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はてなキーワード: ディレクションとは

2024-11-15

推しの子最終話まで読んだ感想困惑

推しの子単行本派だったけどあまりにもTwitterがザワついていたため耐えきれずWebアプリ最終話まで読んだ。読んだらもっと耐えきれなくなったので初めてはてブを書いている。匿名で……。

推し有馬かなで絵も可愛く全員好きだったが、果たして──

打ち切りエンドすぎる

ツクヨミは?ビデオレターは?タイトル意味は?

真犯人ニノだったら「アイドル」と小説意味も違ってくるぞ!と思ってたけど結局カミキだった。ぽっと出のニノ黒幕よりは良かったけども。

・これだから自らの命を蔑ろにする奴はダメなんだ。結局その瞬間の甘美な自己犠牲(笑)に酔って後先考えていないだけ。命を有効活用するにも無駄遣いすぎる。アクアもっと上手くやれたはずだし、先手で不意打ちなんだからこちらがコストを払う必要はないはず。自分の命を勘定に入れるのは最終手段にしようや……。もうお前だけの命じゃないんやぞ

ルビー有馬かなとあかねがあまりにも可哀想すぎる。全員で草。有馬かな、正ヒロイン競争では勝ったけどそもそも恋愛」というもの価値意味をなさなくなったか相対的に負けた。ルビー人生に負けたんだ。

こんな負けヒロインもあるんだ……勉強になりました……。

ハーレムもの主人公が全員から好意一定に保ったまま誰からも恨まれことなく死んだから地獄。大切な人を失った女の子が3人生まれました、あーあ。

・アイは生まれもった「愛情」の欠如から来る闇を「嘘」で覆い隠してアイドルをやっていたけど、ルビーは元から素直だし、現世では愛も受けてるし、アイのことも世間公表して復讐も終わったからこのままだとただの素直なアイドルになってしまう。「私は今日も嘘をつき続ける(=それが魅力)」をやるために、「最愛の人を喪った悲しみを表に出さない」という闇?を抱えさせられた?の?だろうか?と解釈して納得したけどいらね〜!!!大団円バースの別ルートを見せてください。

アクア〜〜〜〜!お前の存在は大きいぞ〜〜〜!!!

・てか自分から死んどいて死ぬ瞬間は「苦しい、後悔、生きたい」とか思うの本当に勘弁してほしい。これだから自殺は(自殺アンチ)。馬鹿馬鹿馬鹿アーホ!ドージ!マヌケ!大切な女の子待たせてんじゃねえぞ!せめて自分から死ぬなら苦しまないでほしい。アヘ顔ダブルピースのまま「うれし〜〜〜!きもち〜〜〜!ありがとうございました!」つって死ねる奴以外は死ぬなよナメてんのかカスがよ死ね

ツクヨミ何?

・「同じ轍を踏むわけねえだろ!」まではいい感じだったのにな〜〜〜〜😭😭😭😭

ここも黒川あかねCIAではありませんが……?にはなったけど。自ら望んだとはいえそんな危険役回りをやるなやらせるな

最終話周辺の2-3話、コマだけの無言カットが多くてどこまでが赤坂アカ先生ディレクションしたのか気になる。メンゴ先生負担デカくないか

・えーーん、バッドエンド嫌だ……って思って読み進めてたけど、その割に最終話はあっさりしてるしまるで打ち切りすぎるよ。人気も時間予算もあったと思うんだけどな……。

有馬死体ビンタネットではめちゃめちゃ叩かれてたけど思ったより気にならなかった。直後のミヤコさんビンタ相殺されてるし、その後の台詞文脈聞いたら泣くしかないでしょこっちも。むしろよく発狂しなかったまである

その涙、最終話で引っ込んだけど……。

星野アクア死んだって聞いて可哀想だと思ってたけど自殺すぎて許せなくなってきた。

・「ママとお兄ちゃんが照らしてくれた、未来を!」じゃないよほんとにこれでこの漫画終わったんか???自分でも言ってたじゃないかアイドル寿命は短いって。「どうしようもないほど楽しいお仕事!」が終わったときルビーちゃん自殺しちゃいそうで怖いよ。みんな病んでる。何!?別にタイトル回収というわけでもテーマに沿ったわけでもないからこのエンドにした目的がわからなくて怖い。逆にルビー因果が集まりすぎてて、天童寺さりなの命にはそれほどの価値があったのか?(疑問)になってしまっている。

両親を失った命の重みに耐えられなくて闇堕ちしたカミキに対して、様々な人の命の重みを背負って嘘をつきながらアイドルをやってる星野ルビーの善性と強さをもって勝利としたのか?

いや、文字でまとめてたらしっくりくる理解はできるんだけど、読後感としては、最悪でした。

2024-10-22

anond:20241022004705

仮に印税10%、本の価格が600円だと、

10万部で、6,000,000円

1万部では、600,000円

5,000部だと、300,000円

少ない部数ならば、表紙原稿料払ってもらわないと作業収入バランスが悪い、というのはわからないでもないけど、

大部数売れている作家印税に含まれると考えて自然でもある。

「タダ働き」みたいな素朴な文句言ってる作家は、印税という権利収入システムへの理解が乏しい印象はある。

少部数は払う、これ以上は払わないという仕組みも、境界が難しいし、

初版部数のスケールが減少傾向でもあろうし、

社会運動として原則払えと交渉運動していくのはわからんでもないけど。

ただ、原稿料払ったイラストで、出版社ディレクションのもとにデザイナーデザイン完成させた表紙って、

出版社著作物により近くなるような気もするけど、それでよいのかな?

2024-10-09

anond:20241008234038

でも今後ほかに転職する時に、ディレクション経験もあります!って言うのは強みになると思う。実際ディレクションしないにしても、よ。

2024-09-29

グレンダイザーU現場が相当ヤバかったらしい

サウジ富豪パトロンになって、総監督福田己津央キャラクターデザイン貞本義行シリーズ構成脚本大河内一楼音楽田中公平という有名どころを集めた豪華な陣容だったけど、現場から伝わってくる話によると大変だったらしい

最終話は誰かがバックレて監督と偽名演出家が力技で形にした。最終話ちょっと手伝った人が総作監クレジット。というか第2話の時点でもうヤバかったらしい

このほかにシリーズ終盤に参加した演出家アニメーターたちのポストを見ると、ちょっと修羅場を乗り越えたあとの躁っぽいテンションだったりする

視聴者から制作会社の体力がなかったのではないかという指摘も多い。制作会社は(なぜか木下グループ傘下の)スタジオガイナ(旧福島ガイナックス)


香川久 Hisashi Kagawa

@DanngoDaisuki

終わらせて放送する事に尽力された皆様本当にお疲れ様でした

自分は2話の画面だけをどうにかなんとかギリギリ見られるものにするためとただ1輪の花のために命をかけましたがもうそれだけでお腹いっぱいでした

あ😮ちなみに固定ツイートのものは諸々許可を頂いております

https://x.com/DanngoDaisuki/status/1839858441193697788

 

3話以降の話の流れは全く知らないので1視聴者として見てましたが…どのキャラクターの行動原理も分からずどのキャラクターにも感情移入出来ぬまま見終わったというのが正直な感想です

https://x.com/DanngoDaisuki/status/1839860155770650678

香川久さんの「ただ一輪の花のために グレンダイザーU第2話総作画監督修正集」、あとがきに第2話の総作監作業地獄が書かれている。ありがとう香川さん。ボクはあなたのことを忘れない。

https://x.com/Aparatyanomoget/status/1828798541415989719

渡邊哲哉(仕舞屋鉄)

@NTzP68xV1aIUGLW

昨日でグレン終了

後はリテイク関係があるか無いか

幾つか直したいところあるけどやらせてくれるか

https://x.com/NTzP68xV1aIUGLW/status/1838761183450665078

 

グレン本日最終回

前任者の訳わからん状態からの復旧を監督と2人して何とか見れる物に立ち上げたと思う

色々残ってるのもあるけど、その辺はこのスタジオのこれから課題と思っている

まだ完パケ見てないけどさ

V編スタジオ待機組だったか

https://x.com/NTzP68xV1aIUGLW/status/1839476865041662267

 

因みにペンネームに使ってる仕舞屋って言葉意味調べると割とこっちの気持ちがわかってもらえると思う

一回使ったから以降普通に使ってはいるけど

初めて使ったのは08小隊でかな?

あの時はまだまだ若かったか沸点低くてね

https://x.com/NTzP68xV1aIUGLW/status/1839725484336394375

久藤 瞬/Shun Kudo

@kudo_han

【13話】

ご視聴ありがとうございました!

最終話は急遽仕舞屋さん(?)と2人で演出をすることとなりました。

3Dへのディレクションと、正直なところかなり絵を直してたと思います

ラストカット2カットベガ大王と謎エフェクト自分が描きました。

デューク×ルビーナ×テロンナ」の物語はここで一区切り。です。

全13話のうちになかなかわかりにくかったですが、見逃されている裏設定的なものも多く眠っているので、良ければ探してみていただけたら嬉しいです。 

スタッフの方々含め、皆様本当にありがとうございました

#grendizer

#グレンダイザーアニメ

https://x.com/kudo_han/status/1839730281701617826

やまだももこ🐰🩰アニメVtuber

@momoko_yamaada

今夜放送のグレンダイザーUの13話、お手伝いしたんですが、なぜか総作画監督クレジットされます。なぜ。

最終回、お楽しみくださいませ💃🕺

https://x.com/momoko_yamaada/status/1839641925110149208

2024-09-14

大手企業の闇

自分はずっとベンチャースタートアップで働いてきたんだけど、今年から大手IT企業で働き始めて闇だな~と思ったことを書いてく。

まず、社員スキルゴミ

Excelすらまともに使えない。プロジェクトを牽引したりディレクションできる奴がいない。

日本語すら怪しい。IT企業なのに。

逆に、普通に日本語できて少しExcel出来るくらいでシゴデキになれる。

次に業務委託社員が多い。

IT業界からかもしれないが。

で、業務委託社員の方が社員より仕事ができたり知見があったりするんだけど、社員には何も教えない。(メリットいから)

逆に社員が頭悪い方が都合がいいから、当たり障りのないことは言うけど肝心なことは教えない。

社員はそんな環境から何も身につけることができず、大手企業社員だということだけをプライドに、歳をとっていく。

大手からスタートアップベンチャー転職してくる人達がなんでゴミばっかなのか分かっわ。

ゴミ製造する仕組みができている。

大企業、失われた30年を牽引してきただけあるなーと感心してしまった。

2024-08-11

生成AIはなぜイラストばかり批判の的になるのだろう

生成AIについて、特に詳しいわけではないからいろんな知見があると嬉しいと言うことが大前提なのだけど。

イラストに関する生成AI批判が多いのは肌で感じるけれど、文章に関する生成AI批判はそこまで盛り上がりがない気がするのはなぜなのだろうか。

文章ほとんどが人によって創作制作されたものであって、同様に批判されてもおかしくないのだけれど、イラスト生成AI反対派は、文章に対するAI技術(翻訳等含む)は使わずにいるのだろうか。

そもそも著作物定義に関しては、法律規定しているものであり、それをどう改定していくかは、時代の流れとともに変わっていくものであるとは思うけれど、ベストバランスを見極めるのは困難なのだろうなと思っている。

私自身は、生成AI自体に関しては批判的ではなく、単に過渡期だからこそ批判が多いのだと思っている。

写真技術が登場した時に、写実系の画家から反対運動が起こったと聞いたことがあるが、写実すると言う価値絵画需要はほぼ無くなったが、絵画自体は別の方向で発展を遂げたり画家が描くことに価値が出来たように、生成AIが普及したところで、今の創作物も別のところで発展や需要価値が生まれるだけだと思う。(もちろん、同様に現在価値感は残らない場合もある)

生成AIが普及したとしてと、アートエンタメ系の場合ディレクションに重きが置かれるだけな話だと考えている。

全員がディレクターになるだけで、多分根本的な創作活動は何も変わりはしないのではないかと思う。

そんなスタンスである私は、なぜイラストを中心とした「一見工数が多そうなもの」ばかりが批判され「一見工数が少なそうなもの」は批判の的に上がらないのだろうか。

問題根本は、同じような気がするのだけど。

正直、理解ができていない。

2024-08-04

anond:20240804175458

AI生成絵が持つ様々な絵から得られた公約数感って特徴を越えるには自分の手で描くのが何よりも早いって状況、多分どこまで進化しても変わらないと思う。

ディレクションの要素が伴う作業が発生する時点で、ある程度自分で描ける事が必須、直す画力があれば数十倍時短くらいのとこに落ち着くんちゃうかなーって思う。

2024-07-24

anond:20240724112152

虚無のかさまし方が下手くそすぎじゃない? 今まで以上に

ゲーム完成とか工数削減のためにしかたなく虚無があるんじゃなくて、ディレクションが下手くそじゃん。

2024-07-15

音楽アーティストジャケットアートワークとかMVディレクションも手掛けてますって言うけど実際どのくらいやってんだろう。

キトー落書きした紙をデザイナーに丸投げしてたり、プロ映像編集の横からあーだこーだ口出すだけかな。

それで音楽デザインも出来るアーティストですってツラしてんの片腹痛い

2024-07-05

呼ばれてないけどTT兄弟解説してみるよ

日本の笑いがすごい!って言ってるけど、それは半分合ってて半分間違ってる。

そこは素直に、「彼らの笑いがすごい」とちゃん評価しましょう。

お笑い解説をつけるのは、手品の種を教えるみたいで白けることだなって思うけど、やっぱり「日本お笑い」ではなくて「彼らのお笑い」がちゃんとすごかった解説はしたいなと思った。

・冒頭(つかみ)

いわゆる出落ち期待感を下げることが目的

見た目で笑っている感度が低い人も多いけど、「なんじゃこいつら。欧米人が見るアジア人っぽいステレオタイプで出てきて、結局出落ちだろ」というラインまで期待を下げることに成功している。

これが最近日本芸人が見せるような、少しスタイリッシュ感じではだめ。

それだとこれからやるネタの期待をいたずらに上げてしまうので笑いにならない。

面白そうだけど見た目だけだよね」という低めのラインが、これから始めるネタに対する裏切りになっている。

簡単に書いてるけど、この先面白くないと成立しないある意味自信に満ちあふれて無いとできない戦略

さらにそのうえで、「Tを探せ」という観客を巻き込む構成になっているのがポイント

馬鹿っぽいやつらにバカにされたくないという人間心理を巧みに付いてる。

・1ネタ目MorningのT

ルール説明TT兄弟とは何をする兄弟なのかの解説の部分。

ここで取れる笑いは小笑いでいい。勘がいい人は笑う。お笑い閾値が高い人は逆に笑わない。でもそれでいい。

小難しい顔をしながら、彼らが何をやりたいのかを全員が理解するための大切な時間

ウケを取るより大事

・2ネタBaseballのT

ここですでに「お約束」まで持っていっている。

お笑い気持ちいいのは裏切りの瞬間なのだけど、タイトルコールからTが出るまでの時間が1ネタ目より短く作られている。

Morning Tは、タイトルコールからTが現れるまで14秒だったのに対し、Baseball Tは、タイトルコールからわずか8秒でTが出現している。

ルール説明役割もつ1ネタ目を丁寧に説明するために時間を割いたということもあるが、2ネタ目は出現を早めることで、見ている側に対して「ちゃんと考えていれば予測できたお約束なのに舐めていたから見逃した」という悔しさを 植え付けることに成功している。

・3ネタ目TerryのT

舞台袖に立っているTerryを巻き込んだT。

ここでこれをもってきたのは正直すごい度胸だと思った。

ここまでに会場があったまってないとTerryのノリノリも寒いだけなので、もしかしたら会場のリアクション次第で順番を変えてたかもしれない。

登場からわずか1分15秒で、会場の熱気を察してアドリブ感(実際にはシナリオだとは思いつつ、そう感じさせない演技力は素直にスゴい)で笑いを取るのは正直相当に熟練の技と言わざるを得ない。

しかもTerryのダンスが、彼らよりスタイリッシュであることが更におもしろい。

これが計算だとは認めたくないのだけど、これが本当に計算だったとしたらチョコプラ自分が思っているより遥かに高いレベルお笑いをやってるかもしれない。

・4ネタ目。ShoppingのT

おそらくもう彼らはここで勝ちを確信していたと思う。

でも、そんな感じを一切見せてないのはこれも彼らの熟がなせる技だと言わざるをえない。

ここでのTは、今までのTと同じように見せて、実はちょっと違う。

今まではいつTが出てくるのかが笑いのポイントだったのに対し、ここでは試着のサイズが明らかに間違っているというコント的要素で笑いを取っている。

この部分だけを切り取れば最初のつかみとしても狙いにいける笑いだったはずなのに、ここまでコント的要素を用いなかったのはこれもある意味でTに対するミスディレクションになっていて、観客がTを探しているなかで唐突裏切られるような形でコントがぶち込まれる瞬間が相手の虚をつく笑いとして成功している。

要するに、この手前までのお膳立てで、観客はすでにT探しに夢中になっていた。

それなのに、彼らが持ってきた笑いのポイントはTではなく松尾お腹だったということ。

これは笑うのよ。だって、そこに笑いが来るだなんて予想してなかったのだから

そしてその後のTはものすごいベタだった。

シャツに片袖を通した時点で予測ができていて、少し手前で裏切られた分を帳消しにするような形で安心感あるTが来ることで、観客は「もう何も考えずに笑っていいんだ」というコンセンサスに包まれることになった。

難しい顔を維持しようとしていた審査員も、この時点で脱帽という感じで笑い始めていた。

そりゃそうだ。笑いを堪えるためにIQをフル回転して先を読んでいたのに、見事にすべて裏切られる形で、それでいてベタな笑いが突っ込まれてきたのだから、これを耐えられる人間エンタメ業界にいる事自体が許されないという構造になっている。

笑うしかない。

・5ネタ目。TitanicのT

最後最後で再び出落ちという構成

これもやはり、自信がないとできない。

ここまで来ると観客はすでにTを待っている状態になっている。

(なっている。だなんて軽率に書いているが、この短時間でそこまで観客を引っ張り上げたのはほかでもない彼らのお笑い的実力であって、日本お笑いなら毎回こうなるかと言われればそれはNoだと言わざるを得ない。)

そこをあえて裏切らずに素直にTを出すことで、観客の期待感ネタピークを一致させることに成功している。

これも、本当に一歩間違えるだけで全員が白けるだけの寒いネタしかならないので、ここまでのお膳立てが完璧であったと認めざるを得ない。

それができているから観客の大半が結末を予測して、ローズジャック名前が出ただけで面白くなってしまっている。

史上空前の大ヒット映画の、更に誰もが知っているようなシーンをネタ最後に持ってくることで、全員が安心してTを発見できているからこそ、あの一体感が生まれている。

さらもっと言えば、ここに来て彼らの怪しい風貌が実は裏切るかもしれないという絶妙不安演出していて、それでいて予想通りのTが出てきたからこそ、より一層強い安心感につながっているとも考えられる。

すごいのは、ここまでのたった2分40で、それらすべてをやってのけている点だ。

はじめに、ルールをしっかり説明して、想像より早くお約束を見せて、慣れ始めたころに裏切って、さら視点とは違う部分で笑いを取って、最後はしっかり予想の範囲で、それでいて予想以上の見た目の面白さで笑いを取る。

この一連の流れを、たった3分未満でやり遂げている。

これは、「日本お笑い」なんて乱暴な括りで語れることではなく、素直に彼らの実力がすごいとしか言いようがない現実である

増田自信は正直チョコプラのことは嫌いだったけど、このネタは笑ってしまった。

嫌いだからこそ斜に構えて結末を予想してしまたことが、返って彼らのネタで笑うしかない理由になっていた。

それはまるで現地にいた審査員と同じ視点であるように。

まさにゴットタレントステージが完全アウェーだということを理解していないと、こんな構成ができるとは思えない。そんなネタ構成だったのではないだろうか。

大谷選手活躍日本人として誇りに思う」という表現にいつも疑問を感じていたが、チョコプラの今回の活躍を「日本お笑いレベルの高さ」という論じ方をするのはどう考えても納得できない。

それはあくまで、「日本にも世界に誇れるハイレベルコメディアンがいる」という事実しかないだけで、大半の日本お笑い世界相手にここまでのことができるわけがないというのが個人的感想です。

安村さんもすごかったけど、正直今回のチョコプラはすごすぎた。

ポイントポイントで滑ったら別の案が用意されてたんじゃないかって思うくらいなるべくして結果を勝ち取ったとしか思えない。

それなのに「日本お笑いハイレベル」という評価しかできないのは、本当に雑すぎると思うよ。

2024-06-17

anond:20240617105426

曲のタイトルにするほど興味があってMVディレクションもするのに全く調べないってことはあり得ないのでは?

2024-06-12

趣味って大事

俺は学生時代からずっと楽器をやってて、社会人になっても惰性で続けていた。

楽器は、単音楽器だ。だからひとりでやっても音楽として完結しにくいしあんまり面白くない。だから、いつも何かしらのバンド所属していた。

バンドといっても、ロックバンドのような4ピースバンドとかそんな感じの規模感のものではない。

ビッグバンドとかスカバンドとか吹奏楽とかオーケストラとかそう言うイメージ

 

俺は社会人になってから、いつも平メンバーとしてどこかしらのバンド所属し、たまに雑務をやることもあったが、大体はただプレイヤーとして参加していた。

地方のこの界隈では俺は割とプレイングスキルがある方で、プレイヤーとして重宝されがちだった。

その一方で俺はめちゃくちゃコミュ障で、活動後の飲み会とかはあんまり参加しないor参加してもすみっこで延々と生ビールを舐めてるだけだった。

ただ、活動の時は割と大人数の中でも目立つくらいに「上手い側」の人間だったからか、そんな感じでも声をかけてくれる人がいたり慕ってくれる人がいたりした。

楽器自体はもちろんアクティティとして好きだったが、それ以上に対人スキルがなくても人と接するツールとして重要だった。仕事が忙しくてなかなか時間が取れないとき、辞めようと思うこともあったが、そのことを思うと辞められなかった。半ば惰性になっても、続けていた。

楽器は俺の居場所だった。

 

20代も後半に差し掛かった頃、ネットで新たにバンドメンバー募集があった。

そのバンドはこれから新規で立ち上げるバンドだそうで、設立メンバー募集していた。

そして、そのバンドがやるジャンルが、俺がずっとやってみたかったジャンルだった。

おもえば、長い年月ですっかり忘れていたけど、これがやりたくて、この楽器を手に取ったんだった。そんなジャンルだった。

俺は今までになく熱量を持って応募した。

初回の集まりはワクワクしながら向かった。

ジャンルが珍しかったためか、楽器経験はあるがバンド経験がないという人は多かった。このバンドの発起人自身もそう言う人で、とても驚いた。大人になってから楽器を始めた初心者もいた。

楽器経験も長く、バンドいくら経験があった俺は、右も左も分からないその烏合の衆に頼られて、俺は初めて「運営側」となってバンドに参加することになった。

 

運営側って大変だった。

これまで平メンバーとして参加していたバンドで、何となく知ったことや、耳に入ってきたこと、実際自分がやってきたこと、それらの知識を総動員して運営して行った。

 

まずは実務の部分。最初会計の整備、予算をざっくり出して会費などが決まったら、名簿や規約の整備、活動会場の選定や手配、地域施設を利用するための組織登録連盟(社会人サークルの互助会のようなもん)への登録申請

 

ある程度軌道に乗ったら、広報活動SNSWebサイト、チラシなどの運用メンバーはまだまだ足りなかったので、かき集めなければならなかった。募集要項のとりきめ。

 

演奏が様になってきたら、次は披露する場を設けたい。公民館はその手のイベントを各週末にやるために奔走してる場合が多いので売り込み。他にも自主開催のために箱を手配。また会計広報、そして楽曲の利用許可申請

 

バンド運営はそれだけでは足りない。

キモ演奏面。

珍しいジャンルバンドだったためか、ズブの素人から俺のように経験が長いのもいたし、セミプロみたいなのも入ってきて、メンバーカオス状態だった。

俺はプレイングの面でもメンバーを引っ張って行かなければならなかった。

まず、ガンガン高難度の楽曲に挑戦したい人、易しい楽曲を楽しく演奏したい人、それらの要望をなるべく公約数化してセットリスト作成。もちろん著作権などの権利的に可能範囲におさめなければならない。

そして、できるひと、できないひと、その人の得意なこと、苦手なこと、把握して、アンサンブルの整理と調整。

俺が今まで1プレイヤーとして肌感覚でやってきたことを言語化したり、音楽理論として頭に入っていることをわかりやすく噛み砕くなどして、わからない人にも伝える。そして、俺よりウエの腕っぷしの人からは、吸収したり、教えてもらったり。

 

バンドメンタル面へのフォロー

メンバーたちの不満の聞き取り。あの曲は難しすぎて苦痛とか、今回のセットリストは好きな曲が少なくてしんどいとか、あの人の演奏不快だとか、あの人が臭くてとなりで演奏するのが苦痛とか。

要望聞き取りもした。こんな音楽楽曲やってみたいと言う話から合宿をしたい、BBQをしたい、とかそんなことも。

対応できることできないことはあれど、今後の運営に活かす。

 

運営は大変だった。

俺には向いてないな、なんて思うこともいっぱいあった。

でも、ここでは俺がやりたかった音楽ジャンルができる。ずっとやりたかった音楽ができる。そのためなら、円滑に運営を転がすために、そしてできる限り良い演奏をするために、できることはなんでもやった。

 

色々やっていく中で、俺は成長した。

 

はいままで、「趣味音楽」と言ってきたが、そうで無かったことに気づいた。俺が今までやってきたのはアクティティとしての楽器に過ぎなかった。

まれも育ちも暮らし楽器経験も年齢も性別も違うまわりの人たちと一緒に、できるだけ「みんなが」納得できる演奏をするために必要調和。その結果出力される演奏が、音楽だった。と、個人的感想を得た。

これは、

ぶつかることは多いし、納得ではなく妥協を求めることも求められることもあるし、

アクティティとしての楽器演奏より、だいぶ不快で、難解で、不合理で、不条理で、とても楽しかった。

 

次に、対人コミュニケーション能力の向上。

立場上、大きなものから些細なものまでメンバー同士のトラブル第三者として接する機会が多かった。

コミュ障でもできる相手vs自分のとりあえず共感だけしておけばそれなりに円滑に進む(し円滑にならなかったら切れば良い)人間関係とは違って、

生々しい本音と建前と解決課題がある他人vs他人関係に目をくばせ時にバンドのために(と言う立場で)口を挟まねばならない状況で、人の心の機微というか、人間本質のようなものをたくさんインプットした。

このインプットによって、アウトプット=俺の対人技術も、それなりに向上したように思う。

 

ところで俺は社会人になってずっと、一日VSコードを触るタイプ仕事をしていた。言われたことを淡々とこなすだけと言って差し支えない仕事をしていた。

30にも差しかると、同じ会社に居座るにしても転職するにしても、ディレクション側というか、マネジメント側というか、そういう立場への進化を求められる気配がする。

ずっと「無理だなー嫌だなー俺には向いてないしなーでも一生ドカタの最前線(というほど先進企業でもないが)で新しい技術言語を身につけていかなければならないのもつらい」と思いながらグダグダitドカタをやっていた。

しかし、昨年、この「趣味」の経験から、「なんかいけそうじゃね?」と思えて、一歩踏み出すことができた。

 

かにも、このバンド恋人もできた。今までの俺の、卑屈で根暗で斜に構えた人生では望むべくもないような、

強く優しく気立てが良く、心の底を打ち明けられる素敵な恋人ができた。

 

思えば、俺は趣味自体はずっともっていたわけだが、このように「自分が本当にやりたい音楽ジャンル」に触れた瞬間、人生がこのように切り開いた。趣味も突き詰めれば自分人生の糧となる。

趣味は素晴らしいよ。はてなのみんなも、斜めや上から構えたはてな特有のセンテンスで集めたスターも確かに人生の素晴らしい糧ではあるが、

外に出て人と接する趣味もまた良い。

2024-05-30

anond:20240530185143

ニュアンス違くね?

https://www.famitsu.com/news/202011/12209256.html

この旅を経験したことで、ゲームアートディレクションゲームの外観は変わったか

Raphael 英国ノルウェーに行って、既成概念にとらわれない方法を学んだ。資料の中では彩度の低い風景の中でヴァイキングユニフォームや皮を身に着けているのをよく目にするが、実際に現地を訪れてみると彼らはじつにカラフル世界にいて、美しいものを作っていたことがわかった。ここからビジュアルディレクションが大きく変わったと思う。

まあ「分からんところも多くて想像で補った」的なことも言ってるが。

ゲームでは再構築された居住地が見られるが、このようなワールドを作るためにどんな資料を使ったのか?

Thierry 年代記サーガ考古学資料、そして専門家意見を参考にした。

Darby 資料がない30年間のギャップもあったが、こういう部分は自分たちで埋めることができるのでやりやすい。

Raphael 歴史の枠組みの中でこうであったかもしれないという可能性を検討することができる。名前と日付しかからなかったりするが、内容を埋めていくのは楽しい

2024-05-17

anond:20240517184244

じゃあただの文芸屋さんだね。編集者っていうからディレクションできるのかと思ったけどそういう感じでもなさそうだ

2024-05-09

心理的安全性で見るアップル炎上

iPadプロモーション映像炎上した。

日本人特有の反応だという声も見られるが、youtubeコメントを見る限りそうでもないらしい。

増田自身特にどうとも思わなかったが、アップルに対するアンチの多さを考えると燃えるだろうなぁということは容易に想像できた。

この出来事心理的安全性観点で考えてみる。

あの映像は、CGであれリアルであれ、制作にはかなりの人数が関わっていることは間違いないだろう。

そうなれば、その関わったうちの誰一人としてあの映像問題点を指摘できない空気であったとするならば、今のアップル心理的安全性がとても低いであろう状況が予想される。

携わった映像クリエイターのうち一人として、楽器カメラデジタルガジェット精通する人間がいないだなんてことは考え難い。

それなのに、誰一人として、自分が大切にしているかもしれない道具が(きれいな壊れ方ながら)ボロボロにされる姿を見て不快に感じないわけがないのだから

そうなれば答えは一つ。

誰一人として、あのプロモーション映像ディレクションに対して文句を言うことができない状況だったというだけのことだ。

もはや独裁に近い状態かも知れない。

権威あるディレクターがこれを作れと言えば中の人間は従わざるを得ず、炎上するかも知れない結果が目に見えていたとしても、ディレクターの前では口に出せないまま、むしろディレクターの才能を称賛しながら自分地位を守る。

すでにアップルにはそういったYESマンしか残っていないのではないかとすら感じられるような、ひどいプロモーションだった。

クリエイターや道具の作り手のことをバカにしているとまでは思わなくても、「今のアップルの状況はひどい」ことをアピールするためのプロモーション映像だったと言ってよいだろう。

その視点から発表されたiPadを見てみると、円安という状況ももちろんありながらも、あまりにも市場価格から乖離した強気価格帯でアップルオリジナルのMのつくCPUシリーズ強気に押し出す姿勢にも、それを誰も止めることができないような状況を垣間見ることができる。

nintendo switchとPS5を比べるべきではないのと同じように、iPadとゲーミングPCを比べるべきではないことはわかっているが、仮に今のnintendo switchの定価が6万円だとしたら、誰もがその強気価格に驚くことだろう。

ipadにはipadしかできないことや楽しみ方があることは十分に理解しているつもりであるが、それにしたって汎用性の少ない独自アーキテクチャで動く端末に、そこまでの投資をできるのはもはや信者しか残されていない。

特に今回は、proと廉価版(と言っても無印よりは高性能ラインアップではあるが)であるairの同時発表だったにも関わらず、どちらも庶民には手に届かないような価格設定だったことに、多くのユーザーは落胆したに違いない。

これがproと無印13インチの同時発表で、半年~1年後にair13インチの発表だったらまだ違ったのではないだろうか。

こうした事態さえも、アップル社内において声が上がらなかったとは到底考えられない。

しかしその声が届かなかったことを考えれば、そこに心理的安全性は皆無であり、独善的経営判断が隠しきれていないと言えるだろう。


こうした強気経営姿勢と相まって、既存価値観をぶち壊すようなあの映像は世の中の反感を買って当然の結果だったと言える。

しかし、これから更にストア・ロイヤルティを強めようと一致団結するアップルの内側から視点では、そうした世の中の冷めた視線は予想できなかったかも知れない。

それ自体は悪いことではないのだが、もしそこに心理的安全性が働いておらずそうした危機感を誰一人口にすることができない状況にあったのだとしたら、やはりこれは企業危機管理意識の欠如によって引き起こされた当然の炎上であったと言えるのだろう。

アップルほどの大企業であっても、容易に心理的安全性が脅かされる状況に陥るという現状は、心理的安全性研究学習)している増田にしてみるとリアルタイムで参考にできる稀有な教材であり、これからアップルが立ち直るのかこのまま崩壊していくのか、どちらにしても興味深い教材といえる。

皆さんも心理的安全性観点からアップルの行く末を楽しんでみてはいかがでしょうか。

増田本人は今回のことでアップル製品に対する夢が冷めたので、同じ予算で14インチのゲーミングノートを買うことに決めました。

あれ?こっちのほうが死ぬほどコスパ高くない?iPadが高いのは円安のせい?嘘でしょ?

2024-04-22

結局仕事って

スキルがあってもどうマネタイズするか?が大事

それこそが仕事(金を生む)ことの基本なんだと思うけど

営業苦手だなぁ。

しかガチで金がなくなってきたため後がない

営業スキルディレクションスキルを上げないと

やり方分からんすぎて自己流になるけど

人との繋がり、めちゃくちゃ苦手

2024-04-18

anond:20240418102229

自分Web作る仕事してるけど、ここら辺のポッドキャストはよく聞いてる。

毎週更新されてるものもあるし、聞きやすい。

これマジ大事

なんにせよ、声だけでやってるから、聞きやすい声とか聞きやすい喋り方とかの人じゃないと、全く耳に入ってこない…

内容はいいこと言ってる風だけど、音質のせいで全然耳に入らず聞くのやめた人いるわ。

▪️Web系の人はマジ聞いておけレベル

Webディレクションやってますラジオ

・AutoMagic

オフトピック

▪️仕事全般の事では、これがわかりやすくて面白い

入江章栄の経営理論イシューを語ろう

TED Talk ビジネス

2024-04-07

anond:20240407151433

ナレーションとか案内音声は既に置き換わってるよな

演技はディレクションがめんどくさいので簡単には置き換わらんだろうね

人使った方が安い

2024-02-02

Bang Dream! It's MyGO!!!!!』から数ヶ月でバンド箱推し沼に落ちつつある

バンドリ、正確にはBang Dream!プロジェクトは、ガールズバンドを題材にブシロードが展開するメディアミックスコンテンツだ。

とこのあたりはチャキチャキ行きたいのであとは各自調べてください。

スマホゲーを中核にしつつ、アニメ化とか音楽かいろいろあるわけだが、一番のキモリアルバンドということになると思われる。

文字通りというか何というか、リアルバンドであるキャラクター担当する声優さんたちが楽器練習してバンドを組んでライブをするという、そういう感じだ。

この流れの中で、昨年リアルバンド活動開始とともにテレビアニメシリーズBang Dream! It's MyGO!!!!!』が放映されたのがMyGO!!!!!(以下マイゴ)というバンドである

It's MyGO』については、もう全員見ているであろうから話の大筋は割愛する。平たく言えば「気まずい『けいおん!』」である

ともかく、今にして思えばこのテレビシリーズが始まりだった。バンドリのアニメシリーズ自体は以前にも3シーズンばかり放送されており、目を通してはいた。が、ハマるということはなかった。「ふーん、いいじゃん。」と渋谷凛程度のテンションで受け流していた。

ところが今度の『It's MyGO』は違った。端的に言えば、わかる。これに尽きる。劇中で次から次へと起こるいざこざは、バンド経験者であれば、馴染み深いとまでは言わなくとも身に覚えのあることばかりだ。そもそもバンドマンなんて人格問題を抱えた人間の方が多い。それが群れてひとつ目的に向かおうというのだから、揉めるこじれるは必然と言える。現実には、結束バンド放課後ティータイムのように円満関係バンドのほうが珍しいはずだ。

そして何より、バンドは終わる。99.9%のバンドは、とくに売れることもなく、ライブ成功させる(何を成功とするかは難しいが)こともなく終わる。マイゴだって一度は最悪の形で終わりを迎える。だがそこからだ。大きく話題になった10話のライブ回。「終わったバンド」の先を描くファンタジー。泣いた。泣き散らかした。なんというか、過去の私が救われたような思いがしたのだ。『ラ・ラ・ランド』のクライマックスのようだった。

It's MyGO』の放送終了後である

youtubeのマイゴチャンネル情報をチェックするようになった。新規楽曲MVチャンネル上で公開されていたのがきっかであるアニメ終わったのに新曲出るんだ、と思ったのを憶えている。

そうやって過去楽曲MVまで漁っているうちに、画面端に目が留まった。

話が逸れるようだが、ここでインターネットのコツについて書く。youtubeの関連動画を見るな。というのがそれである。猫動画を見ていたら関連動画ハムスターの共食い動画が現れたことがあった。関連動画を見ていいことなんてひとつもないのである。私が数ヶ月前の自分に何かアドバイスできるなら、youtubeの関連動画を見るな、と必ず言うだろう。

というわけだから、実際には見たわけである

同じバンドプロジェクトの別バンドの、リアルライブ映像だった。RAISE A SUILEN。以下、RAS

音楽的には全く好みでなかった。マイゴがクリーンヒットするくらいだから、私が好きなのは直球のギターロックなのであるアジカンとかイースタンユースとかアンディモリとか、そういうバンドなのである

RAS音楽は、好みと全く違った。が、好みでないがゆえに、俯瞰分析的に見られた。そして思った。演奏力、ヤバい

特にドラム。全員巧いが、特にドラム。叩くマスキング役夏芽氏のドラムは、完全にパワータイプであるビスケット・オリバとか花山薫とか好きな人なら多分好きである。四つ打ちのシンプルリズム我慢ならんとばかりに無限フィルが入ってくる。打点がよほどいいところを抜いているのか、バンドとしては重心低めの音像にも関わらず、ドラムの音が小気味いいほど抜けてくる。かつ重さもある。そして常に笑顔普通あんドラムを叩いていれば虚無顔か仁王顔になってしまうと思うのだが、めちゃくちゃ抜けのいい笑顔で叩いている。怖い。あと髪型がかっこいい。東京リベンジャーズに出てきそうな髪型である。怖い。

しばらくはRASにハマり、ブックオフオンラインアルバムを買った。当然、特典ブルーレイ付の初回盤である

ここで、バンドシリーズCD特殊形態について少し説明しておく必要がある。CDには、たいてい【通常盤】とブルーレイ付の【初回盤】が存在している。なんだ普通じゃんと思われるかもしれないが、特殊なのは、このブルーレイの方が「本体であるという点だ。ブルーレイには、基本的バンドライブ公演が一公演まるごと収録されている。そのブルーレイの分、通常盤と初回盤の間には価格差がある。たとえば、シングル盤だとCDのみの通常盤では1,760円(税込)。これに対してブルーレイ付の初回盤は7,810円(税込)である。これがアルバムになると、付属ブルーレイは二公演ぶん二枚となり、価格通常盤3,520円(税込)に対して初回盤11,000円(税込)となる。この価格差が、ブルーレイが「本体であると書く理由である

MyGOのアルバムを購入した時点では、ブルーレイ本体であるということを見抜けていなかったため、私は通常盤を購入してしまっている。今では、中古盤を漁る際でも、必ず初回盤を狙うようにしている。

それはさておきRASである付属ライブブルーレイ二枚を鑑賞して、参ってしまった。ドラム音源よりライブのほうが三十倍かっこいいではないか

といったところで、脱線脱線を重ねることにはなるが、バンドリとプロメンバー、ということについて少し書く。

バンドリにおいてキャラクターを演じる声優さん演奏するのがリアルバンドであると先に書いた。掘り下げると、このあたりは少し込み入った事情がある。RASについていえば、はじめはバンドプロジェクト専属バックバンドとして組まれものであり、ドラムベースギターというバンドの核を成すパートを受け持つメンバーはもともとスタジオミュージシャンとして活躍されていたようである。いわば演奏プロ演奏うまいのは当たり前と言ったら失礼になるが、むべなるかな、である

このあたりの事情について、もうひとつ、注目すべきことがある。こうした、スタジオミュージシャン出身メンバーも、自身担当パートキャラクターに声をあてるのである。私としては、ここのところをとても面白いと感じている。彼女らは演奏プロであるが、声優としては(はじめの時点では)アマチュアである。翻って、本業声優メンバーについて考えると、彼女らは声優プロであるが、演奏についてはアマチュアである。この交差が面白い声優メンバー演奏技術の向上と、ミュージシャンメンバー演技力の向上。後者についてはスマホゲームアニメシリーズでよく確認することができる。再三触れているRASの夏芽氏などは、もはやキャラクターとしても堂に入ったものである

RASライブ映像にどっぷりと浸かった私は、気付けば他のバンドライブ映像アーカイブを掘って追うようになっていた。

見ていて、面白いことに気づく。バンドリのリアルバンドでは、技術的な要点はリズム体に置かれているということである

一応のシリーズの顔であるPoppin Partyで全体の演奏リードするのはバンドマン上がりのベーシスト西本であるベースをかなり低めに構えた独特のフォームで激しいパフォーマンス披露して客席を強烈に煽る姿は、演じるキャラクターとのギャップに少し笑ってしまう。

Poppin Partyと対になるRoseliaでその役を担うのはドラムの櫻川氏だ。ツーバスを主軸にした手数の多いド派手なスタイルで、バンド全体を牽引する。最初見て「この人もスタジオミュージシャン出身なのかな」と思っていたら普通声優さんだったので、少し引いた。

バンドというものは、リズム体さえしっかりしていればそれなりに聴けるものになる。そういう点を押さえた上で、どのバンドにおいてもリズム体には力を入れるディレクションを行っているのではないだろうか。

という流れで、もっとも後に触れたリアルバンド、Morfonica(以下モニカ)の話をする。

モニカについては、番外編除くアニメシリーズには未登場だったのもあり、ここに至るまで知らずにいたバンドであった。

ライブ映像をまず見ての感想は、なんだかちぐはぐなバンドである

特徴となるバイオリンバイオリンについては恥ずかしながら知識がなく、技術的なことの細部については分からない。ただ、だからこそ、バイオリニストAyasa氏が凄まじく巧い、ということは分かる。いや、モニカライブ映像を見れば、誰もがそう思うはずである。どんな素人でも分かる凄さである。それぐらいに並外れている。パート的にはリードギター役割を担い聴かせる激しい演奏は、間違いなくこのバンドの華であろう。ミラ・ジョボヴィッチか?と言いたくなるようなビジュアルも含め、強烈な引きを持ったスタープレイヤーである

それにドラム。叩くmika氏は夏芽氏とは別ベクトルの超絶ドラマーである。繊細でテクニカルタイプで、刃牙では烈海王が好きだという人などは恐らくピンとくる音なのではないだろうか。mika氏のプレイにあって、ことにスネアにおけるニュアンス付けは卓抜している。スネアロールの中でのアクセント位置付け、クレッシェンドタッチ自在であり、音だけ聴けば口径も材質も違うスネアが四つも五つも並んでいるのかと錯覚するほどであるスタンダードスクエアリズムの中に三連系や五連符のフィルさりげなく滑り込ませるようなプレイも多く、いわゆる「うたう」タイプドラムとして実に聴きどころが多い。

やはりというか、この二名はもともとプロミュージシャンであったようだ。演奏彼女らが引っ張っていく形になるが、ライブ映像の印象は、ギターボーカルベースはそこに必死についていっているというものだった。演奏がよれたり躓いたりするのを見て失礼ながら「本当に演奏しているんだなあ」と改めて感じた、とそんなような演奏である

プロジェクト内の他バンドに比べてやけにこなれていないこのバンドに、なぜだか興味が湧いた。

youtubeバンドチャンネルを掘っていて見つけたのが、モニカ活動初期ドキュメンタリーシリーズ、「Morfonical」であるバンドの結成から練習、はじめてのイベント出演、単独ライブまでを追う。これが順風満帆はいかないスターである。初ライブではライブの開始時にイヤモニにトラブルギター直田氏は自らの音が聴こえない状態一曲目を演奏していたようである。これは目隠しをして絵を描かされるに等しい。演奏に慣れない中、いきなりの大舞台でそれなのだから、恐ろしすぎる。トラウマになってもおかしくない。そんなこともあって、この初ライブメンバーにとって悔いの残るものになったようだ。ことに悔し涙を流すベース西尾氏と、「自分が全体を見る立場なのにメンバー不安に気づいてやれなかった」と語るmika氏が印象に残った。それを経ての猛練習と、続く単独ライブ。そこにはドラマがあった。そうした物語込みで見ながら、モニカに対する印象は変わっていった。当時、ギター直田氏とベース西尾氏は「モニラジ」としてyoutubeラジオ放送しており、これのライブ前後の回、及びにAyasa氏とmika氏のゲスト回にて、ライブにかかる心境を詳しく語っている。

この頃、私はバンドプロジェクトの中心となるスマホゲームガールズバンドパーティ』にも手を出し始めていた。マイゴのストーリーイベントが公開され、アニメシリーズの先の物語が語られ始めたためである。このゲーム内ではモニカストーリーも詳しく語られることになるのだが、これを語り始めるとまた際限なくなってしまうので、詳しくは触れない。ただ感じたのは、モニカストーリーは、バンドリにおける特殊物語構造──キャラクターたちの物語リアルバンド物語の交差──を強く推し進めたものだということであるミュージシャンであるAyasa氏とmika氏のキャラクターを演じるという意味での成長、声優である藤氏、直田氏、西尾氏のミュージシャンとしての成長、これが交差しモニカという存在の強度を増していく──そういう物語である。少なくとも私にはそのように感じられた。

エンターテインメントを止めない!~バンドリ! コロナ禍の軌跡~』という特番youtubeバンドチャンネルにて全編視聴することができる。

特に2021年から22年にかけては、ライブの規模縮小、イベントキャンセルなどかなり活動制限されたようである

最近になって、コロナ禍を経ての直近のライブ映像が幾つかアップされている。その中でモニカの最新のライブも見ることができた。

実によくまとまった演奏であった。声優組のパフォーマンスは見違えて堂々とし、演奏ミスほとんどない。ミュージシャン組のふたりの音もより自由にのびのびと奏でられていた。

そこまでにあった物語を思って、すこし涙した。

CD初回盤付属ライブ映像もそれなりの数を見てしまって、あとは実際に見るしかいかなと思い始めている。

場の雰囲気を思うと、怖くもあるが、なんだか楽しみでもある。

2024-01-23

anond:20240123115228

寺田憲史さんはかなり多彩だよ

FF世界観を作ったクリエイターの一人でもある

主な作品

小説

『バビ・ストックシリーズ角川スニーカー文庫) 挿画:影山楙倫 OVA製作のための原作

果てしなき標的(1986年1月

星に、グッド・ラック!(1987年4月

花のあすか組!―年端もいかず、心はヤワで(角川スニーカー文庫) 挿画:高口里純1988年7月

ファイナルファンタジーII 夢魔迷宮角川スニーカー文庫) 挿画:天野喜孝1989年4月

『爆裂お嬢シンディー・スー』シリーズ富士見ファンタジア文庫) 挿画:鈴木雅久

悪党たちに投げキッス!(1988年11月) 後にドラマCD化され、こちらでも脚本担当。出演は久川綾他。

熱いハート危機一髪!(1989年7月

地獄の海にラブ・コール!(1989年11月

天使たちにホールド・アップ!(1990年8月

『朱鬼シオン魔道霊士(アガディーン)伝』シリーズベストセラーズ

1991年2月

1991年6月

1991年8月

『ダーク・ウィザードシリーズ電撃文庫) 挿画:豊増隆寛

蘇りし闇の魔道士(1993年6月

精霊たちの野望(1994年4月

流砂の宇宙(ミシディア)の果て(1995年2月

『新きまぐれオレンジ☆ロードシリーズJUMP j BOOKS)挿画:まつもと泉

そして、あの夏のはじまり1994年7月

ピラミッド殺人ミステリー!(1995年7月

新きまぐれオレンジロード2002(集英社スーパーダッシュ文庫リメイク

そして、あの夏のはじまり2001年1月

ピラミッド殺人ミステリー!(2002年1月

漫画

アーマノイド(原作

作画鷲尾直広 壽屋雑誌・HOBINO→HOBINOホームページにて連載中。

ロマンシア 浪漫伝説原作

作画円英智 日本ファルコムPCゲームソフトロマンシア』の翻案作品角川書店PCゲーム情報誌コンプティークに連載の後、単行本化(ドラゴンコミックス、全1巻)。後にドラマCD化されており、こちらでも脚本担当

悠久の風伝説 ファイナルファンタジーIIIより(原作

作画衣谷遊 角川書店ファミコン情報誌・マル勝ファミコンに連載の後、単行本化(ドラゴンコミックス、全3巻)。

気分は!?ハートボイルド(原作

作画水縞とおる 学研漫画雑誌月刊NORAに連載の後、単行本化(ノーラコミックス、全1巻)。

テレビアニメ

赤ちゃんと僕脚本

愛天使伝説ウェディングピーチ脚本

行け!稲中卓球部脚本

うしおととら脚本

宇宙大帝ゴッドシグマ(絵コンテ演出

おでんくん脚本

鬼切丸(脚本

きまぐれオレンジ☆ロードシリーズ構成脚本

キン肉マン脚本

剣勇伝説YAIBAシリーズ構成脚本

深海伝説MEREMANOID原作者・シリーズ構成脚本

スペースコブラ脚本

コンポキッド脚本[1])

聖ルミナス女学院原作者)

太陽の牙ダグラム演出)※第35話のみ

闘将!!拉麵男(脚本

超時空騎団サザンクロス脚本

デビルマン 誕生編(構成協力)

トゥインクルハート 銀河系までとどかない(原作脚本

ねこねこ幻想曲脚本

ノンタンといっしょシリーズ構成

ハイスクール!奇面組脚本

バオー来訪者脚本

ファイアーストーム監督脚本

まじかるハットシリーズ構成脚本

燃える!お兄さんシリーズ構成脚本

モジャ公シリーズ構成脚本

よろしくメカドックシリーズ構成脚本テーマ曲作詞

まいっちんぐマチコ先生脚本

キキとララ青い鳥脚本

Mr.ペンペン脚本

キャラおたまじゃくし島(原作脚本

劇場アニメ

ドラミ&ドラえもんロボット学校不思議!?(脚本米谷良知と共同)

ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!(脚本

ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!(脚本米谷良知と共同)

ラジオドラマ

エメラルドドラゴン脚本

特撮

科学戦隊ダイナマン脚本

勝手に!カミタマン脚本

世界忍者戦ジライヤ脚本

どきんちょ!ネムリン脚本

オリジナルビデオ

仙女一夜(監督

チンピラ人生 むしむしころころ(脚本藤井鷹史と共同)

コンピュータゲーム

ファイナルファンタジーシナリオ

ファイナルファンタジーIIシナリオ

ファイナルファンタジーIII(シナリオ

ドラえもん 友情伝説ザ・ドラえもんズシナリオ

MEREMANOID 〜マーメノイド〜(シナリオ

エンジェルグラフィティシナリオ

ククロセアトロ〜悠久の瞳〜(シナリオ監修)

テクストート・ルド〜アルカナ戦記〜(総合プロデュース・監修)

キッドクラウンクレイジーチェイス(総監修・シナリオ

わんわん愛情物語脚本

サウンドノベルツクール(収録サンプルゲーム「夏の樹に棲むニンフ」を担当

バットマンダークトゥモローディレクション絵コンテシナリオ(DCコミックススタッフと共同))

ダークウィザードシナリオ

研修医 天堂独太シナリオ

研修医 天堂独太2 〜命の天秤〜(原作シナリオ監修)

ブリガンダイルーナジア戦記(シナリオ[2])

携帯電話アプリ

RPGヤッターマンシナリオ

RPGハクション大魔王シナリオ

2023-12-25

ディレクション担当無能場合

いわゆるディレクターと呼ばれる人が取引先との連絡を担当していて、俺の仕事はそこから割り振られた業務をこなすことだ

ただしこのディレクターがクソ無能で、先方の前提条件や納品要項を全く伝えないので毎回納品までに無駄修正を重ねることになる

オマケにこっちのスケジュール管理もしてるはずなのにアホみたいな並行日程で依頼を受けてくる。漏れたらお前がケツ拭いてくれるんだろうな?

なんでこんな重要ポジションにこんな無能を就けたの?人事担当は何やってんの?あんたも無能

2023-12-05

AI発注師という言葉流行らせたい

会社所属の、プロイラストレーターです。イラスト外注業務としてやってています

「こういうかんじのものを、こういうテイストで描いてください」と「条件の羅列」「必須要素の指定」「相手に伝わる表現」を整えて、お願いして

ちょっと違うな」と思ったら修正をお願いしたり、こちらで手直しをする作業発注と呼んでいるのですが

プロンプトの指定がまさにこれだなと思うんです。

制作依頼段階の資料では、有名・人気なクリエイターさんの絵を貼り付けることもあります。(多分AI絵では学習にあたると思います

発注ディレクションは、立派なスキルであり、世の中に必要仕事です。

AI発注師にも存在意義はあります

けれど、彼らのしていることは、創作行為ではありません。

やっていて思うのは、事務寄りの行為だなということ。だって絵が描けない同僚も発注はできますから

そして私のように、創作発注、どちらもできる人間もいます

というわけで、この2つを混ぜずに、AI頼りの人間からクリエイターニュアンスを除去したい。

XのバイオからAI絵師」という奇妙な言葉駆逐したい。

発注師さん」という言葉が当たり前に伝わるようにしたい。

AI発注師の一番の特徴は

他人お金を払わないと絵が生産できないこと」だと思います

彼らは、毎月、AIサービスへの支払いをしなければ、絵を手に入れられません。

同じ絵柄、同じキャラクターの、ちょっと違う向きを、毎月の支払いをやめたら、自力ではどう頑張っても用意できません。

もし私が何年も作画担当しているキャラクターを、私が退職後にも欲しいとなったら、きっと依頼がくると思います

もしくは絵柄寄せをできるクリエイターや、私の絵を食べさせたAIにそのように発注すると思います

特徴の二番目としては

紙、ペンイラストソフト楽器などではできる買い切りを、AIはできません。

どこかの誰かが金の対価に維持・提供してるだけで、所有権管理権はくれないからです。

どこまでいっても他人に縋ってる状態から抜けられない。それは創造クリエイトとはいえないですよね。

AI発注師という言葉あなたアカウントでも使ってくれませんか。

2023-11-16

現実AIに置き換えられるポジションって各職業の下の方だけじゃね?

デザイナーとか事務職とか絵師()が一番ヤバいんだろうけど

ディレクションまでできる上層や重要ポジに座ってるやつらははむしろ雑用わずいろんなことができるようになるから

大量高品質プロダクトを内製化できるようになって

下っ端が死ぬだけやん

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