はてなキーワード: 筒美京平とは
時代についていけなくなると、いい曲も作れなくなるイメージがある
才能が枯れるというより、感性が歳をとる感じ
作る曲が時代に合わなくなるので古臭くなるんだよ
つんくも小室哲哉もYOSHIKIも、作る曲が時代に合ってないから売れなくなったんだと思う
筒美京平なんかは自分でも言ってたけど職業作家だから、時代を読んで曲を作ってたんだろうな
あと、元々作ってた曲調が古くなりにくいもの、今の時代でも通用するものだと長続きする気がする
中田ヤスタカは、元々作ってる曲が今でも通用してる曲調だから、今でも売れる曲が作れているのだと思う
スピッツの草野マサムネも、そこまで曲調が変わってないのに売れてるのは、ある意味普遍的な曲調で作ってるからだろうと思ってる
この場合は才能が枯れてないというより、元々持ってたセンスが良かったとも言えるし、たまたま時代に合ったセンスを持ってたとも言える気がする
anond:20220517213328を見て自分もやりたくなったので今更ですがやらせてください。
キリがないので1アーティスト1曲縛りで。
順位付けしようとしたけど結局好きなアーティスト順にしか並べてないことに気づいて発売順に並べることにしました。
以上、50曲。選曲とコメントで合計6時間ぐらいかかった気がする。でも楽しかった。
家にいる時間が増えたのでアニメを見はじめたんだけど、いい曲めちゃくちゃたくさんあるよねー。
モータウンやインヴィクタスを彷彿とさせるシャイニーかつ軽やかなソウルで最高!
星々の煌めきを宿した最高のガールズポップ。2話のエンディングで流れてきた時は(1話でもうっすら流れたけど)モニター前で快哉を叫びスタンディング・オベーションを送りたくなりました。
ステイホームでヒマなので自分の好きな感じのアニソンをつらつらあげてみたんだけど、フリーソウルっぽい曲やドラムンベースな感じだったり、完全にディスコだろってのもあって面白い。
皆も好きなアニソン教えてね!
筒美京平のペンによるそこはかとなくラテンフレイバーなアニソンクラシック。
シャイニーなロッキンポップス。Bメロ→サビへの高揚感が最高すぎる。
グレイトなアニソン作家・古田喜昭の手になるブラジリアンサンバなアレンジを施したディスコ歌謡。
小林泉美によるグルーヴィーディスコ。ちょっとKISSの「I Was Made For Lovin' You」っぽさを感じる。
こちらも古田喜昭作品。ヴィヴィッドなシンセサウンドが鳴り響くダンスナンバー、Aメロからサビにかけてのメロディが切なすぎる…。
影山ヒロノブの存在感のある歌声が絡むスウィンギーなジャズチューン。
「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」とタメをはるアニソン・ファンカラティーナ。
田中公平先生のアレンジが最高、と思ってたけど吉井和哉のカバーも良かったのでメロディが好きだったんだなといういうことに気がついた。
ラーバンドのアレンジを下敷きにしたとろけるようなメロウフローター。
ストリングスのアレンジもゴージャスな高橋名人の美声に酔うソフトロック最高峰。
なんとなく切ない気持ちになるのはブルーハーツの「青空」っぽいから?
聴いてるとバブル時代の東京の夜景が見えるような…そんな気にさせるナンバー。
スムースなコーラスに力強いホーンのゴージャスなアレンジ、それらに負けない森川美穂のポジティブで伸びのあるボーカルが最高。
打ち込み主体のアレンジたけどゴージャスに聴こえるキャバレージャズ。
うらぶれたナイトクラブでひっそり演奏されてるようなジャズチューン。間奏のリズムチェンジがカッコいい。
もうひとつ庵野監督作品。プライマルスクリームやジャニスジョプリンみたいなイントロ。
アダルト・オリエンテッドなライトメロウ。ラストショットのルリルリも最高だった。
魔法少女モノ最高峰。悠木碧のカバーはまどかが歌ってるみたいでグッときた。
綺麗なメロと過剰に青い歌詞で最高だったんだけど、ドラムンベースアレンジのリミックスを聴いてさらに好きになった。
オリジナルとは違いストリングスを排除したアレンジでさらに寒々しい印象になっていてちょっと怖かった。
ロジャニコみたいだなーと思ってたらインスタントシトロンの片岡知子が作曲。
物語の内容を踏まえた歌詞と感傷的なアレンジで最高。だいぶ毛色は違うけど「SSSS GRIDMAN」のオープニングもおんなじ引き出しに入ってる。
サンドウィッチ食ったりバッティングセンター行ったりしたパートからの落差たるや。シンプルなアレンジが最高。
静と動の手に汗握るドラムンベース。
ジャンルレス、ボーダレス、タイムレスなナンバー。どこに置いても収まりがわるい感じで最高!
イントロのピアノの旋律から軽く死ねる。しかし井口裕香の声はホントに強い。
ちょっと高中正義入ったギターのイントロから胸の高鳴りが止まらない最高のフュージョンポップ。EDもカッコよかった!
ときめきフューチャーベース。声優の人のボーカルテクすごいなぁと改めて打ちのめされた。
前半
https://anond.hatelabo.jp/20210104090522
グループ自体はジブラの娘がラップしてることしか知らなかった。流行ってるらしい。
驚くほど歌詞が単純なんだよな。「聴き手を笑顔にしたい」ってことしか言ってない。でもその直球の励ましが却って洗練された仕事に感じる。あどけない女子が直向きに踊って歌って「元気出して」って言ってる、アイドルって結局それで十分なんじゃないか。
こういう応援ソングが受けるのも不安な世相を反映しているのかなとも思ったり。
なんか全体的に見てNizi Projectってラブライブ!ぽい。ラブライブもそんなちゃんと見たことないから大それたこと言えないけど。パフォーマンスのバックストーリーとして青春群像ストーリーを展開してるとことか、わりとパフォーマンスの方向性がべたな「カワイイ系」の日本のアイドル像ぽかったりとかなんとなく雰囲気が似てる。単純に9人組だからそう錯覚すんのかな。
出で立ちとかパフォーマンスは日本人好みにチューニングされてる感じだけど、曲自体はJ-popであまり見られない作りだったのがヒットした一要因かもしれない。あんな一定のリズムやテンションでサビまで流れ込む曲は「サビで爆発する」J-popにはなかなかなくて、それを幼さが残る可愛らしいアイドルが歌う新鮮さがあった。
まあなんだかんだいってもNiziUが売れた最大の要因はJ.Y.パークのマネジメントセオリーが注目されたことだと思ってる。
ドルチェアンドガッバーナはNHK的にセーフか否かで一部盛り上がりましたね。
オーソドックスなフォークソングのスタイルを下地に、R&Bとかレゲエのエッセンスをなんの疑問もなく混ぜ込む、このバランス感覚は今どきの若者だからこそだろうなと思う。どこまで意図したかはわからないけど結果として長渕とか井上陽水を聴いて青春を過ごした中高年から、SpotifyやTikTokに浸る今の学生世代にもしっかり刺さる名曲ができてしまった。
「香水」みたいな同じリフを繰り返すタイプのアコギの弾き語りってエドシーランとかがやってるのと同じアプローチで、エドシーランはヒップホップとかとのミクスチャーのつもりで意図的にやってるんだよね。
ヒップホップ感覚で聴けるポップスがヒットしたことに時代の変化を感じる。
「ヒップホップは歌えない」って曲も出してるけど意外と瑛人はフリースタイルとか出来ちゃいそう。
当たり障りないけど誰にも一度は経験ありそうな普遍的なシチュエーションにLINEやドルガバなどの固有名詞を放り込む詩世界も素敵だ。
Perfumeもとうとうメドレーを求められるような境地に入ったのか。来年も紅白で見たい。
せっかくの別スタジオだからライゾマティクスに期待しすぎてしまった。
Perfumeに続けてベビメタが出るのは紅白出演者の世代交代のつもりだったりとか…じゃないよな流石に。
テレビ出演してないとまだまだ認知度も比較的低いのかともに見ていた母は認知していなかった。母はあまりにも情報量が多すぎてぽかんとしていたが曲タイトルだけは「そのまんまじゃんw」と笑っていた。
今回の紅白は無観客だったり別撮りだったりでカメラワークの制限が少ないから寄りのショットやボーカルでないメンバーを抜いたショットが多いかもしれない。
サポートメンバーは博多華丸の娘さんらしい。個人的には鞘師里保に出てほしかったけど、かっこよかったね。
筒美京平追悼メドレー。
なんかちょっと背中が丸まってて流石に郷ひろみも歳とったなーなんて思ったり。ベテランはそれが味だよな。
ヘアスタイリングはあれでよかったのか?スネ夫みたいになってた。
冒頭の司会とのやりとりからして癖が強い。立ち姿からして唯一無二。こんな奴見たことない。
こんな声が裏返ってたっけ?
セットに囲まれて360度カメラがぐるっと回り込むのは無観客ならではで感心した。
この人高橋真梨子みたいにこれからちょくちょく出演するんだろうな〜
山崎育三郎は安倍なつみの前でもあんなキザな顔をしているのだろうか。
視聴者がこの件で一番期待していたのはおそらくGreeeenの顔出しじゃなくて"岩城さん"が歌う「イヨマンテの夜」だった。
3曲メドレーそしてうち1曲はフル尺という破格の待遇だが、国内トップクラスの人気を持つグループなのは間違いないし、歴代の紅白司会者かつ東京オリンピックテーマソングを歌う歌手という功労者であることは拭い去りようがないので、これもまあ妥当な扱いだろう。
昨年と同じく新国立競技場からの中継。「カイト」の合唱は広いグラウンドの真ん中で5人だけで歌っていた昨年からここまで歌が世間に浸透したんだという感慨があってよかった。でもバック映像がちょっとくどかったかなー。テロップでポエム流すのとかちょっと寒かった。
Cメロ部分をまるまる口上にしていた。普段はこういうのファン以外は喜ばないからやってほしくないと思う達だけど、今回はこの瞬間だからこそわざわざいう必要があったしいい演出だったと思う。
こういういかにもアイドルっぽい曲調の応援歌を投入してくるところにサービス精神を感じる。
NiziUでもそうだけど今ニーズがあるポップスってやっぱ応援歌なのかもな。
オリンピック関係で求められる「カイト」、自分たちが世間へのエールとして歌いたい「君のうた」、自分たちの代表曲の一つで大衆に求められている「Happiness」で、3曲披露する意義をそれなりに示してた。
さまざまな記録を提げ鳴り物入りで登場。
舞台セットが累との戦いのイメージだったり背景映像が日頃見かける紹介VTRでは見ない映像だったり。スタッフがちゃんとリサーチして作ってるのか、そこまで「鬼滅の刃」が世の中に浸透しているということなのか。なんかわからないけどディテールが凝った演出。
去年もそうだったけど紅白だとすごく歌いづらそう。PAに嫌われてんのか?
管楽のサポートメンバーイントロしか出番ないじゃんと思ってたら合いの手とかハンドクラップもやってた。
ギターも出番少ないなこの曲。
去年までは音像とか音色とかの上物は洋楽に寄せてその代わり大枠はJ-popのセオリーに従った構成で大衆性も獲得するヒゲダンとかKing Gnuみたいなのが売れるタイプだったけど、
それとは真逆で、音やフレーズは従来からあるJ-popやフォークなのに、曲のアプローチそのものは現代的な洋楽のそれに肉薄してる「夜に駆ける」や「香水」が大ヒットしたのはパラダイムシフトかもしれないな。
真ん中のアリーナステージも上手いこと使ってたね。
歌い終わりにけん玉リレーが追いついてないの一番残念なパターンかもな。
CDを出さない。ネットでは普通に露出してるしバラエティ番組にも頻繁に出るけど音楽番組は避ける。曲もそうだけど活動自体に斬新さがまだまだあると思う。
この曲って一聴するとaccessとかfripSideとかの昔からあるザJ-popって感じのシンセポップぽいんだけど、基本的にベース部分はA♭→Gm→Cmの繰り返しで、そこにB♭やE♭のコードを場繋ぎとして差し込んだり細かい細工をして展開を作ってるんだよね。それでドラムパターンも一定でクラブとかで流しても違和感なく踊れるような作りになってる。
最後のサビで半音さがるっていう転調を行ってるんだけど、コード進行がシンプルなおかげでそこがすごく目立つ。やっぱ転調は肝心なときしかやっちゃいけない技だよ。
やっぱメインボーカル2人ともいなくなるのは痛い。
いろんな曲のフレーズが散りばめられていたけど世代的になんとなくわかっちゃう。伊達に16年前からやってるバンドじゃねえわな。
この時期に阿波踊りしてるの見せられてもなんとも変に思わない歌手は椎名林檎だけだな。
最後のウィスパーボイスセクシーだな。「母親か」ってすげえツッコミだなおい。
ゆずの曲をフルオーケストラで聴く機会なんてないからこれは面白いものを見た。
篠笛の人が妙に目立ってた。刺客みたいになってた。
おじさんのあいみょん好きは本当に謎。いやいい曲だけど。
吉沢亮が出ててあいみょんが主題歌の映画なんてあったっけ?と思って調べたら、吉沢亮って「空の青さを知る人よ」の生霊の役やってたんだ!観てたのに全然気が付かなかった。流石だわ。
「マリーゴールド」のイントロのギターのフィードバック音とか「裸の心」のぽんぽん鳴ってる音とか、これよく聞くと歌が始まってもずっとループで鳴り続けてる。普通のポップスって顔しながらこういうブレイクビーツぽいのを密かに延々と鳴らし続けてるのラナデルレイみたいでかっこいい。
We Are The World的なドリームチームをさくっと作っちゃったYOSHIKIのパフォーマンス。
ロサンゼルスと中継だとタイムラグがあるだろうによくオケに合わせてピアノ弾けたな。
凄いスケール感だったけどやっぱりこの曲はまだ歌われる時期ではないような気がする。
バロック調でのオーケストラアレンジは何回も聴いた「愛をこめて花束を」に新しい解釈ができて楽しかった。
普段のでっかい花束を抱えてくる様なパワフルなパフォーマンスもいいけど、ボッティチェッリのプリマヴェーラの様な軽やかを携えたこのバージョンも好き。
自分が歌いたいマイナーな歌を歌って見ている側にも響くものがあるのが凄いな。ミスチルというブランド力だな。
モノトーンで無機質なんだけどどこか暖かみがあるセットがちょっと丹下紘希ぽい。「IT'S A WONDERFUL WORLD」から「I ❤️U」の頃が僕にとってミスチルが一番身近だったのでなんだか懐かしい気持ちになった。
ギターはアンプ直刺しでドラムセットも簡素。サポートメンバーもストリングスとピアノにかぎっていて(コーラスは被せ?)、機材がなるたけシンプルなのが潔い感じでかっこいい。
1番の終わりのコードがマイナー調で暗いのが大サビの後で暖かい響きのものに変わってるのがベタだけど良いな。
いつもの「天城越え」だけど冒頭のピアノのアルペジオが繊細な印象。
当然のように上手い。
思うことは色々あるけど、「期せずしてYOSHIKIの「Endless Rain」へのアンサーになった。」ということだけに留めたい。書ききれない気がする。
メイク濃くなってから観月ありさと見分けがつかなくなってきてる。
「どうなっちゃうんでしょうね」
この曲カバーしてる人何人かいるけどかわいくみせてやろうって衒いがあるんだよね。本人は流石にすっきりしてる。
合唱やる人多すぎてここにきてなんか見飽きだしてたから、冒頭の演出で「またか」とはやとちりした、すまん。
「守ってあげたい」は名曲。カバーだと鬼束ちひろバージョンが好き。
20分くらいまえから時たま怒号が聞こえてた気がするけど、玉置浩二のスタンバイでなんかトラブルあったのかな?
「田園」だからベートーベンの「田園」をモチーフにしてるのか。Superflyのときも思ったけどオーケストラアレンジもいつになく拘ってたよな。
良くも悪くも星野源と対照的なパフォーマンス。星野源が月なら福山雅治は太陽みたいな人。僕みたいな日影者はなんか感覚が合わないな。嫌いじゃないけど。
まだ13回しか出てないのなんか意外だわ。
今剛は一瞬しか映らなくてもすぐわかるな。今剛とJマスシスぐらいだろそんなの。
MISIAは鼻腔共鳴が半端なさすぎてたまに何言ってるのかわからないときがある。でもそんなこと気にならないほど歌が上手いからなんとかなってる、圧巻。
サブちゃんの「今の若者は世界を歌ってる」っつうのは的確なコメントだったと思う。ただコメント全体的に長かった。
ジャニーズ多かった。2枠をJO1とDISH//に譲るべきだ。
優勝旗ってどこに保管されてるんだろうね。
https://anond.hatelabo.jp/20200924204657
これを読んで、増田の訴えたいことはともかく、確かに懐メロ番組とかの影響で、
昔のアイドルはみんな歌がうまかったみたいに思い込んでいる人が多いよな~と思ったので
アイドルオタの間で特に言及されがちな人、個人的に下手だな~と思った人の中からめぼしい所をピックアップしてみる。
(中にはアイドルか?って思う人もいるだろうが、一応全員アイドル物のオムニバスCDに入ってたりしてるんですわ)
URL貼りまくると投稿できないんで、どうしてもこれはって奴だけURL付き。
下手だけどみんな味があって良いので、気になるアイドルがいたら色々聞いてみて欲しい。
ブコメで結構言及されていた浅田美代子と、わざわざ触れなくても名前が出そうな超メジャー所(松本伊代とか)は省く。
(追記:2)起きたら結構伸びててビックリ。他の名前を挙げてくれてる人、入れるか悩んだ人ばかりです。彼女らも味わいがあって良いよね。
「元増田は人気アイドルでの話だろ」ってのも絶対突っ込まれるだろうなと思いつつ、やりたかったんだ許して。(人気アイドルでも伊藤つかさ、菊池桃子とか結構言われてる子がいたよ)
2代目コメットさん。「私は音痴だから」と歌手活動を早々に切り上げて女優の道へ。
https://www.youtube.com/watch?v=xwb7rDmDNzE
第3回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ。なんと作曲が浜田省吾。
現:柳ユーレイの嫁。歌番組では、いつもサビで声を裏返すのがお約束。
作詞松本隆、作曲財津和夫と、松田聖子の「白いパラソル」と同じメンツなので曲は良い。
今も女優として活躍中の彼女。ルックスが抜群で人気だったため、シングルは10枚も出すことに成功。
https://www.youtube.com/watch?v=i336PP8A7Jo
もはやレジェンド。北原佐和子らと「パンジー」というユニットを組んでいた。
https://www.youtube.com/watch?v=iUKjBfFD3EE
ルックスの良さで人気があったため、シングル10枚、アルバム5枚となかなか健闘した。
「第2回東大生が選ぶアイドルコンテスト'81」優勝からのデビュー。
https://www.youtube.com/watch?v=4d7Wjid672E
わりと有名なこの曲。映画効果のおかげで、実は20万枚も売れている。
https://www.youtube.com/watch?v=TlfmtegfCXI
映画「ゴジラ」(1984)挿入歌。「Follow me」が有名だけどあえて初期の曲を。
ご存知おニャン子クラブエースのソロデビュー曲。4週連続1位とバカ売れした。
後にアニメ「愛の若草物語」のOPに新曲が起用されるが、視聴者からクレームが殺到し後にOPが変更されたという噂。
おニャン子クラブ会員番号25番。スケバン刑事Ⅱで袱紗を投げてた人。(当初は主演の予定だった)
初めてオリコン1位になった曲なのだが、B面におニャン子クラブ全員で歌う「会員番号の唄」を収録していたため、オタはそのカラクリを知りつつ歌番組を見ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=Ef-OKelZQ-Q
おニャン子クラブからの派生ユニット。歌い出しの音程が毎回違うと話題に。
後に2ndシングルが少年隊の新曲を抜いて1位になり、レコード会社が激怒したという話。
今でもタレントとして活動中。ウィスパーボイスのようなそうでないような独特の歌声。
ルックスの良さのおかげで人気も高く、日本レコード大賞新人賞も受賞。シングルも22枚、アルバム10枚以上と好成績。
ほんわかした見た目だが、ホームシックと摂食障害からの活動休止中に妊娠が発覚し、僅か10ヶ月での引退と壮絶なアイドル人生を送った。
ご存知国民的美少女。楽曲は作詞:来生えつこ、作曲:筒美京平と一流の布陣。
懐かしのセクシー女優だが、一応アイドルとしての活動歴もあるので。
色々お騒がせだった彼女もアイドル時代が。父親の喜多嶋修プロデュースでデビュー。
https://www.youtube.com/watch?v=DTbn99UQpGg
知ってる人は知っている「全てが間違っていて全てが正解」と評される衝撃の名曲カバー。
ポケモン映画第1作の3DCGリメイク作品を見てきた。感想を要点だけ。
完全版の冒頭のエピソード「ミュウツーの誕生」の有無で、この映画に抱く印象がガラッと変わってくる。幼少期のミュウツーが事故死したフジ博士の愛娘のコピー・アイツーと出会って、コピー・クローンという存在の意義を自問するところに「ミュウツーの逆襲」の魅力の70%が詰まっているというのに。
正直に言うと、「ミュウツーの逆襲」という映画自体は微妙な立ち位置にあるのではないかと思っている。エンタメ性で言えば「幻のポケモン ルギア爆誕」の方が、感動路線で言えば「結晶塔の帝王 ENTEI」や「セレビィ 時を超えた遭遇」の方が印象に残る。登場キャラクターがストーリーに沿った説教臭い台詞を喋らされている感じがどうしても鼻についてしまう。その欠点を有り余ってカバーしているのが「ミュウツーの誕生」ではないのか。
同時上映の「ピカチュウのなつやすみ」がないんだから、どうにかして付け加えることはできなかったのか。勿論、本作はあくまで当時劇場で公開された映画のリメイクであって、子供向け映画の時間の制約からは逃れられない(長尺にはできない)という事情は把握しているけれども……。
3DCGはお見事。ポケモンやトレーナー達の魅力を存分に発揮した映像になっている。
ポケモンの解釈とCGでの再現という点では、毛深さや気持ち悪さを妙に強調した「名探偵ピカチュウ」よりも、アニメ的な表現に徹したこの映画の方に軍配が上がる。ハリウッドのように、ただ予算や技術があってCGを作るというだけでは不十分だということを示す好例だろう。
主題歌の「風といっしょに」もリメイクされた。原曲と同じく小林幸子だけでは物足りないという判断なのか、何故か中川翔子も加わっての歌唱。余計なことはしないでくれ、というのが正直な感想だった。
だが、そんな感想は中川翔子の歌声を聞いてひっくり返った。ビブラートのかけ方や歌い回しが第二の幸子。なのにモノマネ特有のくどさやわざとらしさが微塵も感じられない。
中川翔子に思うことは色々あれど、歌に関しては類い希なる実力者だと痛感した。松本隆作詞・筒美京平作曲の7thシングル「綺麗ア・ラ・モード」を聞いたとき、彼女の歌の上手さにただひたすら感心した10年前の記憶が蘇ってきた。
この映画がプレスコで良かった。オーキド博士のナレーションの安定感。
TVアニメのサンムーン勢が一回も映画に出演していないことに気づき、複雑な心境に陥る。
ここ数年のポケモン映画は懐古路線へと舵を切っていたが果たしてそれで良かったのか、その方針は節目の20周年だけ良かったのでは、という気持ちが湧き上がる。
最近はあまり見かけないが昔は多作の作家が何人かいた。その中でも有名なのがピカソだ。ピカソは生涯に15万点の作品を残したという。それだけの数だと類似する作品もあるだろうし駄作も大量に作成しただろう。それでも世間から高く評価されるのは優れた作品が何点か存在するからである。つまり駄作を大量に作成してもその中に優れた作品があれば世間から認めてもらえるのである。これは物作りをしている人にとって朗報ではないだろうか。1つの成功で過去の失敗がなかったことになるのである。これほど勇気づけられる事実はないと思う。
ピカソほどではないが日本にも多作の作家はいた。特に音楽関係の作家がそうだ。阿久悠、松本隆、康珍化、筒美京平、馬飼野康二、小林亜星などの作家だ。彼らは数千曲の作詞や作曲をしたそうだがピカソと同じように類似品や大量の駄作を作成したはずである。それでも世間から天才ともてはやされている。
私はあれこれ考え行動しないタイプだが彼らを見習い多作をしてみようと思う。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというが数をこなせばそのうち上手くなると思う。
質問「渋谷系ってどんな音楽なの?」
回答「渋谷系とはムーヴメントであり、音楽のジャンルを示したものではない」
Wikipediaによれば、「東京・渋谷(渋谷区宇田川町界隈)を発信地として1990年代に流行した日本のポピュラー音楽(J-POP)の一部の傾向を分類化したものである」とのこと。
代表にフリッパーズギターやピチカートファイヴ、オリジナル・ラヴなど。流行は90年代後半には終息していったといわれている。
渋谷のCDショップを中心に発信された流行(ムーヴメント)を表す言葉として用いられたのが始まりらしいが具体的な起源はよくわかっていない。
ミスチルやスピッツも渋谷系として扱われたこともあったらしい。
こんなに曖昧でよくわからない渋谷系だが、本来は流行そのものを類型化したものであり、特定の音楽ジャンルを指したものではなかったという認識は間違っていないだろう。
2016年現在、「渋谷系っぽい」という感覚は一定数の人間の共通の認識として共有されているように感じられる。
しかも、渋谷系というワードを好意的に使っているのは、なぜか渋谷系ムーヴメントを経験していない20代以下の若者たちが多いようなのである。
あくまで自分の観測範囲での話だが、確実に若者にとっての「渋谷系音楽」というものが存在するのだ。
お笑いでいえば「エンタ芸人」「レッドカーペット芸人」「あらびき芸人」みたいなもので、そういった括りはお笑いのジャンルではないのだけれども、
「エンタ芸人っぽい」という感覚はなんとなくであるが存在する。
あるいはビートたけしの「ダンカンこの野郎!」のようなものかもしれない。
*
あるいは、なぜムーヴメントから20年経った今でも渋谷系という言葉が使われるのか。
これは個人的な考えだが、それは「渋谷系以降の音楽が渋谷系の文脈で語られ過ぎた」ことに起因していると思う。
音楽は語られることで歴史となる。
当たり前の話だが、語られなかった音楽は音楽史に残らない。
渋谷系があまりにも語り手によって評価されたために、その後の音楽にも渋谷系の文脈が用いられてしまった。
そして、「渋谷系の文脈で語られた渋谷系以降の音楽」(≒渋谷系フォロワー)が現在影響力を持つようになり、それらを語るときに、渋谷系という言葉を使わざるを得ない状態にあるのだ。
私の考えでは「渋谷系っぽい」音楽のイメージ形成に大きく影響を与えたのは、渋谷系の人物ではなく渋谷系以降の人物なのである。
さて、ここでは、広がっていった「渋谷系っぽい」という認識に対して「定義が曖昧だ」とか「間違ってるよ」といった指摘はしない。
ここでは、実際のところ若者たちはどんな音楽を「渋谷系っぽい」と思っているのかを、曖昧なワードらしく曖昧に書き連ねていく。
2012年3月、NHK-FMで「今日は一日“渋谷系”三昧」という番組が放送された。
渋谷系で10時間番組を持たすというだけでもNHKすごいなと思うのだが、この番組でのプレイリストが大変に興味深い。
フリッパーズギター、ピチカートファイヴなどの曲が多く流される中、ブームが終息した1990年代後半以降の曲もいくつか放送されている。
ROUND TABLE、Cymbals、カジヒデキ、Chocolat、Chappie、南波志帆などなど……
NHK-FM 今日は一日渋谷系三昧のプレイリストまとめ - NAVER まとめ
これらの音楽も広い意味では渋谷系と認識することができる(されている)ということなのだ。
注目したいのはカジヒデキ。
彼は「最後の渋谷系」「遅れてきた渋谷系」と評されることが多いが、彼は現在の渋谷系のイメージ形成においてかなり重要な位置を占めている。
なぜか。それは2008年の映画「デトロイト・メタル・シティ」に関わったことによるものである。
同名漫画が原作の実写映画で、渋谷系音楽を愛し、ポップミュージシャンとしてデビューするため上京した主人公が、なぜかデスメタルバンドとしてデビューし、しかもカリスマバンドとしてブレイクしてしまうというお話。
そして、映画において、主人公・根岸の歌う「甘い恋人」を作曲したのがカジヒデキなのである。
ある意味で作中における渋谷系の象徴となるこの曲は、視聴者に渋谷系のイメージを強く印象付けた(同時に公然猥褻カットも強く印象付けた)。
――「DMC」では、根岸君が思う「渋谷系=可愛くてポップ」という、かなり表面的なイメージで描かれていますよね。
「渋谷系=可愛くてポップ」という解釈はちょっと? だったりしますが、実際僕の歌詞もそう言う側面を持っているし
(中略)「可愛くてポップ」は渋谷系の要素としては小さいと思うんだけど、フォローアーにはそういう人が多いことを考えると、決して間違った解釈ではないんでしょうね(笑)。
さて、最近、「渋谷系」を前面に押し出した若手バンドが2つ現れた。
ひとつが「OK?NO!!」というバンドである(2015年に既に解散している)。
全員平成生まれの渋谷系宅録ユニット、OK?NO!!によるフル・アルバム。ポップだけど、どこか骨太で、ビートで踊れてパーティな新感覚ビートポップ・グループOK?NO!!。Cymbalsの影響を多分に受け、"Beat Your Cymbal!! Life is a party!!"を声高に叫びながら遂に全国リリース!
もうひとつがPOLLYANNAだ。
最新型渋谷系ポップバンド POLLYANNA / ポリアンナ
2014年6月に結成。都内を中心に活動中。
OK?NO!!にいたってはCymbalsの影響を公言しているし、POLLYANNAも「TAKE ME WITH OVERLAND」という曲を聴けばCymbalsの影響を受けたのだろうと推測できる。
(実際に影響を受けた旨の発言もある)
Cymbalsは渋谷系ムーヴメントより後に出てきたバンドである。
しかし、Wikipediaを見てみると「ポスト渋谷系」と表記されている。
当然、彼らは渋谷系アーティストの真似事をしていたバンドではない。
あえていえばThe Whoなどのブリティッシュロックの影響が強い。
にも拘らず彼らを表すときには「ポスト渋谷系」などといった言葉がどうしても付きまとう。
それ故に彼らを知った若い世代は彼らの音楽を渋谷系音楽だと認識するのだ。
Cymbalsの初期のバンドコンセプト「かわいくっていじわる、ただしパンク」を渋谷系を表す言葉として捉えている者もいるようだ。
元Cymbalsで現TWEEDEESの沖井礼二はあるインタビューで以下の発言をしている。
TWEEDEESのライブには、高校生のお客さんも来てくれます。で、彼らが何で僕の存在を知ったかというと、ゲームミュージックだったりするんです。北川くんの場合はアニメだったかな。若い方の中には、フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴではなく、CymbalsやROUND TABLEを渋谷系だと思っている人もいるみたいで。そこは自分でもよくわからない感覚です。
沖井礼二と黒田隆憲が語る“ポップスの暴力性”とは?「気持ちいいところは過剰にした方がいい」|Real Sound|リアルサウンド
ゲームミュージックやアニメに触れて渋谷系を知る若者が多いようである。
Cymbalsの楽曲は「Rally」「Show Business」が版権曲として音ゲーに収録されていたし(音源は異なるが)、沖井礼二は「空への扉」「Break on Through」「Runnin' away」などの曲をpop'n musicに提供している。
音ゲーと渋谷系の関係については渋谷系のイメージ形成において重要な部分であると思うのだが、私では手に余る。
以下のブログの方が詳しいのでそちらを参照されたい。
ポスト渋谷系にみる、音ゲー楽曲と邦楽シーンの影響関係(前半) - ダストポップ
さて、ここでKONAMIによるWeb連動型音楽配信企画「ひなビタ♪」について触れておこう。
キャラクターによる楽曲をバックストーリーなどを含めて提供していくメディアミックス企画で、
多数の楽曲が音ゲーに収録されている。
その中には渋谷系音楽が好きなキャラクターも存在し、公式サイトでは「アキシブ系って何?」というコラムも掲載されていた。
そこにおいて渋谷系とはどんな音楽かの説明がされているので引用する。
アキバ系とシブヤ系は音楽のジャンルなんだけど、今だとちょっと古い言葉になるかもしれないめう。
アキバ系はキャラソンやアイドル、電波ソングといったキャラクター的な見せ方をする音楽めう。
めうは、もともとこの2つの文化には共通するものがあると見てるめう。
ぼーかるの声質に対するこだわり、夢見がちで妄想好きなところ、非日常を好むことなどめう。
お互い表現手法は全く違えど、感覚的には非常に近いものを持っていると思うめう。
他に2つを結ぶものに、ゲームがあるめう。
めう調査では、シブヤ系の人もアキバ系の人もゲームが大好きめう。
チップチューンという音楽はゲームのような音でシャレオツな曲を作っていたりするめう。
*
そう言えばさ、めうめう。
最近のアニメの主題歌とかって、シブヤ系の人達が曲を作っているのをよく見るよね?
まりり、いいところに目をつけためうっ!
その流れは今後もっとくると、めうは見てるめうっ!
アキシブ系とは一時期アニソン界隈で一部の人が用いていた言葉で、定着したとは言い難いが、Wikipediaに記事もあるため一定の影響力は持っていると考えられる。
また、上記のコラムにおいてアニメ主題歌を渋谷系の人たちが作っているという指摘があるが、渋谷系ムーヴメントで活躍した人物がアニメ主題歌を作った例というのはそんなに多くない
(ちびまる子ちゃんOP「ハミングがきこえる」、スクールランブルED「オンナのコ♡オトコのコ」など)。
ここでいう渋谷系とは、ほとんどがポスト渋谷系、つまり渋谷系以降の人物たちのことであろう。
「きんいろモザイク」のEDでは、90年代後半にQYPTHONEというバンドでデビューした中塚武による楽曲「Your voice」、「My Best Friends」が使用されているし、
「たまこまーけっと」のOP「ドラマチックマーケットライド」では元ラヴ・タンバリンズの宮川弾が編曲で関わっている。
また、ヒャダイン(前山田健一)も渋谷系音楽を好んでおり影響を受けているとされている。
さらに、アニメ主題歌において語らずにおけないのがROUND TABLEの北川勝利である。
Ninoをボーカルに迎えたROUND TABLE featuring Ninoとして多くのアニメ主題歌を手掛け、また坂本真綾、牧野由依、中島愛、やなぎなぎへの楽曲提供など、枚挙に暇がない。
(ここでフライングドッグというレーベルと渋谷系の関係なども語りたいところだが、とりとめもないので割愛する)参考:渋谷系と声優とレーベルの話 - AOI-CAT's diary
アキシブ系というワードが用いられるとき、必ずと言っていいほど北川勝利の手掛けた楽曲が挙げられる。
アニメ好きの中には北川勝利は渋谷系の中心人物であると認識している人も少なからずいる。
昨年放送されたアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」はMONACAの田中秀和が音楽を手掛けているが、劇伴のテーマは「渋谷系」であったと明かされている。
最初にそういうオーダーがありました。もともと僕は「渋谷系」の音楽が好きで、90年代の渋谷系を参考にしましたが、当時の「渋谷系」は海外の古い音楽を参考にして作られていたり、Jポップに対するカウンターカルチャーのような捉え方をされていたりもしたので、そういう気持ちで作った感覚があります。
オーダーで「渋谷系」が出てくるあたり、音楽ジャンルとしての「渋谷系っぽさ」は既に確立したのかもしれない。
加えて「乙女感のあるサウンド」というディレクションもあったらしく、「渋谷系」と「乙女感」は結びつくものだという認識があるのだと捉えることができる。
以下のPVで流れるBGMを聴けば、彼なりの渋谷系の解釈が聴き取れるだろう。
(追記:サントラの試聴が始まってたのでいくつか貼っておく)
【楽曲試聴】「The Girls Etiquette (M22)」
【楽曲試聴】「The Dancing Glass Slippers (M25)」
少し時間が戻るが、2013年、アニメと渋谷系の繋がり、そして渋谷系イメージ形成において重要な役割をもたらしたと思われるアルバムが発売される。
総合プロデュースは北川勝利。そして参加するアーティストはカジヒデキ、沖井礼二、矢野博康、宮川弾、中塚武、ミト、神前暁、古川本舗、ドラムに宮田繁男、ギターに奥田健介など。
多くは渋谷系ムーヴメントが終息した後に出てきたアーティストである。
2nd、3rdアルバムになるにつれコンセプトは変わっていくが、この1stアルバムでは明確に渋谷系というコンセプトは存在していたようだ。
1枚目では、わりとわかりやすく「渋谷」というキーワードがあって、(後略)
花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生と音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド
花澤香菜というボーカルとの相性とその完成度から評判になり、「渋谷系ポップス」としてリスナーに受け入れられた。
Amazonのレビューでも渋谷系について言及したものが見られる。Amazon.co.jp: 花澤香菜 : claire - ミュージック
花澤香菜の音楽は渋谷系だという語り口はネット上で多く散見される。花澤香菜 渋谷系 - Twitter検索
ここにきて、渋谷系ムーヴメント当事者ではないアーティストによって「渋谷系っぽい」音楽が一つの到達点に達したのである。
若者にとっての渋谷系とはこのアルバムだ、と大げさに言ってもいいのかもしれない。
また、この「claire」に加え、沖井礼二や末光篤、筒美京平などが参加した竹達彩奈「apple symphony」の2つに影響を受けたアイドルプロデューサーがいる。
でも今年に入って、大きな衝撃を受けた3枚のアルバムがありまして。
──全部挙げてもらってもいいですか?
connie NONA REEVESの「POP STATION」、花澤香菜さんの「claire」、竹達彩奈さんの「apple symphony」です。
Negiccoとは新潟県を拠点とする3人組アイドルユニットで、近年ではピチカート・ファイヴの小西康陽やオリジナル・ラブの田島貴男、ノーナ・リーヴスの西寺郷太、シンバルズの矢野博康などの楽曲提供を受けており、
花澤香菜と違い、渋谷系ムーヴメント当事者の参加もあり、これこそ渋谷系の正統だとみることもできるが、時期的には花澤香菜よりワンテンポ遅れての評価になっており、ポスト渋谷系と渋谷系の順番が逆になっているように見えるのが面白い。
さらに面白いのがノーナ・リーヴスで、花澤香菜やNegiccoの楽曲にメンバーが参加した影響からか、現在では彼らも渋谷系扱いされることがあるという点だ。
世代的にはROUND TABLEやCymbalsと同じ世代であるのだが(奥田健介はCymbalsのサポートメンバー)、
ノーナはマイケル・ジャクソンやプリンスの影響が色濃く、当時は彼らを渋谷系と評する人は少なかったはずだ。
しかし現在、「渋谷系っぽい」音楽に関わりを持つことで遡及的に渋谷系の枠に入ってしまうことがある。
また、アイドルといえば、沖井礼二がかつて手掛けたさくら学院バトン部のユニット「Twinklestars」も渋谷系と評されることがある。
矢野博康もNegiccoや夢みるアドレセンスの楽曲を手掛けており、アイドルファンには彼らを渋谷系アーティストだと思っている人も少なくない。
また、Perfumeから中田ヤスタカに遡ってcapsuleを知った者は、初期のピチカート・ファイヴを彷彿させる楽曲を聴いて「これが(ネオ)渋谷系」と認識するようである。
渋谷系以降のポップスが語られる際に「渋谷系を彷彿させる」などと表現されることで渋谷系のイメージは少しずつ形成されていった。
当時の渋谷系ムーヴメントにいたアーティストではなく、渋谷系の文脈で語られた音楽によってイメージが形成されたのである。
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さて、ここまでとりとめもなく「渋谷系っぽい」音楽を追ってきたが、こういった曖昧な認識は今後も広がっていくのだろうか。
それは、アニメやアイドル、ゲームなどを通して渋谷系の種が既に播かれてしまったからである。
「渋谷系っぽい」音楽に触れた若者はその音楽を渋谷系であると認識する。その流れは、渋谷系に代わる便利なワードが出て来ない限りは続くのではなかろうか。
例として「アイカツ!」を挙げておこう。
「アイカツ!」とは女児向けアーケードゲーム及びそれを原作としたアニメであり、その楽曲は音楽の多様性やトレンドに非常に敏感であるとされている。
2013年には既に旬を迎えていたEDM・ダブステップを取り入れた曲をOPに起用しているし、他にもメタルやロカビリー、ディスコ、ジャズなどあらゆるジャンルを取り入れている。
その中にも、いわゆる「渋谷系っぽい」音楽というものが存在し、子供の世代にも渋谷系の種は既に播かれている。
アイカツ!ミュージックビデオ『恋するみたいなキャラメリゼ』をお届け♪
レトロクローバーということで、作曲編曲的にもレトロで可愛い方向性で作ってみました。渋谷系!お気に入りの1曲です…!
サビで5度が半音ずつ上がっていくコード進行にレトロ感を感じるのは僕だけでしょうか…?)^o^(— 石濱 翔(MONACA) (@MONACA_ishihama) 2015年5月28日
本来の「渋谷系」の意味するところから少しずつ意味合いは変化し、若者にとっての「渋谷系」は既に当時のムーヴメントであった「渋谷系」とは異なるところへ向かいつつある。
DMCにおいて強調された「渋谷系=可愛くてポップ」というイメージや、ひなビタ♪で紹介された「ちょっとシャレオツなカンジの雰囲気ポップス」というイメージが強くなっているようだ。