はてなキーワード: 本格ミステリとは
○ご飯
朝:なし。昼:ミートソースカルボナーラ。生ハムとルッコラのピザ。サラダ。ヨーグルト。夜:トマト。素麺。ポッキー。
○調子
○浅倉秋成の六人の嘘つきな大学生
就活で選ばれる側の学生が選ぶ側に立つことになった奇異なグループディスカッションで起こった事件を描く第一部と、それから数年後当時を振りかえる第二部からなる青春小説。
パズラーの文脈でミステリ以外のジャンルを描こうとしていて、序盤に登場するフェアという言葉を何度も使うキャラがいることからも、所謂「フェアプレイ」の概念を主に置いている。
しかし、この作品がミステリ一辺倒ではなく青春小説の面も持っているが故に、ここでいう「フェアプレイ」は作者から読者へ向けたミステリ的な意味だけではない。
一般社会における人間関係においてのフェアな精神とはなんなのか? それを問うようなお話だった。
はてなブックマークやTwitterである側面を見て断罪するインターネットのジジババ共へ向けたわかりやすい教科書でもあり、就活という奇祭に向かわなければならない若者へのエールでもあった。
就職活動中のグループディスカッションをクローズドサークルに見立ててフーダニットするという構造自体が入り口百点。
伏線の狙撃手とかいう異名が際立つ、もはや恒例になったラストの方で今までの伏線文章をピックアップしながら真の意味を解説するくだりは、マジでこの変なあだ名が無ければ楽しめる。(伏線の狙撃手て……
テーマであるフェアを巡るやり取りも、就活に苦しめられてきた自分の過去を思い返して感情移入できた。
ただ、こんだけ無茶なシチュエーション自体へのサゲがないことだけは少し不満足かも。
イジメ加害者への復讐のために殺人を決意して部屋に忍びこむもすでに相手は死んでいた。
そんな冒頭から始まる、タイトル通り殺人犯VS殺人鬼のサスペンス。
クローズドサークルなのでフーダニットものかと思いきや、まさかのサプライズ。
叙述トリックの可能性は疑いなら読んでいたものの、まさかこんな方向からのサプライズが来るとは予想外だった。
たまたま同じ日に読んだ上で紹介した浅倉秋成の六人の嘘つきな大学生が、いたって真面目な社会派なホワイダニットを綺麗に描いていたもんだから、尚のことこの作品のホワイダニットには脱帽してしまった。
古い批判を蒸し返すけど「本格ミステリは人を書けていない」と評するのはあまりにも簡単。
それだけに、いやはやまさかの衝撃だった。
キャラが事件にとってのコマでしかないという批判をこれほどまでに朗らかに明るく肯定する作風は、あの当時の妙な熱を思い出させてくれた気もする。
○ご飯
朝:なし。昼:天ざる。間食:アイスコーヒー。サンドイッチ。夜:うな重。
○調子
むきゅーはややー。お仕事は、サボっテン。
せっかくのサボっテンなので贅沢を尽くした。
読書もして満足。
ゼノコキュ琴とゼノウォフ剣を五凸。
EXスキル掘りは気が向いたらやる。(ゼノウォフゴリラ編成では普通に使いそうなんだけどゴリラもないしまあいいかなあ
「解くべき謎を提示していない」点は、作品の構造上仕方ないのかもしれないけど、そこを乗り越えてくれとも思った。
ハウダニットは明らかに前振りに過ぎないと解っちゃったので、こっちとしては早々と見切りを付けてるのに長々と解く件はちょっとうんざり。
フーダニットも流石にこんだけキャラが退場している以上、消去法でなんとかなっちゃうのでうーむ。
青春要素も取ってつけたような裏切りと終始ギスギスしてるせいで、イマイチ乗り切れず。
けど、本格好きとしては、作中作! 連続殺人! 見立て! 密室! 暗号! とコードいっぱいで大満足なのも事実。
ミステリはコードじゃない論? いやこの作品は1990年刊行だからコードだけで十分なのだが?(史を踏まえて作品を評価する相対的読書力を持った素晴らしい読者の鑑感想ブコメなのだが?(相対的読書力とは?
もう何回目でしょうか、この手の定義論争は。
少女漫画か否かレーベルで決まるなら移籍した途端に少女漫画でなくなるのか、などと、ラノベ定義論の時と全く同じことを言っています。
まさにスニーカー文庫から角川文庫に移った実例がいくつかあったため、エッジケースとしてよく議論されていました。
外形は全く同じなんですよ。
ラノベ定義論争、SF定義論争、本格ミステリ定義論争、ハイファンタジー定義論争、ロック定義論争、メタル定義論争、渋谷系定義論争、ロキノン系定義論争、オープンワールド定義論争……
あのねえ、数学用語の定義ならともかく、人の世に、はっきりくっきりここからここまでがこの言葉の範疇ですって線引けるような概念なんか無いんですよ。
エッジケースなんて人によって判断が分かれて当然でしょう。
それでも、少なくともワンピースは少女漫画ではないし、ガラスの仮面は誰に聞いても少女漫画といえる。
少女漫画という概念に定義はなく、それでも明確に、皆に共通するイメージがあるんです。
それはレーベルだったり、内容だったり、読者層だったり、色んな要素なんです。
どれかひとつじゃない。
要素全部なんです。
全部なんですが、全部満たしていることが要件ではない。
少女漫画っぽさっていうのは、色んな要素でちょっとずつ結びついている。
あれとこれはここが似ている、こっちはこういう要素が似ている、似てる・似てる・似てるを繰り返し、あまり似ていない両端の漫画同士でも同じ少女漫画というカテゴリに入れられる。
ウィトゲンシュタインは「ゲーム」という単語の定義でこれを説明しました。
一人でやるゲームもある。勝敗のつかないゲームもある。会話だけで行うゲームもある。
サッカーとソリティアとマインクラフトはその構成要素は全く似ていないですが、どれもゲームと呼ばれます。これらうまく包含してしかもゲームでないものを含まないようにする定義など不可能なのです。
上に挙げた全ての定義論争はこれと同じです。
我々が扱っているのはそもそも自然言語だということを真摯に認識すべきなんです。
どうして定義なんかしないといけないのでしょうか。
○ご飯
朝:チーズトースト。トマト。キュウリ。ツナマヨ。昼:ポテチうすしお。アイスクリーム。夜:カレー。サラダ。
○調子
4倍じゃあああああ。限定スタレじゃああああ。
と忙しくなってきた。限定スタレは……
クリスマスアヤネ。うーーーむ。
ただ、確定枠じゃないところで恒常の水着カスミが来てくれた。カスミは全部強いからすごいね。サレンとカスミは運営の実装能力とキャラ設定が噛み合ってるのか、毎回強キャラな気がする。
あとアオイもかな。
○読書の日
本格ミステリらしさがたっぷり詰まっていて、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットなど謎が盛りだくさん。
少しとっ散らかっているような気もするが、とにかく大ボリュームで満足。
好きなものだけがたくさん載ってるお子様ランチのような味わい。
ただ、そんな素敵なワンプレート全体にかかっているソースは「名探偵の定義」を痛烈に批判する刺激的な大人の味だった。
全ての謎が明らかになった末に残った名探偵が立ち向かわなければならない命題に、今後また剣崎比留子と葉村譲が答えを出そうと悩んでいくことがつらくてそれでいて楽しみだった。
悩める名探偵と相棒がシリーズを通しての「答え」に早く辿り着いて欲しいという気持ちと、末長くシリーズが続いていつまでも読みたい気持ちで心がふたつあるです。
『ジャーロ』誌(光文社)で連載中の、架空のアンソロジーや叢書を作る持ち回り企画。書籍化希望。
No. 55 (2015 Autumn-Winter) 第1回 千街晶之「戦争ミステリ傑作選」
No. 56 第2回 鷹城宏「異論理図書館(ビブリオテカ・パラロジック)」
No. 57 第3回 巽昌章「死のカードあわせ――可動式アンソロジーのすすめ」
No. 58 第4回 千野帽子「ミステリのフロンティアはここだ――K文社ミステロイド文庫・創刊!」
No. 59 第5回 蔓葉信博「ライトミステリーの源流と現在」
No. 60 第6回 法月綸太郎「パリンプセストの舟――メタハードボイルド全集(第一期)」
No. 62 第8回 小田牧央「ポスト真実と現代の本格ミステリ」
No. 63 第9回 波多野健「暗号解読――ミステリと現実」
No. 64 第10回 廣澤吉泰「昭和五十年代アンソロジー(国内編)傑作選」
No. 65 第11回 羽住典子「春を売る本格ミステリたち」
No. 66 第12回 諸岡卓真「『そして誰も』系ミステリの世界」
No. 67 第13回 横井司「墓場へ持ちこまれた謎を解く」(テーマ…未完作品)
No. 69 第15回 浦谷一弘「飛行機ミステリ全集(第一期)」
No. 70 第16回 円堂都司昭「ベスト本格ミステリ21世紀」
No. 71 第17回 大森滋樹「『人面瘡』幻想ミステリ全集」
No. 72 (2020 Summer) 第18回 佳多山大地「鉄道ミステリー選集(二巻本)」
No. 74 (2021 January) 第19回 小松史生子「ミステリの中の『忘れえぬ女(ひと)』名場面傑作集(クラシック編)」
ダブルミーニングとはまた違うやつあるでしょ。よくよく考えてみればおかしなこと言っとる!てやつ。でもさ、ああいうのって別に正解にたどり着いたわけじゃなくね?
理屈はあっているとか、そのように受け取られても仕方がないとか、一面は正しいのだけども、それには話者が正しく話していることが条件なわけ。
でも人間は普通に言葉を間違えるし、記憶違いもするし、抜け落ちたり関係ない話題がはさまったりするわけよ。本格ミステリと銘打っていないなら、いつだって人は信頼できない語り手になってしまう。良し悪しじゃなく、人ってそういうものでしょう。
要は受け手の問題ではないの。話を聞いたあなたがヘラヘラと面白がったり、わざわざ悪意を乗せてみたり。言い間違いとか自分の勘違いとか悪意とか、そういう線をすべて無しにして、理屈だけで人の話をとらえようとする。揚げ足とって仲間内でヘラヘラ笑ってんの、醜悪じゃね?
そうだね、あなたは正しい。正しいけど、そういうのは息が詰まるわ。
「最近のラノベ」がどのくらいの範囲かでけっこう変わってくるんだが、
とりあえずおまえを「2010年くらいまでラノベを読んでいたオタク」と仮定する。
言わずもがなだな。
母体が大きいだけあって様々な作品が揃っており、掘り甲斐のあるカテゴリーだ。
大雑把にジャンルを挙げると、
といったところか。
・亡びの国の征服者(オーソドックスな異世界転生もので読み応えがある)
・オーク英雄物語(「無職転生」の作者の新作。特に転生ものではない)
・目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい(タイトルは酷いが良質の転生スペオペ)
・現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変(バブル崩壊直後の日本経済史を題材にした現代転生もの)
といった要素が特徴だ。
漫画で言うところの「○○さん」系ラブコメやTwitter漫画の流行に影響されていて、
特徴のあるヒロインや特殊なシチュエーションのワンアイディアから話を広げていくタイプの作品が多い。
また、少しシリアス要素の強い、いわゆる「青春ラブコメ」も人気だ。
こちらは「とらドラ!」や「俺ガイル」からの流れが脈々と続いている感じだな。
・継母の連れ子が元カノだった(迷ったらとりあえずこれでいい)
・カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています(上に挙げた要素をうまく消化している秀作)
・弱キャラ友崎くん(アニメ化済み、しゃらくさい感じもあるが「俺ガイル」の後継作として人気は高い)
・ぼくたちのリメイク(アニメ化決定、クリエイターものの代表格)
・声優ラジオのウラオモテ(二人の新人声優を描く微百合ラブコメ、巻を重ねるごとに面白くなるタイプ)
・探偵くんと鋭い山田さん(主人公たち三人でちょっとした「日常の謎」を解いていく学園ミステリラブコメ)
よく「ライトノベルと一般文芸の中間の小説」と言われたりするが、
実際のところはラノベ編集部が書店の棚を求めて一般売り場に進出したものが始まりだ。
とはいえ、少年向けのラノベから隔離されることで、いまでは独自の文化を築いている。
講談社ノベルスやハヤカワ文庫JAを取り込んだことで本格ミステリやSFも強い。
また衰退しつつあった少女ラノベがライト文芸に進出することで息を吹き返してもいる。
人気のあるジャンルとしては「妖怪」「ホラー」「後宮」「泣ける恋愛」「謎解き」「刑事もの」といったあたりか。
ライト文芸のオススメはこちらだ(ただし個人的にあまり読んでいないので少なめ)。
・さよならの言い方なんて知らない。(「サクラダリセット」の河野裕が贈る特殊設定頭脳バトル)
・探偵は御簾の中(平安時代を舞台に癖のある夫婦を主人公としたミステリ)
・僕は天国に行けない(2000年前後のあれこれを彷彿とさせる厨二くさい青春ミステリ)
・隷王戦記(チンギスハンとバイバルスをモチーフにしたと思われる戦記ファンタジー)
「その他」とか言ったら何でもありだろという感じだが、まあ簡単にはまとまらないので上記以外をまとめてしまった。いくつかオススメをしていく。
とりあえずこんなところか。おまえが実はここ数ヶ月ラノベから離れていただけで、俺が挙げた作品もだいたい知ってたらすまんな。
○ご飯
おせちともち。
○調子
むきゅーはややー。お仕事はじゅうれんきゅー九日目。
二人以上殺人を犯すと天使に地獄へ送られる世界で起こる連続殺人。
本格ミステリとしては、特殊設定に関するフェアさ、特殊設定を活かしたトリックと勘所抑えておりとても楽しめた。
ページ数的にもう一段ひっくり返すかと思ったが、そこを敢えて小説的なテーマの言及に割いており「名探偵とは?」に作者なりの結論を出しているようなシッカリした力強い小説だった。
特殊設定、ライツヴィルじみた探偵の悩みや慟哭、これら二つをしっかり抑えておりかつ、表面的なモチーフの流用でなく、しっかりと根本から書こうとした名作だった。
「Twitterのあの界隈」と僕は呼んでいるが、もう流石にそろそろアレらに名前を付けて普通に売れっ子になっていくんだろうなあとシミジミしてしまう。
それとも、今時の作家はああやってTwitterでじゃれあうのが普通で、特に名前が付くような何かではないのだろうか。
ああ、Twitterやめよう。
○グラブル
昨日と全く同じで吹いた。
○ご飯
朝:なし。昼: カップスープ。ナスとピーマンの味噌炒め。夜:ご飯。梅干し。落としたまごと白菜と大根とニンジンの味噌汁。納豆。間食:チョコミントアイスアイス。ほしたべよ。
○調子
むきゅーはややー。お仕事はじゅうれんきゅー三日目。
錬金術というにも特殊設定を題材にした本格ミステリのシリーズ二作目。
前作の後書きでの城平京への思いと、今作の推薦文が城平京だったことに惹かれて読んだが、
特殊設定を用いながら、ごっりごりの超大掛かりなXXトリックでゴリ押しするの北山猛邦味があるなあ。(伏せ字意味ないか?)
ただそれが最終的に特殊設定のミステリ的でなく物語的な意味に通じていく展開はゾクゾクさせられた。
シリーズを横断する縦線がびっしり書かれているので先が気になるなあ。
ただ、このシリーズの設定上、フーダニットやハウダニットの方向は広がりがあるけど、ホワイダニットの方向は狭せそうなのが気になるなあ。
これからもこの動機を繰り返されると、ちょっとミステリとしては何でもありになりそうなので、これが杞憂であることを願いたい。
○グラブル
細かいコマに隠された伏線や感情が多く、ある界隈では本格ミステリと評されているらしい、キッモ。
16人のトーナメント参加者とそのセコンド、そして大会主催者の暫定ラスボス田島ら、ほぼ全員がとにかく理屈っぽく考えてから動くためページ数のわりに中々話が前に進まない。
もちろんそれだけあって群衆劇っぽさが強く、誰かが勝ち上がるのか読めない展開が面白い。
その上作者が地球の重力に耐えられないのも相まって今年は一年中山本空の煉獄を眺めることになってしまった。
ぼっちの黒木智子が孤軍奮闘するドタバタギャグ漫画だった頃と、女子高校生たちのグループ間のすれ違いや掛け合いを楽しむ青春漫画だった頃とが最早単行本の数的にも逆転した、ジャンルを一口で言えない漫画。
主人公の黒木のことを人間として好きになる過程がちゃんと書かれており、次々に黒木ハーレムへ加入していくキャラが増えていくも、その過程の違いや、構成員同志のやり取りも多く、主人公抜きの回も増えてきている。
○ 吉本浩二「定額制夫のこづかい万歳月額2万千円の金欠ライフ」
財布を配偶者に握られて自由に使えないお小遣い制の悲哀を書く人間賛歌漫画。
よく小遣い怪人だなんだと、小遣い制の中でもがく人間性が笑われているが、根本的には自分よりも家族を優先したいという気持ちがあり、その裏にある家族愛こそが書きたい…… というわけでも無い気がしなくもなくなくない。
東堂の一途な気持ちながら揺れ動く感情の上下が見ていてとにかくドキドキして、読んでいて胸が苦しくなる。
特に今年はこの二人の関係に多くの進展があり、そのシーンの後、何度も最初から読み返しては唸っていた。
東堂×虎杖のリバあり薄い本書きたい。
○服部昇大「邦キチ! 映子さん」
映画のついて語る若人の部の面々が映画を語りまくる、映画プレゼン漫画。
が、最近は主人公とヒロインの関係性が気になる展開が多く、いや使用済みブラシを忘れるのはやることやってるだろと、ムズムズさせられた。
こういう男女がくっつくだのくっつかないだのがやっぱ盛り上がるんだなって、木根さんの1人でキネマとか私と彼女のお泊まり映画を踏まえた上で思いました。
○寺沢大介「SUSHIROAD」
暇があれば寺沢大介の話がしたいのです。
海× 鷹一の薄い本書きたい。
漫画家ゆでたまご先生のキン肉マンはネタバレ禁止なので、ラジオネームゆでた孫さんのメールを読んでお茶お濁すしかないから。
私的裁判「双龍会」を舞台に殺人事件の謎を解き明かす本格ミステリ。
架空法廷モノは数多くあれど、この作品が持つ「架空の法廷らしきもの」でないと描けない絵面の強烈さは、何年経っても色褪せない。
とにかく七転八倒してどこに向かうかわからないジェットコースター的展開と、フェアプレイの精神を徹底し開示されている情報だけでこねくり回すミステリらしい展開が相まって、どこを読んでいるときも楽しい以外の感想が出てこない。
本当に、本当におもしろっかったんだ……
TwitterでWeb漫画や安くまとめ買いできるセール漫画を面白おかしく紹介することの百億倍面白かったんだ……
読んだけど正直よくわかんなかったので、誰か楽しみ方を教えて。
○ご飯
朝:ポテチ、チョコ。昼:緑のたぬき。夜: 豚肉、白菜、ニンジン、舞茸を出汁で煮込んでポン酢と大根おろしとネギの付けだれで食べるやつ。〆の雑炊。梅干し。間食:チータラ。
○調子
元気になって来たので久々に自炊もした。
ド直球に本格やりだしてすごかった。元々ミステリ好きなのは感じられたけど、普通にまっすぐ本格ミステリだった。
それこそ参考文献に挙げられてる作家が書いてても違和感ないぐらいには本格。
ただこういうミステリって感想の書きようが無いんだよなあ、ジェットコースター感を楽しむというか、なんというか。(めっちゃ好きだけど)
作者のミステリ好き度合いが伝わって来て、こっちまで熱が高まって来た。
あとシリーズを通しての縦筋の展開を示唆する箇所もあったけど、僕が本を読めるうちにあと何回続きが読めるんだろうなあ。
○グラブル
ゼノコロ剣五凸と、ゼノコロ石四凸。
ゼノコロ石四凸、絶対労力に見合って無いわ。
半ば意地で完成させたけどマジで他ごとしてればよかった。
次にここ最近の日課だったローズクイーンをやって、ローズ武器をコンプリート。使い道はハッキリ言ってわかんないので、倉庫の賑やかし要員と並べて満足感でOK。
その後虚空武器集め。全部交換は済ませて、斧と弓を四凸。銀片集まり次第どんどん四凸していこうと思う。
いやあ、この武器をシリーズごとに一気に完成させて行くのだいぶ楽しい。
次はアストラルウェポンかなあ、と思ってたんだけど。
火でムゲンとユイシス、土でオクトーやナルメアとマキラ、こんなヒューマン絡みじゃない違う種族を並べる機会があるのにバハ武器が無くて悩むことがたまーーにある。
今はバハ短剣、バハ剣、バハ銃の3種類しか持ってないので、かなり今更だけどバハ槍、バハ斧、バハ杖も作ろうと思う。
流石にバハ拳、バハ弓、バハ刀、バハ琴は使い方さっぱりわからないのでやめとく。
と、書いたはいいけど、流石にバハ武器はフツルス化込でかなりすぐ終わりそう。すぐっていうか、バハ角が少し足りないだけで手持ちの素材だけで終わるわ。
推理小説に関して、「後期クイーン的問題」とかいう問題がある。
ざっくり言ったら、推理小説が「完璧な論理的推理」をひたすら求めていくと、結局そんなものありえなくなるんじゃない? って話だ。
起点になるのはエラリー・クイーンって作家の、初期の何作かに限定したすごく狭い話だった。
でも話の発端を作った法月綸太郎と笠井潔って二人の作家が煽りまくったせいで、推理小説の前提が崩壊するのでは? 根本的な問題なのでは? って話にもなった。
でも推理小説は一応続いてる。結果的には、「後期クイーン的問題」は(法月・笠井をうまく無視しながら)推理小説の可能性を広げる原動力の一つになった。
きちんと知りたい場合は、諸岡卓真『現代本格ミステリの研究』が視野の広さも議論の説得力もピカイチだと思う。この問題について真面目に考えたかったら必読。
一方、きちんとしてない言及の一つに、「第一の問題」と「第二の問題」っていう問題の分類がある。
「第一の問題」はさっき言ったような、完璧な推理って無理なんじゃない? って話。「第二の問題」は、(完璧な推理なんかないんだから)そもそもただの人間の探偵に謎解きとかする資格あるのって話……らしい。
でもこれ、法月・笠井の二人は前者の話しかしてない。第一と第二なんて分類もしてない。誰が言い始めたか、出所がよくわからない。
自分が知る限り、「第一」「第二」の一番古い言及がWikipedia日本語版の「後期クイーン的問題」だ。
これを書いてる時点の最新のバージョンを貼っておく(https://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=77682984)。
2009年10月27日に「Corwin」というアカウントが「後期クイーン問題」の項目を作成した(https://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=28693991)。
この時点ですでに、後期クイーン的問題が「二つの問題の総称」であり、「第一の問題」と「第二の問題」があるというふうに書かれている。
(ちなみに諸岡卓真の本は2007年度の博士論文を2010年3月に本にしたものだからWikipediaには触れていない)
でもよく見ると、「第一の問題」は今でいう第二の問題(倫理的な話)、「第二の問題」が今でいう第一の問題(解決の不可能性)だ。
これが入れ替わったのは11月4日(https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=28825317)。
だから「第一」と「第二」の順番(もしくは「第一」と「第二」)に根拠はなくて、Corwinが適当に付けてただけとも考えられる。
もちろん、そうでない可能性もある。11月2日にはCorwinが項目名を、俗によく使われる「後期クイーン問題」から専門的な「後期クイーン的問題」に変えている(https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=28790012)。これと同様に、根拠になる文献を改めて読んで、「第一」と「第二」を入れ替えたとも考えられるわけだ。
そうは言っても、個人的な心証では「第一」「第二」っていうのは書いた人の勝手な考えだろうと思ってる。
ちなみに「Corwin」は日本語版Wikpedia黎明期の2003年から編集に参加して、推理小説とSFを中心に現在も活動しているベテラン。
めちゃくちゃなことを書いて怒られたような経歴はないみたい(「後期クイーン問題」も、「第一」「第二」以外はそんなに変なことは書いてない)だが、立ち上げた項目には内容が薄いのとか、出典が少ないのとかが多い。
一応、「第二の問題」がいつの間にか湧いてきたのは相応の理由があると思う。
後期のエラリー・クイーンが書いた『十日間の不思議』『九尾の狐』とかの作品で、名探偵は推理そのものというより自分の存在について悩む。それはもう悩む。
そして、この時期の作品は初期に比べて「完璧な論理的推理」という点ではゆるいというのが一般的な評価になっている。
だからこの作品群では、笠井潔たちが考えたような、「完璧な論理的推理」を求めると究極的には無理が出てくる、っていう問題よりも、
推理に失敗して、倫理的な立場に悩む名探偵のほうが読者の印象に残るはずだ。
発端になった法月の作品だってそうだ。「初期クイーン論」が出たのは1995年だけど、1990年の『頼子のために』と1992年の『ふたたび赤い悪夢』では、精神的に追いつめられる名探偵の姿を描いている。
だから、法月の文章の以前から、作家や読者からすれば「完璧な推理の不可能性」よりも「自分の立場に悩む名探偵」というのが後期クイーンのテーマ、っていうふうに理解されていて、「初期クイーン論」以降も、現在も、塗り替わりきらずに続いてる、っていうのが実情なんだと思う。
だからいつの間にか「後期クイーン問題」っていうタームにもふわっとそっちの意味がくっついていった結果、「第一」「第二」っていう区分が誕生したんじゃないだろうか。
○ご飯
朝:アイスコーヒー、パリジャン。昼:オクラ納豆玉子うどん。夜:人参玉ねぎシメジソーセージコンソメスープ。フランスパン。リンゴのパン。間食:ピカチュウのグミ。ポテチ。コーヒーゼリー。
○調子
今日も本読んだ。
古野まほろの「臨床真実士ユイカの論理」という小説を「文渡家の一族」と「ABX殺人事件」の二冊続けて読んだ。
嘘を絶対に見破れるという特殊設定を生かしに生かした、本格ミステリというか小説だったかなあ。
もちろん、この作者なのだから過剰なまでの論理はさすがなのだけど、それ以上に嘘がいかに優しく辛いのかを語る物語の痛みが強い小説だった。
特に2巻にあたるABX殺人事件は…… 本当に辛い。ちょっと後を引き綴る毒ミスだったなあ。重い!!!!
○グラブル
古戦場40ハコで燃え尽きてたけど、シナリオイベントの消化をしといた。箱開けはタルいので、ダマスカスカスとプラウド攻略しただけ。プラウドは初見で攻略見ずにやっても割と余裕もってクリアできてよかった。浴衣ジェシカとマキラさまさまだ。
○ご飯
朝:サーターアンダギー。昼:オクラ納豆玉子うどん。夜:人参玉ねぎシメジ豚肉鍋。おじや。間食:からあげくん(ナゲットくんでは……????)。パイのみ。ピカチュウのグミ。
○調子
洗濯して掃除してお風呂入ってとしてたら眠くなりいっぱいお昼寝してしまった。
今日は本読んだ。
この前、時を壊した彼女 7月7日は7度あるを読んでからまほろん熱が再熱してるのだけど、それと設定が似通ってたので期待度高めで読んだ。
その期待の方向とは違う方向だったのだけど、面白かった。
本格ミステリというよりは、脱出ゲームのような方向性の謎解きで、それを小説として読ませる旨さは特殊設定ものを書かせたら抜群だなあ。
人間と人間に関係の恐ろしさもさることながら、最後の方に自然というか世界というか(???)の恐ろしさも描かれるのだけど、それがめちゃめちゃに怖くて、あれの先を想像するだけでオシッコ漏らしそう。超怖い。お昼寝いっぱいしたからじゃなく、怖いから寝れそうにない。
○ポケマス
○ご飯
朝食:うどん。玉子。納豆。オクラ。昼飯:サンドイッチ。カレーパン。夕食:うどん。たまご。納豆。オクラ。焼き鳥。イチゴ。間食:ポテチ。クッキー。チータラ。
○調子
本格ミステリを題材にしたラジオ番組で「逆転裁判100のトリックを考えよう」のコーナーが一年間続いた末の、メール傑作集を読まされているような読感だった。
とにかく、ワンクリック(物理本で読んだのにGBAやDSのボタンで読み進めるような文章の質感があった)ごとに読者を楽しませる事だけを考えており、1ページ1ページがラジオに送る渾身のネタ葉書のような熱量があった。
5年ぐらい続いたラジオ番組をいきなり聴いた時の「この人たちは何を話しているんだ? さっぱりわからないけど、楽しいという気持ちは狂おしいほどに伝わる!!!」のような感覚をまさか小説でも体感できるとは思わなかった。
こういうのを「内輪ネタ」と揶揄するのは簡単なのだけど、その内輪ネタで盛り上がり続けているのが本格ミステリなのだとも思うので、その仲間に巧舟はみっちり食い込んだことがあまりにも壮大でミステリの懐の深さにクラクラしちゃった。
○プリコネ
ルナの塔を初日に登り切るのがこのゲームしてて一番気持ち良い。この瞬間のために毎日の日課を頑張ってる感がある。やったぜ。
○グラブル
ゼノイフ周回。水はワンパンも継戦も割とできるし、何より大好きなカタリナを使えるのでモチベがある。
なのでマルチゼノイフをオート周回してる。
多分真面目に詰めればカツオライフォで詰めグラブル出来る気がするんだけど、カタリナのボイスが流れてくるオート周回をBGMにながらゲームするのは楽しかったかたよしとしよう。
○ポケモン盾
この前レポート飛んだのがトラウマになったのか、頻繁にレポート書いてる。
今日は悪戯心オーロンゲ目当てにオンラインの募集に入りまくり、無事捕獲。
キョダイマックスに関連する悪タイプのポケモンはこの子だけなので、無事全特性入手できてよかった。
後は今回ピックアップされてるポケモンを捕獲だけでもしておきたいな。残りはダストダスだけなので、来週ちまちま遊ぼう。
○マリオ64(WiiUVC)
難易度がエグくなってきた。
京アニの自社レーベル「KAエスマ文庫」の新人賞から出てきた和風ファンタジー。荒削りだけど面白かった。
主人公はYAMA育ちの少年で、「典薬寮の魔女」と渾名される少女の護衛を命ぜられる。宮廷で医薬を司る官衙に勤める彼女が情熱を燃やすのは、薬殺を阻止すること。そんな彼女に付き従う少年は、次第に宮中を舞台にした陰謀の渦中に巻き込まれていく……という、和風ファンタジーでミステリとサスペンスをやっている作品。
個人的には、キャラ立てが弱かったのと、主人公の扱いがなんか変、というのを感じた。
まずはキャラ立て。主人公が仕える雪代という少女は典薬寮の魔女と呼ばれていて、実際にクライマックスで壮大な陰謀を暴き出し敵を追い詰めるわけだけど、そこに至るまでに周囲から魔女呼ばわりされたり過去に解決した事件の話をされたりはするのに肝心のリアルタイムで解決した事件がメインの陰謀しか描かれてないからちょっと物足りない。
他作品を引っ張り出すのは気が引けるけど、たとえば〈古典部〉シリーズの第1作『氷菓』だと、主人公である奉太郎が小さな謎をいくつか解決した上で、大きな謎に挑む、という感じになっているから、奉太郎が周囲の人たちから一目置かれてたり嫉妬されてたりするというのが納得できるようになってるし、最後の謎が引き立つんだよね。
もちろん本格ミステリだとキャラよりも謎解きがメインになるから、それまでの実績がちっとも描かれない探偵役がいきなり大きな謎を解いてもいいんだけど、本作はキャラも重視しているように見えるからそれだけだとちょっと不足かなって。
主人公の扱いがなんか変、について。護衛用の人材として連れて来られたやつを助手としてこき使うまではまあいいとして、そいつに医学の知識を勉強しろと言って教育を受けさせるのはマジで謎だった。護衛を敵の襲撃もないのにヘトヘトにしてどうするの……? なんのためにこいつ連れてきたんだよって思っちゃうな。
あと前半で出てくるやつがどう考えても陰謀の関係者だったのは「ですよねーーーーーー」って感じだった。まああからさまに怪しかったからね、しょうがないね。あのポジションのキャラは誰が書いても怪しくならざるを得ないよな……
ここまで文句を書き連ねてきたけど、美点も言っとかないとフェアじゃない。京アニの自社レーベルでやってる以上は当然なんだけど、映像がすごい映えそう。平安時代っぽい都に聳え立つ人工の山、そこに築かれた宮廷、動き回る貴人たちといった都会的な情景と、山奥を走り抜ける少年、荘園に侵入しようとする騎馬の者たち、といったファンタジックな情景が入り混じって、京アニの絵柄で再現されたらとても美しそうだと思った。実際に選評でも
と書かれているので、やっぱりそういうのも重視して選んでるんだろうな。上で書いたように、本筋の事件以外を解決する描写が少なすぎて物足りないので、前半部分にアニオリのエピソードいくつか入れたら1クールアニメになりそう(小並感)。
さて、物語の展開とかではなく些細な点への指摘を。これは好みの問題なんだけど、地の文とかで見知らぬ用語が出てきたときに、それをカッコ書きで説明されると割と萎えるものがある。
いや説明が必要ならそれは地の文でしてほしいし、多少わかんなくても読むのに支障はないわけだし、ファンタジーにわからん言葉が出てくるのはある程度前提なわけですよ。わからん言葉があれば飛ばして読むか辞書で調べるかするし、なんなら咄嗟にわからん言葉が多少出てきた方がファンタジーって感じがして好みだから(自分の日常から離れた世界が描かれてるんだから知らない言葉はあって当然)、カッコ書きで言葉の意味を説明するとかいう野暮はあんまりしないでほしいなというお気持ちがある。
たとえば「刑部省(司法、裁判、刑罰、監獄を管轄する)」「検断(裁判にかけること)」(48頁)なんて、そりゃどちらも耳に馴染んだ言葉ではないかもしれないけど字面で意味がなんとなくわかるし、わからなくてもこの先の理解に別に支障はないんだよね。
「補任(官職を受け取ること)」(111頁)だって歴史に興味があれば知っている語彙だし、知ってなくても読み飛ばせる。「遷任(異動)」(129頁)も左遷を言い渡されるシーンなんだから字面と文脈でわかるでしょ……
さらに、上で挙げたような現代人に馴染みの薄い言葉に説明が要るのはまだわかるとして、基礎的な語彙にカッコ書きで説明されてると、なんというか「この単語にカッコ書きするってことは作者にとってはこの単語は馴染みのないものなのか」というのがわかっちゃって「おいおい……」って感じになるんだよね。
「厨(厨房)、厠(便所)」(66頁)は別に説明要らないだろ! 厠なんて時代もののファンタジー読んでたら普通に出てくるし(西洋風ファンタジーでも使うでしょこのくらい)、厨は音で聞かされたらわかんないかもしれないけど字を見れば意味はわかるわけで。
「茣蓙(敷物)」(108頁)はちょっとビックリした。ええと……ゴザ、見たことありません? ホームセンターで普通に売ってない? 俺、夏場は卓袱台の下にゴザ敷いてるよ? 畳の部屋で暮らしたことがあればゴザなんて誰でも知ってるでしょって思ったけど、ひょっとして最近の人ってそもそも畳の部屋に馴染みが……ない……?
(あ、でもホムセンとかでもカナ表記しか見たことがなくて、家族との会話とかでは音でしか知らないので、こんな漢字を使うんだというのは知らなかった。ひとつ勉強になった)
作者さんはあとがきで「ふと『日本人って日本のことあんまり知らないよね?』と疑問を抱いた」(380頁)って書いてるけど、あ、ほんとに知らなかったんですねという感がありありと出ているので逆に納得してしまった。そりゃ、ゴザに説明が要ると判断する人からすれば補任とかも謎の用語に見えるんだろうな……
まあカッコ書きされてる注釈は映像化するときには特に説明とかされない感じなんだろうな、と思うので、些細なことと言えば些細なことではあるのだけれど。
ところで、本作を読んで気に入ったのなら、沢村凛『黄金の王 白銀の王』(角川文庫)も勧めたい。『典薬寮の魔女』と同様に上代日本風の異世界を舞台にした作品で、陰謀渦巻く宮廷の物語なのだけれど、薬殺阻止を掲げる『典薬寮の魔女』と違って『黄金の王 白銀の王』の主人公たちが目指すのは「内戦を終わらせる」こと。何十年も氏族対立が続いた国で、憎しみ合う2つの氏族の若き長同士が、事あるごとに紛争を再燃させて敵対氏族を根絶やしにしようとする味方を抑えながら戦争を終わらせるために薄氷の上を歩き続けるお話です。凡百の戦争ものよりも遥かにハラハラドキドキさせられる作品。
(これまでの主流)
■殺人事件を私立探偵が解決するミステリ(本格ミステリの王道)
(問題点)買ってきたケーキを誰が食べたかとか教室の鍵が勝手に掛けられてたとか解決しなくても誰も困らない問題が大半
以上の点を踏まえてこれから流行るだろうと思われるミステリをいくつか考えてみた
人はなぜなんのために生まれてきたのかといった謎を解明するミステリ
解明してみせたところでそれが正解なのかどうなのかが確認出来ないのが難点か
身の回りで何か起きるたびに全て政府の陰謀だったり諜報機関の仕業にして解決するミステリ
主人公がただのキチガイっぽく見えてしまうので感情移入出来ないのが難点か
■事件や謎が発生する前に主人公がすべて食い止めてしまうので何も起こらないミステリ
あんまりマンガ読んでるってリアルの交友範囲で言ったことがなくて、言ったとしても「SPY FAMILY良いよね」みたいな無難なことしか言ってないので、あんまり人に言えないような感じの漫画の感想を書きたくなった。
これ凄いよね。作品として面白いとかを超越していて、「作品の成り立ちが面白い」って感じ。
もともと金田一少年の事件簿は本格ミステリーである金田一耕助シリーズのパロディとしての新本格ミステリーなんだよね。
古風な建物だったり、なんか意味分かんないマスクつけてたり管理人が無表情で何考えてるかわかんなかったりっていう演出の部分から、推理の材料は全部明確に出してたり、読者の知識の範囲で推理できるようにしたりと、とにかく「新本格ミステリー」の世界だったじゃん。
で、この作品はそれをセルフパロディにしたような構成なんだよね。もう謎はときたくないとか言っちゃったりして。
だからこれは「金田一耕助シリーズのパロディとしての新本格をパロディにしたメタミステリー」っていう構成になってて、その時点で作品外の情報量が多すぎて読んでてとにかく疲れる。面白いけど。
肝心の内容はなんか熟女AV見せられたような感じが微妙にリアル(特にタワマン編)。
聖剣はヌけないけど聖剣ではヌけるよね、みたいな下品な冗談を言わせたいがためだけのタイトル。
内容としては本当になんかもう「擬人化した剣を手入れと称して愛撫するシーンをたくさん描く漫画」って感じで、なんかしら理由をつけて服を脱がせようとしたり(服=剣の鞘)する話。
別に擬人化する必要がないシーンで何度も擬人化してエロっぽく見せるシーンがとにかく多くて、有り体に言ってとても下品。
それも個人的にはゲラゲラ笑える下品さっていうより、フヒヒッて笑ってしまうような感じの下品さで、コレを読んでいる姿は誰にも見られたくない。
見られたら自死を考える。
3巻目くらいからだんだん新キャラが巨乳になってきてちょっと残念。
田中に胸触らせたり田中にパンツ見せたり田中にほぼ全裸見せたり田中にパンツ食べさせたりするやりたい放題する内容で、
線がパキっとしてるからエロく見えないだけで、体のラインとか凄いフェティシズムを感じるけど、でもパッと見で線がパキっとしてるのでエロくないからギリギリ許されそうでやっぱり許されない感じのコメディ。
これは読んでてゲラゲラ笑うタイプの下品さだけどこういうギャグで笑っている姿はあんまり見られたくないやつ。
あと巻が進むごとに上野さんのお尻のラインエロくなってませんか。
通称ファ美肉おじさん。
つい最近1巻が出たんだけどこれ描いた人多分頭がおかしいんだと思います。
ヒョロガリ非モテ男とイケメン眼鏡(両方ともアラサー)が異世界に転生してヒョロガリ非モテ男が絶世の美女(ロリ)になる話。
いわゆる異世界転生モノのテンプレートに乗りながら、設定が突飛すぎてそれだけで話を転がしているのが凄い。
あと1巻時点ではこの二人がくっつくのかどうかっていうっていうのも気になるし、くっつくってことはそれはBLなのかとか考えるとわくわくしてくる。
あと口が悪いロリって良いよね。
バトル漫画だと思って読んでたらだんだん変態漫画になってきたやつ。
帯の付喪神を相方として使役する主人公が繰り返して母親を越える、という成長譚としてのフォーマットは則ってるのに、合間合間(大体2話に1回、最近だと1話に1回くらい)にエロシーンがあってしかもそのエロが生々しい。
フォーマットだけ見ると王道バトルマンガで、戦闘シーンも派手な戦闘なのに、しょっちゅう手コキされたりソーププレイされたりしてる。
バトルマンガとしてフォーマットが整っているだけに、「バトルマンガ見たくて見てるんだけどね」って言い訳できそうで言い訳が全くできない作りになっている。
ヒロインの桐葉が初期はロリキャラだったんだけど、設定の都合上だんだん成長してきて最近はふとももがとてもむっちりしている。
それでいてストーリーとしてちゃんと山場が作られていて、続きが気になるように作られている。
フックの素っ頓狂さ(ヒロインが主人公の母親代わりになるって言って毎朝味噌汁を作りに来てくれるようになる)の割に丁寧な作劇になっていて甘酸っぱい感じがする。
こういう恋愛したかったなぁちくしょうってのたうちまわりながらも続きが気になってついつい読んでしまう。
ところで部屋の本棚には意識高いビジネス書と京極夏彦の小説しかおいてなかった身からすると、電子書籍の本棚とか見られたら死にたくなりそうなんだけど、みんなどうしてんの?
見られないようにタブレットとか引き出しに隠せばいいの?