はてなキーワード: ブラウジングとは
この批判がまさにそうなのだが、どうもわれわれ日本人は「ChatGPTが一番苦手なこと(≒自分が知らないことを教えてもらう)にChatGPTを使おうとする」という傾向があるらしい。日本の経営者に聞いたChatGPTの使い道のアンケートでは、「仕事で調べものをする時に活用する」が39.3%でトップだ。これが米国の職場でのChatGPT利用法の調査だと、上から順に、
となっていて、情報検索や調べもののタスクは上位5位に入っていない。総じて米国の働き手は、ChatGPTを自分に情報をインプットするためのツールではなく、自分が他人に情報をアウトプットするためのツールととらえている。
深津氏も折に触れて言っていることだが、生成AIは元々「文章の続きを書くAI」であり、それがスケーリング則によって多くの拡張的能力を獲得したものだ。だから一番得意なのは、「プロンプトで与えたテキストを指示通りに加工すること」(校正・要約・分類・翻訳など)と「プロンプトで与えた指示によって、新たにテキストを作り出すこと」(作文・提案・問題作成・コード作成・ロールプレイなど)だ。元々そのようなことを実行するための仕組みなのだから、ここがスイートスポットになるのは当たり前だ。少し触ってみて、何ならうまくいくのか、何だとうまくいかないかを自分なりに検証して結果を見れば、今のChatGPTはテキスト加工器・テキスト生成器として使うのが一番いいということがすぐわかるはずだ。増田自身も
と書いている。その通り。そこが一番使える用途なのだ。つまり元増田も、体感的にはそれがChatGPTの一番得意なことで、情報検索は不得手だとわかっているのに、不得意なことをバリバリやらせて、その結果に失望している。GPT-3やGPT-4は「2021年9月以後の情報は持たない」と折に触れて回答してくるのにも関わらず、生成AIのハルシネーション問題がこれだけ広く注意喚起されているのにも関わらず、それを調べものに使って勝手にガッカリしているのである。
これは元増田だけではない。自分の周囲にも、同じことをやって同じようにガッカリしている連中がたくさんいる。おれは、これが日本人が文化的・歴史的に〈ファンタジーとしての汎用人工知能(AGI)〉に馴染みがありすぎるせいなのではないかと思っている。自律思考型のロボットやアンドロイドが登場する数々の創作に触れ続けたことで、我々には「思考能力を持つ、優れたAI」というものの存在が、脳内に〈リアリティある未来〉としてインストールされている。だから、おれたち日本人は、「AIと対話的なテキストコミュニケーションができる」となった瞬間、その対象に一定の知性を仮定してしまう(これはもちろん、ANI(特化型人工知能)にすぎない今の基盤モデルに対しては、高すぎる期待だ)。そして自分の知りたいことを問いかけては、的外れな答えが返ってくることに失望し嫌悪する。これは「知性のようなものが、実際はそうでなかった」ことに対する、一種の「不気味の谷」反応だ。
上のサーベイで取り上げたアメリカ人のChatGPTの使い方を見ると、彼らが全くそんな幻想を持っていないのがわかる。これはキリスト教圏における、おそらくは宗教的タブーに紐づいた、人間/非人間のあいだに設定された懸隔の大きさと無縁ではないだろう。彼らは、人間以外の存在には軽々しく知性を見出さず、あくまで〈道具として〉ChatGPTを使役する。だから回答の正否を自分で判断できないようなことは聞かない。テキストの加工器として、あるいはアイディアの生成器として使うだけだ。生成された結果の善し悪しは自分が評価し、使うか使わないかを判断すればよい。そういう道具を使って、作業時間を大幅に短縮しつつアウトプットを仕上げる。そのような使い方が、今のところはChatGPTや生成AIの用法のベストプラクティスということになるだろう。
そのことは、マイクロソフトの365 Copilot実装のデモ動画を見てもわかる。スピーカーは、人間が操縦士であり、Copilot(GPT-4ベースのChatGPTの兄弟)はその名の通り副操縦士だとして、両者の主従関係を繰り返しアピールする。Copilotは忠実な僕として、人間がプロンプトで指示したことをやる。娘の卒業パーティのために会場の予約メールから情報を抽出し、友人達に送る招待メールの文面を書き、OneDriveから写真を引っ張り出して、指定したトーン&マナーでパワポを作成し、画像を生成し、アニメをつける。Wordでスピーチの文案を作らせ、みんなから戻ってきたエピソードを適度に切り貼りさせる。あるいは職場で、商談相手に向けたWordドキュメントを補完させ、それをPowerPointにコンバートさせる。Excelで昨期の売上低下要因について考えられる候補をいくつか出させ、そのひとつを掘り下げて分析させ、ボトルネック要素を改善した場合の予測をさせる。
これだけてんこ盛りのタスクショーケースの中に、「ローカル側にデータが存在しないことに関する情報検索・調べもの」が入っていないのがわかるだろうか。つまり、生成AIというのはそういう使い方をするものではない、という話なのだ。
確かにBingは出典リンク付きで答を返してくるが、これはGPTのような基盤モデルにとってはあくまで余技の類だ。本来一番得意な「生成」の能力を制約しつつ、リアルタイムブラウジングの機能を持たせた結果、何とかそのように動作するのであって、逆にBingやperplexity.aiはテキスト生成・加工がめちゃくちゃ苦手だ。つまり「正確な情報を返すこと」と「新たなコンテンツを生成すること」は、現状の生成AIにおいては相反する要請だ。どちらかを重視するなら、それが得意なAIにやらせればよい。
ChatGPTを調べものに使って文句を言うやつは、裁ちばさみで鼻毛を切ろうとしていることに気がついてほしい。とにかくおれたちはアトム幻想を一旦捨てなければならない。生成AIは、知性ではなく道具だ。道具だから、お前が使った通りに動作する。動作結果に不満があるなら、用途が間違っているか、指示が間違っているか、その両方だ。
「push型」と「pull型」は、情報の伝達や処理の方法を表す用語であり、主に情報技術やコミュニケーション分野で使用されます。以下にそれぞれの違いを簡単に説明します。
Push型: データを送信側から受信側へ積極的に送信する方式です。送信側がデータを生成または更新し、受信側に対して自動的に送信されます。送信側がデータの変更を判断し、定期的に受信側に送信するか、あるいは特定のイベントが発生した際にデータを即座に送信することができます。例えば、電子メールの送信やプッシュ通知が一般的な例です。
Pull型: データを受信側が必要に応じて取得する方式です。受信側がデータを要求し、送信側は要求されたデータを提供します。受信側がデータを取得するタイミングや頻度を制御することができます。例えば、ウェブブラウジングやAPIのリクエストが一般的な例です。
要約すると、push型はデータを送信側から受信側に自動的に送信する方式であり、一方でpull型は受信側がデータを必要に応じて要求する方式です。
便通は「pull型」です。
便通は、人体の消化器系において、食物を摂取してから体外への排泄までのプロセスを指します。このプロセスでは、消化器官によって食物が消化・吸収され、不要な物質が体外へ排泄されます。
受信側である腸が必要に応じて便を押し出す: 体内の腸が、消化・吸収が終了した便を必要に応じて押し出します。腸の筋肉が収縮し、便を蠕動運動によって腸管を押し出し、最終的に肛門へと移動します。これにより、腸が必要に応じて便を排出することができます。
受信側である腸がデータの変化を判断し、制御を行う: 腸は内部の状態をモニタリングし、便の形状や量、腸内の水分などを評価します。これに基づいて、腸が便を押し出すタイミングや力を調整し、体外への排泄を制御します。
したがって、便通は受信側である腸が必要に応じて便を押し出し、制御を行う「pull型」のプロセスであると言えます。
ワイ:長時間の移動の前など、便座でいきんで排便することもありますが、その時は脳からのpush型ではないでしょうか?
ご指摘の通り、長時間の移動の前などに便座での排便を促すために、意図的に脳からの「push型」の刺激を行うことがあります。
例えば、旅行などで長時間の移動が予想される場合、脳からの刺激を使って便意を促し、便をスムーズに排出するために便座に座ることがあります。これは、意識的に脳が便意を感じさせることで、便を「push」することを促すためです。
しかし、このような場合でも、最終的には腸の筋肉によって便が押し出される「pull型」のプロセスが行われます。脳からの刺激があっても、腸が必要に応じて便を押し出すための腸管の蠕動運動が行われることで、便が排出されます。
したがって、便座での排便の場合でも、脳からの刺激は便を促すための「push型」の要素がありますが、最終的には腸の「pull型」の運動によって便が排出されるという点に注意が必要です。
ワイ:では、近くにトイレがない場合や、下痢気味の場合の、今は出てほしくないという時もpullリクエストの拒否であり、失敗した時におもらしになるということでしょうか?
はい、そのような場合には、脳からの「pull型」のリクエストが一時的に拒否されることがあり、便が体外への排出を遅らせることがあります。これは、腸が便を一時的に保持することで、トイレが利用できない状況や、排便を遅らせたい場合に対応するための生理的なメカニズムとして機能しています。
例えば、トイレが近くにない場合や、下痢気味の場合には、脳からの便意を感じる「pull型」のリクエストがあっても、意図的にそれを抑制することができます。腸の筋肉が便を保持し続けることで、事前にトイレを探したり、適切なタイミングで排便を行うことができるようになります。
ただし、長時間にわたって便を保持することは、腸の運動を乱す可能性があり、便秘の原因となることがあります。また、体外への排便を遅らせることで、排便のコントロールが利かなくなり、漏れてしまう場合もあります。そのため、適切な健康管理を行い、便通の異常には注意を払うようにしましょう。
以上のように、便通は脳からの「pull型」のリクエストと腸の筋肉による「pull型」の運動が組み合わさった複雑なプロセスであり、一時的に脳からのリクエストが拒否されることがある一方で、過度な便の保持は健康に悪影響を及ぼす可能性があることに注意が必要です。
ワイ:1~2歳で始める、おむつを外す、便座で排便するトイレトレーニングは、排便をpull型からpush型に変えるトレーニングではなく、pullリクエストいつ許可するかを子供に覚えさせる訓練ということでしょうか?
はい、一般的に1~2歳の幼児に対するトイレトレーニングは、脳からの「pull型」のリクエストを理解し、適切なタイミングで排便を行うことを学ぶ訓練として行われます。つまり、子供に自らの便意を感じ、トイレに行くタイミングを把握し、便座での排便を行うことを目指します。
このトレーニングでは、子供にトイレの使い方や便意の感じ方を教えると共に、排便のリクエストを感じた時にトイレに行くことを促すようにします。子供が便意を感じた場合には、親やケアギバーがトイレに誘導し、子供自身に排便を行う機会を与えます。これにより、子供は自らの便意を感じることとトイレに行くことの関連性を学び、便意を感じたらトイレに行く習慣を身につけることが期待されます。
このトレーニングを通じて、子供は自分自身で排便をコントロールし、排便のタイミングを選ぶことができるようになります。これにより、脳からの「pull型」のリクエストを感じた場合に、適切なタイミングで排便を行う能力を身につけることが目的とされています。
ただし、トイレトレーニングは個人差があり、子供によって進み具合や達成するタイミングが異なります。親やケアギバーは子供の成長や個性に合わせたサポートを行い、無理をせずにトイレトレーニングを進めるようにすることが大切です。
だいぶ前に買ったBTOのPCを少しずつ部品更新してる自作初心者だけど、このまえマザーを交換したときに前と同じ形でいいやと思ってATXのマザーボードにしたんだけど、拡張なんてグラボぐらいしかないからもっとコンパクトなボードにすればよかった。
こうなったら何かしら拡張をしてやろうという気持ちなので何かあったら教えてほしい。
スペックは12Gcorei5、メモリ16、グラボ2070SPぐらいだけど足りないなら足りないで考えてみるから、こんなのもあるよくらいでいい。
ポートはPCIe?の8とかが何個か開いてるけど、この辺もこの際勉強したいから適当に投げていただいて付けられるかどうか考えます。予算も同じ。
今のところの使用用途はブラウジング、WordとExcel、まれにちょっとだけ映像編集(雑に字幕つけるぐらい)、ゲーム(重いのはあんまりやらない、最近遊んだので重そうなのは隻狼とか?)程度。
しょーもないのでも何でもいいので、教えて!
楽天が外部委託しているのかどうか知らないが、Target, IncというところがGoogle広告に出稿している広告がマジでウザい。
どういう広告かというと、「棘のついたディルドやら、女性器に装着して楽しむ系のやつを楽天市場で販売してますよ!!」というふうに、画像つきで大きく表示してくる。どういうものか見たい人はtwitterで検索するのがオススメ。
自分はエロ関連はほぼシャットアウトしているのだが、急にこの広告が出てきて、消そうとしてミスクリックしてから永久に出るようになった。✗ボタンを押して、「興味がない」「何度も見た」というふうに、全部クリックして見せないように指示してるのに何度も出てきて全然消えない。キャッシュクリアしたりしても永久に出てくる。めちゃくちゃうざい。消費者庁にも通報したし、楽天のカスタマーサポートにも言ったが、機械的な対応をされた。改善されない。
こういうのって目を引くから、確かにCVRは上がると思うけど、ヘイトもその分集めると思う。
Googleへの問題報告はだいたい20回ぐらい行った。✗ボタンで消して「出すな」というふうにいろいろクリックしたのは50回ぐらい。無限に出てくる。これは何???
気付いたのは、Google AdSenseを設置しているWebサイトがあまり広告のことを考えずになんとなく設置しているときによく出てくるようだ。だから、そういう広告を管理していないサイトにスマホで行くとかなり遭遇しやすい。
本当に迷惑。
スマホ触って普通にブラウジングしてたら、でっかくディルドが出てくるわけよ。しかもただのディルドじゃなくてトゲトゲのやつ。別に1回だけならまあそういうこともあるわなと思う。
でも、ずっと出てくるわけよ。消せない。広告ブロッカーのアプリを入れてもいいけど、あれってVPNに繋がないといけないんだよね。もうでもそれを入れるしかないのか。気持ち悪すぎる。ただスマホで検索してWebサイトに辿り着いただけでなんでこんな目に遭わないといけないのか。ちなみに当方は男。別にエロマンガの広告ぐらいならそこまで気にならない。
こういうことを言うと「だったらスマホでネットするなよww」という人が出てくるけど、そういうことじゃなくて、自分が激しく嫌悪感を感じる広告が頻繁に出てきてそれをどう足掻いても消せないっていうのがかなりキツい。自由を奪われた感がある。だって別のサイトに行ってもディルド見せられるんだよ。「これ調べようかな〜〜」→『はいディルド!!!!!』、「おもしろそうな記事だな」→『はいディルド!!!!!』ってなるわけよ。こんな感じで言うとちょっとおもしろいかもしれないけど、絶えずディルドを見せ続けられるのって最初はジョークでも、だんだん憂鬱になる。別に本当にディルドに興味ある時期ならいいよ。でもまじで全然ディルドとか興味ないわけ。電車に乗ってるときにちょっと調べ物をしたり、人と会話してるときに調べて「あ、これこれ」ってやりたいわけ。他人にディルドを見せたいわけじゃない。
例えるなら、「一緒に闇バイトしよう!!!」っていう言葉とともに覚せい剤つきの注射器の写真と大金の写真が載ってる広告が出てくる感覚に近いのかな。1回ぐらいなら「ひどいな」と思うだけでも、それがいつでもどこでも出てきたら嫌だと思う。
GoogleもGoogleで、「見せるな」と言ってるものを永久に見せてくるというような状態を放置していることがEvilすぎると思う。
こういうのってなんで許されてるのか意味がわからん。たとえばダイレクトメールや普通のメールなら配信停止なんかをしてオプトアウトできるし、配信停止されたものを送るのは違法なんだよね。なのに広告だけ野放しにされているのが謎すぎる。おかげでGoogleも楽天もかなりEvilに見えている。スマホ触るたびに憂鬱な気持ちになる。ディルドを見たくないからWebサイトを見たくない。わざわざそんなことを考えなくちゃいけないのも嫌だ。最悪。検索エンジンもBingに変えた。楽天はもともと何も使ってないけど。
今までフェミニストのことを鼻で笑ってたけどこういうことかと思ったわ。とりあえずVPN使って広告は全部見えないようにするけど、楽天はもともと一切使ってなかったけど今回の件で明確に敵対することにしました。絶対に許さん。
みたいなこと言ってたけど
12世代の12100Fをつかってみて思うんだけど最高すぎて感動すると同時に
i5いらないじゃんっておもったしインテルも大変だろうなって思う
sandyおじさんが爆誕してもう数年だけど俺はAlderおじさんになるかもしれない
何が何でも240fpsに張り付かせたい人とか、CGやるひとじゃないとi7いらないだろうね
そうなってくるとワードエクセル、ネットブラウジング、程度だとi5いらない
ハイパフォーマンス必要な層と、カジュアルな層が必要とする能力はどんどん乖離していきそう
まぁAMDに勝つとは思うけど
私はウェブサイト運営者に敬意を払っているので運営者の貴重な収入源になる広告をブロックせずにブラウジングを楽しんできたのだが、先日ついにスマホに広告ブロッカーを導入した。
というのもいわゆるスワイプ広告に我慢ならなくなったからである。スワイプ広告とは何かというと、スマホユーザーはスクロールをスワイプで行うわけだが、スワイプを開始する指がその広告に乗ったときにスクロールを阻止して誤タップを誘うタイプの広告である。
あるとき銀座のある歯医者の広告が表示され、それがスワイプ広告だった。スワイプ阻止のトラップにはまって誤タップし広告先のウェブサイトに誘導せれたが最後、あなたこれに興味があるんでしょうと言わんがばかりに他のサイトでも同広告が表示されるようになった。
銀座の歯医者に興味はないが、興味がない広告が表示されること自体は問題ない。変にこちらの興味にパーソナライズされた広告が次々に表示されても気持ち悪いからな。問題は、スワイプ広告がいろいろなウェブサイトで表示されるようになり、ブラウジング生活にストレスを感じて仕方ないようになったことだった。
銀座の歯医者にスワイプ広告はやめてほしいと問い合わせメールも送ってみたが、あちらさんも業者に委託してそうしたウェブマーケティングをしているんだろうし、まさか自分のところの広告がいちスマホユーザーに多大なストレスを与えているとは思いもするまいが、まあ返事はなかった。
しかしスワイプ広告が何度も表示されるとストレスがたまるし、例の歯医者にはヘイトがたまるし、そういう広告表示を許容しているウェブサイト運営者にもとばっちりで不満がたまるしで、全方位にヘイトを向けるようになったらいよいよ精神的健康が悪化している予兆だと思い、ついにスマホに広告ブロッカーを導入した。
広告ブロッカーはNextDNSという特定のドメインを無効化するやつね。導入したら即座にこのストレスから解放され快適ブラウジング生活に戻った。
グーグルアドセンス側もスワイプ広告が増えると広告ブロッカーを入れるユーザーが増えるんだから規制を強化して欲しい。スワイプ広告なんて機械的に判定できるんだから。
VDI(仮想デスクトップ)代替ソリューションの分類や、それぞれの仕組み、検討ポイントなどを解説する本連
載「テレワーク時代のWeb 分離入門」。 第1 回、第2 回でテレワークと Web 分離の方式の特徴を解説しました。
今回のゴール
用途の観点で各方式を分類すると下図のようになりますが、どんな組織にも共通する「おススメの方式」はあ
りません。
(出典:ネットワンシステムズ)
今回は、読者の皆さんが自組織にマッチする方式を選定できる状態をゴールとして、「結局、 どれを選べばいい
のか」という疑問に回答します。
フローチャートで分かる、
VDI 代替ソリューションの分類や、それぞれの仕組み、検討ポイントなどを解説する連載。最
終回は、VDI 代替ソリューションの方式選定における 4 つのポイントを解説して、各方式を比
較します。
(2021 年03 月04 日)
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これまで多くのユーザーと会話してきた経験から、おおよそのケースで次の4 つのポイントに論点が集約されます。
2. データを処理するマシンがローカルマシンで大丈夫かどうか
これらを基に、方式選定に使えるフローチャートを作ってみました。
(出典:ネットワンシステムズ)
「 ブラウジングだけを安全に実行できればよいのか、それともブラウザ以外のアプリも安全に利用させたいのか」
テレワーク用途では、前者でよければセキュアブラウザ方式に、後者でよければそれ以外の方式にふるい分け
できます。Web 分離用途では、前者が仮想ブラウザ方式、後者がそれ以外の方式となります。
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【ポイント 2】データを処理するマシンがローカルマシンで大丈夫かどうか
次に、「 情報漏えい対策をどこまで強固なものにしたいか」という観点での要件です。
プログラムの実行環境が手元のPC となる場合、データも手元のPC に保存されます。つまり、手元のPC を
「 ディスクを暗号化している、生体認証を有効にしている、だから大丈夫」と言い切れるならいいかもしれません
が、「技術の進歩によって将来的に突破されるかもしれない」といった懸念を払拭(ふっしょく)できない場合、仮
想デスクトップ方式やリモートデスクトップ方式のように、遠隔にあるマシン上で作業できる仕組みを導入する必
要があります。
その一方、将来の懸念よりも、例えばコストなど別の部分を重視したい場合は、会社PC 持ち帰り方式(VPN
なお一般的に、リモートデスクトップ方式とVPN 方式はテレワーク用途のみで導入されますが、仮想 デスクトッ
プ方式とアプリラッピング方式は、テレワークと Web 分離、どちらの用途にも利用できます。
【ポイント 3】データを処理するマシンが物理PC で大丈夫かどうか
【 ポイント 2】で「遠隔にあるマシン上で作業させたい」となった場合は、3 番目の検討事項として、業務継続
性を考えるとよいでしょう。
リモートデスクトップ方式の場合、社内の自席にPC が物理的に存在することが前提です。そのため、自席 PC
一方、仮想デスクトップ方式の場合、マシンが仮想化されており、多くの環境において仮想マシンが動作してい
るサーバ群はn +1 などの方式で冗長化されています。そのため、非常に強い障害耐性があります。
障害耐性を高めたい場合は、仮想デスクトップ方式がベストです。業務が停止するなどのリスクを運用でカバー
できる場合は、リモートデスクトップ方式を選ぶことになるでしょう。
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【 ポイント 2】で「手元のマシン上で作業させてもOK」となった場合、3 番目の検討事項として、再度情報漏
えい対策について考えます。【 ポイント 2】では、PC ごとデータが盗まれてしまった場合を想定しましたが、ここ
手元のPC でプログラムを実行するということは、つまり「端末の脆弱(ぜいじゃく)性を突いたゼロデイ攻撃
を受けるリスクが存在する」ことです。脆弱性を突いた攻撃を受けると、多くの場合、情報を抜き取られてしまい
ます。
従って、例えば VPN 方式を導入する場合、「EDR(Endpoint Detection and Response)で脆弱性攻撃対
策を実装する」「端末のロックダウン化によってデータを保存させない」「実行できるプログラムを制限する」「屋
外の公衆Wi-Fi を利用できないように制限する」「多要素認証を導入する」などの対策を併せて導入する必要が
あります。
このような徹底した対策を継続して運用できる組織に限っては VPN 方式も有効な選択肢ですが、筆者としては
VPN 方式は安価かつ容易に導入できるので、昨今のテレワーク需要が高まる状況では、多くの組織で上記のよ
うな徹底した対策を取らずに導入してしまったと思います。取 り急ぎの暫定処置としてVPN 方式を導入してしまっ
た場合は、これを機に腰を据えて見直してみてはいかがでしょうか。
• 参考リンク:日本経済新聞「在宅時代の落とし穴 国内38 社がVPN で不正接続被害」
また、国内に限った話ではありませんが、Verizon Communications のレポートによると、やはりVPN トラ
フィックが増加傾向にあるようです。VPN 方式の普及に伴って、悪意ある攻撃者による被害数も増加すると思い
ます。
• 参考リンク:Verizon Communications「Verizon Network Report」
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ここまで、要件をベースとした考え方を記載しました。選定すべき方式が大まかに見えてきたところで、ここか
らはそれぞれの方式を横に並べて、共通の項目に沿って比較します。
この比較によって、方式選定の次のステップとなる製品選定において「見落としがちな落とし穴を見つけて対策
を考える」といった検討を具体的に進めることができると思います。
以降の表の見方を説明しておきます。緑塗りのセルがポジティブな内容、赤塗りのセルがネガティブな内容、黄
塗りのセルはどちらともいえない内容です。また、それぞれの表の下部には、主に赤塗りのセルに関する特記事項
なお単純に、緑塗りセルの多い方式が優れているわけではありません。対象業務の内容やコスト、運用体制、セ
キュリティ、業務継続性など、いろいろな観点からトレードオフで方式を選定することになります。
できる作業
(出典:ネットワンシステムズ)
仮想ブラウザ方式とセキュアブラウザ方式では、例えばファイルサーバの操作といった、ブラウザ以外のアプリ
は使えません。多くの場合、Windows の統合認証など Windows に依存する機能も利用でません。
また、印刷に関しても確認が必要です。製品ごとにサポート内容に差が出るポイントなので、方式選定の次の
30 →目次に戻る
(出典:ネットワンシステムズ)
会社PC 持ち帰り方式(VPN 方式)とリモートデスクトップ方式は、端末のアップデート、故障時の交換など、
端末台数が増えるに従って、それに対応できる人員数を確保する必要があるので、運用コストが増大する傾向に
あります。
その半面、仮想デスクトップ方式は初期コストが高額ですが、メンテナンス対象はマスター OS のみであり、仮
VDI の運用ナレッジが豊富なSIer に依頼することで、作業内容の質を落とさずにコストを圧縮できる効果が期
待されます。
(出典:ネットワンシステムズ)
仮想ブラウザ方式やアプリラッピング方式、セキュアブラウザ方式は、「 Web ページが正常に表示されるかどう
か」などの動作確認を、あらかじめ実環境で実施しておく必要があります。この動作確認は、運用フェーズにおい
また、特に仮想ブラウザ方式は、「 ブラウザタブを開き過ぎるとサーバ基盤の負荷が高騰して Web ページの閲
覧速度が急激に低下する」といったサイジング関連のトラブルが発生しやすくなります。
31 →目次に戻る
(出典:ネットワンシステムズ)
マルウェア対策については、会社 PC 持ち帰り方式(VPN 方式)やリモートデスクトップ方式、仮想デスクトッ
プ方式は、EDR やアンチウイルスソフトの導入などが別途必要です。一方、仮想ブラウザ方式やアプリラッピン
グ方式、セキュアブラウザ方式は、「 利用終了後に環境ごとデータを削除する」「 exe 形式のファイルの実行を禁
重要情報の盗聴については、リモートデスクトップ方式や仮想デスクトップ方式、仮想ブラウザ方式(画面転送
型)は、画面転送型なので、暗号化通信が仮に復号されたとしても、実データが盗聴されることはないという強
みがあります。
最後に、不正アクセスについては、多要素認証システムと組み合わせるなどの対策がどの方式でも必要です。
ログインに関わる操作が増えることで利便性は低下しますが、昨今の状況を鑑みると、多要素認証の導入は必須
といえます。
おわりに
これで 3 回にわたる連載は終了です。いかがだったでしょうか。
セキュリティと利便性はトレードオフの関係にありますが、筆者は「仮想デスクトップ方式」と「仮想ブラウザ
仮想デスクトップ方式と仮想ブラウザ方式は、「 導入によってセキュリティレベルを大きく低下させることはな
い」という点が最大のポイントです。その上で、仮想デスクトップ方式には「従来のクライアント OS と同じよう
に利用できる」という汎用(はんよう)性の高さがあり、これが他の方式より優位な点となっています。一方、仮