はてなキーワード: インターンとは
1年前,数日間頭痛が続くことがあり,病院に行った.もともと偏頭痛持ちで小学生くらいのころから定期的に頭が痛くなる体質だったが,そうした偏頭痛は大体半日くらいで治るので心配になったのだった.
医者は恐らく緊張型頭痛だと考えられるが,念の為頭部MRを撮るかと言ってその日のうちにMRを取ることになった.MRはCTと違い放射線ではなく磁気で人体内部を走査するもので,1回に40分ほど,1万円くらいかかった.
結果が出るのには1週間程度かかると言われ,その日は家に帰った.私は緊張型頭痛だったのかと安心し,それから数日して頭痛が収まったので,MRの結果をうっかり聞くのを忘れたままそれから1年が経った.
ある日,病院から手紙が来た.手紙には頭部MRの検査結果でお話したいことがあるという旨が書かれていた.頭痛はすっかり良くなっていたが,私は心配になり,1年ぶりに病院へ足を運んだ.
そこで初めて医者から「未破裂脳動脈瘤」という単語を聞かされることになった.
未破裂動脈瘤という病気がある.未破裂動脈瘤は動脈血管の何らかの理由で薄くなった部分が風船の様に膨れる病気で,それが破裂すると大量の出血が起こる.この未破裂動脈瘤が脳の動脈に起こるのが未破裂脳動脈瘤である.
逆に,破裂さえしなければ,瘤が相当大きくない限り(そもそも瘤が破裂せずにそこまで大きくなることは稀)何らかの症状が出ることはまったくない.また破裂するタイミングは予測ができない.
脳と言っても,瘤が脳を覆っているくも膜の内側にあるか外側にあるかで破裂した場合の結果が変わってくる.
脳動脈瘤がくも膜の内側で破裂した場合はくも膜下出血となり,1/3の患者が死亡,1/3の患者が重篤な障害,1/3の患者が特に何もなく日常生活に復帰できるという話だった.外の場合は硬膜外出血という別の病気となる.
私の場合は左目の奥,くも膜の内側にあるためくも膜下出血の恐れがあるということだった.
聞かされたときはなんだか現実感がなかった.「この一年で破裂しなくてよかったですね」「そうですね.ははは」という会話をして再度MRを撮るということになった.
脳動脈瘤の原因について尋ねたが,未だによく分かっていないらしく,先天的に血管の壁が薄いところがあって,そこが年を経ていって膨らんでいくというふうに考えられているということだった.
タバコやアルコールが後天的な原因と考えられているらしいが,私はタバコも吸わないし,アルコールも一滴も飲まない.なりやすさは遺伝するらしいが,くも膜下出血で亡くなった近しい親族はいない.男性より女性の方が若干なりやすいということだったが,私は男性である.なぜ動脈瘤が発生したのかはよく分からなかった.
再度撮ったMRの結果としては,瘤の大きさは1年前と変わっていなかった.未破裂動脈瘤は破裂する前に大きくなることが多いため,期せずして1年間観察することになったが,とりあえずは安定しているように見えるということだった.
動脈瘤の手術を受けられる病院への紹介状を書いてもらい,今度からはその別の病院に通うことになった.
新しい病院で脳血管造影を受けた.これは造影剤を流すためのカテーテルを腕から脳まで入れてCTで血管の三次元構造を撮影するもので,血管の様子を3Dモデルとして見ることができるという優れものである.
造影剤が流された瞬間,血管がカッと熱くなるのが分かり,普段は意識することのない自分の脳内の動脈がどこを走っているのかが体感として分かるという斬新な経験をした.
理由はよく分からないが,CTを撮っている時に,閉じている目の裏に飛蚊症のようなつぶつぶが動くのが見えた.
検査の結果,私の動脈瘤は細長い形をしており,長径が4mm,短径が2mmほど,先端に乳房に対する乳首のようにぽっちりと膨れている部分があることが分かった.
「通常5mm以下で形が均一なものは様子を見るということが多いが,君の場合は5mm以下だが形が不均一で,daughter sac(ぽっち)があり,かつ平均余命から考えて君はまだあと30年は生きてもらう必要がある.手術したほうがいい」医者が言った.「普通,君の年齢でこうした未破裂の脳動脈瘤が見つかることは珍しい.ほとんどが破裂してから病院に運び込まれて緊急手術して死んだり障害が残る」「破裂する前に見つかってよかったね」
破裂する確率はどれくらいか尋ねると,形や大きさにも依るが君の場合はだいたい1年で1%から2%くらいじゃないかなということだった.「君が80歳のお爺さんなら様子見するところなんだが」長く生きるならその間に破裂する確率は累積してやはり高くなる.
「そんなベルヌーイ試行みたいなことを言われても」と私は思ったが,実際そんなもんなのかもしれなかった.要は不発弾がいつの間にか脳内に埋まっていたということなのだ.
昔からある偏頭痛はこの動脈瘤と何か関係あるのか問うと,「全く関係ない」ということだった.「偏頭痛は生まれつきのもので,治るということはなく,それぞれの患者さんが偏頭痛の起こるきっかけを把握して予防するしか無い.ちなみに60を過ぎると起こらなくなることが多い.今は良い頓服薬があるから出しておこう」というので偏頭痛用にマクサルトという頓服薬を貰った.「頭痛があったからこそ今回動脈瘤が破裂する前に見つかったわけで,何がどう転ぶか分からんね」
私は病院からの帰り道に死ぬまでに破裂する確率を計算してみた.医者が言うように1年で破裂する確率が2%とすると,98%の確率で来年も破裂しないまま今と同じように生きているということだ.2年後も破裂しないままでいる確率は0.98*0.98でだいたい96%すなわちこの2年間の内に破裂する確率は100-96で4%ということだ.同様に平均寿命である80歳まで生きるとすると,残りの寿命は54年,0.98^54は0.34.34%の確率で破裂しない.逆に言えば,80歳までに66%の確率で破裂するということだ.
実際のところは破裂しても1/3の患者は日常生活に復帰できるので,80までにくも膜下出血で死ぬか重篤な障害によって死んだ感じになる確率は0.66*(2/3)で44%ほどと言える.
手術せず破裂しないのを祈るのは分の良い賭けとは言えなかった.
同様に,今から24時間で破裂する確率はどれくらいだろうと考えてみた.1年で破裂する確率を同様に2%とし,1年を365日とする.1日24時間で破裂する確率をxとすると,(1-x)^365=1-0.02であり,これを解くとxはだいたい0.000055となる.
すなわち0.0055%で24時間以内に破裂するということだ.後で調べて分かったが,これはだいたいスマホのガチャゲーで一回の試行でトップレアを引くのと同じくらいの確率である.私はとりあえず安心した.
同時に,自分って死ぬんだなと思った.幼い頃に死んだ祖父の冷たくなったゴムのような手を思い出し,それから交通事故で亡くなった小学生の時の親友を思い出した.
思い返すと,私は日々を死んだように生きてきたなあと思った.そしてこのまま突然死ぬのは嫌だなあと思った.死んだら何もかもどうでもよくなるので,生き残った場合に備えるべきだと思った.今まで研究にも就活にも後ろ向きな態度だったのを恥じた.
出すつもりのなかった研究予算に無理やり応募し,興味のある企業のインターンに応募した.
脳動脈瘤の手術のやり方は2種類ある.ひとつは頭を割り開き外からクリップで瘤を留める方法,もうひとつはカテーテルで血管の内側からプラチナ製のコイルを瘤内に詰める方法である.私の場合は瘤の位置がかなり脳の奥にあり,クリップで留めるのは難しいということだったので,カテーテルでコイルを詰めることになった.SFが好きなのでいつか身体に機械をインプラントしたいと思っていたが,まさか治療のためにこうして脳内に物体をインプラントすることになるとは.
コイルが詰められた瘤は血が血栓として固まって破裂しなくなり,二週間程度で膜ができて固まった血栓が飛ぶ心配が無くなるということだった.ただし,術後二週間は血栓ができにくくなる薬を飲む必要がある.
治療の過程でカテーテルの様子をCTで観測する必要があり,そのため長時間放射線に被爆することになるが,最近の機械は少ない放射線でかなり見えるようになっているので,そこまで気にする必要はないらしかった.昔は皮膚が放射線でやけどして赤くなったり,まれに白内障になったりということもあったらしいが,今はそんなことはまったくないとのこと.実際に放射線で皮膚や目に異常が起こることはなかった.
手術の成功率はだいたい97%程度ということだった.単純に考えて2年様子を見るくらいなら手術したほうが良いということだ.私は手術を受けることにした.
結論から言うと手術はうまくいった.関東では全身麻酔でやることが多いらしいが,関西ではカテーテルを入れる入り口である太もも付け根に局所麻酔をするだけが多いらしく,関西の病院だったので局所麻酔だけだった.
なので手術中は自分の脳内でカテーテルが動いているのが分かった.血管自体に痛覚を感じる神経は無いらしく,違和感だけで痛みはなかった.術中はバルーンで血流を一部止めるということだったが,脳というのはよくできていて,一箇所を堰き止めても全体の血流が滞らないように根本の血管が輪になっているので大丈夫だという話だった.後で医者曰く,「いつもは破裂してくも膜下出血を起こして運ばれてきた高齢者の動脈硬化した動脈瘤ばっかり手術してるんだけど,未破裂だし動脈硬化も無いし手術はやりやすかったよ.血栓による脳梗塞も見たところ起こってない」とのこと.
結局のところ手術のための入院で最も辛かったのは尿道カテーテルだった.脳に異物を入れるのよりも尿道に管を入れるほうが痛いというのも妙な話だが,入れるのも痛かったし,抜くのも痛かったし,抜いてから排尿するのも勇気を振り絞る必要があった(痛いが思い切って出すのがコツ).抜いた後排尿しようとして時折尿道から空気が出てくるのは奇妙な感覚だった.
手術直後は凄まじい頭痛が起こった.偏頭痛とよく似た慣れた痛みで,今までの偏頭痛では見たことのなかった歯車のようなギザギザしたものが空中に見えた.朦朧とした意識の中でこれが閃輝暗点というやつかと思った.気分も最悪で手術後にコイルの様子を見るためのMRを撮っている途中で我慢しきれず吐いてしまった(大変申し訳なかった).
翌日になるとだいぶ頭痛は収まったが,それでも一ヶ月ほど偏頭痛のような頭痛は続いた.最初の一週間は眠れないくらい痛い時もあった.他の脳動脈瘤の治療をした人の話を調べると術後にこうした頭痛を起こしている人はいなかったので個人差があるようだ.
1日経って,シャワーを浴びるために頭に湯をかぶった時に,左目に奇妙な筋が走った.明るいものを見て目が部分的に眩んだような感じだ.初めは何か明るいものを見て焼き付いているのだろうと思ったが,いつまで経っても消えなかった.閃輝暗点の一種だろうかと思い,しばらく様子を見ることにしたが,一向に消える気配が無い.翌朝眼科を受けたところ,左目の網膜の一部に浮腫ができているということが検査で分かった.原因は不明で,考えにくいが詰めた動脈瘤から血栓が網膜の血管に飛んだ恐れがあるということだった.通常,血管にはそうした血栓を通さないための仕組みがあり,そうした血栓が目に行くことはあまりないことらしい.
私としては熱いシャワーを頭に浴びたのがよくなかったのではないかと思う.それで血管が広がり血栓が通過してしまったのではないか.眼科医は「時間がかかるだろうが,浮腫は軽度のもので年齢的に若いから治る可能性が高い」と話した.神経の修復を促進するためのビタミン剤と血行を良くする薬を処方された.もしかしたら左目はずっと一部が見えないままなのかとウンザリしたが,見えていなかった左目の奥の動脈瘤という危険な穴が,命を脅かさない代償として目に見える位置に移動したのだと考えることにした.
退院後は血栓を作りにくくする薬を二週間飲んだ.応募していた企業のインターンが受かったため,それから二ヶ月の間インターンに参加して企業で結構忙しく働いたが,最初の方は頭痛が残っていた以外に動脈瘤の治療が何かの問題になることは無かった(目も実際のところそんなに気にならなかった).痛みや症状がある内は不安で頭が一杯になるかもしれないが,少なくともそうした不安がずっと続くことは決してないということが分かった.人間は適応するのだ.
それから数カ月が経ち,今現在は左目の網膜上の浮腫もほぼ無くなった.目が暗順応する過程でもやもやとした揺らめきが時折視界の外側に見えることがあるが,ほとんど日常生活する上では気にならなくなっている.
また,あれだけ頻発していた偏頭痛がほとんど起こらなくなり,起こっても以前ほどの痛みを伴わなくなった.思えば偏頭痛で毎回痛かった部分が動脈瘤のある場所だったのでやはり何か関係があったのではないかと思う.
手術前に応募した研究予算はやはり燦々(*1)惨憺たる結果だったが,インターンさせてもらった企業からは内定を貰ったので,来年から務める予定である.
脳動脈瘤は年齢に関係なく成人の5%程度が持っていると言われている.ほとんどの人にとって知り合いの内の数人は持っているということだ.ほとんどの脳動脈瘤は小さく,破裂することは稀だが,それでも全ての脳動脈瘤は破裂してくも膜下出血を起こす恐れがある(というかほとんど全てのくも膜下出血は発見されていなかった未破裂動脈瘤が破裂することで起こる.逆に未破裂脳動脈瘤が無い人はくも膜下出血を起こすことはほぼ無い).
くも膜下出血を起こしてからでは遅い.MRを撮ったことがない人,特に偏頭痛に悩んでいる人(*2)は一度MRを撮ってもらうことをおすすめする.
たとえ,未破裂脳動脈瘤があったとしても,パニックになる必要は無い.5%は引くかもしれないが,スーパーレアを引くのは難しい.
(*1) 20170108修正.コメントで多数指摘があった通り「燦々」は誤字.燦々たる結果だったらよかったのだけれど.指摘ありがとうございます.
(*2) 20170108修正.偏頭痛と脳動脈瘤は無関係なのでこういった提案はおかしいという指摘があったが,その通りである.医者の言によれば,脳動脈瘤を持っている人の中には偏頭痛持ちの人もいればそうでない人も脳動脈瘤が無い場合と同じようにいるということだった.ただ,私の実体験として,脳動脈瘤の治療後に偏頭痛の発生する頻度が激減したことと発生しても以前と比べて痛みが軽くなったことから,私の場合は両者には何らかの関係があるのではないかと考えている.しかしながら,これはたかだか一個人の体験から来た本人の推量であるので,一般的な話と考えるのは無理があった.指摘ありがとうございます.
実家で作られるおせち料理は、年々少なくなっている。少なくなるのが分かるたびに、この家で成長してきた年月と、経過した時間の長きこと、そしてそれらに反比例するかのように、この家族構成でいられる残り時間の少ないことを思い知ることとなり、いささか悲しいのも事実ではある。やんぬる哉。
もう戻らない時間や記憶に思いを馳せるよりも、これからやってくる時間に対して思案を巡らせばいい、という人もいるにはいるが…僕にとってこれは、簡単なことではない。なぜなら、私は、確実に、未来永劫これだけは信じることが出来るという存在を持っていないからだ。こんな人は、多くはないけども、少なくもないと思う。
3.11以降、僕は、直感以外の信仰を失った。人様は皆僕に良くしてくれるという、他人に対する信仰。これからやってくる明るい未来に対する信仰。原子力発電所は安全安価なエネルギーだという信仰。日本は発展していくという信仰、そして、自分自身の可能性への信仰。
世間知らずの高校生が、勉強もせずに怠けているばかりで生きていけるほど、進学校は甘くはない。それまで抱いていた自分に対する多能感は完膚なきまでに打ち砕かれ、悩み苦しむそのさなかに、かの巨大地震が起こった。
日本テレビの中継で、水素爆発を起こしたフクイチの建屋が映る。親父は呟く。「これは、やべえな」と。日本はここで一度、死ぬのかもしれない。ただし当時のトレンドは、「日本死ね」ではなく「枝野寝ろ」だったり、「ポポポポーン」だったりした。
室町時代の僧侶・一休宗純は、元旦にはドクロを先端に付けた錫杖を手に、「御用心、御用心」と言いながら京の町を歩いたという。祝賀ムードに水を差すような行いではあるが、生と死、破壊と再生は表裏一体と考えると、わずかに彼の行いの意味も理解できるレベルに落ちて来よう(枝野のくだりなどはこれの逆バージョンだったのだろうか)。
大学へ進学しても無気力は変わらなかった。テストやレポートを何とか切り抜け、仕送りのみで生きる生活。友人は少ない。
ひとつだけ、かねてからの夢があった。それはとにかく、海外へ行くこと。最終学年のこの年、一念発起して英語圏へ英語留学へ赴いた。今思い出せば、見るものすべてが面白かった。
留学へ行ったものの、日本人とも多く話していた。しかしながら、現地の日本人で、「日本は今後も変わらず発展していく」といった楽観的意見を表明した者は、誰一人としていなかった。来たるべく破壊を念頭に置いて、生存もしくは自己表現の為に英語を学ぶ者も少なくなかった。友人の何人かは現地のグローバル企業でインターンに参加していた。
不確実な今の世の中で信じられることは、「生き物は、いずれ死ぬ」といったことだ。このことでさえ、神隠しや行方不明、あるいは死後神になるといった思想や、高尚で極めて分かりにくい哲学的議論により、疑問符が付きうるのだ。世間がどれほど不確実なものか。
冒頭で、「これだけは確実だと信じられるものが何もない」と書いたが、「生きているうちに日本が死ぬ」ということは、怪しいがあながち信じられないものでもないと思う。3.11のような巨大災害などを契機とした日本社会全体の急速な崩壊が起こる確率は、社会階層が流動せず格差だけが拡大し、労働時間の増加が止まらず、社会保障費の増大によって巨大な負債が残ることで静かに日本社会が死んでいく確率よりも低いとは思うのだが、いずれにせよ、「これは、やべえな」という不安を感じざるを得ないような、今年はそんな一年だった。もちろん、フクイチのように顕在した不安を感じる現象はなく、漠然とはしているのだが。
おせち料理だって、今後もっと少なくなり、絶えてしまうか、別の料理に変わってしまうかもしれない。変わらないことは、最も安全だが、生きても死んでもいないともいえる。絶望的なまでに怠け者の自己に対して変化を望んでいる。いわんや、世の中の変化をや。
御用心、御用心。
そのうち何かやらかす会社だろうなあとは思ってた。
かつて就活を始めるか始めないかって頃、コルクのインターンに応募したことがあった。
インターンだから給料やら交通費やらは全く期待してなかったんだけど、案の定どちらも0。
大学の授業もあるし、交通費を稼ぐためにバイトする必要があるレベルだったので「週1~2でどうでしょう」と返事をしたところ
「最低でも週3は入って貰わないと責任持って仕事してもらえない」
とのことだった。おや?
先に書いたように無給なのはむしろそういうもんだとすら思う。勉強させてもらうわけだし。
ただ「最低でも週3」っていうレベルの仕事をさせておいて無給ってのはむしろ怖くないのかそれ、と。
ラーメン発見伝じゃないけど、金銭の授受っていうのは一番目に見えやすい「責任」の形だと思う。
交通費すら払う価値のない相手にきちんとした仕事を要求するっていうのは、むしろリスクでしかないんじゃなかろうか。
まあそれでも勉強にはなるだろうから、この条件でも人が集まるんだろう。
自分は条件キツすぎたし、その姿勢に共感できなかったのでやめといた。
この姿勢が「金銭の軽視」ではなく「他人の軽視」「自分への過剰評価」から来ているんだとしたら今回の騒動もかなりすんなり納得できる気がする。
他人を軽視しているからタダ働きが当たり前だし、自分を高く見積もるからタダでも責任持って仕事してもらえると考えてる。
他人を軽視しているから匿名アカウントの個人情報を圧力かけて特定するし、自分を高く見積もるから特定されても嫌がられないと考えてる。
今は結局コルクとかなり距離の近い業界で働いてて、なんなら一緒に仕事する可能性もガンガンあるんだけど、まああんま近寄りたくない。
ここ7年で使ったことあるところだけ
IT色強め
需要ある?
【特徴】
・正社員募集してたり、フリーランス募集してたり、インターン募集してたりする
・エントリーじゃなくて「まずは話を聞きたい」みたいになってるのがありがたい。雑談のような面談から社長が出てきて1発で決まることもある
・掲載が安いとの噂で、ベンチャーや零細、社長1人しか居ない会社なども載ってる
・課金モデルよくわからんが、金いっぱい払うと上の方に表示されるとの噂(下の方に掘り出し物があったりする)
・「応援する」がFacebookで回ってくるのは正直言うとウザい(個人の感想です)
・ちゃんと言うと、転職サービスっていうよりLinkedInみたいに、人材SNSにしたいらしい
・ベンチャーとか新しいことやりたいとか意識高い系なら外せないサービス
・CEOの仲さんが同い年で死にたくなる(個人の感想です)
【特徴】
・IT専門で、Web系なら割りと王道な気がする。量が多い
・「気になる」ボタンいいと思う
「気になる」押すと先方から「え、いつ会う?どこ住み?」みたいな感じで来るけど、「まだ気になるだけなんだからね!」とツンデレもできるので便利
来ない場合は脈なしか、担当者が見てないかのどっちかだから確度低そう
・成約課金らしいので、だいぶ頑張ってる(しかもだいぶ安い気がする)
【特徴】
・ハイレベルを謳ってるだけあって、全領域で事業部長とかチームリーダーとかチーフオフィサーレベルの(怖い)オファーが結構くる
・年収が800万〜とか〜2000万とか、そういう額が平気で出てくるサービスはここしか知らない
・最初、凄い良いサービスだぜ!と思ったんだけど、そんな重要なポジションが空いてる会社の状況って察しがつくよね?
あまりにも課題が重すぎるし、「そのポジションは俺にはムリだよ、買いかぶり過ぎだろ」みたいなオファーも多い
・新規事業立ち上げフェーズの求人は美味しいかもしれない(エントリー応じたことはないけど)
とにかく稼ぎたい人とか、
俺より遥かに優秀で腕に覚えのある人とか、
もう40代50代でだいぶ経験積んできた人なんかには向いてると思う
・金持ってるけど人材が間に合ってない悩める中堅企業が多いと思う
・他でよく見るIT以外の企業も多い(コンサルのオファーとかもくる)
・出会い系みたいに、月額課金したら名前が開示されたりオファーが増えたりするタイプ。俺は計1万円くらい払った
・基本的に情報は隠されてるから、検索には向かないかも。オファー待ち
・ヘッドハンターはウザいだけ(人材紹介業者) 何百人単位でスカウトされても困る。あと「その案件アレだろ?」も多い(個人の感想です)
豆知識:人材紹介業は、一人紹介するだけでその人の年収の3割くらい報酬を持っていくクッソボロい商売だゾ
そこらの社長も副業で人材紹介やってたりする、恐ろしい商売だゾ
【特徴】
・変わり種
・面白い試みなようでいて、考えてみるとそんな大したことでもない
・街コンに近いのではないかな、一斉にやるのは何かイベント感あるよね(街コン行ったことないけど!)
・眺めるには楽しい どういうスキルの人が、どの会社に、幾らでオファーされたか分かる
・高いって書いてるけど、ビズリーチのほうが普通に高い(そもそもポジションのレイヤーが1、2階層違う気がする)
・ヘッドハンティングみたいに特別待遇あるんじゃないかと期待したけど、そんなでもない感じ(オファーシステムはどこも一緒だしね)
【特徴】
・最近CMやってるんだっけ? リクルートが外国から買収した、検索系のサービス
・変わり種。リクルートは本気も本気だが、これが流行るとは俺には思えん(ビズリーチも同じ領域狙ってた気がする)
・自分が優秀だと思うならIndeedで仕事探さず、Indeedに入るといいよ。採用が別枠で、天才しかいないという噂
・仕組みとしては、企業が出してるHPの求人とか、別サービスの求人にランディングするようなイメージ?
・他のサービスに求人出してない掘り出し物あるかな? と思ったけど、フォーマットが揃ってないから見ててちょっと疲れる(Google検索みたいな感じ)
・そろそろデザイナー入れようよ、モックアップじゃないんだから。見やすくなるだけで大分使いやすくなると思うんだけどなぁ
【特徴】
・右上に求人出てるの気づいてた?
・日本企業も割りとある、もちろん意識が凄く高い(良くも悪くも)
・StackOverflowに求人出すような会社だから、多分エンジニアにとってはやりやすい環境だろうなと予想できる
・外資が多い
・明らかにStackOverflowでのポイントとか見られそうだから活動してないとキツイのかもしれない
・誰か感想ください
【特徴】
・大手の一角
・インテリジェンスがやってるんだけど、インテリジェンスも買収されたんだっけ? 人材業界わけわからん
・数は圧倒的だが、Web系や事業会社系にはすこぶる弱く、普通の昔ながらの企業が多い印象(他業界はわかんね)
・サイト見づらい、ログインしても見づらい、何年変わってないんだよ。すごく惜しいと思う
・サービスが掲載課金だから、リクルート方式にだいぶ近いんじゃないかと思う
・これ系のサービスはメール爆撃がしんどいけど、DODAがその中でも爆撃筆頭だったと思う
・個人的にはエージェントがだいぶいいと思う。真面目な転職エージェント
一番苦しいときにお世話になった
転職エージェント軍団を抱えてる大手は結構あるみたいだけど他使ったこと無いから、比較できないけどね
豆知識:転職エージェントってどんなことするの? → 仲人さんみたいなもんよ
彼らとしては成功報酬型のビジネスだから、お互いに「この人いいですよ」「この会社いいですよ」「お似合いですよ」とやってくれる
面接なんかのコミュニケーションロスも少しは解消してくれる
たださすがに業界歴3年超えてくると、その人より遥かに自分のほうが業界の内情に詳しいから、違うんだよなぁと思うことも増える
転職苦手とか、面倒くさいとか、上手く決まらないって場合は相談するとよいかも
【特徴】
・何かイベントやってる
・エンジニアとモノ造りに強いらしい、あと企業数多いらしい
・個人的には、昔はDODAの仲間という印象だった。てかサイト構成同じじゃん、どっちがパクったのか。どっちもパクってるのか
・イベント2回行ったことあるんだけど、やっぱりしょっぱい企業とかマッチしない企業が多くてHP眺めてたほうが効率良い気がする
あれは求職者のイベントというより会社のためのイベントなんじゃないかなぁ
婚活や出会い系とかでも会ったほうが話進むじゃん?(使ったことないけど!w)
・スキルマッチングとか、キャリアについての記事とかが割りと面白かったと思う(それを釣り餌にして新規登録してもらう作戦)
・そういえば、@typeやDODAやリクルート系のサービスは登録する際に必須項目が多くて吐きそうになる
何度も辞めたくなる
【特徴】
・新卒の時にリクナビ使ったから、転職もリクナビでいいだろう という間違いに気づかせてくれるサービス
・でも自分が使ってたときよりは大分改善されているらしいので、あまり適当なこと言えない気がする
昔は来るオファーがことごとく雑できつかった
営業パワーが働いてる気がする
・掲載課金(めっちゃ高い)なので、やはりWeb系やベンチャー、事業会社系は見当たらない
古き良き謎会社がすごく多い
・他の職種なら良いのかもしれない。ITのWeb系だと敢えて使う理由が特にない気がする。SIerはちょっとわからない
【特徴】
・色んな所からちょっとずつ真似したりして、無難なカタチに落ち着いてるようなサービス
・他と同じだから使ってもいいけど、他と同じだから使わなくてもいいよ、そんな存在
・ぶっきらぼうな説明だけど、普通に使えるよね(でも成立までいかない)
・俺は昔一時期使ってた(@type+マイナビ転職で検索、DODAで待ちしてた。リクナビネクストは窓から放り投げた)
【特徴】
・すまん、大手だし一時期使ってたけど印象にない。普通の転職サービスというイメージ
【特徴】
・すまん、昔AIとか言ってTinderライクのアプリを出してたけど途中でpivotしたことくらいしか知らない
・マッチング特化らしい、IT特化らしい、ってのも知ってた
・でも中々マッチングって難しいんだよね、結局数百社見ていくしかなくなる
・「ベンチャーの新しい試みの中でマシな方」という印象
【特徴】
・世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Wikipediaより)
・とは言うけど、UI/UX微妙じゃない? 俺はWantedlyのUIの方が好きよ
・そもそもアメリカは文化が違うっぽくて、個人のレジュメとかポートフォリオを中心としたサービスになってる
・相当キャリアを攻めてる人ならいいけど、普通の日本人に合うのかはとても疑問
・怪しげな、あるいは怪しいのかどうかも判断できない人材紹介業の人から月1くらいで声がかかってくる
・たぶん外資行きたいなら一つの手かもしれないけど、大多数の人にとっては縁のないサービスになると思う
・その割に初期登録はだいぶ面倒くさいので、同僚には「LinkedInは無視していいよ」って言ってる
・「最近転職活動がマンネリ気味で」っていうイカれた転職ジャンキーには新鮮でいいと思う
・IT系ならコーディング転職サービスというのもあるね(使ったことがない。トラバの方が解説してくれてる)
・他にも把握できないほどサービスがいっぱいある
使ってないけど知ってるものならあと20個はありそう
知り合いに聞くっていうのはあまり使えなかった
・VORKERS
・カイシャの評判
・キャリコネ(もこの枠?)
・みん就(もこの枠?)
【特徴】
・所属している会社にイライラしてる奴らが呪詛を吐き捨てるサービス(個人の感想です)
・サービスを使うためには、自分も評価を書かなきゃいけない仕組みで、円満退社した人とかは良い評価を書く
・他にはないリアルな声がバンバン載ってて非常に参考になるが、あくまで参考程度だ
「企業アンチスレ」だと思って見たほうが良い
・当たり前だけど小さいベンチャーとか、コンプラが厳しい大企業とかは載ってないと思っていい
・「バレるリスク?そんなのしゃらくせぇ!」みたいな人たちが基本書いてるからね
割りと業界専門で強い転職サービスってあるから、探してみると良いと思う
ただIT業界がたぶん転職市場一番発達してるから、ITほどは無いかも
看護、外資、美容、福祉、コンサル、ゲームあたりは見たことある
もちろんくっそ儲かるから
まず、企業側の掲載課金か、企業側の成功課金か、求職者から金を取るかで雰囲気が変わる
掲載課金はまじめだがノイズが多い、営業先行型のサービスだから
何かめっちゃポジション外してるオファーが来たりしたら、担当者がアホか、営業が「もっと手当たり次第に出しましょう」って言ってるかのどっちかじゃないかな
成功課金の場合は、金が潤沢ではないけど積極的な会社が多いイメージ
どちらもあくまで成立させるのが仕事だから、支援の質は大差ない感じがする
あと、特化型か汎用型かでまたタイプが変わる
文化の違いがどうしても出てしまうので、求職者の質も変わるし、会社の質も変わってくる
待ちタイプのサービスなら、自分の経歴・PR部分にどういうことを書けるのか次第で変わると思う
そこを見てオファーが来るわけだし
エッジを効かせたいなら自由度高くかける所が良いよね
・意外と会社がかぶってなかったりするから、複数見てみたほうが良いと思う
会社側からすれば掲載課金のサービスに複数登録するのきついでしょ?(婚活なんかと同じだね)
・ITのWeb系なら、Green+Wantedly+大手のどこかの3つを見ておけばいいかも
・転職することでポジションのレイヤーを上げたいならビズリーチかWantedly(経営陣まで募集してるサービス)
・何か思うところがあるなら変わり種を使ってみる
・面倒くさいなら、それぞれのサービスの気になる求人を適当にクリックしまくっておけば、
グーグル広告におすすめ求人がバンバン出てくるから、仕事中に眺められて便利w
(グーグル広告に求人情報が出まくるので、それでも大丈夫ならね)
何で俺こんな毎回苦労してんだ・・・
俺は1ヶ月半かけてようやく次決まった(5社目?)
みんな頑張って
___
博士をとってから大学で博士研究員として1年ほど働いたが、先日、民間企業から内定をいただいて大学を去ることになった。転職の活動をする中で思ったことを書き残しておきたい。自分と同じ程度に何も考えず、ちゃらんぽらんに博士課程に進もうとしている人の参考になればよいと思う。
1.スペック
男29 バイオ系 医学研究科所属(non-MD) 特筆すべき業績は無い
いわゆるピペド的な分野だけど、医学系に所属していたことが就職にプラスとなった模様。
1日6時間勤務で時給1670円。つまり日給1万円。額面20万程度なので、手取りは16~17万ほど。残業手当や休日出勤手当についての規定はいろいろ事細かに書いてあるが、残業や休日出勤は存在しないことになっている。生物相手の仕事なので6時間の中で全ての仕事を収めることが不可能である。場合によっては夜中に始めなければいけない実験もある。また、生物には曜日も関係ない。大学院生の頃、研究室に行かない日は年10日ほどだった。卒業前、ポスドクになってもそのペースで仕事ができると思っていたのだが、お金をもらう身分になるとそれができなくなった。給料が発生しないのに研究室に行くことが馬鹿らしくなってしまった。こういうことを言うと、休みがほしいと言ってるようでは研究者に向かない、と言われたりするのだが、そういう問題ではないだろう。だって、こちらは契約書を交わして雇用されている身分なのである。そういう意味では民間企業で働く人と同じだ。上の言い分がまかり通るなら、サービス残業ができないような会社員だって、その会社の仕事に向いてないと言ってよいことになるのではないか。少なくともこれまではてブ等で言われてきた基準から考えれば、即退職すべき職場と言えるはずだ。
これはうちの大学だけの問題ではなく、どこの大学でも聞いてみると似たような人が居る。教授たちはポスドクの生活について特になんとも思っていないし、月20万も出してやれば逃げていかないと思っているらしい。「サイエンスにサティスファイ」していれば飲まず食わずでやっていけると思っているのだろう。
それでも、百歩譲って、自分の好きな研究をしているなら、お金をもらわずに働いてもまだ納得がいく。しかし、雑務に追われて研究ができない大学教員同様、ポスドクも上でオーバーフローした雑用をこなしているだけで時間が過ぎていく。毎週末出張に行かされたり、インターンの学部学生の面倒を見たり、他大学の学生やスタッフに技術指導をしたり、シンポジウムの運営を手伝ったり、種々の書類を書かされたり、というのが日々の業務である。それでいて、世間からは、研究者なんて劇団員とか芸人とかそういう類なのだから待遇が悪くても仕方が無いだろう、お金がもらえるだけいいでは無いか、というようなことを言われるので腹が立つ。
活動期間はトータル4ヶ月。ただそのうち一ヶ月半ほど忙しすぎて何も動けない期間があった。覚えている限り、13社応募した。うち、3社は転職エージェントと音信不通になった。2社は転職エージェントから応募を断られた。残りのうち、4社は書類で落ちて、4社で面接に呼ばれた。最終的に2社から内定をもらった。
専門知識が活かせそうな職であれば、研究職、非研究職に関わらず応募した。そのため、最初は何がやりたいのかもはっきり固まっておらず、書類審査に通りにくかった。後半は、希望の業界や職種が絞れてきたことと、求人票から書類審査に通りそうなものがある程度わかるようになってきたので、思ってたよりもあっさり終わった。
巷では博士まで行くと就職が無い、特にバイオ系は終わっているというような話が多かったので、活動を始める前は心配していたが、別にそんなことはなかった。ただ、研究職に絞っていたらそう早く決まらなかったかもしれない。自分の実験技術はニッチな職人芸で、企業の研究で活かせるかというと微妙だったし、業績も研究職を目指すには寂しいので書類選考がかなり厳しかった。それに、やっぱり分子生物学を直接活かせる分野はまだそんなに無いというのも思った。
博士課程で身につけるべき専門性やスキルは、研究以外にも活かせる道があると思うので、研究以外のことにも興味を持てる人だったら、博士まで出たからといって特に就職で不利になることはないと思う(能力的に博士として平凡な人でも)。
4.博士進学すべきか
私は博士進学したことを全く後悔していない。ポスドク期間は精神的につらかったが、大学院生の間は、研究を通じてエキサイティングな経験ができたと思う。
博士を取るのは、学士や修士に比べたらかなり大変ではあるが、その分、達成感がある。私は基礎研究分野なので、その視点に絞って言うが、博士というのは世界で初めて誰も到達してない場所まで登り、そこから新たな景色を見せることができた人に与えられる称号だと思っている。博士課程で行う研究なんて、そうたいしたものではないけれども、でもどんな小さなことであれ、世界で一番になる経験というのはなかなかできるもんじゃない。だから、もし学部や修士課程で研究を面白いと感じているなら、その先の山まで登ってみることは悪い経験にはならないと思う。
もちろん、リスクやデメリットはいろいろあるし、向いている向いていないもあるけど、条件が合えばリスクは限りなく小さくできる。博士課程に進学しようと思ったらお金が必要であるが、親から全く援助が受けられなくても、プラス収支で博士課程を卒業することは不可能ではない。最近、貧困の原因になっているとも言われている学生支援機構の奨学金だが、大学院で借りた奨学金は3分の1の確率で半額または全額が免除されることはあまり知られていないのではないか。免除されなかったら大きな借金を背負うことになるのでハイリスクな賭けではあるが、単純なギャンブルではないので勝率を上げることはできる。免除される枠は大学ごとに割り当てられているので、学内の相対評価で勝てれば良い。背伸びして良い大学院に入ると大変かもしれないが、小さな大学でアクティビティの高いラボに入れれば免除される可能性はかなり高くなる。私もこのパターンで、日本全体では平凡な大学院生だったと思うが、所属大学では上位に入れた。それから、最近はお金を出してでも学生を囲いたい大学院もあるから、この辺をうまく使えればお金がなくても進学は可能である。卒業後の就職のことに関しては上に書いたとおりである。実感として、そんなに不利だとは思わなかった。研究を続けるか別の道を歩むかの決断はあるかもしれないが、仕事を見つけること自体は難しいことではない。
優秀な人が将来の懸念から、博士過程を避けるようになっているという話をよく聞く。それがどの程度本当なのか私はよく知らないが、本当だとすれば残念なことである。真に優秀な人はおそらく研究者として残っていけるだろうし、別の道を探すことだって難しくはないだろう。重要なのは進学前の情報収集だ。良い指導者(色々な意味で)に出会うことは極めて重要である。
5.学術界に言いたいこと
それはそうと、博士課程を卒業した後、ポスドクの待遇は酷い。なんなら、学生のころよりも生活が苦しくなったりする。私の待遇でも、社会保険と厚生年金に入れるだけ全体としてはマシだと言われるようなレベルである。
博士まで取った人なら、仕事くらい自分で見つけてこられるだろう。だから、別に今いるポスドクをみんな救済しろと言いたいわけではない。ただ、せめてルールくらい守れと言いたいだけだ。大学や予算枠の規定で仕方がないのか知らないが、秘書や実験補助員と同じ枠でポスドクを雇用し、ポスドクにだけ特別な暗黙のルールを適用することはいい加減やめた方がいい(秘書や実験補助員は定時で帰るし、定時で帰れるように配慮される)。本来、研究者を時間給で雇うのが間違いなのだが、全員を正規雇用できないというのもわかる。だから、正規雇用されなくてもいいから、パートタイムで雇うならその規定をきっちりと適用してほしい。そんな中途半端な研究者は要らないと思うなら雇わなければいい。自分だって、ボスからポスドクとして残ってほしいと言われたから残ったのである。必要だと思うなら、必要性に応じてお金を出せばいいし、出せないなら逃げられても文句は言わないでほしい。
6.まとめ
大学院は超エキサイティングだったが、ポスドクの待遇が酷いため研究をやめることにした。
博士進学および研究は人生を賭けた博打であり、勝つためには運が多大に必要である。しかし、単に運だけで決まるわけではない。そこそこ得たいものを得て降りることは可能である。研究の過程を楽しく思えてかつ優秀な人には博士進学を勧める。
何かと話題のWelqと同じやり口で、芸能人をダシにしたゴシップキュレーションメディアの運営をやっている会社の社内ライターとしてバイトしてた。
私と同じような子が何十人も雇われていてその多くがまだあまり社会のことを知らないような学生で、中には就活中のインターン生もいた。
プロデューサーの人から指定されたキーワードを使って黙々と、片っ端から記事を作っていた。
参考になるようなサイトも教えられ、こんな文体や言い回しを真似してねとか、画像は検索して使ってねとか、盗用することをごく当たり前のように指示していた。
大量に生産された記事数に比例し、みるみるうちに訪問数も増えた。
そしてそのプロデューサーは社内で半期に一度行われる総会でMVPを獲った。
ところが昨日、サイトを停止した。
一瞬意味が分からなかったけど、社員の人たちが焦りまくってる様子からなんとなく察しがついた。
ふと我に返った時、犯罪紛いのことに加担してたのかな、とか、私もモラルが無いのかなとか、色々思い悩んでいたらだんだん気が滅入ってきた。
なんとかご飯は喉を通るようになったけど、もう六本木には行きたく無ないや。
今を時めくDeNA。
この会社のモラルはともかく、パクリコピペ・・・もといキュレーション事業をわずか数年で50億規模(今回炎上しなければ)に育て上げた技術力は賞賛すべきである。
そのDeNAの中の人が出てくる最近のイベントをピックアップしてみた。
ぜひ一度参加して、DeNAの技術マインドを学び取ってほしい。
決して今回の炎上劇に関する質問はしないように。やったら一発でつまみ出されるのがオチだ。
DeNAの誰かは伏せられているが、「DeNAにおける分析事情」を話してくれるらしい。今回の炎上分析の話も聞けるかもしれない。
南場さんが登壇する。ただ今日旦那さんが亡くなったばかりなので出演キャンセルになるかも。
珍しく大阪で開催されるイベント。60分で簡単なネットショッピングサイトを作るとか。
DeNAの現役アートディレクターと会話をしながら、コンセプトアートを作ることが出来るらしい。コピペアートの技が会得できるかも。インターンイベントなので学生のみ参加可能。
1つ上と同日開催のインターンイベント。ゲームの企画草案を作りながら、「おもしろく」する考え方を身に付けるらしい。
ほかにも探せばいっぱい出てくるので、気が向いたらpeatixやconnpassなどのイベントサイトを検索してほしい。
一方で、こんな残念なイベントもあった。
もう明日のイベントだが、登壇予定だったDeNAの人が「一身上の都合」で登壇キャンセルとなった。
この「渡辺」という名前でググってみたら、執行役員の渡辺氏とは別人で、メディア戦略などを手掛ける人らしい。
さらに調べたら、今回炎上した「MERY」にもどうやら関わっていたようだ・・・自業自得なので同情はしない。
DeNAは新規事業立ち上げやアジャイル開発の世界でトップランナーの1人として刮目されている存在だが、モラルのなさは会社設立当時からウォーターフォールだったようだ。今回の一連の炎上劇は、そのトップランナーだったDeNAが一気に白眼視されるところまで落ち込み、その結果起業マインドの冷え込みや、アジャイル開発の停滞が起きるのではないかとみている。
もう二年になる。
LINEで俺に謝ったまま。
気まぐれなところがあるのが玉にキズだったが基本的にいろんな人に可愛がられてた。
子どもの頃は俺もそれを妬んだりとかしてた。
俺たちの父親は昔から機械に強くて、周囲よりも早い時期からパソコンに触れていたせいもあって俺たち二人は簡単にオタクになった。
高校生になり、妹は地元でも有名な公立高校に進学して、腐女子仲間ができたと喜んでたのを覚えている。
成績はよかったが、手に職をつけたかったのと自分の趣味で仕事をしたかった妹はゲーム系の専門学校に進学し、
その、はずだった。
専門学校でも先生に可愛がられていて、資格の勉強も順調と聞いていた。
だから、あの冬の日に妹からたった一言「ごめん」と送られてきた時、
妹がその時置かれていた状況が理解できなかった。
それを見た妹は黙っていられなかった。
なんでそんなことをするんですか?やめなさい、とリプライしてしまった。
相手は逆上した。
バカなことに、妹は絵が得意でフェイスブックとかにもその絵を載せてたんだよ。
それで、相手は妹の本名やどの専門学校にいるかを知ったらしい。
某掲示板に本名つきで根も葉もない誹謗中傷が書き込まれるようになった。
妹の性格や人となりを知ってる俺からすると「ないわー」と思える内容だが、
第三者として見ると妹の名前のやつはすげぇ悪いやつなんだろうなぁと思えるような内容だった。
twitterで炎上したアカウントとかの話をにちゃんねるで見てるのにかなり近い感じで、
こいつはこんなに悪いやつで、社会的制裁が必要だ!と思わせる書き方だった、
ゲーム系の専門学校では人脈が大事で、就職のために色んな勉強会に参加したり
インターンに参加するらしい。
だから名前も大事で、検索したら一発でそういうのが出てくる人は採用されない。
妹が自殺した後、
俺だけが知ってる場所から出てきた紙に書いてあったブログの内容は概ねそんな感じだった。
そのブログは本人だけに見えるように非公開で作られていて、
途中から、某掲示板の妹への誹謗中傷が書かれたURLを保存したりするのに使われていて、
「何度も何度も削除してるのにまた増えていた」
「いつまで続ければいいのか」
とか、そういうのが書かれていた。
死んでごめん、ならなんで生きててくれなかったのか。
昔から他人がその時代にやること、例えば友達を作るや、学生時代部活をしてみるとか受験をするとか、一般的にこれをやるということが照れややる気のなさによって、求められている時期にちゃんとできないタイプである。
たぶん斜に構えているだけで、本当は何も考えていなくて、自分の人生を考えたり捕らえたりするのが恥ずかしかったり怖かったり責任をとりたくなかったりするのだろう。
そのため他人より遅くに大学に入り、今は大学生として生きてきた。
そんな無気力な自分もついに就職活動をしなければならなくなった。いつもならスルーしてやらないところだが今回ばかりはそうはいかない。
ただ、自分は今の今までインターンやら就職のためのセミナー的な物に一切取り組んだことがない。しかも自分はまだやりたい職種・業界さえ決まっていない。
そもそも自分がこういう職業なら我慢ができるとか安定した生活を送れるとかって考えたことがない。何をやっても取柄がなく、人並みに成果を出し続けることができる気がしない。
今まではそんなのでもよいと思ってきたのだが、急に焦りがでてきた。というよりも焦りを感じるぐらい何もやってない。何もやってないを題材にこんな匿名日記が書けるぐらい、就職に真面目に取り組んでいない。
焦ったのでインターン説明会には何度か足を運んでみた。けれどどうもそういったことにやる気を出そうとしている自分に対する恥ずかしさや、全く知らない他人が話しかけてくることに対する警戒心でどうにもこうにもうまく説明も聞けなくて、会場内の外周をぐるぐると回り、結果どこも聞けず帰宅するという状態になってしまった。結局インターンにはどこも行かないまま今年が終わろとしている。
こんな取柄もやる気もない自分を来年から売り込んでいける気がしない。路傍の人となる日もそう遠くないのかもしれない。俺は今どうしたらいいのだろうか
そもそも経歴が似通いすぎている。
ここの経歴によればトイアンナは
2014年に27歳。帰国子女(英国に4年)→慶應→外資(欧州系)
ttp://detour61.blog21.fc2.com/blog-entry-3040.html
ttp://www.rtnproject.com/2009/03/vol17_4.html
ttp://toianna.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
でそのあと伊藤ナナは外資系企業(p&g)のマーケティング職に内定して
仏壇会社でインターンしたっていうのもあったけど、こっちの伊藤ナナは卒業年が微妙に合わない。
うーん。
けれど、たまに本体の方が顔の口の部分だけ出してるけど薄い感じがまんまだなと。
去年の今頃は私は何にでもなれると思っていた。
やったことのない仕事にだってどんどん取り組んで頑張ろうと思って、
一年後の今頃自分がどんな可能性を手にしているのか楽しみに思っていた。
文章を書くのはもともと好きだから、エントリーシートはほとんど通過した。
人と話し合って作業を完成させるのが好きだから、グループディスカッションも落ちなかった。
就活が楽しくて仕方がない時期は、面接が始まってから突然終わった。
面接に通らない。
悪いところをきちんと見据えて対策した。話が長い、質問が甘い、直してみた。
理由が分からないまま、対策を練った。どうにか最終に行けるようになった。
最終面接以上の結果が出なくなった。
これまで考えたことのなかった業界にも取り組んだ。
こんな働き方をしたい、
こんなキャリアを目指したい、
こんな仕事がやってみたくて、
こんな結果を残したい……
選考で何度も企業に行くたびに、その企業への愛着を深めていく。
そして最終面接で落とされる。
就活のやりかたを変えてみた。
新しい求人の探し方をやってみた。
これまで遭遇したことのない、不愉快な思いを選考のの過程で受けることが増えた。
受けた会社の数だけ泣くから、受ける企業の数を増やすことができなくなった。
自分のやりたいことが目の前からなくなっていることに気がついた。
何もやりたくない。
就活を本格的に初めて十ヶ月、
手に入れたのは自分が社会に必要のない存在だったんだという実感だけ。
それだったら、二月の段階で、誰かにそう教えて欲しかった。
そうしたら、もっと有意義に、幸せに十ヶ月を過すことができただろうに。
インターンが始まった。
何物にもなれる存在の人たちがたくさんいる。
彼らのうちの大半が何物かになるのだろう。
そして何人かが、何物にもなれないのだろう。
そんな不確定な彼らが、妬ましい。
現在ニートで、いい加減就職しようと思ってハロワに通い始めた。
はじめに履歴書を用意する際に、ハロワの職員から、自分は職歴もなければまともな資格もないので、一般的なJIS規格のものでなく自己PR欄などを広くとったものにしろと言われた。
で、その広々した自己PR欄を埋めなければいけないんだけれども、いままで何にもせずひたすらボケっと生きてきたニートなもので書けることがろくにない。
そこで本で履歴書の書き方の例なんかがのっている就職関連の本をいくつか読んでみたんだけど、全然参考にならない。どれもこれも、例の内容が充実しすぎている。研究だのバイトだのサークルだのインターンだの資格取得だの、種々様々、「お前らこんだけあればひとつくらい当てはまるもんあるやろ?」て感じで大量に載っているけど、残念ながら何一つかすりもしない。ああいうのは新卒向けに出版されてるからなんだろうけど、でも自分みたいな人間では、たとえ大学の就活時期に見ても何も参考にならなかったと思う。
長く付き合う、って何。
これまで、誰かと一緒に泣いたり笑ったりしたことがあったかな。
私は人付き合いが希薄だ。
バイト先はバイト先、学部の友達は授業、サークルの友達はサークル活動でしか付き合わない。
そんでもって一人暮らし。
なんだかしゃべらないことにも慣れてしまった。
ずっと前から気づいてたよ、これじゃまずいって。
だけど、人との関わり方がわからなかった。
笑うことも怒ることも泣くこともなくて、ずっとひとり。
感情が平坦だから、趣味でドキドキするものをやっている。この前はスカイダイビングに行ってしまった。
だけど、9割くらい「このままじゃまずい」と思ってる。
その時に耐えられるだけの自信がない。
「誰かと何かを成し遂げる経験をしよう」と思って参加したインターンのプロジェクトだって、途中から気力を無くしているんじゃないか。
いわんや仕事をや。
一体どうすればいいのかわからない。
1つ注意しておくと私は内定者ではない。
数社金融関係の会社から内定をもらっていたが全て内定を辞退した。
就活時代の自分と言うよりかは,今から3年ないし2年夢に向かって頑張り続ける自分への決意表明である.
就職活動は始めると実感するのだが予想以上に大変だ。
毎日朝から晩まで企業の説明会に行き、面接を3月から始める企業・4月・5月・6月に始める企業が
均等に分布しており、就職活動をやめない限りその忙しさが続く。
2〜3回の面接で内定を出す会社もあれば10回以上面接をする会社もあり、
1日インターンなども行かなければならない。今でも3・4月のスケジュール帳を見ると感動する。
大体の就活生は20社±10社ぐらいの選考に進んでいるだろうが、
その高々30社は本当にお前の受けれる会社の中のTOP30か
常に考えて欲しい。
TOP30を決める中で本当に何がやりたいのかを決めるのは重要だ。
就職活動中にどれだけ頑張っても目先の内定に気を取られてしまう。
私の周辺でも普通に説明会解禁が3月にもかかわらず、3月中に国内大手金融機関から内々定をもらった人がいた。
しかし、踊らされてはいけない。お前が本当にやりたいのは何かを考えろ。
毎日面接で似たような志望動機を言い、同じようなエントリーシートを書いていると、
例えそれが嘘であっても本当かの様に思えてしまう。
ひたすら軸をぶらさずに自分の本当にやりたいのは何かを考え続けろ。
就職活動を始めるにあたって、大概の人間は自分の興味のある分野を決める。
そのときの決めてとなるものが、自分の今いる場所であったり、今の専門であろう。
理系となれば自分の研究分野から延長線上で就職する人間が多いし、
文系でも法学部や経済学部は大学時代に学んだことの活かせる職業を志望する。
自分の今できることは限られているが、将来できることは無限大にある。
自分の本当にやりたいことを1歩どころか2万kmでも歩いて探せ。
は無意識に楽な方向に流れようとする。
お前は就職して何がしたい。
そりゃ、マイホームを構えるとか幸せな家庭を築くとか出世するとか
色々な目標はあるかもしれない。しかし、それが本当にお前のやりたいことか。
人のために生きることは褒められることだが、まずは自分のなれる最高地点の目指せ。
楽をするな。
殆どの人間は「ある分野において世界の頂点に立つ。」というような夢の体験をしたことはない。
せいぜい上位1%ぐらいにいればいいぐらいだろう。
しかし、自分が得意と思えること、人より勝っていると思えること、せめてこの新卒内では上位10%に入れると思えることは
1つだけでなく2つか3つはあるはずだ。その一つだけを目指さずに10%の3乗を使えるような職業を探せ。
就職活動中、自己PRであったり自分の長所なんかを述べていると、
しかし、それらのことは面接官からすればどれも似たり寄ったりのエピソードである。
それをさもすごいかのように話すのは恥ずかしい。謙虚に生きろ。
そのような聞き飽きたようなことを聞いてもちゃんと褒めてくれる。
今の自分に満足せずに、自分の持ちうる全ての能力を最大限に発揮するために楽をするな。
自分のやりたいこと・できること・やらなければならないこと。全ての高みを目指せ。
院進学すればいい、院卒なら将来安泰、とは思わない方がいい。
明確に、こういう仕事がしたい、という意思がない限り院進学はおすすめしない。
大学院生になったところで、学部1年や2年の頃のように遊んではいられない。
年に一度は中間発表として研究成果を示さなければならないし、学会発表に出なければならない。
そして、今の就活システムではM1の夏から準備(インターンとか)が始まる。
また、明確な将来の目標がない人(どの業種に行きたいか決まらない人)は特に進学をおすすめしない。
大学院生は、一点特化した技能とそれをサポートする万遍ない知識が必要とされている。
一点特化だけでは駄目だ。
もし自分のやりたい業種が大卒レベルの技能でも良かった場合、なぜ大学院に行ったのかを考えなければならない。
大学院に行き、専門的知識を特化させ、その上で就きたい業種がある、という明確な目標のある人が大学院に行くべきである。
適当にしか人生を考えたことのない人間が、遊ぶ時間欲しさや就活から逃げるため、優良な大企業に就職するために院に行くべきではない。
それに、そのような院生に、追加で2年間の研究はつらいと思う。
大学3年生よ、今一度将来についてよく考えてほしい。