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2021-07-04

妹と己へ

おれには2歳年下の妹がいる。

親元を離れても同じ屋根の下に暮らし休みは一緒に過ごして、毎日のように2人で酒を飲んでた時期もあった。人生で最も酌み交わしたのはこいつだと思う。

妹が彼氏喧嘩して、2人で海に行こうとしたけどハイヒールを履いていたから速攻で辞めて、近くのショッピングモール爆買いした。深夜にどうしてもラーメンが食べたくなって、汚いスウェット姿のまま2人で電車に乗って特盛のラーメンを無理やり食べた。片方の帰りが遅くなると、駅前立ち飲み居酒屋で待ち合わせしておじさんにまみれながらホッピーを飲んで厚揚げを食べた。

住処を別にしても毎日連絡を取り合っているし、寂しい時は電話をする。2週間に1回くらい、面白そうな居酒屋を探しては2人で飲みに行く。妹の彼氏と3人で遊びに行くこともあれば、おれの同級生に混じって妹が酒を飲んでることもよくある。

1番心許せる同性は間違いなく妹だ。

おれは小さい頃は神童と呼ばれるタイプ人間だった。3歳で入会した塾では、退会するまで毎年全国的表彰を受けていたし、学校で行われる統一テストもいつだって全国トップだった。運動も人並み以上にはできたし、男女問わず友達も多く支持してくれる人もたくさんいた。いわゆるカースト上位だった。

反面、妹は臆病で脳天気人間だった。絵を描くことが好きで、宿題をするフリをしてはスケッチブックにずっと絵を描いていたのをおれは知っている。勉強は人並みかそれ以下の出来で、気の強い女友達香り付きのペンを盗まれて泣いていた。そんな子供だった。

親がよく、成績のことでおれと妹を比較していた。親だけじゃなく色んな人から妹がそういう扱いを受けていたこともなんとなく知っていた。姉であるおれはそれが当たり前ですと言わんばかりの態度をとりながらも褒められることに喜びを感じていたし、のほほんとした顔で受け流す妹を少しだけライバル視していた。

でもおれはまっすぐ人生を進めなかった。

親を何度も泣かせた。何度も怒鳴らせた。最終的には腫れ物のような扱いをさせてしまうまで落ちぶれた。

ちょうど反抗期だった妹は、そんな状態の親に迷惑をかけられないからと手のかからない子になった。おれが地元中学で失敗したから、と行きたくもない私立中学受験して、友達と離れて毎日往復3時間電車通学に耐えて通った。

姉みたいになりたくない、と強く思っていたんだろう。

この頃は妹と過ごした記憶ほとんどない。(というかおれの記憶ほとんどない。)

やっとおれが人生を取り戻した頃、少しずつ妹との関係も良くなっていった。妹も大学に進学した頃、今のような関係になった。

つのまにか妹は社交的で都会的な1人の女性になっていた。誰かが喜ぶことが嬉しくて、バイトをしたお金何の変哲もない日にプレゼントをしちゃうような心の優しさは昔から変わっていない。

おれの中にはいつまでも妹を守ってあげなければいけない存在だと思う節がある。

小さい頃に昼寝から目が覚めた時、妹が黒目がちな目をこちらに向けていたのをずっと覚えている。自分も幼いながら、この小さな生き物を守らなければいけないと思ったのを覚えている。

おばあちゃんの家に1人で行った時、ファインディングニモ映画を見に行った。後に妹がメモに「○○(おれ)、ニモ見てずるい🐟」と書いていて、なんてかわいそうなことをしたんだろう、今度おれがどこかへ連れていってあげようと思ったことも今も心の中にある。

妹はおれの中ではずっと妹で、バカでも、ちょっと食べすぎて太ってても、それが妹らしくて、「妹」という存在完璧にこなしている。

反対に今のおれはどうだ?

姉としての役目、妹から尊敬されるような生き方、真似したくなるようなお姉ちゃん、どれ1つとして達成できていない。今はもう彼女は1人の人間として女性としておれよりもはるかに自立していて、おれにできることは何も無いようにさえ見える。長く付き合っている彼氏もいるし友達も多く、おれが助ける隙は無いのではないか

別に慕って欲しいわけじゃない、姉としての認めて欲しいわけでもない。ただ、妹としての役目をしっかりと果たしている彼女に対して申し訳ないと思う気持ちでいっぱいなだけだ。

いつかまた姉としての役目をおれが達成できる日が来るといい、おれが妹を「妹」の役目を果たしている人間だと思うように、妹がおれのことを「姉」としての役目を果たしている人間だと思ってくれる日がくるといい。

妹と己へ

おれには2歳年下の妹がいる。

親元を離れても同じ屋根の下に暮らし休みは一緒に過ごして、毎日のように2人で酒を飲んでた時期もあった。人生で最も酌み交わしたのはこいつだと思う。

妹が彼氏喧嘩して、2人で海に行こうとしたけどハイヒールを履いていたから速攻で辞めて、近くのショッピングモール爆買いした。深夜にどうしてもラーメンが食べたくなって、汚いスウェット姿のまま2人で電車に乗って特盛のラーメンを無理やり食べた。片方の帰りが遅くなると、駅前立ち飲み居酒屋で待ち合わせしておじさんにまみれながらホッピーを飲んで厚揚げを食べた。

住処を別にしても毎日連絡を取り合っているし、寂しい時は電話をする。2週間に1回くらい、面白そうな居酒屋を探しては2人で飲みに行く。妹の彼氏と3人で遊びに行くこともあれば、おれの同級生に混じって妹が酒を飲んでることもよくある。

1番心許せる同性は間違いなく妹だ。

おれは小さい頃は神童と呼ばれるタイプ人間だった。3歳で入会した塾では、退会するまで毎年全国的表彰を受けていたし、学校で行われる統一テストもいつだって全国トップだった。運動も人並み以上にはできたし、男女問わず友達も多く支持してくれる人もたくさんいた。いわゆるカースト上位だった。

反面、妹は臆病で脳天気人間だった。絵を描くことが好きで、宿題をするフリをしてはスケッチブックにずっと絵を描いていたのをおれは知っている。勉強は人並みかそれ以下の出来で、気の強い女友達香り付きのペンを盗まれて泣いていた。そんな子供だった。

親がよく、成績のことでおれと妹を比較していた。親だけじゃなく色んな人から妹がそういう扱いを受けていたこともなんとなく知っていた。姉であるおれはそれが当たり前ですと言わんばかりの態度をとりながらも褒められることに喜びを感じていたし、のほほんとした顔で受け流す妹を少しだけライバル視していた。

でもおれはまっすぐ人生を進めなかった。

親を何度も泣かせた。何度も怒鳴らせた。最終的には腫れ物のような扱いをさせてしまうまで落ちぶれた。

ちょうど反抗期だった妹は、そんな状態の親に迷惑をかけられないからと手のかからない子になった。おれが地元中学で失敗したから、と行きたくもない私立中学受験して、友達と離れて毎日往復3時間電車通学に耐えて通った。

姉みたいになりたくない、と強く思っていたんだろう。

この頃は妹と過ごした記憶ほとんどない。(というかおれの記憶ほとんどない。)

やっとおれが人生を取り戻した頃、少しずつ妹との関係も良くなっていった。妹も大学に進学した頃、今のような関係になった。

つのまにか妹は社交的で都会的な1人の女性になっていた。誰かが喜ぶことが嬉しくて、バイトをしたお金何の変哲もない日にプレゼントをしちゃうような心の優しさは昔から変わっていない。

おれの中にはいつまでも妹を守ってあげなければいけない存在だと思う節がある。

小さい頃に昼寝から目が覚めた時、妹が黒目がちな目をこちらに向けていたのをずっと覚えている。自分も幼いながら、この小さな生き物を守らなければいけないと思ったのを覚えている。

おばあちゃんの家に1人で行った時、ファインディングニモ映画を見に行った。後に妹がメモに「○○(おれ)、ニモ見てずるい🐟」と書いていて、なんてかわいそうなことをしたんだろう、今度おれがどこかへ連れていってあげようと思ったことも今も心の中にある。

妹はおれの中ではずっと妹で、バカでも、ちょっと食べすぎて太ってても、それが妹らしくて、「妹」という存在完璧にこなしている。

反対に今のおれはどうだ?

姉としての役目、妹から尊敬されるような生き方、真似したくなるようなお姉ちゃん、どれ1つとして達成できていない。今はもう彼女は1人の人間として女性としておれよりもはるかに自立していて、おれにできることは何も無いようにさえ見える。長く付き合っている彼氏もいるし友達も多く、おれが助ける隙は無いのではないか

別に慕って欲しいわけじゃない、姉としての認めて欲しいわけでもない。ただ、妹としての役目をしっかりと果たしている彼女に対して申し訳ないと思う気持ちでいっぱいなだけだ。

いつかまた姉としての役目をおれが達成できる日が来るといい、おれが妹を「妹」の役目を果たしている人間だと思うように、妹がおれのことを「姉」としての役目を果たしている人間だと思ってくれる日がくるといい。

2021-06-29

ウマ娘を休止

から不満を感じていたウマ娘を休止した。無料10連でも始まったらその期間だけ再開する。

どのゲームもいくつかの不満はあるもんだけど、ウマ娘場合ゲームシステムそのものがもう壁にぶち当たってて不満を感じた。

サポカの凸が必須になっている所、ガシャの渋さ、ストーリーが進まない、ショートストーリーイベントやタウラス杯やレジェンドレース程度しかイベントが発生しない。

ショートストーリは良い、楽しめるから

しかし、タウラス杯やレジェンドレース面白くない。勝てないんじゃなく、勝利してても面白くない。

そりゃそうだ、育成結果が同じような人ばかりしかいないんだ。プラチナ称号を手に入れても嬉しくなかった。

『同じウマ娘、特徴のない育成』

勝利が決まるのは要素は、スキルが発生した数とスタートダッシュ・馬群に沈まない程度だけ。

馬群に沈まなければ、あとは能力は同じなので面白味がない。

すでにウマ娘は、行き詰まってると感じる。

もう衣装の違うウマ娘くらいしかキャラは出しようがない。

たまーに追加されるが、追加して、新衣装追加しての繰り返ししかない。

そんなことを考えていたら、一瞬で冷めた。

あぁ、話題だったから手を付けたんだなと感じた。

面白かったのは、アニメだけだったなと。

散々待たされた挙げ句ゲームは他の馬ゲームよりも劣ったゲーム

可愛いウマ娘が出てくるだけの何の変哲もないB級ゲームだった。B級くらいの評価でも高い気がする。

そんなわけで課金結構してしまったが一応休止にした。

引退っていうよりも休止って言ったほうが個人的にはやらなくなるので、それでいい。

2021-05-30

特定個人SNSアイコンが嫌い

ある人のツイッターSNSアイコン生理的嫌悪感を覚えるようになった

そういった意見を見たことは一度もないので俺の感性おかしいのは重々承知している

しかはてブを見てると時々ホッテントリ入りするほど発言力のある人なので

時々目に入ってしまい嫌な気持ちになる

何の変哲もないエロでもグロでもない普通イラストなんだけど

なぜかキモって思うものキモいんだからしょうがない

特定URL単語を含むエントリ非表示にする機能が切実に欲しい

2021-03-03

anond:20210303214758

山椒ネギについてくる山椒の袋が何の変哲もない山椒の粉なので辛くてむせる

あれ本来ウナギ用で余ったやつなんじゃないかなあ

2021-02-03

Twitter絵師をやめた話

少し前にTwitter絵師をやめました。

なぜやめたかというと、どうしようもない負のスパイラルに足を踏み入れてしまたからです。

以前は、とあるコンテンツ二次創作を中心にTwitterに絵を上げていました。自分の絵柄を気に入ってくれた人が必ずRTしてくれるようになったりして、我ながら充実したTwitterライフだったと思っています

ある時、あるリクエストをもらいました。「〇〇ちゃんを描いてくれませんか?」という何の変哲もないお題です。

以前にも同じリクエストをおそらく同じ方から頂いていたのですが、その時はそのキャラ名前に心当たりが無く、申し訳ないと思いながらスルーさせてもらっていたものです。

気になって調べてみると、同じコンテンツの別シリーズキャラが出てきました。そういえばそのシリーズもTLにたまに流れてくるなと思い出し、せっかくリクをもらったんだからと筆をとることにしたのですが、思えば、これが道を踏み外した瞬間でした。

その絵を上げた時はいつもより多く反応をもらえました。リクエストの量なども増えていきました。やはり反応をもらえるのはうれしいもので、頂いたリクエストを色々とこなすようになります

しかし、いつからか反応してくれる人が変わっていったように思います。いつもRTしてくれていた人は次第にまばらになっていました。フォロワーは増減を繰り返し、反応してくれる人は固定化していきました。ここで、あれ?と思えばまだどうにかなったのかもしれません。

その後、「別シリーズキャラを絡ませた越境絵が見たいです。」とリクが来て、それに安易に応えてしまったのがトドメでした。フォロワーがガタンと減り、中にはブロックまでされてしまった方も居ました。

そこから先はもう急転直下でした。どちらの方面からも、「○○は描かないんですか?」「○○待ってます。」ばかりでもう収拾がつかなくなってしまったのです。攻撃的なメッセージパラパラと送られてくるようになりました。

こうなるともうリクエストをもらっているというより、お金も貰えないのに誰かに描かされているという意識が強く、以前から見て下さっていた方には申し訳なかったのですが、活動を休止するに至りました。

リクエストを送って頂いた方を恨んでいるわけではありません。後先も考えず受けてしまい、のめり込んでしまった私が悪かったと思っています

ただ、その人たちはもしかすると、「好きな絵師の好きなキャラの絵が見られてうれしい。」ではなく、「また一人絵師を引っかけてこっちの布教に利用できた。」という達成感が目当てだったのかもしれません。

そして、それに翻弄された私は傍から見れば「人気取りミリしらを描くニワカ野郎。」とか、「デリカシー無く越境絵を上げてくるブロ対象だ。」だったのかもしれません。

あくまでも、私の邪推です。妄想だと思ってください。

bioに「好きなものを好きなように描きます。」と書かれている方がなんでか多いなーと思っていたのですが、これ避けだったのかなと今にして思う次第です。早く気付けば良かった。

今はとりあえず、誰に見せるでもないものを描いています趣味で描くのなら自分楽しいと思えるのが一番でした。

誰かの参考になれば幸いです。

2021-02-01

青のSPというドラマが酷すぎる

「青のSP」という、今放送中のドラマが酷すぎるので怒りに任せて書きます

  

中学校警察官が常駐して学校で起きる問題対処する、という設定なんだけど、逮捕指紋採取という公権力を振りかざす行為があまりにも無批判に行われていてヤバいアンドつらい。

藤原竜也よ、仕事を選んでくれ……

    

あらすじはこんな感じ(公式サイトより転載

学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う「学校警察スクールポリス)」制度。この制度試験導入されることとなった赤嶺中学校に、主人公嶋田隆平は自ら志願して配属される。表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、スクールポリス嶋田の登場によって、SNS、薬物、盗撮さらにはマタハラセクハラなど、様々なトラブルあぶり出されていくことに…。

法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!?常に冷静で毒舌嶋田が、校内にはびこる“悪”を痛快に成敗する!

  

警視庁捜査一課の敏腕刑事だった嶋田は、なぜスクールポリスを志願したのか?

「確かめたかたからだ、

この学校の生徒に守る価値があるのか…」(後略)

  

これだけでヤバイ匂いはぷんぷんしていましたが、藤原竜也が好きなので見ました。そして憤死しました。

  

1話では授業中の態度を注意されて逆ギレして暴れた生徒を暴行器物損壊現行犯逮捕

2話でも暴れた生徒を現行犯逮捕反省文書かせて釈放。

  

その逮捕、本当に必要ですか?????????

逮捕とはつまり身体の拘束で、公権力による私権制限必要最低限になされるべき=逃亡、証拠隠滅のおそれがある場合にのみ行われる行為認識していたのですが、この世界では違うのか!?

ならドラマの冒頭に、「フィクションです」だけじゃなくて「この作品世界現実とはまったく違う構造で動いていますバンバン逮捕しますが気にしないでください」とか表示してほしい。

身元がはっきりしていて保護者ともすぐ連絡がついて、犯行を周囲がばっちり目撃していて証拠隠滅のしようもない。じゃあ在宅でいいじゃん。

逮捕必要性に迫られて初めて行われる私権制限であるという認識警察官にも制作陣にもなさそう…… (現実でも交通死亡事故起こした人が無闇矢鱈に逮捕されてるが、これも行き過ぎだと個人的には思う)

そんで逮捕したなら捜査して起訴しろ

反省文書かせて釈放って、それで済むなら逮捕いらんだろ。ごめんで済むなら警察いらんって逆の意味で初めて使ったわ。

  

3話では、学校備品を盗んだ犯人特定するために、全校生徒と職員指紋採取しちゃいます

指紋採取は一応教員から反対意見が出るんだけど、「そんなことをしたら生徒たちの心の傷が……」って的外れものだけ。「人権侵害です」「あなたにそんなことをする権限はない」って真っ当なこと言ってくれる大人が誰一人でてこない。

生徒たちもおおむね好意的で、「刑事ドラマみたい」とか「窃盗犯じゃないか別にいいよね〜」「私たち悪いことしてないもんね〜」とか。

そういう問題じゃ、そういう問題じゃ、ないじゃん……。

「後ろ暗いことがないなら権利侵害されても問題ない」って、その考え方を無批判に取り上げるのはどうなんだ。

そして藤原竜也演じる警察官嶋田が「あの生徒の指紋を出してくれ」という場面があるんだけど、担任と思しき教員が、その子指紋を採った紙を(開錠なりなんなりをする様子もなく)パサーッと出してくる。

いや究極の個人情報から!!!!!どんな保管しとんねん!!!!!!せめてお前(嶋田)がしっかり管理せんかい!!!!!!!!

  

あらすじの

かめたかたからだ、

この学校の生徒に守る価値があるのか…

やばい。「守る価値」ってなんやねん。

実際の警察官もきっとお仕事大変なんでしょうけど、私が思いもやらないようなクズ人間かにたくさん出会うんでしょうけど。

国民生命身体及び財産保護」が警察官職務であって、「守る価値がある人」と「ない人」を峻別しようとする姿勢根本的なところでアウトちゃうんか……??

  

しかSNSでは概ね好評で、「クソガキ全員逮捕しろ」とか「逮捕されてスカッとした〜」とか、正直地獄のような光景しか思えない。

イチイチ引っかかって竜也無双を楽しめない私がおかしいのか?となる。

今後転び公妨とか出てきても「嶋田は機転が利く!」って絶賛されると思う。犯罪構成要件満たさないのに〇〇の現行犯だ!っつっても特に問題にならなそう。つらい。

  

ツッコミどころが大変多いんだけど、そもそもドラマとしての質が普通にいから広まらず、私の観測範囲では特に批判もされてない絶望

嶋田を持ち上げるために教師はアホアホ綺麗事言いこ事なかれ主義者に描かれるし、犯罪への対処に重点が置かれるから、生徒の抱える事情にもリアリティーや深みがまったくない。

イケてる大人がクソガキを懲らしめるスカッジャパンしかなくて、国家権力個人を「懲らしめる」ことの意味がまったく考えられてない。

  

何より救いようがないと感じるのが、テレビ局というジャーナリズム担い手が、これを制作して放送してるということ。

ジャーナリズム目的って、権力監視じゃなかったんですか……??

ドラマ制作部局報道部局はほぼつながりなんてないんだろうし、「今度こんなドラマつくりま〜す」とかいちいちやらないんだろうけど、社内に誰か一人でも、この描き方は問題があると声をあげる人はいなかったんでしょうか。

権力の過剰な行使とそれをエンタメとして消費する姿勢を、ジャーナリズム担い手肯定してはいけないでしょう。。

このドラマをもとに「権力学校もっと介入すべき」みたいな世論形成されることだってないとは言えないと思うんだけど、制作陣やテレビ局はこのドラマ社会に送り出すことの責任を考えたことはありますか。

  

今期はもっと他に面白い、つくり手の誠意と意欲を感じるドラマがたくさんあるなかで、こんなクソドラマを広めることに胸が痛む部分はありますが。

私は法律専門家でもなんでもなく、逮捕云々も一般教養で習ったぐらいのものなので、もっとたくさんの人の目に留まってちゃん批判されてほしい。それを目的に書きました。

2021-01-08

世界ピクニックアニメ微妙だった

世界ピクニック原作が好きだ。洒落怖が好きだし、百合も好きだ。勘違いだと分かっていても「私のために書かれた」と思えるくらい自分の好みにストレートだった。

コミカライズも好きだ。『スパイラル』、『天賀井さん』の水野英多だ。さすがに原作に比べると……と思いつつも、おおむね満足できるものにしてくれている。

なので、裏世界ピクニックの評判を下げたいという意図はない。

この先はただただアニメ版の内容について罵倒しているので、どうか原作を5巻まで買ってから読んでほしい。というか、原作だけ買って、この日記は読まないでください。

プライムビデオ

https://www.amazon.co.jp/dp/B08RHTTWFD

GYAO!

https://gyao.yahoo.co.jp/title/5fe5aa72-7dda-40e2-8b9b-d79a5f694f5e

原作電子版の1~4巻の合本が1月17日まで1375円(1冊340円!)なので今すぐ読んでください。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08QCS76K1

アバン

空魚と鳥子の初接触

空魚が「人間!?」と口パクで喋る。何かおかしいな、と思った。

原作に当たると、“不意を打たれて、言葉が出なかった”とある別に原作一言一句まで覚えているわけじゃなく、「声を出して反応ならぬ反応をする、しかもその際頭が動く」というシーンに違和感があった。心理ネーム口パクで処理するのはアニメ的な演出ではあるので、目くじらを立ててとやかく言う場面ではないけど。

人間です」というおうむ返しも微妙。人語を介しているなら人間だし、あるいはそうでなかったとしても判別はできないので、原作のとおり「生きてます」の方が自然

くねくねの見た目

私はなんとなく、人間かかしヒトガタ・ニンゲンムーミンの「ニョロニョロ」辺りを混ぜたような見た目を想像していた。が、アニメだと『ハルヒ』の神人のようなデザインになっている。

自分解釈が唯一の正解だ、などと驕るわけではないのでそれ自体別にいいんだけど(神々しすぎて田んぼにいそうじゃないなとは思うけど)、『ガンバ』のノロイみたいになるのが残念すぎる。くねくねの怖さって、「不思議ものがいる」「不意に見てしまい、見続けてしまう」「その結果、壊れる」というものであって、「攻撃的な見た目の『敵』に攻撃される」というものではないと思う。『不安の種』みたいな「気持ち悪い」であって、「怖い」ではあってほしくなかった。

見返していると、冒頭から違和感に気付く。1カット目が「ウルトラブルーなのだくねくねに当てられたファーストカットは、無力なまま死んでいくことへの恐怖が描かれているはずだ。それを「裏世界の深部」と表現するのは誤っている……というか、情緒理解していない。

空魚がくねくねに呑まれるシーン

ここもひどい。原作にはこうある。“止まらない目眩の渦に呑み込まれるように意識が落ちていく。”

アニメでは、水たまりが突然深くなり、そこに溺れていくさまが描かれる。溺死ではなく、地面に足がつかず溺れるような描写はまだ、イメージ映像として理解できるけど、その次のカットが鳥瞰で、水たまりには誰もいない。つまり、本当に「落ちた」と表現している。

鳥瞰のカット鳥子がいないのは、カメラ的に丁度切れているんだろうけど、切る意図が分からない。目の前で沈んだのなら助けられるけど、人がいることが見えないまま水たまりに呑み込まれても、動けないだろう。

鳥子嘔吐

このシーンは、完全なギャグだ。原作だと、「うえっ」と言い、舌を出すにとどまっている。今まさに敵に襲われている、という場面で、二人して背を向け、四つん這いになって吐き真似をしている(もしくは、ギャグ的な演技だが実際に吐いている)。リアクションが大げさすぎて、真実味が削がれている。

OPCHiCO with HoneyWorksであることからも、また「ハヤカワ・ジュニア・ブックス」という新レーベル原作1巻を刊行することからも、子供向けアニメとしての側面があることがうかがえるので、この「翻案」を悪いと言ってしまうのはよくないのだろう。

モノローグが少ないのもこのためと思われる。『鬼滅の刃』がアニメであそこまで子供から人気を得たので、子供向けに焦点を合わせるという売り方は間違ってはないと思う。それが裏世界ピクニックでやることなのかは疑問だけど。

ラスト鳥子が足を滑らせるシーン

これは原作を読み返して気付いたのだけど、原作だと水たまりに嵌りそうになっている。これは最初から嵌っていた空魚との対比であり、ある種、「助け合うことでイーブンになった」と読み取れる。

アニメでは崖から落ちるよう改変されている(一応、その下に水たまりはあるのだけど)。何故こう改変したのかというと、「滑る」「滑り落ちる」ことを分かりやすビジュアル化したかったのだろう。子供が見ると定した場合アニメ版描写の方が分かりやすいだろうし、これに関しては一概に悪い改変とは言い切れない。

Aパート

冒頭

ちょっと絶望的な始まり方だった。まんま原作と同じ流れだ。小説受け手想像力に依存するのである程度場面を飛ばしても問題がないけど、映像化するのならその辺はちゃんと補完してほしかった。

前述のとおり(というのは私が勝手に思っているだけなので見当違いかもしれないけど)、モノローグが大幅にカットされているので、余計に理解しづらくなっている。

六面体のアップ→OP→走る二人という唐突な場面転換ののちに、埼玉大宮ロケーションが映し出されるが、不自然に人がおらず、そこが表世界なのか裏世界なのは判別がつかない。無意味に確定できない情報視聴者不快にさせるので、アバンからAパートをまともに繋ぐ気がないのなら、せめて人の営みを描写してほしかった。

怪談くねくね』」という紹介

私が1話で一番引っ掛かったのはここ。そもそも私は「くねくね」を「怪談」だと思っていない。実話怪談洒落怖)については原作自身単行本で記しているので譲るが、少なくとも、「怪談くねくね』」と演目のように言うようなものではないと思っている。

リッチアニメだったなら、くねくねの紹介の際にイメージカットではなく、書き込みをそのままアニメ化とかしてくれたのだろうけど、それを望むのは贅沢すぎか。

六面体について

空魚は「私たちだけ映っていない」と述べる。

アニメでは、アバン最後とこのシーンで二回、六面体を描いている。その二つの場面で模様(?)が違うので、映像的に語れたと判断したのだろうけど、「鏡面なのに私たちだけ映っていない」くらいは言ってもよかったのでは。ほんのり光っているし、CGを貼りつけて背景を描画し続けているわけでもないし、一見して鏡面だと分かるのかな。「自分たちが映っていないことを除けば何の変哲もないキューブ」と原作から読み取っていたので、ちょっと違和感があった。

鳥子が扉を開けるシーン

緊張感がない。空魚は棒立ちで、ゲートに無頓着。そのまま次のカットに移るが、今度は空魚が茫然自失で立ち尽くしている。アニメなのだから、ここは「大慌てする空魚」と「扉が開いて=ゲートが消滅してしま憮然とする空魚」で対比させてもよかったのでは。

扉が開いても、前述のとおり商店街に人がいないので、現実世界に引き戻されたという絶望感もない。

空魚のモノローグが削られているので、この時点で裏世界が空魚にとって特別ものだったと、視聴者には分からないのに、次のカットはいきなり鳥子が空魚を慰めている。極力モノローグ排除したいのなら、ここでこそイメージカットを使うとか、原作どおりに進行させるのではなく回想なりを入れるとか、空魚に鳥子に対して語らせるとかしてもよかったのでは。ただ原作をそのままなぞってアニメにするのは、誠実な仕事とは思えない。

空魚のスマホ文字化けしているシーン

アップで画面を映して、点滅しているだけなので、「ちょっと調子が悪いときスマホ」くらいにしか見えない。もうちょっと引きで撮るとか、平常時の画面をフラッシュバックさせるとかしないと、どんな異常が起きたのが分かりづらい。

六面体もそうだけど、裏世界のもの・裏世界に触れたものをやたらと発光させるので現実味がなくなってしまっている。日常侵食されていくふうには演出できなかったのかな。

大学構内でカラテカが二人の会話を聞いていたというアニオリ

うーん。いやあ、まあ、そういうこともあるだろう。「こいつ、後の話で出てくるんだぜ!」って、知ってたら自慢できるだろう。オッドアイ前の空魚と偶然出会っていた可能性もあるだろう。これは……ねえ。別にそんな、全然あれじゃないんだけど。遊び心だし。なんか、変に必然なっちゃったというかさ、ねえ。

鳥子勧誘シーン

金銭についての会話が丸々カットされている。あくまで空魚は打算で動いた、という建前があるからこそ、二人の関係は成り立っているのではないか

終電、なくなっちゃったね」は別に事実を口にしているわけじゃなくて、「帰りの足がなくなったから、ここで泊まるのも仕方ないよね」ということだ。大金に目がくらんだからあの危険な裏世界にまた行く、初めて会った人間と行動を共にする、そういう言い訳があるから空魚は動いたんじゃないのか。

アバン授業料奨学金の話をしているのに、ここでリアリティのディティーである携帯電話の修理なんかをカットして、主人公動機づけができていないのは問題だ。

エレベーターでの会話

「空魚ならそんな話、聞いたことあるんじゃない?」に対して、原作では返答しているが、アニメでは無言で、頷きもしない。くねくねについての知識があるのなら、ここでも語るのが自然……だけど、モノローグを使いたくないか無視させたのかな。

5階で乗り込もうとしてくる人物は、くねくねビジュアル以上に残念。このシーン……というより類話の怖さというのは、「何の変哲もない人間」というのが肝だと思っている。あくま日常範疇に、怪異存在侵食している、というのが怖いのであって、発光して明らかにお化けですって面した化け物が走ってきても、それは全く怖くない。

心霊写真だ、と言って渡されたのに骸骨が浮かんでいたら笑ってしまうだろう。一見すると普通の人なのによく見たら首が180度捻じ曲がっていた、という不和が怖いのだ。

Bパート

くねくね考察カット

個人的に、怪異同士や無関係神話群を結び付けて考えるのが好きなので、ここがカットされたのは悲しい。私は裏世界怪異たちを「人間意識をハックした結果、最も効率的に恐怖を感じさせるもの洒落怖だったので、そのテキスト抽出し、対象に見せている」だと思っているので、その場合だと「くねくねの正体」なんかを考えても何にもならないから、カットしても問題ないんだけど。

くねくねとの戦闘

くねくねのせいで目眩や倦怠感がある、ということだと思うんだけど、アニメでは空魚が銃声に驚いて身をかがめ、鳥子は銃が効かないことでへたり込んだように見える。くねくねと「目」が合った瞬間に空魚をアップにするとか、くねくね特性を分かりやす描写したカットが欲しかった。

現状把握のシーンでは、二人にくねくねが迫ってくる。くねくねって別に直接的な接触攻撃してくるわけじゃなくて、「遠目で見ていたらいつの間にか気が狂っていた」というものであって、原作にある遠近感が狂うというのも、アリス症候群的な話なんじゃないのか。悠長に二人で会話している間に攻撃的な見た目のくねくねが直接襲ってくるという、よく分からない絵面になってしまっている。

「分かる」シーン

原作を読んだ限りだと、オカ板の書き込みと「わかった! わかった! わかった! わかった!!」は、空魚が実際に声に出している。アニメではどこまでが心理ネームでどこから発声しているのか分かりづらい。

ただ、ここは私が原作特に気に入っているシーンなので、過剰に意識しているだけかもしれない。錯乱した感覚、脳を内側から侵食されていく不安定さが、テキスト表現されているのが好きだったので、映像化するとその辺の演出が変わってしまうのはしょうがない。

ラストカット

鳥子の「打ち上げってしたことないんだ」がアニメではカットされているが、冴月-鳥子-空魚という関係性で鳥子処女性を描いているので、百合的にはここがカットされたのは残念。

次回予告

打ち上げギャグとして処理されてしまっている。非日常である世界との対比として、表世界リアリティを保たなければならないのだけど、商店街のシーンといい、配慮が足りていない。

OPでは普通作画打ち上げが描かれているし、「ファイル5」では中間領域のために必須の場面なので、おまけとして、意図的にギャグで崩しているのだろう。

前述のように子供向けアニメとして作られたという私の読みが正しかった場合、このコーナーの存在理解できる。『鬼滅の刃』も本編とは関係のないギャグ風の次回予告をしているからだ。

その他

引きの絵がCGなのは何も言わない。『ラブライブ』はライブシーンで作画CGを組み合わせていたのが特徴的だったし、『裏世界ピクニック』もそういうアニメ、ということなのだろう。

アニメ監督の川崎逸朗氏によると“2021年アニメ新番組(中略)その全てがコロナ禍で作業されてきたもの”とのことなので、何なら、今後もこういった形式アニメは増えていくのだろう。

https://twitter.com/itsuro_k/status/1346667359788879874

空魚と鳥子、声逆じゃない? 別に不満とかではないんだけど、空魚の方が高音で鳥子の方が落ち着いた感じだと思ってた。そりゃまあ、オーディションりあるわけで、そこで逆パターンもやって結果こっちになったんだろうけど。これは完全に私の好みです。

いいところ探し

OPCHiCO with HoneyWorks

さすがに私でも知っている。ティーンのことはよく分からないけど、これはいいことなのでは。

オフィーリアと土佐衛門

オフィーリアと土佐衛門はいいアニオリだと思う。ただ、汚い例を先に出して、「オフィ―リアと取り繕ってみたけど本心では土左衛門呼びしている」の方がよかったと思うけど。

子供原作を読ませている

ウダウダと書き連ねてきたけど、アニメ化に際してこうやって実際に子供原作を読ませているだけで満点なんじゃないかな。子供ネットロア知らんでしょ、と思ってたんだけど、どうやら普通に知っているようでよかった。「日本おかし現代妖怪図鑑」なんて本も出ているらしく、妖怪都市伝説と同じくらいの認知度があるんでしょうか。

https://www.hayakawabooks.com/n/n194591ad11e3?magazine_key=m109bc51b7ac7

原作を読んでいるので不満が爆発したけど、初見だと楽しめるのでは。洒落怖ベースにした創作なんつーものを広めていいのか(面白さが理解してもらえるのか)とは思うけど、アニメ化で間口が広がるのはいいことだと思う。

所詮私はツイッターで騒いでる人なので、全然、みなさんは原作読んだりアニメ見たりしてください。裏世界ピクニックは最高に面白いので。

2021-01-05

アニメ文化にどれだけ激しい憎悪を抱いていたらこんな深く丁寧に人間ネット邪悪を掘り下げた悲しい文章を読んでこの短い何の変哲もないたった一文に深い意味透視できるようになるのだろうか?

https://twitter.com/37_2_le_matin/status/1345887905315577857

https://twitter.com/37_2_le_matin/status/1345909886136115201

2020-09-27

anond:20200927010940

お前は買ったばかりの腕時計を眺めるだけの時間もないのかよ、何の変哲もない今までどおりのショボい己よりも、もっと熱視線を贈ってやる対象が、その手首にあるだろう?!

2020-09-07

愛車が帰ってきた!

一年点検に出していた、私のワゴンRが一週間ぶりに帰ってきた。十万かかるのを覚悟していたので六万ちょっとで済んだと聞いて拍子抜け。

メーターの基盤がぶっ壊れてる問題は、結局基盤お取り寄せ五万円はいくら何でも金のかけすぎだと思う、という工場長意見により、手作業で直せるとこまで直してもらった。これでたぶんしのげる、とのこと。

はぁ。私の愛車……だけど何の変哲もないワゴンRであるので、基盤お取り寄せ五万円の価値はないと断じられてしまう。しょうがないのか、まあ。高級車だったら直せって言ったら基盤でも何でも、直して貰えるのかなあ。私はワゴンRだってちゃんと直して欲しいんだけど、なんたって愛車だし。すごくスペックしょっぱいしガソリン代と税金かかるけど。

私の車なのに請求書が夫宛てで来る。私のお金現金一括払いで購入し、私の名義になっていて、保険料・維持費等は勿論私が払っているし、今回の費用も当然私が払うのだが、いつも請求書宛名が夫だということだけで夫のワガママが通る。お金が勿体ないとか、壊れるまで修理する必要を感じないとか、夫が私の知らない所でディーラーに言いまくっているのを、ディーラーが私の意思だと思って、安く押さえようと点検・修理項目を最低限に絞ってしまって後で何か起きるの繰り返しだ。

今日は夫が帰って来る前にディーラーが車を置きに来たので、夫抜きで話合えるチャンスだった。なので、愛車のタイヤが未だにボロボロにヒビの入ったスタッドレスなのも私の意思じゃなくて夫のワガママでそうなっているとバラした。あーせいせいした。

思ったよりお金がかからなかったので、タイヤ屋さんに預けてあるまだ新しい(といっても買ったの去年だが)夏タイヤに交換してもらってボロいスタッドレスを廃棄して冬には新しいのを買おう。

2020-08-20

20歳葛藤】友人とのドライブ実現に至るまで

先日、大学の友人とドライブに出かけた。

出かけたメンバーはいわゆる『いつメン』というやつで、私ともう2人。名前は朝子と夕子にしておこう。三人三様性格も全く違うがとても仲良くやってきていて、先日も特に大きな問題も起こらず無事に一日が終わった。

そもそもこのいつメンでのドライブが実現するまでには長い時間を要した。

まり大学2年の夏。きっかけは夕子の発言

『3人で富士急行きたいね!』という何の変哲もないただの女子大生同士の会話の中での一言

大学2年と言えば、多くの学生20歳になる年。つまり大人の仲間入りをする年である。例に漏れず私は20歳になっており、朝子と夕子も19歳を終えようとしていた。

私にとって『大人になる』とは、世間的にも気持ち的にも、制約がなくなり開放的になる感覚があった。その影響を受けてか、遊ぶにしても行動範囲選択肢が広まり、『富士急』という、今まで3人で行動したきた範囲から大きく離れた場所へ行く、という選択肢が現れたのだ。

それと同時に、交通手段として現れたのが車。

...これが私にとっては大問題であった。

当時3人の中で免許を持っていたのは私だけ。大学1年の夏に父親から急かされ1ヶ月みっちり通い、MT免許を無事取得。そしてこの夏で丁度初心者マークとお別れした時だった。

まり何が言いたいかというと、まだまだ初心者に毛が生えたような奴が他人の命を預かり県外へと運転出来るはずがないということだ。しかも2人も乗せるなんてそんな無責任なことは出来ない。

『のり(私)の運転で行こうよ!』なんて、よくそんなことが簡単に言えるね、と心の中でめちゃくちゃ怒った。

当時免許を持っていない朝子と夕子からしたら、3人でドライブができる!としか考えてなかったのだろう。私はもし実現出来たら楽しいだろうしドライブも本当はしたいと思ったが、やはり危ないだろうし何かあった時に責任はとれない。一応親にも聞いたが明らかに危険だと大反対された。

唯一運転出来る私やその背後にいる親が否定的な態度をとっても、構わず『行こうよ!』とゴリ押ししてくる朝子と夕子にしばらくイライラした。

結局、運転の怖さや免許をとって改めて思い知る車の危険性は、教習所に通わないと分からないのだろうと諦めることしか出来なかった。

その後もことある事に『のりの運転で行きたいね』と懲りずに言ってくる2人にはなんとも言えない感情を抱いていた。



この話をした同時期に朝子が教習所に通い始めた。3人でドライブするには最低でももう1人運転できる人が必要だと気づいた様だ。

しかし朝子の教習所に通う態度は舐めているようにしか思えなかった。『頑張って3ヶ月で取る!』と言った割にはよくサボっているのを見かけるし、教習所内で受ける試験にも2回ほど落ちていた。やっと教習所卒業し後は免許センターでの試験だけだとなったのは2年が終わる頃。そこからまた数ヶ月空いて結局免許を取ったのは3年の夏前だった。


一応これでドライブするための人員は揃ったが不安は当然まだまだあり、心置き無くドライブするには早すぎる。しかも朝子は4年の夏前まで初心者マーク付き運転手なわけで、流石に本人も他人は乗せられないと言っていた。(当時の私の気持ちがやっとわかったかと内心嬉しくなった。嫌な友達だなほんとに。)




そして時が経ち4年になった2020年。3人とも無事に就活は終えた。今頃出かけまくって遊びまくって、人生夏休み満喫しているはずだったのに...‪。

経済活動が再開され外出する人も多くなってきた6月7月頃。インスタのストーリーではドライブする同級生が多く見られた。電車に乗って不特定多数の人と接触するくらいなら、仲の良いと人達と車で移動した方が感染リスクは確かに低くなる。

私もそう考えるうちの1人だった。遊ぶなら車が基本、になりつつあった。

そしてついに先日、無事に初心者マーク卒業した朝子と、夕子とのドライブが実現した。

行きの運転は朝子、帰りの運転は私だった。

朝子はこのドライブの前に、何回も家族や友人を乗せて運転練習をしていた。私も何回か練習に付き合った。教習所に通っている時はそうでもなかったが、実際に他人を乗せるとなると運転に対して本気になり、恐怖も感じていた。

それは、とても嬉しいことであった。

私が運転に対して感じる危機感を、同じように感じてくれているから。

私の周りだけではないと思うが、やはり免許を取ると人を乗せて運転したくなる人は多い。初心者マーク期間のうちに他人を乗せてドライブしていた同級生にはバカなのか?としか思わなかった。人の命を軽くみているとも思った。だって、そうでしょう?車に乗ることで得られる利便性優越感ばかりみて、本来考えるべき危険性や責任感を欠いている馬鹿者だと。問題になっているのは高齢者ドライバー事故率の高さだけではなく、若者事故率の高さも同じように問題だぞと。



20歳の夏に、同い年の若者と呼ばれる人達がどれだけ車に対して低い意識で接しているか目の当たりにした。免許の有無に関係しているかもしれないが、いつもそばにある大きな危険なのだとわかって欲しい。今、朝子は免許をとる前とは変わり、車に関する危険性を念頭に置いてくれているし、夕子も免許を持っていないながら理解してくれている(はず)。

私は運転は好きだが、向いていない人。だからこそこの気持ちを慣れのせいで忘れたくない。多くの若者馬鹿者と呼ばれないようにして欲しいなと思う、22歳の夏。


今後初心に帰るためにここに書き留めておく!

20歳葛藤】友人とのドライブ実現に至るまで

先日、大学の友人とドライブに出かけた。

出かけたメンバーはいわゆる『いつメン』というやつで、私ともう2人。名前は朝子と夕子にしておこう。三人三様性格も全く違うがとても仲良くやってきていて、先日も特に大きな問題も起こらず無事に一日が終わった。

そもそもこのいつメンでのドライブが実現するまでには長い時間を要した。

まり大学2年の夏。きっかけは夕子の発言

『3人で富士急行きたいね!』という何の変哲もないただの女子大生同士の会話の中での一言

大学2年と言えば、多くの学生20歳になる年。つまり大人の仲間入りをする年である。例に漏れず私は20歳になっており、朝子と夕子も19歳を終えようとしていた。

私にとって『大人になる』とは、世間的にも気持ち的にも、制約がなくなり開放的になる感覚があった。その影響を受けてか、遊ぶにしても行動範囲選択肢が広まり、『富士急』という今まで3人で行動したきた範囲から大きく離れた場所へ行く、という選択肢が現れたのだ。

それと同時に、交通手段として現れたのが車。

...その話が私にとっては大問題であった。

当時3人の中で免許を持っていたのは私だけ。大学1年の夏に父親から急かされ1ヶ月みっちり通い、MT免許を無事取得。そしてこの夏で丁度初心者マークとお別れした時だった。

まり何が言いたいかというと、まだまだ初心者に毛が生えたような奴が他人の命を預かり県外へと運転出来るはずがないということだ。しかも2人も乗せるなんてそんな無責任なことは出来ない。

『のり(私)の運転で行こうよ!』なんて、よくそんなことが簡単に言えるね、と心の中でめちゃくちゃ怒った。

当時免許を持っていない朝子と夕子からしたら、3人でドライブができる!としか考えてなかったのだろう。私はもし実現出来たら楽しいだろうしドライブも本当はしたいと思ったが、やはり危ないだろうしそんな責任はとれない。一応親にも聞いたが明らかに危険だと大反対された。

唯一運転出来る私やその背後にいる親が否定的な態度をとっても、構わず『行こうよ!』とゴリ押ししてくる朝子と夕子にしばらくイライラした。

結局、運転の怖さや免許をとって改めて思い知る車の危険性は、教習所に通わないと分からないのだろうと諦めることしか出来なかった。

その後もことある事に『のりの運転で行きたいね』と懲りずに言ってくる2人にはなんとも言えない感情を抱いていた。

この話をした同時期に朝子が教習所に通い始めた。3人でドライブするには最低でももう1人運転できる人が必要だと気づいた様だ。

しかし朝子の教習所に通う態度は舐めているようにしか思えなかった。『頑張って3ヶ月で取る!』と言った割にはよくサボっているのを見かけるし、教習所内で受ける試験にも2回ほど落ちていた。やっと教習所卒業し後は免許センターでの試験だけだとなったのは2年が終わる頃。そこからまた数ヶ月空いて結局免許を取ったのは3年の夏前だった。

やっとこれでドライブするための人員は揃った。ただ不安はまだまだあり、心置き無くドライブするには早すぎる。しかも朝子は4年の夏前まで初心者マーク付き運転手なわけで、流石に本人も他人は乗せられないと言っていた。(当時の私の気持ちがやっとわかったかと内心嬉しくなった。嫌な友達だなほんとに。)

そして時が経ち4年になった2020年。3人とも無事に就活は終えた。今頃出かけまくって遊びまくって、人生夏休み満喫しているはずだったのに...‪。

経済活動が再開され外出する人も多くなってきた6月7月頃。インスタのストーリーではドライブする同級生が多く見られた。電車に乗って不特定多数の人と接触するくらいなら、仲の良いと人達と車で移動した方が感染リスクは確かに低くなる。

私もそう考えるうちの1人だった。遊ぶなら車が基本、になりつつあった。

そしてついに、無事に初心者マーク卒業した朝子と、夕子とのドライブが実現する。

行きの運転は朝子、帰りの運転は私だった。

朝子はこのドライブの前に、何回も家族や友人を乗せて運転練習をしていた。私も何回か練習に付き合った。教習所に通っている時はそうでもなかったが、実際に他人を乗せるとなると運転に対して本気になり、恐怖も感じていた。

それは、私からするととても嬉しいことであった。私が運転に対して感じる危機感を、同じように感じてくれているから。

私の周りだけではないと思うが、やはり免許を取ると人を乗せて運転したくなる人は多い。初心者マーク期間のうちに他人を乗せてドライブしていた同級生にはバカなのか?としか思わなかった。

2020-08-12

IPアドレスの思い出

192.168.3.0/24

何の変哲もないクラスCのローカルネットワークだけど、このCIDR表記を思い出す度に懐かしい思いが込み上げる。

10年前俺は、関西中堅企業で社内インフラの整備を任されていた。

ネットワークは、部署毎にセグメントを設け、部署間をL3スイッチで繋ぐありふれた構成であった。営業1課...192.168.1.0/24、2課...192.168.2.0/24、開発1課...192.168.3.0/24。その他いくつか。

開発職に未練を持ちながらインフラに携わっていた俺は、例えネットワーク越しであっても、開発1課のデバイスにアタッチする度にある種の一体感と高揚感を覚えていた。

俺にとって、192.168.3.254(192.168.3.0/24ゲートウェイアドレス)は、間違いなく華やかな開発職への夢の扉であった。

あれから10年。

今、俺の職掌するインフラには、L3スイッチUTM存在しない。

だけどつい、存在しない開発1課のCIDRを叩いてしまう癖はいまだに治らない。

2020-07-28

カタルシス」の誤用

「抑圧から解放される物語を見ることで快感を得る」、

たとえば「何の変哲もない好々爺が実は天下の副将軍だった」という

スカッとした爽快感のことをカタルシスと言うんだと思ってたんだけど、

本来は「抑圧される物語を見ることで感情解放される」、

まり「悲しい物語を見て怒ったり泣いたりすることがストレス解消になる」

みたいなやつをカタルシスと言うんだな。

間違えて覚えてたぜ。

2020-06-28

[] #86-3「シオリの為に頁は巡る」

≪ 前

「なんで栞が……?」

もちろん本に栞が挟まっていること自体不思議じゃない。

だけど俺が手に取った本はブックカフェにあるものだ。

栞は読みかけの本に使うという性質上、私的利用の側面が強い。

不特定多数の客が読む本に栞があるというのは、極めて異物感の強いものといえた。

俺は腰をかがめると床に落ちた栞を凝視する。

そして栞を拾い上げるでもなく、そのままの体勢で観察を続けた。

自分でもよく分からないが、直に触れるのが何となく嫌だったんだ。

「気味悪いな……」

パッと見る限り、大きさは15センチの定規くらい。

上部には穴が開けられ、そこに頼りなさそうな紐が通ってある。

何の変哲もない、無地の栞だ。

「裏も同じかな」

ポケットにあるペンを使い、俺は栞を裏返す。

予想は外れ、裏面には黒い紋様が施されていた。

それとも、こっちが表面なのだろうか。

最初はそんなことを思った。

「ん……?」

しかし、よく見てみると紋様ではなく、それは手書き文章だった。

「えーと、なになに……ニックネーム大脳の壊れたメンヘラ……『前作の主人公を死なせてまでやることが、紋切り型復讐劇と応援できない敵陣営側の物語じゃあファンは諸手を挙げて賞賛できない。逆張りすれば面白いっていう陳腐な発想でシリーズ台無しにしないでほしい』……なんのこっちゃ」

いまいち要領を得ないが、恐らく本に対する感想だと思う。

この“大脳の壊れたメンヘラ”とやらが栞の持ち主で、そいつがこれを書いたのだろうか。

大丈夫かい? トイレならあっちにあるけど」

マスター心配して声をかけてきた。

ずっと屈みっぱなしだったから、俺が腹を下したとでも思ったのだろう。

「この本に、なぜか栞があってさ」

「ああ、それはウチのだよ」

「え、じゃあこれはマスターの栞ってこと?」

「いやいや、そういうことでもない」

マスター説明によると、この栞は店が提供しているものらしい。

常連客が恒常的に本を読むためのサービスってわけだ。

なるほど、この本に栞がある謎は氷解した。

「名づけて“クエスチョン栞”!!」

「そのネーミング意図に対してクエスチョンなんだけど……」

その他の謎は更に深まってしまったが。

次 ≫

2020-06-16

anond:20200615220123

強いて言えば値段がライバル企業と比べてわりかし高めなわりに量が少ない。

こぶしサイズバーガーと片手で数えるほどのポテト、そして何の変哲もないドリンクというのでは物足りない。

主婦学生つまみ食いしながら談笑するとしてもあっさりしすぎている。

一方でフレッシュネスもわりあい高級路線だが、ハンバーガー一個でもかなり満腹感が得られて、いつもよりちょっとだけいい"食事"をしたと満足できる。

でも水をさすようだけど、学生時代、地元モスバーガーが軒並み閉店したけど、5年くらい経つとたけのこのように出店ラッシュが始まったから、閉店してるから人気ないとも言いがたい。

個人的にはLの店のほうがなんで生き残れているのかよくわからない。

2020-06-12

詫びさびタスク

まらない、何の変哲もないルーティン業務の中に無限の愉しみを見出す。

これが詫びさびではござりゃせんか?

2020-04-04

現実を積み上げていこう

鳴り止まない歓声。画面の向こうではスター達が栄光を手にしている。

僕たちもその栄光の場面に熱中し、一時の興奮を味わうことができる。

しばらくするとその興奮は冷める。だけど心配ない。情報が満ち足りた現代いくらでも替わりの景色アクセスできる。

でも、どこか心が満ち足りないのはどうしてだろう?

自分の見ている景色じゃないからだ。

ならば、自分がその景色にたどり着けばいい。

だけどそれは甘い考えだ。

スター達が見ているのは、想像もつかない程遠くにある景色だ。

分かっているつもりだ。けど、簡単に疑似体験できるからこそ、どうしてもその距離を甘く見積もってしまう。

身の丈に合わない願望は、焦りを生む。

焦りは緊張を生む。ヒーローみたいな活躍どころか、目の前の簡単作業すらこなせなくなる。

「こんなはずじゃない」、現状への不満がひたすら募る。

大きすぎる夢は、処理し切れない。大きすぎるのなら、砕いて細かくしよう。

何でもいい、部屋にある物をじっと見つめてみよう。

焦りや不安は一旦忘れて、目の前の物を細部まで観察しよう。

「どうせこんな形でしょ?」みたいな考えは捨てて、現実景色として認識できるレベルまで細かく。

何の変哲もないはずの物が愛おしく見えてこないだろうか?

見過ごしていた風景に、涙が溢れてこないだろうか?

現実味のない煌びやかな妄想なんかより、ずっとずっと美しい。

「この汚れは何故こんな形になったんだろう?」疑問に貴賎なんてない。素朴な疑問を足掛かりにしよう。

間違ってもいい、正解なんてない。自分の頭で考えよう。拙くてもいい、浮かんだ感情言葉にしよう。

そうやって身近なものから順に、自分世界を作り上げていこう。

自分の手の届く範囲、考えの及ぶ事柄こそが現実だ。

現実を積み上げていこう。

2020-03-20

anond:20200319140158

金出してセックスするの楽しいよな

何の変哲もない女でも金払ってセックスしてると思うと興奮するわ

2020-03-17

オリンピックキャラのせいで新たな性癖に目覚めそう、辛い

たまたま通った駅に貼ってあった、東京オリンピックマスコットキャラポスター

それを見た時、不覚にもムラっとしてしまった。

どうしてこんな気持ちになったのか、自分でもまだ飲み込みきれていない。

内容は、オリンピックの期間中テレワークや時差通勤を推奨します、とキャラクターが呼びかけるポスター

二人いるキャラのうちの青い方、男の子っぽいキャラクターが、駅員の帽子かぶって笑顔敬礼するポーズを取っている、という何の変哲もないもの

ポスターが目に飛び込んだ時、時間も無いのに思わず足を止めて、私は食い入るように見つめてしまった。

そして私の中に、沸々と湧いてきた衝動

...この子アヘ顔が見たい。

快楽に溺れて、あられもない表情になって行く、その様子を眺めてみたい。

なんなんだ。何が私を惹きつけた。こんな気持ちは初めてだ。

考えられる中で一番近いのは、これがショタなのだろうか。

だが私は男なのだ。いわゆるショタモノ大好物、などと考えたりしたこと人生で一度も無かったし、

ましてやそんな衝撃が駅のポスターに潜んでいるなんて、思ってもみなかった。

何より恐ろしいのは今後の生活だ。

これから私は駅でそのポスターを見る度に、またムラムラした感情を抱いてしまうのだろうか。

そしてそれと同じように、こちらに笑顔を向けるピュア存在に対して、性的気持ちが湧いてしまうのではないのだろうか。

怖い。私の中の知らない感情出会うことが、こんなに怖いことだとは知らなかった。辛い。

2020-03-09

続・続・デリヘル嬢してた時にこんなお客さんいたなっていう思い出。

anond:20200309152728

結露が凄いなんてもんじゃない部屋に住む人

新宿駅西口側の、どこか栄えてる感じの商店街から、一本裏道に入ったところに、その二階建てアパートはあった。住人の方は変に記憶にこびりつくような癖のある人ではなかったが、とにかく部屋が!特殊過ぎて記憶に残った。

どんな部屋なのかというと、間取り普通ワンルーム台所ユニットバス付な何の変哲もない部屋だったのだが、部屋全体がとにかく湿気っぽかったのだ。湿気てるというより、びしょびしょ、みたいな。

そこに呼ばれたのは1月下旬頃。関東地方が一番乾燥しているシーズンだというのに、そのアパート梅雨以上のジメジメだった。まずドアノブを触ると、ビッチャァ……ってする。シャワーを使うと、部屋全体が霞みがかったようになる。ガラスと金属の表面に結露がびっしり着く。そんな室内で、そこの住人は普通洗濯物を部屋干ししていた。

新宿は海に近いから」

と、その人は言った。いやいやいやいや、そういう問題じゃなくない?と思った。湿度の高い部屋の高い所にある本棚に、六法全書とか会社法の専門書などか並んでいた。これらも猛烈に湿気を含んでいるのだろうなあ、と思って眺めていると、「弁護士ではなくて普通会社法務関係仕事をしているんだ」と教えてくれた。弁護士裁判官検察官以外でも法律勉強をしなければいけない人がいる、ということを、私は初めて知った。

スッパマンとDr.マシリトを足して二で割ったような容貌の人だった。まだ商店街には沢山人が歩いている時間に、部屋の明かりを消してプレイするというのは中々乙なものだった。明かりを消しても外が明るいのであまり暗くないし、外が賑やかなのだ

ところで、ある女性エッセイストでやっぱり西新宿に住んでいた人が、部屋の湿気が凄かったとエッセイに書いてたような気がしたが、同じアパートあるいは同じ商店街に住んでいたのだろうか。

プロオーケストラ奏者

1月下旬ですでに花粉症にかなりやられている人だった。演奏中にくしゃみをする訳にはいかないので、きつめの薬を飲んでいるが、そうすると今度は眠くて仕方ないと言っていた。

弦楽器をいくつも持っていて、それらを見せてくれた。楽器名前を当ててみてって言われたので、左からヴァイオリンヴィオラチェロコントラバスですって答えたら、感心された。どこで教わったのって聞かれたので、中学音楽教科書に載ってましたって答えたらなんかガッカリされた。

普通プレイした気がする。

変わった灰皿を持っている人。

鰻の寝床状のやたら細長ーい部屋に住んでいた。騒音をとても気にしていた。部屋の一方の端にテレビ、もう一方の端にソファー、その裏手にマットレスとお布団を敷くという、変わったレイアウトのお部屋だった。棚の横に弦の張られていないエレキギターが三本くらい飾られていたので、ギターを弾くのですか、と聞いたら、いや全然弾けないから、という答え。後に気づいたが、部屋にエレキギターを飾ってる人って大抵、エレキ言及されるのを、何故か嫌がる。

その人は喫煙者で、煙草の吸殻を円筒形の灰皿に捨てていた。その灰皿は蚊取線香の入れ物にちょっと似ていて、そして蓋の中央に黒いボタンがあって、それをポチっと推すとプロペラみたいなものビューンと回って、吸殻を缶の中に落とす。そんな仕組み。

初めて呼ばれた時に、その人はソファーに座って煙草を一本吸い、灰皿に押し付けて揉み消し、ボタンを押した。吸殻がビューンと灰皿の中に消えたあとで、その人は言った。

楽しい?」

「何が?」

と、私は答えた。

「日々」

と、彼は言った。

日々!?なんかよくわかんないけど凄くカッコいい!!私はこくりと頷いた。

そんなカッコいいその人の趣味飲尿だった。

そして、お竿があまりにも大きくて太すぎるのに苦労しているようだった。なんとか本番をしたいといって頑張っていたが、どうやっても私の中に巨大なお竿は先端数センチも入らず、最終的にはおしっこ飲ませてくれればそれでいいよ、みたいな妥協をしていた。

(どう見ても明らかに入らない巨大さなので、私はあえて本番を断らなかったのだ。どうせ無理だから

その人はドライバーさんに女の子の尿を飲みたいとオーダーしていたらしく、その人から指名が入ると、私はドライバーさんから、さあ沢山お茶飲んで!と急かされた。

でも、お茶を大量に飲んでもいざプレイになると緊張して一滴も排尿出来ず、プレイ後にマンションを出た途端にトイレに行きたくなって、ドライバーさんにトイレくらいお客さんのとこで済ましなよー!と文句を言われたのだった。

ロックな見た目だがギターは弾けないと言い張る、エレキギター所有者

一体何でそんなにギターは弾けないと強調するのか謎。別に弾いてって無茶ぶりした訳でもないのに。

「ただ聞きたいってだけで他意はないのだけど、その傷って何?」

と私に聞いてきた唯一の人である子供の頃に病気の手術をしたときの痕で、結構目立つのに、お客さん達はその人以外は誰一人としてツッコミを入れて来なかった。

私が正直に手術の痕だと答えると、

「ほー。これまたただの素朴な疑問だけど、気にしたりとか全然したことないの?」

というので、

赤ちゃんの頃についた傷なので、あるのが当たり前で気にしたことないです。お客さんとしては気になるものですか?」

と聞き返したら、

「いや全然気にしないよ!」

とのこと。

気にしないのかぁ。

職人さん。

あるものを拵える職人さん。何を作る人だったかは、身バレしそうなくらい珍しいものなので、内緒

お部屋の調度品がオリエンタルな感じだった。中国のもの韓国のものかよくわからなかったがとても良いもののように見えた。

私がお絵かきをすることが好きな癖にアートに関する知識サッパリ持っていないと知るや、ビアズリーの版画の画集を出して見せてくれた。世の中には観るべきアートが沢山あるよ、と。

オリエンタル家具を置いた部屋の隣の寝室にはロードバイクが突っ込まれているという謎。しかも本人は運動とは全く縁の無さそうなポヨポヨ体型だった。万引き常習犯と同じくらい腹筋がない。でも七十歳前後のお爺さんなので腹筋がなくても別におかしくはないのかもしれないが。

こうの史代の『夕凪の街、桜の国』を絶対に読むべきだといって、無理矢理押し付けるようにして貸してくれた。

「君には化粧なんか不要だ」

といって顔面シャワーかけるのは迷惑以外の何ものでもなかった。風俗嬢が素っぴんで出勤して、誰が喜ぶんだよぉ。

その人は過去お気に入りの嬢をドライバーのNさんに寝取られた(?)とかで、Nさんをやたら敵視していた。

小説家

私は指名されただけで、実際会ったことはない。指名をされた日、丁度私は休みだった。

当時私はその小説家の大ファン著作殆どを読んでいるほどだったが、かといって作家本人には会いたいと思わないので、指名された日に丁度休みだったのは、運が良かったかもしれない。

店長は、その小説家常連客だというのに嫌っていた。一方的ライバル認定していた。

「そんなヤツより、増田ちゃん誰か他に有名人で会いたい人っていないの?」

店長が言ったので、

「んー、強いて言えば、Gackt

と答えたら、

「何でGacktなんか!?

店長はぷりぷり怒り出した。何でそんなにGackt嫌われているのか謎。お笑い芸人なら結構会わせられるツテがあるよっていうから

「じゃあレイザーラモンHG

って答えたら、「無理。」って即答された。

2020-01-18

ニトリCM

ニトリCMで抜いてしまった。

ベッドソファCMで、ベッドで寝ている女性がふわりと浮き上がり、そのベッドがソファに早変わりし、再び上から女性がふわりと下りてきてソファに座る。ただそれだけの内容だ。

別にゴールデンで流れててもまったく支障のない内容だ。だがなぜか無性にラムラきてしまった。

俺なりに自分俯瞰して分析してみる。

ニトリCM家具がスーッと移動していろんなレイアウトができますよとアピールするパターンほとんどだと思う。そのCMに現れる女性は、まるであたか家具の一部であるかのように微動だにせず、家具と同じようにスーッと音もなく移動する。その女性が楽しげな様子だったら俺も何も感じなかったかもしれない。しかしその女性が物憂げなオーラをまとって、自然の摂理に反してゆっくり下りてきているそのミステリアスな様子が俺の謎の性癖に刺さってしまったようである

その女性が、無名で顔もはっきりと見えないところもまた趣があるのかもしれない。ニトリに問い合わせてもその女性名前など教えてはくれないだろう。遠目からで顔もろくに見えない女性なぞただのアイコンに過ぎず名前を公開するだけの価値見出していないだろうからだ。その程度の不遇な扱いをされ、ベッドソファの引き立て役としてモノ同然に動かないことを要求されているその悲哀が、俺の琴線に触れたのかもしれない。

ひとしきり事を終え賢者になった俺は自分が恐ろしくなった。こんな普通にゴールデン流れるような何の変哲もないCMで性欲を煽られるなんて、日常のなんでもない何かがトリガーになって取り返しのつかないことをしてしまわないかと。

正直この記事出落ちであることは認める。こんなことをわざわざ記事にされてもニトリが困るばかりで正直どうかと思うのだが、自制の意味を込めて、なんでもないものがなんでもなくなる恐ろしさを書き留めたまでである

質問への回答を追記しました

https://anond.hatelabo.jp/20200121014654

2019-11-27

【貧民労働者ランチ首都圏チェーン店 満足度No.1メニュー決定戦

▼条件

首都圏チェーン店メニューであること。店舗数は多いほど良い。

・イートインのみ。テイクアウトは✕

・税込500円以内。安ければ安いほど良い。割引を含めた価格でも良いが、複雑な条件下の割引はNG株主優待も✕

・量が少ないのはNG。量は多いほど良い。ただしチャレンジメニューは✕

トッピングサイドメニューなど、満足度を上げる要素は盛り込むほど良い。

・+αの要素もあればぜひ

自炊しろってのはナシね

という条件下で、みんなのオススメメニューを教えて欲しい。

自分オススメはこんな感じ。

候補①】

小諸そば たぬきそば(350円)+二枚がけ(60円) 計410円

小諸は麺増しが安くてナイス

大盛りは+30円、二枚がけ(もり)は+60円という破格設定。

たぶん三枚がけ(もり)以上も出来ると思うけどメニューに書いてないからやっていない。

あとネギかけ放題とか、梅干し食い放題とか、ホスピタリティが激高。

個人的にはきつねよりたぬきなのでこのメニューオススメ

かき揚げを揚げた天かすを使ってるから、具も多少入ってるしね。

ここに卵をトッピングしてもいいけど、それは特別な日のお楽しみ。

夏場は二枚冷やしたぬき(410円)と併用してる。

候補②】

日高屋 中華そば(390円)+大盛り(クーポン無料) 計390円

みんな大好き日高屋

モリモリサービス券は財布から絶やさなスタイル

中華そばにはチャーシュー3枚+海苔メンマが入ってこの値段。さすが。

まあぜんぶショボいけど、そこはご愛嬌

大盛りにするとだいぶ満足感あるよ。

味は何の変哲もないんだけど、久々に食うと「コレコレ!コレでいいんだよ!」感がすごい。

立ち食いじゃないから、多少ゆっくりできる店内もいいよね。

みんなのオススメなんかある?

追記

結構ブクマされてうれしい

みんなの情報をもとに今日ランチはなまるうどんで温玉ぶっかけ(大)にしてみた。

490円!やるじゃん!

とおもってたら外税で500円オーバーした。

お腹いっぱい

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