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はてなキーワード: 艦船とは

2024-10-17

anond:20241016184159

昔、SF世界艦隊戦の考察したことがあったなぁ

懐かしくなったので、チラシの裏として書かせてもらうよ

 

艦船の形状を決める要素は以下の通り

攻撃を受ける面に対する投影面積を小さくする必要があるか?

避弾経始/傾斜装甲などの技術有効世界であるか?

 

艦隊陣形を決める要素は

艦船の装甲/耐久性が打撃力と比較して高い場合

帆船戦列艦時代と同様に単縦陣のコンセプトの延長線上 ⇛ 3次元機動を行う空間なので、帯状の陣形艦隊が絡み合うように戦う形になる

 

打撃力優勢な世界観の場合

ミサイルドローン、(または有人戦闘機)が有力な戦力である場合

第二次大戦以降の艦隊と同様に輪形陣の延長線上 ⇛ 3次元機動な空間なので、球形陣

 

打撃力優勢、かつ、光速に近い攻撃手段が主流な世界設定の場合

数光秒から数光分の間隔を開けて、円盤状の陣形で相対する ⇛ 光速で飛んでくるもの観測回避不可能なので、個別の艦ごとに上下左右にランダム機動、生存運ゲーになる

2024-09-08

北朝鮮が大型の艦船潜水艦保有する方針を表明したらしい。

ロシア砲弾ミサイル提供した見返りにもらえるのかな。

2024-06-24

anond:20240624124827

かにあらゆる歴史上の人物はおろか艦船やら城やら何でも女体化してきた日本架空人物であるキリコ女性化したところで何が問題なんだ?と言われればそうである

2024-03-22

往来妨害罪はなぜか飛行機関係ない(東京航空局

125- 汽車電車艦船の往来の危険を生じさせた者

なお、在日外国人国外テロ日本司法捜査しないことになっている

米軍基地があるから

2024-01-19

中学生の頃pixiv艦これを知ってゲームもやろうとしたら18歳以上しか登録できなかった

しかたから当時出てたファンブック的なやつ(商品紹介やちょっとしたゲーム解説漫画が載っていて、付録ポスターが付いてた)を買って読んだり日本海軍艦船について調べて未実装艦娘勝手に考えて描いてた、良い思い出

2024-01-06

anond:20240104094708

菅総理(当時)ってすぐに艦船3000隻を準備したんでしょ

すごいじゃん👍

日本艦船自衛隊海保合わせても全然足りないけどきっと海外から調達したんだよね

2023-11-06

anond:20231105160526

戦争いつも繰り返しやん

20世紀は1回目はサリン自動車、2回目は石油艦船空軍と核

21世紀テロフェイクニュース

どこを当事者国にするか、英中銀かFRBが決めてるの

2023-10-18

自分が一番じゃないとやる気が無くなるタイプの人

趣味仕事自分が上の方とか先輩とか、上手い人、尊敬できる人のポジションにいるのがすきで、

そうじゃなくなると急にやる気を無くすタイプの友だちがいる

少し前だと艦これが好きで、艦船知識をめちゃくちゃ持ってたんだけど、それより詳しい人とよくつるむようになった途端艦これに興味なくしてたし、

最近だとウマ娘競馬にハマったけど、周りにもとから競馬好きな人がいて、最初はその人とウマ娘の話ししてたけど、昔から競馬ファンだとわかった途端にウマ娘に飽きてた

2023-09-10

anond:20230910220710

軍事外交上における暇空茜の主張

中国台湾を攻めるのには艦船不要で、歩兵がいれば十分

中国が侵攻した場合国連軍対応する(拒否権とは)

日本が取るべき対応は、とにかく予算をつけて用途専門家に任せる(自身批判している公金チューチュースキームそのもの

2023-07-06

艦船

フェミ「まったく『はつしお』なんてネーミングしてたらセンス疑うわーキモいわー」

2023-06-24

anond:20230624115200

Google Bardに尋ねてみた。

水星魔女」をテーマストーリーを考えてください

回答案1

西暦2307年人類宇宙進出し、数多くのコロニー建設していた。その中でも、水星は最も重要コロニーの一つだった。水星太陽に最も近い惑星であり、豊富太陽エネルギーを得られるため、多くの企業水星進出していた。

そんな水星で、一人の少女が生まれ育った。その少女名前スレッタ・マーキュリースレッタは、幼い頃から機械いじりが得意で、ある日、水星遺跡不思議モビルスーツを見つけた。そのモビルスーツは、スレッタが想像もしなかった力を持っていた。

スレッタは、モビルスーツを使って、水星に迫る危機を救うことになる。そして、スレッタは、水星魔女と呼ばれるようになった。

スレッタは、水星魔女として、水星平和を守るために戦い続ける。

回答案2

水星魔女は、水星支配である魔女です。彼女は美しく、強力で、知恵に満ちており、水星住民から尊敬されています彼女は、水星平和繁栄のために常に努力しています

ある日、水星魔女は、水星を脅かす強力な敵の存在を知ります。敵は、水星資源を奪い、水星住民奴隷にしようとしています水星魔女は、敵を倒し、水星を守るために立ち上がります

水星魔女は、魔法の力を使って敵と戦います彼女は、敵の兵士を倒し、敵の戦艦を撃沈します。敵は、水星魔女の強大な力に圧倒され、敗北します。

水星魔女は、水星平和繁栄を守るために成功しました。彼女は、水星住民から英雄として称賛されます水星魔女は、水星平和繁栄のために、これから努力し続けます

回答案3

水星魔女

西暦2307年人類太陽系の各惑星進出し、宇宙での生活を営むようになっていた。そんな中、水星重力制御施設で謎の事故が発生。その事故の中心には、一人の少女がいた。少女の名はスレッタ・マーキュリー彼女は、水星重力制御施設で生まれ育った少女で、自らを「水星魔女」と名乗っていた。

スレッタは、幼い頃から不思議な力を持っていた。彼女は、自分の周りの物体自由に動かすことができる。また、彼女は、遠くの出来事透視することもできる。スレッタの力は、人々を驚かせ、恐れさせた。そして、彼女は、水星重力制御施設から追放されることになった。

スレッタは、水星重力制御施設から追放された後、一人で宇宙を旅することになる。彼女は、自分の力に戸惑い、悩む。しかし、彼女は、自分の力を使って、人々を助けようと決意する。

スレッタは、宇宙を旅する中で、様々な人々と出会う。彼女は、自分の力を使って、人々を助け、その力に認められる。そして、彼女は、水星魔女として、人々から愛されるようになる。

スレッタは、水星魔女として、宇宙を旅し続け、人々を助け続ける。そして、彼女は、いつの日か、水星重力制御施設に戻り、人々を守ることを誓う。


2022年10月から放送された比較的新しいコンテンツやけど、「水星魔女 = スレッタ・マーキュリー」って既に学習してるんやね。

わいは魔女スレッタなのか母ちゃんなのかどっちを指すんやろかと思っとったけど。

回答案1に至ってはモビルスーツなんて単語まで出てきてて、一般名詞としての水星魔女ではなくて、特定作品から連想できてしまっているような雰囲気

艦これ艦船名が検索汚染されたみたく、権利的にヤバいものやバズったガセネタ学習したりしてAIの出力も汚染されてしまうと使いにくい道具になってしまうんやろか。

2023-05-10

Chat GPT

艦これ」を説明させてみたら、「(略)プレイヤー艦船選択し、装備品を改良・強化し、戦略を立てて海域を進みます。また、艦船同士の親密度を高めることで、艦船同士の会話やイベントも楽しめます。」とかさらっと利いた風なこと抜かす。これがAIハルシネーションってやつか。

2023-04-10

anond:20230410155457

平時からよくメンテナンスされている軍用ヘリが、

たまたま師団長含む幹部8人が乗った日に

見晴らしもよく、天候不順でもない海上で、一切の通信もなく突然墜落するのは、

誰がどう考えてもおかしいでしょう。

こんなの、あっさり事故だと片づけられる人のほうが気がしれない。

ミサイルを目撃した者はいない。近くに艦船の姿はないって、

そんなの当たり前じゃないですか。

敵は、事故に見せかけて落としたかったんだから証拠なんて出るわけがない。

事故しか見えないのは、そのように意図してたからなんですよ。


この事件は、C国がN国やR国に対してデモンストレーションしたのでしょう。

日本の軍幹部の動きは全部把握できてますよ。

飛んだところを落とすのも簡単ですよ。

彼ら日本人は攻撃されたことすら気づくことができませんよ。

から、一緒に日本侵略しましょうって。

2022-12-11

anond:20221211082333

そういえば艦船命名とか21世紀だけど言霊的に土地の霊みたいな力を借りようとしているところがあって面白い。さすがにスサノオとかヤマトタケルとかアマテラスヒミコみたいな人間あんまり出てこないけど。一方で米軍空母ロナルドレーガンとかアイゼンハワーとかニミッツとか強そうな人名がつくところが面白い

2022-12-05

anond:20221205094156

ある一時期のソシャゲ界隈では、キャラクタの数=正義という風潮があった。

本来キャラクタとは俗に属性と呼ばれる記号的要素とストーリーの乗算で成り立つものだが嘗てのソシャゲでは多くのキャラクタ毎にストーリーを作る余力がなく、キャラクタ記号単体で大量に作らなければならなかった。

しかしそのように大量生産キャラクタ薄っぺらになるのは自明で、手頃なストーリーを用意する手段として重宝されたのが擬人化という手法

艦船刀剣、城、競走馬といった個々のオブジェクトキャラクタにしたという体を取ることでオブジェクトが持っていたバックグラウンドストーリーを手軽に拝借してしまえるのである

見た目が可愛いやら格好良いやらは当然そらそうなるやろレベルの話でしかない。

2022-10-11

ウクライナ戦争と戦後秩序の崩壊

ウクライナ戦争が始まった時

戦後秩序の崩壊

ってマスコミが騒いでいたけど、

戦後秩序

なるものをとっとと破壊しようぜ

戦後秩序ってのは、戦勝国である連合国世界支配するってことで、

具体的には米英仏中露の5大国世界支配してるんだよな

アメリカ国債を一番多く買ってるのな日本で、その次がドイツ、つまり敗戦国借金押し付けてるの

で、この借金(国債)は勝手には売れない

今回、5大国の中からロシアが飛び出てきたんで、米英仏が叩いてるんだが、ちょっと中途半端

日本としては陰に日なたに米英仏を焚き付けてロシア破滅させなければ戦後秩序を壊せない

もうすぐ、プーチンの局地的な戦術核を使うだろうから、これを合図にNATO参戦、NATO諸国ロシア潜水艦艦船を沈め、ロシア各地に核攻撃する

ロシア崩壊して、ロシアは海を持たないモスクワ国程度の内陸国となってロシア男はモスクワ国に強制移住させられるんだろうけど

その時に日本が新しい国際秩序の中にいるためにはどうしたら良いだろうか?

今のうちに何をすればいい?

2022-08-01

嫌韓ブームが終わった」のは「役割を果たした」から

今更嫌韓流行らない理由っていうのははっきりしていて

慰安婦ちゃぶ台返し徴用工・レーダーの三本立てで

あの国おかしい!」「あの民族おかしい!」とわめいてばかりいた「嫌韓厨」こそが結局完璧に正しかった、とはっきりしてしまたからだ

しろ彼らマジでおかしかったのだから

ちなみに上の問題では、野党支持者ですら批判的な人が多いというデータまでちゃんと出ている

もはや左右問わず浸透した周知の事実を大声で叫んだって仕方がない

しろW杯以来のベテランなんか「今更気づいたの?」ともう白けているかもしれない


あの当時を振り返ってみると、はてなでも某ボトムズidみたいに

「とにかく韓国の肩を持たなきゃ気が済まない」という一派がいたもんだが

当のあっちが次々と斜め上の行動を取るせいで立場がどんどん苦しくなっていき

アクロバット擁護を試みればいきなり増田に湧いてきた艦船オタクからボコボコにされ

ついには壊滅状態になってしまった


から「一段落」っていうのはどっちかと言えば彼らのことなんだけど

今頃何してるんだろうね


anond:20220801181338

2022-07-18

金の産出量ランキングは、降順で中国オーストラリアロシアアメリカカナダ

6月サミットロシア産が排除されたら、中国以外は全て英語の国(イギリス発祥の国)

すると中国香港問題は?

香港人はイギリス特別ビザが取れるようになり10万人がもう出国

日韓は米英の影響強く、軍需産業ロッキード・マーチン施設もあると思えば、中国艦船の警戒も理解できる

しか西側首脳らがロシア産金を6月まで排除していなかった、というのが最大の疑問だな

3月に下がった金の買い取りをしたのはどこの誰か、もし中国産金が排除される事態があったときにはどうか

なお、ロシア政府は金備蓄量が相当あると宣伝していたのは事実だろうか

アメリカは金価格の変動でどれだけ儲かったろうか

2022-06-26

世界の終りにおいて、世界を救った男テミストクレス(2)

anond:20220626003343


 十年の時が経った。

 満を持したペルシア軍の大遠征が始まる。十年前のマラトンの戦いの規模を遥かに上回る戦力(十五万人程度と言われている)を前に、ギリシア世界は当然のごとくパニックに陥った。

 しかし、ギリシア軍は自国陸軍主体を成す重装歩兵に絶大な信頼を置いており、特にギリシア連合軍の雄たる都市国家スパルタは、強大な軍事力を背景にペルシア軍に対する陸上決戦を提案し、その決戦をスパルタ自身に主導させようと画策する。しかし、テミストクレスがそこで動いた。

 テミストクレス海上決戦以外に活路が無いことを、十年前から看破し、その準備を着々と進めていた。そのため、軍事力を背景に陸上決戦を主張するスパルタ陣営を確実に抑え込む必要があった。また、スパルタの主張する決戦案は、バルカン半島南方コリントス地峡において、複数都市国家犠牲にすることによって最終的な決戦に持ち込む、一種焦土作戦の体を成しており、当然ながらテミストクレスはそのようなスパルタ立案を容れることができなかった。そのため彼は当時ギリシア市民に信頼されていたデルフォイ神託を利用することに決める。

 ギリシア諸侯要請に対してデルフォイから下った神託は以下のようなものであった。『陸上決戦を避け、木の砦を頼れ』。

 テミストクレスは、この『木の砦』こそが、アテナイが着々と準備を進めていた軍艦なのだと主張し、海軍によってペルシア軍を打倒する海上決戦案にギリシア諸侯意識誘導することに成功する。また、自軍立案妨害され立腹するスパルタに対しては、海上決戦の際の軍事的イニシアチブを譲ると確約することによって、何とか説き伏せることにも成功した。

(なお、艦船保有数の関係アテナイ海上決戦においてスパルタに対して大きな影響力を持っていたため、スパルタあくま形式的海上決戦の総司令官に任命されたに過ぎなかった)

 また、このデルフォイ神託は、恐らく事前にテミストクレス賄賂を贈ることによって歪曲された結果であると、後世の歴史家たちによって推測されている。


 以下は歴史の辿った事実の列挙であるギリシア連合軍は、陸路においてスパルタ陸軍、また海路においてアテナイ海軍が主力をなす軍隊を、それぞれ沿岸の主要な陸路海路に布陣させ、海峡と山際の隘路という大軍の利を発揮させにくい地形を戦場に選ぶことで、ペルシアの侵攻を食い止める作戦に出た。

 しかし、要衝であるテルモピュレーにてスパルタ軍は味方の裏切りに遭い、精強を誇ったスパルタ陸軍は時のスパルタであるレオニダ一世の指揮の下で壮絶に奮戦したものの、全滅を遂げる。その情報を聞きつけたギリシア海軍は、実質的指揮官であるテミストクレスの指示の元、南下、後退し、最終的にはアテナイに程近いサラミス海峡へと撤退することによって、当初の予定通り最終的な海上決戦にてペルシア海軍撃滅することを画策していた。

 しかし、ここでテミストクレスの元に悪いニュースが届く。

 テルモピュレーを突破したペルシア陸軍が急速に南下を続け、アテナイへと到達し、故郷が陥落したというニュースであった。

 ギリシア諸侯において絶大な信頼を誇っていたアテナイの陥落に、周囲からテミストクレスに対して注がれる視線は冷ややかであった。しかし、テミストクレスは冷静であった。事前に彼はアテナイ市民サラミス島やその他の土地疎開させていたため、人的な被害殆ど出なかったことが幸いした。テミストクレス諸侯に対して、アテナイ保有するギリシア海軍の半数以上に及ぶ軍船存在を主張し、未だアテナイはその国土を失っていないと説得すると、依然軍議における主導権を確保したままに、海軍を南下させ続けた。やがて、テミストクレス率いるギリシア海軍は、サラミス海峡の隘路に布陣し、静かにペルシア海軍の来襲を待った。


 ペルシア海軍の来襲と共に、膠着状態スタートする。

 この際、テミストクレスペルシャの首脳陣と使者を交わすことで内通していた。ギリシャ陣営の内部情報ペルシャへと流し続けていたのである

 テミストクレスは誰も信用していなかった。敵に対しても、味方に対しても、一切の信用を持たなかった。この内通が、ペルシア侵攻の初期の段階から行われていたという説さえ存在している。

 テミストクレスは膠着状態が続く中で、ギリシャ陣営内において撤退論、転進論が巻き起こっていることをペルシャであるクセルクセスへと伝えると、さらサラミス海峡の出口を塞ぐことができれば、艦隊撤退不可能となり、必ずやギリシア海軍撃滅され、ペルシア軍は勝利栄光に浴することができるだろう、とクセルクセスを焚き付けていた。また、テミストクレスクセルクセスに対して、海上決戦の際にはアテナイギリシア陣営裏切りペルシア勝利に手を貸すことを約束していた。テミストクレスの思惑通り、クセルクセスサラミス海峡へと向かわせていた七百隻の主力艦隊を二つに分けると、二百隻に海峡の出口を包囲させ、また残りの五百隻を以てサラミス海峡に立て籠るギリシア海軍撃滅しようとした。テミストクレスは謀略によって、まんまと敵艦隊を二つに分断したのである

 敵艦隊が二手に別れたことを知ったテミストクレスは、ギリシア諸将に対して海峡が包囲されていると伝えると、撤退や転進は不可能であり決戦のみが活路であると諸将を誘導した。そのようにして諸将の士気を奮起させたテミストクレスは、海峡へと侵入してくる五百のペルシア艦船を静かに待ち受けた。


 当初、ペルシア海軍海峡の奥深くで待ち受けるギリシア海軍発見した際に、攻撃を急がず機を見計らっていた。内通者であるテミストクレス情報通り、アテナイが離反しギリシア海軍が劣勢に立たされるのを待ったのである

 しかし、ペルシア軍の目に映ったのは異様な光景であった。ギリシア陣営の旗の上に、戦意鼓舞するための戦場ラッパの音色が鳴り響き、そしてギリシア艦船が淀みなく戦陣を整え始めたのである

 それでもペルシア軍は攻撃を保留し続けた。ペルシア軍は最後までテミストクレス情報に踊らされ続けた。


     ◇


 テミストクレスの号令一下、突撃を開始したギリシア艦隊の前に、ペルシア軍には動揺が走った。テミストクレスが離反するという事前の情報との乖離も影響した。密集体形で海峡の奥深くへと侵入していたペルシア艦隊は、有効な機動を取ることができず見る見る間に壊走を始める。更には、後方から押し寄せたペルシア艦隊の援軍までもが、ペルシア前衛艦隊撤退を妨げることとなった。

 ペルシア海軍は大混乱へと陥り、急速に戦闘能力を喪っていった。ギリシア海軍勝利が決定づけられたのである


     ◇


 主力艦隊の大部分を喪失したペルシア軍は、このサラミス海峡の戦いの敗戦を重く受け止め、海上部隊の撤退決断する。テミストクレスが当初画策していた、海上兵站を寸断する計略は成功し、ペロポネソス半島への侵略を行っていたペルシア陸軍も急速にその影響力を喪っていった。最終的に、ギリシア連合軍の反撃によってペルシア陸軍ギリシア世界から追い出され、十年を費やしたペルシア帝国の大遠征は失敗に終わり、ギリシア世界の完全勝利となったのである


 当然、この勝利立役者となったのは英雄テミストクレスであった。テミストクレスはまさしく英雄であり、一度は終わってしまった世界、喪われた故郷を彼は取り戻した。ペルシア戦争の勝利はひとえに彼の超人的な洞察力、長期的な戦略立案能力、謀略や陰謀を駆使し敵と味方をコントロールする政治力、それらの能力によって成し遂げられた勝利であった。

 とは言え、テミストクレスはあまりにも優秀すぎ、また、あまりにも自分能力を過信し過ぎていた。

 最終的に、テミストクレスギリシア世界にとっての危険人物である判断され、政治的指導者地位から失脚させられ、かつての仇敵であるペルシアへと亡命している(相変わらずペルシアと内通を行っていた)。その後、ペルシア軍によってギリシア攻撃責任者へと任命されるのだが、母国に弓引くことをよしとせず、毒を呷って自決したと言われている。

 テミストクレスは間違いなく英雄であり、凡庸人間とは違う視野を持って生きた人物であった。とは言え、狡兎死して走狗烹らるという言葉の例に漏れず、自国から危険視された英雄最期は、あまりにも物悲しい。

世界の終りにおいて、世界を救った男テミストクレス(1)

 ギリシャ世界ペルシア軍の大遠征において黄昏に瀕していた。

 空前の規模を誇るペルシア軍団紀元前480年、テルモピュレーの戦いにおいてギリシア陸軍の主力であるスパルタ軍を激戦の末に破り、スパルタの王であるレオニダ一世戦死させた。スパルタ軍という防波堤を失ったギリシア本土容赦なく侵攻され、ギリシアの中心都市であるアテナイペルシア陸軍によって陥落するに至り、アテナイ軍人テミストクレス率いるギリシア海軍絶望していた。「帰る国が無いのに、このまま戦ったところで何になる?」と。

 しかし、彼らのリーダーであるテミストクレスだけは絶望していなかった。

 絶望に染まる軍人たちの中で、彼は唯一希望を手放していなかった。彼は言った。「さあ、世界を取り戻しにいこう」と。


     ◇


 ペルシア戦争の戦乱の始まりをどこに求めるかは諸説あるが、紀元前480年以降のペルシア軍の大規模侵略より10年前、先駆けて起こったマラトンの戦いにおいて既に戦端は開いていた、とする説が有力である

 紀元前490年、マラトンの戦いにおいて沿岸に押し寄せたペルシア軍を、アテナイ軍を主力とするギリシャ連合軍完膚なきまでに破った。二倍に比するペルシア軍に対して、旺盛な士気原動力に戦ったギリシア連合軍は、5000人以上にものぼるペルシア軍の戦死者に対して、僅かに戦死者200人足らずに留まる圧倒的な戦果を以てペルシア軍を退けたのである勝利に沸くギリシア民衆は口々にギリシアの精強な陸軍を讃え、自らの勝利を誇った。それほどまでに完璧勝利だったのである

 一方、自軍主力の三割を一挙に失ったペルシア軍は撤退を始める。ギリシア世界アジアに対する完全な勝利であった。

 しかしただ一人、アテナイ政治家であり軍人でもあるテミストクレスだけは絶望していた。

 いずれギリシア絶対に負ける、と


     ◇


 アテナイギリシアの中心都市であるが、しかしこの都市が円熟を迎えるまでに辿った経緯は涙を誘う。ギリシアはいわゆる都市国家と呼ばれる、一つの都市国家を成す統治形態政治が行われていたのだが、これら都市国家が成立する以前の、ギリシア暗黒時代においてはギリシア半島ペロポネソス半島)には大量の異民族流入しており、戦乱の嵐が吹き荒れていた。

 そのような戦乱のさなか、開闢におけるアテナイいかにして生き延びたのか?

 それは、あまりにも乏しい資源によってであった。

 アテナイは極めて痩せた厳しい土地であった。地中海性の気候の中、雨量は少なく、養えるだけの人口は決して多くない。要するに、戦乱の時代においては重要性の極めて低い土地だったのである。そのため、アテナイ暗黒時代における異民族侵略において、常に見逃され続け、戦乱からは遠ざけられ、その地盤と地歩を少しずつ伸長させてきた。最終的には、ギリシアにおける最も優秀な文化都市としての地位確立するに至ったのである

 さて、そのような経緯もあり、スパルタアテナイ、あるいはテーベといったギリシアの主要都市基本的に国力に乏しく、幾ら軍制を整えたところで養える軍隊には限界があった。当時のアテナイ人口については諸説あるが、最盛期における人口は十万人程度だったと言われ、まともな軍隊として機能する人員は精々一万人を上回る程度だったであろう。


 一方、ペルシア現在におけるアフリカ中東中央アジア南アジア北部にまで跨る大帝国であり、根本的な軍事力、そして人口においてはギリシアに対して天地の差があった。そのような地政学的要因をテミストクレス紀元前480年以前から看破しており、このまま仮に戦争継続すれば、最終的にギリシアが間違いなく敗北するという未来を予見していたのである

 しかし、テミストクレス絶望してばかりではいなかった。来るべきペルシア本軍の大遠征に向けて、着々と準備を開始した。

 彼が最初に行ったのは、海軍備の増強である。これは正に慧眼であり、ギリシア絶望的な状況を打破する最善手にほかならなかった。

 無論、軍事力が精強なペルシア海軍備は相当なものであり、実際、ペルシア戦争が激化した際の艦船保有数は、ギリシア保有する400隻足らずの軍艦に比べ、ペルシア軍のそれは3倍から4倍の1500隻以上(輸送船を含む)に達していた。ギリシア軍は結局のところ、陸軍備においても劣り、海軍備においても劣っていたのである。そのため、不足している海軍備の増強に多少着手したところで、いずれ来る黄昏を打破する目覚ましい一手にはなり難い――そう目するギリシア市民政治家も決して少なくはなかった。というか、そもそもギリシア軍は精強な陸軍を抱えているのだから海軍備の増強は不要であると楽観論に耽るギリシア市民が圧倒的だった。テミストクレスは頭を抱えた。


 テミストクレスは異常者であった。常に真実を見ることしかできない目を持ち、常に真実しか思考きぬ頭脳を持ち得ていた。

 テミストクレスは十年に渡って、世界の終りをただ一人、真摯に見据えていた。やがてギリシアは滅びる。しかし、その寿命を一秒でも長く保つこと、その呼吸が、須臾の間なりとも長く伸びることを目指し続けていた。また、テミストクレス軍人である前に政治家であった。そのため、テミストクレスは数多くの権謀術数を駆使することを厭わなかった。彼の謀略が活かされるのは、決して外敵に対してばかりではない。むしろ、同じくギリシアに属する味方勢力に対して、しばしばその陰謀は向けられていた。 

 ともかく、海軍備の増強に前向きでないアテナイ首脳部を説き伏せるためにテミストクレスは一計を案じる。海軍備の増強に消極的であったアテナイ首脳を説得するために、テミストクレスは同じくギリシア海洋都市国家であるアイギナと呼ばれる都市国家の脅威を説いたのである

 アイギナはギリシア世界においては珍しく、海軍備を主体とする軍制を整えた都市国家であった。地理的にはアテナイの属する沿岸からかに南下した地点に位置しており、当時のアテナイ首脳や市民にとっては、遠くアジア大国ペルシア帝国よりも、海洋国家アイギナはよほど身近な脅威に映っていた。テミストクレスはその心理を利用したのである。まずはこの手近なライバルとなり得るアイギナの脅威を喧伝することで、テミストクレスは徐々にアテナイ首脳の意識海軍備の増強へと向けさせることに成功した。

 さて、この時アテナイ新造した艦船の数は200隻程度で、かつて備えていた旧式の軍艦の凡そ十倍にあたる新型の艦船を建造しおおせたのである。とは言え、先述の通りそれでもなおペルシア軍の海軍備に比べれば、アテナイの所有していた軍艦の数は圧倒的に劣っていた。それでも、テミストクレスの企てた長期的な戦略は間違いなく最善のものであったと言えた。結果的に、海軍備の増強という手段以外にペルシアを打倒し得る勝ち筋は無かったのである

 何故か。


 ペルシア軍は強大な軍事力を動員するだけの国力を備えていた。軍事力インフラを整備する技術力、そして、兵士を養うために必要な兵糧を創出する農業力、それらの総合力において、ペルシアは明らかにギリシアの力を上回っていた。しかし、そのような強大な力は、反面ある種の脆弱性を抱えることにもなる。テミストクレスはそこに目を付けた。

 テミストクレスが着目したのは、ペルシア軍における高度な兵站戦略であるペルシア軍は圧倒的な数の軍隊を抱えるが故に、その大軍を支えるための兵站戦略を整備していた。中継都市本国から創出した食料を、効率的前線へと運び届けるインフラを整備し、兵の士気が低下しないための細心の注意を払っていた。

 しかし、ギリシアが属するバルカン半島並びにペロポネソス半島海岸線は長く、その補給路は長大に達し、沿岸陸路は決して効率の良い輸送ルートとは言えなかった。陸路における兵站戦略が決して最善のものでないことを、ペルシア軍は理解していたのである。したがって、ペルシア軍の兵站必然的海路依存していた。

 艦船による食料の輸送は、陸上のそれに対して圧倒的に効率的である大軍を支えるために行われる、ペルシア軍の必然的兵站形態を、実際にペルシア軍が襲来する十年前の段階で、テミストクレス明察していた。更には、そのペルシア軍が抱える唯一の弱点を攻撃するための、唯一の手段を十年前から整備し続けていたのである

 つまり海上兵站破壊し、ペルシア陸軍機能不全にすること。それが、それだけがギリシアペルシア軍を打倒するための唯一の方策であった。

 そして、それを理解していたのはテミストクレスだけであった。


     ◇


anond:20220626003448

2022-05-03

艦船模型ってどうなん

プラモは組むだけのミニ四駆程度なら作ってた、塗装や接着剤使うプラモは未経験

なんか時間掛けてじっくり作る系のをやってみたいなとふと思ったんだが、この手のやつって分かってる人向けだから説明書なんてあってないようなもの、切断面の処理とか塗装に使う色とかは常識からてめーで調べろってイメージハードル高そう。

たまたま見た記事だけど、ぱっと見で欲しいなって思っちゃったんだよね。

https://hobby.dengeki.com/news/1525370/

2022-05-01

俺「艦これみたいな艦船擬人化もの女性にも人気あるのはなぜだと思う?」

絵師女の子キャラ可愛いからじゃないですか?」

史実どうこういう奴いるがウマ娘人気も所詮これに尽きるだろ。

2022-04-24

壁ドン殺伐としたご近所コミュニケーションからラブコメ演出に上書きされたり、

偉人武将艦船、馬名が検索汚染されたのはよく話題になるけど、

家系という単語が読み方は違うものラーメン用語になってしまったのが話題になったのは見たこと無いな。

2022-04-22

anond:20220422140035

衝撃!中国レアアース日本にどんどん輸出しても、全く儲からない現状に仰天!「安くなったねぇ」→この件に対する中国の反応

事の始まりは2010年9月。

尖閣諸島沖に侵入した中国漁船が

警告を出した日本海上保安庁

艦船に船体をぶつけ

その結果中国漁船に乗っていた船員全員が

海上保安庁逮捕されるという事件

起きました。

この事件中国漁船が日本

領海内に意図的かつ違法に入り込み

かつ距離を取っていた海保の船に対し

中国漁船の方から船体をぶつけてきた

事件です。

ですから完全に中国側がマズいんですが・・・

中国は船員を逮捕した日本への報復として

日本へのレアアースの輸出規定を厳しくし

事実上の『日本へのレアアース完全禁輸』を

実施しました。

実はこれはとても大変な問題なんです。

ではここで前提としてレアアースとは何なのか

について説明しますね。

ドローンスマホ家電製品電気自動車

世界であらゆる商品もの凄い勢いで

進化しています

この前新商品が出たと思ったら

もう次の新商品が発売されている

というのはよくある話ですよね。

そしてそんな先端技術製品製造

欠かすことの出来ない金属

レアアース』なんです。

レアアースはあまり重要度が高く

多くの物に使われているので

産業ビタミン」とさえ

言われています

ところでこのレアアース

レアアース」という

つの物質を指すのではありません。

レアアーススカンジウムイットリウムなど

31鉱種あるレアメタルをまとめた言葉

17元素総称でもあります

そしてこのレアアースは別名「希土類」

とも呼ばれています

レアアースの希土類は「軽希土類」と

「重希土類」の2種類に分けられます

「軽希土類」は世界中に分布

かつ簡単採掘できるので安定供給

できる物質です。

一方重希土類は産出国が偏っており

また採掘する際にも環境汚染問題があり

しっかりした量を供給できる国は

1つしか有りませんでした。

このたった1つの国というのが中国です。

中国は当時世界使用されている97%の

レアアースを産出していました。

重希土類のレアアースアメリカ

オーストラリアにもかなりの埋蔵量が

有ることは分かっているんですが

環境汚染やその対策費などを考慮すると

採算がとれないので掘り出せず

結果長い間人命も環境保護

軽い中国独断場となっていたのです。

実際2007年の調査では

レアアースの国別生産量は

2位のインドの2700メトリックトンに対し

1位の中国は120000メトリックトンと

約44倍で圧倒的な差を見せつけています

かって中国最高指導者だった鄧小平

中東石油あり、中国レアアースあり」

と述べていましたが

かにそれはその通りで

産業界にとってレアアース

石油くらい重要ものだったのです。

9割以上のレアアース産出を担っていた中国

世界中の国が中国からの輸入に頼り

そして日本例外では有りませんでした。

それどころか中国が輸出する

レアアースの3割は日本か輸入している

というくらいの依存具合でした。

さて、そんな時に起こった輸出制限です。

レアアースがないと商品か作れません。

日本はとても困ってしまいました。

調子に乗った中国日本に対して

レアアースの値段をドンドンつり上げ

2011年には日本に対して

提示される重希土類の価格はなんと

平時の300倍ほどにまでになって

しまったそうです。

こんなに高いと

例えレアアースを購入出来たとしても

赤字破産してしまます

結果的には日本

レアアースを購入できなくなって

しまいました。

では日本はその時どうしたのでしょうか。

中国様、船員を逮捕してしまってごめんなさい!

これからレアアースを下さい!」と

降伏したのでしょうか。

勿論違います

例の尖閣諸島沖の事件

船員については結局

全員中国送還という結果となり

明らかに日本が屈したように見えましたが

産業界での結果は全く違っていました。

日本はまず

中国政策協定違反だと

アメリカ欧米諸国を巻き込んで

世界貿易機構WTO)に訴えました。

また、採掘していないだけで

レアアースは他にも産出国が有ります

そこで他の国にもっと産出してもらおうと

日本政府はオーストラリア

レアアースメーカーライナスに

2億5000万ドル出資しました。

更に「そもそもレアアース必要から

いけないんだ」と

思考を変えて研究を進め

2012年4月には日立

レアアース使用しない産業

モーターを開発しました。

この背景には、

レアアース中国依存危険かも

知れないと2007年からひっそりと

着手した様々な企業大学が参加する

元素戦略プロジェクト」が功を奏した

結果となりました。

そして2014年には「中国規制

WTO協定違反」という判決も引き出し

中国の輸出制限を解除させる事に

成功しました。

その結果

どうなったでしょうか。

中国にほぼ禁輸政策をとられている間に

中国に頼り切りだった日本中国への

レアアース依存度はドンドン減少し

2015年にはその半分

55パーセントまで低下しました。

レアアースがなくなってさぞかし困っているだろう

めしめ」

とおもっていたら勝手に自立されてしま

しかも輸出制限も強引に解除されてしまって

焦った中国は再び中国レアアースに振り向いて貰おうと

レアアース輸出割り当て制度撤廃しました。

この制度撤廃することによって

色んな企業が好きにレアアース

輸出出来るようになりました。

中国国内企業間の競争が始まれ

レアアースの値段も適度に下がり

質は逆に上がり

再び中国レアアース依存し始めるだろう

というのが当時の中国の考えだったようです。

しかし結果は全くの逆でした。

レアアースは掘れば見つかり

直ぐ売れると言うことで

中国国内では違法採掘が横行し

不当な価格競争が起こりました。

その結果中国レアアースますます

値段が下がり又質も落ちるようになりました。

中国が輸出制限を解除したこと日本へのレアアース

輸出は130%ほど増えましたが

中国利益は落ち続けています

中国レアアースは産出出来るもの

レアアースを使った製品を開発することは出来ません。

ですからあらゆる分野で

レアアースを使った部品などを

から購入する必要があります

結果的にはレアアースを輸出するよりも

そのレアアースを使った製品を購入する方が高くついてしま

レアアース関連については現在

赤字が続いているそうです。

そして中国はこの事態を打開するために

再びレアアースの輸出制限を考えているようです。

では、そんな中国政府の対応中国人は

どう思っているのでしょうか。

材料は入手できるけど、それを使うことが

できないって情けないよね』

『売れるから売る、それしか考えてないだろうなあ

日本アメリカにしてやられたって感じだよね』

日本にはレアアースを売りたくないよ』

中国レアアースを掘っている人

確実に病気になっているだろうなー。

周辺の自然も村も悲しいね

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