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はてなキーワード: 眼差しとは

2021-02-19

かつて現場にいたけれど

子どもの言っていることだから、といって気にしない根性がない。

子どもといっても、未就学児から高校生までさまざまに分類されると思う。だから現場はそれぞれある。

様々な発言を投げかけてくる。投げかけてくる時はまだいい、遠くから廊下から聞こえてくるのだ。

「ムカつく」「つまらない」「うざい」「無理」「きもい」「消えろ」「頼りない」「あいつ嫌だ」「なんか苦手」

声が聞こえてくる。自分のことを言っているというのは分かる。

自分名前がその言葉と繋がって発言される時、勝手地獄耳になってしまうのが辛かった。

子どものために働く現場です。やりがいがあります

子どもたちは何かメッセージを持っています。向き合っていれば分かる時が来ます

現場でがんばってる先生たちはすごいよ。

もちろん優しい声を持っている子どもいる。救われる時もある。

改善の手がかりになることだってある。

万人から好かれるなんてことはまずない。自分だって、苦手な人間がいるだろう。

でもね、そういう声を続けて聞いていくと、だんだん本当に自分がひどい人間に思えてくる。

愚かな話だが、子どもたちの何気ない評価が恐ろしく感じてくるのだ。

思春期時代教室内で、自分がどのように評価されてるのか気になった時のような、狭苦しさと陰湿さが体に張り付いてくる。

まさか自分大人になって働く時にこんな感情になるとは思わなかった。

子どもといえ、もうほぼ大人な子たちの独特な眼差しはきつかった。

忙しすぎるとか、そういう要因も色々あるなとは思うが、こういった事がガンッと頭を打ったように出てくることがある。

本当に、子どもに向き合う根性がなかっただけだと痛感する。

こんな文章匿名ダイアリーに書き込む時点でダメ人間だとわかるけど

技量不足にほとほとまいったという話。

自分の話はすごい小さい話で、どうしようもない弱虫なんだけどさ。

こんな人間教育者とは恐ろしい話で、もう少し落ち着いた態度を持てるように今後の人生を磨いていこうと思う。

この文章をすべて含めて、自分のちいささを反省するのだった。

2021-02-17

バイデン井戸に毒のやつ

たこれについての記事ホッテントリ入りしてたのを見た。件のツイートを「差別扇動だ」と断じているやつ。

「「井戸に毒」をネタとして消費してしまうことは、ジェノサイドという事象の軽視」という説明理解出来る。それゆえ件のツイート不謹慎だということには、各方面概ね反論はないと思う。でも、やっぱり「差別扇動」には結び付けられないんじゃないか

この記事は、件のツイートが「バイデン食い逃げネタを背景にしていることと、誤解を招きにくい荒唐無稽な内容であることまでは指摘している。でも、このツイートジョーク要素は決してそれだけじゃない。「井戸に毒」等というデマを持ち出すレイシストの卑しい行為を、その荒唐無稽ぶりを最大限強調して真似ることで風刺しているわけだ。そこには明らかにレイシズムへの批判眼差しがある。さらに、ネット上の嫌韓層とQアノン層が重なっていることまで見抜いたうえでの皮肉だ。これは特定マイノリティを笑うものでも、虐殺歴史を笑うものではなく、言ってしまえばネトウヨ仕草批判的に笑いものにしているのである。この側面がもっと強調されてもよくないか

でもまあ、そりゃ褒められたもんじゃいからな。しゃあない。

2021-02-09

anond:20210209221960

山岳ベースかいう内輪でのアレコレと最高権力者への眼差しは違います

トップには相応の振る舞いが必要でアレは一発アウトの発言です

2021-02-06

嫁さんが衝撃だった話のやつ

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これって結局家事育児面倒なの正当化してるだけじゃね?

父親自覚無いみたいな

奥さんが泣いてても同じ事しそう

家事育児に参加して効率化もしたら嫁が羨望の眼差しで見てくるwwwアピールしかない

結局根底にあるのは家事育児に「参加」して褒められてあわよくばSNSでバズってTwitterでも世の奥様たちに褒められたいって願望

育児を冷静に論理的に考えてる俺!アピールしかない

というか今の時代子供泣かせたままにしとくと虐待判定されない?

あと今の時代「嫁」表現はもうアウト

2021-02-05

anond:20210205103015

安倍政権が結局やった給付金を頑なに拒否する辺りとか、いわゆる自助志向というか困窮者への眼差し菅政権の方が厳しいところがある印象があるんだよね。

安倍ちゃんは良く見ると割と素直なところがあって折れるところは折れるのよ。

優生保護法強制不妊問題になった時もネットでは昔のことを掘り返すな的な意見が多い中ですんなり謝罪してたし。

2021-01-27

普段ダラダラと相方について思うこと

3月に家が建つ。人生で一番大きな買い物と言われる注文住宅

昨年増田で「何もねぇと思ってた土地に根を下ろすと決めたのだ」的な文を書いた。


引越し4月にした。今は家関連だと、チマチマと使わない物を引越し会社のくれた段ボールに詰めつつ、断捨離をする毎日だ。


そんな時、私の相方の宝物を入れた箱を見つけた。


こんな箱は私も持っていて、中学の時分からもらった手紙年賀状などが詰まっている。

相方のは、年賀状が3通と写真やらちょっとした雑貨だった。

年賀状はうち2通が私のものだった。

残りの1つ、相方断捨離を進めつつ年賀状を見てみたら、妹の友人から学生時代にもらったものらしい。


ふーん、と思って目の前で読んでいたら「XXXXと会えなくて寂しい、本当にめちゃくちゃ大好きだから戻ってきたらまた遊ぼう、メールしよう」と書いてあった。


これはこれは。かなり“想われている“ではないか


ほほー。なるほどなるほど。


相方に声をかけた。「とっても好かれていたんだ?」


「うん。よく一緒に遊んでいたし」

差出人を見た。我が家に妹と共に泊まりにきたことがある人だった。


「付き合わなかかったの?」


「うん、べつに」


「へえ、なんでなんで」


「いいから手を動かして」


それ以上は聞くこともせず、断捨離を進めた。


その日の夜、私は考えにふけっていた。
相方は私より早く寝るのでその隣で、kindle活字を眺めていたが1文を理解することもなかった。


思えば、相方は優しく(本当は否定する力がない、自分に自信がないだけ)

見た目が良く(歯並びも良くて、清潔感も良く、身長が高すぎず低くもない)


そして他人依存やすかった。(これってつまり自立していない人なのかもしれないが)


刺さるヒトには刺さるタイプだよな、と思った。


私が選ばれたのは、たまたま学生時代に席が4年間前後だったことや、

勉強を教えていたことや、


一緒に飲み歩いていたことが、


相方人生のよきタイミングに合って、
功を奏したのかもしれない。


当時はただの友人と思って深夜の2時に呼び出して酒を飲みに行こうなんてやったりもしたが、


相方の振る舞いや私への扱いで学年全員が相方の想いを知り、


3年の夏とうとう告白はなく、私が折れる形で付き合おうと提案したのだ。


(母に言わせれば、実家に帰っても学校のことを聞くと相方の話が多かったのでいずれ付き合うだろうと思われていたが。)


あの時の自分に今でも心の底から感謝している。
相方がいなければ私は家を買っていなかった。そもそも買えなかった。
仕事一筋に打ち込んで、キャリアアップしたりしなかっただろう。


私の無茶ぶりにいつでも応えて、共に悩み・苦しみ、

でも最後に必ず笑っている私たち

本当にただラッキーだったのだろう。


結婚妥協、と一時期友人にゲラゲラと話していた自分がいたが
ブン殴って車の後ろに繋いで5kmくらい引きずってやりたい。


相方完璧だ。
人間としては完璧ではないかもしれないが、私にとっては完璧だ。
デコボコがぴったりとハマった、あの感じをいつでもひしひしと感じる。


相方はコツコツ作業が得意で、家事掃除毎日する。


私は継続が苦手で、1週間にまとめて家事掃除をする(が、相方が来てから家事ほとんどしなくなってしまった)


代わりに私は辛い作業を軽くする提案をするために相方作業を見る。(ルンバを買おう、食洗機導入しよう、弁当のおかずは1週間分作り置きしてしまえば朝詰めるだけになるよ、などなど)


他所から見れば、私はたいそう嫌われ者に写り、吊し上げるだろう。


実際、私自身は私の評価が低い。なんでいまだに相方結婚したままでいてくれるのかわからない。


しかしたら、愛などはとっくにかすれているのかもしれないが、慈悲深い相方のことだ。

相方無くしては私は生きられないだろう、と哀愁眼差しで私といてくれているのかもしれない。


熟年離婚やなんか路線かこれは、と普段から考えながら、
私は少しでも家事をしようとチラッと掃除機をかけたり、食器を洗ったりするのだった。


今日は天気がいいか洗濯も回してやったぞ。
干すのは面倒だから乾燥機だが。


どうだ相方よ、恐れ入ったか

anond:20210127073340

事務という保守的環境じゃ、普通にトランスってだけでも偏見眼差しで見られがちなのに

この性格…お局社員にすぐいびられて泣いてそうだよな

2021-01-14

anond:20210114175540

浄土真宗僧侶増田です。

こちらこそ、このような書き込みを受け止めてくださってありがとうございました。

安心ください。私自身もまた、

坊主なんて所詮は偉そうなこと言いながら、自分は働かずに、檀家の金を巻き上げるだけ巻き上げて、後はせいぜい葬儀するしか能のない存在

だと思っていたことがありましたので。今ではその疑い謗る眼差しと声が、自分自身に突き刺さるようになりました。


わたし自分人生ちゃんと生きられるようにがんばろうと思いました」、

大変に尊いお気持ちだと思います。そういう気持ちのことを仏教では「發菩提心(ほつぼだいしん)」と言います

それは即ち、「わたし」が「わたし」として生まれてきたこと、生きていくこと、いのち終えていくことを、心から喜びたい(納得したい)と思う気持ちのことです。そして、それが成就した方のことを「仏」といい、そのさまを「成仏する」というのです。

しかし、「がんばる」という言葉には元来「無理をする」という意味もあります

願わくば、ご無理はできる範囲でなさってください。人生生きていれば、無理ができない時も訪れます。その目標自分の力だけで成し遂げようとすることは、仏教では「三千大千世界を持ち上げることよりも難しい」と言われています

あなたが「がんばろう」と思えたそのお気持ちこそが尊いのです。そう思われるだけの縁がもたらされていることが尊いのです。

雨の日も風の日も、あなたの心に光あらんことを。


合掌

anond:20210114104835

浄土真宗僧侶です。初めて書き込みます

不慣れなため、先ほど書いた文章がすべて消えてしまい心折れかけましたが、やはり大事ことなので、増田さんに伝わればと願って改めて書き直します。

祖父様のことをお悔やみ申し上げるとともに、今回このような形で、増田さんやお母様が悲しまれる結果になってしまたこと、痛惜に堪えません。

結論から言わせていただくと、リモート葬儀それ自体に否はありません。そんなもの台無しになるのが仏の教えならば、仏法は2500年も受け継がれたりなどしません。

から言わせれば、死者を軽んじ、葬儀台無しにしているのは、ご親族の方だと思います

葬儀とは「弔(とむら)い」であります。弔いとは元来、「訪(とぶら)い」という字を用いました。これは遠近様々な場所から死者の元へと人々が訪れる様子を意味していますが、決してそれだけではありません。

死者に出会うということは、まだ生きている自分自身出会うということです。やがては我が身も命尽きてゆく存在である、ということは誰しも頭では理解していますが、近しく親しい者の死を前にでもしなければ、そうした厳然たる事実さえも忘却してしまうのが私たち人間本質です。

そんな私たちが死者の元に集い、故人の人生意味、人の生き死にの重さや儚さ、そしていつかは同じように必ず死んでゆく私たちの進むべき道や生き方について、死者の姿に「問い」・「訪ねる」こと。

これが本来葬儀のあるべき形であります

仮にご親族が正しかったとして、実際に葬儀場に遺族知友が寄り集まり、そこで増田さんの危惧した通りに感染者が出たり、最悪死者が出たとしたら、どうでしょうか。お祖父様の死によって、お祖父様に連なる命がさらに失われてゆくことになってしまます。遺族知友が命を危険晒すリスクを負うことを心から望んで、お祖父様は何が何でも葬儀式を執り行って欲しいと願われたのでしょうか。

そうではなくて、「自分の死(一生)を大事に受け止めて欲しい」。それこそがお祖父様の本当の願いだったのではないでしょうか。

親族の方々は、ろくに理解もできていない宗教の「神聖さ」とやらを根拠に、「普通の」葬儀が営めなかった戸惑いや苛立ちを、増田さんにぶつけたのでしょう。

このような時勢の中、増田さんやご両親が取った苦渋の選択理解を示したりねぎらうどころか、自分たちの思い通りにならないことに腹を立て、挙げ句の果てには職業理由非難眼差しさえ向ける。お祖父様の生きた証でもある子や孫に対して、いまだ生き残った者たちのする仕打ちがこれです。故人の死が自分たちに何を訴えているかも受け止めず、自らの愚かさや罪を顧みない姿を、わざわざ露呈しているようなものです。

従来の葬儀式や、死者の元に人が集うことにも、もちろん大切な意味がありますしかし、いちばん大切なことは、遺族知友が故人の死を「無駄にしないこと」です。

人は死を前にして生と出会ます普段は照れ臭さ・煩わしさ・遠慮・怒りや嫌悪で、身近な人にはなかなか真正から向き合えないのが私たち人間です。しかし、いつかは私も周りの人も、故人と同じように冷たくなり骨となってゆく。そのことを思えば、自分自身の今までの他者に対する接し方や身の振り方にも、自然と目が向けられます。そうして自分の姿を見つめ直し、振る舞いを思い直し、そのきっかけを与えてくれた故人とはたらきとに手を合わせ、まだ生かされた者同士が手を取り合って明日からを歩んでゆく……それこそが仏の道であります

ですから、本当に故人の死や一生を受け止めようとする心に、現地もリモート関係ありません。むしろ、「葬儀らしいことをやった気になりたいだけ」の方が、よほど問題です。

これではお祖父様が報われません。自分が命尽きたその後で、遺族が葬儀の形どうこうで争いを起こすのならば、お祖父様は一体、何のために生まれて、生きて、死んでいったのでしょうか。

死後の遺族の姿勢次第で故人とそのご生涯の意味が決まる訳ではないとしても、あまりに嘆かわしいことです。

釈迦さまはかつて、「縁なき衆生は度し難し」という言葉を残されました。どれだけの言葉や思いを尽くしても、死ぬまで気付けない・分かり合えない人間というのは、古今東西必ずいるものです。そういう人たちはお釈迦さまにもどうすることもできない存在でした。何故なら彼らは自分から目を閉じ、耳を塞ぎ、心を閉ざしているからです。そうであれば、まずは他者よりも、「わたし自身が目を開き、耳を傾け、心を開かなければなりません。

増田さんにおかれては、お母様を悲しませてしまったつらさ、ご自分配慮が望まぬ結果をもたらしたつらさにうなだれていることと拝察致します。

しかし、だからこそ、お祖父様のことを今一度思ってください。お祖父様がいなければ、お母様も増田さんもこの世に生を受けることはありませんでした。授かったその命を、どうすれば願いと喜びの中で全うして終えてゆけるか、見つめ直す時間を受け取ってください。人がひとり死んでも、傲岸不遜に振る舞ってしまえる人間の恐ろしさを学んでください。分かり合えない人間から植え付けられる理不尽の怒りや悲しさを、自分自身が他の誰かに繰り返さないよう身口意(しんくい:身と口と心の振る舞い方)を正してください。切られる縁もあれば、そこから始まる縁もあることを信じてください。

それらを増田さん自身がもしも「ああ、そうだな」とうなずけたなら、あなたこそ仏の道をまっすぐに歩んでゆける方です。


つらい気持ちリングコンにぶつけて、涙も汗も流したら、美味しいものを食べて、温かい風呂に浸かって、よく眠り、あなたのお命を大切に、明日からまたあなたを続けてゆきましょう。口にはしなかったかも知れませんが、それもきっと、お祖父様がかつて願われたことのひとつのはずです。

こうしてはてなという場に一石を投じてくださった増田さんに、心から敬意を表します。私たち仏に仕える者たちも、此度のことをよくよく考えねばならないと衣服を整える思いです。

増田さんとご家族が、安穏なれと願って。

合掌

(ご親族に対して少し冷たい言葉を選びすぎたかも知れませんが、彼らもまた、そういう態度や振る舞いしかできないだけの縁を受けて生きてきたのだということを私自身うなずき直すとともに、増田さんにもそのことを、どうか頭の片隅に留めていただければと思います。お祖父から受け継いだ命を、分かり合えない人との不和を嘆いたり、他者を憎んだり呪ったりすることに使うのではなく、あなた自身の本当のプログラム人生に打ち込むことに使ってください)





(続・浄土真宗僧侶です)↓

https://anond.hatelabo.jp/20210116102323

2021-01-07

マインドコントロールカフェ

人生アルバイト

私(A)が3日で辞めた人生初のアルバイト先では、従業員洗脳が行われていました。

だいぶ時間が経ったため、そのときたことを日記にしてみたいと思います

すべての始まり

1x 歳のある日、家から遠くなく初心者歓迎とあったカフェ求人を見かけて応募しました。

翌日早速連絡が来て面接を受けることになり、そのカフェで 30 分ほど話をしました。

1 日目

カフェの仲間たち

前回の面接時に「x 日 x 時にまた来てください」と言われたので、てっきり事務的手続きを行うと思ってカフェに来ると、いきなり勤務が開始しました。

出勤初日。まずは新人として先輩がたに挨拶しました。

学生バイトは、少し怖くて気だるげな女性の先輩たちと、優しそうだけど生気を失った男性の先輩が一人。

厨房にはニコリとも笑わない若い男性社員

先輩に店内を案内してもらっていると、背後から「おい、挨拶しろ!!」と声が。

振り返ると、そこには客席にどかっと座る私服おっさん

もちろん初めて見る人でした。

偉そうなその人がオーナーであると先輩に伝えられ、仕方なしに愛想よく挨拶しましたが、無視。隣にはクスクス意地悪く笑う妻らしき女性

旦那煽り運転したとき被害者ガラケー撮影するおばさんが脳裏をよぎりました。

思ったほど歓迎されていない雰囲気に緊張が絶えないでいると、明るい声が聞こえました。

「君は新人の A さん?僕は B って言います!新しいバイト大変だと思うけど、よろしくねっ!😁」

笑顔が素敵でかっこいい、親しみやすそうな男性社員 B でした。

この人がマインドコントロールの主です。

面談

その日は初日ということで、配膳のみ担当することになりました。

不器用ながらも一生懸命働きました。

退勤時間を知らされていなかったので、いつまで働くのかと不安になりながら働いていると、半日ほど経ったとき社員 B に声をかけられました。

「あがっていいよ。タイムカード書いたらちょっと話そう!」

私服に着替えて空いた客席につき、社員 B と面談することになりました。

第一印象と異なり少し厳しい雰囲気でした。

最初給料の振込先などを聞かれたため事務的手続き目的かと思いきや、話はどんどん精神論のような説教に逸れてゆきました。

「まだできることが少なくて悔しいだろ?"あの先輩を超えたい" って思うだろ?」

まりぴんと来ていませんでしたが勢いに押されてハ、ハイと答えました。

「その言葉が聞きたかった。A さんなら本当にできる。超えられるよ、先輩全員を」

激励してくれているのに、嬉しさより違和感がありました。

まり成果を出せた感覚がなかったので、出会って数時間である基本的厨房しかいない社員 B は、無根拠に私を信頼すると言っているように感じられました。

しかしながら、やる気を引き出すための軽いお世辞という感じでもなく、じっとこちらを見つめる妙に真剣眼差しがまるでマルチ勧誘のようでした。

この面談という名の一方的説教は 1 時間半に及びました。

2 日目

指導フォロー

次回以降の勤務日程について何も知らされていないためひょっとしてバイトの話はナシになったのだろうかと考えていると、数日後の 22 時頃、初日LINE を交換した社員 C からメッセージが届きました。

明日 11 時に来てください」

来てくださいって、たまたま大丈夫だけどさ、用事あったらどうするんだ。

その日も初日と同様退勤時間は知らされていませんでした。先輩や社員に尋ねてもたらい回しにされるだけで、結局何時まで働くことになるのかわからないまま勤務を始めました。

初めてのバイトだったので、当時はこんなものかなとなんとなく納得していました。

その日は、先輩にハンディスマホ)を使った注文のとり方を教わり、お客さんからの注文をとることになりました。

しかし、使い慣れない機器記憶していないメニューで注文をとる際操作に失敗してしまいました。

すると、社員 B が女性の先輩に怒鳴りました。

「A にオーダーやらせんなっつっただろうが!A はなーーんにもできねぇんだからさ!!A の失敗はお前の責任からな!!」

もちろん私に聞こえるように言っています

ふてくされた先輩は私に「もうオーダーはやらなくていいから」と冷たく言い放ちました。社員 Bは、「A さぁーん、オーダーはやらなくて大丈夫からねぇー😊」と、猫なで声で言いました。

その後も社員 B が「A がさぁ……」と女性の先輩に何かを話し、直後先輩が何かを注意しに来る、ということが何度かありました。

社員 B は、私に対する威嚇は間接的に行うのみで直接強い態度で出ることは一切なく、必ず部下を使って "指導" を行わせました。

また、こうして笑顔で "フォロー" を行いました。そして、先輩の苛立ちの視線自分に向けられ始めたことに気がつきました。

尋問と涙

その日も唐突に退勤を促され、今度は若い男性社員 C と面談を行うことになりました。

社員 C は人生出会った人間の中で最も無表情でした。

気弱で声が小さく、誰の前でもおどおどしているタイプでした。

経験上こういったおとなしいタイプの人は意外と豊かな世界を持っていることが多く、今までよく仲良くできてきたので、社員 C とは打ち解けられるかもしれないと期待しました。

しかし、社員 C は初めて出会った瞬間から警戒とも異なる、敵意のような態度を向けてきました。

とあるごとに近寄ってきてはぼそぼそと小さな声で小言を言うのですが、内容は抽象的な言葉ばかりで、小言の目的が後輩の教育ではなく上に立つための嫌味であることはすぐに分かりました。

面談では、その月の出勤可能日を尋ねらました。

C「…… x 月 x 日は出勤できますか」

私「その日は難しいです」

C「……それはさぁ……なんでですか……!」

私「大学実験があります

C「……それって何時から何時まで……なんですか……!」

私「わからないのでシフトはやめときたいです」

C「……実験の内容って……何なんですか……!」(本当に知りたいのか?)

以下続く。これを 31 日分行います一言一言に棘を演出しようとしている努力は伝わりましたが、すべて聞き取るのに苦労するほどの音量でした。

正直社員 C にあまり怖さを感じていなかったので、途中から理由はすべて「私用です」と答えるようにしました。

C「……私用って内容は何ですか……!」

私「だから、私用です!」

苛立って語気を強めてしまい顔をあげると、社員 C は目を腫らしてうつむいていました。

新人バイトが強めに言い返しただけで泣くとは思わなかったため動揺しましたが、この尋問社員 C が誰かにやらされているものである気づきました。

やらせている人間は間違いなく社員 B であると勘づきました。

社員 B は、勤務中常にネチネチと社員 C をいじめていました。

人間性を否定するような言葉はもちろん、社員 C が作った料理調理器具ごとガシャーン!と目の前でゴミ箱に捨てたり、執拗に小突いたりしていました。

社員 C はやらされているとはいえ私に強く当たることがあったため味方をする道理はありませんが、同情せざるをえない部分がありました。

3 日目

勤務 3 日目も、前日唐突に来た連絡で出勤が決定しました。

もはや退勤時間が知らされていないのは当然です。

一応尋ねましたがやはりたらい回しで結局わかりませんでした。

その日は先輩からレストランフロアの床を雑巾で水拭きするよう言い渡されました。

(出勤初日に知りましたが、併設の喫煙飲酒ができる薄暗いレストランもなぜか仕事範囲に含まれていました)

今ならレストランの土足スペースの掃除普通モップでやるものだとわかりますし、あの言いつけは嫌がらせだったと思います

お客さんから視線も痛かったですが、当時の私はたとえそんな仕事であっても一人で作業できる分ほっと嬉しく思うくらい、他の従業員と関わる仕事が嫌になっていました。

面談」2

そしてこの日も退勤後に社員 B との面談タイムがありました。

初日面談とは打って変わり、社員 B はにこやかでした。

「C 君に聞いたよ、全然出勤してくれないんだって?だめじゃないか!😊」

面接時に「土日も出勤できますか?」との問いにハイと答えていました。

社員 B はこれを「土日はすべて出勤できる」と曲解し、土日に出勤できない日が 1 日でも存在することを責めているのです。

B「都合とか仕事内容とか、バイトでどうしてもうまくいかないときがあるよね。そういうとき、どうすべきだと思う?」

私「辞めるしかないと思います……」

退職意思は既に固まっていました。

私の返答は社員 B にとって想定外だったようで、笑顔が一瞬引きつったように見えました。

しかし、笑顔を保ったまま「ううん、違うよ。がむしゃらにやるしかないんだよ」と言いました。

私の退職オーラを感じ取ってか、その日の社員 B は終始にっこり笑顔でした。

最後に何か困ったことはないかと聞かれたので、出勤日と退勤時間を出勤数日前には知りたいと伝えると、「わかった。これから気をつけるね!」とあっさり前向きな返事をもらいました。

この日の「面談」は 1 時間足らずで解放してもらえました。

そして退職

初のアルバイトなので最初こそ我慢が足りないかと思いましたが、他で働く友達が面倒くさがりながらもそこそこ楽しそうにバイトの話をするのを見て、勤務 1 回 1 回が嫌でしょうがないことに疑問を感じ始めました。

前回面談後もご想像通り次回のシフトの連絡は来ないわけですが、いっそシフトが決まらない(っていうか連絡が来ない)うちに退職の意を示しそのまま辞めてしまおうと思いました。

勤務分約 1 万 5000 円はもしかしたら振り込まれいかもしれない。

でも、たとえ 1 万 5000 円損しても構わないからとにかく辞めたいと感じていました。

そして勇気を振り絞ってアルバイト先に電話しました。

電話に出たのは社員 B でした。

B「おう、A さん!どした?^^」

私「バイトを辞めさせていただきたくて……」

B「……てめェふざけんなよ!!辞めたいじゃねえよボケ!!そういうのは直接来て言うもんだろうがよ!!いいか、次絶対来いよ、絶対だぞ、わかったな」

突如豹変し、映画で見るヤ●ザのような巻き舌でまくしたてる社員 B。

初めて社員 B が直接私を威嚇した瞬間でした。

私は衝動的にバイトから電話の着信拒否設定と社員 C の LINEブロックを行い、借りていた制服を郵送しました。

もちろんバイト先にはこの後 1 度も行きませんでした。

(だいたい、「次」がいつなのか教えてくれなかったのは向こうです!)

1 万 5000 円は振り込まれていました。👏

マインドコントロールの手口

社員 C から涙の尋問を受けたとき社員 B のやり口に気が付きました。

部下を吹聴して新人をいびらせ、自分はその新人をなだめる親切な上司ポジションに立つ。

しか自分が恐い人間であることは間接的にしっかりアピールする。

最終的に従業員新人時代孤立し、従業員同士は疑心暗鬼になり、全従業員にとって信頼できる人間社員 B のみになっていました。

また、社員 B は相手性別によって態度を少し変えているようでした。

女性に対してはアメとムチで巧みに操る。たまにキレるとき以外はお世辞や冗談で喜ばせていることが多かったです。

男性に対してはとにかく自己肯定感を下げる言動をとっていました。お前は一人では何もできないと常に言い聞かせていました。

女性従業員が皆社員 B を慕い、男性従業員が皆生気を失っていたのはこのためでした。

ちなみにこの日、一瞬だけ店長に会う機会がありましたが(なぜか最初最後)、店長実質的立場社員 B より低く口出しできないようで、他の男性従業員同様に生気を失っていました。

社員 B は、競争心、恐怖心、猜疑心を煽って人を操ることや、アメとムチの使い分けがとても上手でした。

本物のサイコパスは、明るくユーモアがあり、笑顔が素敵で魅力的であることを知りました。

その後

退職後は新たに飲食店でのバイトを始め、数年間お世話になりました。

苦労もありましたが洗脳もなく楽しく働けたので、本当に辞めてよかったと思います

1 年ほど経ったある日、風の噂でカフェが閉店したと聞きました。

最近近くを通る機会がありましたが、更地になっておりなんとも複雑な気持ちになりました。

同時に自分体験は完全に過去出来事になったと感じたので日記にしてみた次第でした。

おわり。

2021-01-03

anond:20210103143609

性的眼差し劣等生物年始早々こんな妄想して被害者意識膨らませてるのか。

救えないな。去勢してやるから金玉出せ。

2020-12-31

パプリカ」と嵐の「カイト」と米津玄師

アイドルグループ「嵐」2020年いっぱいで活動を休止する。最後テレビ歌唱12月31日の「紅白歌合戦」だろう。

おそらく「紅白」で披露するメドレーにはNHKの「NHK2020ソングキャンペーンタイアップしていた「カイト」も含まれるはずだ。

本来ならば7月24日東京オリンピックが開幕し様々な種目の試合結果に世間一喜一憂しているはずであった。

嵐が7月29日に発売した「カイト」はオリンピックを初めとするNHKの各所キャンペーンで大々的に使用される意図があったことは明白だ。

また嵐自身活動休止という事情を踏んで、20年以上に及ぶその活動の総決算ファンへの忘れ形見として製作陣やリスナーはこの「カイト」を据えてもいた。

そして国家総力を挙げた一大イベントアンセム日本トップアイドル記念碑を兼ねたこ楽曲トータルプロデュース制作したのは、これまた稀代のカリスマとして君臨しているシンガーソングライター米津玄師である

まあ、ここまでは周知され切った事柄であり別段僕が説明する必要もないのだが、日本という国の2020年という時代を背負うことを予め定められたこの激重プロジェクトに「カイト」はどのように応えようとしたのか僕なりに感想を書き連ねた。

合唱曲としての親しみやす

米津は前年にもNHKタイアップソングとして「パプリカ」の書き下ろしプロデュースを行っている。

結果として「パプリカ」は2019年を代表するヒットソングとなったが、その一要因として歌唱グループであるFoorinの愛らしさと無邪気なダンスがあげられる。

バズヒットの現代において「パプリカ」も例にもれずそのダンスを真似するムーブメントが起きた。「パプリカ」がEテレで繰り返し流されたことやFoorinメンバーと同年代である小学生が親近感を覚えたことも相まって、運動会の催しとして「パプリカ」のダンス披露する小学校が続出したことはこのヒットの象徴出来事であった。

おそらく「カイト」のキャンペーンはこの流れを踏襲していた。「パプリカ」と同じように運動会使用される想定はもちろんとして、「パプリカ」に親しんだ子どもたちの門出を激励する卒業ソングとしても使われることをNHKサイドは期待していたように見える。

ともすれば「高度な技術を持っていない素人でも合唱伴奏がそこまで難しくない曲を」という注文が米津側に与えられたはずだ。現に「パプリカ」にせよ「カイト」にせよ歌唱音域は1オクターブ半以内にコンパクトに収まっている。コードもところどころ4和音がでてくるものの実際に演奏すればわかるとおり、転回系を利用すればほとんどコードフォームを変えることない上に指の移動も少なくスムーズな運びとなり難易度の高くない造りになっている。

(そうはいっても「パプリカ」の”晴れた空に種をまこう”のノンダイアトニックコード、「カイト」における”高く飛んでいくカイト”の激しい跳躍やサビでの拍の取り方など、個性的な米津節に我々は始め戸惑うのだが)

また学校教育の場での合唱曲として「カイト」を見たときコーラスワークの絶妙塩梅は見事。基本ユニゾンだが、要所要所で二宮が3度上、松潤が1オクターブ下を歌っている。嵐はユニゾン主体だが大野がメイン、桜井ラップ二宮が上ハモ松潤が下ハモ相葉ファルセットという役割分担がありアレンジしだいでは主メロとは別フレーズを歌うらしく、このメンバー構成を活かしたようだ。なにより飽きが来ないよう工夫しつつもそれを不特定多数素人が寄せ集められて歌ったとしても収集がつく程度の複雑さに収めているのがいい。ブルーノマーズプロデュースの「Whenever You Call」ではブルーノ自身も加わりふんだんにコーラスを織り交ぜ比較的高レベルパフォーマンスを見せていたが、とっつくやすさで比べると格段に「カイト」が勝っていた。

カイトというモチーフ

なぜ米津玄師カイトというモチーフで曲を書いたのか。未来を切り開くポジティブさや成長のイメージとして飛翔体モチーフに据える曲はあまたとあるがなぜ凧なのか。

同じくNHKテレビ番組とタイアップしヒットした「地上の星」や「365日の紙飛行機」も飛翔するものから見た世界を歌っている。

これらと「カイト」の大きな違いはカイトは出発地点と着地地点が同一であるということである

地上の星」は上空を見渡すことのできる渡り鳥超人的な視座をもった存在として捉え、それに動乱する世界を切り抜ける道筋を教えてくれと訴える曲である。「365日の紙飛行機」は惰性で飛ぶしかない紙飛行機を世相に揉まれる人の人生に準え愚直に一日一日を丁寧に過ごすことを説いた曲である。どちらも世界は常に変動的なものであり人は同じ環境に居続けられないという前提がありそれを踏まえてリスナー冒険心を鼓舞する内容なのだ

対照的に「カイト」におけるカイトは作中では常に同一のものとして描写されているため変化がない。そもそもカイトは糸で繋がれているため自由に飛んでいけない物体である

さら面白いのはこのカイト最初から空に浮かんでいるということだ。”小さな頃に見た”からの冒頭4フレーズは、かつて”憧れた未来”は別世界一番星の横に鎮座しているようだったとその様をカイトに例えて”ぎゅっと強く握りしめていた糸”というフレーズで夢に邁進していたことを説明している。それが二番に入ると成長した今では”カイト”や”憧れていた未来”は”とても古く小さい姿”で”右ポケット”に忍ばせておく程度のものになってしまったと幻滅に近い感情吐露する。そして大サビでそれでもこの小さいカイトが嵐のように厳しい世間を生き抜く指標であり心の拠り所であることを告白する。

まりカイトとは未来に向かって邁進する人間のもの象徴ではなく彼らの先進の当たる親や先輩といった人々なのである。この曲が巧みなのはカイトを地上から見上げる立場であった主人公もまた今は後進から憧れを背負ったカイトであるという双方向性を示している点だ。

カイトへの郷愁や憧れを語りつつもサビでは”君の夢よ叶えと願う”。大サビに至っては”嵐の中を”からの2フレーズカイトの先に焦がれた自身の憧れを歌いつつ、続く”悲しみを超えて”からは人々の模範となるカイトの先から視点に移る。何よりすごいのは憧れを一身に集め自身の悲しみすら超越して前に進んでいけと言った直後に”糸の繋がった先まで”帰ろうと優しく口添えしているところだ。

人は絶えず不安孤独に苛まれ瀬戸際で生きている。そんなきりきりした思いを汲んで「幼年期に自分形成した、自分が無邪気でいられた場所や人はカイト手綱を握る人のように自分の足元にある」「自分カイトとなってもカイトを揚げる側だった頃の場所はなくならない」と安心感を与える文句を曲のハイライトに持ってくる米津玄師の慈悲深さや度量の広さには舌を巻くし、米津玄師がこの時代に指示される所以垣間見た気がする。

パプリカ」との関係

パプリカ」と「カイト」には”らるらりら”や”一番星”など共通するワード散見される。また「パプリカ」出だしのキーはA、「カイト」出だしのキーはEであり下属調関係となり、DかD#かの違い以外は殆ど同じ調である。サビでは短3度下のメジャーキー、つまり平行調同主調に移るという同じパターンの転調を両曲とも行っている。

これは「パプリカ」と「カイト」は同じ世界観にあり同じ事象を取り扱っているとみていいのではないだろうか。「パプリカ」も先人から思いを受け取ることや後進に託していくことについて語った曲であり、幼少期のシンボルとしてAやEのキーが設定されそこからの成長として短3度下への転調があると。

そう考えれば「パプリカ」内でミステリアスな”誰か”や”あなた”の存在、また”パプリカ”という言葉意味も合点がいく。「カイト」の世界に照らし合わせればこの”あなた”は自分たちが進む道を作り上げたこれまでの先人たちや自分たちが歩む先の未来にいる自分自身のことだと見なすことができる。

パプリカピーマンには明確な違いはない。ただ主観的に派手な色味であることや比較甘味があること等で区別されている。ピーマン実像象徴とすれば、パプリカ子どもが憧れる華やかな夢のようなものなのだ。そしてパプリカ花言葉は「同情」「憐み」「君を忘れないである。僕の解釈では”パプリカ”もまた子ども次世代を見守りかつて子どもだった自分郷愁を寄せる歌である

よって「パプリカ」はサビにおいて、”花が咲いたら”つまり夢が叶えばその立場で私欲を満たすような「実になる期間」をすっ飛ばして後進育成のために種を蒔くことを誓い、自分の描いた夢が自分が憧れた上の世代に伝わっていてほしいと願っている。

カイト」が下世代への決意を固める歌であれば「パプリカ」は上世代に向けた誓いを告げている。

パプリカ」の”会いに行くよ”から始まるCメロは、憧れの先人がいる「カイトの先」の次元まで自分もたどり着いてみせるという宣誓なのだ。そして「パプリカ」の宣誓に対し「カイト」は”君の夢よ叶えと願う”と励ましのアンサーを告げている。

これに加えて5人組の子集団であるFoorinと、ローティーンから20年以上活動を続ける5人で構成される嵐という、歌い手自身の対比や世代間の違いにも意識して両曲が制作されたとまでいうのははたして考えすぎだろうか。

 

カイト」という曲は「パプリカ」の続編であり無邪気に夢を語っていた子どものその後を捉えた曲なのだと思う。荒れ狂う嵐のなかで傷つくことがあっても、かつての空を見上げていた自分のように下から羨望の眼差しを向ける子どものためにメッセージを発信し続ける姿を描写し、「パプリカから託された”らるらりら”がしっかり自分たちに届き溢れ出していると返答している。

そしてそんな自分を見守ってくれた親の様な存在や友人や”あなた”が投げかけてくれた思いは不変で誰でもそこに甘えたっていいと働きづめの同世代も励ます

様々な期待を抱え自分を追い込みながら高みを目指すトップアスリートや人気絶頂アイドルが抱えるドラマテック感傷のみならず、信条のもと日々頑張る人々や未来に向かって前進する若者なら誰でも共感できる叙情が「カイト」にはある。

この物語徳島実家から独立ニコニコ動画からトップクリエイターへと様々な場面や人々を経ながら飛躍していった米津玄師自身にも当てはまる。

そして「カイト」はファンにとって嵐からの餞別でもある。

ジャニーズではデビュー以前で持ち歌のないJrメンバーコンサートテレビ番組で歌唱する場合披露されるのはもっぱら先輩の曲だ。このレパートリーには今は活動していないグループや退所した者の曲も含まれる。歌い継ぐことをテーマにした「カイト」をジャニーズJrが歌うときそこには確実に嵐のメンバーの幻影が守護霊のように現れる。この先何があろうとジャニーズ存在する限り嵐という存在が薄れていくことはないのだ。

オリンピックというドラマに加えるエッセンスや嵐というアイドルグループメモリアル的な意味合いをしっかりクリアしながら、普遍的人間感情を見事に描写しただけでもとてつもないが、それでもなお米津玄師作家性は微塵も薄らいでいないことでその才能の大きさを再確認させられた。ただの合唱向けのバラードとして割り切れないエッジがこの曲には確かにあって、そういう細やかなセンス米津玄師足らしめているのだなと唸ってしまった。そしてそれだけの才能の上に立ちながらこの曲を自分のものにしている嵐のタレント性にも感心してしまった。

2020-12-19

[] #90-8「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「そういう個人的な内実を知るのって、一定信頼関係を得てこそだと思うんだが。お前達のやっていることは順序が逆だ。信頼回復のためにやっているのなら、こそこそ探るようなもんじゃない」

「分かってる。それでも知らなきゃダメなんだ」

そう押し通すしかなかった。

兄貴屁理屈で言い包めるなんて俺たちには無理だ。

もちろん審査を通るような担保なんて持っちゃいない。

そんな要領があったら、そもそもこんな状況にはなっていないだろう。

から信用を得るには、もはや情に訴える他なかった。

「掘り起こしたせいで土壌が崩れる、なんてこともあるんじゃないか? かえって関係悪化するかもしれない」

「それで怪我するなら、僕たちの不注意だよ」

俺たちは“自分が考える最も真剣な表情”をして、兄貴情熱的な眼差しを向けた。

だけど兄貴の目には大分“クサく”映ったようだ。

「はあ……どうせ開けてみるまで分からないしな」

兄貴は溜め息を吐きながら、呆れ気味にそう言った。

俺たちの真心は伝わらなかったようだけれど、なぜか話す気になってくれたらしい。

「そうだな昔の話をしよう……っていうほど昔でもないが」



俺がドッペルに初めて会った日だ。

正確に言えば、俺が始めて認識した日というべきかもしれないが。

独特な天気だったか記憶に残ってる。

俺は帰路の途中だった。

空には暗雲が立ち込めていて、今にも降り出しそうな湿気を感じる。

まあ傘を持っていたか別に問題なかったんだが、なかなか雨が降らないのがもどかしくてな。

ときどき小さな水滴が肌を掠めるような感覚はあっても、傘を差すようなレベルじゃあない。

いっそのことドシャ降りにでもなってくれたらいいのに、なんて思う程だったよ。

そんな状態が続いたまま、家に着くまで残りわずかってところかな。

前方に弟の、お前の後ろ姿が見えたんだ。

「え、俺?」

回想に割り込んでくるな。

当然、実際は弟じゃなくドッペルの方だ。

その時は変装してなかったようだが、霧が出ていたせいでボヤけてたんだよ。

あいつは当時から立っ端は同じくらいあったし、遠くからだと見分けなんてつかない。

それで同じ学生鞄を持ってて、俺の家近くを歩いているってなったら、勘違いしてもおかしくないだろ?

俺は懐疑なんて全くなく、小走りで駆け寄ったさ。

「よー、弟よ!」

そう呼びかける段階で、俺はやっと明確な違いに気づいた。

その時には、もはや手遅れ気味だったが。

次 ≫

2020-12-16

僕の夢は右中間へ飛ぶ

高校三年の夏、僕のバット空気を切り裂いて、放られたボールキャッチャーミットに吸い込まれた。

ストライクのちぎれるようなアンパイアの声とともに蝉の音が滲んだ。僕への代打は見送られた結果だ。

過去の蒼い色合いが地球成層圏に溶け込む。

はいロケットに乗っている。どこから話せばよいだろうか。

イーロン・マスクという男がいる。

スペースXというプロジェクトに取り組んでいたあの男だ。

彼は何度となくテスト飛行を繰り返して、スペースXプロジェクトにて火星への夢を見上げる訓練をしていた。

僕が右中間へのホームランを良くも悪くも夢見てきたようにだ。

そんな言い方は君たちを混乱させるだけかもしれないね

見えない草の匂い球場太鼓の音、きっと小さい粒になって眼差しを向ける彼女だった人。

イーロンのロケットが墜落した。

2020年12月のことだ。ロケットバットに当たるわけじゃない。空振りもない。

だけどもロケットは大きな成層圏拒否されておずおずと地球に舞い戻って消えてしまった。

イーロンはそれを大きな一歩と称賛した。

僕が土を持って帰った夏が今乗るロケットの窓に重なる。

地球の引力が僕を手放すまいと、体を座席へと吸い寄せてゆく。

甲子園、土はどこまでも黒く、絶望彼岸へと続いているように見えた。

僕の首は重たく、空を見あげることができなかった。

九回裏の逆転満塁ホームランの原因は僕の失投によるものだ。

フォーク判断した指先からの白い楕円は、吸い込まれるように拾われて運ばれてしまった。

イーロンならブラボー快哉を叫んでしまうだろう。

その後気落ちした僕は彼女の声も耳に入らず、疎遠になり別れてしまった。

全てが灰色になってゆく中でごく普通に就職した。コンビニ惣菜を買うようにだ。

痛みも和らぎ始めた頃、何かを始めようと笑顔で前を向く男を見た。

時代インターネット全盛期だった。僕らの味わった暗闇もスマートフォンで見ることができる。

しかし僕の興味は高校球児に注がれていなかった。

くたびれた僕の中で若芽が透き通る空に伸びてゆくように感じた。

JAXAに勢いで電話し、メールも打った。僕の人生がここから変わってゆくような気がした。

周囲の人間はお前の歳で宇宙を目指すのは自殺行為だとか、何も達成したことがないのだろうとか、成功するやつは若くして成功してる、イーロンだってそうだろう、とたしなめてきた。

全てが耳に入らなかった。僕はあのときの打球を思い描いていた。

敵チームの白球は右中間へと吸い込まれた。

やがてアメリカとのコネクションを持つに至った。

死ぬ気で運動し、マラソン選手並みの肺活量を得た。

こんなに努力できたんだと思い、自信がついてくる。

筋力トレーニング緊急時対応、他の応募生との戦い。

気づけばイーロンに肩を抱きしめられていた。ロケットの前でだ!

信じられるかい。君たちは。こんなに世界の空は蒼いんだ。

この窓の外に見える小さな蜘蛛の渦や大きなアフリカ大陸や、僕の青春が詰まった島国や、全てが蒼いんだ。

ロケットの噴砂音が聞こえなくなった。管制塔の通信が耳元に響いてくる。

「君たちは偉大な旅を始めたんだ。そのホームランボールでね」

管制から拍手と歓声が聞こえる。そして緊張した声で彼らの仕事が再開される。

地球ホームランバッターたち、見ているかい?

僕の夢は宇宙間を飛んだんだ。

宇宙間を、飛んだんだ。




2020-12-15

嫁のコロッケギルティ

昨晩、嫁さんの手作りコロッケが原因で喧嘩をした。

嫁はそれほど料理が得意ではないが、それなのに色々とアレンジをしたがる典型的料理下手だ。

今までも幾度となく食卓悪魔合体してしまった料理が並んだこともあって、疑心暗鬼になっていたのは事実だ。

そうして昨晩食卓に並んだのは手作りコロッケだった。

見た目は間違いなく美味しそうで、コロッケなら失敗もないだろうとほっとして席についた。

そして一口

サクッと衣が小気味の良く音を立てた直後、中身の部分でも再びサクッとした歯ごたえを感じた。

もぐもぐしてみると、やはりたまにサクッとした食感にあたる。

あれ?火がちゃんと通ってない?そもそもじゃがいもって生で食べていいんだっけ?

「どう?じゃがいもの食感が残るように荒目に崩してみたんだけど」

から期待の眼差しを向けられるも、不安から味もおかしく感じてくる。

「ごめん。これはちょっと食べられないかも。」

そういって口の中身をティッシュに包んでキッチン三角コーナーに捨てる。

何やら状況がわからない顔でこちらを見つめていた嫁は、口の中を捨てたと同時に泣き始めてしまった。

「いや、いつも一生懸命に作ってくれることには感謝するけど、どうしても食べられないときは食べられないよ。」

当然それでも泣き止まない嫁。

食事に箸をつけず落ち着くのを待っていると、今度は怒りが湧いてきたのか鬼の形相で嫁が口を開く。

「大体そうやって自分好き嫌いばかり言ってて、あなたは作る側の気持ち全然わかってない!今日コロッケだってどれくらい手間がかかってるか知ってるの?!」

いつものセリフだ。反論も決まっている。

「手間をかけろとはいってない!食べられさえすればそれでいいといつもいってるじゃないか!」

嫁はさらに食ってかかる。

「このコロッケの何が駄目だというのよ!味見したけどこれでまずいなんて、わがままいいたいなら家に帰りなさいよ!」

「いや、まずいんじゃなくて、これは食べられないだろうよ」

意味分かんない。これのどこが食べられないのよ!」

「だったら一口食べてみろって!」

顔を真赤にしながらも静かにもぐもぐと食べる嫁。

こちらにキッと向き直って睨みつけるように口を開く。

「おいしいじゃない。」

だめだ。わかってない相手に食べさせたところで無駄だ。

「あのな。中身がまだサクサクしてるだろ。それってじゃがいもがまだ生ってことじゃないか。そこはしっかりと火を通せよ。基本中の基本だろ。」

それを聞いて途端に勝ち誇ったような顔になる嫁。

あれ?俺なんか変なこと言ったか?なんでこいつ顎上げてこっちみてんだ?

これみよがしにでかいため息を吐く嫁。

あんた、そんなことでこのコロッケが食べられないとか偉そうなことほざいたわけ?」

キョトンとした顔の俺を見て、嫁は再び見る見る鬼の形相に戻っていく。

「それはれんこんじゃー!」

食卓コロッケを掴むと勢いよく投げつける嫁。

コロッケは俺の顔面で季節外れの花火のように飛び散った。

これが生のじゃがいもだったら鼻血では済まなかっただろう。

とりあえずよくわからないままに土下座させられたけど、どう考えたってれんこんコロッケギルティ

よほど相手あなた料理を盲信しているような状況ではない限り、黙って出すのはやめたほうが無難です。

2020-12-13

私はあの頃、紛うこと無き「動物」だった

私が通っていたあの公立中学校は、少なくともあの頃、紛うこと無き「動物園」だった

https://anond.hatelabo.jp/20201210151419

僕はあの頃、増田のいう「動物」だった。増田のいうところの”流血沙汰”をおこす”いじめられてた男子”に近い存在だ。

集団に馴染めなかったせいで誰から嘲笑され嬲られ続ける下等生物だった。

増田のような人種一定クラスいたことは強く覚えている。

人を人とも思わない冷たい眼差し。人の悲鳴を聞こうが眉を顰めるばかりのしみたれた振る舞い。

頭の中には矜持の欠片すらなく、世俗的な自己顕示欲と、「自分はまともなのだ」「こいつらよりまし」と自認することで安心感を得ることしか頭にない。

彼らは体格もよく運動能力で劣っているわけでもなく、それなりにいい成績を維持するだけの知能はあり、友だちや頼れる大人との繋がりを持っていた。

から見れば、彼らが獰猛ヤンキー連中に圧倒的に劣っているとは思えなかった。

その気になって互いに連携をはかれば非ヤンキー集団自警していくことすらできたのではないかと思う。

でも残念ながら現実では僕やレイプされてこぶつきになってしまうような子は愚鈍存在として蔑まれただけだ。あのときお前も嘲って笑いものにしてたろうが。

僕の周りには粗暴で高圧的な「ヤンキー」と、相手の人となりで態度を使い分けて人を小馬鹿にして自尊心を満たそうとするしょぼくれた「優等生しか存在していなかった。

個人個人の心象なんて知ったこっちゃないが、彼らはヤンキー集団と表向きはフラットで友好的な関係を築いていた。

時に彼らはヤンキーたちに混ざって酷い言葉仕打ちこちらへ差し向けた。

公立学校優等生」なんて小さい街の中流家庭育ちで赤点を取らずに歩んでこれただけで、世間一般からみて別段とりだてて秀でたものもなければ、その性根も身内が良ければ社会集団)がどうなってっていいという卑しいものだ。

彼らの卒業後は持ち前の小手先の器用さで近隣府県の駅弁大や日東駒専関関同立クラス大学に進学し阿保みたいなリクスーリクルート指南どおり就活とやらをこなして明日無くなっても世間が困るわけでもない会社に身を置いていまに至るって具合だろうよ。

27ぐらいで大学同級生結婚して埼玉県だか高槻市かにお家を買って、そういう人生を辿ってない奴らはみんな馬鹿ですかそうですか。

それで今になって当時を振り返って、あたか自分たちが唯一正気でいた人間で一番の被害者であるかのように語りだす。

貴方たちはヤンキーが怖かったんじゃないでしょ?ヤンキーや俺らと目線の高さを合わせたくなかっただけだ。

周囲を人の成り損ないと見なして見下してそれが貴方面子の全てだったから、ヤンキーに向かい合ったり対話するなんて発想がなかっただけだ。

今の時代だと傍観者や観衆もいじめ加害者の一部として見なされるってわかってますか?

当然ですよね、職場暴力事件があってそれを見て見ぬふりしてたら隠蔽ですよね?じゃあ学校でも同じ理屈適用されて然るべきでしょ。

立場下の人間が庇護者ということを盾にして上の人間に行う場合でもパワハラって認められるんですよ。

増田はある教師の弱みにつけこんでハラスメントを行った事件に加担したんだ。それらのこと自体から言い逃れできていいはずはない。

だって追い詰められて耐えらなくなって人に迷惑をかけたり、同族嫌悪自分より酷い扱いを受けている人間を深く傷つけたことがある。

それは自分資質に起因したものではなくてああいった環境でなければこんなことは起こらなかったし、決して僕だけのせいで起こったことでもないと内心では思ってる。

しかし人を裏切ったり傷つけた事実は確かにある以上贖罪として一生それはわすれてならないしその恥を背負いつづけなければならない。

そこから逃げることはどんだけ御託を並べようが卑怯な振る舞いとして批難されるべきだ。罪から逃げることが容認されれば弱者の居場所なんてなくなってしまう。

増田の様なこんな言い分が同情されまかり通ってしまうことが僕には悔しい。

大して苦役を味わったこともなければ他者への想像力も慈愛もない連中の自己中心的物言いなんて優先され、弱者封殺されるようなそんな光景どこでだって僕は見たくないんだ。

からすれば群れを成して強者にすり寄り弱者を足蹴にし、命じられた行動を遂行するか与えられた娯楽を共通言語として仲間の選別をすることしか考えていない増田たちのほうが貼るかに動物のようだったよ。

人間感情とよべるほどに複雑な心の機敏があるのならば、あんサル山のような統制の取り方なんてできたもんじゃない。

人間なんていつも矛盾を孕んでいるし単純に割り切って行動するなんて無理があるんだ。他者を愛でる気持ちがあるならお前らみたいに損得勘定で人を測ったりしないんだ。

お前ら淡泊すぎて気持ち悪いんだよ。本当に何も考えてないんじゃないかって不安になるわ。

お前らに比べたらヤンキーのほうがまだ人間しかった。お前らが動物ならヤンキーは原始人かでっかい幼児って感じ。

朴訥だけどまだあいつらのほうが何がしたいのかどういう気持ちなのかわかる気がする。

お前らは「どうすれば真っ当に見られるのか」ってだけで、目的理念本心も全くがらんどうわからなくてぞっとする。

2020-12-08

anond:20201208122442

月曜日のたわわ」とかを見てるオジサンが、電車の中で勘違いしたりしそうで怖いなって思う。

二次元に向けられてる眼差し危険視するのはおかしい」ってのは数人の基地外がいるせいで成立しなくなってると思う。

ツイフェミ必要なのは病院

二次元キャラクター乳袋を見て「自分まで性的にまなざされてる!」って発狂するの、さすがに認知が歪みすぎじゃない?

大多数の女性は「二次元キャラクターに向けられたキモオタ性的眼差し」をキモく思いこそすれ「その眼差し自分にまで向けられている」なんて感じないでしょ。

だって二次元キャラクター自分次元からして違うし。

文字通り「別の世界」のキャラクター自分に重ねて発狂する仕草現実妄想区別がついていない状態だけど、それって明らかに健康精神状態じゃないよね。

フィクションの中のフィクション発狂するほど限界にきてるなら、精神科で治療を受けた方がよくない?

って言っても届かないんだろうなぁ。ツイフェミっぽくなってる友達

2020-12-07

女性が食べる伝説スイーツジェンダーロール anond:20201206235951

女性専用スイーツがあることを聞いた。名前ジェンダーロール。

このロールは食べることによってむこう一年は最速の肉体を得ることができると言われている。

中身はホイップクリームチーズケーキ風の生地らしい。

俺は近くのケーキ屋さんでジェンダーロールの在庫確認しようとした。

閑静な店内で光る店員視線あなた男性ですよね、という眼差しは鋭い。

おれはたじろぎながらジェンダーロールの魅力に抗えず、妹が欲しがってるんですと嘘をついた。

ところが突如店員は下目遣いで指を鳴らした。

すると店の外に「なにか」のドップラー音が聞こえてきた。明らかに電車ではない。

振り返った俺の眼に映ったのは一匹の野生の女性だった。遠くから女性が走ってくる。

まずいと思った刹那女性の飛び蹴りがガラス張りを裂きながら、けたたましい音と共に割り込んできた。

膝をついた女性はしゃがんだ姿勢から首だけこちら側に向ける。野生の目つき。

強い。この女性は強いと思った。絶対自分の道を譲る気がない。

しろ自分の通ったあとに道ができるという鬼気迫る覇王の風格だ。

野生の女性とはいえかなりの力だ。もしや、と思って瞬時に店員に目配せすると、店員がほくそ笑んでいる。

この女性、やはりジェンダーロールを餌付けされている!

俺の推測は正しかった。女性ジェンダーロールによりエンハンス・ジェンダーロール=エロ状態にあったのだ。

エロ状態エロ女性容赦なくいかかってくる。

80年代回帰世代ワンレンを揺らしながら襲いかかってくる。

エロ女性は急に残像を残す勢いで俺に突進してきた。

とっさに俺は避けたが、電車道のようにエロ女性の通ったハイヒールのあとが炎上して焦げ付いている。

避ける気がないエロ女性がこんなに恐ろしいとは!

俺は機転を利かせて店内にあるジェンダーロールの見本を遠くの車道へと投げ捨てた。

突如きびすをかえすエロ女性エロ女性クラクションが響く車道の中へと消え、衝突音がこだました。

これで終わったとは思えない。

俺は店内を出て即座に走り去った。

まりの緊張に心臓の鼓動が波打ち、壊れるかもと思うほどだった。

その後付近車道は道を譲らないエロ女性による突進で血の雨が降ったという。

今でもその道の歩道には花束ジェンダーロールの見本が供えられている。

いつまでもエロくあれと。

2020-12-06

anond:20201206170931

ヒョーロンカを名乗ってテレビみたいなでかい情報流通チャンネルに出さえすれば好き放題やれてしまうってのが

のちのヒョーロンカという肩書への冷たい眼差しの礎になってる気はする。

2020-11-29

anond:20201129180839

フェミ女性性的眼差した事により不快感と恐怖を女性に与えた、しかレイプ性搾取を推進している!害悪以外のなんでも無い!!!死ね!!!!!!!!」

2020-11-26

anond:20201126065419

真の科学者は煽るような用語を使わない。

(とは限らないが、例外的だ)

イケハヤというかわいそうな人をイジメるはやめてあげて

影響力もないんだし、温かい眼差しで見守って。

2020-11-24

anond:20201123221154

おばあさんだからこんな優しい眼差しでいられるけど

これがおじいさんだとはよくたばれってなるのが社会

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