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2021-03-22

赤い部屋

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々わざわざ其為そのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色ひいろの天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子に凭もたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異物語を話し出すのを、今か今かと待構まちかまえていた。

 七人の真中には、これも緋色の天鵞絨で覆おおわれた一つの大きな円卓子まるテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台しょくだいにさされた、三挺さんちょうの太い蝋燭ろうそくがユラユラと幽かすかに揺れながら燃えていた。

 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅まっかな重々しい垂絹たれぎぬが豊かな襞ひだを作って懸けられていた。ロマンチック蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血の様にも、ドス黒い色をした垂絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師かげぼうしを投げていた。そして、その影法師は、蝋燭の焔につれて、幾つかの巨大な昆虫でもあるかの様に、垂絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら這い歩いていた。

 いつもながらその部屋は、私を、丁度とほうもなく大きな生物心臓の中に坐ってでもいる様な気持にした。私にはその心臓が、大きさに相応したのろさを以もって、ドキンドキンと脈うつ音さえ感じられる様に思えた。

 誰も物を云わなかった。私は蝋燭をすかして、向側に腰掛け人達の赤黒く見える影の多い顔を、何ということなしに見つめていた。それらの顔は、不思議にも、お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた。

 やがて、今晩の話手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次の様に話し始めた。私は、陰影の加減で骸骨の様に見える彼の顎が、物を云う度にガクガクと物淋しく合わさる様子を、奇怪なからくり仕掛けの生人形でも見る様な気持で眺めていた。

 私は、自分では確かに正気の積りでいますし、人も亦またその様に取扱って呉くれていますけれど、真実まったく正気なのかどうか分りません。狂人かも知れません。それ程でないとしても、何かの精神病者という様なものかも知れません。兎とに角かく、私という人間は、不思議な程この世の中がつまらないのです。生きているという事が、もうもう退屈で退屈で仕様がないのです。

 初めの間うちは、でも、人並みに色々の道楽に耽ふけった時代もありましたけれど、それが何一つ私の生れつきの退屈を慰なぐさめては呉れないで、却かえって、もうこれで世の中の面白いことというものはお仕舞なのか、なあんだつまらないという失望ばかりが残るのでした。で、段々、私は何かをやるのが臆劫おっくうになって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻めぐらした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了しまうのです。

 そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈だけで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端かたはしからけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上このうえもなく安易生活を送っていました。

 これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令たとえ強いられた労働しろ兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢ぜいたくや、血腥ちなまぐさい遊戯や、その他様々の楽しみに耽ふけることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺とぎばなしにある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、淋しくものういその日その日を、ただじっとして暮す他はないのでした。

 こんな風に申上げますと、皆さんはきっと「そうだろう、そうだろう、併し世の中の事柄に退屈し切っている点では我々だって決してお前にひけを取りはしないのだ。だからこんなクラブを作って何とかして異常な興奮を求めようとしているのではないか。お前もよくよく退屈なればこそ、今、我々の仲間へ入って来たのであろう。それはもう、お前の退屈していることは、今更ら聞かなくてもよく分っているのだ」とおっしゃるに相違ありません。ほんとうにそうです。私は何もくどくどと退屈の説明をする必要はないのでした。そして、あなた方が、そんな風に退屈がどんなものだかをよく知っていらっしゃると思えばこそ、私は今夜この席に列して、私の変てこな身の上話をお話しようと決心したのでした。

 私はこの階下のレストランへはしょっちゅう出入でいりしていまして、自然ここにいらっしゃる御主人とも御心安く、大分以前からこの「赤い部屋」の会のことを聞知っていたばかりでなく、一再いっさいならず入会することを勧められてさえいました。それにも拘かかわらず、そんな話には一も二もなく飛びつき相そうな退屈屋の私が、今日まで入会しなかったのは、私が、失礼な申分かも知れませんけれど、皆さんなどとは比べものにならぬ程退屈し切っていたからです。退屈し過ぎていたからです。

 犯罪探偵遊戯ですか、降霊術こうれいじゅつ其他そのたの心霊上の様々の実験ですか、Obscene Picture の活動写真や実演やその他のセンジュアル遊戯ですか、刑務所や、瘋癲病院や、解剖学教室などの参観ですか、まだそういうものに幾らかでも興味を持ち得うるあなた方は幸福です。私は、皆さんが死刑執行のすき見を企てていられると聞いた時でさえ、少しも驚きはしませんでした。といいますのは、私は御主からそのお話のあった頃には、もうそういうありふれた刺戟しげきには飽き飽きしていたばかりでなく、ある世にもすばらしい遊戯、といっては少し空恐しい気がしますけれど、私にとっては遊戯といってもよい一つの事柄発見して、その楽しみに夢中になっていたからです。

 その遊戯というのは、突然申上げますと、皆さんはびっくりなさるかも知れませんが……、人殺しなんです。ほんとうの殺人なんです。しかも、私はその遊戯発見してから今日までに百人に近い男や女や子供の命を、ただ退屈をまぎらす目的の為ばかりに、奪って来たのです。あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。私は少しも悔悟なぞしてはいません。犯した罪を恐れてもいません。それどころか、ああ何ということでしょう。私は近頃になってその人殺しという血腥い刺戟にすら、もう飽きあきして了ったのです。そして、今度は他人ではなくて自分自身を殺す様な事柄に、あの阿片アヘン喫煙に耽り始めたのです。流石さすがにこれ丈けは、そんな私にも命は惜しかったと見えまして、我慢我慢をして来たのですけれど、人殺しさえあきはてては、もう自殺でも目論もくろむ外には、刺戟の求め様がないではありませんか。私はやがて程なく、阿片の毒の為に命をとられて了うでしょう。そう思いますと、せめて筋路の通った話の出来る間に、私は誰れかに私のやって来た事を打開けて置き度いのです。それには、この「赤い部屋」の方々が一番ふさわしくはないでしょうか。

 そういう訳で、私は実は皆さんのお仲間入りがし度い為ではなくて、ただ私のこの変な身の上話を聞いて貰い度いばかりに、会員の一人に加えて頂いたのです。そして、幸いにも新入会の者は必ず最初の晩に、何か会の主旨に副そう様なお話をしなければならぬ定きめになっていましたのでこうして今晩その私の望みを果す機会をとらえることが出来た次第なのです。

 それは今からざっと三年計ばかり以前のことでした。その頃は今も申上げました様に、あらゆる刺戟に飽きはてて何の生甲斐もなく、丁度一匹の退屈という名前を持った動物ででもある様に、ノラリクラリと日を暮していたのですが、その年の春、といってもまだ寒い時分でしたから多分二月の終りか三月の始め頃だったのでしょう、ある夜、私は一つの妙な出来事にぶつかったのです。私が百人もの命をとる様になったのは、実にその晩の出来事動機を為なしたのでした。

 どこかで夜更しをした私は、もう一時頃でしたろうか。少し酔っぱらっていたと思います寒い夜なのにブラブラと俥くるまにも乗らないで家路を辿っていました。もう一つ横町を曲ると一町ばかりで私の家だという、その横町何気なくヒョイと曲りますと、出会であいがしらに一人の男が、何か狼狽している様子で慌ててこちらへやって来るのにバッタリぶつかりました。私も驚きましたが男は一層驚いたと見えて暫く黙って衝つっ立っていましたが、おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか。よく訊きいて見ますと、その男自動車運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。なる程見れば、すぐ二三間向うに一台の自動車が停っていて、その側そばに人らしいものが倒れてウーウーと幽かすかにうめいています交番といっても大分遠方ですし、それに負傷者の苦しみがひどいので、運転手は何はさて置き先ず医者を探そうとしたのに相違ありません。

 私はその辺の地理は、自宅の近所のことですから医院所在などもよく弁わきまえていましたので早速こう教えてやりました。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点ついた家がある。M医院というのだ。そこへ行って叩き起したらいいだろう」

 すると運転手はすぐ様助手に手伝わせて、負傷者をそのM医院の方へ運んで行きました。私は彼等の後ろ姿が闇の中に消えるまで、それを見送っていましたが、こんなことに係合っていてもつまらないと思いましたので、やがて家に帰って、――私は独り者なんです。――婆ばあやの敷しいて呉れた床とこへ這入はいって、酔っていたからでしょう、いつになくすぐに眠入ねいって了いました。

 実際何でもない事です。若もし私がその儘ままその事件を忘れて了いさえしたら、それっ限きりの話だったのです。ところが、翌日眼を醒さました時、私は前夜の一寸ちょっとした出来事をまだ覚えていました。そしてあの怪我人は助かったかしらなどと、要もないことまで考え始めたものです。すると、私はふと変なことに気がつきました。

「ヤ、俺は大変な間違いをして了ったぞ」

 私はびっくりしました。いくら酒に酔っていたとは云いえ、決して正気を失っていた訳ではないのに、私としたことが、何と思ってあの怪我人をM医院などへ担ぎ込ませたのでしょう。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点いた家がある……」

 というその時の言葉もすっかり覚えています。なぜその代りに、

「ここを右の方へ一町ばかり行くとK病院という外科専門の医者がある」

 と云わなかったのでしょう。私の教えたMというのは評判の藪やぶ医者で、しか外科の方は出来るかどうかさえ疑わしかった程なのです。ところがMとは反対の方角でMよりはもっと近い所に、立派に設備の整ったKという外科病院があるではありませんか。無論私はそれをよく知っていた筈はずなのです。知っていたのに何故間違ったことを教えたか。その時の不思議心理状態は、今になってもまだよく分りませんが、恐らく胴忘どうわすれとでも云うのでしょうか。

 私は少し気懸りになって来たものですから、婆やにそれとなく近所の噂などを探らせて見ますと、どうやら怪我人はM医院の診察室で死んだ鹽梅あんばいなのです。どこの医者でもそんな怪我人なんか担ぎ込まれるのは厭いやがるものです。まして夜半の一時というのですから、無理もありませんがM医院はいくら戸を叩いても、何のかんのと云って却々なかなか開けて呉れなかったらしいのです。さんざん暇ひまどらせた挙句やっと怪我人を担ぎ込んだ時分には、もう余程手遅れになっていたに相違ありません。でも、その時若しM医院の主が「私は専門医でないから、近所のK病院の方へつれて行け」とでも、指図をしたなら、或あるいは怪我人は助っていたのかも知れませんが、何という無茶なことでしょう。彼は自からその難しい患者を処理しようとしたらしいのです。そしてしくじったのです、何んでも噂によりますとM氏はうろたえて了って、不当に長い間怪我人をいじくりまわしていたとかいうことです。

 私はそれを聞いて、何だかこう変な気持になって了いました。

 この場合可哀相な老人を殺したものは果して何人なんぴとでしょうか。自動車運転手とM医師ともに、夫々それぞれ責任のあることは云うまでもありません。そしてそこに法律上処罰があるとすれば、それは恐らく運転手の過失に対して行われるのでしょうが事実上最も重大な責任者はこの私だったのではありますいか。若しその際私がM医院でなくてK病院を教えてやったとすれば、少しのへまもなく怪我人は助かったのかも知れないのです。運転手は単に怪我をさせたばかりです。殺した訳ではないのです。M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから、これもあながちとがめる所はありません。よし又彼に責を負うべき点があったとしても、その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです。つまり、その時の私の指図次第によって、老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです。それは怪我をさせたのは如何にも運転手でしょう。けれど殺したのはこの私だったのではありますいか

 これは私の指図が全く偶然の過失だったと考えた場合ですが、若しそれが過失ではなくて、その老人を殺してやろうという私の故意から出たものだったとしたら、一体どういうことになるのでしょう。いうまでもありません。私は事実上殺人罪を犯したものではありませんか。併しか法律は仮令運転手を罰することはあっても、事実上殺人である私というものに対しては、恐らく疑いをかけさえしないでしょう。なぜといって、私と死んだ老人とはまるきり関係のない事がよく分っているのですから。そして仮令疑いをかけられたとしても、私はただ外科医院のあることなど忘れていたと答えさえすればよいではありませんか。それは全然心の中の問題なのです。

 皆さん。皆さんは嘗かつてこういう殺人法について考えられたことがおありでしょうか。私はこの自動車事件で始めてそこへ気がついたのですが、考えて見ますと、この世の中は何という険難至極けんのんしごくな場所なのでしょう。いつ私の様な男が、何の理由もなく故意に間違った医者を教えたりして、そうでなければ取止めることが出来た命を、不当に失って了う様な目に合うか分ったものではないのです。

 これはその後私が実際やって見て成功したことなのですが、田舎のお婆さんが電車線路を横切ろうと、まさに線路に片足をかけた時に、無論そこには電車ばかりでなく自動車自転車や馬車や人力車などが織る様に行違っているのですから、そのお婆さんの頭は十分混乱しているに相違ありません。その片足をかけた刹那に、急行電車か何かが疾風しっぷうの様にやって来てお婆さんから二三間の所まで迫ったと仮定します。その際、お婆さんがそれに気附かないでそのまま線路を横切って了えば何のことはないのですが、誰かが大きな声で「お婆さん危いッ」と怒鳴りでもしようものなら、忽たちまち慌てて了って、そのままつき切ろうか、一度後へ引返そうかと、暫しばらくまごつくに相違ありません。そして、若しその電車が、余り間近い為に急停車も出来なかったとしますと、「お婆さん危いッ」というたった一言が、そのお婆さんに大怪我をさせ、悪くすれば命までも取って了わないとは限りません。先きも申上げました通り、私はある時この方法で一人の田舎者をまんまと殺して了ったことがありますよ。

(T氏はここで一寸言葉を切って、気味悪く笑った)

 この場合危いッ」と声をかけた私は明かに殺人者です。併し誰が私の殺意を疑いましょう。何の恨うらみもない見ず知らずの人間を、ただ殺人の興味の為ばかりに、殺そうとしている男があろうなどと想像する人がありましょうか。それに「危いッ」という注意の言葉は、どんな風に解釈して見たって、好意から出たものしか考えられないのです。表面上では、死者から感謝されこそすれ決して恨まれ理由がないのです。皆さん、何と安全至極な殺人法ではありませんか。

 世の中の人は、悪事は必ず法律に触れ相当の処罰を受けるものだと信じて、愚にも安心し切っています。誰にしたって法律人殺しを見逃そうなどとは想像もしないのです。ところがどうでしょう。今申上げました二つの実例から類推出来る様な少しも法律に触れる気遣いのない殺人法が考えて見ればいくらもあるではありませんか。私はこの事に気附いた時、世の中というものの恐ろしさに戦慄するよりも、そういう罪悪の余地を残して置いて呉れた造物主の余裕を此上もなく愉快に思いました。ほんとうに私はこの発見に狂喜しました。何とすばらしいではありませんか。この方法によりさえすれば、大正の聖代せいだいにこの私丈けは、謂わば斬捨て御免ごめんも同様なのです。

 そこで私はこの種の人殺しによって、あの死に相な退屈をまぎらすことを思いつきました。絶対法律に触れない人殺し、どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し、ああ何という申分のない眠け醒しでしょう。以来私は三年の間というもの、人を殺す楽しみに耽って、いつの間にかさしもの退屈をすっかり忘れはてていました。皆さん笑ってはいけません。私は戦国時代の豪傑の様に、あの百人斬りを、無論文字通り斬る訳ではありませんけれど、百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを、私自身に誓ったのです。

 今から三月ばかり前です、私は丁度九十九人だけ済ませました。そして、あと一人になった時先にも申上げました通り私はその人殺しにも、もう飽きあきしてしまったのですが、それは兎も角、ではその九十九人をどんな風にして殺したか。勿論九十九人のどの人にも少しだって恨みがあった訳ではなく、ただ人知れぬ方法とその結果に興味を持ってやった仕事ですから、私は一度も同じやり方を繰返す様なことはしませんでした。一人殺したあとでは、今度はどんな新工夫でやっつけようかと、それを考えるのが又一つの楽しみだったのです。

 併し、この席で、私のやった九十九の異った殺人法を悉ことごとく御話する暇もありませんし、それに、今夜私がここへ参りましたのは、そんな個々の殺人方法告白する為ではなくて、そうした極悪非道の罪悪を犯してまで、退屈を免れ様とした、そして又、遂にはその罪悪にすら飽きはてて、今度はこの私自身を亡ぼそうとしている、世の常ならぬ私の心持をお話して皆さんの御判断を仰ぎたい為なのですから、その殺人方以については、ほんの二三の実例を申上げるに止めて置き度いと存じます

 この方法発見して間もなくのことでしたが、こんなこともありました。私の近所に一人の按摩あんまがいまして、それが不具などによくあるひどい強情者でした。他人が深切しんせつから色々注意などしてやりますと、却ってそれを逆にとって、目が見えないと思って人を馬鹿にするなそれ位のことはちゃんと俺にだって分っているわいという調子で、必ず相手言葉にさからたことをやるのです。どうして並み並みの強情さではないのです。

 ある日のことでした。私がある大通りを歩いていますと、向うからその強情者の按摩がやって来るのに出逢いました。彼は生意気にも、杖つえを肩に担いで鼻唄を歌いながらヒョッコリヒョッコリと歩いています。丁度その町には昨日から下水工事が始まっていて、往来の片側には深い穴が掘ってありましたが、彼は盲人のことで片側往来止めの立札など見えませんから、何の気もつかず、その穴のすぐ側を呑気そうに歩いているのです。

 それを見ますと、私はふと一つの妙案を思いつきました。そこで、

「やあN君」と按摩の名を呼びかけ、(よく療治を頼んでお互に知り合っていたのです)

「ソラ危いぞ、左へ寄った、左へ寄った」

 と怒鳴りました。それを態わざと少し冗談らしい調子でやったのです。というのは、こういえば、彼は日頃の性質から、きっとからかわれたのだと邪推して、左へはよらないで態と右へ寄るに相違ないと考えたからです。案あんの定じょう彼は、

「エヘヘヘ……。御冗談ばっかり」

 などと声色こわいろめいた口返答をしながら、矢庭やにわに反対の右の方へ二足三足寄ったものですから、忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで、アッという間に一丈もあるその底へと落ち込んで了いました。私はさも驚いた風を装うて穴の縁へ駈けより、

「うまく行ったかしら」と覗いて見ましたが彼はうち所でも悪かったのか、穴の底にぐったりと横よこたわって、穴のまわりに突出ている鋭い石でついたのでしょう。一分刈りの頭に、赤黒い血がタラタラと流れているのです。それから、舌でも噛切ったと見えて、口や鼻からも同じ様に出血しています。顔色はもう蒼白で、唸り声を出す元気さえありません。

 こうして、この按摩は、でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが、遂に絶命して了ったのです。私の計画は見事に成功しました。誰が私を疑いましょう。私はこの按摩を日頃贔屓ひいきにしてよく呼んでいた位で、決して殺人動機になる様な恨みがあった訳ではなく、それに、表面上は右に陥穽おとしあなのあるのを避けさせようとして、「左へよれ、左へよれ」と教えてやった訳なのですから、私の好意を認める人はあっても、その親切らしい言葉の裏に恐るべき殺意がこめられていたと想像する人があろう筈はないのです。

 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔だんまつまの光景ありさま、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう。

 ある時はこんな事もありました。それは夏のどんよりと曇った日のことでしたが、私はある郊外文化村とでもいうのでしょう。十軒余りの西洋館がまばらに立並んだ所を歩いていました。そして、丁度その中でも一番立派なコンクリート造りの西洋館の裏手を通りかかった時です。ふと妙なものが私の目に止りました。といいますのは、その時私の鼻先をかすめて勢よく飛んで行った一匹の雀が、その家の屋根から地面へ引張ってあった太い針金に一寸とまると、いきなりはね返された様に下へ落ちて来て、そのまま死んで了ったのです。

 変なこともあるものだと思ってよく見ますと、その針金というのは、西洋館の尖った Permalink | 記事への反応(0) | 22:33

2021-03-19

仕事がキツすぎて精神身体を壊しそう

今日号泣して帰ってきた。

正直寝る気はないし体は悲鳴あげてるし明日休みたい。

もうすぐで社会人5年目が経とうとしている。

1年目は最悪の部署につき、パワハラオンパレード毎日泣いてたがなんか乗り切れた

まぁ自分ゴミだったのもあるがパワハラすぎた

2年目は異動になり前の部署よりいい感じだったが人の顔色見て仕事してた

3年目は人がいなさ過ぎて残業オンパレードだがこの時が1番平和

4年目は

・頼れる人がいなくなり同期と後輩だけで

全員若く、女性ばかりの職場なのでお局がイキるわお局同士でバトるわ互いの愚痴と同期と後輩の愚痴を聞かされる

上司無能扱いしてくるし出来ない指示を振る

仕事押し付けてくるし頼れない

・人がいないから出勤出来ないか色んな人に聞いて回るが申し訳ない気持ちや頼みすぎと言われそうで(と言うか思われてると思う)怖いのがある

・同期の家庭環境身体や後輩が心配体調不良で休めないしどうしたら職員全員残業しなくていいか考えるのに必死になってる自分

・1年目にいた部署が全く人がおらず部内応援に駆り出される、ミスしたら終わるプレッシャーともち暖房効いてないので極寒。足の怪我が治ってないので立ってるのも痛いが我慢

4年目やばくね?マジで今年なんなんだろうな

将来の不安なのか分からないがモヤモヤが全く取れない。職場のこと考えたり行くだけで気持ち悪くなったり苦しくなったりする。

今月に入って体調不良が続いてる、以下の通り

お腹の不調

吐き気

・息苦しさ

・体のだるさ

勝手に涙が出てくる

やばいわよ(某ソシャゲ語録)

でもこのままの人生でいいのかってのも思っている。

仕事してゲームして寝て、また仕事生活

ゲーム楽しいけど生きている気がしない

ゲームの為に仕事はしていない

しかしここ数年漫画アニメ小説を読んでも心から楽しんでないと思う

なんなんだろうな、ワクワクする気持ちが全く生まれてこない。

自分には夢があるし夢のために仕事をしてお金を貯めている(自覚がないかもしれない)

叶えるために行動は一応しているがめちゃくちゃ焦っている、歳だけ取っていくし本当に叶うのか怖い、無駄に1年を過ごしたとも思っている。

今の世の中夢で生きていけるのだろうか

しんどい、叶えたいのに、夢で生きていたいのに

あと実家暮らしで親に甘えてる。

から何まで自分でやれよと思っているし今年に入ってから手伝いが出来なくなってきてる、家にいても何もできない。はぁ

今日もどこも人がいないので部内応援残業をしたが終わりがけに涙が出てきてトイレで泣き喚いても止まら

友人(以下A)に電話をかけたら繋がったので安心した。

Aは特に慌てずゆっくりとした口調で「どした?」と聞いてくれたしうんうんと相槌もしてくれたしAの悩みも話してくれた。

マジこう言う時焦って聞いてくるやついるけどマジでやめてほしい、もっと不安になるから

話してたら上司大丈夫か?と聞かれてビビった。お前いたんだって思ったけど大丈夫です〜って軽く流しておいた。

電話切った後に帰ったら一緒に散歩するか?って言われたけど断った。

極寒の中にいたし今日は寒過ぎたので断ってしまった、ごめんな。でも嬉しかったぜ。

また一緒に散歩して話し合いたい、多分また泣くと思う。

一時あ、縁か切れたなこれ。と思った時はあったが今でも話したり会ったりしてくれるのでこんな自分と仲良くしてくれてありがとう死ぬまで一緒にいたいよ(重過ぎ)

あと次、会った時はハグさせてくれ人肌が寂しいんだ。

多分これを投稿してもまだ寝れないんだろうな、明日仕事と朝イチで病院なのに。

2021-03-18

エヴァオタクは嫌いだが落とす金は必要だった、のは過去の話

シンエヴァを見た。

クワクもドキドキもハラハラもしない、感動もない。ただ「綺麗に風呂敷畳んだね、見てる人に殴りかかるんじゃなくて、言葉説明できるだけの理性はついたんだね、監督おとなになって偉いね」という意味で「良かった」と思った。EOEでぐちゃぐちゃにされた子供の頃の恨みみたいなもの成仏していたのに気がついた。シンを見て成仏したのではない。自分はとっくにおとなになっていて成仏していたのだ。そういう映画だった。

徹頭徹尾オタクが気にしてること、気にしそうなことを説明して潰しにかかっていたのは笑いそうになった。ミサトさん無責任で酷いって気にしてたんですかね? 昔のエヴァならあん違和感たっぷり説明的なセリフ垂れ流さなかったでしょうよ。アスカレイカヲルベルトコンベアで流れてくる商品を選り分けるように、事務的淡々と処理されていくのは本当に白けた。有名声優が何人も説明的なセリフを言うだけに参加してるのもシュールだ。

それでも終わっただけで「良かったよ」って言えたのは、多分今のエヴァに新鮮な楽しさや驚き、痛みや苦しみを描く力なんて無いとどこかでわかって、諦めていたからだと思う。ちゃんと終わらせること以外期待してなかった。

リアタイ世代で録画を何度も見て、映画もおこづかいをはたいて全部劇場で見た子供だった私も、大人になって見えてなかったものが見えるようになった。良質なエンタメにもたくさん出会った。少ない知識に狭い視野で、初めて見たショッキングエンタメだったからのめり込んで、特別に思った時期があったのだろう。そういう期限は切れていた。期待しないようになっていた。

余談だが子供だった自分アスカが生きたまま腸食い散らかされるのがあまりにも怖くて、ショックで眠れなくなったりうなされたりした。生きたまま食われるなんて考えたことも無かったので、本当に怖くて震えた。思えば初めて見たグロっぽい暴力的悲惨なシーンだったのかもしれない。EOEまでは本当にいろいろと心に傷を刻んだ作品だった。

とにかくエヴァは畳まれた。シンエヴァは畳むために作られたものだ。物語として楽しくする気なかったでしょう? 嫌いなエヴァオタクと、終わってないことに言及されること消すために時間セリフがあった。

監督ももエヴァは見えないところにしまって、自由になりたかったんだろう。だから面白くなくてもファンエヴァオタクがっかりしてもどうでもいいのだ。破まではエンタメとして良いものに作り変えようという気が見えたけれど、もうそなのはどこにもない。

監督エヴァオタクを嫌いっていうのは有名な話だ。インタで自分でも言っている。今も嫌いだろうと欠片も疑っていない。

でも彼の会社エヴァ版権使用料がないとスタッフが食っていけなかったんじゃないかと思う。彼を慕い、憧れ、優しいスタッフ理解ある嫁を食わすには、大嫌いでもエヴァオタクからキャラクターで金を搾り取るのが一番儲かる。

ところがゴジラが当たった。ウルトラマンも撮らせてもらえる。もうエヴァがなくても稼ぐあてが出来た。だからエヴァはとっとと畳んで開放されても良い。というわけで前は急げで完成に至ったのではないだろうか。モチベ上がったでしょう。キャラクターサクサクエヴァオタクが金を払う気がなくなるような処理しをして片付けた。もうこっちくるんじゃねえぞってなもんで。

シンゴジの時はじめて心から嬉しそうな監督を見たからね。監督はあっちに行くし、エヴァオタには付いてきてほしくないのだ。ちなみにオタクにいちいち「エヴァ」ってつけるのは、監督特撮オタに関しては嫌いではないし、彼自身オタクからアニメ特撮オタクエヴァに散りばめられたオマージュのおおさからして、けっこうディープオタクだと思う。

シンエヴァ感想をいくつか読んだら、それぞれのキャラクターの処理について不満を漏らすと、案の定卒業しろよとかキモいと叩かれていた。まとめサイト晒し上げられていた。流石にそれは酷いくないか?今までキャラ萌え的な商売しまくって、金を搾り取られた人たちが嘆いたって良いだろう。だって公式はそういう商売をしてたじゃん。中学生が脱衣する麻雀ヒロインといちゃつけるゲームシンジカヲルで落とせるゲーム。それを元にした漫画同人作家カヲルシンジBL描かせて監督が対談までしてる書籍もある。その他にも把握しきれないくらい色んなモノが出ている。エヴァくらい節操がなく金のためにキャラを売っていた作品も無いだろう。

キャラクター商品キャラクターが好きだから買うものだ。キャラクターが好きだから金を出す人たちからずっと搾り取ってきた。それで飯食ってたんだよ何年も。Qから8年も食いつないでるんだよ。ゴジラがあっても、大半はエヴァ収入があったから8年完成させずにすんだんでしょう。もういらないからポイしたわけだが。所詮オタク一方通行で金をつぎ込むだけで、優しくされるどころか捨てられたって文句は言えないものだ。でも悲鳴くらい上げても良いんじゃないの?25年前から根本的に変わらない作品にずっとついてきて、どんなにエグい商売でも金はらってきた猛者たちだぞ?流石に期待しなかったか文句もない私より愛があっただろう人たちが叩かれてるのは可哀想だ。好きじゃない人ほど簡単さよならできるもんなんだから

私は良かったと思ったから当初は否定的感想や、点数の低い映画レビューを見ていなかった。けれど絶賛よりもTLに流れてくる苦言に、全部なるほどと納得したので見てみた。そうしたら感情的おかしくなって叩いてるとかアンチとかじゃなく、理路整然と嘆いていて、反論もなくそのとおりだと思ったものが多かった。ただ私にはそれに怒ったり悲しんだりする好意がもうエヴァにはない。良かったねー、終わったねーって流して終わった。

良かったで流した層、怒って細かく説明してる層が多くて、ほとんどの人が一回見ればリピートしない映画ではないだろうか。それでも何度かリピートしていろいろ考えてる人たちが少数いるけど、お金あるなあという感想だ。考察小ネタ拾いは楽しくて好きだが、シンエヴァはそれをするには料金に見合わないと思ってしまう。そろそろ大抵の空白や説明のないところは、思わせぶりなだけでなんもない可能性が高い思いようになった。きちんと描けるなら描いてるだろうし、監督には無理だと思う。その上でエヴァは出来ないものはそれっぽく空白にしとけばファン勝手考察して想像して楽しんでくれるから、開き直って描いてないだけ。監督は25年かけても描けないものを描けるようにはならなかった。ピュアで傷つきやすく、作品成功したために人間的に成長しなくても生きていけるようになった子供のままの人。それが痛いほどわかるのがシンエヴァじゃないか? 意味があるのかわからない考察をするなら、円盤アマゾンで安く買えばいい。そもそも今回の映画考察合戦する相手も少ないのでは。

監督とは反対に、声優は成長をひしひしと感じる人が多かった。声優演技力にだいぶ助けられた映画だった。監督はそれに気がついただろうか。親子を多用するくせに父親母親も描けないところに、それっぽい色を付けたのは声優陣だ。パンフコメントは感慨深く読んだ。皆さんお疲れさまでした。緒方さん、宮村さん、山口さんは特にお疲れさまでした。シンジの声は最後まで緒方さんが良かったです。

貞本さんが参加されてなかったのは残念でした。彼の人間性とかは知らん。描く絵が好きだし、監督が投げ出したもの漫画版できちんと描ききったのを高く評価している。漫画版はキャラクターの心情もちゃんと丁寧に描いていたし、なによりきちんと完成させた。それが出来るか出来ないかが、本当のプロアマチュアの差だと思う。貞本さんだってエヴァオタのいろんなものさらされた人だったでしょうに、仕事を完遂した。傷ついたのは監督だけではない。エヴァ根本監督私小説だが、作品としてはたくさんの人の力で出来ているものなのだから、負の影響だって受けた人はたくさんいるでしょう。傷ついたからと膝を抱えて元気になるのを待ってても良いような環境にあった人は少なかっただけ。

興行収入はそれなりじゃないかな。リピートはしないけど、長く付き合ったんだ、香典くらいは払うって人は多いでしょう。

しかTV版のエンディングが一番良かった、なんて思う日が来るとは思わなかった。(二番目は漫画版)

2021-03-14

飾りじゃないのよ涙はについて教えてほしい

灯りの消えた街角で速い車に乗っけられても急にスピンかけられても怖くなかった

赤いスカーフが揺れるのを不思議気持ちで見てたけど私泣いたりするのは違うと感じてた

 

ていったいどういう状況なの?

夜道でいきなり拉致されたの?

拉致された後に暗がりでレイプとかじゃなくてスピンかけられたの?なんで??

それともナンパ男が走り屋で女にいいカッコしようとしてスピード出してドリフトでもしたの?

いずれにしても、ギャーとか悲鳴をあげるかもしれんけどシクシク泣くようなシチュエーションではないと思うんだけどこれは一体どういうシーンで女はどういうリアクションを期待されてる(そしてそれを裏切っている)というストーリーなの?

・夜道で拉致られるというストーリーで、スピンかけられても怖くなかったというのは暗喩で、痴漢レイプされて道端に捨てられたけど私は泣かなかったぞという強い意思表明

・当時の女は車が早く走ると泣くものである

どっち?

2021-03-10

あぎゅぐじでえ!もじゅぶぢでえ!

何のセリフだと思いますか?

これはおじさんを木に縛り付けて、

程よい距離焚き火を焚いて、

じっくり遠火で炙った時の悲鳴のようなものです。

2021-03-09

家に帰るとストレスが溜まるので動画を見ないとやってられないという妻。

やらなきゃならないことを全て放棄して一日の過処分時間を全て動画視聴に費やす妻にストレスを感じる自分

妻に対しては身体欠損して悲鳴上げながら苦しんで死ねばいいのに子供放置するほど大好きなんだろ?と思う自分がいる

Aさんと僕

彼女が「首を絞めて」っていったのは初めてそういう関係になって途中から自分の上にまたがってきて全部俺を支配するグラインドで腰を振ってきた時で顔から上を触るのを禁じられてた俺は無我夢中でその細くて白い首を絞めた。首に手をかけた瞬間からぎゅうぎゅうに俺を絞めつけてうねって力を入れる瞬間、全部の精液を吸い取るかのように痛いくらいに締め付けてきて、俺は果てた。唇の柔らかさも知らない。でも彼女の膣の中は俺の俺の精液を求めてずっとずっと痙攣し続けた。それ以来ついぞセックスするたびに首を絞めてしまうようになった。跡が残るくらい、彼女が欲すれば絞めてしまう。ベッドに入ってくる無防備無垢な肉体が触れてしまえば昔のことも思い出してどうしても欲情してしまうし、何より彼女がそういうセックスを求めていることを自分は知っている。俺じゃない誰かとセックスしたいことを知っている。

これで最後からさよならを言いに来た時、そのまま押し倒して普通恋人みたいに普通恋人ってどうやってセックスまで行くのかわからないけれどそういうのをしたくて彼女の唇以外の全部をなめてずっとキスしてずっとなめて触って優しく触ってそのたびに彼女が動いて感じているのがわかって泣きたくなって、いつものように何よりも固く貫いて、彼女はいつもよりもいつもよりもずっと熱くて泣いているみたいだった。

「好きだ」

全然、言えなかった言葉を言いながら彼女の首よりも上を触って手で遮られたけれど両手で両手を組んで腰がどうしてもずっとずっと動いてしまってズチュッズチュッ湿った音がずっと響いていて

ダメだよ」

彼女は泣いていてでも止まらなくて俺は頭を撫でた。

何よりも愛しくて。

「好きだ」

ダメだよ」

「好きだ」

「好きだ」

「好きだ」

全然まらなかった。

彼女は泣きながら悲鳴のような糸のようなか細い声を上げて痛いくらいに切なく締め付けて、果てた。

「好きだよ」

ダメだよ」

「でも好きなんだ」

でも好きなんだ。俺の胸の中で泣き続ける彼女を俺は大切にする。何よりも。誰よりも。

2021-03-08

anond:20210308124115

あのさぁ

ズゴイデカおっぱい悲鳴あげてるブラウスなんか着てる絵描いたら余計性的しょうが

2021-03-05

トンキ…東京、大変ですなあ!

われわれ田舎モンが楽しゅう外ほっつき歩いて、呑んで呑んでやっとる間に、トンキ…東京の皆さんはカビ臭いジメジメした、それでいて家賃バカ高いおうちに閉じこもってないといけないというんだから、大変だなあと思いますわあ

そら、「新規感染者1日140人になったら緊急事態宣言解除」で悲鳴も上がりますわな ちなみに我々の件の昨日の感染者、ゼロ人でしたわw

大変ですなあ東京

頑張ってくださいや

驚かせればいいんだろ?DX ドッキリなら負けないぞ 悲鳴をあげさせてやる

あの別件なんですけど

東京電力さん・・・NTT東日本さん

まぁ会社名的にはこのぐらいか・・・

あの・・・なんていうんだろう

アルフォンスの鎧ってパンチしたら凹んじゃうよね

あの僕なんていったらいい?兄さん・・・

なんならへこんでおきましょうか?だれか新聞紙を持ってきてくれ

 

あの筋肉の羊が叩いたらという前提で話をしていてですね・・・

なんて説明しよう。そりゃねアルフォンスの鎧はパンチで凹みます

弱いなぁとは思いますよ 敵がホムンクルスならね・・・

一般人ににですね

2021-03-04

差別だってゴネればなんでも通ると思ってるやつら最近多すぎだよな

例えばそこらへんの通りすがり女の子職場女の子、女ならそこらのイケメンアイドルでもイケメンでもいいか

「俺(私)はブサイク性格も悪くて発達障害だしドン引きされる変態性癖だけど付き合ってください!断ると差別だぞ!一回付き合ってチャンスをくれないのは不平等だ!」とか言ってきたら?

それで美少女イケメンが「なるほどウヌのいうことも一理あるわ、よしワシと付き合おうぞ」とか言ってくれるのならいいけど

実際はそうはいかないからね、悲鳴あげて警察呼ばれるだけだから

anond:20210304084609

いいパパだな

自分の子供の時、痛いのがめちゃくちゃイヤだった

痛いってマイナスしかないじゃん

下手すると打ち身になってたりするその肉体から信号だし

なのでドッヂボールで玉をとらずにひたすら避けることに徹してた(たいてい最後までのこって玉がとれずにまける)

でも大人になってパワーが出て、なんかイライラしたとき、ボロ布をおもいきり引き裂いたことがあった

ビーッって悲鳴のような音がでてすっきりした

そういうときって手が痛くても気にならない

なので音の出る的(マト)をつくってあげるといいのでは

空き缶になげてあててみよう!とか。

音が大きすぎるようならペットボトルに砂とかいれてだんだんやすとか。

2021-03-03

[]3月2日

ご飯

朝:カップスープ。昼:サンドイッチ。夜:ピーマンニンジン玉ねぎソーセージと卵とご飯を炒めたやつ。納豆

調子

むきゅーはややー。お仕事はうまくいかない。なんかこうレスポンスが悪い感じ。他人意図いまいち汲み取れず、いつもならツーでカーなのがうまくいかない。ただまあ、そういうのって絶対お互い様から僕だけが悩んでもしょうがないんだけど、うーむ、もどかしい

○ポケマス

マリィ引いといた。

「悪タイプ好き」なので、まあガチャ引くくらいは遊ぶ。

っていうか、フラダリイベルタル、ネズタチフサグマ、マリィモルペコと原作の悪タイプが続いてるなあ。これでさらアイリスサザンもあるから、まあうれしい悲鳴だなあ。

ストーリー読みぐらいも遊んでおこう。

グラブル

去年の12月ぐらいからちまちま続けてるメタトロン自発、流石にこれだけ続けてるだけあって、炎の柱3凸は1本できた。新マグナ2武器の3凸はこれが初めて。ただ、炎の槍は一本じゃ微妙なのであと4本集めないと。けれど栄誉交換はまだしてないので、あと2本ドロップすれば、光マグナクリティカル確定編成が組める。オールアルテミスボウとかも準備して、渾身背水ハイブリットとかも楽しいだろうし、ようやく光でシュヴァ剣編成以外で遊べるようになりそう。

自発系の話だと、JK自発による複製品集めが100本超えたんだけど、プロキシモ1本だけってこれは偏りなのか、ドロ率が違うのかなんなんだろう。

ウマ娘

キングヘイローでURA準決まで。

めっちゃいい子だった。好きになった。

母親とのコンプレックスに悩む子を応援するとき手に汗握る派なので、もうマジでスマホ握りながら熱を送ってた。

準決勝たせてあげられなかったのがめっちゃ悔やまれる。

そのあと、ミッションこなしがてらウォッカやゴルシなどをプレイするもパッとしなかった。

スピード因子ガチャを引くのが楽しそうなので、キングヘイローウララバクシンの三人をローテするのが良さそう。

やっぱサポートガチャをある程度まとめて引かないとなんだけど、一番好きなアグネスデジタルのことを思うとお金の使い所が悩ましい。

2021-03-01

2.5流の大学を出て大手企業に入った自分を許せないでいる

数年前に四年制大学卒業した。名を佛教大学という。

いわゆる中堅大といわれるところだ。平均偏差値は45くらい。滑り止めで入った学生が大半を占める。私もその一人だ。

大学4年間のことはあまり覚えていない。アルバイトサークル活動であっという間に過ぎていった。

記憶がない。本当に記憶がない…自分は何をしていたっけ? そこまで無為には過ごしてはいないはずなんだけど、私の記憶水槽の中には、講義中にボーっと過ごしていたこと、学食でいつも一人ご飯を食べていたこと、飲み会のノリについていけずにちびちびと酎ハイを啜っていたこと――大した思い出は詰まっていない。

こんな自分だけど、景気がよかったおかげか、いわゆる大手企業入社できた。この業界では一流とされている。

会社名を出したとすると、「いい大学を出ていない人でも社風がマッチすれば内定が取れそう」といったイメージを持たれることだろう。

私自身を殺したい。

子どもの頃は、絶望とか、虚無とか、疎外感とか、そういったものを感じたことはなかった。アニメドラマに出てくる人達がそういう状態になっていても、自分には関係がないと確信していた。

大学回生の秋になって始めた就職活動で思い知ることになった。通っていた大学レベルの低さを。

志望していた企業説明会すら受けられない。どれだけ気合いを入れてエントリーシートを書いても、通過率は2割に満たない。大手企業に至っては、今の会社以外すべて門前払いだった。

うすうす分かっていた。

学際サークル所属していたが、大学名で見事に序列ができる。特に、異性なんかは、私が大学名を出した途端に空気が変わる。嘗められている感じ――こいつはイケそうと思われている感じ――頭が弱そうと思われている感じ――とにかく、私が大学名を名乗ると、話相手だった人間の態度が変わる。心が変わる。私に対して変わる。

どうして私はあの時、浪人選択しなかったんだろう。どうしても行きたい大学があったのに。

あと少し頭の回転が速くて、あと少し努力ができて、あと少しだけ運がよければ合格できた。だったら浪人した方がよかったのに。

もうこんな年になるのに、あの当時の夢を見る。夢の中の私は、浪人を選んでいる。それで、もっともっと勉強して、第一志望の大学どころか、さらに上の国立大学合格して、それでも第一志望の私立大学を選ぶのだ。

朝になって目が覚めて、これが夢だとわかって、通勤中に夢じゃなければよかったのにと思い、勤務中に昔の自分を思い出しては嫌悪を感じ、過去自分に鞭を打つ。

こんな苦しい思いはしたくない。どうすればいいのだろう。



もう少しだけ聞いてほしい。もっと話せば、気持ちの整理がつく気がする。

まらなくないように配慮する。増田に書いてはいけないことを書くかもしれない。でも、それはフェイクなのでセーフということにしてほしいんだ。そういうことにしておいてほしい。頼む……

エピソードひとつ挙げる。私がまだ入社1年目で、転職エージェント見習いだった頃、先輩から課題が振られた。私ともう一人の同期の男子に。

その先輩は、事業所内でも実力のある若手だった。今では私の直属の上司だ。当時は、新人だった私のサポーターとして色々教えてくれていた。

課題というのは、転職希望リスト履歴書職務経歴書+参考資料)の並び替えだった。何十枚ものクリアファイルの一つ一つに、転職したい人の情報が挟んである

「お前ら2人で勝負な。これを並び替えといて。ルールは任せる。変な並びになってても、そのとおりに使うから。元に戻したりしない。その代わり、変なの作ってきたら今後のことは考える」

先輩が椅子腰かけていた。その目の前で、私と、同期の子が一緒に並んで話を聞いていた。先輩の指示を聞いていくうちに、どんどん不安になっていった。

昼ごはんの時のコーヒーが喉に絡んだ。いま話をしたら、変な声になるんだろうなと思うと、先輩の顔を見ることができなかった。スカートの上の方を握りしめて、離して、握って離してを繰り返していた。

納期は設定しない。ゆっくりやれ。でも、勝負からな」

勝負なんてしたくなかった。負けるに決まっていると思っていた。

「彼」は、私の同期だったけど、私とはレベルが違った。関西にある一流の私立大学を出ていた。浪人留年もしていない。そのうえもちろん、新卒入社だ。

私が行きたかった大学だった。それも法学部。私は1日に10時間以上もの勉強半年以上も続けて、模試で一番判定がよかった政策学部を受けたものの、合格点まであと30点も足りなかった。

でも、その彼は、高校3年生の夏頃まで、週に何度も同級生麻雀をしていたという。子どもの頃からサッカーをしていて、イケメンで、背が高くて、空気が読めて、……私よりも頭がいい。

4日後、私たちは小会議室に呼ばれた。

部屋の中央に長細い机がふたつ重なっていた。その上に、個人情報の詰まったクリアファイルの山が置いてある。私がまとめたのと、彼のだ。

彼は緊張している様子だった。いつもはニコニコしているのに。

「こいつの見てみ」

こいつ、とは私のことだ。彼は私が整頓したグループを手に持つと、指先で丁寧に捲っていった。

「お前も」

先輩から、「彼」が並び替えをしたクリアファイルの山をもらった。

……整然としていた。業界職種、特技、資格学歴――様々なカテゴリがきめ細かく揃っていて、一周する頃には、誰がどの辺りにいたのか大体思い出せた。

私は「彼」の方を見た。彼も、視線と体をこちらに向けた。

「参りました!」

芸人みたいなリアクションを取りながら、彼は私に頭を下げた。おどけた様子だった。

「俺のより〇〇ちゃんの方が絶対いい」「俺にはこの視点はなかった」「営業所全体で共有しよう」

そう言って私のことを誉めそやすけど、上っ面だった。こいつは私のことを馬鹿にしている。

「頑張ったな。こんなの作れるなんて、感動してしまった。お前はすごい」

声の方に体を向けると、先輩が、笑顔とも苦笑とも取れない顔つきで長机に肘を置いていた。

「そうでしょ!〇〇ちゃんスゴイって思いました」

彼の言葉は嘘だ。この場をごまかすためだけにしゃべっている。その証拠に、ネクタイの首元を撫でるように触れている。

「でもな。今回は、〇〇の勝ちとは言い難い。というのも……」

ほら、やっぱり。

もうロクに覚えてないけど、仕事の速度、コストパフォーマンスという言葉が出てきたのは覚えている。彼は、これを1日で仕上げてきたらしい。私は3日かかっている。だから、私の方が質がいいのは認めるけど、私の勝ちとは言い切れないって。

先輩は、彼と同じ大学だった。同じ部活か、同じゼミか忘れたけど、とにかく繋がりがあった。だからだと思った。彼のメンツを潰さないように配慮した。

先輩は、「彼」の顔を立てた。私がどれだけいい物を作ろうと、彼と同じ日数で完成させようと、彼がどれだけよくない物を作ろうと、『私が勝てない』という結果は決まっていた。

先輩は、私よりも彼の方が大事で、だから私をダシに使ったのだ。

しかった。涙が出そうになった。手と指でごまかした。

彼は、小会議室から出てすぐ、ディナーに誘ってきた。「ご飯行こうよ」と言われた。「泣かんでもいいじゃん。俺が負けたんやし」とも。

行きたくなかった。彼は私を馬鹿にしている。そんな相手食事はできない。

彼だけじゃない。私だって私を馬鹿にしている。私は頭がよくないし、子どもの頃から自分意思を実行する力に欠けている。

甘えたい私に負けて、自分自分に誤った道を導き続けてきた。だから、こんなに情けない今がある。周りにイジメられて弱くなったんじゃなくて、私が私と一緒に弱くなっていった。

これから自由にはなれないだろう。私が、私自身と気が合わないからだ。私が、私自身を恥じて顔を赤くするからだ。

私が先輩に提出したリストは、ある一つだけのルールに従っていた。

転職できる可能性順だ。社内にある過去転職データを基に全員をランク付けして、数か月以内に転職できそうな人はAランクほとんど可能性がなくて放置が望ましい人はCランク、それ以外はBランクにした。

クリアファイルの中の転職希望者は、その全員が20代後半までだった。

なのでこの場合優先順位は、①学歴、②社会人経験特に新卒で入った会社)、③希望する業界職種企業名になる。

学歴というのは、社会人として死ぬまで一生ついて回るものだ。転職エージェントとして一人前になって何年も経つけど、いまだに実感する。

②も大事だ。どんなレベル会社に籍を置いていたのか気にする企業は多い。その人が第二新卒だったらなおさらだ。有名な会社だと、欲しいスキルを身に付けているか予測やすいこともある。

③は、そこまで重視しなかった。本人が望んだ会社でも成功しないことはあるし、逆に志望していない会社でも、受けてみたら案外よかったということもある。

この時、私が見た転職希望者の中に、佛教大学卒業生がいた。

詳しく書くわけにはいかないけど、いわゆる高望みだった。小売業界で働いていて、とある電子機器メーカーを志望していた。それも一流の。

結果は目に見えていた。その電子機器メーカーの干飯スキルと本人のそれがぜんぜんマッチしていない。いわゆる論外だった。

その人の書類を2、3分ほど読んで、Cランクの一番下のあたりに入れた。そうせざるを得なかった。切ない気持ちになった。



今こうして自分の想いを整理してみると、母校への恨み辛みの感情は確かにある。

『嘘』を吐かれたからだ。

講義とか、就職関係行事などで、大学先生事務職から、「うちの卒業生はすごい!」という話を聞かされたり、アピールされたりすることがあった。

とある文学部先生が言うには、数十年前に国家公務員一種試験合格して法務省採用された人がいたらしい。後にも先にも、佛教大学卒業してキャリア官僚になったのはその人だけということだ。根が真面目で、卒業必要単位をすべて取っても、まだ大学に通っていたらしい。

とある社会学部の先輩が言っていた。(当時から数えて)数年前に、伊藤忠商事内定した人がいると。その人は、とにかく忙しい人で、講義にはあまり出席せずに水商売仕事に明け暮れていたらしい。それでも単位を順調に取得して、教職課程最難関の講義ではチーム全員で百点満点を取って、大学学園祭ではパヒュームダンスを踊ってウケを取って、とにかく活動的な人だったらしい。

私が在学中、社会人の先輩を囲んで話を聞く懇談会があった。就職活動中だった私は当然参加した。その会場には、いろんな会社の人や大学院生やNPOの人が来てくれていた。基本的に先輩方をちやほやして、実りのある話を聞く会だったのだけど、中でも別格だったのが、とある学校先生だった。

見た目は40代前半くらいだったけど、教育学部先生から熱烈な歓迎を受けていた。熱烈とかを超えて、もはや神扱いだった。懇談会が進む中で、その人が教師として実績を上げたことで、地元教育委員会に赴任して、〇〇教育(※よく覚えていない。社会教育とか生涯教育だった気がする)の分野で課長職にあるとのことだった。

相応に高齢で、そのうえ高い地位にある大学先生が、どうしてはるか下の人を神扱いするのだろう。当時の私には不思議光景だった。でも、とにかく、この会場にいる卒業生の人達がすごいことが伝わってきた。

すべて『嘘』であるとわかったのが就職活動の結果だった。学生が六千人もいれば、凄い人は必ずいる。ただそれだけのことだった。私は、私が才の足りない人間であることを理解できないだけだった。

大学について思うことがある。社会人になってそれなりの年月が経つけど、今いる会社の人に比べると、常識のない人、精神的に幼い人、人格おかしい人が多かった。

常識のない人

健康のために週3で通っていたトレーニングルームは、体育会部活支配していた。彼らは、50キロ以上ものバーベルを両手で上下させて1セットを終えると、上空からマットに投げ捨てていた。凄まじい音がするうえに、危険まりない。その横では、ベンチプレスをしている後輩の体をイタズラで小突く先輩がいた。一応、社会人利用者も同じ室内にいるのだが、誰も注意することはない。ほかに危険行為をしていた。

精神的に幼い人

講義中によくある光景だった。隣にいる人が先生に当てられるのだけど、その人は答えない。ノートを見ると、ちゃんと取っているように思える。答えだって書いてある。でも、こういう人は答えない。わかっていても、わかっていなくても、だんまりを貫くのだ。いわゆる、「大学生になってはいけない人」だった。行動が大人レベルに達していない。大学生は大人でないにしても、ひどすぎる。

人格おかしい人

私が在学中に、野球部の人が後輩に当たり屋強要して逮捕された。その人は、上に書いたトレーニングルーム危険なことをしていたうちの一人だ。柔道部の部室からは、たまに悲鳴や怒号が響いていた。ある土曜日の昼に中を覗いたところ、中で女子部員がされていた。すぐそばには、先輩に殴られたと思しき男子部員が長椅子そばで震えていた。

すぐに1階に走って行って、警備員の人に事情説明した。彼らが2階に上がっていったところで、心臓が痛くなって、気分が悪くなって、吐き気がしてトイレに行った。事の顛末も知りたくなかった。トイレから出ると、まっすぐに家に帰った。

大学卒業するまでの私は、一流とか、一流に準ずるとか、そういう組織所属したことはなかった。

大学だけでなく、中学高校もそうだ。当時、私が住んでいた地方都市では名門と呼ばれる高校に入ったものの、大人になってから、その名声がまやかしであると知った。

数年前のことだ。中高一貫校であったその学校が――中学卒業とともに別の高校に行く生徒を卒業式に参加させない慣行があったことがわかり、教育委員会から是正指導を受けていたことを知った。最近では、英語教師が、校内での英検試験実施後に、問題をすべてコピーして持ち帰っていたことが新聞沙汰になった。

高校だけじゃない。中学もそうだ。都市部の端っこにある、いわゆる貧困地区で育った私が、校内暴力その他の犯罪行為に塗れた母校に誇りを持てないのは当然だった。年に一度は田舎に帰るけど、あの学校が今はどうなっているのか、見に行ったことは一度もない。



このあたりで最後にする。自分の想いばかり書いてしまって申し訳ない。

学歴コンプレックスに打ち勝ちたいと思っていた。自分が何者でもない感じを拭いたかった。

私は運がよかった。中堅大学から大手企業に入ることができた。誰もが一流である認識するであろう組織の一員になれた。でも、拭えないんだ。ぜんぜん。

飲み会などで「大学どこ?」って聞かれる度に、嘘を答えたい気持ち抗うことになる。実際に、嘘をついたこともある。

嘘をついたら、その時は楽になったけど、後で罪悪感が浮かんでくる。自分自分を許せない気持ちになる。

どうして、あの時の私はもっと努力をしなかったのか? どうして、あの時の私は浪人を選ばなかったのか? どうして、あの時の私は第一志望の大学に行けなかったのか?

何が正しいのか。頭ではわかっているし、心でもわかっている。

シロクマ先生ほか、有名なブロガー記事を読んでいて感じることがある。今の社会を生き抜くにあたって大切なのは自分自身を愛せることだ。そのためには、ありとあらゆる活動に手を出して、得意な分野、自分にとっての「たましいの仕事」を見つけて、自分を作り続けていく。それを繰り返すうちに、自分を愛することができる自我生まれる。

私にはできない。社会からどんなに認められても、自分を愛することができない。

今の私の転職エージェントとしての実績は、先ほど述べた「先輩」よりも上だ。数字でいえば、先輩の現役時代と比べて1.3倍以上の開きがある。営業所の若手の中では、私が一番多く給料をもらっている。部下も4人いる。みんな可愛い。私を慕ってくれる。最近、「彼」もできた。

満たされない。いつ、どんな時でも、高校時代努力が足りなかった自分を許せない。おそらく、死ぬまで過去自分を許せないんだと思う。

最近は、それでもいいかと思っている。思えば、この気持ちに向き合うことで私は成長してきたのかもしれない。

だったら、この、昔の自分が許せない気持ち感謝すべきなのかもしれない。むしろ、持ち続けるべきなのかもしれない。

ここまで聞いてくれた人、ありがとう

公共の場愚痴をこぼしてごめん。

涙が止まらないんだ。

昔の私に、いつか伝えてみたいことがある。

「諦めないでくれてありがとう」って。

2021-02-28

anond:20210228184810

状況を説明しておくと、コロナにより、派遣切りが横行雇い止め大量発生して、人件費業界が大荒れ。

下手するとキャッシュ不足で赤字企業が量産ということで金策に上が東奔西走。金が右から左に乱れ飛ぶ状況。

そのなかでみずほが一番最初悲鳴を上げた。よほど勘定系が大量にいききしたんだろうね。オーバーフローぶっこいてとまったんだろうね。

2021-02-26

共感してやろう

スーパーでは今日

高いの買ってよと言う

悲鳴が響き渡る

2021-02-24

anond:20210224204121

銀行内に銀行員と犯人しかいなくて、銀行の外から自分けが犯行を目撃していたとして、

それを通報しないで銀行員が射殺されて犯人にまんまと逃走されたときどう思うかではないだろうか

法的責任はないけど、社会的通念では通報義務はあるのでは

犯罪者からすると、痴漢とかもそうだけど、周囲はどうせビビって通報しない、

日本社会ではみんな見てみぬふりをする、という犯罪者側の安心感に繋がるだけで、

そういった見て見ぬふりが積もり積もって近所の治安を悪くするというのはあると思う

イジメという言葉遊び問題で、やってることは恐喝暴力虐待行為なのだから

近所の家から子供悲鳴が聴こえてきても、見て見ぬふりをして通報せず、虐待されて子供死ぬか、

それとも勘違いだとしても通報するか、近隣住民と話し合うか、という違いはあると思う

イジメを見て見ぬふりをするというのは、社会的な結束、拘束が良くも悪くも失われる現代とも似ている

誰もが犯罪行為を目の前で見ていながら見過ごす社会というのは、犯罪者にとって非常に都合がよく、

いつかその刃は見て見ぬふりをしている自分にも襲いかかるものだという想像力が欠如している

信号みんなで渡ればと同じであり、そうなれば富裕層けが壁の中の住宅地に住むのも当然であろう

最終的には安全お金で買うしかなくなるからである

そんな米国中国みたいな社会日本をこれ以上したいのかどうかである

誰もが他人トラブルに関わりたくない気持ちは分かる

自分もそう思うだろう

しかし、今日被害者は目の前の他人でも、明日被害者自分かもしれないのだ

そんな組織社会で人々が安心して暮らせるだろうか?

2021-02-22

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210221/k10012879171000.html

ブライダル業界悲鳴というけれど、原価も下がってるのでは。利益が減っただけで黒字なんじゃないのと思ったり。

2021-02-19

仕事がキツすぎて精神身体を壊しそうな話と大切な友人の話

今日号泣して帰ってきた。

正直寝る気はないし体は悲鳴あげてるし明日休みたい。

もうすぐで社会人5年目が経とうとしている。

1年目は最悪の部署につき、パワハラオンパレード毎日泣いてたがなんか乗り切れた

まぁ自分ゴミだったのもあるがパワハラすぎた

2年目は異動になり前の部署よりいい感じだったが人の顔色見て仕事してた

3年目は人がいなさ過ぎて残業オンパレードだがこの時が1番平和

4年目は

・頼れる人がいなくなり同期と後輩だけで

全員若く、女性ばかりの職場なのでお局がイキるわお局同士でバトるわ互いの愚痴と同期と後輩の愚痴を聞かされる

上司無能扱いしてくるし出来ない指示を振る

仕事押し付けてくるし頼れない

・人がいないから出勤出来ないか色んな人に聞いて回るが申し訳ない気持ちや頼みすぎと言われそうで(と言うか思われてると思う)怖いのがある

・同期の家庭環境身体や後輩が心配体調不良で休めないしどうしたら職員全員残業しなくていいか考えるのに必死になってる自分

・1年目にいた部署が全く人がおらず部内応援に駆り出される、ミスしたら終わるプレッシャーともち暖房効いてないので極寒。足の怪我が治ってないので立ってるのも痛いが我慢

4年目やばくね?マジで今年なんなんだろうな

将来の不安なのか分からないがモヤモヤが全く取れない。職場のこと考えたり行くだけで気持ち悪くなったり苦しくなったりする。

今月に入って体調不良が続いてる、以下の通り

お腹の不調

吐き気

・息苦しさ

・体のだるさ

勝手に涙が出てくる

やばいわよ(某ソシャゲ語録)

でもこのままの人生でいいのかってのも思っている。

仕事してゲームして寝て、また仕事生活

ゲーム楽しいけど生きている気がしない

ゲームの為に仕事はしていない

自分には夢があるし夢のために仕事をしてお金を貯めている(自覚がないかもしれない)

叶えるために行動は一応しているがめちゃくちゃ焦っている、歳だけ取っていくし本当に叶うのか怖い、無駄に1年を過ごしたとも思っている。

今の世の中夢で生きていけるのだろうか

しんどい、叶えたいのに、夢で生きていたいのに

あと実家暮らしで親に甘えてる。

から何まで自分でやれよと思っているし今年に入ってから手伝いが出来なくなってきてる、家にいても何もできない。はぁ

今日もどこも人がいないので部内応援残業をしたが終わりがけに涙が出てきてトイレで泣き喚いても止まら

友人(以下A)に電話をかけたら繋がったので安心した。

Aは特に慌てずゆっくりとした口調で「どした?」と聞いてくれたしうんうんと相槌もしてくれたしAの悩みも話してくれた。

マジこう言う時焦って聞いてくるやついるけどマジでやめてほしい、もっと不安になるから

話してたら上司大丈夫か?と聞かれてビビった。お前いたんだって思ったけど大丈夫です〜って軽く流しておいた。

電話切った後に帰ったら一緒に散歩するか?って言われたけど断った。

極寒の中にいたし今日は寒過ぎたので断ってしまった、ごめんな。でも嬉しかったぜ。

また一緒に散歩して話し合いたい、多分また泣くと思う。

一時あ、縁か切れたなこれ。と思った時はあったが今でも話したり会ったりしてくれるのでこんな自分と仲良くしてくれてありがとう死ぬまで一緒にいたいよ(重過ぎ)

あと次、会った時はハグさせてくれ人肌が寂しいんだ。

多分これを投稿してもまだ寝れないんだろうな、明日仕事と朝イチで病院なのに。

2021-02-17

エロゲシナリオ冗長さを一部の有名作品で語るのナシな

途中で挫折した回数が一番多いの「ギリ読めなくもないレベル凡作と良作の中間ぐらい」での、

クソ長い喘ぎ声を延々と聞かされるエロシーンだから

 

00年代後半、ネットで喘ぎ声やチュパ音を異様に評価する連中が幅きかせてたせいで、

エロシーンはフルボイスで喘ぎ声山盛り注ぎ込まれるのが正義ってトレンドが来た。

抜きゲーは当然3ページも4ページも素っ頓狂な喘ぎ声で埋めるようになり、

抜き専用だけならまだ仕方ないけど、

面白いシナリオ」「感動のシナリオ」「萌え恋愛メイン」て広告タイトルまで、エロ喘ぎ比率増えてってな。

 

ビジュアルノベルエロが薄いってのは20世紀までの話。

21世紀に入るとなまじっか月姫とか「すごいボリューム量」なんて売り文句でヒットしたもんだから

シナリオも!エロも!大量投入!」が当たり前。

それでシナリオキャラ分業シーン分業で、エロシーンも専門ライターに書かせてるから

「メインライターのやたら張り切った長いシナリオ」「サブライターの頑張った普通に長いシナリオ」が交互に投入された後に

「クソ長い喘ぎ声とチュパ音をフルコース振る舞うエロ担当ライターシナリオ」が来る。

 

当時のエロゲの喘ぎ声をヘッドホンBGM込みで数ページに渡って聞いてみ。すごい疲れるから

 

こう書くと「じゃあスキップすればいいじゃん」って言われるだろ。

そう。「スキップすればいいだろ」を言い訳にして、可読性とかユーザー体験とか、全て無視して全ツッパしたんだよ当時のエロ製作者ども。

 

そのへんの恨みはさておき。

それで疲弊しながら、まあネットの評判よりだいぶイマイチだったけどヒロインに罪はないし、

ってエロシーンで頑張って抜くじゃん。

喘ぎ声を聴いてりゃ半立ちぐらいにはなるし、ようしオジサンがんばっちゃうぞーって。

当然、疲れてるとこにさらに疲れるからオッサンダウン。

次の日、もう再度ゲームを立ち上げる気力がなくなってる。

あれまだ読まされるのかあ、ちょっと疲れるから、まあそのうちにしとこ。

そんなことが何タイトルか続くうち、気が付けば遠ざかってた。

 

シナリオがクソ長いってのは、そういうレベルのクソ長さ。

クラナド月姫程度で悲鳴をあげてんじゃねー。

2021-02-16

anond:20210216080313

そう、僕が 増田糖質

神に男と認めらた、美しすぎる男 それが僕 増田糖質

性は増田 名は糖質

ありがとう ミルボン ありがとう グリコ(振込先はジャニーズ 振込元は ミルボングリコ 指名 処理が面倒なので 数が多い)

いくらあとはこっちでやるといっても、ジャニーズさんから悲鳴があがったためSOS

 

もはや僕を男と認めることは神の義務にして、正当なる神の仕事

神に男と認めらた、美しすぎる男 それが僕 増田糖質

悪魔ですら逆らいにくい、だけど最近ちょっとできている。 神が僕を男と認める

神に男と認めらた、美しすぎる男 それが僕 増田糖質

2021-02-15

anond:20210215080929

鉄板の上で焦げて灰になるまで焼かれたたい焼きくんは、気づくとまだ海を泳ぐ生きた鯛だった頃の姿に戻っていた。

だがすぐにおじさんの手が伸びてきてたい焼きくんの皮を剥がし、骨を抜き、内臓をもぎ取ってあんこを詰めるのだ。

最後にまがいものの皮を被せられたたい焼きくんは、すぐにまた鉄板の上で焼かれて地獄の苦しみを味わうことになる。

たい焼きくんには死の安らぎすら許されない。

今日も犯した罪の重さに咽び泣くたい焼きくんの悲鳴メロディにして、おじさんは嘲笑って歌うのだ。

毎日毎日ぼくらは鉄板の〜っとくらぁ」

2021-02-14

柱たちの女性関係

鬼滅の刃の柱たちの、女性関係旦那に(非オタ)に予想してもらいました。

第一位

風柱・傷だらけの三白眼ヤクザな不死川実弥

「やりまくってる。ヤンキーから。」

第二位

岩柱・「かわいそうに」涙はらはら悲鳴嶼行冥

出家前にそこそこ経験がある。性に奔放な田舎育ちだから

第三位

水柱・「俺はきらわれてない」冨岡義勇

「藤の家にお世話になった際に、そこの娘に積極的に迫られ、流された経験がたる。水柱だけに。」

ランク

童貞・炎柱・煉獄杏寿郎(女性関係は真面目)

童貞・蛇柱・伊黒小芭内(誰も信用しない)

(その他)

音柱・派手派手だーの宇髄天元

既婚のためランク

霞柱・時透無一郎

お子さまなので

結論

嫁(オタ)付き合って、まじめに考察してくれる旦那やさしい。

anond:20210214000119

弱者はそのまま朽ちて消えろされた経験で打ちのめされるとこれに共感しづらくなるのがこの論の弱いとこやね

俺は救わねーのにあいつは庇うのかやはり女は贔屓される的な

そんで平田オリザの如く○○はまだ楽でしょうって発言し、んなわけねえだろと袋叩きにされて余計に拗らせる

悲鳴のあげ方が下手、俺が苦しいと言うべきであいつは苦しくないと言うべきではない

いやまて俺が苦しいは気にもされないけどあいつは苦しくないと言えば袋叩きでも反応が貰える、無反応より総叩きの方がマシと判断したのではないか

2021-02-13

anond:20210213214810

支配階級一般人が血のにじむ思いをしているのを見るのが楽しいんだよ

悲鳴やうめき声が聞きたいの

ワイワイと楽しそうに運動会をしてる映像なんかにスポンサーもつかないよ

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