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はてなキーワード: プロモーションとは

2013-03-04

デザイナーだけど

天王寺区無償報酬のあれについて、東京在住の、業界評価高いデザイナー達も署名運動Facebookで促進してた。

だけど、あの人達別に無償でやれ!と言ってる事に対して怒ってたわけでは無いと思う。

ただでさえ、「デザインなんてすぐでしょ?」って見られがちなのに、お偉いさんが「力入れたいので無償一年デザイナーしてくれる人募集」っていうものから

偉い人までデザイン過小評価に見られるような言い方は辞めてくれ。と思ったのだと思う。

デザインで評価を得ている人達は、やっぱり引き受ける仕事は良いクオリティで出そうと努力する。

時給で考えたら赤字になる事もあるし、自分撮影したりキャッチコピーだって考える。業界で名が知れてるから変な仕事出来ないし。

で、そんな人たちが、「天王寺区って区が、斬新なデザインを求めていて、そのデザインでより良いプロモーションをしたい。」っていうの聞いたら、「おおーデザインで何とかしようとしてくれてるんだ。嬉しいね」って思う。

けど、「無償で」と言うのには、絶対に納得はいかない。卑下されてると思うからデザインの力を。自分達が作れるものを。

普通にカチンときたんだよ。だからいつまでも区のデザインダサいんだわーって。

東京消防庁採用サイト。リニュされてちょっとダサくなったけど良いデザインだった。

http://www.webdesignclip.com/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%B6%88%E9%98%B2%E5%BA%81-%E6%8E%A1%E7%94%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/

東京オリンピック2020年促進ページ

http://tokyo2020.jp/jp/

東京は頑張ってる。消えてしまったけど東京のいい所、みたいなページもあったし。

これらはきちんとお仕事で、沢山の人数とお金をかけて作れたもの

天王寺区みたいに、適当に人きて、その人にやってもらおう、みたいなのをしても

多分だけど、いいもの出来ないんじゃないか

それを非デザイナーが見て、「こんなもんっすよねー」って思われるのは癪だし、「こんなもんでいいか」と納得されて、

自分達にお声がかからなくなるのはいやだし。

色々考えすぎなのだとは思うんだけど、まぁ分かる。

なんか言い争ってるけど、元々低レベルデザインしか出来ないアマチュアの事なんて気にしちゃ居ない。

媚売ったって、その人たちがしてる仕事界隈には、所謂アマチュアさんは、姿出さないし。どこかで細々とやってればいいと思ってる。

頑張ればもっと出来るのにナー。

いつも区とか市のデザインて地味ダサだよねーって思ってたデザイナー

なんとかしたい。けど、お仕事にならない。

一万円しかないんだけど、何とか作ってもらえる?見たいなのじゃ、受注は出来ない。

友達か、故郷かなら別なのかもだけど。

そんな何をさせられるか分からない仕事請けて、

無茶な納期リクエストもらったりして、

ギャラっていう評価を頂いてるクライアント仕事疎かになりかねたら嫌だしね。

2013-01-09

はてなブックマークの失敗はデザインではなくマーケティング

否定的な意見が目立つ、はてなブックマークデザインリニューアルだが、「流行りの記事を探しやすリストから流行りの記事のサマリーをまとめて『今』をざっと把握するサイト」に方向転換したのでは?という印象。

ANTENNAhttp://antenna.jp/ )』のような「キュレーションマガジン」として、トップと気になるカテゴリーを上から下まで眺めて、なんとなく流行を分かった気になるのが正しい使い方のように感じる。

きっと、PVと滞在時間が上がって外部ページの閲覧数が下がったらこのリニューアル成功で、広告媒体としては正しい方向転換だと思う。コンテンツ作ってる人には、ホッテントリ入りがPV増に繋がらなくなりそうなので悩ましいところだが。


ということで、はてなの失敗は、デザインじゃなくて、プロモーションなんじゃないかと思っている。

キュレーションマガジンとしても使えます」としつつ以前のリスト提供してれば、既存ユーザーも維持しながら、はてなと距離のあった新規ユーザーも取り込める可能性がありそうなものを…


そう見ると、デザイン表現課題はそんなに多くない気が。

たかだか数百のブクマ数にそんなに権威があるのか?という強調っぷりが流し読みを阻害しているのと、カテゴリーと色が1:1対応してないなら、色はアイコンだけにして、グロナビや罫線、ブクマ数は共通の表現のほうが迷わないといった程度か。

特にカテゴリ別のカラー設定については、トップ総合は、様々な色をランダムに並べて網羅性やバラエティ豊かさを出しつつ、カテゴリを絞り込むと表現が統一されて、特定分野を抽出している感を出すような意図なんだろうが、もっと思い切ってやらないと、伝わりにくい。

ただ、そんなコジャレたクリエイティブは、俺たちの好きなはてなじゃないので、思い切って色を抑えたほうが受け入れられそう。


ちなみに、広告枠の見せ方だが、右上固定ではなく、各記事ブロックと同じ形状で、記事に混ぜてランダム表示したほうが、しっかり内容を見てもらえそう。特定カテゴリと相性の良い商材なら、文章をきちんと書けば、結構効果的な気がしている。タイアップ記事の掲載とも相性良さそう。

2012-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20121227011810

id:kyoumoe さんの素敵なところは「おまえらもっと常識的にやれよキチガイじみたやり方だとキチガイしか思われんぞ」とキチガイじみたやり方でプロモーションしているところで、やり方としては高木先生と変わらないところが可愛い

あと「少数派だと思って」ってtwitter検索するのは良いんだけど、その結果他人のtweet晒して何がしたいのか分からん。「少数派だと思ったんだけどこんなにキチガイがいた」って事だったら、そう言う頭悪いtweetがどれだけ引っかかったのか、ある程度数字を出さないと話にならなくて、単純に「最初から一定twitterに潜んでいる嫌韓族がこのネタ可視化された」ってだけにすぎない。ってゆーか、こんだけ今まで嫌韓キチガイを相手にしてきた上で「少数派だ」と思えてたんだとしたら認識が甘いと言わざるを得ない。

それと「サムゲ荘のキムチ彼女www」とか言ってる奴はコミケに行かない気がする。「嫌韓ネタで盛り上がってる外野死ね」って言うより、この場合ストレートに「コワレ田ラジ男のヒーローキィは訴えられてしまえ」とか書いた方が良いんじゃないですかね。

この件における最大の敗北は、このような批判が内部からあがるより先に、メディアid:kyoumoe 先生から出てきたことだと思っている。

2012-12-03

フィリップモリス日本のおまけ戦略がかなりヤバい件テスト稿】

さっきコンビニに行ったら、フィリップモリス販促什器にあろうことか「景品用」シールの付いた豚キムチスーパーカップがズラリ。

煙草販促用景品に、195円のカップ麺ってやりすぎじゃねぇの? まぁ所属店舗じゃないし、腹も減ってたから、買うけどさ……。

煙草を買うと一食浮かせられますよ、ってそれどうなのよ、とは思います喫煙者としても。

さすが米系企業、俺ら喫煙者というものをよーくわかってんなぁ、と思いつつも、自分所属店舗にもコレ、同じ便で来ちゃってるんだろうな、と考えると、ふたつの意味で背筋が寒くなりますよ。

なんで背筋が寒くなったかというと、ひとつめはニコチン中毒と食欲を同時に満たそうってオマケはホント非道だなぁ、ってのもあります

プラス

このプロモーション仕掛けたヤツは公取法も喫煙者の習性もある程度わかってるけど、コンビニシステムはどっかのサプライチェーン本部で一通りの理想論講習受けただけじゃねぇの、って点でして。

わかりやす普通オフィスで喩えますとコレ、「あなたデスクの上に取引先がでっけぇ正体不明な箱なんぞムリヤリ積み重ねくさって、いつ返送したらいいですかって訊いたら生返事しか返さねぇ」状態。それが全国のコンビニ(のバックヤード)で多々発生してる、っぽいんですよシステム考えると。規制緩和だか何だか知りませんけど、今年の春先あたりから、どうもおかしフィリップモリス

地域煙草流通会社から押し付けられるタバコ販促什器カウンター前に置いてある紙製のアレです)+プラスおまけ商品って、ぶっちゃけ邪魔なんですね。

スペースのみならず、管理も伝票処理も。結構

店舗単位レイアウト計算して送ってくる程、流通さんには人数居ないし、とはいタバコメーカー流通・チェーン本部(場合によっては店舗経営してる法人)へとバックマージンなり何なり入ってるかもしれない状況では、無計画に送られてきてイーカゲンに回収されるタバコの紙什器+オマケの類が余りまくるんです。

ンなモン置くぐらいだったらコンビニ一番くじとかあのへんのほうを置きたいって本音もあります。あれなら小学生に売っても官憲に怒られませんし(二次元中毒性について煙草比較したいけど、これはまぁほっとく)。それに俺オタだし。

ただの紙什器に関しては店舗の売場管理という裁量でどかす事もできますが、問題になるのはオマケ(ライターとか小銭入れとか使い捨て灰皿)。これたいてい煙草流通会社資産(景品だから商品じゃなく所有物)なんで、通常の返品処理でコンビニチェーンの集配センターには戻せず、確か紙の伝票書いて煙草流通会社の便で返送しなきゃなんねーんじゃないかと。

要するに、専従者(オーナー夫婦とかFC会社)の人間寝不足オして紙の伝票切らないと、どかせない。よっていつまでもコンビニ倉庫で埃カブり続けたりも、する。喫煙者かつバイトな俺ですら、「邪魔だぼけぇ」と時折悪態をついてます。15年前にはじめてコンビニバイトした時代から全然進歩してないんですよ煙草販促関係だけ(このへんは書店とよく似ている)。

そもそもジャストイン・ジャストタイムを是としているコンビニ取扱商品の中で、あの一区画だけ、昭和な酒屋と同じノリで押し付けられて、しかもヘンなとこだけ80年代レベル電子化してるから、まーコンビニの超合理化済み運営システムとはソリが合わん合わん。

結果として犠牲になるのは、我々従業員のロッカースペース&限りなくゼロに近いオーナー睡眠時間、っていう。

ロゴ入りライターとかの小物なら、まだいいですよ。

確か夏ごろからフィリップモリスのおまけはネジが飛び始めた。予算ついた上にヘンな代理店の口車に乗ったんでしょうけどね。

KOOLナチュラルに付けた「景品用」シール付きの350mlエビアンボトル。オマケにしては余りにデケぇし重い。しか臭い移りの危険性アリで気を遣う。

7月にバックヤードに置かれたアレ、ミニマムな話で言っちゃうと、今月に俺が自店で先輩従業員にPOS打って貰っててめーで買い上げて、ようやっとどかせたんですよ。あの煙草自体はマズくはねぇしどちらかと言えば好みの味だったんで、まぁいいですけど。

で、調子に乗って今月からカップ麺をおまけに付けてください、と押し付けてきた。

あのね、こんなでけぇモン大量に持ってこられても、置く場所店頭にも倉庫にも、たいていのコンビニにはもうないの。通常のカップ麺と同様の取扱留意事項守りながら扱えって、そりゃぁ横紙破りですよ、店舗と営業マンの信頼損ねかねんですよあのシビアな集配スケジュールじゃ。

ねぇ、流通さんとフィリップモリスさん?

そんなワケですから、あのへん担当してる代理店かどっかの偉いさんは、そのお花畑な脳内リフレッシュすべく主要コンビニ全チェーンをお遍路よろしく半年づつ時給780円で経験しやがってください。いいですね? ばかー!

煙草なんて吸うのはド底辺だから『LARKを吸って一食浮かせよう』ってどうだねチミィ」

「素晴らしくエクセレントなご提案で御座います部長ォ! ご発言メモメモ靴ナメナメ~!」

ってなやりとりがあったんでしょうし、ブログ如きでグチってもなーんも変わらん、のですけどね。

こっから先、大昔日本では煙草ガンガン付けられたオマケ商法によって煙草未成年ダメ規制が始まったっていう歴史的経緯とかそのへんの話もしようかと思ったんですが、なんかこう販売店従業員レベルでの無力感とかアレ見た嫌煙様のエゴトークとか目にする事考えたらイラときた。

だもんで吸うよ。D-Spec処理されててそこそこウマいキャスターマイルド、をナ!

2012-09-04

http://anond.hatelabo.jp/20120904151911

オーディションの中身を架空の変なモブとか、ドッキリのご褒美以下の内容にすれば良かったんじゃない。

(もちろん本編にサブキャラ程度の役もアリで)

今回の企画は大役?で釣って、落としてから、どうでも良さそうな役が与えられてるから、収支マイナスしか見えない。


あと、そもそもドッキリの意図が悪いよね。

今回の宣伝キャラバントチランダム」は、市来光弘さんに宣伝キャンペーンの象徴となっていただき、スタート時は苦戦すれども、スタッフとの絆や市来さんの頑張りにより、番組宣伝が盛り上がり、プロモーション自体がひとつ物語として完結する事を目指しておりました。


この「スタート時は苦戦」を演出するために、ドッキリで持ち上げて落としたんだろうけど。

声優スタート時は苦戦というドッキリ演出を見せること自体が番組になっていたから、番組自体が評価されると理解してなかったんじゃないの。

(声優の苦戦が評価されるのではなく、番組全体が評価される)

苦戦自体が作られたものだと、なんで番組声優応援していないんだ(≒イジメてるんだ)って見る側は思うよ。

http://anond.hatelabo.jp/20120903174239

「ええ…アニメだぜ? そんなに努力しなきゃいけないの?」

なんて冗談でも言っちゃう奴が

一社会人として関わった以上、莫大な費用時間、大勢の人の力で動き出した企画を、最後まで面白い物としてお客様提供する責任があります。』

とか言っても白々しいだけだけどな。

アニメプロモーション映像の中であんな風に言われてそのアニメ面白いものとして楽しめるわけじゃんっつーの

2012-06-29

大阪文楽問題をめぐる公開メールを一読して

大阪文楽問題に関して公開されたメールを一読した。

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000174249.html

かいことは直に読んでもらえばいいので特に言わないが、少し書いておきたい。

最初に、市長とその周辺の人たちが何を考えているのか、手短にまとめておきたいと思う。

まず、大阪府市の負担軽減を視野に入れた、文楽に対する姿勢の見直し。たとえば橋爪紳也顧問が、

文化施策ではなく観光施策の枠で、「文楽再興」の議論を起こしたい。

と書き、あるいは池末浩規参与も、

大阪市としては「文化財保護」に与する必要はなく、市が出金するとすれば、それは市民や来街者、観光客から見て魅力になっているような文楽に、必要かつ可能な範囲で援助をするというものになるはずです。

と書いているように、大阪府市としては文化保護名目での補助はしない、ということだ。(ただし、国が負担を認めるまで育成費用の補助4000万程度は出すそうだ)

そして、

再び市民に受け入れられる芸能となるべく積極的に活動する

参与も書いているが、観客動員一定目標をおき、その達成のためより効果的なプロデュースマネジメント必要であるからそのために改革をしようとなる。

この点については実は私も同感で、文楽を全体として統括的にマネジメントプロデュースすることができてないのではないかという不満は以前から感じていた。それに、どうしてもお役所仕事なのでスマートとは言い難く、大阪弁で言えば「もっちゃり」した感じにならざるを得ない。

さらに技芸員の意識改革を促している。旧来の殻に閉じこもっていてはダメではないかというわけだ。「意識改革」の具体的な中身としては、ミニ公演などのプロモーションはタダでやるべきなんじゃないのかとか、もっと観客の声を聞くべきだなどなど。

あるいはメールで技芸員の公務員化について触れられているのももっともなところで、たぶんこの辺りの感覚は長年のファンをやっている年寄りなら分かると思うし、東京歌舞伎座近くの某所で同様の会話をして嘆きあったりもした経験が私にはある。

まり、全ては、

今回橋下市長のリーダーシップのもと、文楽は「無形文化財として淡々と維持する」(旧来の考え方)ものから、「再び市民に受け入れられる芸能となるべく積極的に活動する」(新たな考え方)というものシフトしようとしているところです。

という参与意図に集約されるのであって、これは賛否様々な意見があるところではないか

私は、過去文楽劇場に足しげく通い、図書閲覧室へもよくお邪魔をして勉強させてもらい、職員の方々にも大変にお世話になった経験を持っているけれども、文楽に関しては非常に悲観的な立場をとっている。

文楽はもうすぐ死に絶える。事実文楽協会ができたころ、「文楽という芸は苔むした立派な梅の古木のようなものであって、じきに枯れる運命だが、無様な姿で枯らしてしまうのは忍びない。だから、せめて姿かたちはそのままに美しいまま死んでもらおう」という発想が背景にあったように記憶している。

文楽というのは本当に維持が難しい事業で、語り一つとっても、過去現在でこれだけ音楽環境が変わってしまうと、語りを成立させる音感がまるっきり違ってしまう。成長してから訓練でどうにかなるレベルの問題では、おそらくないはずだ。もちろん、浄瑠璃を理解するための前提知識なども違う。

から、近い将来、死亡宣告を言い渡す時期がくるし、税金を投入するならなおさら、本物・本格の保存が不可能になったときに、とっとと文楽の維持なんぞやめるべきであり、それこそがこの偉大な芸の先人たちを辱めない、唯一の道だと、私は思う。

その意味で、安易に文化を守れ伝統を守れと言ってみたり、反橋下の立場からついでに文楽を守れと言ったりする人たちとは、私は全く異なる。税金を投入する以上、真に偉大な芸としての文楽の古格が維持されなければならないし、それが無理なら文化だろうが伝統だろうが、潔く捨ててよい。今に生きない伝統など意味はない。本当に感動的な人形浄瑠璃は、過去の記録映画となって保存されている。無意味に惜しむ必要必然性も、どこにもない。

逆に言えば、まだ今の年寄りの技芸員が生きている間、なんとか細々とでも古格が出来ているならば保存するべきであって、それは与えられたミッションが達成されているとして認めればいいんだろうと思う。

観客が入るか入らないかは、この際どうでもよい。文楽は昔から客の入らない芸で、貧乏話極貧赤貧エピソードに事欠かない。問題は本格ができるかどうかだ。それに尽きる。

そこで、大阪市プロジェクトに話を戻すと、これをそのままやると、もちろんマネジメント改善など賛成できる部分もあるのだけれども、人形浄瑠璃の中身そのものに大きな影響を与えると思う。

下市長が面白い例を出している。

ある大物タレントさんが、これまた大物歌舞伎役者歌舞伎に誘われて歌舞伎を観に行きましたが、つまらない、分からんと言ってすぐに帰ったそうです。その歌舞伎役者さんは、この大物タレントさんにどこがつまらないのか、どこがダメなのか必死になって聞き出し、これまで自分では気付かなかった新たな視点での指摘事項を改善しつつ、歌舞伎面白さを説き続け、誘い続けたそうです。この大物歌舞伎役者さんは、観客からの厳しい指摘が公演を面白くする一番のカギと言われています

くその通りで、歌舞伎ならこれでいい。だから歌舞伎はどんどん変質していった(いっている)し、古格を守ることはそもそもできず、またそれで構わない芸能だという一面がある。

文楽だって客の意見には常に真摯だったのだ。

わざわざ語り手である太夫と三味線弾きの前に毎日座る客というのが大昔はいた。誰が出てきてもとりあえず批評批判する怖い客として知られ、しかし語り手も三味線もこういうお客を大事にしたらしい。

今でもこの種の客気質は、こと大阪年寄りに関する限り健在で、今の源太夫が綱太夫のころ、あるお爺さんが私に、

「織太夫でまだ若かったころは将来どんなもんになるかと思てたけど、綱太夫はホンマあかん。感動がないわ」

と言い、また、文楽人間国宝としてたびたび言及される住太夫についても、

「もう限界やっちゅうのは本人がよう分かってるやろ、あの年やし」

と言いきっていたものだ。あるいは別のお婆さんは、

「綱太夫の発声は変や。高音に行くと喉がつまってくる。あんな語り方はあらへんよ」

とばっさり批評したものだった。ちなみに、この綱太夫はその後人間国宝になってしまうわけだが。

そういう厳しいことをいう熱心なファンがいたからこそ、この芸に携わる人たちは鍛えられていったわけだ。

しかし、そういう耳も目も肥えた客の厳しい意見と、観客動員を増やすための批判は異なる。観客動員を増やそうとすると、中身が変質して古格が維持できなくなるのは、火を見るより明らかだ。そこで上演されるものは、300年続いてきた人形浄瑠璃ではない、何か別のモノだろう。

実際のところ、今でも中身は変質している。例えば、もっと重要な場面を語る「切場語り」を今やっている人たちのあと、一体だれが後を継げるのだろうか。おそらく、有資格者は誰もいない。

あるいは、今は文楽を「見に行く」というが、そもそもは「聴きに行く」ものであった。人形浄瑠璃と単なる人形劇は違うが、視覚の刺激に慣れた現代の観客にとって「見る」を重んじた方がはるかに分かりよくなっている。

その他、細かい部分で古格と言えるものが本当に継承できるのか、できていたのかどうか、はなはだ疑問だ。

はいえ、それでも歌舞伎とは比べ物にならない程度に本格の古格を守って来たのが文楽であって、それはかつてある歌舞伎ファンが文楽を見て「古いのが残っていていいなぁ」と言ったように、もう比較にならないと思う。

そこに、この大阪市プロジェクトとなると、人形浄瑠璃は完全に変質してしまう。本当に守るべき古格は、もうどうでもよくなってしまうだろうし、決定的に死んでしまうだろう。

と書くと、やや刺激的かもしれないが、なんのことはない、文楽の死なぞ最初から知れたことであり、それがちょっとばかり早くなるに過ぎない。「苔むした立派な梅の古木」がもう枯れると、知れ切っていたことなのだ

このプロジェクトを書いた池末参与善意に違いないし、文楽の再興が魅力ある観光都市としての大阪にとり大きな資源だと考えているはずだ。また、文楽に携わる人たちも、継承にはチャレンジや変化が必要だとする人たちも少なくないだろう(私は、文楽がいろいろなチャレンジや、同時代に観客に受け入れられる努力もされてきたこともまた知っている)。

よく分かる。

しかし、私はそこで一つだけ希望を言いたい。

もしこのプロジェクトをそのまま実行するならば、人形浄瑠璃文楽という看板は取り下げてもらいたい。

300年続いた本当に偉大な、世界のどこにも負けない本物の芸は死に、何か別の人形劇、「文楽のようなもの」が続いていくことになるだろう。そこで「人形浄瑠璃文楽」の看板を掲げることは、ウソだし、なによりも文字通り命を削ってこの芸に打ちこんできた偉大な先人たち、まさに大阪の先人たちに対する侮辱に他ならない。

この人形劇観光資源としてどう活用したって構わない。だけど、文楽はもう死んだことを認めてほしい。いや、認めるべきだ。そうして、過去のものとなった文楽の真の偉大さだけは、せめて守ってほしい。それだけが、せめてもの私の小さな希望だ。

(追記)

以下は私のTwitterアカウントなので、もしご意見などがあれば、ぜひ遠慮なく私に書いていただきたいと思う。文楽は私にとってただ好きというだけでなく、重いものでもあるから

https://twitter.com/#!/SignorTaki

2012-05-18

IT起業家乞食を擁立する時代

坂口綾優は、学費を支援してくださるサポーターを探しています。 | http://studygift.net/home.php

彼女Google+写真うpしまくってフォロワー数1位となり、一時話題となった女子大生

なんでも成績低下によって奨学金が貰えなくなったから、ネット住民が代わりに補填しろということらしい。

彼女の成績が地に落ちたのは、海外旅行のためのアルバイトと、インターネット時間を取られたのが原因。

25%は自分負担するから文句ないでしょ?とのこと。

おかしいんか?(笑)

ネットにのめり込んで奨学金貰えなくなったって、ただのダメ人間じゃねえか。

海外飛び回ったりしてないだけ、大学やめたネトゲ廃人の知人のほうがまだ救えるわ。

いや、わかるよ。

本人というよりは、くだらない大人たちにそそのかされたんでしょう。

洗脳でもされてなかったら、こんな自己愛にあふれた写真を添えて、堂々と乞食行為をしようなんて思いつくものか。

このサイトデザインといい、プロモーション方法といい、どうせ家入なんちゃらみたいなオッサンが関わってるんでしょ?

と思ってスクロールしてったらまんま家入って書いてあって正直笑った。

なーにがクラウドファンディングだよ、「物乞い」って書いたほうが伝わりやすいし正確だぞ。

そして一番下に偉そうに名前書いてるSupport memberの皆さん、ほんの100万くらいあんたらのポケットマネーから出せるだろうが(笑)

24時間テレビみたいな矛盾ネット世界に輸入しまくるの、いい加減やめてほしいんだけど。

ま、こんなわけわからん学生起業家の悪ふざけに付き合うお金があったら、

時折ウィキペディアの上に現れるオッサンにでも寄付したほうが有意義だよね。

2012-04-15

今更だがm-floShe`s Soについて語らせてくれ

増田にどれだけのm-floファンならびに音楽聴くヤツラがいるのかよく分からんが、

とりあえず書く。

まんず最初に、オレはm-floのファンだった。

友達Planet Shining紹介してもらってからハマリはじめ、そっから出るアルバム毎に彼らに魅了されてった。

音楽はもちろんだが、

なんてったって、三枚目アルバム坂本龍一やらDragon Ashやらとコラボしたりして、

ホントなんだってありなんだ、とびっくりしたもんだ。

しかもその後、和田アキコやCharaともコラボしちゃって、それらがまたイイ曲。

Bennie K だっけ?との曲もよかったし、

俺のお気に入りRie FuとのFloatn` Flowだ。コイツはほんとヤバイ現実から遠ざかるほど、すごい曲だった。

http://www.youtube.com/watch?v=-rp6jLRGxiE

まぁそんな俺は3/14発売のm-floアルバムを楽しみにしてたんだ。これはホントだ。

年末m-flo主催クラブパーティー忘年会に参加してからこの新アルバムリリースのこと聞いて、

期待してたんだ。

そのイベントの前にも、Reebokとの広告コラボレーション曲「RUN」の動画

youtubeで見たときからヤラれてた。こいつはすげーヤバい!!と思った。

http://www.youtube.com/watch?v=v3vdc3MYP8U&list=FLH4DZvXh-BCTokB0nFf1Pzw&feature=mh_lolz

それでアルバムだ。

いやその前のyoutubeでの先行リリースがあった。

その第一弾がコレ。

http://www.youtube.com/watch?v=BsYkClK0lAs&feature=relmfu


え?

って思ったよ。

なんてったって、このPV。超嫌な気持ちになるんだわ。

俺は男だが、全然エロいwwww」「ムラムラしてきたwwww」

というような気持ちにならなかったし、それは勿論女もならないんじゃないかな?

んで、どうやらこの曲のコラボレート相手が、今人気最絶頂アジアで大人気の2NE1らしくて。

でも、このビデオなわけよ。

俺だけじゃなくて、他の多くのユーザーも俺と同じ意見で、

動画は本当にない、ありえない、これなら素人がつくった動画のほうがまだマシだ、

そんな意見ほとんどなわけよ。

そっからこのアルバムの期待度が激下がりで、あと2曲youtubeで公式にアルバム収録曲が

アップされたけど、PVが全然良くない。

曲もなんかぬるくて。

えーーーーーーって思って、

結局アルバムリリースされても、なんか買う気になれず、

一応itunesで、気に入った曲だけでも選んで買おうかな、と思いつつ、いや、全曲聴いてみたほうが

いかな~、と悩んでいる間に、GEODVD借りにいったらアルバムが新作レンタルで出てたから、借りてしまった。

で聴いたけど、

いままでは、自分の期待が10なら、それに対して最低10、時には12や15の評価をしたくなる

アルバムm-floは出してたんだけど、

今回は、5か6。

いやー、下がるわー。

いや、イイ曲もあるよ。うん。

それは認めるけど。

がっかりだよな。

ホント

たとえるなら、松浦 亜弥の人気がどんどん下がっていったのを見ていたハロプロヲタと同じような感じかな。

最高だった時期を知ってるから、尚更。

そんなある日、彼らのライブ動画youtubeで見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=-w-1v3ci5UQ&feature=BFa&list=HL1334494824&lf=mh_lolz

なんと、ヤツら、

ライブにまでチアの女の子呼んで、しかもあの不評のPVをバックスクリーン一面に流して、

羞恥プレイさながら観客の目の前で女の子シャツを脱がさせて(ブラか水着はつけてる)、

観客に尻を向けて、スカートたくし上げて下着(パンティ)を見せて、フリフリと揺らさせていたみたいだ。

※1

上記のライブm-flo以外のアーティストも参加する大型ライブだったわけだが、

多分、観客の多くは引いていたんじゃないかな。。。。。。。

そんで、俺がなにを思ったかというと、

「どうやらヤツは本気みたい」だと。

ヤツというのは、ラッパーのVERBALね。

確認はしてないけど、今回のPV作品のディレクションしたのはヤツだと思う。

アルバムディレクションVerbalとある

Verbalは自身でもファッションブランドを立ち上げたり、

ルイヴィトンやらと小さい仕事したり、ファッション業界でもやや注目されてるんだけど、

そのブランド名がambush(待ち伏せ)っていうんだけど、

待ち伏せっていうだけあって、すげー攻撃的で、まあ、グロイデザインが多いんだよね。

http://www.ambushdesign.com/news/

そういう意味では、VERBALプロデュースという意味で、

あのひでーPVもブレてないんだわ。

他人に嫌がられようが、自分がイイと思ったことを押し通す、

うん、それがアーティストからさ。

Verbal、うん、アーティストだ、うん、

と思ったんだ。

そう思ったら、She`SoのPVをもう一度見てみたくなったんだ。

そして見て思ったのは、

「うん、たしかVerbalの思ったとおりに、意表つかれたし、嫌な気持ちになったし、

ヤツの意図通りなんだな」

そう思えて、ちょっとスッキリした。

そして、もう一つ気づいたこと。

本来なら、ミュージシャンのPVは、名前の如くプロモーション販促

ためのものなんだけど、

このPVは、曲の販促というよりは、また

Verbalの作品として、「待ち伏せ攻撃として嫌な気持ちにさせる」

という意図があったんだろうな、と思った。

まり曲のための動画じゃなくて、

動画動画として独立して存在していて、

決して曲を際立たせるためのものではなく、別物としてメッセージを持って存在しているんだな、と。

そう考えたら、もうちょっと落ち着いた。

多分、今のVERBALは、以前のm-floの時みたく、

純粋音楽をやれないんだと思う。

もっともっと社会メッセージを発信したいんだと思う。

そういう意味では今回のアルバムはTakuとのコラボ

バランスが悪かったと思うんだが、

多分今後のアルバムでは、また違う形で音楽を作り上げるんだと思う。

そう考えて、また、

彼らの次のアルバムを待つことにしたわ。

※1:m-floの二人は両方既婚

2012-03-14

子供たちよ、ネット上におまえたちの居場所はない

アメーバピグの15歳以下ユーザーへのシステム制限が話題だ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1203/13/news104.html

この騒ぎを見ていて思うのが、子供たちのネット上での居場所なんて大人の胸先三寸なんだな、ということだ。

見たところアメーバピグウェブサービス収益源は広告収入か直接課金が主で、それがなければ事業が継続しない。つまりサイトを閉鎖しなければならない。だからピグにとっての優良顧客広告クリックしてくれる人、直接課金をしてくれる人になる。けれど、普通子どもが直接課金できる額なんてたかが知れているし、広告だってだいたいは購買力のある社会人に向けて発信されているものだ。当然運営は社会人ユーザーを逃がさないような方向へ進む。

じゃあ、最初から子供なんてユーザー登録させなければいいなんて思うんだけど、子供でもユーザーがたくさんいることはそれだけでアピールになるし、おそらくアメーバやそこに広告を置く企業子供たちを将来の顧客として捉えている。サービスの賑わいが演出できて将来の顧客であるところの子供たちへのプロモーション効果を狙った企業が高い広告費を払ってくれるなら、多少の行儀の悪さは大目に見ようという判断だったのだろう。けれど、そんな行儀の悪さも度を過ぎてくると、他のユーザーからの苦情に対応が追いつかなくなってくる。優良顧客社会人は嫌気がさして他に移ってしまう。収益を優先するなら今回のような対応を取るのがベストと運営は判断した、と、背景はおそらくそんな感じだとおもう。

ピグに限らず他のサービスだって同じだ。運営にはサーバ代がかかる。人件費がかかる。最近ソーシャルゲーム収益性が話題になったりして、ウェブって儲かるんだ、なんて思われるのかもしれないけれど、実際ウェブで儲けるのはとても難しい。多くのユーザーで賑わうサービスが蓋を開けてみると赤字だったなんてよく聞く話だし、今何億と売り上げるウェブサービスも3年後にまだ存在するかどうかすら分からない。だから企業は事業存続のために収益化に躍起になる。そんな企業が、広告クリックしてくれてあわよくば有料課金してくれるユーザーと、他のユーザーに害を及ぼすだけで金をほとんど落とさないユーザーのどちらを取るかなんて火を見るより明らかだ。

けれど、それでいいのかという疑問はウェブサービス生業とするものになら常に誰にでもあるだろう。アメーバの運営掲示板に寄せられたコメントを読むと、ただただフラストレーションをぶつけただけのものも多いには多い。そんなコメントを頭の悪い厨房の戯言と嘲るコメントも、また。しかし、そんな中でも目立つのは今まで友人とコミュニケーションをとっていた場が無くなることに対するやりきれない思いを綴って、なんとか運営者の考えを変えてやろうとするコメントたちだ。年齢を偽ればいいじゃないかなどというずるがしこさも見えず、そんなコメント一つで企業姿勢が変わるわけがないとわかっているから痛々しい。

個人的には今回のアメーバ対応はある程度正しいと思う(ベストは個別のアカウント停止だろうけれど、主に文章をやりとりするSNSに比べると対応が線引きしづらくコストが掛かるという判断だろう)。どんなウェブサービスにも存在するには理由(大人の事情含む)があるし、人と人が関わる以上ルールがあってしかるべきだからだ。それを偽って子供の楽園と化してもそれは偽善だろうし、なによりサービス継続できなくなるんじゃないかと思う。でも、悲痛なコメントたちが語る、コミュニケーションの場としてのピグは運営者にとってもある意味やりがいに通じるものであることは確かだろう。この対応の裏にある、収益を優先しなければならないやりきれなさを想うのは考えすぎだろうか。

しかし、今回の対応ネットの子どもたちの居場所ひとつ消えることは確かだ。そこで行われた考えの足りない数々の愚行は消え去るだろう。同じように、子供たちの日常を支えたであろうネット上での会話もなくなってしまう。都市部子供たちの遊び場が無くなったと言われて久しいけれど、経済主義によって動くネットも同じだ。そこでは、子供たちの居場所を守ろうなんていうインセンティブは働かない。子どもはいつも隅に追いやられて、隔離される。何が間違っているんだろう。経済優先の資本主義のせいだろうか。いつの時代も変わることのない子どもの愚かさのせいだろうか。

子供たちよ、ネット上におまえたちの居場所はない。それは僕たち大人のせいだ。大人を恨めばいい。好きなだけ罵声を浴びせればいい。

そして何が問題なのか考えて、今の不甲斐ない僕らよりもたくさん、子供たちに居場所を作ってあげられるような大人になって欲しいと思う。

2012-02-05

http://anond.hatelabo.jp/20120205200616

鳩山友紀夫鳩山由紀夫立候補

鳩山由紀夫と書いて投票した場合

鳩山由紀夫有効票となる。

なるほどね。

なんかどこかの芸能プロダクションあたりが、プロモーションの一環で新人お笑い芸人立候補させたりしそうだな。

報道番組からワイドショーにいたるまで一定期間報じられれば、供託金分くらいは軽く元が取れそうな気がする。

2012-01-25

レコード会社存在意義

メジャーレコード会社社員バンドマンの悩み・質問に答えるスレ

http://blog.livedoor.jp/darkm/archives/51324424.html

これ読んでふと思ったけど、そもそもレコード会社って必要なのか?

所属事務所が発掘やら製作やらプロモーションやらマネージメントやら全部やって

iTunesで配信するなりCD通販するなり、ライブで手売りするなりすればいいんじゃないのかな。

レコード会社しか出来ないことって今ほとんどないと思うけど。

2012-01-19

食べログの「ステマ」批判そらす目的で「ステログ」開発?




ステログ」って、今回問題になったPR会社による火消しステマなんじゃないだろうか。

というのは、ステログは、「レビュー数が少なくて、高得点をつけてる人」をあぶり出してるんだけど、食べログもさすがにそんな作戦にはとっくに対処していて、そういう場合は点数が上がらないように、もともと作られてるんだよね。つまりステログ」であぶりだせるのは、素人による「自作自演」だけなんだ。プロモーション会社が有料で引き受けて、巧妙に点数を上げてるような事例、つまりレビューを数多く投稿していて点数に大きな影響を持つユーザを事前にじっくり作っておいて、そのユーザに高得点をつけさせるような作戦は、華麗にスルーされてしまうんだ。

もちろん、そこまで悪意なくておもしろ半分にやってるだけかもしれないけど、一番注意した方がいいのは「ガチヤラセ??」って赤文字だけ見て喜んでる人ね。それ、ステマに騙されてる可能性は高いと思います

そもそも。

食べログ」って、レビューを書き込んだユーザーの「レビュー書き込み数」とかを単純に返すAPIとかないので、「ステログ」の会社は、自社製のクローラデータ収集してるんだろう。ま、それは別に悪いことじゃないんだけど、そんなクローラまで作ってる会社が、食べログの採点の仕組みの基本を知らないってのは腑に落ちない。

2012-01-17

本日の記事についての意見です

ツイッターからの流れで書きました。偶然ご覧になった場合意味不明だと思いますのでスルーしてください。

では、昼間の河野さんの記事について、思うところを申し上げます

「どっちが正しいか勝負しましょう」なんて気はありませんので、ひとつ意見としてお読みいただければと。

まず前提をいくつか。

1 ご承知とは思いますが、当該記事 marketingis.jp/archives/1594 の内容にのみ異議があり、河野さんご自身の人格存在を否定する意図はありません。もしそう取れる発言があればお詫びします。特に河野さんが気にされたツイートは、確かに非難のニュアンスがこもったものになっており、あらかじめお詫びいたします。

2 ツイッター上では実際の知人友人もいらっしゃいますが、好き勝手なことを書きたいので、一応は匿名でやっております。「いや、直接連絡を取って口頭で」ということであれば、別途ご連絡申し上げます

3 私は企業サービス企画の人間で、以前はネット広告担当していました。物書きではありませんので、文章の質についてはご勘弁を。また、ダイレクトマーケティング経験しかありませんので、産業全体については私見を超える言及はできません。

以下、本文です。

まず、お気に障ったと思われる「終わった教」についてですが、もちろん、タイトルの「4P時代は終わった」についての言及です。

ここは批判というよりも反射的な嫌悪感がありました。

「○○は終わった」「これからは○○だ」「201X年は○○が来る」という言葉で危機感を煽ってコンサルだのセミナーだので稼ぐ方がいますが、反射的に「またか」と思ってしまったための言葉です。私は河野さんをネット上の断片的な上方しか存じ上げないにも関わらず、勝手にそうした類だと分類してしまったことは軽率で、たいへん失礼いたしました。

本文について。

私には4Pが終わったという意見表現?)には同意できません。記事を拝読しても、終わる終わらないの問題ではないのではないかと考えます

少し具体的に。

記事中で“ひとつは「バランスが崩れた」こと、そしてもうひとつは「Pが増えた」ことです。”と書かれていますが、この2つには違和感を感じます

まずバランスについて。元々、4Pの要素間のバランスは均等ではないと考えています

ダイレクトマーケティングでは商品が売れるための要素として「市場4:商品の良さ4:広告2」の比率であるいう考え方がありますダイレクトマーケティングに長年従事してきた者としては、これは数値的にも実感的にも、実際にそうであると考えています

通販的には、広告というのはあくまで受注を目指すものですから4Pに置き換えれば、概ねプロダクトの方がプロモーションの2倍重要である、と考えられます

他の業態を見ても、4Pがそれぞれ比較等価に扱われてきたと思えませんし、業種や手法によって比重は異なるのではないでしょうか。

ならば、その比重の変化を4Pという考え方が終わる終わらないという話につなげるのは、少し無理がありませんか?

プライス比重が高くなっているというご意見には異存ありませんが、安売り競争とは別の次元成功する企業も少なくありません。

4つの要素の比重の変化そのものが当然であるならば、プライス重要性の向上という現象は、4Pという考え方そのものの有効性には無関係であると考えます

次に、セス・ゴーディンの引用河野さんが加えられた「P」のリストですが、「Philosophy」以外は、従来の4Pを構成する要素のひとつ、あるいは4Pとは元々異なる切り口で語られていること、ではないでしょうか?

前者であれば4Pを深掘りしたことになりますし、後者であればそもそも4Pでは除外された考え方ですから、これらも4Pそのものの否定には繋がらないと考えます

ただ、「こういう要素が重要だよね」という意見表明であれば、なるほどほとんど同意です。あ、ほとんどと言ったのは、全部について熟慮していない程度の意味で、一部同意できないことは意味しません。

ご存知でしょうがマーケティングは色々な構成要素が複雑に絡み合っていますから、1つの切り口で都合よくすべてを考えることのできる方法はありませんよね? 4Pもそれらのひとつに過ぎず、終わった終わらないという意見適当ではないと思ったわけです。

で、最近の「終わった」「来る」に辟易していたところに、河野さんの記事を拝読し、反射的に軽い気持ちで陰口を叩いてしまった、という次第です。

最後に。ツイートで言いたかったこととは離れますが、糸井さんの件も気になりました。

糸井さんの広告観ですが、「この広告でどれだけ売れたかとか、そういうことじゃない。俺と組んだら一回遊べるぜ、ってこと」(要約)という、広告そのもの価値を置いた考え方でした。これはなぜか10年以上前プロレス雑誌に掲載されていた糸井さんのインタビューでの発言なので、ご存知かどうかわかりませんが。

こうした広告観に立てば、いま売れてます、というコピーは確かに広告の“文化的”な意味での衰退とも取れます。少なくとも糸井さんは楽しくはないことでしょう。

が、これがプロモーションの相対的低下を意味するとは思えません。だったら「いま売れてます」的なコピープロモーションすればいいし。嘘や違法は論外ですが、これまでのメジャー広告手法が仮に力を失っても、他の方法はあります企業担当者や意欲ある広告会社の方は、そこに真剣に取り組んでいますよ。

以上、長文失礼いたしました。フォローしましたので、今後また何かの折にでも建設的な討論でもできればと思います

2012-01-07

http://anond.hatelabo.jp/20120107154333

その程度のプロモーションなら大昔から普通にやってた事だと思うけどね。

ゴーストライター原稿料払って週刊誌に絶賛記事書かせたりとか、タレントのお宅訪問みたいな番組でわざとらしく「実はこれ、愛用してるんですよ~」と売り込みたい商品を取り上げさせたりとか。

少なくとも仕掛ける側はその延長線上でやってるだろうから今更のように叩かれる理由が理解できないだろうし、悪質な連中も最初にその界隈でノウハウ積んだ上でやってるからからなくなるまでやめる気は毛頭無いだろうし。

2011-10-30

つらつらと、日本自動車産業の置かれた状況について考えてみた。

自動車産業が抱える問題って、現在の日本の置かれた状況を象徴するものだよなぁ、と思い、少し掘り下げて考えてみた。「推測」と書いたのは、バックデータ・統計資料にわざわざ時間をかけてあたる暇はないので、状況証拠だけで考えていくということだ。暇な人、もしくは自動車産業関係者のマーケターの方、もしくはマクロ経済の専門家様、データを元にこの推測、といいますか仮説を検証してみてくださいませ。

若者の嗜好が変われば万事解決、なのか

自動車の国内市場規模は縮小の一途。特に若者がクルマに興味を持ってくれない。」というのが、業界的に広く共有された悩みのよう。その典型的な事象の捉え方が痛いニュースのこの記事。

痛いニュース(ノ∀`) : “若者、車離れ” 日本国内で車売れない…トヨタ、本気でアイデア募集 - ライブドアブログ

この2ちゃんねるまとめブログで、板の題材として選ばれている記事がこれ。

国内で車売れない危機打開策 トヨタ本気でアイデア募集 (1/2) : J-CASTニュース

ま、痛いニュースJ-CASTなので、、、、、でも、こういうメディアって、一般的な状況の捉えられ方やルサンチマン的なストレスを推し量るには本当に都合がいい。でもJ-CASTの元記事にはファクトデータも載っている。ちょっと引用してみると、

国内での販売は2年連続の減少だ。ダイハツ工業日野自動車を含めたトヨタグループ販売は前期比同4%減の227万台と、米国販売との差が広がる一方だ。国内市場全体の落ち込みより減少幅が小さかったため、トヨタシェア軽自動車除く)は過去最高の45.8%まで上昇したが、トヨタ車単独で11万台の減では、シェア上昇も手離しで喜べない。

国内の自動車需要(全需)は、2006年度の軽を除いた日本国内の新車販売は前年度比8.3%減の358万台と、29年ぶりの低水準だ。登録車市場の低迷の原因としては、経済性や実用性を求めて軽自動車に人気が移っている影響とされてきた。しかし、軽を加えても同4.1%減の561万台であり、国内市場全体が収縮していることが鮮明になっている。

要は、

ってこと。ちなみにこの元記事は1997年という4年前のもの。

で、その対策として当時のトヨタは、

トヨタは06年末に社内横断的なチームを立ち上げ、国内低迷脱却のアイデアを懸命に探り始めた。

対策チームは、自動車という商品の枠内だけで解答は出さず、地域や社会全体の問題の中で消費を喚起する自動車を改めて模索している。携帯電話などの情報関連の支出が増えた若者の「車離れ」や、少子化による若年人口の減少による市場構造の変化を深刻に受け止め、車が売れなくなった構造要因に真剣に目を向けざるを得ない。地域ごとの特性や家庭の年代構成、消費者の行動なども踏まえて自動車市場全体を抜本的に洗い直そうというものだ。

少子化対策は政府でも有効策を打ち出せていない難題中の難問だ。それでも、トヨタ渡辺捷昭社長は「国内市場を活性化するためには、何よりも市場創造型のいい商品を投入することだ。地域の活性化を含めて、いろんな手を打っていきたい」と、社内チームの試みに大きな期待を寄せている。

というわけで、「国内市場をどうにか活性化させるための手を打ちたいと考え、具体的なアクションを起こしている」というメッセージを打ち出したわけですね。

それに対して2ちゃんねる側の反応はだいたい2分されていて、

  • 魅力のあるクルマを作らないメーカーが悪い (元記事がトヨタを取り上げているので、トヨタが槍玉にあがっているけれど、だからといって、他社のを褒めているわけじゃないから、国内メーカー全体に対して同じように思っているのだろう。海外メーカーはout of 眼中なのかな?)
  • トヨタを含む大企業が賃金を抑制するから、われわれは車を買う金を持っていない。そりゃ売れるわけ無いだろう!

となっている。

で、このあと2010年になってどうなったかというと、、、、市場動向、トヨタの対応、そしてネット民wの反応がツンダオワタ情報にまとめられている。(本当は産経新聞の元記事URLを引きたかったのだが、既に削除済み。というわけで、元記事の存在証明はないところはご容赦を。(だから、論文とかでは、データとしては使えないなぁ、、、増田で使うのが精一杯。)

豊田社長「マスコミは若者の車離れと言うが、離れているのは私達メーカーではないのか」 - ツンダオワタ情報

まずはトヨタがどのような手を売ったのかというと、、

トヨタは今年1月に「スポーツ車両統括部」を立ち上げ、スポーツカーの企画や開発に関する最終権限を経営陣から現場に移譲。スポーツカーの復活とともに、走る楽しみを演出する複数の

 プロジェクトが始動している。足回りの良さにこだわった特別仕様車を相次ぎ発売。4人乗りで世界最小の「iQ」6速MT搭載限定車は予約開始から1週間で完売。

9月3日。強い日差しの下、静岡県小山町富士スピードウェイで、1台のスポーツカーが強烈なエンジン音を響かせていた。12月から世界限定500台で販売が予定されている高級

 スポーツカーレクサスLFA」(価格3750万円)。報道関係者らを対象にした試乗会が行われていた。LFAの最高時速は325キロだが、この日は1周4.5キロのコースを約2分で駆け抜けた。「ハンドルを握ったときにドキドキ、ワクワクするクルマをつくりたい」自らレースにも参戦する豊田社長は常にこう言い続けてきた。

つまり、

のようにスポーツカーに活路を見出そうとしているよう。

でも、その結果は、、、、「文中の」ファクトデータを洗ってみると、、

クルマが売れない。昨年の国内新車販売台数は約460万台と、ピーク時(平成2年)の6割程度にまで縮小している。景気低迷が一因だが、一般的には若者のクルマ離れが最大の理由とされている。調査によると、大学生の「興味ある製品」でクルマは17位(20年度)と、40~50歳代が大学生だった当時の7位から大きく後退している。

要は、

  • 市場の縮小は継続している
  • 大学生の間で車に対する興味は薄れている

ということ。ただし、MTのiQは限定台数を売り尽くしたし、Wikipediaの記述を見るかぎり、LFXもきちんと台数は捌けているよう。要は、「作ったクルマはちゃんと売れたけど、市場全体の構造を変えるまでに至っていない」ってことですね。それに対するネット民wの反応は、1997年痛いニュースから、全く変わっていないというのも面白いところだ。

結局のところ、市場の縮小は人口減少トレンド下では不可避。でも、せめて若年層にクルマを運転する楽しみを知ってもらい、高付加価値のクルマを継続して買ってもらえるようにすることで、市場構造の問題を少しでも緩和したい、っていうところだと思われます。少なくとも、ここまでに取り上げた情報ソースからすると、、、、ですが。

クルマがすきな若者は本当にいなくなったのか?

まず、「若者」という括りに対してツッコミがあるというのは、甘んじて受け入れよう。というか、全面的に納得せざるを得ない。で、話を単純化するために、母集団を「大学生」という括りに絞ってみることにする。大学進学率が上昇し、それによって「大学生」という母集団の性質が変化したという点については、「なぜ大学進学率が50%を超えたのか? -大学進学人口と大学数との関連-」という小樽商科大学の学報掲載記事をご覧いただければ一目瞭然。(ああ、やっと真っ当なデータリソースを挙げることができた、、、ホッ。)

であれば、「大学生」よりも、より限定した形で母集団を設定しなければ、まともな時系列比較ができない、ということになる。でも、そんな統計はまともに存在しないだろうなぁ、、、、ということで、ここからは、私の実感という超主観的な状況証拠を絡めてで話を進めたい。私は30代半ばで、某都心から50kmくらいにある某大学を職場とする人間だ。で、自分の周りがみんな全くクルマに興味がないかというと、そんなことはない。R32スカイラインをシートを始めとしてひたすら改造しながら乗っている先輩、フランスオープンカーに乗る後輩、馬鹿でかいアメリカ製SUVで駅まで送ってくれた後輩、、、、普通にいる。しかし、キャンパスの周りが整備され、駐車場の確保が難しくなったなどの事情もあるのだろうが、昔はその存在を確認できた30万円で買った中古車で大学に通い、金はなくともバス/電車という公共交通機関の利用を忌避するタイプの層は、ほとんど見ることができない。つまり、エンスー、とまではいわないかもいれないが、クルマに対しそれなりのお金を費やししている層は昔も今も、少数ながら存在していて、がんばってクルマに乗ろうという層がいなくなったということになるだろう。

無理してクルマに乗る、というインセンティブは下がっている?

30万円の中古車というと、当時の車種で具体的に言えば、10年オチのファミリアハッチバックとか、カローラⅡとかですな。当然乗り心地は良くないし、内装はパットしないし、、、でも、なぜわざわざそんなクルマを乗り回していたかというと、一番大きな理由は「クルマが無ければ不便だった」ということではないかと思うのですよ。この15年ほどで、私鉄や地下鉄の延長、新規路線開業は相次いだし、JRも湘南新宿ラインなどの直通電車をバンバン投入した。職場近辺は、15年ほど前までは、各駅停車しか止まらない私鉄の駅までバスで15分。都心に行くには2時間じゃ利かないという状況だった。かつ周囲には自動車工場と関連施設、更には清掃工場とかしかない、街だったわけで、、、、そりゃ、がんばってバイトして、クルマ買うよなぁ。逆に言えば、今となっては、無理してバイトしなきゃ手に入らないならクルマなんて買わずに、大学が斡旋してくれるUQ Wimaxルータでも買って、電車の中で課題をこなしている方がよっぽど効率的だ。

これと同じ状況が広く各大学で生じている。また、首都圏関西圏のいたる大学で、文系を中心に、バブル期に都心から30〜50km圏に新たに取得した土地に移転させた学部を、都心部の本部キャンパスに戻すというプロジェクトが進められている。というわけで、大学生の多くがクルマに乗らなくなるのは必然、というべき状況なのだ。

Fun to Driveを実感できる層とは

"Fun to Drive"というのは80年代〜90年代(だったかな?)にトヨタが掲げていたコーポレートスローガン、というかキャッチコピー。今あらためて読んでみると、いいキャッチコピーだなぁと。クルマを運転するのはやっぱり楽しいと思う。車高の低い、重心の位置が決まっているクルマって、運転技術が下手な人間でも、走らせるとむちゃくちゃ楽しい。(助手席に乗る人はたまったものじゃないわけだけれど、、、)研究者の職場というのは、普通のホワイトカラーと比べて圧倒的に交通の不便な場所に設置されていることが多い。大学しかり、企業や行政立の研究所しかり。将来的にそういった職場で、ある程度の期間働くことになったとしても、個人的にはクルマで通勤するのはできるだけ避けたいと思う。だって、遅刻の心配しながら朝必死に高速を飛ばしたり、長時間デスクワークした疲れた体で夜道を長時間かけて走って帰宅なんてしたくないじゃあないですか。しかも、クルマに乗っている限り、酒が飲めないというオチまでついてくる。正直、Fun to Driveを実感するきっかけが、自分に巡ってくる機会なんてめったにない。

タイトな仕事に従事する層が通勤でFun to Driveを感じるというのはかなり厳しい。逆に言えば、サボってもいい授業を沢山履修していたり、帰り道にドライブデートする機会が多い学生というのは、Fun to Driveを感じるのにものすごく最適化された生活をしているのだろう。もちろん、クルマで通うことが正当化されるような大学に通っている場合に限るわけだけれど、、、、

それ以外では、「もともと自宅に乗っていて楽しいタイプのクルマがあって」「工場勤務で工場隣接の寮に住んでいるから平日は閉じ込められている。近所にろくに店もないから、週末はクルマで遠出するのが趣味。店がないということは、そもそも他にお金の使い道もないし、、、」という人くらいなのではないかと思いますよ。

クルマ文化先進国?ヨーロッパの状況

まあそれでも、ものづくりニッポンの文化として、モータリゼーションは浸透し続けるべきだし、それは可能だとおっしゃる向きもあるだろう。であれば、自動車文化先進国といわれるヨーロッパの状況を見てみたい。

ヨーロッパに行くと、日本ではあまりお目にかかれないブランドのクルマをよく見かける。SKODA、SEAT、そして90年代には多少日本にも乗っている人がいたけれど、、、的なOPEL、LANCIAなどもまだまだ現役だ。注目したいのはSKODAとSEAT。この2つのブランドはAudi同様VOLKS WAGENの一ブランドなのである。SKODAはもともとチェコ、SEATはスペインメーカー。それぞれVWによって買収され、現在は中〜低価格帯のラインナップを担っている。逆にVWの高級ラインがAudi。VWは、ヨーロッパで最も販売台数が多い自動車メーカーだ。ACEA - European Automobile Manufacturers' Associationの、Year 2011 by manufacturer and by vehicle category (Enlarged Europe) <※注1:エクセルファイルへのリンクです, 注2:1月〜8月までの数値>によると、メーカーとしてのシェアは23.2%。で、問題は23.2%の内訳だ。VWブランドは全体の12.3%。高級ラインのAudiは全体の5.0%、SEATが2.3%、SKODAが3.6%である。VWはフェートンやトゥアレグなどの高級車(というか、実質中身はAudi A8・Q7ね、、、)はあれど、代数的にはごく一部だろうから、23.2%のうち、15%くらいはBセグメント以下の中小型車と推測できる。そしてVWグループ低価格帯のクルマにスポーツカーは極少数だし、Golfにしても他の車種にしても、ホットバージョンのグレードは売上のほんの少しだろう。

一方、スポーツブランドエンスーな人御用達ブランドはというと、、、ALFA ROMEOで1.0%、PORSCHEで0.3%。ボンドカーASTON MARTINもヨーロッパでは8ヶ月間で1,664台(0.0180630955651735%)しか売れていない。(これだけ売れれば十分か、、、?)ちなみにみんな大好きフェラーリは、FIATグループの中でもその他扱いされていて、数値が出されていない。っていうか、その程度のもの。ヨーロッパ階級社会が未だに色濃く残る社会なので、先祖代々馬車に乗っているような人たちが、相変わらず週末の嗜みとしてポルシェフェラーリ、はたまたブガッティランボルギーニなどのカロッツェリアリリースする少数生産の高級車に乗っているのだろう。ということは、ですよ。日本においてエンスー車のみをひたすら取り上げていたCar GraphicやNaviのような雑誌がそこそこ売れ、地方自治体立の図書館に配架され、なおかつテレビ朝日系で番組まであったというのは、どう考えてもおかしい事態、なわけですね。

じゃあ、アメリカはどうなんだ

というと、やっぱり車の運転が「好き」っていう人はそんなにいるように思えない。バック・トゥ・ザ・フューチャーの時代から、若者の憧れはSUVだったし、トヨタアメリカの若年層を攻略するために導入したサイオンだって、ラインナップはxB(日本名Bb)、xD(日本名ist)だし。アメリカ市場といえば、、、のホンダの戦略車種だって、ELEMENTやCR-VにMDX。ようは、SUVをカリフォルニアサーフカルチャーに振るか、ニューヨークヒップホップカルチャーに振るか、はたまた高級志向に走るかしか、手はなかったわけで、、、、

経済成長期にみられる特殊現象

経済成長期というのは、来年は今年よりも所得が増える人が沢山いるという状態のことだ。経済的に余裕が出来てくると、多くの人間が考えるのは生活の質的向上を図ろうというものだ。その結果、未知の様々な趣味にお金と時間を突っ込んで見ることとなる(これ、現在の中国沿海部がちょうどそういう状態)。そういった状況下で、日本のメーカーレビントレノ、MR-2、CR-X、ユーノスロードスター、FTOなど低価格でかなり走りが楽しめるスポーツカーを量産してしまうことに成功してしまう。ミドシップのツーシーターが200万円台前半とか、V−Tecエンジンを積んだ2ドアホットハッチが100万円台、車の歴史から見たら、おかしいだろう!ということですよ。更にホンダビートダイハツカプチーノ、極めつけはマツダAutozam AZ-1軽自動車なのに、ミドシップガルウィング。とんでもなさすぎる、、、、

で、いろいろ手を出してみるものの、そこそこ収入が安定する頃には、自分の趣味や可処分所得に見合った趣味だけに落ち着いていく。ま、もともとクルマで女の子にもてようと思えば、そこそこの外車や国産車でもレクサスになるだろう。中途半端に月3万円のローンとほぼ同額の維持費をクルマに突っ込むくらいなら、3万円を衣服費に使い、残り3万円でデートに誘う店のグレードを上げた方がよっぽどモテるだろう。結局日本という市場は、相も変わらず500万円オーバーのクルマを買い続けてくれる一部の層と、下駄として使うための安くて丈夫なクルマを選ぶ層(しかも、子育て期限定でワンボックスを買う層も多いと見た、っていうか00年代前半は、2シーター乗っていた人が、パパになってSTEPWGNやセレナに乗り換えを余儀なくされるというパターンが本当に多かったのですよ)と、クルマなんてそもそもいらないっていう多くの層によって形成されることとなる。下駄クルマは利益率は低いし、韓国・中国勢がブランド力を向上させていけば、取って代わられる事態も当然ありうる(それを日本にやられた先例がアメリカだ)。国内市場で利益をあげ続けようと思うならば、高級車のシェアを取りに行くしかない。そういう意味でトヨタはLexusを止める訳にはいかないし、他社は実質国内市場はあきらめかけているんじゃない、、、としか思えない。高級車ラインを展開できなければ、日本は欧州・アジア向けモデルを導入するone of themの市場という前提で戦略を立てざるを得ない(実際、日産、ホンダマツダなんかはまさしくこの戦略をとってる。マーチが全量アジアからの輸入になるなんてね、、、、)。

なぜダイハツは第三のエコカーのCMに瑛太を起用するのか?

で、以下のURLから1本のテレビCMをご覧頂きたい。トヨタグループの一員であるダイハツの企業CMだ。

テレビCM 企業CM「日本のどこかで 新しい町」篇【ダイハツ】

このCMの読み解きは、あくまでも僕の憶測にしか過ぎないのであしからず

都会でクリエイティブ(たぶん美容師とか、ショップ店員とかかな?)な仕事をしていた瑛太が、突如田舎にIターンUターン、じゃないだろうなぁ、、、)して、ガテン系(工務店)の仕事を始める。そこで、これまで乗っていたアメ車のシボレー・カマロを第三のエコカーであるダイハツの軽(ミラ・イース)に変える。生活の変化と平行して、地元の郵便局員である吹石一恵との関係が始まり、、、、というストーリーなわけだけど、設定の1つ1つに企業戦略として重要な意味合いが込められていると思うのだ。(あくまでも推測だけど、、、)

都心にはダイハツが売り込む市場など、商用車以外に大して存在しない(それでも、乳幼児を抱えるお母さんが、電車に乗れなくなったから必要に迫られて車を買うというケースは結構ある(タントのCMを参照。それにしてもダイハツのCMは、意図がすっきりはっきりして清々しいほど。マーケ的お手本ですね。)。だから、当然第一次・第二次産業(の生産部門)が経済の中心であるエリア、もっとわかりやすく言い換えると、でっかいイオンモールが唯一のデートコースという地域が、ダイハツ(とかスズキとか)の主戦場となる。

そういったエリアは、都心とは異なる理由で市場の縮小が進んでいる。まずもって、人口減少トレンドがものすごく強いということ。都心の場合出生率は下がっても、人口流入が大きいので若年層人口の減少トレンドはかなり緩和されている(というか、江東区とか、横浜市なんかは、保育園入園の待機児童問題がぜんぜん解決されないままで、、、、)。でも、地方は加速度がついて若年人口が減っているというのがまず前提となる。

その上に自動車市場を冷やす意外な要因というのが、実はイオンモールの進出ではないのかな、と個人的には睨んでいる。こう書くと、「イオンモールこそが、駅前商店街衰退の最大の要因で、だからみんなクルマを保有せざるをえないのじゃないか」というツッコミがきそうだが、たぶん逆じゃないかな、と。地方の駅前商店街なんて、もともと若年層が楽しめる娯楽や、ファッションを提供する機能を持っていなかった。だから、暇な若者に出来る時間つぶしって、女の子を誘ってドライブくらいしかなかったわけだ。例えば、90年代にものすごく売れたホンダ・S-MX は、フルフラットシートにできるだけでなく、ご丁寧にティッシュボックスまで備え付けてある。わかりやすくニーズのど真ん中をついていたわけだ。

それが、イオンモールができることで状況は一変する。シネコンタイトーとかセガとかの大規模ゲーセンやROUND1で時間は潰せるし、服を買うのも、ワールドイトキンオンワードといったアパレル大手のちょっと低価格ラインのショップレディースならば宮崎あおいがCMしてるEarth music & ecologyとか、OZOC、Melroseとか。メンズならTK Takeo Kikuchiとか。ユニセックスチャイルドで、UNIQLOに満足しない層のために、GAPとか、無印とか、COMME CA ISMとかも入っている。ABCマートがあれば、靴も含めてそんなにダサくない、というか都心で売っているものと遜色のないものが揃ってしまう。そりゃ、裏原宿テイストは無理だけど、池袋マルイサンシャインシティくらいのレベルは買えてしまう。片道30分でイオンモールにつけるのであれば、その短い時間にお金をかけるよりも、一日中過ごすイオンモールの中でお金を使ったほうが楽しいわけだ。つまり、人口が少ないだけでなく、残っている若者にもクルマに必要以上にお金をつぎ込むインセンティブがもはや存在しないということだ。

じゃあ、粛々とシュリンクする市場規模に対応するだけの資源投下をすべきか、、、というとそうは問屋がおろさない。それができない要因、それは地方に数多く存在する独立資本の販売店フランチャイジーだ。バブル崩壊後、自動車メーカーはそれぞれ、ドラスティックに販売網ネットワークを整理した。今となっては複数の販売チャネルを運営しているのは、実質的にはトヨタだけになってしまった。ただし、トヨタ・日産・三菱といったメーカーの場合、販社は一部自らが出資している法人が大半であり、スムーズに(とはいかないまでも、どうにか)店舗網の縮小、合併を進めることができた。ところが、ダイハツスズキスバルホンダ(の旧プリモ店)は、三丁目の夕日に出てくるような個人経営の自動車整備業にフランチャイジーとして販売を委託するという形態の店舗を数多く抱える。販売店網が密だということは、アフターサービスメンテナンスの質を向上させることにつながる。アフターサービスメンテナンスはアフターマーケットという業界用語があるくらい、利益率の高い市場なので、各社力を入れているわけだが、サービス水準を高めるためには、各店舗の士気が高められていることが重要だ。

販社としては、生涯価値の高い顧客、つまり長くお金を落とし続けてくれる顧客を捕まえたいというニーズを持っている。となると、地方にやってきた若年層というのが、一番欲しい顧客のプロファイルとなる。地方にやってきて、工務店という地域密着な仕事をし、地元の(たぶん)特定郵便局の職員とつきあって結婚して、、、というのは、まさしく地方の販売店にとって喉から手が出るほど欲しい顧客像だといえるだろう。こういう層に向けて、ストレートに刺さるCM、というのは、ミラ・イースの本当の想定顧客かどうかは関係ない。(実際、イースの車種CMは、ブルース・ウィリスを起用してダジャレを言わせているわけだから、瑛太のようなプロフィール、ではないことは明白。)「企業CM」して瑛太と吹石一恵が出演するCMを放映するということは、メッセージターゲットは販売店フランチャイジーなのではないかな、と。

長かったけど、結論。車好きの数は基本的には一定比率。高度成長期バブルが異常だっただけ。

小見出しで結論は言い切っちゃいましたが、基本はこれ。自動車メーカーボードメンバーや車種開発部門は既にわかっていてやっているはず。じゃなきゃ、瑛太が乗るクルマはミラ・イースにならないし、マツダスカイアクティブテクノロジ搭載車やホンダハイブリッド車に国内独自モデルが1つもない、なんて事にもならないはず。

ところが、販売部門、とくに販社といっしょにプロモーション計画を取りまとめる部門は、国内は縮小均衡で粛々とやっていく、なんてことは口が裂けても言えないはず。なので、国内販社向けマーケティング担当者が考えるべきは、シュリンクする市場環境下で、世界共通モデルをいかに低コストローカライズして、他者のシェアを奪うのか、しかないのが現状なのだと思いますよ。正直、ね。

2011-10-05

小説を知らない人への小説の売り方

http://anond.hatelabo.jp/20111005092209

文学賞

直木賞芥川賞本屋大賞など。文学賞を創設してこれというものを選んで授賞する。本屋大賞なんか一番わかりやすくて「書店員が一番売りたい本」を選んで授賞してるんだよね。ある意味で一番効果的なプロモーション。上に上げた3賞以外ではノーベル文学賞が有効。世界大家でも日本では無名作家が一気に売れるようになる。

映画化ドラマ

普段本なんか読まない賞にとって、これも有効なプロモーション俳優陣は勿論、脚本家監督も実績のある人を採用すれば効果的。観客動員や視聴率のために原作からの改変なんて当たり前だけど(中年男の主人公が若い女性になったり、殺人の動機が単純になったり)、それでも原作が売れるようになる。ただしやり方を間違えると元から原作ファンが立腹する可能性あり。ラノベアニメ化もこれに含まれる。

企画本

「小節は読まないけどビジネス書は読む」「雑誌新聞は読む」という人には有効。「もしドラ!」「チーズはどこへ消えた」「GOAL」など。ただ、これ「小説を売る」じゃなくて「書籍というパッケージを売る」というものだけど。難点はブームが去ればあっという間に著者が一発屋化すること。

新訳、新装

ここ数年の流行夏目漱石太宰治小畑健の絵をつけたり、サリンジャーチャンドラー村上春樹訳で発売したり。これもやり過ぎると陳腐化する。

芸能人作家デビュー

去年辺りまで流行ってた。小説と言うよりもタレント本といったほうがいいのかもしれない。ただあれだけ話題になった劇団ひとりが2作目は全然売れてないし、水嶋ヒロも2作目が出る気配がない。その後も作家として活動しているのは辻仁成(辻はブーム前に出てきたけど)、川上未映子など少数。

一見すると効果があるように思われて、実は効果がないもの

2011-10-04

捨て曲

ツイッターの『このアルバム捨て曲なし』(http://search.twitter.com/search?q=%23)というタグに対し

「『捨て曲』という表現が失礼」とおむずかりの方々がいるようだけど、何なんだ。

アルバム収録曲で「(アルバムの流れを止める感じがしてetc)この曲はいらんだろ」という場合

捨て曲」って表現普通に使うものだと思ってたけど、違うのかな。

そりゃアーティストアルバムリリース時のプロモーションインタビューなどで

捨て曲ありです」とは言わんだろうけど(言う人もいるけど)

過去の作品を回顧して、「このアルバムのこの曲は必要なかった」的なことを言うのはよくあることだし。

この潔癖さはどこから来てるんだ?

2011-09-22

AKBじゃんけん大会ビジネスモデルが恐ろしいほどすごいと思った

AKBに、それほど興味がないのだが、このじゃんけん大会ニュースを受け、

いろいろと情報を見てると、このじゃんけん大会っていうものが、おそろしいほどよくできたビジネスだと感心した。

知らない人のために一応補足しておくと、

やってることは、ほんとうに、ただのじゃんけんじゃんけんシングルを歌う人とそのセンターを決める大会

で何が優れているかというと?

じゃんけん武道館が満員に

何曲か歌も披露するらしいが、基本はじゃんけんのみで武道館が満員。しかも、チケットは3000円。

武道館コンサートによって収容人数が違うらしいので正確には、わからないけど、1万人きていたら、

それだけで、売上は3000万円か。

公式ガイドブック馬鹿売れ

オリコンの本のランキングによると1000円の公式ガイドブックが約5万7千冊売れてる。

これで、売上は5700万円か。

http://www.oricon.co.jp/rank/ob/w/2011-09-19/

映画館ライブ中継

約100箇所の映画館ライブ中継されたらしいです。これはSONYが力を入れている「ライブスパイア」っていう奴だけど

それの公式サイトをみると、チケットが売り切れの会場もあるみたい。売上はわからないが利益にはなっているだろう。

http://livespire.jp/news/2011.html#20110916190715

コンテンツとして販売

このじゃんけん大会中、各AKBメンバー密着取材して、それをDVDにして売っている。

直販のみらしいので売上はわからないけど、これも利益になっているだろう。

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110112-00004874-r25

これはシングルプロモーション

そして、最後に一番すごいのは、このじゃんけん大会っていうのが、

ぶっちゃけていえば、今後、発売するシングルプロモーションだってこと。

今回は、最後まで勝ち抜いた篠田麻里子センターをやるらしく、ニュースもかなり出ているのを見ると

プロモーションとして間違いなく成功しているだろう。

普通プロモーションっていうのは金をかけてやるもんだけど、

このじゃんけん大会は、プロモーションで金を稼いだあげく、プロモーション成功させている。

これは新しいビジネスモデルだわ。

2011-09-18

もう、仕事会社でやる必要が無いか

面白い人ほど会社を辞めていく」3つの理由

http://www.ikedahayato.com/?p=4983

んー、もっと大きな基本的な考えがあるんじゃないかなぁ。それは、「昔は、会社でないとできないことがたくさんあったけど、今はそうじゃない」ってこと。

昔は、「自分が作ったサービス日本中、いや、世界中の人に紹介して使ってもらいたい」なんて思えば、会社の力を借りるしか無かった。個人で出来る範囲を遙かに超えるコストがかかるから。だからまず社内で「こういうことをやりたい」と企画して、お偉いさん達を説得することから始める。そして会社で開発して、会社宣伝して、会社サービス運用しないとダメだった。なので、どんなに「面白い人」も会社を辞めずに会社仕事した。

でも今じゃ、Webサービスの開発やプロモーションくらい、全部個人でやろうと思えばできる時代。じゃぁ、どうして不自由さを感じてまで、わざわざ会社でやる必要があるの? 自分でやっちゃえばいいじゃん。ってなるのは当たり前。

私が感じた例で言うと、例えば海外のある国のある田舎町について直接現地住人に聞いて調べたいとする。昔ならまずそこの現地まで行って、そこの住民にコンタクトを取ってインタビューするまでに膨大なコストがかかり、気軽に個人でできるもんじゃなかった。でも今なら、Facebookでもなんでもいいけどそこに住んでいる人を見つけて、直接メールなりビデオチャットなりで頼んで聞いてしまえばいい。

そう、「個人でできる仕事」がとても大きくなっているんだ。

他の業界、例えば音楽業界なんかも。昔は、自分が作った曲を演奏して、それを日本中に届けたい……って思えば、もうレコード会社契約する以外の選択肢は無かった。でも今じゃ、音楽やりたければmp3自分ネット配信しちゃえばいい。CDを売りたければ、それこそ自分CD-R焼いて自分通販サイト作って売ってもいい。

結局、今の時代、会社が従業員に提供できるものって、もはや「電話受けてくれたり、事務書類や法律関係のお手伝いをしてくれて、仕事のためのインフラ環境を整えてくれる便利な事務所」としての機能しか無いのだ。ここがちゃんと分かっている会社も(日本には非常に稀だけど)確かにあって、そういう会社には優秀な人は居着いているよ。でも全く分かってない会社も(残念ながら)たくさんあって、そういう会社はいまだに「朝は9時出社」「社内からTwitter禁止」「10年は泥のように働け」ってなってるわけ。

2011-09-16

メモ

バカなネット民の誤解:

ネット民通貨スワップ何だかよく分からないけど、韓国に金をタダでやるつもりだな!」

韓国デフォこいた時にそうなるが、その時には日本を始め世界中が疲弊しまくってWW3開戦前夜状態。心配すべき物事の順序が違う。

ネット民「3200人に一人が、落下する人工衛星の破片に衝突して怪我をする」

人工衛星を3200回落としたときに、一度だけ、破片が人に当たる」が正解。しかも、怪我をするほど大きな破片が空気抵抗をものともせず猛スピードで当たる確率は、更にどんだけ低くなるんだっけ?

ネット民フジ社員が「嫌なら見るな」と言った」

ナイナイ岡村の、ラジオ上での発言。それに"元"フジ社員同調。他には「フジテレビ所属の誰かが言った」というソース無し。

ネット民フジが「見ないと終わっちゃうよ、いいの?」と言った」

番組アイアンシェフ」に関してとの事だが、2ch まとめサイトタイトルのみ。フジテレビの発言とするソース無し。

ネット民映画業界が「映画不況なのは違法サイトを潰したせい」と言った」

映画業界の外にある研究機関による研究映画業界から見解ではない。

ネット民警察が「遠隔操作ウィルス一般人の使わない高価なVisualStudio作成」と発表した」

セキュリティ会社の発表。VisualStudio有償版は高価で一般人は使わないのは正しい。普段、プログラマは「我々は一般人とは違うから迫害されやすい」とつぶやいている点からも窺える。

ネット民チノパン逮捕されないのは、やっぱなんか特別だから一般人は必ず即座に逮捕されるのに」

逃亡の虞も無いのに逮捕される方が異例。

ネット民AdobeからCS2をDLした奴はライセンス違反

DLライセンス違反だとは、Adobeの誰も言ってないし書いてもいない。使用して初めてライセンス違反の可能性が出てくるのみ。

ネット民ジャスラックtwitterの「愛してる」だけのつぶやきからも利用料を取る」

2010年の記事がなぜか2013年に再燃。バカは思考が極端すぎる。しかも当時ジャスラックは「検討中」との姿勢で「twitterは短文投稿から権利侵害が起きにくい」との配慮か?とすら妄想できる。既存の大量の書籍ブログが利用料を取られてない現実が、バカにはどう見えているんだろうか?

ネット民歌い手()が「歌い手クーラーもつけずに苦労してるんだ」とドヤ顔www辛いなら辞めりゃいいのにwww」

彼は歌い手と言えるほど動画投稿していない。また、それ以前に別アカウントの人物が同様の趣旨の発言をしており(こちらは真性か?)、彼はそのネタ冗談混じりに膨らませたにすぎない。

ネット民2012/7/20、何の脈絡もなく突然 #日本を取り戻す がトレンドに。工作か?キモチワルイ」

プロモーション」。読める?意味分かる?

ネット民オーケン事件を知れ!JASRAC文化の敵!」

旧聞となるが、オーケン事件は本人自らきっぱりと否定。それどころか、つい最近自作の曲をJASRAC委託し通信カラオケにも配信してもらい、自分ヘビロテして楽曲使用料を詐取していたという事件があった。JASRACは少なくとも委託者が期待する程度には公平である事が分かる。

ネット民JASRAC著作権の切れた雅楽からも縁総量を徴収する」

JASRAC雅楽奏者に「著作権のある曲を演奏しなかったか?」と確認するのは通常業務。雅楽奏者がキレたのは、電話口の対応者の態度が横柄だったから(らしい)。

ネット民地方から来たパーナが“レイプ魔怖い”“偽警官怖い”などと騒いでいる。これだから地方者は困る」

突然のライブ延期。せっかく完全な善意で宿を借して貰ったくせに行儀の悪かったパーナは確かに実在するらしい。しかし、このように騒いでいた地方出身パーナ殆ど確認できなかった。むしろ東京土地勘のあるらしい傍観者たちが「パーナさん、○○駅のレイプ魔に気をつけて!」「パーナさん、××駅の偽警官に気をつけて!」などと騒ぎ立てているばかりだったように思える。

ネット民同人OKマーク赤松氏が設けるためのもの」「同人OKマークがない作品の二次創作は、グレーではなく完全黒決定となる」(13/8/19)

彼らは「本当は判っているが、反論コメントを稼ぐためにわざと間違った事を発言する」みたいな遊びをしているわけではないらしい。本気でこう考えているらしい。

バカはどんだけバカなのか

PCブラウザでは動かないから!

バカ「タッチイベントを拾って.そこからピンチング時の拡大縮小率が拾えるので…」

おれ「今回はどちらかと言うとPCブラウザ向けサービスだよね?」

バカ「」

~ 3日後

バカ「タッチイベントを拾って拡大縮小率を得ている」

おれ「PCブラウザでは動かないじゃん」

バカ「」

さらに3日後

バカ「タッチイベントという便利なものがあって…」

おれ「PCブラウザ用は?」

バカ「」

ドキュメントを読めば分かる事?(笑)
  /*
   * ドキュメントに書いてある模擬コード
   */
  function X(start_value, goal_value, step) {
    current = start_valur;
    while (current != goal_value) {
      current = current + step;
    }
  }

おれ「stepにマイナスを入れるとアプリが落ちちゃうんだけど」

バカ「ドキュメントを読めば分かると思いますが、current = current + step という式から分かる通り、マイナスは入れられません」

おれ「goal_value < start_value の場合は step にマイナスを入れたくなるよね?内部で符号補正してるんなら、そう明記しておいてよ」

バカ「…あの、ドキュメントを読めば分かりますので…」

おれ「」

13/8/2 何について見積もれと言ったのか?

バカ「3ページ目のデザインを試しに少し変更してクライアントに見せたいんだけど、どれくらいで出来る?」

おれ「数時間程度かな」

バカ「それって 3ページ目だけの見積もり?それとも 4, 8ページ目にも似た部分があるんだけど、それ込みで?」

13/8/27 仕様の確認をしてるんだよな?

バカ「仕様の確認なんだけど、ユーザ名に“abcd!”って入力したら弾かれる?」

おれ「仕様としては、弾かれるよ。半角英数しか受け付けない」

バカ「“abcd#”って入力したら?」

おれ「(イラッ) チェックにバグが無い限り弾かれるってば。半角英数しか受け付けない仕様から

バカ「“abcd$”って入力したら?」

おれ「」

2011-09-04

http://anond.hatelabo.jp/20110904202000

きゃりーぱみゅぱみゅについて大して知りもしない自分が思うのは、あれって、「海外で人気の○○」に弱い日本人のさがを活用したプロモーション成功したんじゃないかということ。海外で人気であるという事実を半ばでっち上げに近いやり方で作り出し、それを起爆剤に、日本で本格的に売る、みたいな。飽くまで憶測なんだけどさ。

例えば、ざっくり言ってフィンランド人口は500万人、ベルギー人口1000万人。日本より人口が断然少ない国のitunesユーザーの中のエレクトロ部門なら、サクラが買いまくればランキング操作できそうだ。(仮にフィンランド人口の1/10itunesユーザーで、そのうちの1/10エレクトロというセグメントのユーザーだとしたら、その数は5万人。5万人の半数の2万5000曲くらいダウンロードされればランキング1位は取れるんじゃなかろーか。欧州では1曲150円しない価格ダウンロードできるそうなので、150円×2万5000曲=375万円使えば、フィンランドitunesエレクトロ部門でランキング1位を獲得できる…のかもしれない。)

他にも、例えば、youtubeには外国人きゃりーぱみゅぱみゅをみて驚いたリアクションをする様子を映した動画があったが、うがった見方をすれば、あれは胡散臭い著名人が推薦するという手法広告技法としてはありきたりで、"Limp BizkitのFredがツイートした"というのも、そういうのの一貫だったりしないのかなと。

きゃりーぱみゅぱみゅブレイクについて

まぁ個人的にはどうでもいいんだけど、デビューアルバムフィンランドベルギーiTunesエレクトロチャートで1位になるという快挙を成し遂げてしまって今やここぞとばかりにバラエティ番組にまで引っ張りだこのきゃりーぱみゅぱみゅさんだが、歌い手PerfumeでもMEGでも鈴木亜美でもあくまで歌を素材として扱う相変わらずブレない中田ヤスタカサウンドであるとか、彼女キャラクターを十二分に表現した奇怪なPVだとか、子供の頃の黒歴史イメージビデオであるとか、色々と成功の要因は挙げられると思うのだが、この件に関して思うのは、紛れもなく「日本でおそらく初めてYouTubeから火がついたアーティスト」ということだ。海外だとOK GOとかYouTubePVからブレイクするケースはあったけど、YouTubeから無名国産アーティスト世界的に一気にブレイクしたケースは彼女が初めてといっていいんじゃないだろうか。どういう経緯を経て海外にまでぽんぽんぽんぽん浸食していったのかは定かではないが、有名どころではLimp BizkitのFredがツイートしたあたりで加速したんだろうか。

ここで改めて思うのは、もうレコード会社はいつまでもPV音楽違法アップロードを躍起になって消している場合じゃないよな、ということで、公式に YouTubeなりにPVをアップするのはマーケティングとしてもはや必然なんだということを、改めて終わりかけている音楽業界に伝えておきたい。というか、目先の音楽で儲けようと考えずに、とにかく世界規模で多くの人間の目に触れられるチャンスが確実にあるわけで、当たればその先でいくらでも儲ける手段はあるんだぜ、という考えに4~5年前からシフトしていかなければいけなかったんですよ。SMEアーティストとかもうまったく聞かないんだけど、未だに何やってんの。

あと、関係ないところでもうひとつ思うのは、こういう「ブレイク」の感覚っていうんだろうか。今や小さい規模でなら、芸能事務所やらメジャーレーベルに属さなくとも良くも悪くも似たような感覚は味わえちゃう時代になりまして、そう考えると、これから芸能界はそれこそ世界レベルで受ける人材が求められるわけで、「ただ目立ちたかっただけ」の中途半端芸能人アーティストにとってはこれからますますしんどい時代になるよなぁと思うわけです

(追記)

一応、成功例が少ないだとか偶発的な事例だとか反応があるので書いておくけど、デビューしたばかりのアーティストでいうと、¡MAYDAY!というアーティストはまだYouTubeができて間もない頃にYouTubePVきっかけでブレイクしたと言えると思う。順序が違うけど、Justin BieberだってYouTubeからデビューして今や億単位再生回数を誇っているわけで、世界的に見れば別に特別な事例でも何でもない。ただ、はっきりと「YouTubeブレイクした」と言えるアーティストは少ないだけで、Perfumeなんかもそうだけど、確実にYouTubeきっかけで海外のファンが増えたアーティストはいくらでもいるだろう。これは別に音楽に限った話じゃなく、今のところ全世界コンテンツプロモーションしかけようと思ったら、コストを考えれば、ツールはYouTubeFacebookぐらいしか考えられないだろう、という話をしているのであって、「youtube以外のプロモーション活動無視かよ」とかいツッコミはまったく論点が違うので、あしからず

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