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2022-01-17

よくわかる文学部就活

文学部就活事情話題になっていたので、文学部卒の筆者が自分身の回りの話を含めて文学部就活事情解説したい。

大学学科卒業年度、地域によって大きく変わると思うのでその点は承知した上で読んでほしい。

筆者は5年ほど前に首都圏上位私大文学部卒業した。自分の専攻の周辺の話が中心だが、友人などの話などからできるだけ文学部全般の話になるよう努力したつもりだ。

1.就職か進学か

ざっくりした体感では学部卒で就職する人がほぼ9割、修士課程に進学する人が1割前後といった感じだった。学科によって進学する人が1割をちょっと超えるところもあれば、5%くらいしか進学しないところもある。いずれにせよ、過半数が進学していた理系に比べると進学率は圧倒的に低い。

ただ、法科大学院から司法試験ルートのある法学部以外、文学部に限らず文系学部はどこの学部でも1割前後の進学率だったように思う。修士課程を修了して一人前という雰囲気のある理系に比べて、文系大学院に進学しても就職の幅は基本的に広がらないし、むしろ狭まると言っていいと思う。文系大学院生がただモラトリアムを延長しただけになるか、研究者の卵になるかは個人資質研究室雰囲気(≒教授方針)が大きい。

理系と違い、企業所属研究者という人はほぼいないため、修士を修了したり博士に進んだりしても研究をまともに続けるにはアカデミックポスト必須になってくる。そうしたポスト理系と同様に(あるいはそれ以上に)狭き門になってくるので、基本的文系学生学部卒で就活することになる。

2.公務員民間

就職する文学部生のうち、4割ほどが公務員教職を含む)に、4〜5割強がいわゆる一般企業事務系職に、1割前後マスコミ就職するイメージだった。残りは就職浪人や就活と進学を平行して進めながら様子を見たりする人などが占める。

こうした就職先の構成大学や年度によって大きく変わるのであまり当てにはならないかもしれない。いわゆる下位の大学になるほどマスコミ割合が下がって一般企業割合が上がると思う。公務員になる層はどこの大学でも一定数いると思うけど、上位の大学国家公務員都道府県職員を目指す人も多いので公務員割合もやや高いかもしれない。

この記事では他の文系学部と変わらない一般企業メーカー事務職や金融IT、小売り・流通など)の話はあまりせず、文学部就活っぽい分野について話したい。

3.公務員教職

文学部学生公務員人気は高い。地道に試験対策をすればある程度報われるし、民間就活特に人気企業場合)の時になんとなく感じる文学部ハンデをそれほど感じないからだと思う。

しっかりしている人は学部2〜3年の頃から自分勉強したりダブルスクール公務員試験向けの予備校に通ったりする。法学部経済学部の人に多いバリバリキャリア志望で国家公務員を目指すというタイプよりは、キャリア生活バランスがまだ取りやす都道府県庁、政令市中核市などの中上位の自治体を受ける人が多かった。

大学学科によっては講義を取ることで社会福祉主事などの行政系の資格を取ることもできるので、ガチガチ公務員志望ならこうした資格を取っておくと若干の加点要素になるかも。図書館司書博物館学芸員といった資格ともやや相性はいいけど、これらの職域は専門職枠になることも多いので、取っておきたい資格かと言われると微妙だと思う。

資格の話になったついでに司書学芸員について補足すると、どちらも正規雇用採用自治体民間を問わずアカデミックポスト並みの狭き門なので、軽々しく「司書かいいじゃん」「学芸員資格をとって博物館就職したら?」などとは言ってはいけない

非正規だとバイトパートレベル募集が多くワープアもいいところで、資格を持っていなくても問題ない場合も多い。実務経験にはなるのだが、正規雇用へのキャリアアップはやはり狭き門だと思われる。

大学図書館専門図書館司書学芸員大学である程度研究をする基礎を身につけた人がその専攻を生かしながら働く場だと思う。一般的な自治体図書館業務委託指定管理者などで民間委託されていることが多く、司書資格持ちの正規公務員図書館員をやっているところはかなり少なくなってきているはずだ。

教職員はわかりやすく、国語英語社会科教員免許が取れるところが多い。教職課程の履修はけっこう大変で「保険として教員免許も取っておくか」というくらいの気持ちだと挫折することも多い。ちゃん教職志望の人は1年次から必要な授業を計画的に取っていることがほとんどだと思う。普通の授業の単位教職単位が被ることはそう多くないので割と忙しい。

学部卒で一般的な一種免許という区分免許がもらえて、大学院で所定の単位を取得すれば専修免許パワーアップする。出世するには専修免許があると有利という話もあるとかないとか。学生のうちに社会教育主事単位を取っておくと教員になってからキャリアの幅が広がりそう。

とはいえ教員正規雇用はそこそこ倍率が高く、数年は非正規講師をすることもけっこう多い。特に社会科は他に比べて大変なイメージがある。

公務員教職員も正規職員になってしまえば雇用自体は安定した手堅い職だと思う。勤務の内実はなんとも言えないが……。

4.マスコミなど

いわゆるマスコミといわれるテレビ新聞出版はどこも大手キー局全国紙、三大出版社)は狭き門で、中堅〜中小パイが少ないかそもそも募集がないこともある。大手のなかではNHK全国紙記者職が比較募集定員が多そう。

地方テレビ局やブロック紙地方紙の事情はよくわからないものの、そもそもの枠が大きくなくて地元大やUターン組が一定の数いるイメージアナウンサー職とかはものすごく競争が激しいという話を聞く。出版社は中堅どころでもふつうに1桁採用とか募集なしというところばかりだと聞く。中小の専門出版社は新卒市場ではほぼ見かけた記憶がない。

ただ、マスコミ全般の話として、文学部同士の闘いというよりも法学部経済学部といった文系メインストリーム学部との闘いになるので「文学部からマスコミに有利」という話にはならない。むしろテレビ新聞記者職は文学部以外の方が有利だと思う。

業界的には斜陽で激務だけど、大手はまだまだ高給取りなイメージ。中堅・中小だとワープアはいかなくても大手との差は感じると思う。友達大手マスコミにいくと「高値で売れたな」と思ってしまう。

テレビ制作会社とかの周辺業界もあるし、出版書店や取次といった小売り・流通の周辺業界があるけど、とりあえずこの記事ではここまで。制作会社とかは配信業界が盛り上がって二極化してたりするのかな。書店や取次(特に取次)はかなり厳しいという話を聞く。

anond:20220114133403

2020-04-23

anond:20200423191737

市は苦しまない、苦しむのは

正規採用職員と、その自治体利用者...

SAGA出身新自由主義者公立図書館民営化したり、子だくさんだが自他共に認めた非イクメンの元弁護士政治家調子にのって児童書専門図書館中傷的して廃止したのを見よ)(誰も図書館を心底は欲していないのだ)

2017-02-18

大宅壮一文庫TV版がほしいのに誰も作らない(作れない)クソ社会

大宅壮一文庫」が存続の危機に|NHK NEWS WEB

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0621.html

戦後雑誌を網羅している私設の専門図書館大宅壮一文庫

文化風俗流行・世相を知る上で雑誌はかかせない。

しかし少なくとも80年代後半から日本では、雑誌新聞以上に世相を知るのにかかせないのがテレビだってことには誰も異論は挟まない。

その時から日本ワイドショー情報番組支配された。

80年代まれの者はテレビ洗脳された。

過去文化の広まりを知る上でテレビは欠かせない。

しか過去放送内容を研究者自由に手に入れることはできない。

大昔のフィルムは残ってなくとも、80年代以降の放送内容くらいはテレビ局に残してあるだろうに。

テレビ反省しないのは、放映しっぱなしでアーカイブを残さないからだ。(新聞社でも縮刷版残さないとこあるけど)

放送された全てのテレビ番組が録画され、そこに行けば誰でも自由に視聴し、参照することができる、テレビ大宅壮一文庫のような場所を作るべきだ。

例えば、10年前に「福島瑞穂朝まで生テレビでこんな酷いことを言った」というデマコピペ流行り、検証するのに非常に面倒くさい方法が取られたが(2chの実況ログから検証された)、テレビ文庫があればそこへ行って過去朝生をチェックするだけで、デマだと簡単証明することができた。

例えば、舛添の政治資金問題に多大な放送時間を割いているワイドショーに疑問を抱けば、過去政治家政治資金問題放送時間と比べて、その異常性を調べることができる。

今、非合法的にだいたい全ての番組が一旦はアップロードされるようになっている。しかし、権利者に即座に消され、アーカイブとして残ることはない。

よくネットでは、「○○の言葉はどんなふうに広まった?」みたいな記事が人気になり、新聞雑誌を中心に調査されているが、テレビを調べなくてどうするんだっていつも思ってた。

何かテレビ無視されている。調べられないのは分かるけど、それならそうと言及すべきだろうと。それもこれも、テレビが全くアーカイブを残さない、公開しないからだ。

別にネット自由にさせろというわけじゃない。しかるべき場所しかるべき人がしかるべき手続きを取れば、誰でも視聴し研究できるように保管されてればいいだけなのだ

しかしそういう文化的行為に全く無頓着民放テレビ局広告代理店はほんとクソ

2016-06-21

大宅壮一文庫TV版がほしいのに誰も作らない(作れない)クソ社会

大宅壮一文庫」が存続の危機に|NHK NEWS WEB

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0621.html

戦後雑誌を網羅している私設の専門図書館大宅壮一文庫

文化風俗流行・世相を知る上で雑誌はかかせない。

しかし少なくとも80年代後半から日本では、雑誌新聞以上に世相を知るのにかかせないのがテレビだってことには誰も異論は挟まない。

その時から日本ワイドショー情報番組支配された。

80年代まれの者はテレビ洗脳された。

過去文化の広まりを知る上でテレビは欠かせない。

しか過去放送内容を研究者自由に手に入れることはできない。

大昔のフィルムは残ってなくとも、80年代以降の放送内容くらいはテレビ局に残してあるだろうに。

テレビ反省しないのは、放映しっぱなしでアーカイブを残さないからだ。(新聞社でも縮刷版残さないとこあるけど)

放送された全てのテレビ番組が録画され、そこに行けば誰でも自由に視聴し、参照することができる、テレビ大宅壮一文庫のような場所を作るべきだ。

例えば、10年前に「福島瑞穂朝まで生テレビでこんな酷いことを言った」というデマコピペ流行り、検証するのに非常に面倒くさい方法が取られたが(2chの実況ログから検証された)、テレビ文庫があればそこへ行って過去朝生をチェックするだけで、デマだと簡単証明することができた。

例えば、舛添の政治資金問題に多大な放送時間を割いているワイドショーに疑問を抱けば、過去政治家政治資金問題放送時間と比べて、その異常性を調べることができる。

今、非合法的にだいたい全ての番組が一旦はアップロードされるようになっている。しかし、権利者に即座に消され、アーカイブとして残ることはない。

よくネットでは、「○○の言葉はどんなふうに広まった?」みたいな記事が人気になり、新聞雑誌を中心に調査されているが、テレビを調べなくてどうするんだっていつも思ってた。

何かテレビ無視されている。調べられないのは分かるけど、それならそうと言及すべきだろうと。それもこれも、テレビが全くアーカイブを残さない、公開しないからだ。

別にネット自由にさせろというわけじゃない。しかるべき場所しかるべき人がしかるべき手続きを取れば、誰でも視聴し研究できるように保管されてればいいだけなのだ

しかしそういう文化的行為に全く無頓着民放テレビ局広告代理店はほんとクソ

 
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