はてなキーワード: 画期的とは
ある街には5件の菓子店があった。それぞれの店で看板商品は異なっているものの、その街に住む人々の飽くことなき食への欲求を満たすべく、積極的に商品開発を行なっていた。
そんなある日、ニューヨークのある企業が革新的な菓子を開発した、とのニュースが流れる。その新たな菓子は、分類するならば”チーズケーキ”と表現するべき物のようだが、その味たるやチーズケーキはおろか、過去に作られたいかなる菓子とも比べても桁違いの芸術品であるとニュースは伝える。その味は個々人の好みを凌駕し、すでにニューヨークの大半の人々を魅了しはじめているようである。
何より驚くべきことは、そのチーズケーキの開発元企業インターネット上でレシピを公開していることである。Webページではレシピに添えて、この公開が世界の公益に資するものと強く信じている、という社長メッセージが掲載されている。彼らはもともと食品の販売を専門とした企業ではないとはいえ、ニューヨーク中を虜にしたケーキのレシピをなぜ一般に公開するのか、その真意は今のところ誰にも知りようがない。
レシピを見る限り、決して高価な材料や特殊な調理法を必要としない。むしろ安価で広く手に入る材料ばかりで構成されている。取り立てて珍しいものとしては寒天くらいであろうか、ただチーズケーキ作りに使われることは珍しくとも、一般的な菓子作りにおいて決して風変わりな食材であるとも言えない。
ともあれ、このレシピの公開を受け、この街の5件の菓子店も大きな決断を迫られることになる。
というのも、例のチーズケーキはニューヨークの菓子店の店頭に並ぶやいなや大きな人気を博し、従来の菓子市場をあっという間に席巻した。明日、この街において同じ状況が訪れないとは限らないのだ。今すぐこのチーズケーキの商品化に取り掛かるべきなのか?
奇しくも5つの菓子店が出した結論は全て同じであった。「このチーズケーキは商品化しない」
一体何故だ?決して製法が難しいわけでもコストが高い訳でもない。
その理由は、彼らの既存商品ラインナップにあった。彼らは、今の看板商品の売上がチーズケーキによって奪われてしまうことを恐れたのであった。
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以上、駄文でお恥ずかしい限りです。しかし愚にも付かない創作ですが、この結論に違和感を感じはしなかったでしょうか。
5つの菓子店はなぜチーズケーキの開発を進めないのか。仮にそのチーズケーキの味が本物で、5つのうち1つの店でもチーズケーキを売り始めてしまえば、彼らが恐れている看板商品の売上は他店によって大きく損なわてしまうでしょう。
ひょっとすると何らかの理由で5つの店は談合しており、このチーズケーキの販売を見合わせる協定をしているのかもしれません。たとえそうであっても、第6の新たな菓子店がそのチーズケーキをひっさげ、街の菓子市場に割って入るのも時間の問題でしょう。
市場経済が常に企業間の競争の連続の上に成り立っている以上、既存商品とのカニバリゼーションだけを理由に、あえてチーズケーキに手を出さないという決断をし、その結果市場にチーズケーキが供給されないという考え方は合理的ではないと考えています。
(もちろん現実はこれほど単純ではなく価値の捉え方・企業の戦略も多種多様ですし、イノベーションのジレンマが示したのはチーズケーキに手を出せなかった過去の巨大企業の実例でしょう。ただしその際は新たなイノベーターが市場を破壊しにきます。)
ただ、何故か医薬品においては起こりうるべきこととして考えてしまう人も一定数いるようです。(痛ニューの記事を一般論として書くのはいかがなものですが)
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1989967.html
今、世界中の製薬企業はアンメットメディカルニーズと呼ばれる既存薬での治療法が確立されていない病気の治療薬を、それこそ血眼になって探しています。そして、がんはその中でも最も大きな市場となっており、多くの製薬企業の主戦場となっています。
もし虫下しで癌が治るのであれば、2004年の発見から15年経っても市場に現れないということはまず考えられません。そしてそれが製薬企業の陰謀であるなどということも、まずないでしょう。一般的な薬の開発にかかる期間は7-10年程度かなと思います。最近
製薬におけるパラダイムシフトはすでに起こっており、これまでの低分子薬ではすでにあらかた取り尽くされてしまい、最近の新薬ではバイオやゲノムなどこれまでと全く異なる方法での研究開発が主となっています。
世界中で星の数ほどの製薬ベンチャーが生まれ、大手製薬企業はその中で見込みがありそうな薬を持つ企業の買収や提携により薬の種を仕入れることが珍しくありません。
これが製薬企業の陰謀なら、世界中のありとあらゆる製薬関係者が関与するカルテルでも作るんですかね。毎年研究者の卵が生まれるので大変ですね・・。どんな談合があったとしても、裏切ったもん勝ちな感じもします。囚人のジレンマってやつですかね。
なお別の記事のブコメで、この薬剤では治験にかかる費用がペイできないのでは、というコメントがありましたが、これも可能性としては低いものと考えています。
まず薬価については、日本では新薬の薬価算定方式が厚生労働省によって定められておりそれに従い価格が決定されます。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000144409.pdf
虫下しががんに効くとすれば、これまでの作用機序とは全く異なる新薬で、薬価基準制度における原価計算方式になります。ここで研究費や開発(=治験)費用も一般管理費として計上した上で、さらに営業利益等を上乗せした価格が最終的な薬価となります。
ただし日本の医療費は年々上がる一方で国も薬価引き下げのための施策を多数取っていますし、原価計算方式であっても必ず利益が出る薬価になるという担保はありませんが。オプシーボも想定以上に販売数が上がり、その結果劇的な薬価の引き下げに繋がりました。
いずれにせよ、がん細胞をこれまで止まったく異なる機序で死滅させるとすればそれこそオプシーボのような画期的新薬となり、採算を気にしなければならないような話ではありません。
ちなみに余談になりますが、がんに効くと言われた虫下し薬がどれだけ安価に作られるものだとしても、人間の治療に使う医薬品が同じような価格帯となることもまたありえません。薬が保険適用の対象となるまでには10年スパンの研究〜開発〜承認の流れがあり、また製造においても品質を担保するための様々な規制があります。それらのコストが全て医薬品にはかかっており、動物用薬と並べて比べられる類のものではありません。
かかるコストは決して安いものではありませんがそれが命、健康の重みでもありますし、万一承認された医薬品の安全性に問題があったとすれば、国も裁判で賠償責任を問われることとなるでしょう。私個人としては安心して薬を使うことができるということの価値を感じますし、総じて日本の医療制度は(先行きが不安であるとはいえど)非常に優れたものであると感じています。
話を戻して先ほどの虫下しがまだ上市されていないことを考えると、おそらくはまだ基礎研究段階、もしくは動物等を使った非臨床試験での問題が解消されていないものか、またはそもそもの2004年時点で話に尾ひれがついてしまったのではないかと思います。
最近はSNSの発展とともに(特にがんがひどいのですが)見ず知らずの他人が代替療法を提案したりするところを目にしてしまいます。これまで積み重ねてきた人類の叡智を以ってしても完治が難しい病気が存在する、というのは辛いですが間違いのない事実です。
いざそのような病気に直面した時、どこかに魔法のような治療がある、という言葉を信じたくなってしまう気持ちは察するに余りあります。(これは病気となってしまっった当人だけではなく、その周りの親類や友人にも当てはまります)
ただ今私たちが受けている医療は、それだけ多くの科学的エビデンスを過去から積み上げてきたからこそ享受できているものです。決して第三者の甘い言葉だけに惹かれてしまうことなく、担当医の見解を聞く、セカンドオピニオンを取る、各種支援団体に相談する、など出来る限り多くの情報を、出来る限り冷静に集めてみてください。
また治験では未承認ながらより新しい治療薬が利用できることもあり、条件さえあえばまた違った選択肢を取ることができおることもあります。治験についてもWeb上で実施している病院などの情報が公開されています。(治験という性質上、通常の治療とは異なります。リスクを含め必ず専門医に相談の上、治療方針を検討してください)
長々と書きなぐってしまいましたが、これがこの連休を締めくくる最後の活動になりました。少しでも薬についての理解につながることを祈って。
アラフォーにもなると行きつけのお店ができて仕事帰りに一杯やりながらおばんざいを食べたりするのが普通になると思っていたけど、まるでそんなお店ができる気配がない。小料理屋でなくても行きつけのバーとか、いい大人なら行きつけのお店の一つや二つくらい...といった語られ方があると思うのだけど、これ金銭的にどうやってるのか全然わからない。
お酒飲んで2、3皿の料理を食べると1人で3,000円はくだらないと思うのだけど、こんな食事を月に数回やってるってこと? 3,000円って、やよい軒と餃子の王将と日高屋と丸亀製麺とオリジン弁当で4、5回分の食費に相当するんだけど、そんなにエンゲル係数高いの? 氷河期世代以下は下流で全然お金持ってないって話だったけど、実はそうでもないの?
とはいえ、たまに食費が月に5万弱(1500円/日くらい)って増田が出てくると食費が高い高いとか騒ぎ出すよね? これは何?別の人たちなの? それとも普段はやよい軒にも行かず数百円の材料で自炊してて、月に数回行きつけのお店で3,000円をパーっと使ってるってことなのかな。いやそれ何? 修行、修行なの?
行きつけのお店なんて話は平成で終わった価値観で、所得が一定水準以上の層にのみ許された特権で、一般市民はやよい軒が行きつけのお店って話ならいいんだ。それとも、酒を嗜む人からすると3,000円支払ってでも月に数回外で飲むことが大事で、そのためなら趣味への浪費もソシャゲ課金も日々の食費すらも削れるって話だったりするの? それならそれで個人の価値観だから自分も早々に諦めがつけられるのだけど、なにか行きつけのお店を作る画期的な方法を見落としてるんじゃないかって不安なんだ。
ハロー、ミシェーラ。元気ですか? 兄ちゃんは元気です。この前都内のとある場所でマルチ商法の勧誘をしている現場に遭遇しました。
【マルチ商法の現場ってなんであんな面白いんだ? という話。】
休日、都内某所、某カフェ。多分この時点で場所を特定できた人が居ると思う。きっとそういう場所なのだろう。だってほら、トイレに「マルチ商法はダメ絶対」みたいなこと書かれた張り紙が。
その日私は友人Aと二人で、友人Bの到着を待っていた。今日の予定は、三人で東京散策。なんだかんだ毎週のようにあっているけど、いつもと違う場所に行きたくなったから。
Bの到着が遅くなりそうなので入った喫茶店。パンとコーヒーのいい香りと、落ち着いた音楽。入った瞬間に「また来よう」って思えるくらい良い雰囲気。
注文を済ませて、二階へ。席を確保して、Aに番を頼んで、私はお手洗いへ。なんだここもお洒落かよ、なんて思っていると、雰囲気を無視してがっつりラミネートされた警告文が飾ってあった。「当店でのマルチ商法は禁止されております云々」……。イマイチ現実味がないし、第一マルチ商法の現場に遭遇したこともない。違和感が残ったまま席に戻ると、Aが「眠すぎるから寝る」と一言ふわりと落とし、そのまま机に突っ伏してしまった。
私はやることもないので、コーヒーと彼女の髪を写真に収め、BにLINEで送る。普段勝手に撮られることを嫌がるAは、シャッター音にすら反応しない熟睡具合だった。
そんなわけでBを二人で待ちつつスマフォを弄っていると、隣の席の話が聞こえてくる。盗聴は趣味じゃないのだけれど、たまたま聞こえてしまったワードに、それを趣味にすることをここに誓った。
「マルチ商法って、そんな簡単にいくの? って思うじゃん。でもね、これがすっげぇ簡単なんだ」
???????? マルチ商法? 今時そんなことをやってる人がいるの? マジで?
いやいや、マルチ商法って、所謂「とにかく大人数を勧誘したら勝ち」みたいな頭悪い商売のことで、馬鹿みたいに画期的な商材を取り扱ってるのに全部嘘っぱちの三歳児みたいな大人がやることでしょ?
ここにきてさっきのお手洗いの張り紙の輪郭が浮かんでくる。「マルチ商法の話する人、現実に存在したんだ!」という、ツチノコを発見した子供のように浮かれてしまった。ただ私はツチノコを発見してはしゃぐ子供を知らないし見たことがないので、この例えはちょっとおかしい。
簡単に言えば、若干の寝不足とコーヒーのカフェインでやられた頭が、深夜テンションを平気で引きずってる状態。だって、こんな話を聞けるなんて思ってなかったから。
私は「ねとらぼ」のとある記事を思い出していた。(https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/02/news008.html)この記事では、主人公の作者が10歳年上の知人にマルチ商法の話を持ち掛けられるというものだ。私が重要視したのはその手口もなのだけど、そのツイートにもあったスレッド。「マルチ商法あるある」の方。持ち帰れないパンフレットや、通じない連絡先。そして、画期的なのにどこにも売っていない商材。うーん、これが本当か確かめたい好奇心が疼いてしまう。
もちろん、ちゃんとマルチ商法だって判明した時点で席を立つし、店員に伝えるつもりでいる。単純に男子トイレにも同じ張り紙があって、戻ってきた一人がそれを話題にしたのかもしれないし。
さーてここでお待ちかねのメンバー構成発表のお時間です。隣の席には三人の男性。顔立ちは幼めなので、多分大学生あたりなんじゃないかな。「田」の字の左上のマスにメインで喋っている人(1)がいて、左下が被害者っぽい人(2)。ひたすら聞いている。そして右下に寡黙な一人(3)。スマフォも触らずにじっとしている。ぼくなつの虫相撲してくれる三人組みたい。
1「今から老後のこととかって考えてる? 考えてないよなー。俺もあんまり考えてない。でもさ、金が多いに越したことはないよな」
字面だけ見たら、普通の雑談っぽい。ただ、1が2へ『教えを説く』的なトーンと話し方をしているので、雑談ってわけでもなさそう。……なんだろう。絶妙に説得力がない。年齢のせいか、顔立ちのせいか。だって話してる内容はマルチ商法でしょ? 就職の話でもないんでしょ? なら金云々の話は安定がなくね?
この時点で思わず吹き出しそうになってしまった。このまま奇想天外な方向に進んで、最終的にはNHKがYouTubeに公開してるコント(https://youtu.be/t3lZo1kdsQw)みたいになったら百倍面白いのに。
可能性はゼロじゃないので、このまま耳を傾けることに。私はスマフォを弄るフリをしつつ、彼らの次の言葉を待つ。
1「でさ、俺の知り合いの社長さんとかも資金運用ちゃんとしてるんだけど、それでもまぁカツカツなわけ」
んなわけあるか!(粗品フロウ)本当にカツカツだったら他人に資金運用の話しないだろうし、ちゃんと資金運用できてるならカツカツにはならないだろうし、本当にその人物がいるなら付き合う人を考えた方がいいし、嘘としては笑えるレベルすでに面白い。
1)「そんな人でもお金のやりくりには苦労してるわけ」
そりゃどんな人でもお金のやりくりは苦労するよ。お前と付き合ってる社長さんは特に苦労してそうだがな!
1)「そこで重要になってくるのが、若いころからの貯金。お金は大切だよ」
へー天才か? この流れでマルチ商法の話だして陥落させようとしてるの? 無理じゃない?
1)「どう? やってみない?」
へーイエッタイガー。合いの手入れてあげる。実際この瞬間に私は吹き出してしまったので、お時間のようです。ちゃんとスマフォを弄る演技を続けていたので、彼らが一瞬こっちを見たけど、それをなんとかカバーする。
私「ね、起きて。駅着いたって。移動しよっか」
Aに嘘をついて起こす。寝ぼけ眼の彼女に「コーヒー飲める?」といってカフェインをすすめる。その間に席を立ち、時計で時間を確認する。
パンを買ってないのが良かったな、なんて思いつつ、今度はスマフォを耳に当てた。電話してるフリ。数秒待って、マイク部分に「今駅前のカフェにいるんだけど、もう出るから。うん、大丈夫。そのまま駅の×口で待ってて。はい、了解。じゃね」と吹き込む。早口だったかな、と不安が頭をよぎったけど、気にしていられない。
移動したいのは事実。恐らく彼らは、周りに自分たちの会話が聞かれていることを承知の上でこの話題を口にしている。堂々としているし、あとから来た私たちを気にした素振りを見せなかったし、第一片方が寝ていて片方がスマフォを触っている状態で聞かれない方がおかしい。あと吹き出すタイミングもバッチリだったし。そんなわけで、聞かれていることがバレていることと、お手洗いに張り紙があることが周知の事実の上で、私たちは泳がされているのだ。逃げない手はない。
私「よし、いこうか」
私がやけに足早に離れると、まだ寝足りないAがよたよたと追ってくる。先に階段を下りて、スタッフの方を探した。ちょうどバイトじゃなさそうな方がいたので、近づいて話を切り出す。
「あの、美味しかったです。ありがとうございます。で、二階の子の席にいた三人組なんですけど……」
私は、この後Bになんて説明しようか考えていた。
子供が新小1なんだけど、用具の名前付けがありまして。筆記用具やら教科書やらノートやら。それ自体はまあ普通で、幼稚園の時にも名前付けはありました。
ただ「さんすうセット」。これがいけない。なんだこれ。拙者たちの時分には無いものでした。サイコロ、おはじき、時計の模型、etc…。色々ござる。1枚ずつに120までの数字が書いてあるカードとか。「けいさん棒」なんてのもある。綿棒くらいの大きさの棒が100本ほどござる。そして「けいさんかあど」、これも多い。2+3など簡単な計算が書いてあるカードで180枚くらい。
数がそれほどではないけど細かい物もある。おはじき、プラスチック製硬貨、得体の知れないマグネットブロック「すうずぶろっく」(訛りだろうか?)。
諸々入ったさんすうセットですけども、これらの名前付けってのが全部に対して必要である。全部?それってどういう範囲での全部です?いや、全部。全部?全部だ。
ひえー。手書きで?いやまさかまさか(笑)。文明の利器、名前シールがあります。楽天等でさんすうセット専用のものが売っております。大変便利、名前がプリントされた大小のシールが約800枚入りでございます。これが文明でございます。いやいやいや。800枚ってお前。800枚入ってるって事は800個に貼るって事だぞ。馬鹿かこれ。しかも名前シールにピンセットも付いてくんの。サービス良いね。いやいやいや。ピンセット付いてくるってお前。ピンセットが必要な作業って事だぞ。文明の辿り着いた場所がこれかよ。
このさんすうセットを入学式の日に渡される。3月中渡しの学校もあるらしい。しかし我が子の通う学校は入学式渡しである。すなわち馬鹿である。これを授業始まる日までにやれってか。アホってか。共働きの家とかどうすんのこれ。できないでしょ。できんの。やれる?やれるのか、おい。専業主婦の存在を前提とした悪しき時代の遺産とかなの?でも昔こんなん無かった…。無かった…。
うちより大きい子の居る家から噂には聞いてたけど、ダメでしょこれ。いかんでしょ。そのくせ終わっちゃったら「いやあ、あれは大変だったねー」レベルの思い出になってしまうやつでしょ。こういう恨み骨髄まで達さない癖に大変な一回きりの作業って、改善もされないから一番ダメなやつでしょ。
アホ。やりたくない。今しろ。今どうにかしろ。350枚くらい名前シール貼った。半分いってないの?ア…ア…ア…(絶望の表情)
大体これ各家庭一つずつ所有する必要あんの?クラスの備品にすりゃ良いんじゃないの。学校所有にして必要な時に貸し出しゃいいでしょ。と思って検索したら10年前既に通過した道だったわ
http://www.asahi.com/edu/tokuho/TKY200906010225.html
ただ通過してるわ。通り過ぎてて何も変わっとらんわ。殆どの家庭が一度しかやらないので廃止ムーブメントが盛り上がらない。私は現象になりたい。毎月末に各家庭のさんすうセットの名前を消して回る現象になりたい。そうすれば皆気付くであろう。目覚めるのです。
あとついでに、欠席の連絡もちょっと前に噂になった例のアレである。朝、近所の家に連絡帳を託して学校に持って行ってもらうシステム。電話連絡は不可。なんだー。幼稚園だとアプリで連絡できて楽だったんだけどこれコミュ障の親子どうすんの?いや他人事みたいに言った。うちがどうすんの。名前シールも貼れない大人が朝からまともなコミュニケーション取れます?ほんでPTAからの配布プリント見たらベルマーク貼る係がいんの。あ、これもはてブで見たことある。何時間も掛けて0.5円のシール分類したり台紙に貼ったりします?良かったらうちのピンセット使います?マジかー。これも現実だったかー。私立校だと違うんかなー。なんかこう、私立だと凄いのあんじゃないの。そもそも電車通学の私立小なら連絡帳託すシステム無理だし。例えば電話で欠席の連絡が可能だったりする画期的な…。ひっ、これが格差社会!
FM TOWNS が発売された当時は、なんて魅力的なハードウェアを作る会社なんだろうって
当時としては画期的な1677万色中256色発色機能やPCM音源を標準搭載し、強力なグラフィック機能やオーディオ機能を誇っていた。
また、当時の家庭用ゲーム機では一般的なスプライト機能も搭載されており、ゲーム用プラットフォームとしても当時の人気機種だったシャープのX68000に劣らぬ能力を持っていた。
全ユーザが386以上を使用していることを前提にできること、DOSエクステンダを標準としたことから、当時は32ビット機でもリアルモードで単なる高速な16ビット機として使われていることが多かった他機種と比べ、TOWNSではほとんどのアプリケーションが32ビットプロテクトモードを利用していたため、動作速度やメモリ使用効率での大きなアドバンテージが有った
先日、この記事を読んで、なつかしいPS・SS・N64による次世代ハード戦争を思い出した。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/31/news006.html
ソフト売り上げ結果を見れば圧倒的にPSの勝利であり、どうあがいても勝てそうにない
https://entamedata.web.fc2.com/hobby/game_rank_ss.html
https://nendai-ryuukou.com/article/056.html
このデータの正確さはわからないが、概ねの傾向は掴めるだろう。
トリプルミリオン3本、ダブルミリオン3本、ミリオン12本のPSとミリオン1本のSS。これは勝てそうにない。
当初はSSの方が売れており、ハード100万台の達成はSSが早かった。これはアーケードゲームが強いセガのファンが購入したのに対し、
そもそもどこを目指しているのかよくわからなかったPSという位置づけだった。
潮目はもちろん誰もが知るところのFF7の発表だ。あとは多くのサードがPS陣営に流れていった。
そこで、スクウェアがSCE陣営に付くことを前提として、当時どうやればセガがそこそこ戦えたかを
後世の知識を持ってたままループしたとして、シミュレートしたい。
1997年1月にFF7が発売、その前年である96年8月にトバルNo.1が発売されることを考えると、時間はあまりない。
バーチャファイターとデイトナUSA(5か月早める)の2本をローンチに発売する。
これでアーケードファンの心をがっちりつかむ。デイトナUSAはそのバカさから、
パーティゲーにも向いているので、気合で4人対戦機能を付ければ、キッズの遊び道具になったはずだ。
(私の記憶では、4人同時対戦できるレースゲームはマリオカート64が最初だったはず)
逆にワンチャイコネクション、ゲイルレーサー、 真説・夢見館は開発をやめよう
・8月11日 シャイニング・ウィズダム
サードだと
・12月25日 真・女神転生デビルサマナー
くらいだろうか。どうみてもオタク臭い。いや、個人的には悪くないラインナップだが、ドラクエかFFしかやらない一般層がこのハードを買いそうにない。
まず、前年のバーチャファイター11月、リミックス7月、2を12月に発売するのは頭が悪すぎる。
ここは気合でバーチャファイターとリミックスは合体させて、ローンチで発売すべきだっただろう。
オリジナルバージョンとリミックスバージョンが選べます。これはかなり画期的なローンチだ。
そして、バーチャファイター2は夏に発売すべきだ。バーチャコップ、VF2、セガラリーを立て続けに発売する意味が分からない。
そして、申し訳ないが、シャイニングウィズダムやホーリィアークの開発をやめよう。
冬に発売すべきはシャイニングフォース3だ。発売を2年早めよう。
あと、シナリオ1、シナリオ2、シナリオ3という売り方は最悪だった。
3部作であることは隠して、シャイニングフォース3~王都の巨神~というタイトルで売る。
「続くじゃねーか!」という批判が出るかもしれないが、当時はネットはない。大丈夫だ。
・1月26日 ガーディアンヒーローズ
・3月22日 パンツァードラグーン ツヴァイ
・8月30日 ファイティングバイパーズ
・11月29日 電脳戦機バーチャロン
・12月21日 ファイターズメガミックス
あたりだろうか。翌年の1月にはFF7が出ることを考えると、辛すぎるラインナップである。
アーケード移植作はどうしようもないので、これでいくしかないが、
相変わらず、バーチャファイターキッズとファイティングバイパーズをこの近さで発売するという暴挙をしている。
キッズは春ごろに発売すべきだ。または、昨年末の年末戦線に、キッズ同梱のSSを発売するなどをやるべきだろう。
とはいえ、本物のキッズはわざわざ「キッズ」と書かれたものは嫌いなわけだが。
ここで、何回シミュレーションしても、あの名作NiGHTSは発売すべきではないという結論を得た。
もう一つの大好きなバーニングレンジャーもである。
では、ソニックチームは何をすべきだったのか。
よくifの話で、ソニックをSSで早い段階から発売すべきだったという話がある。
もちろんそれは正しいが、日本市場でのソニックの人気はいまいちのため、日本市場ではソニックでは勝てなかっただろう。
ここでやるべきはエニックスの口説きである。つまり、エニックスと堀井雄二に頭を下げ、
うちのコンシューマ主力部隊であるソニックチームと中裕司をドラクエ7の開発部隊として使ってくださいと
頼み込むことであった。つまり、チュンソフトの立場をセガがやりますよ、彼にはファンタシースターを作った経歴もあるので、
RPGできますよ、ということだった。これは荒療治にもほどがあるが、
これまでのセガハードのソフトを見ても、やはりRPGは弱い。いまでこそJRPGと揶揄されるRPGだが、
当時は一番の花形であり、ハードの生き死にを決める。ここで、ドラクエを取らない限り、SSがPSに勝つことはないだろう。
つまり、結論としてはソニックチームをチュンソフトやハートビートの代わりのドラクエ開発会社に充てること。
もっと言えば、開発が遅れていたSFCのドラクエ6も引き取って、1995年末または1996年初旬に
多くの人が持つゲームボーイに比べて、ゲームギアでやったところで、たかが知れているのかもしれない。
他の案も募集したい。
優れた記事。中央集権化と分散化の流れは、振り子のように行ったり来たりするもの。今後しばらくは分散化の方向なのかもね。でも、mstdn.jpの例のように、おそらく自動的に一極集中が進む気もする。
こんなんプロトタイプだろ。ニーズがあって注目されれば、ソースも構造もどんどん改善されて行く。まず、情報インフラはTwitterじゃなくてもいいんだ、自分でも運営できるんだ、ってことが皆に浸透したことが画期的。
これは非常に正しい。自前の鯖を立てることにしよう。
マストドンは愛すべきサービスだが、今のままではとても流行るとは思えない。「インスタンスを選ぶ」の時点で、一般人の8割が脱落する。例えばLINEが最初にサーバを選んで始める仕組みなら、こんなに普及してないよ。
マストドンが流行ってます、とか語りつつ使ってなかったり、使わずに大したことないとか言ってるWeb業界人が本当に意味不明。インスタンス運営は知識や覚悟が必要だが、1分で出来るユーザー登録を何故やらないのか。
俺は、国内最初のMastodonオフ会を自社オフィスで開いて以来、Mastodon会議に参加してヌルカル氏、清水氏、江添氏その他の話を聞くまではヘビーユーザーだったが、これはスケールしないな、と確信したので常用を辞めた。
アカウントの完全削除処理って地味に影響範囲が大きいからほとんどのサービスは利用凍結くらいで止めてるんだけど、マストドンで実行すると他のインスタンス横断のデータ処理になるので、マジで恐ろし過ぎる。
はてブの投稿連携ができたら、もっとMastodonも使うんだけどなー。俺にとってNo. 1のソーシャルメディアは、はてブだからなー。
これは乗るべきか乗らざるべきか迷うなあ。GAFA以外の次世代の有力サービスが軒並み参画して流れがこっちに向けば普及するかもしれないが、そうでなければMastodonレベルだろう。とりあえず仕様を確認してみよう。
当時からMastodonの行く末を予想してツイートしてたが、予想通りすぎる。結局、スケールできないSNSは廃れるんだよ。どう考えても、10万以上のユーザーを抱えるにはコスト的に見合わない。
もうすぐ春やって来てわくわくする、
この時期の話題と言えば!
桜前線がそろそろ来ます桜咲きますよーのウエザーニュースか低周波治療器の話じゃない。
でも私知ってるの!桜が咲く方程式!
ある期間の最低気温を足して累計が一定の数になったら桜が開花するって単純なロジックなの!
これで全て謎は解決よ!
もうさ、この話何回もして悪いんだけど、
川に洗濯に行っていた婆さまの気持ちが分かる感じで重たい洗濯物をもうしなくていい感じ。
私増田で連載だなんて、
そんなお恐れタコと書くつもりじゃなかったけど
でね、
以前使っていたのはパナソニックのやつ。
悪く言うつもりは一切無いの!これはこれで凄くよかったの!
私使い続けていて墓まで持って行くつもりで不満なんてなにひとつ無かったのよ。
で新しいヤツはその全ての私が思っていた、
友達100人できたらいいな!ってこの春入学の新一年生が安直に思うぐらい、
パシっ!パシっ!とかゆいところに手が届いた感じなのよ。
エイドリアン!ってファーストドリンクで注文した名物生卵10個ジョッキを一気飲みして
悪徳商会の一番悪そうな人が不味い!もう一杯!って言っておかわりしちゃいそうな勢い!
そんでね、
刺激の強さを最大限に求めていたからそれはオムロン以上パナソニック未満と、
前者の方が圧倒的だったのよ。
ドラゴンボールのスカウターで言う大きな戦闘力を測ると耳元で機械が爆発するかしないかぐらいの新旧雲泥旅館の別館は本館をも越えるホスピタリティなぐらいの違い。
そんな施しを受けているぐらいよ。
もうこれで私には十分。
低周波治療器を求めるジプシーの旅は一旦幕を下ろすことにしたの。
母をたずねて三千里でいきなり千里中央駅前で買い物行ってる母ちゃんに会っちゃってタイトル回収!はい解決!
みたいに旅の終わりはあっけなく告げられたわ。
次ぎまた書くとしたらそれは壊れた時ね。
うふふ。
先週食べ過ぎたので調整よ。
このぐらいの量しか入ってないのかよって物足りないわ。
仕方ないわね。
あんまりこれらの野菜から何かが染み出てる感薄いぐらい薄いけど、
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
根気強くやれば、いずれ挽回できる。
大丈夫さ、いつか皆が今の君を見てくれるさ。
ドナルドダックだってマジ卍な作品に出てたこともあるが、今じゃその面影はないだろう?
毛布を身に纏い、ビニールの玩具剣を持って、それっぽい口上を述べたりしていた。
旧友もやっていたが、彼の持っていた玩具剣はカメムシ色でダサかったのを覚えている。
私は気を遣って自分の玩具剣を貸してやろうともしたが、彼は頑なに受け取らなかったな。
「糖分を失ったんじゃないか?」と皮肉を言ってやると逆鱗に触れたらしくて、彼は「サンダー」と称して自作の静電気発生装置を私に使ってきやがった。
軽くビリっとする程度だったが、明確な敵意を感じ取った私はヤクザキックをお見舞いせざるを得なかった。
あの出来事をきっかけに、私の学校では勇者ごっこがタブーになったな。
それが5本目だからだ。
梅昆布茶を飲みたまえ。
恥ずかしながらイエスだ。
雇ってもらえたのはいいが、フリーランスなのも相まって足元を見られてね。
敵がどこにいるかも分からない、銃撃音だけがするような酷い環境で働かされたよ。
まあ、もしもゲームのようにいったらチーターに蹂躙されるのがオチだから、そういう意味では不幸中の幸いだな。
もちろん常に考えている。
それは「誰かが必要しているが、未だにないもの」か、「既にあるもので画期的な使い方を提供する」かだ。
そこで考えたのがは「接着帽子」。
これを着けて電車や乗り物の座席に座れば、居眠りして首をコックリしなくても済む。
もうひとつ考えてある。
箸に取り付けるクーラーだ。
熱いものを食べる時にフーフーしなくていい。
……全部、既に存在していた。
私が言うのもなんだが、考えたやつは頭がおかしいんじゃなかろうか。
そもそもどうでもよくね?
社会生活の外側にあるあの円に入れる入れないなんてどうでもいい
土俵に上がれないことで女に何か重大な不利益があるか? ねーだろ
そうしたら馬鹿が次に言い出すのは「歌舞伎に女がいないのは差別」「宝塚に男がいないのは差別」とかだぜ
コツコツ仕事して人の役に立つことを喜ぶこともできねえ
ヒーローになりたいけど人並みはずれた働きも画期的な発明もできねえ
そういうやつが自分の存在を簡単に誇示出来るチャンスないかなーって探すとくだらない差別狩りになる
戦時中なら非国民狩り(ガチスパイ捕まえる能力なんかないから一般人の言葉尻に因縁つけるタイプ)してたようなくだらない人種なんだよ
定番はゾンビや巨人みたいな存在がうじゃうやいて一般人はすぐ死ぬような世界とか、北斗の拳やマッドマックスのような文明が崩壊していて弱肉強食に対応できずにすぐ死にそうな世界なんだろうが、最近やばいと思ったのが逆転裁判。
あの無能警察、検察、裁判官が跋扈する世界で序審法廷なんて制度があったら誤認逮捕、冤罪の発生率高すぎてやばいでしょ。
しかも検察のトップや警察局局長まで殺人犯で、それを隠して何十年も裁く側の地位に居るとか怖い。
弁護士がヤクザや有名検事とすり替わっても誰も違和感を感じないナチュラルに狂った世界で正気を保てる気がしない。
逆転裁判シリーズは現実世界とは異なる法制度「序審法廷(じょしんほうてい)」が敷かれているのが最大の特徴である。
それは新世紀になっても増加の一途をたどる凶悪犯罪に対処するために生まれた画期的なシステムであり、「三日以内に被告人の有罪か無罪かのみを決定する」という裁判制度である。序審法廷で有罪となったものは通常法廷に移され量刑が決定されることになるが、そこで無罪になることは決してない。
この制度のおかげで裁判のスピード化が進行したものの、結果として検事の権力が異常に増大し、冤罪の疑いがある案件も増えてしまった。
https://dic.pixiv.net/a/%E9%80%86%E8%BB%A2%E8%A3%81%E5%88%A4#h2_2
はてな匿名ダイアリーには3000文字の文字制限があるらしい(?)ので、そのくらいを目安とした。
ついでに言うと良いアイディアが浮かんだとして個人的なメリットがないのだし書く必要がない。
情報を出し惜しみする社会を実現するためには仕方のないことだ。
まぁ、せっかくなので少しぐらいは書いておいてもいいかもしれない。
しかし、読み返してみればアイディアはすでに書いてあるも同然では?
・有料サイン会
まず書店、図書館、漫画喫茶の改善については、いくつかあるだろう。
サイン会を有料とするのは、すでに書いたとおりだ。
今検索してみたが「有料サイン会」は海外のスターは行っている様子ではある。
「サイン会が作家の負担となっている」という話を聞けば、ファンとして作家のことを考えているほど行きづらくなるような気がする。
タダ働きで疲れるサイン会よりは閑古鳥が鳴くぐらいが丁度いいとすら言えるだろう。
もしかすると報酬は出ているのかもしれないが、明言しない限りは基本的にタダ働きと思われているような気がする。
サイン会で作者に直接支援できるとなればファンは気兼ねなく駆けつけるのではないか?
他には直接的な支援ではないが「元作家を従業員として優先的に採用する」というシステムはどうか?
作家の中には書店、図書館、漫画喫茶が衰退しようが構わないと思っている者も少なくはないだろう。
特に図書館や漫画喫茶に関しては、商売の妨げとなるのだからむしろ積極的にそれを望んでいるのでは?
このとき、こういった店舗が将来的に自らのセーフティーネットになるのであれば無下にはできないだろう。
元作家を従業員とする方針を持てば店舗同士の競争において「作家の生活を支えたい」と思うファンの来客を促すことができる。
作家を目指すには引退後がネックだが、このような流れができれば挑戦しやすくなるはずだ。
今回は「本」と「タイム」の組み合わせで考えてみよう。
そうすると、とりあえず「本の即売」を競技化するということが思いつく。
チームに分かれて対戦して先に本を売り切ったほうの勝ち。
勝利チームの購入者は栞のようなちょっとしたグッズが貰えたりする。
ブックカバーを装着しなければならないなどのレギュレーションによってバリエーションが作れる。
もっとも競技について言えば、流行らせようと思って流行らせるのは難しいだろう。
その他にも挙げておこう。
とりあえずシンプルに「直接会って仕事の依頼ができる」ような施設がないように思える。
その場所に足を運びさえすれば、適当な仕事にありつけるというような施設だ。
漫画なんかでは○○ギルド的な仕組みがよく登場するような気がする。
それは漫画家が「なんかそういう仕組みが欲しい」と思っているからなのかもしれない。
既にこのような施設は存在していてもおかしくないように思えるが、あまり話を聞かない。
こういった施設を作るとしたら出版社と関係のない人間だろうか?
それを警戒して、やっぱり出版社が先手を打って囲い込みを狙う可能性もなくはない。
実物とテジタルの違いを考慮するなら「その本とセットとなる読書空間」というのはどうか。
映画などは自宅でも見ることができるが多くの人間が映画館に足を運ぶ。
違いはどこか? 「没入感に違いがあるのだ」と映画愛好家は言う。
では本の没入感を高めるための仕組みを考えるなら、どうなる?
トータルコーディネート的に「その施設で読むことで最大の没入感が得られる」というシステムだ。
例えばファンタジー風、サイバーパンク風の内装を持つ部屋で、その世界観の人物になりきった状態で本を読むのだ。
他には「人が住んでいる部屋」という設定の施設と「住居者が残した日記帳」という設定の本を組み合わせるなど……。
当然ではあるが本の内容も、そのように考えられている。なんならコスプレも組み合わせる。
その利点を捨て、環境との組み合わせで最大の効果を得られる方向での優位性を獲得するのだ。
施設がメインならば施設にあわせて作品を仕上げることとなるだろう。
逆に作品がメインなら簡単に内装を変更できるような仕組みの施設となるだろう。
本などを「布教」という言い方をすることがある。
現状ではファンが本を2~3冊買って身近な人間に配る程度だろう。
そこで「本を布教したい人」があらかじめ料金を支払い本を確保する。
「この本を欲しい人はいないか?」と問いかけると「欲しいです」という人が出てくる。
転売されるかもしれないので布教したい側も相手を選べるようにすべきだろう。
そこで希望者の中から大丈夫そうな相手を選べるというような仕組みだ。
これは実際の施設でやってもいいしネット上でも実現はできそうだ。
「ほしい物リスト」はあっても「布教したい物リスト」はないように思える(※未調査)。
他にも、
・道の駅にある「蕎麦打ち体験」のような作家による「作文体験」「漫画執筆体験」
・特定の飲食店で食事をすると収益が作家に還元されるシステム(協賛店?)
・外国人観光客向けの持ち込んだ絵本や漫画などを翻訳してくれる施設
のような仕組みが思い浮かんだ。
施設という方向性を挙げさえすれば、この程度のアイディアならすぐに思いつくと思ったのだが……。
なにも思いつかないのか?と逆に聞きたい。
まず前提として「画期的な万能の施設により全員の作家がどうにかなるとは到底思えない」というのがある。
俺たちはミミセンの助言をもとに、『新・イジメ対策プログラム』について調べることにした。
「うげえ、すごい量だな」
タオナケの母がPTA関係者だったこともあり、資料はすぐに手に入った。
想像するだけで吐きそうだ。
「分担して読んでいこう」
そうして資料を読んでいくと改めて分かったけど、プログラムの内容は予想以上にお粗末だった。
イジメのケース、イジメに繋がりそうなことを箇条書きでびっしり。
とにかく、「ここまで徹底すればイジメはなくなるだろう」と片っ端から対策する感じだ。
だけど、それこそがこのプログラムの欠陥でもあった。
「徹底している」と言えば聞こえはいいけど、これでは排水口に蓋をしているのと大して変わらない。
それに加え、合間合間に野暮ったい説教が挟まっていて、こちらの理性を奪っていく内容なのもキツかった。
こんなのをマジになって読んでいたら、そりゃあ先生たちの頭もおかしくなるだろう。
「よし、分かったぞ!」
ミミセンはその隙を見逃さず、一つの解にたどり着いた。
「このプログラム、どうやら僕たちの学校で作られている。使われているのもこの学校だけだ」
「つまり……?」
その日の夜更け、俺たちは学校に忍び込んだ。
「警備員だけど、いま3階に向かったわ。2階には当分こない」
「ルビイ先生は? 確か宿直やらされてただろ」
「疲れてんだな……まあ、動きやすくなるし好都合だ」
「よし、開けてくれ。ドッペル」
仲間の一人であるドッペルは隠密行動に優れる。
特に変装は骨身に染みていて、俺たちですら元の姿がどんなのかは自信がない。
そんなドッペルなら、関係者を装って鍵を拝借することも可能なのさ。
「ど、どうぞ」
こうして俺たちはパソコン室、その奥にある部屋に入った。
そこに設置された、大人だけが使えるメインコンピューターが目的だ。
「よし、ミミセン。パスワードを頼む」
「任せて。『P』、『A』、『S』、『S』、『W』、『O』、『R』、『D』……よし、開いたよ」
これでプログラムは俺たちの手の平だ。
「さあて、どうしてやろうか」
なんて如何にもなセリフを口走ってみたが、既にやることは決めている。
結局のところ、イジメそのものを失くすことが、この『新・イジメ対策プログラム』を壊すベストな方法なんだ。
だから、このプログラムを逆に利用して、そのことを大人たちに分からせてやろう。
俺たちは『新・イジメ対策プログラム』の内容を“ちょっとだけ修正”した。
それから程なくして、この学校からイジメはなくなり、。プログラムは“見直し”という事実上の廃止が決定されたんだ。
これにより肩の荷が下りたルビイ先生は以前の調子を取り戻した。
今回の件に関わっていた大人たちまで、まるで憑き物が落ちたように元に戻ったらしい。
「ルビイ先生、今回の件は本当にすみませんでした。あのプログラムが取り下げられて、自分たちも我に返りましたよ」
「仕方ありません。心身共に疲弊しやすい職業です。魔がさしてしまうこともあるでしょう」
「うむ、そうですな。“我々プログラムの被害者”は今回のことを糧にしていきましょう」
「……まあ、今回は“そういうこと”でもいいでしょう」
「……というわけで、俺たちの学校からイジメはなくなったってわけさ」
俺は自慢げに、兄貴にその話をした。
「ふーん……そりゃすごい。ノーベル平和賞として、はちみつきんかんのど飴を進呈しよう」
だけど反応はイマイチ薄くて、褒めてはいるけど気持ちはまるで入ってない。
俺の話を信じていないのか、あんまり興味がないのか、学校の課題で忙しいからなのか。
「欲しがりだな……じゃあ、一つだけ聞こうか」
リアクションに納得のいかない俺に、兄貴は渋々といった感じで質問をした。
「お前たちが“どのような修正をしたのか”……そこを説明していないぞ」
「聞いて驚くなよ? ズバリ……プログラムから『イジメって言葉を消した』のさ!」
「……は?」
兄貴ですら予想外だったらしく、呆気にとられている。
「みんな『イジメ』って言葉があるから過剰反応して、物事を冷静に見れなくなる。つまり『イジメ』って言葉を使わなければいいんだよ。だからプログラムからその言葉を全部消して、他の適当な言葉で補った」
「……なあ、それってイジメを別の言葉に置き換えただけで、イジメそのものは無くなってないんじゃないか」
「兄貴、何言ってんだよ。イジメって言葉を無くせば、イジメだと思わなくなるってことだから、イジメもなくなるんだよ」
そう力説したけど、兄貴はずっと冷めた態度だった。
「はいはい、分かった分かった。弟の成長を実感できて、兄の俺も鼻が高いよ。のど飴全部やるから黙ってろ」
どうやらこの方法が世界に浸透するのは、もうしばらく先になりそうだ。