Xで盛り上がっているので便乗。
増田も村上春樹は好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作家だと思う。
全部読んだわけじゃないけど数冊読んだ者として魅力と好きになれない点を書く。
【魅力】
•特徴的な文体
よくネタになってる突拍子もない比喩と気取った語り口の主人公が織りなすおしゃれっぽい会話、そして英文の和訳のような文体の作り出す雰囲気の良さが唯一無二
•世界観
性にあけすけな人間(特に女性)がよく登場する。村上春樹の世界に登場する女性は孤独を抱える自由人が多くて失踪するパターンが多いと感じる。
Xでも指摘されているように大学生位までに読まないと村上春樹の世界に登場する人々の青さに共感したり憧れたりするのは難しいと増田は感じている。
代表作が長編だからあまり語られないが増田は村上春樹は対談や短編集の方が面白いような気がしている。
文章力が高くて大きな出来事がないストーリーでもあっさり読ませる力のある作家なのでコンパクトにまとまってる作品は読みやすさと満足度がかなり高い。
【好きになれない点】
やはりこれ。性に対する忌避感なんだろうか。自分が通り過ぎた若さを見せつけられている気恥ずかしさなんだろうか。大人ぶって気取った高尚な趣味の会話をする主人公ややたらねちっこい性描写が読んでいてストレスになることが多い。
•あの比喩がダサく感じられる
フィッツジェラルドに憧れていたという逸話を目にして増田はフィッツジェラルドの作品もいくつか目を通してみた。
結果村上春樹の比喩力が圧倒的に安っぽい二番煎じに感じるようになった。
英語ならではの言い回しを日本語に落とし込んで誰が読んでも村上春樹と言わしめる文体を産んだセンスは間違いなく天才の所業。
ただ英語を操る天才作家のセンスまでは真似しきれなかったんだなという印象を増田は受けている。
一般的に言われるのは村上春樹が凄かったのは男らしさ女らしさがステレオタイプ化していた時代に性にあけすけな若い女性や繊細な若者男性を主人公として作品に登場させたこと。
多様性が叫ばれる今の時代に読めば目新しさがないのは当然なので今から村上春樹を読む人は単純に文体や世界観で好き嫌いを決めるのがいいと思って魅力として書いてみた。
村上春樹はグレート・ギャツビーの翻訳のやつが読みやすくて良かった。俺のグギャーの雰囲気は春樹で作られてるわ。他の作品は知らん。
キャッチャー・イン・ザ・ライもよかったよ。
増田です。 夏にちょうど野口孝訳のGG読んだところでした。 序盤にニックがトムの運転でNYに向かう時に登場する文章「僕たちは五番街まで車を走らせたが、夏の日曜の午後で、暖かく...
ハルキストは女性のほうが多いイメージがあるのでそこだけ違和感があった キモいかどうかは個人の嗜好の問題
https://anond.hatelabo.jp/20241014113706 どっちにしろ、村上春樹が流行る頃はまだ小説の高尚さや文化性みたいなもんが信じられてたけどその高尚さの建前とエンタメ性の間をすくってたラノベの...
自分の中では村上春樹と村上春樹ファンに感じる嫌悪感は押井守と押井守ファンに感じるそれにとても良く似ている
足し🦀ワイも村上ファンドは胡散臭くて嫌いやで😠
英語ならではの言い回しを日本語に落とし込んで誰が読んでも村上春樹と言わしめる文体を産んだセンスは間違いなく天才の所業。 ただ英語を操る天才作家のセンスまでは真似しき...
え、びっくりするほど浅い。うそでしょ。 よく「やれやれ。僕は射精した」とかパスティーシュネタにされてる要素って初期作にちょろっと現れる程度で そういうのでキャッキャして...