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はてなキーワード: 伝統とは

2013-10-31

うちら」の世界

最近冷蔵庫に入ったりなんかくわえたりするのが流行りらしいです。

このへんのことについては、書こうと思ってうまくいかなくていくつか文章を放置してあったんだけど、今日、どこぞのまとめ見て不意にまとまったので書いてみる。

なおこのエントリは、本来だったらもうちょい精密に考えなきゃいけないところを、自分経験に引き寄せすぎて、ちょいとざっくりと処理しちまってるので、あんまり論としてはよいものではないです。

 

さて、件の炎上した人たちについては、バカに見える。現実問題としてアホだなあとは思うわけだが、俺自身の思想によって、バカであるという判断では終わらせられない。もしバカなのだとしたら、過去にも同様にバカはいたはずで、過去のバカと現在のバカはあまり変わらない、彼ら、彼女らだけが特異的にバカなのではない、と考えるわけだ。つまり、彼ら、あるいは彼女らが悪いというのはではなく、環境やら状況やらに理由があってこうなった、ということをまず考える。実際悪くねえかっていったらそりゃ悪いことしてるんだけど、そういう状況に至ったのにはなにがしかの理由があるはずだ、ということだ。

 

話が錯綜しそうなんで、先にだいたいのところをまとめておく。代名詞はめんどくさいから「彼ら」で統一する。

彼らの社会は「うちら」で完結する。「うちら」の外側はよくわかんないものである。よくわかんないものが干渉してくれば反発する。そして主観的には彼らは「なにも悪いことはしていない」。彼らにとって「悪いこと」とは明確な脱法行為のみである。あるいは「うちら」の結束を乱す行為だ。なにか、よくないことをしでかして、叱られたとする。しかし罰せられない。それは許されているということだ。明確な処罰が下されない限りは許されている。

彼らの感覚としては「所与の権利」の範囲が非常に広い。権利が広いため、たいていのことをしても許される「ことになっている」。許さないものがあるのだとしたら、それは許さない側の理屈おかしい。「うちらなんにも悪いことしてないのになに文句言ってくるの」ということになる。

これがメカニズムひとつである

もうひとつネットに対する態度というものがある。

彼らには「インターネット」という概念がよくわからない。よく言われることだが、たとえばTwitterならTwitterという「個別のアプリケーションがある」というのが彼らの感覚であるLINEは使ってないんでよくわからん)。実際にはそれは、インターネットの仕組みの内部で動いているサービスなのだが、ここでSNSと「うちら」の結託が起こる。SNSうちらとなるわけだ。なんとなくは「インターネット全体」という外部があることは知っていても、それが「うちら」に積極的に介入してくることは考えない。もしそれが容喙してきた場合、彼らの理屈に従えば「うちらなにも悪いことしてないのになに勝手に干渉してくんの」ということになる。ましてネット場合リアルとは違い「外部」は完全に可視範囲の外にある。おそらく彼らにしてみれば不意打ちの感覚が強いだろう。

こうして「冷凍庫に入る」という行為が「許され」、それを「うちら」の内部での武勇伝として公表し、しかし外部の存在はまったく意識しないため、炎上する可能性を想像できない。さっき見たラーメン屋のまとめでもこの流れは完全に一緒である

なぜ想像できないのか、という問題がある。

これについては「あらかじめ許されている」という感覚との関係を考えたい。所与の権利の幅が大きいということは、逆になにやっても自分たちには危害は及ばないということでもある。つまり危機意識の低さだ。その一方で、情報はどんどん入ってくる。情報が入ってくるということは、世界は有限だということでもある。「しょせんこんなもん」という見切りが先に立ってしまう。つまり彼らは「しょせんこんなもん」という有限の世界で、手足をどう動かそうと「許され」、それだけになにをやっても手応えがない。脱法スレスレ(と彼らが考えるところのこと)のことをすれば、それなりのリアクションはあるからおもしろさはある、ということだ。

 

以上、ざっとまとめるつもりだったが、これだけでかなり長くなった。

以下は蛇足といってもいいかもしれない。

俺がなにゆえこういう考えに至ったかというと、そういうもの日常的に見ているからだ。俺のブログを読んでいる人は、はてなアカウントを持っている人がわりと多いだろうし、そしてはてなはおそらくネットのなかでも特異的に高学歴の人が集まっている場所だと思う。俺はよくこのことに言及するが、根拠は「自分の周囲から聞こえてくる会話」と、ブコメなりなんなりから漠然と把握される「はてなユーザーの平均的なイメージ」との乖離があまりに大きいからだ。

どうオブラートに包んでもうまく表現できないだろうから、あえて露骨言葉を使う。この世には「低学歴の世界」というものがある。ネットからは非常に可視化されにくい場所だ。ここでは当用漢字ですらも通用しないことが多い。最近では「試飲」という言葉が通じなかったたため「ためしに飲んでもらう」という言葉に言い換えた。特定の個人に通じなかったわけではなく「ああ、これはだいたい通じないな」と思ったから言い換える結果になった。抽象的な概念はかなり通じない。そもそも「概念」という言葉のものが通じないだろう。個別具体的な事物を束ねて、現象として説明するような言葉では、なにも伝わらない。

そういう場所が現にある。

 

彼らが「インターネット」というものの全体像が把握できないと気づいたのは、バイトmixi個人情報をまるっと書いていて、そのことについて口を酸っぱくして注意してもまったく通じなかったからだ。どころか「コメント欄に知らない人が書いてたけど、悪い人じゃないっぽいから今度会ってくる」と言い出した。

善悪定かでない不特定多数人間が、自分名前ケータイ番号、職場、交遊関係アクセスしうるということがなにを意味するのか、彼らは理解できない。というより「不特定多数」という「人間一般」を思い浮かべることが難しい。彼らにとって人間とは「知人」か「知人でないもの」の区別くらいしかなく、そして「知人でないもの」は、彼ら自身がそうしたものになんの興味も持たないように、相手も自分に対して興味を抱かない「はず」の存在である

結局バイトに俺の注意が伝わったのは、実際に俺が自分PCmixiの該当ページにアクセスしてみせたからだ。

 

店頭たまるお子様たちから学んだこともある。あまり治安がよろしくない彼らだが、こちらが注意すれば、ひとまずはいなくなる。しかしまたすぐ現れる。何度注意しても同じである。こちらが見ている目の前でゴミを捨てる。カップ麺の残りはだばぁする。やりたい放題なのだが、意外にも「出入り禁止」は効果がある。ただ出入りを禁止するだけではだめで「あんたら客じゃないから」というのが効果がある。そう伝えると、彼らは裏切られたような顔をする。彼らの自意識は「客」である。客であり、買い物をしている以上「明確な犯罪でなければ」なにをしてもいい、ということになっている。実際のところ、彼らは意外なほどに万引きなどはしない。

から「俺ら客だよ?」に対しては「別に買ってもらわなくてもいい」と言う。「ほかの店を利用してくれればいいです。うちのことは利用しなくていいです」と言う。これは彼らにとって、前提となる権利全否定から裏切りにあたるわけだ。しかし諦めはわりと早い。権利保証しない以上、彼らにとって俺はいてもいなくてもいいものになったからだ。

 

こういう経験を通じて、最初に書いたような考えに至ったわけだ。

彼らの常識は、いわゆる社会常識とは異なる。異なっている以上、社会化されていない。俺はエントリとして書いた以上、彼らを社会化する方法について述べるべきだろうが、いまのところちょっとなんの対策も思い浮かばない。特にネットにああい迷惑行為をアップしてしまうような手合いだと、なにをどうやっても制御できる方法が思い浮かばない。

はいえ、そういうものはかならずなんらかの制裁を与えられるのがこの日本社会というものである。よくも悪くもそういうものだ。

で、それがネット炎上というかたちになって表れているのだと俺は思っている。

この流れは続く。続かない理由が思いつかないからだ。ひとつには彼らが炎上を避ける方法学習すればいいのだが、それにはたぶん相当の時間がかかる。どこかでの炎上があって、それを見たとしても、それと自分たちの行為が結びつかないからだ。「あれは外部で起きていることであり、うちらとは関係ない」が原則となる。また、炎上させるほうも手を緩めることはないだろう。なにしろ彼らの傍若無人なふるまいは、同世代にとってこそいちばん迷惑になる。ならば、ネットという「力」を活用しない手はない。

 

俺は、俺の思想にしたがって、彼らの存在を可能な限り正しく把握し、そこに感情的色彩を挟まない努力をしなければならない。「あれはバカで、どうにもならない」でかたづけてしまうのは、俺にとって敗北だからだ。

というような話を、車のなかでうちの奥さま相手にしていた。うちの奥さまいわく、

「だから子供できるだろ、結婚すんだろ。そうすると落ち着くんだよ。伝統芸だろ」

芸かよ。

「いまでもこの方法有効だと思うんだけど……でもなあ……昔はそういうのが有効だった理由って、暴れるだけ暴れて、それって反抗するってことだったんだけど、やるだけやれば、反抗してた大人たちはそれなりに大したもん、というところに落ち着いたからじゃん。そういうの、ないからね、いま」

「ないですか」

「ないよ。大人もいなくなりつつあるし、反抗でもない。両方の側面からアウト」

アウトですか。

さて、俺は考える。俺の常識社会常識のほうがまちがっていて、彼らの「うちら」感のほうが正しいという可能性をだ。俺には「うちら」と「うちら」が出会ったときにどうなるのか、ということについての知識がない。しいていえば、各コンビニごとに溜まる集団ひとつだけで、住み分けが成立している、ということくらいだ。

俺に考えられるのはこのへんまで。

おそらくこういうのちゃんと論じた本とかはあると思うんだけど。

同じ場所でけっこうな期間にわたって店をかまえていて、彼らが高校生のころから見てたりもするんだけど、昔だったら、男は肉体労働、女は水商売っていう上がりのかたちがあったはずなんだけど、受け皿のほうが少ないせいか「どうやって生活してんだろこいつら」と思うようなのが増えてる。

http://b.hatena.ne.jp/entry/lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/08/06/155425

2013-10-27

2013/10/27、オードリーannスペシャルウィーク感想ネガティブ感想ネタバレ注意)

スペシャルウィークの企画は、なんかロンハーブラックメールのようなことをしようとしたけど消化不良で終わった感じで、かえってロンハーや淳の偉大さがわかるというよくわからない感想を持つに至った。

とりあえず気になった点をいくつか。

ネタばらしをもっと早く

正直ドッキリと知らなかったらオードリー素人女子大生がキャッキャしてるだけなので、聞くのはしんどかったと思う。女子大生素人だし、緊張してるしでふわふわしてたし。それは当たり前だから彼女たちを責める気はしないけど。

なので、最初女子大生がたまってるところにサトミツが行くのを春日やらせて、その間に若林ネタばらしかせめてHPを見るように告知したらよかったんじゃないかな(開始後にHP更新されてドッキリ企画が説明されてて、それを作家Twitter拡散してた)みんながみんなHP見たりTwitterしてるわけじゃないから、脱落した人が多そう。

バイト責任負わせすぎ

仕掛け人バイト素人さん。いくらバイトで慣れてるし、放送サークルに入ってるとはいえ、生放送annという伝統ある番組は緊張しちゃうでしょう。わかってて聞いてたけど、うまくやれるかハラハラしてしまった。結果的にはよく頑張ってたけど。

バイトもっと強引に迫らせてもよかったんじゃないか

上記と矛盾するけど、正直あの程度じゃ物足りなかった。「こわいから手を握っていいですか?春日さんの手ってあったかいですね。…なかなか二人きりになれる機会がないから聞いちゃいますけど、春日さん私のことどう思ってますか?熟女好きだから私みたいな若いのはダメですよね。わたし春日さんのことちょっと気になるんですけど、年の差ありすますよね」とか、もっと春日が反応に困るようなのが見たかった。

バレるかもしれないけど、篠崎愛ときのドッキリで合成音声との会話も気づかなかった春日からマジにとらえる可能性が高いし、いつも引っかかってばかりだから、気づいたら気づいたでどういうリアクションをするか楽しめたんじゃないかと思う。

ネタばらし早すぎ

もうちょっと引き伸ばして春日リアクションを見たかった。

まぁこんなところです。モヤモヤしてたから書き殴ってしまいました。

最後のビトさんとかのくだりは面白かったから、またキサラメンバーでやって欲しいな。

2013-10-24

anond:20131024141108

和菓子は傷みやすいので、傷まなくするためにマズくなったのと、

伝統の釜とかもう取替えた方がいいようなのがあるからね。

頭痛がするほど甘いのや、あとあじがみょうに酸っぱくなるのとかは私もダメだわ)

 

おいしいとこのはすごくおいしいよ。有名店ていう意味じゃなくて。

プラケースに8個一列に並んで198円のモナカ、あれが一番うまいわ。

まあ井村やのあずきバーダメな人には勧めないわ。

洋菓子カスタードシューもあたりはずれあるのとおなじだとおもう。

2013-10-23

http://anond.hatelabo.jp/20131023083520

こんにちは

キリスト教徒なんですけどね。

なんか書くの余計かなとか思うんだけど書いちゃうんだよね。つい。

戒律」についてできなかったことを「ゆるしの秘蹟」(告解は古い言い方)で神様代理で「言葉ではっきり」赦してもらうんだよ。

から戒律って実は「できないことを前提にしてる」の。

でも信仰があるんだから、行いに顕れるべきだ!ってことで、「正しい」行動をするように奨められる。

あれはただそれだけのことなんですよ。

http://www.pauline.or.jp/yamamoto/yamamoto_56.php

この辺りなんかがわかりやすいかもね。

あと、神父さんや牧師さんについてなんだけど、

「体はひとつでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリスト場合も同様である」という感じに

「いい人も悪い人もすべてキリストの体(教会、の暗喩)の一部」と求道者には初心者のうちに教えるのが普通なのよん。

これはコリント信徒への手紙Ⅰの12章~13章に載ってる。

で、これに続けて、あなたへの答えが載ってる。ついでに書いてみよー。めんどくさかったら読まなくていいよ。

あなた投稿を見て、「はて?」と思った人のために書いてるつもり。

あなたがたに最高の道を教えます…(中略)…愛がなければ無に等しい」。

現実、真面目な信徒や真面目な子供教会の外でも中でも「いい評価」を受ける。

でもそれがどうかしたの?っていうのがキリスト教徒長所であり短所なんだよね。

日本人は「ごめんなさいで済むかばかやろう」なんだけど、

悪いことやりたい放題してても、「ごめんなさい」で済ませるのが教会

その「ごめんなさい」を重視するのが教会仕事から

この点で不愉快な思い、たぶんする人多いんだろうなあ。

人に赦しを請うのは後回しで、先に神様に赦しを請うから

それについては本当に申し訳ない。ウチらの優先順位神様なんだ。

もしキリスト教徒が誰かに悪いことしたのに謝りに来なかったらそれはちゃんと伝えるべき。

その時怒っても当然だと思う。


キリスト教徒は「罪を悔い改めた罪人は、等しく神に愛された存在であって、『ずっと正しく生きてきた信徒』と同じように救われる存在だ、という感覚が本当に持てているの?

どこかで、昔から仏教のような感覚で、「より修行をした僧は、より仏に近い」「偉い」存在だ、という感覚がありはしないか。」と疑っちゃうんだよね。

気持ちはわかるんだけど…死ぬ間際に簡単な洗礼を受けて天の父の元へ一直線しちゃうのも別に構わないよってのも、伝統的な教会は受け入れるよ。(※教派による)

しかもそうやって亡くなった人の死者のためのミサ(プロテスタントなら日曜礼拝の時に同時に祈る)もやります

カトリックなら大概は来週~再来週辺りにやることも多い(ハロウィン・死者の月・11月参照)。


ほら、宗教改革引き起こしルターが言ったじゃないですか。

「大いに罪を犯し、その罪を大いに悔やんで赦しをいただきなさい。そして、その赦しの大きさ(愛)を感じて、他者を愛せ。」

とね。

余計な散文お目汚し失礼しましたー

2013-10-21

http://anond.hatelabo.jp/20131021083408

馬鹿には分かりやすいかと思って。

フランスでもいいけど、あの葡萄畑を日本につくる?

量と伝統と勝てますかね?日本ワイン作る意味ありますかね?

チーズとかはどうですか?日本でわざわざ作って勝てますか?

そして、フランスの国土は日本の1.5倍でそこまで大差ねーよ。

葡萄畑の面積出してみ?

日本葡萄畑そんな作るか?

そして、関税とってまもるのも、奨励金だしてまもるのも国家としては同じことだ。

どこが?方や支出、かたや収入なんだが。で、

EU関税がなくなるということは、自動車会社の売上が上がるという事を意味していてその分国家としては税収が上がるという事を意味していて

とな?奨励金どれくらいあげればチーズ収入に変化があると?そもそも海外で売れると思ってるん?

お前の論理謎すぎるわ。

から別に国家として単にチーズに泣け、って言うならわかるがな?それにバカみたいに奨励金渡してどうすんだよ?何の意味があんだよ?アホか?馬鹿か?

国際化して競争させるなら要らないものは削除してかなきゃ意味が無いだろ?何いってんの?馬鹿なの?どういうお花畑なあたましてんの?

2013-10-18

タイトル部分(ここ)に増田URL書くのぶクマした時に見づらいなーって思っているのでやめた方がいいんじゃないのと思わなくもない。昔から増田伝統というのは知っているけれどやはり気になっている。

T/O

2013-10-14

茶道具ルンルン

茶道具セットを手に入れたのをきっかけに道具に興味が出てきて連休最後工芸展の見に行ってきた

圧倒的な精緻さと道具の存在感、伝統技術を感じさせる名品がいくつもあって

しかった この素材でも使えるんだと驚きの連続 帰りにパンフ抹茶買って

月夜に窓辺で夜景を見ながらお茶立てて飲んだ

http://anond.hatelabo.jp/20131013194916

正しい生き方について個人的に思うところを述べます

”正しい”というのは、周りから見て妥当ということですから

絶対的なものではなく、自分身の回りの状況に応じて正しさは変わってきます

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0:まず、自分友達親族などの近しい人をよく見ます

そして、次の2点で評価できるでしょう。

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1:協調している、協調できる

お互いに困ったときに助け合える状態かどうか

そのための土台として、価値観(”それは大変だな”や”それは嬉しいな”といった同情の気持ち)を共有できていること。また、助け合える生活上の余力(金銭および時間)があること。

飲み会旅行は、お互いの金銭及び時間的余力があることを確認しながら、価値観を共有する伝統的な仕組みです。

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2:自分独自の経験や知識を増やしていること。

業界内では自分はまだまだだと謙遜するかもしれないが、自分友達を中心としたコミュニティでは、自分がその道のプロである自分独自の知識や経験友達コミュニティに持ち込めるなら、あなたコミュニティでの居場所は保たれる。たとえそんなにお金がなくても、またたとえどんな変な生活をしていても。

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番外

3:友達がいない時

これはアートが行えているかどうか、すなわち、身の回り生活の中で、みんなは気づいていないが”これはいいものだ!!”、という何かを打ち出していっているかどうか

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4:その他雑感

きらびやかで美しい、とか名声や地位があってすごいとか、そういう人生はそれはそれですごいですが、”正しい生き方”⇔”間違った生き方”という枠で考えるとこんな感じかなぁ、と思って書いてみました。

2013-10-06

※願書を出すとき

大学等への進学を考えている学生社会人の皆様、こんにちは、こんばんは、おはようございます

秋です。

推薦入試の季節ですね!!

大学の事務の人が血反吐を吐く時期が今年もまたやってきました。

すでにAO入試等で合格を掴み取った方もいるかとは思いますが、ほとんどの受験生の方はこれから願書をお書きになるのではないでしょうか?

ということで本日は、涙が止まらないほどよくある願書の不備をご紹介しちゃいます

ぜひ参考にしてみてくださいね!!

1.ぶっちゃけ、願書のミスなんて合否には関係ない

はい最初からぶっちゃけしまいました。

底辺の大学になればなるほど、願書の不備やミスなんて合否に関係ありません。

あの、その……お客様の確保の方が大切だからね……。

写真が貼られていなかろうが、印鑑が押されてなかろうが、受付締切、最悪は試験日まで間に合えば何も問題はありません。

とんでもない不備があっても合格した人はたくさんいます。たくさん。

なーんだ、それじゃあ願書なんて適当に書いてもいいんだ!なんて思わないでくださいね

そういう人たちのせいで、大学中の人たちは今日終電帰りです。

合否に関係なくても心象が最悪なことには変わりないです。面倒くせーなこの野郎とか思います

2.なるべく早い時期に出して

願書の受付期間って大学受験区分で様々ですが、出来るだけ!出来るだけ早く出してほしいというのが一番の願いです。

受付期間が2週間あっても、前半1週間はほとんど願書は来ません。割と暇です。

後半1週間に殺到します。特に受付締切の1日、2日前。

締切より1日前に付けば安心だ、とお思いなんでしょうね。

先生もそう思っているかもしれません。だからギリギリまで志望動機推敲などをしているのかもしれない。

しかしそれは間違いだ!大きな間違いだ!

願書等の書類の不備が全くない、絶対ない、大丈夫!ってよっぽどの自信があるならそれでもいいんでしょうけど、

このタイミングで提出する方でも変な抜けがあったりするんですよねー。

それで、締切日までに連絡がつかないと、最悪願書が受理できずに試験が受けられないってこともありえます

で、学生さん学校先生も、忙しくて連絡が取れないってことが多々あります

そんな悲しい事態を回避するためにも、願書はなるべく早めに出しましょう。

少しでも願書が分散してくれば、大学中の人たちが寝袋を使う回数が減るので嬉しくなります

3.他人の目によるチェックは必ず入れること

志望動機を書き忘れたとか、自分名前を書いてないとか、受験料が払い込まれていないとか……

そんな初歩的なミスをするヤツなんていないだろう?ってお思いの方!

世の中はあなたが思っているより広いんです!います!何人もいます!!

どんなに小さく些細なミスでも、事務の人は確認の電話を入れたりなどしなければなりません。正式な書類だからね。

一日何百通と来る願書を処理するだけで精一杯なのに、そういう不備への対応にまで追われると、中の人はいよいよ帰れなくなります

高校生の方ならば、先生や親御さんに最終的な書類のチェックをして頂いてください。

社会人の方も出来るならば他者のチェックを入れてください。

大抵のミスはそれで防げます

正直、学生さんよりも社会人の方が不備が多く、連絡も取りにくい傾向にあります

なので、社会人の方も是非、実家のお父さんお母さんに見てもらいましょう。

4.分からないことがあったら大学電話

この書類ってどう書くの?とか、あるいは調査書出せないって言われたけれどどーすんの?とか。

からないことは分からないまま願書提出しちゃえー☆ではなく、大学電話して聞いてください。

丁寧に教えてくれますよ。

受付期間中は若干殺気立ってるかもしれないので、それよりも前に電話することをお勧めします。

以下、よくある不備を箇条書き。

・調査書にどんなことが書いてあるか、気になるのは分かる。とてもよくわかる。

 しかし、厳封されているのに開いてしまうのは褒められたことではありませんよ。

 書類偽造を疑います先生に怒られてください。

 どうしても中身が気になるなら、卒業後に改めて調査書を出してもらいましょう。

 ……先生や事務の人が悲しい顔をするかもしれないけれど。

先生、日付や各種印がない調査書は調査書じゃありません。そこは2,3回チェックしてください。

・たとえば現役高校生として、平成25年3月卒業だと、今年の春に卒業したことになっちゃますよ。

 既卒者の方は、卒業年月をうろ覚えされてはいませんか?

 卒業証書なりを見てご確認くださいませ。

・住所と電話番号を書かない方は滅多にいなけれど、どうしてか、氏名を書かない方はそれなりにいる不思議

 ふりがなもちゃんと書きましょう。

・修正テープの使用や、訂正印を使用しない人も良くいます

 実はあんまり気にしないけれど、何だかなって思います

 願書ってやはり正式な書類になるので、ウチみたいなFラン大学ならまだしも、伝統のある大学さんだとどうなるか分かりませんよ。

 伝統のある大学に勤めたことがないので分からないけれど!

写真カットする際はキレイにね。

 全員が全員、写真館で撮るわけではないし、むしろスピード写真で済ませる人の方が多いのは分かるけれど、

 写真がヨレヨレだと見栄えが悪くなります

 これは不備ではありませんが、試験官が最初あなたの顔を見ることになるのはこの写真なので、きちんとまっすぐ切りましょう。

切手の貼り忘れ厳禁。また、なるべく少ない枚数で済ませましょう。少ない方が何かと楽なんです。

まさかとは思いますが試験お金、払い忘れたってことはないですよね?

 これこそ、締切まで間に合わなければそれでおしまいになる大切なところなので、確実にお支払いください。

 大学は金の亡者と言われても仕方ないけれど、それはそれでお願いします。

 

同業者様、いらっしゃいましたら補足をお願いいたします。

私は明日から泣きながら推薦入試の願書の処理です。

今年は終電に乗る回数を減らしたいなあ。

今夜、日本競馬歴史が変わります

フランスで行われる凱旋門賞に2頭の日本馬が出走する。


凱旋門賞とは簡単に言うと世界一サラブレッドを決めるレースで、これに勝つことが世界中ホースマンの夢でもある。

毎年世界一称号を目指して世界中の強豪馬がフランスロンシャン競馬場に集結するけれども、今年で92回目を迎える伝統レースなのにもかかわらず、未だにヨーロッパの馬以外が勝利したことはない。

44年前、第48回凱旋門賞スピードシンボリという馬が参戦したのを皮切りに、日本ビッグレースをいくつも優勝してきた数多くの名馬が凱旋門賞に挑戦してきたが、その多くは海外の怪物馬たちに全く歯が立たず、今までの最高着順は2着、かの有名なディープインパクトでさえ3着(のち失格)に敗れた。

欧州ホースマンには彼らの矜持があるために日本には何としても勝たせたくないのであろう、勝利の壁は実に高い。

けれども少しずつその壁が低くなってきていることも事実である日本競馬界は44年前とは比べものにならないくらいの発展を遂げてきたのだ。


さて、今夜凱旋門賞に出走する日本馬の一頭の名は、「オルフェーヴル」。第78代日本ダービー馬であり、史上7頭目のクラシック三冠馬でもある。

オルフェーヴルはまさに歴代屈指の名馬で、世界中を見渡してもこの馬を凌ぐほどの馬はなかなか見当たらない。

騎乗した騎手を振り落としてしまうほどの激しい気性の持ち主だが、その気性がレースではプラスに転じ、獰猛な闘争心でもって他馬をあっという間に抜き去ってゆく。

しかしその気性はレース中にマイナスの面を露呈する場合もある。話題になったのが去年の「阪神大賞典」というレース

このレース中、オルフェーヴル騎手の指示に背き、本来なら後ろの方でレースを進めるはずのこの馬が、一気に先頭にまで躍り出てしまった。

先頭に立ったことでレースが終わったと馬が勘違いしたのか、何とコーナーのカーブの所で突然失速し、外へ逸走、最後方近くにまで下がってしまったのである

1倍台前半の圧倒的人気を背負った馬のアクシデントに、馬券を買っていたファンは目の前が真っ暗になったであろう。

だがオルフェーヴルはやはりただの馬ではなかったのだ。失速した直後、まだ一生懸命走っている馬たちを見つけたとたん、レースが終わっていないことに気がつき、負けてたまるかとそこから一気に加速、さすがに最後はバテたものの、結果は何となんと2着であった。運動会の長距離走で、いったん走るのを諦めておきながら再びやる気を興して先頭に迫ろうとすることな自分にはまったく考えられない。

とにかく、野蛮で規格外破天荒、この馬は普通の馬ではないのである

何としても世界一称号を手に入れなければならない義務を背負う池江調教師世界的名ジョッキーのスミヨン騎手らは、並々ならぬ闘志を秘めて本番に向かう。


凱旋門賞に出走するもう一頭の日本馬は、「キズナ」。第80代日本ダービーである

オルフェーヴルが5歳という円熟期を迎えているのに対して、キズナはまだ3歳のピチピチの若者だ。オルフェーヴルが嵐だとすればキズナセクシーゾーン。(ジャニーズのことはよく知らないが多分あってる)

キズナ」という素晴らしい名前は、武豊騎手佐々木調教師前田オーナー、そして負傷する前にこの馬に乗っていた佐藤騎手たちの「絆」を見事に表している。

今年5月に行われた、世代の頂点を決める日本ダービーでは、武豊騎手を背に大外から豪快に差しきって優勝した。

さら海外デビュー戦となった先月の前哨戦ニエル賞でも、前評判を覆し、大外から豪快な伸び足をみせ、今年の英国ダービー馬を振り切って優勝。

日本馬と日本人騎手凱旋門賞初優勝に期待感は最高潮である

ちなみに、この馬は、7年前やはり武豊騎手を背にして凱旋門賞に挑戦したディープインパクトの子供で、親父の忘れ物を取りにいく意味につけても、実にロマンがあるのだ。


昨年、日本中の期待を受けて出走したオルフェーヴルは、いちどは先頭に立って他馬を突き放しておきながら、最後最後に失速して人気薄の牝馬差しきられ、悔しい悔しい2着だった。

新たな歴史を刻む現実味がいよいよ帯びてきたように思えるけれども、実際海外の強豪馬は「怪物」だらけで、欧州ホースマンのプライドもあり、今年もそう簡単には勝たせてくれないと思う。

しかし少なくとも歴代の日本馬14頭が敗れ去った過去凱旋門賞比較すれば、今年に最もチャンスがあることは間違いない。


こんなに長々と競馬のことを連ねて申し訳ないけれども、ふだん競馬に興味の無い方々にも、今夜のレースはぜひとも見てほしいと思い書くことにした。

今夜23時からテレビ中継があるので、一緒に歴史的瞬間を共有していただければ幸いです。

2013-10-02

http://anond.hatelabo.jp/20131001115840

ぜんぶMMOあるあるでしかいね

特にFF14は、MMOの悪しき伝統だけしっかり受け継いだセンスのなさ。

根本的な設計思想が凡庸で、むしろ最近中国台湾MMOのほうが、よほどストレスフリー

役割分担ははっきりさせず、基本全員がアタッカーだったり、

IDクエも、メインストーリーの進行には必須ではなくなってる。

自動戦闘自動移動(瞬間移動)もBOTなみに充実して、これは雰囲気トレードオフだが、

かえって「何がメインの遊びなのか」を明確化してる。つまり探検戦闘ではなく、

キャラが強くなること」「それを自慢できること」あるいは「アイテム収集」が中核。アイテム課金との相性も良い。

こういうのと差別化するなら、一本道クエストを撤廃するくらいの改革が必要だったろうに。

2013-10-01

池袋

池袋、それも西口(北西側)と言えば「中国人街」というステレオタイプ偏見がある。

確かに中国人が多いのは事実だが、絶対数では日本人の方が多い。

先日、「ふくろ祭り」という池袋地元祭りがあった。

この祭りはあまり都内では知名度少ないが、規模的には都内でも有数の祭りである

元は池袋北西側、「中国人が多い」側に立地する御嶽神社例大祭がグレードアップされたもので、町内会毎(氏子毎)に盛大な神輿池袋駅前に繰り出し、子供神輿なんかも繰り出す。

この祭りを見ていると、池袋西口方面地元中小自営業者が多い下町の街、保守の街なんだな、と実感する。

(このエリアは3階建て程度の店舗住宅の類が密集している)

小説池袋ウエストゲートパーク」は、こういう風土のもとに成立している。

間違っても、渋谷とかではあの小説は成立しない。

このような伝統的な街の木賃アパートに、1990以降、徐々に中国東北系の中国人が流入して行った。

何も知らない人は、「池袋中国人だらけ」と誤解しそうだが、実は3階建て事務所兼住居に自民党池袋民が住み、その隣の木賃アパート中国人が住む、そういう構図である

以前いきなり「東京中華街構想」というのがぶち上げられ、その後沙汰闇になったが、そういう保守池袋民だから、この構想に安易に賛同できない訳だ。

2013-09-28

http://www.riabou.net/entry/2013/09/26/224354ブコメが非公開でモニョる

まあ、なんつーか、私怨系。読んでも面白くない。

ものの分かった人間なら、こんな増田読むより

http://stanza-citta.com/bun/category/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%81%AE%E8%BE%BF%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%81%93

読んどけってだけの話。

本題

艦これから始まる海軍歴史

http://www.riabou.net/entry/2013/09/26/224354


ってのがあって。まあ当方軍オタなんで、うっかりミスとかは笑って流せても、ドヤ顔史実とまるで違うことを書いてあるとムカツクのは避けられない。若い頃はコメント欄喧嘩売りに行って当然、ぐらいの行動力はあったが、おっさんになったのでブコメで一番気になったことだけ指摘しておいた。

そしたら、

ブクマコメントミスがあるとか指摘してる人たちもいるけど、そゆ人らがちゃんと情報出してくれることもどうせないのだよなー


ってえらく挑戦的なブコメを(自分に向けたものかは分からないが)書いてる人がいた。その後さら

「ページ作者の希望によりブックマークの一覧は非表示に設定されています

になってさらモヤモヤミスの指摘が図星だから消したのかよ、みたいなネガティブ全開思考に。

まあ「分かりやす物語」を優先して書いたらあんなかたちになるかな、とは思わなくもない。思わなくもないけど、史実史実でないかといわれたら困る。

以下蛇足

=====

戦艦歴史適当


日露戦争ドレッドノート

日露戦争はそれまでの常識をいろいろ覆した戦争だった。

全部書くとキリがないので海軍兵備に与えた一番大きな影響だけ書くと、

「遠くから大砲を撃っても戦艦は沈まない、という常識を覆した」

ことになる。それまでの常識では、戦艦の主砲とは取扱が難しく、発射準備も大変で撃てる回数も少なく狙いを付けるのも難しい、と弱点だらけで、海上での決戦で使い物になるとは思われてなかった。

ところが、アドミラルトーゴーに率いられた日本海軍は、常識外れの遠距離の交戦で、大量の大口径砲を効果的に使い、ロシア艦隊を完膚無きまでに叩きのめしてしまった。

この結果、「この常識って実は時代遅れじゃね?」とこっそり疑っていた人たちが一気に表舞台に登場、各国ともその教訓を適用させた新型戦艦の建造に一斉に走る。その競争に勝って新戦艦の第一号の栄誉を担ったのがイギリスの「ドレッドノート」であり、以後その名に倣って新世代の戦艦ド級戦艦、あるいはそれを超えるという意味超ド級戦艦などと呼ばれるようになった。

第一次世界大戦

話を端折って第一次世界大戦が勃発&終了。

実は日露戦争から大戦勃発まで10しかないのだが、この間の戦艦を巡る話を書いてると本の1冊ぐらいの分量はすぐに埋まるので端折るしかない。

大戦の教訓は、実は日露戦争と比べると分かりにくい。10年後に分かりやすい答え合わせのできた日露戦争と異なり、両次大戦の間には20年の時間があり、そこに軍縮条約世界恐慌という、全列強の軍備を歪めた/正したイベントが転がっているせいである。また、参戦国によって教訓の受容の仕方(解釈)も違っていたせいでもある。

といっても分かりにくいと言って逃げているわけにも行かないので、いくつか項目を挙げる。

戦艦時代終焉

後知恵で言えば、ドレッドノートによって始まったはずの「戦艦時代」はこの戦争中に終わった。

大金を投じて整備された戦艦群は、戦争に大して影響を与えなかった。戦艦同士が殴り合う大海戦こそ起きたものの、それで戦争の展開も国家の命運は、ほとんど変わらなかった。仮に何らかの代替手段があれば、この時点で戦艦という兵器が滅んでも不思議ではない位、悪いニュースである

また、戦争中、イギリスを一番脅かしたのは、ドイツ戦艦ではなく潜水艦だった。島国イギリス必要とする、物資を運ぶ船を沈めまくり、危機的な状況に追い込んでいる。

それなのに、戦艦では潜水艦を攻撃できない。

「一番の脅威になった敵に対抗できない、そんなものが主力兵器と言えるのか?」とも論難されるようになったわけである

もちろん、潜水艦以外の普通艦船相手なら、戦艦はなんなく撃沈できたし、潜水艦能力自体もまだまださっぱりだったので、戦艦存在意義自体が否定されたわけではなかった。しかし、この理由は一世代後、二次大戦が終わってから戦艦にとどめを刺すことになる(後述、しないかも)。

航空時代の開幕

「空」という新しい戦場が導入され、攻撃力はともかく、偵察力が爆発的に向上したことで、海軍のあり方が大きく変わることになった。

それまで、敵艦隊を見つけるには、偵察艦を方々に派遣してマストの上から見張るという手段しかなかった。航空技術はそれを変えた。つまり、遙かに高速で遙かに高い場所から偵察できるようになった。

大戦当時、飛行船で空から偵察する、という圧倒的なアドバンテージドイツ海軍は有していた。

イギリスにそんな結構ものはなかった。さりとて、航空機は発達途上であり、飛行船ほどの長距離を飛べる飛行機もなかった。やむなく、海面を滑走路とする航空機水上機を使おう、として、北海気象条件に阻まれる。

海だから波浪という物があり、荒れやす北海気候水上機実用性をがつんと引き下げた。

この偵察能力の差は決定的な物であり、イギリス海軍が規模と伝統で劣るはずのドイツ海軍相手に苦しい戦いを余儀なくされる大きな原因となった。一方が相手がどこにいるかを察知し、他方が何の情報も持たないなら、それは勝負になるはずはない。

誰が考えても、空を支配できない海軍に将来がないことは明白だった。

イギリス水上機に見切りをつけ、普通航空機運用できる艦艇の開発に取り組むことになる。航空母艦誕生である

高速戦艦時代(未遂)

先述の如き変化はあったが、列強海軍は引きつづき、より強力な戦艦を求めていた。理由は色々あるが、

「敵が戦艦で攻めてきたら戦艦でないと対抗できない」

が最大の物で、「相手が持っているから対抗するために必要」というたいていの軍備に適用できる理屈がこの場合にも機能した。

そこで各国は第一次世界大戦の教訓を反映させ、より高速で、より防御力に優れ、より攻撃力の高い戦艦を作ろう、としたところで、その高価さに気付くこととなった。最先端技術の塊になった当時の新型戦艦は、作って運用するだけでもとんでもない金食い虫だった。

無理矢理現代に置き換えると、最先端スーパーコンピューターと巨大な工業プラントを合体させたでっかい超合金の塊を、高速で自在に航行させるようなものから、まあ、安いはずはない。

日本海軍整備計画だった『八八艦隊』など、国家予算に占める割合が3割4割は当たり前というとんでもない代物となった。

日本より遙かに豊かだった米英にしても「これなんか違くね?」と政治家たちが考え始めるようになった。

もちろん、戦争差し迫っているとか、他に代替手段がないとかであれば、無理してでも兵器を作らねばならない。ならないが、当時はそんな世界情勢ではなかった。

結果、軍縮会議が開かれ、各国は軍備に制限をかけることとなった。


条約後の世界と軍備

よくある誤解として、

太平洋戦争が始まるまで、各国の海軍兵備に対する考え方とは大艦巨砲主義で、戦艦がすべてだと思われていた」というのがある。間違いである。。

実際には、第一次世界大戦後の世界では、

戦艦は高価なばかりで戦争の役に立たない」「戦艦廃止も現実的な選択肢」 >

というのは一定以上の有力な考えだった。先述のように、戦争の展開を見るかかぎり、戦艦はあまり役に立ってなかったように見えるし、先述のように「相手が持っているから対抗するために必要」だったら、話し合って削減していけば、いずれは廃止できるという理論も成り立つ。

逆に、英独間で行われた戦艦の建造競争両国間の緊張を高めて一次大戦の一因になったという見方もある。 つまり、話し合いで軍備を制限すれば、軍事費節約できて納税者が喜ぶだけでなく、世界が多少は平和に近づき、さらには軍人が欲しがっている新兵器の開発・配備の余地だって増す、という「三方良し」が期待できた。

一応、「航空機が発達すれば戦艦など楽々撃沈できるようになる」と主張する過激な航空論者(この時点では過激を通り越して電波系と言われても仕方ないレベル)が一部に存在して、「いや、戦艦の防御力を強化すれば航空攻撃にも十分対応できる」とする戦艦主義者(この時点ではこちらが正論)と論争を繰り広げていたりもしたが、本筋ではない。

本筋、つまり実務者たちは、太平洋戦争始まるよりもずっと前に、新兵器、つまり空母」を配備してなければ勝てない、という正解に到達していた。 >
けれども海軍中枢と政府の間で戦艦vs航空機論争が繰り広げられる中で、現場艦隊指揮官達はそんな論争の行方とはまったく別につの結論に達しつつありました。それは「空母がなければ艦隊決戦は勝利できない」という認識です。航空機戦艦を撃沈できようができまいが、海戦で敵空母を撃破してしまえば味方艦隊は一方的な砲戦観測ができ、遠距離砲戦で圧倒的な優位に立てるからです。そして戦艦を撃沈できるかどうかは別として爆撃、雷撃も自由に実施できます。 >

まり戦艦の最大の存在理由、 「敵が戦艦で攻めてきたら戦艦でないと対抗できない」に、新しいルール、 「敵が空母を連れた戦艦で攻めてきたら、こちらに空母がいないと、戦艦でも対抗できない」が追加されたのである

航空過激派の主張に反し、当時、航空機で本当に新型戦艦を撃沈できるかは、まったくの未知数で正解は不明だった。 だが、防御力に劣る、つまり戦艦よりも弱い船なら撃沈できる、あるいは撃沈できるようになる事は、ほぼ確定していた。 一方に空母がいて、もう一方に空母がなければ(あるいは撃破されてしまえば)、偵察力で致命的な差が出た上で、戦艦以外の船が撃沈され放題の逆ボーナスステージに強制突入することになる。

>
こうして「空母は敵空母発見次第、敵戦艦ではなく敵空母に対して攻撃隊を指向する」という海戦ドクトリン確立され、マニュアル化されます1930年代日本海軍が強く意識していた「アメリカ海軍制空権下での艦隊決戦という概念」とはこうした考え方です。海戦空母が無ければ勝てないことは空母を含む艦隊の演習を繰り返すだけで確信される極めて明快で誰もが理解できる事実でした。海軍中枢と政府との間で交された「戦艦vs航空機」などといった派手な議論は現場艦隊にとってはどうでも良かったのです。 >

言い替えるとこの時点で来るべき海戦の想定展開とは、

航空機で敵艦隊を探し、先に発見する。発見したら、空母から攻撃隊を出して相手の空母を最優先で叩く。空母が撃破された側はとんでもなく不利になる」

というものになった。 何のことはない、史実太平洋戦争の諸海戦のものである
まり、 >
戦争で使われた艦の多くは、 大戦が始まる前にすでに建造されました。太平洋戦争をまだ知らない設計者や軍人が、「次の戦争はこうなるだろう」という予想のもとで作った艦です。しかし彼らの予想は全て覆され、艦艇たちは思いもよらない戦いに挑むことになりました。 >

というのはドラマチックで面白い表現かもしれないが、正確ではない。

2013-09-24

レガシー航空会社による「若年男女 マッチングシートサービス

最近フェイスブック等を使って「ソーシャルランチ斡旋サイト」とか

飲み会斡旋サイト」「コーヒーミーティング斡旋サイト」が流行っている。

いわゆる「ソーシャルマッチングサービス」だが、これをうまく「男女の出会い」に生かして、

少子化対策活用できないか

出会いサービス」というと、「結婚まで至らない、お遊び・いかがわしい不純交際」的響きがあるが、

もっと真剣結婚まで見据えたサービス

恐らくフェイスブックマッチングサービスでも、「真剣男女交際系」なサービスはあるとは思うが、

フェイスブック自体が、偽名でも登録可能なザルサービスであり、あまり期待できない。

フェイスブックに某有名「男子校出身の「女性」登録があって、思わず吹いた。

ところで、航空会社は搭乗する際に、乗客の氏名・年齢・性別情報を要求する。

国内線場合は、身分証明を要求していないので、偽名での搭乗を100%阻止できないが、

比較的、「本当の氏名年齢性別」を乗客の皆さんは記入しているようである

フェイスブックの「実名」よりは、遥かに信憑性は高い。

そして、クレジットカード決済搭乗の場合は、実名・実年齢・実性別確率はほぼ100%となる。

しかし、航空会社は、せっかくの個人情報を、航空保安以外の面では、あまり活用」していない。

そして、伝統航空会社(レガシーキャリア)は、格安航空会社(LCC)に価格で押され、

サービス面でなかなか対抗策を打ち出せない。

ということで、レガシーキャリア活性化と、少子化対策一石二鳥策。

例えば、羽田新千歳フライトで、

マッチングシートを希望する、(20歳~34歳)女性には、マッチングシート窓側を指定させ」

マッチングシートを希望する、(20歳~34歳)男性には、マッチングシート窓側の隣の席を指定させる」

これによって、「マッチングシートを希望する女性」と「マッチングシートを希望する男性」は、見事「隣同士」に着席することになる。

隣に座っている人は、「多少は出会いを期待している異性」なんだろうから勇気を持って声掛けしやすい。

マッチングシートを希望する場合クレジットカード利用に限定することにより、

性別・年齢の虚偽申告をほぼ0%にすることができる。

まり、「マッチングシートを希望すれば、かなりの確度で、20~35歳の異性が座ってくれる」ことになる。

もっとも、残念ながらマッチング希望する異性が現れない可能性も、あるにはある。

 その際は「マッチング不成立でした」と伝えることになる。

羽田新千歳フライトは2時間弱。

男女が「見合い」するのは、丁度適当時間である

フィーリングが合えば、お互いにメアドケータイ番号を交換すればいい。

或いは、「お互い一緒に北海道旅行」なんて発展系も、あるかもしれない。

※そもそも、同じ方面航空機に搭乗している、ということは、「趣味が一致する」可能性が高い訳であり、

 その分、フィーリングも合いやすい可能性がある。

フィーリングが合わなければ、そのまま別れればいい。

時間として「たったの2時間弱」なのだから、「合ってる時間が勿体無い」なんてことはない。

※そもそも、何もしなければ「退屈な機内のムダ時間」でしかない。

 「ムダ時間有効活用」と考えれば、得することはあっても、損することはあまりない。

関係を深める」のにも2時間弱は適切な長さだし、「別れても後腐れない」と言う点でも、2時間弱は絶妙な長さである

北海道に行くのに、LCCじゃなく、レガシーキャリアを利用するだけの経済力の持ち主」なんだから

からかい半分の参加者」は、そんなに出てこない。

いかがわしい出会い系サイト場合、参加のハードルが低いが為に、「真剣じゃない」参加者が質を下げている。

レガシーキャリア航空券代を要求することで、「マッチングシート参加者の選別」が図れる。

そして、このサービスは「レガシーキャリアならではのサービス」であり、LCCとの差別化が図れる点でも、ポイントが高い。

なぜなら、LCCの場合、座席指定が効かないケースが多いかである

シートマッチングサービス参加希望からしても、これは「そんなに気恥ずかしくない」サービスである

どうしても「結婚相談所」とか「お見合いサービス」というと、「気恥ずかしい」「気後れしてしまう」キライがあるが、

このサービス場合は、「レガシーキャリア航空券購入時に、サービス付帯を申告するだけ」なので、気が楽である

あと、細かい配慮として、「どの席がマッチングシートなのか?」は、他の乗客には「バレないよう」にする。

マッチングシートを固定してしまうと、「ああ、あの席に座っている男女、マッチングシートに座ってやがる」と好奇の目で見られてしまう。

というか、マッチングシート希望者の数によって、

「7時のフライトでは、マッチングシートを5組設定」

「10時のフライトでは、マッチングシートを7組設定」とフレキシブルにするのがいいだろう。

このようなマッチングシートフライトサービスが成立するには、一定以上のフライト時間が前提となろだろう。

羽田伊丹のような短距離路線だと、いささか厳しい。

やはり、羽田北海道羽田九州沖縄中部伊丹関西北海道程度のフライト時間必要になってくると思う。

国際線でも設定してもいいが、日本アメリカ欧州のような長時間フライトだと、

時間が長すぎて、うまく行かない場合に気まずい」かもしれない。

国際線なら、対アジアのような短時間路線になるだろう。

むかしは、大きな声で物を言う・声の大きな人という比喩表現があるように

大きな声=良い事という価値観だったからな。

声が小さい!と怒るのも仕方がないとは思う。

拡声器がないような時代から伝統からな。

そういう文化の人がいるという事は尊重する。

ただ、僕らはEメールネット掲示板世代なので、声の大きいという概念があまりないのも尊重してほしい。

2013-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20130923202433

一番楽なのは既成のデザイン適当一言書いて出す、っていう形なんだから、その理屈は無理あるって。

んなこと言ったら「出さない」が最も楽になるだろう。

既製デザインだと明らかに手抜きだろう。

写真だと、手抜きとは言え、それは自分たち唯一のものだし、受け取る側としても一応ちゃんとしたものを送ってきたんだな、という認識になる人は多いと思うよ?

少なくとも市販の送られて来たら、え?って思う人は居る。

あんたが幸せ見て氏ね、って思ってるかもしれないけど、

それ以上に出来合いのその辺で買ったのを送られてきたら、今度はただただ手抜きで送るだけおくりやがって氏ね、ってなるでしょ?なんなの?何がそんなに嫌なの?

いや、君を叩きたくてやってるわけじゃないんだけど、君は子持ち側を擁護したいって気持ちが根本にあるんだね。

別に擁護も糞も、そういう伝統芸ってだけの話じゃん。。。

子持ちじゃなくても、結婚しただけでも二人の写真送ったりもあるけど、別にいいじゃん?それこそ結婚式やっておめでとう、ってのと同レベルなんだけど。

根本感情を排して話すのは難しいかもしれないけど、ちょっとだけフラットな気持ちになって考えてみてくれると嬉しいな。

から別に根本感情なんてないし。年賀状なんて毎年面倒だけど仕方なく送ってる人がほとんどじゃん。

老人たちはそれを楽しみに手の込んだ手書きとかしたりしてるけど、大半は仕方なく出してる人がほとんど。

でも、それで相手がちょっと手の込んだ物を送ってきた時、こちらが市販の物に、今年もよろしくお願いします、だけで送ったら失礼だも、って思うでしょ?

それが良いかいか、って事自体は別として、そう思ってしまって失礼のないように、相手の気を悪くしないように、って思うでしょ。

そんな時に、写真はって送れば、それはその人唯一だし、受け取る側も、それを「幸せ氏ね」と思うかどうかは別としても、

市販のものをただもらうよりは、一応ちゃんと送ってくれたんだ、とは受け取るでしょう?違う?

なぜフランス革命は分かりにくいのか

フランス革命は、平民(第三身分)が旧体制を打破した革命である

のように説明されることがあります。この説明は間違っているわけではありませんが、「平民」という均質な集団一丸となって何かをしたかのような誤解を与える点で、フランス革命の内容を分かりにくくもしています

平民(第三身分)は、農民都市の下層住民を総称した民衆と、民衆よりも裕福な中間層であるブルジョワからなります(職人を雇わず家族だけで仕事をしている親方や店主ぐらいが下層のブルジョワ民衆との境界層です)。しかブルジョワ民衆意識の上でも利害的にもあまり仲がよくありません。

ブルジョワ民衆は協力関係にあるよりもむしろ敵対しており、それぞれ自律的に行動していたととらえる方が、フランス革命の動向が分かりやすくなります

実際にフランス革命の流れを追ってみます

革命が始まるまで

普通フランス革命の期間は、バスティーユが襲撃される1789年7月からロベスピエールが処刑され恐怖政治が終わる1794年7月までの5年間、またはナポレオン総裁政府軍事クーデターで倒す1799年11月までの10年間とされます

しかしその当時フランス社会構造がどのようなものフランス革命が始まるまでどのような進展があったを知っていた方が、フランス革命の推移もわかりやすくなります

わかりやすくなるのですが、ここではバッサリはぶきますブルジョワ民衆がそれぞれ自律的な勢力であるという複合革命論の考え方を前提にして書かれた

などを読んでみてください。

またもっと伝統的な、革命の精神を称揚するタイプの解説として

があります。こちらのタイプの説明の方が分かりやすいという人もいるでしょう。

革命の始まり(1789年 5月~10月)

(ヴェルサイユで開かれた全国三部会は、第三身分強硬姿勢により憲法制定の議会に変身し、バスティーユ襲撃後の国内混乱を利用し封建的特権の廃止に至ります)

1789年5月5日ヴェルサイユ(パリから約25キロ)で始まった全国三部会は、採決形式でもめ審議に入らないまま紛糾します。第三身分強硬姿勢を崩さず、特権身分の中にも第三身分への同調者が出たこともあり、7月9日に憲法制定国民会議として再出発します。

しか7月11日に第三身分に融和的な財務長官ネッケルが罷免され、これがパリが伝わるとパリ市民は王の軍事行動が近いと恐れ、自衛のための食料調達武器調達に動き、焼き討ちや略奪が発生します。富裕市民政府軍隊への対抗と秩序維持のため常設委員会を設置し民兵組織します。

7月14日にはバスティーユの要塞に武器の引き渡しを求めて民衆殺到し、バスティーユ内で交渉が続くさなか襲撃が始まりバスティーユは陥落します。市庁舎まで連行された司令官ドローネーは群集に引き込まれて殺され、市長フレッセルも射殺されます

新たに組織されたパリ市当局ブルジョワ民兵(国民衛兵)を国王政府は追認せざるをえず、他のほとんどの都市でもブルジョワが市政の実権を握ることになります

一方バスティーユ占拠の報を受けた農村では、貴族が浮浪者を雇って報復をおこなうという噂が広がり、その恐怖から各地で領主の館の襲撃が行われ、「大恐怖」と呼ばれるパニック状態になります

自由主義貴族だけでなくブルジョワ議員の多くも地主であるため民衆の騒乱は早急に鎮める必要がありますが、正規の軍隊に頼ることは王や保守貴族の立場を強めることになるのでできません。そうしたなか8月4日の決議が行われます

8月4日閉会後の夜に抜き打ち的に再開された議会で、自由派貴族によって領主特権の廃止が提案され、熱狂的興奮のなか課税特権の廃止など諸特権の廃止が次々と宣言されます。大恐怖の圧力を利用して封建的特権の廃止に成功し、農民の騒乱も沈静化していきます

これで憲法の議論が進むようになり、8月26日には人権宣言が採択されます

しかし王は特権廃止の法令人権宣言批准せず、9月末には治安維持名目ヴェルサイユ軍隊を集結させます

10月5日食糧危機を訴えるパリ民衆ヴェルサイユに行進し国民衛兵がそれに続き、民衆は窮状を訴え国民衛兵は王に圧力を加えます。王は法令人権宣言批准、翌日には王一家はパリのテュイルリ宮に移されます。続いて議会パリに移り、ここから憲法と法令の議論が本格化していきます。一方で亡命する貴族が増えていき、国内政治分裂も本格化していきます

91年憲法の制定まで(89年末~91年9月) (革命勃発後1年目、2年目)

(91年半ばまではフランス革命期としては平穏な時期ですが、この時期に国内の対立が進んでいきます。また国王の逃亡未遂が発覚するヴァレンヌ逃亡事件(91年6月)によって王の威信が失墜し戦争を望む声が高まります)

議会パリに移り、諸特権廃止の内容や具体的な法律が決められていきます。ヴァレンヌ事件が起こるまで比較平穏とされる時期ですが、国内にさまざまな対立が生じていきます

1789年後半から91年にかけて、議会外に政治組織が形成されていき対立の構図ができていきます

また各地で反領主騒乱が発生していますが、そうした騒乱は徐々に革命反革命かという政治的な枠組みで解釈されていくようになります

さらに聖職者民事基本法をめぐって宣誓拒否問題が起こりますカトリック聖職者の多くは革命には好意的でしたが、叙任式における宣誓義務に対して大多数が拒否をします。議会からの警告が出されますが、地方によって大きくバラツキがあるものフランス全体で約半数の司祭が拒否します。教皇ピウス6世が民事基本法を否認したこともあってカトリックは内部分裂する事態になります。宣誓拒否司祭とそのもとにあるカトリック民衆は「反革命」に押しやられ、のちのヴァンデの反乱(ヴァンデ戦争 1793年3月~)の原因の一つになります

91年6月に国王一家がパリから逃亡し途中で発見されるというヴァレンヌ逃亡事件が起こります

これを受けて、外国支援された亡命貴族が攻めてくる、外国侵略が始まるという考えが広がり、国王救出を目的とした外国人が侵入してくるという予想から国民衛兵による警戒体制しかます

7月には主要な政治組織であるジャコバンクラブが、王の廃位共和制要求する請願書をめぐって分裂し、多数派の穏健グループはフイヤン・クラブとして分離します。

8月にオーストリアプロイセンが、フランス国王のために武力介入もありえるとするピルニッツ宣言を出したため、亡命貴族陰謀説にさらに拍車がかかり、外国との戦争を望む声が高まっていきます

そうしたなか9月3日立憲君主制にもとづく1791年憲法が制定され、9月30日に憲法制定国民議会は解散します。

開戦、王権停止(1791年10月~1792年8月) (革命勃発後3年目)

(インフレ物価上昇により食料問題が悪化し民衆の不満は増大していきます国内の多数が開戦を支持するなかオーストリア宣戦布告し(92年4月)、続いてプロイセンとも戦争状態になりますが、フランス軍の劣勢となります軍事的危機と国王への不満が積み重なり、パリに集結していた連盟兵やパリ民衆恐慌的な敵意が王に向けられ、王の廃位要求され、8月10日テュイルリ宮が武力制圧されます(8月10日事件)。これを受けて議会王権の停止を宣言し、新たな憲法制定のための国民公会召集を決議します)

憲法制定議会が解散した翌日91年10月1日に、9月までの選挙で選ばれた議員達による立法議会が開会します。再選が禁止されたため全て新人議員で、貴族がほとんど選挙に立たなかったため議員ほとんどは裕福なブルジョワです。立憲君主制を守りたい穏健派フイヤン派議会の最大勢力、共和制を主張するジロンド派(ジャコバンクラブのこの頃の多数派)がそれに続きます

なお同業組合や団結を禁止したル・シャプリエ法(91年6月)に抵触する恐れがあるため、政党存在しません。そのため、どの派でもない、審議内容ごとに立場を変える中間派(平原派)が、この時期に限らず常に議員の多数を占めます。そのため派閥議員数だけでなく、中間派の動向(またその動きに影響を与える議会外の動向)が重要になります

また議会内の各派の勢力数自体も確定したものではなく常に流動的で、各勢力をどう呼ぶかにかんしても文章によって違うことがあります

議会の中心的課題は、周辺諸国からの脅威にどう対処するかです。(それと穀物価格の上昇に対する価格統制の要求に対して、革命後の基本原則である自由主義あくまで守るのか、民衆要求を受け入れるのかも問題になっていきます)

これに対してジロンド派は、国内の不満をそらして(インフレにより物価が上昇し各地で食料暴動が発生していた)政治イニシアティブを獲得するために「自由の十字軍」などの言葉対外戦争あおります民衆の多くも「外国と共謀する亡命貴族」への脅威と愛国感情の高揚から戦争を望んでいました。

92年3月、フイヤン派大臣が王によって解任されジロンド派内閣が成立し、4月にオーストリア宣戦布告、数週間後にはプロイセンとも戦争に入ります(戦争ナポレオンが二度目の失脚をする1815年まで中断もありつつ続くことになります)。

しかし緒戦から敗戦が続き、「反革命」者へのより強力な措置を求める声や宮廷への不信から共和制を求める声が高まっていきます。またセクション(区)の政治活動を通じて民衆政治的組織化されていきます

そうした流れが最終的に民衆と連盟兵による8月10日のテュイルリ宮の襲撃に行き着くのですが、この事件偶発的に起こったバスティーユ襲撃とは異なり王の廃位を求めての組織された行動だったにもかかわらず、そこに至る決定的な原因があるわけではないので要約しづらく、フランス革命の大きな転換点の一つのわりに説明しにくい事件です。

ここでは事件の結果だけ述べると、立法議会は蜂起側の勝利がはっきりした後、王権の停止を宣言し、新たな憲法を制定するための国民公会召集を決議します。これでフランス共和制に向かうことが確定します。また国王一家はタンプル塔に幽閉されることになります

王の処刑、戦争の拡大、ジロンド派の没落(1792年8月~1793年6月) (革命勃発後4年目)

(戦争フランス軍の劣勢から優勢に変わり周辺領土占領します。93年1月には国民公会裁判結果により国王が処刑されます。周辺領土占領国王の処刑を原因として周辺諸国の多くと戦争突入し、さらに国内ではヴァンデ地方を中心に大規模な反乱が起こります議会ではジロンド派山岳派の対立が深まっていき、国内外の諸問題への対応のまずさからジロンド派民衆の支持を失い、93年6月ジロンド派逮捕議会から追放されます)

8月10日王権が停止しますがフランス軍が劣勢の状況にあることは変わりません。義勇兵がつどわれ前線への準備がなされる一方、反革命裏切り者排除する空気が広がり、家宅捜索がなされ多くの反革命容疑者逮捕されます。さらにパリへの侵攻の脅威が高まり義勇兵が出発したあと反革命者がパリ住民を虐殺するという噂も流れ出します。

そうした不穏な情勢のなかヴェルダン要塞陥落のニュースパリに届きます。これをきっかけとして、囚人の多くが殺されるいわゆる九月虐殺が発生します。

この事件の結果、内の脅威が消えたと民衆が大挙して義勇兵に参加し兵数万を増やすことになります

一方、この事件国外からの印象を非常に悪いものします。宥和政策を取っていた隣国スペイン首相宥和政策撤回せざるをえなくなり、またフランス革命開始時には革命好意的だった知識人たちも国王一家の幽閉と九月虐殺で決定的に革命嫌悪に転じます

戦況にも変化が生じますフランス軍はヴァルミーの戦いで勝利し、戦況が優勢に転じていきます。なお多くの本でこの勝利はフランス兵の志気の高さによるものと説明されていますが、志気が影響するような戦いではなく兵と砲台の数の差によるものといった指摘もあります(たとえば『近代ヨーロッパ情熱と苦悩』)。

そのヴァルミーの戦いと同日、国民公会が開会します。

普通選挙でしたが投票率は悪く、ほぼブルジョワ議員で占められていますフイヤン派出馬していないので議会におらず、共和制穏健派ジロンド派共和制急進派の山岳派、それに中間派という構図です。(ジロンド派ジャコバンクラブを脱退していくので、山岳派=ジャコバン派とも呼ばれます)

ジロンド派経済的政治的自由主義を維持し議会主導で政治をおこなうという近代的な原則あくまで重視し、山岳派革命の推進と防衛のためには民衆要求も受け入れ民衆運動の利用もありと考える現実路線です。

……とまだまだフランス革命の時期は続いていくわけですが、予想外に長くなったので中途はんぱなところですがここまでとします。

93年1月に国王が処刑され、6月ジロンド派の追放で山岳派一党独裁(ただし基盤の脆弱独裁)になり、恐怖政治の時代が翌94年7月まで続き、ここで一区切りとなります

2013-09-22

プログラミング入門によくある「変数とは箱のようなものです」

という例え方

うそ表現には飽き飽きしてるんだよ!

一体いつまで同じ表現を使い回せば気がすむんだよ!

「便利だから使い回します!変数だけに!」

やかましいわ!

Googleで「プログラミング 変数 箱」や「変数 箱」とか検索するだけで、かなりの該当結果が出てくる!

ネット上だけじゃなく書籍でも、けっこうな頻度で同様の例え方を目にしてきたしね、もうね馬鹿かとアホかと

乱暴な書き方をしてしまったけど、ここで自分が言いたいのは

変数を『箱』というものに置き換えるのは、厳密には間違っている」ということではなく

もっと別の例え方や説明方法を用いてもいいんじゃない?」ということです

似たようなことを感じた人っているのかなと思いこの記事を書くことにしました

ここに至るまでの経緯

中学1年生の春、部活で初めてプログラミングというものに触れた

そして、顧問先生から変数とは箱のようなものです」という例えを聞かされた

しかし、プログラミングに挑戦するのが初めてだったこともあってか、その説明では理解できなかった

というか、初めて触れる「変数」という概念は、その例えではどういうもの想像がつかず、類推もきかなかった

(これは個人個人の理解力にもよるんだろうけど)

先生の説明に対して、当時の自分にはこんな疑問が浮かんでたと思う

  1. 突然出てきた「箱のようなもの」ってなに?
  2. だいたい「変数」なのに箱って何?数じゃないの?いや変数ってなに?
  3. ていうか「変数」って数じゃないの?文字でもいいの?
  4. そもそもその「変数」ってどういう役に立つの必要性は?
  5. ほかにもたくさん

変数っていうのがどういうものなのか

分かっている今となっては、どうしてわからなかったのか不思議に感じるけど

でも当時の自分には、どういうものなのかどうしてもわからなかった

(その後、ちゃんと先生質問して変数については徐々に分かるようになった)

思えばこの時「変数とは箱(略」という例えに対するアレルギー体質になったんだと思う

自分に合わないモノに出会ったとき、なんとなくネガティブ意識を引きずってしまうあの感じ

それからかなりの年月が経って、またプログラミングをはじめたんだけど、やっぱりこの表現出会った

色々と検索してみても、入門書を読んでみても、未だにこの表現は現役らしかった

どこに行ってもこの例えに出会うことに辟易し、この例えを考えた奴を恨むようになった

以上が「変数とは箱のようなものです」という例え方という例えに対する恨みの込もった話でした

それが標準的で伝統的な例え方というのはわかるけど、いい加減このパターンもどうなん?って思います

ちなみに、ほでなすPHP変数の説明はすごく分かりやすかったです

2013-09-15

クッキー焼くブラウザゲーが面白くて

http://orteil.dashnet.org/cookieclicker/

これ。今日ずっと遊んでしまった。

画面ぼーっと眺めてたらヘルシングコピペネタが出来そうだなーってことで

作ったもの投稿する場所が見つからんのでここにきた。

諸君 私はクッキーが好きだ

諸君 私はクッキーが好きだ

諸君 私はクッキーが大好きだ

オートミールレーズンが好きだ ピーナッツバターが好きだ

パインが好きだ ココナッツが好きだ

ホワイトチョコが好きだ マカダミアナッツが好きだ

ダブルチップが好きだ 白チョコマカダミアが好きだ

オールチョコが好きだ 黒チョココートが好きだ

チョココートが好きだ 日食クッキーが好きだ

シマウマクッキーが好きだ スニッカードゥードルが好きだ

ストローワッフルが好きだ マカロンが好きだ

マドレーヌが好きだ パルミレが好きだ

パレットが好きだ サブレが好きだ

台所で 耕地

工場で 鉱山

実験室で 惑星

世界で 異次元

過去で 未来

この地上で行われる ありとあらゆるクッキー作りが大好きだ

戦列をならべたおばあちゃんの伸ばし棒が 轟音と共に生地を圧し伸ばすのが好きだ

空中高く放り上げられたカーソルが 順序良くつんつんする姿など心がおどる

作業員の操る業務用のオーブンクッキーを加熱するのが好きだ

悲鳴を上げて 燃えさかるオーブンから漏れ出してきた芳香

鼻腔に充たした時など胸がすくような気持ちだった

鍬先をそろえた農民の横隊が 成熟したクッキー蹂躙するのが好きだ

強硬不倒のコンバインが 既に掘り返されたクッキーを 何度も何度も撹拌している様など感動すら覚える

少食主義の体重肥満区分に押し上げていく様などはもうたまらない

泣き叫ぶ嫌糖家達が 私の降り下ろした手の平とともに

金切り声を上げるおばあちゃんに 為す術なく給餌されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な低カロリークッキーで健気にも立ち上がってきたのを

8000万cps砲の4.8Mcalバター弾がささやか健康ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

十指を熱中して遊ぶあまりに滅茶苦茶にされるのが好きだ

気軽に楽しむはずだった予定が蹂躙され 指の腱が疲弊し引き裂かれていく様は とてもとても悲しいもの

クリックの物量に押し潰されてマウスが殲滅されるのが好きだ

生産ノルマに追いまわされ 自動装置に平伏するのは屈辱の極みだ

諸君 私はクッキー世界を覆い尽くす様なクッキーを望んでいる

諸君 私に付き従うおばあちゃん諸君

君達は一体 何を望んでいる?

更なるクッキーを望むか?

愛情の欠片もないカスの様なクッキーを望むか?

油脂粉糖の限りを尽くし 三千世界の嫗を活かす 嵐の様な洋菓子を望むか?

「曲奇餅(クッキー)!! 曲奇餅(クッキー)!!曲奇餅(クッキー)!! 」

よろしい ならばクッキー

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする伸ばし棒だ

だがこの暗い闇の底で引退してからの間 堪え続けてきた我々に ただのクッキーでは もはや足りない!!

クッキーを!! 一心不乱の大クッキーを!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬおばあちゃんにすぎない

だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している

ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の製菓集団となる

我々をケアハウスの彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし口を開けさせ味わわせよう

連中におばあちゃんの味を思い出させてやる

連中に我々の伝統の味を思い出させてやる

愛と伝統結晶には 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の老菓子職人戦闘団で

世界を肥やし尽くしてやる

最後の大隊 大隊指揮官より全ポータル嫗隊へ」

二次クリューメルモンスター作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君

2013-09-14

ソニーがXperiaZ1をauで発売する事から推測できる事

ま、色々と妄想を働かせる一助となれば

親が生きていた場合に四十過ぎのニート娘が

「私を養わないのは差別」と言ってきたらどうよ。

それと同じだと思うんだけど。

親と子は別人格財産も別でしょ。

婚外子の件で差別差別言っている人に限って伝統家族像の押し付けには反対しているようで笑えるが。

血が繋がってるから金寄越せって考えこ

伝統家族観押し付けでしょ。

遺言を遺してないならそれが故人の意思だよ。

2013-09-11

http://anond.hatelabo.jp/20130911074629

ですから学部のうちにまじめに勉強した結果がその勉強時間っていうだけですよ。

再三書いてますけど違う専攻受けるんで授業でやっている内容との類似性は薄いですし、TOEFLの類も受けたことがなかったもので。

シス合格したうえで言っているんですか?

伝統的にうちの工学部ではペーパーの結果と研究能力相関性は薄いと言われているので、院試で落ちたからと言って研究者としての能力が低いと決めつけることも不可能です。

一般的勉強時間の提示等をせずにひたすら罵倒するのは誰でも出来ますよ。

別にかるために努力をしてはいけないというルールなんてないんですから勉強をして批判されるのは理解できませんね。

2013-09-08

http://anond.hatelabo.jp/20130908143033

声優アワード受賞者0人!」「この学校のおかげで夢が叶った最初の人になろう!」「講師陣はベテラン万年端役声優!」「それなりの歴史伝統――」なんて正直に書いちゃう学校にも入りたくないがな

http://anond.hatelabo.jp/20130908112844

絶対に東京に出てくるべき。

割と本気でこれだけはやめてほしい。

ここ10年で、うちの地域人口が2割減った。信じられるか?

伝統行事なんかも年々規模が縮小していつ消えるかも分からん

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