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2020-01-15

なぜ大学教員教育者かつ研究者でなければならないか

研究をしていない大学教員教育者としてキツい.日本では概ね,科研費を始めとする競争研究資金を長年本気で取りに行こうとしていない人が非研究者かなとは思うけど,ここでは「論文や専門書を読んでないので,専門分野のトレンドを知らない」人を非研究者とする.もちろん近年,特に私学では校務の負担がどんどん上がっているので自分研究時間ほとんどない.査読付き論文の本数で世界と殴り合うぞっていう研究出身教員研究時間の作り方を知ってるけど,そうでない場合博士号持ってようとそもそも研究って何すんだっけ状態な人も結構いるというのが実態

今は教育機関として大学がどのような役割を果たすべきかということに結構焦点があり,シラバス厳格化ルーブリック作成といった様々な取り組みが行われている.それで,授業に完結した「学習」ではなく能動的な授業外の学びを含めた「学修」を行わせるために,授業を通じてどのような学びができるかということを強調するようにさせているところも多い.シラバス厳格化に含まれる,到達目標明確化評価の際に重要になるわけだけど,その授業を通じて自分がこうなれる,と想像させるという点も重要だと思っている.あまりきじゃないけど,「この授業が何の役に立つんですか?」とか言う人増えたしね.

本題だけど,非研究者は新しい知識がないから,教科書通りのことしか話せない.あるいは,かつての栄光の超古い自分の取り組みとかを語りだす.前者については正直授業である必要性がないし,後者ネットニューズパソコン通信いかに楽しかたかを語り出すおじいちゃんみたいな感じ.2000年って20年前で,今の大学生は生まれてないか乳児くらいなんですよね.そんな昔のことの話は,「この授業が何の役に立つんですか?」という疑問とは全然結びつかない.もちろん,最新の動向「も」知っていれば,点ではなく未来に向けた流れを重厚に語れることになるけど,昔のことしか知らなければ昔話にしかならない.

結局のところ,大卒という就職必要資格を得るために大学に進学してきた学生に,大学生のうちにサークルバイト以外に勉強も頑張るべき,というのを実感させるために一番必要なことは「この授業が何の役に立つんですか?」という素朴な質問にきっちり答える力を大学教員が身につけることだと思うんですよ.そのためには研究者になって,その分野の最新の知見を学生の身近な話題と紐付けて,学修に対する関心を抱かせるのが絶対必要不可欠だと最近は考えてます.たま~に他の先生の授業聞いたりしてるけど,こりゃ寝るわって感じの授業が多い.

まあ,根底にあるのは雑務が多すぎて研究時間が取れないということなので,共通テスト記述問題採点とかのどうでもいい仕事は増やすべきでないし,職員や私書ガンガン雇って事務作業を減らすべきなんだけどね.前者はただの思いつきに振り回されてるだけだけど,後者は金で解決できる.ただ大学は金が無いし交付金もどんどん減ってる.世知辛い

2020-01-14

anond:20200114153204

やっぱり無能

無能って他の人が仕事の合間にやる雑務をさも大事業務のように扱うから、少し話しただけでわかるよ。

2019-12-29

事務方10年目。振り返りと来年抱負

仕事の振り返り

しばらく事務方を続けてきて思うのは、事務仕事なんてしょせん雑務の塊に過ぎないということ。これを軽視したがるやつの気持ちもよく分かる。でも、仕事アイデンティティを求めたくない自分にとっては(たいていは専門資格技能もつ人が職業アイデンティティを強く持っていると思う)、この名も無き仕事が適職だったとも実感している。

いやー本当に20年前に想像した通りだった。もっとも当時は、事務職のような「日陰職」を淡々とやるのが自分に向いているという程度の理解だったのだけど。

から自分的にはもういつ辞めてもいいとさえ思っている。ふだんから情熱やりがいも充実感も満足感もないが、だから辞めたいというのではない(むしろ事務方にはそんなものは一切必要ないと思っているくらいだ)。

そうではなくて、私が思うに、事務方仕事は属人化したままにしてはいけない。自分がいなくても問題なく回るよう、過不足なく引き継がれないといけない。

どんなことにも当てはまると思うけど、モノでも人でも永いこと関わっていれば、初めはどんなにシンプルでも、細かいかいノウハウがツタのように絡まりついていく。気づいたときには、いったいどこをどう解きほぐしたものだか分からなくなっている。それをもって、斯界にその人あり、なんてキレイにまとめるのは簡単だけど、じゃあそれ他の人にどうやって手渡していくんですか、って話。それって結局、仕事ぶりとしては二流三流ということなんじゃないの。

そういう、外目から見ればカッコいいけど内輪から言わせればタイガイな人だったみたいな評判を残すことを想像すると、じわりと嫌な気分になる。別に、いい人だったと言われたいというのではない(そりゃ、言われるに越したことはないんだけど)。トータルで見て、自分迷惑をかける存在だったと思いたくないんだ。

から先の言い方は「いつ辞めてもいい」というより、「いつ辞めてもいいようにしたい」というのがより正確だ。

「立つ鳥跡を濁さず」。まさにこの一言に尽きる。

あるいは、大学院担当教授が言っていたセリフ。「その人がカウンセリング必要としなくなった日には、カウンセラーのことも忘れてしまっているのが理想です」。

性格の振り返り

なんだかんだで少しずつ役職が付いてきて、立ち回りできる職務範囲も変わってきた。最近だと、社内規約表記方法に口を出したくなってきている。ただ一方で、ここにきて何か違和感がある。なんというか、やりすぎ、枝葉末節に過ぎるような気もする。

そんなとき(というか昨日)、一通の封書が「宛先不明」として返送されてきた。差出人は恐らく、このあいだ開設した分署のスタッフだ。本署の住所が印字された窓付封筒のその余白に、分署の住所をハサミで切り貼りしていた。

もーなんなのこれ。自分とこの住所が載った窓付きが欲しいってなんで言わんの。

…と、それを持ってきてくれた後輩の子にグチって、はたと気づいた。

オレ、ものすごく細かいことにこだわる性格持ちだったことを完全に忘れてた。

小学2年生のころだったか教室掃除で、皆の机を並べなおすときにユキミちゃんが机を割と適当に並べているのが気になった。「これはここじゃないの、その後ろはこれくらい離さないと」といちいち口も手も出し始めたのだ。彼女ものすごーく嫌な顔をして、「じゃああんたが勝手に並べたらよかたい。私は手伝わんけん」とそっぽを向いてしまった。私は(ああ、こういうことをやってはいけないんだ)としぼんで、人には極力干渉しないようにしようと思ったのだった。

以来、その性格が完全に封印されたわけではなかったが、優先順位を組み立てることができない以上、この性格を全面に押し出すべきではないと思って、なるべく無視するようにしてきた。

それに、あんまり器用な性格ではなかったので、そういう似たような「封印」を自分に幾つもかけるという対応ばかり採ってきた。その結果として、大学卒業も間近という頃には、見事なウスノロになっていたというわけだ。そして尻に火が付くのにさら10年。対策を打つのに、そろそろ20年…。

来年抱負

話が長くなった。

封印」は少しずつ解けてきているけど、同時に老化も、有無を言わさずやってきている。今年は「なるはや」で仕事をするようにしてきたが、これからはそうもいかないだろう。これからはより一層、局面も読むことが求められるはずだ。すこしずつシフトチェンジし、最後はきっちりケツをまくれるように準備していきたい。

もちろん、身につけないといけない専門知識はまだまだあるし、より専門家ぽくなっておく職域もある。しか事務方に就いている以上わたしは、スペシャリストとして振る舞う機会は少ないだろう。というかそんな振る舞いをした時点で、事務方は保身を図る老害とほぼ同じだと思う。

できるだけジェネラリストっぽく。それが、来年抱負

2019-12-21

ヒロアカの2作目の映画をみた雑多な感想

まず注意いただきたい。

この日記には、以下の人には向かない。

以上気をつけて欲しい。

私は厳しい言葉を使ったりしてしまうと思う。

そもそも推考をしていないただのゲロなので気分が悪くなったらそっとタブを閉じて欲しい。そこら辺は自衛してくれ。

率直な感想

この映画、まさしく「ドラゴンボール」じゃない?

みんな思ったでしょ。

いや別にから悪いってことではないんだけど、安易気持ち問題で強くなるっていうのを連発しすぎじゃないか?(少年週刊誌のバトルものにありがちだが)

ちがうんだ、それは別にいいんだ、私も歳だしそういったことには慣れている。だが今回私が言及したいのはどうして心理描写曖昧なまま強くなるんだ? 共感できない部分が多々あったということだ。

少し応援されたからと元気になったりしすぎだろうと、いい加減そんなゲームじゃないんだからと、せっかくのボンズ屈指のバトルシーンで映画に入り込んでいた自分が急に覚めてしまったりして非常に残念。

まあ、それもいいだろう。どうせファンタジーだ。

しかし、ヒロアカ原作に関してはファンタジーでも確かにそこにキャラクターたちが生きていて、それがリアルに、まるで自分がその世界で生きているような引力のような没入感が素敵であり、だからずぼらな私も1ファンとして単行本アニメ映画を欠かさず見ているのだろう。

キャラ大事にし、そのキャラの迷いやこういうこと考えていてこういうことに重きを置いていて、ストーリ進行時には蚊帳の外にいるときちゃんと外でモブやってたりする、といったリアルな感じがいいのだ。

たぶんこれは、心理描写のために一時戦闘を中断させたりする、漫画ならではの表現なのかもしれない。映像テンポだ。リズムが全てだ。わかる。わかるんだ。でもそこを上手に見せれなくてはヒロアカには、いったい何が残るんだ?

関西の血が騒ぐ、キャラ周りを語りつつツッコませてくれ

    • スライス...思ったより強かったが、結構あっさり逝った。ナインと恋仲なのかなとかいろいろ予想したけど、全くなにも語れなくてあっ、モブかぁと思ってしまった。

    • キメラ...強すぎて良い。共闘には向かないが雄英生複数相手にしても全く引けを取らないどころか凌駕するほどの強さが大変魅力的だった。でも爪甘くない? しっかり倒した方が凍らずに済んだんじゃない? そういえば川に落とされた後葉巻吸ってたけど、湿気をも飛ばすほどの火炎で葉巻に火をつけたのかな。葉巻燃えカスにならないそれ? ちょっと気になっちゃってその前後記憶がない。
      ところで障子くんに「お前もいじめられたタチだろうな」のようなことを呟いていたこともあり、ヴィラン側で唯一過去が察せられたキャラだった。キメラだもんなぁ、一般には気持ち悪がられるよ。最終形態ゴジラみたいでカッコよかったけどなあ。

    • マミー...強そうな能力だし扱い次第でもっと残虐なことできただろうと思うが、製作陣がR-*をつけたくなかったのかなとかいろいろ考えた末のすぐ捕まって退場なのかな。ざんねん、私は好きだぞ。ただ捕まった後も一花咲かせて欲しかった。 というか捕まった後に避難民連れて大移動してたけど、捕まってからずっと避難所のボイラー室に放置だったのかな。。雄英生それでいいのか。ほんとうにそれでよかったのか。
      これは完全に願望なんだけどヴィラン側の共闘が見たかった。(そしたらば雄英生半分くらい退場してしまいそうな危うさはあるだろうが)

    • ナイン...君、本映画で最重要人物だけど、映画内での語り少ないし匂わせばっかりだったが、ヒロアカで楽しみにしていることの一つの「その気持ちちょっとわかる」が少なすぎる。「行きづらい世の中を、弱肉強食の〜」みたいな話、もう少し掘り下げてください。もう少し、戦いの間に主張してください。デクくんあたりが「その気持ちわかります!」って知ったかするあたりも見たかった。
      匂わせしかなかったせいで個性の通り、ほんとうに台風の人かなって(空を操るらしいけど)
      そういえば、8つの能力を奪えるみたいな話だったけど、結局いくつあったんだろうか?ここら辺がパンフレットや先着入場特典にも詳しい記載がなくて困ったものだった(眠いから見落としているだけなのかもしれないが)
    1. 見えないバリア
    2. 風圧
    3. 空遊咬鮫獣(くうゆうこうこうじゅう)サメラ  ←これだけパンフ記載あった、青い龍
    4. 細胞活性化 A細胞(パパの能力
    5. 個性の力を見る能力
    6. 空き(細胞活性化 B用)
    7. 空き(デクの個性を吸おうとした)

    とまぁ、いろいろと「おや?」と思う点はあるものの、実際の脚本文句はない。

    だがラスト、テメェはダメだ。

    個性譲渡別に良い。そもそもデクもそんなこと言ってた(うろおぼえだが)

    バトル

    めっちゃドラゴンボール。すっごいドラゴンボール。髪の毛そんなとげとげにならんでもいいやん。いやいやそんな規模の攻撃受けてふつうそうじゃん、まじ鉄人じゃん。っていうのがほんと何度も出てくる。4日目のカレーの気分だ。「え、また?!」なのだ

    特になにが嫌って言うとだ、個性遺伝した後のバトルだ。爆轟がすぐフルカウルを使えることや100%っぽい力が使えたこともそれ全て含めてワンフォーオール奇跡って言いたいのかい・・?それは、あまりに投げやりすぎないかい? ヒロアカって、”なんでも個性のせいにしてしまおう”っていうのがなくて、“個性を持ってるからこそこういう悩みがあってそれをどう解決して行こうか向き合う”みたいな葛藤と成長を描く作品なんじゃなかったのかな?

    余談だが、私は海外グロやバトルもの映画でよくある、音楽だけで効果音なしのバトルシーンが大嫌いだ。

    馬鹿の一つ覚えと言うと言葉の悪さが際立ってしまうが、まあその表現方法はあまりに使い古されてしまった。

    なのでラストバトルの音楽だけですごいバトルを見せられた時、冷めてしまった。映画館でやるんだ。もっと音響意識して、音速を超えた一撃みたいな表現でも面白かったんじゃないかとか思う。 パッと思い返すのが映画 幼女戦記だが、常にバトルしてて、音があちこちから聴こえてきて自分もその場にいるという臨場感がほんとうに素晴らしい映画だった。

    それを、こういってはなんだが1曲に全ての感情を背負わせるのは重荷すぎたのではないだろうか。

    私は、そこで完全に映画からリアル世界に戻ってきてしまった。

    (ただこの映画に限っては、ボンズの全力のバトル映像のおかげでまだ見入ることができた。本当に動画がいい。ほんとコマ送りで見たい。ガンダムAKIRA攻殻機動隊なんかをよくコマ送りで見た口だ)

    そもそもやりたい要素を入れすぎてそれをまとめきれなくなったのではないか

    少し話が脱線したが、豚カツカレーマーボー天津飯みたいになってしまった可能性はあるか?

    起承転結で、転結はかなりテンポよく進めるのがスタンダードだが、それにしても端折りすぎたように感じた。

    見せ場のバトルはほんと多彩に入っていてこれはもう大満足で言うことなしなんだがちょくちょく強敵との対峙で勝てない描写をとことんやりたいが為にどうしてもワンパターンキャラパワーアップ違和感を覚えてしまって、没入感の減少を感じた。

    映画を見る時、私はその世界にいるモブになる。

    映画だけでなく、どんなアニメも、漫画も、ゲームも、小説も。 その世界に、私が存在できるかどうかでその作品を好きになるかどうかが決まる。

    本作に関してはラストに行くにつれ、私はこの映画世界と融合できなかった。非常に残念だ。

    私は、今作でヒロアカ製作陣に何かお偉いさんからのお達しがあったのではないかとか深く勘繰ったりしたほど様変わりを感じた。

    とにかく派手に、とにかく意外性を、とにかく話題性のあるものを! みたいな思いを感じてしまった。

    もちろん商業作品なのでそういったことを意識して作るのは当たり前だし、別に反対もしない。だが作品を生かしてくれ。頼む。

    ここら辺の違和感の解のようなものは、パンフレットを読んでいて考えたのだが、先生監督脚本の皆が口を揃えて「1作目を超えたかった」と言っていた。(1作目はほんとうに良かった。作品を通して”ヒロアカ”していたし、オールマイトの過去描写共闘原作の延長として受け止めることができた)

    大変受けた1作目の後の2作目、3作目と作っていく際にやはり重荷になったんだろうか

    パンフレットの対談インタビューを読んで、堀越先生原作ラストで使うネタ候補の一つ「ワンフォーオール譲渡」を提供し、制作側もそれに飛びついたような発言がうかがえた(個人の感想だよ)

    やっぱり人間が作っているんだなぁと実感したし、これから応援を続けたい。

    いろいろ言ったけど素晴らしい映画だった。はやくblue-rayが欲しい。

    (なんだ急に媚びうるのか?)と思った皆様、違うんだ、聞いてくれ。

    その作品感想って好きなところ・嫌なところが入り乱れた上で成されるものじゃないか

    映像

    もう間違いないやつだ。ボンズファンにとっては言うことなしすぎて、逆にボンズ色強めな印象で、純粋なヒロアカファン大丈夫か?とか思ったが、そもそもアニメ体育祭やらUSJやらワンフォーオール戦でアニメ視聴者調教済みだった。

    何度でも見れる。ほんとうによく動くし、戦闘表現パターンがすごい。これは良い。ほんとうに良い。

    ちなみに私が一番好きなヒロアカアニメシーンは体育祭の轟vsデクの回だ。あの回を見た後そっと忘年のザムドを見に行った(私のボンズ意識して見た初めての作品だ。デビューハガレンだ)

    本作を見た後、一番印象に残ったのが雲やなんかの描写なんだが、すまない語彙力がなくて伝えられない。だがみんなの心にも残ってるでしょ?私は今すごくひそねとまそたんが見たい。映画に何度も行く余裕がないので、今作の空の映像を思い出すべくnetflixひそねとまそたんを見たい

    1-A

    最高だ。原作アニメでは活躍の少なくなりがちな1-Aのみんなが余すことな活躍する。各々の連携委員長の指示なんかも見れてほんとうに良い。

    キャラへの愛がほんとうに感じられたし、この人たちはこういう動きをするのか、と私の記憶の中の1-Aの皆に命が宿ったようだった。

    尾白くんはやっぱり弱い印象を持って残念だったが、いつもの8割マシで戦っていた。たぶん。 (私は尾白くんを推している)

    青山くん、瀬呂くんなんかもしっっっかりと活躍をしていて、ファン歓喜だ。次回は砂藤くんにも頑張ってもらいたい。

    (この活躍というのがちゃんと戦っていて大変興奮もので、本作で印象深いバトルの一つだ。といっても本作は常に戦っているのでどこからどこまでを一戦と見るかは謎だが)

    (無理やりな理由で少し違和感を覚えたが)大人排除した上での各々のヒーロ像というものがしっかりと見て取れて本作はほんとうに原作の延長線にあるもののように感じた。

    最後最後セリフ

    「君はヒーローになれる」

    ありがとな、デク。デクだからこそ、出るセリフだよなぁ。

    最後

    僕のヒーロアカデミア The Movie ヒーローズ:ライジング絶対見てくれよな。

    こんなに楽しい戦いがたくさんの映画はオラ初めてだ。 わくわくすっぞ!

    2019-12-16

    企画案件忙しいつって事務作業やら精算作業やら後回しにして

    事務人間仕事止めるどころか何度もリマインダー係させたり雑務させたり

    煩雑作業増やして自分たちは良い結果を残せたからつって会社から賞賛されて

    賞金貰って飲みに行ったりして誰が頑張った彼が頑張ったって

    お前らが飲みに行ってる間の事務人間の大変さまじ顧みてくれ

    2019-12-06

    なぜ分析が下手くそすぎるから説明も下手なのだ

    5W1H

    誰もが1度は経験しているであろう「いつ、どこで、だれが、だれと、どんな風に、なにをした」ゲーム

    説明が下手くそで、なおかつ3つに要点を絞っても上手くいかないような説明下手は

    なぜ分析が足りないのだと思う。

    なぜそうするのか。

    なぜこれが必要なのか。

    なぜ。

    なぜなぜ。

    いわれたことを「へぇそうなんだ」とそのまま受け取り

    疑問に思うこともない。「Aが来たらBする」というロボットのような命令しか受けることができず、

    「Aが来なかったら?」「Aは誰からくるの?」「Aはどんな周期でくるの?」というような質問が思いつかない。

    YESマン、そして思考停止クズなのだトラブルには対応することができず、慌てまくる羽目になる。

    そしてトラブル予測もできない為に、人への謝罪も増える。

    日常業務事務作業)など雑務は得意だが、トラブルというイレギュラーはめっぽうダメになり、説明も下手糞でコミュニケーションもあまり……。

    俺は説明が下手だ。上記なぜ分析もできていないから、戒めのために書いた。

    人に説明するときも上手く出来ない。来年から「なぜ?」と考えるようにしていく。

    説明上手になる本とか、その他大量に本を読んできた。

    目的語が抜けたり、「なんのためにするのか」が抜けたり……まだまだ問題は多い。あとになって反省しているしな。

    他にも考え方のコツがあったら教えて欲しい。

    2019-12-03

    だれかがなにかを手伝おうとしてないければ、邪魔しようとしていなければ

    まりひとりでやっていれば、まぁあなたがてつだいを求める分には問題ない

    うまくいく程度しかお願いしていない

    私は2年かかった さいしょ

    いまは数日でできる 面倒でも3か月もあればできる

    いかたをかえれば吐いたり寝込んだりしないような個人作業デスクワーク

    年収500万を超えるわけがない

    その上の管理職?吐いたり、寝込んだ理が当たり前の年収500万を超えるようなデスクワーカーを束ねているんだけど

    仕事きつくないと思う?年収4000万とかが

    言い方を変えれば、あなた年収が300万ぐらいの、いわゆる雑務なら、そりゃ吐いたり寝込んだりはおかしいし

    難しいと感じるならおかしいわな

    2019-11-23

    そして今私は障害者の中にいる

     ■半年前の日記 https://anond.hatelabo.jp/20190615163022

     「私もう、訴えます。本当に、訴えます

     

     盲の人が叫んだらしい。いわゆる障害者部屋で。相手職場のありとあらゆるすべて。同じ障害者の人からそれを聞いた私は、はははとしか言いようがなかった。そりゃそうだ。何の疑問もなくそう思った。

     

     彼女はもうとっくに限界なのだ

     

     今年の4月、うちの会社は急遽障害者部屋を作った。障害者雇用率が全く達成されておらず、世間からぼこぼこに叩かれて急遽作らさせられた障害者部屋。何十人という人間を詰め込んで、雑務に近い定型作業をただひたすらにやらせる。よくある特例子会社を社内に作ったような部署だ。

     

     私はそこに4月から障害者枠の正社員採用された。中途の社員ほとんどいない中、障害者雇用率は大幅に未達。障害者ほとんどいない、新卒プロパー純粋培養環境。そこに大量の障害者。はっきりいって、一切歓迎されてないということだけはビシビシに伝わった。山のように障害者がいる障害者部屋に、管理者と呼べる人間はいない。あえて管理者だというのなら、急遽外から雇った福祉士とかそんな感じ。誰一人プロパーのいないこの部屋で、一応名前だけは責任者ということになっているプロパーは、障害者障害者同士でサポートしてくれればいいな~と苦笑しながら部屋に来ることもなく言っていた。私は新人なので会社のことはわかりませんが、誰も関わりたくなんてないのだけはよくわかります~。そういう状況だ。

     

     4月に入ってから今月に至るまで、半年以上の間、目の見えない彼女には仕事が与えられなかった。

     

     盲の人にできるような仕事が切り出せない。切り出せないからやりようがない。正確には、切り出そうと思えば切り出せた。考えるだけでいくつか仕事存在した。だが切り出す人間がいなかった。新しく入った社会福祉士は、それ以外の業務に追われたのか彼女放置した。完全には放置してはいなかったのかもしれないが、明確な手は打たなかった。理由はわからない。忙しいからなのかスキルが足りないからなのか。単純にやる気がないのかもしれない。とにかく彼女半年以上職場放置されていた。

     

     彼女は盲なので、当然目が見えない。PCがあてがわれているが、画面が見えることはないので、文字を読み上げてくれる音声読み上げソフトを頼りに操作する。ただそのソフト仕様が厄介だった。PCが立ち上がっていなければ当然ソフトは起動しない。だがログインするにも工夫が必要だった。IDカードを当て、おそらく立ち上がったんだろうなという勘を頼りに、多分そこにあるんだろうなという場所パスワードを打ち込んでログインする。ログインできたかどうかはわからない。ただログインできたら、何分かたった後に音声が聞こえるようになる。何も見えない中、彼女は手探りでPCを立ち上げる。しかPCを立ち上げても仕事はない。新品のテレワークもできるそれなりのノートPCは、社内ネットワーク仕様ネットが見れない。正確には見れるのだが、ネットを音声読み上げソフトが読み上げてくれない。彼女yahooすら「聞く」こともできず、一日中デスクに座り、何の作業もないPCの前に座り、一日中キーボードの上に手を置いて8時間を過ごす。座敷牢以外の何物でもない。

     

     私は4月障害者部屋に配属された後、障害者採用担当業務をあてがわれた。ほかの障害者の面倒を見つつ、障害者採用する。格闘の連続だった。同僚も福祉担当者もなんだかよくわからない。正直頼りにはならない。そんな発狂しそうになりそうな中、雇用率達成のため無理くり突っ走り採用を続けた結果、私は本社の人事として召喚された。結構な規模の大企業で、本社の人事。そこに障害者を入れる。モデルケースか何かにしたいのだろう、そう私は察した。うちの会社障害者も健常に混じって業務をさせています!そういうやつだろう。わかるわかる。きれいごとって大事。ただ、その移動は私の希望ではない。そもそも私の希望なんてものは汲み取る気はないか関係はない。

     

     私が異動するときに気がかりだったのは盲の彼女だった。隣の席で、3か月にわたり業務があてがわれていない。雇用率達成のためにそこに座っていることだけを求められている彼女は、私がいなくなった後誰と話すのだろう。

     

     本社の人事に召喚された私に与えられた仕事は、雑多な採用と同時に、障害者の今後の管理方法についてだった。いか重要仕事であるかととくとくと説明された。なるほど。重要ですね。当事者作成することに意義がある。最も重要な点は、表向き批判されないものであること。そして、会社として手間がかからないものであることだ。障害者当事者にとって実用性があるかどうかは重要ではなく、主体である障害者の扱いは羽毛のように軽い。このプランを作るために、私は障害者未来を売ることにした。

     

     与えられた席は誰も座りたくない導線のハブのような場所にある席。そして、私には同僚も上長もいない。まあわかる。障害者ですし。誰も一緒に働きたくないだろう。うちの会社ブラックからOJTしかねえとかい愚痴を聞く中、私にはOJTという概念もなかった。それでもお金をもらっている以上、仕事はしなければならない。露骨に関わりたくなさそうな人たちに、ニコニコしながら頭を下げて聞いて回る。途中で、別に与えられた業務は前任者がぶっ倒れてしまったので誰もわからないということに気が付く。まさかそんな仕事をあてがわれるとは。だがそんなことを言っても仕事存在する。

     

     人事管理プラン最初皆が望んだものとはかけ離れていった。皆の期待が失望に変わっていくのも感じた。わかる。君たちは合理的配慮を受けながら普通に働きたいんだよね。わかる。でもごめんここにその環境はない。申し訳ない。私はそのプランを作ってあげることはできない。ただひたすらに、会社希望する内容にわずかな障害者意見を混ぜ込むことで精いっぱいだ。精神が削られていくのが分かった。

     

     上長もおらず、同僚もいない環境で、一人黙々と仕事をしながら、ふと思った。このクソの塊のようなプランを投げ出したらどうなるのだろう。やっぱり障害者は使えなかったね。そういわれるのだろうか。とっくに倒れた障害者がいた。本社の人事は嘲笑交じりにその話題が飛び交う。やっぱり障害者はすぐ辞める。私も障害者なのですが。

     

     健常の職員押し付けられた職場にたまったゴミを集積場に運び、私は満面の笑みでゴミ指定コンテナに投げ込んでいた。今日仕事は、このゴミ出しと、上から承認を待つこと。そして新しく私が採用した20代初任給相手にお伝えすること。算出した給料は、私の給料を上回っていた。私は笑顔でおめでとうございますといいながら説明するだろう。障害者が不機嫌そうに歩いて回っていたら周りのテンションはがた落ちだ。入念にチェック済みのこの顔はそうやすやすと解除はされない。常にニコニコ快適に過ごしていますということをアピールすることも私の仕事だ。クローズドで、健常と混じりながら十年以上専門職として働いてきた私に与えられた業務は、そういう業務だ。上長もおらず、同僚もおらず、新人と同じ給料しかもらえない中、働きながら取った心理修士号を活かして障害者への福祉ができると聞いて入ってきたこ会社で、私は笑顔で不平不満を言わずゴミを出し続ける。

     

     同じ障害者の同僚から叫びをあげた障害者部屋の彼女の話を聞いた。あれから四半期以上、彼女は結局何の仕事も与えられていなかった。

     

     同時期に入った障害者部屋の同期は、とっくに休職していた。福祉担当者に見守られながら、怒りで辞めた人間も出ていた。そりゃそうだ。障害者からね。辞めやすいもんね。わかる。定着率は低いのがこの業界。致し方ない。

     

     「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」。

     

     クローズドからこの枠にきた同期が、福祉担当者に現状の改善に関する陳情に行った。回答は、転職お勧めしますという内容だった。私は乾いた笑いしか出なかった。

     

     今月、私の勤怠は乱れた。私は一体何のための戦っているのだろう。障害者採用をしていたときはまだマシだった。職を得ることのできない障害者に職を与える。最低限、福祉といえるような業務だ。だが今は一体何なんだろう。月末までに私が出社しなければ進まない業務がいくつかある。でも上長もいなければ同僚すらもいない私の業務は、すべてのデータが私のローカルしかない。組織なんてものは誰かがいなくなっても回る。そういうもんだ。わかる。組織なんてそんなもんだ。そして私の業務は果てしなく軽い。だが本当にそうなのだろうか?大して重要度も高くもないのに、期限だけはある。そして私に裁量がないためにスケジュールコントロールができない。このタイミングで私が出社できなかったら、一番困るのは取引先でも上長でもないだろう。おそらく同じ障害者枠で同じように戦ってる同期が、より一層針の筵になるのだ。障害者やっぱり使えなかったね。陰口が飛び交うこの環境で、そういう話が飛び出てくるたびに精神が削られるのは私だけではないはずだ。

     

     盲の彼女は結局どうなったのだろう。訴えたのだろうか。それとも辞めたのだろうか。それとも諦めて座っているのだろうか。職場で導線が集中する席に座ったまま、私はひたすらに間食を続けた。私たちはもう、とっくに限界だったのかもしれない。

    2019-11-19

    昼の祈り

    神さま

    昨日は夜遅くまで仕事をやるハメになったので、少しダルいです

    しかしその分色々なことを考えずに済み、雑務を処理するにはちょうどいいスペックかもしれません

    今日は1時間残業くらいであがりたいです…

    が、そうも行かない気がしま

    昼のカレーは残念ながら美味しくなかったです

    拍子抜けでした…

    お〜いお茶の濃い味を買って、午後からも頑張りたいです

    今日も何事もなく終わりますように

    見守っていて下さい

    女性を脱ぎ捨てた『経理』の真の力が、解放された

    恒例の「別に出なくてもいいんだよ? 飲み会」にて、いつも大人しくて可愛がられていた経理が遂に爆発した。

    経理ちゃん美人で得してるねえ」そうですね「経理ちゃんは肩凝りひどそうだねえ」そうですね「妹さんもそうなのお」

    バチコーンの音が三回続いた果てにチーフ副社長の「まあまあ」が飛び交い、さら小一時間たった後、経理はこっちにやってきた。

    いつになく顔が真っ赤で、酒臭い。これはアルコール限定解除したっぽいな。

    増田さんさあ… わたし、女降りる」突然何を言い出す。

    これから話すのはこの経理に関する顛末だ。長くなるが大丈夫な人は聞いていってほしい。主に俺のために。

    翌日マグカップ不審ポストイットが貼ってあった。「実はカタチから入るタイプなんで一緒についてきてもらってもいいですか」

    謎の距離感に戸惑いつつも俺は、週末に”しまうら”に連行されることになった。

    休日経理は言う。

    RPGでも町についたらまず装備を揃えるタイプなんで」誰だってそうだが。

    というか経理ってこんなやつだっけ。職場では昼休みかに話す仲だが、基本無口でイワユルおっとりさんの印象があった。例の宣言が効いてきているのだろうか。

    経理作戦を考えてきていた。

    いままでは、タイトジーンズカカトがあまり高くないパンプス上半身フワリを下半身で締める。フェミニンな見た目だったが窮屈だ。まずはここらを改善していく。

    しまうら”は近年ではラインナップがかなり充実してきているみたいだった。petit price でも大人の全身が問題なく揃うのだ。

    昔のユニクロのようにシャツだけはヤメトケみたいなのは無いし、縫製も下手な若者向けブランドよりはよほどシッカリしていて、何より値段が安い。

    安すぎて不安が頭をもたげてくるくらいだ。

    ねえ、いい大人スリッポン・アンダー二千円で通勤は流石にどうかと思うし、せいぜい紐靴にしようよ、スニーカーニューバランス大正義だよ、革との混合もあるよ。などと申し上げた。

    徹頭徹尾ラクでいいじゃん。ベジータ戦闘服みたいでさ」旧型の肩のないアレか。

    やがて試着室から出てきた経理を見て唸らざるを得なかった。なるほど。これはパーフェクトに過ごしやすそうな格好だ。カジュアルコーデに擬態したジャージみたいだ。

    実際あまりにも楽チンだったらしく、経理は服のタグを切ってもらい、礼をくれたあと、そのまま着て帰った。

    面白いので次の日は早めに出社して、経理の出社を観察することにした。

    しまうら装備で全身を固めた経理さらサングラスを重ねてやってきた。頭部の強化もバッチリだね。

    はたして、モーセが海を割るように、様子をうかがっていた有象無象は散っていった。先週の三連撃が効いているのか、マネージャー界隈も文句は言えないようだった。

    ギョッとしたので忘れられないのだが、この朝の経理仕事の手始めに机の上を、散らかし始めたのだ。書類の束をひっくり返していた。

    後にこれについて、経理はまず原則論を説く。「片付いた机は美的見地からみると、良い」環境が美しく整っていれば、それは周りの人間生産性を向上させる。へえ。

    俺などは誰かに片付けろと言ったことも言われたこともないけれど、なんとなく散らかすのが気が引けて、備品の山からくすねてきたブックシェルフやらトレイやらで書類を整頓し、ティッシュボックス磁石バーで机の天板の裏に貼り付けていた。部署内では割と褒められた。増田クンのとこもキレイだね。となりで仕事してて気持ちいいよ。エヘヘ。

    しか経理原則を完全に無視した。「個人効率性の観点から結論は、全く異なる」いま必要書類を最も手近な場所文字通りぶち撒ける。好き放題スペースの許す限り広げる。物理的に距離が近いんだからアクセス速度は最速になる。

    俺の部署にはデジタル管理派も多いのだが、経理は紙の書類を愛した。いわく「紙は縦引きができないが、代わりに解像度が最高で、レスポンスも最速のデバイス」らしい。

    ディスクメモリのように、必要に応じて使い分けてるようだ。

    不要になったらそのタイミングでガッとまとめる。付けやすく取り出しやすクリップで留めて雑にボックスにブチ込む。経理クリップの役目をプラスチック洗濯バサミに負わせていた。

    「もう手段は選ばないことにしまたから」全体が下がったぶんを突出した誰かが補えば、まあ帳尻は合う。

    経理は化粧もそこそこに、ときには髪を振り乱して仕事と格闘していた。明確に差が出てきたのは三ヶ月後だった。

    チーフを通して噂話として聞いたのだが、解き放たれた経理旧版の実に二倍の速度で稼働しているだけでなく、こっちの部署からも進んで雑務を引き受けているということだ。俺はこれは咎め必要があると思った。

    なあ、華を拒絶だの女を捨てるだの言ってたけどさ、もともとそんな役割みたいなのを経理が背負う理由はないんだし、だから捨てた分を仕事カバーしなきゃ舐められるみたいなことは考えなくていいんだよ。

    無理しなくていいんだよ。

    このようなことを赤坂バーにて弥勒菩薩の表情で述べショットグラスをあおったところ、直ちに喉にチョップを食らった。

    ゴッ ゴホッゴホッ な、なにすんねん

    増田のそういうとこ、言うなれば気の抜けたコーラだと思われます。ワンペナね」ペナルティを食らってしまった。

    フォローしてくれる気持ちは嬉しいけれども、と断った上で、いまの自分仕事純粋楽しいからやっているのだと打ち明けてくれた。

    仕事をこなせるのが純粋に嬉しいのだ。

    もはや制限はない。邪魔は入らない。前よりはるかにペースが速い。成果が目に見えて現れる。能力の向上を実感する。成長している感覚が身に染みてわかる。

    経理ギムレットを飲み干して、そのへんの内訳を話していく。

    化粧の省略やら洗濯バサミの工夫やらハードディスクSSDに変えた話やら完全栄養食の検討やら、エンボディチェア導入の話やら。エンボディチェア

    話には聞いたことのある椅子だ。経理いわく発売日はちょっと古いが、めちゃめちゃ背中フィットして、時折ぶり返す腰痛のために良いだろうとのこと。

    しかしその椅子、とにもかくにも値段が張るはず。ひょっとして十万超えるんじゃないの?

    「近所の人同士で直接売り買いできるサイトがあるんですよ。そこで中古を買えば送料込みでもっと安くなる」

    うーん、それって経費で落ちるの。っていうかそもそもそこまでやる?

    「わかりませんが、ダメなら自腹切ります

    真剣な目だった。

    経理はただただ自分の為だけを考えてる。考えればそれは仕事人として当然のあり方である。そんな経理上から目線で慰めんとした俺は、なるほど気の抜けたコーラである。しつこく粘り気のある苦さが残る(いや無理やりの解釈だこれ。真意不明ナリ)。

    酔いでボンヤリとした脳が、まれ顧客との会合のために十万円のセミオーダースーツを注文していたのを思い出していた。もちろん言えなかった。

    増田わたしも、一日の時間の大半を会社椅子で過ごすじゃないですか。だったらそこにカネ掛けるのが最もコスパがいい」

    気の抜けたコーラを脇目に、拘束具を脱ぎ捨てた経理はすでに周回差をつけつつあるようだ。

    夜がふけて、経理は俺の背中にしがみついていた。類人猿ゲーム「Ancestors」で子供のお猿が親のお猿にしがみついてたみたいに。飲みすぎですよ経理さん。

    タクシーまで担いでって運ちゃんドン引きされたあと、マンションに辿り着いた。エレベーターまでが意外に長くて、経理意識はすでに朦朧としていた。

    経理いわく「アルコールが眠気に変換される体質・眠り上戸」らしい。そういうのがあるんだ。

    すみませんねえ…」

    キミ体重重いよ。

    「一理あるっすねえ… もってくれよぉ! お前のカラダぁ!!」

    不意打ちを食らい、よろけてしまった。急に笑かすなや。

    経理の部屋の内装は、むしろ男っぽかった。木製の棚板のアイアンのシェルフ自然色をベースにしたモノトーンに寄せた家具経理はもともとはこういう奴なのだ

    無印良品と思しき匿名的なベッドに経理を押し込んで、覚悟を決めた。終電は既に消え失せていた。

    ある程度以上酔っていると、体質次第では急性アルコール中毒になりかねない。寝ているうちに吐瀉物が喉に詰まって呼吸ができなくなるケースを聞いたことがある。

    今夜、この部屋を離れる訳にはいかない。

    「ごめんなさいねえ… 増田男性なのに」そっちにワンペナ、これでチャラな。

    応答を聞かず寝入ってしまった経理を尻目に、タバコをくゆらせて一服し、冷蔵庫から引っこ抜いたコーラ缶(150ml増量)をカラにして灰皿とした。これくらいはいいだろうと思ったんだが、これが完全に裏目に出て翌朝こっぴどく叱られてしまう。息つく暇もない、情け容赦なきフルボッコだった。

    長くなったが、以上が経理に関するレポートである。俺は考え直さなければならなかった。会社には経理以外も女性がいる。そして俺たち男性についてはどうだろう。

    ここに断っておかなければならない。俺は、経理女性を捨てる観念が必ずしも妥当ものだとは考えていない。相互作用的に周りを巻き込むのは良いが、そもそも捨てずに済むなら越したことはない。

    経理なりのリミッター解除の方法が、ただそこにあったんだと思う。

    先に述べた顛末のあと俺は海外に飛ばされた。連日ケチャップマスタードの濃い味ファストフードを食みながら、自らを振り返った。結果、男性であることはむしろ自分自身をブーストする効果があるという結論に至った。

    カフェインのような働き。

    ギリギリに追い詰められた状況で「おれは男だ!」の考えが、必要エネルギー強制的に絞り出す。たちの悪いことには、深いレベルに刷り込まれ思考の習慣は常時起動型の特性なので、都合の良いときにだけ発揮させるのは、たぶん、難しい。

    ならば捨てるか。あの人のように。

    迷いを残したまま、つい先日、俺は再び日本に舞い戻ってきた。さてじゃあもう一度、元の職場で頑張りますかという矢先に、懐かしの経理から久々のラインが来たんだ。

    皮を被り直したみたいに、経理ははじめ、煮え切らないスタンプごにょごにょ言っていた。

    そういうのいいから、さっさと用件を言ってくれと頼むと、

    増田に隠していたことがある、とのこと。

    結婚が決まった、とのこと。

    おめでとう。間髪をいれずクラッカーを打ち鳴らすスタンプを出すことができた。職場の外では女性である。解っていたことだ。もちろん。

    ここ三年で知り合いの女性の八割(八人)もが結婚した。良いことだろう。人生を前に進めた、という言い方はペナルティを食らうかもしれないが。

    でも正直にぶちまけるとこのとき瞳は高速でサッカード運動を繰り広げていた。お・お・お・め・め・め・ででで

    これからどうしよう。

    何もかも押し殺して「割と仲の良い社員ふたり」の関係に落ち着く?

    この世界で誰も彼もがやってきたように。自分気持ちに蓋をして「男女の友情はあるんだ」学派に転向したフリをする。

    生活を、やっていく。

    みんながやっているように。それが男… いや人間の強さである。これこそが真の勇気である

    そんな振る舞いができるだろうか。

    「できる」んだなあ。

    どうしようもなく「可能」なんだよなあ。そういうのはさあ。

    2019-11-15

    anond:20191115111009

    正直よくわからない…会社仕事は、提出された実務経験とほぼ同じ内容なんだが、

    指示した時に、どうにも話が通じないので、どんなことができるのか聞いてみた。

    …結果、何言ってるかわからなかったよ。

    リーダーも私も頭に「?」が付いた状態で、同時に首を傾げた。

    話しているうちに、色々なことが混ざる人なんだろうね。

    本題からどんどんずれていくので、「結局なにができるの?」って元に戻る。

    成長は諦めてるし、重要度の低い雑務を与えようと思って、ちょっとやってもらったんだが、それも満足に上がってこないので、「まず、成果物ができたら、一息ついて確認すること。見直しもせず、すぐに提出しない」から教えてるよ…。

    anond:20191115012246

    逆に何ならできるんだろうな。できる事の方からアプローチできない?ってもう試してるだろうな・・・

    尻に火がつけば多少やる気になるだろうけどそれでも独自方法でやってくるんだったら厄介だな。

    成長はあきらめて、重要度の低い雑務などを担当させてはどうか?

    2019-11-03

    anond:20191031121437

    あなたはその手の仕事ちゃんとしていて偉い。

    しか自分がやってる仕事アピールはすべき。それを理解されてないならアピール不足。仕事ができないと言われても仕方ない。相手アピールするまでが仕事から

    そして職場でその種の仕事評価されないなら、その仕事は今後一切やらずに評価される仕事で結果を出そう。評価されない仕事努力してもそれは無駄仕事ができないと言われても仕方ない。あなた雑務のために雇われたなら話は別だが

    きついこと言うようだが頑張って。

    2019-10-30

    anond:20191030201853

    事実じゃん

    俺もそういうやつ足蹴にしてる自覚あるし、足蹴にされてるやつはそれはそれでヘラヘラしながら成果に直結しない雑務ばかり押し付けられてる

    成功するもしないも他人とは常に人生競争相手だという意識がないから協力という名の雑用に囚われるんだよな

    他人とやってることは緩い殺し合いぐらいの感覚じゃないと社会を正しく認識できないと思う

    2019-10-25

    使えない同僚に疲れた

    当方エンジニア

    同僚が仕事やらない&出来なさすぎて辛い。

    先輩が移動になり、その引き継ぎを一緒にやっているが

    なぜか優先順位の高くない雑務勝手に引き受けては忙しいアピールをして

    本来やるべきタスク全然やらない始末。

    おかげで引き継ぐはずだったタスクも半々の予定が1:9ぐらいに膨れてしまってる始末。

    いい勉強にはなっているが正直邪魔

    2019-10-11

    掃除当番がありますって入社前の説明必要

    弊社、中小企業

    自社ビルなのだが清掃業者も清掃員も雇っていないので日常の清掃は社員の持ち回りでやってる。

    といっても自分たちが使ってるフロアだけ、週に1回班で掃除機かけて机拭くとか、ゴミ箱ごみ集めて捨てるとか交代でトイレ掃除するとかそんな程度の掃除しかないし当たり前だが勤務時間中に済ませていいことになっている。

    夏頃、新しい事務員が入ってきた。入ってきたから↑を説明して、事務員をいれた班がトイレ掃除の日に掃除をするよう声をかけたら「それは私の仕事ではない」と怒って帰ってしまったらしい。

    意味わからんけど、それが普通なんか?

    全てを押し付けたならともかく、週に1度の当番をお願いされたら怒って帰ることなのだろうか。入社前に「当番で掃除もあります」って自分説明されなかったけどして当たり前だと思ってた、説明されなかったら自分業務じゃないからと言って掃除しなくていいのだろうか。

    雑務範囲ではないんだろうか。

    変なのー。と思いながら見てた。

    まあ、もういないんだけどね。

    2019-10-06

    VBAを書いて自尊心を保とうとする若者

    とあるIT企業にて。

    若手がみんな何かしら理由をつけてVBAを書こうとしている。

    「ここを効率化しようと思います」などといった具合で。

    情報系出て、プログラム書こうとワクワクして入ったのかな。

    毎日ドキュメント作成雑務等。

    唯一使うことが許されるエクセル自尊心を保とうとしている。

    儚いねぇ。

    2019-09-17

    []9月17日

    ○朝食:なし

    ○昼食:カロリーメイト

    ○夕食:ロールパントマトソーセージ焼きそば賞味期限が近いものを腹に詰める)

    調子

    むきゅーはややー。

    仕事適当

    帰宅してからは、電気代払ったり、タン貯金ちゃんと口座に入れたり、今月の家計簿をつけたりと、お金周りの雑務をこなしてた、毎月してることなんだけど、どうも苦手で毎月時間がかかってしまう。

    ○ポケマス

    10章のハプウ編と幕間のマジコスタケシクリアするまで。

    今日ラジオ聴きながら育成をしてた。

    エースとして活躍してもらってる星5のクリスオーダイル進化させたりなど。

    ジコスタケシは、僕の好きな悪ポケのバンギラスパートナーにしてるので、ちゃんとじっくり育ててあげたい。

    2019-09-10

    自己判断で出社しない人間評価されないのは当たり前だろ

    Aくん「私はいざという時に自分を優先します」→人手が少ない時に休む

    Bくん「私はいざという時に仕事を優先します」→人手が少ない時に穴埋め

    ほぼ同じ能力、ほぼ同じ業績の人間がいたとして、どちらが高い評価を得るのかは簡単にわかるよね。

    台風の日に出社したBくんは、Aくん達が休んでいることを顧客に告げたり、Aくん達の代わりに締め切りが迫った仕事を何とか回したり、いつもの数倍の雑務をこなしたり、そういうのに忙しくて自分仕事なんて半分も出来ないか意識の高い人からみたら大した仕事しているように見えなくても、会社からみれば十二分な仕事をしてくれているんだよね。

    Bくんがそれに対して評価を受けることで、相対的にはAくんとBくんの間に差が生まれるけど、それはBくんがプラス評価されただけでAくんはマイナス評価されたわけじゃない。

    評価ゼロサムゲームなのだとしたら、結果としてAくん達の査定マイナスになるのかも知れないけど、それはいざというときに働かなかったかマイナスというよりも、いざというときに働いてくれた人がその分プラス評価されていると言うだけだよ。

    そんなことに対してすら「納得できない」って平気で口にするの?

    Bくんに対して「お前みたいな奴らが労働力ダンピングをするから~~~~~」って文句つけ始めるの?

    それって君たちが嫌いな「人の足を引っ張ってばかりの老害」と何が違うの?

    きずけよ。

    2019-09-04

    職場の優秀な若手

    何人か大変優秀な若手社員がいて、彼らが働きやす環境作りが出来ないか考えている。

    今考えているのは3人で、それぞれ個性が違う。

    ・若手Aについて

    地頭が大変良い。答えの他無い問題に対するアプローチ問題解決に非常に長けている。どちらかというと研究者タイプ

    ・若手B

    難しい問題もすぐに理解してしまエリートタイプ問題が難しければ難しいほど燃えるタイプ。人に説明するのも上手で新人の面倒見も良い。

    ・若手C

    最新のテクノロジーなどすぐに使いこなしてしまう器用タイプ。使いこなすだけでなく、それらを使ったビジネスモデル提案なども積極的に行いどんどんアウトプットするタイプ

    とりあえず、雑用など彼らの足を引っ張るような雑務はさせず、好きなようにやらせているが、彼らが活躍すればするほど雑務が増えてしまうだろう。できれば彼らをヘッドにして業務を回すようにしたいが、マネジメント経験としては大事だが、あくまでもプレイヤーでいてほしい。

    悩むところだ。

    2019-08-18

    残業あるところに成果なし

    突発的なトラブル対応みたいに一時的に(2~3日くらいとか)業務量が上がることは仕方ないと思うけど。

    そうじゃない、慢性的残業しているところは成果出てないと思う。

    成果が出ないか残業していないではなく、残業してるから成果出ない。

    目先の作業をとにかく片付けるだけになってる

    残業状態ではとにかく目先の業務を片付けることが第一目標になる。

    その業務本質とかそういったことはどうでもよくて右から左に。

    それがちゃん効果を上げるか、行ってもよいものかどうかなどは全く考慮しない。脳死状態で手を動かすことが第一

    業務以外のことはどうでもよくなる

    たとえば1日3時間残業すると、休憩含めて拘束時間12時間

    通勤が往復2時間とすると14時間。残り10時間で飯風呂睡眠その他の雑務になる。

    6時間も寝たら4時間しか残らないな。

    それを週5でやるわけだから当然、人生の5/7はただ生きてるだけになる。

    週末にはへとへとになってるから寝てるくらいしかやることができない。

    そういう生活だと人生で一番詳しいのが仕事って状態になるので、仕事しかすることができなくなるし、他に興味もなくなっていく。

    (残業ゾンビが家に帰ってもやることがなかったり、定年後にすることがないみたいな状態になるのはこれ)

    ただ本当に仕事をするうえで大切なインプットを根こそぎ落としてしまっているので、できることは脳死作業になるから別にスキルが上がっていくわけでもない。

    信じられないミスが増える

    正常な判断力を失った残業ゾンビが行った作業はどんどん信頼性が低下していって、後から見返すとどう考えても正気じゃないミスが含まれている。

    だけど本人もそれをチェックした側も誰も気づけない。誰も正常な判断ができないから。

    そういったミスは成果に対して価値のないマイナスとなる。それを防ぐという名目で役に立たないチェック作業会議が増えて残業時間けが増える。

    残業ゾンビ残業ゾンビをつくる

    これは本当に実感があるのだが「俺が残業してるんだからお前らもしろよ」って気持ちになる。もちろん相手の都合など関係ない。

    体調不良だろうと家族の看病だろうと「ほーん休めるっていいご身分だな、仕事しろよ」って感想しか出なくなってくる。

    敬意を払う基準が成果や能力では無く労働時簡になる。政治的に正しくないのはわかっているし、もともと自分もそういう考えは大嫌いだったはずなのでまだ口には出していない。

    ---

    では単純に残業をやめればいいのだけど、すでに残業蔓延しているところはそれができない。

    長時間労働が「当たり前」になっている

    業務スケジュール長時間労働前提になっている。業務量や会議時間なども。

    まり残業込みで100%と認識されてるから残業を除くことが出来ない。

    たとえば月20日労働で160時間。1日2時間残業残業40時間とすると労働時間の合計は200時間

    残業無しの160時間から考えると1.25倍の成果(=アウトプット)が出ている。

    逆に200時間基準にすると、160/200=0.8となり残業無しの時間は8割の成果(=アウトプット)しか出せなくなる。スケジュールに影響する作業である

    から残業をやめる場合一時的に「達成目標が2割減」になることを許容しなければいけないが、目先のことしか考えない残業企業はそれができない。(できていたらとっくにやめてる)

    一時的に」と書いたのは、普通のペースに戻せば残業状態に起因する価値のないマイナスが減り、そのぶんの労力を効率化に回すことによって処理量を回復させる可能性があるからである

    (とはいえ残業状態100%と認識されていると、何をしても「残業無しでこれなら残業していたらもっと成果がでていた。評価低」と難癖つけられるので業務効率化をするメリット従業員側にないけれど)

    すでに残業代を払っているから働かせないと「損」

    これは巷に蔓延るみなし残業企業の言い分である

    あれはもともと「実質残業込み労働契約」だと考えられているから、昨今の働き方改革はしごを外されたようなものだろう。

    みなし45時間場合は、「1日10時間労働」と解釈して入社するのが正しい。「仕事が早く終わったら早く帰れるから残業代分お得」とか考えるのはあんころ餅より甘い。なぜなら「仕事は前倒しで片付ける」のが残業仕草からである

    ちなみに裁量労働も似たようなもので、あるのは「残業する裁量」のみとなる。

    残業しないと生活できない

    これはこれで割と居る。それもそのはず、基本給で年収300万の人でも月40時間残業が0になると、年937,500円のマイナスになるからかなりごつい。

    1日2時間残業をやめるだけで年収100万近く下がるとなるなら、残業した方が楽に決まってる。

    ---

    以上により、残業企業では本当の意味での成果(=売り上げ、利益事業スケールアウト)を出していくことが難しい。

    どころかむしろ、消耗した従業員の取り替え先がみつからないと事業規模を縮小することにすらなる。(人手不足黒字倒産というやつである)

    まっとうな企業は「仕事をする→余暇で疲れを癒やす情報仕入れる→仕事に生かす→成果に繋がる」といったホワイトサイクルを回して成果を積み上げていけるのだけど、残業企業は「仕事をする→仕事をする→仕事をする→退職過労死」のバッドエンドしかない。

    ただ前述したように、すでに残業に染まっているところが抜け出すのはよほどの覚悟(一時的に成果2割減)が必要になる。

    まだ残業ゾンビになっていない労働者にできるのは、残業企業に近寄らないことである

    ・みなし残業企業を避ける (裁量労働は注意深く避ける)

    残業時間の平均を見る (平均取って月30hなどと言っているところは、押し上げているものが多数存在するってことだ)

    企業理念や話を聞く (お客様第一とか言っているところは、従業員健康二の次ってことだ。あと自分で考えて動ける人材とか言っているところも注意深く避ける。むしろマネジメント層が何も考えてなくて自分で考えて動かないと駄目なだけかもしれなくて、そういうところで求められる「自分で考えて動く」こととは「自分で考えて残業する」ことである)

    リスクヘッジとしてはまず、みなし残業企業機械的に避けておくことをお勧めしたい。あとは企業によるので自分の目で確かめてくれ。

    2019-07-27

    記録

    彼の帰りを待ち続けて、幾度目かの夏が来た。

    もう二度と、会えないことは知っている。

    当時高校生だったわたしの前に颯爽と現れた彼は、いとも簡単わたしの心を奪っていった。

    年上の彼は、まだ未成年世間知らずで若さ・可愛さ・勢いだけが売りの女子高生からアプローチには目もくれず、

    仕事のためにあっちこっちを飛び回っていた。

    「何の仕事をしているの?」

    と聞いたことがある。

    「街の雑務だ」

    と言われた。

    その時は「お役所の人なのかな」と思って特に追求しなかったけど、多分違う。

    未だに彼が何の仕事をしていたのかは分からない。

    ただ彼は、いつか小説を書きたいと言っていた。

    わたしも、本を読むことは好きだったので、

    「書いたら一番に読ませてね」

    約束こじつけた。

    衝撃を受けた出会いから一転、わたしと彼は穏やかな日々を送っていた。

    彼に見合う大人の女性になろうとちょっと背伸びをしてみたり、

    一方で純粋無垢を装って彼にひっついてみたり、

    客観的に見たら可愛らしい、主観的に見たら両手で顔を覆いたくなるようなアプローチを続けていた。

    彼はそんなわたしに動じることなく、否定肯定もせず、いつだってかに見守り、そばにいさせてくれた。

    彼の、そういうところが好きだった。

    彼は少し変わっていて、不思議な人だった。

    彼の仕事もそうだけど、例えばものすごく辛いカレーが好物で、行きつけのお店には彼専用のメニューがあったりだとか、

    真顔で冗談を言ったりだとか。

    わたしカレーは甘口しか食べられない。

    母もそうで、父と結婚当初、いつものように甘口のカレーを作って食べさせたら、

    普段辛口カレーばかりだった父は口に合わず戻してしまった、という話を聞いた。

    「もしもわたしカレーを作って御馳走したら、戻しちゃう?」

    笑いながら聞いたら、

    「飲み込むよう善処する」

    と、ちょっと困ったような顔で言っていた。

    「ひとくち食べてダメだったときのために、後入れスパイスを用意しておくね!」

    「助かる」

    いつかの約束が増えるのが、嬉しかった。

    3年生の夏、進路の相談をした。

    正直わたしは、この恋を取るかやりたいことを取るか、悩んでいた。

    好きな歴史勉強をしたくて、その中でも学びたいことを学ぶためには関西とある大学に行くのがベスト

    だけど関西となると、新幹線飛行機で一本とは言え、地元にはそう頻繁に帰れない。

    彼に会いたいと思えば、連絡せずとも街をぶらつけば会えてしまうこの現状を棄てるのはもったいなくて、

    だけど妥協して別の勉強をするだとか、そういうことはしたくなかった。

    自分の思うように、後悔しないようにすればいい。俺はここにいる」

    彼はそう言った。

    最後のはわたしを宥めるために言わせてしまったのかもしれないけれど、

    言外に「待っている」と言われたようで、舞い上がってしまったのを覚えている。

    彼の、そういうところが本当に好きだった。

    あの日、珍しく彼から電話がきた。

    連絡するとしたらわたしからばかり、それも電話ではなくメールだったので、ケータイの画面を5度見位はしたと思う。

    あわてて通話ボタンを押すと同時に彼がわたしの無事を確かめてきた。

    「今どこにいる」

    「家にいる」

    「一人か?」

    「うん」

    「今から行くから、俺が着くまで戸締りをして動くな、いいな」

    「わかった」

    初めて聞いた、彼の切羽詰まった声。

    正直、何が何だかからなかったけど、彼が来てくれる、それだけで安心できた。

    彼はわたしの家に着くと、再度わたしの身に何も起こっていないか確認し、誰かへ電話を掛けた。

    多分仕事先の人だろう。

    まり聞かないように、かつ気が散らないように、わたしは静かに大人しく彼のためにお茶を淹れた。

    電話が終わると、彼はわたしに何かを言いかけて、やめた。

    わたしも、無理に聞かない方がいい気がして、黙ってお茶差し出した。

    彼は何かを考えているようだった。

    多分、わたしへ何かを、何と伝えようか、考えていたんだと思う。

    「ありがとう」

    そう言って受け取ったお茶を数分かけて飲み干した彼は、窓から外を確認し、静かに話し出した。

    「俺は、やらなくてはならないことがある」

    わたしは黙って聞いていた。

    「ずっと、小説を書きたいと思っていた。そのために、今の生き方を選んだ」

    当時のわたしには分からなかったけれど、今になって思うとあれは、覚悟を決めた目だった。

    「だが、……それはもう、出来そうにない」

    わたしには、彼の話を聞くことしかできなかった。

    直接的な表現ではなかったけど、彼にはこの未曾有の事態の中、夢を、約束を棄ててでも、やらなくちゃいけないことがあるらしく、

    それをわたしには止められないことだけは、確かだった。

    「ここは大丈夫だ。後悔の無いように生きろ」

    頷くことしかできないわたしの頭をひと撫でし、彼は立ち上がった。

    「……待ってる」

    何か言わなくちゃと、伝えたいことはたくさんあったのに、絞り出せた言葉はこの一言だけだった。

    彼は少しだけ目を見開いて、それから、「行ってくる」とだけ言って、出て行った。

    それから世間では今何が起きていることはわかったけれど、

    彼がどこへ、何をしに行ったのか、結局分からずじまいだった。

    彼がどこかへ行って10日後、彼の友人を名乗る青年が、わたしを訪ねて来た。

    その人は、彼より幾分か年下で、わたしより幾分か年上だった。

    「君に、渡さなくてはならないものがある」

    そう言ってその人は、彼がよく吸っていたタバコと、愛用していたジッポライターわたしの手のひらに乗せた。

    「『約束を守れなくてすまない。君が作った甘口カレーを、食べてみたかった。どうか幸せになってくれ』と、言っていた」

    無表情に見えるその人もまた、彼がいない事実を辛く思っていることは明白だった。

    努めて表情を消していることも。

    わたしとその人は、しばらく黙ったまま空を見上げていた。

    何も言われなくても分かっていた。

    何も言わなくても、きっと通じていた。

    わたしたちの気持ちは同じだった。

    わたしも、彼の友人も、誰も「彼が死んだ」とは明言していない。

    馬鹿なのは分かっている。

    明言していないだけで、それが事実だということも、分かってはいる。

    だけど、それを口にしたら、それが確定してしまうような気がして。

    言葉にしなければ、きっとどこかで……なんて、絶対に無い奇跡を、今もまだ願わずはいられないでいる。

    だって彼は、「行ってくる」と言ったから。

    それは、「帰ってくる」という意味を持つ言葉から

    近々、わたし婚約者結婚する。

    つの区切りとして、数人しか知らないこのことを、この匿名日記に記してみた。

    婚約者は全てを知っている。

    知ったうえで、わたしを好きだと言ってくれて、彼のことを忘れられないまま好きになってしまったわたしを愛してくれた。

    「忘れる必要はない」

    わたし懺悔を聞いた婚約者は、そう言ってくれた。

    「その人を好いていた気持ちも含めて、君の全てを愛している」

    こんなに良い男がわたし婚約者だなんて、わたし自身も驚いてはいるけれど、

    この人と生きていきたいと思った。

    後悔の無いように生きる。

    それは思っていたより難しく、実際にわたしはあの時にわたし気持ちを伝えられなかったことを一番に悔いている。

    それでも、彼の願ったことだから、出来る限り精一杯、堂々と、自信をもって今に至っているつもりだ。

    わたしは今も、帰ってこない彼を待ち続けている。

    いつか、婚約者との間に子供ができたとしても。

    いつか、子育て日常に追われるおばさんになったとしても。

    いつか、白髪や皺と格闘するおばあちゃんになったとしても。

    婚約者の隣で、彼のことを待っている。

    そして伝えたい。

    貴方がいなくなってから出来事

    哀しくて、苦しくて、辛かったけど、婚約者幸せに生きたのよ、と。

    きっと貴方は、「それは良かった」と微笑んでくれるでしょう。

    彼と、婚約者

    わたしの大好きで大切な人が2人揃ったら、それはきっと素敵な世界だ。

    この嘘のような話は、ところどころフェイクを交えている。

    匿名で、そもそもこのことを知っている人が限られているとはいえ、全てを赤裸々に全世界へ発信するほど愚かではないつもりだ。

    でも、彼がいたことは事実で、彼と過ごした日々があったのも事実だ。

    本当の事は全て、わたし死ぬまで抱えて持っていく。

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