はてなキーワード: 行使とは
あれは今なら『もののけ姫』との対比で読むもんだわ。
結論をざっくり書けば、ナウシカ世界のように「旧人類の理性 VS 新人類の理性」の構図だと(増田が言うように)決着が付かないので、もののけ姫では「神」を導入した。
これはどういうことかってことを書く。
昔はてなでナウシカはニヒリズムの話だと看破した人が居たけれど、まさにその通りだと思う。本作には神”的”な存在がいくつも出てくるが(巨神兵、古代の神、旧人類、明らかにキリストになぞらえられているナウシカ本人)、そのどれもこれもが「神」であることを否定される。
ただそれだけだと納得のいく決着が付かなかった。ニヒリズムに陥るのも、宗教に走るのも、両方ダメ。それは分かる。しかし、具体的にナウシカたちはどうしたら良かったのかが分からない。
どうやったら理性を正しく行使できるのか?いや、そもそも理性を「正しく」行使することなんてできるのか?
こうした人間理性の限界に直面して、もののけ姫では「神」を出さざるを得なくなった。作中に出てくるたたら場( ≒ 駿の思い描く共産主義社会 ≒ 理性万能主義が支配する社会)は、「神」であるデイダラボッチに戦いを挑み、無惨に敗れる。
この流れはヨーロッパの近代人が抱えてきた悩みをなぞっているだけ。もののけ姫の舞台は室町時代の日本だが、やってることは「神 VS 人間の理性」というベタベタな欧米思想だ。
だからまぁ増田の問いに対する回答はまさに「どっこいどっこい」というところで、そうなっちゃうのも人間の理性の限界の顕れということだろう。「どっこいどっこい」になってしまうのはむしろ自然な帰結と言え、作品の価値を上げている。
欧米ではそこで「だからキリスト教に還ろう」という話になるわけだが、もののけ姫ではそこまで言っていない。せいぜい「理性の限界を自覚しましょう」ぐらい。この自覚がないまま各人が「正しく」理性を行使した結果がナウシカ世界の惨状か(言い過ぎ?)。アシタカの「共に生きよう」ってのはそういう意味だと思ってる。
JKだけの町、真面目に考えてみたけどどうやって町長を選出するんだろう。
いや、候補者はいいのよ。ヨソの自治体に住民票があっても公職選挙には出られると思う。町役場の職員も別の自治体の人で構わないはず。でも住民の多く(高1・高2の全員と、高3のうち選挙当日に誕生日を迎えていない者)が選挙権を持っていない状況だよね? 一部の住民だけが選挙権を持っている選挙、すげーいびつになりそうな。普選運動が起きそう。
選挙を何月にするかも大きな問題。たとえば3月31日に執行する場合と4月1日に執行する場合を考えてみると、3月31日執行の町長選挙では4月1日生まれを除いたほぼ全ての高3生に選挙権があるけど、4月1日執行だと1人も選挙権を持っている人がいなくなると思う。新高3で一番初めに18歳になるのは4月2日生まれの人たちなので。あれ? ということは4月1日生まれのJKには永遠にJK町での選挙権がないのか? かわいそう。
高校3年生のあいだで2つの派閥があり、1つの派閥の構成員の多くが5月や6月生まれで、もう1つの派閥が11月や12月生まれで占められていたりすると、選挙の実施日程から既に揉め事の種になりそうな。前者の派閥は当然7月あたりに選挙を実施することを要求するし、後者は年明けの実施を要求する。
それと、この構造だと(生徒会選挙とかと違って)高1や高2の要求を汲み上げるインセンティヴがなくなるので、ひたすら受験対策や就職対策に予算をばらまくのが選挙の必勝法になるはず。そうなったときに、学年のあいだで深刻な対立が起こりそう。
気になるのは、JKは単一の学校の生徒なのか、それとも複数の学校の生徒なのか、という点。前者だとしたら、当然その学校では生徒会選挙なども実施されているはずなので、学外の権力者である町長と学内の権力者である生徒会長のあいだで権力闘争が起きて町政が麻痺しそう。先程述べたように、町長が選挙の勝利だけを優先してひたすら高3生のみを優遇する施策を打ち出した場合、対抗して生徒会長選挙では高1・高2が結託して下級生候補を当選させようとするのは自然な流れだと思う。仮に複数の学校の生徒だとしても、複数の生徒会長が同盟を組めば同じ結果になるはず。そうか、これが町長にとって全学年を公平に処遇するインセンティヴになるんだな。生徒会選挙のおかげで権力の均衡が保たれている状態になるわけか……
(生徒会選挙には、生徒会長のみを選出し残りの役員を会長が任命する形式と、生徒会長とその他の役員がそれぞれ選挙される形式があると思うんだけど、どちらにせよ下級生が選挙連合を組めば下級生が執行部を独占できるよね)
そして町議会をどうするのかだけど、そもそも首長と違って議員は当該自治体の住民であることが必要であり、被選挙権が25歳以上に限定されているので、JK町では議会を設置できない。町村総会を置くしかないと思うけど、町村総会を置いたとしても18歳以上じゃないと参加できないので、やっぱり一部の生徒に政治的パワーが集中しそうな。4月生まれや5月生まれは年度末まで町村総会への参加ができるけど、2月生まれや3月生まれはJK町から出ていく直前になってようやく参加権を得るわけで。ただ年度末が近づけば近づくほど4月・5月生まれの人口比が少なくなってくるので、自分たちがマイノリティになった時のことを思えばあんまりムチャクチャなことはできないという抑止力は働くはずだけど……。しかし後輩たちからすると自分たちの要望を町政に反映させるためには2月・3月生まれの3年生よりも4月・5月生まれの3年生に話を通した方がやりやすいわけで、後輩への影響力という点で学年内に不均衡が生まれそうだけど、そこは生徒会という対抗権力が是正すればいいわけか。JK町、なんかうまく権力分立できてるような気がしてきた。
……って気づいたけど、JK町には「A校(とB校とC校……)の生徒全員」じゃなくて「A校(とB校とC校……)の生徒の一部」しか居住していない可能性があるのか。その場合、高校が町内にあるにせよ町外にあるにせよ、町長と4月・5月生まれの高3生に権力が集中しそう。
もし高校が町外にあるなら、生徒会は町外の団体ということになるので町政には無関係になり、町長や町村総会の権力を掣肘する者がいなくなって、結果として高3生のみが優遇され、さらにその中でも4月・5月生まれの生徒に町政の権力が集中するということになりそう。
高校が町内にあるとすると、分断工作がしやすくなる。生徒会は確かに町内の団体ではあるのだけれど、非町民生徒も参加しているので、人口比にもよるけど非町民と高3生の町民を優遇すれば簡単に多数派を形成できると思う。どちらも単独では多数派を形成できない場合は町長が介入しやすくなるし、町村総会を掌握している高3生は校内では学年の平等を謳うしかないかもしれないけど町内で独裁的権力を行使できる可能性が強まりそう。なぜなら非町民の下級生にとって、町民下級生と連帯して高3生に対峙するインセンティヴがないからだ。結果として町民下級生がひたすら冷遇される構図に。
「JK町にはA校の全員と、B校とC校の一部の生徒が通っている」場合、それぞれの学校の生徒会が性格の違ったものになってくるはずなので(A校では下級生が執行部を掌握しているけど、他の学校では普通に高3生が執行部入りしているとか起こり得る)、結果として生徒会どうしの連帯がしづらくなり分断統治されそう。
JK町の政治に透明性や公平性をもたらすためには、単に「JKばかりが町に住んでいる」だけでは不十分で、「ある高校(群)の生徒全員がJK町に居住している」ことが必要だということになるのだろうか。
kido_ari 漫画やアニメじゃないんだから、生徒会にそんなに権限はないのでは。意外と増田の話を全部無視して若くてかわいい町長が当選しそう。
被選挙権が25歳以上なので、ふつうのJKは町長になれないんですよ。スロウスタートでも無理です。JKだけが住む町という設定上、必然的に町外に在住する人間が町長にならざるを得ません(議員と違って町長は住民じゃなくてもよかったはず。もちろん、25歳を過ぎた人間でも高校に入学できますので、町長を町民から出すために一定数そういう人たちが入学してくるというのならJKから町長を出せますが、元増田が望んでるJKってそういう意味じゃないですよね)。
生徒会に権限がなくても、生徒総会で下級生が多数派を占めていることには変わりないので、割と民主的正統性をもって町の行政権力と対峙できるかと思います。ただ学校の運営に関しては教師たち、ひいては校長に最終的決定権があるはずなので、そこは弱いですね。なんか本国からの総督によって統治される植民地の議会みたいな感じ。しかし小中学校と違って高校は都道府県の管轄下にあるはずなので、町長に首根っこを握られているということにはならないと思います。
この件。
http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/201712_1.html
私は法律のシロートなんで、法律の読み方が間違ってたら教えてほしいんだけど、そもそもこの裁判は、
が争点じゃなくて、あくまで
が争点ってことでいいんだよね? で、判決はBについて明確にNOと言っている。OK、それはわかった。女性専用車両は男性差別ではない。
でもAについては何も言ってないよね?
かかる状況に鑑みると、Yが女性専用車両について、健常な成人男性も乗車することができる旨をあえて掲示せず、これを「女性専用車」であり、女性および小学生以下または身体の不自由な人(その介助者を含む)が乗車するための専用車両であると掲示したことをもって、女性専用車両の表示に関するYの裁量権を逸脱した違法なものと評価することは相当でないし、これが社会的相当性を欠いた、男性の乗客に対する不法行為を構成するということもできない。
ってつまり、「鉄道会社が『健常な成人男性も乗れるんだけど、いちいち説明するのがめんどいからまるで健常な成人男性は乗れないかのような表現をした』ことは違法ではない」ってことだよね?
そうすると、公共交通機関である本件鉄道を運行する会社であり、かつ自ら同車両を設定したYには、現に同車両に乗車する乗客の不安感を払拭(ふっしょく)するため最大限の行為を行うことがむしろ期待されているというべきであって、そのためにはXらに対しある程度強い説得行為が行われたとしても、これをもって直ちに社会的相当性を逸脱した行為と断ずることはできない。そして、一部の鉄道警察隊員が、女性専用車両に乗車中のXらに対して、「駅長さんの要請があれば、あなた方を逮捕しますからね」などとXらにとって必ずしも穏当とはいえない発言をした事実は認められるが、上記のとおりの状況下において、この事実から直ちに鉄道警察隊の行為が不法行為上の違法性を有するものと認めることはできないし、他にYの従業員や鉄道警察隊員が有形力を行使して、Xらをc駅で下車させたと認めるに足りる証拠はない。また、Yまたは鉄道警察隊において、Xを犯罪者として扱ったと認めるべき証拠もないから、かかる事実を前提とするXの主張も採用することはできない。
これは、「鉄道会社が実際に乗り込んだ男性を多少強い言葉で脅しつけても違法ではないし、無理やり引きずり下ろしたり実際に留置場にブチ込んだわけじゃないから違法じゃない」ってことだよね?
ということは実際に男性が逮捕されたりしたら別の話になるのでは???
なお、「出てけと言われたのに出ていかない」ことは不退去罪という犯罪だけど、これって民家や商店には適用できるかもしれないけど公共交通機関である鉄道に適用できるのかな。今ざっと鉄道事業法の条文眺めてみたけど、「乗車を拒んではならない」みたいな条文は見当たらなかった(見落としてるだけとか、別の法律に書いてあるとかだったら指摘してほしい)。
たとえば旅館業法には「客が伝染病患者だったりギャンブラーだったり客室に空きがないとき以外は宿泊を拒否しちゃ駄目よ」という条文がある。仮に、「部屋に余裕があり、予約で埋まっているわけでもなく、伝染病患者でもギャンブラーでもない、きちんとお金を持ってきている客が、俺を泊まらせないのはおかしいとホテルのロビーにいつまでも居座っている」という場合って、不退去罪に相当するの? この仮想の設例ではホテル側がその客を泊まらせないことが違法なわけだから、不退去罪じゃないだろと思うんだけど、法律の専門家じゃないからわからないので誰か教えてほしい。
で、公共交通機関で不退去罪って適用できるのかしら。キセル乗車とか、自由席の切符でグリーン車に乗ってるとかいうわけでもなく、正規の運賃を払って普通の車両に乗っているだけだよね。実際に痴漢をしていたら捕まえられるけど、単に乗ってるだけ、って状況だよね。これに対して「出ていけ」と言っていいの? 言えないの?
「出ていけ」と言っていいんだとしたら、鉄道会社がやろうと思えば「日本人専用車両」とかも作って外国人を排除したとして、それも適法ということになるの? 気になって調べてみたけど、障害者差別解消法はあるけど、性差別・民族差別はないよね(というか、ないからこそ、「女性お断りの居酒屋」や「男性禁止のプリクラ」が存続を許されてるわけで)。実際にそんな馬鹿なことやる業者はいないと思うけど、仮にやる馬鹿が出た時にどうなるのかは知りたい。民事で民族差別として賠償金を科されるだろうとは思うけど……←全ての法律の根本である憲法で人種差別・性差別を禁止してますね。猛省。でも「私企業なんだから女性専用でもいいでしょ」を認めるなら「私企業なんだから日本人専用でもいいでしょ」も通っちゃうんじゃない、って思うんだけど、その辺どうなんでしょ。
仮に「出ていけ」と言うことができないなら、
ってことになるよね?
私は女性専用車両に集団で乗り込んでやろうとかそういうことやってる連中は軽蔑するし、○ねばいいのにと思うけど、それは私の感情の問題であり、法律上乗る権利があるなら彼らが乗ることは許容するしかないんじゃないかなと思う。日本は法治国家であり自由主義社会なので(「犯罪でなければ何をしてもいい教」って書いてる人がいたけど、当たり前でしょ、としか言えない。マナーに反する振る舞いだろうが人を不愉快にさせる行為だろうが法に反してなければやる分には自由に決まってるでしょ。それをやったら友達を失くす、というのと、それをやったら警察に捕まる、は全然違う)。クチャラーは迷惑だし友達がそうだったらお付き合いを考え直したいけど口開けてもの咀嚼することは別に違法じゃないよね、というレベルの話なんだとしたら納得するし、実は違法だという話なら根拠を教えてほしいなと思う。私はクチャラー嫌いだし飲食店で隣の席に座ってほしくないけど、クチャラーが犯罪者として扱われたり根拠もなく公共の場所から追い出されるような社会には反対する。
女性が性暴力の恐怖に晒されていることには本当に気の毒に思うし、女性専用車両が最もコストのかからない解決であることも理解できるけど、それは差別なのでは? という問いにも根拠があるように思えるし、
なのか、
なのか、
なのか、はっきりさせてほしいな、と思う。どれなのかで、私の採るべき態度は変わるので。
女性専用車両は法だ憲法だ運用会社の約款だ、どのレベルの制約か知らんけど、まあ少なくとも法律では無くてブッチしたところでそれだけでは即たとえば条例により5万円以下の罰金が科せられますとかそういうもんでは少なくともないだろう。たぶん。
ホームでは目印のとこで並びましょうみたいな「みんなで協力して社会を回してゆくルールの呼びかけ」みたいなマナーとか社会規範とか、を、鉄道各社等が呼びかけている、みたいな実態なんじゃなかろうか。調べてないけど。優先席とかさ、法的な根拠は? 優先されるべき人員の定義は条例とか鉄道会社を利用する際の規約かなんかの第2条あたりにかいてあんの? といったら、そうじゃないみたいに、女性専用車両は、他と変わらんハコにシールをぺたっと貼って、みなさーんココは女性専用車両にしましょうねえ、という呼びかけをされている、くらいのもんにすぎない。
従って、思うところあってブッチする男性がいたところで彼の持つ権利の行使を禁じることはできないはずだ。女性専用車両を女性専用車両足らしめているのは利用者の協力だけにすぎないのだから。彼はおまわりさんにしょっぴかれはしない。周りの人にできるのはその非協力者に協力をお願いすることだけである。たぶん。一回駅員がむりやり下車させて裁判でもすればハッキリするんだろうけど。
で、このルールの危うさというのはなんとなく隠されていて、それがまたルールを強化しているんだろう。「女性専用車両の運用にご協力ください」とはいわず「女性専用車両です」と言うみたいに。
そこらへんも踏まえて反・女性専用車両派の男性というののパフォーマンスがあるんじゃないかな。
世の中、アンチ女性専用車両を公言しにくいのは、被害者女性←→加害者男性みたいなレッテルの構図を元にした制度ゆえに、加害者側が被害者側の感情を軽視しているがゆえの廃止論みたいに取られがちなのがあるだろう。つまり痴漢がいちばん悪い(当たり前)。
潮目が変われば「うるせえ隣の車両は死ぬほどぎゅうぎゅう詰めなんだよ」みたいなのを後押しに、女性専用車両であることを無視する男性が一気に増える、ことも、ありえなくはないと思う。そしてそういう流れが起きた時に、止めることは難しいんでないか。
個人的に女性専用車両、なんかなあと思うのは、そういうやり方が「異性を誘惑するからポニーテール禁止」の校則だとか、イスラム教の学校は全部男女別学(いかがわしいから!)とかと同根のものを感じで、こう、痴漢前提のハードってそれはよお、という感じ。
理想を言えば痴漢防止策を十分に取った上でのまんをじしての女性専用車両の廃止だろう。現状、女性専用車両っての作ろうか、と判断された時からそっちのそもそもが改善された印象は無い。そっちが改善されないことには廃止への動きも鈍くならざるをえない。
「ラッシュ時は使えないけど割安の定期券」で企業にオフピークを促す、監視カメラの増設、鉄道警察の取り調べ体制の変革など、やれることはあるはずだ。
はやくそっちをやってくれ。
ふだん差別や人権にうるさいはてブ民が、女性専用車両には賛成一辺倒で頭がクラクラした。
確かに乗り込んでくる運動家はマトモじゃない。なんせ一刻一秒を争うサラリーマン様の通勤車両を12分も遅延させたんだ。よりによってなんで俺らがこんな目に……殺意を覚えるのも無理はない。
しかし、彼ら運動家を否定できる倫理的な根拠を、はたして我々は持っているのだろうか?
実のところ、今回の運動家に対して寄せられた批判を見るにつけ、賛成派は大した説得力を持っていないのではないかと改めて確信させられた。
以下は、ハフィントンポストの記事に対してスターを集めていた上位2つ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/2018/02/15/woc-chiyoda_a_23363098/
そりゃ、プロレスラー専用車なら今回の事件が起きる確率は低いだろう。なぜならば、有無を言わさず力で排除される可能性が目に見えているからだ。しかし、これは明らかな論点のすり替えである。具体的には、運動家の主張の是非ではなく、「力の強弱にアタリをつけ、威圧行動を取っているのでないか」という行為の道徳性が疑問とされている。
そもそも、この運動は代替の効かない公共機関における、特定の属性を押しやる「専用車」それ自体が問題になっているのであって、なにも「女性専用」であることが問題となっているわけではない。今回のような示威行動が起きる確率は低くなるとはいえ、プロレスラー専用車でもやはり大きく問題になり、運動家は出てくるだろう。その場合、どのようにケチをつけるのだろう。今度は「殺人犯専用車だったら絶対やらないだろう。所詮その程度の連中だよ」とでも言うのだろうか?
また、仮に「力の強弱にアタリをつけ、威圧行動を取っている」としても、それは運動の価値を毀損するものではない。声を通せる場で声を通すことが重要だからだ。
この言説は本当に悪質で、「Aを利用している人間が不安に駆られる状況こそ、Aが必要な証拠である」と言っているに過ぎない。つまり、利用している人間が不安に駆られていなければ(満足していれば)、Aの必要性が証明されているし、不安に駆られていれば(満足していなければ)、なおさらAの必要性が証明されている、というわけ。一切の批判を許さないので、イデオロギーに近い。これは「共産主義に異議が唱えられ、圧力を受けている。同志の生活が脅かされている。これこそまさに共産主義が必要であることの証拠なのだ」という議論を考えてみれば分かる。どう思いますか?
賢いリベラルの集うはてブですら、こんなブコメがスターを集めてるのだから、まったくもって酷い有様だ。
ただ、浅薄なロジックはさておき、問題意識は理解できる。以上の2つはともに、女性専用車両とは「弱い者のための暴力からの隠れ家」であるとの認識に立っているからだ。ここでは、関係性は暴力の関係として解釈されている。ゆえに「より強い暴力を誇示できるプロレスラー」に、“ただの暴力”は萎縮するだろうし、「異邦者の闖入」という暴力が起きることこそが、暴力からの隠れ家の必要性を裏付けている、というわけだ。
この「弱い者にとって『暴力からの隠れ家』が必要なのではないか」という問題意識自体は真っ当だと思う。3つ目にスターを集めていた「痴漢被害によるPTSD抱えてる人でも乗れる交通機関は必要」というのは、優先席と同じで傾聴されていい。しかし、これを認めると、1つの帰結にたどり着く。
なぜ、女性だけが「暴力からの隠れ家」の恩恵にあやかるのだろうか?暴力に怯える人間なら、誰であろうと招かれてしかるべきだ。
つまり、女性は「暴力に支配された弱い者」なのか?そして、一般成人男性を排除することは、一般成人男性それ自体が潜在的な暴力の行使者であることを前提としているのではないか?
なお、女性専用車両に対し、「女性が『暴力に支配された弱い者』であることを認めるのか」というフェミニズム的な指摘は、欧米でも盛んに巻き起こっている。
例えば、英メディア紙The GuardianTelegraphでは、女性記者が率直に「女性専用車両は負けを認めることだ」と述べている。彼女によれば、「女性専用車両の導入は、性的暴行を所与とする(normalise)ものであり、あたかも原因が私達にあるかのように、状況平等志向から女性を取り除く(remove from the equation)ことが解決策だ、と世界に向けて言っているようなものだ」とのこと。そこでは日本が、メキシコやタイ、イラン、インド、ブラジルと同格の“人権後進国”として引き合いに出され、イギリスは導入することでそんな国、つまり今欧米で流行りのディストピア・ドラマ「The Handmaid's Tale」の世界のような、女性をモノのように扱う国と同じ方向には向かうべきではない、といったようなことが語られている。
http://www.telegraph.co.uk/women/life/women-only-train-carriages-keeping-women-safe-separating-men
「女性トイレやレディースデイはどうなのか」という賛成派の反論についても、女性専用車両の正当化には繋がらないことを提示したいがキリがないのでヤメておく。とりあえず、リソースの適切な配分(特定の属性だけが特定の扱いを受け、それ以外の属性が不平等な負担を強いられるべきではない)、代替選択肢の存在(「イヤならそこを使わなければいい」が可能か)、その施策が成り立つ前提の倫理的妥当性(女性専用車両なら「女性は潜在的な暴力被害者であり、男性は潜在的な暴力行使者である」という前提)において、質が異なる問題ですよ、とだけ。ちなみに、スウェーデンでは、属性によって分けるトイレから「個室トイレ」に向かっていっているらしい。
はてブの皆さん、差別や人権にうるさい皆さん、本当にこれでいいんですか?皆さんの大好きな世界標準から、馬鹿にされてますけどいいんですか?「日本人男性が世界標準以下の性欲アニマルだから仕方ない」で開き直っていいんですか?
余談だがロケットニュースでは、ニュースのタイトルが「【キモイ】今朝の東京メトロ千代田線の遅延理由が「頭おかしすぎる」と話題 / 男性複数人があえて女性車両に乗り込み……」となっている。この記事にも「然り!」のブコメが沢山ついていた。
https://rocketnews24.com/2018/02/16/1021546/
「キモイ」「イケテナイ」「ダサイ」「カッコワルイ」。こんな調子で、本当にいいんですか?ネット最後の良心だと思っていたはてブがこんな調子では、私は一体どこへ行けばいいんだ。
はてブにも良心があって安心しました。捨てたもんじゃないですね。ひとまず、Twitterとブコメで寄せられた、いくつかの重要な質問に答えます。
手段が低コストであることが、その手段に正統性を付与するわけではありません。あくまでもその手段で影響を受ける人間の利害関係によって調整されるべきです。これは極端な例ですが、麻薬犯罪を無くすために犯罪者と中毒者はその場で殺害、あるいは火事を鎮火させるために周囲の家を片っ端から打ち壊し。ともに「ラクな解決手段」ですが、 適切ではないのは明らかですね。
マシなものがないのではなく、マシなものが鉄道会社に選択されないから、そう思うだけです。これは上の「低コストで予防できるんだからいいじゃん」とも関係しています。ただ、監視カメラ・警備員の配置、満員電車の解消、あるいはより良いシステムの構築に向けた過度的なものなら悪くはないですね。
これは確かに一理あるのですが、この話をしだすと論点がズレるか、あるいは論点先取になっています(女性専用車両は痴漢対策だ。痴漢こそが対策されるべき問題である。よって女性専用車両は必要である)。かつて、盗聴法の成立時に「法の是非を問うより、盗聴されるような行為をするヤツをまずは問題にしろよ」という議論があったのにも似ています。もちろん、諸悪の根源は痴漢です。しかし、ここでは対策の方法がもたらす帰結(あるいは、そもそもその対策方法が妥当か)が問題になっているのです。
また、「痴漢を撲滅することの難しさが女性専用車両を生んだ」というのは「犯罪者を撲滅することの難しさが、(犯罪者の多くはAという属性を持つので)Aという属性はお断りの○○を生んだ」と言っているのと同じですが、これに何も疑問を覚えないのでしょうか?それでも特定の属性を「潜在的犯罪者」として括りたいのであれば、もう私からは何も言えません。入れ墨外人温泉入浴問題と同じですね。どうぞ、ファシズムに突き進んでください。
その存在を「暴力からの隠れ家」として否定していないことには注意してください。
もちろん、特定の状況下における「合理的区別」は合法でしょうし、鉄道会社の営業の自由も一定度は認められてしかるべきでしょう。すでに社会的に認知されていることをもって、女性専用車両の存在を「公知の事実」とする判例も出ています。しかし、ここで私が問題にしているのは、法律ではなく、倫理です(「まず痴漢の倫理を問題にしろよ」という方は、上記の3を参照してください。「いや、それでも合法だから正しいんだ」という方に対しては、これ以上私からは何も言えません)。
ちなみに、「障害者専用車両みたいなもの」という意見は、はてブ民が大好きな欧米のリベラルフェミニズムから相当な反発を食らいそうですね。深くは立ち入りませんが、この例えを安易に使うならせめて「骨折患者専用の障害者専用車両」に限定した方がいいかと思います。
アファーマティブアクションがいい例ですね。非対称性や権力勾配の是正措置自体は、それが段階的な解消を狙いとした施策であればアリでしょう。
ただし、代替手段のない公共サービスの鉄道、それも日本の通勤電車で、はたして導入されるべきなのか。また、そもそも車内における男性と女性の関係において、暴力的な非対称性が一般的に存在しているのかにも注目する必要があります。この存在を認めると「女性は庇護されるべき対象」となりますが、ここから先はカトリーヌ・ドヌーヴの議論にも通じるものがあるかも知れませんね。
それから、私が「逆差別だ」とは一言も言っていないことには注意してください。あくまでも、ここで私が問題にしたいのは、賛成派とされるはてブ民のくだらなさ、何よりも“潜在的な何か”を理由にした排除の論理は、新たな権力構造を生むだけではないか、ということです(女子トイレなどとの比較は、別のホテントリにお任せします)。
しっかりと読んでいただければ分かるかと思いますが、私は「暴力からの隠れ家」として特別枠が設けられることには、否定的ではありませんし、優先席も公正な資源配分の観点から注目すべきだとは思っています(廃止すべきだ、という議論を完全に否定ではできませんが)。
これはシンプルな代案ですが、「ケア車両」はどうでしょう。暴力に怯える人は誰でも入ればいいじゃないですか。その代わりその車両には、監視員や監視カメラをガンガンに配置する(もちろん通常車両もなおざりにして良いワケではありません)。監視の目が行き届くよう、乗車の人数制限も設ける。
これである程度は、無関係な人間による車両乗車への抑止力が働くでしょう。それでも「傍若無人なオッサン」が闖入してくる可能性はありますが、実のところ彼を排除する合理的な理由はどこにもないでしょう。
「女性専用車両よりもコストがかかる」というツッコミがあるかもしれませんし、「じゃあ早速オマエが鉄道会社に直訴してこいよ(笑)」という揶揄もあるかもしれません。しかし、コストがかる&直訴されて突っ返される可能性が高いからといって、この歪な構造、そして痴漢犯罪が「女性専用車両(あるいはケア車両)」を免罪符にして放置されていいことにはならないのです。
いろんな意見があるかと思いますが、これについては私のスタンスが勘違いされるのも野暮なので、ハッキリ言っておきます。対抗して男性専用車両を作るのは、個人的にはトラブルを増やすだけだと思っています(総量を男女比に応じて適切配分するのはアリかもしれませんが、はたしてそんな前近代的なディストピアの到来を望みますか?それで賛成派の皆さんがいうところの「非対称性」は解消されますか?)。そもそもトイレや風呂と違って、ジェンダーやプライバシーが密接に関わり合うようなものでもありません。
しかも男性専用車両を望む男性の皆さん、男性専用車両があるなかで一般車両に乗ってしまい、冤罪に遭った時のことを想像してみてください。もう、どうなるか分かりますよね。ちなみに、同じことが女性にもすでに起きています。こういうの、警察(「なんで一般車両に乗ったの?」)と鉄道会社(「専用車両を用意したじゃないですか」)が笑うだけなんですよ。男や女に対する排除の論理ではなく、上で挙げた「ケア車両」のような“包摂”の論理で対策を考えませんか、と私は思うんです。そもそも鉄道会社が誰かをケアする義務を負うのか、という根本的な問題はありますが。
これは、以前Twitterで流行った「『告発を無力化する話法』として無力化する話法」ですね。特定の集団が抱えている痛み・苦しみが、特定の属性の排除を許すわけではありません。もちろん、何度も述べているように被害者の痛みに寄り添うことは大切だと思います。ただ、そうであるならば「痛み・苦しみを抱える人」は、男女関係なく包摂されるべきではないですか?もしかして、その有無・大小を性差(しかも外見上の特徴)で見分けるのですか?
ゲイというだけで過去に何千人も刑務所にぶち込んでたような国が、ゲイを一度も犯罪認定しなかった日本をLGBTの権利がうんちゃらかんちゃらと難癖付けるのって、ぶっちゃけどうなんだろうなあと思う
お前らようやく21世紀になって日本と同レベルになっただけなんじゃねえのかと
戦後しばらくまで黒人差別が合法だったアメリカに対しても同じような理由で白けた感情しか持てない
もしキング牧師が日本人として生まれていたなら、二十歳で当たり前のように選挙権を行使していただろうし、試験さえ合格すれば東大にも入学できただろうし、料金さえ払えばどんな種類のバスにも乗れていただろうね
コインチェック社は1月28日にNEMの保有者に対する補償方針を決定している。
総額463億円を日本円で返済。
http://corporate.coincheck.com/2018/01/28/30.html
先ず、資本金だが2015年8月31日に増資により4,700万円となっている。
それ以後変化は無い。
さて、返済に充てる自己資本(純資産)をどれだけ保有しているか試算してみた。
未上場会社の評価額の変遷を登記から辿ると直近変化は以下である。
2016年12月27日、第1回新株予約権発行(無償ストックオプション)
行使価額1株225円
2017年9月30日、第2回新株予約権発行(無償ストックオプション)
行使価額1株22,532円
役職員への付与のため、保守的に割引が当時評価額に対して20%入っていると仮定する。
概ね以下と考えられる。
1株280円×1,941,267株=5.43億円
その後、1月26日まで4ヶ月近く狂乱の中稼働し続けたため、
保守的に仮に4ヶ月間で2倍になったとする。
549億円×2=ざっと1,100億円
ここで、この時価総額に、保守的にPER5倍の数字を充ててみよう。
全てをはたいても返済を決定公表している463億円には、243億円不足する。
以上から、
決定公表している463億円の日本円返済を財務諸表に当てはめると
コインチェック株式会社は債務超過に陥っている可能性が高いと考えられる。
何年か某大企業で働いていたが、来年から正社員登用制度がなくなるらしく、契約社員の自分は打ちひしがれている
会社の人にも、もう少ししたら正社員推薦するから、と言われていたし、自分でもお値段以上の働きをしていた自負があった
だが、社内の人が、こっそり教えてくれたところによると、制度としては残るが実際形骸化されるらしい
ほぼ正社員登用はないということだった
理由を聞いたら、結局前任、それ以外の契約社員の今までのやり方のせいらしい
推薦する理由は、この人は優秀だから「自分のところで」「もっと責任のある仕事をまかせて」働いてもらいたいからだ。
だが、正社員になると、部署異動の希望を出すことが出来るのだ。
今まで10人ほど契約から正社員になったらしいのだが、そのうち8人が「せっかく正社員になったのだから新しい環境に身を置き、スキルアップをしたい」といい新しい部署への異動を希望する
所属長は、「自分のところで」働いて欲しいから正社員になって欲しかったのであって、よそにいくのであれば、いいことなんてなにもない
と、言い始める所属長が増え、「正社員になんかしないほうがいいよ。よそにいくだけだよ」と部長クラスで共通認識になってしまったようだ
…だれもわるくない。
だが、推薦をするのはその働きを認めてくれている所属長なのである
正社員にしてくれてありがとう!あばよ!と去って行かれるのは推薦した者にしてみれば「なんなんだよ」となるらしい
自分は正社員になっても部署を異動するつもりなんか欠片もなかったので、すごく哀しい
なんなんだこれ
(追記)
はてぶしてくれてる人もいて驚いた
部署異動の希望が100%通るのか、という話だが、ほとんど通る
過去に、部署を異動したいが、所属長が離さず、会社を辞めるという人が何人か出たため、部署異動の希望や転勤の希望の有無などを、年に一回経営層へ直接書類で提出することになっている
経営層としては、本人がやりたくもない仕事でモチベーションが落ち、辞めるくらいなら、ほぼ異動や転勤希望は通す
経営層からその後、所属長に、おたくの○○さんが異動したいらしいんだけど、どうする、と聞いてくる
所属長は、よほどの理由がない限り、本人の希望を拒めない。(よほどの理由とは、部署内で産休育休の人がおり、戻ってくるまで余裕がない、これから巨大プロジェクトがはじまるので終わるまでは手放したくない、などの場合延期される)このおかげで、上司と折り合いが悪く鬱になる、などといった社員はほぼ皆無
互助的なものも、近所の人は監視だけはやって、助けることはアウトソーシング
アウトソーシングの前にバーチャル町内会で一応確認してみることは大事
ほんの少し離れていても趣味や興味でつながれるような集団を作る
これで善意のつながりができる
ほんの少しというのは「頑張れば会える」くらい
ここ最近、都内某所に引越しをしてから居留守を行使される恐怖に打ち震えてつつも引越しの挨拶をしてきました。
一階の角部屋だったので真上とお隣さんに挨拶がてら粗品を手渡そうと電気が付いているのを確認してからピンポンしたんだけど見事に撃沈。箱を開けないと存在を観測できない猫みたいなものだと自分を納得させてその場は引き返したけど、結局二度目の訪問なんてするつもりは始めからない。
個人的には挨拶回りを済ませて打算的にも形式的にも自己満足したいだけだって自覚はあるけど、それ自体はどうなんですかね?
こちらとしては心臓バクバク言わせながら勇気を出してるわけで、当然のことながら自己満足に道理はないんだけど目の前で居留守使われたら不気味だし悲しくもなりますよ。だからお互いの自由意志を優先するのは前提として、これから物音やらで迷惑をかけるかもしれないわずかな関わり合いを挨拶回りというカタチでバランスをとっておくのは無しなのかなって疑問に思いました。
捕捉として書いておくと、私自身が訪問される立場だったら却って迷惑だと思ってしまう。
だって面倒くさいし、そういうのって他人の足引っ張るだけじゃないですか。迷惑に感じる人とそうじゃない人がいて、それをする必要性が無いのなら、わざわざ迷惑をかける方を選んだら嘘になる……というのが根底にある価値基準で、それでもお行儀のいい方を感覚的に選んでしまうのが私なので今回は挨拶回りを決行しました。
そんなわけで誰も反応してくれないから寂しいし悲しい。
横だけど、
これだと一足飛びすぎるような。
→己の自由意志を発見し表現する機会が少ない、またはその能力が身に付きにくい
→結果的に自由意志や人権が小さい方法でしか、自分の生計を立てる方法を見つけにくくなる。
真ん中のプロセスがないと、ちょっとこう、誤解を招くというか…。
話は変わるようであまり変わらないのだが、フェミニズム運動が起こった昔は、
その人の出自や貧富度合いに関わらず、自発的な意思や文化的資本は女性に与えられない社会だった。
現在は先人のおかげで人権に男女差はなくなりつつあるが、その代わり貧富の差による"実質的な人権"の差が可視化されつつある。
つまり、実質的に社会においてまともな人権を行使出来ているかどうかの違いは、
男性-女性軸に加えて(あるいはそれ以上に)、富裕-貧困軸(それも生来性が強い貧困)も大きなファクターとなった。
男×女、貧×富のマトリックスで、現代社会における”強さ”を並べると、
A 男性×富裕 → B 女性×富裕 → C 男性×貧困 → D 女性×貧困 となると思う。
フェミニズムへのバックラッシュの理由のうち、小さい一つにはこれがあると思う。
CやDの立場から見たら、どうしても欺瞞的に映るだろうからねぇ。
本来であれば、貧困による実質的人権の低下については、A男性×富裕、への抗議が一番まっとうな抗議先だと思うんだけど、
フェミニズム運動のおかげさまで、A男性×富裕層への攻撃が反らされているという面はあると思っている。
多くの場面で、「同程度の貧しさ条件」であれば、男よりも女の方が機会を奪われることが多い。
昨今は場合によっては逆転しつつあることもあって、C男性×貧困カテゴリに入らされている人なんかから見たら
これ以上女の権利とか言わせねえとか思うのかもしれないんだけども、貧困者支援のボランティアで体験した
一つ一つのケースから考えると、女性の貧困者のサポートは本当に大変(高齢女性も大変だけど若い女性ももっと大変…)
なので、よくネットで見かける「女は所詮結婚すればいい」「レディースデー()」的言説には、そんなに簡単でもねえでなぁとも、思ったりする。
更に、貧富の問題については、どうしても「努力しなかった結果なんだから諦めろ」的なネオリベ的態度を取る人も多いのが
それも貧困サイドに居る人ですらそう思っていたりするのが怖い。ネオリベってすごい『男性的』だよねぇ…。
こういうのを失くす意味でも、もう少しフェミニズムには、まともに頑張ってもらいたいところではあるのだが。
一方で、学問としてのフェミニズムは、あくまでも女性学であって、貧困問題は「女性ならではの貧困」を取り上げるのが優先になるだろう。
どうしても「貧困」とがっぷり四つで、という方は多くはないのが、困ったところではあるし、
しょうがないじゃないそれは社会学とか行政学でやんなさいよね、とも思ったりもしないでもないような気もしないでもないような……うーん。
なんにせよ、貧困による人権の極小化については、少なくともフェミニズムだけの責任じゃないじゃないすか―とは思うんだよね。
なので、プロセスを丁寧に言いたくなった。
フェミニズムの思想を突き詰めて考えてみると、女性自身の自己決定権を最大限に尊重するということだよ。
しかし、その理屈だと「レースクイーンになりたい」という女の意思も、最大限に尊重されなければならなくなる。
フェミニズムの思想が浸透すればするほど、男社会の価値観が強化されるという矛盾もある。
それにフェミニズムの思想の対象は女だけではなく、もう片方の男にも適用される。
男の方が「若くて容姿の美しい女と結婚したい」という思想を持っていたら、フェミニストとしてはその意思は尊重しなければならない。
男社会の仕組みが女にとって有害となっている理由は、やはり男社会のもとでは女はお金を稼ぎにくくなるということなんだよね。
お金がないと、女自身の自己決定権を行使することができなくなる。
だからこそ、歴代のフェミニストたちは学歴を身につけ、起業家や政治家などを目指していったのだと思う。
お金や地位があるからこそ、女の力で社会を変えることができるようになった。
あーなんかね、今その元の論文読んでたんだけど
「2005 年から内閣府では「男女間における暴力に関する調査」として配偶者か らの身体的暴力における被害経験を調査しているが,そこでは常に女性の被害率が男性より 高い。ところが,デート DV に関しては,国内外の先行研究において男性の被害率が高いと いう結果が示されている(e.g. Archer, 2000; 李・塚本,2005 など)。国内のデート DV 研究 において,身体的暴力における女性の被害率が男性より高いという報告もあるので(e.g.小 泉・吉武,2008),一概に女性から男性への暴力とは言えないが,デート DV においては男性 がこれまで考えられてきた以上に身体的暴力を受けていることが本研究においても示唆され たといえる。だが,その被害はあくまでも暴力の頻度や経験者数としての多さである。被害 の程度においては,女性は男性より大きいという指摘もある(e.g. Archer,2000; O’Leary, 2000 など)。確かに,叩くという行為が同じ頻度で行使されたとしても,大柄な男性が暴力 を行使する時と小柄で華奢な女性が叩く時では,被害の程度は異なるであろう。よって,被 害・加害経験においては,頻度ともに暴力の結果も併せてみていく必要性があるだろう。」
って書いてるから、配偶者以外のデータも併せてるみたいだけど、まだあまり完璧ではなさそうなデータよね。
それと元増田の「女性の加害率、被害率とも高いというのは女性はまんべんなくDVを行うが、男性側は恒常的にDVを行うものとほとんど行わないものに分かれるということなのだろうか。」っていうのがよくわからない…
元の論文からの引用が「被害・加害経験の男女差については,相手を威圧したり否定したりするという暴力において,女性は男性よりも被害・加害経験率がともに高いという結果になった。」ってなってるから多分、物理的な暴力ではなくてモラハラのような言葉による暴力に関しては、女性の方が被害率も加害率も多いってことなんだろうけど、なんでそこから女性が満遍なくDVを行うっていうことになるの…
CiNii 論文 - デートDV における暴力の構造についてー頻度とダメージとの観点から
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005557505
被害・加害経験の男女差については,相手を威圧したり否定したりするという暴力において,女性は男性よりも被害・加害経験率がともに高いという結果になった。
勘違いされがちだが、DVは「家庭内暴力」ではなく配偶者や恋人など「パートナーからの暴力」を指す。
また「デートDV」はデート中だけでなくパートナーとの関係内のなかで発生するものすべてを指す。
「高ダメ」は被害を受けた時のダメージが大きいと感じたかの割合(%)
被害有男性 | 被害無男性 | 被害有女性 | 被害無女性 | 加害有男性 | 加害無男性 | 加害有女性 | 加害無女性 | 高ダメ男性 | 高ダメ女性 | |
脅迫・身体的暴力 | 23.2 | 76.8 | 16.5 | 83.5 | 19.7 | 80.3 | 27.5 | 72.5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
物を投げられる | 14.3 | 85.7 | 3.8 | 96.2 | 11.3 | 88.7 | 15 | 85 | 37.5 | 33.3 |
殴るふりや物を投げるふりをして脅される | 10.7 | 89.3 | 6.3 | 93.7 | 11.5 | 88.5 | 8.8 | 91.3 | 50 | 75 |
顔や身体を殴ったり叩いたりされる | 14.3 | 85.7 | 5.1 | 94.9 | 6.5 | 93.5 | 23.8 | 76.3 | 62.5 | 25 |
あなたに凶器を見せて脅す | 8.9 | 91.1 | 2.5 | 97.5 | 8.1 | 91.9 | 1.3 | 98.8 | 100 | 50 |
「分かれるなら死んでやる」と言われる | 16.1 | 83.9 | 11.4 | 88.6 | 6.5 | 93.5 | 1.3 | 98.8 | 77.8 | 50 |
監視・行動の制限 | 53.6 | 46.4 | 67.1 | 32.9 | 62.9 | 37.1 | 73.8 | 26.3 | ||
いつも一緒にいることを要求される | 28.6 | 71.4 | 35.4 | 64.6 | 32.3 | 67.7 | 42.5 | 57.5 | 37.5 | 48.1 |
友人との付き合いを制限される | 23.2 | 76.8 | 20.3 | 79.7 | 21 | 79 | 15 | 85 | 61.5 | 81.3 |
いつも行き先を告げさせられたり、報告させられたりする | 37.5 | 62.5 | 43 | 57 | 35.5 | 64.5 | 43.8 | 56.3 | 45 | 50 |
相手好みの髪形や衣服を指定される | 41.1 | 85.9 | 51.9 | 48.1 | 35.5 | 64.5 | 60 | 40 | 17.4 | 32.5 |
無断で携帯のメールや着信履歴を見られたり消されたりする | 19.6 | 80.4 | 12.7 | 87.3 | 12.9 | 87.1 | 8.8 | 91.3 | 40 | 70 |
威圧・否定 | 50 | 50 | 73.1 | 26.9 | 72.1 | 27.9 | 87.5 | 12.5 | ||
自分が怒るのはあなたが怒るようなことを言ったからだと責め、あなたが悪いといわせる | 17.9 | 82.1 | 30.8 | 69.2 | 29 | 71 | 58.8 | 41.3 | 90 | 83.3 |
意に沿わないと無視される | 23.2 | 76.8 | 22.8 | 77.2 | 35.5 | 64.5 | 55 | 45 | 69.2 | 88.9 |
あなたを否定したり、あなたの意見を認めない | 44.6 | 55.4 | 62 | 38 | 62.9 | 37.1 | 80 | 20 | 62.5 | 72.9 |
腹を立てたとき、大声で怒鳴られる | 19.6 | 80.4 | 12.7 | 87.3 | 19.7 | 80.3 | 26.3 | 73.8 | 54.5 | 90 |
あなたを人前で馬鹿にしたり、笑い者にする | 30.4 | 69.6 | 27.8 | 72.2 | 37.1 | 62.9 | 53.8 | 46.3 | 31.3 | 42.9 |
性的暴力 | 10.9 | 89.1 | 35.4 | 64.6 | 30.6 | 69.4 | 10.8 | 90 | ||
セックスを無理強いされる | 9.1 | 90.9 | 15.2 | 84.8 | 11.3 | 88.7 | 0 | 100 | 40 | 91.7 |
無理やりキスされたり体を触られたりする | 10.9 | 89.1 | 30.4 | 69.6 | 22.6 | 77.4 | 8.8 | 91.3 | 50 | 79.2 |
コンドームを使用する避妊に協力してくれない | 7.3 | 92.7 | 13.9 | 86.1 | 17.7 | 82.3 | 2.5 | 97.5 | 75 | 81.8 |
一般的にDVというと物理的な暴力をイメージする人が多いが、実際にはその種類は多岐にわたる。
身体的暴力以外が軽視されがちな現状は好ましいとは言えないだろう。
暴力の種類別検討においては,精神的暴力が身体的暴力や性的暴力より行使されていることが明らかとなった。「好きだから恋人とはいつも一緒にいたい」,「恋人には,自分の言うことをいつも受け入れてもらいたい」など,精神的暴力は愛という名のもとに,相手を支配していく側面がある。伊田(2010)は,被害者が束縛を愛だと考えてしまうことにより,DV 行為を批判的に見られなくなり,被害を受容してしまうという構造があることを指摘している。
しかし,精神的暴力は身体的暴力に先行することが示唆されている(O’Leary, 1999)。つまり,精神的暴力を軽んじることは,暴力をエスカレートさせていく危険性も孕んでいる。
女性の加害率、被害率とも高いというのは女性はまんべんなくDVを行うが、男性側は恒常的にDVを行うものとほとんど行わないものに分かれるということなのだろうか。
MHGからヘビィボウガン一筋10数年。MHWもβ版をプレイすると、ロマン溢れるガトリング、歩きながらの射撃、R3スティックによる狙いの漬けやすさを実感し、MHWもボウガンで行くことを決めてやっていたわけですが、とりあえず、ストーリー上のラスボスを倒したため今回のMHWの感想を書きます。
題して
いやいや強いぶんにはどうでもいいでしょう、と思われる方も居ると思いますが、過剰なまでに強い。スパイダーマンでも「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名言があるように、あまりにも「大いなる力」すぎる。
この斬裂弾ですが、今回から味方へのふっとばし要素が追加されました。もうこの言葉を聞いた時点でランス使いは息が荒くなっていそうですが落ち着いてください。
ですので、この「大いなる力」を行使するには味方が狙いにくい位置、狙えない状況の部位に打てば良いわけなのですが、問題は、斬裂弾が味方をふっとばすことを理解していない段階です。いってしまえばモンハンキッズですね。
何回か防具を作るためのマラソンで「キッズかな?」という方とご一緒する事があったのですが、足元にうったり、疲れたモンスターの顔にうったり、倒れたモンスターの尻尾に撃ったりとなかなかの惨烈なプレイをしておりました。斬裂弾だけに。
理解しているヘビィボウガンの方は飛んでいるモンスターの頭や弱点にうつのですが、味方に迷惑をかけやすい武器になってしまい、そしてそのプレイが一番ヘビィボウガン自体のダメージ効率がいいのは残念です。
弱すぎる。いや、普通にいろいろな武器と比べても弱いとわかる手応え。
もともとボウガンには「クリティカル距離」というものが存在しており、そのクリティカル距離を見極めながら戦うのが醍醐味でした。まぁ、それを上記の斬裂弾が覆したわけですが。
ヘビィボウガンのうまい下手はこの「クリティカル距離」からいくつ貫通弾を通すのかというのが絶対であり、不変でした。さて、老害の戯言はここまで。
今回の作品は「貫通弾を使う」というメリットがかなり薄いのは否めません。というのも、属性弾の存在です。今回から全てが貫通するようになりました。
もともと、属性弾というのはボウガンの攻撃力よりも弾じたいの属性が主ですので扱うのならばライトボウガンが得意なものでした。
今回は貫通弾が不甲斐ないために、属性弾でも貫通弾と同等かそれ以上のダメージをだせるようになっています。
・反動が低い
の2つです。つまり、普通の感性でゲームパランスを考えるのならば、
・属性弾は低反動でクリティカル距離もほとんどない安定したダメージ
となるはずが、貫通弾に火力がないがために属性弾の完全下位互換となっているのは否めません。もちろん、属性があってなければ貫通弾のほうがダメージがでますが。
ですが、同じ60発持てる弾としてあまりにも貫通弾の性能が低い。今回からキャンプに戻ればいつでもアイテムを引き出せるので合成個数の多さなどもメリットにならない状況でこの貫通弾の不甲斐なさには目が瞑れません。
今までのガンナー防具の「反動軽減」「リロード」「ブレ抑制」というスキルが「ボウガンカスタマイズ」に移行されたため、防具にガンナー向けスキルはほとんど存在しません。剣士用スキル(匠、砥石高速化など)と両用スキル(攻撃力UP、見切り、回避性能など)が主になっています。ガンナー用スキルっぽいのもあるっちゃありますが、自分が確認できているのは特殊射撃強化と、弓の貯め段階開放ぐらいでしょうか。ですので、今回から剣士用防具、ガンナー用防具が境がなくなりましたが実質は、剣士用防具に統一されたというのが正しい気がします。
もちろん、それ以上にボウガンカスタマイズで優遇されてはいますが。
「ボウガン担当者いねーなこれ」というのが今回の率直な感想です。
MHWは素晴らしいゲームです。今まで煩雑でしかなかった要素をほとんど取り除き、マップをシームレス化し、密度の高いマップ、生物が暮らしている様子、モンスター共闘の理不尽さの解消など、今までのモンハンとくらべると明らかに便利で、楽しく、操作もしやすく、ストレスフリーなゲームであるがゆえに、今回のボウガンの調整には不満しかありません。
防御力が剣士とおなじになり、カスタマイズのおかげで装備を考える手間も少なく、弾切れが起こらないわけですから。やろうと思えば、今回からしっかりショットガンになった散弾を使い剣士と一緒にモンスターに貼り付いて近距離戦を仕掛けることもできるようになりました。
よく、男性は長い間権力を持ち女性を虐げてきた。っていうけどさ。
ネットを利用してなおかつネット上の議論に参加しちゃうような層は
「そうは言っても"俺"は権力を持ったことなんてないよ。なんなら虐げられてるよ。」
っていう人が大半なんだよな。
自らが持つ権力に自覚的でない、とかそういうレベルの話では全然なくて、本当に、持ったことがないんだよ俺らは。それを。
女性も含めた一般的な人間が無意識に他人に対して向ける程度の抑圧はしたこともあるかもしれない。でもそれは男女関係なくお互いに気をつけようね。っていう話で。
一方的な権力を行使してきた、あるいはいま行使している奴らは、ここにはいないんだよ。
長い間女性を虐げてきた者たちは、既にゴールしているか、現実で弱者を虐げ続けている。
現実で無双してるから、問題意識を持ってわざわざネットの議論に参加する必要なんてない。
そいつを殴ってくれよ。って思うけど、そいつは殴れない。殴れないから権力なんだ。だからうっぷん晴らしに弱者同士で殴り合う。