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2016-07-16

[]スピッツアルバム「醒めない」試聴

FM福岡プレゼンツのやつに当選たから行ってきた

一足お先にフルで全部きいてきた

醒めない

PVの紙人形、似てないし草野さんあんなに歌いながら跳ねないし、普通に本人たちの映像だけでいいのに・・・もやもやしてしま

みなと

割愛

子グマ!子グマ!

変拍子ロック。コーぐまーコーぐまーって歌詞最後にある

それ以外は子グマ要素あんまない気がしたけど歌詞わかんないからなー

コメット

若さを感じるロック

一昔前のバンプチックというか

アウトロピアノポロポロン鳴るところが隕石が落ちてきてる様子を髣髴とさせた

サケモノ

かわいいロック

ナマケモノの親戚か?と思ったら聞き取れた歌詞の中で判明した

「これを恋というのなら 情けない獣さ」って歌詞があった

電話ジリリリって音とか、レジのカシャカシャちーんみたいなおもちゃみたいな音がところどころに入ってて可愛かった

グリーン

ハイテンポロック

「君が望むのなら すべてを壊せる」

SJ

ロック

ちょっと物悲しい感じというか、80年代っぽい感じの曲調・コード進行

でもラストは明るいコード進行長調で終わったから安定感があった

タイトル意味不明

ハチの針

激しいロック

ベースが印象的

ベースっつうかリズム隊が印象的だった

ハチの針だけ持ってイキがれ」

モニャモニャ

よーやくゆっくりめのバラード曲

ここまでほぼ全部ロック

「モニャモニャが一番の友達」「モニャモニャは撫でるとあったかい」

ジャケットネバーエンディングストーリーのファルコンみたいな生き物のこと言ってんのかな?って思った

ガラクタ

ロック

サビが印象的で覚えやす

一聴するだけだとアルバムの中では一番だったかなー

「もう恋なんてしないなんて言ってたのに ゴミ箱キラキラ ちょい新しいな」

上品気持ちで 突き刺す・チグハグラブストーリー

ビスク

タイトル意味不明SUBARU フォレスターCMソングらしい

CMみたことないからしらんが

静かなピアノから始まってバラードかなと思いきやだんだんロックになっていく

大丈夫だもう恐れるな」

ブチ

軽快なロックラブソング

もしくはただの愛猫家?

お上品じゃなくても 真面目じゃなくても」

奇跡は起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ」

「君はブチこそ魅力」

雪風

タイトルだけ知ってたし先行配信だかなんだかららしいか割愛

こんにちは

ラストこんにちはとはやってくれる

明るく軽妙なポップス

短い

「僕は歩いてる もろい惑星背中を」

最後

歌詞は聞こえたまんまだから違う可能性あり

全体的にロックが激し目で、ロックバンドなんだぜってのを全面に押し出してるアルバムって感じがした

ただ終始騒がしくてキャッチーメロディーは少ない感じもした

個人的にはあんまりピンと来ないアルバムな気がした

何度か聞いたらまた変わるのかもだけど、今のところ何度もききたい!また聞きたい!と思えるような曲はなかった

2016-06-28

海外でウェイターやってるんだけど、日本人客が一番マナー悪くてムカつく

いま海外飲食店でウェイターやってんだけどさ、日本人マナーが一番悪くてすっげぇムカついてる。これどういうことなの。

まず、大人数で集まれば老若男女問わず周囲の目も憚らずギャーギャーうるっせぇ。周りの客がドン引きしてんのに気づかねぇの?中国人とか韓国人もいっぱい来るけどさ、日本人みたいに騒いだりしないワケよ。人数多くても、すごく上品に召し上がってらっしゃるわけよ。なんなのこの差。群れると一番うるせえのは日本人。間違いない。一番品のないの、韓国人でも中国人でもなく、調子に乗った日本人だよマジで

あとさ、過剰なサービス要求すんの今すぐ止めろ。サービスは店の価格クラスによって、要求していいラインとそうじゃないラインがあるんだよ。文明人なら分かるだろそんぐらい。高級店なら顧客要望に応えて当たり前だけど、ここは大衆食堂だぜ?そこが理解できねぇの?他の客は、その辺りの、なんつーか「店のクラス」と「サービスの質」を理解してるワケよ。ウチみたいな大衆食堂で大層なサービス要求したりしない。きちんとしたサービスはきちんとした店でしか要求できないってことを、日本人は知らなさ過ぎ。日本なら吉野家店員に「サービスがなってねぇぞオラァ!」ってキレても許されるだろうけど、ここは海外だろ。日本の常識持ち込んでんじゃねーよ。

ビールジャグとかワインボトル頼んで「とりあえず人数分グラスください」とか言って3分の1しかグラスを使わなかったり、ことあるごとに「皿全部交換して下さい。あとナプキンも」とか言ってみたり、「この料理人数分足りないんで切り分けて下さい」とかクソ忙しい時に手を加えさせたり。こういう要求してくんの、マジで日本人ぐらいなのよ。店側の負担とかガン無視。ふざけんなっつのヘラヘラしながら要求ばっかしてくる癖に、いざ会計になるとチップは一切払わねぇ。クソが。大人数の日本人相手接客特に労働なんだよ。要求が多いから。サービス価値分かってんのか。

ぶっちゃけ俺んとこにチップが入るワケじゃないから、チップがあろうとなかろうと俺の生活にゃあ関係ないんだけどさ。他の従業員がすげぇ可哀想に思えてくんのよ。あいつらあんだけ頑張って普段の倍動いてたのに、対価ナシかよと。やるせないのよ。数十人で宴会してさ、何百ドルって払ってさ、釣りがちょくちょく出るじゃんか。その内の1ドルだけでもポンと置いていくだけでいいのに、そんなの一切しないもんな。バカからサービスされて当たり前とか思ってるもんな。別にどんだけ良いサービス提供したところで「ありがとう」気持ちすらないような気がして、どーにもやりきれんのよ。なんなのこの気持ち。俺らチップの習慣なんかねぇからさ、仕方ない部分あんだろうけどさ。

あと、脂ぎった日本人オヤジども。群れてニタニタしながら売女とメシ食いに来んのマジで辞めて欲しい。吐き気がする。店の雰囲気から完全に浮いてんだよ。夜業のオンナ連れてディナータイムに食いに来れる店じゃないのよココ。子供連れとか、友人同士でいらっしゃるお客様ばっかなの。見て分かんねぇかな。チンコ脳みそ付いてっからね、仕方ないね。「海外から羽伸ばすぞー」みたいな感覚しかないんだろーね。あのね、同伴で使えるような店じゃないのよ。つーかもっと良い店使えや。調子乗ってる癖に中途半端なトコでケチってんじゃねーよ。別に現地妻風俗嬢否定するつもりはないけどさ、もうちょっとやり方あんだろーと。雑な上に下品過ぎる。見てて不快。買ったオンナをあからさまに連れましてるの、日本人オヤジばっかだよホントに。他の人種もオンナは買ってるけど、あんなにオープンにしてねぇよ。見てるこっちが恥ずかしいわ。んで、そういう売女にはたんまりと金を渡してんだよな。飲食店ではチップなんか一切払わねぇクセに。意味分かんねぇ。アイツらの思考回路どうなってんの。

あー、ムカついてること全部吐き出せた。日本人マナーにうるさくて、礼儀正しくて、物静か。そんなの全部嘘っぱちだ。マナー礼儀はなってねぇし、群れるとうるせぇし。その辺もうちょい自覚しろバカ反面教師で俺だって気ィつけてんだぞこの野郎。だからこそ余計にイライラすんだろーな。

2016-06-10

女は痩せた方が良いのかもしれない

K-POPでアホみたいに挑発的なダンスを踊っている整形美人たちを見ていて思うんだが、

物凄い挑発的なダンスではあるのだが、下品エロさを感じにくい。むしろ格好いい。

あれが男性受けのいいグラドルのような適度なぽちゃっり体型だったら、相当に下品になる。

プロバレエダンサーも(必要に迫られてだろうが)ガリガリに痩せている人が多い。

あれがAV女優に多いちょいムチ体型だったら、残念ながらエロ目線しか見られなくなるだろう。

半裸に近い格好になりがちなファッションモデルも同様だ。

まり、女は痩せると肉欲的な下品エロさが消えて、爽やかで上品な色香に変わる。

ヌード絵画のような芸術的な美の世界に達する。「ナン・イェッソリヤ」だ。

よく世の中の与沢翼トランプ代表される勝ち組実業家みたいな連中に限って、

高身長スリム美人を横にはべらせたがるが、あれは身近に芸術品を置いておくことで、

自分下劣オーラを紛らわせたい欲求に由来するのかもしれない。

結論を言えば、K-POPガールグループは最高だ。韓国では160cm以下の女性人間扱いされないらしい。

個人的には、HelloVenusが一番の注目株。

http://www.youtube.com/watch?v=BmcIRWguItU

増田諸君アニソン好きなら、CoCoSoRiあたりが激しくオススメである

https://www.youtube.com/watch?v=yHttanRj6VU

2016-05-31

リフォーム業者営業が仕組みや値段について書くよ

最近読んだいくつかの業界小話増田が大変興味深いものでした。

私も弊社のリフォームについて紹介させていただきたいと思います

九州の小さい会社のやり方だから業界全てに当てはまるわけではありません。

改めて書くと非定型商材にはよくある話です。

しかリフォーム考える人はこういう裏事情も知って損じゃないと思います

どういう仕組みの業界か?

どういう値段の決め方をしてるのか?

乱文ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。

atk

訪問契約率20%のブラック企業の真っ黒な営業手法を書いてみる

http://anond.hatelabo.jp/20160526110823

・なぜ家電量販店で凄まじく値引ける(ことがある)のか教えてやる

http://anond.hatelabo.jp/20160412234807 

(5/31 20:26 ブックマークありがとうございます

ブコメ拝読しまして、いくつか追記いたしました。)

(6/1 10:05 再追記

罪悪感があるので明記いたします。

弊社の見積手法は「悪徳」に近い、質の悪いものです。

それを踏まえてどのようなお店で働いてるか、本文に追記しました。

ブコメに指摘ある通り、現場知識管理手法を本当に身につけた営業

値引以外でお客様を納得させます職人からの信頼も厚い方がほとんどです。)

(そもそも匿名ブログですら度々追記するような営業って、不安になりませんか・・・?)

私の職場リフォーム屋です。

ハウスメーカーさんの子会社デパートリフォームコーナーではなく、

国道沿いにある「住まいトラブル」といった看板を掲げたお店で勤務しています

私は営業職をやっています

毎日お客様のお住まいを回り、無料見積や商談をさせていただいてます

住まいひとつひとつ違い、お客様は様々な不満を抱えています

同じマンションの同じ間取りであっても、家族構成が違うだけで、

住まいの傷み方もお客様のご要望ももちろん変わってきます

そこにあるものを直すので、同じやり方は通じません。

私たち営業プロとして、オーダーメイド解決方法提案しています

ご成約いただいた工事現場管理します。

やり直しやアフタートラブル解決も私の仕事です。

ゆりかごから墓場までといった感じです。

お客様にこういう説明をするととても安心していただきます

6/1追記:弊社について

職場の実情としては中途採用率が高く、定着率が低いです。

リフォームに用いられる施工知識は体系化が進んでいない分野ということもあり、

営業の多くは異業種やリフォーム経験入社しています


リフォーム業の仕組み

よく誤解されているのですが、リフォーム屋さんのお仕事

お客様住まい修繕工事をする仕事

ではありません。

修繕工事の手間を計算して、」

お客様と下請職人仲介する仕事

お客様と一緒に住設機器を選ぶ仕事

であるといっていいでしょう。

他所業界と同じですね。中抜きしてるんです。

では皆さんがリフォーム検討する場合職人に直接声をかければ安くなるのでしょうか。

かにその通りなのですが、職人に関する知識が無いと結構めんどくさいと思います

建築職人自身職能分野且つ指示された内容の工事しかしません。

大工さんがペンキを塗ったり、電気工事屋が水栓を取り替えたりすることはまずありません。

専門分野外ゆえの技術不足も理由ですが、それよりも

他人仕事(=専門)を奪わない」という前提ルール職人世界にあるためです。

例えば、水道職人トイレリフォームを直接お願いしたとします。

皆さんは、TOTOHPを見て既設トイレの型番を特定し、楽天リフォームトイレを買ったとしましょう。

ショップが親切でリフォーム用の配管アダプターもついてきました。

さて工事当日、水道屋さんがやることは、あくまトイレを外して、付けるだけです。

工事中に、新築当初から使われていた排水管に問題が判明したとしても、

職人は直しません。指示をされてない仕事勝手にやることはルール違反です。

また、床の痛みもクロスの黒ずみに気づいても教えてくれすらしません。彼らの専門外です。

まあ人が良い水道屋さんなら施主に教えてくれて、知り合いの大工さんを呼んでくれるかもしれません。

でもそれって、リフォーム屋さんとやってることは同じですよね。

そんなわけで、私たちのような仕事が生まれてきたわけです。

上に上げた簡単な例でも分かるように、トイレの交換一つにしても不確定要素は多いものです。

中々定型化できません。だから私たちが売るサービスは定価が存在しないものになってるわけですね。

私たち営業お客様最初お話することでもあります

「お住まいによって施工方法が変わるから正式見積書を作るまではっきりした値段は言えない」

ただし、会社としては宣伝をする以上「値段は要相談」とはいかないので、

トイレの交換技術料3万円!」「キッチンリフォームパック20万円!」

といったチラシが出るわけです。

まあ定価は無理でも参考価格くらいなら設定できる工事もあるのですが、大抵のチラシは客寄せのおとり価格じゃないでしょうか。

じゃあどうやって見積をしているのか

商品に関しては他の業種と同じです。

気になる工事費はご想像の通り、職人の日当に利益を載せているだけです。

弊社の場合一人親方職人とは「技術」ではなく「日当」単位取引しています

工事原価を人数や日数で掛け算して計算しています。楽です。

もちろんお客様に出す見積はお化粧します。「技術項目」にわけて書き直します。

施工価格
水道工事///
トイレ取り外し\15,000
トイレ取り付け\25,000
内装工事///
既存内装除去\10,000
内装下地処理\12,000
クロス貼り付け\20,000

技術項目ごとの値段はいつも適当です。

水道屋は2万円で頼めるからとりあえず4万円で売ろう、

 外すよりつけるほうが大変そうだから、取り付けを高くしよう。」

「あのお客さんはうるさそう。下地処理にお金をかけておけば納得するはず」

こんなものです。

実際に私の頭の中にある見積

業者原価売値
水道屋1人\20,000\40,000
内装屋1人\15,000\42,000

こんな具合です。人数や日数を工程に併せて勘定して、自分が欲しい利益を載せます

複雑な工事場合、不測の事態に備えたリスクマージンとして載せるときもあります

(追記:ブコメで指摘を頂きましたが、大規模リフォームや知らない工事についてはさすがに職人見積を詰めていきます。)

原価や売値はあくまで一例です。このトイレ内装工事は\82,000、

これにトイレ商品価格が加わります

この値段だと、工事に詳しくないお客様でも、さすがに違和感があるでしょう。

なので、商談の場では迷わずどんどん値引きをしていきます

私たちが商談する相手は、年配の専業主婦の奥様がほとんどです。

無料見積だとか、限定値引きだとか、とにかく弱いです。

10%も20%もその場で値引きをしたらさすがに怪しまれそうなものですが、

リフォームに関してはその心配がありません。

施工手順で値段が変わる、定価がない」からです。

事実なので、最初の値段が高くても疑われません。文句は言われますが。

無料見積!」をすれば、当然その手間をペイできる利益たっぷり載っているんですけどね。

私はお客様の娘さんと同じくらいの年頃なので、それも有利に働きます

結婚した娘と同じ年頃の営業が、私たちのために値引きしてくれている。そう思わせればしめたものです。

から私たち営業は心置きなくドンブリ勘定見積りを作成して、どんどん値引きします。

300万で売りたい工事見積もりを400万で作り、50万値引きして契約できるときもあります

(追記:ちなみに見積技術個別発注しようとするお客様(上の例を用いればトイレの取り付けだけ頼む人)には、

職人ルール他人仕事を奪わない」に反する旨を説明します。

施工範囲がはっきりしない工事は、修繕というよりも破壊に近くなるためです。

加えて、職人にも最低限の日当があることを説明し、

それでもご理解頂けなければ危険な客と判断してこちから手を引きます。)


皆さんがリフォーム見積をもらったときは、工期と人数について営業担当質問するといいでしょう。

だいたいの原価がそれで把握できます

キッチン改修の工事費が80万だと言われたとします。

大工水道屋、電気工事屋、内装屋で工期は5日間。代わる代わる毎日3人の職人が出入りすれば、合計15人分。

彼らの日当を2万円として計算すれば、30万円くらいが工事の原価になりそうです。

リフォーム屋さんが利益を取るのは当たり前ですが、もうちょっと安くなる気もするものです。

チラシや競合他社を例にだして、どんどん値引きしましょう。見積書の「技術項目」の揚げ足を取るのも良いと思います

粗利で30%ラインくらいが落としどころになるんじゃないでしょうか。

ただし、予期せぬトラブルが起きたとき責任を取ってくれなくなるかもしれないので、

調子にのって値切りすぎないようにしましょう。

自己中心的で品の無い仮定になりますが、会社サービスを潰してしまったら、

アフターケア裁判も難しくなります

活かしすぎず、殺さず、末長くお付き合いしたいものです。

以上。

一般的サービス業とあまり変わらないかもしれません。

特にIT関係の方からすると、似ているところもあるでしょう。

ポイントとしては

リフォーム屋は工事屋ではなく、仲介業者

工事内容の多様さと建築職人気質を利用して適当に値段を決めている。

・値引きの幅に騙されない

って感じですかね。

ここから長い追記です

(6/1 09:30 追記:

人工の例で出した日当2万円は一例です。地域職能に大きく左右されますし、

リフォーム屋と下請職人契約条件によっても異なります

期限までの工事完了に対して支払うこともあれば、本文の通り日当で支払うこともあります

資材を職人負担するケースもあります

常用・請負、などで検索すると私より分かりやす説明しているサイトがヒットすると思います

地域によっては他の形式での契約呼称があるかもしれません。)

(追記:リフォーム屋の言い値で契約=良い仕事をしてくれるとは限りません。

高すぎる利益はただリフォーム屋が喜ぶだけで、施工する職人の単価に影響するとは限らないからです。

逆に、値切すぎや急かしすぎは間違いなく悪影響を及ぼします。

日当が安い現場は早く終わらせて他の現場で巻き返す心理が働きます

そして、痛い目を見た元請け仕事に、職人は2度と近寄ってきません。

施主様と職人情報の非対称性を解消することこそ、私たち営業仕事なので、

適正価格見積に納得いただけなければ、それは私の力不足です。

ただ、「良い仕事をする」「他人の良い仕事を褒める」といった文化も、建築職人の間に存在します。

この「良い仕事」はお金動機付けされるわけではなく、お施主様の人柄であったり、

そのお住いを建てた当時の職人が残した「良い仕事」に影響しているようですね。

大工さんであれば、立派な木造建築の修繕には気合が入りますし、

水道屋さんであれば既設の無駄の無い配管に感銘を受けることもあるようです。

ですから、お互いが納得できる値段で契約して、出入りする職人さんときちんと接するのが、

一番「良い仕事」の恩恵を受けられると思いますお茶を出したりチップを渡す必要はありません。

彼らの仕事尊重して、侮蔑しないだけでも十分良いお施主様です。

工事間中、施主様と職人関係を崩さず、職人から「良い仕事」を引き出していくことこそ、

リフォーム屋の営業の「良い仕事」かもしれませんね。)

(そのくせ、職人は愛想が悪いじゃないか!と言う方もいますが、

元請けをすっ飛ばして施主と仲良くなるのはルール違反、という考えの方も多くいます

難しいものですね・・・)

(注釈:本文の趣旨とは外れます建築職人一人親方といった、

器用な技術不器用生き方をされている方々によって、

家が建てられて維持されています

どういう意味を見出すかは人それぞれだと思いますが、

少しの間だけでもその事実を頭に留めていただければ幸いです。)

長い追記ここまで


まらない結論になってしまいました。

おまけと言ってはなんですが、

営業視点でのリフォーム見積について、

ロールプレイ形式で書いてみたいと思います

例:キッチン工事見積

仮にA様宅のキッチン見積もりを頂いたとします。

ゴールデンウィーク明けの5月中旬頃、

A様宅は築35年の戸建住宅です。70代後半の奥様とご主人の二人暮らしです。

お約束いただいた時間訪問し、名刺交換簡単自己紹介します。

電話で話したときの印象どおり、とてもにこやかなご夫妻です。

背筋は伸びていて、肌艶も良く、見るから上品です。

奥様が私を見て、東京に嫁いだ娘と同じ年頃だとおっしゃっていました。

結婚はしているか?何歳なのか?どこ出身なのか?

雑談は親近感を上げるために重要ですが、この年代の奥様が結婚の話をするととてもめんどくさいです。

ほどほどに切り上げます。さっそくキッチンを見せていただきます

玄関から入って廊下のつきあたりがダイニングルームです。

広さは8畳ほど。出入り口引き戸。段差があります

勝手口が無いので、搬入搬出は玄関になりそうです。

内装仕上げは化粧合板の壁に、ビニールフロアの床です。

キッチンの間口は2550mmサイズタカラスタンダード製です。キッチンに面した壁はタイルです。

使い込まれはいますが、経年劣化以上の汚れはありません。

奥様が日ごろから注意深く掃除していることがよくわかります

部屋とキッチンの採寸をしていきますガスコンロや水栓の立ち上がりの位置確認します。

奥様にキッチンの不満点や要望を伺っていきます

ステンレストップそのままでスライド収納絶対条件のようです。

食器洗い洗浄機IHコンロも興味があるとのこと。

併せて、内装クロスフローリングに変えたいようです。

奥様が饒舌な一方でご主人は寡黙です。カタログの値段を眼で追って表情がこわばっていきます

ご主人が私に質問します。

「チラシのキッチン内装工事費込み40万円は本当か?」

チラシ価格説明は、営業にとって憂鬱な瞬間です。

「チラシはあくまで参考価格です。お住まいによって施工にかかる費用全然違うんです。

A様の場合、40万じゃ厳しいです。」

私はA様にチラシとの違いを説明します。

チラシ商品は最低ランクのものであり、奥様のご要望に沿いません。

また、チラシのキッチンは6畳、壁はクロス仕上げで、ガスコンロ場合を想定しています

広さはもちろん、壁の下地処理やIH用の電気工事が加われば値段は当然跳ね上がります

奥様も顔色が曇りました。工事価格の変化は想像していなかったようです。

「具体的な工事価格をこの場で明言するととはできかねますが、

 ご納得いただくために複数プラン提案させていただくつもりです。もちろん見積無料です。」

「ですから、良ければ商品について、もう少しご要望をお聞かせいただけますか?」

見積無料だと再認識して Permalink | 記事への反応(4) | 15:01

2016-05-17

先日放送されたゴッドタン

上品芸人の雛壇コーナーに出た前列二人は実在の人物で

男性アイドルの方に対して罵倒が少なかったのはそのせいか

のしんごの色違い発言面白かったけどこういうところで本物が介入すると

ファンの反応やお偉いの反応伺うせいか一気に面白くなくなるんだよな

こういうところに本物出(し)ちゃう俺ら尖ってるっていうのも透けて見えるせいでつまらなさも倍だわ

ゴールデン番組にいるいるこんな奴らwwwっていうのを楽しみたいんでさ

それこそ前に雛壇コーナーでディスった番宣に来てる俳優アイドルじゃん

今後もこんなこと続くならゴッドタン完全に見ねえわ

2016-04-20

残業代なんてやめればいいのに! だとさ

うちの会社ははっきり言ってホワイト企業

ありがたいことに俺は新卒でこの会社に入ることができて、現在10年目

給料はまあ同年代の平均から見ればちょっと少ないかもしれないけど、俺の部署残業ほとんどないし、有給理由がなくたって前日申請で取れる

いい会社だよ

給料は少ないけど、時間のほうが大事だし、満足してる

ところが去年、他の会社から転職してきた40代後半くらいの女性が、うちは甘いって言うんだよね

そりゃあ、ブラック企業に比べたら楽だよ

でもそれって甘いとは別じゃない?

うちは残業代がちゃんと出るんだけど、それって本来は当たり前のことじゃん

現実的に見てそうじゃない会社もたくさんあるだろうが、それが正しいわけがないよな

その女性が「残業代なんか出すからみんなダラダラ仕事をするの! そんなのほかの会社ではどこも出してない! うちもそうするべき!」とか言い出してびっくりだよね

「前の会社残業代が出なかったら辛かった~」とかいう話なら判るが「出ないほうがいい」とか言う奴なんかいるんだね

彼女はすごく仕事ができるし、普段は人あたりもよくて上品なおばさまって感じだったから、ショックだった

きっと彼女自分が優秀で正義感が強いから仕事が遅い奴はわざとダラダラやってるだけと思ってるんだろうね

そうじゃなかったら残業代をなくせば仕事をキビキビやるに違いないなんて発想出てこないよ

残業代をなくせば悪いやつがブラック企業でやりたい放題に人を潰していくなんて、真面目で人のいい彼女には思いつかないんだろう

2016-04-14

ばくおんのヒロイン上田麗奈さんか。この役では折笠富美子さんに似ていると感じた。

ハナヤマタときは悠木さんに似ていて、ちょっと上品だと感じたと思う。

2016-04-13

もち吉あられめっちゃうまい

上品で、でも曖昧じゃない味

見た目もきれい

当たり前だけどスーパーの100円の質より量タイプとは全然違うわ

2016-04-06

森博嗣言葉遊び

森博嗣先生20周年だそうでおめでとうございます

(森先生としては20周年なんて区切り意味のないものかもしれないけど。)

すべてがFになるアニメ見た人はあれが20年前に描かれた話でトリックだと気づいたんでしょうか?

そういえば、犀川先生は「意味なしジョーク」というものを使いこなしてる。ドラマではあんまり出てこなかったけど、多分意外と考えるのが難しいのだ。

あれはいかにも意味がある駄洒落のように聞こえるけど、実際は意味がまったくない。相手思考を一時停止させる技だ。

「チャオ」

「何ですか?チャオって」

さようなら

先生、お願いですから、やめて下さい。今どきチャオだなんて……。恥ずかしいわ」

面白かった?」

「わざとですか?」萌絵はくすっと笑う。「それが、新しいジョーク?」

「いかにも」

(『夏のレプリカ』より。何故か「すべF」アニメ版で使われてました。)

とか

「ねえ、先生。もう少し、ここにいて下さらないかしら?」慌てて萌絵は頼んだ。

上品な言い方だね。どうして?ぬり絵でもしたいの?」

「ぬり絵?」萌絵の頭の中は真っ白になる。

(ぬり絵?)同じ単語が何度もエコーのように繰り返される。意味全然からない。

「ごめんジョークだよ。意味はない。意味がないのが高級なんだ」

(『冷たい密室と博士たち』より)

ミス好きの人なら分かると思うけど、森先生は超駄洒落好きだ。

意味なしジョークを始めとして、会話の中でたくさん駄洒落が出てくる。

本人はこう言ってる。

Q. 人のダジャレダジャレで返せますか。

A. 生まれてこのかた、駄洒落を言ったことは一度もないです。

(第2回名古屋オフラインミーティング 森先生への質問会 より)

さてどうなんでしょう。

駄洒落と言ったらおっさんくさいので、言葉遊びと言うことにする。

20周年記念に(??)そういう言葉遊び抜粋。森先生のダジャ…言葉遊び面白いところは、例えば本のタイトル物語結構密接に関係しているところ。あとサブタイトル英語(や日本語)で韻を踏んでいるのに気づいたら面白い。その英語意味もあるから三回くらい楽しめる。ついでに表紙もオシャレ。

まず本のタイトル

(そのまま)

英題夢で逢いましょう

(好きにしてもOK)

邦題英題の両方で韻)

英題で韻)

クロネッカーデルタ、Δ)

英題で韻)

これは有名な回文

住まい田舎がいい、森と陽だまりでひと寝入り、飛ぶ鳥、稲と日照り、まだひとりもいいが、家内はいます

虚空の逆マトリクス 収録「ゲームの国」より)

雪に都の南西、桜花無に消えりと瞳濡らし、今朝何故か目開きて震え、実も俄かに熱を出し、床敷き夢去るは、死なむ友と虚し、春雨行きしこと、羊歯を常に河にも見える、不敵雨風、情け知らぬ身と、ひとり駅に向かう女、伊勢の子、闇に消ゆ

(同上。虚空の逆マトリクス 収録「ゲームの国」より)

また「犀川が使う意味なしジョーク」に見せかけた「犀川意味ありジョーク」。

「あのぉ……」西之園は短い息を吐く。「大丈夫ですよ。私がいますから

「ふうん」

「何ですか? ふうんって」

漢字変換するまえ」

レタス・フライ収録「刀之津診療所の怪」より。これは萌絵が料理をする流れで。萌絵は料理センスが壊滅的)

こういう駄洒落…じゃなく言葉遊びが読みたければ「実験経験」を読むといいと思う。これは普通の本では無いので、森先生に興味のある人におすすめする。オヤジギャグオンパレード

英語がかかってる)

この20年で300冊弱本を出版している作家なので、読んでいれば相当な数のダジャレがあると思う。

気に入ってるのあったら是非教えてください。

2016-04-02

寛容な差別

数年前、たぶん山手線だったと思うけど、向かいの席におっさんが座っていたのよね。ごく普通おっさん。そんな上品な身なりではなかったけど。

電車が駅で停車して、乗り込んで来た人の中に、黒人女性がいたの。若くて小柄で華奢で、ヘアスタイルは縮毛矯正してなくてちょっとアフロっぽい感じだったと思う。若い頃のシーシー・ペニストンよりちょっとレベル落ちるくらいのルックス。つまりは、なかなかかわいかった。

その黒人女性が上に述べたおっさんの隣に座ったら、そのおっさんは急に立ち上がって、その向かいの空いている席に座り直した。その黒人女性を避けるように。彼の真意は当然ながら分からないけど、少なくとも私はそのように見えて、そのように感じた。

彼女もそのように感じたんだと思う。彼女はあらわに不快な表情をした。彼をかっと見つめて。

私は、彼女は怒る権利を持っていると思った。もっと簡単に述べると、これは人種差別であり、それ以外の何物でもない。決して許されないことだ。

でもさ、席に(日本人女性が座っていて、その隣におっさんが座ろうとしたら、席を変える女性って全然珍しくもないよね。

やってることは一緒なのに、それはどうして非難されないんだろう。不思議だ。

2016-03-16

女が下品世界

現実社会にいる女は上品だ。女の子女の子してる。現実問題としてそうする方がもてるしそうするのは仕方が無いと思う。でも相当数本性は下品な女はいる。このギャップ日本職場の嫌な雰囲気形成してないだろうか。

女がかわいく振る舞うのはセックスときだけで良いと思う。女子高ののりで下品な女が蔓延する世界になれば日本暮らしやすくなると思う。

2016-03-13

http://anond.hatelabo.jp/20160313145347

文春とか新潮とか、表紙だけ上品なのはおっさんが買うときに恥ずかしくないような配慮なのかな。

有名すぎて、中身はお下劣スキャンダル雑誌だってバレバレだけど。

2016-03-03

30代後半にもなって女性と付き合うことになり動揺している

「一人でできることに限界があると思ったの。一緒に協力していく相手増田くんが良いと思ったんだけど、私はどうかしら?」

って言われて、文字通り頭が「?」で埋めつくされて、その言葉が付き合おうよという意味に気づくのに時間かかった。

こんな男女の付き合いの始まり方ってあるのか?

一人で生活することにすっかり慣れてしまい、未婚のままお気楽に過ごせることにまんざらでもなかった。

それなのに、ここ数年仲がよかっただけで異性やパートナーとして意識していなかった相手から、突然前触れ無くこういう話を持ちだされるなんて、これまでの人生で全く無かったし、相手スペックお嬢様上品大企業勤務、容姿端麗、人望厚い)からしても、からかわれてるとしか思えなかった。

よく飲み込めなかったお誘いの話だったけど、相手の方を異性として見る以前に、自分にはない行動力価値観向上心に人として尊敬していたので、嬉しさよりも驚きの方が大きく、不思議で仕方がない。

相手をよく知ってるからこそ、生半可な「提案」じゃないことも分かってたし、付き合いもせず断るのも良くないと思い、オファーを受けてみたものの、

何を彼女にそう思わせたのか、女心は全くもって分からない。

お互い30歳をとっくに過ぎてて、当然結婚も見据えた付き合いになるだろうけど、誰かと付き合うとか、そもそも2人だけの食事に誘うとか、記念日的なお祝いとか、そういった活動をするエネルギーが枯れてたのに、これからどうしよう。

2016-02-25

COOKPAD批判

レシピに不味いって批判がつけられない馴れ合い雰囲気が嫌って人が居たんだがバカじゃなかろうか。

まず旨いか不味いかは地域差や個人の好みが大きい、凄く甘いチキン南蛮を喜ぶ人もいれば不味と思う人もいる、京風上品な味を旨いと思う人もいれば味がしないと思う人もいる。

しかレシピなので作る人の調理環境や使う材料や力量にも左右される。

不味いレシピはある程度の経験があれば見れば大体解る。

解らなかったのはその人の力量不足だ。

殺伐とした雰囲気になれば、人気のあるレシピ程そういう攻撃コメントさらされる事になるだろう。

基本的に皆さんが無料レシピを上げてるサイトなのに、人のモチベーションを下げるのは利用者にとって害悪しかない。

どんなマイナー食材マイナー料理でもレシピがあり、どんな好みの人にもあう味付けのレシピがある、その多彩さこそ誰でも書き込めるレシピサイト長所であり、レシピの数は多いほどいい。

批判アマゾンレビューなりなんなり金を払う相手にやれ。

無料殺伐としたいならトイレ落書きでもしてろ。

2016-02-16

http://anond.hatelabo.jp/20160216133600

京都面白いとこは、木造料亭なんかが並んだ上品な通りから数歩出れば下品風俗街っていうあのカオスさだと思うの

2016-02-12

文春の表紙ってなんで上品な感じなの?

中身とあってないよね。

昔は文芸誌で高尚な内容だったとか歴史的な経緯でもあるのかな。

2016-02-04

手芸屋さんで洗脳されそうになった話。

結論から言うと、布屋で2メートル5600円の布を断れずに購入し、「あ、私マルチ商法とか笑えないな」と気付いただけの話です。

=====

変な宗教勧誘されそうになったり、所謂自己批判」をしかけられた分けではなく、相手はただ布を売ろうとしてきただけなのですが、それすら断れなかったことにショックを受けたので文字にすることで冷静になりたかったのと、

買いたくない布を買うに至るまでのプロセステレビネットで読む「洗脳」のプロセスによく似ていると感じたので、同じような状況に立ったときに思い出して貰えればと思い、初めての増田投稿しました。


ちなみに2メートル5600円は、布の値段としてはちょっと高いぐらい。

上を見ればキリが無いが、主婦結構奮発して買うぐらいの物だろう。

自体は悪い物では無いけれど高級品と言う分けでも無く、老夫婦趣味でやっているようなお店なので、友達相手商売ならまあそんなものかなって言う商品


ただ私はその時その店で何かを買うつもりは無かったし、

お財布事情もその店の想定する顧客では無いと自覚したうえで、もしかしたら掘り出し物が見つかるかもって軽い気持ちで入った。


何度か入ったことがあるお店で、私を囲って最終的に布をレジまで持って行った店主のマダムも悪い人では無いのだと思う。


そう、相手は腰の曲がったお婆さんだった。


ピンクツイードジャケット千鳥格子スカートで、喋り方もちょっとハイカラなお婆さん。

店員も客もマダムも合わせて四人しか居なかった。みーんなお婆さん。

対して二十代の私が物理的に逃げることは簡単だった。

それなのに、2メートルの白い布を手にちょっと茫然としながら「自分洗脳される側の人間かも」と恐怖した理由もそこにある。



  • 順を追って話してみる。

私はメートル千円未満の安い布を探していた。

火急の用では無く、購入する店にも目星を付けていた。一週間後にはその店の近くを通るので、その時に買えば良いや、ぐらいの気楽さ。

ToDoリストにも書かないようなレベル


件の店はタイトルでは「手芸屋」と書いたが細かいことを言うと布専門店で、最初は寄る予定も無かった。

私が用があったのは、同じ複合店内の百円均一だ。

刺繍用の下書きシートが欲しかった。

と言うか、そもそも買い物をする予定もなかった。

100円均一だって図書館に行ったら、休館日だったので、手持ち無沙汰になってしまい無理矢理作った用事だった。


ともかく入ってしまった複合店の中で、二店は同じフロアにあり、エレベーターを上って最初に目に入るのが例の布屋なのだ

高級な布を見るのは楽しいし、時々端切れを買ったりして少し好きなお店だった。


そう言えば白い布探してたんだよな、もしかしてちょっと良いのが安くなってないかな。

ちらっと覗くと、白い布に「1000」の値札がついている。「2800」に打消し線が入っている上に、だ。

お得じゃん!

早速近づいて手にとってみて、がっかりした。

ベルベット素材だったのだ。

しかったのは麻か綿。全然違う。

でもベルベットが千円なんてちょっとすごいな、冬だからかな、なんて触っていたら、見たことのある─一度レジで話をしたこともある─店主のお婆さんが話しかけてきた。


「良い布でしょう、ベルベットって言ってね、宝石名前もついてるくらいで、良い布なのよ」

(ちなみに宝石名前、がどこから来ているのかネットで軽く検索しただけでは分からなかった)


元々店員さんと話すのは苦手では無い。

手触りが気持ちいいですね、なんて言いながら、買うつもりが無いことを、次のように伝えた。


「でも私、スカートを作りたいんです。白い麻とか綿とか…これじゃちょっと違うかな。」


しかしこれぐらいで店員さんが引かないのは当然だ。


スカート!良いじゃない。

あなた若いから、これ(青いビロード)でも可愛いわよね。

タックを入れてこう…(手でストンと落とす)いうのも良いでしょう?」


今思えばマダムあんまり話を聞いてくれなかった。

耳が遠い分けでは無いのだが、お年寄り若者それぞれにあるゾーンみたいなもの時間軸がちょっと違う。

年寄りだけじゃなく、若いやつにもゾーンはある。

その時その時の自分世代が正常だと思ってしまうが、今は分かる、十代もちょっとおかしい。

二十代なんて全然若いと思っていたが、いざ突入してみると十代が怖い。

世代の違う人との会話を二人三脚に例えるなら、予期しないタイミングブレーキをかけたりダッシュしたり、とにかく息が合わないことが多い。

勿論、他の世代からすれば私は「鈍くさい奴」「足の踏込が甘い」とか、いろいろあると思うけれど……


……脱線した。



とにかく、ちょっと話を聞いてもらえないことが分かったけれど、その時はまだ何とかなると思っていた。

勿論千円を超える布を買う気も無かった。


もう一度ビロードが想定と全く異なることを伝えると、マダムは違うコーナーに私を連れて行った。

黒い壁や間接照明とならんで布が飾られている、明らかに高額商品のコーナーだ。

白い綿や麻、混合を探していて、千円のビロード予算に沿わないと伝えているのに、マダムが手に取るのは四千円五千円の柄物の布ばかり。


「これなんて派手だけどあなた若いから、似合うわよ」


あれこれ話を広げていくマダムに、ちょっとやばいぞ、と気付き始める。

挙句に六千円の織物を手に取り、一万五千円が六千円になっている、これが一番お買い得だ、ちょっとそこ(鏡の前)に行って当ててみたらどう?とか言い出す。

もっと高い布もそのお店にはあるのだが、それまでマダムが手に取ったり指さしたりした中で一番高い布を「お買い得」と言って勧めてきた所に、マダムの狙いは親切では無く何かを買わせることにあったと思えてならない。

その後も再三「予算に合わない」と繰り返して、何とかその場を移動しても、相変わらず四千円五千円のコーナーをうろうろするマダムと、私。

この時私はへらへらしていて(癖なのだ)、

会話も


「綺麗ですねえ、見てると欲しくなるけど、高いなあ」


などと肯定から入っていたので、端から見たら購買に積極的な客に見えたかもしれない。

自分のこの態度にも、最終的に断りきれずに買ってしまった要因があると思う。


その後も「どこかの学生さん?」と聞いておいて、別段安いものを見せてくれるわけでもなく、こちらの予算無視でとにかく買わせようとする。

何度か逃れられた、と思って安い生地のコーナー(一応キルトとか子供向けの柄物とかも置いてあった)(とは言え、そこに置いてある生地セールになっていることは滅多にない。本当に、冷やかしと同然でとりあえず入ってみただけだった)に行こうとすると、一度は離れる。

けれどすぐに声をかけてきて、「これなんかどう?」と、また良いお値段のコーナーに引き戻され、結局安いコーナーには一歩も入れなかった。


マダム言葉選びは、いっそ見習いたいところがたくさんあった。

「気安い布も見させて」と苦笑いする私に、三色並んだ布を指して「これなんかもねえ、お値打ちよ。」と百八十度違う言葉をかけてくる。


「へ?ええ、ああ、でもちょっと予算がね。」驚きつつも、なんとか会話を続けようとするのを遮って、


あなたあなただったらこ三色でどれ選ぶ?」

「ええっと、カーキかな。でもちょっと素材が…」

「ねえ、良い色よね。」


と、とにかく相手に選ばせるのだ。

選んだらそれを褒め、自分が手に取った商品は良いですね、と言わせるのだ。

こう言うときに「そのヒラヒラ下品で好きじゃないわ」なんて言おうものなら、「若い子にはそうかもね。じゃあ、こっちはどう?ツイードで大人っぽいわよ」と他の布を出したことだろう。それとも、フリルのついた他の布を持ってきたかもしれない。

実際、最後まで私の希望─白色、麻や綿、千円未満─に一つでも沿っているものを持ってくることは無かった。

そうして私が指差したカーキ色の布を手にすると、マダムはおもむろに言った。



「これにする?」


唐突なその言葉に、ちょっと血の気が引いた感覚が、この記事を打っている今も残っている。

散々「他の布も見るね」と言っては頷かれ引き戻され、一度も自分のみたい物を見ていない。

まだ私は物色すらしていないのに、しかもその布を聞かれたから褒めこそすれ、明確にあることを伝えている計画に照らし合わせる前から、何故、いきなり購入になるのか。

私がどんなスカートを作りたいかおばあさんは聞いてもいない。

しかも散々伝えている「どんな布が買いたいか」に、その布はかすってもいない。

上品なカーキがテカるシャンブレーを片手にレジに持っていこうとするおばあさんにそこはかとなく恐怖した。


この時「この人話が通じないんだ」と恐怖したのが、第一段階だと思う。

洗脳の段階だ。


はっきりノーと言ってその場を去れば良いじゃないか、と思う人もいるだろう。

出来なかったのか?と呆れられれば、私はその人の前では自分を恥じてしまうだろう。


実際、出来たと思う。

自分より弱いおばあさんだったから強く断れなかったのかもしれないし、

へらへらするのが身に付いていて、愛想の悪い態度をして誰彼構わず嫌われたくないと思ってしまうのが、私の悪い癖でもある。

それに、5600円だ。

数十万じゃない。

ハッキリ払えないと言うのが嫌だと言う、妙な虚栄心もあったと思う。

私は普段からまめに洋裁なんかをする人間では無く、知識も低いのに知ったかぶりをしてしまう所があって、この時もなんと言うか見栄を張ろうとしていた。なんとか取り繕って逃げようとしていた。


色々な要素が混ざり合って、最終的に、「向こう見てきますね」と言って逃げようとした私におばあさんが別の布を手にして


「もう、これにしましょうか」


に負けてしまった。

本当にこの時は怖かった。

今も、思い出すと怖い。

しゃがみこんで、泣きそうになりながら、それでもなんでか笑って、なんとか逃げようとあれこれ言ってみるけれど、「何メートル必要なの?」「二メートルです」と答えてしまい、二メートルだと言ったそばから「それならシャツもね、作りたくなるのよ。三メートルあれば足りるかな…ちょっと計算しましょうか」と言われ、「あの、スカートに二メートル必要なんです。シャツには足りませんよね」と言う声が震えそうになったのを抑えてしまった。

結局おばあさんはレジに立っていた店員さんに「三メートルね」と言うので「二メートル!二メートルでお願いします」と訂正しなければならず、最後まで話を聞いてくれなかった。(「これにしましょうか」と言って手にした布もグレーで、他に四色ある中からどれが良い?と言いながら、なぜか頑なにグレーを持っていこうとしていた。もしかしたらグレーが高かったのかもしれない。私は「自分で」白を選んだ。)

この時私は切られた布に申し訳なさすら感じて、一割引に「ありがとうございます」、それなのに(店側がカード会社に売り上げからパーセント手数料を支払わなければいけない)クレジットカードで支払ってしまってすいませんとまで言った。

これも、私の癖だ。

レジでも毎回「ありがとうございます」と言い、車の前を通るときは例え相手が無理に横断歩道に乗り込んでいても反射的に頭を下げてしまい後で一人で勝手に悔しくなったりする。

悪いことではないと言ってくれる人もいるだろう。

けれど、今回ばかりはそうは思えなかった。

この癖も、悪徳商法などの洗脳にかかりやすくなる要素の一つだと自覚たからだ。



  • 手芸屋さんでの体験は、以上で終わりです。

ここからは、どうして自分が「洗脳されやす人間」だと自覚したのか、書いていきます


1.まず一つに、最後まで─そして今でも─私は「断ろうと思えば断れた」と思っていること。

これは、「断ろうと思えば断れた」のに断らず、「自分で選択した」のだから決断した「自分が悪い」と言う結論を引っ張ってきます

低下した自己評価洗脳の温床です。

なぜなら、自分判断を信じることが出来なくなるからです。

自己評価が最低になり、何もかも自分が悪いと思い込むと、「被害を受けた」という判断も下せなくなってしまます


今回、私の相手は腰の曲がったおばあさんでした。

先にも書いた通り、逃げようと思えば方法はいくらでもあったのです。

それに、5600円も「被害」と言うには大げさな額に感じられます

何より、私には支払い能力があったのです。これで生活がおろそかになるわけではありません。

これぐらいなら「仕方ないか」と思える「被害」と、「自分が決めたこと」は自分責任を負わなければならないと言う負い目から来る「自分が悪い」という自己否定

この二つのせいで、私は(こんな記事を書いておいて何ですが)おばあさんを悪役に出来なくなります


「買いたくないものを買ったと嘆いているけれど、相手はおばあさんだったんでしょう?無理やり拘束されたり脅迫された分けでもないのに、大げさだよ。人のせいにしてるだけでしょ」

「本当に買いたくないなら、走って逃げればよかったんだ」

「他にも買わないために出来ることはいくらでもある」

「結局、本気で嫌だったわけじゃないんだよ」

誰かに言われる前に、自分でここまで考えてしまます


今回は布で済みましたが、これが悪徳商法だったらどうでしょう

相手は物腰柔らかに、しかし強引に話を進めていきます

額もそんなに高くありません。

商品も鍋とか包丁とか、日用品かもしれません。

あなたが参加した企業家のためのセミナーIT系によくある「仕事効率よくこなすための三つのフロー要点」のような、ネット有名人講演会で、パソコンを使った遠隔講義に誘われるかもしれません。

日用品なら、高くても数万、遠隔講義なら物理的に囲いこまれるわけでもなく、いつでも逃げられる。

契約しなきゃ帰ってくれそうに無くて怖いし、よく聞く何百万の詐欺事件よりはマシかな、と契約してしまうかもしれません。


けれど、一度契約してしまえば最後自分を責める後悔が始まります

今回のことで痛感したのは、「詐欺金額ではない」と言うことです。(詐欺とまで言ってごめんね、マダム。もう二度と行かないから許してほしい)

あんなにテレビネット詐欺洗脳ニュースを見聞きしていながら、「騙された」ことが辛いのです。

マルチ商法は、買わせた相手のこの気持ちの隙間につけ入り、「元が取れるよ」と売る側に回して「被害者」を「加害者」に変える悪徳商法です。

傷付いた自尊心を補おうためにしたことが、加害者になることでさらに傷付き、負の連鎖を引き起こすことになってしまうのです。


中には、「加害者である自覚もない人がいるでしょう。


話は戻りますが、先に書いたように、「恐怖」が洗脳の第一段階ではないでしょうか。

相手に話が通じない、もしくは暴力の可能性を示唆されることで、自分が無力だと感じる。

そうなると、なるべく穏便に逃げたいと考えるようになります。まだ逃げたい・この場には居たくないと考えます

そして、ひとまず相手要求を飲んでしまう。

しかし、拒否できなかった自己嫌悪から自分を責めることになり、自信を無くしてしまう。


2.次に、結局「ノー」と言えなかったことだ。


これに尽きるけれど、こんなにショックを受ける程買いたく無い物に、「ノー」と言えなかった奴が是が非でも自分たちの住む沼に引きずり込もうとしているマルチ商法洗脳拒否できる分けねーべ。

これは一日経った今もちょっと泣きそうなぐらいショックだった。


まず、店員さんに押し切られて買うと言う経験が無かった。ファースト。奪われた。

それまで店員さんって言うのはひたすら褒めてくれるのをスルーすれば着合わせを一緒に考えてくれたりするちょっと気分良くしてくれる人だと言う認識で、お仕事から失礼なこともしないし、怖いなんて思ったことも無かった。

ちょっと考えてみます」と言えばすうっと引いてくれた。

けれどマダムは違ったのだ。

考える隙を与えずにガンガン来られたら、そりゃパニックにもなる。


ちょっと考えてみます

「ごゆっくりどうぞ~」


は、あくま相手気遣いで、彼等が売るのは商品のものでは無くて「豊かな生活」「楽しい買い物の時間」でもあったりするからだ。

お店で気分を害して買い物をしても、悪評が広まれば客も減り、商品も売れなくなる。そんな方法を取ってまで売る物では無く、「ちょっと考えてみます」と言った客は接客を止めるラインでもあったりするからだ。

けれど悪徳商法にはそんなこと関係無い。

洗脳集団にはそんなこと関係無い。

あの手この手私たち思考能力を奪い、言いなりにすることが目的から


そこに来て店員さんや通りすがりの人の前ですら「物分りの良い振り」をしたがる私の性格

「卒なくこなしている」ように見られたい見栄があって、無愛想な態度を取ったりして働く人に敬意を払っていないとかマナーを知らないとか、軽蔑されたくないと思ってしまうのだ。

マダムは私の話を一切聞いてくれなかったのに、いちいち声に振り返り、返事をし、話を聞いてくれない人の話を聞いて何とか会話しようとする私は、そりゃ良い鴨だ。

向こうはこちらの話など聞いていない。

こちらは相手の話を聞くしか無い。

考える時間も与えられず、パニックになり情報遮断されて追い込まれた中で、頷くしか選択肢が無いと思い込んでしまう。


以上の体験で、自信がぽっきり折れてしまった。


マダムは悪い人では無いと思う。

半分は天然で、半分は故意だっただろうけれど、それも悪意からでは無く、引き際を知らない人だったのだと思う。

比べるのは嫌だけれど、私の祖母も私の話を聞かない。

一緒に料理店に行くと、いくら私が要らない、食べられないと泣きそうになりながら断っても、自分子供時代のひもじい思いをした辛さから良かれとどんどん料理を注文し、挙句自分が食べられなかった分を私に「食べれるでしょう」と差し出す。

今はもう必死に粘ることを覚えたが、中学生のころはガチ泣きをしながらご飯を食べたことも、何度かある。祖母は私が泣いていても、見えていないのか全く悪気が無く「食べれるって」と言う。

あっ、こりゃダメだ…。


また脱線した…。

もういい、なんだか書けば書く程自信が無くなって行く…強く生きていきたい…。


…えっと、それで、結局「マダムも悪い人じゃない」と思っている時点で、私は相手を完全に否定して切り離すことが出来ていない。

こんな記事を書いて「洗脳」とまで言っているのに、だ。

これが信用していた友人だったらどうだろう。

もう立ち直れない…。


長々と書いておいて、とりとめもなく終わってしま申し訳ないです。

失ったのはたかだか五千円ですが、受けたショックは一日引きずって消えませんでした。

このショック和らげるため、自分のために一気に書いたので、矛盾やほつれがいくつかあるかもしれません。すいません。


タイトルで「洗脳」とまで書いたのに、結局洗脳された分けでも無く、マルチ商法に怯える妄想に始終し「洗脳」って何ぞや、と思った方もいるかもしれません。

私も簡単に「洗脳」について引用を載せた方がこの記事も書きやすいかな、と洗脳の手順とかを検索してみたのですが、「洗脳はこうしてできる!」「洗脳は簡単に見破れる!」みたいなあんまり仰々しく強気記事が多くて「どっこいどっこいだな…」と疲れてしまいました。

おススメはテレビ番組しくじり先生」の辺見マリさん回です。あれ分かりやすかったよね。


この記事を読んでちょっとでも感じた恐怖を追体験し、「もしかしたら私もそういう所あるかも」等と自衛一助になれば幸いです。

それでは。

2016-01-28

妻に「上品な味だね」って褒めたら怒られた件

31歳既婚。妻、二人目の子どもが生まれ育児休暇中。

ごはんに作ってくれた炊き込みご飯が、少し薄め(いつも作るものがしょっぱい)だったんだけど、おかずと合わせて食べたらちょうどよかったんだよね。

作ってくれたお礼に美味しいねという意味を込めて、

夫「上品な味だね!」

ポジティブに話したら怒られた。

妻「いつも作るご飯は下品な味なのね」

そんなこと一言も言ってないし、思ってもいない。。。どうやら皮肉めいた言葉として取られてしまったようだ。そんな妻の反応って普通なの? 奥様の意見を聞きたい今日このごろです。

2016-01-26

この話はフィクションです。追記

パート先で好きかもしれない人が出来た。

彼の真面目に取り組む仕事姿勢と、細やかな所に気付く優しさに私は久しぶりのトキメキを感じた。欠点があるとすれば、それは口数の少なさだろう。

周りから彼の話を聞くと、真面目だとか、無口だとか同じものばかりで。そんなある日に彼が既婚者だと知った。彼の乗る車には確かに子供が同乗している事を示すステッカーが貼ってあった。事実だ。

しかし私も家庭がある、パートから当然だ。そして彼にも。

けれど私は我慢が出来なかった。脳内で流れるback numberクリスマスソングに乗せて彼の事を延々と飽きもせずに考えた。歌詞にあるとおり、あれ、なんで恋なんかしてんだろう、とも思った。けど募り募る想いは萎む素振りなんて一切見せずに、まるで限界を知らない風船のようにぐんぐんぐんぐんと膨らんでいくばかりだ。

もう無理だ、と悟った私は思いきって踏み出してはいけない一歩を踏み出した。無口で真面目な彼に連絡先を聞いたのだ。このご時世LINEと言う簡単に繋がれて簡単に切れる便利なツールがある。それを利用した。

一瞬躊躇った彼だったが、私の「仕事で聞きたい事とかある時やお休みの連絡をする時に困ってしまうので」と言う言葉に渋々教えてくれた。

連絡先を手に入れてしまえばこちらの物だ。

それからというもの事ある毎にLINEを送った。返事のスパンも上々だ。私は更に踏み出した。

もしよかったら今度お休みの日にお会い出来ませんか?

震える手で打つ言葉に、こんな風にドキドキして誰かと連絡を取るなんていつぶりだろうと考えた。きっと主人と付き合っていた頃だろう。

そして家事なんて手につかず上の空で過ごしていた数分に返信が来る。

あ、はい大丈夫です

心の中でガッツポーズをした。私は飛び上がるくらいに嬉しくてそれから家事は素晴らしい早さで終わった。なんて単純なのだろうか。

約束の日は割とすぐにやって来た。久しぶりにメイクに力を入れて、洋服選びにも余念がない。あれでもない、これでもないと、数少ない洋服の中からこれだ!と思うものを選択する。果たして彼は気に入ってくれるだろうか。

約束時間指定された場所に到着する。スマートフォンを鏡代わりにセットした髪型を再チェックする。よし、大丈夫スマートフォンをバッグにしまった途端彼の姿が目に入る。初めて見る私服、こちらに歩み寄ってくる姿、そのどれもが私をドキドキとさせた。

待ちましたか?と申し訳なさそうにする彼に、いえ!さっき着いたところです。と笑うと大好きな笑顔が彼から放たれ、ならよかったです、と笑う。相変わらずその笑顔は反則だ。

特に何をするか決まっていなかったあの日。私達はとりあえず食欲を満たそうと、たまたま目に入った洋食屋さんに行った。そこのお店では二人共日替りを食べ、ライスを大盛りで注文した彼に内心でよく食べるんだなぁ、とホッコリした。

そこでは他愛もない話を沢山した。相変わらず無口な彼は私の話に乗ってきてくれるだけだが、それでも十分だ。家族の事を聞いても嫌な顔せずに話してくれる。彼が家族の話をする度に、胸にチク、と針で刺されたような痛みが走るがそれもまた愛嬌なのではないか。

食欲が満たされた頃、彼の方から次に行く場所はどうしようかと聞かれた。私は答えを決めていた。今日目的最初からこれだ。

彼を手招きでチョイチョイ、と呼ぶ。身を乗り出して来てくれた彼の耳元で周りに聞こえないように、囁く。

ホテルに行きませんか?

途端色白の彼の顔が真っ赤に染まった。ガタタ、と椅子が後ろに下がる音もした。

嫌、ですか?

首を傾げ尋ねる私に、彼はまだ頬を赤く染めたまま

嫌じゃ、ありません

と返事をくれた。

そこから洋食屋さんの会計を済ませ、歩いて行ける距離ホテルに向かった。

相変わらず毒々しい外見と下衆さに上品さを絶妙に交えた店名にドキドキとしていた心臓が逆に落ち着きを取り戻す。

久しぶりのホテルに戸惑いながらも気に入った部屋のボタンを押し、まだ曖昧距離感が二人を包んだまま部屋へと向かった。

部屋に入った途端今まで落ち着いていた心臓がまたバクバクと早鐘を打ち出した。自分から提案した事なのに、あまりの罪悪感とあまりのドキドキに目眩がした。しかしもう後には戻れないのだ。数時間前までの普通の私にはもう、戻れないのだ。

異様な空気感を変えるように彼が言葉を放つ。

シャワー浴びて来ます

いよいよだ。頭の中で私が私に指令を出す。ソワソワと落ち着きがなくなる。深呼吸を何度もした。

次どうぞ

そうこうしている内に彼がシャワーから上がってきた。備え付けのバスローブを身につけた彼は身長が高くバスローブの裾が足りなくなっている。そんな姿にも可愛さを見出ししまい、胸がキュン、とした。

シャワーに向かうため席を立つ。彼が使用した後の濡れたバスルームへと足を踏み入れる。勢いよくシャワーを出し、体に浴びる。体の隅々まで入念に泡立てたボディーソープで洗う。

漏れがないようにしっかりと洗うと私はバスルーから出た。

下着を身に着け、身に纏う洋服に悩む。先程まで着ていた服を着るのか備え付けのバスローブを着るのか。

悩んだ挙句バスローブを身に纏った。そして彼の待つ部屋へと戻った。


普段着慣れないバスローブ違和感を覚えながら、震える手で脱衣所の扉を開く。

キィ、という扉の音に反応してか彼がこちらを振り返った。

お、お待たせしました……って言うものなのかな…

こういう時になんて言えばいいか分からなかった私は、少し笑って戯けてみせた。

途端少し硬い表情をしていた彼が私の言葉でふふふ、と笑い

お待ちしてました

と言った。その笑顔に胸がキュンとした。そういう所が大好きなのだ

シャワーを浴びた後ソファに座っていたらしい彼の隣に人一人分空けて座る。微妙距離感は縮まらない。そして心臓の高鳴りはさっきからずっと止まらない。

またしても二人の間に微妙沈黙が流れ気まずくなった。

その空気を一掃しようと、なぜか私はリモコンを手にテレビを付けた。

するとその場に流れる大音量の喘ぎ声。しまった、ホテルには所謂そういう映像普通に流れる場所だった。随分来ていなかったのですっかり失念していたのだ。

あっ!ちょっと、あの、すみません!!

何にかは分からないが、謝りながら慌ててテレビを消そうとするが、上手く手が動かず床にリモコンを落としてしまった。

一人慌てている私を尻目に彼は快活に笑ってこう言った。

焦りすぎだから

あ、はいすみません

恥ずかしいやら居た堪れないやらで、小さくなってしまった私はとりあえず落ち着いてテレビを消そうとした。

床に手を伸ばそうと上半身を折り曲げた時だった。ソファが一瞬軋んだ気がして、リモコンを取ってから音の方へと振り返る。

すると、さっきまで人一人分空いていたはずのスペースがなくなり目の前には彼の顔。至近距離で見る彼の顔に一瞬息が出来なくなった。

あ、いや、あのっ……

言葉にならない言葉を紡ごうとした時、彼が私の唇を見つめている事に気付き黙った。途端彼の顔が更に近付き、キスをした。

もっとしてもいい?

軽い口づけの後、唇を離した彼が私の耳元でそう囁いた。私は小さくコクン、と頷く。後悔も罪悪感もこの頃にはとうになくなっていた。この時は二人を包んでいるこの空気けが現実だったのだ。

彼に手を引かれベッドに移動する。ふかふかとしたそこに寝転んだ。

彼が私の上に跨り見下ろして来る。その行為が堪らなく恥ずかしい。私は顔を掌で隠した。すると彼に掌を退かされ手を押さえつけられた。またしても顔が近付いて来て、キスをされる……と身構えた瞬間彼が私の耳元で囁く。

自分から誘ったくせに恥ずかしいんですか?

何も言えなかった。ただ顔を赤くする事しか出来ずに固まった。そんな私を見て彼はまた柔らかく笑い、さっきのとは違う長いキスをした。

久しぶりの感覚に背筋が粟立つ。主人としかした事のない行為はこの時に初めて人によって違うものなのだと知らされた。

優しい彼からの優しくも激しいキスに私はもう夢中になるしかなかった。ふと脳内に、いつもこんなキスをしてもらっている彼の奥さんが羨ましいなぁ、との考えが過ぎったがそれすらも今の私には自身燃え上がらせるスパイスしかなかった。

彼の首に手を回す。もっと、と強請るようにこちらも舌を絡ませれば、彼のキスもっと激しくなった。

キスが徐々に下へ降りていく。いくら照明を落としているとはいえ、裸を彼に見られてしまう事には抵抗があった。しかし彼は構わずバスローブの紐を解き、私の裸を露わにした。

慣れた手つきでブラジャーを外され、彼に裸が晒される。恥ずかしいと言う暇を与えられず、彼は愛撫を続けた。

主人とは全く違う愛撫に翻弄され、喘がされる。彼は時折柔らかく笑いながらも真剣な表情で続けた。

ショーツの中にまで手が浸入して来て身を捩る。しかしそんな些細な抵抗は彼には通用しない。彼の綺麗な白い少し太い指が私の陰部を触っている。そう思うだけで絶頂しそうになった。

彼の巧みな手淫に私の体はとろとろに溶かされていた。

彼の指が引き抜かれた頃、私は息を整えて今度は私が、と彼を座らせた。

彼のバスローブに手をかけ紐を解く。するすると脱がせて彼のトランクスが露わになった。

トランクスの上からゆっくりと、触れる。彼自身トランクスの中でぱんぱんに膨張していて、私との行為で興奮してくれたのだろうか、と思い凄く嬉しくなった。

恐る恐る脱がすと、勢いよく彼自身トランクスから飛び出した。毎回毎回比べてしまうがやっぱり彼自身も、主人のものとは形が違う。大きさも違う。今まで主人とAVしか見た事のなかったそれに少したじろぐ。

しかし先ほどまでのお返し!と言わんばかりに私は彼自身を躊躇いもせず口淫した。

最初は少し慌てた様子だった彼だが次第に目を閉じたり、顔をしかめたりしていて私がしている行為で感じてくれているのだと分かり、先ほどより嬉しさが倍増した。

彼の股関に顔を埋め、必死になっていると彼が私を制止した。

も、もう…

その一言で彼自身から口を離すと先ほどと同じように優しく押し倒された。

脚を開くように促され、言われた通りにすると私の脚の間に彼が割り込んだ。初めてする格好ではないのに極端な恥ずかしさに思わず目を閉じた。すると彼が近付いて来た気配がして薄く目を開けると

いれるよ

と彼が囁いた。

途端下半身が圧迫感でいっぱいになる。あまり質量に思わず彼の首に腕を回した。

私の上で切なげな表情で行為に耽る彼の顔に胸がドキドキとした。私で感じてくれているのだと、より一層思えて胸が暖かくなった。

これ程生産性のない行為にここまで魅力を感じた事は今までにないと思えた程だった。

彼が吐精して、行為が終わる。なんとも言えない沈黙がまた私達を包んだ。

脱ぎ捨てた下着を身につけ、バスローブ羽織シャワーを浴びに行こうとした時、私の腕を引き再びベッドに座らせると彼が沈黙を破った。

また、今日みたいに…

口下手で無口な彼の精一杯だろう。行為が終わって落ち着きを取り戻した彼の赤い頬がまた赤く染まり出す。

断る理由も嫌がる理由も私には一つもなかった。答えは勿論決まっている。

えぇ、是非。お願いします。

そう言って笑うと彼も大好きな笑顔で返してくれた。

あの日以来、彼との関係は続いているが体を重ねる以外に進展はない。お互いが好きだと言う事もなければ、好きだと言われる事もないのだ。けれど、それがいい。それでいいとすら思っている。

愛の言葉は私なんかじゃなく、彼の奥さんに伝えられるべきだと思っているからだ。

なんて、これは全てフィクションなのですけどね。

2016-01-24

別に流行語というほどのものではなかった

anond:20160124080221

 

リアタイ昭和人だよ。

身のまわりでは「いわれたら、毎日ニュースが言っているから、よほど疎くなければ気づく」程度のもので、

一般人ネットとくにツイッターみたいなところで書いたりする行動がなかったので。

そんなに有名でなくても、

マスコミ人にきいたらこしかないっていったから」とか

事件名そのものよりはちょっと捻って頭よく見えるから」みたいな理由

現代用語の基礎知識にのったので、流行語。ということになったわけ。

その年のインパクトある語録だっただけで採録されたといってもいい。

別に流行も定着もしてはいない。

どちらかというとあのあたりからブラックボックス(航空記録装置)」は一般化したなあとおもうけど。

ダッチロールは航空分野の技術用語なのでそれを使わず事故の要因を解説することはできない用語として必須なのは

昔も今もおなじだね。

おすたか山なんて地名もみんな全く知らない山だったから、

一時的流行した語だというならそっちのほうだとおもうけど

さすがに事故地名だけじゃ意味がわからないから採録はなかったんだろうな。

今だとセンテンススプリングくらいにも口頭(ラインツイッターがなかったときコミュニケーションをつかさどった場所)に

のぼせてはいなかったとおもうよ。

 

まあでも、日航ホテル火災ときのとか、けっこう不祥事人身事故由来の流行語枠があって、

必ず一つは採録する習慣があるのは、ちょっとコワイっちゃコワイとおもうかもしれないけど。

でも政治家の舌禍ニュース事故じゃない意図的な分、

ひどい差別意識が透けて見えて、生きてるだけで傷つきそうになるようなのが

そりゃもういっぱいあったけど今は上品でやんわりしてて無能なのかなーとおもうよ。

ムネオハウスとかでネットでのめされたから。

別に擁護してるんじゃなくて、集計手段があって、のめす言葉もいっぱいできて、ネット民主主義すごいねー。

くらいです。

2016-01-23

留学中なんだが、目が覚めたら実家の寝室だった。

俺は買い物帰りで、寮のエレベーターに乗っていた。

荷物で両手がふさがった状態で、誰だかよく知らない日系人の男に蹴りを入れられて、なぜか荷物を手放して防御を取ることができずに、ひたすら痛みに耐えていた。

「やめろ…。何で急に…」

応えはなく、男はひたすら俺を殴ったりしていた。

エレベーターのドアが開いた。13階、俺の部屋。

俺はドアから飛び出して必死に逃げた。あの男はまだ追ってくる。

気づくとレストランにいた。ピアノが置いてある、上品な店だった。

俺は丸テーブルの椅子に何を注文するでもなく座っていて、近くに俺と同じくらいの歳の女の子ともう一回り年上の女性が座っていた。

白人女性のウェイターが、彼らの注文を取っている。

レストランの注文はいつも苦手だ。日本でも苦手なのに、この国のレストランは大抵、初心者にもわかりやすメニューというものを用意していない。

あの女の子と同じものを言おう。それが簡単だ。俺は彼女の注文に意識を集中させた。

ところが、ウェイターは俺のところには来なかった。

俺は飯を食いにここにきたのか?違う、ただ必死に逃げて、ここにたどり着いただけだ。

あの日系人の男はもう追ってきていないようだし、早く部屋に戻ろう。蹴られた腹がまだ痛い。

ここは一体どこなんだ?エレベーターを探そう。

俺は席を立って、出口を探そうと辺りを見渡した。

ピアノを見ると、あの女の子演奏をしていた。声をかけたくなるくらい綺麗だったけど、今はとにかく部屋に戻りたい。

出口らしい階段が見えた。とりあえず行ってみよう。

階段にたどり着いたところで、あの女性が立ちはだかった。

蹴りを入れられた。あの日系人の男と言い、俺が何をしたっていうんだ?

二発目。どうにか避けた。

「Hey, what...」

言葉が続かない。

気づくとあの女の子が俺を背にして立ち、女の攻撃を受け止めていた。

女二人が格闘していて、俺は女の子の背に隠れる形で壁に追いやられていた。

Why are you protecting me?」

「...Contract」

契約?何もわからかいが、とにかく助かった。

–––目が覚めた。実家の寝室だった。変な夢を見た。今は何時だ?

それにしても面白い夢だった。あのレストランは何だったんだろう。寮の13階にレストランなんてないのに。まあ、夢はしょせん夢だ。どこかに書き残しておこう。小説になるかもしれない。どんな設定がいいかな。俺は何かの理由迫害されていたに違いない。

そんなことを考えながらリビングに向かうと、ピアノ自動演奏有効になっていて、綺麗な曲がかかっていた。

これが聞こえたから、あんな夢を見たんだな。

iPhoneを見た。2016年1月24日日曜日

待てよ、なんで俺は日本にいるんだ?授業は明日からだ。なんで今頃になって気づいた?なんで飛行機チケットを買ってない?

違う–––俺は寮にいたはずだ。日本に帰ってくる予定なんてなかった。だから飛行機チケットも買う必要がなかったんだ。

なのになぜ今俺はここにいる?

焦りで気が狂いそうだった。

勝手口が開いた。

買い物袋を持った母。

「あ、起きたの」

「母さん、俺、帰ってきた記憶がないんだ。帰ってくるつもりなんてなかったんだ。きっと誰かが勝手に、俺が無意識のうちに飛行機に乗せて–––いや、そんなことありえない。きっと俺は全部自分でやったんだ。それで、記憶をなくしたんだと思う」

「そうだったの?帰ってきて何も言わずに寝ちゃうから、疲れてるのかと思ったけど」

寝言で何か言ってなかった?」

「そうねえ…」

「とにかく、戻らないといけないんだ。授業は明日からなんだ。今、何時?」

iPhoneを見た。アラームがなっていて、俺は寮のベッドにいた。

2016-01-19

尻をもっとポップに呼べないものか。

私は無類の尻好きである

ラテン系の上向いた尻などが特にまらない。

許されるならばずっと女性の尻に顔をうずめていたい。

尻を枕にして1日中過ごしたい。

そんな私だが、形容することばのキャッチーさに関しては尻よりも胸のほうが刺さるものを感じている。

"ちち"

下町のかおりがする庶民的な響きだ。

たまに年いった方々が使う(らしい)"ちちバンド"などなかなかポップな響きがする。

"ちぶさ"

ことな文化的香りがする上品な響きだ。

きっと優しいパイズリをしてくれることだろう。

しかし、そうした言葉よりも素晴らしい響きのことばがある。

おっぱい”だ。

ザ・ポップ。

なんと悲壮感のない響きだろう。

促音と破裂音の絶妙ハーモニー

その底抜けに明るい響きには心踊らずにはいられない。聞いた瞬間皆思わず「ウェーイ!」と叫んでしまうことだろう。

一方で、尻を形容することば達の体たらくはどうであろう。

"おしり"

なんら引っ掛かりのない語感だ。

きっと貧尻に違いない。

"ケツ"

粗雑で卑猥だ。ヤリ捨てたくなるようなギャルの尻という感じだ。

嫌いではないがポップさに関してはかけらも感じない。

"臀部"

人体図鑑でも読まされているのか。

アカデミックな響きはあれど文化的ニュアンスは感じない。

尻を形容することばはその魅力をポップに表現するに十分な言葉存在しないと思うのだ。

もっとポップに形容できることばはないものだろうか。

尻が好きだと高らかにポップに叫びたい。

いちもつを擦りつけたい。

2016-01-17

カステラって

あの調度良い上品な甘さといい、発明した人に紫綬褒章与えるレベルだろう。

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