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はてなキーワード: 文字起こしとは

2022-08-29

[]

現状を一気に改善の方向にもっていくようにやる気を涵養できないのか??現状打破!

何が問題なのか?認識しやう。

○○書

これはそうだなぁ。一気に書き上げたらどうだろうか?なにが俺を阻害し先送りにさせているのか?自問自答!

先送りしてしま自分を説得

執筆とは自分との心理戦。音声読み上げソフトTTS) で推敲!!

推敲を何度も繰り返すベースでの執筆作業にするか?あとで何度も推敲するから今は適当でいいと

自分に言い聞かせれば、少しは先送りが回避する方向に向かうか?

それとも、手書きとか付せん(川喜田式)の段階から始めるか???いきなりキーボードや端末に向かう

→思いつかない→かけない→先送り という悪循環回避できる方向に向かうか。こちらだと手書き原稿

文字起こしするのを先送りしちゃう問題が発生しそう。

とりあえずキーボード入力してTTS推敲を繰り返す。〆切直前まで繰り返す。

枠をギリギリまで埋め立てる系の体裁適正化は諦めよう。

図面基本的に現状のを上下反転させるだけ。ただしちゃんお絵かきソフト編集する。

ここまで実施

それ以上こったこと→やらない。

ラジオの修理

アンテナ線を探す系タスク←みつかった。

一般的問題として、はんだごてを通電する習慣が身についてないから先送りされる要修理項目が積みあがる。

昔々はんだごてからちゃんと電源コードを抜かず、流れっぱなしなのを指摘されて以来、はんだ付け絡みの作業

先送りにしちゃいがち。これって何とかならないのか?自宅にはそういえば「〇時間後に消える」系のタイマーがあったなぁ。

あれ出してくるか?

あと通電してからあたたまるまでのアイドル時間をどうやって過ごすかって考えると先送りしちゃう

その他

なんか面白いことがないかな?面白いこととは、なにか?面白いことないかな?そろそろ晩ごはんだね。

2022-08-25

ブルアカ エデン条約3章 グローバルセリフ比較ネタバレ注意)

블루 아카이브의 핵심, "결국은 학원과 청춘의 이야기" | 웹진 인벤 - 인벤

https://m.inven.co.kr/webzine/wznews.php?idx=275674&iskin=webzine&lbTW=1bac9f62372f87ca6bd90c293c4a2d0

ブルーアーカイブ エデン条約3章 グローバル版のローカライズにあたり、クライマックスセリフに変更が加えられている。

ニュアンスの調整目的のようだが、結構違う構成になっているように感じた。記事によると再録までしたらしい。

[블루 아카이브] 에덴조약 3장 히후미 일본서버/한국서버 대사 비교(エデン条約編 3章 ヒフミ 日本サーバー/韓国サーバー 代謝比較 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=VVBUS1_GEKU

以下文字起こし

日本Ver グローバルVer
アズサちゃん人殺しになるのは嫌です……。 アズサちゃん人殺しになるのは嫌です……。
そんな暗くて憂鬱お話、私は嫌なんです。 そんな……そんな憂鬱不愉快物語、後味の悪い物語は、
それが真実だって、この世界本質だって言われても、私は好きじゃないんです! もしそれが正しいとしても、この世界真実だとしても私は好きじゃありません!!
私には、好きなものがあります 私は平凡なのが好きです!
平凡で、大した個性もない私ですが……自分が好きなものについては、絶対に譲れません! 平凡で何の個性もない私ですが、私のこの好きな気持ちだけは誰にも譲るつもりはありません!
友情で苦難を乗り越え 友情で苦難を克服して、
努力がきちんと報われて 努力がけなされなくて、
辛いことは慰めて、お友達と慰め合って……! 幼稚であっても最後にみんなが笑えるような物語
苦しいことがあっても……誰もが最後は、笑顔になれるような! 最後はみんなが幸せになる物語
そんなハッピーエンドが私は好きなんです!! そんな平凡な物語ハッピーエンド》が好きです!!
誰が何と言おうとも、何度だって言い続けてみせます 誰であろうと私たち強要はできません!!
私たちの描くお話は、私たちが決めるんです! 私たちが作っていく物語は、私たちが決めます
終わりになんてさせません、まだまだ続けていくんです! ですから、今から初めます
私たち物語…… 私たち物語を!
私たちの、青春物語Blue Archive》を!! 学園と青春物語Blue Archive》を!!

というのをググっても出なかったか文字起こししたんだが、もう少し調べたらグローバル版の先生が書いてくれたドキュメントが見つかったので以下も見てみると面白いかもしれない。

Hifumi Speech Analysis (Global vs. JP) - Google ドキュメント

https://docs.google.com/document/d/1xB9USfLejP7G5kfbZJs77rzOz8B4HqNdwtjMgdZ2xMY/edit

地域にあわせた調整とのことらしいが、日本版のほうが圧倒的に良いように感じる。

(何より、日本版の本渡楓の演技は神が降りていたと思う)

グロ版やった他地域の人は、グロ版のほうが良いと感じるんだろうか?

てか何度見直しても良いシーンだな…、

2022-08-22

anond:20220821181054

お気持ち「表明」じゃんよ表面ってなんだよw

あと他でも言われてるけど「講演の無断文字起こし」も著作権侵害構成しうるやで

一応講演ではないし親告罪からアクシアさんとか事務所で承諾とれてるならOKなんだけどね

2022-08-21

anond:20220821184101

??「私も守護霊が実際に語っていることを文字起こししているだけなので無罪です」

母親ヅラVtuberお気持ち表面文字起こし

にじさんじ所属バーチャルライバーアクシアクローネです

最初ひとつ、いつも応援してくれている方々へ

ここ数日間ツイート配信などの活動がなく、音沙汰がなくてすいませんでした

その間何してたのかって話なんだけど、簡単にまとめると荒らし誹謗中傷に対する、法的な対応するために連絡を取ったりしてた

これについては後で詳しく話そうと思う

その間ツイートをしなかったのは今は変な憶測が飛び交いすぎてて、内容が不透明ツイートをするとまた新しい憶測が飛んでしまうと考えたから控えてた

それじゃあ順番にひとつずつ話していこうと思う


まずはタイトルにあるように無期限の活動休止をしますってことなんだけど、最近起こっている自分配信やほかのライバーの方々への荒らしとか誹謗中傷解決に向けて、ここでしっかり時間をとって気持ちよく活動再開しようってことで休みを取ります

ということで今日から無期限の活動休止をしま

それに伴いYouTubeメンバーシップも停止しま

ボイスに関しては提出済みのものとかはちょこちょこでると思う

現段階で決まっているコラボやグッズについても今後発売はされていきます

関係者の皆さんにはご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです

ここからは俺からメッセージなんだけど

まず応援してくれている方々へ

体調はめちゃくちゃ元気

飯も食べてるし良く寝てるしへこんで何もせず部屋で寝たきりみたいなのはない

しろあれしたいなこれしたいなみたいなこと考えてるからその点の心配大丈夫

そして荒らしの件だけど荒らしとかの騒いでるやつに対して、俺を擁護する形のツイートとかコメントは控えてほしい

そして俺に対する誹謗中傷や悪意のある噂話を流している人達

ネット上で誹謗中傷言っていた人、他の方の配信荒らしていた人

メンバー限定配信などの有料コンテンツ転載した人

弁護士にも相談しているし、法的な対応も含めて会社とできることをやります

嫌ならば見なければいいそっと離れてくれって今まで注意喚起はしてきた

俺もずっと我慢してた 匿名は無敵じゃない 活動休止に関する報告は以上です


ここからの話は会社から言わない方がいいって言われてるんだけど、俺が活動上でずっと思っている大事なことだから話そうと思う

俺がデビューして初めてしたゲーム配信はAPEXで、その時の光景は今でもよく覚えてる

常にコメント欄にはかわいいってコメントがあふれてた

キルしてもかわいい負けてもかわいい

正直寒気がした 異色だったと思うあの配信

俺が考えたゲーム配信雰囲気とは全く違った

あの配信を見て嫌気がさした人たちは、もう俺の配信には来ない 俺だったら二度と見ない

配信者としてこんなつらいことはない

それから徐々に配信空気を変えていこうと思ってリスナーに対する接し方も変わったし、かわいいって言うのやめてくれ母親ヅラしないでくれってたびたび口にしてきた

初期より少しはコメント空気も変わってはきてはいたんだけど根本は変わってなかった

誰かとコラボすればコラボ先の方に うちのアクシアよろしくお願いしま

ネット上では誹謗中傷コラボ先の方の配信で残す気持ち悪い陰湿コメント

ほんっっっとに終わってる

その度に俺は裏で謝罪してた 一緒にゲームができて俺もコラボ相手さんも

リスナーも楽しかったのに、そういう一部の過激派のせいで不快気持ちになる

そんで極めつけはそういったことがあったたびに お前らまじでやめろよ母親ヅラしないでくれ

って注意してきたけど アクシア反抗期なんだね私がいないとだめなんだから

どうすりゃええねえん さっさと離れてくれそのほかに

私の言うこと聞いておけばよかったのに ここはこうしないと チャンネル伸びるためにこれ行きな

いやお前誰だよ俺のなんなんだよ

ここは俺のチャンネル俺に指図しないでくれ俺には母親が一人いるし優秀なマネージャーもいる

これ以上不要なんだよ

一度冷静になって考えてほしい 俺が悪いことしたか犯罪レベルの重罪だったか

一緒にゲームしただけだぞ性別年齢問わずいろんな人とコラボして面白いこと楽しいことして何が悪い

過激派自分がどんだけきもいことしてるか自覚してない奴が多い

これ以上迷惑かけんな お前が好きなのは脳内で作り上げた都合のいい理想の俺か?

それとも日々色んなゲームをして楽しんでる俺か?

もし前者ならもう見ないでくれ

何を言われても俺はラジコンじゃないし言うことを聞くことは今後も一切ない

俺がやりたいことしていくだけだからお互いいいことなんてないからここでおしまい

俺はただのゲーム実況してるだけの配信者俺に対して彼女ヅラして変な夢見んな

リア恋も腐女子も俺は好きじゃないけど大勢の人が見るであろうところじゃなく、自分の中だけで楽しむんだったら俺は別にいいと思ってる でもそれを大きな声で、共感してくださーいって回ったり

ましてや自分理想と気に入らないからって他人攻撃なんてする奴は今すぐいなくなってくれ


はい、ということで改めてまとめると

色んな問題解決したいか活動休止しますってことと

騒いでる人らを挑発するような内容とかしないでほしいってこと

そして距離感を間違えないでくれってこと

この問題はずっと俺に付きまとってきたものだし、ここできちんと言うべきだと思った そゆことで活動休止するから俺が配信またしてたら気楽に見に来てくれ

前々から雑談旅行行きてえなとか話してたからどっか行ってこようかな

お土産話あったらまた今度話すわ

にじさんじ所属バーチャルライバーアクシアクローネでした

2022-08-09

清水晶子先生の講演を読んで見る (1) 「学問の自由」の定義ってなんだろう

前置きの前置き

この文書で何が批判されているか知りたいだけの人は、一番下の節「まとめ」までジャンプ

前置き

清水先生の講演についてここ一週間くらい悪口Twitterで書いてた江口先生に、それブログに纏めてよと言ったら気が乗らないと断られてしまったので

代わりにそれっぽいものを書いてみる練習

具体的には江口先生

うまい人びとは、前に書いた辞書定義約定定義明確化定義理論定義なんかを縦横に駆使して説得にかかってきます

と最新のブログで書かれているのを、清水先生の講演を題材に自分なりにスケッチしてみる。

続き、というか中間にあたるのだが「(2) ポリティカル・コレクトネスってなんだろう」「(3)キャンセルカルチャーってなんだろう」を書くかは未定。

まり、この記事は書き起こしで言う「Part1 〜学問の自由とその濫用〜 」の検討が中心だが

最後の方で全体を対象にする前に他のPartの検討を書くべきところ、途中で力尽きている。

とはいえだいたいPart1の検討とほぼ同じものを繰り返すだけ


前提

を先に見ていることが前提。

特に江口先生ブログに書かれている5つの定義

説明はほぼ書かないので、分からなければブログを参照するように。



学問の自由辞書定義

まず、清水先生スライド提示するのが

1998年 国際大学協会(IAU)声明学問の自由大学自治社会的責任」による定義です。

学術コミュニティ構成員、すなわち、研究者教員学生が、倫理的規則国際的水準に関して学術コミュニティが定めた枠組みの中で、そして外部から圧力を受けることなく、学術活動を追求する自由

これは明らかに 辞書定義 ですね。

人びとがその言葉をどう使っているか国語辞典の載っているような形で説明している。

そして次に清水先生は、

一般的には、〜〜、というふうに考えることができる。」

「従来はそして一般的には、〜〜、というふうに理解されています。」

自分言葉でも「学問の自由」を定義します。

世間一般用法という文脈なわけですから、当然、スライド引用の言い換えに相当する語釈が、聴衆には予期される、

同じく 辞書定義 が与えられようとしているもの解釈されます

実際に与えられた定義を見てみましょう。

ある種の公の定義であるIAU声明に対する言い換えとして、清水先生による定義を読んでみると一つ気にかかるところがあります

IAU声明では「外部から圧力」となっているところが、

と非常に具体的な形になっています

世間一般用法として紹介される割には、議論のあり得るところで

「こういうのは多数派も少数派もない、学問独立って話なんですが、多数派から圧力特に抵抗しにくいので」

というふうに説明するほうが世間認識とあっているように思える。

とはいえ、ここまでならば、代表的な「外部から圧力」を並べただけ、ただの例示ゆえに言い換えの範疇であり、辞書定義のままだと受け取ることもできる。

学問の自由」の濫用としての「学問の自由侵害」への説得的定義

次に清水先生は「学問の自由」の濫用の話を始めます

ただ、ここで私が書きにくくて困ってしまうのが、清水先生が「具体的に」何を批判されているのかさっぱりわからないことです。詳しくは後の節でも取り扱います

今は、とりあえず定義の話をしましょう。

現代の誰かが主張している「学問の自由侵害」とは、〜〜だ」と、清水先生定義していると読める箇所を、少し文言修正の上、抜き出します。

見事にすべて 説得的定義 ですね。江口先生ブログで挙がっている

中絶とは、罪のない子供の容赦ない殺人である

中絶とは、女性を望まない負担から解放する安全外科処置である

などと同じ形式となっている。

ただ、読みながら何を論じているのかわからなくなって辛くなってしまうのは、

中絶の例ならば、中絶辞書定義 は共有されているという前提のもとで、 説得的定義 を用いているのに対し、

清水先生は、この文脈での「学問の自由侵害」とは 辞書定義 学問の自由侵害とは全く異なるものだと論じていることです。


(下の2節は「どう論じているのか」という細かいレトリック解説なので

批判の要点が掴みたいだけの忙しい人は飛ばしても良い。

どう辛いのかについては、「批判対象曖昧さ、具体性の欠如」でページ内検索してジャンプ。)


辞書定義明確化定義として使用することを目的とした約定定義へのすり替え

最初の節辞書定義から

これらは学問の自由侵害定義として読むことができるものであり、

先に導入された説得的定義社会的少数派の側からなされる批判や異議申し立て」とは対義の関係にある。よって等号で結ばれることはありえない。

ゆえに、「従来から論じられてきた一般的な節(辞書定義)」学問の自由ではない、という論証。

しかし、これはIAU声明にはなく清水先生が付け加えた箇所のはずですね。

先程はただの例示と見ればという限定をつけて辞書定義と認めました。

逆に言えば、「そうでなかったら学問の自由でない」というふうに使うならば、もはや例示ではなく、清水先生独自見解です。

すなわち、この時点で辞書定義として導入された学問の自由という概念

学問の自由を〜と私は定義します!」という約定定義へとすり替えられているのです。

一旦まとめると、

「よくわからないものを」「なんか悪そうに定義して(説得的定義)」、

「その悪そうな要素にぴったり当てはまらない要素を、一般的定義の中に紛れこませる(定義すり替え)」

これが清水先生レトリックです。

定義を縦横に駆使するレトリック

付け加えていえば、ここですり替えられた約定定義根拠

学問の自由とは

「力のある人たちとか多数派にとって都合が悪い、あるいはそこにとって利益にならないというだけの理由で、 研究教育を抑圧したり不当に妨げたりすることを困難にするはずのもの

という説得的定義の導入も行っています

まさに、

うまい人びとは、前に書いた辞書定義約定定義明確化定義理論定義なんかを縦横に駆使して説得にかかってきます

のものですね。

じゃあ、5つの分類の最後理論定義はどうか、

憲法23条保障する学問の自由

この一節は憲法学理論を援用しているため、少し強引ですが理論定義を示したものとも言えるでしょう。

実際、この定義根拠に「学問の自由侵害」を「なんか悪そうに定義した」説得的定義に対し

これは日本国憲法保障される学問の自由からはかなりかけ離れたもので、何を言ってるんだというふうに思われるかもしれません。

否定しています

なぜかけ離れているのかというのは詳しく述べられていませんが、

要は憲法学理論憲法原則としては国家権力監督するものであり、私人間効力の議論私人相互に大きな権力差がある場合の話である」という話でしょう。

権力差をどう捉えるか、例えば「学界から事実上キャンセルできたというのは、権力差があったといえるのではないか」というのが憲法上の論点になるわけですが、

そこを 説得的定義 から導かれる「抑圧側 VS 被抑圧側における抑圧側が学問の自由を主張している」という構図でクリアするわけです。

批判対象曖昧さ、具体性の欠如

ここまでいろんな種類の定義を用いたレトリックが使われてきましたが、

正直なところ、説得的定義から導かれる「抑圧側 VS 被抑圧側における抑圧側が学問の自由を主張している」という構図を用いた時点で

直感的にはそれは学問の自由ではないでしょうという話になります

ゆえに最も問題になるのは、そう定義されるのが具体的になんなのかです。


清水先生は「こういった言説が具体的にどう現れてきたのかご説明したい」と30分近く説明してくださっているのですが、

書き起こしを全文検索してもらえればわかるのですが「学問の自由」を直接的に濫用している例として挙げられているといえるのは、

Horowitzによる、Academic Bill of Rights (ABOR) のみです。

ほか間接的な繋がりとしては「ポリティカル・コレクトネス」「キャンセルカルチャー」の事例が話されているのですが

これも抽象的な定義操作時間を割いていて、具体的な文脈はほぼない。学問の自由とどう関係するかも全くと言っていいほど書かれない。

詳しくはそれぞれをどう定義しているのか、という点を検討する必要がありますが、

これは別の記事「(2) ポリティカル・コレクトネスってなんだろう」「(3)キャンセルカルチャーってなんだろう」に譲り、

記事「(1) 学問の自由ってなんだろう」では、直接的な例、ABORに絞ります

議論余地はない」ほど明らかなものだけ議論される

清水先生はABORを曲解して参照しているのではないか、という指摘もあるのですが、

とりあえずここは論点にせず、清水先生解説をそのまま採用します。

ABORの主張は、

ナチス政治哲学擁護であるとか、あるいは進化論否定であるとか、 そういうもの学術的に正当な主張の一つとして教えるべき」

「実際にそういうような授業になっているかどうかを、 授業内容を調査する仕組みっていうのを大学は作るべき」

学問の自由とはそういった環境で成立する。

ぶっとんでますよね。これ肯定する自由主義者いるんですか?

ナチス肯定論文を学問の自由擁護することはできない(マルコ・ポーロ事件)」じゃないですよ?

しろ、何が相手だろうと自由である肯定する、過激自由論者ほど否定する内容です。

大学ナチス擁護を正当な主張の一つとして教えるべき」、自由でもなんでもないじゃないですか

まとめると、

最終的には、そして本質的には、清水先生は「学問の自由」について議論余地のないことしか言っていません。

じゃあなんで議論になるのか。

清水先生立場からすれば、「学問の自由」の濫用だと当然問題視しているであろう例が

ある意味辞書定義のように暗黙に共有されているからです。

千田有紀と呉座勇一

清水先生にとって非常に身近な例であるはずのそれは2例あります

このちょうどいい2人については講演では全く触れない。

特に後者の呉座先生については質疑応答で「学問の自由」を求めている人として名前が挙がったにもかかわらず、

ちょっとからない」「詳しくない」「法律専門家ではない」「裁判をはっきりきちんと見ているわけではない」「労働争議であって学問の自由ではないんじゃないかなぁ」

との返事。

「そうです。呉座さんの事例こそが私が批判した「学問の自由」の濫用です」ではなく「詳しくない」。

訴訟原告の1人であるからには詳しくないわけはないのですが、文字通り解釈するならば

この「学問の自由」の濫用批判において、呉座先生の事例は検討すらされていない、ということになる。


たこの回答の続きとして、呉座のことを言っているわけではないという注釈付きで、「学問の自由では擁護できない」例が出されました。

理論物理学者の性暴力学問の自由擁護することはできない」

何を当たり前の話をしているのでしょうか。関係ありますか?

せめて多少は「学問の自由」と文脈がつながるように「酷いセクハラパワハラを長年犯してきた超一流哲学者大学から追放されたことを、学問の自由擁護はできない(ジョン・サール事件)」くらいにしましょうよ。

まとめ

文脈がわかるくらい解説をつける具体的な例については、当たり前を超えてもはや関係のない例しかさない。

それでいて、批判対象に対して一般に共有されるような辞書定義には触れないで、

何を批判しているのかも厳密には不明確なまま、説得的定義に対する抽象的な定義操作を元に議論を行う。

暗黙の辞書定義説得的定義の関連は、聴衆が勝手勘違いしてくれることに任せる。

これが、学問の自由についての、清水先生の講演の構造です。

2022-08-05

清水晶子(東京大学)「学問の自由キャンセルカルチャー」Part6 〜質疑応答

前置き

音声の品質が悪く、ところどころうまく聞き取れなかったところがあった。その箇所は●●●と表記した。

目次

anond:20220805225632 Part1 〜学問の自由とその濫用

anond:20220805225835 Part2 〜ポリティカル・コレクトネスという言説戦略

anond:20220805230017 Part3 〜Academic Bill of RightsとProfessor Watch List〜

anond:20220805230307 Part4 〜キャンセルカルチャー批判

anond:20220805230534 Part5 〜Ahmedが見立てキャンセルカルチャー批判メカニズム

anond:20220805230705 Part6 〜質疑応答

学問の自由キャンセルカルチャー 」Part6 〜質疑応答

https://www.youtube.com/watch?v=FP8rL7KfisI&t=9613s

2:40:13~2:45:40


私いくつか頂いていて割とまとまらないというか散発的な感じなので、すごく短くお答えしたいと思います

最初に「日本政府ジェンダーバッシングの背景に宗教団体ロビー活動がありますか」ということなんですけど、

これはあります。詳しいことは、っていうかご存知の方はご存知だと思いますけど、

先週末かな、にモンタナ山口さんと富山斉藤さんが、これ出していいのかな、

どっかで、延々と何か全部で見ると4時間か何かの番組お話になっているので、そちらを見ていただければいいと思うんですが、

ジェンダーバッシングの背景に宗教団体は確実にあります統一教会ちょっと新しくって、

もともとあったのは、どちらかというと日本会議系だったりとか、そっちにいたんですけれども、

仏教団体とか神道団体ですが、あるということですね。


それと関係して「今日出てきたABORの背後に●●●主義がありますか」ということですが、

ちょっとそこはわからないです、ぱっと見はないですが、

ただ問題はいろんな議論が直接、原理主義とか宗教から出てきているかどうかではなくて、

そういうところと結びつくようになってきている、ていうところのほうがジェンダー系では大きな問題だ、

ということはお伝えしておきたいなと思います


次ですが、

フェミ科研裁判と同じく京都地裁係争中の呉座勇一さんも学問の自由●●●を求める裁判をされています」ということなんですが、

ちょっとよくわからないんですが、これ詳しくないんですが、

私は呉座さんの裁判労働争議だと思っているので、学問の自由ではないんじゃないかなぁと思います

ちょっとわかんないんですけど私も、きちんと法律専門家じゃないので、

他の●●●の裁判をはっきりきちんと見ているわけではないんですが、労働争議ということではないかなというふうに思ってはいます

学問の自由っていうのは、研究者だったら何を言っても大丈夫ということではなくて、例えばある人が、

この場合は「女性蔑視問題になっていますが、学問の自由は守られるべきだと思われますか」っていうのがあるんですが、

ここすごく大事なところなんですけど、

ある研究者女性蔑視発言をしたから、その発言

あるいは非常に女性蔑視的であったりとか、

あるいはそれを超えて性暴力に至るようなことがあったりとかていうときに、

それは当然、性暴力って考えたらわかると思うんですけど、学問の自由では守られないです。

学問の自由っていうのは、保障するのはあるその研究者が、

今言ったような、今おっしゃていただけたような、あるコミュニティの中の、学問コミュニティの中の手続きであるとか、

そこで積み重ねられてきた知見に則って、どういうような議論するか何を考えるか、

ということに関してはそれは自由だということなんですね。

それの外には学問の自由というのは別に適用されないので、

例えばすごく離れた領域っていうのを考えてみると、何でもいいんですけど、理論物理学研究者がいて、

その研究者が非常に女性差別的なあるいは人種差別的なことを言ってそれが問題になった。

「いや学問の自由だよ」と言われたら学問の自由じゃないんですよ。

その人が女性差別的なことに言ったりとか人種差別的なことを言ったりとかっていうのは、

それは学問とは全く関係ないということなので、それは学問の自由では守られない。

そこら辺ちょっと、この件がそうだということではないんですが、

学問の自由っていうのが適用されるのは、そういう意味では結構狭いことになるので、

こはちょっと注意したほうがいいんじゃないかなというふうには思いました。


次なんですが、「キャンセルカルチャーという言葉を初めて聞いたんですが」、

何か今回のフェミ科研裁判とどう関係があるのかというご質問かなと思ったんですが、

一つは●●●さんもおっしゃってくださったように基本的には、その今●●●さんがおっしゃったこととも関係するんですが、

学問の自由ということ自体がそんなに、

今回はすごく大事なんですね、この文脈では学問の自由は非常に大事なんですが、

学問の自由っていうのをとりあえず出しておけばいいということではなくて、

一体学問の自由っていうのが何を守ろうとしているのかとか、どういうふうに使われようとしているのかとかていうのを、

1回1回読み解いていく必要がある。

それを忘れて学問の自由なんだよという話をしていると結構足を掬われるって話を、

から実際に英語圏ではそれで足を掬われてきている。

日本語圏はそもそもさっき「学問と見られていない」とおっしゃっていたのは、ほんとそのとおりだと思うんですけど、

そもそも日本語圏では学問の自由以前に、例えばジェンダーとかセクシュアリティとかそういう問題に関しては、

気にしようとも思っていない人たちが圧倒的に多いんですけど、でもその人たちが「気にしたほうがいいよ」って言われた瞬間に、

学問の自由」って言い出す可能性は逆に言うとめちゃくちゃ高いと私は思っていて、すでに言い出している人たちはいっぱいいます

なのでそこはやっぱり気を付けた方がいいよね、っていうふうに私は思いますし、

そのことっていうのは、例えば今回この学問の自由大事だっていうのと、

それからある特定の別の学問の自由の使われ方に問題があるっていうのを、

同じ地平の上で、だけど、こっちは大事でこっちはまずいということを言えるような、

私たちが言説上の力をつけておかないと、ふらふらと引っ張られる可能性があって、それは非常に危険だってふうに思ってます

編集後記

つの講演に対し、知る限りこの増田を含め三つの文字起こしが乱立している。

先行文字起こしが二つがあるなか、あえてもう一つを公開したのは以下の理由のためである

なお、作業自体は滝本の文字起こしの公開前、Togetterまとめの文字起こしが中途で止まっている時から始めていた。

8/7追記

石畑隆氏版文字起こしhttps://note.com/philo_radi/n/ne2da785c938c)が加わって乱立四つとなった。

質疑応答部がなく、またここではカットしたフィラーや言い誤りの訂正等も比較再現されている。

小見出しを適宜挟んでいるところはここと近い。

公開先のnote組版の方がはてな匿名ダイアリーより読みやすい人はいるかもしれない。

清水晶子(東京大学)「学問の自由キャンセルカルチャー」Part1 〜学問の自由とその濫用

前置き

2022.7.24 一般公開シンポジウムフェミ科研と学問の自由

https://www.youtube.com/watch?v=FP8rL7KfisI

より、清水晶子氏発言部の文字起こしである

長いため講演部Part1~Part5+質疑応答の6部に分割する。

分割の境界スライドにある番号に従うが、副題は増田判断である

スライドはすべて図表のない文字ベースのものであったため、引用記法を用いて本文に組み込んだ。

講演部については、「女性スペースを守る会」が公開している文字起こしベースに、

増田が誤字の修正や、句読点の変更、改行の追加などの編集を行った。

質疑応答部、スライド部の文字起こしはすべて増田が行った。


批判記事の紹介

まず、江口先生による、8/9のブログ記事は必読だと考える。

加えて、講演に対する批判として書かれたものではないが、一般論として「キャンセルカルチャー批判」的な立場で書かれたベンジャミン・クリッツァー先生記事

なども参考になる。これら2記事は、江口先生も講演に欠いている「ミルタイプ言論の自由擁護」として紹介されている。

また、あまり整理がされていないが、この講演に対するTwitter上の批判的な反応を一覧できるものとして、

他、法学専門家による分析という点で他になく注目に値するものとして、

(あと、この書き起こしを編集している私自身も手前味噌ながら批判記事を書いている。「清水晶子先生の講演を読んで見る (1) 「学問の自由」の定義ってなんだろう」anond:20220809001101 )

目次

anond:20220805225632 Part1 〜学問の自由とその濫用

anond:20220805225835 Part2 〜ポリティカル・コレクトネスという言説戦略

anond:20220805230017 Part3 〜Academic Bill of RightsとProfessor Watch List〜

anond:20220805230307 Part4 〜キャンセルカルチャー批判

anond:20220805230534 Part5 〜Ahmedが見立てキャンセルカルチャー批判メカニズム

anond:20220805230705 Part6 〜質疑応答

学問の自由キャンセルカルチャー」Part1 〜学問の自由とその濫用

https://www.youtube.com/watch?v=FP8rL7KfisI&t=2457s

40:57~48:23

2022/7/24

学問の自由キャンセルカルチャー

清水晶子(東京大学

菅野優香

はい、お二人目は清水晶子さんです。

清水さんは東京大学大学院総合文化研究科で教鞭を執られています

フェミニズム・クィア理論をご専門とされ、

研究関心としては非規範的な身体と性の政治、とりわけ身体他者性、自己表象生存戦略可視性を巡る問題などがあります

最近英語圏フェミニズムおよびクィア理論史を改めて辿ることにも興味があるとのことです。

主な著作に、

Lying Bodies: Survival and Subversion in the Field of Vision英語の本です、2008年

「埋没した棘――現れないかもしれない複数性のクィアポリティクスのために」、2019年

フェミニズムの思想と「女」をめぐる政治」、2020年

フェミニズムってなんですか?』、2020年、などがあります

清水さん、どうぞよろしくお願いいたします。



清水晶子:

はい、ご紹介ありがとうございます清水晶子です。もうそのまま入っていきますが、

本日は「学問の自由キャンセルカルチャー」というタイトルで報告をしたいと思います

少し方向性が違うかもしれないんですが、よろしくお願いします。

学問の自由とは

学問の自由という原則は、学術コミュニティ構成員、すなわち、研究者、教員学生が、倫理的規則国際的水準に関して学術コミュニティが定めた枠組みの中で、そして外部から圧力を受けることなく、学術活動を追求する自由定義できる」

1998年 国際大学協会声明学問の自由大学自治社会的責任

学問の自由というところからいきたいんですが、学問の自由とは何を指すのか。

一般的には、大学だったり研究機関とかっていうものが、

政府なり場合によっては非常に強力な宗教だったり経済的権力だったりというところから圧力を受けることなく、

さらに言えば個々の研究者が、大学当局だったりとか大学経営陣あるいは多数派社会的通念・経済的要請などから

不当な干渉や抑圧を受けることなく、学問良心手続きとに従って真理を探究する自由、というふうに考えることができる。

例えば、1998年国際大学協会声明学問の自由大学自治社会的責任」という文書があるんですが、これによると

学問の自由という原則は、学術コミュニティ構成員、すなわち、研究者・教員学生が、

倫理的規則国際的水準に関して学術コミュニティが定めた枠組みの中で、

そして外部から圧力を受けることなく、学術活動を追求する自由定義できる」というふうにされています

学問の自由というものの基本がここにあるというふうに考えると、フェミ科研裁判文脈における学問の自由の主張というのは、

ある意味まさにここに相当するもの王道の部分というふうに言うことができるというふうに思います

2000年代前半:ジェンダーバックラッシュ

過激性教育ジェンダーフリー教育調査プロジェクトチーム

2014年広島大学でのいわゆる「従軍慰安婦」に関する講義

産経新聞による吊し上げ↑ 日本科学者会議広島支部幹事会による抗議

2020年日本学術会議会員任命拒否

日本学術会議会員任命拒否違法状態是正を求める意見書」提出(日弁連

残念ながら、日本フェミニズムとかマイノリティ政治に関わる研究者にとって、

今言ったような意味での学問の自由というのは、必ずしも安定して保障されてきたものではない。

からこそ、その必要性というのはしばしば痛感もされてきましたし、主張もされてきました。

今世紀に入ってから過去20年に限定しても、

2000年代前半のフェミニズム女性運動へのいわゆる「バックラッシュ」いうのがありまして、

ここでは与党自民党プロジェクトチームにおいて、ジェンダーという語それ自体使用疑義提示されたりしている。

2014年には、いわゆる「従軍慰安婦」問題を取り上げた広島大学研究者の授業というのが、

先ほども産経新聞出てきましたけど、ここでも産経新聞ですが、産経新聞によって吊し上げにあって、

批判や抗議が大学殺到し、日本科学者会議広島支部幹事会が学問の自由侵害であるというふうにして、

産経新聞に抗議をする、声明を出すという事態になったりもする。

もちろんさら記憶に新しいのは、2020年日本学術会議の会員任命拒否ですね。つまり当時の菅内閣総理大臣が、

日本学術会議が会員候補者として推薦した内の6名の任命を拒否した、というかしなかった件ですよね。

この任命拒否については、憲法23条保障する学問の自由を脅かすものであるというふうにして、

2011年11月に、日弁連が「日本学術会議会員任命拒否違法状態是正を求める意見書」というもの総理大臣に提出をしていると。

これらの事例での学問の自由というのは、この重要性、

この意味での学問の自由重要性というのは、本日シンポジウムのいわば前提になっているものだというふうに考えます

学問の自由」の濫用

差別的・抑圧的な言説に対して政治的・経済的に力のない側、社会的少数派の側からなされる批判や異議申し立てを「学問の自由侵害」とする言説

その前提をご確認いただいた上で、私の報告は少し角度を変えて、学問の自由という主張や枠組みがどう利用されているのか、

もう少し強く言うと、どう濫用されているのかでもいいかもしれないんですが、それを考えたいと思います

今申し上げたように、従来はそして一般的には、学問の自由というのは、

国家とか、強力な宗教団体、経済団体多数派社会通念や経済的要請、などなどの圧力を受けることなく、

研究者の社会的通念と研究手続きに則って真理を探究する自由を指す、というふうに理解されています

その意味では学問の自由という枠組みは、

力のある人たちとか多数派にとって都合が悪い、あるいはそこにとって利益にならないというだけの理由で、

研究教育を抑圧したり不当に妨げたりすることを困難にするはずのものです。

ところがこの学問の自由の主張が、全く逆のベクトルで利用されることがある。

すなわち差別的・抑圧的な考察や言説に対して、政治的・経済的に力のない側、社会的少数派の側からなされる批判や異議申し立てを、

これは「学問の自由侵害であるというふうにする言説、というのが見られるようになっている。

これは日本国憲法で保障される学問の自由からはかなりかけ離れたもので、何を言ってるんだというふうに思われるかもしれません。

けれども法的な解釈とは別のところで、こういう言説上の戦略というのが一定の効果を持ってきているのも事実です。

二面での闘い

国家による学問の自由の明白な侵害

②現状を追認し被抑圧側の異議申し立てを封じるための口実としての学問の自由の動員

結果として、フェミニストとして学問の自由を考えるにあたって、

私たちは一方では、フェミ科研裁判のように国家による学問の自由の明白な侵害というものと闘わなくてはいけない。

けれども同時にもう一方で、学問の自由というのが、差別的あるいは抑圧的な現状を追認し、

抑圧されてきた側からの異議申し立てを封じる目的で動員されるということに対して警戒をしなくてはならない。

学問の自由を巡っては、フェミニストには現在ういういわば両面での闘いというもの要請されている。

この現状は忘れるべきではないと思います

実は今日、私からお伝えすべき論点はそこに尽いているので、ここで報告終わってもあんまり問題ないっていう感じなんですが、

ちょっとさすがにそれでは簡便過ぎるので、この後の時間を使って、

こういうタイプの、マイノリティ権利主張を抑圧する目的で動員される「学問の自由侵害」という枠組み、

この言説というのが具体的にどう現れてきたのか、

これが非常に大きな論点になってきた英語圏の動きというのを中心に、簡単にまとめてご説明したいと思います

anond:20220805225835 Part2 〜ポリティカル・コレクトネスという言説戦略

2022-06-11

山本太郎「立憲に政権交代気概が見えないから不信任案は棄権

【会見LIVE山本太郎 れい新選組代表 次期参院選 公認候補予定者 はすいけ透 発表会見(2022年6月10日13時〜国会内) 00:40:23から

公式文字起こしがなかったので。

https://www.youtube.com/watch?v=A3EIh2mNz-s&t=2423s

――朝日新聞の小手川です。山本代表にお伺いします。

立憲民主党と他の野党との関係についてお伺いしたいんですけれども、昨日れいわは立憲が提出した内閣不信任、議長不信任について棄権しました。

現在野党全体をめぐる構図、特に野党第一党である立憲民主党リーダーシップについてどうお考えているかをお聞かせください。

 

山本ありがとうございます

まあリーダーシップについてっていうのは非常に難しいと思いますね。というのは圧倒的に野党第一党が巨大なわけではないです。

やはりそこに迫る自民党似非衛星?〕政党と言いますか、ある意味でも事実上与党というような維新がいるわけですし、

でその下にはその孫みたいな存在と言いますか、国民民主みたいなとこもいるわけですよね?

で実際にその国民民主の中では維新側と組んでいくみたいな流れもありそうじゃないですか。分からないですけどね? 先々のことは。

そう考えるとするならば非常に苦しい立場にいるのが立憲民主党なんだろうということは、お察しします。

で一方で、やはりこの国会選挙が行われる前のこの通常国会の中で、最大限この対立軸をつくっていくということは、重要なことだと思うんですけど、

でもそれ終わり際に何かこう喧嘩してるフリしても無理やで、っていうので乗れなかったんです。

もちろん今の政権及び議長というものは信任に値するかったら、するわけないんですよ。するわけないのは当然だから反対しないねってことなんです。

で一方棄権を選んだっていうのは、この通常国会で徹底的にどうして喧嘩しなかったの? っていう話です。

で昨日のその不信任っていう部分が入ったことによって憲法審査会、これ最後憲法審査会が流れたんだ、ってドヤ顔してる人いますけど違うだろ? って。

どうしてこの……異例の予算委員会が開かれた時に、予算委員会が開かれている時期に対してそれを憲法審査会みたいなものを開くところも異例でしたよね。

どうして開かれることになるの? って。

で閉じるときに一個飛ばしたからってドヤ顔されても困るんですよ、そんなの。本質とは違うってこと。

どうしてこの国会の中でしっかりと対立軸ができて、政権交代を先にやっていくんだ、その前哨戦がこの参議院だというふうに位置づけながら戦っていくっていうのが私は、

本来ならばこれから野党第一党で何であろうと、これから政権交代をしていって社会を変えるんだということの戦いをこの参議院で見せていくっていう気概を、

この今国会で見せない限りは、その先の政権交代なんてないですよ。随分余裕だなって、貴族みたいに戦うなよっていう気持ちがありました私は。

でも国会議員ではないので、一有権者として、そして自称党代表としてですね……(笑い)、自称ではなかったかですか、すみません最近もう自分立場よくわからなくなってきたなと、そんなことはないですね。

まぁ簡単に言うとそういうことです。現在議長であったりとか現在政権に対して信任できるはずがない。もちろんです。

それには反対しないよ? でもね?

150日間あるうちの、様々な場面で徹底的に戦えたはずですよ? って。

先々政権交代をすると言うんだったらそれをやらなきゃ、話になんないよね? って。

終わる寸前だけファイティングポーズしたって、それは乗れないね? って。

そういう意味での棄権っていうことです、はい

2022-05-19

もしもスヌーピー小説だったら売れなかったのかな?

作者は片思いについていろいろ持論をぶちあげるためにあの漫画を作ったとNHK特集で言ってたけど

そういう人間心理を書くのが目的だったらなら小説でも全く同じぐらいの反響があったのかなあと

やっぱ漫画プロットと絵は単純に足し算の関係にある構成要素と考えるべきじゃなくてゲシュタルトとして扱うべきなのかね

とすればスヌーピーがあの台詞を単純に文字起こししたような児童文学だったとしても売れなかったことになる

2022-04-23

耳で聞いた情報あんまり頭に入ってこない

からteamsで会議するときはいつも字幕オンにしてるだけど、精度もっと良くならんかな

YouTubeも気がついたら自動文字起こしできて、こっちは英語ニュースとかみる時にすっげぇ役に立つ

2022-04-13

anond:20220413153021

文章から面白いのであってなんか実際喋ってるところ見るとなんか違うってなるよ

匿名ラジオ普通に聴くより文字起こしの方がいい

2022-04-09

anond:20220409133020

理由はいろいろあるが、「ルールが合っているかどうか分からない」からが主要因だった。

まりPTA規則は実は誰一人として理解しておらず、こちらで作ったエクセルが正しいかどうか分からない、とのことだった。

ちゃんルールに従っているので今後はこのエクセルで良いと伝えたが、そもそもPTA規則が正しいかどうか分からないと言い出した。

これらのルールが明文化されていないのが大きな課題から文化したらどうか、という提案をしたが却下された。

長年、問題が起こるたびにルールが積み重なってるんだろうな

整合性のとれないところも多々あるだろう

優秀な官僚と剛腕政治家後ろ盾なしに、IT担当者ときがAsIsを文字起こししたところでルール文化なんかできるわけない

ルールの明文化の際に我田引水ねじ込んでくる輩が大量発生するのが目に見える

日本はやはり東アジア的な人治の社会なんだよ

2022-04-02

日文研井上章一所長の電話 文字起こしオープンレター問題

オープンレター問題さらなる燃料が投下されました。

今度はがんりん氏ではなく、発端となったG先生こと呉座勇一氏の訴訟に関する話題です。

一連の流れが再度整理されているので、ぜひ一度『委員長日記』に目を通してみてください。

 http://shinseikiunion.blog104.fc2.com/blog-entry-3548.html



5月21日、G先生日文研に呼び出され、井上章一所長、瀧井一博副所長、松田利彦副所長から「辞めてはどうか?」と退職勧奨を受けます

5月27日、G先生退職勧奨に応じない旨をメールで回答したところ、夜に井上所長から電話があり、「法律上テニュア取消しは無理だと思う」「私としてはなんとか軟着陸させたい」と伝えられました。


以下は、その電話の録音を文字起こししたものです:



身柄を抑えるべく呉座氏を説得しようとする井上所長

井上:‪(呉座さんが 2021/06/04(金) に行なわれる予定となっている "相談" の場に)‬行きたくないとおっしゃられているということを松田さんから伺いました

   それはやむおえないと思うんですが、ただあの仮に怒られるにしても、怒られた時の手立てとか、今後の対応検討していかないといけないと思うので…

   で、前も申し上げたけど、ゴザさんにとってそんなに居心地のいい道ではないような気がしているんで、一度その辺のことを語り合う場は、これは運営会議が終わった後の方がいいかもしれへんけど、持っていただきたいと思っています


呉座:はい


井上明日は家にいらしてる?


呉座:そのつもりですが…


井上:わかりました、それならそれで大丈夫です ……調査委員会がどんな結論を出して、運営会議がどんな結論を出すか私には見えていないんだけれども、もし、まぁなんというか、人事権濫用みたいなことになり得るので変な判断をすると…

   そうした場合あなた不服申立てをしたら私ら日文研に勝ち目がないような気がしてる


呉座:はい


井上:ただまぁ、もっというと私はそういうふうにしたくないという強い思いがあるんだけれども、少なくとも私はゴザさんに日文研に留まる「権利」は担保されていると考えています

   ただ残り方は…残っていただく場合の綱渡りみたいなことはちゃんと決めていかないといけないと思うので…

   おんなじこと言うとるねさっきから笑 それは語り合う場に、ぜひ来てください



井上所長の見解


呉座:えーとつまり、私がどういう形で残ることになるのか、ということを話し合う場を設けたいということですかね


井上:そうですね……どういう形…いやカタチじゃあなくて…


呉座:え、え、エ……ちょっとお話抽象的でいまひとつからない


井上:ぼくが調査委員会メンバーではないし、運営会議判断ちょっといまんところみえないので、抽象的に話さざるを得ないんですよ

   ぼくの勝手素人の法理解だと、あなたは業績で准教授昇任を認められたわけやから、これを覆すことはできないと思います


呉座:はい


井上:ただこれはあくまで私が素人からこう思っているのでね、どんな判断が下されるかはわからないし……ただ、あなたにとって悪い判断が下されても、あなたには抵抗する権利があるとは思います


呉座:はい


井上:これはあくまで……、何を言ってるのかわからへんと言われたからもうちょっとはっきり言うたんだけど、これは私の素人判断です、そこは御容赦してください……

   仮に准教授になられたとしても、たぶん「普通准教授」という格好になりにくいと思う


呉座:はい


井上:そういう相談事にも対ぉu……乗ってもらわないと困るんですよ


呉座:あくまでたとえばの話ですけど、仮に准教授になったとしても、通常の准教授よりも職務権限などが制約された形になるんではなったりするんでないか、ということですか?


井上:まぁそういうことは考えられる

   大きい大学なら、ゴザさんも見はったことがあると思うけれども、職場がやや持て余しながらずっと居座り続ける教員ていらっしゃるでしょう?


呉座:はい


井上:あの道を……あんな道にはいって欲しくない…が、そういう風になってしまいそうな気がするんですよ


呉座:はい


井上:それも覚悟の上なら…………………手続き粛々と進めるしかないんですけども

   その場合でも、例えば新しい人を採用する人事とかには、たぶん私がやめた後の人事委員会かもしれへんけど、ゴザさんに入ってもらおうということにはなりにくいじゃないか


呉座:はいはいはいはい……なるほどなるほど


井上:あるいは共同研究主催者をどうする?というときに、まぁ「割り切れば」ね??割り切れば色々な業務から外してもらえるんでラクなんですと思えんことはないんだけれども、率直に言って居心地はいことないとおもうよ


呉座:まぁそれは笑 そうなるでしょうね当然ね


井上:そこは覚悟の上で、でも日文研に留まるという風に仰るならそれはそれで手立てを考えないといけないし、僕はなるべくゴザさんの問題職場の中で軟着陸させたいと思ってるんですよ

   みんなが両手を上げておかえり〜おめでとう、というふうにはまずならないと思うんだけれども……


呉座:そりゃあそうでしょうね笑


井上:うん、まぁ宥めたりすかしたりしながらだと思うんだけれど……ごめん、これも仮定の話をしてるんでごめんなさいなんやけど……

   もし運営会議も経た上でゴザさんに止まってもらうようになった場合は、みんなの前で丁寧な謝罪とか、自分の今の率直な思いをホンマに素直に語られるのは辛い気もしれへんけど(苦笑)

   今後自分がどうするとかの殊勝なお言葉とかを頂戴する場を設けなイカン、そのほか憂慮を検討せなあかんことはあると思うので……そこは覚悟しておいてください


呉座:それは私も当然考えておりました



運営会議」と「調査委員会


井上調査委員会にも法律専門家が二人いらっしゃっるので、たぶん今の日本現行法規判断しはると、私は思います

   日本現行法規SNSでの発言が、なんていうか、降格とかにぶっていうのはありえないと私は思っています

   だけどまぁ、なんというか……ぁの……アカデミックの「世界」の気配は……感じはるでしょう??


呉座:そうですねぇ……


井上普通の……「労働者権利」とは違うカラクリが働く世界じゃない?


呉座:……(曖昧な応答)……


井上:そこもまぁ飲み込んどいてもらわないといけないし、今後色々あなた自身屈辱を感じるようなことも、ままあるんかとおもうんだけれども……


呉座:はい


井上ちょっとね〜いまこの話をするのひょっとしたら早いのかもしれへん、運営委員会で・運営会議で大体の結論が出たときに喋った方がいいような話なのかもしれないけれど…

   松田さんから金曜日会議2021年6月4日)に出たくないというふうに言うてはると話を聞いて、私はややフライング気味に、まぁなんていうたらいいのかな…、井上はゴザさんを見捨てる気になっていないということをお伝えしたかったので……


呉座:それはありがとうございます、大変ご迷惑をおかけしておきながらそういう風に言っていただけるのは……

   で、念のため確認するんですけど、きょう所長がわたしにお電話くださったのは、これは所長の一存ですか?


井上:一存です、いちおう松田さんとも相談したんやけどねぇ、電話してもいいかという風に

   もうそれは、自分ではそういうときは止められないからと、まぁ松田さんが止める話でもないやろうし、いちおう松田さんから了解はもらいました


呉座:はぁ



自発的辞職への圧力


井上:というか、ゴザさんが松田さんにそう返事しはったんでしょう行きたくないという風に


呉座:そうですね……前回はどういう話になるのかというのがまったくわからないでいきましたので……えー、前回の感じだと「辞めてくれ」という話としか解釈できなかったので、そうすると、それの返事ってことになりますと、その話にしかならないであろうと。

   で、まぁ、さすがに監禁されてですね、サインするまで返さないとかそんなことはないと思いますけれども、いずれにせよ重苦しい空気がずっと流れて、お互い気分が悪くなってもなぁというふうにおもいまして……


井上:それは……あの……やめさせることは絶対できんと思うし、ただ自発的にやめてくださったらありがたいなぁという気分があるのも間違いないし……


呉座:いやまぁそれは……そうだろうなと、客観的に見れば私もわからないではないですが……


井上:そこへ踏み込むのは人事権濫用やと思うし、ゴザさんが不服の申し立てをすればゴザさんが勝つと思う……

   で、まぁ私はそういう事態に持ち込みたくないと思っているし、もしそういう事態に持ち込んで日文研が負ければ、それはたぶん、私が責任を取って辞めるという話になると思います

   で、まぁ余生は [^1] そういう揉め事にはしたくないので、なんとか軟着陸させたいと思ってるんですよ

[^1]: ここはよく聞き取れなかった、


呉座:なるほど、わたしもできれば、まぁあまりそういう、泥試合みたいなことはなるべく避けたいなぁというふうにはおもっていますけれども(苦笑)

   なにぶんどういう形の処分が出るのか……が、ちょっと見当がつかない状況ですので……


井上:今述べたのは、私の素人感想責任をもって述べることはできない


呉座:もちろんです、なので…そこは、私も職場とあまりやり合うということは、今までお世話になってきた先生方と争うみたいなことは……まぁ、なるべく避けたいと思っていますけれども


井上:じゃああの……私たちは……、「私たちは」ていうたらいかんな笑

   私たちなかに、この際退いてくれたらいいのにと思う人が少なからずいることと、だけれども、たぶん法的にはそういう主張には通り目がない、ということをお伝えして、その上で運営会議判断が決まった後で、もう一度相談を……私と瀧井さん、松田さんと4人で…もう一度その相談の場を設けることで

   で、明日はとりあえずキャンセルということで


呉座:あ、はい、それでお願いできますかすみません


井上はい、じゃあごめんなさいね時間とってもろて


呉座:いえいえこちらこそ、多大なご迷惑をおかけしました、本当に申し訳ございません


井上:じゃあ失礼しま


呉座:失礼いたしま




参考文献


日文研解雇事件の背景と井上章一所長らの騙し討ち! || 委員長日記

 cf. http://shinseikiunion.blog104.fc2.com/blog-entry-3548.html

音声ファイルへのリンク(2022/04/08 (金) まで有効):

 ttps://32.gigafile.nu/0408-c0810247479d25142f5e50249c12f3d9d?fbclid=IwAR0YL3G3O6nPcHt0MJVNSRFjhJGOpo21wHuNd67UniDrdvR8jyShNMwrkuU


追記1

書いた人の勘違いで日付が間違っていたのを修正(27日の会話なので、その次の金曜日は 2021-06-04 であるはず)



2022-03-26

今日用語: 動画字幕関連

subtitles: 話者の声を文字化して(多くの場合さら翻訳して)動画に同期させて表示する字幕聴覚的には健常だが、何を話しているかからない人(他言語話者)向け。

captions: すべての音声情報文字化して動画に同期させて表示する字幕。声以外の音(物音、音楽効果音など)の情報話者が誰か、声色などの情報も含む。聴覚障害者向け。米国など法的に必須のケースもある。

open captions: 動画に焼き込まれて常時表示されるcaptions。

closed captions: 動画とは別ファイルストリーム)として提供され、必要に応じて表示をオンオフできるcaptions。

transcripts: 音声の文字起こしデータ。およびその翻訳動画や音声の再生時に提供される場合は、現在どこを話しているか表示できることもある。

2022-01-22

anond:20220122230251

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こんなん全部チェックして解説してとか毎日続けたらマジでおかしくなりそう、普通にバイトしたほうが百倍マシだな。

雁琳(がんりん)氏の公開した音声の文字起こし

内容は保証しませんが,それなりに時間かけて聞き取ったし,誠実に書き下したつもりなので読んで♡

cf. https://twitter.com/ganrim_/status/1484435293985853441

(注:って感じにところどころ脚注入れてあるけど,気にせんといてくれや)

登場人物


(音声全体では18分21秒ある.山内さんが部屋に到着し,会話が聞こえ始めたのは音声 04:00 ~)

大まかな流れ


挨拶事実確認


中井「こんばんは~どうぞ」

山内「失礼します,よろしくねがいします」

中井甲南大学の長をやっています中井と申します」

山内「あぁどうも,山内でございます

中井ありがとうございます時間いただきまして…本学の~~~」

(注:~~はよく聞き取れなかった)

中井「実はですね…〈北村紗衣〉先生という方の弁護人から本学あてに連絡がございまして……(不鮮明なもにょもにょ)~~けども…」

(紙をペラペラとめくる音)


山内「それで…なんですか?伺いたいことってのは?」

中井「まずこちらに目を通していただけますか?」

(数十秒の沈黙

山内「ほぉ…それで,どういったお話ですか?」

中井はいありがとうございます

学部長「いくつか確認させていただきたいことがあるんですけれども……えーと正論……雑誌の『正論』ですね,正論の6月号に『ポリコレ派への共感 強制する社会の歪み』という記事が出ていまして,〈山内雁琳〉さんという方;甲南大学非常勤の方が書いているということなんですけれども,それは山内さんということで間違い無いですか?」

(注:https://www.fujisan.co.jp/product/1482/b/2109118/

山内はい,それは写真も出しておりますし,ハイ

学部長「間違いないですね?」

山内はい,それは私自身の写真転載されていますからハイ

学部長「次にですね,この山内雁琳という記事を書かれた方の Clubhouse が横にあるんですけれども,山内先生自身だということで間違いありませんか?」

(注: https://clubhousedb.com/user/ganrim_

山内「これですか?はい

学部長「そうしますと,ここにある〈雁琳(がんりん)〉さんですね,Twitterアカウントの @ganrin さん……これ最後Nですけれども,そこで言及されているアカウント名の雁琳さんともほぼ一致してくるわけなんですけれども,この Twitter先生アカウントということでよろしいですか?」

(注:文書を参照しながら喋っている様子が伺える,そこでは @ganrin_ と表記されているように聞こえるが,実際には最後がMという表記の @ganrim_ が山内さんのアカウント;なお @ganrin というスクリーンネーム実在している)


本題

山内「あの…こちから質問するのはNGかもしれないンですけれど,これはどういった確認なんですか??私は一応寄稿しました…で,この確認がなんについての確認なのか?っていうことです」



中井大学あてに,もし雁琳さんという方のこのアカウントで書かれているような,このような人格攻撃するような…ぁ,あの学問的な中身どうこうということは全く書いておりませんので……この3ページ目に書かれているような言葉を実際に使って Twitter で発信されておられるとすれば,それは性的ハラスメントにあたるのでやめてください!ということを先方から大学 / 学園として求められておりますので……,私達の判断としてもこの言葉を使うっていうことはよくないことだと考えますので,もし先生がほんとうにこの方なのであればやめてくださいということを申し上げるための確認でございます



山内「なるほど……あの~~弁護士さんに相談して持ち帰ってもいいですかこの話?」

中井こちからも何かをするとか……訴訟をするとかなんとか向こうも云っておられるわけではなくって……本当にもしこれが先生なんだったら「やめてください」ということを申し出てくれということを求めておられますので,それを受けた学長としては,先生なんであれば「やめてください」と本当にお願いしたい……」

山内「なるほどねぇ……」

中井「この言葉を,私が見てもいけない言葉だと…学問的な中身の話ではありませんので,そこでどんな主張が展開されるということには,私も学者の端くれですので口を突っ込むつもりはございません」

山内ちょっとぉ……今ここでお答えはいしかますね!……私の方からもう一回弁護士さんにこういうのが来ていると相談させていただきたいんですよ.ようは人格権を侵害するということを先方の方がおっしゃっているわけですよね?それが果たして本当にそうなのかどうかとか,ちょっと僕も法律専門家ではないので……あの一回持ち帰って弁護士さんに相談させてもらうことになるんですけど……今,先生がおっしゃった話でいうとそれはここでなにか私に対して「やめろ」って言うこと以外はおっしゃらないという形になるんですか?」


中井「もちろんですもちろんです!そんな権限は私達にはありません.ただ,向こうの弁護士さんが大学 / 学園あてに云ってきておりますので,受けた大学としてはまず先生であるかどうかを確認させていただき先生に〈お願いをする〉と,それ以上でもそれ以下でもございません」


山内「なるほど,つまりこういう連絡が来ているので私の方に “取次をしていただいた” という理解でよろしいですか?」

中井はいはい……で大学に求めておりますので…,3ページ目最後の二行ですが……本学から山内先生に “今後他大学教授に対する性差別的な誹謗中傷継続しないよう” ……まぁこの…3行上の言葉ですね,書いてある通り」

(注:「計画しないよう」 → 「継続しないよう」 へと表記を変更)

山内「なるほどぉ…はいはいはい

中井「これを申し入れていただくことを “求めて” おられますので」

山内「〈依頼人〉の方が求めてはるってことですか?」

中井「まぁ…代理人

山内代理人,そうですね依頼人の方の代理人である,この法律事務所の方が求めておられると,いうことですか……なるほど」

中井「あのこちから積極的にこれ以上これをお受け取りした以外になにかアクションは取っておりませんので」

山内「ということは,あれですよね……甲南大学さまの方から私に対するなにかお願いがあるというよりは,私の勤務先である甲南大学学長先生だったり学科先生に,この依頼人の方がこの連絡を私に通達しろということで,今日お話の機会を設けた……そういうことになりますかね?その理解でよろしいですか?」

中井はい,ですので私は通達させていただきますので……「やめてください」というお願いですので…」



山内はい…………ちょっとあの,ここでどうこうって,ちょっと答えかねます……私の方で今答えることはできないです.一旦これは弁護士さんに多分相談しないといけない案件なので……おそらく大学の方というよりも,この先方の方ですよね,この方とのやりとりになるのかなぁなんてことを思ってはいるんですけども,まぁ先生のおっしゃることはわかりました」



中井「まぁ,こんなこと…どうですかねあの……武蔵大学先生ですけどね,本学とも結びつきのある大学ということで,”まずは” こういう手を取ってこられたんだろうと思います


山内「なるほど」

中井「お願いを……誹謗中傷を “継続しないよう” 申し入れていただく……ここまでで結構ですというか,まぁ大学に求める対応としてはそういうことですという……もちろん私達としても当然,求められてもそれ以上できるものではございませんので………先生でいらっしゃるならば,これが書かれたもの……本当にもう一度~~させていただきます

(注:~~は聞き取れず)

(注:「計画しないよう」 → 「継続しないよう」 へと表記を変更)


山内「なるほど……そうですねぇ,どうやってこのアカウントが私であるのかどうかをわかったのか私には理解できないですけれど,まぁ私がこれであるとそう予測されて,これをされてるわけですよね」

中井「そうですね,だから先程学部長が『正論』に寄稿されましたかというところから~… 山内「あぁもちろんそこはそうです!」…~ この雁琳のところに,こういう研究があったので,ということなんです」

(注:ここ山内さんが食い気味に大声過ぎて聞き取れず)

再度の本人確認

学部長「これも山内先生がこれだということも間違いないということなので…ただ,その Twitterアカウントについては先生が使われたかどうか,ここではお答えできないということですか?」

山内「それをどうやって特定されるのかよくわからないですねぇ…えぇ」

学部長「先生がそれというのは,認められるつもりはないということでよろしいですか?」



山内「いや,だってTwitter匿名ですからねぇ!私はその…私自身がこういう者であると申し上げたことはありませんからねぇ……Twitterに関していまここでも……Twitterアカウントがこれだ!と言ったこともないので,ハイ



学部長「その Twitter で……

中井「あの,そちらのペーパーの2枚めの下なんですが,私達がさっきまで伺っていたのはここにあるんですが,”雁琳とは『正論』2021年6月号に寄稿しておるその中でそう名乗っておられます” ということなので,Twitter の中で『正論』に書きましたよ~というようなことを…

学部長「そういう投稿がある?」

山内「ほょ~はいはいはい……まぁ,そうかもしれないんですけど,これが本当にそうなのかどうかっていうのは,またちょっと第三者の方に判断していただかないとわからないじゃないですかねぇ」

学部長「先生自身もわからないということでよろしいですか?」

山内「まぁ,こうやって特定されておられるわけですけどぉ……まぁこの方もそうなんですけどw」

学部長「〈誰か〉がこれを書いているんじゃないかと,先生はお考えであると」

山内「えぁ…その,私からは答えられないです」

学部長「 “答えられない” ……,ご本人かどうかを?」

山内「そうですねぇ」



(………長めの沈黙………)



この会話の後はどうするのかについて

中井「このお答えは,弁護士の方を通じてなり,もしくはまた先生からお答えいただけるんですか?」

山内「もちろん……はい,もちろんです」

中井Yes か No かのお答えをいただかないと,私達はこの最後の〈求め〉に応じられないことになってしまますので……」

山内「ふむふむ……これがわからないとってことですか……あぁ~まぁそうなりますねそういう話ですと……私がこれをそうだと,まぁ仮に答えたとして,それで終わりになるんですか?」

中井「終わりです」

山内「はぁ~ん……それはでも,依頼人の方にその話が行くんですよね?」

中井はい大学として申し入れを行ないました;申し入れしていただくことを認められておりますと」

山内「そこはちょっと答えられないンですねぇ,そうすると」

学部長「答えられない?」

山内はい,そこは答えられません」

中井「わかりました,じゃあご相談いただいて改めてお返事はいただけると,そういうことで」

山内「わかりました,はい……これは,それだけになるんですかね?」

中井「そうです~それだけしか求められておりませんので……今日はもうそれだけ」

山内「なるほどなるほど~わかりました」

中井「これは学園あてのものですので,一旦あの,回収はさせていただきます

山内「わかりました,ちょっと見ていいですか,すみません

中井はい,どうぞ」

(注:山内さん確認中…………会話から少なくとも3ページはある印刷物だが,おおよそ20秒弱程度沈黙流れる

山内はい,わかりました……」

中井ありがとうございました~~そうしたらまた,お待ちしてますので」

山内「すいませんわざわざお時間とって頂いて…これはまたそちらからお伝えがあるんですか?」

中井「いえいえ,あのわからないことあったら~~~XXXXしてください」

(注:退席時の衣擦れ音により全く聞き取れない)

山内「わかりましたわかりました~……あのちょっとからないんですけど,そんなでもおまたせすることでも~ないのかもしれないですね」



(注:以降衣擦れで不鮮明.別れの挨拶いくらか交わして終了)






追記:2022/01/22 17:45



> “今後他大学教授に対する性差別的な誹謗中傷計画しないよう”

は,そう聞こえないこともないけど,文脈社会常識から誹謗中傷を『継続』しないよう」がただしい気がしてきたので変更します.

流石に〈計画すること〉それ自体をやめるように求めるってのは "内心の自由制限しにきてるようなもの" なので,代理人弁護士がそんなことをやるとも思えませんし……


このエントリ一次資料にされたら困っちゃうけど,広くいろいろな人々がサクッと知るためにはこういう文書として残すのも必要よね.

他にもなんか間違いありそうだったらご指摘いただけると幸いです……




2021-12-23

人前で怒るのやめませんか?生産性下がるんで。

今働いている会社風土として人前で怒ることが普通にある

さな会社社長ワンマン社員数10名弱

教育環境もないしノウハウ人材もないので中途しか採用できない

人の入れ替わりもそこそこある

現場を引っ張る社長は他社員の前で社員に怒りの言葉を投げる

社長なりに人を選んでいるらしく私はその対象にはならないが

頻繁に怒られているターゲットになっているような人が何人かい

基本的に社内は静かなので誰かが話している内容や

電話の内容はすべて丸聞こえ

いい話も悪い話もすべて聞こえる

その中で人前で怒る行為が行われる

文字起こしすれば正論と聞こえるような内容で

間違ったことは言ってないけど言い方どうなの?と思うようなもの

社会経験するとはこういうこと、の

苦い部分を凝縮した雰囲気

時に「君がそんなこと知らないならすべての仕事を疑わないといけなくなる」や

「このままで大丈夫なの?お客さんにも迷惑かけて俺も謝っているんだよ」

などといったキツめの言葉もある

これが始まるとただでさえ静かな社内はより一層音がしなくなる

そうすると聞きたくもない内容が耳に入ってくる

年に1回か2回でも遭遇したくないこれが

週に1,2回、繁忙期なら2日に1回起きる

聞かなければいいとも言い切れない

静音の中で唯一はっきりと聞こえる人の声がこれなのだから

なんとなくの話の筋は分かってしまうのだ

怒られていない蚊帳の外のはずの他の人間

当然、集中しているようでしていない状況になる

怒られている本人は

例え正論だとしても怒られることで多少は落ち込み、

人前で怒られる屈辱を味わうのだ

奮起するにしても一旦メンタルを落としてしま

誰が得をしているのだろうか

利益を追求する会社において結局のところ誰も得しないことを

なぜ延々と続けてしまうのだろうか

この社長行為は他の社員に伝播している

社内でも古株と呼ばれる社員は後輩社員を怒る

屈辱に晒される人間

周囲で不快に思う人間を増やすだけの行為なのに

叱る・怒るは言葉意味があるらしい

その違いを受け取って叱るはいいとしても

人前でそれをする必要があるのだろうか

自身が覚えた怒りを増幅させてその場で発散しないと

自我が保てない器の小さい人間

人前で怒るのやめませんか?

生産性下がるんで。

2021-11-27

宮沢賢治の『ツェねずみ』の話

 宮沢賢治全集を読んでいる。

 清廉なこころのあり方と幻想的な描写、というイメージで語られることが多い作家だと思うが、まだあまり作品を読んだことがない人で、このぐらいの理解でいたら、損をしていると言いたい。

 宮沢賢治の良さは他にも、観察眼を突き詰めると対象への愛情とともに冷徹さを伴う好例のような、少し寒気がするほど容赦のない描写や、人を食っているとしか思えない異様な会話劇があって、これはサンドウィッチマン文字起こしされた漫才を読んでいるのと同じくらい笑える。みんな読んだらいいと思う(『気のいい火山弾』『毒もみのすきな署長さん』がおすすめ)。

 さて『ツェねずみ』だ。

 これも宮沢賢治短編で、ある種の人間とそれが引き起こす不幸のことを、他の文芸作品では触れた経験がないぐらい明らかにしており、衝撃だった。

 ツェねずみという一匹の鼠が屋根裏に住んでいる。

 ツェねずみは要領が悪い一方で欲が深く、性格ねじ曲がっているので、誰かから親切を受けても、「もっと自分のためになるように優しくすることもできたのに、それを怠った」という考え方をするため、みんなから死ぬほど嫌われていた。

 本来なら恩を受けた時点でプラス(という表現もアレだが)のはずが、工夫次第でもっとプラスにできたはずのことを、そうしなかったので実質マイナス、というのがツェねずみロジックだ。

 だから「損失」を弁償しろ、とツェねずみは主張する。

 ツェねずみ自分理屈をどう考えているのかは書かれていない。

 不合理だという自覚があるのか、常軌を素で逸しているのか。

 宮沢賢治がここに意識的言及していないのかはわからないが、明示されていないことが実に効果的だと思う。俺は、「最初自分でもムチャな理屈だと思っていたが、言い続けているうちに世の中がこれで渡れることがわかったので、次第に正気を失ってきた」と読む。

 そんな中で、唯一ツェねずみに優しく接するものがいた。「鼠捕り機」だ。

 宮沢賢治作品では、物体でも機械でも平気で人格を持って話し始めてしまう。木の柱だとかバケツだとか、そういうものだ。

 他の物体がツェねずみに嫌気がさして付き合いをやめていく中、鼠捕り機だけはツェねずみと仲良くしようとする。

 その理由は、鼠捕り機が(宮沢賢治時代でさえ)人間社会にはもう不要、という扱いになっており、邪魔者とみなされていたので、鼠捕り機も他に親しく付き合える相手がいなかったからだ。

 鼠捕り機は自分に仕掛けられた魚の頭やハンペンを、あえて罠の扉を閉めないことで、ツェねずみ交流を持つ。本来的には殺される者と殺す者という構造であったはずが、ねずみの強欲(と狂気)、鼠捕り機の孤独によって、いびつな友好が成立する。

 悲劇は、ツェねずみ尊大さに制限がかからなかったこと、そして、鼠捕り機の忍耐が特別優れていたわけではなく、通常の寛大さしかもたなかったことで生まれる。

 ツェねずみは、相手機械の本分を放棄して食べ物を与えてくれているという、ある種の奇跡自分に起きていることに気づかない。この幸運をどん欲に消費し、さらに良い物を鼠捕り機に求める。相手ののしることさえする。

 あるとき、鼠捕り機はののしられて一瞬われを忘れ、罠の扉をおろししまう。ツェねずみは閉じ込められ、お互いは本来の、殺される者と殺す者の関係に戻る。

 機械悲劇の方が、俺には身近に感じる。

 鼠を殺さない鼠捕り機、という存在は非常に奇妙だ。まともに生きにくい変わり者であると同時に、現代社会風で言えば「意識が高い」「キャラクターが立っている」という考え方も、できなくはない。

 ただ、自分が変わっていることを自覚して、それを生きる上での背骨にしてやっていこうとすると破滅が起きる。

 変わり者は、自分変人だと知ると、まるでこれが一種の才能と考えたくなりがちだが(個性が重視されるはずの現代ではなおさら?)、実際は関係がない。世の中的には本当はなんの意味もないことだ。

 なので、「変わり者として生きていこう」という目標基本的破綻するさだめにある。

 社会からは、なんでもいいか普通にやってくれ、と要求されるし、より強大な理由としては、変わり者自身の中にもちゃんと「普通」の部分があるからだ(鼠捕り機でいう罠としての本分)。

 社会と自らの内側の本性によって、人間は結局、まともに生きていかざるを得ない。鼠捕り機でいえば、優しかろうが意識が高かろうが、罠は罠らしく獲物を殺して生きていくしかない、ということだ。

 一方、ツェねずみの強欲と狂気も身に覚えがないこともない。

 対象が親しい人間でも漠然とした世の中全体でもいいが、基本的自我というのは、幸運をあり得ないものとして感謝するのをおこたりがちで、むしろそれを平時ベースとして、さらに豊かなものを求めようとする。

 要求する相手が生身の人間だろうと、社会という概念だろうと、いずれにしてもこんなことはいつまでも続かないので、いつか破綻を迎える。

 破滅した側の人間はこれを不幸だと感じるだろう。

 自分の望むものが度を過ぎていたので客観的には不幸でもなんでもないが、こういう「幸福幸福として認識できないバグ」が心理に埋め込まれていることが、別の意味で「不幸」ではあるかもしれない。

 おそろしいような気がすることとして、ねずみと鼠捕り機のカップリングは、ある種の人間関係として、友人・恋人家族同士の間で、思いのほかこの世で多く起きているような気がする。

 たぶん社会のあちこちで、「自分には特別な才能があるから少し変わった生き方でもやっていけるし、罠としての本分を超克して目の前のねずみと生きていける」と錯覚した鼠捕り機と、「まあこれぐらいは相手要求しても飲むだろう」と思い込んだねずみが、ある日双方のブレーキアクセルをぶっ壊して悲劇を生んでいる。

 また、俺が自分で感じたように、一人の人間の中にも、ねずみと鼠捕り機の両方が住んで同居している場合がある。宮沢賢治の『ツェねずみ』を、俺は『気のいい火山弾』と同じでサンドウィッチマンとか千鳥漫才台本とおなじくらいのつもりで読み始めたが、人間の本性と世界との関わり方の運命的な破滅についておそろしく冷徹に書かれていて感嘆した。すげえと思う。

 難しいのはねずみと鼠捕り機の関係で、鼠捕り機は自分の忍耐が切れて相手をとって食ってしまう前に相手から距離を置いた方がいいと思うが、人間という存在希望も美しさも、鼠捕り機が自分の本性を乗り越えたり、周囲から押し付けられた役割放棄して世の中を意識的サヴァイヴしていくことで描かれがちだということで、実際それに成功した人は素晴らしいと思うし、この辺は正直どうにもならんのかな、と思っている。

2021-11-22

何故、関西人東京風の言葉を話さないか

ちょこちょこ大阪弁だけ東京に来ても直さないと苦情を散見するので、

関西弁について、ただの一方言として理解している人に伝えておきたい。

もちろんジモン寺門や上島竜兵のように完全に東京に染まる人もいる。

まず反感を持たれるかもしれないが、上方言葉は100年前までこの国の中心の言葉だった。

なので今でもなんで東京言葉を喋らないとあかんのやという感覚はある。

都市化されているので標準語にカッコいいとかスタイリッシュ、都会風というイメージそもそもない。

イギリス人アメリカ英語グローバルスタンダードから話せというバカはあまりいないのではないだろうか。

もう一つ、ほとんど知られていないかもしれないのだが、関西弁はもう実は標準語化されているという事実がある。

これは浜村淳という神様のような人がいて、その人が完成させた技術なのだが、

浜村淳確立した技術というのが、標準語文章ネイティブ関西弁で話すという技である

どういうことかというと、関西人標準語で書かれたすべての文章関西弁で読むことができる。

逆に筆記すれば標準語なのにリスニングでは関西弁しか聞こえないという双方向性が存在する。

この技術のおかげで関西弁をどこで話しても通じないという問題が発生しない。

それは当然で、関西弁に聞こえる方言は実は標準語を話しているかである

この技術を多くの関西人は幼少のころから毎朝インストールされていた。

国語の本読みでも標準語イントネーションなんて教育されることもない。

そんなことはおらが村の言葉でも同じだと思うかもしれないが、文字起こしして標準語なら伝わるはずだし、

東京風に発音矯正する理由がなくなる。

書いてる私も、それくらい全国で出来る簡単なことのようにも思うが、浜村淳がこのスキルを完成されることに

大変な苦労を要したと語っているので、その言葉を信じるなら関西弁特殊性ひとつとしていいだろう。

もちろん、~や、という語尾は話し言葉では出てくるので訛っているだろと感じる人もいると思うが、

ちゃんと喋ろうとしたらですます調で関西弁標準語をもうすでに話している。

から関西人東京風のイントネーションに直す必要がないのである

意思疎通に問題がないのであとは聞き手の都合。

不快に感じている人は、ただただ嫉妬か妬みか、自分方言は恥ずかしくてないことが悔しいか地元愛がない自分を認めたくないか

ごく一部の本当に通じない地方の方なのだと思う(そういう人は関西弁直せなんて怒らないと思うけど)

しかし、古い大阪弁を話せる人は年々減っており、老人の話す言葉がわからないという子供は少ないが、

高度成長期以前の大阪弁映画子供に見せて、何を言っているのか理解できるのかはかなり疑問が残るし、

かなりの大阪弁表現死語になっている。

おおきに、ですら老人が日常使いするくらいで、あとは商売人のクリシェしかなくっている。

火垂るの墓で節子がナチュラルおおきに、と話している姿はおばあさんに育てられているような家でしか見られないだろうし、

学校に通いだすと恥ずかしくて子供おおきに、も言えない世の中になっている。


テレビでも宮根誠司のような大阪弁を話すアナウンサーも激減しており、在阪局の大阪弁離れは深刻で、

大阪弁衰退の一助テレビの影響はかなり大きいと思う。

関西弁は最終的にイントネーションけが残るのかもしれない。

※この文章浜村淳が読んだら関西弁しか聞こえないのである

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