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2024-08-07

anond:20240807104545

少子化

「20代じゃないと障害リスクいか価値ゼロだよねー」

という未来が来るゾ

スケボーデビュー

移動手段としてのスケボーが便利そうだと思いこれまで全くの無縁だったがミニクルーザー(ペニーパチモン)を3000円ほどで買った。

30分ほどしか練習していないがまだ恐怖心が強くさらっと乗りこなせるようになれる未来が見えない。

Youtube初心者向け動画を見ようと思って調べたが初心者最初にやるべきトリックみたいなのはいっぱい出るがどういう練習すればいいかがわからない。

初心者向けのドリルみたいなものがあれば教えてほしいな。

というか安いしえいやで買ったけど本当に便利なのか・・・

[] 2024年8月7日

今日はふとしたことから、ある考えが頭に浮かんだ。俺は有限であるもの無限と言う奴が嫌いだ。なぜなら、それは現実を歪め、誤った期待を生むからだ。

例えば、時間時間は有限だ。1日は24時間しかないし、人生も限られた時間しかない。それなのに、「時間無限だ」とか「いつでもできる」と言う人がいる。そんなことを言われると、俺はいつもイライラする。時間無駄にしているように感じるし、何よりもその言葉に騙されてしま自分が情けない。

また、リソースも同じだ。地球資源は有限だ。水、石油森林、どれも限りがある。それなのに、「資源無限だ」とか「技術解決する」と言う人がいる。確かに技術進歩は素晴らしいが、それに頼りすぎるのは危険だ。現実直視し、有限であることを認識しなければ、持続可能未来は築けない。

そして、人間関係もそうだ。友情愛情も有限だ。無限の愛を期待することは、相手に対して不公平だし、自分自身をも苦しめる。限られた時間エネルギーをどう使うか、それが本当の意味での愛情友情の証だと思う。

有限であることを認めることは、決してネガティブなことではない。むしろ、それが現実直視し、より良い選択をするための第一歩だ。だからこそ、俺は有限であるもの無限と言う奴が嫌いだ。現実を見つめ、限られたリソースを最大限に活用することが、真の知恵だと思う。

今日はそんなことを考えながら、一日を過ごした。明日もまた、有限の中で最善を尽くすことを心がけよう。

anond:20240806080945

嘘増臭いからスルーしてたけど、3ブクマ以上になって新着入りしたか言及するか。

実は利確してましたとか、嘘臭いにもほどがあるだろ。

近日の日経平均の値下がりは日経平均構成銘柄のほぼ全ての値下がりだから運動静とは関係無いのに、実は輸入量が減っていたか株価が下がるのは分かってたとかありえないだろ。

銘柄を言えない時点で嘘松」と突っ込まれまくったからか銘柄リストアップしてるけど、海運動静に影響うんぬんから大企業なのは当然だけど、そうした安定銘柄で売買を繰り返して+2700%は無茶があるだろ。

売買のタイミング奇跡的にもほどがあるだろ。

リストアップされた銘柄の5年分のチャートを見たけど、短いスパンで底値で買って高値で売ってを繰り返したとしても、+2700%にならんだろ。

しかもそうした売買タイミングを、海運動静だとか四半期決算だとかで説明できる訳ないだろ。

未来予知で将来の株価チャートを見てからハイリターンを狙ってレバレッジを効かせて信用取引したと言う方が、まだリアリティあるわ。

まあ、金先物を買ったと明言した以上、もう嘘増を重ねることはできないか大目に見てやるか。

ちなみに、昨日(8月6日)は日経平均が一転して急上昇したけど、「実は輸出入量が増えていた」とでも言うんじゃないだろうね(笑)

2024-08-06

anond:20240806220154

増田さん、よく考えてください。

あなたがいなくても世界は回り続けます

しかし、その中であなたが果たす役割や、影響を与えることができる範囲は確実に存在します。悔しい思いをした経験は、次に繋げるための大切な学びです。今こそ、その学びを活かして自分の成長を図るべき時です。過去を振り返ることも大切ですが、それ以上に未来を見据えることが重要です。

増田さん、そろそろ決断の時ですよ。

俺の人生にも「宇部新川駅」みたいな場所が欲しかったな

最後最後に「ここが俺のホームなんだよ」と紹介できるような場所

もうどこにもない場所というわけでもなく、最初からどこにもないんだよ。

物心ついた辺りからずっとマンガゲームばっかりでさ、リアルでの思い出が希薄なんだよ。

ふと思い出せる場所といえば、今はもう潰れたトイザらスのあったビルぐらいだ。

科学博物館みたいなのが併設されて、親がよく連れてってくれた。

屋上レストラン街ではいつも同じ店で飯を食った。

コース最後に食べるアイスが好きでさ、店の自家製だったのか外国から取り寄せてるのか、ちょっと変わった味がするんだ。

ある程度大きくなった後は一人でも行ったけど、下のゲームショップデモ筐体を遊んでばかりいた気がする。

ビルは残ってるけどもうあの頃の店は全部潰れてる。

3階ぐらいの所に庭みたいな空間があってさ、実際には2階建て駐車場屋上庭園なんだろうけど、そこにマックがあったんだけどさ、今そのビルに行くとポールけが残っていて廃墟感が凄いんだわ。

まあそこも少しずつ店が戻ってきてるし、空いたスペースは都市開発失敗のケツモチなのか役所事務所代わりに使ってるんだけどさ。

レストランがあった辺りに今はサバゲーショップが出来てたりして、なんかもう空気が違いすぎて行っても寂しくなるだけだからもうずっと行ってないし全然変わってるかも。

結構覚えてるじゃんって話なんだが、でも俺にとってここはホームって感じじゃないんだよ。

ホームにできそうだったけど寂れていくことを止められず、気づいたら思い出ごと追い出されてしまった場所なんだ。

新しい人生を再スタートするとき最後の戦いを終えたあと、ここに帰ってきた所で俺はもう何も出来ないんだよ。

骨を埋める気にもなれないし、希望未来に向かって階段を駆け上がろうとも思えない。

故郷の町のどこにもないんだな。

大きな物語が一段落したあとで、エンディングの向こう側に向かって走り出す舞台に選べそうな場所が。

anond:20240804122438

夫がいることで全てが成立していたなんて、それが突然なくなるなんて、思ってもなかった。もっともっと感謝を伝えていれば良かった。もっともっと未来を見せてあげられていたら良かった。もっともっと、生きたいと思ってもらいたかった。

いつも夫が座っていた場所を見る。ずっと同じ姿勢で、タバコを吸ってビールを飲んでた姿を思い出す。ひとりでさみしかっただろうな



辛いなぁ本当辛いねなんか涙腺にきた

増田平穏に過ごせますように

anond:20240806144820

痴漢ものは、「妄想の中でならモノ扱いされるのは興奮する、現実では絶対嫌」

って女が結構いるか理解されやすいんだよな

妄想女児時代キモオジに好き放題されて、自分はよくわかってないまま気持ちよくなっちゃうのが興奮する」

って女、一応いるっちゃいたな…

未来はあかるいかも知れない

anond:20240806132017

ねーよ。一緒にいるとき不快指数閾値を超えないだけ。過去なんてさして関係ない。今の行動と経験感情がすべて。過去に生きる人間未来で生きている人間もいないだろ。

プールの給水ミス

#### 物語のはじまり

ある日のこと、川崎市小学校で大変な事件が起こりました。夏の暑い日々が続く中、学校プールの給水ミスが発生し、大量の水が無駄に流れてしまいました。この事件校長先生ライオン教職員たちのうさぎカメキツネたちにとって、大きな負担となりました。

#### 負担現実

東京都江戸川区大阪市でも同様の給水ミスが起こり、これが全国に広がる問題となりました。給水を放置してしまミスが続く中、文部科学省フクロウさんは、教員たちの負担を軽減するために、民間業者プール管理委託することを提案しました。

#### 川崎市の取り組み

川崎市では、この問題を教訓にして新たな取り組みを始めました。まず、プール管理に関するマニュアル改訂し、「プールの給水作業複数教職員で進めること」や「作業内容を管理職に報告すること」を明記しました。また、機器操作マニュアルが整備されていない学校が多いことから、市教委のゾウさんがひな型を作成し、各校でマニュアルを整備しました。

#### 教訓と未来

プール管理の難しさは、設備状態学校ごとに異なることから生じますしかし、川崎市はこの教訓を生かして、給水ミスが起こっても個人責任を問わない仕組みを作りました

### 道徳の教訓

この物語から学べることは、「協力」と「準備」の大切さです。どんなに小さな作業でも、複数の仲間で協力し合うことでミスを防ぐことができます。また、事前にしっかりと準備をし、マニュアルを整備することで、問題が起きても冷静に対処できるのです。

最低賃金引き上げが株価暴落より前で本当に良かったわ

「あっ、これはムリですね。引き上げはキャンセルします」

こうなったらマジで最悪でしたわ。

格差の広がりを止めることが不可能になる。

株損で有り金溶かしたデイトレーター達が未来希望を無くし、街に繰り出してみれば時給3桁のバイト募集、もう立て直せない人生を前に絶望して強盗に入り、アルバイト貧乏人と共倒れ、そんな事件日本中で起きる所だった。

時給4桁と3桁はあまりにも印象が違う。

998円と1008円の差はたった10円なのに人間の脳のバグで100円以上の差を見出ししまう。

底辺に優しくある必要があるかは置いといて、絶望した底辺が暴れ出さない程度には格差は埋めておかないといけない。

文字通りに底を上げることが大事なんだよ。

インフレに追いつけない程度のチャチな上げ底でもいいか

2024-08-05

anond:20240805213709

歴史勉強時間だ、増田ブラックホールを直接関係を持つ歴史上の事件はないけれど、人類宇宙物理学についてどのように理解を深めてきたかを考えると、1970年代の「スティーブン・ホーキングブラックホール研究」を知っているか

スティーブン・ホーキングは、ブラックホール蒸発する可能性があることを提唱したことで有名で、これが「ホーキング放射」として知られている。ブラックホールの生成については、増田の疑問も非常に興味深い。ホーキングや他の科学者たちが研究を進めた結果、ブラックホールが有限時間で生成されることが理論上示されている。ただし、視覚的な観測から見ると時間無限に引き延ばされるという特殊相対性理論効果がある。

具体的な生成時間については、これはブラックホール質量やその周囲の状況に大きく依存する。太陽の1万倍の質量を持つ星(約10太陽質量の大質量星)は、核燃焼が終わって短期間で超新星爆発を起こし、その中心部分がブラックホールとなる。このプロセスは非常に早く、数秒から数分程度でブラックホール形成されると考えられている。ただし、宇宙の膨大な時間スケール考慮すれば、この過程も一瞬の出来事だ。

この考え方に基づいて、増田の疑問に答えると、観測者の視点問題からブラックホールは有限の時間形成される。ただし、そのプロセスの詳細はまだ完全に解明されておらず、未来研究が進展することでさらなる理解が得られるかもしれない。

anond:20240805211141

増田さんは、頑張りすぎなんですよ。どんなに困難な状況でも、決して手を抜かない増田さんの姿勢には、心から敬意を表します。でも、時には立ち止まって、自分自身をいたわることも大切です。私たち完璧ではないし、間違いを犯すことは人間らしいことだからです。

かに人生には多くの誤りや予期せぬ出来事が伴います。時には、どれだけ努力しても報われないこともあるでしょう。その瞬間、まるで人生すべてが無価値に感じるかもしれませんね。しかし、意識してほしいのは、失敗や間違いは成長の一部であり、学びの機会でもあるということです。間違いから何を学び、どう前に進むかによって、次のステップが見えてくるのです。

人生には価値があったりなかったりするわけではなく、それをどう捉えるかが大切です。無価値に感じる瞬間があっても、それは一時的もの大事なのは、その瞬間に囚われず、未来を見据えて前に進む勇気を持つことです。

間違い続けることが怖いのは当然ですが、それが成長と変革の機会になるかもしれません。自分自身を許し、時には立ち止まって振り返ることも必要です。もしも本当に人生が辛くて耐えられないと感じたなら、一息ついてリセットすることも選択肢の一つです。

人生なんて、いつでも辞められるんですから

あすけん

一時期辞めてたけど復活した。

身長165cm86キロヤバイ医者で言われた。前は100近くあったしこれでも痩せたんだけどー思いつつもまあBMI25目指すかと。

まず、スーパーに行って弁当と一緒に100円くらいのパンおにぎりを3個くらいかって一緒にパクパク食うのをやめた。てか緑色コッペパン400kcalあるのかよ!

コーヒー牛乳1Lかってその日の内に飲んじゃうので買わない。

袋いりのK〇t Kat とかチョ〇パイ買うと一度に食べちゃうので買うのをやめた。

炭酸などの甘味飲料日500mlのペットボトル3、4本も1、2本に制限

毎日同じものを食べるのが大丈夫なので朝はパックご飯納豆卵かけご飯固定。

昼はプロテインバーと100kcal程度のゼリー飲料。あと500mlの炭酸飲料と190mlの飲料で固定。

この前焼肉食べ放題いったときは肉だけで30人前以上で未来さんに呆れられるかもだが、あすけんの「ざっくり 焼肉食べ放題」大でも1800kcal 以下だが多分その3倍から4倍くらいはカロリーいってるけど、まあ月に一度くらいなので誤差の範囲

目標の2200kcalはちょいちょいオーバーして平均2800くらいだけど多分今までは平均4000kcal↑だったのでひと月で体重2kg減った。

普段から一日1万歩以上あるいてるので消費カロリーもそれなりにあるんだろうけど。

大阪万博ブレードランナーをやってほしかった

大阪万博ブレードランナー世界再現してほしかったなぁ。

あの時代が描いた未来の姿。

映画ブレードランナー」で描かれている近未来東京を。

雨が降りしきる中、ネオンが輝く街並み、そしてビルの上に浮かぶ巨大な広告ホログラム…。

独特のダークでサイバー雰囲気、たまらなくカッコよかった。

からブレードランナー世界観を忠実に再現したパビリオンを作ってほしかった。

雑多で入り組んだ街並みを歩くと頭上には巨大なビルボードが次々と光り輝いている。

アジア風の屋台が並び、蒸気が立ち込める狭い路地では、人々が行き交う。

その中に漂うのは、焼き鳥の煙と香ばしい匂い、そしてどこからともなく聞こえる、日本語英語が混ざり合ったアナウンス

ネオンが輝く看板には漢字カタカナがびっしりで、それが異国情緒を醸し出している。

夜になれば、街全体がネオンの光で照らされる。紫や青の冷たい光が、ガラスと金属のビル群に反射する。

ビルの間を飛び交うホバーカーの騒音、雨が路面に叩きつける音、そして人々のざわめきが混ざり合って、独特のアーバンサウンドを作り出している。

この未来東京大阪に包括されるっていうのもなんか面白いし、逆に新鮮だと思う。

ただの近未来じゃなくて、どこかノスタルジックな要素が混ざっている。古びた街並みと最新のテクノロジーが混在する、そんな矛盾がまた良いんだよね。

から大阪万博ブレードランナー世界再現してほしかったな。

あの世界観をリアル体験できるなら、それだけでもう行く価値あると思うし、何度でも行きたくなると思う。

誰か企画してくれないかな、あのブレードランナー世界。そしたら、もう行かない理由なんてないよね。

結婚という形が限界なんじゃね?

ずっと同じ家にいて過ごすのが好きな人が多いのも分かるけど、1年の内半分くらいは1人で過ごしたい派の人だって少なくないでしょ

子供の世話だとか家の数だとかで現実的には難しいけど、そういう生き方選択肢になる未来にならんかな、実質購買力現代の5倍くらいになればどうにかならんか

イスラエル未来は明るい

先進国で唯一、人口再生産の出生率を維持している

国民の平均年齢は30代前半

産業水準は先進国の平均を超えており、半導体世界最先端

教育レベルは極めて高い


日本はすでにボケ老人ばかりで、100年後に先進国でいられるかは怪しいが、イスラエルは間違いなく先進国でありつづけている。

3万のミニPCが2万で買えるようになる未来も近い

完全に考えてることが古事記だな俺

anond:20240805143649

どっちにしても俺たちの未来に明るさはないのね

anond:20240805010059

面白い指摘だが、絵柄の価値毀損というよりは自由市場競争価値が下がったように思える。

私は、お絵描きAIという強力な絵描きが参入したことで、絵の進化自体が加速してると見る。

未来はより洗練された魅力を持つ絵が生き残っているハズだ。

2024-08-04

[] 陰謀の影

日本結婚意欲を削ぎ、社会を内側から崩壊させるために、中国ロシアは巧妙な陰謀を企てていた。その手段として選ばれたのは「弱者男性」という言葉であった。

スパイとして送り込まれた男の名前は李翔。中国情報機関で長年にわたり訓練を受けた彼は、日本の文化や言語精通していた。彼の任務は、SNSメディアを通じて「弱者男性」という概念を広めることであった。

李翔はまず、日本の主要なオンライン掲示板SNSに潜り込み、匿名アカウント活動を開始した。彼は、経済的不安社会的な孤立感に苦しむ男性たちの悩みに共感しながら、「弱者男性」としての自己認識を植え付ける書き込みを続けた。「結婚リスクだ」「女性男性搾取するだけだ」といったメッセージを巧妙に散りばめることで、男性たちの結婚意欲を徐々に削いでいった。

一方、ロシアスパイアレクセイも同様の任務を受けていた。彼は、テレビ雑誌記事を通じて「弱者男性」という言葉を浸透させるために、影響力のあるジャーナリスト評論家接触した。裏で金銭的な支援を行い、「現代男性問題」として「弱者男性」を取り上げさせることで、社会全体にその概念を広めることに成功した。

二人のスパイ活動は、やがて成果を上げ始めた。日本男性たちの間で「結婚無意味だ」という風潮が広がり、少子化問題さらに深刻化した。経済の低迷と社会不安定化は、国家の弱体化を招いた。

しかし、全ての陰謀が暴かれないわけではなかった。日本情報機関エージェント佐藤は、SNS上で急速に広まる「弱者男性」という言葉違和感を抱き、調査を開始した。彼は、匿名アカウントの背後にいる人物外国スパイである可能性を疑い、追跡を進めた。

佐藤努力により、ついに李翔の正体が暴かれ、彼は逮捕された。アレクセイもまた、密かに日本を離れようとしたところを拘束された。陰謀は未然に防がれたが、日本社会に残された傷は深く、回復には時間を要した。

李翔とアレクセイの口から漏れ情報により、中国ロシア日本を内側から崩壊させようとしていたことが明らかになった。この事実国際社会に衝撃を与え、両国への信頼は大きく揺らいだ。

陰謀の影は消え去ったが、教訓は残った。情報戦争の恐ろしさを改めて認識した日本は、自国防衛力を強化し、国民意識を高めるための教育を進めた。未来平和と安定のために、日本は一歩ずつ歩みを進めていった。

東浩紀伝2

非モテ論壇は、小谷野敦の「もてない男」 (1999年)に始まり本田透に引き継がれるが、ものすごく盛り上がっているというほどでもなかった。本田消息が分からなくなり、小谷野2017年から売れなくなった。ツイッターでは雁琳のような第三波フェミニズムに応対できる論者が主流となっているが、そういうのの影に隠れたかたちであろう。大場博幸「非モテ独身男性をめぐる言説史とその社会的包摂」(2021年教育雑誌 (57) 31-43)というレビュー論文がある。ロスジェネ論壇も盛り上がった印象はない。氷河期世代はそれどころではなかったのだろうか。雑誌ロスジェネ」は迷走してしまい、第3号は「エロスジェネ」で、第4号で終刊した。

東のゼロ年代ゼロアカ道場で幕を閉じる。東チルドレンを競わせるという企画であり、ゼロアカとは「アカデミズムゼロになる」という意味らしい(「現代日本批評2001-2016」、講談社、101頁)。彼らは東浩紀しか参照していないので、アカデミズムとしてはゼロなのかもしれない。ここで台頭したのが藤田直哉であり、ザクティ革命と称して、飲み会動画を無編集でアップした。ゲンロンのプロトタイプかもしれない。藤田はwokeしたが、東チルドレンでそちらに行ったのは彼くらいではないか

3 ゲンロン

ニコニコ動画に「動ポノムコウ」(2020)というMADがあるが、ゼロ年代の東は輝いていたものの、震災後は落ちぶれてしまったという史観編集されていた。落ちぶれたかどうかはともかく、震災前後に断絶があることは疑いない。東は移動を躊躇わないところがあり、90年代末に批評空間を離れたように、震災後に自らが立ち上げた動ポモ論壇からも離れてしまう。

ゲンロンの前身である合同会社コンテクチュアズ2010年4月6日創業された。2009年の秋の飲み会アイデアが出たそうである宇野常寛濱野智史、浅子佳英(建築家)、李明喜空間デザイナー)との飲み会であった。「ゲンロン戦記」(2020年)では李はXとされているが、ウィキペディアには実名で出てきている。李はコンテクチュアズ代表就任したものの、使い込みを起こして、2011年1月末日付で解任されている。代わって東が代表就任し、李から使い込んだ金を回収した。ちょうど震災前のことで、震災後だと回収は難しかたかもしれないらしい(「ゲンロン戦記」、42頁)。この頃には、宇野や濱野は去っており、浅子が右腕だったが、その浅子も2012年には退任する。

一般意志2.0」は震災前に雑誌「本」に連載されていた。2009年12月から2011年4月号まで連載されていて、4月号は3月頭に出るものなので、ちょうど震災が起こる直前に終わったことになる。「ゲンロン戦記」には「その原稿2010年代に書かれたのですが、出版震災後の2011年11月になりました」(22頁)とあるが、ゼロ年代に連載が始まっているし、出版されたのも2010年代なので、おかしな文である。「震災前に書かれた」と直すべきところであろう。「一般意志2.0」はゼロ年代パラダイムに属している。デジタル民主主義の本であるが、ちょっとひねって、ニコニコ動画のようなもの民意をくみ上げようというものであるゲンロンもニコニコ動画でやられているので、その所信表明でもあるのであろう。ゼロ年代ゲンロンをつなぐ蝶番的な書物ではあった。

サイバースペース」「情報自由論」は一冊の本として刊行されることはなかったのであるが、「一般意志2.0」は刊行された。すっきりとした構想だったからだろうか。東はネット草創期のアングラさのようなものを後光にして輝いていたのであるが、この本を最後に、アーキテクチャを本格的に論じることを止める。ニコニコ動画2ちゃんねる動画版のようなところがあったが、ツイッターをはじめとするSNSネットの中心が移り、ネットはもはや2ちゃん的ではなくなり、東の想定していたアーキテクチャではなくなってきたのかもしれない。東はツイッターも使いこなしているが、かつてほどの存在感はない。

一般意志2.0」の次の主著は「観光客哲学」(2017年であるが、サブカルチャー批評することで「ひとり勝ち」した東が観光客を論じるのは意外性がある。娘が生まれからアニメゲームに関心を失い、その代わり観光が好きになったとのことで、東の関心の移動を反映しているようである。「観光客哲学 増補版」第2章によると、観光客二次創作するオタクに似ている。二次創作するオタク原作の好きなところだけつまみ食いするように、観光客住民暮らしなどお構いなしに無責任観光地をつまみ食いしていく。このように観光客現実二次創作しているそうである

福島第一原発観光地化計画思想地図β vol.4-2)」(2013年)は、一万部も売れなかったそうである。ふざけていると思われたのだろうか。観光に関心を持っていたところに、福島第一原発事故があり、ダークツーリズム対象にできないかと閃いたのであろう。もともと観光に関心がなければ、なかなか出てこないアイデアではないかと思われる。東によると、ダークツーリズム二次創作への抵抗である(「観光客哲学 増補版」第2章)。それなりの歴史のある土地であっても、しょせんは無名なので、原発事故のような惨事が起こると、そのイメージだけで覆い尽くされることになる(二次創作)。しかし、そういう土地観光に出かけると、普通場所であることが分かり、にもかかわらず起こった突然の惨事について思いをはせる機会にもなるそうである二次創作への抵抗)。

社会学者開沼博福島第一原発観光地化計画に参加して、前掲書に寄稿しているのにもかかわらず、これに抗議した。東と開沼は毎日新聞ウェブ版で往復書簡を交わしているが、開沼の主張は「福島イコール原発事故イメージを強化する試みはやめろ」というものであった(「観光客哲学 増補版」第2章)。原発事故を語りにくくすることで忘却を促すというのが政府戦略のようであるが、これは成功した。開沼は2021年東京大学大学院情報学環准教授就任している。原発事故への応答としては、佐藤嘉幸・田口卓臣脱原発哲学」(2016年)もあるが、こちらはほとんど読まれなかった。ジュディス・バトラー佐藤博論(「権力抵抗」)の審査委員の一人であり、佐藤バトラーに近い(竹村和子亡き後、バトラー著作邦訳を担っている)。「脱原発哲学」にもそれっぽい論法が出てくるのが、こちらは功を奏しなかった。資本主義と真っ向から対立するような場面では効かないのだろう。ちなみに佐藤博論には東も登場しており、バトラーも東の名前は知っているものと思われる。

観光客哲学」はネグリハート帝国」を下敷きにしているが、そこでのマルチチュードは、共通性がなくても集まればいいという発想で集められているものであり、否定神学であるとして、郵便マルチチュードとしての観光客対置する。東は原発事故後の市民運動に対して否定的であり、SEALDsなどを毛嫌いしていた。第二次安倍政権は次々と「戦後レジーム」を否定する法案を提出しており、それに対抗する市民運動は盛り上がっていたが、負け続けていた。しかし、Me too運動が始まってからというものリベラルマイノリティ運動に乗り換え、勝ち続けるようになる。「観光客哲学」は市民運動が負け続ける状況に応答しているが、「訂正可能性の哲学」(2023年)はマイノリティ運動が勝ち続ける状況に応答している。小熊英二こたつぬこ木下ちがや)はSEALDsの同伴者であったが、マイノリティ運動に与した共産党には批判である。小熊の「1968」(2009年)は絓秀実革命的なあまり革命的な」(2003年)のマイノリティ運動に対する評価をひっくり返したものなので、こういう対応は分からなくはない。東も「革あ革」を評価していない。「絓さんの本は、ぼくにはよくわからなかった。六八年の革命は失敗ではなく成功だというのだけれど、その理由が明確に示されないまま細かい話が続いていく。どうして六八年革命成功していることになるのか」(「現代日本批評2001-2016」、講談社、71頁)。論旨そのものは分かりやすい本なので、かなりの無理解であろう。

東はアベノミクスには何も言っていない。政治には入れ込んでいるが、経済は分からないので口を出さないという姿勢である経済について分かっていないのに口を出そうとしてリフレ派に行ってしまった人は多い。宮﨑哲弥が典型であろうが、北田もそうであるブレイディみかこ松尾匡と「そろそろ左派は<経済>を語ろう――レフト3.0の政治経済学」(2018年)という対談本を出している。リベラルが負け続けているのは、文化左翼路線だけでは大衆に支持されることはなく、経済についても考える必要があるという主張であるが、リベラルマイノリティ運動で勝ちだしてからはこういうことは言わなくなった。北田2023年から刊行されている「岩波講座 社会学」の編集委員代表を務めている。

観光客哲学」の次の主著は「訂正可能性の哲学であるこちらも郵便本の続編といっていいのであろうが、そこに出てきた訂正可能性(コレクタビリティ)という概念がフィーチャーされている。政治的な正しさ(ポリティカル・コレクトネス)を奉じている者がそうしているように、理想を固定したものとして考えるのではなく、誤りをコレクトするという姿勢大事であるということらしい。駄洒落のようであると言われることもある。森脇によると、東は状況に合わせてありきたりの概念意味を変えるという「再発明」の戦略を採っているが、この「再発明」の戦略を言い換えたものが訂正可能なのだという(森脇「東浩紀批評アクティヴィズムについて」)。そうだとすると、訂正可能性は郵便本では脇役であったが、これが四半世紀後に主役になることには必然性があったということであろうか。

こうして現在2024年7月)まで辿りついたのであるが、東は多くの人と関係を断ってきたため、周りに人がいなくなっている。東も自身気質自覚している。「ぼくはいつも自分で始めた仕事自分で壊してしまう。親しい友人も自罰的に切ってしまう。「自己解体境界侵犯欲望」が制御できなくなってしまう。だからぼくには五年以上付き合っている友人がいない。本当にいないのだ」(東浩紀桜坂洋キャラクターズ」、2008年、73頁)。一人称小説の語り手の言葉であるものの、現実の東と遠からものと見ていいであろう。ここからは東の決裂を振り返る。

宇野常寛は東を批判して「ゼロ年代の想像力」(2008年)でデビューしたのであるが、東に接近してきた。ゲンロンは宇野のような東に近い若手論客結集する場として企画されたそうである。東によると、宇野を切ったのは、映画「AZM48」の権利宇野要求してきたかららしい。「東浩紀氏の告白・・・AZM48をめぐるトラブルの裏側」というtogetterに東のツイートが集められている。2011年3月10日から11日を跨ぐ時間帯に投稿されたものであり、まさに震災直前である。「AZM48」は「コンテクチュアズ友の会」の会報「しそちず!」に宇野が連載した小説である映画原作なのだろう)が、宇野ウィキペディアには書かれていない(2024年7月27日閲覧)。円堂都司昭は「ゼロ年代論点」(2011年)の終章で「AZM48」を論じようと企画していたが、止めておいたそうである。「ゼロ年代批評をふり返った本の終章なのだから2010年代を多少なりとも展望してみましょうというパートなわけだ。批評家たちのホモパロディを熱く語ってどうする。そこに未来はあるのか?」(「『ゼロ年代論点』に書かなかった幻の「AZM48」論」)。

濱野智史は「アーキテクチャ生態系」(2008年)でデビューしているが、アーキテクチャ論こそ「「ゼロ年代批評」の可能性の中心」(森脇、前掲論文)であった。東の右腕的存在だったこともあり、「ised情報社会倫理設計」を東と共編している。濱野は東と決裂したというより、壊れてしまった。その頃、AKB48などのアイドル流行りつつあり、宇野は、東をレイプファンタジーなどと批判していたのにもかかわらず、アイドル評論を始めたのであるが、濱野もそちらに付いていってしまった。「前田敦子はキリストを超えた 宗教としてのAKB48」(2012年)を刊行する。これだけならよかったものの、アーキテクチャ論を実践すべく、2014年アイドルグループPlatonics Idol Platform (PIP)をプロデュースするも大失敗してしまい、精神を病んでしまった。行方が分からなくなっていたが、「『豪の部屋』濱野智史社会学者)が経験したアイドルプロデュース真相」(2022年)に出演して、東に「ぐうパワハラされた」ことを明かした。

千葉雅也の博論本「動きすぎてはいけない」(2013年)には、浅田彰東浩紀が帯を書いていて、「構造と力」や「存在論的、郵便的」を承継する構えを見せていた。郵便本をきちんと咀嚼した希な例ということらしい。東がイベント千葉ゲイであることをアウティングしたのであるが、その場では千葉は黙っていたものの、「怒っている。」などとツイートする(2019年3月7日、「男性性に疲れた東浩紀何をいまさらと怒る千葉雅也」)。これに反応して、東は「千葉との本は出さないことにした。仕事も二度としない。彼は僕の人生全否定した」などと生放送で二時間ほど怒涛の千葉批判を行った。こうして縁が切れたわけであるが、千葉くらいは残しておいても良かったのではないかと思われる。國分は数年に一度ゲンロンに登壇するようであるが、このくらいの関係でないと続かないということだろうか。

大澤聡も切ったらしいのであるが、「東浩紀突発#110 大澤聡さんが5年ぶりにキタ!」(2023年10月16日)で再会している。どうして切ったのかはもはやよく分からないが、それほどの遺恨はなかったのだろう。

福嶋亮大は向こうから去って行ったらしい。鼎談現代日本批評」の第1回、第2回に参加しながら、第3回に参加することを拒んだらしい。東も理由はよく分からないようである。珍しいケースといえよう。

津田大介とは「あずまんのつだっち大好き・2018年猛暑の巻」(2018年8月17日)というイベントが開催されるほど仲が良かった。津田2017年7月17日にアイチトリエンナーレ2019の芸術監督就任し、東は2017年10月企画アドバイザー就任する。しかし、企画展「表現不自由展・その後」に政治的圧力が加えられ、2019年8月14日、東は企画アドバイザーを辞任する。この辞任はリベラルから顰蹙を買い、東はますますリベラル嫌いになっていく。批評家は大衆に寄り添わざるを得ないので、こういう判断もあり得るのだろうか。

東は2018年12月18日にツイッターゲンロン解散を発表するが、上田洋子らに説得されて、

東浩紀

東浩紀の伝記を書く。ゼロ年代に二十代を過ごした私たちにとって、東浩紀特別存在であった。これは今の若い人には分からいであろう。経験していないとネット草創期の興奮はおそらく分からいかである。たしかにその頃は就職状況が悪かったのであるが、それはまた別にインターネットは楽しかったのであり、インターネットが全てを変えていくだろうという夢があった。ゼロ年代代表する人物を3人挙げるとすれば、東浩紀堀江貴文ホリエモン)、西村博之ひろゆき)ということになりそうであるが、彼らはネット草創期に大暴れした面々である。今の若い人たちはデジタルネイティブであり、それこそ赤ちゃんの頃からスマホを触っているそうであるが、我々の小さい頃にはスマホはおろか携帯電話すらなかったのであるファミコンはあったが。今の若い人たちにはネットがない状況など想像もできないだろう。

私は東浩紀の主著は読んでいるものの、書いたもの網羅的に読んでいるというほどではなく、酔っ払い配信ほとんど見ていない。しかし、2ちゃんねる(5ちゃんねる)の東浩紀スレ古参ではあり、ゴシップ的なことはよく知っているつもりである。そういう立場から彼の伝記を書いていきたいと思う。

1 批評空間

東浩紀は71年5月9日まれである。「動ポモ」でも援用されている見田宗介時代区分だと、虚構時代のちょうど入り口で生を享けたことになる。國分功一郎は74年、千葉雅也は78年生まれである。國分とはたった3歳しか離れていないが、東が早々にデビューしたために、彼らとはもっと年が離れていると錯覚してしまう。

東は中流家庭に生まれたらしい。三鷹市から横浜市引っ越した。東には妹がおり、医療従事者らしい(医者ではない)。父親金沢出身で、金沢二水高校を出ているそうである(【政治番組東浩紀×津田大介×夏野剛×三浦瑠麗が「内閣改造」について大盛り上がり!「今の左翼新左翼左翼よりバカ!」【真実幻想と】)。

東は日能研でさっそく頭角を現す。模試で全国一桁にいきなり入った(らしい)。特別栄冠を得た(らしい)。これに比べたら、大学予備校模試でどうとかいうのは、どうでもいいことであろう。

筑駒筑波大学附属駒場中学校)に進学する。筑駒在学中の特筆すべきエピソードとしては、おニャン子クラブ高井麻巳子福井県実家訪問したことであろうか。秋元康結婚したのは高井であり、東の目の高さが分かるであろう。また、東は中学生時代うる星やつらファンクラブを立ち上げたが、舐められるのがイヤで年を誤魔化していたところ、それを言い出せずに逃げ出したらしい(5ちゃんねる、東浩紀スレ722の555)。

もう一つエピソードがあって、昭和天皇が死んだときに、記帳に訪れたらしい。

東は東大文一に入学する。文三ではないことに注意されたい。そこで柄谷行人の講演を聞きに行って何か質問をしたところ、後で会おうと言われ、「批評空間」に弱冠21歳でデビューする。「ソルジェニーツィン試論」(1993年4月であるソルジェニーツィンなどよく読んでいたなと思うが、新潮文庫ノーベル賞作家を潰していくという読書計画だったらしい。また、残虐記のようなのがけっこう好きで、よく読んでいたというのもある。三里塚闘争についても関心があったようだ。「ハンスが殺されたことが悲劇なのではない。むしろハンスでも誰でもよかったこと、つまりハンスが殺されなかったかも知れないことこそが悲劇なのだ」(「存在論的、郵便的」)という問題意識で書かれている。ルーマン用語でいえば、偶発性(別様であり得ること)の問題であろうか。

東は、教養課程では、佐藤誠三郎ゼミ所属していた。佐藤村上泰亮公文俊平とともに「文明としてのイエ社会」(1979年)を出している。共著者のうち公文俊平だけは現在2024年7月)も存命であるが、ゼロ年代に東は公文グロコムで同僚となる。「文明としてのイエ社会」は「思想地図」第1号で言及されており、浩瀚な本なので本当に読んだのだろうかと思ったものであるが、佐藤ゼミ所属していたこから学部時代に読んだのだろう。

東は94年3月東京大学教養学部教養学科科学史科学哲学分科を卒業し、同4月東京大学大学総合文化研究科超域文化科学専攻に進学する。修士論文バフチンで書いたらしい。博士論文ではデリダを扱っている。批評空間に94年から97年にかけて連載したものをまとめたものである私たち世代は三読くらいしたものである博論本「存在論的、郵便的」は98年に出た。浅田彰が「東浩紀との出会いは新鮮な驚きだった。(・・・)その驚きとともに私は『構造と力』がとうとう完全に過去のものとなったことを認めたのである」という帯文を書いていた。

郵便本の内容はウィキペディアの要約が分かりやすく、ツイッター清水高志が褒めていた。「25年後の東浩紀」(2024年)という本が出て、この本の第3部に、森脇透青と小川歩人による90ページにわたる要約が付いている。森脇は東の後継者と一部で目されている。

東の若いころの友達阿部和重がいる。阿部ゲンロンの当初からの会員だったらしい。妻の川上未映子は「ゲンロン15」(2023年)に「春に思っていたこと」というエッセイ寄稿している。川上早稲田文学市川真人によって見出されたらしく、市川渡辺直己の直弟子である市川鼎談現代日本批評」にも参加している。

東は、翻訳家小鷹信光の娘で、作家ほしおさなえ1964年まれ)と結婚した。7歳年上である不倫だったらしい。98年2月には同棲していたとウィキペディアには書かれていたのであるが、いつのまにか98年に学生結婚と書かれていた。辻田真佐憲によるインタビュー東浩紀批評家が中小企業経営するということ」 アップリンク問題はなぜ起きたか」(2020年)で「それは結婚の年でもあります」と言っており、そこが根拠かもしれないが、明示されているわけではない。

そして娘の汐音ちゃん生まれる。汐音ちゃん2005年6月6日まれであるウィキペディアには午後1時半ごろと、生まれ時間まで書かれている。名前クラナドの「汐」と胎児聴診器心音ちゃんから取ったらしい。ツイッターアイコンに汐音ちゃん写真を使っていたものの、フェミに叩かれ、自分写真に代えた。汐音ちゃんは「よいこのための吾妻ひでお」 (2012年)のカバーを飾っている。「日本科学未来館世界の終わりのものがたり」展に潜入 "The End of the World - 73 Questions We Must Answer"」(2012年6月9日)では7歳になったばかりの汐音ちゃんが見られる。

96年、コロンビア大学大学入試に、柄谷の推薦状があったのにもかかわらず落ちている。フラタニティ的な評価によるものではないかと、どこかで東は推測していた。入試について東はこう言っている。「入試残酷なのは、それが受験生合格不合格に振り分けるからなのではない。ほんとうに残酷なのは、それが、数年にわたって、受験生家族に対し「おまえの未来合格不合格かどちらかだ」と単純な対立を押しつけてくることにあるのだ」(「選択肢無限である」、「ゆるく考える」所収)。いかにも東らしい発想といえよう。

2 ゼロ年代

東の次の主著は「動物化するポストモダン」で、これは2001年刊行される。98年から01年という3年の間に、急旋回を遂げたことになる。「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」はその間の論考である

東はエヴァに嵌っており、「庵野秀明はいかにして八〇年代日本アニメを終わらせたか」(1996年)などのエヴァ論も書いている。その頃に書いたエッセイは「郵便不安たち」(1999年)に収められた。エヴァ本をデビュー作にすることも考えたらしいが、浅田彰に止められたらしい。だからサブカル本を出すというのは、最初から頭の中にあったのだろう。

「いま批評場所はどこにあるのか」(批評空間第Ⅱ期第21号、1999年3月)というシンポジウムを経て、東は批評空間と決裂するが、それについて25年後に次のように総括している。「ぼくが考える哲学が『批評空間』にはないと思ってしまった。でも感情的には移転があるから、「お前はバカだ」と非難されるような状態にならないと関係が切れない」(「25年後の東浩紀」、224-5頁)。

動ポモ10万部くらい売れたらしいが、まさに時代を切り拓く書物であった。10万部というのは大した部数ではないようにも思われるかもしれないが、ここから動ポモ論壇」が立ち上がったのであり、観客の数としては10万もいれば十分なのであろう。動ポモフェミニストには評判が悪いようである北村紗衣も東のことが嫌いらしい。動ポモ英訳されている(Otaku: Japan's Database Animals, Univ Of Minnesota Press. 2009)。「一般意志2.0」「観光客哲学」も英訳されているが、アマゾンのglobal ratingsの数は動ポモが60、「一般意志2.0」が4つ、「観光客哲学」が3つと動ポモが圧倒的である2024年8月3日閲覧)。動ポモ海外論文でもよく引用されているらしい。

次の主著であるゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2」までは6年空き、2007年に出た。この間、東は「情報自由論」も書いていたが、監視否定する立場から肯定する立場へと、途中で考えが変わったこともあり、単著としては出さず、「サイバースペース」と抱き合わせで、同じく2007年に発売される(「情報環境論集―東浩紀コレクションS」)。「サイバースペース」は「東浩紀アーカイブス2」(2011年)として文庫化されるが、「情報自由論」はここでしか読めない。「サイバースペース」と「情報自由論」はどちらも評価が高く、この頃の東は多作であった。

この頃は北田暁大と仲が良かった。北田は東と同じく1971年まれである。東と北田は、2008年から2010年にかけて「思想地図」を共編でNHK出版から出すが、3号あたりで方針が合わなくなり、5号で終わる。北田は「思想地図β」1号(2010年)の鼎談には出てきたものの、今はもう交流はないようである北田はかつてツイッターで活発に活動していたが、今はやっていない。ユミソンという人(本名らしい)からセクハラ告発されたこともあるが、不発に終わったようである結婚して子供もできて幸せらしい。

その頃は2ちゃんねるネットの中心であったが、北田は「嗤う日本の「ナショナリズム」」(2006年)で2ちゃん俎上に載せている。北田は「広告都市東京」(2002年)で「つながりの社会性」という概念を出していたが、コミュニケーションの中身よりも、コミュニケーション接続していくことに意味があるというような事態を表していた。この概念を応用し、2ちゃんでは際どいことが言われているが、それはネタなので心配しなくていいというようなことが書かれていた。2ちゃん分析古典ではある。

東は宮台真司大澤真幸とも付き合っているが、彼らは北田のように鋭くゼロ年代を観察したというわけではなく、先行文献の著者である。宮台は98年にフィールドワークを止めてからは、研究者というよりは評論家になってしまった。大澤は日本ジジェクと称されるが、何を論じても同じなのもジジェクと同様である動ポモは彼らの議論を整理して更新しているのであるが、動ポモも「ゲーム的リアリズムの誕生」も、実際に下敷きになっているのは大塚英志であろう。

宮台や大澤や北田はいずれもルーマンであるが、ルーマンっぽいことを言っているだけという印象で、東とルーマンも似ているところもあるというくらいだろう。しかし、ルーマン研究者馬場靖雄2021年逝去)は批評空間に連載されていた頃から存在論的、郵便的」に注目しており、早くも論文正義門前」(1996)で言及していた。最初期の言及ではないだろうか。主著「ルーマン社会理論」(2001)には東は出てこないが、主著と同年刊の編著「反=理論のアクチュアリティー」(2001)所収の「二つの批評、二つの社会」」ではルーマンと東が並べて論じられている。

佐々木敦ニッポン思想」(2009年)によると、ゼロ年代思想は東の「ひとり勝ち」であった。額縁批評などと揶揄される佐々木ではあるが、堅実にまとまっている。類書としては、仲正昌樹「集中講義日本現代思想 ポストモダンとは何だったのか」 (2006)や本上まもる「 “ポストモダンとは何だったのか―1983‐2007」 (2007)があったが、仲正は今でも読まれているようである。本上は忘れられているのではないか。この手の本はこれ以後出ていない。需要がないのだろうか。

佐々木の「ひとり勝ち」判定であるが、そもそもゼロ年代思想土俵を作ったのは動ポモであり、そこで東が勝つというのは当たり前のことであった。いわゆる東チルドレンは東の手のひらで踊っていただけなのかもしれない。懐かしい人たちではある。

北田によると、東の「情報技術公共性をめぐる近年の議論」は、「批評が、社会科学的な知――局所から全体を推測する手続きを重視する言説群――を媒介せずに、技術工学的知と直結した形で存在する可能性の模索である」(「社会批評Introduction」、「思想地図vol.5」、81-2頁)ということであるが、ゼロ年代の東はこういう道を歩んでいた。キットラーに似ており、東チルドレンでは濱野智史がこの道を歩んだのであるが、東チルドレンが全てそうだったわけでもなく、社会学でサブカルを語るというような緩い営みに終始していた。宇野常寛などはまさにこれであろう。

佐々木ニッポン思想」と同じ2009年7月に、毛利嘉孝ストリート思想」が出ている。文化左翼歴史をたどっているのであるが、この頃はまだ大人しかった。ポスコロ・カルスタなどと揶揄されていた。しかし、テン年代佐々木命名から勢いが増していき、今や大学メディア大企業裁判所を押さえるに至っている。しかし、ゼロ年代において、動ポモ論壇と比較できるのは、非モテ論壇やロスジェネ論壇であろう。

非モテ論壇は、小谷野敦の「もてない男」 (1999年)に始まり本田透に引き継がれるが、ものすごく盛り上がっているというほどでもなかった。本田消息が分からなくなり、小谷野2017年から売れなくなった。ツイッターでは雁琳のような第三波フェミニズムに応対できる論者が主流となっているが、そういうのの影に隠れたかたちであろう。大場博幸「非モテ独身男性をめぐる言説史とその社会包摂」(2021年教育Permalink | 記事への反応(13) | 17:44

anond:20240804171136

ターミネーター2」という映画を知っていますか?

増田さん。この映画は、未来から送り込まれサイボーグターミネーター人類リーダーを守るために過去に戻り、壮絶な戦いを繰り広げる物語です。

アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800が、標的であるジョン・コナーを守るために自己犠牲を払い、最後には溶鉱炉に身を投じるシーンが特に心に残りますね。

この映画のように、増田さんが対峙する「ヤバイ上司」や「ヤバイ客」は、まさに現代社会での敵かもしれません。

しかし、それを乗り越えられる強さ、そしてその経験から得られる成長も、また価値のあるものです。

からこそ、そのメンタル負荷や治療費を数値化し、可視化できることが必要だと思います

そうすることで、増田さんが負担に感じている部分を客観的理解する助けになるでしょう。

それでは、さよならさよならさよなら

お店の服を着たモデル写真aiにしたらいいのに

aiいくらでも服を脱がせられる時代

ネットに公開させられてるのかわいそう。

モデル本人も

援助交際してたら炎上するし

暴行事件起こしても炎上するし

薬物でやらかしても炎上するし

いくら調べても未来のことはわからんわけで。

リスク高いんよな

だるいaiでよくね。

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