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はてなキーワード: ヒーローとは

2023-12-02

anond:20231202132144

禿げてるから、って鬘はねえじゃん?

そのまま一生禿げてりゃいいじゃん!

「隠せば済む!」ってワケでもねえじゃん?

小せえこと気にすることねえじゃん!

散髪しねえし経済的じゃん?

自分で剃るヤカラだっているじゃん…

それに比べたら全然いいじゃん!

もっと前向きに行こうじゃん!!

女にモテ無ェわけでもねえじゃん、

ハゲが好き♡」だって女もいるじゃん!

イザとなったら頭突きでゴン!じゃん!

イイことまだまだ沢山あるじゃ~ん♪

ハゲ丸く~ん♪」って渾名ステキじゃん

紙がない時にメモにもなる!じゃん

隠し芸のときちょっと便利じゃん、

ピカッと光ればヒーローじゃん!!

植えてもいいけどなんかチガウじゃん?

作り物!って見破られちゃう♡じゃん

自然な形で勝負したいじゃん?

なんか「漢(おとこ!)」ってかんじがするじゃん!

一度逢ったら忘れられねえじゃん?

似顔絵かくと頭から描くじゃん!(笑)

人の目なんかどうだっていいじゃ~ん

もっと大っぴらに行こうじゃん!!

本人たちがなんと言おうとコレがサイコー毛っ作だとおもってる😁

2023-12-01

新幹線テリーマンが止めたけど、飛行機を止めたヒーローっていないよね?

anond:20231129192842

この話題、これだけのレスがついて、ブクマも大量に釣れるんだぞ。

世の中モブが9割だろ。増田悲劇ヒーローぶるなよ。

2023-11-27

ショッカー基地ヒーローショーするときって

それでもヒーロー役のお兄さんは「よい子の皆たちー!」って言うのかな

2023-11-26

元アイドルや元ヒーローの姿を「この闇深鬱展開がリアリティなんだよなぁ(ニチャァ」みたいなノリ抜きで描いてる作品ってなんかある?

今そういうのを浴びたい気分なんだけど出てこないんだよね。

リアルノンフィクションで探しても「元プロスポーツ選手フィジカル話題性を活かして営業としてやってます」みたいなのか、完全に没落して失敗した時のしか出てこねえ。

昔すごかったはずの人間普通になってそれと向き合っていく話って需要がないのかな。

それとも一度でも成功するとその成功に呪われてもう普通には生きられない?

なんでこんな話を求めるかっていうと、職場新人がいつまで経っても学生時代全日本たことでけたた妙な自信をTPO抜きに常時振りかざしている感じでね。

まあもうそういうキャラだってことで妙な自信を持って突っ走ってくれるならいいんだが、どうも自信があるのは「俺は凄い人間なんだ。本当はこんなしょーもない仕事をやってる程度の器じゃないんだ」って部分だけみたいで、全体としては単に態度に謙虚さがないだけの奴で終わってるんだなあ。

どういう指導をしたら良いのか、変に指導せずこれはこういうキャラだってことで上手く使えないもんか考えてるんだが上手くいかんくてな。

別に本人に直接「こういう人もいるんだから君もこういう風になり給え」と言おうってわけではなく、こういうときにうまく社会に馴染めるパターンとしてどういうのが考えられるのかをいくつか見ておきたくてな。

でも探してみると、テレビ受けのいいステレオタイプばっかりに偏っていて、「挫折」「闇」「妥協」「小さな幸せ」の王道パターンばかりで飽き飽きしてきたんだ。

ゆーてそんな激しいドラマ職場でやられても困るし、そもそも本人だって「我社程度の人間とき」の前で自分の弱みをさらけ出そうなんて気は微塵もなさそうだしさ(少なくとも今は)。

なんか無いもんかな。

有名人個人ブログなんか探してみればあるんかな。

anond:20231126001101

ダイアモンド価値と同じだろう

大谷翔平価値があると社会が信じているから金が集まる

しか大谷翔平野球という仕事の内容はエンタメであって、弱者労働力の基盤の上に成り立ってるよ

じゃあ生活必需品を作る弱者男性と、テレビヒーローエンタメ(しかし金は集まる)とどっちが必要不可欠かっていったら前者だろ

2023-11-25

フリーレンおもしれー

全然見る気なかったけどネットミーム増えてきたし

なんだかんだ覇権らしいので見てみるかと思って見始めたけどおもしれーわ

これって要するにみんなが好きな「トップを狙え」的な時間断絶と

ワンパンマン」に出てくる強ヒーローものファンタジーに合わせたものだよね

よくできてる

からよくやられる手法時間断絶)を流行(強ヒーロー)に載せてきたって感じ

時間断絶で有名なのは火の鳥かになるだろうけど

まぁ映画とかでもよくある手法だしDr.Stoneでもやってるし鬼滅のラストも似たようなもん

一方で強ヒーロー最近流行だけど、実は主人公最初は激弱で少しずつ成長していく、っていう方がマイナー

ドラゴンボールだろうがHUNTER×HUNTERだろうがコナンだろうが最初から強くて無双するとこがスタート

途中で挫折して修行して、友情努力勝利をするのがジャンプ系っていう感じ

ワンパンマン」の最大の発明はそういう努力とか無しで十分面白いってとこにあって

最初から最強武器持ってて無双できるから面白い、みたいな感じで

ちょっと別の感覚を持った面白さを表現しているところだな

フリーレンはこの2つを「エルフ」「魔法使い」を組み合わせることで

すごく自然表現してるところが優れてるし、売れてる理由なんだろうし、実際おもしろ

ストーリーのものファンタジー系によくありがちな設定を覆したり、逆に補足したりしていてよくできてる

指輪物語とかハリーポッターとか著名なファンタジー世界観破綻しないように緻密かつ綺麗に設計されているのに

それに乗っかるようなラノベファンタジーって薄っぺらいので簡単破綻しちゃってるんだよね

それに対するアンチテーゼみたいなものフリーレンからは感じる(この先は知らんけど)

あと、ネットミームとかの二次創作ってこういう背景情報面白いと感じる部分を言葉にしなくても共感できてないと楽しむことは難しいと思っていて

例えばジョジョの「だが断る」って

あの状況になるまでの露伴と仗助の関係性、ハイウェイスターの強さ、露伴性格、その手前の「ほんとに・・・ぼくの命は助けてくれるのか・・・?」っていう命乞いまで含めてからの「だが断る」なので

それらを分かって無い人が使うネットミームの「だが断る」はだいぶ薄いんよ

昔は結構分かって使ってる人多かった気がするけど、有名になりすぎてほとんど見なくなった印象

フリーレンのネットミームはこれからたくさん産まれるだろうけど

そういう背景情報知らないで承認欲求得るためだけのネットミームが増えるんだろうし、その波に乗りたいだけの視聴者も増えるんだろうね

流行に追いつきたいから見る」「でも面白くは無い」だったら見なくていいだろうに、承認欲求の塊が増えてきてる気がするわ

2023-11-21

ガッツchは女の暴力性の代弁者だったんじゃないか

つい先日、私人逮捕ユーチューバーであるガッツchが逮捕された。

Xを見て驚いたのが支持している女性一定いたことだ。

一方で同じようなことをしていた煉獄コロアキは大バッシングされていた。この二人の違いは何か?

それは女性ターゲットにしていたかどうかだ。

ガッツchを支持する女性の大半は彼が捕まったことによる男のこれで安心といった趣旨コメント警察対応の早さに憤っていた。

一見すると「性犯罪者を野放しにしている」「警察性犯罪だけ対応が遅い」といった怒りだが、これは彼女たちの本質なのだろうか?

自分は違うように感じる。

彼女たちの怒りの本質は「自分たちが持つ男への暴力性の代弁者がいなくなったこと」ではないだろうか?

自分たちを舐めている存在である男。実際痴漢盗撮相手への侮りがあることは否定できない。

しかし舐められてもやり返すことは出来ない。なぜなら多くの女性は男に力で勝てないから。

そんな男が組み敷かれる姿にある種の痛快さを覚えるのではないだろうか。

全然方向性が違うが日本人大谷翔平ホームランを見た時のような感覚だ。

白人黒人よりチビで力が弱く舐められやすアジア人が向こうのどの野球選手より豪快にホームランを飛ばす様は見る者に「やり返してやった」というようなカタルシスを感じさせる。

まりガッツchのような人を支持するのは「性犯罪者を止めてくれるヒーロー」という建前の裏に「自分たちの持つ暴力性を発露してくれる人」という心理があるのだと思う。

実際私人逮捕系が登場したての頃に「冤罪だったらたまったもんじゃない」「やりすぎ」というコメントに「そんなに怖いなら自衛すればぁ?」という女性意見が多々見られた。

からこそ今回の逮捕安心するのも自衛の一つだと思うのだがそこに憤る辺りやっぱり本質は男が蹂躙されるのが見たかっただけなのでは?と感じてしまう。

anond:20231120165050

増くんがバカなのはしょうがないけど、自分バカさを病気に逃げるのはやめような。

勝手診断なのはどこまで行っても思い込み

ウチの子がよくやってるんだけど、ヒーローになったつもりで怪我したって思い込みで頑張る演技みたいだ。

右腕使えなくなって顔ゆがめてるやつ。

オレもやってたのでなんとも言えない気持ちになる。

子供から微笑ましいなって贔屓目で見るけど、いい歳した他人

「このつらさ、この痛みは〇〇なんだ…!!(思い込み)」

ってやってるのはおぞましいね

2023-11-20

死にたいと思って家を出たけど帰ってきた

嫌なことがあったわけではないが、死にたい、という漠然とした悩みがあった。

正確な時間は覚えていないが、夜にその気持ちピークに達して、死にたい気持ちが頭を支配した。

本当に死んでしまったら大切な家族迷惑がかかるから死ぬ前に誰かに相談して、思いとどまろうと思った。

死んだ後もお金がかかってしまうから、というのもあるし、私と違って私の家族はいい人なので、家族力不足のせいで私が死んだとか思われるのは嫌だった。

私は、自分の内側の大切なところを声に出して話そうとすると喉が詰まってなにも言えなくなる。電話相談しても、きっとなにも話せないだろう。無言の時間が続いて、結局何も話せず切ってしまったら、相談を受けようとしてくれた人や、私が話していたせいで話せなかった私よりももっとつらい人に申し訳ない。だから文章相談できる場所を探した。

まず、前から入れていたオンラインカウンセリングアプリを開いた。オンラインカウンセリングは、どこも料金が高い。仕事をしておらず、親に面倒を見てもらっている私にとっては、すごく高い。こんなものなのだろうけど、3回のやりとりで数千円とか、何回もやりとりするなら月に二万円近く払うとかは、私にとっては高かった。このお金を払うとしたら親だ。親に迷惑をかけたくないから他の誰かに相談して解決したいのに、それをするために親に迷惑をかけていたら本末転倒だと思った。借金して未来お金を返すとしても、中学のころから週五日、あるいはそれ以下の日数で学校に通ったりバイトしたりしようとしてはすぐに通えなくなって引きこもっているこんな私に、それができる保証はない。カウンセリング成功して踏みとどまれるかもわからない。

からお金を払ってカウンセラー相談するのは一旦諦めて、無料だった、AIを使って自己分析する機能を使った。相手人間でなくても、気持ちを吐き出したら冷静になれるかもしれないと思った。スマホ代を払わせるのも申し訳ないと思いつつ、機能を使わせてもらったが、あまり落ち着けなかった。私の問題解決するにはおそらくこのAIでは力不足なんだろうと思った。

厚労省サイトから、並行して無料相談できるサービスメッセージを送った。三か所。「込み合っていて返信に時間がかかる」と返ってきて、30分経って、一日たった今も返信はない。

25:30になって、死にたさは膨れるばかりで、声が出なかったとしても、電話相談するしかいか、と思って、24電話相談する場所に二か所電話をかけたが、どちらもつながらなかった。

なんだかテンションが高くなってきていた。そもそも大して不幸な出来事があったわけではないし、いつも頑張って仕事やら勉強やら家事やらをしている優しい両親やきょうだいを持っているという幸福な現状で、働けもしないのになんとか実家の一室で生かしていただいているくせに、死んでしまいたいとか思っている自分勝手な私に、他人の手を煩わせる価値はないと言われてるみたいに感じて、そりゃそうだ!と愉快になった。

でも、やっぱりつらいものはつらいな、とも思った。

もし、私が自殺したら、過去、困った顔で「みんな大変なのは同じなんだから」って言ってきた人に、その「みんな」の中でも、もう一歩つらかったというか、死ぬくらいにはつらかったんだよって、信じてもらえかな、信じてもらいたいな、という気持ちが強くなった。愉快で元気な気持ちのまま、裸足を靴に突っ込んで死ぬために家を出てみた。

どこかで踏みとどまらなきゃ、という理性は残っていたし、まだ返信が来る可能性もあったから、スマホだけは持っていった。充電は20%で、途中で切れたらいよいよ死んでみようかと思った。死ぬ方法についてはあんまり考えていなかった。考えたら本当に死ねしまうので、考えないようにしていた。

夜風が冷たくて寒くて、空は曇っていて星が見えなかった。とりあえず、まっすぐ、行けるところまで、引き返す気が起きるところまで進もうと思った。

家のすぐそばの坂をずっと下っていけば、踏切がある。ここで立ち止まって轢かれてみたいな、いやいや、どれだけお金迷惑がかかる思ってるんだ、こまでイカれてはいない、なんてやりとりを自分の頭の中でしながら通り過ぎた。終電は終わっているから、電車が来るわけない、ということに気づいたのは、引き返し始める少し前くらいだった。24時間電車が走っていたら、自殺者はもっと多かったかもしれないなと思った。

踏切をすぎて、ずっと進むと工場地帯にさしかかった。煙突から煙がもくもく出ていて、まだ働いている人がいるのかしら、働いているなら、本当に尊敬するな、と思った。働いているすべての人がうらやましくて、ヒーローみたいに見えた。

T字路になって、ずっとまっすぐ、ができなくなったので、とりあえず左に曲がった。クラピカを思い出した。次の十字路は右に曲がった。また左に曲がったら、家の方に戻ってしまうからだ。

左、右、と交互に曲がりながら進んでいたら、川にたどり着いた。広い河川敷に降りてみた。下流に進むと人が多い場所についてしまうな、と思って、左の、上流のほうに進んだ。

川を歩くころには、今引き返したら、家族が起きる前に家にたどり着いて、家を出た事実をなかったことにできるな、とか思うようになっていた。引き返した方がいいのはわかっていたけど、進んだ距離自分の辛さの証明になる気がして、歩けるまで歩いてみようと歩き続けた。

筋肉痛と靴擦れで足が痛くなって、河川敷から上がってベンチに座った。

そのころには、もう帰ろう、という気持ちになっていた。もし自分が外にいる間に家の人が起きてしまったら心配をかけてしまう。そのときもし私が死んでいたらすごく悲しくなるだろうし、周りの人に何を言われるかわからない。死んでいなかったとしても、家を出たことを知ったら迎えにこようとしてくれるだろう。どう転んでも申し訳いから、もう帰って、家を出たことすらも最初からなかったことにしてしまおう。

ようやくスマホを開いて時間を見たけど、一時間くらいしか経っていなかった。歩いた距離も、直線にすれば、最寄駅の次の次、二駅先まで来た、くらいの距離だ。

自分の辛さなんて、二駅歩いたら小さくなる程度なんだ、本当に大したことないな、と少し面白く、少し残念に思った。自殺を試みる人にはきっと到底かなわない。

ところで、「みんな辛いんだから、比べるものじゃない」と言葉は、比べるな、と言いながら目の前の人とみんなを比べているよな、ということは、行く道で何度か考えたことだ。

その日はほとんどなにも食べていなかったから、お腹がすいていた。駅の近くに行って、コンビニにでも寄って、なにか食べて、線路に沿って帰ろうと思った。

24時間コンビニには、年配の男性店員と、若い男性店員がいて、客も順番に数人入ってきていた。店員さんはもちろん、この時間コンビニに買い物に来ている人も、みんな偉いな、と思った。

商品を選んでるとき、年配の店員さんが、レジでうとうとしていて、深夜3:00になっていたし、そりゃ眠いよな、体大事にしてほしいな、と思った。

甘いものでも食べようかと思ったが、なんとなく贅沢してはいけない気がして、焼きそばおにぎりが入った250円くらいの弁当と、爽健美茶を買った。お金は、申し訳ないことにもらっていたお小遣いと、かつて一瞬バイトしていたときお金を貯めた銀行口座のものを使った。2万円くらいしか入っていないので、カウンセリングを満足いくまで続けるにはちょっと足りないけど、コンビニで安い弁当を買うくらいなら十分だ。スマホバーコード決済をしてからレジ袋が必要だと言い忘れていたことに気づいて、もう一度5円のレジ袋を買うためにバーコードを当ててもらって、申し訳なかった。嫌そうな顔をされなかったのは、店員さんが私に興味がないからか、私が泣き続けていて顔を腫れさせていたからかどっちかな、とか自意識過剰なことを思った。

駅のベンチで冷たい弁当を食べた。ヤマザキパントラックコンビニの前に止まって商品おろしていた。働いているすべての人に敬意を感じているので、やはり尊敬した。

コシの片鱗もないぷつぷつ切れる焼きそばと、鮭フレークと青菜おにぎりと、ケチャップがかかったコロッケ。どれも誰かが作ってくださっているもので、とても美味しかった。寒い外で冷たい弁当を食べたので寒かった。

爽健美茶ちょっと飲んで、ゴミを持って、線路に沿って帰った。

帰り着いたのは午前四時すぎだった。Twitter(今はX)を開いたら、偶然起きている人がいて、私の数時間前のツイートエアリプしていたので、エアリプで一時間くらい元気に会話した。創作で繋がった人だ。創作と、好きな漫画の話をした。漫画は、タイトルを挙げようかと思ったけど、こんな人間推しているのが申し訳ないので伏せる。(さっきクラピカ名前を出してしまったけど、そっちはミームからいいとする。)きっと相手はついさっきまで会話している相手死ぬために家を飛び出していたとかは思いもしないだろうな、と思った。インターネットの、そういうところが好きだ。

5:00くらいにその人が寝たので、靴擦れで血が出ていたが放置して寝た。

13:30くらいに起きて、親と会ったけど、深夜に家を出た話はできなかった。

Twitterおすすめ欄に、はてな匿名ダイアリーが流れてきた。なんとなく調べてみて、匿名日記が描ける場所なのだと知った。

なんでこの話を書こうと思ったかは忘れたけど、書いたことでなにかいい影響が私にもたらされてくれていたらいいなと思う。

スーパーヒーロー映画の化けの皮がはがれ、ついにプロパガンダが暴かれるか?

MCUがいよいよもって危機に瀕している。最新作、マーベル興行収入はズタボロだ。

製作費2億7000万ドルと言われ、リクープ可能ラインを表す2.5倍の法則適用すると資金を回収するのに6億ドル近くの興行収入を稼がねばならない。


MCU凋落するにつれ、ついにスーパーヒーロー映画コミュニティが行ってきたプロパガンダが暴かれるかもしれない。

MCU日本Twitterなどでも見られるようにリベラル国外文化親和性があるような人が取り上げムーブメントを作り上げてきた。

その中で彼らはMCUは"女性活躍が見られる"や"ダイバーシティが..."と言った言説でMCUへ観客を誘致してきたわけだが実際にはマーベルはそれらの作品群とは真逆の客層に対して物を売っていた。

マーベルの読者が別に保守主義者にモノを売っていたというつもりはない。

実際にはDCの方が傾向で言えば保守主義的な人々にモノを売っていたし、スタン・リーを筆頭にどちらかというとリベラル左派的な価値観作品群を従来から押し出していた。

しか重要なのはそれらの作品女性ではなく男性にモノを売っていたと言う事だ。


まり基本的スーパーヒーロー物のアメコミはboyが主要客層だったし、女性作家が増えたとはいえマーベルコミックは今でもそうだ。

そういった作品群の中であまりにも男性メインすぎたので女性主体としたキャラクターを開発してきたという歴史がある。

これはつまり週刊少年ジャンプあくま男の子マーケティングターゲットにしてきたが、現実の読者を精緻分析することで、それに合わせて徐々に女性キャラクターの造形が変化していったに過ぎない。

別に女性主導だとかそういうわけではないわけだ。


しかし、MCUはそのバックグラウンドを奇妙に偽装してきた。一部のMCU作品女性キャラ主体となった女性主導の女性向け映画だというように喧伝してきた。

しか実態男性向けの作品を無理やり女性向けにアジャストしたに過ぎない。

スーパーヒーロー映画映画館のスクリーンをあまりにも独占しすぎるため、女性向け映画がまるで上映できず、むしろ2000年代後半からアメリカ映画館はどんどん男の向けになっていった。

そういった文脈知らない日本人向けに、こんなに立派な女性向けヒーロー物があるぞと日本の一部スーパーヒーローファン喧伝してきたがその化けの皮がついに剝がれる時が来た。

実態としては日本映画館でのヒーロー物は男性によく見られていたのだがアメコミクラスタはなぜか女性にも人気があるかのような言説を押し出していた。

実際には女性キャラが主導する作品でも男性の方が良く見ていたのだ。いくつかの記事ではよく見ると女性スーパーヒーロー映画の男女比が男性の方が多いと書いてあるにもかかわらず、女性の観客が多いと勘違いしている人を見た。

しかし、これはシンゴジラ女性にも人気があるなどとうそぶくようなものだ。もちろんシンゴジラを好む女性はいるが圧倒的少数派だ。

これは、そういった実情に対して苦悩している女性に対して"実際にシンゴジラ女性に人気だ!お前もそう言え!"と強制しているようなものだ。


今後はMCUの人気が凋落し、そういった言説もおさまってくるだろう。

そして実際は単なるボーイズクラブに過ぎないことが露呈するだろう。

2023-11-19

サッカーを一緒に見に行くぐらいの友人が欲しくなった話

およそ15年ぶりくらいに、カシマスタジアムサッカーを観た。

30代前半男性、既婚、2歳の娘と、神奈川県で3人暮らしをしている。

私は茨城出身で、昔から鹿島は身近な存在だった。

家には、アルシンドジーコを肩車している写真が飾られていた。

アレックス・ミネイロ活躍していた時期に、鹿島への興味が深くなっていった。

多分初めて試合を見に行ったのは、2006年頃だったと思う。

当時中学生だった僕は、中の良かったクラスメイトのS藤くんとF谷くんと一緒に、カシマに行った。

F谷くんは一番前で太鼓を叩くような子だったので、S藤くんと一緒に、ゴール裏で、覚えたてのチャントを歌っていた。

ゴールが決まってS藤くんハイタッチして、オブラディを歌ったことも覚えている。

2007年10冠達成の試合は、試合の当日にたまたまチケットを譲ってもらい、

父に車を飛ばしてもらい、前半途中からスタジアムで観戦した。

バックスタンドの2階に行ったが、席が無くて父と離れた席に座った記憶がある。

勝利して、10冠が決まったとき自然と涙がこぼれ、父と大喜びした。

そして、この試合が、今日に至るまでカシマスタジアムで観戦した最後試合だった。

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スカパーJリーグの中継が始まって、DAZNに変わっても、ほぼ必ず毎試合鹿島試合は観ている。

鹿島が大好きだから試合の日は何よりも優先したい気持ちがある。

でも、鹿島が大好きなくせに、カシマスタジアムでの観戦は、15年以上していなかったのだ。

何故か。



距離が遠いし、アクセスがクソ悪いかである



高校生までは同じ県内に住んでいたが、大洗鹿島線に乗ってとんでもない時間を移動しなくてはいけなかったし、

大学東京に進学してからは、さらカシマは遠くなった。(と思っていた。後述。)

ましてや大学時代、周りの友人にサッカー好きは少なく、居たとしても他サポで「カシマに行こう」とは言えなかった。

物理的に距離が遠いのである

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しかし、スタジアム観戦をしていなかったわけではない。

2014年ヴァンフォーレ甲府ホームが雪で使用できなくなり、旧国立競技場で行われた開幕戦

2015年、3-0でガンバ大阪に完勝したヤマザキナビスコカップの決勝。

2016年、完全アウェーの中で勝利したJリーグチャンピオンシップの浦和レッズ戦。

少し期間が空くが、今年はコロナが明け、子どもも少し大きくなったため、

三ツ沢横浜FC戦には家族で、新国立競技場名古屋戦はチケットが当たったので兄と行った。

しかしこれらは全てカシマでの試合ではない。

からアクセスがしやすかった国立埼スタニッパツで観戦したものだ。

ちなみに何故かは分からないが、これらすべての試合鹿島勝利している。私が勝利の女神なのかもしれない。

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今回の「モトフェス」。

開催が決定したその日のうちに、妻に

「この日、どうしてもカシマに行きたい。娘を見てもらうことになるけど、この試合だけは行きたい」

と伝え、了承を得た。

初めてスタジアムで観戦したあの頃、僕の中でのヒーロー本山雅志だった。

そんな選手引退する。カシマに帰ってくる。

行くしか無い、と思いチケットを取った。

東京からバスが出ていることをここで初めて知り(アホ)、最寄り駅が東京であることを知った(皮肉)。

幸いなことに指定席バスチケットも取れ、当日を迎えた。

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15年ぶりのカシマ

得も言われぬ感慨に耽り、いろんな記憶が蘇ってきた。

メンバーも大好きな選手ばかりだし、試合内容も素晴らしいものだった。

開始前にご飯が買えなかったため、前半最後ハラミ飯を買いに行ったら、佐々木竜太のゴールを見逃した。

でも全てが、幸せ空間だった。

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帰りのバスで、このブログタイトルのことを思った。

スタジアムに行って思ったことは、家族連れや夫婦カップル・友人同士など、複数人で来ている人がとても多かったこと。

そして、周りからそれぞれいろんな会話が聞こえてくる。

今日試合は、もちろん特殊ものではあったし、鹿島サポ・ファンしか居なかったとは思うが、

それでも各所から選手についての楽しそうな会話をしているなと感じた。

試合カシマに行くことは出来ないし、これからも年に数度のアウェー観戦がメインだと思う。

一人で行ったことは気楽ではあったが、一緒になって感動を話せるような友人が欲しいな、と感じた。

地元を離れて進学し、職に付き、家を持ち…当時の友人とは誰ひとりとして連絡を取っていないので、SくんやFくんの所在すら知らない。

スタジアムで会ったら隣であーだこーだ言い合い、中継で観戦するときWeb上で感想を言い合う、それくらいの仲の友人がいたら、もっとしかったんだろうな、と。

ちなみに、私の妻はスポーツ全般にまっっっったく興味がなく、

三ツ沢試合たまたま暇だったか家族3人で行っただけで、子どもは途中で飽きてしまい、後半はスタジアムの外で遊んでいた。

今日はもちろん誘うこともしなかったし、誘っても来なかっただろう。

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繰り返すが、今日試合は最高だった。

久しぶりのカシマスタジアムも、久しぶりの選手たちも、会場の雰囲気も、全てが最高だった。

またカシマに行きたいと思った。

から今度は、誰かとその「瞬間」の感情を、分かち合えたら良いな、なんて思う。

2023-11-17

anond:20231116154752

劇中では語られないが、戦隊ヒーロー系では1ヒーローに1台乗機があったほうが、小さい事件とか通勤が便利

あと、サンダーバード的に、輸送とかドリルとか宇宙とか特殊役割用の機体が要る

SEEDみたいに法の穴を…系や、こじつけ設定練ってるのもある

趣味浪漫もあるとは思う

消防車救急車を5台合体させてロボにする技術があったとして、

怪獣攻めてくるのが週1で……ってなったら、消防車救急車5台とロボを維持するのと、合体ロボになる消防車救急車5台ならそりゃあ合体選ぶほうがコスパいい

2023-11-16

anond:20231116113356

俺は「マイホームヒーロー」で

半グレ交際した娘とその両親がひどい目にあうのを

さんざん読んだから

知ってるんだ。

2023-11-15

anond:20231114231828

なんかネタ握ってるなら通報すれば? ヒーローになるチャンスだ。

2023-11-11

anond:20231111124919

怪獣映画フォーマットがそうだから

巨大ヒーローの居ない巨大ヒーロー特撮映画

B級品でなくすにはパニックホラーものにせずハッピーエンドオチをつけなきゃいけないので、みんなで解決することになる

ALWAYS-1.0 三丁目のゴジラ 見てきやしたよ

90点のゴジラと、20点の漂白戦後の混合物。

足して割って60点。

これが俺の結論だ。

俺は好きに点をつけた。君らも好きに点をつけるべきだ。

ゴジラだけ取り出したら90点でいいと思う

熱線出す前のガキョンガキョンが最高すぎた。

この感想は大体の人が共有していると思う。

(本当の本当にただALWAYS見に来ただけの人からしたら「怪獣ビーム撃つだけのシーンに時間使いすぎ。昭和まだ?」だったかもだけど)

映画の冒頭、突然出てきた肉食恐竜の紛い物に俺はガッカリしていた。

あーあエメゴジだよ。マグロでも食ってろよ。

ってね。

銃に驚いて人間を丁寧に一人ずつカプカプしては吹っ飛ばすみみっちい姿。

怪獣王の面影なんて一切なし。

かにこの程度の「デカトカゲ」だったら「機銃掃射で殺せない生き物なんて居ませんよ」の範疇かもな。

でもコイツあくまローカル都市伝説の「呉爾羅」でしかなかった。

とはいえ主人公の「トラウマ」になるのには十分な力があった。

アメリカ原爆実験が、ただのデカトカゲを、巨大なモンスターに変えた。

長門を沈めたことでも知られるクロスロード作戦

まさにその結果として、今作の「ゴジラ」は誕生する。

初代に匹敵するほどに「原爆の忌み子」なのである

トラウマ」と「原爆」が融合した怪物

今作のゴジラが持つ物語性は歴代トップクラス邪悪な代物だ。

熊を殺すのは可愛そうだから保護しようとか言ってる場合じゃなく、単に怪物危険からで殺すとかでは済まない「(主人公達が)本当の戦後を始めるために乗り越えないと行けない象徴的ななにか」となっている。

思えばゴジラは初代から時間が立つに連れて段々と「デカくて強いやつ」でしかないただのデカツヨとなっていた気がする。

守護ゴジラ破壊神ゴジラや化け物には化け物をぶつけるんだよゴジラヒーローゴジラと様々な顔をしてきたが、それらは結局デカツヨでしかなく、「核実験が生み出してしまった化け物」としてのゴジラの延長線上からは逸れていっていたように思う。

そういう意味において、今作のゴジラは本当に「ゴジラ」だ。

自分は正直ゴジラ-1.0とか大層な名前をつけやがってと不満を持っていた側の人間だ。

でもそれに相応しいものちゃんと出てきたので今はもうそういう気持ちはない。

強くてデカくて、ただそれだけじゃない恐ろしい奴で、映画的な嘘にまみれた滅茶苦茶なやり方で滅ぼすのが相応しいような、非現実的モンスター怪獣

その癖、熱線を撃つ時は本当にカッコイイもんだから「やめろー!戦闘機自爆特攻如きで倒されないでくれー!」と応援さえしてしまいそうになる。

いいゴジラだった。

戦後ALWAYSはとにかく苦痛だった

ナリだけ戦後風に薄汚くしてる割には、人間の心が現代風な妙なこざっぱりさがあって、なんだか凄く嘘くさかった。

喋り方からして物凄く現代的で、突き抜けさせれば「現代語訳風味」でいけるだろうという造り手の狙いみたいのが透けてくる。

上映前の予告編ゴールデンカムイが流れていて、あっちはナリを一切汚くしておらず(マフラーなんてデパートで買って値札を外した直後みたいでビックリしたよ)、絵面の全てが「これは嘘っぱちのコスプレショーですよ」と伝えくるんだけど、こっちはなまじナリは汚くしてる分だけ喋り方の違和感がより際立っていたというか。

特攻するしない特攻しないに囚われてずっと足踏みしている主人公時間が止まっているアピールも過剰すぎて妙に子供っぽいというか、こんなんにゴジラを倒させるなよ……とさえなってくる。

初代と比べても仕方ないんだが、どうも全体的に描かれる人間が幼く見え、日本人は幼くなったのかなあ……なんて変な老害感情さえ湧き上がってしまった。

日本は命を大事にしなすぎた」のイデオロギーのぶっこみ方も生焼けに思えた。

命がけの特攻、その対比としての生命尊重

でもそれを口にする人間たちは結局、死の覚悟をもって事に当たる。

そして命を守るために残された若者が命がけの任務に飛び入りで参加したこと日本は救われる。

これでは「命を大事にしよう」なんてのは口先のお題目で、実際には「事に当たっては命なんて捨てにかかるしかない」と言わんばかりだ。

この作品が主張したいのは結局どっちなの?

作中でも行われていた戦後特別掃海任務が実行者の命に対して無責任な態度にまみれていたのは本当だと思うし、それを指して「この国は戦争の後も命を大事にしてない」と批判されるのは当たり前だと思う。

情報統制ときに「この国は変われない」と口にしてたのも、今の日本の現状を見ると確かに変われてないんだよなあと。(この「変われない」のあとに(いや……変わりたくないだけか……)を飲み込んだかのような雰囲気が出てたのは良かった。こういのがもっとしかったんだけどなあ)

ある種の未来予知的な演出を駆使して「結局戦後反省とか本当にあるのか怪しいよなこの国」と自国批判をするのは上手にやれば痛快だったんだろうけど、そのテーマの重さに作品の持つ力が負けていて空回りしていたと自分は感じた。

そもそもをして全体として言葉表現力というか、単純に語彙力そのものが乏しいようにさえ思える脚本の粗さはなんとかならなかったものか。

最終的に主人公機をゴジラの口に放り込むというプロット誘導するためにある程度の力技はしかたなかったのだろうけど、その力技の過程の中で繊細な機微が足りてなさすぎた。

というか、もう単純にドラマの質が低かった。

手垢の尽きまくった美化版昭和ヒューマンドラマをやるなら、やり尽くされているが故の積み上げてきたテクニック継承必要というか、王道をやるなら自然と上がるハードルに追いつけてないというか。

もうちょっと頑張れよが無数に積み上がった果ての「全然なってないなあ」という感想

2023-11-10

名探偵コナンが「母と子で楽しめる国民的殺事件アニメ」になるまで

Q:エロ暴力表現ダメなら毎週殺人事件全国放送アニメで垂れ流してる名探偵コナンになぜ表現規制派は何も言わないんだ?

A:アニメコナン開始当時(1996年)はフツーに新聞で「人殺し番組」と叩かれまくっててPも監督短期打ち切り覚悟だった。ただ『名探偵コナン』はアニメ化決定段階で、子供テレビを見る母親不快感を与えないようにショッキングなシーンを省く防衛策を事前に取っていた。

レイプシーンのアニメ規制するなら、コナンとか毎回、人が死んでるアニメとかどうなんねん
21:49 2023/11/06 195万回表示

そこで⼥性である、あるいは⺟親である⼈たちがイヤだと思うことを全て排除したんですね。
セクハラだとか、⼥性が意味もなく被害者になるとか、⼦供が被害者になることを全部、シナリオの段階で取ってしまったんですよ。
ーー2001年 小学館名探偵コナン映画パーフェクトガイド

「俺たちは⼈殺しの番組を作ってるんじゃない、⼈殺しをしてはいけないっていう番組を作ってるんだ」

ーーアニメ名探偵コナンプロデューサー吉岡昌仁、諏訪道彦敬称略)/吉岡ツイッターより引用

(【追記】「男が意味もなく被害者になるのはいいのかよ」という反応が来ているので注記を付けるが、「無差別犯罪(女だから/男だから/むしゃくしゃしたから殺す)」描写NGなだけでコナンでは男女平等殺人事件被害者にも加害者にもなってる。クズ怨恨で殺される場合もあれば善人が悲しい誤解や口封じで殺されてしまうケースもあるし、そこに性差は無い)


今の深夜アニメ萌え漫画が定期的に炎上しているのと同じく、放送開始当時のコナン新聞などで「人殺しアニメ」としつこくバッシングを受けていたがTMSのアニメプロデューサー吉岡昌仁氏や読売テレビプロデューサー諏訪道彦氏などのアニメスタッフが矢面に立って戦い国民アニメ地位を獲得するに至った。


Xにて「コナン 規制」でユーザー検索を行うと先頭に表示される黒塗り犯人アイコンアカウントを筆頭に「エロ表現規制されるならコナン規制しなくていいのか」論法が使われることが多い表自(アンフェ)界隈にもわかりやす乱暴な言い方をすれば、コナンアニメ開始前からフェミに屈しまくっていた”事で親子二代分の視聴率市民権をゲットして生き残ってる。



もっと雑に言うと、『金田一少年の事件簿』は過去婦女暴行事件動機になったり、(殺人事件被害者美女場合遺体がやたら全裸だったりする描写オッケーで「バイオレンス込みのサスペンスでドキドキしたい」ニーズに応えることでドラマアニメ、現行漫画シリーズ「37歳の事件簿」まで続く長寿作品となったが、

名探偵コナン』の犯行動機婦女暴行が出現することは無く、過去児童殺傷事件犯行動機になった原作初期「スキーロッジ殺人事件」などの極めて稀な例外を除き)児童殺人事件被害者になる描写もほぼ存在しないことで「親御さんが子供お茶の間で見れる謎解き」のニーズに応えて長寿番組になっている。

どちらが良い悪いじゃなくニーズと客層が違うだけ。



名探偵コナン』を万年3〜4番手の弱小週刊少年誌少年サンデーの「そこそこ売れてた漫画から国民エンタメ作品」へ昇華するバランサー役割をしていたのは実際のところ原作者の青山剛昌先生ご本人よりも、

名探偵コナン』をゴールデンタイム全国放送アニメに抜擢した讀賣テレビ放送諏訪道彦プロデューサー東京ムービー新社(現トムス・エンタテインメント吉岡昌仁プロデューサーこだま兼嗣監督をはじめとしたアニメスタッフの功績である部分が大きいように思う。


以下は名探偵コナン初期を支えたアニメ監督こだま兼嗣氏の発言だ。

あとは、僕たち、映像を作るからには、より多くの⼈に観てもらいたいと思っていますので、じゃあお⺟さんにも観てもらう時にどうするか。
そこで⼥性である、あるいは⺟親である⼈たちがイヤだと思うことを全て排除したんですね。
セクハラだとか、⼥性が意味もなく被害者になるとか、⼦供が被害者になることを全部、シナリオの段階で取ってしまったんですよ。


小学館名探偵コナン映画パーフェクトガイド』(2001年5 月発行)こだま兼嗣インタビュー


名探偵コナンTV局のプロデューサーアニメ監督が「女性視聴者が嫌がりそうな要素( =夕飯時に子供と一緒にアニメを見ている母親チャンネルを変えられそうな要素)」を排除する防衛策を取った結果お茶の間に受け入れられ高視聴率を叩き出し、そのまま20年以上にわたって長寿番組の座を獲得してる。



悪い言い方をすれば 1996年アニメ放送準備段階で、もう既に「(表自界隈が言うところの)フェミに屈した」生存戦略への舵切りが済んでいたことで、子供とその保護者両方の支持獲得に成功した作品が『名探偵コナン』なわけだ。



2013 年にトムス側のプロデューサー吉岡昌仁さんもこだま監督と同様の発言を行なっているが、

吉岡さんの証言に基づくと、青山先生アニメスタッフが『名探偵コナン』のアニメ化に際して取り決めたルールは「コナンは泣かない」「偶然はNG」「共犯は無し」「トリック絶対可能なこと」 「セクハラはしない」「不快なシーンは作らない。人の欠点差別の話とか」 という内容だ。



コナンテレビ裏話#24
コナンスタートさせたとき⻘⼭さんとルールを作った。「コナンは泣かない」窮地に⽴たされてもヒーローは泣いちゃいけない。
「偶然はNG」突然⾬が降ってきて⾜跡か⾒えるとか必然でなくてはいけない。「共犯は無し」何でもできちゃうから


コナンテレビ裏話#25
つづき
セクハラはしない」不快なシーンは作らない。⼈の⽋点や差別の話とかね。トリック絶対可能なこと」密室の鍵のトリックなどは全て出来る。(薬を使ったり危険ものもあるので絶対に真似しないで下さい)時間の有るとき過去作品を観てみて。ホントから

吉岡昌仁 @yoshioka_masa 2013-03-29 13:19:10
https://togetter.com/li/388239
https://twitter.com/yoshioka_masa/status/317491095951011840


2019 年公開のこだま兼嗣監督によるアニメ映画シティーハンター 新宿プライベートアイズインタビューでも「女性視聴者が嫌がるような表現をしない」という同様の発言があることから、これは原作青山剛昌氏ではなく、こだま監督およびアニメスタッフ側が主導になった提案と推測できる。



開始1話被害者の首を吹っ飛ばして「これで文句がくるならやめよう」

インタビュアー劇場版コナン、今回で2作⽬となるわけですが、いかがですか?

⻘⼭ いやぁ、原作を書きはじめた頃はこんなに続くとは思ってなかったですし、正直、アニメ化の話があった時も成功しないんじゃないかと思ってましたからね。

こだま それは私も感じてました。きっと俗悪番組になって、半年続いたらいいほうかなって(笑)だって1話⽬で⼈の⾸が⾶んじゃうんですから

⻘⼭ 1話⽬で⾸を⾶ばしたのは、⼀番強烈なシーンを1番⽬に持ってきて、これで⽂句がいっぱいくるようだったらやめようと思ってたからなんですよ。


1998年4月発行 『14 番目の標的』パンフレット
12-13 ページ 青山剛昌こだま兼嗣対談

初期の『名探偵コナン原作漫画は、週刊少年マガジン金田一少年の事件簿』のヒットの後を追う形で連載が始まったこともあり、ジェットコースター上で被害者の首が吹っ飛ぶ「ジェットコースター殺人事件」、バラバラ死体トリックに使う「包帯男山殺人事件」、串刺し死体の「闇の男爵殺人事件」「美術館殺人事件」をはじめとして、視覚表現重視の過激描写も多かった。

コナン原作単行本2巻を裏返すと、鍵穴に描かれたヒロイン毛利蘭ショーツ一枚のあられもない姿に脱がされているのも一昔前の少年漫画らしい「読者サービス」の名残だろう。


子供と一緒にテレビを見ている母親チャンネルを変えかねない、それらのショッキング表現コナンワールドからオミットしたのがテレビアニメシリーズ名探偵コナン』を立ち上げたスタッフ達だ。


血の彩色に赤を使わず、凶行時の直接的な描写カットし、死者の遺体に敬意を払った。


名探偵コナン放送初期は普通に人殺し番組」としてマスメディアからぶっ叩かれていた

テレビコナン裏話#14
コナンスタートの頃は新聞によく、ある団体やある団体コナンバッシング記事が載った
ワッチ理論武装(あの頃はこの⾔葉よく使ったなぁ)しようって⾔って「俺たちは⼈殺しの番組を作ってるんじゃない、⼈殺しをしてはいけないっていう番組を作ってるんだ」って戦った
吉岡昌仁 @yoshioka_masa 2013-01-03 10:04:45
https://twitter.com/yoshioka_masa/status/287726363870380032

初期のコナンアニメは、複数の”ある団体からバッシングに狙われていたという。

最初期のアニメ内で描かれる被害者遺体原作と同じく目を見開いていたが、それら”ある団体”の外圧から作品を守る理論武装関係してか、次第に瞼を閉じさせて描かれるようになっている。



不快感への配慮とホンモノらしい捜査の両立

こだま兼嗣監督が述べた「ゴールデンタイムでの探偵漫画アニメ化にあたり、子供テレビを見る母親不快感を与えないようにショッキングなシーンをまず省いた」という配慮だが、

これについては諏訪道彦プロデューサーTBS発行『新調査情報passingtime』2001年7・8月号」にて、同様の発言を行なっている。

原作ではタイトルを「△△殺⼈事件」としたり「死体」という⾔葉を使ったりしているが、テレビでは視聴者不快にさせないようキメ細やかな配慮をしている。
例えば、⼆年ほど前からマンション殺⼈事件」は「マンション転落事件」と改題するようにした。「死体」は「遺体」という表現に。
⾚い⾎にしても、⿊い⾊にするなど、表現を⼯夫しているという。
また、社会情勢に合わせて、表現考慮することも。例えば、「毒ガス」といったトリックは採⽤していない。

中略

被害者が刺殺された現場のシーンでは、凶⾏時のアクション映像で⾒せることはしません。
しかし、捜査員が⽬暮警部に『刃渡りセンチ包丁で腹部や⾸を刺され、出⾎多量で……』と詳細に報告させるような展開にしています
また、ロープで⾸を絞められた場合、縄⽬がヒントになって事件解決していくこともあるので映さざるを得ないのですが、どう⾒せるかスタッフ同⼠議論することあります
不快感を与えないという⼀⽅で、『ホンモノの捜査』には⼿抜きがあってはいけませんので、その間の判断が難しいところです」(諏訪⽒)

シナリオ絵コンテアフレコ、最終試写の各段階で、プロデューサーだけではなく、監督編集マンなども含め、チェックが続けられている。

調査情報passingtime 2001年7・8月号 14-18 ページ
名探偵コナン諏訪道彦 読売テレビプロデューサー インタビュー


出来るだけ、⼈が死なないで話を作ってもらう事をまず考える

事件モノだけに、⼈が死ぬシーンはどうしても出てきます
ボクたちが陥り易いのは、話に詰まると『誰かに死んでもらおうか』という安易な発想です。だからコナンでは出来るだけ、⼈が死なないで話を作ってもらう事をまず考えます『死なずにうまく⾒せる⽅法はない?』と提案してみると、それなりに結構アイディアが出てくるもんなんですよ。それに、すごく頭を使う。それは、頭の訓練にもいいんです(笑)
それでも、どうしようもない時は誰かに死んでもらわなければならなくなるけど…(笑)

トムス・エンタテインメント公式サイト こだま監督インタビュー
https://web.archive.org/web/20020403043852/http://www.tms-e.com/on_air/conan/special/0201index_b.html




(早期打ち切り可能性と隣り合わせだった当時の大人の事情もあれど、)原作10億円強奪事件』の最後殺害されるはずだった宮野明美を「なるべく人を殺したくない」という理由アニメでは生存させる事にしたのも、アニメスタッフによる判断だ。

コナンテレビ裏話#9
灰原のおねえさんが出てきた頃はなるべく⼈を殺したくないってことでラスト助かった話にした。暫くして⻘⼭さんが「吉岡さん怒るかなぁ原作で灰原を出しちゃった」。おねえさんが⽣きてると灰原は出られない。だから新たにおねえさんが死ぬ話を作ってSPで灰原が登場したんだ
吉岡昌仁 @yoshioka_masa 2013-01-03 16:42:18
https://twitter.com/yoshioka_masa/status/286739248219045888



とまあ、マンガ・アニメ過激シーンやエロシーンが槍玉に上がるたびに引き合いに出されがちな「それなら毎週殺人事件全国放送アニメで垂れ流してる名探偵コナンはどうなんだ」論法について、

名探偵コナン側のアニメスタッフがどのような配慮を取りながらゴールデンタイム全国放送に漕ぎ着け、マスメディアバッシング記事を乗り越え、アニメ打ち切り回避しつつ20年以上国民アニメ地位キープし続けていられたのかの覚書を書きつけておく。


黎明期コナンアニメを支え 「子供と一緒にTVを見ている母親チャンネルを変えそうな描写NGルールの制定に寄与たこだま監督吉岡プロデューサーコナン現場を去って久しい現在コナンコナン佐藤刑事高木刑事の「夜の激しい運動セリフなどで定期的に物議を醸していたりするが、それはさておき。

BLが苦手

オタクなんだけど、BL要素があまりない作品BL二次創作が苦手。

ヒーローにはヒロインがいるのに、ヒーローライバルを恋仲にするのは何故…

しかBLの中身が少女漫画っぽいから、更に混乱する。だったら尚更ヒロイン、もしくはサブヒロイン?とかと結ばれてもいいじゃんってなる。

かつて本当に島本和彦は2人いた

島本和彦先生アシスタントゲッサン編集部マンガ持ち込みしたところ「島本和彦は2人要らないッ」と強めに言われる → 最初はムッとしたが編集さんから渡された名刺を見てすべてを悟る

https://togetter.com/li/2255702


島本和彦アシスタントが持ち込みして編集に「島本和彦は2人要らない」と言われたエピソードがバズってたけど、まさに「歴史は繰り返す

から40年近く前に炎の転校生連載当時の島本和彦アシスタント出身島本和彦のようなタッチ島本和彦のようなノリで島本和彦のような漫画を描いてデビューした漫画家がいた。

その名は藤原昌幸

島本和彦遺伝子藤原昌幸85年のデビュー作「我が名は雷だー!!」

http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-entry-317.html

詳しくはこちらのサイトを読んでいただきたい。

藤原昌幸デビュー作「我が名は雷(らい)だー!!」はシリアスタッチでくだらないギャグを堂々とやる初期の島本和彦作風模倣した、というか完全に「島本和彦コピー」のような漫画だった

セリフしから書き文字文体吹き出し集中線タッチまで何から何まで当時の島本和彦を真似ていた。

その後、コミックコンプで同じように初期島本和彦作風継承した「刑事剣士カリバー」を連載し単行本も出てたので覚えてる人は覚えているかもしれない。

島本和彦遺伝子藤原昌幸が描く熱血ヒーロー刑事剣士カリバー

http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-entry-2400.html



今回の「島本和彦は2人要らない」の話がバズってんのに誰も藤原昌幸の事を思い出す人間がいないのがちょっと悔しいので

島本和彦は2人要らないかもしれないが、確かに島本和彦が2人いた時代があった事をみんな思い出してもらいたかった。

島本和彦本人は炎の転校生終了以降、暗黒時代突入して5年もの間低迷した後、「仮面ボクサー」そして「逆境ナイン」で確固たる作風確立させて誰の追随も許さなくなった(真似しようとしてもできなくなった)

藤原昌幸富士原昌幸改名してスーパーロボット大戦アンソロジーを描いたりスパロボゲストメカスレードゲルミル)のデザインとかやったりし、今でも同人活動をしている、




そして・・・現在アオイホノオ」作中の焔燃のアシスタントマウント武士」として登場している。

https://pbs.twimg.com/media/FteVor4aUAMsf2X.jpg

2023-11-09

sa-yama321とかいう奴、何も具体的なことは言わず「オレはオマエラと違って良いコードが書ける!」と鳴き続けてるの本当にキツイ

ただブヒブヒ言うだけなら誰にでも出来るんだよな。

もしかして本当は何も書けないか会社で虐められてて、その憂さ晴らしはてブコードが書けるヒーローごっこをしているのかな?

2023-11-08

頂き女子の件が早速海外ユーチューバーネタにされてる

Japan's Most Unhinged Scammer Loses it All

https://www.youtube.com/watch?v=mSDGv2DvJXg

りりコミットの内容まとめてみたけど、やってることは基本アイドルホストと何ら変わりないな

嘘ついて金を巻きあげるところもアイドル彼氏いないアピールするのと大差ないし

コレコレが「人を騙して金を巻き上げるって犯罪者じゃん」みたいなこと言ってるけど、それが犯罪ならアイドルホストはどうなるんだって話だし

結局何が逮捕の要因になったといえば脱税なわけでしょ

それさえしなければセーフだった可能性が高い

1. ターゲットを選ぶ

生きる希望がない男

毎日仕事して帰って寝るだけの生活

自分ってなんで生きてるんだろう」とか思ってる男

避けるべき相手

趣味があって生活が充実してる男

2.信頼構築

毎日メッセージを送って彼女のように接する

「~くんと話してると落ち着くなー」

「私男の人苦手なんだけど~くんとは話せるんだ」

「俺って特別なんだ」と思わせることが大事

3. 相手心配させる

二、三日メッセージを送るのを止めて相手心配させる

相手は何度もメッセージを送ってくるが無視

その後、「返事できなくてごめん、こんなこと言えなくて・・・」などと言ってから

借金を払えない」「家賃が払えない」

などと金銭面で困窮していることを明かす

しかしこの時点で金をせびってはならない

4.解決にならない解決策を提示する

お金を貸してくれるっていう人を知ってるんだけどそのひとは暴力団と繋がってて・・・

男はまだ自分から金を払おうとはしないが、色々な解決策を提示してくる

「親や弁護士相談した?」など

それに対しては

「このことは誰にも知られたくない。~くんを信じてるからこんなことを話してるんだよ」

「親は私のことが嫌いだし、家出だって言ったじゃん」

などと言い逃れできる回答を用意しておく

ここまできたらようやく男は金を出そうとする

しか最初は断って、男の押しに負けて受け入れるように見せかけるのが大事

5. アフターケア

男をヒーローのように持ち上げていい気にさせる

りりコミット活用して逮捕された19歳の女はこのアフターケアを怠ったせいで逮捕された)

6. 同じプロセスを繰り返して金を搾り取るか、搾り取る金がないと判断したら男を切る

2023-11-07

最近の売上とか全然知らないけど、USJ凋落の気配を感じた

この前(11/4)、10年以上ぶりにUSJに行った。以前行ったときとだいぶ印象が変わってたり、ちょうどやってた期間限定ものがだいぶとお粗末だったりで、「これは先が暗いんじゃないか……」と感じてしまった。

そう感じた理由の1つ目は、看板コンテンツの大半で体験内容が似たようなものになっていたことにある。

具体的に言うと、概ね2種類に大別できてしまって、いわゆる絶叫マシンと、いわゆる4Dものだ。

定義上、4Dと銘打っているのは3D眼鏡をかけさせられるやつだけだったのでそこまで多くないが、実質的には「正面のスクリーン映像投影されて、座席乗り物がその映像と同期して動く」ものは全部同じジャンルに括っていいように思う。

そう括るとしたら、上記の2つの定義に収まらないものハリー・ポッターの街歩きと、ジョーズと、ジュラシックパークの濡れるやつくらいだと思う。(あと、乗れなかったけどヨッシーのやつもそうなのかな)

もちろんそれぞれの映像クオリティは高いんだけど、アトラクションの大半が似たようなものになっているというのには2つ問題があると思っていて、1つには、「その手のものが苦手な人」を完全に切り捨ててしまっていることにあると思う。

というのも、これは自分自身がそうだからこの投稿には私怨も入っているのだが、いわゆる「三半規管が弱い人間」にとっては、先の定義で言う4D系のアトラクションは全部キツい。

自分最近ではVRゴーグルではそう酔わなくなる程度に慣れて来ている。だが、USJアトラクションは、皆で大きい画面を見るスタイルなのが原因なのか、最初に浮遊する演出があった時点でもうダメだった。(ほぼすべてのアトラクションで浮遊演出があった)

幸い自分は絶叫系は平気なので、そちらを楽しむことはできた。だが、これら2つのジャンルの両方が苦手という人だって、そんなに少なくないように思う。(というか、どちらかというと片方だけ平気な自分イレギュラーな気がする)

もちろん、「そんなやつはそもそも来なければいい」は正論なのだが、10年前に来たUSJは、「次これ乗るの?じゃあ自分は苦手だからこっちに並ぶね」で一日が成立する程度には多様な体験ができたと思う。(自分バックドラフトが印象深い)

しかし、4Dも絶叫系もダメな人が、子供や友人について現在USJに迷い込んでしまった場合、割ともう全くどうにもならない。ニンテンドーワールドの再入場がめんどくさいというのを踏まえると、モンスターズ・インクライブリピートしまくるとかしかないんじゃないか

似たようなアトラクションばかりになることの2つ目の問題は、「どこに行っても似たような体験になる」ことになると思う。

これは「4D系」とくくれてしまうことからも明らかな通り、それらのアトラクションでの体験は、「浮いてるみたい」「ぶつかりそう」「風が出る」「匂いがする」「水がかかる」「熱い」のいずれかに分類できてしまうし、悪いことに、どのアトラクションでもこれらのほとんどすべてが体験できてしまう。

から有り体に言ってしまえば、「キャラと設定が違うだけでだいたい全部一緒」の体験になってしまうのだ。ついでに言うと、無理なくこれらすべてを体験させるために、ストーリー展開もかなり似たようなものになっている。

1つ目の理由は「ターゲット層を絞った結果」であり仕方ないところもあると思うが、こっちはテーマパークとして結構問題がある気がする。

乱暴に言えば、「さっきとほぼ同じような内容だったから、これなら並ぶことなかったな」と感じてしまうようなことになっていて、体験多様性という意味で言えば、パルケエスパーニャとかみたいなB級(と、させて頂く)テーマパークの方がずっと満足感があった。

「好きな作品世界に没入できるんだからキャラが違うなら様式は同じでも全然違う」という主張もあるかと思うが、以前のUSJ作品ごとに体験も多様だったように感じる。懐古かもしれないが。

もう一つのダメさを感じたポイントで言うと、これは期間が先日終了したから言うのだが、呪術廻戦4D作品としての出来がどうしようもなかった。

これも4D系のコンテンツで、3D眼鏡をかけて飛び出す映像を楽しみつつ、作品の展開に沿って水がかかったり風を感じたりするというものなのだが、これがもう、「VRコンテンツはこう作ってはいけない」の見本のようなものになっていた。

設定や展開に無理があるのは置いておいたとしても、例えば作品序盤の戦闘シーンは、固定の背景の上を二次元キャラクターがぽんぽん飛び回るという画になっている。

アニメ戦闘シーンは臨場感表現するため、カメラワークのように色んな方向から描き出して演出する、というのは素人が語るまでもなく皆さんご存知の通りだと思うが、この作品は、「それぞれのキャラクターが奥行きも使って飛び回る」というのを見せるのを狙っているのか(あるいはコスト納期問題か)、同じ方向から同じ場面を写した状態のまま、キャラクターの絵だけが移動する。

もちろんこれは「キャラの躍動を座って見ている客」と作品を写すカメラ視点を一致させる意味では正しい演出だと思うのだが、しかし、見て感じる印象としては「素人Unityで作った格ゲーみたい」だった。

これについては、さすがに各キャラ3Dモデルを作るわけにもいかないので、絵を背景の上で動かすことになる以上どうしょうもないという面はあるのかもしれない。

ただ、それを踏まえると、主人公が決めのシーンで放つ一撃に用いられた演出がどうしても気になる。

というのも、このシーン、直前に主人公こちらに背を向けて飛び上がり、雄叫びを上げたところから切り替わるのだが、ここで、「正面から写した視点」「画面上が黒く切り取られたような背景」で主人公攻撃描写される。

せっかく(インディーズUnityゲーみたいになるという犠牲を払いながら)客とカメラ視点を一致させてきたのに、クライマックスのシーンでそれを投げ捨ててしまうのだ。

たぶん、この演出自体は悪手ではなくて、アニメ的なタッチで迫力を出すためにはい方法なのだと思うのだが、それまでの視点と一致しない演出であるがためにかなり唐突感があり、実際、シーンとしてはシリアスで格好良い場面なのに、周りから何人かの吹き出す声が聞こえたりもした。「おもしろく」なってしまっていた。

この他、「水がかかる演出を使うシーンがマグマみたいなものがかかる場面で没入感が削がれる(多分ない方がマシ)」という演出問題があったり、「敵役主人公対峙した瞬間に立場から狙いまで全部名乗るのでイオンモールヒーローショーみたい」という展開上の問題があったりとまだまだいくらでも文句を言いたいところがある。

ただ、まあ恐らくだが、呪術廻戦のキャラを使う以上、これの制作リードしていたのはユニバーサルスタジオ側ではないだろう。

から、この作品USJのせいで低クオリティになっているという訳ではないと思う。

でも、自分のところの目玉コンテンツの一つになるものクオリティコントロールが利かない状況になっているというのは、かなり危険兆候ではないだろうか。

この呪術廻戦4D、枠としてはエルモとかシュレックの同じような作品がやっていたところでやっている。そしてそれらの作品はけして低クオリティものではなかった。

から、今回の問題は、4Dシネマという形態が抱えている問題ではないということだと思う。ユニバーサルスタジオちゃんと絡んで(この辺事実関係はわからないので曖昧に書いている)作れば、ちゃんと良いものになる。

にも関わらず、この呪術廻戦という大型コラボものクオリティがこうなってしまうのは、どっちが依頼したコラボなのかみたいな力関係があったり、公開時期を急ぐためのスケジュール的な問題があったりしたのかな、と邪推してしまう。

そして、そういうものが持ち込まれアトラクションクオリティが下がるというのがある状況なのだとすると……やっぱり、それは良くないことなのではないかと感じるし、テーマパークとして魅力を失うことに繋がるのではないかと思う。

少なくとも、自分は今回行った結果、「もうしばらくUSJはいいかな」という気分になってしまった。日本でも2番目のテーマパーク(だと思っている)だから、行ってガッカリするポイントがあるなんて思ってもみなかった。今後子供が産まれて大きくなって行きたがっても、今回の経験を踏まえて一旦は反対すると思う。(それでもいずれ流されて行くことにはなるのかもしれないけれど。)

以上、長文での愚痴でした。

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