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はてなキーワード: 暴走とは

2023-11-14

anond:20231114184638

マジレスすれば、主人公が属するロドスは3強体制、かたき役となるサルカズ陣営も2強体制。この2陣営けが崇高な目的を持っているように強調して描かれる。

 

一方、民主主義資本主義ベースにした国家徹頭徹尾腐敗した国家として自滅の道をたどるか、一部の天才暴走によって国家危機に瀕すると言うお決まりテンプレしか描かれない。今のイベント後者で「またこパターンか」と辟易したよ。

 

ハイパーグリフの内部に共産党出張所があるのも有名な話だし、結局中華思想世界拡張する為のメディア戦略として運営されてるゲームに過ぎんよ。

2023-11-13

ジェンヌの個人FC運営で鬱になった話

連日の報道で、忘れたい記憶がどんどんよみがえってくる。

劇団内部の人間ではないものの、その近くで数年携わり、生活精神も壊した身として、心当たりが多すぎる。

便乗ファンによる創作だと思ったら、どうか読んだら忘れてほしい。

固有名詞用語意味が分からない人は、そのまま一生分からずにいてほしい。

でも、どこかに、仲間がいると思うから自分以外にも壊れた人がいるはずだから

まとまりもないほどの書きなぐりになるだろうけど、腹を決めた今、匿名で言わせてほしい。

もう無視できないところまで来ていると、心当たりのある各位に気付いてほしい。

該当劇団には、公式ファンクラブ以外にもジェンヌ個人の私設ファンクラブ(以下「会」と呼ぶ)があることは有名だと思う。

いわゆる代表やお付きと呼ばれるマネージャー責任者と、スタッフやお手伝いといわれる他数名の小間使い組織運営している。

自分新人公演にも出演し、何度か主演も演じた人気ジェンヌの会運営スタッフを数年担当した。

明確な時期や個人名の明言は避けるが、当ジェンヌは現役在団中とだけ書き記しておく。

毎朝晩の入出待ち立ち会いかお茶会などイベント企画運営チケットの取次配席およびグッズ作成など...

所属経験のあるファンなら思いつくであろう業務、全部に携わった。会員数百人に対し、片手以下のスタッフで。

無給は当たり前、経費も持ち出し、24時間365日ジェンヌや関係者の呼び出しに応えながら平日フルタイム会社員

睡眠時間金も体力も心の余裕も何もかもなくなった。倒れて運ばれ、スタッフを辞めた。

業務をもう少し細かく説明すると、

・入出立ち会い

よく日比谷劇場前で見るようなスクワットでジェンヌのお迎え・お見送り。あれをやる時に暴走するファンが出ないか見張ったり、一般人クレームに頭を下げたりする。

毎朝7時前後、早いときは6時前に毎朝集合場所で立ち合いをして会社へ出勤。ジェンヌから翌朝の入り時刻連絡が来るのは平均深夜1-2時。

それを待ってファンクラブ会員へ見送り場所への集合時刻を配信、他ファンクラブ運営へ報告したりするので自分が寝られるのは3時を回るのもザラ。

毎日5時前には起床、始発の電車に飛び乗り現着から動き回ってフルタイム勤務で夜にはまた出待ちに立ち会う日々。

大体毎日何かしらの細かすぎる指導上級生会から入り、寝不足により回らない頭で必死謝罪文をしたためお送りしていた。しんどい

イベント企画運営

お茶会新人公演出待ち後のミニお礼グリーティング、季節や誕生日の入出イベントなどなどあらゆる企画運営

ただ企画すればいいだけでなく、上級生会に逐一お伺いを立て、実施許可を得、内容も重箱の隅を最早ぶっ壊れるまでつつかれまくる。

あらゆる方面の顔色を窺い、企画台本が出来上がるまで気が遠くなるほどの時間と神経を要する。

それでようやく実施まで漕ぎつけたと思ったらジェンヌ本人の機嫌ひとつで全部イチからやり直しになる。

三徹で必死に準備を間に合わせたお茶会を、本人会場到着までのタクシー内で「やっぱ嫌」の一言でひっくり返されたとき殺意が芽生えた。しんどい

チケット取次・配席

ファンクラブ会員はジェンヌ個人販売成績に結び付くよう、会からチケットを取り次ぐ。

が、限られた座席数、入団年数が長い上級生に多くのチケット劇団より宛がわれる、入団から5年くらいは1公演で2席しかチケットがないこともザラ。

それでも会員はもちろん贔屓の舞台姿をたくさん見たい、当たり前だ、たくさん申し込んでくださる、だがしかし席がご用意できない。

そんな限られたチケットと大量の申込データ(自会は全部エクセル手打ち管理)を照らし合わせ、ファンクラブへの貢献度諸々を加味し、どのお席にどなたへお座りいただくか決める。

こちらも最大限のチケット確保に奔走するものの、ご用意できなければ面と向かっての罵倒はまだ良し、掲示板に名指しで役立たずと晒される始末。

データ捌いて配席悩んで胃を痛めているところにジェンヌ本人や関係者からも配席や取次内容に文句を言われ身内用にチケットを攫われていく。しんどい

・グッズ作成

お茶会お土産、総見のおまけ、お茶会販売する小物や舞台写真、お礼状、グリーティングカード、挙げればキリがないほど準備物が多い。

ジェンヌ本人にイラスト手書き文字提供協力を頼みこむも多忙一言で切り捨てられ、こちらでロゴなど用意すれば会員やジェンヌ本人からすらもダサい文句を言われる。

しかも当たり前だがこれらすべて事前の商品発注で毎度結構金額必要とされる、が、ジェンヌの家族が会運営の経費用口座を管理していて前借も楽ではない。

結局毎回数万~場合によっては数十万円(お茶会会場費用など)も立て替える。そうじゃないと間に合わないほどすべてのスケジュールがカツカツなため。

しかも公演終わりの経費精算まで数か月待ったりする、携わっていた最後の公演では大卒初任給くらいの経費が返ってこなかった。

グッズの売り上げは全て会運営費としてジェンヌ家族が持っていくため、スタッフに一切の還元や儲けはない。公演期間中は飯が食えなかった。しんどい

・正直ここでしか言えないが人間関係が一番重労働

ファンクラブ会員、つまりジェンヌを愛し会活動に貢献してくださっている方々は熱量も並のものではない。そこは覚悟してスタッフ就任を引き受けた。

そのため会員からまれたり文句を言われたり、会の中での派閥争いや揉め事などは(楽ではなかったものの)捌くのもまあ堪えられた。

しかし何故か同じ運営という立場で苦楽を共にしている他会運営陣やジェンヌ家族関係者対応など、これが本当に一番きつかった。

ジェンヌたちが厳しい上下級生文化に生きているというのは既報の通りだが、ほぼその文化がそのまま会運営にも持ち込まれる。

朝は上級生会スタッフより早く出動・席および場所取り・雑用使いっ走り・全ての解散前には「ご指導」というクソ細かい姑のような小言...

劇場チケット出し前には劇場レストラン施設の一部(クリスタルルームでわかる人は仲間)を陣取り、謎の待機時間が発生する、もうこれが本当に耐えられなかった。

上級生会代表飲み物をお持ちし、その時通るルート差し出し方全てに厳格なルールがあり、数時間も使いっ走りに待機するのに作業および会話禁止という苦行。

2回公演の日ほど朝も早く夜が遅い、業務も溜まっていて限界なところにこの謎待機と小言で5-6時間は奪われる。

それもこれもすべて「上級生会の様子を見て学び、自分たちが将来は組の会全体を取り仕切れるように指導する」という、どこかで聞いたことのある理論

劇団への、ジェンヌへの、下級生会への愛があれば全ては指導という建前のもと許される。代表毎日きついいびりに泣いていた。本当に、本当に、しんどい

ジェンヌでもなく、会運営委託契約を結んだわけでもない、ただの一般人がこのザマである

会に所属したことがある人は、多少なりこの空気感をわかっていただけると思う。あの、「私たちも御贔屓の一部」と見做されるような感じが。

全ての言動根底には愛があり、清く正しく美しいジェンヌ像やファンダムイメージを求められていた、それにそぐわないものはすべて闇に葬られていたあの感じが。

運営陣は、ジェンヌを、劇団を愛しているから。

無給でいつ何時でも労力を捧げてくれる。常に最善最良の案を考え前向きに運用してくれる。寝る暇がなくてもそれだけ携われることが幸せ

妬み僻みも有難いご意見として真正から受け止める。上級生会から理不尽指導意味あるものとして理解昇華する。

仕事よりも私生活よりも会運営を何よりも最優先してくれる。どんな無茶ぶりや激務も手を取り乗り越え逞しくなってくれる。

そんなことがあるわけないだろ。

平日フルタイムで8時間仕事に会運営10時間以上を兼業し、公演期間中は1日1時間眠れたら御の字。仕事パフォーマンスはそれはそれは最悪だった。

盆や正月連休はもちろん全て会運営に求められ、ロクに身体を休めることも実家帰省することも友人と会うこともかなわなかった。

急いで来いと急な呼び出しがかかり、内容も知らされないが仕事を無理言って早退し駆けつけると「明日からの公演で必要ものを近所のドラッグストアで買ってきて」という内容だった。

社会人数年目で貯蓄もさほどなかった頃に無給の会運営で全国を飛び回り、立て替えの嵐、慢性的寝不足で眠気も止まらず、安価血糖値の上がらないもやしカット野菜しか食べられなかった。

周りのすべての人から「早く辞めろ」と言われ続けたが、もはや洗脳のように愛や貢献という言葉に縛られ何も自分判断できなくなっていた。

死にたいという気持ちが募り、毎朝駅で線路に飛び込もうか悩み始めた頃、千秋楽出待ち後に倒れ運ばれた。栄養失調だった、この現代社会で。

入院強制的劇団や会と離れられなければ、いずれ自ら命を絶っていたと思う。亡くなった彼女生活円グラフは、まさに会運営に携わっていた時の私のようだった。

鬱も発症精神的にも不安定になっていたことをやっと自覚し、ジェンヌ本人にスタッフを辞める旨申し出た。代表も鬱で会から去ったと聞き、LINEを送ったが既読がつくことはなかった。

もう一度繰り返す。ジェンヌじゃない一般人にすらこれほどまでに異常な文化がまかり通っている。劇団内部はいかほどばかりか、想像するだけで息苦しくなる。

携わっていたジェンヌ本人も、本当に寝る時間もないほど過酷環境に身を置き、公演前夜の3時に稽古から帰るところも目撃したことがある。

運営に携わるようになってからは度々言葉を失うような「指導」の様子を伺うようになり、いつの間にか自分は一切観劇する気力が湧かなくなっていた。

何が愛だ。何が清く正しく美しくだ。何も清くも正しくも美しくもない。ただのパワハラ過重労働異常上下関係いびりしごきいじめ

社会的な常識が一切通用しない、異常な文化形成され受け継がれ、異を唱えるものは全て排除され隠ぺいされてきた、ただそれだけである

亡くなった彼女のおかれていた環境報道事実関係は知り得ないため、それに関しては軽率発言はできないものの、でも、遂にこうなったかと思った。

その手前でぎりぎり退団していった人を、何人も知っていたから。

巨大企業ファンダム抗う力を持ち合わせていないがため、ただ黙って去っていった人たちを見てきたから。

自分も、声を上げられなかったひとりだから

彼女の死は、自分無関係じゃないと、毎日罪悪感に涙が止まらいから。

溢れ出る記憶も思いも止まらず、何が書きたいのか、どこまで書けそうか、もう分からなくなってしまった。

このあたりで切り上げることにする。いつか追記修正をするかもしれないし、しないかもしれない。もうこの編集画面に戻ってこないことが最良と分かりつつ。

自分は今後二度と件の劇団に関わらないと決めているが、報道の行く末はしっかりと追おうと思う。

もう誰もこんな目に遭わない未来を願って。同じ罪悪感を抱えることがないように。誰かに手を延ばし声を上げられるように。

けがえのないいのちを、薄っぺら言葉で葬ることがないように。

妹さんにはお世話になりました、心からのご冥福祈ります

助けてあげられなくて、ごめんなさい。

2023-11-12

暴走って保険降りるんだな

賠償金1億4千万って保険会社から支払われるのか。納得いかねー。老化によるペダル踏み間違えの自己過失なのに保険適用されるなら暴走が無くならない訳だわ。

2023-11-10

アメリカ民主主義国際秩序の敗北

ウクライナの反転攻勢はロシアの粘り勝ちだろうけど

アメリカイスラエルジェノサイド擁護して、国際社会もそれを黙認しちゃったのが

致命的

イスラエルガザ地区侵攻はセーフだけど中国台湾侵攻はアウトってそんなんアンタの都合やろなって

国際秩序のためのイスラエル支援言われても大義名分死んでるもん

独裁国家暴走制裁支援で押し留めるってのが目的ちゃうんけー

この悲劇ニュースバイデニスト&アメリカンアクティビストの耳にも届いているのだろうか。人類史最大級社会的弱者ユダヤの人々)を真っ先に支持したその姿勢政治的には正しいものであったが

まさか支持した社会的弱者暴走して別の殺戮を引き起こすとは考えもしないのか

親類17犠牲、友人連絡取れず… 日本国内ガザ出身者、悲痛な声

https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fddf3a7178ebac1b661eaa035ef6d8e5552e08

「夢は登録者100万人」ガザYouTuber少年の死に悲しみ

https://news.yahoo.co.jp/articles/9548a47e62e1768bc73234c16ed4517ba9747ff8

2023-11-09

anond:20231107113539

頭の悪いフェミニスト画像を見ただけでバグって勘違いして暴走してしまリスクも考えず

迂闊なツイートをしてしま申し訳ありません。

バカのことを考えなかった位しか悪いところ無いのでこれでいいですか?

2023-11-08

ベルセルクって西遊妖猿伝をパク...参考にしてるってことでいいんだよな?

民衆意思無意識的な怨念となって生まれる神のようなものが作中に出てくる(無支奇と削除された神)

・夜中になると怨霊が取り付いてくる

・移動式の牢屋に入れられるガッツ悟空

暴走して異常な力を発揮する

暴走すると周りの人間得体のしれない何かに見えるようになる

・一晩泊めてくれた家の少女が首を斬られて惨殺

暴走玄奘シールケ)の読経魔法)によって止まる

・どちらも車輪骸骨が出てくる

人面犬(というか動物怨霊が取り付く)

anond:20231108110354

厳罰適用すればするほど、ヤケクソ累犯が増える可能性があると思うんだけどそこはどう考えてるんだろうな。

1人レイプしたら絶対去勢罰だとしたら、俺だったら性欲が暴走して誤って1人レイプしちゃったら捕まるまでできる限りたくさんの人間レイプすると思うわ。だって捕まったら二度と挿入できないわけだし。

2023-11-06

池袋暴走事故賠償金一億四千万保険会社負担して本人は1円も払わない

という記事を目にした。

自動車事故保険って無制限とか言いつつ実際は一億までしか支払われないと思ってたわ。

どこで覚えた嘘知識だろう。

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・後編

オラフ・ステープルドン

最後にして最初人類現代人類から数えて第18番目の人類進化描写する奇書で、巨大な脳みそだけの存在になったり、知性を退化させてトドアザラシみたいになってしまったりと、何億年にも及ぶ人類歴史が豊かな空想力で描かれる。プロットキャラクターは極めて希薄で、現代作家がこんな作品を書いて売れることは考えにくいのだけれど(ほぼ設定資料に近いかも)、個人的にはお気に入りと言うか性癖に近い魅力を感じる。

スターメイカーはそれをさらに発展させたもので、時間空間を越えて精神銀河を飛び回り、エキセントリックエイリアンの生態の設定を惜しげもなく披露しつつ、それが銀河歴史にどのような影響を与えたかを語る。そして、この宇宙創造した存在意図を探求する旅をする。光速限界があるため、その旅やエイリアン同士の交流テレパシーで行われるという設定はSFとしては苦しいが、宇宙創造目的たる究極の歓喜の瞬間を目指すヴィジョンは美しい。残念ながら、その瞬間までには人類はとっくに滅亡していることが示唆されるんだけどね。冷えて寿命を迎えつつある宇宙必死に命をつなごうとする生命描写は壮絶。

チャールズ・ストロス

「アッチェレランド指数関数的に発展するAI10年ごとに描いた小説で、タイトル通り加速のスピードがとんでもない。最初21世紀現実世界と地続きなんだけど、21世紀半ばには進歩しすぎたAI地球解体してダイソン球を作り始め、その過程地球のすべての化石だとか地質だとかをアーカイブ化しはじめる。人類暴走するAIを止められなくて太陽系辺境に追いやられていく。その途中でエイリアンともコンタクトを取る。

これはとある一族の三代にわたる因縁話でもある。最初世代では夫がAI特異点信奉主義者コピーレフト大賛成、妻がガチガチ保守主義著作権かに厳しく、しかSMプレイ女王様だ。2代目は妻が夫を無理やり犯すことで妊娠した子どもだという、ドロドロの設定。

酉島伝法

皆勤の徒」は遠い未来地球で、地球生命体に奴隷として使役されるコピー人間の苦悩を描いている。この短篇集は優れた言語感覚日本語漢字表記とルビの可能性を拡張した造語であふれており(というか酉島伝法作品はだいたいそう)、異文化に触れたときの驚きや、似ているけれども少し違う文化に対する戸惑いが感じられる。ただし、かなり読解に力を要するので、場合によってはネタバレ覚悟世界観を通常のSF用語説明した巻末の大森望解説を先に読んでもいいのかもしれない。

「宿借りの星」とある惑星地球人類との宇宙戦争に勝利した昆虫生命弥次喜多道中記で、舞台固有名詞こそ異質だがストーリーのものは非常に読みやすくなっている。まったく異質なものを作り出すことにかけてはこの作家は他の追随を許していない。そして、滅ぼしたはずの人類がどこかに生き残っているのでは? という疑惑から物語は不穏になっていく。

野尻抱介

こちらで述べた通り。太陽簒奪者」はいいぞ。

天文部だった主人公宇宙に出ていくという意味でもすごく夢がある。

スティーブン・バクスター

まずは前述したH・G・ウエルズの「タイム・マシン」の遺族公認続編タイムシップ面白い。前作で行方不明になってしまったヒロインを救うために、再び未来に旅立ったはずが、なぜか前回とは似ても似つかない未来にたどり着いてしまう。

時間旅行のたびに歴史改編がなされ、パラレルワールドが生成されてしまうとしたら、主人公はどうやってヒロインと再会するのか? いっそ歴史を改変してしまってもいいのか? さまざまなジレンマに悩まされる冒険小説だ。

また、この著者は時間無限大という作品も書いている。これは宇宙最強の種族ジーリーを扱ったジーリークロニクルの一編だ。作中世界では、人類クワックスというエイリアン支配を受けており、それに対抗する手段を知っているという「ウィグナーの友人」という、とある思考実験にちなんだ名前を持つ謎の団体が暗躍する。主人公父親との(正確にはその再現人格との)屈折した関係に悩んでいる。作中に出てくるタイムマシンは、少なくとも現代物理学とは矛盾しないらしい。ちょうど90年代の「ニュートン」で紹介されていた。

で、確かこの作品だったと思うんだけれど、人類クワックスもジーリーという宇宙最古・最強の種族テクノロジーおこぼれで生活してるんだけど、そのジーリーでさえ恐れている存在がいる……というのがこのシリーズの基本設定。

なお、同一世界観の短編集がプランクゼロ」「真空ダイヤグラムにまとめられていることを最近知った。それに、長編結構邦訳がある。未読だけど気になる。

林譲治

短編ウロボロス波動高校生時代に読んですごく好きだった。実際にかなりありそうな宇宙探査が描かれていたからだ。太陽系侵入してきた小型ブラックホール捕獲して天王星を周回する軌道に乗せるという設定と、作中の謎解きがすごく魅力的だった。

ただ、なぜかそれ以降のストリンガー沈黙」「ファントマは哭く」が読めなかった。キャラクターの会話や背景となる政治の設定がかなり説明的で、ぎこちなく感じられたからだ。読むのに気合がいる本は、持っていてもあえて図書館で借りることで、期限を決めるという強硬策があるが、まだ試していない。

春暮康一

オーラリーメイカー」「法治の獣」。とにかく事前情報なしで読んでほしい。日本ファーストコンタクトもの第一線に立っている。とにかく奇抜なエイリアンが出てくるし、どうやら知的生命体の連合らしきもの確立されていく歴史の一部らしいのだが、この「オーラリーメイカー」という宇宙人の種族の作り上げたシステムは、素晴らしく絵になる。

H・P・ラブクラフト

おなじみクトゥルフ神話創始者の一人。前にも書いたけど、ラブクラフト作品知識欲に負けて禁断の知識に触れて発狂するか未知の存在拉致されるかするオチばっかりなんだけれど、人類宇宙の中では取るに足りない存在なんだという絶望感が僕は好き。

SFを紹介するのが趣旨なのでエイリアン地球外の神々や人類以前の種族)の歴史の壮大さを感じさせてくれるのをピックアップすると、南極探検発見した人類以前の知的種族を扱う狂気山脈にて」や、異種族図書館幽閉される時間からの影」だ。侵略ものとしては宇宙からの色」かな。ニコラス・ケイジがこれを原作した映画で主演を務めていたはず。

ダンセイニ風のファンタジー作品も好きだ。読みやすいとは言えないが、ラブクラフト全集を読んでほしい。というかアザトースの設定が好きすぎる。元ネタのマアナ・ユウド・スウシャイそのままだとしてもね。

ピーターワッツ

ブラインドサイトについてはこちらに書いたので、「6600万年革命について。巨大小惑星の中で暮らす人類と、それを管理するAI物語だ。彼らは銀河系にワームホールネットワークを作る旅路に出ているのだが、もはや地球文明が存続しているかどうかも定かではない。すでに正気を失いそうな時間が経過しているが、使命をひたすらこなしている。

管理AI人間の知能を越えないようにギリギリ調整を受けている。そのことから「チンプ」つまりチンパンジーあだ名がつけられている。とはいえ地球時間で6600万年が経過していると、「もしかしてシンギュラリティ迎えたんじゃない?」みたいな出来事があり、人間AIに対してレジスタンスというか隠蔽工作をする。バイタルを始め何から何まで知られている人類は、AIに対して何ができる?

少し条件がずれるので乗せなかった作品

アシモフの例えば銀河帝国の興亡」なんかはシリーズが進むと鋼鉄都市「はだかの太陽などのロボットシリーズクロスオーバーして行って、確かにアシモフが発表順に読んだほうがわかりやすくなるんだけど、さすがに全部読む前提で書くのはちょっとしんどかった。個人的にはアシモフ黒後家蜘蛛の会というおっさん萌え短編ミステリおすすめ英米文学地理に関する雑学が無いとわからないところもあるけど、口の悪い仲良しなおっさんの同士のじゃれあいを読んでなごんでください。

堀晃の「太陽系から3光日の距離発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ全長5380光年に及ぶレーザー光束」が出てくるバビロニアウェーブハードだなって思ったんだけど、どういう話か思い出せなかったので省いた。まずは太陽風交点」かな?

あと、SFじゃないんだけどマン・アフター・マンあたりも未読だったのでリストに入れなかった。人類グロテスク進化という意味では、上記条件は満たしていたと思う。フューチャー・イズ・ワイルドは読んだ。

ダン・シモンズのハイペリオン四部SF全部乗せだし、AIの反乱だとか人類進化した宇宙の蛮族だとか愛が宇宙を救うとかとにかく壮大なんだけど、とある場所増田では評判の悪い(?)夏への扉以上に男性主人公に都合のいい描写があるのが欠点。あと、それ以外の作品もっと男性に都合がよくなっていて、保守的な僕もちょっと「おや?」って感じた。でも、「三体」にどっぷりハマった人だったら好きになると思う。「三体」よりも前の90年代SFから時代背景を知ったうえで、加点法で楽しんでください。

あと、全然エイリアン宇宙SFじゃないんだけど、今注目しているのは空木春宵で、この人は東京創元社の年間傑作選やGenesisですごくいい作品を描いてる。どれもいいんだけど、たとえば地獄を縫い取る」アリスとの決別」「allo, toi, toi」に並ぶロリコンペドフィリアを扱った名作に並ぶ。

エイリアンSFも出てくるけど、世界の中心で愛を叫んだけもの」「ヒトラーの描いた薔薇ハーラン・エリスン人種差別を扱った作品も書いていて、これもいい。穏健派黒人男性テロリストに転身してしま作品はつらい。とかくエリスン絶望と怒りは若い人に読んでもらいたい。

Q. 選んだ作家日本人・欧米人男性に偏ってない?

自分が一番SFを読んでいた時期は、今と比べて女性作家が推されるずっと少なかったし、さら自分古典を好んで読んでいた。アジア作家が紹介される機会も少なく、そういう意味では感受性のみずみずしい今の若い読者がうらやましい。

後は、女性作家で今回のテーマである宇宙を扱った作品男性よりも少ない気がするのだが、よく考えてみればル・グインハイニッシュ・ユニバースがあるし、ティプトリー・ジニア「たった一つの冴えたやり方」で始まるシリーズがある。スペースオペラでは「叛逆航路のアン・レッキーもいることだし、単純に探し方が悪いのかもしれない。

最近短編ばっかりで腰を据えて長編を読んでないな。銀河系で忌み嫌われた人類の唯一の生き残りが活躍する「最終人類とか、面白そうなのがいっぱいあるので、そのうち読みたい。

というか、僕の選んだ作品の他にもっといい作品を知っている、勧めたいという方は、どんどんトラバブクマ追記していってほしい。

気が向いたらまたなんか書きたいな。まだおすすめしたいSFもあるし、池澤夏樹世界文学全集を9割読んだのでその感想も書きたいし、かなり疲れるから数ヶ月後にはなるだろうけど。

みんなでやろうぜ増田ビブリオバトル

前回

【翌朝追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて

前編はこちら

追記

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・追補編

はみ出たのでこちらに。

2023-11-05

なんでオタク男性って謝れないの?

ゆっくりネット炎上史】けものフレンズ騒動史 けもフレ2アンチ暴走とは?【ゆっくり解説

https://youtu.be/e1H6lrgSr_g?si=X0CldTaWTB3Jn35I

警察への大量通報製作陣や声優への誹謗中傷ヤクザと繋がってるという陰謀論と大量にやらかしておいて、

今ではスーッとダンマリで誰も謝らない

アノンの件だってそう。

暇空が五ノ井さんは左翼と繋がっててスパイでハニトラだ!と言い出して、それに乗せられて次々と五ノ井さんを中傷攻撃した連中。東野さんや堀口さんや村木さんを攻撃した連中。

誰一人謝ってないよね?

堀口さんの件は現在進行形だよね?


そういえばコオロギ食の件はどうなったのかな?

あんだけ陰謀論デマ垂れ流してパスコ誹謗中傷して不買呼びかけておいて、今じゃみーんなダンマリじゃないか

フェミのこと言えた口かよ

しろフェミの方がまだ謝ってるぞ

https://anond.hatelabo.jp/20231104214219

トラバで指摘されたけど、ガンプラ小売店に関するデマ、確かにそれもあったな

2023-11-04

anond:20231104124548

>・刑事裁判有罪の結果が出るまでは、被疑者批判攻撃するのを抑える

これは本当に大事なことだと思う。別件で、事故を起こした車を運転していたこ自体は明々白々である池袋暴走事故のI受刑囚にしてもそうだけど、確定判決が出る前に社会的制裁を与えることは仮に有罪であっても有罪無罪、そして量刑裁判官心証に影響をあたえる。ましてや無実の場合には況んやである

増田がそういう風に考えるに至ったことは本当に素晴らしいことである個人的に考える。

草津悲劇を繰り返さないためにフェミニストとして考えた事

草津で「市長からレイプ被害」を訴えていた女性市議が、公判被害訴えの虚偽を認めた。

https://b.hatena.ne.jp/entry?url=https%3A%2F%2Fwww.jomo-news.co.jp%2Farticles%2F-%2F369213

まだ判決は出ていないものの、公開された公の場で、何ら強制強要されておらず自由に陳述できる場で自ら虚偽を認めたのだからレイプ被害の訴えは虚偽だったと確定したとみていいと思う。

 

当時、被害訴えのニュースを見たとき、「町長という要職にある者が強姦して、町ぐるみ被害者を抑圧して隠ぺいとは!なんて酷い!」と義憤かられて多数のブコメ欄に草津町長草津町議会・草津町そのもの批判するブコメ(今見ると誹謗中傷侮蔑と言われても仕方ないかもしれない)を書いてしまった者として、同じ過ちを繰り返さないためにどうしたらいいか考えたのでメモしておきたい。

 

・2者が争っているときは、片方だけの主張を鵜呑みせず、両者の主張を受け入れる

 これが最も基本だが、最も難しい。

 「自分と同じ女性が」「男女では弱い立場にある女性が」「市議町長という弱い立場で」「強姦というセンシティブ被害勇気を出して訴えてる」という片方に肩入れしてしまう状況があり、どうしても相手加害者男性被疑者=今回は無実の冤罪被害者)の主張は「汚らしい言い逃れ」と判定してしまう。

 本来なら、刑事裁判有罪判決が確定するまでは「無実の人」と見なければならない。せめて「疑いをかけられてるだけの被疑者」として見なければならない。でもどうしても実際に強姦した「加害者」として見てしまう。

 よほど怒りの感情義憤)を抑えて、理性で考える習慣がついてないと無理だ。

 では内心で「加害者」として見てしまったとき、今回のような冤罪被害を出さないためにどうしたらいいか

 

刑事裁判有罪の結果が出るまでは、被疑者批判攻撃するのを抑える

 内心では「加害者」として見てしまっても、そう呼んでそう扱うのを自制する。「被害者」に同情して応援することに徹して、「加害者への加害欲」を抑え込む。せめてそれはしたい。

 今回は虚偽と判明した後だから「そらそうだね」と納得する人が多いだろうが、例えば伊藤詩織山口敬之の件で最高裁判決民事だが)が確定するまでそうできたか、今係争中の自衛隊セクハラについてもそうできるか、と言われると、やっぱり難しい。

 どうしても「原則はわかるが、この件は別、あい絶対犯人もの制裁されるべきだ。公に制裁されないなら自分がしてやる。」と考えてしまう。

 また草津町のような事例が出てきたら、伊藤詩織さんや自衛隊セクハラと同じ流れで「加害者」を攻撃してしまうだろう。うーむ。

 

被害に対する疑問の指摘を「セカンドレイプ」とレッテルを張って封殺するのをやめる

 被害の訴えに対し、根拠を示さず「嘘だろう」というのなら、それはセカンドレイプと扱ってもいい。

 でも、「こんな状況で強姦なんてできないよね」「加害した証拠はないよね」「被害を受けたなら警察に訴えたほうがいいよね、警察に訴えないのおかしくない?」という疑問の声に対し、「(現実的に無理な状況を設定し)これなら強姦できただろう!被害者を疑うのか!」「証拠はもう消えてしまったんだ!本人の証言こそ証拠だ!被害者を疑うのか!」「警察は男の味方で根掘り葉掘り当時の状況を聞いてセカンドレイプしてくるから躊躇してるんだ!被害者を疑うのか!」「「「これはセカンドレイプだ!二重の加害だ!黙りなさい!」」」というのは良くない。じっさいに草津町のブコメ欄で多数あった。

 そして伊藤詩織さんのブコメ欄でも、自衛隊セクハラブコメ欄でも多数あった。前者はもう嘘とわかってるから「あれは良くなかったな」と考えられるが、後2者に対してもそう思えるかというと・・・無理だな。やっぱり「被害の訴えを嘘と扱うセカンドレイプ」に見えてしまう。うーむ。

 

・当時、草津町長草津町議会・草津町を批判侮蔑攻撃した人たちは、同じだけの熱量と規模で撤回謝罪反省をする。

 自分も含めて、「一人が強姦被害を訴えている」だけを根拠にそれを鵜呑みし、無実を訴える町長性犯罪者だと決めつけ、ネット外野である我々より両当事者事情や主張に詳しい地元有権者議会(多数の女性含む)が「あの訴えはおかしい」と判定してたのに、「人権意識の遅れた田舎者による女性への抑圧」と決めつけて頭ごなしに否定し切り捨ててた。

 立候補時に居住地を偽ってて町内での居住実態がないことを理由リコールされたのに、被害訴えへの報復だと決めつけて「#セカンドレイプの町草津」とハッシュタグを作ってSNSで町全体への誹謗中傷拡散し、はてブでも「二度と草津には行かない」「女性差別・女性加害の蔓延する遅れた田舎」「町ぐるみで狂ってる」「地獄の町」と口汚さを極めた誹謗中傷バッシングブコメを付け合って、草津侮蔑すればするほど偉い、と正義感からの加害欲が暴走して大盛り上がりしていた。(今思うとデマによる集団ヒステリーで完全に狂ってた。反省。)

 女性町議支援者は「加害者」を告発する記事を書いて誌面に公表し、著名なフェミニスト活動家達は草津糾弾する長文を寄稿公表し、女性町議支援する全国フェミニスト議連記者を集めて大々的に記会見を開いて草津町を糾弾した。

 それだけの事をやって、一言「間違ってました、撤回します。被害者(レイプ被害者でなく冤罪被害者)に謝罪します。」と一言コメントではバランスが取れてない。(それすらせず、虚偽が判明した今ダンマリで虚偽判明を見て見ぬふりをしてるのは最低最悪で、今後そんな個人団体の主張は二度と取り上げるに値しない)

 大々的に新聞一面で報じておいて、誤報とわかると社会面の片隅の小さな3行記事撤回謝罪する新聞と同じだ。

 2ページの記事糾弾したなら、2ページの記事反省の弁をのべ、過ちの原因究明をし、謝罪撤回すべきだ。5000文字文章糾弾したなら、5000文字文章謝罪撤回すべきだ。10のブコメで口汚く攻撃したなら、10のブコメ自分を厳しく批判謝罪撤回すべきだ。記者会見を開いて糾弾したなら、同じだけの記者を集め同じ時間をかけて記者会見を開いて謝罪撤回すべきだ。

 そのうえで冤罪被害者に直接頭を下げて謝罪し、冤罪被害者が受けた損失を賠償補填してはじめてプラマイゼロとして扱えるだろう。そこまで自身で「冤罪攻撃」への負担自己罰)を背負わなければ、また同じ事を繰り返すだろう。

 私がいま長文を書いてるのはその一環だ。

 

実際にいろいろ検討してみて、実効性のある再発防止策はとても難しいとわかったが、そのような難しいテーマを扱ってるんだ、という自覚は常に持っておきたい。

2023-11-03

すみっコぐらしの新作映画が、超絶がっかり作品だった

俺、昨晩仕事が終わってからマジでうっきうきだった。

今日公開される、すみっコの映画『ツギハギ工場のふしぎなコ』のチケットを予約してたからだ。

   

俺がすみっコの魅力にやられたのは、妻の影響。

1作目・2作目はアマプラで視聴し、その可愛さと感動のストーリーに悶絶した。

それなのに、妻からは「映画館で観るとまた格別やから」と聞かされた。

アマプラでさえこんなに可愛くて感動するんだから映画館で観ちゃったらもう幸せすぎて宇宙まで飛んでいっちゃうんじゃないかな、と心配してた。

   

でも、そんな心配無用だった。

公開初日今日映画を見終わった妻と俺は、2人とも言葉を失っていた。

感動のせいじゃない。あまりにも期待外れすぎたからだ。

せっかくのすみっコの映画なのに、しかも69分しかない短い映画なのに、途中で「はよ終わらんかな・・・」とすら思ってしまっている自分ドン引きした。

『ツギハギ工場のふしぎなコ』は、本当に残念な作品だった。

   

個人的に、なぜ今回の映画がこんなに残念だったのかを考えてみた。

もちろん、本作を観て心から満足した方もいるだろうから、以下はあくまでも俺の主観

Xの投稿を観る限りでは「感動した」「かわいかった」っていう声が大多数だから、俺の感覚が正しいとは思わない。

俺と同じように本作にモヤモヤしたっていう人にとっては、多少なりとも共感できる要素があるのではと思う。

  

【残念ポイント1】要所要所の必然性希薄である

まず、ストーリー必然性を感じられなかった。

すみっコに必然性を求めるなと思われるかもしれないが、そういうことじゃない。

1作目・2作目はファンタジー要素がありつつも、ストーリー全体として「なぜ物語が始まるのか」「なぜこんな展開になるのか」がはっきりしていた。

   

●1.ぺんぎん(本物)がぬいぐるみを持ってきた背景が謎

本作の主人公は、しろくまだ。

しろくまのもとに、ぺんぎん(本物)がぬいぐるみを持ってくるところから、話は始まる。

ぬいぐるみは、しろくま実家で大切にしていたという設定になっている。

   

俺が記憶している限り、ぺんぎん(本物)がしろくまのもとにぬいぐるみを持ってきた動機がはっきりしない。

いや、まぁ「しろくま大事にしていたぬいぐるみからしろくまの元に届けてあげよう」と考えたんだろうとは思う。

ぺんぎん(本物)としろくま親友のような関係であることは、にわかすみっコファンの俺にでもわかる。

   

けど、なんでぺんぎん(本物)がしろくま実家に行ったのか、なんでしろくまの親御さんや兄弟からぬいぐるみを預けられたのかが、全然からない。

このぬいぐるみは本作の中でけっこう大切なポジションなのに、そのへんの背景がわからいから、ストーリーにいまひとつ没入できなかった。

●2.すみっコたちが文句を言わず働き続ける理由が謎

それから工場おもちゃ作りに励むことになったすみっコたちが、なぜ文句を言わずに働き続けるのかもわからない。

最初のうちは、純粋おもちゃ作りが楽しかったんだと思う。

企画会議でも活発に意見を交換し、新商品の開発に積極的に取り組んでいた。

生産目標数を達成することに満足感を得ていたようにも思う。

でも、数日経った頃から、様子はまったく変わっていた。

くま工場から課せられるノルマは日々増え続けていき、持ち場を少しでも離れればロボットアームで定位置強制連行される様は、お世辞にも楽しそうには見えなかった。

   

すみっコたちがおもちゃ作りを頑張る明確な理由は、なにひとつなかった。

一応、食べ放題社員食堂があったり、豪華な寝室が用意されていたりと、福利厚生は充実していたように思う。

でも、別にすみっコたちって食いしん坊でもなければ、住処に困ってるわけでもないじゃないか

第一工場すみっこにあるソファでみんなで固まって寝てたから、寝室に関してはほぼ使ってないし)

   

たとえば、「すみっコらんどに帰れなくなっちゃった・・・!」的な理由があるなら、工場で頑張って働くのもまだわかる。

けど、そもそも徒歩でたどり着いた工場なんだから、帰りだって徒歩圏内のはずだ。

なんでくま工場長の言いなりになって働き続けているのか理解に苦しむ。

   

ひょっとしたら、「仕事が苦しくても辞められない日本人」的なところを投影しているのかもしれない。

でもそれなら、「苦しいけど、くま工場長に悪いから辞められないね・・・」的なすみっコたちの葛藤があってしかるべきだ。

そのへんが描かれていないので、すみっコたちがあたか自分意思なくただひたすら奴隷のように働いているように見えてしまった。

俺はすみっコの可愛い姿を見たいのであって、可哀想な姿を見たいわけではなかった。

   

【残念ポイント2】とってつけたような展開が続く

必然制の希薄さ、という点と少しかぶるが、とってつけたような展開が続いたことも、映画に没入できなかった理由ひとつだ。

   

●1.とってつけたようなアクシデント

途中、何度かアクシデントが発生した。

たとえば、とんかつ大量発生したり、おもちゃがすみっコらんどを席巻したり。

でも、各アクシデントが次の展開につながることはなかった。

アクシデント解決して、ホッと一息ついたら、また次のアクシデント・・・という感じで、脈絡のない小話が延々と続いているような印象だった。

とんかつの増殖については、ロゴマークを消すとおもちゃが命を失う・・・という設定が明らかになる伏線になってはいるが、このロゴマーク設定もけっこう雑だった。

   

●2.とってつけたようなロゴマーク

おもちゃ工場ロゴマークをつけると、おもちゃに命が吹き込まれ自分意思で動くようになる。

で、そのロゴマークをこすって消すと、動かなくなる。

この設定はけっこう大事な気がしたが、割とあっさり無視されていた。

   

たとえば、くま工場長が実はおもちゃだった・・・という衝撃の事実が判明するシーン。

くま工場長は動かなくなってしまっていたが、ロゴマークははっきりと印字されたままだった。

なんでロゴマークがあるのに、急に動かなくなったの・・・

   

かいところでは、しろくまが持っていたぬいぐるみにもロゴマークがはっきり印字されていたのに、なぜ動かなかったのかという謎も残る。

まぁしろくまぬいぐるみに関しては、経年劣化で動かなくなったという見方もできるけど。

でもそれなら、ロゴマークが薄れてしまってるなどの工夫は必要なのではと思う。

   

●3.とってつけたようなラストシーン

おもちゃ作りを放棄したすみっコたちに激おこになり、工場暴走する。

で、その暴走が実は苦い過去の思い出によるものだったと判明する。

そのとき、すみっコたちは「役に立たなくたって仲間だよ」と言い、工場笑顔にする。

なんつーか、唐突な流れすぎて感動が追いつかなかった。

ありがちな感動展開でうまくまとめようとした感じが拭えない。

てか工場に対して仲間意識を持つなら、くま工場長への心配があってしかるべきだろと思うが、すみっコたちは全然くま工場長のことは忘れているようだった。

そのあたりのアンバランスさも、すげー気になった。

   

【残念ポイント3】すみっコたちが楽しくなさそう

そして何より、すみっコたちが楽しくなさそうだった。

これは俺の主観かもしれないが、少なくとも俺はそう感じた。

本作のすみっコたちは、楽しそうじゃなかったのだ。

   

自分たちがやりたいから、これをやる」っていう、前向きな雰囲気が感じられなかった。

もしかして、くま工場から褒め言葉に縛られているのでは・・・?と心配にすらなった。

   

くま工場長は、すみっコたちを工場スカウトする際、みんなのことを一人ひとり褒めた。

だけど今思うと、すみっコたちを思い通りに働かせるために操作しようとしているようにしか思えない。

っていうネガティブ感情をもってるわけだが、映画館の来場者特典として「くま工場長のほめスクラッチカード」ってのがもらえる。

硬貨でこすると褒めのセリフが浮かび上がってくるという代物だ。

俺のカードは「だいじょうぶ!みんな、すごいから!」、妻のカードは「サクサク!」だった。

サクサク!がなぜ褒め言葉になるのかは、映画を観た方ならお分かりになると思う)

いや、この話の流れで、このカードもらって喜ぶお客さんっているんだろうか。

このあたりの細部の手抜き加減も、すげー残念だった。

   

2年後に4作目が出たら、また映画館に行くだろう

とまぁ、今回の映画は本当に心底残念だったわけだけど、俺がすみっコ好きなのは変わらない。

今のところ2年周期で映画が出ているから、また2年後、2025年に4作目のすみっコ映画が公開されたなら、俺は間違いなく公開初日に観に行くだろう。

そのときには、妻が言っていた「映画感で観ると格別やで」を実感できるとうれしいな。

2023-11-02

オタク特有の褒め方」って総じて気持ち悪いんだけど、その気持ち

https://www.tyoshiki.com/entry/2023/11/02/131312

あえて増田で反応する

っていうか

ブコメ臭い臭い

つか、元ネタも知らず上っ面だけで乱発してるようなのは論外でしょ。あと、明らかに、そういうネタが通じる場以外で使ったりとかやな。ヤンキー暴走痛車と同じやで。同類を呼ぶための吠え声。

これとかさ

多分、描いてる本人がやってることやってる夫婦みたいな脳内設定を内包しながら描いてるとか

風呂シーンに喜んでるとか知らんのよな

んで

普段なら、そういう絵(ブルアカの絵とかだよ)に怒る立ち位置人間がだよ

笑ってしまうことにだ

オタク批判するというその一点で上記みたいなことを囀るわけよ

本人に届かなければ…と思うけど、同じSNS使ってたら届いちゃうよね。/自分が言われて嫌だった褒め言葉は「供給ありがとうございます」。お前のためでも労働でもねえ。

これとかは、方向性違うけど更に滑稽でさ

んじゃ、チラシの裏に描いて子供部屋で独りで眺めてろよって話になるじゃん?

この流れなら

でも星がついちゃってるのよ

何?

オマエのオナニー公共に流して良くて

それに反応するオナニーダメだっての?

何なの?

この件に関しては、おかしな事はいてる人間が多すぎるよ

特に左巻き絵描き自身言動相克する意見をはきがちw

2023-10-31

anond:20231031230104

そら行政担ってるからね。とりわけ行政暴走に対して監視が厳しくなるのは民主主義国家では当たり前じゃないの。

反政府はいい、かまわない、どんどんやってほしい。我こそはより良い政府になれるのだ、だから今の政府を打倒してなりかわるのだ。いいぞどんどんやれ。

反社会は程度問題である。どこかで折り合いをつけねば損をすることを反社組織はうすうすわかっている場合がある。主流派になってしまうことはむしろ反社組織にとって損失になるようなものであれば、ほどほどにはびこるのはやむを得ないという側面がなくもない。

でも反日ダメだ。日本から取り除くしかない。

自分所属しているコミュニティを粉砕すべきだとして運動するのは所属している自覚が足りない。それが指導立場に立つならコミュニティはろくな未来を迎えることができない。取り除かれるべきである。別のコミュニティへと分離されるべきだ。

所属を偽って別のコミュニティのために働く者も取り除かれるべきだ。それは単純に敵対行為である

科学現在かなり見過ごされており優遇もされているが、その存在によって科学を信奉する者に多大な被害が出そうなとき存在危険となる。covid-19では実はかなり危なかったのではないかと見ていた。科学狂信者によって反ワクチンや反マスクに対する虐殺が起きかねない状態だったのではないかと思う。反科学の人数がかなり多かったり科学の信奉者が同時に反科学コミュニティ宗教部族社会など)のメンバーであったりすることで幸いにも暴走は発生しなかったのだと推測している。

人類は取り除かれたあとの居場所がない。人類社会には結構いるしなんとなく事を荒立てないという人類側の余裕によって生かされているが本人たちには自覚がない。大変に悲しいことだ。

2023-10-29

ブレーキ踏んでも車が止まってくれない夢

たことない?

必死ブレーキ踏んでるのにブレーキが壊れてるのか路面が凍結してるのか、車が一向に止まってくれなくてパニックになる夢

高齢者運転する車が暴走してるドラレコ映像見たときものすごく合点がいったわ

これ、たぶん夢の感覚と同じだって

夢の中では自分が間違ってアクセル踏んでるなんて思いもしない

からしょうがないって話ではもちろんないんだけども

高齢者池袋暴走事故遺族に対してなんらかの予告があった件考察してみた

予告する人がどんな人か

愉快犯だった場合

純粋正義感?(高齢者に高額請求するのはよくないみたいな話)

そもそも本人に無関係

被告は多分支払い可能だった?(ネットで探す限り資産は子孫に分配済み?)

→結局支払うのは保険会社

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上記から愉快犯以外だった場合も有り得そう?

保険会社工作員

・子孫で支払い命令連帯責任負わされそうな人(?これはないかな?)

2023-10-28

自分用まとめ

 

ハルコママ:ハルコが4年間いじめ被害を隠していたことに動揺。学校相談

ハルコパパ:育児にあまり関わってこなかったことを反省問題解決に向けて動く

ハルコ:辛抱強く情に厚い。りいちゃんと親しくなったことが取り巻きの不興を買い、いじめ対象

ユタハルコ弟

りいちゃん容姿も育ちも性格もいい強者女児取り巻き暴走を止められず悩む。大人に不信感を持つ

サキコ:自称ハルコの親友。りいちゃんが嫌い。弱者女児ハルコと交代でいじめターゲットになる

サキコママ:弱者女性アスペかも

ふうちゃんライムちゃん:りいちゃんファンネルサキコとはりいちゃんからハルコを遠ざけたいという利害が一致。りいちゃんハルコに離間策を講じる。

山野先生ハルコ達の担任。いつも笑顔

草田先生:2年生の時の担任サキコママに詰められて病み、離職

 

https://togetter.com/li/2248615

池袋暴走事故は、2019年4月19日

約1か月遅れ2019年5月13日に、宗教2世増田轢逃げ事件運転手は、増田債務不存在確認訴訟医療費込み160万円以上は払わん)を訴えてきた

2023年9月25日に、一部和解成立

約1か月遅れ2023年10月28日に、池袋暴走事故の1審判

スピード感が違うのは、被害者は生き残った場合には、激しい調査妨害を受けることと、弁護士がバックレたため)

2023-10-27

トロッコ問題

暴走したトロッコとその線路の先に作業中の作業員5名がいます

あなたが、スイッチを押せばトロッコブレーキが掛かり作業員5名の命は助かるでしょう。

だが私はスイッチを押さない。

急いでるからだ。

作業員ごとき邪魔するんじゃねえ。

池袋暴走事故判決出たらしいね

まだよく読んでないけど、億越え?

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