はてなキーワード: bgmとは
古典という語は曖昧なので、ここでは古代から中世にかけて書かれた文章や詩ということにしておく。したがってここにシオランやユルスナール、ソンタグは含まれない。古典を読んでも日常生活が便利になるわけでも、金が儲けられるようになるわけではない。しかしながら古典を読む意義は大いにある。第一に自国の古典、日本であれば徒然草や源氏物語、を読むことで自分がどのような人間であるかについて理解を深められるからである。第二に格調高い透徹した文体によって、煩わしい時事問題や人間関係をBGMにしてしまうことができる。ただしこれは厄介ごとを完全に蚊帳の外に置くということではなくて、古典を味わうためにこうした出来事を利用してしまうということだ。またイタロ・カルヴィーノが指摘したように古典を読むときはできるだけ注釈書なしに読まなければならない。確かにそれなしで古典を理解することは難しい。しかしそれが古典というものだ。注釈書が原点よりも多くのことを語り得るはずがない。教養を深め人生経験を積んで初めて、若い頃に読んだ古典の見えなかった部分が見えてくるという文句はよく聞かれるもので、原典を何度も人生において読み返してこそ価値があるというものだ。
働いたらお金を返すと言うことで買ってもらった。(ちなみに本当に返した。うちの親はそういうことをきっちりノートに書いている。)
ゲームを作るにはドットを書かないといけないし、作曲も必要だと思っていた。
そして、高校の音楽の先生が作曲をする人で、授業で作曲があった。(普通の地方の公立高校である。)
そういった経緯があって電子ピアノを買ったのだった。
今思えば、別にピアノを習っているわけではなく(別の楽器は習っていたが)何も弾けないのによく買ってくれたものだと思う。
基礎練もせずに定番の曲とかエヴァとかジブリとかを練習していた。
ゲームを作りたかったので、もちろんRPGツクールはやっていたし、音楽ツクールかなでーるもやっていた。
そんなときに買った電子ピアノには、フロッピーディスクに曲を保存できるようになっていた。
そして、当時使っていたであろうフロッピーが刺さったままになっていた。
使い方を忘れたので電子ピアノのマニュアルをダウンロードしつつ(良い時代になったものだ)何か曲が入っていないかロードしてみた。
すると、8〜16小節ぐらいの曲が2曲とジブリの曲が1曲入っていた。自分が録音した曲である。
自分が作った曲は、基本的にゲーム用なので短い曲かループ用である。
それらを聞いていると、ふつふつと上記のようなことを思い出して非常にノスタルジックな気分になったのであった。
電子ピアノを買ったときはパソコンを持っていなかったし、知識もなかったし、フロッピーが何なのかあまりよく分かっていなかった。
いや、当時もMIDIで他の機器と互換性があると説明されていた気がするが、それがどういうことなのかよく分かっていなかったのだ。
当時のフロッピーディスクはボロボロでいつ壊れてもおかしくないので、新しいフロッピーディスクを買った。
PCでも読み込みたいので、フロッピーディスクドライブも買った。
一時はMIDI作りにハマっていた(そのときは電子ピアノのことはさっぱり忘れていた)ので、作曲のソフトも少しは使える。
フロッピーディスクを買ったことで、ピアノで曲を弾く → MIDIで保存する → PCで楽譜として開く、ということが20年越しに出来るようになった。
今となってはピアノを弾くこともないし、曲を作ることもない。(Scratchで簡単なゲームは作った。いい時代になったものだ。)
すると、押し入れからエロDVDを集めていたバインダーが3つほど発掘された。
最近はfanzaのストリーミングが便利すぎて、わざわざメディアを購入する機会も無くなっていて、過去に購入したものは押し入れに眠っていたのだ。
これも良い機会なので、片付けのBGMになるかと10年前ぐらいのDVDを再生してみたわけだ。
そうしたらどうだろう、DVDの画質はウチの4Kディスプレイだとブロックノイズが表示され、カメラの品質の低さから全体がぼやけているではないか。
それが気になってしまい、ちっともエロい感情が沸き上がらないじゃないか。昔はこれで満足できていたのか俺は。最近の技術に慣れてしまうとダメなんだな…
ということで、全部処分することに決めた。取っておいてもしょうがないし、なにより新作が毎日のようにでているからな…と、言い聞かせるためにこれを書いた。
一眼レフの落ち込みが凄く、撤退する企業も出てきて、このまま市場が消えていきそうだ。
Webが出始めた頃だと写真のクオリティによって変わるので、綺麗に撮るために一眼レフに需要があったのではないだろうか。
それがフォトストックで探してきたのとアクセス数が変わらなくなったのではないだろうか。
YouTuberで動画の需要はあるし、スマホで撮ったのと差別化もできているが、動画編集は手間がかかり過ぎるし、Webサイト以上に素材が必要となる。
結果、ゲーム実況というのに落ち着き、ゲームという盛り上がる演出が既にされた素材を組み合わせて儲ける方が楽だと気づいた。
映像素材、演出、BGM、テロップなどを1人で一から作っても広告収入は得られない。
見てる側はそこまでのオリジナリティなんて求めていないのだ。
アイドル業界だとチェキが流行っているが、あれは画像に価値があるというより、手渡ししてもらえるとか、
チェキも儲かるから買われているのであって、儲からないなら費用がかかりすぎるので減ってくだろう。
スマホと一眼レフを比較で、数値化しやすい性能面が比較されがちだが、スマホは端末割がある。
携帯電話の時からそうだが、端末割でかなり消費者の価格基準がおかしくなっているのではないだろうか。
「スマホならこの価格で出来るのに」というのが基準としてできてしまった。
割賦で買えるスマホと、現金で買う一眼レフというのも違うだろう。
スマホのように熱が多少出ようが高速で処理ができ、かつ外付けバッテリーで対応してくれるハードと、
熱は出せず、大きなバッテリーを内蔵できない一眼レフで差が出ている。
じゃあスマホと合体できるようなハードにすればいいじゃんというのもあるが、結局データ転送するIFだったり、
2年置きに交換するスマホと更新タイミングを合わせられない一眼レフとで互換性が取れない。
あと自然な色が出るのを強調していたりするが、ディスプレイが一体となっていて、表示される色までコントロールできるスマホの方が一歩上だった。
普通の人はディスプレイをキャリブレーションなんてしないし、わざわざそれ用に万単位のお金は使わない。
Apple製品を買う理由の一つに、中古での値下がり幅が小さいというのがある。
買う時にこのスペックだったら1年後の新作が出る前に価格はそれほど下がらないだろう、といったのを考えるだろう。
M1チップが載ったMacの8GBを見て、今時8GBか、という素直な意見と同時に、8GBだったらすぐ価格下がりそうだなというのがあるだろう。
一眼レフだと新作が出たら10万下がるといったかんじで、最低価格は安定するが、ハイエンドの価格急落が激しい。
新作のたびにそれだけ負担するのはできないな、となる。
しかも組み込みとして独立しているので、1年後のOSアップデートで重くなって使えなくなるといったこともない。
他にも理由があるだろうが、買い替えサイクルが長くなって市場が衰退していく。
最近、産後だというのもあってか無性に沸き立つ夫へのイライラ感が半端なくて先日はとうとう増田にその一部始終を投稿してしまった。
そんで、わかるー無理すんなって共感や心配の優しいコメントからこのままじゃだめだと叱咤激励アドバイスのコメントまで様々な反応があって嬉しかった。
見方や捉え方は違うけど、どこの誰かも知らない相手にお礼もなければ読むかどうかもわからないのに愛のあるコメントが多くて驚いた。
さすが戦禍を潜り抜けてきた先駆者共(子育て経験済みのみなさん)は面構えが違う。言葉に重みがある。
これをプリントアウトして夫に見せるにはまだ心の準備が必要だが、
せやな・・・せやな・・・それ大事やな・・・とつぶやきながら読んだ。(関西人ではない)
確かに夫もまったく何も変わっていないわけでもないかもしれない。
最近ネットで見かけるWeb漫画やコミックエッセイに出てくるような胸糞悪いレベルに悪い夫ではない。
モラハラなわけでも、浮気するわけでも、浪費するわけでもない。
産後でイライラしてちょっと気が利かないぞとこちらの期待度が高いだけでごく普通の夫なのだ。
そうだ。私が産後家に帰ってきてから変わったことや夫の良い所をフォーカスしてみよう。
朝の弁当は自分で用意してもらうようになったし、平日の買い物は仕事帰りにいってくれる。
昼間はちゃんと仕事だってしている。休みの日は掃除・洗濯も自分でやる。たまに洗い物をしてくれる。トイレ掃除はしない。
・・・ん?
ふ、ふつうだーーーーーーーーーーーー!!
よくよく考えたら独身一人暮らし社会人だったら当たり前の範囲だーーーーー!!トイレはいつも私掃除してるーーーー
むしろ弁当の中身とか冷食も多くなっちゃったけどおかず私作ってるーーーーーーー
(とはいっても自炊に関しては金で解決できるが私が好きで節約と家族の健康もかねてやっているので文句を言うつもりはない。でも段々心が折れかけてきた所)
前置きが長くなったが、(この下も長い)ぜひ今日も以下夫へのイライラエピソードを聞いてほしい。
生後1か月の赤ちゃんは授乳が3時間置きと言われるが、それは理想で
よく3時間もたずにおなかが空いて泣き止まないということはよくある。
そのため、ご飯を食べようと思ったけど赤ちゃんが泣くので授乳するという時がある。
自分の食事より赤ちゃん優先するのは戦士(母親)として当然なのかもしれない。
夫が帰ってくるのを待っていたので時間としても20時ごろで、夫を待たせるのも悪いし
「冷蔵庫に作り置き入ってるから、あっためて先食べてていいよー」と夫に言った。
夫は「うんーわかったー」と自分で用意して食べた。
(混合で育てているので母乳をあげた後に追加でミルクを飲ませている)
ごはん前や真夜中・朝方に授乳している時、大抵寝不足で頭の中がほぼ空っぽになっているのだが、片隅に、「腹減った・・・」という思考だけがある。
おっぱいを吸われているとリアルタイムでめちゃくちゃお腹が減ってくるのだ。
「俺食べ終わったし(急いで食べた)、ミルク代わるよ。ごはんも用意しといたから冷めないうち食べなよ。」
と、哺乳瓶を持っていた私の手にそっと夫の手が重なる。
ミルクは人肌まで冷まさないといけないが、二人の愛はいつまでも冷めないのであった。 ~完~ (水戸〇門エンディングBGM)
~現実~
「・・・・・・ ふろ、ふろ、ふろ~♪」 (見向きもせずに自分のことに全集中!Goto風呂場!)
「・・・・・。」 (無言でミルクを作るがイライラするがあまり粉ミルクを今何杯入れたか忘れる) ~BAD END~
なんか、こんなことでイライラするのってすごいめんどくさい女だなって自己嫌悪になりそう。
フツー、妻が育児でご飯食べ損ねてたら、ミルク代ろうかってならないの?ってイライラするんだけど、
それって当事者の自分がいったら価値観・気遣いの強要になるわけで。
だって、婚活とかでも、恋愛コンサルタントの先生とか仲人さんが、
「女性のハートをつかむためにもなるべく初デートのデート代は出しましょうね」とか言うなら
受け入れがたくても「なるほど~ふ~ん。そうか~。」とか思うけど、女性がブログで男性はデート代出すべきとか、
相手の女性が「初デートなんだから普通食事代くらい奢ったりしないの?」とかいったらムッとするじゃんね。
意地はってないで素直に「やって☆」ってお願いすればいいってわかってるけど、
それはそれで能天気にやってあげた感で満足してる夫見たらさらにイライラする自信ある。
お互い感謝の気持ちは大事だけど育児協力してやるの当たり前じゃないのか。
という感じで無意識に当事者意識を試してるというか気づかない夫にイライラ感を募らせて嫌な女だと思う。
あと人生2周半くらいして功徳を積まないと自分から素直になれる気がしない。
話しは戻って、ミルクが終わって部屋から出てきたら夫は皿洗いをしてくれていた。
(いや、これから私メシ食うのに洗う皿でるけど・・・!!!?)
食うなってこと?とはまではいわないがなんだかイライラして食べる気が失せてしまった。
こまけぇこたぁいいんだよ!!!その分は明日洗えばいいだろ!洗い物減ってよかったなあ!って済む話なんだけど、イライラする。
まず、食事の用意じゃないのか。
「わしが今食べたい一品をいますぐ作れ、はずしたらおぬしの首をはねる」とか難しいことを求めているんじゃない。
冷蔵庫からごはんやおかずを出してレンジに突っ込んだり、箸をもってきてくれたら嬉しいってだけなんだけど。
考えてみてほしい。自分が仕事で残業して疲れて「お腹ぺこぺこだ~ただいま~」って家に帰ってきたら、
妻が自分のことはわき目もふらずこれ終わったら録ってたドラマみなきゃみたいな感じで皿洗いや後片付けに集中してたら・・・
ごはん温めるくらい自分でできるけど、途中で仕事増やすことになってやりづらいし、
なんか寂しい気持ちになって、次遅くなる時は外で食べてから帰ろうとならないだろうか・・・。
いまやらないと他にもやることあるし寝るの遅くなって明日の仕事の響くとかならしょうがないけど、
授乳の時間そんな後片付けする時間待てないほど遅くならないだろ。
私にはわかる。
これは共働き夫婦でよく問題になるようなそんな優先順位と時間効率を考えないとやっていけないような難しい話ではない。
さっきの風呂の件といい、皿洗いといい、私のことなど考えていない。
そう思うとますます腹が立ち、明日から口癖が「イライラする」になりそうだ。
すでに日記上ではなっている。
しかし、これは全て私の個人的な憶測なので夫もただ単に家事をして育児をしている妻をサポートしてるつもりの可能性もある思うとそれに対してブチ切れることはできなかった。
自分のことは自分でできるよ。しかしさ、ここはシェアハウスじゃねえんだぞ。
私は夫が遅く帰ってきた時、ご飯の用意してあげてたけど。
寂しいわ。なんで後片付けが先なんだよ感じ悪いだろ!カーッ!ペッ!(※心の声です)
夕方増田はノンストップハイスピードタイピングで書けているのに歯はまだ磨いてないことに気づいて絶望するくらい育児優先になっているのに、夫は変わってないことにイライラする。
今は大変だから家庭を最優先しろと言いたいわけではなく、いままで通り夫は夫で仕事中心の生活でやれることを頑張ってほしい。
私はミルク変わってくれなかったことや人が食う前に片付けていたこと自体にイライラしてるんじゃない。
私のしてほしいこと察しては表面上の話であって、行動から透けて見える意識にイライラが止まらない。
育児でいっぱいいっぱいになってる妻に気づいて、自分も自分のことを1割くらい我慢して妻を思いやる生活に変えてほしい。
それもこういう時はこうして思いやってくださいって指導するものなのか?
歯磨いてくる。
寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。
「エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」
はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。
「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」
からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒー。テーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。
ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングのテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、
頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。
「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」
「うーん」
どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやかな歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングのソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホのバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味二時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。
「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」
みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。
ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店で仕事をしていた。小資本の飲食店や小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策のコラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりのコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。
解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランもコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒後から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミングで実家でゴロゴロしてやろうと、そういうことである。しかし状況が状況なので、帰国を決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、
「帰るで」
ポッと送ったLINEに、
「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」
と還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM:青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである。
「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」
私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。
「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味が分からん。初恋の人とか言わんでよ?」
私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、
「初恋かぁ……」
ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリスで出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、
「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」
別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。
「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」
言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。
(結局話したいんでしょうに……)
「みさちゃんも墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学の受験勉強を毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」
父の実家は西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母の墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。
「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」
父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室のストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。
「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」
突如文学的な表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端な恋愛小説のようで、
(これは、脳内でキレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)
そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。
「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」
「最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」
父はムッとした表情で言った。
「隣の高校の女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」
「ほうほう。で?」
「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女は英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」
「馬鹿なのではなかろうか」
「いや、馬鹿でなくて!」
父は鼻息荒く私を遮り、
「たしかに最初は一方的なものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」
若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。
「彼女の教え方が本当にうまいもんだから、ギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」
突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、
「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」
ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、
「あっ、忘れてた」
と言って、電気ケトルのスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。
「いや、死んでない」
「おい」
「死んでないんだけど、消えた」
は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。
「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子の高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」
ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。
「夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女が図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」
そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。
私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、
「父さんは合格したよ?」
知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。
「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」
興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。
「あの日、合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分の受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」
(ヤバイ、泣きそうだ)
目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。
「当然彼女の番号はおろか、受験したかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」
「……でも、来なかったんでしょ」
ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。
「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」
自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、
「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるもの。あんなに行きたがってた大学だったんだから」
父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。
(なんて切ない話だ……)
還暦もとうに過ぎたオジサンのコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内で有村架純あたりを勝手にキャスティングしていた才色兼備の不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優をキャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファで眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。
「でも、この話には続きがあってな」
ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。
「父さん結婚前にイギリスで単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」
私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリスで出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純をキャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。
「あ、母さんじゃないぞ」
私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。
「日本人の駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」
「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそこから話が止まらなかったでしょ」
「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」
「なにを悟ったん?」
「電話番号だけで、ホテルの名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」
「なるほどねぇ」
そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。
「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」
話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚したから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。
「あら、そういうパターン」
「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」
それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。
「心から嬉しかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」
照れくさそうに笑いながら父は続けた。
「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」
「どういうこと?」
今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。
「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリの英語で観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」
「そんな約束してたんだ」
「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」
一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。
(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)
父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。
「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」
キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。
「ただいまぁ」
「あら。何仲良く話てるの珍しい」
リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックをキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。
「なになに?なんの話してたん?」
トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。
「いや?たわいもない話だよ」
父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、
「ちなみにな」
父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと
「彼女と再会したとき、パブに彼女と一緒に来てたのが母さんだ」
そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。
「えぇー!?なにそれぇ!」
「ねぇー!何の話なのー?」
あの人との馴れ初め話は、また後日みかんでコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。
https://anond.hatelabo.jp/20201116185603#tb
↑これの続きです。
【簡単なあらすじ】
スクワットガチ勢(日課で2,300回やってる)が負荷27でリングフィットに挑んだ結果、スクワットは楽勝だったが上半身はろくに鍛えてないため無事死んだ
筋肉は破壊と再生によって培われるものである。よって私の上半身(主に腕と上背あたり)が普通に動かせるほどには痛んでいないのは、まだトレーニング量が不十分である証拠になってしまう。
リングフィット二日目は、翌日の筋肉痛を目指して上半身を主に痛めつけることにした。
しかしながら2面の半ばまででは使える技の種類が少なく、腕関連に至ってはバンザイプッシュのみである。リングフィットは基本的に連続で同じ技を使うことができないため、他なる上半身用の拷問を習得すべくレベリングを始めた。
ちなみに私の上半身がどれほどザコかというと、下半身はスクワット200、シシースクワット200、ヒールレイズ300ほどをこなせるが、プランクは1分も持たず、腕立てに至っては20回が限界である。
唯一首だけは強靭で、レスラーブリッジは頭に血が上るまで維持できるが、リングフィットに首系の技はないため、無用の長物だ。
移動はサイレントモード(走る代わりにスクワット)に変更し、負荷はあえてMAXの30に変えてゲーム開始。左右の宝箱やコインに気を配りつ、マップを進めていく。
走っていて思うのは、やはりトレーニングに音楽は欠かせないということだ。運動のペースにあったBPMの曲を聞くと、気力が底から湧いてくる。私はよくテイラー・スウィフトのshake it offを聞いている。楽しい。
https://www.youtube.com/watch?v=nfWlot6h_JM
リングフィットのフィールド移動時の音楽はちょっと寂しいので、スマホで音楽を流しながらスクワットしていく。SEは爽快感があっていいのだけれど、BGMは変えられないのかしら。
いくつかの橋を超え、移動床を乗り越えてのザコ戦である。赤いのと緑の丸っこい敵が3体現れた。上半身技である、習得したばかりのサゲテプッシュを選択(範囲攻撃技だと途中で気づく)。
リングを下げて、押して、キープして、放つ。……うん、キツい!
筋トレを少しでもやったことがあるならわかると思うが、筋トレで一番きついのは、負荷がかかった状態でキープすることだ。
スクワットもベンチプレスもアームカールも、戻す際の動作で膝や肘を伸ばし切ってしまうと、負荷が大きく減ってしまう。これらで回数をこなせるよと言う人は、伸ばし切る前にまた曲げ始めるようにしただけで、キツさが当社比3000倍になるので、ぜひ試してほしい。
なので後半のペースアップタイムは負荷が減るため文字通りボーナスタイムなのだが、そこにたどり着くまでの道のりが果てしなく遠く、途中から無様にも背中を丸めてしまった。
必死の攻撃にて3体のHPを7割ほど削れたが、現時点で覚えている範囲技はサゲテプッシュのみ。胸骨柄が透けているほど薄い胸筋が、もう無理ぽと言っているため、一度リングを床に置き、ニートゥチェストを選択。
ニートゥチェストも、足を延ばす際に浮いているのをキープするように頑張ると、キツさが3000倍になる。途中何回かボトンボトンと落としながら、赤いのを一体撃破。
腹筋ガードでダメージを抑え、次は緑に狙いを定める。サゲテプッシュはクールタイム中のため、バンザイプッシュを選択する。
前回は27でひーこら言っていたため、30ではどうなるか。結果は死である。
決死のサゲテプッシュで半分以上削れてなくば、間違いなく死んでいた。ザコ敵にゲームと言うレベルを超えた殺意を抱きながらのトレーニング体験ができるというだけで、リングフィットを買う価値はあるだろう。
腕から力が抜けそうになるが、少しでもサボれば判定はGoodになり、ダメージが減り、結果長く苦しむことになる。自分に嘘をついたらついただけかえってくる、それがこのゲームだ。
バーが折り返したところで、緑が吹っ飛ぶ。ちなみにデフォルトでは敵が死んだ時点でトレーニングは一区切りなのだが、設定で倒した後も続けるようにできる。経験値はやった分だけ入るので、マゾ、もとい筋肉の求道者は設定をいじるといいだろう。
残る一体は癒しの椅子のポーズで撃破。椅子のポーズは神、たぶん5分ぐらいなら連続でできる。
スクワットを再開し、マトを当てつつ進む。ゴールにたどり着いた。ビクトリー!!!!!!
ゴール後恒例の心拍測定では、なんと軽い運動と出てしまった。うせやろ、私の左右の乳の付け根は悲痛な声を上げてるぞ。
まあ、戦闘後数分は下半身ばかり動かしていたからやむなしだが。ストレッチパワーを経験値に変え、無事レベルアップ。
その足で次ステージに向かうと、またもや村人がモンスターに襲われているらしいのでスクワットで走る。
途中、いかにも固そうな緑のカニが出てきた。サゲテプッシュで挑んでみるが、なんか君、堅くない?
全弾打ち込んでもHPは2割も削れていない。絶望をひしひしと感じつつ、次の技を選ぶ。乳は変わらず悲鳴を上げていたので、椅子のポーズを選択。確実に削るため、髪が燃え盛る前に下ろしてしまわぬようゆっくりと行う。
椅子のポーズは回数と難易度の割にダメージが出るので、乱用はややずるいかもしれないなと思いながら、3割ほど削る。全部BESTだとダメージボーナスがあるのか、サゲテプッシュよりも削れている。
カニの攻撃は1ターン置きなのだろうか、サボりと攻撃を交互に行ってくる。腹筋ガードを説明が出る前にとっさに構えられるようになると、なんだか成長した気持ちになれてうれしい。
無事に防いでこちらのターン。スクワットで挟み殺すべく上下する。オラッ往生ッ。
しかしカニはなかなか堅い。1割ほど削りきれず、ハサミを持ち上げられてしまう。とどめの技に迷ったが、乳の悲鳴も大人しくなっていたのでバンザイプッシュを選択。持ってくれよ……俺の体……!
胸筋が限界を迎える寸前に、カニが金貨を残して吹き飛んでいく。エクササイズパワーでミリ残ったゲージが0になって吹き飛んでいく瞬間は、何度見てもめちゃくちゃアドレナリンが出る。すごい。
ダンナを助け、ビクトリー!!!!!! 心拍を測るとまたも軽い運動と出てしまった、マジか、私の胸筋はもっと熱くなれるのか。
とはいえかなり疲れたので、リングに勧められるままに、今日はここまででひとまず休憩する。夕食の卵かけごはんと牛乳でたんぱく質を摂取。
プロテインのほうが効率がいいんだろうけど、いいプロテインはいいお値段でもあるため、なかなか手が出ない。
2日目は30分ほどプレイして、50キロカロリー消費。バンザイとサゲテ、どちらも100回やったため称号を手に入れた。
上半身のトレーニングはどうしてもつらさのほうが勝ってなかなか続けられなかったので、こんなに出来たことに驚きだ。
https://jp.ign.com/nintendo-switch-new-experience/46598/feature/
『リングフィット アドベンチャー』はいかにして水と油の「ゲーム」と「フィットネス」を混ぜたのか? 答えは「無理」だった - IGN Japan
追いついてしまった。
2017年ぐらいから活動している料理系ゆーちゅーばーが魚を捌く動画をずっとみていた。
別に釣りもしないしもう捌かれてる魚以外買わないけどそれでも動画投稿者がスルスルと包丁を魚に入れてさばいていくのは気持ちが良い。
よく食べる魚、全然知らない魚、噂の海鮮、高級魚として名高い魚、本当に色々捌いているので飽きなかった。
それを今年のコロナ禍でテレワーク中に作業BGM代わりに流しながら見てた。
昨日の日曜日についに追いついてしまった。いや実際は2ヶ月ぐらい前に追いついていた。追いついていたがわざと別の動画みたりして追いつかないように調整していた。
だけど彼の動画ほど熱心に見れず結局昨日は2ヶ月分を一気に見た。
仕方がないので今日はブリあら炊きでも動画の見様見真似でつくってみようと思う。
もちろん銀色のやつも買って。
自分は文字で情報を確認し処理するのが得意なタイプだ。視空間性ワーキングメモリ寄りのようだ。本を読むのも早い。代わりに耳で情報を処理するのが苦手だ。
意識しなくても誰かが喋ってそれが耳に入ると何を喋ってるのかを脳の処理演算を無意識に強制させられるので作業効率が落ちるし、疲れやすくなる。
作業時のBGMは洋楽の方が脳も言語として認識せず余計な演算を行わないので楽だ。
親父は目がかなり悪く耳で情報を処理するのが得意なタイプだ。言語性ワーキングメモリが飛び抜けている。
目が悪いため、授業中の黒板など見えず先生の喋ってることを情報を処理して覚えて学習することを幼少からしていたそうだ。
最低限のメモを取れば、聞くだけで情報を整理できて判断するのが得意なタイプだ。
フィクション、ノンフィクションんの違いはあんまり感じないな。
どっちも情報でしか無く、突き詰めれば人間の脳で再生されてる現象だから同じではある。
さておき、コンテンツは何であれ心に響くやつと無いやつがあって、自分はよくわからん。
今日も面白くない日本ドラマ(原作小説でめっちゃおもしろハズなんだが…)見てしまった。
なんかしらんけどなんでも無い場面スローにしたり、大したことやってないのにオーバーリアクション&お涙BGM(クソデカ音量)連発&話引き伸ばしすぎてスッカスカで視聴断念した
別の海外ドラマも見たけど10分で日本ドラマの1話分話が進んでて、こっちはこっちで早すぎるわって感じだけど、でも見るなら速いほうがまだ見てられる。
なんの意味があるのかわからん、ドアップカットとか出されても、意味わからん。
ゲームとかだと、行き止まりの通路には役に立つアイテムがあるとか、
ダンジョンの奥にある回復ポイントの先にはボス戦があるみたいな、門外漢にはわからないけどお約束の文化みたいなのはあるけど、日本ドラマも見続けないと理解できない表現方法とかあるのかな
白黒時代のドラマとか見るとめっちゃ大げさの身振り手振りで芝居してて、現代人の私が見るのしんどいな〜って感じするんだけど。
今日見たドラマも同じくらいしんどかった。ですわ口調の女キャラって、3次元でやっちゃてもいいものなの?
いや、パタリロとかそういうジャンルの作品ならいいかもしれないけどさ、割と経済とかなんとかそういう系のお硬いドラマだったからさ
そんなので、現実を超越してる過剰演技?もしかしたら自分が見慣れていないだけどドラマっていうのはこういうものだと言われれば、返す言葉はないんだけど、
そういう演技されると萎える。
でも翔んで埼玉はそれなりに映画見れたし、演技が臭いとかそういうのはめっちゃ印象に残っているだけで本質じゃない気がする。
やっぱりちょっと受け入れ難かったのは、過剰演技とか謎のスローモーションとか、顔面ドアップカット(意味深だけど何を表現しているのかわからない、自分には伝わらないカット)が、印象に残っていたけど、
クソオッセ〜んだよドラマ。
たまたま自分がみたドラマだけかもしれないけど、一話だから登場人物の紹介とか関係性の説明でいっぱいなのはわかるけど、
じゃあなんであの意味深スローモーションで謎のクソデカBGMかけながら、内容のない(まったくないわけじゃなくて話的にカットして結果だけをキャラに喋らせるとかでも済むくらい、情報の薄いシーン。なぜかスローモーション表現しているの(動きのあるような場面じゃない、例えばBBQで談笑しているシーンみたいな。教室で授業受けているような。何かしら言葉交わしてるんだろうなーって言う感じで、音声は謎の感動系BGM(クソデカ)のまま、スローです。))
中身がなさすぎてキツくて。見れませんでした。
夜、コメダに行った
所用のために外に出て、その帰りの道すがらに寄ったので店内に入ったのは21:00頃になる
年末調整の提出書類や今年も駆け込んだふるさと納税の申請書、生命保険の契約内容確認や積読本などが溜まっていたのでそろそろどこかで片付けたいと思ったからだ。
正直ここのコーヒーは美味しいと思わない。
この時間にあのハイカロリーな食事も摂ろうとはいささか思えない。
ただ自宅では捗らないのは自明であるためどこか作業場所が欲しかった。
ここは地方都市だ、夜遅くまで営業している店の多くは居酒屋かチェーン店になる。
ファミレスはもとより検討外だった、田舎にとってファミレスはその名の通り『ファミリー向けのレストラン』であって、一人で訪れる場所ではない。この時間でも家族連れの顔見知りに会う可能性は充分にある。
だからコメダを選んだ、コメダはこの近辺に何店舗かあるのだけれど、車社会のこの土地で立地と駐車場にやや不便さを感じるこの店は恐らく知り合いと遭遇する可能性は低いと踏んだからだ、とても消極的選択だった。
それでもまだ21時台なので、きっと店内は賑やかなのだろうなと想像していたのだけれど入り口をくぐると店の中は驚くほど静かだった。
店内に客はいるのだけど、タブレットで読書をするサラリーマン、参考書を広げる女子学生、会話もそこそこに眠たそうに寛ぐ部屋着の男女、みな静かに自分の時間を過ごしているようだった。
店の一番奥の2人がけの席に座った、壁を隔てた向こう側ではイヤホンをした女性が何やら書き物をしている。しばらくすると穏やかなそうな女性の店員がお冷を運んで来てくれた。
メニューを開く、前言撤回をして珈琲を飲みたかったのだけど、この時間にそれを飲めばカフェインに弱い私は確実に眠れなくなるのでホットミルクを頼んだ。
以前東京を訪れた際、夜遅くまで営業しているカフェに入ったことがある。薄暗い店内に間接照明、洒落た内装、店内中央に置かれた一枚板のカウンター、ハンドドリップで淹れる珈琲。
ひとり観劇の余韻に浸るには整いすぎた空間だった。珈琲一杯の値段にとても驚いたのだけど、この空間を買ったと思えば決して高くはない。嘘だ、ちょっと格好つけた。伝票の値段を見た時、田舎者の来る場所ではなかったのだと思った。入り口でこの値段を見ていたらきっと私は気後れしてこの店には入れなかっただろう。
とはいえ、こんな場所が地元にもあれば良いのにと都会の街をとても羨ましく思ったのだ。
木の温もりがある内装、程よい固さのソファー、音量を最小限に絞ったBGM、穏やかな店員、手元の良く見える明るい店内、他人に興味を示さず思い思いの時間を楽しむ見知らぬ人々、何もかも完璧だった。ここのドリンクも決して安くはないけれど、あの三茶のカフェに比べれば破格だ。あそこでは深煎りコーヒーを頼んだのだけど、正直味は覚えていない。
しばらくすると注文したドリンクと一緒に小さな袋が小皿に乗って運ばれてきた。セットの豆だと店員は言う。そうだ、コメダは久しぶりで忘れていた。
マグカップの横に置かれたちいさなホスピタリティに少し目頭が熱くなった。思えば最近は仕事に忙殺され一人暮らしの私の生活は荒れていた。こんな心遣いを受けるのは久々だ。この値段でこれ程素晴らしいおもてなしを受けられることに感動した。
豆をつまみながら飲むホットミルクは格別に美味しかった。暖かさを保ったままのマグカップを両手で持ち背もたれに寄りかかる。今私はこの時間を買っているのだと思った。
夜コメダは最高だ、この静かな感動を書き留めたくて机の脇に置かれた紙ナプキンを一枚取り出しボールペンで文字を綴った。こんなことするのは学生以来かもしれない。紙のスペースが足りなくなったので、こんどはここに文章を打った。おかげで雑務は全く捗らなかった。
このまま朝までここにいたいのだけど閉店時間が近づいてきたので会計を済ませ店を後にした。
店の外にでると冷たい風が肌を撫でた
大きく息を吸った。静かだ、完璧すぎる夜だ。
暗闇の中で少し寂しそうな車が私を待っていた。
どこに停めたかすっかり忘れていた、私は真逆の方向に向かおうとしていたらしい。
なんてことを考えながら車の待つ方へ私は踵を返すのだった。
一時期西友のBGMにフローレンス&ザ・マシーンのShake It Outって曲が採用されていた。
その賛美歌風の力強い曲調が好きで、店頭で耳にして以来今までよく聴いていた一曲だ。
私は英語話者ではないので注意深く聞き込まなければ洋楽の歌詞なんてわからない。もっぱらイージーリスニングで聴き流すばかりだったこの曲に対し、次第に私の中で「おそらくこういう歌なのだろう」という勝手なイメージが確立されていった。
物寂しい導入部、それを覆すようなサビの大合唱から、Shake It Outは椎名林檎の「人生は夢だらけ」やレ・ミゼラブルの「夢破れて」のような曲だとみなしていた。夢にひたむきな女性の生き様を歌った歌なのだといつの間にか決めつけていたのだ。
ボーカルのフローレンスはこれまで色々苦労していて、やっと掴んだバンドでの栄光に喜びを抑えきれない様子を歌っているんだというストーリーを妄想しながら、私も「Shake it Out〜」とサビを口ずさんだりしたものだ。
しかし最近になって「この曲の歌詞は『別れた彼ぴっぴのことなんて忘れてしまいましょー』って意味なんだよ」って意味のツイートをちょくちょく見かけた。たしかに「Shake him off」とか「It's a fine romance」とか一節にあるのでそういう月並みなラブソングなのかもしれない。
そう思うとすごくしょうもない歌に聞こえてきてだんだんと聴く回数も減っている。
そういえば何年か前に福山雅治がラジオで「『ホテルカリフォルニア』がドラッグを断ち切れない男の哀歌だと知って気持ち悪くて興醒めした」と話していた。なんでも熟年のカップルが穏やかにホテルカリフォルニアでお泊まりデートする渋い(?)曲だと思っていたそうだ。
それを聞いて、むしろ薬中が苦悩しのたうちながらも生きている様を歌った曲であるほうが余程良いのになと当時の私は感じていた。
そしてイケメン街道まっしぐらの福山雅治としょぼくれっぱなしの私とでは、生きてきた世界も物の見え方もやっぱり違うのだなと妙に感心してしまった。
金曜の夜に見るのに最高だった
日曜にみたら逆に鬱になりそう
だいたい予想通りで大きなどんでん返しもとくにないけど、久しぶりに見るにはまあいいリハビリになったかな
主人公がトムハンクスとジムキャリー足して2で割ったみたいなビジュアルと演技してる
こいつどんだけ出てんだよ
なんかあれだねグリーンマイル思い出したね
つるはしで穴ほってポスターで隠してんのかなでもかなり頑丈そうなつくりだしそんなちゃちい作りしてないかなと思ったけどまさかのそれだった
主張しすぎないBGMがいい感じだった
先週、自分一人で観に行って、面白いっちゃ面白かったけどやっぱり他の映画観れば良かったなって後悔してしまった。面白かったんだけど、自分の好みかっていうと別にそんなには、って感じだったので。猗窩座が異様に可愛いこと以外は。
なのに今日は子供達にめっちゃせがまれてしまったので、家族皆で観に行くことにした。鬼滅ってすごいね。プリキュアや仮面ライダーなら観に行かない子も結構いるのに、鬼滅はなんかもう女子も男子も行きまくり。
前回も思ったけど観ててすごい疲れるんだよなぁ。「起承転結」ならぬ「起承転転転転転結」みたいなもんだからだろうか。とにかく慌ただしい印象。
ベタに泣かしてきた直後に間髪入れずに笑いを取ろうとしてくる。ネタばらしするけど、終盤で煉獄さんの亡骸の側で炭治郎が普通に慟哭しているのに、善逸は白目剥いてぶっ倒れるわ伊之助はうおーーー!と大暴れしてるわで、こっちは泣いたらいいのか笑ったらいいのかよくわからないよ!先輩のご遺体の側で何やってんだよ君達は!と泣くのを忘れてツッコミ入れてしまう。悲しみが不発に終わってなんか心にわだかまりが残るんだな。
猗窩座が画面に映ってる時はギターとベースがガンガンにかき鳴らされてて、猗窩座が画面から外れると音楽変わって静かになる、でまた猗窩座、めっちゃうるさい!をハードに繰り返していたような……。
別に、すごく変なことしてるアニメじゃないと思うし、上記の演出も珍しいものでもないのかもしれんが、なんか疲れたな……。
“id:PalantirPalantir 梶浦サウンドいいよね。いいよな。椎名さんも気になるよな。テーマBGMみたいのに切り替わる繋がりとかたんじろうの歌が急に入るとかいいよなぁ!!
2020/11/04”
それが疲れる言うとるのにお前さんは!!
毎年ハロウィンが終わって11月になった途端、カフェでもスーパーでもBGMがいきなりクリスマスソング一色になる。11月1日から12月25日まで、ほぼ2ヶ月に渡ってどこへ行ってもクリスマスソングが耳に入ってくる状態になるのが辛いと感じるのは私だけなのだろうか。
クリスマスなんて、正直12月に入ってからじゃないと気持ちは盛り上がらない。クリスマス気分なんて特に感じない11月にクリスマスソングを流すことが、商売にとってそんなプラスになるのだろうか。
クリスマスは曲のレパートリーも少ないので、色んなアレンジがあるにしろ流石に飽きてきてしまう。
「サーンタクロシズカミグターン オーェ」私はこのフレーズを、今年は何回聴かされるのだろう。今からうんざりしている。誰か11月にクリスマス以外のイベントを作ってくれないかな。