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はてなキーワード: 利潤最大化とは

2024-11-07

anond:20241107115753

ご指摘ありがとうございますAI以下の知識しかないあなたに言われるとは、心外です。

しかし、数理モデル現実理解するための有用ツールの一つであり、適切に使用すれば洞察を得ることができます。以下、より現実に即した形で数理的な反論を試みます

1. 地方過疎化シャッター商店街問題

複雑系理論を用いて説明します。都市の活力を表す指標 V を以下のように定義します:

V = f(P, E, I, S, G)

ここで、P は人口、E は雇用機会、I はインフラ整備度、S は社会サービス、G は行政政策効果を表します。各要素は相互に影響し合い、非線形的な関係を持ちます

dV/dt = α(V) * V - β(V)

α(V) は成長率、β(V) は衰退率を表し、V の関数となります。この微分方程式は、ある閾値を下回ると急激な衰退が起こる可能性を示唆します。

例えば、RESAS地域経済分析システム)のデータを用いて、南丹市の事例を分析すると、地域経済循環率が93.4%という高い値を示しています

2. 企業内部留保問題

行動経済学の知見を取り入れ、経営者意思決定モデルを以下のように拡張します:

U(π, B) = w1 * π + w2 * B - λ * σ^2

ここで、U は経営者効用、π は企業利益、B は経営者私的便益、σ^2 はリスク、w1, w2 は重み付け係数、λ はリスク回避度を表します。

この関数形は、経営者短期利益私的便益を重視する可能性を示唆します。日本内部留保率が50%前後で推移していることは、この理論整合的です。

3. 労働市場の硬直性と非正規雇用の増加:

二重労働市場モデルを用いて説明します:

L = Lr + Ln

w = wr * Lr / L + wn * Ln / L

L は総労働力、Lr, Ln はそれぞれ正規非正規雇用者数、w は平均賃金wr, wn はそれぞれ正規非正規賃金を表します。

最低賃金制度により、wn ≥ wmin という制約があります。この制約下で企業利潤最大化を図ると、Ln / L が増加し、平均賃金 w が低下する可能性があります

 

これらのモデルは、問題構造理解し、政策立案の基礎となる洞察提供します。

例えば、地方創生には複合的なアプローチ必要であることや、企業ガバナンス改善内部留保問題解決重要であること、労働市場の二重構造解消が賃金問題改善につながる可能性があることなどが示唆されます

現実問題に取り組むには、これらの理論洞察実証データ、そして現場の声を総合的に考慮する必要があります

しかし現段階では、あなた程度の示した問題解決するにはミクロ経済学教科書程度の知識必須と言っていいでしょう。

anond:20241107114651

1. 地方過疎化シャッター商店街問題

集積の経済考慮したモデルを用いて説明します。都市生産関数を以下のように定義します:

Y = A * L^α * K^β * N^γ

ここで、Y は総生産、A は技術水準、L は労働投入、K は資本投入、N は都市人口規模を表します。α, β, γ はそれぞれの弾力性を示します。

γ > 0 の場合規模の経済が働きます人口 N が減少すると、総生産 Y は比例以上に減少し、一人当たり生産性も低下します。

臨界点 N* を下回ると、急激な経済活動の縮小が起こります

dY/dN = γ * A * L^α * K^β * N^(γ-1)

N < N* のとき、dY/dN が急激に大きくなり、小さな人口減少が大きな経済縮小をもたらします。

2. 企業内部留保問題

不確実性下での投資決定モデルを考えます企業の期待利潤関数を以下のように定義します:

E[π] = p * f(K) - r * K - C(I)

ここで、p は製品価格、f(K) は資本 K の生産関数、r は資本コスト、C(I) は投資 I のコスト関数です。

不確実性を導入するため、価格 p を確率変数とし、平均 μ、分散 σ^2 の正規分布に従うとします。

リスク回避的な企業効用関数を U(π) = -e^(-λπ) とすると(λ はリスク回避度)、企業最適化問題は:

max E[U(π)] = -E[e^(-λπ)]

この問題を解くと、最適投資量 I* は以下の条件を満たします:

f'(K) = r / p + λσ^2 * f(K) / 2

右辺第二項はリスクプレミアムを表し、不確実性 σ^2 が大きいほど、最適投資量 I* は小さくなります

3. 労働市場の硬直性と非正規雇用の増加

効率賃金モデルを用いて説明します。労働者の努力関数を e = e(w, u) とし、w は賃金、u は失業率します。

企業利潤最大化問題は:

max π = p * F(e * L) - w * L

一階条件より:

p * F'(e * L) * (∂e/∂w * L + e) = L

これを解くと、最適賃金 w* は市場清算賃金よりも高くなり、非自発的失業が発生します。

非正規雇用を導入するため、労働正規雇用 L_r と非正規雇用 L_n に分けます

max π = p * F(e_r * L_r + e_n * L_n) - w_r * L_r - w_n * L_n

ここで、e_r > e_n, w_r > w_n となります企業正規雇用非正規雇用バランスを調整することで、柔軟な雇用管理を行います

 

よって、ミクロ経済学教科書知識で完全に説明可能です。

2024-09-19

anond:20240919122024

久しぶりにちゃんとした増田を見た。これはその通りだね。

自社の利益のために、ゲーム文化の発展を阻害する、これは業界リーダー企業としてはあまりとって欲しい行動ではなかった。

まして資金潤沢な任天堂からパテントが無いと次の医薬品開発が出来なくなるような業界と違って、今後の開発が金銭的に困難というわけでもない。

しかし、著作権しかり、パテントがその経済から認められる範囲を超えて独占の不利益社会に生むようになっても、パテントを持つ企業利潤最大化の方を優先しようというのが昨今の潮流だから仕方ないとも言える。

2024-09-10

[] ミクロ経済学抽象化

1. 圏論アプローチによる消費者理論

1.1 基本設定
1.2 選好の表現
1.3 一般化された効用最大化問題

sup_{x ∈ U(X)} x subject to φ(x) ≤ w

ここで、φ: U(X) → ℝ は連続線形汎関数、w ∈ ℝ は初期富である

2. 微分位相幾何学アプローチによる生産理論

2.1 基本設定
2.2 一般化された利潤最大化問題

sup_{y ∈ T_p𝓜} ω(y)

2.3 生産対応特性化

生産対応を η: T*𝓜 → 2^{T𝓜} とし、以下の条件を満たす:

∀ω ∈ T*𝓜, η(ω) = {y ∈ T_p𝓜 : dω(y) = 0}

ここで、dω は ω の外微分である

3. 作用素代数アプローチによる一般均衡理論

3.1 経済定義

経済 ℰ をC*-代数 𝒜 上の作用素の組として定義

ℰ = ((ℋ_i, π_i, Ω_i)_{i ∈ I}, (T_j)_{j ∈ J})

ここで、

3.2 均衡の定義

状態 (ψ_i*)_{i ∈ I} と価格作用素 P ∈ 𝒜 が均衡であるとは、以下を満たすことを言う:

1. ∀i ∈ I, ψ_i* = arg max_{ψ ∈ ℋ_i} ⟨ψ, π_i(P)ψ⟩ subject to ⟨ψ, π_i(P)ψ⟩ ≤ ⟨Ω_i, π_i(P)Ω_i⟩ + ∑_{j ∈ J} θ_{ij} τ(PT_j)

2. ∀j ∈ J, T_j = arg max_{T ∈ 𝒜} τ(PT)

3. ∑_{i ∈ I} (ψ_i* - Ω_i) = ∑_{j ∈ J} T_j

ここで、τ は 𝒜 上のトレース、θ_{ij} は消費者 i の生産者 j に対する利潤シェアである

4. 非可換幾何学アプローチによる市場構造

4.1 スペクトル三つ組

市場構造を非可換幾何学の枠組みでモデル化:

(𝒜, ℋ, D)

ここで、

4.2 市場均衡の特性化

市場均衡を以下の作用素方程式特性化

[D, π(a)] = 0, ∀a ∈ 𝒜_{eq}

ここで、𝒜_{eq} ⊂ 𝒜 は均衡状態を表す部分代数、π は 𝒜 の ℋ 上の表現である

5. ホモトピー理論と均衡動学

均衡への収束過程ホモトピー理論を用いて分析

H: [0,1] × X → X

ここで、X は経済状態空間、H(0,x) = x_0(初期状態)、H(1,x) = x*(均衡状態である

均衡の安定性は、ホモトピー H の特異点構造と関連付けられる。

2024-08-26

[] 社会厚生の公理的定式化

基本設定

1. 経済主体の集合は E = {1, 2, ..., n} である

2. 財の集合は G = {1, 2, ..., m} である

3. 消費集合は Xᵢ ⊆ ℝᵐ₊ for i ∈ E である

4. 選好関係は ≽ᵢ on Xᵢ for i ∈ E である

5. 生産可能性集合は Y ⊆ ℝᵐ である

効用最大化問題

消費者 i の効用最大化問題は以下のようになる。

max{xᵢ∈Xᵢ} uᵢ(xᵢ) subject to p · xᵢ ≤ wᵢ

ここで、uᵢ: Xᵢ → ℝ は効用関数、p ∈ ℝᵐ₊ は価格ベクトル、wᵢ は初期賦存量である

利潤最大化問題

企業利潤最大化問題は以下のようになる。

max{y∈Y} p · y

一般均衡

一般均衡は以下の条件を満たす配分 (x*, y*) と価格ベクトル p* の組である

1. xᵢ* ∈ arg max{xᵢ∈Xᵢ} {uᵢ(xᵢ) : p* · xᵢ ≤ wᵢ} for all i ∈ E

2. y* ∈ arg max{y∈Y} p* · y

3. Σ{i∈E} xᵢ* = Σ{i∈E} wᵢ + y*

厚生経済学の基本定理
ホテリング補題

利潤関数を π(p, w) とすると、

∂π(p, w)/∂pⱼ = yⱼ(p, w)

ここで、yⱼ は財 j の供給関数である

生産者余剰の変化

価格変化による生産者余剰の変化は以下のようになる。

ΔPS = ∫{p₀}^{p₁} y(p, w) dp

公共経済学の定式化

社会厚生関数は W: ℝⁿ → ℝ である

政府問題は以下のようになる。

max{x,y,t} W(u₁(x₁), ..., uₙ(xₙ))

subject to:

1. Σ{i∈E} xᵢ = Σ{i∈E} wᵢ + y

2. y ∈ Y

3. xᵢ ∈ arg max{xᵢ∈Xᵢ} {uᵢ(xᵢ) : p · xᵢ ≤ wᵢ + tᵢ} for all i ∈ E

4. Σ{i∈E} tᵢ = 0 (予算均衡条件)

ここで、tᵢ は個人 i への移転支払いを表す。

2024-08-04

[] 厚生経済学の基本定理証明

厚生経済学の第1基本定理証明

定理:完全競争市場において、以下の条件下で競争均衡はパレート効率である

1. 消費者の選好が局所非飽和的

2. 全ての財の価格が正

証明

1. 経済を (X_i, Y_j, ω_i)_{i∈I, j∈J} と定義する。ここで、

- I は消費者の集合、J は企業の集合

- X_i ⊆ R^L は消費者 i の消費可能集合

- Y_j ⊆ R^L は企業 j の生産可能性集合

- ω_i ∈ R^L は消費者 i の初期保有

2. 競争均衡 (x*, y*, p*) を考える。ここで、

- x* = (x*_i)_{i∈I} は均衡消費配分

- y* = (y*_j)_{j∈J} は均衡生産計画

- p* ∈ R^L_++ は均衡価格ベクトル

3. 背理法を用いる。(x*, y*) がパレート効率的でないと仮定する。

4. すると、パレート優位な別の実行可能配分 (x', y') が存在する。つまり

∀i ∈ I, u_i(x'_i) ≥ u_i(x*_i) かつ ∃k ∈ I, u_k(x'_k) > u_k(x*_k)

5. 局所非飽和性により、∀i ∈ I, p* · x'_i ≥ p* · x*_i

さらに、k に対しては p* · x'_k > p* · x*_k

6. これらを合計すると:

Σ_{i∈I} p* · x'_i > Σ_{i∈I} p* · x*_i

7. 競争均衡の定義より、∀i ∈ I, p* · x*_i = p* · ω_i + Σ_{j∈J} θ_ij p* · y*_j

ここで、θ_ij は消費者 i の企業 j に対する利潤シェア

8. これを合計すると:

Σ_{i∈I} p* · x*_i = p* · Σ_{i∈I} ω_i + p* · Σ_{j∈J} y*_j

9. 企業利潤最大化より、∀j ∈ J, p* · y*_j ≥ p* · y'_j

10. これらを合計すると:

p* · Σ_{j∈J} y*_j ≥ p* · Σ_{j∈J} y'_j

11. 6, 8, 10 より:

p* · Σ_{i∈I} x'_i > p* · Σ_{i∈I} ω_i + p* · Σ_{j∈J} y'_j

12. これは (x', y') が実行可能であるという仮定矛盾する。

実行可能性は Σ_{i∈I} x'_i = Σ_{i∈I} ω_i + Σ_{j∈J} y'_j を意味するため。

よって、競争均衡はパレート効率的でなければならない。

厚生経済学の第2基本定理証明

定理:以下の条件下で、任意パレート効率的配分は適切な富の再分配を伴う競争均衡として実現可能である

1. 全ての消費者の選好が凸で連続

2. 全ての企業生産可能性集合が凸

3. 局所非飽和性

証明

1. パレート効率的配分 (x*, y*) を考える。

2. 集合 Z を以下のように定義する:

Z = {z ∈ R^L | z = Σ_{i∈I} (x_i - x*_i) - Σ_{j∈J} (y_j - y*_j),

∀i ∈ I, x_i ∈ X_i かつ u_i(x_i) ≥ u_i(x*_i),

∀j ∈ J, y_j ∈ Y_j}

3. Z の凸性を示す(省略:仮定1,2より導出可能)。

4. 0 ∉ int(Z) を示す:

もし 0 ∈ int(Z) ならば、(x*, y*) はパレート効率的でない。

5. 分離超平面定理適用

∃p* ∈ R^L \ {0}, ∀z ∈ Z, p* · z ≥ 0

6. p* > 0 を示す(局所非飽和性を用いる)。

7. 各消費者 i に対して、富 w_i = p* · x*_i を割り当てる。

8. 消費者効用最大化問題を考える:

max u_i(x_i) s.t. p* · x_i ≤ w_i

9. x*_i がこの問題の解であることを示す:

反証法を用いる。∃x'_i ∈ X_i s.t. u_i(x'_i) > u_i(x*_i) かつ p* · x'_i ≤ w_i と仮定

すると、z = x'_i - x*_i ∈ Z だが、p* · z < 0 となり、5に矛盾

10. 企業利潤最大化問題を考える:

max p* · y_j s.t. y_j ∈ Y_j

11. y*_j がこの問題の解であることを示す:

反証法を用いる。∃y'_j ∈ Y_j s.t. p* · y'_j > p* · y*_j と仮定

すると、z = y*_j - y'_j ∈ Z だが、p* · z < 0 となり、5に矛盾

12. 市場清算条件を確認

Σ_{i∈I} x*_i = Σ_{j∈J} y*_j + Σ_{i∈I} ω_i

これは (x*, y*) の実行可能から自動的に満たされる。

以上により、(x*, y*, p*) が競争均衡を構成することが示された。

2024-07-23

[] ミクロ経済学概要

1. 一般均衡モデル

経済を I 個の財・サービス、J 人の消費者、F 社の企業から成るとする。

1.1 消費者最適化問題

消費者 j ∈ {1, ..., J} の問題は以下のように定式化される:

 

max Uⱼ(xⱼ)

s.t. p · xⱼ ≤ wⱼ + Σ(f=1 to F) θⱼᶠπᶠ

 

ここで、

Uⱼ: 消費者 j の効用関数(強い単調性、強い凸性を仮定

xⱼ = (x₁ⱼ, ..., xᵢⱼ): 消費ベクトル

p = (p₁, ..., pᵢ): 価格ベクトル

wⱼ: 初期賦存

θⱼᶠ: 消費者 j の企業 f への所有権シェア

πᶠ: 企業 f の利潤

 

一階条件(Kuhn-Tucker条件):

∂Uⱼ/∂xᵢⱼ ≤ λⱼpᵢ, xᵢⱼ ≥ 0, xᵢⱼ(∂Uⱼ/∂xᵢⱼ - λⱼpᵢ) = 0 ∀i ∈ I

λⱼ(wⱼ + Σ(f=1 to F) θⱼᶠπᶠ - p · xⱼ) = 0, λⱼ ≥ 0

 

ここで、λⱼ はラグランジュ乗数。

1.2 企業最適化問題

企業 f ∈ {1, ..., F} の問題

 

max πᶠ = p · yᶠ

s.t. yᶠ ∈ Yᶠ

 

ここで、

yᶠ = (y₁ᶠ, ..., yᵢᶠ): 生産ベクトル(正は産出、負は投入)

Yᶠ: 企業 f の生産可能集合(閉凸集合と仮定

 

一階条件(利潤最大化条件):

p · y ≤ p · yᶠ ∀y ∈ Yᶠ

1.3 市場均衡条件

市場清算条件:

Σ(j=1 to J) xᵢⱼ = Σ(f=1 to F) yᵢᶠ + Σ(j=1 to J) wᵢⱼ ∀i ∈ I

 

ここで、wᵢⱼ は消費者 j の財 i の初期賦存量。

 

ワルラス法則

p · (Σ(j=1 to J) xⱼ - Σ(f=1 to F) yᶠ - Σ(j=1 to J) wⱼ) = 0

 

2. 一般均衡存在証明(概略)

1. 価格単体を定義:Δ = {p ∈ ℝ₊ᴵ | Σ(i=1 to I) pᵢ = 1}

2. 超過需要関数 z(p) を定義

3. z(p) の連続性を証明

4. 予算制約とワルラス法則より、p · z(p) = 0 ∀p ∈ Δ を示す

5. 境界条件:pᵢ → 0 ⇒ zᵢ(p) → +∞ を証明

6. Kakutani の不動点定理適用し、z(p*) = 0 となる p* ∈ Δ の存在を示す

3. パレート最適性の数学的特徴付け

社会的厚生関数 W = W(U₁(x₁), ..., Uⱼ(xⱼ)) を最大化する問題を考える:

 

max W(U₁(x₁), ..., Uⱼ(xⱼ))

s.t. Σ(j=1 to J) xⱼ = Σ(f=1 to F) yᶠ + Σ(j=1 to J) wⱼ

yᶠ ∈ Yᶠ ∀f ∈ F

 

一階条件:

W/∂Uⱼ · ∂Uⱼ/∂xᵢⱼ = μpᵢ ∀i ∈ I, ∀j ∈ J

p = ∇yᶠπᶠ(yᶠ) ∀f ∈ F

 

ここで、μ はラグランジュ乗数、∇yᶠπᶠ(yᶠ) は利潤関数の勾配ベクトル

 

これらの条件は、消費の効率性、生産効率性、そして消費と生産効率性を同時に表現している。

4. 厚生経済学の基本定理

第一基本定理:完全競争市場均衡はパレート最適である

証明には、均衡条件とパレート最適性の条件の同値性を示す。

 

第二基本定理任意パレート最適資源配分は、適切な初期賦存の再分配の下で、競争均衡として実現可能である

証明には、分離超平面定理を用いる。

2024-07-17

[] 5行で分かる忙しい人のためのミクロ経済学概要

ミクロ経済学は、一般には企業消費者という経済単位を考え、市場相互作用分析する。

分析方法として、1)最適化, 2)均衡分析 という方法を用いる。

企業行動のモデル化では、目的関数利潤最大化で、制約条件は技術市場である消費者行動では、目的関数効用であり、制約は予算である

経済の均衡とは、経済単位の行動全てが相容れるものであるとき分析ということである。均衡の分析は、不均衡状態分析よりもはるかに単純である

均衡状態限定し、さら最適化問題を解くときに、実行可能領域で行動を変えて目的さらに追求できる経済単位存在しない状態パレート最適性)の分析を行うことになる。

2024-04-01

[] ミクロの基礎

経済とは、オペレーションズ・リサーチ手法分析されることが多い。

まり消費者効用最大化、企業利潤最大化に基づいて行動する。

均衡分析では、財i=1,...,kが存在するもとでD_i(p) = S_i(p)を考える。

このとき消費者企業が何を最適化しようとしているのかがわかるだろう。

まり企業視点から見れば、どの財をどういう価格でどのくらい売ろうとしているのかによって。

消費者視点から見れば、どの財をどの価格でどのぐらい買おうとしているのかによって分析できる。

ここで「均衡」とは何かということについて、厚生経済学の基本定理では「パレート効率性」が焦点になる。

まり「誰かが損をしない限り誰も得をしない」状態を指す。

なぜこれが「厚生」なのかというと、国民全体の幸福を考える上では「犠牲の元での効率性向上」では困るからである

誰かが損をした場合、厚生を考える上で補償原理の話に自然に向かうことになるだろう。

ここで経済学では「事実」と「価値」の判断区別するということが行われてきた。

パレート効率性は「価値」の話であり、均衡分析は「事実」の話である

価値とは、この場合「なにをすべきか」という論理のことを意味し、事実とは「なんであるか」という論理意味する。

もし功利主義者が現れれば、パレート効率性とは別の「効率性」を持ち出してくるだろう。

典型的には「ハンコ業界を滅ぼして、電子化を進めよう」といった論調がそれに属する。

経済において、特定集団が損を被る場合はまず「パレート効率性」について考えなければならないだろう。

障害者障害年金を配るのは非効率だ!」と功利主義者が言い始めた場合厚生経済学者は「障害者年金を無に帰すことはパレート改善ではない」と言うだろう。

このようにして、「べき論」にも根拠必要であることがわかる。

一般市民がべき論を語り始めると、それは「自分利益になるかどうか」という視点になりやすい。

しか経済特定の誰かの利になるよう調整されるものではなく、国民全体にとって調整されなければならないだろう。

ゲーム理論的なナッシュ均衡で個々の最適性を議論すると、全体としての効用が低下する恐れがある。

ナッシュ均衡は悪い意味で安定しやすいため、パレート効率性を重視する場合政策レベルでの議論必須である

2023-11-15

[]利潤と生産性等価

1. 利潤 = 利益 - コスト

2. 生産性 = 利益÷投資

3. コスト = 投資

したがって、利潤最大化問題を解こうとするならば、生産性の最大化問題を解こうとしているのと一緒ということになる。

何の根拠もなく賃上げすれば、投資が増える = コストが増える = 利潤が減る = 生産性が落ちる。

賃上げ生産性低下の要因である

賃上げした分が利益の増加につながるという根拠があればいいが、中間管理職賃上げをしたところで生産性が上がるわけがないだろう。

2022-10-17

anond:20221017021600

そんなの利潤最大化生産者目的からだよ

超過需要なら超過分を抑えるために価格を増加させるとまた需給が均衡に達する

2022-10-11

心理学におけるオッカムの剃刀

低次機能説明可能場合、高次機能仮定しない。これが心理学オッカムの剃刀と言われる。

女が「清潔感がー」と話し始めてムカついたことは?清潔感を気にする行為を「何らかの知性が関係する」とか「人格関係する」と考えるのは仮定を複雑化させている。

ところで、リポ多糖という毒素を人に投与して人工的に熱を出させて風邪をひいた状態にさせて、その人の体臭を別の健康な人に嗅がせるとそのにおいを避けるという研究がある。動物的な本能として、病気体臭を発している個体に近づかないのだ。

まり清潔感とは「動物的な本能として病気を避ける習性」と仮定したほうがよっぽどシンプルで、説明性が高いのだ。

この原則適用した場合、例えば嫌いな(or 好きな)アノ人があんな行動をするその理由について「これは高次要因じゃなく、低次要因では?」と自然に仮説を立てることができる。

その時に「アノ人は性格がー」とか説明ちゃう人もいるが、あまり科学的に信憑性が高い仮説とは言えないと俺は思う。

性格説明するよりは、環境・刺激・反応というセットで考えたほうが信憑性はあると思う。

アノ人がツイッターあんなことを言うのも人格のせいばかりではない。

ツイッターという環境利潤最大化目的として意図的な刺激を与えているから」というのが大きいし、実際にそれが「行動デザイン」などと呼ばれているのだ。

かに、刺激に対する反応の仕方には個性があるだろう。しかしその個性もまた「低次機能から来ている可能性が高く「高次機能」は仮定が複雑化してしまうのだ。

仮に誰かが数式をツイートしたり、数学用語ツイートしたとしても「高次機能」が原因でツイートしたのではない。

きっと「社会的欲求」といった低次機能関係しているに違いないだろう。なにせ数式を書くだけなら、ノートに書いておけば良いだけの話だからな。

2020-03-18

不動産業界ほど潰れていいものなくね?【追記済み】

不動産業界にはどんな存在意義があるの。

少なくとも今の段階で不動産業界に身を置く、そしてコレから志望する人の気がしれない。

彼らの経済性ってものすごく曖昧で、自分たち社会的意義を信じ込んでる部分の方が大きくね?

土地転がし頑張っても国力の底上げには繋がらないじゃんって思っちゃう

都市開発なんかも、地主自分土地って認識のもとで進めてた戦前の方が、景観配慮されていただろうし、少なくとも今の看板広告だらけの国道なんかは存在しなかったと思う。

再開発するにしても企業主導じゃヨーロッパみたいな統一感のある街なんかにはきっとならないじゃん。

こんなにごちゃごちゃした街並みも、田んぼの中にポツンと佇む高層マンションも、不動産業界に身をおく人間のせいじゃんと思う。

いくらカネ払がよくても、そんなケチのついたカネをもらって嬉しい人間は心を持ってないよ、目を覚ましてくれ。

言いたいことはコレだけ。

そして有識者は頼むからぼくに不動産業界の存在意義を教えてくれ。


追記:

反応が貰えて驚いてます

理想、目指す先が分からないとのブコメがありましたが、辿っていくと農地利用の話に繋がります

日本農地集約が進まない理由、一部を除き景観を全く無視した農村存在する理由などを大手デベロッパー行政との思惑のすれ違いに擦りつけた形です。


日本は国が税金徴収して各都道府県に配分すると云いますが、欧州なんかは税金都道府県徴収して余剰を国に収めていると聞きます


国だけでなく各自治体が発言力を取り戻すことが、統率の取れた都市開発や、国政や官僚の質の維持には必要なんじゃないかなんて思います


そのためにも行政デベロッパーとの歪んだ力関係存在するなら、どうにかしなきゃいけないんじゃないのか。

なんでこんな関係が温存されているのか。


そう考えたら業界への不満が募って、愚痴を吐きに来た次第です。

ひょっとして自治体が情けないのか...?

でも国が不動産問題を温存してる限り自治体が力を取り戻すのはとっても難しい気がします...。

追記

業界問題でなく、統一規制を設けない行政問題って指摘があったけど、なんでもかんでも権力が介入して解決すればいいのか?

企業にはモラルもなにも必要ないのか?

企業利潤最大化第一から問題ないって、経済学を引き合いに出す奴もいるけど、そんな経済おかしいだろ。

経済学が価格存在しないもの考慮できてないだけで、自分がどう思うとかは全くなくて、既存尺度しか物事を見れてない貧しい人間じゃないかと勘繰ってしまう。

 
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