2020-08-12

IPアドレスの思い出

192.168.3.0/24

何の変哲もないクラスCのローカルネットワークだけど、このCIDR表記を思い出す度に懐かしい思いが込み上げる。

10年前俺は、関西中堅企業で社内インフラの整備を任されていた。

ネットワークは、部署毎にセグメントを設け、部署間をL3スイッチで繋ぐありふれた構成であった。営業1課...192.168.1.0/24、2課...192.168.2.0/24、開発1課...192.168.3.0/24。その他いくつか。

開発職に未練を持ちながらインフラに携わっていた俺は、例えネットワーク越しであっても、開発1課のデバイスにアタッチする度にある種の一体感と高揚感を覚えていた。

俺にとって、192.168.3.254(192.168.3.0/24ゲートウェイアドレス)は、間違いなく華やかな開発職への夢の扉であった。

あれから10年。

今、俺の職掌するインフラには、L3スイッチUTM存在しない。

だけどつい、存在しない開発1課のCIDRを叩いてしまう癖はいまだに治らない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん