はてなキーワード: リアタイとは
本誌をリアタイで追っていた時から話に違和感を覚え始めた、サッポロビール工場編が本格始動する。
ビール工場編で一番特に何を成し遂げたわけでもやらかしてしまったわけでもないヴァシリが表紙。
2巻のレタラとアシリパツーショット表紙を思い出させる、幻想的な雰囲気を漂わせる良い表紙に思う。
肝心の中身については、当時覚えた違和感と加筆修正部分と最新話までの物語との整合性について感じたことを書く。
ころころ視点が変わるビール工場編にのっとり、自分の感想もしょっちゅう行ったり来たりする。
最新話まで読んでから改めて読むと、ビールの洪水とかのギャグがとても懐かしくあの頃には戻れないのか…と思った。
菊田とアシリパの問答が、菊田が死んだ今読んでまた違った気持ちになった。
アシリパの使命感の強さと、身近な人の死を極力減らしてやりたい菊田の違いがよくわかる。
ここの問答の完全上位互換が、教会での鶴見アシリパソフィアだと思うとやはり菊田は価値観が普通の人すぎる。
武器もなく縛られアチャを悪し様に言われまくり金塊はアイヌの持つものじゃないとルーツを持ち出して屁理屈を言われても折れなかったアシリパの心を、ソフィアの殺害未遂でようやく少し折ることができたと思うと…
土方勢に追い詰められて「どうしヨう」と焦るジャックザリッパーは、以前から本誌と単行本で全くキャラが異なる。
もうあまり覚えていないけれど、ヤンジャン連載のジャックはアシリパと対面するまでは、娼婦に対するコンバンハと鼻歌くらいしか喋っていなくて何を考えてるのかわからず不気味だったのが、
単行本では、子どものような片言日本語の独り言をしょっちゅう言い冷や汗も垂らしまくる。
なんでジャックはここまで本誌と単行本でキャラが違うんだろう。
この巻の宇佐美の屈強さは非常にいいと思う。パオパオ対決は引いたので、こういう暴力のやりあいを待っていた。
急に気づいたけど、だいぶ前の話で杉元と牛山がときめいた「植物を根っこからとろうと失敗したけど成功したら恋人が迎えに来てくれた(うろ覚え)」アイヌの言い伝えの男女のシルエットって、ウイルクとリラッテだったんだね。
ジャックの顎をヒットさせたアシリパのコマは、単行本で読むとなんか味気なかった。
本誌の時はもっと勢いがあり面白かったような気がしたんだけどな。あおり文が無いから勢い不足に感じたのかもしれない。
毒矢で殺そうとする自分に恐怖するアシリパを庇うように登場した杉元。
26巻の加筆でおそらく最初の加筆盛シーン。
「誰から生まれたかよりも 何のために生きるかだろうが」本誌の時から杉元ってこういうことを言うキャラだっけ?と思ったけど、ここからの加筆には驚いた。
杉元のバーサーカーシーンは今までたくさんあった(偽アイヌ村やら樺太逃走やら)けど
即死させる殺し方ではなく嬲り殺しにしてるシーンはなかったんじゃないだろうか。
これ見て冷や汗ひとつかかないアシリパも10代半ばにして強い。
尾形は流氷でアシリパに右目を射られたからこそ生き残ったんだなと思った。
尾形があそこでアシリパに右目射られずにいたら、多分杉元からジャックに対する攻撃と同じくらいのものを喰らって殺されてたよな。
尾形の悪運の強さを感じる。
ジャックは殺人鬼なので殺すなとは全く思わないけど、ここまで嬲り殺しにする必要はあったのだろうか。
単行本作業してるころの連載が動きが無い絵ばかりだったから、作者がここで発散したのだろうかというくらいの熱量だった。
外国人キャラなのに鼻歌以外ずっと日本語だし、作者がジャックザリッパーというキャラに興味が無いのが丸出しでもったいなかった。
作者がロシア語とアイヌ語には興味があるけど、イギリス英語には興味がないのか。
せっかく現実世界のキャラモチーフなんだからただのサンドバッグ扱いでなく、面白くすればよかったのに非常に肩透かしだった。
宇佐美VS尾形のシーンも順序だてて丁寧な描写に加筆修正されていた。
うろ覚えだけど本誌の、衝動的に殴りまくりその勢いで「商売女の子どもの分際で誰が一番安いコマだ!?」から一転「それだけは言いたかった」ウンのテンポが、小気味よくて好きだった。
「取れよ」のコマの宇佐美のチャック前が相手謎の白いものがチロリしてるけど、ここの宇佐美タってるのか…
前日はパオパオで次の日門倉の尻スパンキングで尾形の顔面殴打と、宇佐美の性的守備範囲広すぎる。
宇佐美VS尾形といい、馬で逃げる宇佐美を狙撃する尾形のシームレスなコマといい死に際の鶴見との対話といい、
255話と256話の宇佐美の出来事が、映画のように丁寧に仕立てられていると感じた。
宇佐美の鶴見に対する想いが読者が思っていたより複雑だったことが前の単行本で判明してたので、どうなることかと思っていたけれど
宇佐美はこじらせているので、ここでも「またみんなの前だからって嘘ついちゃって」と思いながら死んだかもしれないが。
言うても鶴見と他の部下たちや右腕自負の月島との関係は、軍隊に入ってからの上司と部下でしかないので、
前からの知り合いかつ自分に対して異常な執着を抱いているのに、死に際になっても敬語を崩さず任務の成果を報告しようとする20歳下の子どもを見て、贔屓してしまうのは情けだと思う。
にしても綺麗なシーンになった時だけまつ毛バシバシになる鶴見と宇佐美が、まさに劇場の舞台俳優たちが『お涙頂戴』な安いシーンを演じてるように見えるのは作者のわざとな魅せ方なのだろうか。
あと改めて読んでなんとなくキロランケの死のシーンと似ていると思った。
そんなに共通点もないんだけどコソコソ話に安堵して死んでいったシーンが被ってそう思った。
キロランケは死の間際に少数民族の暮らしや子どもや在りし日のウイルクとソフィアを回想し、宇佐美は鶴見と見つめあう、
上エ地もだいぶヤンジャンと単行本で性格が変わったので、どうなるんだろうかと思ったけど
上エ地の性格が変わっても周りの反応は何も変わらなかったので、上エ地はあの世界の人間にとっていてもいなくてもいい存在なんだなと思った。
犬の首子どもに見せつけ首絞めシーンの丸々差し替えと煙突での癇癪と、人となりがわかる加筆は嬉しいけれど前後の繋がりが両方とも急だと思う。
しかし、周りの反応は変わらなくても自分の気持ちを言語化できる程度には意思があるようになっていて少し安心した。
ヤンジャンでの死にざまが哀れ過ぎたのでどうやってもアレよりはマシになるだろうけどね。
煙突で言ってることもまあ間違っちゃないしな。正直とか美しいとかはよくわからないけど(今後のほかキャラへの布石なのか)
誰もがっかりした顔を見せてくれないから自分のがっかりした顔みて笑って死ぬという結末は変わらなかったけども、本人が満足ならヨシ。
でも上エ地頭破裂後のコマのナレーションは全く意味が分からない。日本語がおかしいと思う。
この物語で明らかにされた~仕掛けって作中のキャラじゃなくて読者のことを指してるのか?
上エ地のお披露目は杉元にも土方にも鶴見にも誰にとっても情報としては±0だよ、とついさっき話してるのにこのナレーションが差し込まれる意味が全く分からない。
これって結局鶴見と杉元&土方がほぼ同時に暗号解いたから五稜郭の攻防戦が速攻始まるよってことを言ってるだけなの?
にしても3話連続で名有りキャラが一人ずつ死んでるんだな。アニメ化したら下手したら1話で3人死にそうだ。
最新話で土方には「神」「光」「智」などカッコよさげな漢字が入ってるとわかった後で、門倉の刺青見ると漢字が平凡すぎて草。
房太郎はここで抜け駆けしようとしたから死んだんだと思うと悲しいな。
徐々に負傷していくのがゆっくり描かれ始めるのがきつい。
というか今の負傷具合で泣き言一つ言わない房太郎が屈強すぎる。
ジャックと上エ地はキャラメイク微妙だったけど房太郎はいいキャラだったのに残念だな。
会話の成り立たない奴に殺されそうになり、火事の煙を吸いまくり、縛って袋詰め状態で馬車に揺られて、精神的拷問を受け、房太郎と有古の死体(片方生きてる)を目の当たりにして、寝ずに暗号解読する…ってハードスケジュールすぎる。
読者としても非常にカロリーを消費する巻だった。
次巻は教会の鶴見回想・キロランケの手紙が丸々入って終わりかな。
おそらくギャグ的なシーンがほぼなくなる。大阪房太郎がそのままならそこだけか。
真面目な話ばかりになり、急激に話が進みつつ矛盾も多々あるので加筆修正が26巻並みかそれ以上になると思われる。
とても楽しみ。
27巻の表紙は久々に鶴見だろうか。
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今朝、はらぺこあおむしの偕成社さんが風刺イラストの事でオリンピック会長をおちょくるのは危険だ、編集部は原作読んでないのか?
と声明を発表した。
だがこれを書いてる今晩、東京ダービーが開催され試合後にあの忌まわしき「本田未央競馬辞めるネタ」の応酬が来るのかと思うと寒気がしてならない。
あの元ネタは第6話、ニュージェネ(しまむー・しぶりん・未央)に初めての試練が訪れる、
しかしその試練の襲来までを描くまでに土屋のヤローは未央の動かし方を下手くそにやりやがり、
どのように試練の時を訪れさせるのかで失敗したともいえるものだ。
どうしてた?
土屋のヤローがメジャーシリーズの功労者だと言うことに胡座をかいてどの様にキャラを動かしていったほうが、どんなふうにして試練のときを始めた方が良かったのかをろくに検証しなかった。
ミリマスのキャラのうちの一人をヘイトタンクに仕立て上げようとしているかも知れねなんだぞ…
…
その土屋易々を抜きにしてもシリアスかつ真面目なシーンなのに冒涜行為をネットミーハーどもは続けてきたさ。
それにバンダイナムコは偕成社さんに比べて使命感もキャラの扱い方についてもレベルが低すぎる。
集英社や東映とグルでヤムチャがサイバイマン戦で倒れる場面をスパゲッティの上に載せるとかいうカフェメニュー容認、
オルガネタも放置でlineスタンプトップは止まるんじゃねぇぞ、
そして自分らの品物を転売ヤーどものカモに仕立てるとか馬鹿じゃねえの?
じゃあ、競馬で外れた時にどのようにリアクションすればいいのか?
(デレマス6話のやり取りの他作品キャラへの改変は厳禁だからな。 ツインターボにまで侵略しやがって、反吐が出る)
◇このすば(この素晴らしい世界に祝福を!)で
夜にとぼとぼ帰宅するところ
◇ギャラクシーエンジェル編:
面白かった暑かったと言ってる連中の殆どが、スレ民としてリアタイで面白かった、賑やかしが楽しかったと言ってるだけで、今のTwitterタイムラインとやってることは大差ない。過ぎ去ってみれば、あれそんなに面白かったっけ、となるものも見てると多い。
キルミーベイベー上げる人も多いけど、あれにしたって日常系としてはセンスがかなり古い。結構ノリが90~2000年代を引きずってる。シュール系だけど古い。今見直して古いということは2012年のアニメとしては相当古いセンスだったということ。実際2012前でも古びてないものは古びてない。
最近もタイトルすら忘れたけど『〇〇と△△』みたいなタイトルで男女がいつまでもくっつかない漫画が流行った。しかし単行本で見ると極めて普通の日常ラブコメという。ブームに乗っかったから補正されて楽しかった、みたいな楽しみ方が不純物満載で素直に受け入れられない。楽しかったのは馬鹿騒ぎしてたお前らだけでしょ、と思う。
おっす。元ケンモメン、現増田のどうしようもない人生を過ごしている俺だ。
その昔、売りスレというものがあった。正確には「【速報】アニメDVD・BDの売り上げを見守るスレ」だ。スレタイの通り、アニメDVDやBDの売上を追いかけるスレだ。
このスレのおかげでアニメオタク業界にも「数字」の流れが押し寄せて、やらおんなんかにめちゃくちゃ転載されまくって界隈はボロボロになってしまった。ひどい話だ。アニメを数字でしか語れない悲しい人間が量産された。
「覇権」という言葉が広く使われるようになったのもここからだったと記憶している。ゲハかもしれん。今でこそ「その時一番面白いアニメ」みたいなふわっとした感じで使われているが、元々は「そのシーズン最も売れたアニメ」のことを「覇権アニメ」と呼んでいた。
ちょっと脱線するが「質アニメ」という言葉も当初からちょっと意味合いが変わっている。今も使われているかは知らんがある時期以降「質アニメ」というのは、まぁ、文字通り「良質なアニメ」というような意味で使われていたと思うが実は出自は違う。
売りスレでは当然、売り上げが高いアニメほど評価が高く、売り上げが低いアニメほど評価が低かった。その中で売り上げが低いアニメのファンがよく持ち出すのが「質」だった。数字は出なかったけど質はよかったから、と。そういう「売れなかったけど信者がついているタイプのアニメ」を嘲笑気味に「質アニメ」と呼び出したのが始まりだったりする。負け犬の遠吠えの類義語と思っていい。
そんな売りスレのちょうど10年前。2011年を取り上げる。個人的に思い入れがあるのは夏だ。
2011年は波乱の幕開けとなった。
2011年冬アニメ。その後のアニメ史を語るうえで絶対に外せない、歴史に名を刻むレベルの超特大の一発が界隈にぶち込まれた。しかも「当たらない」とされていた新作オリジナルアニメでだ。
座組の段階で注目しているスレ民もいた。中堅アニメの王「ひだまりスケッチ」の原作「蒼樹うめ」とニトロプラスの「虚淵玄」のタッグ。ただ、当時は「オリジナルアニメ」は当たらないという風潮があった。が、そんなものはぶち壊された。
内容のセンセーショナルさも相まって1巻はゲボほど売れた、集計期間中に80000枚弱。ちなみに2010年の売上トップが「けいおん!」の39000枚。ダブルスコアである。それでも2009年「化物語」には及ばなかったので、あっちも正真正銘のバケモノである。スレは化物語棒とまどマギ棒を持ったバーサーカー達の戦場となった。
その裏で、こっそりとウサビッチs4が40000枚以上売り上げていたり、えちえち同人誌を量産したIS<インフィニット・ストラトス>が30000枚以上売り上げていたりと一発がデカいシーズンだった。4位は「君に届けs2」の6000枚強と急激に落ち込むんだけどね。
12か月10万円の悪夢の角川マラソン、走者はゴシッカーと呼ばれ称えられたアニメ「GOSICK -ゴシック-」の放送もここ。後にBOXが発売された。僕はBOXを買いました。
2011年の春アニメ。冬アニメから始まった「新作オリジナルアニメ」の波は収まらなかった。しかも今回は2発だ。
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」「TIGER & BUNNY」
売上としてはまどマギには遠く及ばなかったが、どちらも界隈に大きな影響を与える作品となった。どちらも30000枚以上売り上げている。普通に年間10本の指が入るレベルの売上。また、作品として非常に評価の高い「Steins;Gate」16000枚弱もこのシーズンである。これだけ売れると「質アニメ」とは呼べない。
一発一発はやや小粒だが、弾数が多いのが春シーズンだった。シュタゲの後にも「銀魂’」「青の祓魔師」「ファイアボール チャーミング」と10000枚以上が続き、「よんでますよ、アザゼルさん。(9000枚)」「花咲くいろは(8000枚)」と続く。
ラインナップが発表されたとき、みんな死んだような眼をしていた。
ギリギリ知名度があってこん棒になりそうなのが「アイドルマスター」。そして安定感があり評価がすでに固まっている「夏目友人帳 参」。それ以外はもうなんというか、小粒……という評価。そんな2011年夏アニメを制したのは
だった。1巻は24000枚。まぁ、ボチボチといった感じだった。ちなみに、その後うた☆プリはシーズン2、シーズン3の1巻を60000枚売り上げるバケモノコンテンツに育っていくのだがそれはまた別のお話。
ただ、売りスレ民は男が多いのでぜーんぜん盛り上がらなかった。というのはウソで、実は「アイドルマスター」の評価をめぐってちょっとしたいざこざがあった。
「アイドルマスター」の売上はなんとびっくり6000枚弱だった。私の売上やばすぎ!? というのも、実はアニメ「アイドルマスター」の特装版はPS3用ソフト「グラビアフォーユー!」と同梱され「ゲームソフト」として流通してしまったのだ。そして、この同梱版の扱いをどうするかで界隈はモメた。同梱版と合わせると平均して30000枚弱は売れており、十分な売上となったが、アニメ単体だと中堅程度。アイマスをこん棒として使いたい組とそうじゃない組で喧々諤々のののしりあいが続いた。だが何の結論も出なかった。そりゃそうだ。アホらしい。
ちなみにこの夏の2位は「夏目友人帳 参」の10000枚。安定感がある。そして10000枚を超えたのはこの2作だけになる。3位につけたのは「ゆるゆり」8000枚程度。4位「ロウきゅーぶ」6000枚。萌え豚。不作である。ひどい。飢饉だ。
「猫神やおよろず」「神様のメモ帳」「神様ドォルズ」という、タイトルに「神」がつくアニメが3作同時に放送されたのだ。そして、どれも、いかにも「売れなさそう」だった。
秋の新作発表まで大した盛り上がりもないまま、3爆神は出してもスレが荒れないマスコットのように静かに擦られ続けた。そして売り上げは爆死した。普通に爆死した。
その後、なにかにつけて3〇〇とか4〇〇とかつけたがったか定着はしなかった。奇跡のユニットだった。俺は全部嫌いじゃなかったよ。全部リアタイで完走して、猫神は円盤買いました(半ギレ)
2011年秋。
注目は信者の声が大きいで有名なFateシリーズの新作「Fate/Zero」。同じく強い信者力をもつ「Persona 4 the ANIMATION」。オリジナルアニメカムバックの「ギルティクラウン」、PVはめちゃくちゃよかった。
ただし、「Fate/Zero」には懸念があった、制作スタジオ「ufotable」である。当時の「ufotable」はクオリティは高いが売れない、というのが一般的な評価だった。
結果は「Fate/Zero」が50000枚強売上て圧勝。年間2位につけた。ふつーにめっちゃ売れた。あ、みんな知ってると思うけど、2019年に「ufotable」は「鬼滅の刃」を作ります。
「Persona 4 the ANIMATION」も30000枚以上を売り上げ地力を見せつけた。続いて評価の高い「境界線上のホライゾン」が20000枚以上、人気シリーズのシーズン2となる「WORKING'!!」が12000枚ちょい、当時最強ラノベと名高かった「僕は友達が少ない」が10000枚ちょい、前評判は高かった「ギルティクラウン」は8000枚売れなかった。
まどマギ、あの花、タイバニ、Fate/Zeroと話題性、売り上げともに強力なラインナップ―しかもすべて新作の―が揃った一年だった。しかもオリジナルが3作。後に人気シリーズ化していったり映画化する作品も多かった。鮮烈なシーズンだった。
2011年の周辺でも2009年には「化物語」が生まれ、2010年には「けいおん!」、2012年には「ソードアートオンライン」「ガールズアンドパンツァー」が生まれている。俺にとっての黄金期だ。
思い返してみればあの頃が一番真剣にアニメを見ていたと思う。スレでは「売れないアニメに人権なんかねーよ」などといいながらも、そんなに売れなかったアニメも楽しんで見ていた。ヴィクトリカちゃんかわいいよ。スレ民が思ったより円盤を買うから俺も結構買っていた。
その後売りスレは数字叩きが苛烈化し、売り上げの数字は基本オリコンから勝手に獲っていたのだが声がでかくなりすぎた結果、オリコンを怒らせ規制を食らったり、まとめサイトからの流入が多くなり(まぁ2011年時点でも普通に地獄絵図だったが)収拾がつかなくなったりして勢いが少しずつ薄れていった。俺も昔ほど張り付かなくなり、いつの間にか見なくなった。
今ではそこまで真剣にアニメを見なくなったし、サブスクでのストリーミング配信の普及もあって円盤もほとんど買わなくなった。少し寂しい気持ちはある。
うちよそ解消しました。
ここの段階でもうよくわからんどうでもいいなと思った人はそっとこの画面を閉じることを推奨します。
―――
初めてリアタイ企画に参加して、(自キャラが)猛烈に恋をした、のを交流しながら感じた。
私はあ、これ自キャラ相手のこと好きだな?と思って申請するタイプなので(そして良く振られる)。
―――
可愛いな〜と思っていたけど、私がそこにまで食いついたら相手を私で縛り付けてしまう気がしてRT後に素敵!とつぶやく程度に留めた。
―――
それからしばらくして相手はひたすら2人目の交流イラストを描くようになった。
まあ、出てすぐくらいが1番交流したいしここで交流しないとカプ組みにくいもんな、と思っていた。
その間も私はうちよその妄想を呟いたりたまに絵を描いたりした。
―――
解消を言い出された。急に。
私は相手が忙しくても返事がなくてもいいから続けさせてくれないかと言っても申し訳ないからと断られた。
そっか…と仕方なく折れた。
―――
全部動いてた。なんなら新しいCS出てた。
なんで?
私とのうちよそそんなに嫌だった?ならもっと早く言ってくれればよかったのに。
めっちゃ悲しくなった。今も悲しい。
―――
申請して振られてばかりの私、つまり自キャラが初めて恋して告白(申請)して成功したうちよそだった。
大好きだった。本当に嬉しかった。
寝る時も最後にちらっとうちよその会話見返して温かい気持ちになって寝たりしてた。
仕方ない、いや仕方ないのはめちゃくちゃわかってる。それでもやっぱり寂しい。
こういうときの心のうめ方が分からなくて今も無の顔でうちよそのイラストデータをクリスタから消してる、その息抜きにこの文を書いている。
―――
あーあ、やっぱり折れずにもうちょっとお願いすれば良かったかな。
もう何もかもが遅い。
覆水盆に返らずの使い方は多分ここです。
休み休みとはいえ、ずいぶん長い間続いたなと思う。十二年前、初めて自宅にまともなネット環境ができた。それで自由にネサフすることが出来るようになったときに初めて、自分が昔から大好きで今でもまだ大好きな漫画の二次創作サイトが多数あることを知った。で、私もやってみたいと思い、何も展示するものなどないのに見切り発車で自分のサイトを開設した。パソコンでネットに繋がれるというのに、最初のサイトは携帯サイトだった。
自分でも、作れるものが何もない状態で運営をはじめたサイトなんか、長くは続かないだろうと思った。最初は下手なイラストを無理矢理こしらえて飾っていた。そんな恥ずかしいことをよく平気でやってたなと今では思えるものの、Pixivの流行以前は上手なイラストが大量に流れる場所にアクセスする方法を私は知らなかったので、そんなことができた。
しかし、二次創作サイトで絵だけを展示している人は多くなく、だいたいポエムや小説も展示している人が多かったので、私もそうしたいと思った。けど、子供の頃は小論文以外の作文が大嫌いだったから、私には絶対無理だと最初から諦めていた。
ところが! いいな羨ましいなと思い続ける自分が嫌になって、1ヶ月半くらい経ったとき、そんなに書きたきゃ書けばいいじゃない! と思って、筆をとり(パソコンをとり)一晩かけて一本完成させた。たぶん、800文字もなかったのではないだろうか。推しカプではなく、リアタイ時にコミケの女性向けジャンルを制覇したカプを書いた(コンビとしてだけど)せいで、お世辞言ってくれる閲覧者がいたおかげで調子に乗り、以来半月に一本完成させるくらいのペースで半年くらい、やがて睡眠時間を1日1時間半くらいにして毎日ひたすらなんか書いている暮らしにシフトした。
携帯サイトでは物足りなくなり、お金を払ってレンタルサーバーを借りてでっかいサイトを作った。絵はあまり書かなくなった。全小説作品を読むのに半日かかるサイトになった。
それから何やかんやあって創作を休みがちになったり、月々2500円くらい払って偉そうな「お客様」を相手にするのが馬鹿馬鹿しくなり携帯サイトに逆戻りしてみたり、Pixivに移動したりなんだりした。
そして初サイトを作って十年目になった。それまで十年も気持ち悪いほど一つのカプを推してきた私が、なんと新規の沼に転げ落ちた。さすが、新規の沼なだけあって、書けば書くほど読んでもらえて楽しいので、睡眠時間をまた1日1時間半にしてがむしゃらに書きまくった。すると、いい感じに頭のタガが外れたのか、昔からの推しカプを書くのも再び捗りはじめた。
そうして私は常に何か書いてないと済まない病になった。二次創作の方は、昔からの推しカプ方面は和やかに続けていたが、何しろ十年書き続けたせいでネタ探しが大変になった。新規の沼は、半年くらい経つと、下らないことが原因のいざこざが頻発するようになった。私はしばらく傍観していられたが、最終的には自称「絵がクソクソに下手クソ」な絵師の売名活動に巻き込まれて嫌になった。
そんな訳で、昔からの推し分野は中々ネタがないし、新規の沼は地獄の釜の底に沈んでしまったしで、書くことがなくなった。書きたい意欲を持て余した私は、やがて増田ばっかり書くようになった。
すると、ある日私の書いた増田がバズり、800ブクマ超えをした。これはバズった増田としては凄く多いわけではないかもしれないが、私史上最高のブクマ数だった。そして、ついたブクマの数々には、内容への感想だけではなく、「読みやすい文章」という感想も多くあり、私は私史上最高に調子にのった。
もしかして、私の文章けっこうイケてるんじゃね!? と思った。ずっと、読まれるのは原作とカプの力で、私に実力があるわけではないとイジイジ思い続けていたから、舞に舞い上がり、畳の上をゴロゴロ転げまくった。
調子こいた私はとうとう、一次創作を始めた。二次創作はほとんど書かなくなってしまった。だが、二次創作を書かなくなってしまったきっかけが幸せなものだったので満足している。ずっと推してきたカプの集大成な短編を一個書いて、萌の場外ホームランを打ち出したのだ。昔からの推し仲間達から、「す、すげえものを読んでしまった……」と言われた。満足した。もうあの時の私を自分で超えられない気がする。
今は一次創作二年目。やっぱり原作やカプの力に支えられないとあまり読んでもらえないけど、感想をくれた数人は全員、私の作品をすごく好きだと言ってくれたので、私は今日もせっせと書き続けていられる。
天気がよくなるとすぐ、客足が戻ってくる。でもきっとAEONほどじゃないと思うから、頑張ろうと思った。
カフェラテを作れるマシンを掃除しようとパーツをあれこれ外した直後に、お客様がカフェラテを注文したので断った。ごねない人だったので助かった。以前、やっぱり同じようなタイミングでアイスラテを買おうとしたお客様は「アイスラテ。」と言ってきかず、しぶしぶ私は外したパーツを全部元に戻した。けど、店員が素手で触ったパーツを洗わず元に戻してマシンを再起動するのを他のお客様が見たら、不潔だって店の口コミに書き込みそうだなと思う。
当店のオーナーは性格が悪いことで有名で、当店の口コミもオーナーの悪口がしょっちゅう書かれるのだが、Aさんが口コミをチェックしてはオーナーの悪口にファーストいいね! をつけるので、その口コミにはその後たくさんのいいね! が着くし、オーナーへの悪口が次々とくる原因になっていそう。でもネガい口コミは、いつの間にか消えている。オーナーが自分で消しているとも思えないのだが、単にサイトの利用規約違反での削除なのだろうか。
意識高い系の共配の人がいて、その人が納品に来るとき、店番をしている私どもに必ず「今日オーナーいる?」と聞いてくる。いないと言えば、共配の人はいつも通りフロアの米飯・サンドイッチの棚の前に品物を置いていってくれる。オーナーが居るときは、共配の人はバックヤードに直行し、そこに品物を置いていく。
何でかというと、実は品物はバックヤードに置くという契約になっているのだ。だが、当店は昔、意地悪なベテランパートさんが勝手に品物の置場所を米飯・サンドイッチの棚の前にしてと、共配の人に頼んでしまい、以来ずるずるとベテランパートの人ルールでやってきてしまったのだ。
オーナーは、自分の契約した通りにやって欲しいし、しかもベテランパートの人のことが大嫌いで、彼女の痕跡がまだ店に残っているのは我慢ならないらしい。だもんで、オーナーの前で共配の人が「いつも通りに」品物をフロアに置いて行こうとすると、めちゃめちゃキレるのだ。
意識高い系の共配の人は、当店の担当になったその当日に品物の置場所問題でオーナーにめちゃめちゃ怒鳴られてしまい、以降は共配仲間で情報共有してトラブルが起こらないようにしましょう! と、私ども店員とのコミュニケーションを欠かさないのだ。歴代の共配の人達でこんな人はいなくて、特に見るからに店の立場ランキング最下位な私には話かけないか見下した態度を取る人すらいた。意識高い系の共配の人は私のことまで情報源として丁重に扱ってくれる。すごい。どうやら最近この仕事に転向した人みたいだが、前職でもすごく有能だったんだろうな。
そんな意識高い系の共配の人が腑に落ちなかったという出来事があった。それは、オーナーの希望通りにバックヤードに納品した品物を、オーナーはバイトに命じてホールに出させてそこで検品作業をさせていた、ということだった。あーあるある。私も、バックヤードで検品をしようとしてオーナーにめっちゃ怒られたことがある。バックヤードで検品していいときは、オーナーは、
と言う。ちなみに、オーナーの「◯◯していいですよ」は実質命令なので、いかなる正当な理由があっても、反論すればオーナーは激おこだ。面倒臭い人だが、その代わりオーナー命令に従ったばかりに仕事がスムーズに流れなかったとしても、オーナーは全然気にしないので、唯々諾々と従っていればアンパイではある。
最近ストーカー客が来ませんね、とAさんが言ったら、ストーカー客が久しぶりに来店した。流れるような動きで私の担当レジまで来て当たり前のように「タバコくださーい」と言って買って帰っていった。ちょっと帰りに寄っただけですよ的な動きだが、こいつの住んでいる方面は当店からかなり遠くて、ここはそいつがわざわざ何かのついでに寄るような場所ではない。
最近は、11時少し前にストーカー客がやってきたとAさんは言った。もしかして夕勤の帰る時間を探りに来たのでは。私達に仕返しでもするつもりなのかな、きも。とAさんと話した。
やっと店が空いてきたところで、Aさんと雑談。Aさんが好きな漫画のキャラが最近続々とフィギュアになっているという。連載当日は女性向けグッズしかなく、女性人気(というか年代的に腐女子・夢女子人気)が高過ぎて女キャラは居ないことにされがちだったのだという。
それってあるある現象なのだろうか。リアタイ時にはホビーも女ウケ狙いだが男性ファンが大人になって経済力を着けた頃合いを見計らって、フィギュアみたいな高価な商品を出してくるというのは。
Aさん待望の女キャラフィギュアも出たそうで、一体買ったのだそう。昔からそのキャラは女性にも人気だったのだけれども、豪気な性格の女キャラしか、あの頃は存在を許されなかったんだよねぇ。私みたいな女オタクも、やっと今になって、リアタイ時から女キャラが好きだったと言えるようになった。
でもって、現代女オタクは完全に女キャラを廃除している訳でもなく、女キャラをそのキャラと恋仲の男キャラとセットで好きになる傾向がある。案の定、Aさんの好きな漫画でも、女子ウケする男女カップルのフィギュアがセットで出るんだそうだ。
肝心のAさんの最推し女キャラのフィギュアはいまだ発売される気配がないらしい。足手まとい系でなおかつ恋人のいる男キャラに横恋慕するキャラだから、女オタクのヘイトが凄いからではないかというのが、我々の予想。でも、男オタク向けにエッチなフィギュア化しそうだけど、それはないのだろうか?
これがブコメのトップに来て、スターが500以上付いたのを、私は忘れないよ。
はてなユーザー、どこまで堕ちるんだ…?
すげー!! 軍隊がマスコミに圧力をかけ出したぞ。こんなのをリアタイで見れると思わなかった。長生きはするもんだ。/係争の一方に肩入れした副大臣も更迭されないし、大丈夫なのか、防衛省?
https://b.hatena.ne.jp/entry/4702788212904398018/comment/yas-mal
すげーのはお前だよ。軍隊って。
yas-malの頭の中では、「防衛大臣=軍隊」なのだろう。幼児かな?
岸信夫 on Twitter: "自衛隊大規模接種センター予約の報道について。 今回、朝日新聞出版AERAドット及び毎日新聞の記者が不正な手段により予約を実施した行為は、本来のワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為です。" https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/KishiNobuo/status/1394440062125805572
今期のSF枠は円城塔脚本のゴジラSPがぶっちぎっていると思う。怪獣と「時空を越えて存在する異次元の物質」「特異点」を絡めたゴリゴリのハードSF。
数理SFとして極めてハードな一方で、怪獣モノとして(今のところ)スルっと見られる異色作。
ただ、いかんせん(文章は読みやすいが文系にはぜんぜんわからない話を書く)円城塔なので、外連味が難解さを越えずに最終回まで走ってくれるかちょっと危惧している。
リゼロ好きだからVivyも見てみるけど、ゴジラのリアタイでめちゃくちゃ盛り上がってるので、「久しぶりの」って言われると違和感がある。
既出だけど「デカダンス」とか、最近だと野崎まどが「正解するカド」、劇場アニメで「HELLO WORLD」やってたし、SFアニメは近年そこまでレアでもないと思う。
開発に携わるディライトワークスは、スマホゲームの中でも常に上位に君臨するFate/GrandOrder(通称FGO)で知られる。
が、その評判はやたらと悪く、今もサクラ革命について調べると「ディライトワークスだからな……」という愚痴が絶えない。
FGOは成功してサクラ革命が爆死した理由を、「fateじゃなかったから」と評する人はどうやら多い。
だがそれはディライトワークスへの悪口ではなく、どちらかというとサクラ大戦IPへの悪口である。
そして、サクラ大戦IPが弱かったことが敗因とすることは、あまりにも単純すぎる気がしている。
なおディライトワークスの作るゲームがクソゲーであることは前提である。
この結果FGOに起こっている事は、「リアタイでレールに乗っていないと、死ぬ」ということだと増田は考察する。
メインストーリーも頭数日のうちに完走しないと、ネタバレがバンバン飛んでくる。
イベントストーリーがメインストーリー同様に濃い内容の為、イベントを一つ飛ばすと内容が分からなくなる。
メインストーリーを読み終えないうちにイベントストーリーを読むと、内容が繋がっていて話が理解できないことがある。
それがリアル展開に絡みついていたり、計算された時期にアニメ化したりするから、なるべく全てをリアタイで追い切らないとその繋がりに気付けず一瞬で話に追いつけなくなる。
コンテンツについていく為に、リアルタイムでそれを摂取しなければならないように出来ているのだ。
故に、復帰がとても難しい。
一度辞めると話が理解できないし、敵のインフレが進む為簡単に追いつく事も出来ない。二度と戻ってこれない。
だから振り落とされないように、必死で掴まっていないといけない。
自分はサクラ大戦古参ではないので体感の所は分からないが、「原作ファンの人も遊んでみるといいと思う」程度の口ぶりのレビューが多く、FGOのように見ないとコンテンツそのものから振り落とされるような必死さは感じなかった。
良くも悪くも、サクラ革命をプレイしなくても今後もずっとサクラ大戦を好きでいられるようなものだったのだろう。
それならこのような外伝クソゲーをあえてプレイする必要もないのである。
増田はFGOを事前登録からプレイしていた古参であり、そして昨年引退している。
それを辞めた理由は、FGOが始まるずっと前から好きだった原作キャラの扱いが悪く、5年経ってもまともな出番もたった1枚の描き下ろしイラストさえも貰う事が出来なかったからだ。
連打され続ける人気キャラを横目に「いつかは、」という希望が絶たれた時、「どうして悲しい気持ちになりながらこんなに必死にコンテンツについていっているのだろう」と急激に虚無になってしまった為である。端的に言えば大変さと得られる快楽を比較してコスパが悪いと判断した。
そして多分もう、復帰する事は出来ない。
アイドルが好きだ。
自分の身を削り、そこから生まれるきらめきで人びとを、世界をあかるく照らしてくれる。
気づいたら人生のほとんどを、アイドルオタクとして生きている。
一番長く推していた担当アイドルは独立し、今はアーティストとして活動しているけれど、相変わらず顔も声も歌も仕草も何もかもが大好きでかわいくて大切でもう15年以上彼を推しているし、ここ数年で推しのアイドルもグループも増えた。
ところで去年、わたしは転職を機に環境を変えた。地元、親元を離れて一人暮らしをはじめ、20代のはじめに就いていた業界へ復業したのだ。
業界内ではわりと有名な会社で、規模も大きい。学生時代から憧れもあったし、コロナ禍で人生設計のプランが崩れたこともあって就職を決めた。
1日12時間労働が基本、週休1日だが繁忙期は10連勤以上続くのもざら。
先月まで続いた繁忙期の中で、一日に16時間以上働いた日も多かった。ちなみに残業代は出ない。
そして、わたしの部署は社内唯一の一人部署のため、他の社員と親密に話すということがほとんどない。業務に関する会話ばかりだ。
HDDの容量は半年で2TBのほぼ全てを埋めた。読みきれない雑誌の山、再生できていない動画の数々、未開封のままのグッズや円盤。
そして推したちのグループは今、世間から推しに推されている(ありがとう世界、もっと彼らの魅力に気づいてくれ)。
そんな状況だから、ほぼ毎日のように公式アカウントから何かしらの供給が流れてくる。雑誌の裏話、新番組のPR動画、公式YouTubeチャンネルの新着動画……。
Twitterを開くと、フォロワーたちが自分の知らない話題で盛り上がっている。なにそれ知らない見てない。やばい、追いきれてない。
自分の目で最初に確かめたいから、ネタバレは見たくない。当然、フォロワーの会話に参加できない。
余談だが、学生時代わたしは一日100post以上ツイートするツイ廃だった。今でもTwitterはわたしのコミュニティを形成する重要なツールだ。そこに加われないのは強い疎外感があった。
仕事でいっぱいいっぱいの精神、推しの全てを把握できていない現状、誰ともプライベートな会話をできない環境。
心が、自分がなくなりそうだった。
でもその度に「迷ったときは苦しい方の道を選ぶ」と言った推しのひとりの言葉を思い出し、仕事に立ち向かった。これが正解だ、と言い聞かせた。好きな仕事だから、心底辞めたいと思わなかったし弱音も吐きたくなかった。
仕事で失敗したときは「悔やむんじゃなくてなにがダメだったのか考える」、心の調子が悪いときは「毎日笑顔で過ごしてほしい。一日一回は笑って」、がんばれない日は「みんながどこかで頑張ってるって思うと俺も頑張れる」。
そうやって、心の中に推しと推しの言葉を宿していると、心が、身体が軽くなる。がんばろう、大丈夫、まだやれる、という気持ちになってくる。それはまさに偶像崇拝そのもの。
推しは偉大だ。
推しと、「推しが好き」という感情だけで立っていられると気づいた。
たとえ二日に一回しか食事をする気力がなくても大丈夫。だって来月には現場がある。
それからは、隙間の時間を見つけてはコンテンツを消化するようになった。
短い休憩時間の合間にTwitterを開き、公式アカウントのpostをふぁぼってリツイートし、動画を見る。それに関する自分の感情を何回かに分けてツイートし、フォロワーのpostにリプを送る。
心が満たされていく。
ああ、わたしだ、と思った。
推しのことを思考しているとき、推しに触れているとき、わたしはわたしでいられる。
干からびてカラカラになった細胞が、推しに触れると体のすみずみまで満ちていく感覚になる。肉体の輪郭がはっきりしてくる。
仕事のときも膨大な量の思考はしている。しかしそれは会社の歯車の一つとしての思考であって、「わたし」としての思考ではない。
大好きな推したちについて考え、その推したちに惹かれて集まってきたコミュニティの中にいるとき、ようやくわたしは自分を取り戻すことができるのだ。
宇佐見りん著「推し、燃ゆ」の中で、アイドルオタクの主人公・あかりは推しの存在を「背骨」と表現している。推しこそが自分の生命の根幹なのだ、と彼女は語った。
彼女にとって推しが背骨なら、わたしにとって推しを推すことはアイデンティティそのものだ、と思う。
アイドルオタクとしてのわたし。それこそがわたしであり、もはやそれ以外はわたしでないとさえ思う。
推しの出ているテレビ番組や配信をリアタイするためなら、死ぬ気で仕事を片付けて早く帰れる。
推しが買ったものを食べ、推しと同じリップを塗り、推しが好きだという香水を買い、推しのためにかわいく、きれいであろうとする。
「推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対」だし、「その存在をたしかに感じることで、あたしはあたし自身の存在を感じようとし」ている。
だから今日も、わたしは燃え尽きた炭のようにスカスカの身体をベッドに投げ、推しの動画を開くのだ。
先週シンエヴァを観た
・旧劇場版2作、新劇場版序破Qは観たがそれぞれ1回ずつしか観てないので細かい設定は覚えてない
【雑感】
・まずは「無事に終わってよかったなぁ」という感慨が何よりも先にあって、シンジ君が成長して声変わりするとかマリとくっつくとかに関しては「そうなんだー」って感じで特に異論はない。無事に終われない可能性だっていくらでもあったんだしそれに比べればなんぼか
・子どもがレイに渡した絵本が『オチビサン』ってそういうとこだぞ庵野お前ホントそういうとこだぞ
・バンダイはワンダースワンとGUNPEYのセットを販売してください(アスカカラーの赤で)
・人間ドラマ苦手なのに無理をするから長台詞になりがちなのはしょうがない
・QのCG(特にヴンダーまわり)がわりとしょっぱいなー、でも時間なかったっていうからしょうがないかなーと思ってたけど9年後のシンエヴァもCGわりとしょっぱかったので時間のせいじゃなかったのかなーって
・後半はまぁ書き割りってことでわざとちゃちい感じの戦闘シーンにしてるのかとも思ったけどどうなんだろうね
・ていうか終盤ほぼギャグだよね、ドクロの顔のエヴァとか首なし白素体がゾロゾロ歩くとことか笑うとこだろ
・ミサトさんは死んだ旦那の名前そのまま息子につけたりしないやいって思っちゃう
とはいえミサトさんがシンジくんを庇って撃たれたら自動的に涙が出るし最終的には「無事に終わってよかった」「おめでとう」「おめでとう」「ありがとう」という感じではあった
なんだかんだで楽しめたので25年分の供養にはなったと思う
シンエヴァを見た。
ワクワクもドキドキもハラハラもしない、感動もない。ただ「綺麗に風呂敷畳んだね、見てる人に殴りかかるんじゃなくて、言葉で説明できるだけの理性はついたんだね、監督おとなになって偉いね」という意味で「良かった」と思った。EOEでぐちゃぐちゃにされた子供の頃の恨みみたいなものが成仏していたのに気がついた。シンを見て成仏したのではない。自分はとっくにおとなになっていて成仏していたのだ。そういう映画だった。
徹頭徹尾オタクが気にしてること、気にしそうなことを説明して潰しにかかっていたのは笑いそうになった。ミサトさんが無責任で酷いって気にしてたんですかね? 昔のエヴァならあんな違和感たっぷりの説明的なセリフ垂れ流さなかったでしょうよ。アスカやレイ、カヲルがベルトコンベアで流れてくる商品を選り分けるように、事務的に淡々と処理されていくのは本当に白けた。有名声優が何人も説明的なセリフを言うだけに参加してるのもシュールだ。
それでも終わっただけで「良かったよ」って言えたのは、多分今のエヴァに新鮮な楽しさや驚き、痛みや苦しみを描く力なんて無いとどこかでわかって、諦めていたからだと思う。ちゃんと終わらせること以外期待してなかった。
リアタイ世代で録画を何度も見て、映画もおこづかいをはたいて全部劇場で見た子供だった私も、大人になって見えてなかったものが見えるようになった。良質なエンタメにもたくさん出会った。少ない知識に狭い視野で、初めて見たショッキングなエンタメだったからのめり込んで、特別に思った時期があったのだろう。そういう期限は切れていた。期待しないようになっていた。
余談だが子供だった自分はアスカが生きたまま腸食い散らかされるのがあまりにも怖くて、ショックで眠れなくなったりうなされたりした。生きたまま食われるなんて考えたことも無かったので、本当に怖くて震えた。思えば初めて見たグロっぽい暴力的で悲惨なシーンだったのかもしれない。EOEまでは本当にいろいろと心に傷を刻んだ作品だった。
とにかくエヴァは畳まれた。シンエヴァは畳むために作られたものだ。物語として楽しくする気なかったでしょう? 嫌いなエヴァオタクと、終わってないことに言及されること消すために時間とセリフがあった。
監督ももうエヴァは見えないところにしまって、自由になりたかったんだろう。だから面白くなくてもファンやエヴァオタクががっかりしてもどうでもいいのだ。破まではエンタメとして良いものに作り変えようという気が見えたけれど、もうそんなのはどこにもない。
監督がエヴァオタクを嫌いっていうのは有名な話だ。インタで自分でも言っている。今も嫌いだろうと欠片も疑っていない。
でも彼の会社はエヴァの版権使用料がないとスタッフが食っていけなかったんじゃないかと思う。彼を慕い、憧れ、優しいスタッフと理解ある嫁を食わすには、大嫌いでもエヴァオタクからキャラクターで金を搾り取るのが一番儲かる。
ところがゴジラが当たった。ウルトラマンも撮らせてもらえる。もうエヴァがなくても稼ぐあてが出来た。だからエヴァはとっとと畳んで開放されても良い。というわけで前は急げで完成に至ったのではないだろうか。モチベ上がったでしょう。キャラクターをサクサクとエヴァオタクが金を払う気がなくなるような処理しをして片付けた。もうこっちくるんじゃねえぞってなもんで。
シンゴジの時はじめて心から嬉しそうな監督を見たからね。監督はあっちに行くし、エヴァオタには付いてきてほしくないのだ。ちなみにオタクにいちいち「エヴァ」ってつけるのは、監督は特撮オタに関しては嫌いではないし、彼自身オタクだから。アニメと特撮のオタク。エヴァに散りばめられたオマージュのおおさからして、けっこうディープなオタクだと思う。
シンエヴァの感想をいくつか読んだら、それぞれのキャラクターの処理について不満を漏らすと、案の定卒業しろよとかキモいと叩かれていた。まとめサイトに晒し上げられていた。流石にそれは酷いくないか?今までキャラ萌え的な商売しまくって、金を搾り取られた人たちが嘆いたって良いだろう。だって公式はそういう商売をしてたじゃん。中学生が脱衣する麻雀、ヒロインといちゃつけるゲーム、シンジをカヲルで落とせるゲーム。それを元にした漫画。同人作家にカヲルとシンジのBL描かせて監督が対談までしてる書籍もある。その他にも把握しきれないくらい色んなモノが出ている。エヴァくらい節操がなく金のためにキャラを売っていた作品も無いだろう。
キャラクター商品はキャラクターが好きだから買うものだ。キャラクターが好きだから金を出す人たちからずっと搾り取ってきた。それで飯食ってたんだよ何年も。Qから8年も食いつないでるんだよ。ゴジラがあっても、大半はエヴァの収入があったから8年完成させずにすんだんでしょう。もういらないからポイしたわけだが。所詮オタクは一方通行で金をつぎ込むだけで、優しくされるどころか捨てられたって文句は言えないものだ。でも悲鳴くらい上げても良いんじゃないの?25年前から根本的に変わらない作品にずっとついてきて、どんなにエグい商売でも金はらってきた猛者たちだぞ?流石に期待しなかったから文句もない私より愛があっただろう人たちが叩かれてるのは可哀想だ。好きじゃない人ほど簡単にさよならできるもんなんだから。
私は良かったと思ったから当初は否定的な感想や、点数の低い映画レビューを見ていなかった。けれど絶賛よりもTLに流れてくる苦言に、全部なるほどと納得したので見てみた。そうしたら感情的におかしくなって叩いてるとかアンチとかじゃなく、理路整然と嘆いていて、反論もなくそのとおりだと思ったものが多かった。ただ私にはそれに怒ったり悲しんだりする好意がもうエヴァにはない。良かったねー、終わったねーって流して終わった。
良かったで流した層、怒って細かく説明してる層が多くて、ほとんどの人が一回見ればリピートしない映画ではないだろうか。それでも何度かリピートしていろいろ考えてる人たちが少数いるけど、お金あるなあという感想だ。考察や小ネタ拾いは楽しくて好きだが、シンエヴァはそれをするには料金に見合わないと思ってしまう。そろそろ大抵の空白や説明のないところは、思わせぶりなだけでなんもない可能性が高い思いようになった。きちんと描けるなら描いてるだろうし、監督には無理だと思う。その上でエヴァは出来ないものはそれっぽく空白にしとけばファンが勝手に考察して想像して楽しんでくれるから、開き直って描いてないだけ。監督は25年かけても描けないものを描けるようにはならなかった。ピュアで傷つきやすく、作品が成功したために人間的に成長しなくても生きていけるようになった子供のままの人。それが痛いほどわかるのがシンエヴァじゃないか? 意味があるのかわからない考察をするなら、円盤をアマゾンで安く買えばいい。そもそも今回の映画、考察合戦する相手も少ないのでは。
監督とは反対に、声優は成長をひしひしと感じる人が多かった。声優の演技力にだいぶ助けられた映画だった。監督はそれに気がついただろうか。親子を多用するくせに父親も母親も描けないところに、それっぽい色を付けたのは声優陣だ。パンフのコメントは感慨深く読んだ。皆さんお疲れさまでした。緒方さん、宮村さん、山口さんは特にお疲れさまでした。シンジの声は最後まで緒方さんが良かったです。
貞本さんが参加されてなかったのは残念でした。彼の人間性とかは知らん。描く絵が好きだし、監督が投げ出したものを漫画版できちんと描ききったのを高く評価している。漫画版はキャラクターの心情もちゃんと丁寧に描いていたし、なによりきちんと完成させた。それが出来るか出来ないかが、本当のプロとアマチュアの差だと思う。貞本さんだってエヴァオタのいろんなものにさらされた人だったでしょうに、仕事を完遂した。傷ついたのは監督だけではない。エヴァの根本は監督の私小説だが、作品としてはたくさんの人の力で出来ているものなのだから、負の影響だって受けた人はたくさんいるでしょう。傷ついたからと膝を抱えて元気になるのを待ってても良いような環境にあった人は少なかっただけ。