「ディレクション」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ディレクションとは

2023-07-12

ラーメンズ解散してないんだ

2020年小林賢太郎パフォーマー引退した。

小林賢太郎は、コント大喜利脚本など幅広く仕事をしていた。その中の一つとしてラーメンズがあった。

自分ラーメンズとの出会いは、今から約10年前の高校生の時だった。友達に教えてもらって知った。

とはいえラーメンズとしての公演は2009年最後となっており、公演に行くことはできなかった。

ましてや田舎貧乏な家庭に過ごし、いわゆる毒親の家庭に生まれ自分が、ラーメンズはおろか小林賢太郎の公演を見に行くということのハードルがあまりにも高く、「いつか見に行くんだ」という心だけを引っ提げて生きていた。DVDを何度も再生して、これを会場でみたら今の何倍面白いんだろう、なんて考えたりもした。

だがしかし、やっと自由に公演に行くことができるようになってすぐ、新型コロナウイルス流行に伴い、様々な公演が中止。

そしてついに、小林賢太郎パフォーマーとして立っている姿を、生で見ることはできないまま、小林賢太郎肩書からパフォーマーが消え去った。

正直、自分の中で受け止められない現実だった。

ラーメンズを生で見ることができないのだと思うと、心が引きちぎれそうになった。

そして自分は、ラーメンズ作品を見ることをやめた。

最近小林賢太郎無料公開している動画を、たまたま見た。

別に深い理由は無く、いくつかのコントをみていたらYouTubeからおすすめされたのだ。

なつかしくなり、数珠つなぎで再生して、ああやっぱり面白いなあなんて思いながら、明日会社だというのに夜を明かしてしまった。

そんな中で、カジャラの片桐仁が出ている動画発見した。

そこにいたのは、ラーメンズ片桐仁だった。

片桐仁テレビに出ていると、見ようと思っていた別番組ことなんて一瞬で忘れるほど見入ってしまうことが、一度や二度ではなかった。

だがそれを見ているとき感想は、ラーメンズでやっていた片桐仁というよりは、俳優片桐仁だ。

そこで気が付いたのだ。片桐仁小林賢太郎が作った、ラーメンズ片桐仁という役を演じている役者だったのだ、と。

ラーメンズは、舞台上で片方が一切しゃべらないものもある。

舞台上に片方が出てこない作品もある。

「だめじゃないのにだれもやっていないことをやってみた」というようなことを小林賢太郎が言っていた。

ああそうだ。

ラーメンズは、パフォーマーを辞めた時にも解散なんて言っていない。

事実上解散、として扱われているだけだ。

そして小林賢太郎は、ラーメンズ解散はありえない、と昔言っていた。

まり小林賢太郎が出ていなくても、小林賢太郎が作ったコントに、小林賢太郎が作ったラーメンズ片桐仁が出ていれば、それはラーメンズの公演で、ラーメンズなんだ。

いつか、片桐仁オンステージディレクションライター小林賢太郎で「ラの付く人」なんて公演をしてほしい。

そう思いながら自分は、出た賞与ラーメンズDVDにつぎ込むのであった。

2023-07-09

anond:20230705223250

2社に共通して致命的なのはゲーム業界ににマンガ業界の「編集」のポジションを無理にねじ込もうとして失敗しているところだと思う。

まずゲームではプラットフォームを自社で持てない(SteamPlayStationとか他社のストアでのリリースになる)ので、自由プロモーションをすることができない。

マンガアプリならユーザーデータかいくらでも取れるし、プロモーションや見せ方の改善とかもできるけどそういう操作ができない。

それからゲーム開発には1本作るのに2~5年は普通にかかる。いいものができるまで忍耐が必要で、連載という概念がないのでユーザーの反応を都度見ることができない。ONIはあと2年かけて物量出せば化けた。

マンガにおける編集は、作家に対するマネジメント短期間に複数並行でこなして1作ヒットが出れば成功、というモデルなんだろうけど、ゲーム開発は時間がかかるのでそういうサイクルが回せない。

そしてゲーム開発のディレクションには高度な技術ゲームデザインの専門知識必要なんだけど、そういう人材がおそらく不足してる。できたゲームの良し悪しが判断できないし、ユーザーの反応が悪かったとしてもそこから何を改善すればいいのか分からない。

マンガならアウトプットが絵とストーリーなのでまだ経験則系の知識で回せるのかもしれないけど。両社とも元ゲーム会社人材を雇ってる様子なので、この辺は今後よくなると期待してる。

2023-06-05

とあるエンジニアカルチュアショック

エンジニア転職の話。

エンジニア転職すると給料は大抵上がり、新たな場所心機一転開発に精を出す。新たな人に出会ったり学びがあったり人生は中々にドラマティックであんまり飽きない。

………だがこんな匿名ダイアリーを綴ってるんだから闇を公開したいのださせてくれ。読んでくれた方、ありがとう。(この文章フィクションです)

まずは説明

自分ソフトウェアエンジニアだ。歴は10年。

運と師匠に恵まれ、わりと良いキャリアを積ませてもらってると思う。

そんな自分は縁があり、とある企業エンジニアマネージャーポジションについた。

当初は担当役員から自由にやってくれ!」と言われ、「おk、じゃあ1からつよつよのチームを作ってみるわ!」と伸び伸びと働けたと思う。

コードを書くことはもちろん、採用育成をした。規約を作り、レビューをし、なんならディレクションもして仕様書も書いた。

(前置きが長い?待たせたな、そろそろ闇がくるぞ…!

だが、1年ほど経って業績評価フィードバックの日。今年のボーナスはなんぼかなー!?とワクワクしていたら、ちよっと信じられない数字が出ていた。

もちろん上振れではなく、下振れだ。

特段大きな失敗はしてない。日頃の1on1役員の機嫌を見る限り不興は買ってないはず。いったいなぜ?フィードバック面談にはほとんど話したことがないCTOが出てきた。

CTO「開発速度が遅い。レビューとか時間かけなくていいよ。」

??????

(ちなみに手がけているのは中規模のアプリケーションで長期メンテを予定している)

自分レビューしないと品質担保できないんですが…」

CTO「いいよ、あと動作確認とかも後回しにしてこ」

自分「(絶句失禁絶頂ビェェェェ)」

うーん、あんまりネタとして面白くなかった。

何が言いたいかって、上司にあたる人(達)の思想バックグラウンドはよーーーーーく入社前に確認しようね。特にそれが役員ならね!

2023-05-30

anond:20230530155849

普通ディレクションというのは、企画とか脚本があったうえでの演出とか監督とか進行責任者ことなんだがなあ。

0から1を作る箇所が、クリエイター要素の強いところでしょ。

anond:20230530155441

お笑い番組フォーマットを作ったって意味ならそれは認めるけど、それはディレクションであってクリエイターとかアーティストとは別枠でしょ。

番組フォーマットを作ったってのも松本最初じゃないしな。ドリフでも仮装大賞でもたけし城でもなんでもいいけど。

松本地位が強いのは、賞レースという序列権威を与えるフォーマットを作ったから。

2023-05-29

PhotoshopにジェネレーティAI機能Firefly統合されるけど、これがそのまま進化すると、フォトショとの対話チャットで指示)でデザインが完結したりするようになるんだろうか。

手を動かすデザイナーは、早めにAIコントロールを覚えたうえで、ディレクションであったりその他領域スキルを身につけていかないといけないかもな。

2023-05-24

anond:20230524214018

実際にまともな製品作れるかは資金と開発のディレクションによる部分も大きいだろ

技術力だけで製品作れたら苦労していない

2023-05-21

色覚異常会社に隠したまま10年以上勤めてるよ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20230518235915

(削除後の元記事

https://anond.hatelabo.jp/20230518235915

魚拓

https://web.archive.org/web/20230519152111/https://anond.hatelabo.jp/20230518235915

もう元ネタ消されてるけど、本気だか釣りだか分からない色覚異常ディス増田話題になってたので、実際の2型色覚(赤と緑が判別しにくいけど、ぶっちゃけ日常生活への影響はほぼない、一番人数の多いタイプ当事者

である40代男の体験談意味なく書いておくよ。

ちなみに「赤と緑が区別できない」っていっても、凝視すれば全く分からないわけではないです。赤と緑を並べて比較できれば区別はつく。でも、それぞれ単体で出されて「赤?緑?どっち?」と特定するのは難しい感じ。一番影響があるのは、Excelで作ったグラフ凡例が、どの色が何を指しているかからなくなることかな。

結論から言えば、この増田のような差別を受けた体験なんて皆無に近いし、子供時代ですら一切からかわれたこともなかった。世の中はそんなに地獄じゃないです。友人も大体私の色覚については知ってる。

でもたった一つ、会社関係者にだけは一度も明かしたことがないんです。それは、入社試験で色覚検査をされ、その検査を丸暗記で乗り切った経緯があるから

私は、多くの会社普通に入社試験で色覚検査を行っていた最後世代に当たります私たちの後輩からは、特定職種を除いて入社試験時の色覚検査禁止になったらしい。

ちなみに業種は某メディア関連で、一応「色を扱う仕事」ではあるんですね。でもデザイナーではないから、シビアな色彩センスを問われる場面なんてないわけです。そういう部分はデザイナーに依頼して、私はディレクションする立場なので。

結果として10年をはるかに超えて私はこの仕事をこなしており、色覚異常仕事に悪影響を与えたことなんて全くありません。でも、入り口で“不正”をしてしまった関係上、なんか言い出しにくい。退職まで秘密を持っていくかもしれない。

他の人の仕事で、「この色遣いだと2型色覚には見にくいなあ」と気づくこともある。けど指摘したくても、「なぜお前にそれが分かるのか」を問われると面倒なので指摘しないままスルーしている。

カミングアウトしたらどうなるのか、少しだけ興味がある。でも、特に言い出す理由もないし、一応「試験不正した」ことも否定できないので、少し怖さもある。まあ、今の部署じゃ低い評価がつくわけないくらい成果も出してるので、恐怖と呼ぶほどのレベルではないんだけれど。

特にオチもありません。たぶんこのまま会社人生は続くと思う。

2023-05-20

サイゲパワプロ作ったら…?

という妄言ウマ娘訴訟絡みの話題最近そこそこ見るが、模倣は得意でもオリジナルコンテンツ作らせたら天下最底辺(チャンミ、技能試験など)なのに本気で言ってる?

サイゲ本体は開発ではなくディレクションメインだろうがディレクション能力がね…

2023-05-17

俺が「推しの子」を第一話で見るのをやめた理由と、「アイドル」で露呈したikuraの限界、あるいは「アイドル」という誰にも歌えない歌について

昨日投稿した記事がとてもありがたいことに伸びたので、調子に乗って別の話をしようと思う。軽い気持ちで書いてたらクソ長くなった。

これを読む前に注意してほしいのは

・これはアニメ推しの子」を見た感想だということ(漫画ではない)
ネタバレが含まれること
・全部俺の主観的意見にすぎないこと

だ。

え、「アイドル神曲やん

YOASOBIの「アイドル」を聞いて、これはすごいと思って推しの子を見た。

そして第一話でアイが殺されて「??????」となった。あまりにも納得がいかなかった。それは以下のような理由による。

第一話、そして主題歌アイドル」で提示されたこ作品テーマ性について

偶像としてのIdolを死守する(「嘘が愛」とかアイっていう名前からも推察できるように)というのが最序盤のテーマだったわけで、そこに子供がいるっていう嘘を死守するっていう物語があって、さらにIdolとしてファンを愛してるっていう嘘(本当は誰のことも愛したことがないから)もあるから、その嘘が本当のこと(ファンとほかの人々を心の底から愛することができるようになる)になる、っていうのが大筋のストーリーになるべきだったわけだ。

その重要過程(アイが少しずつ成長していく)が完全にすっ飛ばされたので肩透かしを食らったという感、殺されるところでいきなり愛してるって言っていて、正直第一話だけだとアイに対して人間としての共感が全くできない。

この物語評価されている大きな要因としては、まず推しの子自分がなるっていう第一話のインパクトコメディ性、次にアイが死んでしまうっていうさらに劇的な展開。

これ自体別に悪くないと思うが、やはりアイが本当の愛を知る過程スキップしているので作品としての完成度が低下している。

たぶんその理由として乳幼児だと行動の幅が狭すぎるっていうのがあるのかなーと。簡単に動かせないから話を作りづらいっていうのがあったんだと思う。それをどうにかするのが脚本家仕事ではあるんだけど。でも子役ルートがあるならそういう問題もなくないか

また、アクアルビー父親に関する伏線第一話だけっていうのもつらいポイントではある。

どうしてもそこからストーリー展開が難しくなる。第二話以降の話は割と自由に進めることができるはず(ルビーアイドルを目指すとか、主人公父親を捜すとか)で、その辺の先の読めない感じは面白い

クール目の最後でアイが殺されたりしてたらもっとよかったんじゃないかなーとか思った。

何よりOPが完全にアイの歌なので納得のいかなさがすごかった。

「え!? この感じなのにこの1クールを全部このOPでやるの!?!?!?!?

となってショックのあまりここで見るのをやめてしまった。

次に、YOASOBI「アイドル」について(こっちのほうが喋りたい)

初めてこの曲を聞いた時とんでもない衝撃を受けた。

それは初めてYOASOBIの「夜に駆ける」を聞いた時に感じた衝撃と同じものだった。

まず、「夜に駆ける」が空前絶後のヒットを叩き出した最大の理由について述べようと思う。

もちろんこれは俺の意見であって、完全に正しいということを主張したいわけじゃない。別の意見があればコメント等に書いてほしい。

”この曲が大ヒットしたのは既存音楽流行りを踏襲しつつ、独自の要素を絶妙塩梅ミックスし、絶妙な斬新さを表現することに成功たからだ”と俺は思う。

これがどういう意味もっと分かりやすく言うと

今までの曲と同じようでちょっと違う、なんか斬新な感じがする曲がヒットする

ということだ。「白日」とかがわかりやすいかな?

音楽というのはほぼすべてが感覚で成り立っているので、それを正確に記述することは本当に難しい。

「夜に駆ける」が大ヒットした要素

「夜に駆ける」を語るにはまずコンポーザーのAyaseについて紹介する必要がある。

Ayaseはもともとボーカルとしてバンド活動を行った後、解散したのちいわゆるボカロPになったミュージシャンだ。

ボカロP:Ayaseを象徴する代表曲は「幽霊東京」や「ラストリゾート」が挙げられる。

初めてこの曲を聞いた時の俺の感想は、”よくあるボカロ曲だなあ”というものだった。

正直これらの曲はボカロ曲としては古典的な印象を与えるものだと思う。DTM感が強い、打ち込みで構成されたボカロ曲……という感じだ。

しかしここで重要なのは、実はこれらの曲でAyaseのパーカッションリズムに関する凄まじいセンスが光っており、それが当時のネット音楽トレンドにぴったりとマッチしてある程度の人気を博していたということだ。

Ayaseのリズム感に関する才能には目を見張るものがある、というのは上記の二曲を聞けばたぶんわかってもらえると思う。もちろんこの曲が発表されてから時間が経っているので、当時は真新しくとも今では多少風化しているように感じるかもしれないけど。

「夜に駆ける」においてもそのリズム感が遺憾なく発揮されている。ただ、この曲がそれまでのAyaseの曲と大きく違うのは

・繰り返される転調

ボーカリストikuraの存在

だ。

この二つの要素が、「夜に駆ける」が大ヒットした要因だ。


一つ目の繰り返される転調に関しては「夜に駆ける」を聞けばわかる。最後Cメロのところとか二回くらい転調してる。で、たぶんなんか普通の転調とは違う感じがする。音楽知識がないのでその辺はわからないけど。まずそこの斬新さがある。異論は認める

ボーカリストikuraについて

「夜に駆ける」がヒットした最大の要因だと思う。


個人的に、歌手ikuraの卓越した点は二つ。

ikuraが持つ優れたリズム
自我の顕れない説得力のある歌声


まずikuraが持つリズム感についてはもうとりあえず「夜に駆ける」聞いてみてほしい。歌詞の子音がバスドラとクラップ気持ちよくハマっている。

この文章を書くにあたって今一度「夜に駆ける」を聞いていたら、そのikuraのリズム感の素晴らしさについてちゃんと語りたくなったので細かく述べる。興味ない人は飛ばしてください。

イントロの”沈むように「溶けて」いくように”の「溶けて」のリズム感が良い

・”二人だけの空が広がる夜に”ここのリズム感は全部いい

・その次の打ち込み感のあるピアノめっちゃいい

・”さよなら「だけだった」”の「だけだった」のリズム感が良い

・”その一言で「すべ『て』がわかった」”の『て』が良い

・”日が沈みだした空と君のすが「た」”の「た」のリズムの取り方がマジですごい

Bメロの”いつだってチックタックと「鳴る世界で」”の「鳴る世界で」のリズムの取り方がすごい。

Bメロの”触れることな言葉うるさい声に涙が”ここのリズムは全部すごい

・サビの”騒がしい「日々に」笑えない「きみに」”の「日々に」と「きみに」のリズムの取り方がすごい。

・二番のBメロは正直全部リズムの取り方すごい。”信じてたいのに信じれないことそんなのどうしたってきっと これからだっていくつもあってそのたんび怒って泣いてくの”ここがすごくいい

・その後のピアノソロめっちゃいい。

Cメロの”もういや「だって疲れただって」”の「だって疲れただって」のリズムがすごい。

ここにリズムの優れた曲を作るAyaseとのシナジーがある。偶然にしては出来すぎたユニットである

これが「夜に駆ける」がハマった一つの理由

次の”ikuraが持つ自我の顕れない説得力のある歌声”について

これは説明がとても難しい。

歌手には二種類のタイプがいると俺は思う。それは、

自分のことを歌う歌手

・なんでも歌える歌手

の二種類だ。一見後者の方がなんでも歌えて優れているように思えるかもしれないけど、事態はそんなに単純じゃない。

まず前者について具体例をいくつか挙げようと思う。

自分のことを歌う歌手について

とりあえず例を列挙する。

りりあ「浮気されたけどまだ好きって曲」

米津玄師「アイネクライネ」というか米津玄師はほぼ全部自分の話をしている感じがする。

back number高値花子さん

実はほとんどのバンドマンは自分の話しかしていない。ヨルシカが「八月、某、月明かり」の歌詞で叫んでいるように「心を売り出し」ているのだ。

ちなみにヨルシカは「詩書きとコーヒー」でも「寿命を売るなら残り二年」とか歌っていたりして、そういう自分のことしか歌えないナブナ自身をどこか皮肉めいて表現していたりする。

りりあの「浮気されたけどまだ好きって曲」を聞いてほしい。これ絶対自分の話だろと思って調べてみたけど明言してないっぽい。なら自分の話と考えていいのかな?

この曲は浮気された女の子の心情を歌うにしてはリアリティが高すぎる。

汚れた君は嫌いだ

君を汚したあいつも嫌いだ

この歌詞の下のほう、「君を汚したあいつも嫌いだ」ってそっちにヘイトが向く心情を表現できるのすごくないか? 普通浮気された曲って恋人に対する恨みつらみで話が終わると思っていただけにびっくりした。

こんな風に自分のことを歌う曲は”その人の人生の重み”が自然と声に乗っかるので、ものすごい破壊力がある。

でも、こういう歌手がほかの人の作った歌を歌うと、どことなくちぐはぐな感じになる。なんか違うな~とか、ぐっとこないな~みたいな気持ちになる。

あとこのタイプ歌手一発屋で終わる傾向が多い。劇的な経験がないと歌えないならそうなるのも必然、という感じはする。

なんでも歌える歌手について

ikuraやAdoはこのカテゴリーに分類される。

こういう歌手ボカロ文化の発展で増えたと思われる。

歌い手文化はいろんな人の曲を歌うっていう前提があるわけで、そこでさっき挙げたような自分の歌を歌うタイプ歌手歌い手文化にそぐわない。

自分共感できる曲だけを歌うことでその問題解決してる人もいるっぽいけれど。

なんでも歌える歌手の例を挙げる。

・ikura

Ado

Aimer

・yama

・suis

とかなんか今流行りのアーティストばっかりになった。

ヨルシカはナブナ個人的な、本来だったら本人にしか歌えないような歌をsuisが上手く歌っている感がある。

これらの歌手限界まで自分の色を出さない。でも無個性とは違う。ただひたすらに歌詞にひたむきに向き合って、そこから読み取れる感情をまっすぐに表現している。だから聞く人の心にダイレクトに届いているように思う。

「夜に駆ける」とikuraの関係

YOAOBIのコンセプトは”小説音楽にする”だ。このコンセプトとikuraのどんな曲も歌うことができるという特性は実に親和性が高い。

「夜に駆ける」の元となった小説は「タナトスの誘惑」というものだ。

あらすじをめっちゃざっくりと言うと、死にたがりの彼女を助けた主人公だったが実は彼女死神で、最終的に一緒による闇に飛び降りるという、中二病要素をこれでもかと言うほど詰め合わせたような物語だ。大学生が書いたらしい、笑った。

さて、どれほどこの物語がチープであろうとしても、この歌を実体験として生々しく歌うことができる人はなかなかいない。テーマが重すぎるし、全体的に闇が深いものからだ。

ただ、ikuraは「夜に駆ける」を独自解釈することに成功している。

この作品自体をどことな俯瞰的に見下ろして歌うことによってそれはかなった。過度に主人公ヒロイン感情移入するのではなく、どこか客観的視点から物語淡々と紡ぐように歌う感じ。無機質な――機械的な、ある種ボカロっぽい歌声と、どことな人間の闇を感じさせるPV(このPVもあの原作小説から作ったとは思えないほどクオリティが高い)が悪魔的に融合した。

これが「夜に駆ける」がヒットした二つ目の要因だと思う。

もう一回PV見てるけどやっぱりいいな。

本題のYOASOBI「アイドル」のすごさについて

制限が新たな芸術を生む”的な言論があったりする。「アイドル」が素晴らしい曲であるのにはここに要因がある。

今回の場合

・Ayaseが持つ独自リズム感とベースライン

・最新の曲調(Adoが歌う「踊」に似てるとか指摘されてるね)

・”推しの子”のOP要求される、アイドルソングライクな(コール差しまれるなどの)要素

この三つが程よくミックスされた結果、既存の物にはない斬新さを持った曲としての大ヒット……だと思う。

YOASOBI「アイドル」とボーカルikuraの限界

この話をするにあたって、YOASOBI「アイドル」の歌詞について軽く説明する必要がある。

アイドル」の歌詞原作推しの子」とそのスピンオフ小説の「45510」をもとにしたものだ。

まず「推しの子」のあらすじを一瞬で説明すると

医者主人公のところに推しアイドル(アイ)が妊娠出産のために入院してくる→出産日に主人公が殺される→気づいたらアイの子供に生まれ変わってた→アイドルなので子持ちはまずい→なので必死に嘘で隠す

というものだ。

そしてスピンオフ小説「45510」の主人公は、アイとかつて同じアイドルグループ所属していた女性だ。

アイドル」の歌詞の中での主人公は歌の途中で変わっている。二回目のサビまではスピンオフ小説の「45510」の主人公がこの歌の主人公で、その後はアイ自身の歌に変わる。

1サビまでの歌詞は「45510」の主人公の、アイに対する憧憬を描いたものと思われる。同じグループの中でも抜きんでて人気のあるアイに対する羨望を表現している。

ここの歌詞をikuraは上手く歌えている。

問題はその後だ。

アイドル」の二番の歌詞についての見解

この話をするためには歌詞掲載しないといけない。

はいはいの子特別です

我々はハナからおまけです

お星様の引き立て役Bです

全てがあの子のお陰なわけない

洒落臭い

妬み嫉妬なんてないわけがない

これはネタじゃない

からこそ許せない

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

これはアイが所属するアイドルグループ「B小町」の別のメンバー:「45510」の主人公の心情を描写したものだ。正直、この歌詞を書いたAyaseは天才だと思う。

一見最初はアイに対する強烈な嫉妬心を表現しているように見えて、最後には

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

とアイに対する信仰とでも言うべき強い感情の発露を描いている。この一見相反するようでいて、しかし同一の感情を詳細に表現したセンスマジですごい。

ikuraはこの二番を歌いこなせていない

Vtuber歌ってみたとかを聞いた時に「お、この曲はこの子マッチしてるからいい感じだな」とか思ったことがないだろうか? 俺はその現象を”人格一致ボーナス”と呼んでいる。

ikuraの人格と「アイドル」の二番はあまりにも相性が悪いと言える


たぶんikuraはまっすぐに、幸せに育ってきたタイプ女の子なんだと思う。だから、こうした嫉妬などのどす黒い感情にそれほど縁がないのではないだろうか? なので、それを歌おうとしても、どうしてもうわべだけのものになってしまう。

先ほどの話に戻る。世の中には

自分の歌を歌う歌手

・どんな歌も歌うことができる歌手

の二種類が存在する、と言った。

しかしそれを逆に考えてみてほしい。つまり世の中には

とある人間しか歌えない曲

・ある程度どんな人間にも歌いやすい曲

の二つがあるのだ。

そして「アイドル」という曲は”とある人間しか歌えない曲”に属する。それはこの曲が極めて個人的体験(この場合だと、45510の主人公とアイ自身体験)をベースに紡がれているからだ。

ikuraのスター性と「アイドル」の明るい部分は極めて親和性が高い。特に一番のサビなんかは完璧に歌えている。しかし、45510の主人公のアイに対する嫉妬などのダークな部分は歌えない。聞けばわかると思うが、なんだか上っ面で歌っているような印象を受ける。

かに愛されたことも

かのこと愛したこともない

そんな私の嘘がいつか本当になること

信じてる

まれないアイの家庭環境を背景とした暗いCメロ歌詞だ。やっぱりここでも、ikuraの歌はどことな空虚な感じがする。ikura自身にこんな経験がなく、想像することさえも難しいからだ……と思う。

あるいは、

【ikura】今回は、レコーディングする前にたくさん話し合って…。どういうイメージで、どういう声色で、ニュアンスでやっていこうかっていうのを考えながらレコーディングしました。

【Ayase】そしてたどり着いたのが…「最強のかわいい!」です。僕はikuraがレコーディングブースに入って一生懸命歌っている中、勇気づけるようにディレクションブースからもっと自分のことかわいいと思って!」って伝えていました。https://news.yahoo.co.jp/articles/32691ffa10659b427d43550c4eda76ad09a1ea74から引用

とあるように、レコーディング環境が足を引っ張ってしまった可能性もある。

アイドル」の歌ってみたをいくつか聞いてみると、この二番を上手に表現する歌い手を何人か発見した。やはり、こうした現代的な嫉妬経験がある歌い手のほうが歌声説得力が増す。

しかしこうした歌い手は同時に、サビの部分で顕著に表れるアイが持つ底抜けの明るさ、可愛さを表現することが難しい。

アイドル」を完璧に歌える人間存在しないかもしれない、とか思った

あと原作読んでる人に聞きたいねんけどこの「45510」の主人公って作中で出てくるん?

というかここまで細かく考察してると逆に「推しの子」の続きが気になってしまった

2023-05-08

業績が芳しくないか外注と常駐と派遣アルバイトをなくす

 ⇒まあ、しゃーないな

からアルバイトがやってた登録作業ディレクターがやって

 ⇒…んー、短期間なら、まあ

HTML/CSSも読んで書けるようになってコーダーの代わりもやって

 ⇒いや、俺は書けるけど勉強したこともない奴は、一朝一夕でできるようにはならんだろ

PHPも読めれば修正くらいはできるから

 ⇒で、それができるようになるまでのコストは誰が負担するの?会社から支援の「し」の字も出てこないんだけど。家で自主的勉強しろと?

まあ、とにかくやってみて

 ⇒現在進行形で動いてる本番環境素人練習台にするな、頭おかしいのか

あ、当然今まで通り、ディレクション分析改善提案も全力でやってね

 ⇒そんなもんに回す時間があるわけねえだろ。そういうのを犠牲にして長期的には会社提案力が下がるヤバいリスク承知で言ってんじゃねえのかよ

この体制半年間耐えてください

 ⇒正気かよ、殺す気かよ

これから提案に力を入れていくので1週間に1個は改善提案をだしてください(半年前に言った方針忘却しつつ)

会社方針を深く考えてない行き当たりばったり」か「人を消耗品だと割り切ってる」のどっちかが正解だと思うんだけど

まだ消耗品のほうが狙ってやってる分救いがあるかな

2023-05-05

仮面ライダードキュメント見た考察として堂々と間違いをのたまう厚顔無恥なやつ

わざと答えを言わないディレクションをしたんだとかしたり顔でのたまってるヤツがいてワロタ

シンエヴァときから同じことやってるの知らないとか庵野にわかにもほどがある

シンエヴァどきゅめんと見てから同じこと言えるか?

あれもシンカメとまったく同じディレクションスタッフ疲弊しまくってたぞ

ほんとにわかどや顔で語るの見るのははずかしいわ

2023-05-03

AI絵師ディレクターだよ

心で描いてる、がバズってみんなが狂ったように叩いてたけど

ちょっと落ち着いて冷静に考えたんだけど

今、フォロワーを稼いだりイイネを稼ぐようなAI絵師って

とっくに無料じゃなくて課金ユーザーなんだよね

一枚、一日、出力するたびに誰かに、どこかのサービスお金を払ってる人間だ。

絵を書くたびにお金を払うなんて、普通に絵を描く人間にはちょっと失笑ものなんだよね。

絵を一枚書くたびに支払い発生とか面白すぎる。

それって依頼じゃんw

と思って

なるほど

彼らの創作プロンプトの文字列を何度も調整すること

まり絵師に依頼をするのが上手い人」なんだよね。

企業のなかでもそういう仕事をする人はい

こういう絵をこういう感じに作って欲しい、この人が最近人気だからちょっと寄せて欲しいけどパクリはしないで、みたいな。

そして戻ってきたものを精査して、ここもうちょっとこうしてくれたら最高です!とキャッチボールをして一作を組み立てる

AI絵師ってこれだよね?

そして絵をひたすら他人発注する人って、絵師では、ないよね?

AI出力システムを自前で作っちゃいました、ならぎりぎり絵師かもしれないけど。

ディレクション能力が高いのは素晴らしいことだし、職業としてもかなり重要ものから全然誇れると思うんだけど

発注者が創作者を気取るのは滑稽っていうの

漫画編集担当者が「これは俺が描いた」

アイドルのPが「俺はアイドル」って言い出すようなものからね。

見方によってはそうかもね、と苦笑いしてくれる人もいるかもしれないけれど

世間は、頭おかしいといってくる理屈、これでわかってもらえないかな。

2023-04-18

ディレクター会社方針作業者にしておきながら、引き続きディレクションもやって、営業もして、分析提案もやって、挙げ句 金にならない「お試し施策」も全力でやれとか頭湧いてんのか?

それで残業減らせ、効率しろって、どこにそんな余裕があるんだよ。

残業少ない人いるしチーム全体でみたら余裕あるよね?」

って馬鹿か。

残業時間を「余裕」って言うんじゃねえよ。

残業してる時点で余裕は使い切ってんだろうが。

頭のネジ締めろタコスケ。

2023-04-17

anond:20230417114703

ゲーム系に限って言うなら、あれは単体作品であると同時に、ゲーム用の素材なので仕方が無いよ。

ゲームシナリオ展開とかどういう場面でもフラットに使えるようにそろえておかないといけない。ユーザ操作によってどういう場面で流れるかわからいからね。例えば怒るべきシチュで甘い歌い方で流れたりしたら、どんなサイコパスだよそれみたいな話になってしまう。

また将来にわたっても使い続けて、拡張出来るようにしておかないと。

その点、アニメ版エンディング集とかだと、その回に合わせて個性を出せるディレクションになってるからもうすこし違った印象受けるかも。それでも演じてるのは変わりないけど。

2023-04-07

久々に黒子のバスケ読んでるんだけど

ミスディレクションはともかく、イグナイパス普通高校生絶対無理身体能力を問われるだろ。

あのクソ重くて硬いバスケットボール掌底で打って長距離パス出すの人間業じゃねーわ。

青峰とかがやるならともかく、身体能力低い設定の黒子やらせる技じゃないだろこれ。

2023-03-26

anond:20230326141628

増田と似たような年齢でディレクションやってる女だけど、増田もっと政治しなよ。

 

内容を読むに、同僚男は上司増田悪口言ってる。

「いや〜、増田さん熱心なのはいいんですけどね、ははは」みたいな。

上司も「気持ちは判るよ、同僚くんは頑張ってるよ」みたいに同調しちゃってる。

 

から同僚は上司の前で、ノータイムでふざけた態度が取れる。

同僚のふざけた態度は上司へのアピールなんだよ。

「(ほら、また増田さん仕切っちゃってる、面倒くさいですよね、ハァ〜)」

みたいな。

で、上司も同僚に同調しちゃってる手前、注意しない。

二人の中ではもう【めんどくさい増田ちゃん】の前提が出来上がってるんだよ。

おそらくそういう状況に見える。

 

 

ふざけた野郎共だけど、こんな事は男も女もよくある。

 

増田にできること】

増田にできることは何か。仕事じゃなくて政治だよ。

上司は多分八方美人から増田もすり寄ればいい。

上司さんのおかげで仕事楽しいんですけど、同僚さんとうまくいっていない気がして…。同僚さんたまにすごく嫌な顔されるじゃないですか?それが気掛かりで…。上司さんから見て私に直せるところはあるでしょうか?」

とか言っとけば、同僚がまたふざけた態度取った時に「まあまあ同僚くん!」とか口を挟み始めるよ。

 

あと上司相談したときはなんの解決になってなくても

「聞いていただけて気持ちが楽になりました!ありがとうございました!」「上司さんしっかり話聞いてくれて嬉しいです、ありがとうございます!」

と褒め称えろ。

増田上司頭悪そうなんで、多分効果てきめんだぞ。

 

それと、その人が一番大事にしてるモノを見抜いて褒めろ。娘や車の写真を見せてもらって褒めろ。上っ面で褒めるなよ、興味を示して2つは質問しろ

 

あと「○○さんが上司さんのことこんな風に褒めてましたよ」って伝聞形式で褒めろ。人間それが一番嬉しいから。

そのために○○さん(誰でもいい)とご飯でも行って誘導尋問して上司を褒める言質をとっとけ。

あと日帰りでもいいから、定期的に上司と同僚に土産を渡すべし。

人には食い物をプレゼントしてきた奴を粗末に扱えないという致命的なバグがある、利用しろ

上記は人によっては使えない。キレ者なオッサンババアにやると逆効果から注意)

 

そして常にニコニコしているババアであれ。不機嫌なババアは今はよくても組織から排除されるぞ。

ババアにはババアなりの戦い方がある、頑張ってね。

2023-03-05

[]3月4日

ご飯

朝:朝マクド(どっひゃー)。昼:ラーメン。夜:アルフォート

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

探偵・癸生川凌介事件譚 死者の楽園

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第三弾にあたる。

すっかりお馴染みのいつメンで、遊園地で起こる事件捜査する。

オンラインゲームを利用した人物の誤認、館モノのらしさを利用してのミスディレクションと、構造の妙を生かしているシリーズで、良い意味ユーザの介入度が低いゲームらしくない作家性溢れる展開が続いていたが、今作はシンプル推理ADVらしいシナリオ

証言を聞いて、物証調査してっていう、お馴染みのやつ。

悲劇を笑い飛ばす癸生川のキャラクタ性に救われるものの、だいぶと重たいストーリーだった。

完全に恒例だが助手白鷺洲伊綱が大活躍するのも、前作で僕が興味を惹かれた矢口床子の再登場、シリーズを通しての前置きや、次の作品へのキャラクタも登場したりと、色々やってきている感じ。

白鷺洲伊綱女性に好かれやすい設定のようで、今作でもスキンシップ描写があるのが良き。

彼女へかなりの偏愛を見せる久美浜ちゃんは、今先だけの出番ではなさそうなので、この辺は要チェック。

短編ADVとしてシンプルながら出来が良いし、アクが無い真っ直ぐした味付けでありながらキチンと作家性をミステリ的なそれでなく、人間確執や恨みの方向で出しているので、ここまで遊んだ中ではかなりど真ん中な位置付けだと感じた。

ただ、流石に三作品目ともなると同じ構図は避けたようで、癸生川によるちゃぶ台返しがなかった。

正直、そのパートこそが他との明確な差異面白味だと感じていたので、マンネリを恐れずやって欲しかった気持ちもある。

とはいえシリーズ作品としての趣が強くなってきて益々楽しくなってきたぜ!

探偵・癸生川凌介事件譚 白鷺に紅の羽

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第四弾。

2作目で前振りがあった伊綱さんの過去エピソード

前振りで随分ハードルが上がっていたが、それに相応しい価値のある良いシナリオだった。

感想を書くのが勿体無く感じるタイプ作品で、良い意味でこの余韻を具体的な文章で残したくない。

あらすじとしては、伊綱さんの過去記憶喪失の謎の女性一人称で追いつつ、視点人物の失われた過去と、伊綱さんの家族にまつわる事件捜査するお話

伊綱さんの家族や周辺の人間名前関係性だけが示唆される、本人が登場しないキャラの多さが、視点人物の正体を曖昧にしていくのが、暗中模索雰囲気楽しい

とはいえ、落ち着きそうなところに落ち着いており、そこの意外性や、叙述の方法による誤認を誘うソレは主題ではないのだろう。

かなりど直球ど真ん中に「小説」をやっていて、ミステリ界隈に伝わる有名な嫌味な反転させて「人間が書けている」と評するのが相応しいと思った。

めちゃくちゃな人格で、事件に幕を引くためだけの舞台装置的な名探偵癸生川の出番がほんの僅かなのも、今作はそこがやりたいんじゃないからねっていうことかな。

田舎風景描写キャラクタ心理描写を重ねながら情緒的な文章を魅せるところも多く、他のシリーズとはかなり毛色の違う内容だった。

特に最後の方にあるタイトル意味がわかる構図は、背景絵を使った演出も決まっておりすごく印象的なシーンで感情的に訴えかけられた。

物語冒頭の意味深なやりとりが、最初から全てを語っていたところも、話の順序の工夫で魅せる良きシーンで、思わずクリア後すぐにもう一度最初から遊んで確認した。

探偵縦横無尽自由さを面白がる一作目、本格ミステリのある種の滑稽さを笑う二作目、証言から人間関係を整理していくADV王道をしつつシリーズとしての縦筋の前振りをしていく三作目ときての今作は、シリーズの幅の広さに感心させられた。

探偵・癸生川凌介事件譚 昏い匣の上

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第五弾。

今回は、いつメンの出番は少な目で新しい登場人物都市伝説ライター弥勒院蓮児を主人公にした今までは雰囲気の違うお話だった。

都市伝説を扱うだけあってホラー雰囲気で恐ろしいお話が展開していく。

新しいことをやろうとしたからか、気を衒う要素は少なく、良く言えば手堅くまとまっている、悪く言えば事件については見所がなかった。

ミステリ的には疑うべきところを然るべき疑いを持って読めばまあそりゃそうだし、そもそも容疑者の数的にもミステリをやりたいのではないだろう。

合う合わないの個人的な話をし出すと、ミステリとホラー親和性みたいなところに行き着きそうなので、まあ僕の好みではなかったと短くまとめておこう。

ただし、上で事件については見所が無かったと述べたのは、事件以外、シリーズものとしての見所があった。

それが新キャラ弥勒院蓮児が我らが名探偵癸生川凌介ファーストインプレッションの評、

出会った瞬間、なぜかホッとしてしまった。一瞬だが、もう大丈夫だ… という気持ちにさせられた。」という文章だ。

これはなるほどなるほど、癸生川凌介という人間をすごく端的にわかやすく伝える良き文章で、それが初対面のキャラ一人称視点地の文表現されるのが良かった。

これは癸生川凌介への評ではあるが、僕がミステリを愛する理由って要するにコレだよなあ、と思わせられた。

作中でどんな悲惨な恐ろしい事件が起きても、名探偵がそれを引き摺り回し、現実解決可能事件に落とし込むところは、まさに「ホッとする」は良い形容だ。

(ミステリの世界は広いので、ここをズラす名探偵も両手で数えられない程度にはパッと浮かぶけども)

そんなわけで、4作目の過去編に続いて、新キャラの新しい展開と、いつメンミステリがそろそろ恋しくなってきたところで、次の第6作目は王道中の王道を取り扱うようなので、一気にプレイしようと思う。

2023-03-02

生成AI以後のアーティストAIディレクターになれ、という意見があるけどこれどうなんだろうな

ディレクションすら大半はあっという間にAIに置き換わりそう

口開けて上向いてるだけで食べ物が降ってくるユートピアくるで

2023-02-28

インフルエンサーにだまされた

自称クリエイターに、仕事の依頼をして痛い目にあった。

ノープランだわ客の意見無視だわ金はどんどん消費するわの大騒ぎの割に、素人みたいな出来。実のところただのインフルエンサーだった。

弊社はバカなのでそれを2回もやった。広報責任者はそろそろ懲りてほしい。

詐欺師は口がうまい言葉が強いから、すぐ騙される人が責任者だとやばい

あと「自分はすごいんですよ」って言われたら基本裏を取らずにみんな信じてしまうんだなと思った。

備忘録もかねて、彼らのSNSにおける特徴を書いておく。




1.やたら肩書きが多い

どれもプロ領域に達していない可能性が高い。

コロコロ肩書きが変わる人にも注意。

2.泊まったホテル建築、手持ちのデザイナープロダクトの紹介投稿が多い

自分制作物ではなく、他人制作物でタイムラインクオリティを上げている。

上から目線で評している場合ヤバい人率があがる。(他人成果物意見を大切にしない傾向)

3.プロフィールアイコンが宣材写真のよう

制作能力よりインフルエンサーとしての能力をメインに活動している可能性がある。

もちろんまともな人も多いが、まるで俳優さん?女優さん?みたいな場合は一応注意。

インフルエンサーとして、情報拡散力を目当てに仕事を頼みたいならOK

4.制作物の実作業を一切していない

ファッションデザイナーと名乗っているが実際はほとんどOEMだったり、

グラフィックデザイナーを名乗っているが実際はすべて外部のデザイナーに頼んでいたり、

制作物名でしっかり検索してクレジットを見て確認し、ほとんど外注だった場合は注意。

ディレクション能力に優れている可能性もあるが、外注先の実績についても調べた方がいい。

大体のケースで外注先のレベルが高いことが多い。(=本人は代理業務しかしていない)

5.制作物のレベルが低い

本人が確実に作ったと分かる制作物だけを見た時に「うちも同じようなものが作りたい!」と思ったら頼んでもOK

違和感が残るならやめたほうがいい。

また、どれも似たような制作物ばかりだった場合は「それ系しか作れない」と考え、自分の依頼内容に相手が適合できない可能性も考える。


うちは最終的に「5」で制作物の写真パワポに貼り付けまくって

コレですよ?コレで本当にいいんですね????と室長確認することでヤバいやつをはじけるようになった。

まあ、今のところ2敗1勝だけど…

2023-01-26

結婚指輪が顔をかきむしる

このほど僥倖にめぐまれしかるべき指に結婚指輪を装着する運びとなった。

人気の彫金家の作品で納品には何ヶ月も待ったが待っただけのことはあり、仕上がりには夫婦ともに満足している(業者選定やディレクション女房にほぼ任せきりだったのだが)。

当方、これまでの人生アクセサリーを身に着けたことがなかった。

身体拘束感や脱着管理わずらわしく、腕時計ですらほとんど着けていたことがない。

指輪を着けてしばらくは「何かがそこにある感じ」に慣れず違和感があった。

食器を持つと指輪に当ってカチンと音がするし、家具に触れて音を立てることもしばしばあった。

さな音なので音を立てることは別にかまわないのだが、食器家具に傷をつけてしまわないか心配である

まあ、このへんはおそらく慣れの問題だろう。

困っているのは洗顔だ。

顔を洗っていると、指輪が顔をかきむしる。左目のまぶたや頬を指輪が通過していくのである

指はごつごつしたデザインなので、痛い。

こういうものなのか。

2023-01-19

漫画に貢献したい

漫画が好きだ。漫画文化未来に貢献したい思っている。

Web制作 > ゲームプロモーションをやってきて、コンテンツディレクションが得意分野というキャリアを歩んできた。

デジタル領域漫画に携わる仕事って何があるだろうか?

2023-01-17

anond:20230117124201

20世紀の話だけど、ドラマで見る矢部浩之はド棒演技なのに、岸和田愚連隊矢部浩之はいい感じに味がある役者だったので、やっぱディレクションってあるんだなあって思った

2023-01-14

ゲーム業界ブラック会社あるある

役員神格化西麻布で飲みがち

生き残ってる会社は、過去に1発当ててる会社ほとんど。

他の業界比較して、1発当たればデカ商売

よってトップ役員は社内外問わず「アレを当てた人」として認識され神格化されていく。

本人たちも「1発当てた」経験があるので、当てた当時のノリのまま、周りに持ち上げられて何年経ってもマジ増長してる人が多い。

いまだに西麻布の会員制バーで毎晩会食と称して女の子と遊んでたりする。

楽しそうで何より。


上司判断基準よくわからんクリエイティブのしごと)

クリエイティブな要素が絡むものは、なにやるにも基本はトップダウンで、現場はいわば「学園長先生の思いつき」を実現する仕事を日々やってる。

もちろんフツーの会社っぽく、現場から提案プレゼンとか会議などで伝える場面はあるけど、最後判断は「偉い人が気に入るか」なので、あんまり論理性とか考えすぎなくてもOK

とりあえず捨て案みたいなのを苦し紛れに出しておき、「ここはこうだろ!」「それはそうだろ!」というお叱り&ご指導を頂いた上でそれを忠実に実行するのが最短ルートだぜ。

別に正解はないからね。そして答え合わせもできないからね。


■謎の総務畑スーパーマンがいる

役員連中、基本ヤバいヤツらしかいないので、会社としてマトモに機能しない‥と思いきや、

ベテランの総務畑スーパーマンが必ず1人はいる。この人が裏方仕事完璧にしてくれるので、会社が存続されていく。

マジ感謝

なおスーパーマン西麻布で飲んでる。


パワハラ上司再生産されていく

これ何でなのかな?て考えたんだけど、

クリエイティブのしごとって仮に成果イマイチでも「まあ今回は当たらんかったなー。仕方ないから次や次!」みたいなノリが横行するのよね。

なぜなら神格化された役員ディレクションしてるので仮にダメでも批判は許されないのだ。

クリエイティブ神聖領域なのだ

では何を持って社員評価するのかといえば、「いか神格化された役員から落ちてきた仕事を忠実に実行できたか」。

言い換えると「無茶振り対応能力」。

その無茶振りを、精神削って対応出来たやつが偉くなる→部下にも同じこと求める→部下対応できないので病んで休職退職 のパターンが横行。

最初仕事ができて人のいいマネージャーさんが、がんばってクソパワハラ役員無茶振り対応し続けた結果、闇堕ちしてパワハラ属性を身に着け、部下を休職退職させてしまう。

これがパワハラ上司再生のしくみだぜ。


■そんなブラック会社潰れてしまえ!と思いきや意外と潰れない

若手を使い潰して西麻布交際費をせっせと注ぐ日々を過ごしていると、まあ会社も傾きそうなもんだが、

まず総務畑スーパーマンの働きにより常時リジェネが掛かっているので、常に死なない程度に一定HPが保たれる。

あと若手が何人辞めても再供給やすい(なんだかんだゲーム業界は人気!)

そしてここがある意味1番の問題点とも言えるが、

何年かに一回、突然変異しか思えない有能若手が入社してきて、クソ役員が何故か見てないところでまた1発当てるゲームリリースし、会社に莫大な利益をもたらす。

瞬間風速的にボーナスも爆増し、ヘロヘロ社員も「まあボーナスたくさんもらえたしいっか」のマインドナアナア雰囲気に。

そして1発当てた有能若手がクソ役員ジョブチェンジするイベント発生、以下ループ

ゲーム業界って書いたけどどこの中小企業もこんなもんか。。

皆さんお疲れ様です。

2022-12-17

ヒーラーモチベが謎すぎる

MMOのヒーラーって何が楽しくてそんなジョブやってるのか、未だに理解できない件。

だって自分から攻撃に行けるわけでもないし、基本的レベル上げがかなり大変なジョブだし、デメリットばかり感じてしまう。

ここはヒーラー経験者の回答を待ちたい所。

以下、よくわからない人のための解説

一口MMOと言っても色々あるが、伝統的なMMOだと戦闘に備え、パーティ内で最低でも以下の3つの役割必要となる。

そんで実際の戦闘手順は以下の通り。

  1. タンクが敵を挑発し、全ての攻撃を一手に引き受ける。
  2. タンクが死なないよう、ヒーラー回復魔法をかけ続ける。
  3. タンクが優先して倒す敵を選び、対象攻撃する。
  4. タンク攻撃する敵に対し、アタッカーが集中攻撃する。

この中で、多くのプレイヤーが一番やりたがるのはアタッカー。気楽なポジションから

タンクアタッカーよりやる人少ないけど、事実上戦闘ディレクションはこのポジションが担っているので、やり甲斐を求めて引き受けるキャプテン候補はそれなりにいる。

で、問題はヒーラー

これ一体何が楽しくてやるの?という疑問しか沸かない。

実際ヒーラーやりたい人は大抵のタイトルでかなり少数派だったりする。

その少数派の思考はどんなんだろう?という話。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん