はてなキーワード: 販売戦略とは
日産が広州モーターショーで発表したミッドサイズセダン「N7」。
一見すると中国市場での単なる新型EVだが、実はこれが日産の存亡を左右する重要な一手となる可能性が高い。
N7には、日本車では考えられないほど高性能な車載チップ「Qualcomm Snapdragon 8295」を搭載。これは現在の中国EV市場のトレンドに沿ったもので、N7が本気で中国市場を狙っていることの表れだ。
また、「ナビゲート・オン・オートパイロット」という高度な自動運転支援システムも搭載。これも中国の最新EVに引けを取らない機能で、日産が中国市場の要求に応えようとしている証左だ。
https://car-l.co.jp/2024/11/15/90192/
リストラ9,000人の発表をした日産。この苦境の理由は、日産の中国市場でのビジネスで近年苦戦を強いられているのが一因である。
日産の国別販売で、中国は主力。だが、かつて主力だったシルフィの販売台数は低迷し、収益性の高かったティアナやエクストレイルの販売も2022年頃から激減。
しかし、日産の主力EVであるアリアの中国での販売状況は壊滅的だ。中国では値下げを実施しても全く売れていない状況。なお、日本では逆に100万円ほど値上げしている。
https://ev-times.com/2024/07/04/25363
N7は性能面では他の人気中国EVと遜色ないスペックを持つ。しかし、従来の販売ネットワークでは売れない可能性が高い。中国の新興EVメーカーは斬新な販売手法を採用しており、日産もこれに追随する必要がある。
N7は日産にとって中国市場での巻き返しを図る最後のチャンスかもしれない。性能面では申し分ないが、販売戦略の抜本的な見直しなくしては成功は難しいだろう。日産の中国戦略の成否が、同社の今後を大きく左右することは間違いない。
思い立ったので書く
https://anond.hatelabo.jp/20241012181121
多くの自動車メーカーに影響を与え、後に自動車のスタンダードとなるような技術・理念を持つことを選考基準とした
世界初のガソリン内燃機関を動力とする3輪自動車。現代の自動車の始祖にあたる。
自走式の自動車はモートルヴァーゲン以前に前例があるものの、馬車を改造したものでしかなかった。機動性と実用性を考慮し、ドライバーが手足のように操作できることを念頭に開発された自動車は、モートルヴァーゲンが初となる。「バランスを取ることなく、ドライバーが自由にコントロールできる自走式の乗り物」を自動車とするならば、それを定義したのがこのモートルヴァーゲンといえる。
発明者のカールベンツはメルセデス・ベンツ創始者の一人。その妻であるベルタベンツは1888年、旦那に内緒でモートルヴァーゲンを持ち出し、息子2人と長距離旅行(実家に里帰り)を敢行。ガソリンスタンドなど無い時代に、幾多の故障とトラブルを乗り越えながら往復200kmの長距離走行を成功させている。この時の経験は、モートルヴァーゲンの改良に大いに役立ったという。
世界初の大量生産車。ヘンリー・フォードによるライン生産方式の発明により、一部の富裕層の乗り物であった自動車が大衆のものになった。自動車史のみならず、人類の歴史にに大きな足跡を残した偉大な車である。
大成功を収めたフォードであったが、その十数年後にはゼネラルモータースの台頭により、フォードは窮地に立たされることになる。
いわゆる「ビートル」。基本的な設計を変えないまま2003年まで生産された。累計生産台数は2152万9464台。フルモデルチェンジを含めない単一車種の生産台数としてはぶっちぎりでトップ。
この車の偉大さを伝えるにあたり、長ったらしい解説は必要なし。世界中で広く愛され、たくさんの人々の生活を支えた。
世界で初めて衝突安全ボディを採用した車。衝突時に車体を意図的につぶすことで、衝撃を吸収し安全性を高める。
今では当たり前の技術だが、その当たり前を作り上げ沢山の命を救った功績は大きい。
3点式シートベルト(現在一般的に使われているシートベルト)を世界で初めて標準装備した車。ボルボは「安全は独占されるべきでない」としてこの特許を無償で公開。その結果3点式シートベルトは急速に普及し、世界中の自動車の安全に大きく貢献した。メルセデス・ベンツとともに敬意を。
スポーツカーとしての高い走行性能と、人や荷物を載せる実用性を高い次元で両立させた車。高級スポーツカーとしては珍しくルーフキャリアが装着可能で、荷物を屋根積みすればスキーやキャンプなどレジャーにも使える実用性を有する。初代の発売から現在に至るまで、世界中の自動車メーカーにとってスポーツカーのお手本であり続けている。
エンジン横置きFF(フロントエンジン・フロントドライブ)大衆車の先駆車。コンパクトな車体ながら広い室内空間を確保できるこのパッケージングは、現在の自動車の主流となった。
BMWにブランドが買収された後は、様々な自動車メーカーが挑戦し失敗し続けた「小さな高級車」を初めて成功させたブランドとなった。
フェラーリの創業者エンツォフェラーリが最後に手掛けたスペチアーレ(限定モデル)。希少価値を高めるため「欲しがる顧客の数より1台少なく作る」ビジネスモデルは、高級車はもちろん高級時計やブランドバッグなど、ラグジュアリーブランドビジネスとして今では一般的な手法となった。世界最強の高級ブランドフェラーリを象徴するF40は、自動車業界の枠を超えて特筆するべき製品といえるだろう。
世界初HV乗用車。初代プリウスは赤字覚悟の実験的なモデルだったが、2代目プリウスは商品力を高め大ヒットを記録した。
近年のトヨタはEVの販売が積極的でないため脱炭素できていないと叩かれがちだが、発売から現在までCO2排出削減に最も貢献した車は、他でもないプリウスである。「良い製品でも売れなければ意味がない」というトヨタの考えを地で行く名車。
走るスマートフォン。もはや自分で運転する必要などない時代を予感させ、モートルヴァーゲンが定義した自動車の定義を覆そうとしている。トヨタが「自動車メーカーからモビリティメーカーへの変革」を目指すようになるなど、世界各国の自動車メーカーが経営戦略の転換を迫られた。
また、テスラの運転支援技術が悲惨な事故を引き起こすなど、自動運転技術が普及していく過渡期として重要な出来事も引き起こしている。良くも悪くも、今後自動車史における大きなターニングポイントとして語られることは間違いない。
・1920年代のゼネラルモータース(シボレー、キャデラック等)
たくさんのブランドや車種を展開する販売戦略(多品種少量生産)やオートローンなど、現在は当たり前になっているマーケティング手法を生み出した。自動車史において非常に重要であるものの「これ!」となるような特定の車種を選ぶことができなかったため選外とした。
夢のエンジンと呼ばれたロータリーエンジン。世界中の自動車メーカーやオートバイメーカーが研究したが失敗。唯一実用化に成功したのは、東の最果てにある小さい自動車メーカーだった。高く評価されるべき技術だが、広く普及した技術とはならなかった。
ちなみに、ソ連がロータリーエンジン車を生産していた事実はあまり知られていない。一説によると3ローターの市販車は、マツダではなくはソ連が初だとも言われている。昭和51年にマツダがソ連技術者に工場を案内したことがあるらしく、その際に技術流出した(らしい)。
油圧サスペンションやモノスポークホイール、流線型で宇宙船のような外見など、意欲的な工夫が多数盛り込まれたシトロエンの傑作。特殊な車に見えるが、大衆車として145万台以上生産された。
誰もが認める名車だが、マツダロータリーと同じく一般的な技術として普及しなかったため選外。
ちなみに、油圧サスペンションの油圧はブレーキやパワステ、トランスミッションの駆動にも使われているため、何らかの原因で油圧がかからなくなると、最悪サスペンション、ブレーキ、ハンドルすべてが利かなくなる。
・メルセデス・ベンツ ミディアムクラスW124(1985年)
「最善か無か」最後の時代のメルセデスとして名高いW124型ミディアムクラス/初代Eクラス。安全性を最優先に考え、最善の自動車を実現するべくコストをかけて徹底的に開発された名車。世界中の自動車メーカーの研究対象になった。
しかし、日本車の躍進や東西ドイツ統合による経済的混乱などの理由で、メルセデスベンツはこの車以降、コストをかけた車づくりをあきらめることとなる。
日本車の高級車市場進出の象徴ともいえる一台。この車が出るまでは日本車=安くて丈夫な大衆車だったが、それを覆した。きわめて静粛な車内と乗り心地、そして高いクオリティに対する値段の安さは、全世界に衝撃を与えた。メルセデスが「最善か無か」の車づくりをあきらめたのはこの車が原因。
世界中の自動車メーカーが不可能と思われていたアメリカの環境規制、マスキー法を初めてクリアした名車。ホンダが北米市場で躍進するきっかけとなった。
ちなみに、マスキー法はビッグ3(フォード、GM,クライスラー)の反発により実質的な廃案となる。アメリカの環境規制がマスキー法同水準に達するのは、1995年になるまで待たなければならなかった。
アフリカや中東、南米ジャングルの奥地...。どんな場所でも生きて帰ってこれる車。厳しい環境で、農業や鉱業、人命救助などに活躍している。この車がないと生きていけない人が、世界中にはたくさんいる。
開発者インタビューによると、地引網漁に使われている事例もあったらしい(ランクルで浜から海にざぶざぶと入って網を投げ、引き上げる。釣った魚を売る時にも使う)。
パワーがないけど、軽量で安く走る楽しさにあふれるスポーツカー。デビュー当初、この類のスポーツカーは瀕死寸前だったが大ヒットを記録し、数々のフォロワーを生み出して今に至る。
馴染みがないとわかりにくいかもしれないが、ワコールにはいろんなブランドがある そしてみんな違ってみんな気持ち悪い
サルートは風俗の女御用達になってしまったのに、とくにそれに関して対応する気もないようだ 搾取構造の端っこで金を稼いでいる
アンフィは広告に峰不二子を使っており、キャッチコピーは「谷間を盗め」 不二子ちゃんに罪はないんだけど、胸→峰不二子はあまりにも昭和の発想でドン引き
ピーチジョンは他人にこっそり盛って発情させるためのサプリを発売して炎上済み エロ同人のほうが倫理観マシ
最近は謎インフルエンサーやアニメとの雑コラボでサマンサタ◯サの凋落を思わせる
単純なマイナスポイントとしては、どのブランドもデザインがダサい 何らかの方向に振り切っていたら好きな人もいるかもよ!とも思うが、中途半端ゆえのダサさで救いようがない
良いところを挙げるならば胸を手術した人(乳がんとかでね)向けの製品とかも出しているところか
そういった開発の人たちはがんばっているのだと思う
「今までの文脈から次に出てくる単語(正確にはトークン)を予測する」って(ChatGPTが)言ってたけど、本当なのか。
バス会社の生産性を高める方法を聞いたら次のように答えられた。
バス会社の生産性を高めるためにエキセントリックで一見めちゃくちゃにも思える奇想天外な策を提案します。それは、「バス・カオス・マラソン」というコンセプトです。
バス・カオス・マラソンは、一定期間にわたり、バスがランダムに運行されるイベントです。バスは通常の時刻表に従わず、予測不可能なパターンで出発します。これにより、乗客はエキサイティングでスリリングな体験を得られるとともに、バス会社は生産性向上の機会を得られます。
この期間中、バス運転手は各バス停でサイコロを振り、出た目に応じて次の行動を決めます。例えば、「1」が出たら5分待機、「2」が出たら15分待機、「3」が出たら直ちに発車する、などです。
バス停にはカオスポイントが設置され、乗客はバスが到着するのを待つ間、エンターテインメントやゲームを楽しむことができます。これにより、乗客は待ち時間を楽しんで過ごすことができ、ストレスを感じることが少なくなります。
バス・カオス・マラソンの期間中、通常の乗車券に加えて「カオスチケット」が販売されます。これは、乗客が運行カオスに参加し、サプライズとスリルを楽しむことができる特別な乗車券です。
バス・カオス・マラソンは、SNSやメディアを通じて大々的に宣伝され、話題性を高めることで多くの乗客が参加したくなるようなキャンペーンを展開します。
このようなエキセントリックで一風変わったイベントにより、バス会社は顧客の関心を引きつけ、利用者数の増加や収益向上に繋がる可能性があります。また、乗客はこのユニークな体験を通じてバス利用の楽しさを発見し、リピートカスタマーになる可能性が高まります。さらに、このイベントは、バス運行のルーチンを変えることで、運転手の仕事に変化をもたらし、モチベーション向上にもつながるでしょう。
学習データのなかにバス・カオス・マラソンという概念について書かれたものがあったのか、あるいはそうでなくてもバス→カオス→マラソンの順に出力されるモデルになるのか。
※フェイクや数字のボカしを多少入れてるので注意。自分たちが今私みたいな中小企業経営者だったらどうするか想像しながら読んでほしい
私は年商数億・利益数千万・社員20~30人の中小企業を経営してる。業態は身バレのために言わないが原価のかかるものを販売してる。
昨今のインフレの話もあり賃上げを検討してるのだがどうしても踏み出せない。
利益というものは季節変動や原価率の変動によく振り回される。最近では月単位で赤字に落ちる月もあった。
そんな中、日本では驚くほど人を辞めさせるのが大変だ。退職金を積んだとしても常に訴訟リスクがつきまとう。
そのため社員の人件費は一度積んだら下げられない、辞めさせられない。
私の会社では人手が必要な際は派遣や業務委託を駆使するようにしてる。
販売戦略計画のようなレベルの高い業務にもプロのフリーランス人材を業務委託として活用してる。
これらのフリーランス人材は半年以上ずっと業務を請け負ってくれてて社員とも仲が良く、社員と同等に扱われる。
さらにこれらのフリーランスは単価で月100万払ってる人もいるのだ。社員の月給に比べて明らかに高い。
なぜ私がこれらの業務委託・派遣人材を高単価で活用してるかというと答えは単純で、いざとなったら切れるからだ。
我々の経営においては彼らは「変動費」なのである。広告宣伝費のように市況に応じて調整弁として使えるのだ。
アメリカなどで給料が上がってる背景は絶対にこの点がある。アメリカでは即日レベルで簡単に人を辞めさせられる。アメリカの大手金融や大手ITが数千万円の給料を出せてる理由は変動費に近い扱いができるからだ。
もし日本が社員を辞めさせやすい法体制ならば私の会社でも社員にフリーランスと同じ月給100万の水準をもっと出したいし出せると思う。
「いつクビになるかわからないのは怖い」という意見はありえる。だが辞めさせるということは新たに人を雇うスピードも早くなる。回転率が上がる。
他社も同じ経営判断になっていくと、クビになった社員がまた仕事を見つけることはそこまで難しいことはないはずだ。
つどつど仲介料を取る人材市場もかなり巨大化しそういう経済効果もあるだろう。
なぜこの方向に社会が進まないのか?
私がこれを匿名増田で書いてる理由でもあるのだが、今の日本で経営者の立場で「人を辞めさせやすくしたい」と言うと必ず炎上しうるからだ。そのため経団連の人間たちも、パソナのように国にべったり癒着した人材企業ですらこれを実際に発言することは憚られる。
これは日本の多くの経営者がきっと頭の中ではわかってるが声に出せない日本救済のシナリオだ。
誰か権力を持った人間が勇気を出してこの方向に向くように扇動すればきっと日本は救える。
アメリカが人を辞めさせやすいという事を証明する法律はどこだと聞かれたので下記を読んで欲しい。
"随意雇用、at-will 雇用(英語 at-will employment, employment at will)とはアメリカ合衆国労働法(英語版)の用語であり、期間の定めのない雇用契約は雇用者・被用者のどちらからでも・いつでも・いかなる理由でも・理由がなくても自由に解約できるという原則のことである[1]。この原則を employment-at-will doctrine(日本語訳 随意的雇用原則)と呼ぶ[2]。
随意雇用のもとでは、解雇および辞職は即時に行うことができ、手当金や予告は必要とされない[2]。"
賞与についてのコメントがたくさん来てるが、賞与はもちろん出してる。だがそこまで賞与額は高くなく業績が良かった年に多めに出してる程度。
社員の家賃などの生活水準は賞与込みでは考えない。ボーナスはあくまでボーナスでありベース給与ではない。これはサラリーマンなら当たり前だと思う。
賞与の存在に甘んじてベース給与をおさえるパターンはあるがその状況は一サラリーマンにとってかなり不利だろ。
ブコメ増えてて驚いている。
・もう一度言うが賞与は多少出してるが、サラリーマンなら毎年賞与がある前提で生活水準を決めることはないだろ。
・毎年昇給も少ないがしている。できれば社員にはインフレ率を一定超える昇給してあげたい。だが売上は毎年変わるしITベンチャーのように急成長してる会社ではないから固定費増は避けようとしてしまう。
・私は別に優秀な経営者ではないから至らない点はたくさんある。私は中小企業、いや零細企業か、を細々と経営してるただの人だ。ブラック企業にならずに社員や自分が幸せで飯が食えるために努力してるだけだ。ただ世の中には私みたいな層がそれなりにいるとわかって欲しい。
・アメリカを引き合いに出したが欧州の労働法はそこまで詳しくない。ドイツなんかだと労組が異常に強いから労組経由での賃上げ圧力が強いという程度の知識しかない。ドイツでも労組の手が及ばない中小企業での賃上げ傾向がどうなってるのかは知らない。ブコメに欧州の話が多かったのでこれを機に勉強してみようと思う。ありがとう。
https://anond.hatelabo.jp/20220526235759
の続き。
週に10~15時間程度の労働時間が適正だと言いましたが、そんな短い時間で社会が回るはずがないと思われるかもしれない。
しかしこの程度の労働時間でもそんなに困らないんじゃないかと思う。
その根拠をいくつかあげる。
まず一つ目は現代の労働者一人ひとりの生産効率が悪く、改善の余地があること。
これは実際に企業で働いたことのある人ならわかると思うんだけど、特に日本の会社では真面目に働いていない従業員が非常に多い。
テキパキとやれば余裕で業務時間内に終る仕事も、ダラダラと作業して何時間も残業するなんてことも珍しくない。
なぜこのような状況になってしまうのかと言ったら、それは許されている労働時間が長いからだと思う。
日本では週40時間の労働と月45時間までの残業が認められている。
これだけ長い労働時間が認められていることによって、労働者に怠ける理由を与えてしまう。
時間内に終わらなくても残業すればいいや、といった余裕を与えてしまう。
そして労働時間を規制することによって怠けることができなくなる。
限られた時間内に仕事を終わらせるためには真面目に集中して働くしかない。
だから労働時間を規制することによって全体の生産は減るが、労働者一人ひとりの生産性の向上が期待できる。
2つ目は長時間働くことによって必要になる仕事が発生しているから。
例えば近年は保育園や託児所の不足が問題となっているが、そもそもこれらの仕事はなぜ必要なのか。
それは両親が共働きをしていて育児の時間が取れないからだろう。
つまり親たちが仕事をしていることによって、保育園などの仕事が発生していることになる。
もし労働時間を規制したとしたら保育園などの仕事は激減するだろう。
しかし親たちの労働時間も減って時間に余裕ができて、自分たちで子育てができるのでこれらの仕事は必要なくなる。
一般的な会社だと夕方頃に業務が終わるのに、店はなぜこんなに夜遅くまで営業しているのか。
普通に働いている人は昼間は会社にいるので、平日は夜しか店で買い物をすることができない。
これが原因でほとんどの店は朝から夜遅くまで営業せざるをえなくなる。
もし労働時間が短縮されれば、労働者も時間に余裕ができていつでも買い物にいける。
現代はこのように長時間働くことによって本来必要のない仕事が発生しているケースが多い。
現代の仕事を大雑把に2つに分類するなら、生産の仕事と販売の仕事に分類できると思う。
この生産と販売の仕事は労働者個人個人で分類できるものではなく、ほとんどの労働者が生産と販売のどちらの仕事にも関わっている。
一見生産の仕事に思えて、実は販売の仕事であるケースが非常に多い。
店の店員を例にするなら、商品を客に販売するのは生産の仕事になる。
商品を販売するのだから一見販売の仕事にように思うが、商品を消費者に届けるのは生産の過程で必ず必要なものなので、生産の仕事に該当する。
店員が客に対して必要以上に愛想よく振る舞ったり、過剰なサービスをするのは販売の仕事になる。
なぜこのような行為をするのかといったら、店の評判を良くして客を呼び込むためであり、生産者、消費者の両側からして必ずしも必要なものではない。
コンテンツを作成しているので一見生産の仕事のように思えるが、テレビ番組というものは広告収入によって成り立っている。
つまり物を生産したとしても、その物が販売のために利用されたらそれは販売の仕事になってしまう。
そしてこの販売の仕事というものは仮に全てなくなったとしても生きていくために困ることがない。
すると商品を圧倒的に売りやすくなるため、販売の仕事の必要性がなくなる。
こうなるとこれまで販売の仕事をしていた人達が生産の仕事に回るようになる。
だから食品や住居などの生きていくために必ず必要な産業に関しては生産が需要を下回ることはない。
例えば世界中の労働時間を半分にしたからといって、食料の生産量が半分になるなんてことはない。
食糧難に陥っている状況で食品のコマーシャルを流すなんてことは絶対にありえないわけだ。
4つ目が自由な時間が増えることによって趣味による生産が増えること。
その時間に何もしないなんてことはありえず、何かしらの活動をするはずだ。
例えば暇なので家庭菜園でも始めようかな、などと思ったとする。
すると企業の大規模の生産に比べたら微量ではあるものの、趣味による生産が発生する。
このように労働時間が減ることによって、労働による生産は減少するが、趣味による生産が増える。
ここまで労働時間を短縮するメリットについて書いてきたが、当然デメリットだってある。
週10時間程度の労働でも十分社会は回るとは思うが、今に比べたらかなり不便な社会になることは事実だ。
企業や店からしたら努力をしなくても商品が売れるわけだから客への対応は悪くなる。
店員の態度が悪くなったり、製品の品質が下がったり、店の営業時間が短くなったり、消費者からしたら今よりもかなり不便な世の中になる。
「お客様は神様です」などと言われる現代社会が異常なだけであって、本来生産者と消費者の立場は平等であるべきだ。
労働時間を短縮したら多少社会が不便になるだろうが、人々が過酷な労働から開放されること以上に幸せなことはないと思う。
労働時間を規制すべきだと言いましたが、ではそれ以上に働きたい人はどうすればいいのか。
もし何かやりたいことがあって認められている時間以上に働きたいと思っているのだったら、それは仕事ではなく趣味でやればいいと思う。
労働時間が減れば自由な時間が増えるわけだから、その時間を使って趣味として楽しめばいい。
好きなこととかやりたいことならば、仕事にせずとも趣味でやっても満足できるはずだ。
近年は「好きなことを仕事にする」といった考えが流行っている。
しかし、そもそもなぜこのような考えが生まれるのかと言ったら、それは結局長時間労働が問題なのではないか。
本来好きなことであれば仕事にしなくても趣味でやっても満足できるはずだ。
しかし普通に日本で働こうとすると週に40時間も働かなくてはならない。
そんなに働いていると自由な時間が取れず、趣味に使える時間がなくなってしまう。
それが原因で「好きなことを仕事にする」といった考えが生まれているのではないか。
もし労働時間を短縮したとしたら自由な時間が増えるので、無理して仕事にしなくても誰だって好きなことをして生きていくことが可能になる。
もし週に10時間程度の労働で生きていけるのならば、誰だってそのような生き方ができる。
自由な時間がいくらでもあるのだから、その時間で好き放題ゲームをやればいい。
このような生き方なら誰かと競争する必要もなく、クビになることを恐れる必要もない。
お金を稼ぐことはできないけど、誰もが好きなことをして自由に生きていくことが出来る。
まとめると、
そして消費が増えることはない。
となります。
かなり長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
10月1日に適当に書き散らした文章(anond:20211001193856)が2週間以上してからTwitterでリツイートされているのを発見。
はてブを見るとまさかの500越えでびっくり。ブコメを一通り読んだが、言いたいことをわかってくれてるなという人もいれば、全然話がかみ合わないなという人、こんな視点があったのかという人もいて面白かった。
そのうえで、もうちょっと追加で書きたい気分になったので電気自動車の普及プロセスを考えるうえでケーススタディになりそうなディスプレイ産業の話をもう少し書いてみる。
ブコメでも指摘があったが、iPhoneXの前にサムスンがGalaxyで有機EL採用していただろうという話。そのことは当然知っててiPhoneXで有機ELが普及したと書いたわけだけど、その理由はなぜか。
年間の携帯電話生産台数って、サムスン電子3億台 / Apple2億台くらいで生産量はサムスン電子の方が多いわけだけども、Appleの2億台はすべてがハイエンド端末なので影響が桁違いだという事。(廉価版のiPhoneSEも世界的にはハイエンドに分類される。) サムスンが有機ELを搭載していたハイエンドモデルのGalaxyは全生量の一部なので、年度によっても変わるが5000万台オーダーくらい。なのでデバイス調達に対するインパクトが全然違う。
iPhoneXで有機ELが採用されて、いずれは全モデルが有機ELになる将来が確定 = 少なくとも2億台分の有機EL需要が生まれることで、韓国LG電子や中国BOEといったディスプレイメーカーは有機ELへの積極投資を決めた。
こうしてディスプレイの供給が増えることでさらに有機EL搭載の携帯端末が増えるという新技術の普及サイクルに入ることになった。有機ELの普及タイミングを読めなかったジャパンディスプレイは建設を進めていた白山工場は稼働後1年で需要を失う羽目になり、会社自体が傾くことになる。Appleのディスプレイ採用は、業界の投資動向に与えたインパクトが段違いだったのだ。
もう一つ大きいのが、Appleの有機EL採用によって携帯機器の有機EL搭載の流れが『不可逆的になった』ということ。ブコメでも誰かが上げてくれていたが、従来はPS Vitaのように最初は有機EL搭載モデルだったのが途中で液晶に代わるというような逆の流れもあったわけだ。ところが、iPhoneX登場以降は有機EL搭載モデルの後継機種が液晶になるような逆転現象が無くなった。iPhoneXの登場は文字通り市場を変えたのだ。
もうちょっと追記したいと思う。2000年ごろからの日本主要メーカーの次世代ディスプレイ技術へ投資スタンスについてだ。この時代の日系メーカーのディスプレイ技術への投資を振り返ることは電気自動車への投資戦略を考えるうえで、非常にいいケーススタディになる。当時の各社の戦略とその後の流れはざっくり書くとこんな感じだ。
・シャープの場合:次世代ディスプレイ技術の本命を液晶とみて集中投資。2004年に亀山工場、2006年に亀山第二工場、2009年に堺工場と大型投資を慣行するも、液晶パネルの需要変動による赤字に耐えられず会社が経営危機に。台湾の鴻海精密工業傘下に入り、経営再建を進める。
・パナソニック(当時は松下電器)の場合:次世代ディスプレイの本命を大画面化に向くプラズマとみて集中投資。2000年代半ばまで投資戦略は成功していたが液晶の大型化が進むとプラズマのメリットが薄れ撤退。製造子会社は5000億という日本製造業史上最高記録の負債を抱えて倒産。液晶への投資も視野に入れて、日立・東芝と合同で設立した液晶製造会社のIPSアルファテクノロジを子会社化、自社でパネル製造進めるも利益を出せずこちらも撤退している。
・ソニーの場合:次世代のディスプレイ技術の本命は有機ELと考え、液晶はそこまで普及しないと判断。当面はCRTを延命して凌ぐも液晶テレビの市場立ち上がり時期を読めず、パネル調達に不安を抱えてサムスン電子と液晶合弁会社を設立。日系メーカーの商売敵に技術を依存し、資金を出す行為に当時は批判が集まった。
20年後の後知恵で見れば、2000年ごろの判断として一番正しい投資戦略をしていたのはシャープで、一番大規模に投資していたのはパナソニックで、一番時流が読めていなかったのはソニーで間違いない。
だけど2021年現在、一番テレビ事業で利益を上げているのは一番時流が読めていなかったソニーだ。世界シェアは今でも3位を維持している(1位、2位は韓国のサムスンとLG、パナ、シャープは10位前後)。新技術への投資は出遅れたのだが、裏を返せば大規模投資による消耗を避けられたしその後の販売戦略で巻き返せたという事でもある。
そんなわけで、電気自動車への投資を全力で進めよという話が異様に盛り上がってるけども、別業界から歴史的な経緯を通してみれば「そんなに単純な話じゃないよ」と思ってしまうのである。新技術への投資戦略って、本当に、本当に、難しいのだ。
サイバーコネクトツー代表、松本洋氏の無神経なツイートは私や一部ゲームファンの苦い思い出を掘り返しました。
" ゲーム業界でたまに「パッケージで買った方が後で中古に売れる」
中には「ダウンロードだと後から売れないからなるだけパッケージで発売してほしい」
なんてことをハッキリ言う方すらいます。
その発言や行動が業界を殺すって自覚が無い人は去って欲しい。 "
https://twitter.com/piroshi_cc2/status/1423122643323035649?s=21
断片だけでの語弊は避けたいので氏のツイートは上のリンクから全て読んで頂きたいです。
とは言えここに全文載せるには長いので、個人的に引っ掛かる点を要約すると、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・中古売買はゲーム業界を殺す行為なので、無自覚な業界人は去って欲しい。
・業界に身を置く人間が「自分の金で買った以上は私も消費者です」はモラルが無さ過ぎる、せめて黙れ。
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私自身、気になったゲームは大抵発売日にパッケージ版を購入していますし、
昔の義務教育時代の頃でもなければ今はもうゲームを売り払う事なんてしていません。
業界をリードする方のご意見としてごもっともではあるので、本来であれば私も賛同していたでしょう。
しかし、2013年に氏が携わった低評価炎上で有名なゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」を
掴まされた立場としては、今回のツイートはあまりに無自覚でモラルが無さ過ぎる、せめて黙れ
ジョジョASBの低評価ぶりは既に語り尽くされているためここでは掻い摘んで書きますが、
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4006.html
私はこのゲームを発売日に定価で購入し、併せてDLCも購入、高い再現度のキャラに価値を見出しつつ
他の欠点に目を瞑り出来る限り遊び込み、売却せず今も手元に残しています。
しかし評判通りの残念な仕上がりに苦渋を飲まされた私は、しばらくゲームの購入は発売後に様子見してからというのが定番となりました。
このゲーム以前からバンダイのキャラゲーは危険という共通認識もありはしましたが、
昔の様に単に残念なゲームを売り抜けしてお終いではなく、発売当時のPS3の頃から売り方や
集金方法は高額なDLCなどの購入後課金に様変わりしています。
ジョジョASBに対して思う所は沢山ありますが、私の中で特に禍根が残っているのは、
・ソシャゲじみた水増し作業や、課金をしないと隠し要素のアンロックに時間が掛かる点。
・事前のPRでは上記課金要素には触れず、漫画愛を語る事で高品質なゲームを期待させていた点。
・初回特典のDLCキャラを付属する事で早期購入を煽っていた点。
松山氏は広告塔としてメディアに頻繁に顔を出し、商品としてこれら瑕疵のある内容を隠匿しながら、
ジョジョファン心理に訴え掛けるPRで高まっていた期待を大きく裏切り炎上した訳です。
リリース後の炎上は大きな話題となりましたが、後日行われたアップデートでの改善により
会社としてアップデートを行う事で責任を果たしたつもりなのかもしれません。
ですが、フルプライスで買ったゲームがワゴンセールの常連になり最早資産価値も無くなった上、
改善後に遊び直すにしても根本的にあまり面白くない虚無感ばかりのゲーム性は変わっていませんでした。
エネルギーが溜まっている分だけ無料で遊べちまうのがセールスポイントだった様ですが、
しかし、ここまでの恨み言はネット上でも既に散々語られている事です。
当時の販売戦略は販売元の意向が大きく、氏の言動は広告塔としての役割に過ぎなかった。
ASBの反省を生かし後年発売したアイズオブヘブンでは好評を得た。(←ちなみに私は購入していません)
8年も前の過ぎ去ったゲームに対して一体いつまで文句を言っているのか?
いいえ、違います。
もうさっぱり忘れたかったのに、今回の無神経なツイートで松山氏自身がまた掘り返して来たのです。
氏のスタンドはジョジョ第6部に登場したアンダー・ワールドなのでしょうか。
当時の虚しさ、怒りがふつふつと蘇ってきました。
無自覚な邪悪さも本体のヴェルサスにどこか通ずる物があります。
欠陥品を黙って売り付けておきながら、今回のツイートではゲーム業界人ならばゲームを売り払うなんて
無配慮・無教養な考えは持つな、「自分の金で買った以上は私も消費者です」とは言うな、
との業界を代表したかの様な発言を見て、あなたが言って良い言葉では無いと感じました。
今はゲーム開発も大規模になり、開発を請け負った会社以外にも外注で複数の会社が絡んできます。
今回憤っているのは私自身もそれらゲーム業界で開発を担当している人間だからです。
ゲームという媒体的に、ネット上で氏のツイートを見る業界人も沢山いるでしょう。
ジョジョという有名な作品ゆえに業界人でもASBを購入し、被害に遭った人も沢山いるでしょう。
氏の会社は請負い開発もしている都合、クライアント側でも被害に遭った人もいるでしょう。
ゲーム業界の中でもイラストレーターなど一部の職種は賃金も低く、期待して買ったASBに裏切られ、
手痛い出費となった人もいるでしょう。
そういった人達が苦笑いで忘れ去った物を、著名人特有の名言残したい欲求ゆえの無神経な
「ゲームを売るという発想を口にするなんて無教養」という発言で掘り返してきたのです。
序盤にも書きましたが、過激であってもASBの被害に遭ってさえ無ければ同意出来る内容でした。
欠陥品を忘れる為、欠陥品にせめてもの価値を見出し、生活の足しにする"売る"という行為すら
業界を一丸にしたいのであれば矜恃や黄金の精神に訴え掛ければ良いところを、
ゲーム一本の購入で後悔や躊躇いを持つ様な層は業界には居ない、業界人とみなしていないかの様なズレた発言です。
「自分の金で買った以上は私も消費者です」とは言うな、という発言も業界人に自覚を促し律する為の牽制の様ですが、
業界にも多くいるであろうジョジョASB被害者にとっては神経を逆撫でるだけの悪手としか思えません。
そして悲しい事に、ジョジョASBに限らず納期や妥協によりどうしようもない位に残念なゲームは常に生み出されています。
業界人がそれらを掴まされた時、何に救いを求めれば良いのでしょうか。
同じ業界人ならば共犯者として、ゲームのホーム画面や棚でパッケージを見掛ける度、
呪いの様に疼く後悔を背負い続けなくてはならないのでしょうか。
氏の発言の前日、名古屋市長が金メダルを噛んで炎上、無神経な謝罪でさらに炎上というズレっぷりが話題になっています。
今回の「その発言や行動が業界を殺すって自覚が無い人は去って欲しい。」というツイートもそっくりそのままお返しできる発言ではないでしょうか。
" 直接本人に言ってやるのが最適な言葉だが… あの『ツイート』、
自分が思っているよりも世間との認識は実際はずっとズレてるみたいだぜ "
おっしゃる通り、オッサンの感覚では缶ビールのパッケージにアルミ色というのはありえなかった時代に、むき出しのアルミ色の缶という大胆なデザイン戦略が若い世代を中心にウケて、大ヒットしたのだ……と、デザイン界隈ではよく、革新的なパッケージデザインの例として出される。
それまでの缶ビールのパッケージは、ビールの金色と泡の白をあしらうのが当たり前だった。
これはデザイン畑の偏った視点であって、ほかにも色々とヒットの要因はあるんだろうけど。
缶ビールだと瓶のように割れる心配がないから、アウトドアにもって行きやすい。暑い夏とか運動したあとだと、重くてコクを味わうビールより、ガブガブと流し込むように飲む炭酸の強いのがよかったとか。
まあ、とはいえ。
ドライビールと自称してるけど、実質的には'70~'80にアメリカで流行ったライトビールのマネなんだよね。
金属色をむき出しにしたパッケージデザインもバドライトが1984年にやってるわけで。
1987に誕生したスーパードライは、そのへんのデザイン戦略とか販売戦略をうまいことパクれただけという気がしないでもない。
「極度乾燥wwwwwww」
などと笑われる始末だし。
現時点の市場を鑑みた戦略を取るならジオブロして当たり前では?って思ってる人が書く話なので、自分の精神衛生とか信念とかなんやらを大事にしたい人は読まないほうがいい。
もともとは宝塚とKinKi Kidsが好きなオタク。(どちらもおおよそが良心的なファンで私みたいなひねくれた人ばかりでは多分ないので悪しからず。)
ただCS放送に全く躊躇いもなく自国エンタメにしか元々興味がなかった人なんだなと思ってもらえると。
タイに行ってバンコクでの広告で気になったタレントを調べたらそのままタイBLにハマり。
わりとなんでも1人でハマるタイプのため、楽しく3,4ヶ月DVD-BOXを買ったり単話配信を購入したりAndroid端末を入手してLINE TVを入れたりのんびり過ごしていた。
オンライン飲み会で何のオタクで知り合ったのか忘れたオタクに「あんたもハマってるらしいけどタイBL流行ってんね!」と言われ、「そうなのか!」とゴソゴソとTwitterでリストを作り、楽しそうなツイートをしている人を勝手に観察していた。
月日はまた流れOur Skyy,Dark Blue Kiss,My Engineerについて日本での版権を獲得したのでもうそろジオブロされるよ!という話が出てきた。
そうするとこのことがトレンド入りしたりと「へ〜本当についったらんどだと流行ってんだ!」という気持ちになっていた。
私も元気にTwitterをしてるのでトレンドを押すと「ジオブロ最悪!」「ファンは誰も喜んでない!」のようなツイートをそれなりの数見つけてしまい兎にも角にもびっくりしてしまった。
よくよく読めばよかったのかもしれないが、その瞬間に「みんな無料じゃない限り、見る価値がないコンテンツだと思ってたの?」という考えが駆け巡ってしまったのだった。
とりあえずびっくりしてしまったので、何も見なかったことにしようと1日くらい上司の言葉を除いてタイ語しか見聞きしないで過ごしていた。隣の席のおじさんの発言も何も聴いてない。
しかしTwitter10年選手の悪癖で「よくよく読んだ方が良いのかも!」と覗きに行ってしまった。
無理だった。
ファーストインプレッションが強く残りすぎてしまったのかもしれないけれど、私がもし本国や版権を取得した会社の販売戦略担当でSNSの反応を見て版権戦略を打つとしたら大半は無料のままだと放送見ないな!絶対にジオブロする!という見解しか持てなかった。
私はタイに住んでないし、GMMの社員でもWabiSabiの社員でもないので彼らが日本に対する戦略をどう練っているのか全く分からない。
けれど「大陸マネーに劣る」という判断はしてるのではないかと思う。(でもGMMFMの字幕英語と日本語だったな……劣ってない判断なのかな、嗚呼、話がとっ散らかる)
まぁ、どう考えても今までのタイBL日本市場の規模は大陸に比べたら圧倒的に少ない(し、お札の花束を送った日本のファンは見てない)。
現時点での市場の状況を鑑みてアピールする先を間違えてる!!!と私は思ってしまった。そう「私は」だよ?帰るなら今。
この大きくなろうとしてるとはいえまだまだ日本で小さな市場である今は先方(本国も版権取得会社も)の目先の利益が確保されない限り私たちの布教も何もないと思うのだ。それに日本は自国のエンタメだけである程度回ることができてしまうから。(その上言いたかないけど日本人は飽きっぽい)
ジオブロ解除させたいなら「日本市場は金の成る木です!!ジオブロしなくてもガッポガッポお金がそちらに行きます〜!!!!!
とりあえず現状ジオブロされてもガッポガッポお金がそちらに行きますので引き続きジオブロ解除ご検討何卒〜!!!」というアピールをするべきだと思うし、その構図に対して感情論も何もいらない。
とは言っても私も楽はしたいので全部アマプラで配信してくれないかなぁ〜なんてことは思ってるし、LBCの配信が始まってオタク友達にとりあえず連絡した。(私もとうらぶの映画見るね)(LBCみんなが見た結果他の作品の配信増えると嬉しいね)
どの作品もこうなればいいのに!というのは勿論あるけれどそれにはやっぱり段階を踏んでいくべきだし、その過程でアクセスしやすい無料コンテンツが停止されるのは然るべき戦略の一つだ。
ウイルス臭いから窓を開けろと社長に言われて、あわてて窓を開けると、雨混じりの湿った空気が事務所に入ってきた。窓の外は隣の雑居ビルの薄汚れた壁しか見えない。
いままで気づかなかったが、言われてみるとウイルスっぽい臭いがかすかに漂っているようだ。社長くらいのレベルに感覚が研ぎ澄まされると、ごく微量のウイルスでも嗅ぎ分けて避けることができるから、絶対に感染しない。まだ私はそのレベルに達していない。
だからいつもトルマリンペンダントを身につけて温めておけと言われている。温め続けることでペンダントから電磁波が出て身体に作用し、細胞がウイルスを殺す力が増幅される。細胞が活性化されることでウイルスへの感度も上がっていき、ウイルスに特有の臭いも嗅ぎ分けられるようになる。当然、感染のリスクも下がるというわけだ。
基本に忠実にやることなんだよ、と社長は爪を切りながら言う。これは社長の口癖のようなものだ。トルマリンペンダントを毎日使い続けるだけで、誰でもウイルス臭は嗅ぎ分けられるようになる。こんな安い投資はないと。
そのはずなのに、今のところ販売では苦戦している。先月はポスティングを使ってチラシを撒いた。かかってきたのはいたずら電話1件だった。某フリマアプリではいままでに55個売れたが、除菌グッズとして売っていたら先週アカウントを消された。
トルマリンペンダントの販売戦略どうなってるの、このままだと今月は業績、未達じゃないの。隣の席から係長が圧をかけてくる。
係長が扱っている商材は、集団ストーカー防止パッチという器具で、スマートフォンやノートPCに貼っておくと、集団ストーカーが使ってくる電波を遮断することができる。一時期は中国のメーカーから送れなくなって欠品していたが、流通が再開してからは、オンライン店舗を中心に安定して売れている。係長はしっかりインセンティブも確保しているから、こちらにちょっかいを出す余裕があるというわけだ。
そろそろ出前頼もうや、と係長がソリティアをしながらいう。だいたい私が黒電話の脇に置いてあるメニューを見ながら注文することが期待されている。
会社では最近出前が流行っている。外へ食べに出ると混んでいるわ、へんなプール臭いミストを吹きかけられて、サラダのキャベツみたいに消毒されるわで、嫌になっていたからだ。
なんとかイーツというのも使ってみたが、配達員の格好が社長は気に入らないらしい。なんだあの魚の行商みたいな大袈裟な背負子は、普通に出前にしろや、出前、というわけだ。
社長。社長。出前、何がいいすか。係長が呼びかけても、社長は自分の肩にせんねん灸をすえるのに忙しい。「もぐさ」のにおいが事務所に漂う。
社長!
三度目の呼びかけでようやく「冷やし」と返事が返ってくる。
じゃあおれも冷やしで、と係長はソリティアの画面に向かったまま言う。私は黒電話の受話器を取り、ダイヤルを回す。
「すいません、出前で、冷やしオメガラーメン二つと、天津飯お願いします。あ、お宅の四軒隣のビルの、梶田興業です、はい、よろしくお願いします」