「作曲者」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 作曲者とは

2017-01-25

ELECTRICAL COMMUNICATION作曲者の件

何度考えても作曲者がどれに対して「品性を疑う」としているのかが分からない

例の動画に曲を付ける行為に対してなのか、それを張り付けて笑っている行為に対してなのか、人体改造をしている人間晒し者にするために使っている行為に対してなのかはっきりしなくてもやもやする

一歩間違えたら差別主義者的な発言とも取れるし良い大人のする発言じゃないよ

尾澤拓実氏の例の発言について

BME(人体改造の1ジャンル)の動画BGM載せてリズムに合わせた動画を見て作曲者である尾澤拓実氏は「品性を疑う使い方」と評したがこれは果たしてどうなんだろうか。

事の発端となった人物作曲者リプライを送りつけてる奴らは勿論、そいつらに賛同してる奴は論外として、BMEを自らの体に行い、動画投稿している人間達を性的少数者として捉えた場合、この発言は色々と問題なのでは?

例の発言だけだと自分の曲だけを気にして自分の曲を使って性的少数者である彼らを笑い物にしている事実から目を背けているように思えた

それどころか捉え様によっちBME行為のものを「品性を疑う」として蔑んでいるようにも取れるしいろいろ配慮に欠けた発言だなぁという印象を受けた。

彼が「BME下品だ、この世から廃絶すべき」だと捉えていた場合その限りではないが、そうでなかったら「自分の曲を彼らを貶め、笑い物にするような使い方はすべきでないと思うし腹立たしい」というくらいの配慮は見せてほしかったなと思った。

2017-01-02

ユーフォの魅力の再確認

といっても「響け!ユーフォニアム」で再確認したという話ではない。

いや、確かに上述のアニメユーフォに興味を持ったのだが、本当にこの楽器の魅力を知ったのはオケでの起用だったりする。

オケ楽器の使い方の特徴は

「この楽器の最高の音はこれ!」

という、ある種の予定調和ありきの起用という点にある。

なので、オケでの使われ方だけを見て、その楽器の全てを知った気になるのは早計である

しかし、オケでの使われ方を把握することで、「楽器の一番美味しい所」を再認識するにはもってこいなのである


さて、今回聴いたのはユーフォ登場曲ではド定番と言われる、ホルスト作曲組曲惑星から火星である

組曲中、最も有名な「木星」に次ぐ知名度を持つ、「心太が食べたい」のリズムキャッチーな曲だ。

例の有名なソロは、確かにユーフォの持つ暖かでまろやかな音色を良く活かしている。

これこそ、他の楽器では代わりがいない音だ。

そして曲が進むとトランペットと掛け合いを演じるのだが、向こうがフォルテシモのペット2本で来るのに対し、こちらはフォルテかつユーフォ1本で受ける。

これは鋭いけど細身の音のペットに対し、柔らかく太い音のユーフォバランスを取った結果だろう。

これまたユーフォの音の特徴を良く勘案したオーケストレーションだと思う。

(動画https://www.youtube.com/watch?v=L0bcRCCg01I 奏者の自撮りによるダイジェストhttps://www.youtube.com/watch?v=RERBcMwHi34)


しかし、それと同時に考え込んでしまった。

「今後更にこの楽器の魅力をオケで光らせるのは、正直相当厳しいかも」

と。

なぜなら、ユーフォ担当する中低音域は、絵に描いたようなレッドオーシャンからである


さっきオケ楽器の使われ方は予定調和と書いたが、言い換えるならオケ歴史というのは、作曲者が新しいサウンドを求めて新たな楽器を試し、執拗に篩いにかけてきた歴史でもある。

即ち現在頻繁にオケで見かける楽器は、そうした淘汰をくぐり抜けてきた、いわば選りすぐりなのだ

そしてユーフォの音域を既に担っている楽器には、金管だけでもホルントロンボーンという強力なライバルがいる。

ホルンオケ草創期からレギュラーメンバーだし、トロンボーンレギュラーこそ逃したものの、ベートーヴェン時代から頻繁に起用されてきた、いわば準レギュラーである

更に金管以外でもチェロファゴットバスクラリネットといった楽器が控えている。どれもこれも、数多の名曲で不動の実績を築いてきたメンツだ。

そんな彼らに割って入ってポジションを獲得できる個性ユーフォにあるか…という話である

同様の話は、サックスにも当てはまる(こちらはオーボエコーラングレクラリネットホルントロンボーンヴィオラチェロ等とカブる)。

一方、ユーフォサックスと同年代発明されたチューバは、登場するやいなやオケに起用され始め、今では準レギュラー地位を勝ち取っている。

「登場した年代が新しい楽器」どうしでハッキリ明暗が分かれた形だが、これはチューバが担う、オケの最低音域にはコントラバスコントラファゴットしか存在せず、ブルーオーシャン戦略で行けたということだ。


やはりユーフォ活躍する舞台軍楽隊英国式金管バンド辺りという結論になるのだろうか。

自分ユーフォという楽器を初めて耳にしたのはEテレ小学生向け音楽番組で、でもオケにいないし「なぜそんな楽器が?」と思ったものだが、あれも金管バンド吹奏楽の流れがあるからだろう。

もっとオケでもあの優しい音色を聴きたいものだが。

作曲者の創意工夫に期待したい。

2016-12-22

http://anond.hatelabo.jp/20161222004326

確かに正論だし、今もそれなりに売り出しにサポートを受けているアーティストの多くは同じような道を辿っていると思う。

だけどそれは音楽業界だけじゃなくて世間一般に言えることで、本来的には地頭の良さのみで入社したところをじっくり上司が育てていくべきなシステムは既に崩壊しており

新卒入社する学生あがりにすら即戦力を求める時代になってる。

誰にでも簡単曲作りできるツールっていうのもそういうのの延長で、これから音楽事務所所属したいっていう人やバンドへのハードルはかなり高くなってる。

そういう意味ミスチルの頃のインディーズからメジャーギリギリレベル現在インディーズからメジャーに上がりたての頃のレベルはかなり離れているとも言える。

結局のところ現在それなり成功している世代がその下を同じ方法論で育てるというシステム完璧崩壊しているということだ。


もっとも言わせてもらうと、作曲者編曲者が完全に分離した仕事になっているのは日本独特の業界構造なんで

もう何十年かしたら欧米風にその境目がなくなって、優秀な作曲者編曲者が同じになってくれるんじゃないかとも思う。

ていうか今の「作曲者」ってそう名乗っていいの?みたいな仕事しかしてないだろ。

2016-09-20

幸福の科学合唱団

本日おこなわれた全日本合唱コンクール東京支部大会に、幸福の科学合唱団が出場。

ちょっとおもしろかったので備忘録的に記す。

真っ白いテカテカの衣装を身にまとい、出演者が登壇。

男性白衣のような服、女性ドレス肩に紐状の飾り(将軍とかが身につけてるやつ)を装着。

現実的というか、シュールというか、すごい服装である

見た目のインパクトで観客も少しざわついていた。

ひょっとして幸福の科学の正装なのか?と思い画像検索したが、大川隆法天使コスプレをした画像しか見つからなかった。

課題曲はいいとして、自由曲は「勝利の歌」、作詞松本弘司 作曲:水澤有一

作詞者、作曲者ともに信徒らしく、過去にも幸福の科学のために作品を残しているらしい。

どんな歌なのかドキドキしていたのだが、予想通りエルカンターレの讃美歌だった。

演奏が始まる前は、金に物を言わせてクオリティの高い映画アニメを作っている幸福の科学のことだから

ひょっとして合唱もかなりの実力があるんじゃないかとドキドキしていた。

全国大会まで行って、エル・カンターレ宣伝をされたらたまったものではない。

しかし、それは杞憂で、まぁひどい演奏だった。というか、エル・カンターレの前で披露したら怒られるんじゃないかな。

基礎出来てないし、そもそも音取れてないし…。

やはり信者だけで回しても良いものは作れないのだろう。

まぁしかし、今でこそ幸福の科学カルトだが、数十年後には大きな団体になっているかもしれない。

こいつらの悪趣味政治文化に持ち込まれるのは、本当に御免だ。

創価学会しなの合唱団は、名前の通り創価学会合唱団だが、歴史も実力もありとても良い演奏をする。

やはり創価学会というのはそれだけ力を持った集団なのだと思う。

同様に、幸福の科学合唱団演奏聴くことで、幸福の科学の実力が測れるかもしれない。

今後、賞を取るような合唱団に成長していくようなら、要注意だ。

2016-07-13

http://anond.hatelabo.jp/20160713105359

http://anond.hatelabo.jp/20160711142957

楽曲をまったく同じ編成もしくは同じ楽譜を使わない限りは厳密に考えると翻案権もしくは、同一性保持権侵害に引っかかると思われます

もしディズニーもしくはスクエアエニックスより楽曲スコア提供を受けて、そのままスコア通りの編成で演奏して、且つエキストラの奏者や演奏者全員が無料もしくは自らお金を出し合って演奏会を開いている場合であれば白に近いグレーにはなると思います

http://www.techvisor.jp/blog/archives/2340

もしくは編曲もしくはカヴァーを行う事に対して事前に著作権者からOKを取れれば問題ないことかと思いますKH楽曲場合はJ作曲者下村陽子氏になり、それ以外の権利一般ディズニーにゆだねられるはずですので、今回の件でいけば下村陽子氏側はある程度柔軟に対処できているようなのでやはりウォルトディズニー側の判断なのかと思います

出演者全員金銭が発生していない

・入場は無料

編曲耳コピ含む)や翻案に関する許諾済

であればシロを主張しても筋は通るかと思います

2016-07-11

トワイライトオーケストラ問題キングダムハーツディズニー著作権問題

トワイライトオーケストラ問題について

トワイライトオーケストラ通称 夕オケ)が問題になっている

状況を整理すると

キングダムハーツの曲をやりたい(プロアマ混在のオケ)を組成

キングダムハーツの曲目の許可下り

スクエアエニックス楽曲はしっかり許諾を取れば有料で許可

でるのになぜ?

理由

キングダムハーツ著作権ウォルトディズニー側が持っている

なので全著作権管轄ディズニー側の意向が色濃く反映される

https://twitter.com/MiHO_marumaru/status/752105700394803200

入場料無料で「下村陽子メドレー」として報告

パンフレットメンバー情報記載せず

そして演奏会終了後各自の連絡先データウェブを削除

さてこれがどういう問題かというと

1.今後のファン活動しづらくなります

なぜならば、許諾を得られなかったのに強硬するという事は実質

アマチュア演奏会問題ありと捉えられて今後許可が出ない可能

があります

2.実際、すぎやまこういちドラクエオーケストラスコアが使えなく

なりました。これもアマチュアの一部が著作権および管理楽曲について

粗雑な行いをしたからです。

3.プロでも起きる著作権の軽視問題

これは日本劇伴交響楽団アニメシンフォニア問題というのがありまして

進撃の巨人権利から許可が出なかったので急きょ差し替えして結構

いう事件になりました。

さて、この問題権利側と愛好家側の側面から合わせて記載しま

権利

愛好家活動とはとはいゲーム音楽アニメ音楽場合権利が複雑です

ざっくり分けると作曲者権利出版社権利、サブ出版社権利があ

ます

アレンジ行為(曲を再オケアレンジにする)の許諾は作曲者にある場合

あります作曲者がOKしても製作元(例えばスクエニなど)や権利を持って

いるところが許可を得るのか?そして出版社著作権の隣接権を管理する

ところがOKであるか?(演奏自体がOKかという話)

正直めちゃめちゃめんどい作曲者がOKしても権利者がOKしないと

ダメだったりします。映画なども同じですが著作権が生きていて且つ映画

ゲーム音楽権利を取るまでにかなりの時間を要します。それだけコン

テンツというのが権利を持っている側にとっては大事なのです。

■愛好者側

最近の例で言うと当面の間オーケストラドラゴンクエストの曲をやる事

が出来なくなりました。吹奏楽は別途出版されたり過去出版物があるので

出来なくはないのですが・・・

例えば今回のキングダムハーツなんかの場合だと「ウォルトディズニー」の

許諾がどう得られるか?という話になります海外ではキングダムハーツ

オケアレンジやっているところがあるのでこの辺の権利関係どうなんでしょう

最近になってゲーム音楽コンテンツとして売れるというようになってきて

逆に規制が厳しくなった印象です。であればちゃんとしたアレンジ楽譜

販売をしてくれれば良いのにと思うのですが、逆にオーケストラ曲のスコア

一般販売となるとディズニーの事ですから収支が合わないくらいの権利金を

要求してくる可能性がなくは・・・ないですね。

■今回の夕オケ問題点

しっかりと直面した問題に取り組んで、報告もしくは対応を取るべきだと思い

ますディズニー側のNG例や著作権の話はかなり乱暴だと聞きますが、全て

を伏せてヤリ逃げすると一般社会では非常に心象が悪い。

そもそも、ホールの予約などどのみち運営者の名前が出てしまうのでネット

叩かれることはなくともその気になって民事賠償を起こそうと思えば簡単

足がつくと思われます

ファンとしては「営利目的でなく」ファン活動として実行しようとする演奏会

ですら制限が来るのは納得しづらいと思いますが・・天下の著作権管理の王デ

ィズニーだといかんせん厳しくなると思います

2016-06-24

http://anond.hatelabo.jp/20160624002238

作曲者指揮者関係と同じで

現場からは煙たがられるけどそこは逃げていい闘争ではないな。

別に原作者なんか偉くもないんだから、何もしなければ蔑ろにされて当然。

2016-05-05

ホテルカリフォルニアと2人のギタリストについて僕が知っていること


ホテルカリフォルニア後半のツインギターを聞いていると、何か物悲しく、切なくなる。思いを馳せるのは、2人のギタリストのこと。


2月のある日から突然、毎晩のように、頭の中を「since nineteen sixty nine 」というフレーズが流れるようになった。原因はわからないが、たぶん病気じゃない。グレンフライ氏の霊が関係しているのかもしれない。それまでイーグルスのことは何も知らなかった。



そしてここ3ヶ月、ほぼ毎日ホテルカリフォルニアを聞いている。



リードを務めるならギターでもヴォーカルでも奔放さが特徴のジョーウォルシュ。イーグルスに加わる前から別のバンドソロでも活動していた典型的ロックギタリストで、いくつかのヒット曲や、独特のパフォーマンスあいまって、そこそこ知られていたらしい。しかし、


ことホテカリに関して言えば、ドンフェルダーというもう一人のギタリストと一緒に語られることが多い。その2人による、曲後半のツインリードの掛け合いがあまりに素晴らしかたからだ。ドンフェルダーはホテカリ作曲者の一人で、ジョーウォルシュが加入したことを受けて、ツインリードの曲を考えたそうな。彼の演奏はとても緻密、ジョーウォルシュとは対照的だ。



初めてホテルカリフォルニアをちゃんと聴いたのが ’77年Washington, D.C.ライブ映像で、一瞬で2人の演奏の虜になってしまった。



ドンフェルダーは ’75年ぐらいからジョーウォルシュのソロコンサートに参加するようになり、実は、あの素晴らしいデュエットは、その頃から2人で築いてきたものであることを、その後知った。


ジョーウォルシュ作「Turn to stone」というハードロックな曲がある。レコードにも3つバージョンが収録されていて、わずか4分のものから8分のものまで、ライブを合わせると無限アレンジがある。ドンフェルダーとジョイントしてほどなく、後半はほとんどツインリードのための曲となってしまう。ホテカリ同様、歌が終わった後半、ドンフェルダーのリードギターに始まり、徐々に2人の掛け合いに流れ、最後ジョーウォルシュのリードで終わる。


2人の掛け合い、その様子はまるで、タンチョウ鶴の求愛ダンスだ。高音でハモり、その同じリフを交互に鳴らしあう。いくつかのライブでどれとして同じ演奏はない。そのときの気分次第という感じだ。



楽器や歌でハモったり掛け合いをするとき感覚は、体験した人には分かると思うけど、恋をしたのに似たような高揚感や一体感があると思う。


からテカリのあのリードギターの掛け合いは、2人にとって、きっと忘れがたい記憶のはずだ。




その2人のデュエット確認できたのは ’95年のライブ映像最後だ。映像なしだと ’00年が最後。そこでも彼らのハモりは美しかった。わけあって、ドンフェルダーは ’01年にイーグルスを脱退(解雇された)し、その後はソロ活動している。ジョーウォルシュのほうは今もイーグルスに在籍しているが、相手役はドンフェルダーに代わってバックミュージシャンであるスチュワートスミスになった。



スチュワートイーグルスメンバーではないというスタンスを頑なに守るかのように、ひたすら目立たぬように演奏している。だけど、ドンフェルダーの代わりのリードから、多くの曲でジョーウォルシュより目立つ部分を弾くわけで。ホテカリでもイントロと同時に一番最初スポットライトを浴びるのはスチュワートだ。それでもいつもメンバーとは少し距離を置いて、ギター職人に徹している。



そういうこともあってか、ジョーウォルシュもスチュワートとどう連携していいか、いつも悩ましそうに見える。そしてドンフェルダーとの演奏のような一体感を感じているようにはあまり見えない。かたや、


ドンフェルダーは、ずっとソロ活動をしている。いい感じにロマンスグレー(って死語?)になり、ステージはいつも神父のような笑みを浮かべて演奏している。イーグルスライブでは1曲も彼のヴォーカルを見たことはないし、しゃべるのも見たことがない。のに、歌ってる。歌えるじゃん。彼は、


ライブTV番組でホテカリ演奏しているが、ある番組ではアコースティックギターフォークギター)で一人演奏していた。ジョーウォルシュのパートも一人2役で。あの最後ハモりも一人で弾けちゃうんだなぁ、彼は。エレキクラシックではなくフォークギターでは難しいはずの、色んな技を次々繰り出すのを見て、観衆もそのたびにヤンヤンヤとなるのだけれど、ジョーウォルシュと2人でハモっていたはずの最後の部分、悲しい響きに感じるのは僕だけか?



’75年から’77年にかけての2人のデュエットを見たことがあれば、、、



微笑みながら、ドンフェルダーはどんな気持ちで弾いているんだろう? 昔、相方と弾いていた日々を思い出しながら? それともイーグルスを脱退するに至ってしまったことへの後悔? 僕には知るべくもないけれど、あの物悲しい旋律がなんとも彼の心情を表しているようにしか思えない。


2016-04-05

一人カラオケをたまにするんだが素人のそれでも、自分なりの歌い方というのがある。

声色はまっすぐ。同じメロディリズムだと思ったら変えてみる。作曲者への冒涜かもしれないのでカラオケでだけ許されることかもしれない。

自分の歌い方は古いのか。

古いとはあまり思っていないけど、カラを破らない歌い方だとは思う。

流行りの歌をそれほど好きにならないのは、自分美的センスが欠けているのかもしれない。庶民臭い人生を歩いてきたし。

元々自分は、日常の行動すらも演技が入ることがあって、歌にもそれが現れている(好きに歌えばいいと思っているから、意図的に演じてるところもある)。

他人カラオケに行く機会は無いが、自分ライフスタイルはとても格好良いとはいえないものなので「カッコイイ」と言われる自信はないけど、「元気でた」「やる気出た」と言われたいなーと思う。

2016-02-05

コミュ

世の中には「コミュ勢」とでも言うべき層がいる。

コミュニケーション一般人がもてる最大の価値である」、「コミュニケーションを通じて自分認識の正しさを再確認したい」、「コミュニケーションを通じて自己表現自分価値を発信したい」、「コミュニケーションを通じたコミュ内のカーストゲーム人生のものである」といったような思想信条を持つ人。

そして、その数や割合はびっくりするほど多い。

かといってこの「コミュ勢」のコミュニケーション能力が高いということはなく、どうも、その能力とは無関係らしい。思想、心情なので当たり前といえば当たり前だけど。

問題は、この「コミュ勢」というのが、社会的にも自己認識的にも、言語化されてなく認識されていないところだ。

例えば、適当最近流行りのアニメのファンコミュを覗いてみると、半数以上が「コミュ勢」だということも少なくないように思う。

作品Aが好きなので見ているだけで利益だ」という人間と、「作品Aについて語るというコミュニケーションで何か利益を得る」という人間は、全く別の人種なのだ

後者コミュニケーションの中で、自分の有能さを確認したり、ブームとの一体感を得ようとしたり、孤独を埋めようとしているのであって、作品Aそのものは、後者の中で重要ではない(重要だと本人が思い込んでいることは、往々にしてありうる)。

前者の価値観で言うと、作品を生み出したクリエイターは、自分が夢中になれる宝物を生み出してくれたので、リスペクト対象だ。

しかし、後者価値観で言うと、雑談ネタを作り出してるだけなので、消費対象であって、リスペクト対象ではない。極端な話、名作映画も、ベッキー離婚話も等価だ。その話題に注目する集団コミュ)が発生して、そこで(擬似的にでも)会話ができればそれで良いのだから

ぶっちゃけ、今の時代ヲタク」だと自己認識してたり世間から言われている層の、過半数が、後者の「コミュ勢」なのじゃないか?

思うに「リア充」と呼ばれる人たちあるいは「マイルドヤンキー」と呼ばれる人たちは、「コミュ勢」である自覚があるし、自認もしている。彼らは生活の中でいろんなイベントがあるけれど、たとえばカラオケに行ってもバーベキューにいっても、それそのものが、一番大事なことだとは思っていない。「そこへ誰と言ってどういう関わりを持つかが大事」だと認識しているし、公言している。

そういった彼らの態度は、たとえば「本物のバーベキューファン」からすれば、「バーベキュー蔑視」「にわか」みたいに否定されるかもしれないけれど、でもそれは、彼らリア充マイルドヤンキー思想信条や普段の言動とは矛盾してない。彼らは最初から「ダチが大事だし、良いダチがいれば何しても楽しい」と言ってるわけだからだ。なので、その点に関して、彼らは誠実であると思う。

一方、オタクコミュ後者忌避されるのは、彼らが彼ら自身を「コミュ勢」だと認めない点にある。彼らはコミュ参加の手法として「作品ファン」「サブカルファン」を装う。

自己批判も含んで告解するけれど、リア充もしくはマイルドヤンキー的な生き方というのは、増田では馬鹿にされるけれど、それはそれで大変だと思う。彼らは「語るテーマやいっしょにする遊びそのものではなく、誰(=友達)といっしょにするかが重要だ」というスタイルを持っている。それは逆にすれば、語る内容や一緒に過ごす遊びそのものの魅力と切り離して、自分の友人や人間関係を維持する宣言からだ。つまり俺(の人間的魅力と気遣い)とお前(の人間的魅力と気遣い)で、俺とお前の関係を構築維持する、ということであって――それってかなり偉業じゃないだろうか? 少なくとも自分趣味というコアを除去して友人関係を維持するというのは負担が大きいと感じる。

非常に露悪的に表現するならば、Webのオタク界隈で暴れている「コミュ勢」などというものは、「コミュ他人と関わることが至上だと考えているくせに、リア充グループに入れなかった落ちこぼれ」「ヲタク界隈でだったらマウントできると勘違いした自意識肥大した無能であるとすら言えると思う。

そういった考えを元に展開すると、「にわか」という罵倒語存在は、ある作品コミュにおいて、コミュ勢とコミュ勢の勢力争いとして生まれるように思われる。「このコミュは俺が先に目をつけて縄張りにした場所作品愛とは無関係なのだから、あとから参入してきたお前らはおとなしく俺の下につけ」的な話なのだろう。

一方、ただ作品を愛してるだけの人にとっては「作品を愛し鑑賞するという価値観以外を持って、コミュから利益を得ようとするなよ」としか、その手の騒ぎにたいして思いをモテない。

作曲者リスペクトを持たない歌い手とそのファンコミュ」みたいなものと同じ文脈だ。

2016-01-02

アニソンの良さを再認識した

調布FMで新春アニソン三昧を聞いてアニメソングの良さを再認識した。

音楽は「物語」と「技術」という2つの要素によって構成されている。

音楽表現手法なので大部分の音楽物語を詰め込まれている。

純粋演奏者や作曲者技術アピールすることや聞いていて心地良いことをひたすらに追求した音楽もあるが。

アニメソングのような何らかのテーマソング物語の部分において非常に有利な立場にいる。

大抵の音楽表現者バックグラウンドやその時代時代の情景を切り取ることによって物語性を生み出している。

だけどそれが何を意味しているか受け手が気づくのには時間がかかる。

しかしたらずっと聞いていても半分も伝わらないままかも知れない。

だがそこに明確なテーマがある音楽は違う。

それこそ音楽を聞く前から受け手表現する側の間にどういう物語が歌われているのかが半分ほど共有されている。

たとえばオリンピックテーマソングなら挑戦する事や努力する事の素晴らしさが歌われるのだろうと予想がつく。

これがアニメソングになるとそこにOPED映像まで付いてくる。

音楽PVなんて半分ぐらいは何をやっているのか分からないような映像が流れているものだがアニメソング場合は少なくとも作品の内容と一致したものが流れる。

そして大部分のアニメソングはある程度はその作品テーマに沿った物語を歌っている。

そのため映像を見ることによって視聴者が受け取る作品イメージと、その作品テーマリンクした歌の内容は自然リンクしていく。

更にその映像の後で本編が始まるのだ。

本編を見ることで視聴者の中に溜まっていったアニメ物語は次にOPEDを見るときに歌の中の物語と少しずつ共鳴していく。

そうした行為が十数回(1クールアニメ、または1クール毎に主題歌が変わるアニメ場合の例)に渡って繰り返される。

当然視聴者はただその音楽を聞いた場合とは比較にならない程その音楽の中にある物語を噛み砕くことになる。

時に歌詞の内容を物語の展開とリンクさせ、キャラクターの心情とリンクさせて自分の中でこの歌はこういう事を歌っているのだなと咀嚼していく。

そうして次にその曲を聞くときは聞いている側の頭の引き出しからそうしてそれぞれ向けに調整され終わった物語音楽に合わせて流れるようになるのだ。

まりほぼ完全に聞く側が音楽で歌われる物語シンクロした状態で曲を聞くことが出来るようになってしまうという事なのだ

何度でも言おう、これは大きな強みだ。

聞く側がほぼ完全に曲の内容を理解して音楽を聞くことなんてそうそうあることじゃない。

そりゃ普段から音楽を聞きまくっている人間ならそれぐらい普通なのかも知れない。

だけど流行りのJーPOPをちびちび聞いているだけの人間たちからしたらそうそうある事ではないのだ。

アニメソングはこれをいとも自然にやってのける。

ただOPEDを飛ばさないでアニメを見るだけでいつの間にか聞き手歌詞メロディーシンクロ出来る様になる。

元旦の丸々半日アニメソングに捧げているあいだ150近くものアニメソングを聞いていたものだが、そのうちアニメを見たことがある物のほとんどでその歌詞が何を歌っているのか理解できた。

エルフェンリートみたいな元ネタが小難しい奴はちょっと自信がないけど。

この「理解のしやすさ」こそがアニメソングの大きな魅力だと再認識した。

何度も何度も聴きこんで聴きこんで歌詞を頑張って噛み砕けというのではなく、アニメテーマを思い出しながら聞いてみればなるほどこういう歌なのだなと理解できる取っ付きやすさ。

音楽にどっぷり浸かっている人達からしたらえっそこまで手取り足取りしないと駄目なのと思うかもしれないけどそうなのだ

聴きこんで聴きこんで理解するという行為サポートしてもらわないと正直しんどいのだ。

それをしんどくなくやってくれるアニメソングは実に素晴らしい。

しんどくない余暇の過ごし方が出来るのは本当に素晴らしいよ。

2015-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20151227010516

こういう人に限ってテレビ番組プロデューサー知らないよね

こういう人に限ってゲームタイトルディレクター知らないよね

こういう人に限って歌の作詞作曲者編曲者知らないよね

2015-11-15

アイカツ!楽曲元ネタ探しをしてみよう

(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16)


バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメアイカツ!

アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップスボトムスシューズアクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。

当然、豊富なバリエーションオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。

その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。

アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督水島精二氏が関わっており、音楽制作については別のエントリを参照してほしい。

アイカツ!における水島スーパーバイザーの仕事について - Togetterまとめ

そして幅広いジャンルで攻めるという場合、楽曲の発注では、そのジャンルの先達の楽曲を参考にすることが当然多くなる。

特に水島氏はそこのイメージが具体的だったようで、アイカツ!の初期の楽曲は「何を参考にしたか」が比較的分かりやすい。

そこで、今回はアイカツ!の初期の楽曲を中心に、その元ネタ探しをしてみようと思う。(あくまで推察なので的外れなものもあると思う)


アイドル活動! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アニメ主題歌にこそなっていないものの、アイカツ!の原点ともいえる曲で、ゲームの企画段階の初期に作られたものだ。

アイドル」というテーマの基本となる王道の曲であることから、当時の最も有名なアイドルグループを参考にしただろうことは想像に難くない。

明言はされていないものの、曲を聴いたイメージからおそらくAKB48ヘビーローテーションを参考にしただろうと推察できる。

【MV】 ヘビーローテーション / AKB48 [公式]

硝子ドール 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 帆足圭吾(MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!で最も人気があると思われる曲で、YouTubeでの再生数が350万を超える化け物である

いわゆる「メタル」であり、生粋のアイドルオタクである水島氏がBABYMETALを意識しただろうと考えることもできるが、

この曲はアイドルが歌うメタルというわけではなく、普通にかっこいいメタルなので、ベビメタ元ネタというには少し安易すぎる。

フルバージョンでは1分を超えるキーボードギターソロがあり、「ベビメタみたいにしてください」という発注だけではこの曲は生まれていないのではないか。

実は、この曲については元ネタが明言されている。

吸血鬼キャラを演じているユリカが歌う「硝子ドール」は特別にエッジのきいた楽曲ですが、あれも“NIGHTWISH”というオペラ風に歌いあげる女性ヴォーカルヘヴィメタルバンドを参考にしています。 」

VOL.14 監督:水島精二 インタビュー│クリエイターズ・セレクション│バンダイチャンネル

Storytimeという曲を聴けば、なるほどと納得していただけるかと思う。

NIGHTWISH - Storytime (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

(追記:DREAM THEATERっぽいとの意見もあるが、それは作曲の帆足圭吾氏がDREAM THEATERの大ファンである影響かと思われる)

DREAM THEATER - Forsaken (Official Music Video)

Growing for a dream 作詞 - 小内喜文 / 作曲 - 今井ひろし / 編曲 - 小澤正澄(YouTubeリンク)

硝子ドールで触れたインタビューにおいて水島氏は

「最初のうちは「アヴリル・ラヴィーンのようなポップスで」とオーダーしても、どこか抑えてしまうので、「存分にお願いします」と言うのも僕の仕事になりました。 」

と発言している。つまり、アヴリルのようなポップスアイカツ!の楽曲にあるのだということになるが、自分の考える限りではこの曲が最もアヴリル・ラヴィーンに近い。

もちろん没になった可能性もある。(例として、2年目に登場するDance in the rainという曲は実際にはかなり初期に制作されていた)

Avril Lavigne - Girlfriend

Angel Snow 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!アイドルテーマであることもあり、実際のアイドルイメージしたような曲がいくつか見られるのも特徴のひとつだ。

こちらの冬っぽい曲もおそらくそのひとつで、自分の考えでは広末涼子なのではないかと思う。

広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」は、ケンタッキーのCMでいつのまにか冬のイメージになってしまった竹内まりやが作曲している。

広末涼子 『MajiでKoiする5秒前』

fashion check! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

ピチカート・ファイヴや初期のcapsuleイメージするようなキュートな「渋谷系」っぽい曲である

そのまま渋谷系っぽいオーダーで制作されたのかな、とも考えられるが、MVを見ると元ネタはなんとなく松浦亜弥の「ね〜え?」かもしれないと思った。

小さな箱の中で踊るというイメージが「ね〜え?」のMVと似ているかである

しかも、「ね〜え?」は編曲がピチカート・ファイヴ小西康陽(作曲はつんく♂)ということもあり、渋谷系から外れてはいないのだ。

松浦亜弥 - ね〜え?

ダイヤモンドハッピー 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

アニメの2番目のOPテーマで、主人公いちごとあおいと蘭の3人によるユニット「ソレイユ」の持ち歌というのもあり人気の高い曲。

疾走感のあるスカパンクです。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

こちらも元ネタが明言されている。

KEMURI 「PMA (Positive Mental Attitude)」 Music Video (SKA BRAVO Version)

戸松 遥「Q&A リサイタル!」 iTunesリンク

同じ地球のしあわせに 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高田龍一(MONACA)(YouTubeリンク)

音ゲーにしてはかなりスローな曲で、おそらくアイカツ楽曲で最も遅いのでは。

エンヤ(アイルランド出身の歌手)っぽい壮大な感じがほしいとの要望で取り組んだ曲です。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Enya - Only Time (Official Music Video)

Take Me Higher 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 永谷喬夫(YouTubeリンク)

神崎美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカの3人によるユニットトライスター」の持ち歌。

アニメでは、トライスターの結成にあたってメンバー選抜オーディションが行われ、物語上の重要な転換点で登場する曲である

STAR☆ANISとの雑談で「難易度の高い曲が歌いたい」って話が出て。ならばKalafinaのようなハモリが絡み合う感じがいいかなと。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Kalafina 『Magia』

prism spiral 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!内に登場する近未来テーマブランドフューチャリングガール」をイメージした曲。

いわゆるテクノポップな感じの曲なので、Perfumeイメージなのかな?とは思うけれど、正直全くわからない。

2年目にもstranger alienというprism spiralの後継とでもいうべきテクノポップな曲が登場するが、単純にコンセプトから結果的にそうなっただけなのかもしれない。

(2015-11-19追記:prism spiralはどっちかっていうとハウスだろ、とお叱りを受けた。それは確かにそうかもしれない。stranger alienに引っ張られすぎて見失っていた。

 大変申し訳ない。そして指摘とかほかにあったらどんどんしてほしい、というかむしろ自分より音楽の詳しい人にどんどん楽曲を分析してほしい)

Perfume「ポリリズム」

wake up my music 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 岡部啓一(MONACA)(YouTubeリンク)

これに関してはちょっと楽曲からズレた話になる。

かつて一世を風靡したレジェンドアイドルユニットマスカレード」の代表曲となる1曲で、

アニメでは「懐メロライブガールオーディション」で「懐メロの曲」として、いちごとあおいがカバーすることになる。

そして、マスカレードピンクレディーモチーフにしているユニットだと思われる。

僕的にはピンクレディー。それこそ社会現象を起こしたアイドルイメージです。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年7月号より)

僕のイメージでは、マスカレードピンクレディーなので、キャンディーズくらい人気のライバルがいたんでしょう。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年8月号より)

けれども、曲のイメージとしてはピンクレディーっぽい感じはとくにないので、そこまでは意識してはいなかったのだろう。

その代わりに、面白い仕掛けとして、この曲のメロディーアニメの初期からBGMとして頻繁に使われており、女児にとっても「懐かしい」感じに聞こえるような工夫が為されている。

Thrilling Dream 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA

ドラマ「オシャレ怪盗スワロウテイル」のオーディションステージの曲。

ジャジーな曲で、怪盗がテーマなことからおそらくルパン三世を意識したところがあるのだと思われる。

スワロウテイル」はかつてマスカレードが出演していたドラマだったのを考えると、「ペッパー警部」も念頭にあったのかもしれない。

余談だが、現在放映中のルパン三世シリーズの監督はアイカツ!1年目にも深くかかわり、劇場版アイカツ!で監督も務めた矢野雄一郎さんである

「ルパン三世」オープニング映像

マジカタイム 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高橋邦幸(MONACA)(YouTubeリンク)

これまた面白い曲で、はっきりと元ネタが存在する曲である

いわゆる「サンプリング」であり、クラシックの名曲が使われているのだ。

チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」のメロディーが使われている。

くるみ割り人形より「行進曲」(DTM)

KIRA☆Power 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACAYouTubeリンク

はっきりと元ネタがあるわけではないが、「EDM」「ダブステップ」をキーワードに制作されたことが明言されている。

「KIRA☆Power」は、ダブステップという攻撃的なサウンドの音楽ジャンルを取り入れた、かなり攻めている曲です。

ダブステップのように旬なサウンドは、あとで遅れてやるとダサイので、「やれるうちにやっておこう」と思いました。 - 石濱翔

(学研「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)

輝きのエチュード 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

劇場版アイカツ!で、いちごが歌うことになる1曲。

映画でいちごが出会うことになるシンガーソングライター・花音がいちごのために作った曲だ。

アイドルシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代アイドルの歴史の転換点です」

制作陣が、80年代と現代をつなぐイメージとして共有したのが、あの名曲「赤いスイートピー」だった。そして、当時トップアイドルへの階段を駆け上がっていた松田聖子さんが歌うこの楽曲こそ、木村さんの言う「アイドルの歴史の転換点」だった。

アニメ「アイカツ!」に隠された80年代フレーバー 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

さらに、花音のイメージ赤いスイートピー作曲者でもある松任谷(荒井)由実であるとも発言している。

ユーミン(松任谷由実)がイメージなので、フォークシンガーと言ってもいいかな。フォーカツ!ですね。」 - 木村隆一

(徳間書店アニメージュ2014年10月号より)

松田聖子「赤いスイートピー」iTunesリンク

チュチュ・バレリーナ 作詞 - 只野菜摘 / 作曲 - 石原理酉 / 編曲 - 成瀬裕介(onetrap)(YouTubeリンク)

アイカツ!3年目の2つ目のEDテーマであり、氷上スミレと黒沢凛が組むユニットダンシングディーヴァ」の持ち歌である

ダンシングディーヴァ」のイメージはSPEED。スミレが歌って、凛が横でダンスしている感じがカッコいいんじゃないかと思いました。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

Steady (SPEED)

恋するみたいなキャラメリゼ 作詞 - 辻純更/ 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

コード進行などがとても渋谷系っぽい。

ではなぜ渋谷系なのか。それは、このステージが「レトロクローバー」というブランドイメージしたものであるところにヒントがありそうである

60~70年代レトロフィーチャーなテイストイメージしました。参考にしたのは、ツイッギー(英国の女優、モデル、歌手)のファッション。 - 中屋有貴(バンダイカード事業部

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

華奢な体形からツイッギー(小枝)の愛称で呼ばれ、(藤原みやびが履くのをためらった)「ミニスカート」で話題になったツイッギーから着想を得ている。

そして、ツイッギーといえば連想するのがピチカート・ファイヴの「トゥイギー・トゥイギー」、繋がった。(ただのこじつけ

U-MV053 - Pizzicato 5 - Twiggy Twiggy

薄紅デイトリッパー 作詞 - オノダヒロユキ / 作曲・編曲 - fu_mou(YouTubeリンク)

大和撫子ブランド「桜色花伝」をイメージした曲で、とても和風。

近年よく耳にする「和ロック」な曲であるといっていいだろう。和ロックの出自についてはよくわからないが、「凛として咲く花の如く」「千本桜」などがよく挙げられるようだ。

紅色リトマス「凛として咲く花の如く」iTunesリンク

『初音ミク』千本桜『オリジナル曲PV』

フレンド 作詞 - やまだ麻美 / 作曲 - 山崎佳祐 / 編曲 - 南田健吾(YouTubeリンク)

何を意識して作られたのかはわからないけど、この多幸感がなんかすごい「っぽいな」と思ったので貼りたくなっただけです。

岡村靖幸「だいすき from エチケット」

タルト・タタン 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - NARASAKI(YouTubeリンク)

氷上スミレの持ち歌で、懐かしの歌謡曲を思わせるような不思議な1曲。

Winkっぽい。音楽理論とか全く詳しくなくてほとんどイメージこじつけてるので公式ソースがあるの以外は参考程度に考えてください。

淋しい熱帯魚(M.V.) / Wink

最後に

アイカツ!にはほかにもたくさん良い曲がある。ロカビリーな曲や映画音楽のような壮大なもの、80年代ディスコ風、渋谷系テイスト……とにかく幅が広い。

自分の好みの曲が必ずひとつは見つかるだろう、というくらいいろいろやっている。

そして、ときどき思わぬ人が楽曲提供をしていてびっくりすることもある。(NARASAKI浜渦正志、ミト(クラムボン)、ナカノモリアヤコ、Kensuke ushioなど)

そんな楽曲を女児たちが聴いて成長すると思うと、音楽の未来は明るいなあと思ったりもする。

アイカツ!の○○みたいな曲ってなんていうジャンルなんだろう、と掘り下げたり、○○みたいな曲が作りたい、と作曲に手を出してみたり、

そんな楽しみ方もできるのもアイカツ!の魅力のひとつではないかなあと感じているわけである

2015-10-25

痛いイモヲタだけどさ

友人はビートルズヲタ20年超えてて他のアーティストもそれなりに聞くけど、ビートルズが別格みたい。

そんな友人とこの間ビートルズの話をしてて

アルバム毎に音楽性がもう全然違うんだよね。ファーストアルバム最後アルバムなんて、もう別グループだよ。」って言っててさ

しかに、そうなんだけど、そんなバンドいっぱいいるぞ?

音楽が今みたいに多様性があるわけじゃなかったから、そのなかでやってたビートルズはすごいよ。

それはわかる。でもな、でもな…。

YMOアルバムを一枚ずつ聴いてもらいたい。

やばいぞ。

どれも音楽性が違いすぎるからホントやばいぞ。

ジャンルとかも全然異なります

同じバンドではないみたいです。本当に。やばいぞ。

ほんの一例だけど

「Citizens of science」と「perspective」は同じ作曲者とも思えないし同じバンドの曲には思えない。

ボーカルがユキヒロさんか教授かの違いだけではない。

私は中学YMOを知ってから10年近くファンを続けている。

専門的な知識はないど素人だが、素人なりの直感でもこんなに稲妻が走ったことはない。

平沢進とかも聴いてみたけど、音楽性はそんなに変わらずだ。

デーボやクラフトワークも、筋がとおってる。

音楽性が変わりまくる=いい事とは限らないけれど

音楽性が変わりまくるバンドとしては、YMOが最高だと思う。

ちなみに、あんまり色んなバンドを知りません(爆)

追記/専門的な知識がないとヲタ騙っちゃいけないんですか??

好きで、10年以上聴きつづけてるんだけどこれはYMO素人なんでしょうか…。

OMOYDEも持ってるし、ライブアルバム市場に流れてる範囲で全部持ってますよ。。。

ただ、音楽的なことと、シンセサイザーとか機材のことはよくわかんないです。

追記2/誤字です。↑ヲタ語っちゃ~ですね。ご指摘サンクスです。

くるりは、メンバー変わってるから同じ定規て計ってよいのやらって感じではあるけど

固定メンバーの人たちの作品もいろいろ変化に富んでいるのかな。

ちょっと聴いてみます

2015-10-02

ルカルカ★ナイトフィーバーで思い出した女

作曲者がお亡くなりになったそうで。

久しぶりにルカルカなんて聞いたから思い出した女のことを書く。

新人とき、同期で唯一のオタサーの姫的な女がいて、そいつカラオケで歌ってた。

メンヘラだった

そいつとある子供向けアニメも好きでめっちゃそのアニメみたりグッズ集めたりしてたんだけど、

男のいわゆる萌えオタクをすごい嫌ってた

自分も似たようなもんなのに勝手なもんだなと内心思ってた

IT業界だったら女少ないからちやほやされると思って入った、と言っていた

ぶっちゃけビジュアルは下の上くらいだったけど、若さだけで実際ちやほやされてた

でもいざ一緒に仕事するとあまりにも仕事ができなさすぎて(プログラムの適性がまったくなかった)、

そういうのを知った人間から敬遠されるようになった

上司不倫してそれが会社全体に広まって離婚だとか問題になる前にやめて地元帰った

でももうあいつも30だ

こないだ風のウワサでまた東京に戻ってきてるときいた

したたかあいつのことだからどうせどっかのオヤジをひっかけてこれからも生きていくんだろう

50や60のオヤジからすれば30は十分若いしな

2015-08-21

霊感ヤマカン第六感のオープニングってなんか怖い

youtubeで偶然見かけた霊感ヤマカン第六感のオープニング

https://www.youtube.com/watch?v=U7ueUtGSaBA

子どもの頃、これがすごく怖かったんだけど、今見てもやっぱり不気味でなんか怖い。

作曲者アタック25大岡越前ルパン三世(第1シリーズ)などを手がけた故・山下毅雄氏とのこと。

印象的な口笛は山下氏自らによるものだそうで、

アタック25の陽気な口笛があの恐ろしい霊感ヤマカン第六感と同じ人によるものとは思わなかった…。

2015-07-30

How Applejack Won the war 全訳及び全解説

前説

 本稿はTVアニメ『マイ・リトル・ポニー 〜トモダチは魔法〜』の二次創作作品「How Applejack Won the war」についての解説である

今回扱う動画

~How Applejack Won the War~ 完成版 ‐ ニコニコ動画:GINZA

 すでに動画up主による訳詞がついているため、これだけ観ても楽しめる。

 しかし元動画作者の Sherclop Pones の特徴として「偏執的なまでに韻を踏む」の他に「やたらダブルミーニングを込めたがる」というのもあり、翻訳動画だけではカバーしきれない、あるいは観ててわかりにくいところが多々存在する。

 以下ではそうしたスキマを解説していきたい。訳はだいたいオリジナルであるが、ところどころでリンク動画主のGED氏の訳を大いに参考にさせてもらった。この場を借りて謝意を表したい。


歌詞訳と解説

一日目

開戦だ

さあ、ジョニーよ銃をとれ*

訓練所で射撃練習だ

ヘルメットだって、とってもキュート

三段目(Come on Johnny get your gun)の元ネタは当然反戦小説ジョニー戦場へ行った』(さらにその元ネタとなった軍歌オーヴァー・ゼア』)。

四段目の「訓練所」は fruit camp 、新兵訓練所である Boot camp (昔流行ったアレ)とかけてある。

行進しよう

集結ポイント

お嬢様みたいにさ

エージェント・オレンジ? まあ、待ちなって

アップル戦車部隊がいれば万事オッケー!

三段目: i’m speaking fancy too. は第二シーズン六話「恐怖のキューティー・マーク」より。フランス語キューティマークが発現したアップルブルームに対してアップルジャックが言ったセリフ日本語版放送時には「妹がザマス言葉なっちゃった!」と訳された。なぜこのセリフ引用されたかといえば、前段の歌詞 Rendez-vous が「集結地点」を表すフランス語から

四段目: Agent Orange? エージェント・オレンジベトナム戦争時に、森林ゲリラに悩まされたアメリカ軍木々を根こそぎ除去するためにばら撒いた悪名高き除草剤。含有されていた有害物質が後々までベトナムの人びとに深刻な影響を与えた。

二日目

仕事は多い

ラリティもがんばってる

戦場って農場みたいだね

地面を均して、納屋を建てる

五段目: Raze the field, raise this barn. - 第三シーズン八話「Apple Family Reunion」の劇中歌より。原曲の raise(建物を建てる)と、 raze(破壊する)をかけている。

ここまでは

楽勝だ

市民に死傷者は出たけれど

撃ちてしやまぬ

戦友の手を取りド-シ-ドと踊ろう

五段目: do-si-do とはスクウェアダンスポルカの基本ステップ。元はフランス語

新兵たちよ

良心の呵責などいらぬ

アルファブラボーチャーリー

家族と結べ、戦債を売れ

条約を結べ、戦歌を歌え

一段目: Draft horse そのまま訳せば「徴募(Draft)された馬」だが、同時にアメリカのばん馬にあたるゴツいお馬さん(Draft horse)にもかかっている。

三段目: alpha, bravo, charley-horse アルファブラボーチャーリーは、軍隊で使用されるコールサイン。それに charley-horse すなわち「こむら返り」をかけている。

四段目、五段目: Family bonding, selling bonds, Signing treaties, singing songs 日本語訳動画うぷ主のGED氏は「一家団結、戦時公債条約締結、軍歌斉唱」と訳している。名訳である

上昇!

投下!

おもちゃ飛行機に乗って

支援部隊がすぐ駆けつけるはずさ

ほら、あれはトワイの軍用気球

五段目: 『マイ・リトル・ポニー』のオープニングにおいて、主人公トワイライトは毎回気球に乗って登場する。

三日目

沖に出よう

アップル潜水艦に乗って

静かな海でたったひとり

自分の罪に思い巡らす



寝てるなよ

終わってないよ

戦いのときだ、総員甲板へ

やつらの戦艦を沈めて

ジューシーに焼きあげろ

五段目: Burn them to a Honeycrisp ハニークリスプはりんご品種パリッとしたジューシーな食感が特徴。

降伏だと?

まだ殺りたんねえな

あのチキンどもを追い立てろ

やつらにくれてやる厩舎などない

捕虜は取るな、皆殺しだ!!



四日目

戦争に勝った

アップル部隊に忠誠を

ポニービル恩赦をくれた

紅く甘美な勝利だね

三段目: Loyal to my apple corp  作曲者である Sherclop Pones の人気シリーズ動画「Friendship is Witchcraft」でアップルジャックレインボーダッシュのエレメントが入れ替わってしまい、アップルジャックが「忠誠」のエレメントになってしまったことがあった。

戦の馬たちよ

誇りを高く持て

自由だって安くない

ドアに飾った勲章

私の勝利を語ってくれる!

三段目: Freedom isn't Everfree: 『マイ・リトル・ポニー』本編に出てくる Everfree forest という地名が、アメリカ右翼が好きなフレーズ Freedom isn’t free. 「自由はタダじゃない」にかかっている。

2015-07-18

アニメシンフォニアの曲目変更問題について

http://as01.gekiban.com/

アニメシンフォニアというアニメの曲をオーケストラでやります

というプロ団体で急に曲変更が起きた問題でくわしく解説しているサイトがないからここで記載します。


よくJASRACで許可降りてるのになんでダメなの?みたいな話があるからその辺から

JASRAC許可制度の問題

JASRACは曲を演奏したり出版する際の許可をとって集金を代行するのが業務なんだけど

今回のように進撃の巨人の元曲をオーケストラにする場合には「編曲」という行為はいるんだ

そして編曲「していいか」どうかの権利というのはJASRACは管轄しないで直接許可を作曲者にとってねというのが

方針なんだ。編曲権っていうんだけどね。

権利関係の保有の会社ってどこ?

澤野 弘之さんとポニーキャニオン音楽出版ってとこが権利を持っているのでまず可能性があるとすればソコ

からまずオーケストラ編曲して演奏しますっていうのを澤野さんに確認しなきゃいけないの。でも普通の人に

澤野さんの連絡先なんてわからない「これが第一の問題作曲者に連絡取れるパイプなんて普通持ってない

からこういう劇伴系の演奏会日本だとやりにくいの

③だからポニーキャニオンに許諾を得るのが普通

ポニーキャニオンに連絡して「編曲していいですか?」「演奏しますね」「アマチュアではなくプロの公演です」

っていうのをやらなきゃいけないの。だけどまぁこのへんで指摘が入るのは考えられる


アニメはその他の利権も多い

アニメだと制作委員会制をとったりするから更に権利関係が複雑で放送時点は出版社放送局権利があってDVD

なったりすると今度は制作会社権利があったりするので最終的な演奏の許諾に関する権利関係責任所在あいまい

で誰かが許諾しないとNGが出たりするだから一般的出版されてない楽譜編曲して更に演奏するってなると許可を得る

のに数年かかったり最終的にNG出たりする。

まどか☆マギカはなぜ大丈夫なの問題

https://www.nitroplus.co.jp/license/

①実はまどか☆マギカは当初の権利関係スタンスがすごくクリアだった。

商業としてはかなり特例の「著作物転載ガイドライン」を定めていて、ファン活動であれば引用はOK

ですよってスタンスをとっていたの

②ここに目をつけたのがアマチュアの、ワルプルギスの夜オーケストラ

ファン活動として1000人くらいを動員する活動として「正式」にできたという経緯

③そしてその指揮者が関連する会社商業として持ち込む

指揮者志村健一が実績を持った上で商業的な成功を見越して、正式プロ活動としてコラボするから許可が出るというわけ。こでが0ベース商業としての持ち込みだったらOKでたかは定かではないと思うな。それが公式まどかマギカオーケストラにつながっているわけです。




■今回の騒動におけるまとめ

一度前例ができれば出版社や許可保有の会社法務部含めてそういうことへの許可申請のラインができるのだけど、いきなり降って出た話ってそういうのが許可できなくてオクラ入りになる場合が多い

・じゃあなぜ返金とか対応できないの?

アマチュア演奏家とかだとわかると思うけど実質運営団体として実績がない社団法人って吹けば飛ぶような運営方針だと思うんだよね。オーチャードホールなんて結構費用のするホールから多分返金したら利益が出ないばかりか演奏会が成り立たず実質運営者の赤字活動になってしまう。アマチュアならばまだしもプロ活動だとそれは避けたい。たとえ炎上してでも演奏会を決行せざる得ないし返金に応じないというのも仕方がないということ。

2015-07-03

http://anond.hatelabo.jp/20150702082321

そしてさらにググってみたら、デイリ〜ポ〜タルZで、

あのチャイム作曲者稲田康さんを直撃取材

http://portal.nifty.com/kiji/150526193643_1.htm

ちなみに、作曲者本人による命名は

メロディーチャイムNO.1 ニ長調 作品17「大盛況」』

2015-07-02

ボーカロイド衰退論

さて題名のとおり,ボカロ界の考察自分なりに書きとめようと思う.

筆者はボカロファン(特に初音ミクのファン)であり客観性は必ずしも担保されないことをはじめに断っておく.

海外シーンやセガゲームタイトルMMDなどの派生分野は全然考慮しないでメインの曲分野だけ注目したので,いろいろ間違っているかもしれない.

まず矢野経済研究所オタク市場規模調査に目を通してみる.

https://www.yano.co.jp/press/pdf/1334.pdf

特にボカロを含むオタク市場カテゴリ別にまとめた表に注目する.(表3)

ボーカロイドは一人当たりの消費額で一番下に位置しており,オタク趣味の中でもっとお金がかからないといえる.

お金がかからない理由として,ボカロ自体ニコニコyoutube無償でアップされた曲たちを中心とし,

版権などの商業化の絡まない雑多なクラスタだったことがあげられる.

動画サイトの隆盛とともにボーカロイドも盛り上がり,ユーザー動画サイト適当ブラウジングするだけで

遺法ではないメインコンテンツに簡単にアクセスすることができた.

これらからボカロに関するひとつの傾向が推測できる.

ライト層が大部分を占める

これは平均消費金額やアクセスのしやすからみて,ライト層との親和性もっとも高いと推測されるからである

さてボカロメインコンテンツである曲の盛り上がりを示す指標として,ボーカロイドランキングがある.

「週間ボーカロイドランキングまとめ」の上位10曲の合計再生数の推移をみてほしい.

http://vocaran.jpn.org/stat/points?img=view

週間ボーカロイドランキングとは,その週にもっと再生されマイリストに入れられた,すなわち盛り上がった曲をソートして動画にしたものだ.

その中でも「上位10曲の合計再生数」は,もっとも盛り上がった曲の盛り上がり度を示す指標としてふさわしい.

上位の曲はライト層でも一回は再生した可能性が高く,ボカロのメイン層であるライト層がその週にどれだけ盛り上がったかを示す指標になる.

普段はボカロに興味はなくてもこの曲だけはふとしたきっかけで聞いた人もいるだろうし,そのような層は容易にライト層に転化する.

他の指標の「マイリスト数」は動画を気に入ったファンの数でありある程度ヘビーな指標となる.

さてグラフをみると,#310あたりに最後のピークを記録したあと,徐々に減少し回復していないことがわかる.

これは最近のメインのボカロシーンが衰退しており,中心となるライト層を捉えられていないことを示す.

では最後のピークである#310に何か手がかりはないだろうか.

「週間ボーカロイドランキング#310」で1位に輝いた曲は,【IAサマータイムレコードオリジナルMV】だった.

カゲロウプロジェクトボーカロイド界で有名すぎるので説明は省くが,この曲はカゲプロ最後の曲であり,

作曲者のじん氏は投稿者コメントで「また、何処かで。」と締めくくっている.

この曲を投稿する以前からカゲロウプロジェクト漫画化などのメディアミックスが進行しており,曲投稿後もアニメなどで盛り上がった.

ボカロシーンの表面的な盛り上がりは,カゲプロ最後の曲の投稿とともに盛り下がって行った.

ここで次のことが推測できる.

ボカロライト層のある部分はカゲロウプロジェクトのファンに変わった

ライト層はヘビー層に比べてコンテンツへの拘りが小さく,たやす自分にあったコンテンツへ乗り換える.

ボカロのファンからボカロもっとも有名であったカゲロウプロジェクトのファンになることに障害は少ない.

カゲロウプロジェクトボカロ曲投稿という活動から手を引くと同時に,カゲプロのファンもボカロから消えたのである

筆者はカゲロウプロジェクト糾弾するつもりはないし,むしろカゲプロがなければボカロの(一時的かもしれないが)盛り上がりはなかったと思う.

商業だろうとアマチュアだろうと作曲者投稿自由であり,好きなときにやめてよく,ただの受け手文句を言う資格はない.

それよりもボカロの衰退はコミュニティ弾力性がなかったことが大きな原因に思える.

ひとつコンテンツが終わったときに,それ以上の新たなコンテンツを生み出して盛り上げるエネルギーが足りていなかった.

(この掘り下げはここでは割愛させてもらいます

またボーカロイドランキング動画自体再生数もおもしろい.

「週刊ボーカロイドランキング」は#259で「週刊UTAUランキング」と合併し「週刊VOCALOIDUTAUランキング」になったのだが,

その前後ランキング動画自体再生数が大きく減少しているのである

合併前は5万再生以上,合併後はそれ以下)

これは「週刊ボーカロイドランキング」がライト層向け動画であったのに対し,UTAUコンテンツがヘビー層向けで,合併によりミスマッチを起こしたせいではないかと考える.

ランキング動画は今流行りのコンテンツを優先的に表示し,探す手間を省いてくれるので,ライト層には都合がいい.

しかUTAUというヘビー層向けコンテンツも表示されるようになり,ライト層が興味を持続できなくなったのだろう.

ちなみにsippotan氏がいなければそもそもランキング動画自体存在しないので,彼への感謝の念はすべての分析を上回る.

さてボカロシーンに活気がなくなると共に,昔のコンテンツが再び相対的に盛り上がるようになってきた.

たとえば2007年10月投稿された「初音ミクオリジナル『えれくとりっく・えんじぇぅ』Full ver.」の小説化が最近発表された.

http://www.php.co.jp/electricangel/

この曲は初期の初音ミクイメージ形成に大きな役割を果たし,派生作品も多く,長らく定番の曲として親しまれてきた.

なぜ今頃小説化するのかというと,ライト層がじゅうぶん大きくなった(と出版側が考えた)からだと思う.

つの曲のイメージに拘泥するヘビー層より,多様な解釈で多様な媒体を受け入れるライト層に訴求する効果のほうが重視されるようになったのだろう.

ボカロの柱であり財産でもある曲たちは,ネット上に半永久的に残り続け,その容易なアクセス提供する.

過去曲によってしばらくの間はボーカロイド界が消滅することはない.

その財産を少しずつ消費しつつ,またボカロが盛り上がる日が来るのかなあと妄想する.

2015-06-14

Vim勉強会JASRACに許可を得ずに権利者の楽曲を使用してたって本当なのか?

これについてJASRAC手続きを取ったのかどうかShougo氏のask.fm質問を送った。

まだ回答はもらえていない。

もしも無断でやっていたのならShougo氏だけの責任では済まされないことであり、勉強会運営者(後で調べてJASRACに報告します)にも責任がある。

曲作り歌詞を書くのも簡単な事ではない。

Shougo氏から回答を得ることが出来なければ疑惑ということで、月曜日にもJASRACに報告を入れる予定だ。

俺は最近Vimを使い出したばかりのVim初心者だがこういう事を黙認しているようなローカルコミュニティであるなら日本Vimコミュニティー世間知らずが多いということだろう。

---------------------------------------------------------------

補足。

JASRACに、参加者運営者が分かるイベントサイトURLと3名の人物を報告をした。

すぐに返信が着て、詳細は伏せるが確認調査をするとのお返事は頂いた。

作詞者も作曲者自分の作った創作物時間を掛けた分だけ愛着があるものだ。

権利者の権利を軽く見る事は許されない。

別に俺はShougo氏も運営者も嫌いだからこんなことを書いたわけではない。

歌を歌うなとは言わないが今後の適切な運営を望む。

2015-03-28

and more・・・

http://anond.hatelabo.jp/20150307105533

映画はじまりのうた

「かつての輝きを失ったみじめな中年男が主人公」「金髪バリキャリ嫁」「離婚ないし離婚寸前(事実離婚)」

「娘との接点は学校の送り迎えぐらい」「娘には軽んじられている」「最後に愛を取り戻す」

なので

ドライブハード」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」と同じ映画

3)#1煮詰まってて平凡な毎日を送る主人公中年・男)。意に染まない退屈な仕事を繰り返していた。

  #2ひょんなことからさらにひどい状態となり、

  #3試練をくぐりぬけ、

  #4自分の本当にしたい仕事に気付き、それをはじめる。圧倒的成長!

  #5ついでに愛も取り戻す。

B:ちょっとだけ時間前後するので、実際のフィルムはこの流れではないよ。

#1

主人公NY在住のアメリカ人中年音楽プロデューサー若いころから名声を得て育てたスターは数知れず。

  だが最近は鳴かせず飛ばせず。会社偉い人には逆らえずクビをちらつかされる。

  お前のセンスは古いとかふざけるな。オワコンじゃねーよ俺は!ゴミアーティストしかデモ曲を送ってこないんだよ!

  そして稼ぎのよい金髪の嫁とは離婚寸前(たぶん。離婚済みだったかも)。娘を送り迎えすることでかろうじてつながっているが、娘にはバカにされている。

#2

B:ひょんなことからキーラナイトレイ出会う。なんだこいつ。超いい曲じゃないか!歌うまいし。やったぜ!またオスカー狙えそう!会社の奴らの鼻をあかしてやれる!

 だが彼女プロデビュー商業成功には興味がない。彼女にはホームレス扱いされる。

 この映画ではOPレベルよりあんまりひどい状態にはならない。結局キーラナイトレイも協力してくれるし。

 ひどい目に合うのはおもにキーラナイトレイ。彼にフられるよ。

#3

B:試練はいろいろある。金がなくてスタジオが借りられないとか。

 でも、愉快な仲間、アスペバイオリニスト音大生、リズム担当黒人などが荒野の七人だの八犬伝だのを端折ったように集まる。

 たのしレコーディングシェフ~の美味しい料理お楽しみシーンに相当)

#4

B:バンド最後の一人は主人公娘。分かり合えたよ!オレは間違っていた。売れる音楽なんか作らなくていい。

 会社なんていらなかったんや。辞めたるわ! 

 YOUTUBEがあるやんけ!オスカー時代コネちょっとはつかうぜ!

 ほんとうの音楽をみんなにとどけるんだ!

#5

 嫁とも愛をとりもどし、終わり。

キーラ側の話のラインは省略。ゲイストリートミュージシャン<上記荒野の七人の一人>に慰められたりするよ)

映画「君が生きた証」

「かつての輝きを失ったみじめな中年男が主人公」「しっかり者な金髪嫁」「離婚

「息子とディスコミュニケーション」「最後に生きる意味を取り戻す」

なのでかなり近い映画

 ちょっとしたトリックがあるので、1回長めの回想が入るよ。 

#1

 主人公広告代理店のやり手部長ブランドファッション!いい車! 仕事がうまく行った!息子と祝杯を挙げようと電話するも無視される

#2

 息子は大学の乱射事件で死亡。ショックのあまり広告代理店の職も辞し、離婚。古家のペンキ塗りリフォーム転職やさぐれて過ごす毎日。ひげもじゃ!立小便

 元嫁は再婚して新しく男の子出産した。ちょっと凹むわ~ 飲んだくれすぎてペンキ塗りもクビに。クビじゃない。こっちからやめてやったんだ。

#3

 息子の残した歌に心打たれる。息子の歌を歌う。息子のような世代の友人もできた。調子出てきた!でも、こいつは息子の作った歌を俺の作った歌だと勘違いしているんだよな・・・いつか言わなきゃ

#4

 真の作曲者がバレたり、いろいろあって最高にひどい目に。息子の遺品のギターも壊れちゃった!

#5

 ほろ苦いのう。だが、ふたたび人生を生きることが出来そうだ。息子よありがとう友よありがとうそして幸あれ!

2014-11-27

自分創作すればいいのか否かわからなくて辛い。



今いる有名なクリエイターは、基本的金持ちの生まれで、センスのいいものに囲まれて育ってきた人なんだな、

高校ぐらいの時に気づいた。

周りを見ても、親が金持ちのやつは何に関してもセンスが良い傾向にあった。

学力と親の収入には強い相関があるけれど、

センスと親の収入にも強い相関があるんだなと気づいた。

親が高卒で土方の俺には越えられない壁があった。

高校に入る前(マイルドヤンキーしかいない公立中学時代)は、創作欲があったけれど、

受験して高校に入ってからは壁があることに気づいて創作欲が無くなった。

俺は生まれ的に、創作にに向いてないんだ、思った。

そして25歳になった今、自分の歳くらいの作曲者だったり小説家を見ていてなんとも言えない気持ちになる。

創作欲は無くなったんじゃなくて封印していたんだなと今になって気づいた。

しかし、金持ちの生まれじゃない俺には、やっぱりセンスが無いように思える。

今まで積み上げてきたものもない。

仮にこれから人生で本気で何かを創作しても、友達がいいねしてくれるくらいに終わりそうだ。

どうすればいいのかわからない。

2014-09-02

http://anond.hatelabo.jp/20140902115714

いや同時にモデルデータ需要が高まってるじゃん。

VOCALOIDだって単なる音声ソフトだが、その盛り上がりから作曲者動画制作者が大量に出てきたようなもので。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん