またこれについての記事がホッテントリ入りしてたのを見た。件のツイートを「差別扇動だ」と断じているやつ。
「「井戸に毒」をネタとして消費してしまうことは、ジェノサイドという事象の軽視」という説明は理解出来る。それゆえ件のツイートが不謹慎だということには、各方面概ね反論はないと思う。でも、やっぱり「差別扇動」には結び付けられないんじゃないか?
この記事は、件のツイートが「バイデン食い逃げ」ネタを背景にしていることと、誤解を招きにくい荒唐無稽な内容であることまでは指摘している。でも、このツイートのジョーク要素は決してそれだけじゃない。「井戸に毒」等というデマを持ち出すレイシストの卑しい行為を、その荒唐無稽ぶりを最大限強調して真似ることで風刺しているわけだ。そこには明らかにレイシズムへの批判的眼差しがある。さらに、ネット上の嫌韓層とQアノン層が重なっていることまで見抜いたうえでの皮肉だ。これは特定のマイノリティを笑うものでも、虐殺の歴史を笑うものではなく、言ってしまえばネトウヨ仕草を批判的に笑いものにしているのである。この側面がもっと強調されてもよくないか?