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2021-11-28

シロクマ先生に届けこのエヴァレビュー

気が向いたらどうが作るためのプロット作るか。

アマプラの会員を一時的にやめる前に、エヴァ動画及びそのプロットになるブログだけは作っとかなきゃ

そもそも、今見返してみると、冒頭でマヤ

「口の前に手を動かせ」

って言ってる時点でそうじゃん…。

テレビ版や序破のマヤ、かなりりちゃん愚痴ってたけど、そんなこと忘れて部下にゴリゴリ命令してる。

大人ってそういうもんよ。自分のこと棚に上げて若者叩くんよ

で、大人になって見ると

「そりゃ、立場全然若い時と違うし」

かいって、自分がなりたくない種類の大人になってたり、ティーンが見たらバカっぽく見えるほど志の低い・感じの悪い行動取る人が多いんですよね。

その辺描いてるのはやっぱエヴァなんやなって思うわけです

エヴァンゲリオンの背骨になってる価値観理解してない人が多いってことがわかったからそこをベースに組み立てていけば、いいのな。

うつヌケ描写とか、世界観考察がどうとかってみんなそっちに行きたがるんだけど…そういうことじゃないんだよなぁ。

それは土台わかってる人がやることやねん

アマゾンレビューで星1つけてるやつをわからせてやる!

アマゾンレビューで星1つのやつみてたらこんなんあったけど、これトウジの

「多少事情は聞いとるが、けったいな話でよーわからん」でほぼ片付いとるんよね。

マジな話すると、ローマ帝国だって、全ての建物2000年持つローマン・コンクリートで作ってるわけじゃないんってだけ

結局、ニアサーインパクトの後の世界に限ったことじゃなくて、国家権力が興味ない分野って技術があろうと投資されないんですよ。資源は有限ですし。

ましてや、ゲンドウのエゴと、それに対するアンチというすごく個人的人達政府やってるとなれば…戦わない庶民なんぞ後回しになりがち

で、この辺のことわかんない人が、現実政治経済でも、フィクション上の設定の整合性に対しても、

技術があるのに庶民還元されてなくておかしい」

みたいに言うけど…逆に庶民還元されまくってる現代レアですよ。

世界史的に、軍事に関わる分野しか優遇しない国なんか山のようにあるし

俺の高学歴人間に対するひがみ根性を食らえ!

今のネット世論の乱れや、作品解釈の軟弱さを見る度に

受験社会科科目の点数を冷遇した結果、想像力全然広がらない人間大人になって一丁前に意見批評をしてるんやな」

って思っちゃうわけです。

きっと別の科目が得意な人は似たようなこと思ってたりするんだろうけどさ…。

あと、大人トウジがシンジに優しい理由とかも考えてみると面白いよなぁ…。

トウジにとって同級生であり、命の恩人であることはもちろんなんだけど、トウジが医者で子持ちだから子どもと接する機会が少ない大人よりシンジ目線に立てるのよね。

あの村が変わり者二人でできてる隠喩になってて好き

隠喩じゃなくて暗喩か。

エヴァに於ける大人って

ゲンドウみたく大人の都合を頭ごなしに押し付け

ミサトみたいに変に若作りして距離を詰めて結局揉める

・他の大多数みたいに距離を取りながら接していうべきことだけ言う

から大人同級生みたいな人達が逆にレア

委員長おとんがウザキャラとして出てくるんだけど…これも後のゲンドウの回想シーンへの伏線というだけじゃなくて、

常識人

キャラなんですよね。

ここで言う常識シンジを「第三者的に見る人」という感じ。

逆に、エヴァを見てる人達からしても部外者からうざいし頭ごなしに見える

名作か駄作に関わらず、エヴァみたいに「他人」を描く作品の方がレアなんよね。

例えば、テニスの王子様三田紀房見てて面白いのは、観戦してる人全員が会話してるみたいに必殺技名前や状況認識を共有したり、距離離れてるのにテレパシーで会話することがよくある。

エヴァはその逆なんよね

人妻アスカ妄想を始める俺こそ真のオタク

よくよく考えたら、ケンスケがアスカ全裸見てもノーリアクションだった時点でお察しなのか!

地味に情報量が多いシーンだ。

最初見た時は問題児を二人拾ってきたからいまさらアスカ奇行ビビらないのかと思ってたけど…よく考えたらそういうことじゃないわ。

奇行で脱がないもんなぁ

そして、ケンスケだけ帰ってくると思ってアスカ全裸で待ってるとしたらそれはそれで解釈変わってきて面白い

いや、アスカあれで尽くすタイプというか、求愛行動が激しいところあるから、あり得るんですよ。

そりゃ、ケンスケに当たるような会話になるわ…。

おかえりダーリンキャンセラーだもん

アスカケンケンはどんな時も6時起床。もう仕事に出てる。朝飯はそこ」

これ、いつものアスカだと思って聞くと大したセリフじゃない。

だけど、愛妻女房が、夫の生態を徹底的に把握しつつ、一応夫の客人だから良妻っぽく食べないであろう食事まで出してるシーンとして見るとかわいいwww

エヴァってさ…多くのオタク性癖を開発した作品としても有名だけど…今回ヤンデレとかロリババアがメインだと思ってたら、そっち方面でも開発してたのね。

こういうのがあるからエヴァってすごいんだよ。

幅広い年齢のキャラを扱うから性癖守備範囲も広い

人妻アスカラングレー性癖的にグッサグサ刺さる日が来るとは思わなかった…。

メスガキって言葉ができる前のメスガキの代表例みたいな子が、まさか人妻としても性癖のるつぼ

どうしようエヴァンゲリオンのアンチレビューがどうでもよくなるぐらい人妻アスカ気に入ってるんだけど…

態度こそメスガキそのものなんだけど、行動がデレデレという奇跡的なバランス

これやばい

エヴァンゲリオンは萌えアニメからな?

人間同士の距離感とか、世界観とかロボットアクションとか色々言われてんだけど、二次元ファンタジー設定だからこそできるキャラクターを掘り起こしてくるところが一番有能だから

みんな考えすぎなんだよ

僕も含めて

綾波に対して「働けりゃなんでもええ」っていうおばさん…いい意味大人よなぁ。

そうなんよ、学校生活に慣れてるから若い子の多くは自意識過剰になりがちだけど、大人になるといい意味での「無関心」を装える程度にスルースキルつくのよ。

自分にも他人にも。

この感覚描いてるのはすげーわ

アスカ「黙って隅っこに寝っ転がって自分は辛いってアピールしたいだけでしょ?掃除邪魔、マジウザい」

というセリフ、これ最初は前半がメインだと思ってた。

これ後半が本音なんだ。

ミサトと暮らしてた時は、生活荒れてたアスカさんが掃除邪魔かいうの、マジで人妻化してておもろい

家事シンジに丸投げしてた時期のアスカからすると、「人妻化すると、アスカってめっちゃキレイにして、夫に偶然を装って全裸待機するタイプのデレデレ女房になるんや」

って思うと、マジで感慨深い。

言動湿度高くないのに、行動デレデレって現代人にとってある意味最高の妻では?いや、マジで

だんだんエヴァンゲリオンシリーズ同人誌(の最上級のやつ)を読んでる気分になってきた。

いやまぁ、同人誌綾波以外全員人妻にして描いたら、色々解釈違いだなんだってオタク学級会起こすかもしれないけど。

綾波最初から人妻みたいなとこあるし

アスカ「もううんざり。それあたし『ら』もしんどいんだけど。」

寝込んでるシンジうんざりして出たセリフだと思ってたけど、これ「一向に帰ろうとしない夫の客人」へのセリフなんやな。

前のアスカなら「あたし」であって、「あたしら」とは絶対言わんから、これ人妻アスカセリフやわ

アスカケンスケの家でしゃべることば1つ1つ書き出していくと、必ず人妻感出してる。

人妻感は言い過ぎにしても前のアスカなら絶対言わないことばっかりだからちゃん検証すると、デキてないと意味が通らないことを多く言ってるのすげー面白い

初めてアスカシンジに対して喋った。

面白いなぁ…

大人に対して「もっと私を見て」とか渇望してたアスカが「一人で拗ねてろ、ガキ」と見放すのもおもろい。

ここでも迷惑な客人への(人妻アスカとしての)言葉でも成立するのもまた面白いが、それ以上に「年齢や立場が変わると、世代が違う子はおろか自分過去とさえ会話が成立しない」のがおもろい

シンジくんの動向についてケンスケがアスカに聞くシーン…ストーリー上なんの違和感もないセリフだと思ったけど、連絡事項をやり取りした後に

ありがとう式波

ケンスケが礼を言うのが、なんかすごく夫婦。

人当たりのいいケンスケなら誰にでもお礼言いそうだが、ちゃんと応えるアスカがなぁ~

アスカ「私はひとり、これまでもこれからもずーっと一人、それが当たり前なのよ。アスカ

面白いのは、こんな事言いながら、ケンスケと暮らしてる時はめっちゃ人妻してる。

ストーリー的にもケンスケの性格的にもアスカといる時間は短くなりがちだから、一人の時メンタルヘラってると…かわいい

アスカって好きな相手ができると、相手に対する思いが強すぎて、誰に対しても会えない時にメンヘラ発言したり、嫉妬したり、自分が期待したほどかっこよくないことに切れ散らかしたりするから解釈通りです。

人妻アスカ矛盾のないセリフ。多分、結婚しても暇になるとメンヘラ発言しそう

綾波型がシンジ好意を持つように作られてる」

みたいな話もさぁ…アスカの現状(人妻アスカだけど、夫が不在・一緒にいるのに関心をシンジに取られててメンヘラ発言した直後)を考えると、自分

対して言ってる言葉なんやな。

ほんとすごい作品だわ。些細なシーンに伏線メタファ多すぎ

使命に対する葛藤や、割り切ろうとする意思として

シンジが黒綾波からカセットテープを突っぱねるシーン…アレ、2回目だと解釈が変わって面白い

単に「いま人と関わりたくない人にそんなことしてもなぁ」と思ってたけど、この時点でもうストーリーと繋がってるようにデキてるんだ。

ほんとすごい作品だわ。些細なシーンに伏線メタファ多すぎ

誰が言ったか忘れたけど、アスカケンスケがいい仲だと気づいた人の論拠は、トウジとケンスケの会話でトウジが

シンジも早くこの村に馴染めばいいのに」

という言葉同意しなかったとこらしいです。

それで、2回目見る時にアスカのシーンを注視したら、アスカ言動が明らかに人妻なんよね。

私が、エヴァ動画映画上映後すぐに出せなかったの、私よりも洞察力すごい人が、もう敷いてある畳までひっくり返す勢いで見てるからとても合わないと思ったか

うつの人に見て欲しさしかない!

あとは私の中で「うつヌケ」と妹のシーンが強すぎて、卒業かいい仲とかそっちに目が行かなかったのよね

シンジくんがうつから脱却するトリガー綾波が作っていくシーン…アレね、ほんと正しいんですよ。

うつの人に常識とか、大人の当たり前とか押し付けてもトラウマと不甲斐なさで病むんですよ。

一度、周りと自分へのハードル下げないと立ち直れない。

その描き方がうつの人に見て欲しさしかない!

基準自分ベストパフォーマンスや、社会大人として立派なところに置くのをやめる(それが求められてるという自意識過剰や、頭ごなしな大人から距離を置く)ところからスタートせな立ち直れないんですよ。

自分うつからパフォーマンス回復した経験やいまでも時々病むことからすごくわかる

ただ、普通の人ってエヴァ見てもシンジくんがうつから抜け出すシーンの的確さや、似たような体験をしたからこそ抜け出して立ち直れた時に自分のことのように感動する感覚ってないから…視点が合わないんですよ。

エヴァ庵野秀明私小説」という人はなおさら、そこを重視してみるべきなのよ

「なんでこんなに優しくするんだよ(泣)」

「碇くんが好きだからありがとう話をしてくれて」

…この辺、ガチ抗鬱剤なのよね。

受け入れてくれる理解者がいて、些細なことでも褒めてくれる。

自分で下げられなかったハードルを下げてくれる。

うつヌケの最大の近道ってそこなんですよ。

僕の中では前半40分でエヴァって名作なんですよ。

から、もう僕の中では前半40分でエヴァって名作なんですよ。

うつヌケ作品として本質を描いてる上に、うつの人にとって一番欲しい「自分以上の理解者」の存在を描いてるから

自分で下げられないハードルを下げてくれる理解者が見つからないと、無限自己嫌悪無力感ループするんですよ

シンジくんがうつヌケして、ケンケンの手伝いを始めると、唐突に「ポツンと一軒家」が始まる。

老朽化して放置されたインフラの話とか、川の水量をチェックするとか…日本の奥地の現状なんですよ。

三村原始的すぎて、低評価付けてた人いるけど…日本にも実在するんやで。ポツンと一軒家見てみ?

私、歴史の話とか、その土地の人の話聞くの好きなのは自分の知らないものさしを大事にしてる場合があって、それが視野を広げてくれることがあるから

エヴァの中で田舎を扱ってることに「技術レベル的にもっと開発できたはず」みたいに言うアンチがいるんだが…日本田舎が開発できるはずの辺境

逆にエヴァを見ても

地方や、防衛で、生活を支えてくれる人がいるんだ」

みたいに思えない人がアマゾンレビューで星1を付けまくって、作品として星4にも到達してないのが、私には我慢ならんのよ。

大都会に住んでる人に一定数いるんだよ。

電気ないとろくに生きられないのに謎に選民的な人

綾波「碇くんのつけた名前になりたい」

脳みそバグるセリフを!

人間特に大人)が名前をつける相手って子どもとかペットとか苦労して作ったり発見したものに対してだから…遠回しに「碇くんに大事にされたい」という愛の告白なんよねぇ。

綾波存在する経緯考えるとそれもそれでバグる

今の親御さんが言うのかは知らんが、私の時はまだ

「お百姓さんありがとうと思って、ご飯を食べなさい」

的なことを言う人が、誰か忘れたけど、一応いた。

百姓という表現が物議を醸すことは横に置いといて、都会で自分だけで生きてるという感覚を消そうという教育・教えはあったのよね

ケンスケに撮影された時のアスカリアクションが完全にメスなんだよなぁ…。

いや、もともと

「撮ってるの?ピースピース

って感じではないけど、恥じらい方が(頬を染めるなど)過剰すぎて、めっちゃメス。

これは確かに、デキてる設定の方が納得行く

破ぐらいまでの人間関係だったら

「フンッ」

バッカみたい」

とか言って撮られてもスルーするか、本当に嫌なら蹴りの1つもお見舞いするのがアスカなんだけど…人妻化すると乙女に恥じらうから「やだ、女の子してる!!」と周回して驚くのよね

人妻アスカが見せ場を作ったかと思ったら、ヤンデレ妹ことサクラちゃんのターンになった。

いきなり殴って「ドアホー」と罵りながらシンジくんに泣きつくサクラちゃん

これをみたアスカツッコミ

女房か、あんたは」

なのが、1回目は違和感なかったけど、2回目は突っ込みどころしかない。

1つは「お前が言う!?」です。

さっきまで女房やってたの君やん。

もう1つは「(本人的には)そうだよ」です。

サクラはね…脳内ではもうゴールインしとんや!!

やっぱエヴァって萌えアニメなんですって。

開始1時間

「本人に自覚ないけど、結婚すると夫ラブのデレデレ乙女に行動が豹変する人妻アスカ

をだしたことに加え

「もう自分がゴールインしたと思って、束縛しながら崇拝してくるヤンデレサクラちゃん

が出てくるんですよ?

性癖おかしくなるわ

「誰のおしっこかわからないこの再生水と同じ。清めれば済むと思ってる」

という一言で、全員同じものを食べたり飲んでるはずなのに、『飲尿女』というあだ名が付いた女の子が出てきた。

ネットの評判ってあまりにも短絡的に嫌いなキャラに変な仇(あだ)名付けるから、身内ノリとして楽しい

マリわんこ君との進捗、どうだった?」

(訳:私の男に手出してへんやろな?)

アスカ別に。興味ない」

(訳:夫とラブラブしとったんじゃ)

「ほぉ、年頃の男の子は眼中にないと?」

(訳:お前人妻やしな)

「ガキに必要なのは恋人ではなく母親

(訳:年増には甘えんぼのガキがお似合いや)

1回目に普通に見た時は(訳:)に当たる部分が全く思い浮かばないマリのウザ絡みシーンにしか見えなかったけど…これ2回見ると Permalink | 記事への反応(1) | 15:16

2021-11-27

第5章 ニートマンセー

前回 https://anond.hatelabo.jp/20211125221032

人生の行く先は、2chのトップページに置かれていた壺の色だった。

大学に通い出した私が思い知ったことが4つある。

1 オタク教師以外とのコミュニケーションの仕方がもはや分からない

2 プログラミングはやはり自分には向いていない

3 とにかく就活の準備をしなければならない

4 就活の準備をするためにはサークルバイト勉強を頑張らなければいけない

それは致命傷じみたコンボとして繋がった。

開幕小足が入ったらそのまま10割のクソゲー

というほどではない。

ただ反撃の機会がないまま画面端で起き攻めを喰らい続け負け続けて4ラウンドを使い切った形である

何故、勉強ぐらいは頑張れなかったのか。

簡単である

「こいつらには流石に勝てる。だって俺の通ってた学校は仮にも中高一環で割とみんないい大学言ってるんだぜ?」

なんて思って見くびっていたからだ。

実際はゲームオナニーしかしてない7年間だった。

勉強なんてほとんど出来ない。

必死問題文をゲーム的に読み込んで4択を2択にまで減らして運ゲーを繰り返していただけだ。

クイズゲームの要領で受験をやって、それで入った滑り止めだ。

まりは、ゲーム的に問題を解く能力が低い代わりに自分より基礎学力が高いやつなんてすでに腐るほどいる中で舐めていたのだ。

勉強で結果出すからバイトしねーわ。

サークル時間無駄っしょ。

でも俺、地頭勉強できるから勉強はほどほどで。

意味不明勘違いの中で大学時代は浪費された。

就活が始まると、手持ちの弾の無さに愕然とした。

ソレ以上に、振り返ってみると成績が思ったより悪いことに驚いた。

なんだか全てが嫌になった。

そして、大学に行かなくなった。

滑り込み単位をかき集めた。

無気力課題を提出しては助教から「いっそ丸写しぐらいしたらいいのに」とたしなめられた。

ボロボロ卒論発表。

脳が記憶ロックをしていたので何を研究していたのが思い出せない。

しゅごい……トラウマって本当にありゅんら……。

モチのロンで、就活は失敗したままで大学卒業した。

就活浪人である

ひとまず、現実から逃げるためにゲームネットをして過ごした。

半年ほどがたち、親と喧嘩をし、流石に不味いなと思って

「実は公務員試験勉強してたんだよ!」

といきなり口走った。

実際に願書は出していた。

もちろん勉強はしていないが、願書だけだしていた。

なんで公務員なのか。

楽そうだと思ったからだ。

流石に親の目がキツいので公務員試験勉強が始まった。

1年目、当然落ちる。

ただ手応えはあった。

公務員試験理系選択すれば実はかなり楽勝だった。

ぶっちゃけ理系勉強なんて大学でもあんまやっていない。

プログラミングの基礎教養としてちょっと数学をしたぐらいで、ぶっちゃけ文系に近い。

だがそんなの関係ねえ。

パソコン理系っぽいだろ?

まあ暗記苦手だから社会科勉強し直すよりは科学のが楽なのよね。

小学校の頃は得意科目だ(と思)ったし。

問題の中には中学受験の頃にやった算数パズルもあったし、簡単プログラミングもあった。

中学受験組でプログラマー崩れの自分には何げに色々と有利だった。

1年目に落ちたあとは猛勉強のためにファミレスとかで勉強を始めたが、だんだんこれは行けるなと思ってこっそりゲーセンに通ったり古本屋時間を潰したりするようになった。

親が見ている時間だけ頑張るくせがついて、親が帰ってくる前にオナニーして寝て夕方だけ勉強して夜ふかしする生活にもなってきた。

うっすら死を感じた。

これは駄目なパターン

失敗することのメリットに「これ同じ失敗するやつだな?」と気付けるようになることがある。

そこでなんとなく引っ張られてしま不思議な引力があるが、そのとき自分はソレを振り切れていた。

今思うと凄いな。

受験直前の3ヶ月ぐらいは頑張って普通生活をし、普通勉強をしていたので試験は受かった。

面接は「大学時代は自堕落だったけどここ最近めっちゃ健康的な生活をするようになって~~~」とベラベラ喋って心を入れ替えた感をアピールしてなんとか一次は通った。

二次で落ちた。

一次で通ったことに自信をつけたのか、適当公共事業関係がありそうな職場面接に行った。

筆記テストが出されたが、公務員試験をやったばかりなので簡単に解けた。

面接では「公務員試験落ちちゃったけどやっぱ人の役に立ちたくて」とどこまで本音なのか、そもそも嘘だとして言って得があるのかもわからないことをずっと喋っていた。

でも私にはもうそしかない。

そもそも最初から無い。

プログラマーになることを諦めるのが遅かったし、そうじゃなかった可能性に対する準備が足りてないし、そもそも人生でまともに頑張った回数が少なすぎる。

友達も少なすぎる。

あっさりだった。

私は、なんか公共事業っぽいことをしてるっぽい会社に入ることになった。

次回 https://anond.hatelabo.jp/20211127202908

2021-11-22

日本経済成長について

現実逃避みたいなことばかり言ってる奴って

そもそも経済成長」がどういうことかをいまいち理解してないよね。

内戦でズタボロのシリアでも日本の何倍も「経済成長」はしてる。

成長ってのは変化が激しいってことであって

別に失業率が高かろうと人材流出が激しかろうと

金とモノが大きく動く市場があれば成長はしてるのよ。

仕事いくらあってもカツカツで無駄な買い物する余裕もないのは貧乏なの。

大体、福祉の充実と景気の良さを混同して語るような奴って

GDP国家予算区別もついてないだろ多分。

偉そうに語る前に義務教育くらいからやり直す謙虚さもないものかね。

本屋社会科教科書とか売ってるよ?

2021-11-19

問題本質は「最も性欲が強い時期に社会的に自立できない」ことなのでは?

超手短に言うぜ。

義務教育の程度が低すぎて基礎教育を終えるのに12年もかかってることに対して最も手際よく出来ないのかをちゃんと考えろってこと。

端的にいやあ、小卒の段階で社会人として十分な能力、中卒の段階で頭脳労働者として十分な能力高卒の段階で専門労働者として十分な能力を与え、大学に行くのは研究者だけという状態しろ

ていうか本来はそういう風に回すはずだったものを、無能汚職自己満足の繰り返しに胡座をかいた結果、高校卒業しても微分積分が分かってないやつが半分ぐらいの地獄になってる。

とりあえず、書道・図工・音楽工作はなくして、総合学習英語といった高等教育ごっこも削除、体育の授業も身体の動かし方のトレーニングをメインとし球技などは完全になくす。

各科目の中にある形だけのごっこ遊びも減らし、作者の気持ちよみや単なるパズル因数分解もなくす。

理科無駄な部分を減らし、たとえば炎色反応実験をするのに原子構造も光の波長と色の関係理解してないといった状態は完全に無駄なのでそういったものは削る。

社会科では思想的な教育は減らしていき、たとえばWW1・WW2に対して過剰にフォーカスを当てた敗戦史観的な教育時間無駄なのでやらない。

こうして無駄を削っていけば今の1.5倍ぐらいのスピード教育ができるようになるはず。

問題本質である人間身体的成長と社会的成長の足並みの合わなさ」を解決するには教育にメスを入れるしか無いな

2021-11-04

anond:20211103232735

正直化学とかは忘れた。数学物理は専門なので覚えてるとかいレベルではないが、物理でも電磁気あたりは使わないのでかなり忘れてしまった…。マクスウェル方程式くらいは分かるけど…。社会科とかは元々暗記できなかったというのもあるけど忘れた。

2021-10-29

何?投票へ行くことをそそのかす呪術が効かないだと?

社会科テキストを読ませておけ

2021-10-25

古いお金については道徳時間社会科時間で教えたほうが良いと思う

寛永通宝とか教えた所で役に立ちにくいので、近年で変化した硬貨紙幣説明していったほうが良いと思うんだよな。

二千円札を見て偽札扱いするという時点で今の子無知になってしまうし、そういうことのないように教えるのは必要だと思う。

しかしたら昔のお金に興味がある子も出てくるかもしれない。

この間記念硬貨を購入したら、やっぱりニセ硬貨扱いされたんだよね。

そういうのを見ると、ああお金については教えたほうが良いと思ってしまう。

100円札だって未だ使えるけど、子どもたちは知らないか偽札と感じるだろうしそこまで古くない二千円札偽札扱いなんだから、ほんとヤバい

この分だと、現在幼児の子24年度の紙幣発行以降に昔の札を見るとやっぱ偽札扱いしてしまうだろう。

学校はこういうのも教えるべきだと思うな。

2021-10-21

anond:20211021233725

ガテン系見下してる?関わりないからかもしれないけどガテン系って「日本を支える人々!」みたいな小学生社会科イメージのまんまだわ。現場猫めちゃ好き

2021-10-20

anond:20211020135628

共産党叩いてる人の半数は、イメージで叩いてる。社会科時間で習った社会主義共産主義がなんかやべーぞ、ナチスと双璧のヤバさだぞ、というイメージ払拭できず、悪者に違いないと思っている。

残り半数のうち半分は、共産党政策のうち国防外交懸念している。理想主義で国が守れるかい!と思っている。

半数の半分のさらに半分は…なんだろう。

2021-10-08

anond:20211008092338

社会科の授業であつかってるのに「そういうことは義務教育で教えてほしい」って言う人らのことね。

2021-09-12

anond:20210912022724

この変電所変でんしょ?というダジャレ小学校廊下に貼ってあった電気関連の啓発ポスター(の変電所のところ)を見て思いついて以降、いつか使ってみたいと40年近く待っているのだが変電所がなかなか話題に出ない

このままだと中学校社会科タイガ森林説明先生が「タイガは鬱蒼とした森になっており…」と言った瞬間に「ウッソー!」と大声で叫んでクラスが凍ったあの頃と同じように

変電所という言葉を聞いた瞬間なんの流れも溜めもなく口走ってしまいそうで怖い

2021-09-01

anond:20210901073533

実際のところ、

男子世襲で他にないほど長らく続いてて

日本特別外交官一族になってるから

天皇制廃止したら外国に対する影響力がいくらか下がる

という話を聞いた事がある。

そんなに違うものなの?本当かなあ?

と思ってたんだけど

皇帝、Emperor、に相当する王様

日本天皇しか残ってなくて

王朝の長さも

男系で続いていて変わりないか

世界で1番長

世界の王族で格式が1番高いのは日本天皇

という話をまた聞いて驚いた。

格式だけで言えば米国大統領より偉い

、てそうなの?

でも国の外交の為に

ある一族

まれながらにして

国民のような自由が無く

法律まで違って

政治的な事とされたら何も言えず

衣食住の心配がないとはいえ

生贄みたいに犠牲差し出してるみたいで

何だか嫌だと思ってる。

「あの人達は衣食住の心配がない上に

税金大学に行けて教育心配ない。

税金別に資産も相当あるらしい。

贅沢だ。」

と言ってよく思っていない家族がいて

それももっともだと思うんだけど

モヤモヤする。

そしてそんな外国に対する天皇の影響とか

どこで勉強して知ったの?

政治とか経済とか社会科は苦手だったけど

学校で習った覚えが無いよ?

って同級生に聞いたら

常識じゃない?」みたいな答えで

これもモヤモヤする。

学校教科書に載っけてよ。

多分落第寸前になるけど一応。

anond:20210817083708

anond:20210831230726

2021-08-21

文系学問が本当に研究したこと果たしてあるのか?

社会学者の頓珍漢発言が年365回ペースで叩かれているのを見かける今日このごろ。

こんな奴らも博士修士として研究論文を出して学会承認された過去を持っているという。

じゃあ実際どんなものを書いてるのかを調べるとちょっと目眩がする。

いくらでも都合のいいデータでっち上げられそうな資料収集ソースは俺の本からの俺の本のソースは俺オンパレード、身内で査読を回し合うだけの駄サイクル。

そういった駄目研究と駄目知名度ロンダリングが平然と行われている地獄のような世界が広がっているのだ。

これが社会学者だけならいいのだが、文学部だったり経済学だったりも大差はなく、歴史についても偏見ゴッドハンドソースN=1があれよあれよと出てくる。

大丈夫かよ文系学問

お前ら本当に「研究」や「学問」と呼ぶに値するだけのことをやっているのか?

小学校レベル総合社会科自由研究レポートの延長から永遠と抜け出させてない匂いがするぞ

2021-08-18

anond:20210818154512

これはちゃん社会科から学んでいれば分かる歴史的学問的な事実なんだが、体感直感としての権力存在に負けている、ように思う人がいるんだろうな。

2021-08-03

[]2021年7月はてブあとで読むトップ30リスト

はてブホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ

329あとで/2266users 「動画で助かる」「IT基礎知識が一通り学べる」──各社が公開した新人エンジニア向けの研修資料話題に 人気資料まとめ - ITmedia NEWS

300あとで/2006users 2021年エンジニア新人研修講義資料公開しました - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアブログ

263あとで/1698users 界隈がざわつくほど超進化したPMBOK第7版の解説プロジェクトマネジメント】|Mizuho Kushida|note

260あとで/3498users ルックバック - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

233あとで/1926users 40歳から英語力を伸ばしたアマゾン社員が薦める“神アプリ”:日経ビジネス電子

226あとで/1695users 配色に迷ったらこれ!配色イメージ言語化して論理的に伝えられるスケールがめちゃくちゃ役に立つ「語彙力ない私にうってつけ」 - Togetter

215あとで/1470users 技術ようつべチャンネル集 - Qiita

197あとで/2812users 台本11冊を入手 五輪開会式崩壊” 全内幕 計1199ページにすべての変遷が | 週刊文春 電子

195あとで/1048users ミクシィの21新卒技術研修資料動画を公開します! - mixi developers

192あとで/1129users ちいさな Web ブラウザを作ってみよう | Takashi Yoneuchi

186あとで/1029users サイボウズの“駆け出しエンジニア”向け研修資料話題 Webアプリ開発やIT文化の基礎を無償公開 - ITmedia NEWS

166あとで/1485users ソフトウェアエンジニア、家を買う - hichihara note

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生活感薄め

増田は「オリンピック女子ロードレース奇跡素人にも分かるよう解説する」の102あとでが最多

2021-07-08

オリンピック批判しながらコカ・コーラ飲んでるやつ

マジで実在するんだけど、コイツらって経済とか政治とかマジで1ミリ理解してないでそういうの批判してるのかな?

すごくない?

小学校社会科の授業ですら全部寝てたの?

スポンサードリンクって意味分かる?

2021-06-27

なんで小学校教師って反戦を掲げながら軍隊みたいな運動会してたんだろうな

夏になると、少しでも隊列が乱れると何度も入場行進をやり直しさせられてた「運動会練習」を思い出す。

炎天下での一糸乱れぬ行進って軍隊のものだよな、というか運動会って多分軍隊由来じゃないの?

でもそれを求めてる教師社会科道徳になると突然「反戦」「軍隊はよくない」みたいなこと言ってたんだよな。

今考えるとよくわかんねー。

2021-06-17

https://anond.hatelabo.jp/20210616125503

大学生時代に学前のガストでよく駄弁ってたテーマで、大変懐かしく思った。

増田の考えを解き明かす分野としては法哲学に入るのだが、結論

まぁ法律宗教なので「日本人お気持ち」で全て決まるってことでいいんだけど。

と、ややトーンダウンした感じで締めくくってる事。そして関連エントリ

自然科学的な根拠

社会科学的な根拠

どっちの話だ

https://anond.hatelabo.jp/20210616162123

 

社会科学って「社会科」学であって、社会-科学ではないよね?

科学自然科学)と社会科学並べるのかなり違和感あるよ。片方は検証再現不可能占星術的なものでしょ

https://anond.hatelabo.jp/20210616165329

というコメントがある事から社会科学視点について議論が浅い部分が見受けられたので、そこについて補足しておきたい。

(なお引用した『社会科学検証再現不可能占星術的なもの』という理解は何から何まで間違ってる。社会科学とは社会の “関係性" の部分に焦点を当てた学問なので、法律学を社会科学視点分析するのは正しいし、数多の論文はもちろん研究講義普通にある)……閑話休題

 

 

さて。

Q. 科学根拠のない法律存在することは許容できる?

という元テーマに回答すると

A. そもそも法律科学根拠だけで作られてるものではない

という回答になる。身も蓋もなくて申し訳ないというか、「そりゃそうだろ」と言われそうだが。

 

社会の便益と個人利益。それらが相反するとき妥協点を定めるのが、法とコミュニティである

という言葉がありまして。個々人が好き勝手にやった結果、社会に損をもたらしてやばい → だから法で規制/ルール化しよう。ってのが、多くの法が作られる基本的な流れと思って良い。すなわちそもそも法が作られる理由/初動の多くが「誰かが好き勝手やったせいで、他の誰かの利益/権利をおびやかしている」である。大抵の場合において、科学問題提起から発祥したものではない。

もちろん「この方法患者不利益になるから規制すべき」(医事法令)や「この方法施工主が行うと顧客安全性を損なうから規制すべき」(建築法規)などもあるが、これらの科学根拠誰かの利益/権利をおびやかしているから、それらを保護/フェアネスにすべき という原則が先であり、科学根拠はその理由付けに過ぎない。

 

よく語られる話ではあるが「大麻規制されてるが、酒は規制されていない。科学根拠に照らしたときに、矛盾があるではないか。両方似たものから、両方規制するか両方解禁すべきだ。」という人がいる。この指摘は科学的な視点から合理的かもしれない。

だが、これは時の権力者が「大麻/酒を規制したとき社会の便益と個人利益、どれを重視し、着地点を定めるか」と議論をしたり、賄賂だったりコネだったり、時代の情勢やら経済施策だったり、決めた権力者の気分だったり、そんな事情あん情事でアアダコウダして、その結果……今の大麻禁止・酒OKなのであろう。

科学二の次である。残念ながら。

 

 

最後ひとつ与太話をしよう。

ひとたび法が作られてしまうと、その後は妄信的に信じる輩が出てくる。コア・コンピタンス経営という本に「猿とシャワー」という寓話がある。有名な話だが、要約するとこうだ

檻の中に、4匹の猿がいた。部屋の中央にはバナナが吊されてある。

当然、猿はバナナを捕ろうと飛びつく。すると天上から冷たいシャワーが降ってくる。猿はバナナを諦めてしまう。

4匹の猿を1匹を入れ替える。新入り猿はもちろんバナナに飛びつこう……とするが、古参猿3匹に「やめておけ」と止められバナナには触れなかった。

猿の交換を繰り返し繰り返し、ついには誰もバナナに見向きもしなくなった。

だがしかしバナナに飛びついてはならぬ」だけが呪いのように猿を支配し、バナナに飛びつかない理由自体は誰も覚えていない。

とっくにシャワーが噴き出す仕組みも、なくなっていたというのに……。

時代が変化しているのに、過去妄信的に信じる猿に、僕らはなっているのではないか

しがらみに囚われなければ、より良い利益(バナナ)を手に入れられるのではないか。この視点/議論は常に必要だと思う。

 

科学とは、多くの場合において、根拠再現性ある形で、世の中を照らす。

古くに権力者によって作られた法は、本当は科学根拠に欠けているのではないか。新しい科学的な発見を取り入れ、検証され、アップデートされてしかるべきではないか

理想論をいうなら、私もそうであってほしい。しか過去の法/ルールに縛られ、大抵の場合は喧喧諤諤の議論となってTwitterつぶやき藻屑と消えゆく。私の見る

Twitter見てたら思ったより科学的な正しさと法律矛盾を指摘する人が多かったので気になった。

科学的根拠のない法律が存在することは許容できる?(追記あり)

も多くがそんな話をループしているように感じてしまう。増田のような科学的知見から疑問を呈する者が、確固たる根拠を述べ、社会にとっての新たな利益アピールし、歪んだ法を叩き直してほしい。そう願う。

2021-05-19

anond:20210519153425

マジレスすると、いわゆる八地域区分明治時代にできたもの

当時は、群馬新潟の間の山にはトンネルはなかったし、愛知三重の間の川には橋がかかっていなかった

いまだに社会科教科書で教えられるからタンダートと思い込んでるだけ

省庁によっても企業によっても地方区分はかなり異なるよ

anond:20210518082923

県民としても、北陸信越以外の県には何のグループ意識もないな。中学校だったか社会科で習ったんでそう覚えているだけ。

2021-05-17

https://anond.hatelabo.jp/20210516225443

 これは科学検証可能性反証可能性についての議論ではない。

 「権威」という言葉に納得できないのであれば、われわれは、ある話題について、誰を、どの程度まで信じることができるか、という「実践感覚」を持って生活していると言い換えてもよいだろうか。

 われわれは義務教育教科書に書かれていることは概ね正しいと認識している。義務教育で教える内容はいわゆる「定説」として確立されたものであり、すでに複数専門家による批判検証を経て正統な保守本流知識としての共通認識が成立したものである理解しているためだ。初等教育過程で学ぶ知識の体系はほぼ権威による学びである。もちろん理科であれば実験をおこなうことによって、社会科であればフィールドワークを行うことによって、学んだことを経験によって確認する機会は設けられている。しかし学ぶ知識のすべてについてそのような検証を行うわけではない。教えられる知識検証可能であることを示し正当性担保するためと、検証する方法論を学ぶためである

 われわれは新聞TVというメディア情報が概ね信頼できることを知っている。しか100%信頼できないことも知っている。各メディアごとに信頼度は異なり、同じメディアの中でも話題や分野によって信頼度が異なるという感覚も持っている。BBCCNNのいうことは信頼できるがスプートニク大紀元トンデモだとか、岩波書店の出す書籍の内容は信頼できるが幻冬社の本は紙くずだとか、われわれはこのような無数の相場感覚実践感覚を日々の生活で養いつつ、またそれを以って触れる情報の真偽のグラデーション判断しているのだ。ここで見落とすべきでないのはそれら相場感覚実践感覚あくまでも「感覚」であって客観的基準ではないということである

 元増田への反論論文査読再現可能性、反証可能性を持ち出すのは筋違い議論である。それらは原理的な主張としては正しい。しかしわれわれは全ての情報についてそのような判断をしているわけではない。例えば「SARS-CoV-2は空気感染する」という言説を聞いた時、それを主張する論文に当たり、誰が書いたものか、査読は誰が行ったか、それぞれの研究者の業績等を調べて真偽度を判定するというのは「原理的には」可能であるしかしそのようなことをあらゆる情報について行うことは余程の暇人でなければやっていられない。多くの場合はその分野の権威とみなされる研究者論文信頼性があると判断した(あるいは信頼性がないと判断した)という事実をもって自身判断の参考にするだろう。すなわち権威による判断である

 初等教育で学ぶ知識の体系に照らして真偽を判断するということは可能であろう。しか初等教育で学ぶ知識の体系というのは権威による学びであったことを忘れるべきではない。その知識の体系全てについて実験などによる経験として検証したと主張できる人は少ないだろう。(あとで、検証することが原理的に可能であるとしても)我々はそのように<権威によって>「定説」として与えられたものをもとに真偽を判断し、その真偽の判断が他の人の言説にどのように現れるかを以ってその人に対する信頼度評価し、その信頼度においてその人の言説に現れた事象の真偽を評価するのである。そのような信頼と評価の積み重ねから真偽のグラデーション判断する実践感覚が生まれているのだということ、多くの生活の場においてその感覚依存しているのだということを忘れるべきではない。

2021-04-24

「死んで当然だ、あんなヤツ。俺が裁判員だったら、弁論なしで即刻死刑宣告だ」

法学部卒の社会科教員は、人権感覚を持ち合わせていないらしい。

2021-03-25

アイヌ差別村八分という誤った認識

anond:20210323024202

単純に酷いと思う。以前、日テレにてアイヌ民族への差別的発言問題視された。それを踏まえての投稿だと思うが、事もあろうにアイヌへの差別侵略交易等の歴史を全て村八分表現している。これは社会科を習った人ならば間違いなく問題視することだ。

そもそも差別村八分定義からしおかし

差別:肌の色や人種など、本人の努力ではどうにもならない先天的な特徴を元に迫害を行うこと

村八分 :協調性が無い構成員を、言動を元に集団から排除するように、暗黙の了解で働きかけるプロセス

村八分あくまでも小さな集落集団等の中で発生しうるものであり、集団における戒律を破った場合に発生する制裁措置だ。協調性がないなどの表現不適切。例えばコミュニティにおいて、コミュニティルールを破って個人情報SNSに流布するなどの行為が発生した場合には、その個人コミュニティから追放することがある。この制裁村八分意味する。

https://nihonsi-jiten.com/goningumi/#i-11

五人組帳に記載された掟や、村のしきたり、寄合で決まったこと等を破ってしまった場合、”村八分“という制裁的な罰がありました。

実際は村の10ある付き合い(冠・婚・葬・火事病気建築・年忌・水害・出産旅行)の内「葬式火事以外には協力しない」という罰だったので、8の付き合いがなくなるというものでしたが、この罰が与えられると村落生活が困難になり、その村にいられなくなるという状態だったようです。

現代においての村八分比較的幅の広い意味を持たれがちだ。例えばコロナ禍における他県民排除村八分表現されやすい。

だが少なくともアイヌへの迫害民族同士でのことであり、北海道樺太といった広大な地域において長きに渡って発生したものだ。つまりさな集団の中で戒律を破ったというレベルのものではない。仮に村八分とした場合アイヌという民族はどういう戒律を破ったのだろう。そもそもアイヌという人種への迫害なのであって、この増田の言う差別定義には充分当てはまっている


シャクシャインの戦いをみても、これが民族間の不平等で対等ではない状況下で起こったものであり、戒律破りや協調性が欠けていたなどの表現で収まる次元ではない。

アイヌ歴史は難しい。しかし内紛や藩への蜂起が幾度も発生した経緯を全て「村八分」と表現するのは馬鹿げている。差別の中に村八分があるというならばわかる。当然のようにアイヌ一枚岩ではないため、掟破りを排除することはあるだろう。だが民族全体への迫害や不平等対応差別とは言わず村八分とは。

それでいて増田は「黒人奴隷差別だ」と表現している。その違いを彼は何も語ろうとしない。

2021-03-16

anond:20210316121019

科学史歴史のいっかんとして世界史とかでやらないわけでは無かったと思うが

それを増強するって方向ではダメなんだろうか

やっぱりはてなー的には「社会科」が増えるのはギルティ

2021-03-12

あなた達の政治運動には迫力が足りない


https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=730608&comment_sub_id=0&category_id=256

小森龍邦氏死去、88歳 元衆院議員部落解放同盟広島県顧問

 解放運動の巨星がまたひとつ墜ちた。私もあと十年生きるか怪しい身である自分政治運動に対する考えを少しばかり綴ってみてもいいだろう。

 上のニュースの人は、かつて解放同盟事務方トップだった方だ。昭和7年に広島県東部被差別部落に生まれ中高生の時分から老年に至るまで部落解放運動に携わってこられた。

 私が活動していた地域とは遠く離れているが、それでも半年に一度は彼の実家の傍にある、ちんまりとした選挙事務所へ行き、地元産のワインを飲みながら語り合ったものだ。

 私などが知己と呼ぶのがおこがましいほど尊敬できる人格の持ち主だった。家族地域や仲間のためであれば、危険を顧みずに行動する力を持っている。それでいて、思慮深いうえに頭の回転が速く、無謀な策を講じたりはしない。講じるとしたら、背後に確かな計算を持っている。そういう方だった。

 それが、こんなに早くにお亡くなりになってしまった。悔しい限りだ。

 私の番はいつ来るのだろう。運が良ければ二十年は生きられるかもしれない。運が悪ければ数年後か。その前に、自分の想いを吐き出す機会が欲しい。



 さて、表題意味について。あなた達の政治運動には『迫力』が足りないとは、どういう意味か。

 言葉どおりの意味だ。特に伝統的な分野、例えば労働組合などが挙げられる。昔に比べて弱体化が著しい。

 企業ごとの組織率は低下し、労働者組合加入率も低下し、賃金は下げられ放題、追い出し部屋希望(半強制退職蔓延も放っておかざるを得ない。数十年後には、労働組合というもの事実上消滅していてもおかしくはない。

 また、高校大学など、学校内の自治を求める活動もそうだ。私は元高校教師だが、昔に比べれば、学生たちが自ら声を上げて学校ルールを変革するために動くことは減っている。感覚としてはそうであり、数字においてもそうなっている。悪い意味で、子ども大人のいいなりになっている。

 反対に、成功しつつある政治運動もある。

 近年話題になったものだと、#MeToo運動だ。女性がこれまでに男性から受けた、性を主とする嫌がらせ公共の場告発することをいうようだ。

 日本ではそこまで定着しなかったが、本場のアメリカでは著名な人物の一部が職や名誉を失っている。最悪の場合は、裁判により実刑判決を受けることになる。

 LGBT社会運動も、社会価値観を変革しつつある分野のひとつだ。

 大衆消費社会が訪れてそうまで時間も経たない頃から同性愛者としてのカミングアウト文学活動デモ行進芸能界での活躍自分たちを侮辱する者に対する訴訟提起(府中青年の家裁判)、ゲイであることを周囲に言いふらした者及びその所属校への糾弾一橋大学アウティング事件)など、仲間の権利を守るための諸活動を行ってきた。

 以前は、映像作品において、同性愛者が精神異常者として描かれるのは当たり前のことだった。子ども向けのアニメなどでもそういった描写があったが、昔に比べればなりを潜めているように思える。批判を恐れて、ゲイレズビアン人達を描けなくなっているだけかもしれないが。

 これらの成功している政治社会運動には、共通する点がある。

 相手の痛いところを突いていることだ。

 この方針なくして勝利はない。しかし、近年の伝統的な政治運動の類を見る限り、相手の痛いところを見抜くことができる知性、または攻撃する度胸を欠いているように思う。

 特に組合関係団体がそうである。昔の労働組合は、使用者と刺し違える覚悟があった。

 意図的給与の支払いを遅らされても、当局側が雇った暴力団に夜道で襲われても、工場社員寮ごとロックアウトされても、それでも不屈の覚悟で戦い抜いてきた。

 それが今では、使用者の言いなりとなり、組織から仲間を追い出すための行為に協力している。情けない限りだ。



 話が逸れた。

 相手の痛いところを突くことの具体例として、昭和40年頃の話をする。私の高校時代の級友の話である。K君とする。

 高校二年の時だった。夏の午後の授業中に、ある教師教室の窓の向こうにある山を指さして言った。「お前らみてみい、あの山にはよっつが住んどる」(※手の指が四本であるという意味

 その教師は、部落に住んでいる人間馬鹿にしたのだ。当時はまだ、被差別部落生活する人々と、それ以外との間に貧富の差があった。馬鹿にされやすかった。

 どれだけ悲惨生活だったか、今の生活と対比しながら述べると、家にトイレはなく(集落で共同のトイレだった)、上水道は通っておらず、生活汚水は外に垂れ流しであり、雨樋や排水溝がないので大雨が降ったら屋内は水びたしになっていた。

 家族食卓を囲んだ光景にいい思い出はない。口に出して述べたくないし、思い出したくもない。

 さて、その男言葉に頭にきたK君は、翌日に地域の仲間(私を含む)を連れて職員室に入っていった。K君が連れてきた解放委員会の男が怒鳴ったのを覚えている。「教頭、どういう教育をしとる!」という大声に、周囲に緊張が張り詰めた。校長までやってきた。

 その教師に向けて、「そんなことは言ったらいけんど」と説得しようとしたものの、それ以前の問題だった。その教師は、私達の質疑に対して、最後までしらを切り通したのだ。「そんなことはしていない」と言い張った。

 このままではK君の立場が危ういわけだが、私にはどうすればいいかからない。しかし、協力をしたかった。

また翌日、K君は教室の中で証言者を探すために、級友の前で声を上げた。「このままでは俺は嘘つきになってしまう。証言をしてくれ」と皆に伝えた。が、私ともう一人か二人以外に協力者は出なかった。

 次の日だった。今度は、級友一人一人と話をする作戦に切り替えた。校庭に級友を呼び出し、どうして協力してくれないのか、と訴えたのだ。それでも駄目だった。みな、「それは勘弁してくれ」と言うばかりだったという。

 さらに次の日、K君は50枚ほどのA6程度の大きさの小紙を持ってきた。それを級友の一人一人に渡して、「これに証言を書いてくれ。後で預かる」とお願いして回ったのだ。

 翌週、K君は再び、地域の仲間と、同じ地区解放委員会役員を連れて校長室に入っていった。私は外で待っていたが、勝利確信していた。K君は、20枚以上はあろうかという紙の束を持っていたかである

 その年度の末をもって、その教師は異動になった。県内の一番端にあるエリアに転勤していった。彼はまだ赴任して2年目だったこから、今回の作戦が功を奏したとみていいだろう。

 この、K君の動きを間近で見たことが、私が政治運動を志したきっかけだった。



 今度は、少し規模の大きい話をしよう。

 それから三十年以上が経って、平成の初期だったと記憶している。被差別部落生活文化的環境改善するという一連の政策国会での議決を受けてから、長い時が経っていた。

 K君の事件きっかけにして、私は解放委員会正式に加入し、高校社会科を教えながら政治運動に身を投じていた。40になる頃に教師を辞めて、今度は別の公職に就いた。

 ある年の冬だった。私が活動していた県の幹部職員が、「同和関係補助金はすべて凍結する」と、あろうことか県議会で答弁した。

 寝耳に水だった。まさか、そんなことはあるまいと考えたが、確かな事実だった。議会答弁はテレビ中継もされていた。

 当時、私が所属していた団体幹部が全員呼び出され、偉い方々から対策を指示された。それぞれの支部からも、来年度の予算について雨後の筍のように質問が寄せられていた。

 発砲ふさがりかと思われたが、ふと、K君のことを思い出した。彼はもう立派な社会人であり、解放委員会からも抜けていた。それでも藁にすがる思いで相談に行こうとしたものの、気が乗らない。

 彼に迷惑をかけるのでないかという想いもあったが、何よりも私個人の意地だった。同和教育人権思想を啓もうする活動を担う一員である以上は、自分達の力で解決せねばならないという気概があった。

 とはいえ、K君と話をしたかった。結局、正式相談ではなく、共に食事をしながら今回の件について話し合うという形式を取った。K君は、「ここで折れたら前例になろうが」という話からまり、諸々の助言をいただいた。今でも感謝している。

 後日、県の横暴に対する対抗策がまとまった。開始時期は、一週間後とした。

 数万人規模の組織で、ここまでの速度で動くのは無理がある。組織全体の足並みが揃わなくなる恐れがあったが、予算全凍結は目の前だった。

 まずは、各自治体の教育委員会オルグ実施した。

 あの時のK君のように、各市町の教育委員会庁舎に数人で飛び込んだなら、「どうしてこんな卑劣なことをするのか。子どもらが人権意識もつための活動ができなくなっていいのか」というメッセージを何時間にも渡って、毎日伝え続ける。

 庁舎の外には最大100人程度を待機させていた。みなそれぞれ、横断幕拡声器を使って、スローガンを堂々たる態度で表し、相手方にこちらが本気であることを知らせた。朝方から始まって、日中は休憩を挟みながら、日が沈む頃まで毎日続けた。

 場所関係なかった。公共機関であれば、どこででも実施した。教育委員会だろうと、市役所入り口だろうと、学校門前だろうと、警察署の前だろうと、県会議員の自宅の玄関だろうと、場所関係なかった。

 かつて、私たち基本的人権の享有を受けられなかった。その歴史を繰り返してはならない。私たちは本気だった。

 議会での答弁から半年後、私達の本気は伝わった。予算の凍結が撤回されたのだ。

 これまでと同じように、これまでと同じだけの金額子ども達への教育活動個別学習会や勉強会に使うことができるようになった。

 私たちは、相手の痛いところを突いた。突き上げを受けた教育委員会は、通常の業務を行うにあたって支障が出る。日中は、私たちが絶えず抗議をするので、それに対応せざるを得ないからだ。

 それが数日であれば持ちこたえるだろうが、何か月にも及ぶとさすがに根を上げる。

 「予算の凍結はやめてくれ。現場がもたない」と各市町とその教育委員会は、県の決定に抗議する流れができる。

 さらに長い期間に渡って続けば、県としても、予算の凍結の続行と、各市町の疲弊とを天秤にかけざるを得なくなる。

 私たち勝負に勝った。

 相手の痛いところを突けばいいというものではない。こちらも痛い目を見る覚悟必要だ。というのも、現実的には、まずはこちらが痛い目を見る可能性が高いからだ。

 上記場合、県による予算凍結の撤回を求めて戦うにあたり、相手方に攻勢をかける必要があったわけだが――初期の段階が一番苦労した。まず、動員をかけても会員は集まりにくかった(当事者意識の欠如)。これがただの動員ではなく、緊急事態を打破するための闘いであることをわかってもらうために熱弁を振るう必要があった。この説得のための活動、すなわち県内支部巡りに最も時間を要した。

 人が集まり相手方に攻勢をかけることができるようになったとして、最大のリスクがある。警察通報されることだ。特に要職にある者が動けなくなるのはまずい。敵にとっての追い風になる。

 今回は、そうした事態が起こることはなかった。絶対暴力行為脅迫行為をしてはならないと、組織内で固く申し合わせをしていたからだ。

 私が若い頃の解放運動だと、警察など介入する余地はなかった。デモ活動オルグ最中通報があって警察官が駆け付けたとしても、我々を見て尻込みをするのは当たり前で、あちらの方が逃げ出すこともあった。

それほどまでに、当時の私たちは気迫に満ちた政治社会運動をしていた。物事に対する「本気」というものが、警察すら怯えさせるほどに昇華されていた。

 時が経ち、平成時代になると、部落に住む人々も豊かになったこともあり、ハングリー精神が見えなくなっていた。集団の気迫はすっかりと消えてしまい、周りから見ると――デモ活動の全てが滑稽なものに映るようになっていた。満たされた人間政治運動はできない。それだけのことだった。

 ところで、予算凍結に対する対抗策の実施にあたり、最大の懸念事項があった。

 県と市町との連携だ。もし、予算凍結の議会答弁を打つよりも前に、県議会が各市町に根回しを行い、さらに我々を抑えるための手を考えていたとしたら、負けていた可能性が高い。

 逆に言えば、同和対策事業に関する予算の凍結という重大事項について、事前に各市町と連絡調整をしないというミスを県が犯したからこそ、我々は勝利することができたと言っていい。



 最後になる。

 相手の痛いところを突くこと、その直近の事例としてミャンマーデモを挙げたい。

 アウンサンスー・チーを頭に据える民主派が勝つにはどうすればいいだろうか?

 武力では国軍に勝てない。ならば、「国軍は間違っている」というメッセージを、自国内と国際社会に訴えかけるしかない。

 経済面ではゼネラル・ストライキを行い、社会面では民主的思想制度について啓もう活動を行い、政治面では大規模デモによって世界に窮状をアピールする。

 アメリカがすでにミャンマーへの経済制裁を行っているし、世界的な空気として、国軍より民主派を推す声が大きいのは間違いない。

 民主派のやり方というのは、それでいい。とことん大きなデモを打って、自分達の正義アピールする。

が、その代償として、民主派は多くの命を失っている。つい先ほど、未成年デモ参加者が銃で撃たれて亡くなったというニュースが飛び込んできた。先日のデモでは50人以上が亡くなったという。

 民主派グループの中でも、指導者に近ければ近い者ほど、身体危険が迫る。国軍にしてみれば、今が正念である世界各国から評価が低下することを気にかけず、民主派指導者層を徹底的に弾圧し、デモ活動を先導する者を少なくし、事態を膠着状態に陥らせ、軍事政権を持続させるとともに――軟禁しているアウンサン自然死を狙うメリットの方が大きい。

 もし日本が、ミャンマーのように危険状態だったとして、あなたが立ち上がって戦わねばならなくなった時、どういう心構えで、どういう行動を取るべきだろうか? 相手の痛いところを突くために、どこまでのリスクを背負えるだろうか?

 その問題に直面していたのが、私が生まれ時代よりもさらに昔、明治以降被差別部落に暮らす人々だった。あまりに苦しい生活環境であるがゆえ、生存権を得るために戦わねばならなかった。しかし、どうやって戦えばいいのか?

 多くの者が基本的人権を得るために戦い、痛い目に遭いながらも戦いを続け、そして今の、(経済的意味に限っては)被差別部落問題解決した現在に至る。

 あなた人生にとって、重大な戦いをせねばならない時がくるはずだ。その時に、どういった行動を取ればいいのか、当日記がその際の助けになれば幸いだ。

 40代以下の若い人に向けて、このトピックを書いたつもりだ。あちらへ、こちらへとぶれた文章になって申し訳ない。読み返してみると、まとまりのなさに驚いている。ご容赦いただきたい。

 あなた幸せのあらんことを。

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