はてなキーワード: 通信とは
anond:20180906170906 ←「消えた2時間 」を最初に読むと良いデス。
2018年秋の国会で、なし崩し的に成立してしまった日本サマータイム法への対応は、
遅々として進んでいなかった。
2019年6月のサマータイム導入テストは、延期に延期を重ねて、遂に年内に実行されることは無かった。
対応させるべき機器があまりにも多く、対応済み機器と未対応機器との間の膨大な組合せ数の通信テストは計画段階で既に5年掛かると予想された。
つまり・・・ピンチはチャンスとの森会長の言葉も虚しく、ピンチはピンチのままだったのである。
2020年1月 首相官邸 では、サマータイム実施の無期限延期について最終決断をするべく議論が続いている中、
サマータイムを強行に進めたい議員の一人が、京都大学理学部の年老いた教授を連れてきた。
その教授の名は秋月伸治郎といい、半世紀にわたって宇宙時間物理学を研究しているその分野の権威とのことだった。
秋月教授の提案は、常人の理解と想像を遥かに超えたものであり、日本列島全体を特殊なエネルギー場で覆い、
日本列島全体の時間の進む速度そのものを速めたり遅くすることで、サマータイムの時刻調整を実現するのだという。
「サマータイム推進派の切り札が、こんなオカルトとはね・・・。笑」
その場にいた誰もが笑い出し、教授を連れてきた議員は顔を真っ赤にして怒りともあきらめともとれる複雑な表情で固まっていた。
秋月教授は気にすることもなく、一言、「論より証拠。見ればわかるから…」とつぶやいて、
助手たちに指示して部屋の片隅に3本の白いポールを設置させた。
2つの懐中時計の時刻が一致していることを皆に確認させたのち、1つを3本のポールの真ん中に置いた。
ポールに繋がったコントロール装置を教授が操作して1分ほど経ったが、何も起こらなかった。
本当に何も起こらなかった…としか思えなかったのだが、改めて、2つの懐中時計を調べてみると、
きっちり12秒差のズレが生じていた。
それからの数時間は、腕時計、目覚まし時計、ストップウォッチ、メトロノーム等々、時間が測れる道具での検証大会となった。
その結果、コントロール装置の設定次第で、ポールに囲まれたエリアだけ1分に付き12秒速く時間が進んだり、逆に12秒ほど遅れさせることが可能であると誰もが認めざるを得なくなった。
秋月教授は、再びサマータイムの実現方法について説明を始めた。
・このポールを大型化したものを日本国内18か所に設置して日本全土をカバーする
・サマータイム開始日/終了日の夜に10時間かけて2時間分の時差を生じさせる
・夜寝て、朝起きると国内の全ての時計が2時間ずれるのでサマータイムによる時刻調整は不要
・早起きする必要が無いので、睡眠不足による健康被害などは起こらない
秋月教授の提案に異を唱える者はおらず、諸々の検討会を経たのち、国会にて全会一致で実施が決まった。
ポールが設置される地域での説明会でも、秋月教授が難解な言葉で煙を巻くようなことはせずに、
分かりやすい言葉で教え諭すように説明されたので、全てが計画通りにスムーズに進行していった。
・時間の進み方に差がでるのは、本質的にはウラシマ効果によるもの(だから健康に影響は無い)
・ポールは虚数空間と呼ばれるある種の亜空間からタキオン粒子を取り出して見えない壁を作り出している
・タキオン粒子は、実空間上の物質には一切干渉せず、数時間で消失する(だから健康に影響は無い)
・タキオン粒子の壁は毎分12秒程度の時間差であれば、魚介類も含めてどんな生物も問題無く通過できる(だから漁場に影響は無い)
・タキオン粒子の見えない壁に包まれた空間は、人間の暮らす実空間上では静止しているが、虚数空間内では高速で移動している
・タキオン粒子の振動数を変えることで移動速度が変わり、その結果、空間内の時間の進む速さも変わる
・移動速度がプラスであれば、時間はゆっくり流れ、マイナスであれば、時間は速く流れる
というものだった。
これらを正確に理解するには、宇宙ダイミュラー時空間における時間平面の扱いを超複素時間と再定義して理論拡張した500ページほどの論文を読めばよいと秋月教授は話していたが、同時に、この論文が理解できる専門家は著者である私しか居ないのが寂しいところだと嘆いていたのが印象的だった。
やがて、すべての装置が設置完了し、個別の作動テストも問題無く終えて遂にサマータイム開始日前日を迎えた。
日本中、それどころか世界中がこの強制サマータイム装置とも呼べる装置の挙動に注目している中、
時刻修正を体験するためだけに来日した観光客も多く、彼らは刻一刻と海外と日本の時間に差が生じる様子に歓喜した。
白物家電メーカーは、時間の遅延現象(≒ほぼ時間凍結)を利用して冷凍庫の代わりにできないかと小型化について相談しているそうだ。
某国軍事部門では、10年掛かる軍用開発を1年で済ませられないか?と日本政府に交渉しているという噂もある。
強制サマータイム装置の原理がもたらす経済効果は予想外に大きく、サマータイム推進を強行した政治家たちはホクホク顔で
夜2時を過ぎると、通信衛星との電波が激しく混信したのち、一切の通信ができなくなった。
「タキオン粒子の壁は、理論上、内と外の時間速度差に応じて光子の一部を反射するが、今の時間速度差では電波をほとんど遮断しないはずなんだが…。天候が曇ってるせいなのか…。また新たな研究課題が見つかったかな」と秋月教授は話していた。
数時間程度の不便は我慢すべきだし、朝になれば復旧するだろうと考える者も多く、大きな騒ぎにはならなかった。
その後も様々な報告が続いた。
・ホットラインが繋がらない
世界に何か異変が起きている。だが、その異変の正体が分からない。
そんな不安が広まりつつある中で、昼過ぎに明石天文台で行われた記者会見は驚くべきものだった。
明石天文台の星野研究員は、計算値に10倍程度の誤差が見込まれると何度もしつこく繰り返し前置きした上で、
「今朝の惑星や恒星の位置関係を観測した結果、一晩で10万年が経過したと思われます」
と報告した。
星野研究員は、恒星間距離による時代推定の原理や、より正確な推定をするには、1日以上、
できれば地球が公転する1年間は観測が必要だと説明を続けていたが、多くの者は上の空で聞いていなかっただろう。
その後、政府は隣国に自衛隊航空機を飛ばしたり調査隊を送り出すことで、速やかな状況把握に努めた。
・新種の動植物が多数みつかる
・宇宙や他の惑星にヒトが移住したという証拠は見つかっていない
さまざまな状況証拠から、一晩のうちに、1万年か10万年かそれ以上の月日が流れていたのは間違いなかった。
食料自給率40%、石油自給率0.4%の日本が諸外国の助け無しにどうやって生き延びるか?
誰もが日本の将来を考え、苦悩する生活は、苦労の連続だが決してわるいものではない。
むしろ、核戦争からの生存に成功した我々こそ勝ち組なのではないか?と言い出す者もいた。
ちなみに、世界の探索と並行して進められていた、この事故の原因究明についての調査は難航を極めた。
10時間分のセンサーのログには何の不自然な変動も記録されておらず、
3年掛けて18本の大型ポールを細部に渡って調べ尽したが異常は一切みつからなかった。
事故から5年過ぎた頃、故障時に備えて用意されていたコールドバックアップ用の未通電の大型ポールを
偶然、別の研究者が譲り受けて、細かく分解して状態を記録した時から調査は一気に進展した。
タキオン粒子の振動数を監視するセンサーのファームウェアのCRC値が、18本の本番機の記録と一致していなかったのだ。
ファイルサイズも更新日も同じだから、不揮発性メモリの劣化による単なる読取り間違いでは?
だが、その研究者は高度に難読化されたファームウェアのコードを手作業でデコンパイル(解読)することに成功し、
ファームウェアに仕込まれた精巧なトラップの挙動を明らかにした。
・トラップの発動は、サマータイム開始日の午前2時から2時間だけ
・トラップ発動中は、センサーの入力値を無視して、過去2時間分の入力値をランダムに出力する
・発動から2時間後、ファームウェアは自分自身を正規のファームウェアに書き換えてトラップの痕跡を消す
つまり、タキオン粒子の振動数を監視するセンサーはあの日の午前2時から2時間だけ機能不全となり、
その2時間の間は振動数が制御できず、日本国内の時間はほぼ止まったまま、外の世界では10万年が経過した…。
誰がいったい何の目的で、いつどこでどうやって悪質なファームウェアを仕込んだのか?
結局、肝心なところは分からずじまいで、事故原因はセンサーの不良として報告され、調査は正式に終了した。
私がこの話を耳にした時、脳裏にふと何かがよぎった…気がした。
あれ?これって・・・?
事件の真相に繋がる何かを思い出せそうな気がしたのだが、よくわからなかった。
そんなことよりも、私は今夜の夕食のおかずを採ってこなくてはならない。
政府配給の完全食であるペーストフードだけの食事には、もう飽き飽きしているのだ。
せめて、フナの一匹でも釣れれば良いのにと思いつつ、
釣り道具片手に湖に出かけるのだった。(終
ちょっと意味分からん、「スマホから増田は書き込めないから元増田は嘘」みたいなことを言ってるから、
ノートPCでもMacBookでもいいけど、そっちからなら普通に書き込めるだろって話。
ノート閉じとけばスリープになるし、PCでもMacBookでもいいけどそっからふと書き込んでもおかしくはないだろ
変な絡み方するなぁ…
id:cider_kondo デマ書くな。http://b.hatena.ne.jp/entry/kabumatome.doorblog.jp/archives/65925963.html で書いたが80倍は電力線じゃなくて信号線の話だっつうの。電力線の場合は約2倍でしかない。で、地中化のコストは空中架線の10倍(リンクも読まん文盲か
id:cider_kondo 関電の2本継電柱どうだったんだろhttp://www.kepco.co.jp/corporate/oneaction/201709.html /id:sin4xe1<https://goo.gl/J49Hhh 阪神淡路だと地中線の被害率は電柱の約半分(よく80分の1と出てるがそれは電力でなく通信線)ですね。揺れには強いです
2つ目のリンクが 日本政策学生会議の論文(※1)。これのp.8(※2)の表1が論点になっている情報。
表1:地中線と架空線の被害状況の比較 (国土交通省 東日本大震災、阪神・淡路大震災時のライフラインへの被害状況 より筆者作成)
とあるので出典をたどると、http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_13_06.html に行き当たる。
論文の表1とほぼ同じ表である(※3)。こちらには、さらなる出典も載っている。
これによると、阪神淡路大震災時における電路力供給では、地中線で4.7%、架空線で10.3%に被害があった。
したがって、地中線の被害率は架空線の被害率の1/2弱である。
1/2という数字を見ると、電線の地中化が災害対策としてどの程度有効であるかはけっこう疑問だと思う。
ただし、論文では、費用便益分析により無電柱化の便益は費用を上回ると結論されている(※4)。
※1 いわゆる学術論文ではない。https://www.meiji.ac.jp/koho/meidaikouhou/201802/p03_05.html によると、著者は明治大学の学部3年生複数のよう。
※2 当該論文にはページ番号がない。論文の全体的な体裁も、いかにも学部生のレポートという感じ。
※3 僕の感覚では、この表を論文に乗せるのは引用であって、「~より筆者作成」と言っていいものではない。
※4 論文の内容の妥当性については、僕はこの分野に明るくないので、評価できない。印象としては、論文の体裁等に学部生のレポートっぽさを感じるので、鵜呑みにはしないほうが良いと思う。
今回はそこを追及しているわけではないので。
「地震が起きたら地中線は死ぬ」という意見があるから(高コストだけど)「地中線が死ぬという理屈は根拠がないのでは?」と聞いてる。
それに対しての返答が「コストが違うんだから当たり前」では答えになってないよ。
お金持ちの地区から設置されているだろうこともその通りかなとは思うけど、お金持ちの地区が揺れが顕著に少ないというわけではないと思うし、その点に関しても「そうでは?」くらいの話で、ソースが欲しいな。
https://slidesplayer.net/slide/11424924/ の【5】【6】から、これまた通信ケーブルだけど「延びる」から管自体がずれてもガス管と違って接続は繋がったままのこともあるし「ガス管で大変なことになったろ?」という反対例も少し的外れかもしれん。
「地中化したら地震で死ぬだけ」とか「災害時の架空線の復旧速度をこうも見せつけられると、地下化はホント無謀だなって思う」という意見をわりとよく見かけるけど、国土交通省のデータによると
架空線:被災率 2.4% 総延長 4,150km中の 100km
地中線:被災率 0.03% 総延長 2,400km中の 0.7km
http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/mokuteki_02.htm
上記の人たちはこういうデータをまったく知らないの?かなり以前から発表されているデータなわけで、どこかで目にすることがあると思うんだけど。
これは電線ではなくて通信線だとはいえ、仮に地中の断線化が1/80で済むなら、1000本直すところを13本で済むわけで、働く方からしても途方もない数を直せと言われるより13本だけ全力で行けと言われる方が楽だよね。
大雨が増えているなか水没が怖いのは確かだけど、地中にある分、台風で障害物が引っ掛かりまくることによる被害は1/100以下で済む気がするし、天秤にかければメリットが上回るのでは?
ぱっと目視できない分地上より特定は困難だけど、ちぎれる箇所が少なければ小規模停電で済んで、修復以前に電力系統の迂回措置だけで済むかもしれない。
初期投資が莫大にかかるからほとんど進まないだろうなとは思うけど「地震で死ぬ」「復旧速度」の話とは別だし。
「やっぱり電柱」と言う人の理由がその場の印象でしかないというものが多くて、そのくせ自信満々というのはどういうことだ。
追記:
80倍は電力線じゃなくて信号線の話だっつうの。
こういう風に印象の話ではなくてデータとして書いてくれたら納得するよ。できればソースを増田で追記してくれたら嬉しい。
さらに追記:リンクありがとう【防災面における無電柱化の評価(政策フォーラム発表論文)】https://goo.gl/J49Hhh
電力線は
地中線:被災率 4.7% でした。
第1章 第5節 第1項:架空線と地中化のコストを比較すると、通信線においては約 2.5 倍、電力線では約 11 倍となっている。
というわけでこのあたりの話はそう単純じゃないとわかりました。返信ありがとう。
冒頭の要約にも
経済面からのアプローチも含めた分析により、全国的に無電柱化の便益が費用を上回ることが明らかになった。そのため、無電柱化事業は行われるべきだと結論づけられる。
とも書いてあるので、もう少しきちんと読んでみるわ。
はてな民の多くが角川の川上を叩いてるけど、それって海賊版をタダで手に入れて企業にお金を払いたくないからだよね。
建前ではブロッキングは表現の自由を損なう危険な行為だって言ってるけどそんなの言い訳で、漫画をタダで読ませてくれってのが本音でしょ。
ブロッキングを認めると思想統制につながるってのもただの言い訳にしか聞こえないよ。
まぁ俺も中国みたいに”くまのプーさん”が検索できなくなるような未来は望んでないから通信が常に検閲されている状態になるってのは嫌だわ。
なので効果は多少薄いけど通信が検閲されないDNSブロッキングで、漫画村等の違法サイトをリストアップして容易にアクセスできなくするのは賛成。
通信の自由云々って言ってるはてな民もDNSブロッキングなら賛成だよな?まさか海賊版へアクセスしたいからって反対しないよな?
『web3.0ってなんぞ』という方はとりあえず↓など参照しつつ。
【事例で解説】「Web3.0」とは何か?普及するのか?
http://www.ikedahayato.com/20180219/74516919.html
まぁ新しいものに忌避感を感じるのは当たり前だし、Twitterやらを『中央集権的』なんて書くのはひどい印象操作でムカつくって感情的反発もあるけれど、それにしたってこれどうなの?
2)誰にも改竄できないよ
みたいに謳われている辺り。ほんとにござるかぁ?
P2Pの、暗号化された、ブラックボックスな通信が一部のアプリケーションやカード決済時だけでなく広く当たり前になると、もう素人にセキュリティ対策なんてできなくない? 何処と何を通信してるのか分からないよね。自分の情報を自分で管理できるようになるって謳い文句の逆に聞こえる。何らかの形でプロの助けを得るか、あるいは開き直ってガバガバになるしかないような。
一応は『本人の了承』を取り付けてから個人情報を売り物にする方が幾分マシだと思いますが。
明確に違法性のあるトランザクションがあって、一刻も早く消さないと深刻な損害があると仮定した時、誰がどう対応するのか、できるのか。色々探したけど見当たらない。
仮にそれが、本当の意味で誰にもできないんだとしたら、そんなリスクを抱えたプロトコルは出来損ないだ。
仮にこの叙述が嘘で、『本当は権力者ならごにょごにょできる』としたら、やっぱり出来損ないだ。
ブロックチェーンの解説読めば何処にでも書いてある。『仕組み上、割に合わないから誰もやらない』って。
短期的に損する前提なら出来るんでしょ。金銭が目的じゃなければ。もちろんそれは一般人が気軽にできる範囲ではない設備投資が前提だけども。
できないは嘘。できる。
お金さえあればできる。
ちっとも良いことを書いていないのに、文章上の味付けで良く見せている。現状みつかるweb3.0の解説にはそういう印象を抱いています。
レスをくれた増田の論点は格安SIMに比べると3キャリアの料金は高いということだ。そして格安SIM利用者の数も少ないということ。
最初に用語について説明しておく。MNOはいわゆる3キャリアのこと。そしてMVNOは格安SIM事業者といわれる。
携帯インフラへの投資は簡単にいうと大きく2つに分けられる。基地局と交換機だ。
MNOは基地局と交換機の両方を用意しており、MVNOは基地局を間借りして交換機だけ自前で用意している。
MVNOはMNOが全国にびっしりと建てた基地局を利用料を払ってレンタルしている。
MVNOは昼休みになると混雑して速度がでないという実感もあると思う。これは交換機の容量を最低限にしてコストを抑えているからだ。またMVNOは実店舗がなかったりサポート体制も弱かったりする。
つまり、なぜMVNOが料金を安くできるのかというと答はシンプルに「かけているコストが少ないから」という点に尽きる。料金が安い=収入が少ないから、かけられるコストも少ない。安かろう悪かろうのビジネスモデルなのだ。
ではMNOのコストは本当に適正なのか(儲けすぎていないか)というと、それは元記事で海外と比較したとおり適正なレベルだ。むしろ諸外国より通信品質はよいので日本のほうがお得かもしれない。
MNOもコスト下げればいいじゃんという人もいるかもしれないが、私は嫌だ。
次にMVNOの利用者が少ない点について、レスをくれた増田は言及していた。
結論としては上で述べたとおり「料金も品質も低くてよいならMVNOを使えばよい。それはユーザーの自由意志だ。」大筋としてはこれで説明は終わる。
ただしMNOの料金プランには2年縛りのような制約がある。これは悪だ。
2年間縛られること自体に問題はない。一定期間使い続けることを条件に普段の料金が安くなっているのだから、ビジネスとしては正当だ。
悪いのはプランを変えるタイミングが24か月目だけに制限されていること。これは面倒くさがりな大衆の足元を見た悪いビジネスだと感じる。
かといって期間で縛られているからMVNOの利用者が増えないのだということにはならない。この言説に対しては因果関係に乏しく誤りだとコメントしておく。
少し話はそれるが、楽天が携帯事業に参入するというニュースがあった。これがなぜ話題になったかというと、楽天がMVNOではなく第4のMNOとして参入する点が驚きをもって受け止められたからだ。
MNOになるということは基地局を自前で用意するということである。その費用として楽天は6000億円と見込んでいるようだが、これは3キャリアの投資と比較するとたった1年分にすぎない。
次の話に移る。
元記事では3,760円という金額が実態と合わないという指摘があった。これはデータ通信部分の国別比較をしているのだから、個人の月の支払額と合わないのは当然だ。
携帯料金は大きく3つに分けられる。
これらをひっくるめると月6000円とか8000円くらいの支払いになるだろう。データをたくさん使ったりiPhoneなどの高い端末を割賦(ローン)で買った人は月10000円くらいになるのかもしれない。
国の統計が雑というコメントもあったのだが、玉石混交な民間の統計よりはよっぽど信頼できる。
中央官庁で仕事をしている国家公務員たちは基本的には真面目で賢い仕事をしている。ビジネス的な利害が絡みにくいからだ。
しかし国も上の階層にいくほど権力争いや派閥争いなどで正しい判断を捻じ曲げるようになるのはお察しのとおり。菅ちゃん、聞いてるか。
さて他にも反応をもらっていたが、これで最後のコメントとして1つだけ言いたい。
菅ちゃんが本当に言うべきだったのは「携帯料金をさげろ」ではなく「社員の給料をあげろ」だ。
物価目標2%を目指してるんじゃなかったの?なかなかアベノミクスの成果もでてないようだけど?
携帯に限らず世の中のサービスの料金をさげるということは、そこの従業員の給料がさがるということだ。
デフレスパイラルで日本がこの20年間苦しんでいることは言うまでもあるまい。
便利なコンビニは10年後も存在するのか。Amazonで買ったものはこれからもすぐに届けてもらえるのか。
地方自治体が消滅するのは残念ながら既定路線だが、その時病院は。消防署は。警察は。世の中が貧しくなった時に煽りを食うのは一般市民だ。
菅ちゃんが意味不明なことをいって携帯キャリアの株価を下落させたので、書く。
議論の切り口は
である。
最初に言っておくが、菅官房長官のこの発言は来月20日の自民総裁選を見据えたもので、
「携帯料金の値下げ」発言に政策的根拠はなく権力闘争の一手段だと忖度する(=推察する)
できもしない「無茶な政策」を口にすることで暗に「総務相からおろすぞ」と脅しをかけ、
国民に受けがいい携帯料金をだしにして支持率をあおっているように思える。
石破氏に対してはどうなのだと言われてもそれは知らない。私が言えるのは石破ちゃんの顔がアンパンマンに見えるということだけだ。
検索すればいくつかブログもヒットするが、日本の携帯料金が世界からみてことさら高いということはないのである。
これは東京・ニューヨーク・ロンドン・パリ・デュッセルドルフ・ソウルの6都市の携帯料金を調べたものだ(総務省自身の調査だ)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000493771.pdf
平均的な利用パターンとして、月5GBの場合の金額を抜粋した。
都市 | 金額 |
ニューヨーク | 6,187円 |
ソウル | 4,640円 |
デュッセルドルフ | 3,937円 |
東京 | 3,760円 |
パリ | 2,554円 |
ロンドン | 2,505円 |
もちろん各国の物価は異なるし他にも様々な要因があるので単純比較はできない。
だが、これをみて「携帯料金を4割も下げられる」と思えただろうか。いや、無理な話だ。
海外では公衆Wi-Fiが日本よりも多い。日本では携帯の電波が津々浦々まで届いているので、公衆Wi-Fiが流行らなかったのだ。
またヨーロッパでは新しい電波(4Gとか5Gとか)の普及が遅く、一世代前の通信速度しかでない地域も多い。
コストをかければ料金もあがるのが道理だが、このランキングは必ずしもそうなっていない。
次に電波利用料について考える。
携帯事業は免許ビジネスだ。国から電波を仕入れて、ユーザーが使いやすい形にして売っている。
では携帯キャリアが国にいくら電波代を払っているかみてみよう。比較のためにテレビ局の金額も合わせて表にする。
http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/fees/account/change/h28_futangaku/index.htm
ドコモ | 209億円 |
ソフトバンク | 168億円 |
au | 137億円 |
NHK | 22億円 |
日テレ | 5.1億円 |
TBS | 4.9億円 |
テレ朝 | 4.9億円 |
テレ東 | 4.7億円 |
フジ | 4.7億円 |
ひとくちに電波といっても周波数帯が異なるし帯域幅も異なる。伝送方式も違うしそもそも利用方法が違う。
とはいうものの民放の30倍から40倍の電波利用料を携帯キャリアは国に納めている。
その間に携帯は2G→3G→4Gと次々に設備を更改し、通信速度は1000〜10000倍に向上した。
公的なデータではないが以下のサイトから数値を借りることにする。正確さは求めずに雰囲気だけみていただきたい。
https://heikinnenshu.jp/ranking.html
フジ | 1482万円 |
日テレ | 1453万円 |
TBS | 1441万円 |
テレ朝 | 1342万円 |
テレ東 | 1256万円 |
NHK | 1160万円 |
au | 905万円 |
ドコモ | 833万円 |
ソフトバンクモバイル | 748万円 |
テレビと携帯の順番が逆転している。これでも携帯キャリアが儲けすぎだといえるだろうか。
トヨタ 783万円 ホンダ 773万円 日産 701万円
本体と子会社で年収が大きく違うということもあるし、同じ会社でもホワイトカラー・ブルーカラーや総合職・一般職が混ざっていたりする。
しかし業種全体でみれば大まかな傾向は読み取ることができる。
このランキングでNTTドコモは143位となっている。日本の平均年収よりはかなり高いが、大企業の年収としては「並」の部類といっていいだろう。
逆にテレビ局はテレ朝が10位となっておりテレ東を除く4社が10位内にランキングしている。テレビ業界はランキング上位を席巻しており、これは明らかに「特別」であり「異常」だ。
問おう。
「携帯料金を4割安くできるか?」
国が無理やり民間ビジネスに口をだして値下げさせるとどうなるか。
ろくなことにならないだろう。
携帯ショップは携帯キャリアではなく販売代理店が運営していることがほとんどだ。
携帯キャリアの収入が減れば最初に煽りを受けるのは販売代理店だ。携帯ショップが4割少なくなるかもしれない。
次にインフラへの投資が抑えられ、田舎の電波はまた過去のように悪くなるだろう。
そして世界で5Gが普及し1Gbpsで通信できるようになっても、日本ではまだ100Mbpsで通信してるかもしれない。
最後にあらためていうが、今回の官房長官の発言は自民総裁選に向けた権力闘争のためのものであり、携帯キャリアはスケープゴートにされているのだ。
自分の周りやコミュニティでは出会いがあまりないので、出会い系を使って女の子を探してる。
先日、趣味も話もよく合った女の子と初めて会って飲みに行ってきた。
普通に良い子だし自分から見れば可愛いと思うし、すごく話しやすいし、話もそれなりに盛り上がったしお酒は美味しいしでヤッター!と思ってたんだけど、仕事の話をしてたらん…?となってしまった。
ぼかした言い方ではあったが、どうやら副業でマルチをやってるらしいのだ。
思わず自分はそれってもしかしてマルチじゃないの?って聞いてしまった。
彼女はノルマもないし、周りには勧誘もしてないし、最初にお金はかかるけど元は取れるし大丈夫だよと答えた。
そして後々はそれを本業にしていきたいとも。
熱心に語るものだったから、そうなんだ!そういうのもあるんだね!すごいね!と言いつつ仕事の話は避けたが、ずっと引っかかってる。
今もLINEは続けてるし、話も趣味も合うから仲良くなりたいとは思うんだが、でもマルチやってるんだよなぁ…って思っちゃう。
やっぱマルチやってる人にはかかわらない方がいいのかな?
A: 日照時間を有効に活用するため、夏季に生活時間を標準時から早める制度です。日本語では夏時間と言い、このFAQでもそう呼びます。1時間早めるケースが多いですが、2時間早める画期的な案もあります。このFAQでは2時間とします。
A: 夏季に日照時間を有効に活用するためです。朝の日の出の時刻が2時間遅くなる代わりに、夕方の日の入りの時刻が2時間遅くなります。今まで夕暮れ後に通勤や余暇を過ごしていた人が、明るい状態で過ごすことができます。
A: 夏の日の出の時刻が2時間遅くなります。例えば標準時で朝5時の日の出は、夏時間では朝7時になります。これまで明るくなる5時ころから活動を開始していた人は、標準時でまだ暗い3時ころの活動開始になります。
A: 夕方の日照時間が2時間長くなります。例えば標準時で7時の日の入りは、夏時間では9時になります。午後の明るい時間が長くなるため、余暇などの活動を明るい状態で行うことができます。
A: 朝は過ごしやすくなります。気温の低い朝の時間帯が、2時間早く始まるためです。
A: いいえ。夏時間では全国民が一斉に生活時間を変更します。退勤時間が早まる分、病院や役所の閉まる時間も早まります。病院や役所に寄りやすくなる制度は、タイムシフトや時差通勤と呼ばれ、夏時間とは異なります。
A: いいえ。それは時差通勤の制度です。夏時間では全国民が一斉に生活時間を変更するため、通勤ラッシュや渋滞の発生は以前と変わりません。
A: いいえ。夏時間では、全国民の始業・終業の時刻が2時間早まります。労働時間に変化はなく、収入も変化しません。
A: いいえ。自然には増えません。終業の時刻が2時間早まりますが、夕食や就寝の時刻も2時間早まります。余暇を楽しみたければ、夏時間に関わらず、労働時間を減らすか、就寝時間を遅くしてください。
A: 夏時間は国民全員にメリットがあります。例えば、夕方に外を歩くだけでも、太陽光を浴びることができるメリットがあります。
A: 時刻は、条例で決められた時間や、各家庭の門限など、今までどおりです。夏時間になった分、2時間早く放課後になり、2時間早く門限になります。明るい中で歩き回れるようになり、青少年の犯罪が防止されます。
A: いいえ。条例で決められた時刻に従ってください。夏時間になった分、2時間早く営業開始し、2時間早く営業終了します。来店客は、明るい状態でお酒を楽しむことができます。
A: 構いません。個別のイベントの時刻は、主催者が決めることができます。周知の際は、夏時間で表記してください。
A: 近年では自動運転技術なども盛り上がっていますので、検討してみてはいかがでしょうか。
A: 構いません。個別のイベントの時刻は、主催者が決めて夏時間で周知すれば、ばっちり夏時間対応です。
A: 問題ありません。夏時間に左右されない指定絶対的な時間を指定したい場合は、協定世界時を使用するのがよい方法です。
A: 問題ありません。夏時間は、仕事、学校、交通、余暇など、国民が関わるすべてのイベントを2時間早める制度です。8時で予約したコンサートイベントは、夏時間の期間中は夏時間8時、つまり標準時で6時になります。
A: はい。国民が関わるすべてのイベントが、2時間早まります。チケットに8時と印字されているものは、夏時間の期間中は8時、つまり標準時で6時の開催です。
A: 会場担当者が標準時で行動している可能性があります。夏時間は、国民全員が2時間、行動を早める制度です。会場担当者が従うようにしてください。
A: 夏時間は、老若男女を含めてすべての国民が一斉に生活時間を変える制度です。早期導入は練習と思い、疲弊は理解を得るための啓蒙活動と考えればよいのではないでしょうか。
A: 夏時間は、老若男女を含めてすべての国民が一斉に生活時間を変える制度です。早寝早起きのよい習慣ととらえてみてはいかがですか?
A: 構いません。ユーザー(医療スタッフ)には、標準時で運用することを周知徹底してください。
A: 夏時間の開始日は、2時から4時が欠番になります。「0時、5時、8時」と書けば、標準時に換算して「0時、3時、6時」になります。
A: 夏時間の開始日は、2時から4時が欠番になります。標準時に換算すると、0時、3時、6時と読み、3時間ごとの投薬指示になります。
A: はい。
A: 夏時間の終了日は、2時から4時が重複になります。最初の「2時」は1回目に訪れる夏時間の2時か2回目に訪ずれる標準時の2時のいずれか、次の「3時」は1回目に訪れる夏時間の3時または2回目に訪れる標準時の3時のいずれか、最後の「6時」は標準時の6時です。標準時に換算すると、「0時、1時、6時」「0時、3時、6時」「2時、1時、6時」「2時、3時、6時」のいずれかになります。
A: 基本的にはすべての表記を夏時間で表記し直して、夏時間の制度に参加することが大切です。例外的に標準時で扱う機器がある場合、医療ミスが起きないように、それを把握していちいち換算してください。そうすれば大丈夫です。
A: 「0時、1時、4時」に設定してください。夏時間の最終日は「0時、1時、6時」に設定してください。
A: それぞれのシステムの仕様として検討してください。例えば、普段意味のない82、83などの数字を、重複の2時、3時の意味に使うのはいかがでしょうか。
A: 他社機器のアップデートによるバグでしょう。無理に受け付けるとしたら、4日後の時刻として解釈したり、ゼロ時やヌル時と解釈したり、いろいろな方法が検討できます。まずはバグを指摘して、修正を依頼してはいかがでしょうか。
A: 通信機器が原因なら、そのメーカーの責任と思われます。根本原因を究明してみてください。なお、この質問は通信機器のエラーについての質問で、夏時間と関係がないのではと思います。
A: 国民全員が平等に負担いただきたいと思います。それが夏時間導入における経済効果を生み出します。
以前、短期間だけど、B2B通信のミドルウェアメーカーにいた。B2B通信っていうのは企業間でのデータのやりとりのこと。
あなたが近所のスーパーやドラッグストアで買い物をしているとする。お店は品物を仕入れるため、B2B通信で「冷えピタを20ケース売ってください」というデータを送り、受け取った卸売業者は「受注しましたよ」というデータを返す。卸売業者はさらに、メーカーに対して発注データを送り、メーカーは卸売業者に受注しましたよというデータを返す。
あるいは、あなたがAmazonで買い物をしたとする。Amazonはクレジットカード会社に請求データを送り、クレジットカード会社は成否をAmazonに返す。
あるいは、あなたが使っているA銀行の口座から、別のB銀行の口座に振込をしたとする。当然、銀行間でやり取りが行われる。
こういうデータのやり取りが、毎日恐ろしい件数で行われている。サマータイムが導入されるとしたら、B2B通信にも影響がある。ちょっと考えただけでも、
サマータイム導入が決まった場合、そういった問題が起きないように対応しなければいけないわけだけど、
限られた予算の枠内でサマータイム導入にコストを取られるということは、それ以外の施策は後回しになる。停滞のもとだ。
対応方法が企業によってばらけそうなところも問題だ。B2B通信しているすべての企業が揃って完璧な対応をできれば問題ない。でも、場合によっては、「うちはIT予算に余裕がないので、サマータイムの切り替わりタイミングでサーバの時計を2時間ずらすだけにします」みたいなところも出てくるだろう。そうすると、「時刻は確かに2時間ずらされているけど、タイムゾーンの指定はJSTのまま」みたいなデータが送られてくることになる。メーカーとユーザ企業の力関係にもよるけど、ミドルウェアでは「通信相手ごとにサマータイムの対応方法が違う」という前提で複雑なプログラムを組まないといけなくなるかもしれない。
おそらく、サマータイムの開始・終了時には、夜間にも関わらず関係各社の担当者が待機させられることになるだろう。B2B通信も夜中には頻度が下がるのが確かだけど、ないわけではない。データの種類によっては「毎日1回夜中の3:00に送る」みたいなケースもある。万が一何も起きなければ安心して寝ればいいけど、何か障害が起きた場合、影響が大きくなる早朝までに対応しなければいけないので、ミドルウェアメーカーの運用担当者も開発担当者も召集され、タクシーで集まって全員で対応するハメに、というのも十分ありうる。
海外との取引がある企業もあるから、日本だけの話でもない。「へぇ、日本でもサマータイム導入されるんだ。どれどれ、このJDTっていう1時間ずれるやつかな」なんて中途半端に対応されてトラブルになるケースもあるかもしれない。
……ここまで書いてきて思ったけど、サマータイムの対応で問題なのは、費用負担が一番大きいんじゃないだろうか。
オリンピックは、主催者や、そこから仕事をもらっている広告代理店、建築業者、スポーツ用品メーカーなどが収入を得る。それ自体は別にいいんだけど、そのためにサマータイムが導入されて、オリンピックと関係ない企業や、そこで働く人たちが負担を求められている。娯楽はそもそも、提供する側がサービスして、享受する側がお金を払うという交換をするわけだけど、サマータイム導入で反感を買っているのは、オリンピックから直接利益を受けない企業や人が、「あくまでサマータイム対応にコストがかかるのであって、オリンピックにお金を徴収わけではないから問題ない」という論理でタダ働きさせられることが大きい気がする。いわば、日本全体から金をふんだくって、オリンピック主催者・関係者に集約するかたちになっている、その構図が問題なのではないか。
そこで提案なんだけど、「サマータイムは導入してもいいから、対応にかかる費用を東京オリンピック主催者に請求できる」というかたちに持っていくのがいいのでは。
「いやいや、開始までの時間が残り少ないのが問題だよ」という意見もあると思うけど、費用が請求できるなら、優先度上げてできることが色々増えるよね。単純に人を増やしたり、深夜残業代にあてることだけじゃなくて。
たぶん、開催時刻をずらすんじゃなくてサマータイム導入、という話が出たのも、「IOCとの契約で時間が決まっちゃってるから変えると違約金払わされる」とかそういうことだと想像するので、サマータイム対応にかかる費用を主催者が負担して違約金回避できるなら、問題ないよね。……まさか、対応費用が払えないほど莫大になることがわかっていて、それを全国の企業に押し付けようとしているわけではないよね? もちろん、「サマータイム対応費用を都や国が補助金とか出して負担する」ではダメですよ。それだと結局、主催者が儲かるために国民全員に負担を押し付けるかたちになっちゃうので。
いやぁ、いい案を思いついた。これなら全員がニッコリ、Win-Winな感じになれそうですね。よかったよかった。
サマータイムはタイムゾーンの一種と考えることもできるので(該当時期だけタイムゾーンがずれると解釈できる)、複数タイムゾーンにすでに対応しているシステムだと導入は楽だ。
アメリカの場合はタイムゾーンが西部、中部、東部と3つあるので国内向けのシステムでもほとんどがタイムゾーンを意識して作られているし、そもそもタイムゾーンが導入されてから長い。
ところが、日本はどうだろうか?
日本は結構東西に長いのだが、タイムゾーンは一つしかない。日本標準時 JST だ。 UTC より9時間すすんでいるので (UTC+9)と表記される。
複数タイムゾーンに対応したプログラムを作る場合は、内部では UTC に変換して処理や保存を行い、表示と入力部分だけ現地時間に対応するのが一般的だ。
サマータイムになろうが、別タイムゾーンに飛行機で移動中であろうがUTCは常に進み続ける。(正確にはうるう秒があるので1秒間足踏みしたりするのだが)
ローカルタイムはサマータイムになった日とか場所を移動した日には前後に飛んでしまうので時刻順にデータを並べ替えたりするのには使えないのだ。
ちなみにアメリカ軍の戦闘機F-22が日付変更線を超えて沖縄に初めて来たときソフトウェアがバグって修理のためにアメリカに帰って行ったことがあった。笑いごとではない。
さて、日本中にある既存のシステムはどうだろうか?君の作ったシステム、関わったシステムはどうだろう?
MySQLのシステムタイムゾーンをJSTにしていたりしないか?
「JSTで保存して、JSTで出力すればタイムゾーンの変換なんかしなくていいじゃん?だって日本人しか使わないんだぜ?言語のバリアがあるからね(はぁと」
なんてシステムはざらだ。下手すら時刻を文字列型としてJST前提で保存してたりして。
他のシステムと相互通信するソフトウェアはどうだろうか?相手のタイムゾーンがJSTであると仮定していないか?アメリカ西海岸から接続があった時も大丈夫か?
てか、そもそもロジックと表示部分がちゃんと分離されているか?モデルとビューの分離。教科書でならっただろ?
おいおい、ビューで計算したものをモデル側で未チェックで保存したりしてないよな?
テストは書いてあるか?タイムゾーンが変わって時間が飛んだり戻ったりしたデータが送られてきてもこけないようになっているか?
そもそもテストは書いたことあるのか?てかソースはそもそもあるのか?
あー・・頭痛くなってきた。やめよう。
「大臣、無理です!」
システム面で問題とか言ってる人は本当にシステム開発したことあんの?
一番びびったのは
とか言ってる人.
普通にスマホの設定からタイムゾーンを+9から+11に変更したら変更できるんですけど.
そもそもタイムゾーンはネットワークから設定できるので通信会社が変更すれば変わりますけど.
まぁそりゃぁ一部のアプリはタイムゾーンをいきなり変えたら不具合起きるかもしれんけど
はっきり言って今のご時世でタイムゾーンを考えないでアプリに時刻の概念を導入している時点でお察しですよ
「システム系は大変なんだ!」
みたいなこと言ってる人いるけどさ,具体的に何が大変なの?
OSのタイムゾーンを+11にするだけでしょ?そりゃテストとかいるけどさ.
それで不具合が出るようなプログラムって逆にどうやって作るの?
時刻とかライブラリ越しで取得するでしょ?そいつをUNIX時間に変換して計算するなりDBに入れるだけじゃないの?
表示の時もシステムのタイムゾーンで表示するでしょ?ハードコードで+9とかJSTって入れてるってこと?
そんなプログラムはどっかに致命的なバグ抱えてるからこれを機に入れ替えた方がいいよ.マジで.
唯一心配なのはスケジューラ系だけど,逆にそこさえチェックすればどうにでもなるんじゃないの?
たかだかサマータイムっていうかタイムゾーン変更に対応できないような機器が基幹系に入ってるとかぶっちゃけ入れた奴が悪いし
てかそういうのは手動で合わせればよくね?合わせられない機器ってあるの?
って,そもそもIoT系の機器は盛大にズレるのでntpが必須ですけど.使ったこと無いの?
昨日、菅官房長官が夏時間検討を否定していて一安心していたのですが、まだ前向きなのではないかと思われる報道がありましたので、もう一回しつこくポストします。
https://www.fnn.jp/posts/00398120CX
夏時間を推進しようとしている議員がネットで情報収集する人種ではないことは、SNS上での皮肉や批判にもかかわらず、こうして事態が進行していることからあきらかです。FAXとかはがきじゃないとだめなのかもしれませんが、幸いWeb上にフォームがあるので、自民党と首相官邸に今すぐ自分の意見を伝えましょう。
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
なぜ、限定的な問題を解決するために社会全体の構造を変更しようとするのでしょうか。私はこのような全体主義的な問題解決姿勢には大反対です。仮に開催を2時間前倒すことで猛暑にオリンピックを実施することに伴う様々な問題が解決するとしても、変更が必要なのはオリンピックのタイムテーブルであり、社会全体の時刻ではありません。
ざっくり言うと、私見では2000年問題と同じぐらいヤバく、準備期間が少ないという意味で破滅的にヤバいです(=回避不能な2000年問題)。
・世界中で夏時間と冬時間に2時間の差がある国はありません(間違っていたらご指摘ください)。ベストプラクティスが存在しません。
・何を大げさな、単に時計を進めたり戻したりすればいいだけじゃないか、と思うかもしれませんが、現代のコンピューターは世界中の様々なサービスと通信しています。そのため、時間を扱う際には内部的には一旦世界標準時で処理されるのが一般的で、内部時計を二時間進めたり戻したりすると様々な問題が起こります。ロシア/マガダン時間はすでに東京よりも二時間進んでいるので、現実的にはユーザーがスマホやPCの時刻自動設定を解除し、手動でマガダン時間に変更するしかないと思います。
・海外からオリンピックを観に来る旅行者にも「スマホの自動タイムゾーン設定を解除してロシア/マガダン時間に設定してください、マガダンのスペルはM, a, g, a, d...」などと航空会社が案内する感じになるでしょう。日本に来るのになぜかロシア時間。
・一方で、20世紀から稼働している古いシステムや、単純なシステムの中には、そもそも単一のタイムゾーン以外で動作することを考慮していないプログラムもあり、このようなシステムについては、内部時計をずらして対応するしかありません。このようなシステムから見ると、突然タイムスリップした状況に見えます。進む方はまだいいのですが、戻る方の処理は大変複雑です(たとえば、切替日の深夜営業の飲食店では、すでにタイムカードで23:30で打刻した人のあとに、22:30の打刻が出現するような状況になる)。この影響範囲についてはまったく予想がつきません。いい加減に対応すると、時計を進めていないサービスと現在時刻で同意できないために、通信ができないような事態が起こります。
夏時間の概念自体は新しいものではないので、ちゃんと日本夏時間が標準化され、各種OSが対応することが前提であれば、工数をかけて設計・実装を行えば、最新のOS上で新しく開発されるシステムは理屈上は問題なく対応することができます。
しかし、日本だけでなく世界中ですでに稼働している、時刻を表示する無数のプログラムについては、時刻表示に必要な処理や時刻設定に必要な選択肢を書き足す必要があります(日本政府が公式にロシア/マガダン時間を採用すると宣言しない限りは)。十分な準備期間を取らずに、変更が必要な箇所をすべて洗い出し、問題なく修正するのは大変むずかしいことです。また、上述のように、古いシステムではそもそも変更が不可能なこともあります。
万が一いいかげんな実装や適当な設計が行われるシステムが混じっていると、そのシステムと通信する際に2時間時間がずれて処理が行われるようなことが起こります。具体的には様々な表示時刻や予約時刻が2時間ずれたり、通信不通になるなどの問題が起こり得ます。
この結果、
・日本夏時間に正式対応していないので、ユーザーが時刻をロシアマガダン時間に手動設定することで当面正常動作するシステム(古いスマホやPCなど)
・日本夏時間に対応しないために、内部時計を進めたり戻したりして対応するシステム
・日本夏時間に対応せずに日本標準時間のまま動作し、ユーザーが時刻を頭の中で変換しなければいけないシステム
が混在することになり、社会的な混乱は必至です。
人間も機械も「それ、どっちの13時?」みたいに迷い、間違えるという毎日がやってきます。文房具屋のレシートには日本標準時が、コンビニのレシートには日本夏時間が印字されているような感じになるでしょう。ツイッターやフェイスブックなどのもともと複数のタイムゾーンに対応しているシステムや、JRや航空会社など大きい会社はたぶんちゃんと対応してくれますが、美容院の予約システムや小規模なネット予約システムは対応できずに日本標準時のまま稼働し続け、勘違いが起こります。
社会的に大きなメリットがあるのであれば、この大混乱のリスクを取ってでも前進するべきだと思いますが、本件については導入のメリットがあまりに限定的であり、得られるメリットに比べてリスクが大きすぎると思います。