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はてなキーワード: 堕落論とは

2022-07-15

anond:20220715003154

サタン最初天使長で、まあ役人みたいなもんでもちろん神側ですね

それが愛の減少感で悪に堕落して、人間はひどい目に遭いましたと

これが堕落論(の一部)

anond:20220715003049

堕落論見ればわかるよ。

僕らは神と悪のハイブリッドなので、

自分の中にも味方と敵がいるよ。

敵の声に従ってしまったら悪側に転落するよ

悪側は賢いから、何が善で悪なのかわからないようにするよ。

そうして君のように騙される人間を増やすよ。

anond:20220715002136

原理講論で見てほしいのは創造原理堕落論のとこだよ。

まりメシアがどうのこうのはいいんじゃないかな。

創造原理とか堕落論自分生活人生に応用するのが重要だと思う。

あとやっぱりあの世はあると思うよ。

信仰生活してるときは、霊的なことを感じさせる出来事とか意味のある偶然とかめっちゃ起きてたよ。

あれを体験すると無視できなくなるよ。

見えない心があって、見えてる身体があるように、

見えてるこの世があるなら、見えてないあの世があるのは

自然なことだと思う。そんなん思い込みだっていうなら、絶対にそんなものないっていうのも思い込みだと思う。

ないとは言えない。まあ、、、、、死んだ時に皆わかるよ

で、原理講論的には死んだ時にどのレベルあの世に行くかは、神ではなく

自分の魂で決まるらしい。そこは神様は関わらないらしい。

で、自分の魂のレベルは、肉体がある時、つまり生きてる時にしか上げられないらしい。

2021-06-25

続・続堕落論(2021)

 六月X日、天皇の名によって五輪中止となり、天皇によって救われたと人々は言うけれども、日本歴史の証するところを見れば、常に天皇とはかかる非常の処理に対して日本歴史あみだした独創的な作品であり、方策であり、奥の手であり、政府はこの奥の手を本能的に知っており、我々国民又この奥の手を本能的に待ちかまえており、かくて政府日本合作の大詰の一幕が六月X日となった。

 たえがたきを忍び、忍びがたきを忍んで、朕の命令に服してくれという。すると国民は泣いて、外ならぬ陛下命令から、忍びがたいけれども忍んで辞めよう、と言う。嘘をつけ! 嘘をつけ! 嘘をつけ!

 我等国民五輪をやめたくて仕方がなかったのではないかかち割り氷を配って酷暑に立ちむかい土人形の如くにバタバタ死ぬのが厭でたまらなかったのではないか五輪の終ることを最も切に欲していた。そのくせ、それが言えないのだ。そして大義名分と云い、又、天皇命令という。忍びがたきを忍ぶという。何というカラクリだろう。惨めとも又なさけない歴史的大欺瞞ではないかしかも我等はその欺瞞を知らぬ。天皇の開催権返上命令がなければ、実際観戦して感染を広げ、厭々ながら勇壮土人形となってバタバタ死んだのだ。最も天皇冒涜する政治家天皇を崇拝するが如くに、我々国民はさのみ天皇を崇拝しないが、天皇を利用することには狎れており、その自らの狡猾さ、大義名分というずるい看板をさとらずに、天皇尊厳の御利益謳歌している。何たるカラクリ、又、狡猾さであろうか。我々はこの歴史カラクリに憑かれ、そして、人間の、人性の、正しい姿を失ったのである

https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42619_21409.html

2021-02-22

必読書コピペマジレスしてみる・日本文学

方針

森鴎外舞姫

留学先で女性妊娠させて見捨ててしまう話なので、近頃は評判が非常によろしくない。そのくせ、この文体のせいで美しいと感じてしま自分がいて、実はこれ、レトリック文体によって騙されることに注意しろっていう警告なんじゃないかって気もする。「自分おすすめ編」にも書くつもりなんだけど、ナボコフロリータ」もそういう自己正当化がとにかくうまい

余談だが、鴎外自身東洋人だったこともあり、留学先では写真を撮らせてくれと頼まれたことがあったという。それに対して、構わないけどもあなた写真も逆に撮らせてくれ、と言って、相手も満足させつつ日本人としての尊厳も守ったことがあって、これは割と好きなエピソードの一つ。まあ、漱石よりは世渡りうまいよな。

樋口一葉にごりえ

古風な文体挫折しかかるも何とか読破。これよりは幼馴染系の「たけくらべ」のほうが好きだったなあ。増田では古文いるかどうかで議論になったことがあったらしいが、古文がすらすら読めるほうがこういう趣味というか楽しみが増える気もするし、純粋実用面だけでいえば法律用語や古い公文書を読む必要がまだあるんじゃないのかな。

舞姫」の話の続きだけど、古典文学にもやっぱりクズエピソード結構あり、じゃあどれを教えてどれを教えないかは割と難しい。

泉鏡花高野聖

僧侶山間で美しい妖怪出会う話。文庫ちくま日本文学全集で読んだ。全集と銘打っているけど、このシリーズ日本の近現代文学作家ベスト盤みたいな感じで、チョイスはいいのだけれどときどき抄、つまりダイジェスト版みたいなのが紛れていて、コンプリートしようとは思わなかった。

話としては幻想的ですごく好き。幻想譚が好きな自分がどうして泉鏡花にどっぷりはまるまでいかなかったのかが不思議なほどだ。当時は、著名な作品をどんどん消化しようと思って乱読していたからかもしれない。そういう意味でも、課題図書読破することが自己目的化した読書には幾分害がある。

国木田独歩武蔵野

とても好き。小説が読めなくなったときには、文豪の書いたこうした随筆というか、風景描写の豊かな文章を読むことで、自分リズムを整えたくなる。外出の難しい昨今、こうして空想世界でだけでも豊かな自然のなかで過ごしたいものだ。五感が刺激される文章というのはなかなかない。

夏目漱石吾輩は猫である

我輩を吾輩に修正

ここ最近漱石の評判はあまりよろしくないと聞く。所詮は当時の欧米文学の輸入に過ぎないとか、結局は男社会文学だとか。言われてみれば確かにその通りなのだけれども、日本近代文学開拓者にそこまで求めちゃうのも酷でしょうと思わないでもないし、この作品からたったの十年で「明暗」にまでたどり着いたのだから、やっぱりすごい人ではないかと思う。五十になる前に亡くなったのが惜しまれる。

で、肝心の内容だが。基本的おっさんおっさんの家をたまり場にしてわいわいやる日常ものなので、当時の人にしか面白くないギャグを除けば、普通に笑える。最終回は突然後ろ向きになるが、もしかしたら漱石の本分はユーモアにあるのかもしれない。

余談だが漱石留学時代日記に付き合いのお茶会について「行カネバナラヌ。厭ダナー」とのコメントを残している。

島崎藤村破戒

素直に面白かった。若干のプロパガンダっぽさがなくはないが、読んだ当時は差別する側のねちっこさや意地の悪さが良く書けているように思われた。とはいえ、昨今は善意から来る差別についても考える時代であり、問題はより複雑になった。

被差別部落問題については気になっているのだがなかなか追えていない。日本史について読んでさまざまな地域実例について断片的にかじった程度だ。それでも、地域によって温度差やあったり、差別対象が全く異なっていたりすることがわかり、どこかで日本全体の実情について知りたく思っている。

田山花袋蒲団

女中の布団の残り香を嗅いで悶々とする話だってことは覚えているんだけれども、読んだときにはあまり印象に残らなかった。なぜだろう。自分が読んできた近代文学は、基本的ダメな奴がダメなままうだうだする話ばかりだったからかもしれない。その多くの一つとして処理してしまたか

で、自分が好きなのは飢え死にするほど悲惨じゃないくらいのダメさであり、親戚のちょっと困ったおじさんくらいのダメさなんだろうと思う。

有島武郎或る女

読んだことがない。ただ、ドナルド・キーンの「百代の過客〈続〉 日記に見る日本人」によればこんなことを書き残しているそうだ。「僕ハ是レカラ日記ハ僕ノ身ニ大事件ガ起ツタ時ノミ記ケルコトニ仕様ト思ツタガ、矢張夫レハ駄目な様デアル。日記ヲ記ケ慣レタ身ニハ日記ヲ一日惰ルコトハ一日ヲ全生涯カラ控除シタ様子ナ気ガスル。夫レ故是レカラ再ビ毎日日記ヲ始メ様ト思フ」(意訳。日記書かないとその日が無かったみたいで落ち着かない)。ここでツイッターに常駐している自分としては大いに共感したのである。そのうち読もう。

志賀直哉小僧の神様

読んだはずだが記憶にない。「暗夜行路」で娼婦の胸をもみながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶよくわからないシーンがあったが、そこばかり記憶に残っている。これを読んだ当時は、この小説のように自分がどれほど理想を抱いていたとしても、モテいからいつかソープランドに行くのだろうな、とぼんやり思ったことを覚えている。

ちなみに、自分が初めて関係を持った女性貧乳だった。だがそれがいい

お父さんとうまくいっていない人は子供の才能をつぶす話である清兵衛と瓢箪」が刺さるんじゃないかな。あとは少女誘拐視点の「児を盗む話」もよかった。

内田百閒『冥途・旅順入城式』

大学時代知り合った文学少女から薦められて読んだはずなのだが、覚えているのは「阿房列車」の何編かだけだ。それと、いつも金に困っていて給料を前借りしていて、そのことのまつわるドタバタを描いた作品日記もあって、そうした印象ばかり残っている。

関係ないけど就職活動中に、この文学少女から二次関数を教えてくれと言われ、片想いしていた自分はそのためだけに都内にまで足を延ばしたことがある。いいように使われていたなあ、自分あいつには二度と会いたくないが、元気にしているかどうかだけは気になる。

宮澤賢治銀河鉄道の夜

めんどくさいファンがいることで有名な作家全集には第三稿や第四原稿が収録されており、比較するのも楽しい。俺は〇〇は好きだが〇〇が好きだと言ってるやつは嫌いだ、の○○に入れたくなる作家の一人。○○には「ライ麦畑で捕まえて」「村上春樹」「新世紀エヴァンゲリオン」「東京事変」などが入る(註:この四つのものとその愛好家に対する歪んだ愛情から来る発言です。僕も全部好きです。すみません)。サブカル系にはこれがモチーフになっているものが数多くあり、その点では「不思議の国のアリス」と並ぶ。

思想に偏りはあるが、独特の言語感覚や観察眼は今でもすごく好きだ。余談だが新書の「童貞としての宮沢賢治」は面白い。

江戸川乱歩押絵と旅する男

知り合いにいつもぬいぐるみキーホルダーを持ち歩いてかわいがっていた男がいたが、それで本人が落ち着くのならいいと思う。不安の多い世の中で、人が何か具体的に触れるものにすがるってどういうことなんだろう、って、ってことをこの作品を思い出すといつも考える。どこで読んだか思い出せなかったが、これもちくま文庫全集でだった。

横光利一機械

狭いコミュニティの中でこじれていく人間関係の話ではあるけれども、新潮文庫場合表題作よりも他の話のほうが気に入った。印象に残っているのは十二人の旅芸人夜逃げする「時間」と、ナポレオンヨーロッパ征服に乗り出したのはタムシのせいだったという「ナポレオンと田虫」。

谷崎潤一郎春琴抄

実はこの作品は読めていない。谷崎作品は割と好きで、「痴人の愛」「刺青秘密」「猫と庄造と二人のおんな」「細雪」は読んだ。「痴人の愛」という美少女を育てようと思ったら逆に飼育される話は自分人生観に多大な影響を与えたし(例の文学少女気持ちをもてあそばれても怒らなくなってしまったのもこれが遠因だろう)、「細雪」はただ文章リズムにぷかぷかと浮くだけで心底気持ちがいい。ついでに、戦時中生活爆弾が実際に降ってくるまでは震災コロナでただよう自粛雰囲気そっくりだったこととよくわかる。

ところで、最近久しぶりに谷崎作品を読もうと思ったら、ヒロイン名前が母と同じだったのですっかり萎えしまった。というか、ここ最近趣味が「健全」になり始めていて、谷崎作品に魅力を感じられなくなっている。感覚がどんどん保守的になっていく。これはいかん。

夢野久作ドグラ・マグラ

ミステリ編参照。anond:20210215101500

川端康成雪国

高校生の頃に読んだのは確かに記憶に残っているのだけれど、高校生川端康成エロティシズムが理解できたかどうかはよくわからない。たぶんわかっていない。せいぜい伊豆の踊子の裸の少女を読んで、ロリコン発症させたことくらいだろう。

太宰治斜陽

太宰はいいぞ。自分は愛される値打ちがあるんだろうか、というテーマを本人の育った境遇パーソナリティの偏りや性的虐待疑惑に求める説は多いが、そういう心理普遍的ものでもあり、だから多感な時期に読むとわかったつもりになる。芸術に何歳までに読むべきという賞味期限原則としてないが、これもできるだけ若いうちに読んでおくといい。太宰の理解者ぶるつもりはないが。

もっとも、本ばかり読んで他の活動をないがしろにしていいものだとは全く思わない。あまりにもドマイナーな本を読んでマウンティングするくらいならバンジージャンプでもやったほうが話の種にもなるし人間的な厚みも出るというものだ。たぶん。

三島由紀夫仮面の告白

天才的。男性のあらゆる種類のコンプレックスとその拗らせ方を書かせたら彼の右に出るものは少なかろう。ただ、大学卒業してから突然読めなくなってしまった作家でもある。息苦しくなるまで端正に磨きこまれ文章のせいかもしれない。

武田泰淳ひかりごけ

極限状況下でのカニバリズムテーマにした小説なんだけれども、途中から戯曲になって、「食べちまう葬式ってえのは、あっかなあ」などとやけにのんびりした台詞が出てくるなんともユニーク小説。ただし、これは単なるブラックジョークではない。物語は序章、戯曲第一部、第二部と別れているのだけれども、その構成にきちんとした意味がある。

人類全体の原罪を問うようなラストは必見。あなたは、本当に人を食べたことがないと言えますか?

安部公房砂の女

祖父母の家から貰ってきた作品で、愛蔵版らしくカバーに入っていた。カフカにはまっていた時期だから楽しんだ。カフカ父親の影から逃れられない主人公とは別の種類の渦巻にとらわれてしまった主人公がだらだら、ぐだぐだしてしまうのだが、カフカ男性によって抑圧されているとしたら、こちらは女性に飲み込まれている文章だ。

大西巨人神聖喜劇

未読。不条理陸軍の中で、最強の記憶力を頼りにサバイブする話だと聞いて面白そうだと思い購入したのだが、ずっと積んだままだ。これに限らず、自分戦争もの小説漫画をあまり読んでない。戦争に関しては文学よりも歴史書からアプローチすることが多い。

これは自分の悪癖だが、戦争ものになると庶民よりも知識人にばかり感情移入してしまう。

大江健三郎万延元年のフットボール

大江健三郎は初期の作品をいくつかと、「燃え上がる緑の木」三部作を読んだきりで、どういう態度を取ればいいのかよくわかっていない作家の一人だ。狭い人間関係の中のいじめだとかそうした描写に病的に関心のあった時期に読んだせいで適切な評価ができていない。

燃え上がる緑の木」は新興宗教原子力発電といった(結果的には)非常に予言的であった作品であったが、癖が強くカトリック宗教教育を受けた自分であっても世界観に入り込むのに時間がかかった。「1Q84」よりもきつい。面白いが。

萩原朔太郎『月に吠える』

大学時代の友人に薦められて読んだ。「この家の主人は病気です」と、飢えて自分を食ってしまったタコの詩ばかりを覚えている。覚えているのはこれだけだが、この二つが読めたからいいか、と考えている。大体、詩集ってのはピンとくる表現ひとつでもあれば当たりなのだ。そして、それはあらゆる書物にも当てはまることである

福沢諭吉福翁自伝

祖父学生時代に送ってくれたのだけれども、ぱらぱらとしか読んでいない。

子供向けのものだった気もするし、近々原文にチャレンジするべきか。自助論西国立志編)なんかと合わせて、自己啓発書の歴史を知る意味でも興味深いかもしれない。

正岡子規歌よみに与ふる書

読もうと思って読めていないけれども、これまたドナルド・キーンの本で面白記述を見つけた。「墨汁一滴」の中に、つまらない俳句乱造しているやつの作品にはどうせ碌なもんなんてありゃしないんだから、そういう連中は糸瓜でも作ってるほうがマシだ、という趣旨のくだりがあるそうだ。創作する上でのこういう厳しさは、いい。

石川啄木時代閉塞の現状』

ローマ字日記しか読んだことがない。たぶん日本最初フィストファックが描写された文学かもしれない。春画はどうか知らないけど。

小林秀雄『様々なる意匠

詩集翻訳しか読んだことがない……。

坂口安吾堕落論

堕落と言いつつもある種の誠実さについて語った本だった気がするが、それよりも新潮文庫で同時に収録されていた、天智天皇天武天皇家系にまつわる謎についてのほうが印象に残っている。

哲学編に続く→anond:20210222080300

関係ないけど芥川が載ってないのは納得できないぞ。

2021-02-10

本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

哲学思想

プラトン饗宴

アリストテレス詩学

アウグスティヌス告白

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

マキァベッリ『君主論

モア『ユートピア

デカルト方法序説

ホッブズリヴァイアサン

パスカルパンセ

スピノザエチカ

ルソー社会契約論』

カント純粋理性批判

ヘーゲル精神現象学

キルケゴール死に至る病

マルクス資本論

ニーチェ道徳の系譜

ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

ソシュール一般言語学講義

ヴァレリー精神危機

フロイト快感原則彼岸

シュミット政治神学

ブルトンシュルレアリスム宣言

ハイデッガー存在と時間

ガンジーガンジー自伝

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品

ポランニー『大転換 市場社会形成崩壊

アドルノホルクハイマー啓蒙の弁証法

アレント全体主義の起源

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

レヴィ=ストロース野生の思考

マクルーハングーテンベルグ銀河系

フーコー言葉と物』

デリダ『グラマトロジーについて』

ドゥルーズガタリアンチオイディプス

ラカン精神分析の四つの基本概念

ウォーラーステイン近代世界システム

ケージジョン・ケージ

サイードオリエンタリズム

ベイトソン精神自然

アンダーソン『想像の共同体

本居宣長『玉勝間

上田秋成『胆大小心録』

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』

岡倉天心東洋理想

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』

九鬼周造『「いき」の構造

和辻哲郎風土

柳田國男『木綿以前の事』

時枝誠記国語学原論

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア

旧約聖書創世記

ソポクレスオイディプス王』

唐詩選』

ハイヤーム『ルバイヤート

ダンテ神曲

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

シェイクスピアハムレット

セルバンテスドン・キホーテ

スウィフトガリヴァー旅行記

スターントリストラム・シャンディ』

サド悪徳の栄え

ゲーテファウスト

スタンダールパルムの僧院

ゴーゴリ外套

ポー盗まれた手紙

エミリー・ブロンテ嵐が丘

メルヴィル白鯨

フローベールボヴァリー夫人

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー悪霊

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父童心

プルースト失われた時を求めて

カフカ審判

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン魔の山

ザミャーミン『われら』

ムージル特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナーアブサロム、アブサロム!

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』平

サルトル嘔吐

ジュネ『泥棒日記

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ嫉妬

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシア=マルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集

ベルダーリンヘルダーリン詩集

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集

エリオット荒地

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

ツェランツェラン詩集

バフチンドストエフスキー詩学

ブランショ文学空間

日本文学

二葉亭四迷浮雲

森鴎外舞姫

樋口一葉にごりえ

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村破戒

田山花袋蒲団

徳田秋声あらくれ

有島武郎或る女

志賀直哉小僧の神様

内田百閒『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩押絵と旅する男

横光利一機械

谷崎潤一郎春琴抄

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成雪国

折口信夫死者の書

太宰治斜陽

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高死霊

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房砂の女

野坂昭如エロ事師たち

島尾敏雄死の棘

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉円陣を組む女たち』

後藤明生挟み撃ち

円地文子食卓のない家』

中上健次枯木灘

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集

吉岡実吉岡実詩集

坪内逍遥小説神髄

北村透谷人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉福翁自伝

正岡子規歌よみに与ふる書

石川啄木時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠

保田與重郎日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝復興期の精神

吉本隆明転向論』

江藤淳成熟喪失

2020-08-23

文豪の本を読んだことをステータスにしないでほしい

「太宰とか芥川とか泉鏡花とか川端康成とか読んだことないの?笑」ってなんやねん!!!!!!

本を読むのが好きだ。好きな作家特にいない。

本屋にふらっと入って、その時話題だったり平積みされてるのから面白そうなのを適当に選んで読む。

最近読んだ中では「蜜蜂と遠雷」とか「あきない正傳 金と銀」とかがハマって凄い面白くて一気読みした。ホームズとかも好き。

年代流行りの村上春樹は「騎士団長殺し」は50pくらいまで読んだもののどうしても合わなくて途中で売ってしまった。

けど、「遠い太鼓」はちょっと面白くて、1年くらいかけてちまちま読んだ。




そんなだから趣味読書ですって言っても良いと思ってるんだけど、

そうすると文豪の本をほとんど読んだことがないので、読書仲間の間ではなんとなく浮いている気がする。

読まず嫌いというわけでもなく、刺青とか堕落論とかは一応最後まで読んでみたものの、読み終わっても別になあ…っていう感じだった。

女生徒とか吾輩は猫であるも冒頭チラッと読んだけど、上がんなくて最後まで読めなかった。

文体が古くて読みづらいって言うか目が滑るって言うか。というのもあるけど、現代人が現代小説の方が好きなことって別に普通のことじゃないか

自分は当て勘で本を買っては当たったり外れたりしているけど、

それって自分にとってそうってだけで

他の人のハズレが自分にとってあたりだったり、その逆もあるってもちろん理解してる。

文豪文豪として扱われるだけの力があるんだろうなってこともわかる。


んだけど、やっぱり太宰治読んだことないよっていうと苦笑されたりするんだよな。

なぜか文豪の名著を読んだことってステータスになりがち。あれやめてほしい。

あと単純にあの重たい文体を楽しんで読めるのが羨ましいので、なんか読みやすくて面白いのがあれば教えてほしい。

2020-08-16

anond:20200816183357

増田が「ちゃんと」してると思ってる他の人も、見えるところがそうなだけで、だらしなかったり不誠実だったり、実は世の中ろくでなしばっかりだよ。まじで。だからちゃんと」してないのが普通なの。それがデフォルトなの。

空気読めない発言しちゃったり、やる気おこらなかったり、よくあることでしょ。普通普通

仕事きつくてやめてしばらく休むのも普通だし、勉強してると言いながら実はしてなくて実は興味すらないとかも普通によくある話だよ。

とりあえず「それは異常じゃない」って理解して、毎日ダラダラ過ごせばいいと思う。増田、休んでるようで実は全然休めてないように見えるよ。自責をやめてまずは自堕落に生きよう。気力が少し回復したら「堕落論」とか読んでみてね。

2018-03-08

堕落論(笑)

小林よしのりは相変わらず戦前価値観を賛美している。

今の日本はダラけている。 意気地なしだとさ。

じゃあ自衛隊に入ればいい。

お国のために死ねる唯一の仕事なんだから

2018-03-06

自称 歴史に詳しいおじさんへ

週末、居酒屋歴史に詳しいと自称する中年男性に会った。 色々話すもんだから大学一般教養で読まされた下記の論文リストの中でどれが好きかと聞いたらどれも読んだ事がないという。 これ読まずに戦争云々、文化云々 成長云々とか万死に値する。基礎的な教養を身につけないで社会に出た大人が多すぎないか

中央公論』64年10月号

戦後日本を創った代表論文特集より

1. 堕落論 坂口安吾

2. 超国家主義論理心理 丸山眞男

3. 日本社会家族構成 川島武宜

4. 第二芸術 桑原武夫

5. 原子宣言 渡辺慧

6. 中国近代日本近代 竹内好

7. 近代日本人の発想の諸形式 伊藤整

8. 真実は訴へる 広津和郎

9. 平和論の進め方についての疑問 福田恒存

10. 前世代の詩人たち 吉本隆明

11. 文明の生態史観序説 梅棹忠夫

12. 自由主義者試金石 鶴見俊輔

13. 資本主義は変わったか 都留重人

14. 共産主義のすすめ 大宅壮一

15. 革新勢力の構想力 佐藤

16. 「独占資本」と所得再分配政策 小宮隆太郎

17. 現実主義者平和論 高坂正堯

18. 核時代日中関係 坂本義和

2018-02-19

小説"火花"が素晴らしい文学作品である理由

火花出版されてから3年近く経ったようだが、読んでみた。

結果、素晴らしい文学作品だと感じた。その理由文章にしたくなったので、筆をとってみる。

まず、僕が思う"文学"という言葉意味を紹介したい。

文学という言葉は広く使われていて、人によって認識が異なる。

また、文学意味定義認識していないのにも関わらず、「文学香りがしない」などという人がいる。

自分スタンスを明らかにせず、批評するのは誠実ではないと思う。

僕は"僕の文学"を明らかにして、火花を絶賛したい。

僕の文学定義は「個たる人間の根源においてその社会世界宇宙とのつながりを全体的に把握しながら、人間であることの意味認識してゆこうとする言葉作業」だ。

ゲド戦記 影との戦い岩波少年文庫)のあとがきから頂戴した。僕が思う文学を一番的確に表す言葉だ。

この言葉の補足をしよう。

文学に置いて、個人主義思想は最も重要トピックの1つだ。

夏目漱石私の個人主義を読んだ事がない人は読んで欲しい。定義では、「個たる人間」で表現している。

個人主義思想を得た人間社会世界と衝突する。

文学の1ジャンルである教養小説において、それは顕著だ。

教養小説は、簡単にいうと若者社会の壁にぶつかりつつ、自我に目覚め、他者を認め赦していく小説だ。自己形成小説とも言われる。

社会世界とのつながりを全体的に把握」「人間であることの意味認識してゆこうとする言葉作業」とは上記のような事を指している。

宇宙との繋がり」は説明が難しいので、省略する。

"火花"は「個たる人間の根源においてその社会世界宇宙とのつながりを全体的に把握しながら、人間であることの意味認識してゆこうとする言葉作業」にあてはまるだろうか?

答えはYesだ。

実例を出して説明する。

文章文庫火花文庫版が手元にあるので、ページ数はそちらを参考にして欲しい。

・21P

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まりな、欲望に対してまっすぐに全力で生きなあかんねん。

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神谷さんの生きる理由。そして人間である意味を表す言葉だ。

堕落論坂口安吾)では、"生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか"という言葉がある。

神谷さんは"生きよ堕ちよ"を実践した人だ。

社会の通例に囚われず、自己を見つめた人だ。

・60P

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確固たる立脚点を持たぬまま芸人としての自分形成されていく。

その様に自分でも戸惑いつつも、あるいは、これこそが本当の自分なのではないか右往左往するのである

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夏目漱石私の個人主義やそれに関する作品群を思い浮かべた。

火花徳永自己形成物語だと思った。

その自己形成に、神谷さんが深く関係している。

・153P

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神谷さんから僕が学んだことはことは、「自分らしく生きる」という居酒屋の便所に貼ってある様な単純な言葉の、血の通った劇場実践編だった。

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徳永個人主義思想を得た事を示す言葉だと思う。

・155P

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もし、世界漫才師自分だけやったら、こんなにも頑張ったかなと思う時あんねん。

周りに凄い奴がいっぱいいたから、そいつらがやってないこととか、そいつらの続きとかを俺たちは考えてこれたわけやろ?

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神谷さんの社会世界との繋がりを認識させてくれる言葉だ。

そして、文学的意味での繋がりを感じさせてくれる。

彼は実生活ベースでの繋がりについては、きちんと認識できない人だ。

生活ベースでの繋がりとは、社会ルールなどを差す。

物語後半、神谷さんはジェンダー論を刺激する様な行いをして徳永に怒られる。

火花は、文学的意味人間的だが実社会に馴染めない神谷さんや、芸人社会を中心とした現代日本社会を通して徳永自己形成する物語だ。

ここでいう自己形成とは、神谷認識していた文学的な繋がりと、実社会における繋がりどちらも差す。

現代日本舞台社会と折り合いをつけつつ「自分らしく生きる」事を示してくれた。

そんな価値提供をしてくれる傑作なんだ。

2018-02-07

教養豊かな人なら読んでいて当然の日本文学102選(戦後編)

三島由紀夫金閣寺』『豊饒の海

谷崎潤一郎細雪』『鍵』

川端康成山の音』『眠れる美女

坂口安吾堕落論

梅崎春生『幻化』

武田泰淳ひかりごけ』『富士

佐多稲子『樹影』

安部公房『壁』『砂の女』『箱男』『密会』

大江健三郎性的人間』『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』『懐かしい年への手紙』『さようなら、私の本よ!』『美しいアナベル・リィ』『水死』

中上健次千年の愉楽』『日輪の翼』

開高健『輝ける闇』

高橋和巳邪宗門

大西巨人神聖喜劇

安岡章太郎ガラスの靴・悪い仲間 』

小島信夫『うるわしき日々』『残光』

庄野潤三プールサイド小景静物

津島佑子『火の山―山猿記』『ヤマネコドーム

稲葉真弓半島へ』

古井由吉『杳子・妻隠』『槿』『白暗淵』

後藤明生挟み撃ち』『壁の中』

黒井千次『群棲』

藤枝静男『田紳有楽空気頭』『悲しいだけ・欣求浄土

倉橋由美子夢の浮橋

田中小実昌ポロポロ

色川武大狂人日記

金井美恵子『愛の生活・森のメリュジーヌ』『タマや』

富岡多恵子『波うつ土地・芻狗』

河野多恵子 『みいら採り猟奇譚』

石牟礼道子『苦界浄土

村上龍コインロッカー・ベイビーズ

村上春樹回転木馬のデッド・ヒート』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル

高橋源一郎さよならギャングたち』『ジョンレノン火星人

笙野頼子『母の発達』『金比羅』『だいにっほん、おんたこめいわく史』

車谷長吉『鹽壺の匙』『赤目四十八瀧心中未遂

玄侑宗久アブラクサスの祭

池澤夏樹マシアス・ギリの失脚

保坂和志カンバセイション・ピース

堀江敏幸河岸忘日抄』

多和田葉子『雪の練習生』『尼僧とキューピットの弓』『雲をつかむ話』

阿部和重アメリカの夜』『ABC戦争』『無情の世界』『ニッポニア・ニッポン』『シンセミア』『ピストルズ

松浦理英子ナチュラルウーマン』『犬身』

中原昌也ニートピア2010』

町田康夫婦茶碗

舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。』『九十九十九』『ディスコ探偵水曜日』『淵の王』

綿矢りさ『かわいそうだね?』

金原ひとみマザーズ

中村文則『何もかも憂鬱な夜に』『教団X』

柴崎友香『その街の今は』

岡田利規わたしたちに許された特別時間の終わり』

川上未映子愛の夢とか』『あこがれ』

水村美苗本格小説

前田司郎『愛が挟み撃ち

諏訪哲史ロンバルディア遠景』

本谷有希子『嵐のピクニック

磯崎憲一郎『往古来今』

青木淳悟『私のいない高校

朝吹真理子『きことわ』

小山田浩子工場

今村夏子『こちあみ子』

滝口悠生『高架線』

高橋弘希『指の骨』

崔実『ジニのパズル

2015-01-23

エロ漫画における絵の巧さが押しつける異常性癖のおぞましさについて

正義。力。

正しいものに従うのは、正しいことであり、最も強いものに従うのは、必然のことである

力のない正義は無力であり、正義のない力は圧制的である

力のない正義は反対される。なぜなら、悪いやつがいつもいるかである

正義のない力は 非難される。したがって、正義と力とをいっしょにおかなければならない。

そのためには、正しいものが 強いか、強いものが正しくなければならない。

正義は論議の種になる。力は非常にはっきりしていて、論議無用である

そのために、人は正義に 力を与えることができなかった。

なぜなら、力が正義に反対して、それは正しくなく、正しいのは自分だ と言ったかである

このようにして人は、正しいものを強くできなかったので、強いものを正しいとしたのである

ブレーズ・パスカル著「パンセ」より、第五章 正義現象理由




まあ、緑のルーペ氏の出した「宇宙人の冬」についてですよ

調べてみて貰えばすぐに分かるが、あれは正義ではない

少なくとも、自分にとっては正義ではなかった

しかし、自分は敗北した

何に?絵の巧さに、自分の性欲に、それを刺激した描写

以前、自分はVictimGirls3という作品に触れる機会があった

朝凪氏の描いたもので、ROキャラクター触手モンスター媚薬を打たれて快楽墜ちをし、同胞を巻き込んでいくと言う話だ

作中、女の子がおぞましい触手恍惚の表情で見つめ、キスをし、舌先から針を打ち込まれしまうシーンがある

この描写自分人格に大きな衝撃をもたらした

そこには尊厳はなく、正義はなく、倫理はなく、道徳信仰もなかった

ただひたすらの快楽と、堕落と、力だけがあった

それを良く覚えている

朝凪氏はそれから、その世界観を崩さずに現在まで活動を続けている

緑のルーペ氏はどうだったのだろうか

商業的に氏が有名になった作品は、初単行本表題作である「イマコさんシリーズ」だろうか

氏の作品にも、人が普段は忌避するような倫理観冒涜が綴られている

作品内での出来事だと分かってはいても、読むことによって何らかの"汚染"が始まってしまうような感覚

それが、氏の作品には匂っていた

ただ、それは今になって思うことなのかもしれない

なにしろ、「イマコシステム」ではその冒涜にも「すべてはイチナの妄想であった」という解放感や救済感があったからだ

まあ、初単行本と言うことで氏本人が自重たか編集に止められたのかもしれないが

また、次の単行本である「ガーデン」でも基本の傾向は変わらなかった

人の持つ倫理観侮辱し、柔かく大切に思うものを徹底的に凌辱し、その背徳感で快楽を貪る

前述の朝凪氏の作品もそうだが、赤卵氏の作品にも通ずるものがある

しかし、この単行本でも氏は最後には救いを作った

そこが氏のバランスのとれた所だと思うし、作品の巧さに繋がっているのだと思う

どこまで意識しているのかまでは個人の人格の話になってしまうが、"それだけではない"というのが分かっているのだと思うし、センスが良い

きれいはきたない、きたないはきれい。闇と汚れの中を飛ぼう。

ウィリアム・シェイクスピア著「マクベス」より魔女セリフ


まさに、この言葉の通りだったのだと思う

今回の「宇宙人の冬」にも、氏のテーマが語られる

何も知らない可愛らしい性欲を掻き立てられるような 女の子

快楽に負け、自分倫理観尊厳未来無慈悲かつ理不尽に奪われ穢される

その背徳感を描き切っている

漫画において読者の感情を引き出す事は力となる

怒りや悲しみ、時として性欲を

冒頭の引用を読み返してほしい

「力は正義駆逐する」

この言葉がこの作品には似合う

人はきっと、綺麗さを信じ込むことはできない

それがどんな理由であれ、信じ込むことなどできない

から人は他人善行ケチをつけるし、美徳には汚点を加えたくなる

しかし逆に、それは人が完全には堕ち切らない事をも意味するのだ

嫌なだけの人間はいない。悪いだけの人間はいない。

どの方向から見ても同じ性格の奴はいないし、どの時点でも同じ性格の奴もいない

西尾維新著「花物語から貝木泥舟セリフ



人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。

人間堕落する。義士聖女堕落する。

それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。

人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。

戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。

人間から堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。

だが人間永遠に堕ちぬくことはできないだろう。

なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。

人間可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。

人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道あみださずにはいられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。

坂口安吾著「堕落論



今回の作品宇宙人の冬」では、主人公の青沙マコ地球人には救いがないだろう

そのことは、氏の過去作品とは異色な所だ

朝凪氏がVictimGirlsで描くような救いのなさだ

同人誌と言う媒体で描いたのは氏なりの配慮である

おそらく、だからこそ、氏はこの作品を全力で描かざるを得なかっただろうし、今まで描けなかったのだと思われる

「それを 打ち倒さねば 己になれない」

そのために何もかもを引っくり返して叩き売りだ

そうだ 500年前の俺も! 今のお前も! アンデルセンも!! あの少佐も!!

私と闘いたかったんだろう?

でなけりゃ一歩も前に歩めなくなったんだろう?

進む術も知らんのだろう?

無用者になるのが怖いか!! 老いが怖いか!!

忘れ去られるのが怖いか!!

ジョンブル? ふざけるな!! ふざけているのはお前だ!!

平野耕太著「HELLSING」9巻よりアーカードセリフ



この作品は、間違いなく氏にとっての闘争だったのだ、打ち倒すべき何かだったのだと思われる

そして、氏がこれを描くにあたっては、あるいは年月以外の何が介入していたのだろうか

それが気になる所である

追記

1.2015/01/23 21:00

取り消し線の付け方の訂正

引用元の明記

改行の追加

2.2015/01/24 09:00

エントリにて追記

ふと思ったのだが「イマコシステム」におけるイマコが時折"黒以外の装飾"を着けているのは意図的なのだろうか

クロミツイマコ」には「常に真っ黒の服しか着る事が出来ない」というキャラクターペナルティを持つ。

その観点で言えば、商業において「クロイミツイマコ」は登場していない

ぱんつも装飾品に含まれるのだろうか?クロミツイマコの下着絵を確認できないので分からないが、黒ぱんつということなのだろうか、背伸び感が出ていて素晴らしい

下着まででした靴ひもはノーカンかな?

「イマコクロミツイチナと出会わない限り幸福になれない」というキャラクターペナルティを持つが

このシステムと、イマコとイチナのキャラクターを流用したのが"イマコシステム"だったのだと思われる

3.2015/01/24 10:00

「私は私が見える世界を皆に見せる為の機械だ。」

荒巻「さっきから聞いていたが、外部記憶装置無しにはさっぱり付いて行けない会話だな。

ここのエロ本は全て読んだのかね?」

「そこまでは」

2014-08-01

生活保護が論争になる時点でもう福祉じゃない

弱者救済制度というのは弱者尊厳を維持できなければならない

ガールズチャンネルナマポ民が提訴ってスレがたってたんだけどまあどのレスもひどいことひどいこと

訴訟起こす気力があれば働ける」

タバコやめろパチンコやめろ無駄使いやめろ」

女は想像力が足りてないんだな、人がどうやって落ちていくか考えがまるで及んでない

今みたいな閉塞的な世の中に生きていれば誰だってそうなる可能性がある

で、こういうガールズチャンネルに書かれているような差別論堕落論蔓延るかぎり生活保護文化的生活保護とは言えない

働かないこと、働かない期間があることって雇用流動性いびつな今ってそんな特別なことじゃないはずなのにね、ネットだと生活保護擁護するとナマポだとかレッテル貼られるけどナマポ堕落と考えられてる時点で日本人民度が知れる

福祉普遍的じゃなければならない、障害者に手当が出されるように金がないやつには金を支給する

それが先進国ってもんだろ

2014-07-23

http://anond.hatelabo.jp/20140722233912

せやな。つらいよな。

でも、俺は東大卒ニートやったで。「高学歴ニートになりたい」って、君もなれるんやで。

で、2年くらいやって悟ったか就活やってみて、その現実にぶちのめされたおかげで目が覚めたわ。

東大卒ドロップアウトのきついところは、上流でも下流においても異質な存在ってところなんやな。

上流では落ちこぼれとしてはねられ、下流では「東大卒?なぜ、こんなとこにいるんですか」ってなるやろ。一見人生クソゲーに見えるわな。

下流サラリーマン社会で「てへっ」と笑ってダラダラやる方法もあるなぁと思ったが、結局俺は資格取ったわ。

東大出」じゃなくて、その資格持ちとして扱われるしな。何かに時間を注ぎ込んで技能を獲得することやろね。

「私の学歴も何も知らない人達の中で働きたい」とかいう悩みもなくなるし。というかアイデンティティ学歴じゃなくて資格仕事の方に移行するやろ。

まぁ、君は、自分が何が欲しいか分かってるから大丈夫だと思うで。俺はまずそれを取り戻すのに2、3年かかったからな。

「ダラダラ貧乏旅行がしたいことと、自分の金で2000円くらいの海鮮丼を時々食べられる生活」でええやん。

貧乏旅行うんぬん言ってしまう君とか俺みたいなのはエリートの奴らとはモチベーションの形が明らかにちゃうからな。真似したら怪我する。違う欲望の形を持たなあかん

でも、君はあんまりドロップアウト覚悟が足りんのちゃうか。

「でも世間東大出てるのに年収400万!?クソワロタwwwていってくるよね」とかいう悩みが出てくるとかにそれが現れとるように見える。太宰メソッドのものやで。

東大出のクズですといいながら、まだ、東大卒プライドというか、東大卒からこうでなければならない、人にこう思われなければならない、みたいな概念を引きずってるんちゃうか。ファックオフやでそんなもの

だいたい東大卒ドロップアウト系なんて目につかないだけで全然珍しくないで。インドラオスで2人会ったわ。京大はそこにプライド持ってるから目立つだけで。

というか、ニートのこと、やっぱどっかで馬鹿にしてるんちゃうか。レール外れて、あそこまで落ちたくないとか思ってるんちゃうか。

そもそも大企業育児しながら働くスーパーウーマンなんかに本当は憧れてなんかいないやろ。向いてないやろ。断念しようや。

落ちるんなら、振り切れようや。堕落論やで。レール外れてしまったら、自分で気ままに泳ぐ力を身につけるしか無い。

そこに覚悟が生まれたら勝ちやね。自由とは決断に宿ってることを知るんやね。

豪華客船は遠くで眺めようや。落ちこぼれであることを認めようや。遠目から見てると安全で豪華で楽しそうでええけど、客船内もハイスペック同士の争いで大変なんやで。

2011-11-20

http://anond.hatelabo.jp/20111119082328

僕自身ははがないをこんな風な目で見た事が無かったので、斬新な切り口で面白い文章だなと思った。

なのでちょっとこの文章いじくって遊んじゃおうかなって思います

長文を垂れ流しているだけで、特に建設的な意見は無いよ。

アニメがつまらないというか不愉快な出来なので仕方なく文庫を手にとって読んでますが、面白いすなぁこれ。強烈にグロテスク

これ村上春樹好きな人特に初期)には受け入れがたい作品じゃないかと思うわ。村上春樹小説に不純物を混ぜ混ぜ込んだゲテモノ食い料理しか見えない。

ここまで言っておいて、

ちなみに私は村上春樹が大嫌いなので、こういう作品は大好きですよ。

こんなフォロー入れちゃうのは、叩かれるのが怖いからかな?

何が面白いって普通の話と逆の方向に進んでいってるってところがいい。

たいていの物語は、未熟な登場人物が、イベントとか試練を越えて成長し、

青春卒業して大人への一歩を登り始めるあたりで、男坂のように打ち切られるという話ばかりなのに、

はがないときたら、初期状態が一番キャラの完成度が高い状態

って言ってるけれど。

視野狭窄」で「自分だけの世界」に籠もってるなんて、キャラとして未熟もいいとこじゃない?

そういう風に自分の殻に籠もってた奴が、色んな人との触れ合いで心開いていく。なんて、世にごまんとあるストーリーだし。

そうすると、これは別に逆の方法に何か進んでないよね?

むしろ、順行してるよね。

不完全な印象があるキャラってこだかとよぞらくらいで、後はもうそのまんまでいいんじゃね?って思う。

この一文で思ったんだけど。

要するにこの人が言いたいのは

初期のキャラ設定が好きだったのに、話進むにつれて段々キャラが変わって行ったのが嫌ってだけの話じゃないの?

別の話から持ってくると、人間強度が高いというやつですか?

その台詞言った人って、その後友人どころか彼女まで作ったって話ですぜ、親分。

己の信念に従って、求めるものを理解し、理想像をすでに見出している。

仮に現実で友だちを作ってもそれの劣化バージョンしかならない。

隣人部存在意義、全否定だね。

初登場で「あたしも友達がほしいのよ!」と叫んだのは君の好きな初期状態の星奈だよ。

現実なんざトモプラスに劣るし

星奈がギャルゲにハマったのって、隣人部に入ってからだよね。この人のいう初期状態ってどこから、どこまで?

っていうか、現実友達なんかギャルゲ以下って思ってるんなら、さっさと退部して家に籠もってゲームしてるだろ、星奈の場合

トモちゃんに劣るし

タカ」がいるじゃん。わざわざ、その為に隣人部作った様なもんだし。っていうかここでは夜空も例外じゃないんだね。

BLより萌えないし

せめて「発明」にしようぜ、理科ってそこまで腐女子キャラでもないし。

っていうか理科も、隣人部行きたくないなら、それこそ理科室に籠もってるだろうよ。

あにきの方が格好良いし

幸村はこれ一切ぶれてないぞ。最初からずっと。

眷属もいない

そう言えば、クラスメートには姫って呼ばれてたね。

っていうか夜空についてはトモちゃんを引き合いに出したのに、小鷹については触れないんだね。

まらない事この上ない。

それは「君が見てて」って話じゃないの?

視野狭窄と言われようと何と言われようと、自分だけで世界を閉鎖系として完成させることができるなら、

今の状態こそが一番幸せじゃない?ね、みーくん。

そうだね、他人に何と言われようと、自分幸せだと思う事をするのが重要だと思うよ、逆に言うなら、自分が思う幸せの形を押し付けちゃいけないよね、まーちゃん

あえていえば、隣人部も結成時点がもっと理想的な状態だ。

この人のいう、隣人部の結成時点ってどこだろうね?

夜空&小鷹コンビの時? 星奈が入った時? 小鳩が入るまで?

最も贅沢な生き方とは則ち、正直に生きることである

お前がそう思うんならそうなんだろうよ、おま(ry

現実においては己の正直は誰かを傷つけ、誰かに嫌われ、誰かに潰される。それが世の中のルール

嘘ついたって、傷つけるし、嫌われるし、潰されるけどね。

むしろそっちの方がよりルールとして広く活用されてるよね。

嘘をつかないという生き方は、あまりに難易度が高い。

だけれども、その正直を許しあう、ただそれだけの関係。

全然、許し合ってないよね。ガチでぶつかりあってるよね。

特に夜空と星奈。

コミュニケーション?なにそれおいしいの?

twitter自分が好きなことしゃべるツールであって、賛同以外のリプライは求めてないんですけど?

そんな感じの人が一人なら良いけど、二人いるからねぇ……。

結果、一方の意見にもう一方がガンガン反対するっていう。ええ、あの二人ですよ。

そういう所で、ついでに恋愛とかセックスもさせていただけると嬉しいですねぇ。

あの状況下で誰にも手を出さない小鷹はある意味凄いよね。

いね、実にいいね。時よ止まれ、今の俺が一番美しいって感じだね。

うん、だからさ。それは単に君がキャラの初期設定が好きだったってだけの話じゃないの?

これを読んだ人は他にこんなものを読んでますの欄に「完全自殺マニュアル」「自殺サークル」「20歳の手記」が並んでても驚かないね

これってブーメラン? もしかして君の本棚にある本を挙げたのかな?

ちなみに僕はどれも読んだ事無いよ。

はやく最終巻だけ読んでこの吐き気から解放されたい。(褒め言葉です。私はこの手の吐き気が大好き)

叩かれないように予防線張りまくりの君の文章も、読んでて吐き気がするよ。

もちろん褒め言葉さ!

1つだけカップルが成立してこのぬるま湯地獄から脱出して幸せになった後、

残りのみんなは笑顔自殺するという光景しかかばないけどな。

小鷹とカップルになりそうなのは、夜空、星奈、理科、幸村の四人だけど。

どれも自殺しそうなタマじゃないよね。

夜空とか、嬉々として二人の仲を裂きに行きそうだし。

星奈は、なんだかんだですぐに立ち直りそうだし。

理科は、セクハラの対象が二人になるだけだと思うし。

幸村は、けなげに小鷹の舎弟続けそうだよね。

まぁ僕の勝手想像だけどね。

個人的にはこだかさんと夜空以外は、無理に友達なんかつくろうとせずに、

己の道を突き進んでる方がずっと幸せだったんじゃないか?って思う。

自分世界に籠もる幸せは容認できるのに、皆と馴れ合っていく幸せは容認できないんだね。

結局この人もタイトル詐欺に引っ掛かった一人なんじゃないだろうか。

友達いなくても孤高に生きているキャラを期待して読んだら、最初の方はそれっぽいキャラ設定だったけど、結局馴れ合いみたいな感じで仲良くなっちゃって、なんだかんだ仲良しグループになったのが気に食わなかったとか?

作品だけじゃなくて、読者にまで毒吐いてるあたり、相当苛ついたんだろうね。

んでまぁ、そんな馴れ合い状態への嫌悪感を、叩かれないようにオブラートに包んで出来たのがこの文章。

僕の読解力だと、そんな感じにしか読み取れなかった。

ただ、僕は隣人部馴れ合いの集団じゃないと思うけどね。

夜空と星奈はガチでぶつかりあってるし、っていうかあれが馴れ合いだったら凄いわ。

小鳩とマリアもだね、こっちは見ててほほえましいけど。

理科は、小鷹に分かりやすいくらい分かりやすくアピールしている。

幸村の献身も本人は至って本気そのものだろう。

小鷹だって隣人部部員となぁなぁでの付き合いはしていない。

確かに、友人を作る事を目的にした部活で、具体的に友達を作る為に何かする訳でもなく。(小鷹はちょこちょこ頑張ってるけど)

実際には予行演習と称して、部員どうしで遊びに行きまくってるのに、

「もう俺らって友達じゃないの?」って所に触れてない辺りは馴れ合い臭いけどね。

だけど、友達作れない不器用な連中の、そんな馴れ合いは、少なくとも僕は見てて不快じゃない。

それをグロテスクと評したこの人は、きっと一切の馴れ合いを許せない孤高の人なのだろう。

いね! 尊敬しちゃうや!!

要するに何が言いたいかと言うと、

次は堕落論とか白痴エッセンスラノベ化しないか舞台敗戦間際の仮想日本で、オタク活動にいそしむ4人のキリーロフね>作者様

この人が、いつかこういうラノベを書いてくれる日を楽しみに待ってます

はがないがそうだとは僕は全く思わないけど、吐き気がするようなグロテスクな作品は僕も好きです

2009-07-30

集英社文庫スペシャルカバーシリーズ

集英社文庫スペシャルカバーシリーズがとても売れている様です。

過去の名作が再び脚光を浴びるのは大歓迎で、良い事ですよね。

カバー変えただけで売れるのか…」と複雑な気分にもなりますけど、太宰治人間失格」×小畑健はとても嵌ってました。

夏目漱石こころ」×小畑健も良いですよね。

ジュール・ヴェルヌ「十五少年漂流記」×桂正和も実に良い味出してると思います。

思わず手に取る気持ちも良く判りますよ。

判るんですが、最近出てるのは何かちょっと違う様な…。

川端康成伊豆の踊子」×荒木飛呂彦は「ちょっと違うなぁ。でも、これはこれであり」と思っていました。

でもねぇ…。

芥川龍之介地獄変」×久保帯人

…なんですか、このヤル気満々・超臨戦態勢のお兄さんは?

地獄変は、謎の敵に襲われた主人公が未知の能力に覚醒して地獄が戦場と化すバトル物じゃないですよ?


太宰治走れメロス」×許斐剛

…なんですか、このさわやかスポーツマンは? 

走れメロスは、数々の必殺技を駆使して並み居るライバルを打ち倒し暴君ディオニス王に立ち向かうスポーツ物じゃないですよ?

ほんとに大丈夫ですか、これ?

極端に内容からかけ離れた表紙だと、中身が面白い面白くないで判断されずに「なんか違う」で終わっちゃうんじゃ…。

特に、地獄変

子供勇気・友情・勝利みたいな話を期待して読んだりしたら、トラウマになりかねないと思うですが…。

あ、坂口安吾堕落論」×久保帯人は、これはこれでありだと思います(:D

http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/genre/special.html

2009-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20090325033005


その解釈で間違ってない。

安吾はいいぞ、俺の精神的支柱だ。

高校の頃出逢ってから、時折「堕落論」は読み返してる。

他の評論もすごい刺激的で面白い。

今も角川か新潮から出てるから、もしよかったら、読んでみてくれ。

中卒で遊んでたけど社会復帰した奴や、

入った高校があんまりにもクソで辞めて大検とって大学合格した奴や、

ヒッキーなったけど社会復帰した奴とか知り合いにいるんだけど、

みんな「このままじゃダメになると思って」っていう。

楽な方に流され続けるのも、ある意味シンドイらしいw

紹介して良かった。

こちらこそありがとう

2009-03-24

http://anond.hatelabo.jp/20090324010540

人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間可憐であり脆弱(ぜいじゃく)であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。

坂口安吾堕落論

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