には公営団地が多く所得の低い世帯が多かったため、半袖半ズボントレードマークとなっている生徒はわたしの他にも数名いました。

中学時代

学級崩壊継続していました。不登校が学年の一割ほどにのぼっていました。

中2の頃に母が体を壊して働けなくなり、経済状況が一気に悪化しました。

1日3食食べられなくなったので、給食パンを持ち帰り夕食にしていました。土日やパンがない日は近所のミスタードーナツゴミ箱から廃棄のドーナツを拾って食べていました。

栄養不足のためか、朝礼や体育の授業で倒れることが頻繁でした。

父が電気部品組み立ての内職を持って帰ってくるので、毎晩手伝っていました。ノルマは1日500個で、2時間ほどかけて作ります家電メーカーに納入されていたとのことなので、皆さんのご自宅のエアコン冷蔵庫などにわたしが組み立てた部品が入っていたかもしれません。

同級生あいだではワンピースハンターハンターといった少年漫画マリオカートポケットモンスターといったテレビゲームが人気でしたが、わたし33歳の現在に至るまで一度も触れたことがありません。

高校時代

地元公立高校に進学しました。

給食がなくなったためミスタードーナツゴミ箱あさり毎日ルーティンになりました。なぜミスタードーナツなのかというと、家が近いことと、完成状態で捨てられていたためすぐに食べられたからです。たまに廃棄を入手できなかった日は別の飲食店をあたるか夕食抜きです。

電気部品の内職も毎晩続けていました。

大学」という施設があることを高校1年生のときに知りました。当時知っていた大学東京大学慶應大学の2校です。なぜ慶應かというと当時「学校へ行こう!」というテレビ番組でco-慶應という学生ラッパー活躍していたためです。

わたし自身大学に行くかは分かりませんでしたが、文系理系選択文系コースを選びました。

高校2年に上がると学校で全国模試を受けることになりました。毎回全国で2500番〜3000番くらいにランクインし、成績優秀者の冊子に名前が載りました。

模試を受ける際には志望校記載することになっています。そのときに初めて知ったのですが、大学というものは全国各地に数百校あるらしいと分かってきました。

担任先生大学進学を熱心に勧めてくれました。「もしかしたら東京大学京都大学にさえ進めるかもしれない」…と。大学進学すべきかわたしは迷いました。

担任は同時に奨学金制度を教えてくれました。

担任や、数学先生英語先生が私を放課後に呼び出して、食べ物飲み物をくれながら、大学進学するように勧めてくれました。

しかしわたしは大学進学しないことに決めました。理由は一点です。

ましてや、実はわたしは既に借金を背負っていました。貧乏公立高校学費を支払えないことから、親が銀行から毎月1万円借りており、計36万円を私が将来返済することになっていました。

加えて、担任が試算してくれたプランでは学費減免可能性あり)、実家を離れて暮らす生活費が合計毎月10万円ちかくにのぼり、本当にわたし想像できない金額でした。

学費減免可能性がある、最低でも半額は狙えるだろうとか、大学進学により生涯所得がうんと大きくなるといったことを教えてくれました。しか中学生の頃からミスタードーナツゴミ箱をあさったり電気部品の内職をしているわたしにとっては現実感のない話です。

想像できないほどの金額を返済できるのか。大学進学したとして就職でつまづいたらどうなるのか。この展望を全く持てないために大学進学しないと決めたのでした。

大学進学しないことを決めると、担任先生表計算ソフトの教本を無料で与えてくれました。放課後情報室のパソコン練習しました。

高卒就職活動はなぜか一社しか志望できないというルールが当時あり(現在も「一人一社制」という名前ルールが残っているようです)、わたし地元和菓子屋接客・兼・事務として就職しました。1学年440名中就職は2名で、他438名は大学等への進学という比率の高さに驚いたことを覚えています

社会

わたし就職して家計改善しました。

その後父母が鬼籍に入ると、わたし実家を離れていくつもの会社転々としています。今では全く別の職業生活しています

高校学費借金も返済し終えました。

身軽になった今、あのとき大学進学していれば違う人生があったのだろうかと想像することがあります

わたし借金を背負う覚悟がなかったといえばそれまでですが、やはり当時のわたしには覚悟不可能だったと思います未成年ができる決断ではない。

河野太郎氏は大学教育費を親負担ではなく本人負担に変えよと述べましたが、貧しい世帯は既に生活費も含めて全額本人負担です。むしろ本人が負担しきれないことが問題なのです。

小泉進次郎氏は必ずしも大学進学の必要はなく手に職を付けよと述べました。しか転職の多いわたしが言うことでないかもしれませんが、手に職系の仕事簡単ではありません。

大抵のひとは5年〜10年も同じ仕事を続ければ成長が止まりますしかも年齢を重ねると体に無理が出てきます。かといって独立して料理人自分の店を経営するとか、建設作業員がひとり親方として営業していくには「手に職」と別種のスキル必要となり、現場人間のうちそれができる者は一握りです。

残された道は若手・外国人材・機械化との低賃金チキンレースです。

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自己憐憫的な文章なっちゃった

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コメントを頂いてるので補足します。

2024-09-17

接客レジ男性が増えたなと思う

自分女子大生時代は、調理がやりたかったとしても女子からホールやれとか、ホールしか募集してないみたいなケースが多くて、好きでもないのにホールやってた思い出があるんだけど

最近はチェーンの飲食店とかでも、レジや注文を聞くような客との直接接触のところを、男子大学生っぽいバイト店長みたいな男性が担っていて、女子大生バイトの子たちが普通に調理で裏方にいることも多い

妬ましい~許せねえ~って気持ちではなく、普通に良かったな、と思う

もしかしてフロント若い女の子がいなくてバイト風の若い男性店長っぽい中年男性しかいないというだけでカスハラ(50代60代男性が中心)を減らせたりするんだろうか

ホールやってた頃、目的が何なのか分からない因縁を延々とつけられて引き伸ばしされて、30代の男性店長が出てきたら一瞬で話が打ち切られたことあったな…

若い女の子を目立つところに置いて客引きに使おうってより、ソレで客引きしても金にならなくて生産性だけ下げるカスハラ厄介を引き寄せちゃうから男性店員ブロックしたほうがむしろ経営効率が良いという判断なのかも

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