「殺戮」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 殺戮とは

2023-10-17

大義なき正義殺戮にすぎない。だが大義の下の殺戮正義だ。

これ完全に過激左派思考表してるな

漫画もたまにはいいこと言うわ

2023-10-16

動のジョンウィックと静のイコライザー、似たような二作を同時期に観たけど対照的なサマを感じられて良かった。

ジョンウィックアクションに遊びがあった気がする。一騎当千に飽きさせない工夫というか。満身創痍で暴れ回りつつ、ヌンチャクアクションコミカルな感じもあった。MGSみたいな俯瞰映像も嫌いじゃない。凱旋門の往来は敵に囲まれるというよりオブジェクトに襲われる特殊ステージのような緊迫感があった。最後決闘で締めるのも良いね

犬のくだりとかで一応「報い」というテーマは挟むけど、総じてアクション面で魅せてくる印象だった。

イコライザーの方はもはや敵に倒されてしまうかもしれないなんて不安すらなく、スプラッター映画のように淡々粛清する感じ。

序盤で惨殺死体の果てに登場する時の佇まいとか、完全に悪役のそれ。教会や十字を挟んで、やりすぎじゃね……?って感じの自問めいたシーン。スントを外してドンパチ抜きの休養で、美しい街と善良な人々の生活をじっくり映す。そしてそれを踏みにじる存在をねっとりと描いて、溜めて溜めての制裁。もはや戦いではなく、一方的。ぶっ刺したチンピラにじっと目を合わせる所とか、瀕死相手をのたうち回らせて何をするでもなく側についている所とか、完全に異常者のそれ。一作目のDIY戦法、二作目のステーションバーじみたお節介殺戮おじさんときて、最後平穏というテーマに重きを置いた感がある。良いね

イコライザーって音楽とかのやつを先に思い浮かべちゃうけど、確かにイコライズしてたわ。平等にするものが転じて銃をそう呼ぶの知らんかった。ピースメーカーとかと同じか。ホンマに平等になっとるか?

二作とも観て思ったけど、ただ銃で撃ち殺されるとか轢き殺されるとかよりも、ナイフで手を刺す所をジッと映すシーンのほうがウッてなるな。痛みが想像出来る分そっちの方がキツい。アウトレイジ拷問とかもそうだけど。

2023-10-14

なぜ9割の人間真実を知らずにのうのうと生きているのか

ウクライナ戦争はアメリカイギリス主催ウクライナ両国傀儡国家であり、

大統領とその側近は汚職で億万長者、

アメリカが育成した暴力的戦闘部隊国民の大半は支持しておらず、

国外脱出できる人はほとんどが国外脱出している。20歳以上男性は逃げられず、強制徴兵されている。

ロシアウクライナも元々はほとんど人種が一緒なので、わざわざ戦争する理由もない。

この事についてもはや大半の国の人も理解しており、アメリカ人ですら国民の5割は理解している。

ドイツ自分自分の首を絞めたと政府理解し、ウクライナ戦争についてコメントができなくなっている。

その辺を歩いている日本人ウクライナ戦争について聞いたとしたら、

「ぷーちんちんが悪いんでしょう!許せませんね!」という人間が9割だろう。許せないのはお前ら俺以外の日本人だよ。


イスラエルパレスチナ戦争もほぼ同じ構図。

アメリカが育成した極右政権がとにかく殺戮のため武器を消費しまくり、そこに新たに供給する。

パレスチナ武器を消費し切り、さらイランとも戦争してくれれば儲けものと思っている。

アメリカイギリスは人の命が失われる事をなんとも思っていない。

2023-10-13

anond:20231013130919

アメリカ合衆国も入植した欧州人達が先住民族殺戮征服しまくって領土にしたものから本来アメリカ領ではない

日本も、アメリカより前に大陸朝鮮から渡来人達が先住民族征服しまくった(純粋な「日本人」はアイヌ琉球くらい)

数十とも数百ともいわれる先住民族民族自決させるべき

2023-10-12

右翼から迫害された半島人日本音楽フェスに集まった人間無差別殺戮しても、「抵抗権の行使」なんだよな

お前らのいうことはよくわかった

2023-09-26

万物黎明』は人類歴史を誤解している

はじめに

急進的な著者の本が主流紙で書評されることは、ましてや好意的評価されることは滅多にない。デヴィッド・グレーバーとデヴィッド・ウェングローによる『万物黎明』は例外であるわずか2ヶ月前に出版されたこの本は、すでに世界で最も影響力のある英字新聞雑誌の多くから賞賛を受けている。

著者のアナーキズムの主張に疑問を呈する書評家でさえ、「3万年にわたる変化に関する岩盤の前提を覆す見事な新説」(アトランティック誌)、「多くの大陸と数千年にわたる文明に関するめくるめく物語の数々、そのすべてが自由であることの意味に取り組んでいる」(ワシントン・ポスト紙)と称賛している。また、ソーシャルメディア上の左翼的投稿者たちからも、好意的コメント-場合によっては絶賛!-が寄せられている。

しかし、以下に掲載する2つの書評は、いずれも唯物論人類学者によるもので、この本の人類史に関する記述は、大量の反対証拠無視しており、その政治的主張観念論的で自発主義であると論じている。どちらの書評特に女性抑圧の原因を考察していないことに批判である

クリスナイトはユニヴァーシティカレッジロンドン人類学上級研究員で、アフリカにおける人類起源研究するチームの一員である。著書に『Blood Relations(血のつながり)』など:Menstruation and the Origins of Culture』、『Decoding Chomsky: Science and Revolutionary Politics』などがある。The Dawn of Everything』の書評はTimes Higher Education掲載された。

ナンシーリンディスファーンジョナサンニールはともに人類学者として訓練を受け、人類進化階級社会性的暴力についての本を執筆中。ナンシーの近著は、リチャード・タッパーとの共著で『Afghan Village Voices』(アフガニスタンの村の声):Stories from a Tribal Community, 2020』であるジョナサンの近著は『Fight the Fire: Green New Deals and Global Climate Jobs』。The Dawn of Everything』の書評エコロジスト誌とブログ『Anne Bonny Pirate』に掲載された。

どちらの書評も著者のご好意により再掲載されている。

根本的に支離滅裂で間違っている byクリスナイト

本書は楽しく、有益で、時には爽快である。また、根本的なところで支離滅裂で間違っている。ヨーロッパ洞窟壁画が現れ始めた頃からの、比較最近先史時代について学びたいのであれば、必読の書であるしかし、人類最初に笑い、歌い、話し、芸術儀式政治創造し始めたのはなぜなのか、どうしてなのかを知りたければ、きっと失望するだろう。

この本のタイトルは深刻な誤解を招く。『万物黎明』? 『お茶時間』の方が正確だろう。ホモ・サピエンスヨーロッパに到着する何万年も前にアフリカで始まった文化の開花を体系的に横取りし、この物語はあまりにも遅く始まる。

欠点はあるが、この本は広報勝利であるフリードリヒ・エンゲルスが『家族私有財産国家起源』を出版して以来、左翼知識人活動家人類社会的起源先史時代過去について学ぶことにこれほど興奮したことはない。

短い書評では、本書の幅の広さと博識を伝えることはできない。その核となる政治メッセージ露骨だ。平等主義狩猟採集民が生活の中で共産主義実践したというエンゲルスの話は神話である。『万物黎明』はエンゲルスを見事にひっくり返している。第4章の結びの言葉引用すれば、「私有財産に "起源 "があるとすれば、それは聖なるものの考え方と同じくらい古いものであり、おそらく人類のものと同じくらい古いものであろう」。デヴィッド・グレーバーは、マーシャル・サーリンズとの共著『王について』の中で、神の王や森の精霊のような想像上の超自然的な存在が常に人々に対して権威行使してきたこから国家権力の原理人間の条件の不動の特徴であると主張している。

よりによってアナーキスト国家必然性を受け入れるのは逆説的に思えるかもしれない。しかし、本書はそのメッセージに重みを与えている。そう、著者は言う。アナーキスト的な自由は実現可能だが、それは貴重な瞬間や飛び地に限られると。もうひとつ世界可能である」という革命スローガンはもうたくさんだ。その代わりに、グレイバーとデイヴィッド・ウェングローは、「階層平等は、互いに補完し合うものとして、共に出現する傾向がある」と主張している。ある場所自由を手に入れるには、別の場所での抑圧を受け入れるしかない、と彼らは言っているようだ。

著者たちはダーウィン自然淘汰理論違和感を抱いており、現代進化論を「社会進化論」と混同している。現代進化論は科学であると主張するが、実際は純粋神話であるグレイバーとウェングローは、進化論をまったく認めない人類起源についての視点を、読者が真剣検討することを期待しているのだ。

彼らが認める唯一の科学応用科学であり、この場合は「考古学科学である。彼らは、政治社会生活については、古代人類の「頭蓋の遺骨と時折出てくる火打石のかけら」からは何も読み取れないと主張することで、「万物黎明」の年代わずか4万年前とすることを正当化している。この言い訳は、人類の最もユニークな特徴である芸術象徴文化が、これまで考えられていたよりも3、4倍早くアフリカで生まれたという、説得力のある最近証拠に照らすと、弱々しく見える。その証拠とは、骨や石だけでなく、ビーズ幾何学的な彫刻、埋葬品、砥石や絵の具壺などの工芸である

彼らが "フェミニスト "と呼ぶ人物(実際には進化人類学第一人者サラ・ハーディ)が、現代人の本能心理形成する上で集団的育児重要役割を果たしたことについて興味深いことを言っていることは、グレーバーとウェングローも認めている。しかし彼らは、「エデンの園存在せず、一人のイヴ存在しなかったのだから、そのような洞察部分的ものしかなりえない」とコメントしている。この種のトリック--この場合は、ハーディ研究が "アフリカイブ "の年代測定より200万年前にホモ属が出現したことに焦点を当てているという事実無視すること--は、明らかに人類起源研究が追求する価値があるという考えそのものを損なわせることを目的としている。

グレーバーとウェングローは、初期の平等主義を "有害神話 "として否定する一方で、狩猟採集民の多くが "自称自慢屋やいじめっ子を地上に引きずりおろすために、嘲笑羞恥心敬遠など、他の霊長類には見られない戦術を総動員している "ことには同意している。ではなぜ彼らは、私たち人間性規定する本能能力平等主義的な生き方によって形成されたという考えに敵対するのだろうか?

私たちは皆、社会的政治的に対等な人々と笑い、歌い、遊び、交わることができるとき、最も幸福を感じる。しかし、グレイバーとウェングローは、この事実を土台にする代わりに、狩猟採集民の祖先も同様に、攻撃的な男性による嫌がらせ虐待支配を選んだかもしれないと言っているようだ。進化人類学クリストファー・ボームが描く、反権威主義抵抗の中で形成された道徳意識の高い社会に対する反論をまとめると、狩猟採集民の祖先は一貫して平等主義を好んでいたという彼の考えを、彼らは「初期の人類さりげなくエデンの園に投げ返している」と表現している。

グレーバーとウェングローの基本的論点は、政治選択の自由に関するものである。彼らの考えを説明するために、人類学古典であるエスキモー伝統的な生活説明を思い起こさせる。アザラシを狩る彼らは、夏の間は家父長制的な家族構成確立し、冬の間は共同生活(夫と妻を含むすべてを共有する)に戻るだけである私たち人類は、その本性上、大胆な社会実験に駆り立てられるのだと著者は結論づける。その結果、奴隷制度や人身御供、大量殺戮といった極端なヒエラルキー形成され、破滅的な結果を招くこともある。しかし、遠い過去の良い点は、少なくとも現代のようにひとつシステムに縛られることはなかったということだ。

この歴史対立と交替に満ちているが、その周期性はエスキモーの周期性に倣ったもので、一方的な季節性であるグレイバーとウェングローは、ほとんどの狩猟採集民が季節だけでなく月の周期にも従っていることを知らないのだろうか。月経の満ち欠けと結びついた女性儀式は、基本的に月によって予定されている。

著者たちが問いかける重要な問いは、"なぜ不平等になったのか?"ではなく、"なぜ行き詰まったのか?"である。彼らは自らの問いに答えられるところまで来ているだけに、そこにたどり着けないことに深い苛立ちを覚える。自らに課したハンディキャップひとつは、女性人類学者による狩猟採集民の研究を見落としがちなことだ。例えば、適切な参照もなしに、彼らはモーナ・フィネガンの共産主義概念に触れている。彼女は、コンゴ熱帯雨林に住む女性たちが、男性たちが筋肉質な勇気と優位性を発揮する可能性を示すよう意図的に促していることを記録している--男女間の「力の振り子」で優雅降伏する前に、「ンゴク」と呼ばれる女性だけの儀式男性たちをあざ笑い、反抗するのだ。しかし、グレイバーとウェングローは、この政治的知性の表現を認める代わりに、ここでの成果やパターンを見出すことなく、それに言及している。

なぜ私たちは行き詰まったのか?正しい答えは、人類が農耕に依存するようになり、太陽暦が月暦の儀式よりも執拗に優先されるようになったからだ。私が最もよく知る先住民タンザニアのハザ族の弓矢猟師たちは、今でも彼らの最も重要宗教儀式であるエペメを、新月前後の最も暗い夜に毎月行っている。

太陽と月の中間的な存在であり、世界中でたどり着いた無数の妥協案のひとつが、中世ヨーロッパで毎年行われていたカーニバル伝統である庶民が今でも大切にしている伝統は、家父長制の秩序を逆転させるこのライセンスだった。

残念なことに、この「新しい人類史」は、その始まりがあまりにも遅く、アフリカ物語から切り離されているため、女性の抑圧とマンネリ化した現在の苦境との因果関係説明することができない。

すべての条件が同じだとすると byナンシーリンディスファーンジョナサンニール

グレーバーとウェングローの新著は、エネルギッシュで、献身的で、万華鏡のようだが、欠点もある。これは私たち問題を提起している。

デヴィッド・グレーバーわずか1年前に若くして亡くなった。彼の代表である『Debt』は、部分的には思わせぶりかもしれないが、その野心は当時としては刺激的だった。活動家として、またオキュパイ運動社会正義運動リーダーとしてのデイヴィッド・グレーバー活動は異例であり、模範的であった。LSE人類学部門の同僚たちからの彼への尊敬愛情は、そのことを物語っている。そして、彼の心は常に虐げられた人々とともにあった。

しかし、グレバーが善人であり、つい最近この世を去ったばかりであったからこそ、多くの人々にとって『万物黎明』が、今後長い間、不平等起源に関する理解の枠組みとなってしま危険性がある。

本書の裏表紙には、レベッカ・ソルニットパンカジ・ミシュラ、ノーム・チョムスキーロビン・D・G・ケリーといった、著名で立派な思想家たちから賞賛言葉掲載されている。ケリーはその代表的な例として、「グレーバーとウェングローは、私がこれまで世界歴史について考えてきたことを、事実上すべて覆した。この30年間で読んだ本の中で最も深遠でエキサイティングな本だ」。

この本は最近マスコミでかなり注目されているが、このような賞賛一般的見方になったら残念である

人類進化歴史における不平等起源という問題は、私たちがどのように世界を変えようとするかという点で、非常に重要であるしかし、グレイバーとウェングローは平等階級に目を向けることなく変化を求め、環境生態系説明を敵視している。これらの欠点保守的意味合いを持つ。

では、ここから。これは膨大な本の、乱暴部分的書評である私たちは、グレバー知的議論の切り口を愛し、得意としていたという知識自分自身を慰める。

ジレンマ

この本の最後段落、525-526ページで、グレーバーとウェングローは自分たち立場を明確に示している。彼らはこう書いている、

例えば、他のあらゆる点で厳密な研究が、人間社会には何らかの「原型」があり、その性質基本的に善か悪かであり、不平等政治意識存在する以前の時代があり、このすべてを変えるために何かが起こり、「文明」と「複雑さ」は常に人間自由と引き換えにもたらされ、参加型民主主義は小集団では自然であるが、都市国家のようなものまでスケールアップする可能性はない、という未検証仮定から始まる場合

私たちは今、神話を目の前にしている」

まり神話を打ち砕く者たちは、人間社会の原型は存在しないこと、不平等政治意識が生まれる前の時代存在しないこと、事態を変えるようなことは何も起こらなかったこと、文明や複雑さが人間自由制限することはないこと、参加型民主主義都市国家の一部として実践可能であることなど、正反対のことを言っているのだ。

このような断定的な声明は、非常に大胆に述べられ、新しい人類史を書いたという彼らの主張を魅力的なものにしている。しかし、2つのつまずきがある。

第一に、彼らの主張そのものが、彼ら自身政治プロジェクト対立している。第二に、証拠が彼らが言おうとしていることにそぐわない。

続き→https://anond.hatelabo.jp/20230926143527

2023-09-19

戦時中動物園動物たちが殺されたのは有名だけど

かわいそうな象があるし、ドラえもんでもやってたし、動物園悲劇は有名だけど、一般家庭のペットたちも殺されていたのは全然知られてないよね。

やっぱ軍用犬にするとか騙されて連れて行かれたから、自分で殺さなければならなかった動物園ほどの悲劇性は無いと判断されたのだろうか。

結構大規模なペット殺戮だけど作品などに全く残ってないのを見ると、犬猫ウサギの命は軽いな。

2023-09-12

開始5分以内に面白くなって、そのまま最後まで面白く見ることのでき

映画

知らんかのお?

できれば殺戮と流血控えめのがええのお

追記

グレイテストショーマン

セッション

推薦ありがたい

前に見ましたぞたしかにそうじゃこういうのじゃ

こうういうのをもっと知りたいのお

2023-09-06

anond:20230906111653

土地の奪還なり思想拡散なりの何らかの実利を目当てにせず「嫌いな奴を殺してスッキリさっぱり」が目的純粋な恨みのみによる犯行なら

民族宗教的理由による殺戮でもテロではなく単なる虐殺だと思う

2023-09-02

anond:20230902205122

あれってリベラル的にはどうなんだろ?

さすがに他人殺戮しまくるのは、いくら丁種不合格でもメンタル面の責任能力がある限りNGという判断になるんだろうか

2023-08-29

anond:20230829225115

激しい戦闘を行っている戦場←→平和な「銃後」社会

・・・ギャップPTSDあるいはシェルショック、ランボーのような状態を際立たせるわけだが、戦国時代だと戦場生活殺戮哲学ほとんど一体化してて際立たないのかもしれない

でも熊谷直実の話とかそれっぽいのはちょくちょくあるね

2023-08-18

なぜ米ワーナー原爆バービーについてまともに謝罪してくれないのか

みなさんお久しぶりです。

ちょっと出遅れた感ありますが、欧米友達に例の原爆バービーについて聞いてみました。

増田の出した結論から先に言うと、

・この騒動が浮き彫りにしたのは「日本への原爆投下に対するアメリカでの認識」というよりは、「原爆という存在についてのアメリカでの認識」だった

ポスター製作者もバービー公式日本への原爆投下を肯定したつもりはなかっただろう

・米ワーナーは具体的な謝罪をすることが立場上できない。とても同情する

です。

*****

ご存じの方が多いでしょうが欧米といってもヨーロッパアメリカでは様相が違います

広島長崎原爆投下に対するヨーロッパ姿勢日本と近いです。

残虐な民間人殺戮で、終戦を早める効果もなかった(投下前にすでに終わりかけ)ので無駄だったという認識のようです。

原爆バービーファンアートへの広報コメントについても日本と同じように嫌がられているようでした。

彼らの一人は、「日本人はバービー広報よりむしろ映画オッペンハイマーに怒っているのだと思っていた」と言っていて驚きました。

曰く、「映画オッペンハイマーは真面目なドキュメンタリーじゃなくて商業ハリウッド映画だ。忌まわしい行為ネタ映画を作って金儲けしているのがすごく嫌」ということです。

増田は「映画オッペンハイマー原爆投下を反省してるような内容らしいので日本ではむしろ喜んでいる意見を多く見る」と答えましたが納得していないようでした。

そもそもヨーロッパからすれば他人アメリカを頑張って擁護する動機がないのだろう、と増田は思いました。


さて、アメリカ友達数人にも聞きました。

もちろん増田が親しく付き合うような人間はその時点で偏っていて、外国に住む人間の適切な標本とはいえません。

彼らと知り合ったのは日本アニメゲーム親和性が高いコミュニティで、増田日本であることを特に隠していません。

日本人・アジア人をあからさまに見下してる人はそれなりにいるでしょうが、彼らは増田に親しく話しかけることがないわけです。これはアメリカ友達でもヨーロッパ友達でも同じことです。

アメリカ友達にも、日本への原爆投下が正しかったと言う人はいませんでした。

しかしそれでもアメリカ友達原爆バービーの捉え方は日本ヨーロッパとは異なり肯定的でした。

彼らに、「バービーオッペンハイマー広島長崎の爆心地で笑っているか日本人は怒ってる人が多い」と言うと動揺していて、強く否定されました。あれは広島長崎ではないというのです。

https://pbs.twimg.com/media/F2TDXMBb0AA8Ar9.jpg:medium

彼らの一人は「椰子の木が描いてあるでしょう、ここはバービーランドだ」と教えてくれました。

言われてみれば椰子ですね。

要するにあの爆発は原子力平和利用で作った賑やかしなのです。お祝いに火薬クラッカーを鳴らすのと同じように。

納得できない人が多いと思いますしか増田は納得しました。

現在日本での原爆イメージのうち99%は広島長崎が占めていますしかし、アメリカではそうではないのです。

アメリカからすると、この騒動オッペンハイマーバービーランドに落とした爆弾になぜか日本人が怒っている構造なのです。

もしこれがM69焼夷弾だったら増田はこのような考え方を認めないでしょう。M96焼夷弾はもともと日本の民家を焼くために作られたもので、バービーランドに落とされているか日本民間人虐殺とは関係ないなどというのは通りません。

しか原爆そもそも日本に落とすために作られたわけではありません。

アメリカにしてみれば、日本への原爆投下とは原爆開発の長い歴史とややこしい経緯、いくつもの国による20回ほどの使用とそれによる人的被害、のなかの1ページにすぎないのです。

日本でも、日本への原爆投下については批判していても原爆開発自体については

("It's going to be a summer to remember"にしても、単に夏公開だから言っているだけです。核の使用はどの季節にも行われていて、夏と特に関連付いてはいません。強いて言うならオッペンハイマーが自ら関わった史上初の核実験トリニティ実験ではないでしょうか。アメリカが使ってアメリカで爆発したトリニティ実験7月16日に行われました。)

銃を手にして笑うポスターに銃で以って追い立てられたアメリカ先住民末裔が抗議したとしても、きっとアメリカで広く受け入れられはしないでしょう。

*****

ワーナーバービー監督が具体的な釈明をしないのは、それとは違う意味でも仕方のないことだと思っています

ポスターは外部の人間が作ったファンアートなので、ワーナーがその内容に触れたコメントを出すのは難しいです。

日本の爆心地で笑ってるイラストいいねしてごめんなさい」などと言ってしまうとポスターを描いた人が仰天するでしょう。ワーナー日本謝罪するために部外者を…それも日本のことは描いてないと思われる部外者を生贄に捧げることはできません。

日本で亡くなった人々とは無関係バービーランドイラストいいねしてごめんなさい」では意味不明で、きっと火に油を注ぎます

しかし「原爆肯定的に描いている時点で他の要素には関わりなく日本への侮辱だった、ごめんなさい」とはなかなか言えないでしょう。

核爆弾によって被害を受けたのは日本だけではありません。もしも「ニューメキシコ州に住んでてトリニティ核実験被曝した人の遺族だけど取り下げないでほしい」とか「近隣国核兵器に怯える住人だけど私たちにも謝罪してほしい」とか言われたら収拾がつきません。

そもそも外部の人の作品について「これは日本被害を描いてる」「これはバービーランドを描いてる」「このイラスト原爆肯定的」などと解釈して決めつけた声明を出すだけで大問題です。 

皆さんはこの決めつけを抜きに具体的な謝罪文を作ることができますか? 増田はできません。

(もしも原爆バービーポスターを作ったのがワーナー側であったなら、「日本の爆心地で笑ってるイラストを出してごめんなさい」と芯を食った謝罪をする選択肢はありました。

ただそれをやってしまうとプリティオールフレンズ大正ロマンやヒロアカ丸太類似案件になるのでアメリカバービーファンからヘイトを買ったと思います。)

というわけで、米ワーナー監督は八方塞がりで何を言っても問題が生まれる状況でした。





……いいえ、正答はありますね。

アメリカ日本原爆を落としたことは間違いだった」とだけ言えばきっとほとんどの人が許したでしょう。

2023-08-03

風化させてはいけない季節が今年もやってきた

日本人:我々は原爆が落とされたことを悲しんでいます、あまりにも非人道的殺戮兵器です

世論銀行:だから何?それが戦争

日本人:このうえない不幸にあった国には同情すべきだ(同調圧力

世論銀行もっと不幸な国はたくさんある

日本人日本が一番不幸なの!

世論銀行:同情期待するバカ政治家がいるのが不幸だ 落とされ損だから

anond:20230803120242

2023-08-01

オッペンハイマーバービーミームについて個人的な考え

マンハッタン計画原爆製造に関わった研究者を描く「オッペンハイマー」とバービー人形の実写ハリウッド映画であるバービー」が同日公開されることとなり、

これを知った人々により、オッペンハイマーバービーを演じた役者コラボさせた「Barbenheimer」というミームが生まれた(本記事ネタバレはありません)。

原爆キノコ雲を背景にバービー笑顔で写るミームや、ピンク色のキノコ雲のミーム投稿されて話題になると米国バービー映画公式Xアカウントが反応した。

この動きは瞬く間に日本人の視界に入ることとなり、Xでは「広島長崎原爆投下に対する配慮がない」「ミームに対して公式が触れること自体不適切

9.11ミームを作って何を思うか問いたい」など批判が巻き起こる事態となった。騒ぎからまもなく、バービー日本公式Xアカウント謝罪した上で、

ネットミームに触れた米国本家対応遺憾の意を表明した。

どのミームも明らかに、全く異なるジャンル映画が同日公開されることを揶揄した内容だった。そこに「広島」や「長崎」というキーワードはなかったし、

原爆によって失われた命を揶揄する表現もなかった。(「原爆キノコ雲を背景に半分骨になったバービー笑顔で佇んでいる」というような画像があったとしたら、

それは初めて原爆投下によって被害を受けた人たちを揶揄するミーム認識して差し支えなかっただろう)

それにも関わらず、過剰な批判をしているXアカウントには違和感があった。特に9.11ミームを作って何を思うか問いたい」といった批判は、Barbenheimerよりも明らかに攻撃的なミームを作ろうとする姿勢だった。

米国インターネットRedditや4chといった掲示板からまれネットミームは、そもそも高尚な文化ではない。「フェアユース」を拡大解釈して自由気ままに著作権コンテンツ面白おかしく改変して投稿する文化だ。

著作権肖像権どころか、人権配慮そもそも存在していない。面白事象キーワード画像であれば、ルール存在しない。面白ければすべてよしだ。まともな人間ならミームに触れることすら避けたほうがよいレベルだ。

日本でたとえると「淫夢語録」やそれから派生したコンテンツ全般が該当するだろう)

にも関わらず、「広島長崎への配慮が足りていないミームを作る米国人の原爆に対する知識はこんなもんか」といった批判や「歴史的過去から振り返ると不適当だ」という批判が繰り返された。

これらはナンセンスだ。ネットミームはそういうものなのであり、誰にも伝わらない批判だ。「ナンセンス?いや、そんなネットミームをやるなよ」と感じるのも自然ではある。

だが、米国インターネットにおける一つの文化から、Xにいる少数の日本人がそう考えたとしても消え失せることはないのだ。

一連のミームを見て批判した人たちが感じた苦しみや悲しみは本物だったかもしれない。だが、もう少し、ネットミーム作成者が何をどこまで考えて作っているのか、

考えを馳せてみてもよかったのではないだろうか。またすでにバービー公式アカウント謝罪しているし、これ以上拳を振り上げ続けることは、誰のためにもならないだろう。

そして今回のケースでは、戦争善悪二元論に基づいて批判を展開していたケースが多いのも印象的だった。原爆投下被害を受けた日本が、米国側の民間人大量殺戮批判する「善」であり、

原爆投下した米国「悪」を前提としてミーム批判しているように感じられた。視点を変えれば、日本軍の侵略行為を止められた原爆は「善」であり、民間人犠牲も厭わず防衛戦争を繰り返した

日本軍を「悪」という視点をもとに賛同したり批判したりすることもできるだろう。またこの単純な善悪二元論に基づけば、奇襲攻撃をかけた真珠湾の戦いは明らかに日本側が「悪」であり、

米国側は奇襲攻撃批判する「善」に当たる。中国韓国など東南アジア諸国日本軍が起こしたことは大局的には「善」だったのかもしれないが、被害を受けた人、家族を失った人から見れば「悪」である

では、沖縄本土での総力戦は誰にとっての「善」で、誰にとっての「悪」だったのか? 枚挙にいとまがないが、そもそも戦争において起きた事象をこうした単純な善悪二元論評価し、

それに基づいた姿勢批判するのは問題だと感じた。「勝てば官軍負ければ賊軍」の精神のものだ。敗戦を経て学んだのは、極端な善悪二元論が罪もない人々や、日本軍兵士の犠牲を増やしたことではなかったのか。

ミーム賛同したり批判したりする人たちは、原爆製造に関わったドイツ人オッペンハイマーを「善」あるいは「悪」のどちらで見るのだろうか。

太平洋戦争を起こした日本という当事国に住んでいるのにも関わらず戦争歴史を「善」と「悪」しか見られない人が増えたのだなと残念に思った。

2023-07-28

anond:20230728061339

ブコメの「はてな世間ミニチュアである必要は感じない。」って最強すぎね?

はてながNaziもびっくりの人種差別してても「はてな世間ミニチュアである必要は感じない。」って言えてしまう。

オウムもびっくりの大量殺戮カルト宗教団体だとしても「はてな世間ミニチュアである必要は感じない。」って言えてしまう。

はてなブコメが原因で殺人事件が起きても「はてな世間ミニチュアである必要は感じない。」って言えてしまう。

……最強の言い訳すぎて何の価値もない言い訳だ。単なる思考停止ワードだ。

スターつけてる奴らも本当に大丈夫か?

2023-07-26

殺戮にいたる病は、トリックがどうとかよりも、エロ描写性癖に刺さるかどうかがポイントだと思う

anond:20230725231257

おもしろミステリとは何か」を語るなら、まず「ミステリとは何か」を定義する必要がある。私は以下のように定義をしている。

 

 

倒叙ミステリ」のように犯人側が殺人を犯す心理を描いていく作品もあるのだが、本エントリではとりあえず上記定義を厳密に適用し、倒叙ものミステリではないとする。また東野圭吾容疑者Xの献身』のように、犯人側と探偵側の視点が入り混じり、その構造自体が読者へのサプライズになるような高等テクニックを用いた小説もあるのだが、こういうものも一旦ミステリではないとする(古いミステリファンならご存知だろうが、実際に『容疑者Xの献身』が本格ミステリなのか否かで、大議論が起きましたな)。

 

面白いミステリとは何か

ミステリとは〈謎を追う構造を持つ物語である。その謎には、大きく分けて二種類がある。〈人間の謎〉と〈トリックの謎〉だ。

ブコメでも出ているが北村薫の「私」シリーズ典型的な前者で、日常の中で発生する何らかの謎を解いていくと、その謎に関わった人間ドラマに突き当たるという構造を持つ(ざっくりと説明しているので、多くの例外を切り落としている)。ストーリーミステリ構造が使われていて、サプライズも用意されているものの、最終的には人間ドラマを描くことが主眼の小説と考えていい。

翻って「トリックの謎」というのはいわゆる〈本格ミステリ〉と呼ばれるジャンルで、絶対不可能方法殺人などが行われ、犯行に使われたトリック自体面白さで読ませるものと考えればよい。綾辻行人十角館の殺人』はもろにこちらに当てはまり、実際にトリック自体が斬新で衝撃があったため、名作としていまに至るまで読みつがれている。

ミステリを巡ってしばしば問題になるのが〈人間が描けていない〉という件だ。平たく言うと、トリック小説人間ドラマとの相性が悪いのだ。人を殺すならば夜道で後ろから刺せばいいだけで、わざわざ密室を作ってその中に閉じ込めたり、アリバイトリックを仕掛けて警察を欺いたり、クローズドサークルの中で大量殺人チャレンジしたりなど、コスパの悪い行動を取る必要はない(実際に、現実世界本格ミステリのような事件存在しない)。トリック小説としての面白さを作り込めば作り込むほど「こんなことをする人間がいるわけないやん」という問題が浮かび上がり、リアル人間ドラマからは遠ざかる。これは構造的に仕方のない問題であり、謎解きミステリ文学賞レースで弱い理由もここにある。

増田は〈トリックの謎〉に特化したミステリに対し〈キャラクター描写ストーリー偏重〉する読みかたをしており、こう読まれるといかに名作といえどつらいものがある。アダルトビデオを見て「ストーリーがめちゃくちゃじゃないか」と言っているようなもので、〈トリックの謎〉系の小説を読む際はモードを変えなければならない(とはいえ十角館の殺人』が小説として稚拙すぎるというのは私も同意するところで、いかトリックが斬新であろうともこんなもん評価できるかという増田の主張は、理解できる面もある)。

まとめると、ミステリには二つのタイプがあり、それぞれ別の軸で評価しなければならないということだ。〈人間の謎〉を描くタイプミステリでは、ミステリとしての驚き + 最終的に描かれる人間ドラマの深度が評価ポイントとなり、〈トリックの謎〉を描くタイプミステリでは、ミステリとしての驚き + トリック面白さが評価ポイントとなる。「面白いミステリ」とは、その作品が属するジャンルで高いポイントを得たものといえるだろう。両者をごちゃまぜにして測るべきでない物差しで測ってしまうと、価値を見誤る。

殺戮に至る病』は読んだのが昔なので覚えていないのだが、構造的にはサイコサスペンス + ラストに驚きがあるという作品だったと思うので、ここではミステリとしては扱わない。

上記2作はミステリとして何が優れていたのか

上述の通り。

自分ミステリを楽しむには何に着眼すべきなのか

キャラクター描写ストーリー偏重〉するのであれば、〈人間の謎〉を主眼に置いた作品を読むのがよいかと思う。とはいえ十角館の殺人』以降、綾辻行人はぐんぐん小説が上手くなった人なので、例えば代表作『時計館の殺人』なんかだと、あくまトリック小説ではあるのだが、小説としてのエグみは『十角館』よりもだいぶマイルドになっており増田も楽しめるかもしれない。

おすすめ作品

米澤穂信『王とサーカス

米澤穂信ミステリ構造を使いつつ、それを深みのある人間ドラマと融合させていくことに長年取り組んでいる人で、『王とサーカス』は代表作のひとつでもある。2001年カトマンズで起きたとある政変テーマとなっているが、殺人事件の謎を主人公女性記者が追っていくにつれ、〈報じるとはなにか〉という現代的なテーマが浮き彫りになる。磨き上げられた体温の低い文体も素晴らしく、読んでいる最中カトマンズの街を旅している気分になる。

島田荘司『奇想、天を動かす』

人間の謎〉と〈トリックの謎〉は相反するというようなことを書いてきたが、それをムリクリ融合する試みも過去何度も行われており、島田荘司はそれを最高レベルで達成した作家のひとりである。『奇想、天を動かす』では作中で大トリックが使われているものの単なるトリック小説ではなく、読むにつれ戦後日本という巨大なテーマが立ち上がってくる。

連城三紀彦『宵待草夜情』

連城三紀彦は〈人間の謎〉を描くことに主眼を置くタイプミステリ作家で、吉行淳之介を思わせる優れた文体をもっているのだが、そういった文芸調の作品にやけにハイコンテクストで作り込んだミステリ様式を持ち込むあたりがユニーク作家である。『宵待草夜情』はいずれも重厚人間ドラマが描かれつつ、そこに作り込まれミステリの要素が投入されていて大変面白い最高傑作と呼ばれる「花虐の賦」も収録されている。

anond:20230725231257

謎解き

複雑なトリックを解いたときパズル的な達成感、なぜその人がそんなことをするのか知りたいという知的好奇心まさかそんなことまでやってくるとはという「驚き」そのものに感じる面白さ。

キャラ

事件」という状況では突飛なキャラクターを活躍させやすい。奇矯探偵天才的な犯罪者、狂った殺人鬼、華麗なる怪盗など、ミステリには多くのキャラ類型がある。また極限状態における人間心理(恨み・怒り・恐れ…)も描きやすい。

雰囲気

絶海の孤島、不気味な村、からくり屋敷見立て殺人ダイイングメッセージなど、ミステリにはさまざまな定番の道具立てがあり、怪奇的であったり衒学的であったりと独自雰囲気をまとっている。

構成

ミステリには「事件発生→調査解決」という分かりやす構成があり、これは作品をつくるうえで強力なフレームワークになる。「本質的ジャンル青春ものやバトルものだが、形式的ミステリ構成を借りている」という作品も多い。

いずれを重視するかで作品雰囲気はがらりと変わる。島田荘司綾辻行人のようないわゆる本格ミステリは「謎解き」に奉仕するし、森博嗣京極夏彦あたりは衒学的な「雰囲気」でゴリ押してくる。西尾維新戯言シリーズお約束程度に殺人事件が起きるだけの奇妙奇天烈な「キャラ」のバトルものに移行していったし、米澤穂信日常ミステリなどは「構成」としてはミステリでも青春小説としての側面が大きい。

「まずは『十角館の殺人』とか『殺戮に至る病』読め」とか言ってくるような人はおそらく「謎解き」の信奉者なので、「論理が端正でトリックに驚きがある」というだけでその作品を高く評価する。極論すれば作品を「物語」ではなく「問題」として評価しているのであるが、あくまでそれはミステリ派閥ひとつにすぎないので、必要以上にその視点に囚われないことが大切である現代社会に生きてフィクションに触れているなら、どこかでミステリ的な要素は摂取しているはずだし、その要素を面白く感じているはずなので、「ミステリ面白さを理解できない」などと心配する必要はない。

2023-07-25

逆に聞くが「おもしろミステリ」って何?

https://anond.hatelabo.jp/20230725215629

これ書いてる増田ミステリ全然読まないのね。で、知人から「まずは『十角館の殺人』とか『殺戮に至る病』読め」って言われて読んだのよ。

正直言うがこの2つ面白いか? キャラクター観が激古くて読むに堪えないって感想がかなりでかい

もちろん、大ネタトリックはそこそこ驚いたので悪くはなかった。でもそれにしたって描写がかなり厳しいと思っちゃったんだよ。

まあ本音を言えばタイトルアオリよ。自分がどうやら小説を読むときキャラクター描写ストーリー偏重しすぎるきらいがあるので、例にあげた2つのおもしろさがわからないのは当たり前というか、どちらもそういうのを狙ってる作品じゃないよね。だからおもしろく思えないのは単にnot for meってのはわかる。

でもなお思っちゃうのはさ、世間的になんであんなにこの2作品が褒められてるのかが逆にわかんなかったんだよ。

で、逆張りでもなんでもなく知りたいのよ。ミステリファン的に

この辺でアドバイスあったら教えてくれないか? 世間的に褒められてる作品理解できないの、多分自分のレセプターが歪んでる可能性があるのでラーニングしたいんすよ。でもミステリに関する知識マジでいからとっかかりがなくてすごく困ってる。

追記

めっちゃコメントきてるありがとう!めちゃくちゃたくさん反応もらって追いきれてないけどすげえ助かる!整理するんで少し待ってくれ!

追記2

いきなり訂正なんだけど俺めっちゃミステリ読んでたわ! みんなが挙げてくれてた作品だとこんな感じだわ!

でも上に挙げた奴あんまりミステリミステリって気持ちで読んでなかったわ!

最初書かなかった事情を書くとさ、こないだたまたま見かけたおすすめミステリ100冊みたいな文章の冒頭に「『十角館の殺人』読んでないならまず読め。こんな文章読んでる場合じゃないんよ」って書かれてたから『十角館の殺人』読んだらピンと来なくて困ってたんだよ。「ミステリとは一体なんなんだ……?」みたいな気持ちですよ。でも全然読んでた! ごめん! 俺が間違ってた!

これはみんなが色々教えてくれて少しわかったと思う。そもそも本格ミステリ」と「新本格ミステリ」というジャンルの間に「社会派ミステリ」ってのがあったんだな。その反動新本格が出てきた。なんか「『本格って単語がついてるミステリ』がわからないならミステリのことがわかってない」みたいな気持ちになってたけどそんなことなかったんだな……。

十角館の殺人とかも、描写がちょい厳しいなってのも時代的なこと考えたら理解はできる。こないだヤマシタトモコの古い作品読んだら「ホモ」って言葉連呼されまくってて「マジで?」ってなったの思い出した。10年程度で感覚全然かわるし30年あれば言わずもがななんだよな。

いやさ「本格ミステリ」とか言われてる作品がピンとこなかったらちょいビビっちゃったんですよ。だって「本格」がわかんないなら「ミステリ」って何? って感じじゃん? でもあんまり気にしなくてよさそうだな。いろいろなミステリがあっていい! そういうことか!

自分が好きなSFとかが「SFとは認めん!」みたいなこと言ってる作家多かった経験からすげえジャンルに対して身構えていたんだけど、当たり前だがいろいろな楽しみ方があるんだな……。ありがとう。そこマジでわかってなかった。ミステリファンは全員「本格ミステリわからんやつはミステリことなんもわかってない」くらいに白眼視されると思ってた(冗談じゃなく本気で思ってた)。これは俺の偏見だったわ。本当にすまん。

どうやら世間的には日常ミステリとかキャラが経ってる新本格とかたくさんあるっぽい。みんなが面白いって言ってくれた作品追っかけてみる。ありがとう!!!

とりあえずみんなが言及してくれたレコメンド列挙した。

多いわ!!!

lady_joker 100文字では書けないのでこっちに書いた。推敲していないので、チビを迎えに行ってから直すかも https://anond.hatelabo.jp/20230726161801

fushigishiatsu 増田友達になりたい、という文章を書きました。https://twitter.com/3216/status/1684044848628916224

フレンド!!!

あと面白かったのがこの方のブコメ

bokmal 子供の頃親の本棚エラリー・クイーンを読んだらおもしろすぎて、小遣いで古本買い集めたけど、大人になってから読むと「おもしろいけどそこまでか…?」てなった。子供ゲームブックと小説区別しないしなー。

気のせいじゃなければエラリークイーン挙げたのこの方だけ?

2023-07-17

anond:20230716095337

宝くじは、各売り場の代表が地下闘技場で殺戮トーナメントを闘って、優勝した売り場から当たりが出るルールから、当たりくじが多く出てる売り場は、当たる可能性高いぞ。

2023-07-13

anond:20230713193927

テレビニュースだとなぜ殺されたのかは言わないからな。

殺戮者の考えを広めないため。ってのは解るが。

だけどよ。インターネット魑魅魍魎に何言ってもムダだぜ。

殴り殺しておいて責められたら、自殺して殴るのをやめると自殺が増えるから殴り続けるって言ってる。

奴ら今では人殺しの顔をして人を殺すようになったってワケ。

2023-07-06

[]2023春アニメ見たざっくり感想

書くタイミング忘れたままクール終わってしまった、見てないのもそこそこ

一覧、あらすじはアニメイトサイトが便利(https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5228

前期で面白かったのはツルネ、ツンデレ悪役令嬢、異世界放浪メシ、便利屋斉藤、ロボコもののがたり

感想には偏りが強い

欠けてる部分は見次第追記しま



青のオーケストラ

かなりEテレ

話のスピードは正直遅い、CG演奏ちゃんとしてる

インストリー進めて欲しいのに先にサブキャラ1話消費しちゃうの謎



江戸前エルフ

日常系で徹底したゆるさ

エルフ始め各キャラの声が合ってて入り込める

江戸の小話と現代日常系小ネタの往復、ストレスなく見れて完走



推しの子

1話で合う合わない判断できるのが良い

面白いから力入れてるのわかるけどクオリティ上げすぎて総集編入っちゃった

アニメとしてはきっちり面白い、2期も楽しみ



おとなりに銀河

原作既読なんだけどこんなに抑揚ない話だっけ…

具体的に何が悪いってわけじゃないんだけど飽きてしま離脱

絵も原作に沿ってるし日常系みたいなテンポ問題かも



カワイスギクライシス

ダークホースでかなり楽しめた

1人ボケ&ツッコミでどんどん展開してく

春期でギャグ見たいって言われたらこれ勧める



機動戦士ガンダム 水星魔女 Season2

こんなに毎週盛り上がったガンダムいつぶりなんだろう



君は放課後インソムニア

メイン2人軸の青春天体部活+悩み抱えてる系

目新しさはないけど王道で良い

実写映画化も同時にやってるしコストかかって安定していたクオリティ



くまクマベアーぱーんち!

クオリティキー

これでいいんだよ



この素晴らしい世界に爆焔を!

このすばのキャストとしてのめぐみん面白かったけど単独微妙

もっと面白くなるかと思ったがキャラ集落特性上飽きが来た

クオリティは悪くないんだけどやっぱいつものメンバーいてこそ



地獄

序盤はジャンプらしくない殺戮系かと思ったがどんどんいつものジャンプ感に

敵のキャラデザも慣れると概ね同じ雰囲気、展開もジャンプ王道

かいとこを気にし始めると集中できない設定



スキップローファー

今期オススメ

青春学校生活なんだけど出てくるキャラ自然現実的な悪意、ネガティヴ感情あるのがいい

主人公にそれが向くこともあるし能天気だけでいられないんだけどそっから立ち直るのが丁寧

絵も曲もアニメ化して大成功だと思う



天国大魔境

最初面白くなりそう!と思ってた

最後投げっぱなしで終わった

原作読み続けてるファンならいいけど約ネバかよって



BIRDIE WING -Golf Girls’ Story- Season2

王道スポーツ結構楽しめた

同じ絵多用しすぎかとも思ったけど全体的に高コストじゃないからこんなもんかな



僕の心のヤバイやつ

アニメ成功なのだろうか?なんか思ってたのと違った

原作の序盤がちょっとスローなのはわかってるつもりだけど原作の方が先が気になった

個人的には声もこれか?と、原作者絡んでるんだからこれなんだろうけど



マイホームヒーロー

今期唯一?のサスペンスもの

全体的にローコストだけど展開バンバン進んで飽きなかった

原作まだ続いてるからいい落とし所だったか

ところどころサスケかよとは思ったけど本筋は面白



山田くんとLv999の恋をする

コメディ部分と少女漫画原作らしい恋愛バランスが素晴らしい

あかねっちいい子すぎる

原作のいいところをさらに活かしたアニメでとても良い



私の百合お仕事です!

原作全部持ってるんだけどこの作品のどこが良かったのかわからなくなってしまった

序盤のギスギスと重々しさ、漫画じゃあんまり気にならなかったカフェの客が画面内にいると冷めてしま

絵柄も思ってたより個性的な味付け

原作面白かったはずなんだけどアニメしたことで削ってた生々しさが表に出てきてしまった



2023-06-25

anond:20230625110312

子供心に、原爆を落としてくれて「ありがとう」って思ったのかな。

日本先制攻撃侵略したのが元凶から、大量殺戮も仕方ない、むしろありがとう、と。

個人的には深く腹を立てて憤りたいけど、なぜか意味不明ファイトが湧いてこない。

アメリカ人選択否定する気持ちが湧き上がらない。

考えると、なぜか脱力してしまうわ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん