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2022-03-05

anond:20220305041110

じゃあウクライナ人は勝てない戦争をして壊滅するほうが幸せだな

みんな仲良く靖国で会えばいいんだもんな

戦争して壊滅

これで大団円

anond:20220305040510

じゃあウクライナ人は勝てない戦争をして壊滅するほうが幸せだな

みんな仲良く靖国で会えばいいんだもんな

戦争して壊滅

これで大団円

2022-02-15

シリーズ全4冊一気読みした非BL

 久しぶりにガッツリと本を読んだ気がする。去年『魔道祖師』(墨香銅臭)を読んで以来? でもたぶんシリーズ全4冊ぶんで『魔道祖師』1巻の3分の1も文字数ないと思うけど。しかしすごい読み応えあった。という訳で感想など。

凜一シリーズ長野まゆみ



概要

 『白昼堂々』『碧空』『彼等』『若葉のころ』の全4冊のシリーズもの

 主人公華道家元の孫息子・原岡凜一(はるおか りんいち)。真性ゲイの凜一が真性ノンケ氷川に恋をしてしまい、もだもだと悩んだり迷ったり僻んだり浮気をしたりしながら送る、15歳から19歳までの約四年間の青春期を描いた物語


増田感想

 一言で言って「優柔不断」な性格とはどのようなものか、それを執拗描写しきる長野まゆみ先生すごすぎる。ほんと、凜一の言動の隅々まで一貫とした「優柔不断」っぷり。彼に相対する人物達がイライラするのがよくわかる。凜一のキャラクター造形には細部にわたって一切の手抜きがない。凜一のはっきりしない物言いには時にビンタしたくなる半面、そのネガティブ通り越して傲慢ですらある性格が親という安心基地を持たない孤独により作られたものというのも解るので、おぉよしよし可哀相に~ってしたくなる。

 長野先生といえば四季折々の花鳥風月日本古民家内装や調度の描写の詳細さ。それと華道茶道知識豊富なことだけど、人間描写するのも巧みなんだなと。

 見た目は綺麗だけどちょっとひねくれていて意地の悪いキャラクター長野作品の特徴だが、凜一シリーズ登場人物はいもの長野作品キャラでありつつ特別人間臭いんだなと思った。登場人物の全員がどこか欠けていて、誰もまっとうな大人とは言えない。そんな人達不用意な言動ボタンの掛け違いを起こしたり相手を傷つけたりする様子の描写が繊細。はぁ、そのヒリヒリとした感じ、まさに青春だなぁ。

 凜一シリーズを読んでいてふと気づいた、長野まゆみ作品商業BL読みにはあまり好かれない理由。それは、商業BLで描かれるのがもっぱら掛け値ない永遠の愛であるのに対して、長野作品で描かれるのは有限の美であるからなんだろう。長野作品では男同士の恋愛が毎度のごとくに登場するけど、それは有限の美を表現するツールの一つであってメインテーマじゃないんじゃないかなあ、たぶん。

 凜一シリーズ最後大団円って感じでもなく、凜一と氷川関係はうやむやのまま綺麗に終わった。


 さて、今年に入ってからずっと読書ばかりしていて自分執筆作業は停止してたので、そろそろ積んでる資料を読んで続き書かなきゃ……。

2021-12-14

物語伏線とはCやC++ポインタのようなものであり、伏線回収とはメモリが開放されるようなものではないか

まり物語ガベージコレクション機能があれば、自然伏線は回収されるのではないか

無責任伏線というポインタだけを返してはならない

それはスマートポインタのようなものでなければならない

参照をカウントしてゼロになったときにデストラクタが発動するだけでも構わない

物語の中にもきっとスコープがあるのではないか

まりスコープから外れるとスタックなどに確保された変数領域が開放されるように、

物語のある地点のスコープに含まれもの、近くてどうでもいいもの記憶からも消えていく

しかし、グローバルではないが、どれだけ広範囲なのか分からない伏線のようなものがあり、

伏線ローカルスコープを超えるわけで、

物語が如何に進行しようとも、そのポインタだけはキープしている

ときどき登場人物が思い出したかのように伏線を語るとき、参照カウントが追加される

そうやってカウントが増えたり減ったりして、

最後大団円auto release poolの中に登録された伏線がドバーッと開放されていく

から伏線にはポインタのように誰が所有しているとか責任を取るべきみたいな概念が当てはまるのかもしれない

伏線を回収しないまま終わる物語というのは、

つまるところ、メモリゴミを置いたままプロセスが終了するということであり、

それでも問題ないのはOSのように周囲が尻拭いしてくれるからである

作者はコアダンプを吐くべきだ

2021-11-06

最近読んだBL

今回は短編小説1冊、単行本1冊、雑誌1冊。

夜の眼(ジョシュラニヨン)

あらすじ

 事件記者パーカーは、連続殺人犯リッキー正義感から助けたが、恩を仇で返され殺されかけた。

 再び収監されたリッキーだったが、ある日刑務所を脱走して行方不明となる。リッキーから報復を恐れ、警察に付き添われつつ逃避行したパーカーだったが、護衛に着いてくれたスッタッグ警部補に好感を持ちはじめ……。

増田感想

 すごく面白い訳じゃないけど、つまらなくもない。終盤、もしリッキー復讐に訪れたら、その時パーカーはスタッグ警部補に何をしてもらいたいと願っていたのか、その胸の内を白状するところが、人間臭くてよかった。

秋山くん』第4巻 (のばらあいこ

あらすじ

 柴からプロポーズを受けて、結婚するのもいいかなと思った、秋山くん。だが、自分と柴がふわっふわしていて地に足が着いていない有り様を仲間達に指摘され、自分がしっかりしないと、と決意したのだった。

増田感想

 進路選択を機に我に返って現実を見る、というのはあるあるだけれども、世間に歩調を合わせて妥協するのではなく、「結婚する」という目標はブレないまま、それぞれ成長していくところがよかった。

 柴と秋山くんだけでなく、柴の友人のじおんくんやちえちゃん秋山くんの悪友達も彼らなりに考えて成長し、互いに影響を与え合っている様もいい。

 そして、地方ヤンキー底辺高校生達の人生を回すスピード感リアル。彼らは都会の大卒アラサーで悩むような事に、高校在学中に悩み決断するんだよなぁ。

 BL漫画を描くような人が、こんな感じの市井の人々にスポットを当て、「ヤンキー」という形だけでなく彼らの暮らしぶりのリアル肯定的に描くのは意外な感じがした。

 第1巻の、かなり酷すぎる性的虐めからまさかの展開の時点では想像もつかなかった、大団円。よかったわねぇ、皆……と近所のおばちゃんの気分でほろりとしてしまった。

ボーイズラブアンソロジーCanna vol.80』

 記念すべき第80号。飛ぶ鳥落とす勢いの人気小説家、凪良ゆう先生作品コミカライズ! というスペシャルな感じがあるんだけど、寄稿者の人数が今月も少なく、大丈夫なの……? と一読者の私は若干心配になるのだった。朝田ねむい先生の『スリピングデッド』が2話分一挙公開! さもなければ雑誌もっと薄くなってしまったよね。私は電子派だからリアルに本の厚みに一喜一憂は出来ないのだけれども。

 ちなみに、『Canna』のテイストエロ大人しめで、青年漫画に近い感じかな。変わった作風のものが多いと思う。じっくりストーリーを楽しみたい人向け。

 ではでは作品ごとに感想を書いていくぞ。順番は掲載順。文章量があからさまに思い入れに比例してて御免。

『積み木の恋』第1話漫画 黒沢要/原作 凪良ゆう)

 昨今はあまりにも小説が売れないが、ストーリーを作れるのはやっぱり小説家、ということで、小説コミカライズがお盛ん。しか小説コミカライズを読む度に、大体原作の方が面白いなって思う。やっぱ、漫画には漫画の、小説には小説のやり方があるんじゃないかな。

 という訳で、この作品もやっぱり原作読んだ方がいいんじゃないかなという感想私自身は凪良ゆう先生作風が好きだけど、『積み木の恋』は未読。原作の方が好きになれそうと思った。

 凪良先生の良いところは感情表現ユーモアで、ユーモアの方は台詞に出がちなのでいいとして、感情表現地の文に出がち。しか行間を読ませるというよりは分析的な文章なので、漫画の余白とか空気感表現しづらいんじゃないかなと思う。

 コミカライズ担当者がまずいという訳ではない。漫画化との相性がいい原作を選んだの? と疑問に思うだけ。

 現在、他誌でも凪良ゆう先生作品漫画化されているんだけど、そちらは近々ドラマ化される『美しい彼』で、コミカル台詞回しが多く、少女漫画セオリーを綺麗に踏襲しつつたまに強烈な逸脱を見せる作風で、より漫画向きな感じがする。



『MADK』第17話(硯遼)

 すごく評判のいい作品なのだが、私はつい最近(4、5号前かな)から読み出したせいで、話がさっぱりわけわかめ最近までは悪魔Jの過去話で、現在主人公マコトちゃんがなんか生首持ってJの家に来たところ。

 まあ、よくわかんないけど、マコトとJのどろどろの愛を楽しむ漫画なの? 今回はやばやばエロ回。Canna漫画っておかし性癖エロはあまりない感じなんだけど、本作の今回は若干アブノーマルかなぁ。最中台詞を読んで、それ奴隷商人痴皇(@『幽遊白書』)が言ってた台詞のやつじゃん、とツッコミを入れたりなど。

 読後の感想としては、今回もよく分からなかったなと。


逃避行じゃあるまいし』前編(タクアン)

 ストーカー?×恋愛の美味しい所だけ味わいたいグラスハート のおっさんずラブみたいな感じ。画風がサラリーマン向け雑誌みたいだが、エロはがっつり腐女子好み。エロシーン多め。「×」というよりは「VS」が似合う関係性のようにも思ったが、受けの人は粘着されて嬉しそう。まじかよ。


『青い人の主治医』第2話(hagi)

 第1話掲載した後数回休むってすごいな! と、これまで読んできた漫画雑誌といえば有名少年漫画少女漫画雑誌くらいの私は思うのだが、Cannaにはよくあることなのかもしれない。

 別にBLでなくてもよくないか? と思った。まあ、こういうBL好きな人もいるさ。


ベルガモットサニーデイ』第5話(キタハラリイ)

 相変わらずタイトルの響きが最高だなあ、ベルガモットアンドサニーデイ! 声に出して読みたいタイトル

 働く大人女子向け漫画っぽいもだもだした恋愛もの別にBLでなくてもよくないかという気がしないでもない。


『嘘つきな愛を買う――オメガバース――』第4話(ポケラふじ子)

 オメガバースって、二次創作においては行きつく所まで行ったニッチ性癖感あるけど、オリジナルBLにおいてはネタ範疇妊娠出産も一応入る為に社会派の側面もあるよねー。ということで、これもうっすら社会派っぽい雰囲気のある作品

 とはいえ、大概のオメガバースはαとΩのやり過ぎエロとかΩの業の深さを楽しむものだとも思う。本作も社会派っぽい面はあくまでおまけかな。


スリピングデッド』第6話&第7話(朝田ねむい)

 イエーイ今回一番楽しみにしていましたイエーイ!! 2話ぶん一挙掲載にしても凄い分量がある。全部で80ページ越えだもんな。

 ネタバレをしながら書くので、ネタバレ無しで読みたい人は読み飛ばしてください。


 今年の8月末日に刊行された第一巻の続き。殺人事件に巻き込まれ理不尽な死を遂げた佐田が、マッドサイエンティスト間宮に拾われ理不尽にもゾンビにされ、これまた理不尽にも食人をして生きることになったのが、第一巻までのストーリー

 巻末辺りで、間宮が実は顔見知りだったことを佐田は思い出す、という謎めいた展開に。

 今回は、佐田記憶結構ぼこぼこに抜けがあるのが判明しつつ、視点佐田から間宮に移る。

 これまでもっぱら佐田視点物語が進み、佐田の人となりを読者は佐田自己認識という形で知ってきた。ところが! 間宮記憶に残っている佐田人物像がとても意外。いや、表向きは佐田は昔から非の打ち所のない、ほどほど善良な人物だった。それを間宮スクカー最底辺のひがみ根性から偽善者」と決めつけていたのだけれど、あることがきっかけで、佐田邪悪な一面を垣間見たのだ。

 一巻までは、クレイジー科学者間宮翻弄されるごく普通の善良なスパダリ佐田、という構図だった。けれども一皮剥けば、間宮科学的探求心に突き動かされていない時には案外まともな感性を持っているのに対し、佐田無意識ながら自身暴力性を発揮する隙を窺っているようにも見える。

 理由も無しに暴力を振るわない間宮と、理由さえあれば嬉々として暴力を振る佐田。彼らは似ているようで根の部分は真逆

 佐田仮面を剥がすと現れるのは、過去間宮を虐めた奴らと同じような気性で、間宮佐田に惹かれるのはストックホルム症候群のようなものに思える。お、これって同作者の『マイリトルインフェルノ』じゃん? 『マイリトルインフェルノ』のあとがきに、最初はいじめられっ子が悪魔の力を借りていじめっ子復讐する話だったが暗くなりそうだからやめた、と書いてあったと記憶しているが、今回はそのテーマに再挑戦するということなのだろうか?

 間宮佐田過去編にはBLなのに若干百合みを感じる。陰湿×陰湿からかな。

 感情を表情や言葉で表すのが大の苦手な間宮の、一巻までの言動伏線は全部一巻内で回収(あーこいつ実は佐田のことかなり好きだな、と。)されたものだと思っていたが、そのなかでの特に重要台詞や表情の一つ一つが、実は二人の過去しか佐田には綺麗さっぱり忘れられている)に掛かっていた、というのにはやられた。なんてすごい構成力なの……。

 ここまで見てくると、間宮佐田に対する一方的な想いが実にエモーショナルに感じられ、間宮佐田に対する言動の一つ一つが愛らしく思えてくる。間宮佐田の死顔を見、「……あまり変わってないな、キミは」と呟き佐田の頬を撫でるシーンにはちょっと涙が出てしまうな。一巻収録ぶんを未読な人には、変な人の変な行動にしか見えないかもしれないけど。いまだ紆余曲折の真っ最中にあり見た目にまで苦労の滲み出ている間宮が、昔のまま歪みなく順風満帆大人になり夢も叶えた佐田に対し、羨望と嫉妬以上の眼差しを向ける、名シーンだ。

 ところで、佐田が肝心の所をまるで覚えていなかったのは、何かの影響による障害にも読めるし、加害者被害者記憶ギャップにも読める。佐田間宮を虐めた人ではないけれど、佐田の心根にはいじめっ子的な所があるというか。間宮佐田のことで強烈に記憶している部分というのが、佐田にとっては他人に対する悪意を解放した部分である佐田本人はスカッといい気分)であるから、そりゃ覚えている訳はないか

 間宮佐田過去と二人の関係性、そして間宮佐田に対する想いは明らかとなった。だが、ゾンビ化が佐田に与えた影響という伏線はいまだ回収去れていない。これが今後どのようにストーリー関係していくのか。ゾンビものの定石として佐田人格を喪い人食いモンスター化し暴れ出すとかいう展開も予想出来る流れだし。

 次回が待ち遠し過ぎる。


BLACK BLOOD』第5話(琥狗ハヤテ

 えっ、この漫画もう第5話なの? あらまあ! 時の経つのは早いなあぁ。そういえば、私が初めてCannaを買ったとき、ちょうどこの漫画が新連載として載っていたような記憶がある。

 ハードっぽい作風と画風で、日本漫画という由りは海外の、フランスとかの漫画っぽい雰囲気なのだが、やっぱりBLBL。急速に恋が始まり、油液が飛んだ。(←何かの隠喩ではない。)ここまで一応事件はあったものの凄い急展開が起こった感はないのだけど、もう5話。一巻以降も続く感じかな。次号とかで終わったら、何だったのかよく分からない漫画になってしまうし。


『ジャルディニエの愛した毒花』第12話(椛嶋リラコ)

 娼館ものでかつ猫耳獣人ものという欲張りセット。連載が長く続いているのもあり、私にはさっぱりストーリーわけわかめ

 この間まではなんか過去の話をしていなかったか? 攻めの人がどっか遠い所に行っちゃうような話では? と、前回までの話を把握していないまま今回を読んでも理解出来るはずもなく……。絵が綺麗。しかし、何故レディコミではなくBLなのだろう? という疑問もなくはなく。まあ、こういうBL好きな人もいるさ。


シャングリラの鳥』第14話(座裏屋蘭丸

 イエーイ、これもすごく楽しみにしていましたイエーイ!! だが、ストーリーはそんなに進まなかったので、ネタバレのしようがない。

 前回までの色々が解決も進展も後退もせず。フィーは子供時代に犯した過ちがシャングリラに及ぶことを恐れて怯え続けれており、一方アポロといえば、輝く白さのホワイト労働のはずがまさか自身性質によって馴染むことが出来ずに進退を考える局面差し掛かっていた。

 アポロが試情夫として正規雇用されて依頼、なかなか接点を持てないふたりは、それぞれの悩みを一人で抱え込んだまま、ひたすら悶々とし続ける。

 精神的に詰みそうになったタイミングで、運良く二人きりになれたとこまでで次回を待て!

 なんとも言いようがない。ただ、座裏屋蘭丸先生の描く、男子達がより集まってあーだこーだ言い合うシーンは最高だなあ、ということくらい。

 絵柄がすごく綺麗なのに、背景を真っ裸で歩くフィーの超遠目に映ったおちんが白抜き修正されてしまうのが、地味に悲しい。全身クローズアップ絵では脚とかで隠し切っているのになぁ。


『つむぐ婚』第4話(黒岩チハヤ)

 別にBLでなくてもいい気がするのだが、BLじゃなかったらこのモフモフが観れなかったので、BLでよかった。

 つむぎの狐Ver.の口元のふにゃふにゃさと狐らしいお手々の感じが癒し。だが今回は人間姿でこってりエロ回。モフモフしっぽガードがよかった。


ひだまりが聴こえる――春夏秋冬――』第5話(文乃ゆき

 この作品はかなり人気があるようで、Canna代表作といえばこれ、みたいな扱いをされているけど、私はあんまりきじゃないんだよなぁ。BLなんだけど、少女漫画特有のねっちりさがあるところが、あまり好みではない。そういうのが良ければ少女漫画を読むよ。しか世間ではこれが王道綺麗めBLなのかもしれない。知らんけど。



***

 個人的に、「BLなのに百合みがある」は正直な感想でありつつ褒め言葉でもある(と言いながら、私はあまり百合は好き好んでは読まないのだが)のだけど、「BLでなくてもよくないか?」は明確にdisりとして使っている。

 せっかくの増田。何もしがらみのない場所なので、そりゃ忌憚のない感想をかくさ。

 では今日はこの辺で。

2021-10-25

anond:20211025154004

ネットアスペガイジ共が絶対何があっても野宿すると思ってるのをしり目に

普通にインスタで知り合った人の家とかはしごして大団円でゴールすると思うで

2021-10-23

食事をダラダラする子供に対して、白米のみの刑に処す話を読んで

今よくある育児コミックエッセイを読んでいたら、タイトルのような内容のもの発見した。

一応最後まで読んだと思うんだけど、胸糞悪いというかモヤモヤする話だったな。

自分の息子が(年齢は忘れた)、まー食事時間ダラダラして全然おかずを食べない(ご飯は食べる)から、それにブチギレた母親

「だったらもう白米だけ食べてなさい!」というのだが、当の本人はケロッとしていてむしろ喜んでいる姿に脱力

実際にそれから、本当に白米しかさないのだが、子供の方は喜んでいるし、きちんとご飯は食べるし、「これ効果ないんじゃね?」とモヤモヤする母親

そしてある日、昼食にスパゲッティを出して、(白米じゃないのに食べるのか?)と心配する母親をよそに、嬉しそうにスパゲッティを食べる子供

そして食べ終わってから「白米もいいんだけど、ずーっと同じだから、お昼ごはんぐらいは違うのも食べたい」といって、和解するみたいな流れ。

作者は大団円!みたいな感じで書いていたが、まったく和解と思わない上に、「ごめんなさい」という子供に対して一言も謝らない母親が恐ろしい。

いや、わかるよ。子供いないけど、せっかく作ったものをないがしろにされて、それでもヘラヘラしていることに腹をたてるのは。

それで思わず「白米の刑」を宣告したのに、本人には全く響いていなくて、それで脱力ちゃうのも、引っ込みがつかなくなっているのも理解はできる。

実際自分も「だったら食べるな!」と言われたことあるし、あれが間違いだったとは言わないけれど。

衣食住の生きる上で基本的なことに極端な制限かけるって、大人に対してでもかなりひどい罰だと思うんだよね。

子供が「ご飯以外のものも食べたい」って言葉を選びながら発言させてしまったって事実に対して、読んでいるだけですごい心が痛むんだが、当事者母親にはそういう描写が見られなかったのが割と衝撃

だった。まあ単に漫画にはしていないだけかもしれないけど、そこらへん突っ込まれるのわかるだろうし、気にするところじゃないの?

あともっと驚いたのが、とばっちり(まあ本人もダラダラしていたらしいが)で弟も同じ刑に処されて、弟の方は絶望で泣いていたらしく、「兄弟でもこんなにちがうんだなー」ってのんきな発言のみだっ

たこと。弟めちゃくちゃ可愛そう。

2021-10-17

anond:20211013212406

「令和コギャル合戦

令和で絶滅した平成コギャル達の反逆。

合言葉チョベリバ

戦闘中バーバリーマフラーを装着、腰にラルフのセーターを巻いてる。

靴下はもちろんルーズソックス

武器男子校指定スクールバッグと、厚底ブーツでの蹴り。

令和のJK達を再教育し、ルーズソックスを履かせ、みんなでプリクラを撮りまくる。

エンディング安室奈美恵SWEET 19 BLUES合唱

大団円と思いきや、大量のガングロ達が乱入次回作を匂わせてエンド。

2021-09-27

anond:20210927140104

あかんで。

そもそもそのセリフは劇中の三十年前のエピソードやし山岡精子にもなってへん

主人公の里井がトンカツ大王の店主にケンカ沙汰から助けられタダでトンカツ定食を食わせてもらって諭されたくだりが

「~それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ」

って言葉に繋がるんやが里井はこの恩義を礎に渡米して全米に支店を展開するスーパーマーケットチェーンのオーナーとして大成するんや。

ほんで30年ぶりに帰国したらトンカツ大王の店主は地上げ屋に騙されて店を取り上げられ路頭に迷っとった

思い出のトンカツが食いたかった里井は恩返しとして以前よりも立派な店を店主にプレゼントした

店主は渋ったが里井はタダが嫌なら儲けから少しずつでも返してくれればええんやで、と店主を説得して大団円になるんや

 

情けは人の為ならず」ってのが本題やから凡人はいつでもトンカツ食える幸せで満足しとけってことやないで。

2021-09-26

FE風花雪月プレイ感想

発売日に買ってようやく4ルート+灰狼をクリアしたのでつらつら書いてみる。

全てクラシックハードクリア

総評

水増しするくらいなら1ルートに絞って徹底的に作りこむべきだったのではなかろうか。

過去作品はそこそこやっているが、ここまでガッカリした、時間無駄にしたと感じる作品ははじめて。

世の中でなぜこんなに売れてもてはやされているのかまったく理解できなかった。

「入れ込みすぎ」たキャラクターというのは最後までいないままだった。

マップ

黄、白、赤、青

ターン制限クリア条件がシビアマップほとんどないせいで、頭を使わず戦闘を繰り返すだけ。

使いまわしが多いため周回するともはやプレイ苦痛を感じるレベル

様々な制限があるなかでどう勝つか、考える要素が多く非常に面白い。

機械から逃げるマップなどはかなり楽しめた。

巻き戻し機能(天拍の鼓動)

これのせいで適当突撃して失敗したら天拍で巻き戻すという繰り返しでクリアできてしまう。

雑にプレイして平気なら何かを考える方があほらしく感じてしまってだめ。

命中30%?とりあえず振ってみるか」こんな思考FEをやりたくなかった。

使わなければいいという声もあるが、なぜ公式存在する選択肢を縛ってプレイしなければならないのか。

ハードより上の難易度なら多少は何か変わるかもしれないが、そこに挑戦する熱意は生まれなかった。

シナリオ

黄、白、赤、青

黄はかろうじてそれっぽい締めがあるが、白赤青は中途半端になげっぱなし。

大団円はなくとも、風花雪月の話が終わったという感じは欲しかった。

赤なんて闇うごを討伐までがエガちゃんの想いのはずなのにレア倒してエンドでは、ただ闇うごの願いを成就させただけじゃないかと。

短く綺麗にまとまっている。級長の団結も見られて楽しい

天拍

シナリオにも違和感をもたらしている。

父親が死んで1回失敗したらもう諦めちゃうのか。青ルートでロドリグ死んときは「ディミト正気に戻ったからまあいっか」なのか。

不意打ちで死ぬ系はすべてが天拍でどうにからならないのか?と思ってしまう。ストーリーに組み込んだのは失敗だったと思う。

謎のまま明かされないアレコレが多すぎてもやもやする。

地下書庫を見ると解消するらしいが、それならオマケと感じる程度にどうでもいい感じまで薄めて提供して欲しい。

レオニーとジェラルトが出会ったときいベレトスがいなかった理由最後までわからなかった。

プレイヤーキャラクター(ベレトス)

無口な上に過去記憶曖昧なせいでベレトスは何からなにまで終始謎のキャラクターだった。

それでいて周囲の人からひたすら信頼・信用されるという状況には違和感しかない。

立ち位置も非常に弱く、ストーリーを動かすキャラクターではない。風花雪月の主人公は3級長とレア

プレイヤーキャラクターがわき役となるとゲームへの没入感はなくなる。

探索

落とし物さがしでやる気を得たり、花を育てたり、釣りをしたりと、生徒たちを強くするには欠かせない工程

これがとにかくつらい。落とし物は誰のものか見つけて渡すためにマップをひたすら走る必要があるし、魚釣りは単調な繰り返し。

「嫌ならやるな」「スキップ機能がある」そういう声もあるけれど、やらないデメリットが大きい。

キャラクター

支援会話

不幸自慢大会がひらすら繰り広げられ、どの組み合わせでも特定話題が繰り返されることが多い。

そのキャラ持ちネタはわかるが、それしかないのかと。例えばリシテアで言いうと寿命が短い話になることが多い。みんな陰鬱

学園

題材のせいで年代にも偏りがあり、世界に厚みを感じない。

ただ舞台装置として存在し、ストーリーを成立させるために動くキャラクターが多い。このキャラクターならこう動くだろうというものが感じられない。

スカウト

キャラクターを潰している。

なんとなくとか、ベレトスを信じるとかそれだけで家と国を裏切る人たちが多すぎる。

ベレス率いるガルグマク生徒軍 vs 敵軍 という構図になってしまう。

2021-09-17

anond:20210917161157

季節イベはもう本当マンネリよね。。。

ストーリーは2部6章は久々にあたりで良かった。

はよ残りのメインストリーやって大団円迎えてほしい。

2021-08-20

anond:20210820123355

これ、どう言うタイプの小悪党にもよるよな

子猫を殺すのが趣味です! とか、クラスイジメ主犯です! みたいな奴が幸福になって終わり、じゃあ読者もついてこないだろうし

スタート邪悪行為レイプとか)でもご都合主義的に女に惚れられて大団円、みたいなのはポルノ漫画ありがちなイメージ

どんなフィクションでも存在を許されるべきだと思うけど、それを批判する自由も同時に存在すべきだからなあ

2021-08-19

ケンタッキーチキンに一番合う炭水化物選手権

いきなり正解を言うとこれはドリアです。クリーミーで熱々なドリアカリカリウマウマケンタッキーを交互に食えばもう気分は貴族です。

邪道を突き進むならば担々麺があり、これは中華と洋のスパイシーさが殴り合って最後大団円となります

2021-08-07

[]山田芳裕ジャイアント

こないだ増田でばずってた記事に書いてあったから読んでみた

面白かった

すげー誇張したど迫力の絵はすごかたなー

人気あったら第二部の可能性あったのかな

ただ三島との対決あもう見せてもらったからこれで大団円、なのかなあ

2021-07-22

小林賢太郎の件はむしろ欧米から差別だろ

今回の小林賢太郎の件、白人様にはラーメンズなんて知らないってことが一番の原因だと思ってる

白人様のやらかしだったら長い年月賭けて僕はいろいろと経緯があって真人間になりました的ストーリー大団円とかやるんだろうけど

ラーメンズというか、日本芸能人白人様にとって知ったこっちゃない外側の世界のことじゃん?

初めましてなわけだろ?それで急に23年前の映像みせて「はいこいつ無理ー!」ってなるのやばくない?

ラーメンズアップデートし続けて、今にふさわしいポリコレの笑いとはなにかをやってきた人だと思うんだけど

そういうのは初めましての人には関係ないわけだよね

「お前のことよく知らねー」からの「脊髄反射で断定」こそが差別のものだろ

芸歴とか経緯とかそういうの全く考えない愚かな行為だと思うわ

グローバルのことになるといつも日本白人様の事情に合わせるやつがグローバルってなるのなんなんだろうね

あ、欧米じゃ知られてないですよねわかりました、こいつつぶしときますってヘコヘコする運営も糞だけどな


ドラゴンボールがいい例で

ミスターポポ表現黒人差別なんじゃとか昔あったけど、あれも長い年月かけてるからまぁいいかって話だけど

もし今ドラゴンボール外国で初めましてだったらポポ画像貼られて炎上してたと思わない?鳥山明やらかしハイムリー!って

漫画アニメゲームは別として、日本芸能はその経緯の評価の土台にすら上がれないんだって

そして白人やらかしは経緯を評価しない日本人は一回失敗しただけで叩く愚かなJAPだって言われるわけよなw

心狭いオリンピックにふさわしくないJAP、だからグローバルで生き残れないんだよJAPは~wwwってこと言われるよね絶対

2021-07-13

20代で癌になって治療寛解したんだけど

20代後半で今妊娠中の女です。

以下、自分語り愚痴です。

数年前癌になって治療して寛解して、以来3ヶ月に1度ほど病院で精密検査受けて再発がないかチェックしていた…のだけど、この度妊娠したので当分は癌に関しては最低限の検査しか受けないことになった。

夫は癌になる前からずっと付き合っていて治療中も当時籍は入れてなかったけど同棲はしていた。

治療中は仕事を大幅に減らしていたけれど、過干渉箱入り娘なのでその分親が生活費支援してくれていた。

「人には病気の事を言うな」と親には念を押されていたので、生活費支援して頂いている手前なるべく人には言わないようにしていた。

そのおかげで民間療法だの宗教だの、病気につけ込んで変なものを勧められる体験はしていない。

それはそれで良かったと思うんだけど、思うんだけど、

薬の副作用で辛くても愚痴相手もあまり居なかったし彼氏(現夫)は元々他人の辛さにやや鈍感なタイプなのでしんどくてもデートに連れ回され(まぁ体調はともかく私も折角だからと割り切って楽しんだのは事実だけど)

元々私が具合悪くてもパッと見ケロッとして見えるタイプな事や私がいい歳して他人への甘え方を分かっていない事により色んな事にモヤモヤしながらもなんやかんやで寛解

いや本当寛解して良かった。良かったけど親族やごく一部の病気を知る知人から「大した事無くて良かったね〜」みたいなノリで言われるのがマジで納得いかない。

投薬の影響で起こった神経痛や血管痛が辛くて夜な夜なシクシク泣いてたのは何だったのか。

そばに居た人には大した事ないと思われこの大団円感。

さて今妊娠しているのはその後ちゃんと籍を入れた現夫が子供は早い方がいいと強く主張したかなのだが、私がまだ癌の予後を見てる状態なの分かってる!?

「それ言い出したら今後だってずっと再発リスク自体はある訳だし、だったら体力的にも早い方が良いのでは?」という夫の主張、

まぁそれはそうだ。私だって分かっている。

から避妊をやめる事に同意してその後妊娠した訳だ。

はぁ、私はそれでも「精密検査できない期間に再発したら死ぬかも」とか色々考えずには居られない。自分の命にかかわる事なんだから当然でしょ。

その辺の私の心配だのストレスだの、夫は多分気にしていない。

子供を作る作らないの話をした時に私は夫にそういう話もしたけど今の態度を見た感じだと多分忘れている。

お腹だんだん大きくなり、手は尽くしたが妊娠線も増えてきてしまい日々自分身体が不可逆な変化をしている事を目の当たりにする。仕方ないのは分かるが憂鬱な気分になる。

今まで割と細身の身体人生を送ってきたので太ってきた事がそもそもストレス。太いの嫌だ。

コロナ禍とその他諸々のトラブルで先月私は一旦無職になった。

でもね夫は私に働いて欲しいんだってさ。

財政が厳しいので。

身体つらいのに…再発云々で無意味に悩んだり、妊娠による身体の変化にストレス感じたりしてるのに…

もう休ませてくれ〜〜〜〜!!!!!!

でも金無いのは困る!!!!!!!!!!!

なんやかんや書いたけど夫は不貞も働かないし私の家事ちゃん感謝してくれて、喧嘩をしても冷静に話し合ってお互いの落とし所を探せる人です。

から好きです。

ここまで読んで私がクソみてーな甘ちゃん女だと思った人もそれなりに居ると思います

こんなのが母親になるとか大丈夫?とか思われそう。まぁどう思われても良いけど

あ〜〜〜〜〜〜しんど!!!

あーーーーーーやれやれ

結局1人でモヤモヤするなら最初から病気事大々的に公表してこれ見よがしに体調悪いパフォーマンスすれば良かった!!!!!!

なんつって 愚痴終わり

2021-06-30

ファブル一気読みした

めちゃくちゃ面白かった

この手の漫画って胸糞を予想してたから終わり方大団円すぎて最高だった

最高の漫画だわ

2021-06-27

人生に満足したか死にたい

 自分語りしかしないから、自分人生時間無駄にしたくない奴もここでバイバイしてくれ。

 あと自分自身何聞いても何も行動を変容させられないって理解してるから、そういう奴もいるんだな程度に聞いて欲しい。

 俺は小学生とき親に6年制大学に入れって言われて生きてきた。

 親の期待に応えるために小学生の頃から週6塾行って、進研ゼ〇の通信講座も受けてるって感じの生活だった。

 ここまででわかる通り、俺の父親結構良い稼ぎで母親専業主婦

 一般的に見れば、今時そんな家庭あるんだなってくらいのまあまあ裕福な家庭だと思う。俺の兄弟流産で死んでるってこともあって俺への期待は相当なものだった。

 めちゃくちゃ贅沢な話だけど、俺はそうやって進路を固定されてただ塾へ通う生活が嫌でたまらなくて、小6で自死を考えるようになった。

 勉強が嫌いだったんだよな。周りの友達が楽しくデュエマやってる中、一人塾行くのにチャリンコ漕いでるのが惨めに思えた。毎日泣いてた。俺もデュエマやりたかったし、モンハン3rdみんなとやりたかった。

 自殺できる奴ってすげーよな。ニュースになる度に尊敬してる。痛いの怖いし。親を殺したって話も、俺にはやりたくてもできなかったから本当に凄いことだなって思う。俺は死ぬ度胸もなくて、周りの大人友達に助けられながら中学受験を乗り越えた。

 そうしてまた凄惨毎日が、なんてことはなく、そこから俺は幸せ毎日を過ごすことになる。中学生になってすぐ、口から出す言葉は「死にたいしかなかった俺にも優しくしてくれる人はいっぱいいて、いつのまにか普通に生きれるくらいにメンタルが持ち直してた。

 どうしていじめられなかったんだろうって今でも不思議だ。本当に優しい子ばっかりだったんだと思う。

 でも、毎日楽しく生きているはずなのに、俺は心の底では死にたいって気持ちが消えなかったんだ。正確には、生きていなくて良いなって感じかな。特別うおおお!今から死ぬ!!!!っていう気持ちがあるわけじゃなくて、機会があったら死にたいですね、くらいの。軽い死にたい

 なんでなのかわかる人いる? というか、一回死にたいと思って心折れたら、一生この死にたいという気持ち(いつでも死ねる、死がそばにある感覚)って消えないもんなの? ちょっと詳しいこと分からないけど、俺はそのまま生きてる。

 話を戻して、そこから粛々と勉強して受験して大学入った。そこそこ辛い受験勉強だったけど、小学生の時に比べたらそんなでもなくて、いや勿論強く死にたいと思うこともあった。あったけど、3日に1日死にたいと思うってくらいで自分からしたらそんな辛くなかった。

 そんではっきり言ってマジで幸せな日々を過ごした。とんでもなく幸せ時間をずーーーーっと過ごしてる。今も現在進行形で。

 ネット同人活動をやってたんだけど、大学生になって本出して「好きです」って言ってもらえて、本当に嬉しくて。今は同人活動やりつつも隠居って感じで、毎日ネット友達とヴァロかlolやってる。リアルもまあ充実してる。あー幸せだなって思う。

 けど、今は「もう人生満足したか死にたい」って思ってるんだ。す〜〜〜〜ごい満足してる。もう過不足ないんだ。

 リア友ネット友達もいて、大学通ってて、俺は嫌だけど一般的に見たらイイ親がいて、家に金があって不自由ない生活を送ってて、本当に幸せ毎日を過ごしてる。

 だから死にたいんだよね。

 6年制大学って試験が辛いんだよ。今も辛いんだけど、その先に国家試験ってのがあるんだよな。きっとそれって小学生の時のあの受験以上に辛い世界になると思うんだよ。周りのみんなはそれなりの志があって、立派で、頑張ってて、親のためにって理由でここに入った俺からしたら眩しすぎるんだ。そんな人たちでさえ国試辛いって口を揃えていってる。俺はきっと耐えられない、今度こそ。

 だから人生に満足して、最高ハッピーな今死にたいんだ。めちゃくちゃ死にたい安楽死制度できないかな(いやわかる。終末医療患者ならまだしも健康な人の安楽死なんて働き口死なすだけで政府に一切メリットないし、色々な問題が付随して起こるだけってことはよく理解してる。現実にできるとは思ってない。でも欲しいと思ってしまうんだよな)

「将来のことじゃん。その時になって悲観しろよ」

 わかる。俺もそう思う。こうやってうだうだ将来の来るかもしれない苦難に頭を悩ませるって馬鹿だよな。明日南海トラフが来るかも!!って言いながら失禁してるのと同じレベルなんだよな、俺がやってることって。ウケるよね、笑っちゃうよな。

 でもさ、一回阪神大震災とか3.11経験した人がそうなってたら笑えなくないか。もう一回経験してるんだ、その辛さを。そして地震みたいに来るかも、じゃなくて100%来ることなんだ。俺は怖い。

「そんなに悩むんだったら大学辞めれば?」

 わかる。俺もそう思う。でも、俺は両親の期待を裏切るのが怖いんだ。臆病だから。今まで一回も親に反抗したことないんだよな。両親が少し人様よりヒステリックだったし、もう豆腐みたいなメンタル小学生の頃から抱えてた俺は親と衝突する元気すらなかったんだ。布団の中で泣くしかできなかった。あとノートに両親への呪詛書くことくらい。本当に笑って欲しい。二十歳超えて親に怯えてるんだ。

 今はちょっと思う。どこかで失敗していたら。もし自殺未遂をしてそれを親に見つかっていたら、塾をサボっていたら、中学受験に失敗していたら、中学の特待を取り落としていたら、高校で3年間オール5を取らなかったら、大学受験に失敗していたら、どこかで親を落胆させる経験をしていたら、俺はきっと今のように身動き取れなくなってなかったんじゃないかって。

 まあ多分実際そうなってたら親に産まなきゃ良かったとか言われて、絶望して死んでたと思うけど。それもそれで衝動死ねて楽だったんじゃないかって思うんだ。

「贅沢な悩みだな、死ねよ」

 わかる。マジで俺もそう思う。金も友達環境も全てがあって、あとは俺が勉強頑張るって思うだけで大団円なんだ。本当にクソだな、本当にクソ。

 たださ、ブラジルの子どもが腐ったパイナップルを食べて言う美味しいと、金持ちのご子息がキャビア食って美味しいって言うの、差があるのかな。どちらの方がおいしいと感じてるのかな。

 俺は多分どっちも変わらないじゃんって思ってる。ブラジルの子一般の美味しいものを知らないから、腐ったパイナップルの美味しさをめちゃくちゃ美味しいハッピーって感じるだろう。もちろんキャビアも美味しい。そこに差はないって思ってる。

 けど違うんだよな。ごめんな。(詳しく知りたい人は消費税/所得税あたりの話を検索するとコレ出てくると思う。関係はないけど)

 俺はこの例えで言うキャビア側だ。もちろんクズっていうのは本当に俺もそう思う。

 

 これから今までの話関係ないクソなこと言うから鬱病の人本当にごめん。匿名サービスでこれ言うの卑怯だし人類クズだし罵って欲しい。

 鬱病って診断されたら、俺は報われるのになって最近ずっと考えてる。

 鬱病からかに優しくして欲しいって思ってるわけじゃなくて、鬱病というステを使いたいわけでもなくて、鬱だと診断されることで俺が今まで生きてきた努力肯定される気がするんだ。俺はもう頑張ったなって思いたい。いや、全然頑張れてないんだよ。頑張れてないからこうやってうだうだしてんだけど。もうちょっと頑張れよ俺。なんで勉強嫌いだなんて思うんだよ。

 鬱病の人、羨ましいとか思ってごめんな。本当にごめん。現実では絶対に口に出さないから。本当にごめん。

「ここまで読んできたけど、結局未来の辛いことが原因で死にたいだけであって、満足してるから死にたいわけではなくない?」

 俺もそうかなって思ってたんだけど、俺幸せを感じるたびに死にたいって思うんだよね。幸せなのが怖くて。いつこの幸せがなくなるのかと思ってずっとビクビクしてるの。

 じゃあこれから絶対幸せなことしかありません!って未来は100ないじゃん。たとえばここで大学辞めて適当なとこに就職しましたってなって、そこでも絶対に辛いことはある。努力しなきゃ生きていけないじゃん。生きるって努力するってことじゃん。

 俺は努力して生きてないよっていうやつも、絶対疲れたとか怠いとかそういう気持ちを押し留めて生きてるんよ。みんな本当に偉い。俺はもうどん些細な苦痛も耐えられない。メンタル豆腐どころか空気。生きてること自体苦痛。もう幸せから、満足したから、死なせて欲しい。

 たとえば神様にもう一回人生やる?って聞かれたら、俺はやらないって応える。たくさんの幸せがあったけど、辛いこともあった。

 その比率はきっと人様々で、大きな苦痛ばかりの人生の中の小さな幸せを金塊と感じて、もう一度生きたいと思う人もいると思う。ただ俺はたくさんの幸せの中の小さな苦痛が水瓶に垂らされた毒に感じるんだ。

言い訳ばっか。ゴミ。何しにきた?」

 本当にそう思う。ここまで見てくれてありがとう。読んでくれた君の今日幸せな日であることを祈ってる。

 

 

2021-06-24

anond:20210623195426

映画公開時点で指定役務小説映画タイトルは含まれなかったので使用自体には何の問題もなかったはず

一応仁義を切って大団円で収まっただけで

2021-06-22

映画大好きポンポさん(多分ネタバレあり

の話の前に、俺の故郷増田県の話から始めよう。俺が増田県を出て埼玉一人暮らしを始めてもう干支が一回りした。今年も甲子園には私立増田清栄高校が出る。7年連続18回目。わかってる、あのクソ高校野球部ときたら関西下りガイジン部隊巣窟で、クズ高校だった清栄の偏差値を上げるためのコマセでしかない(しかちゃん偏差値は上がったから見え透いたコマセも効くものである)。スポーツ特待生一般生徒は校舎すら別、ありゃ、2つの高校に強引に看板を掛けてるだけだ。地の人間なんか3年に1度ぐらいアリバイのように3塁コーチに立つぐらい。それでもまあ、甲子園が始まれば俺も増田県で産湯を遣った人間である、なんだかんだで結果ぐらいは気になる・・・

同じような感覚が、俺の中で「ネット発」というやつにある。いや何、原作は初っ端だけ商業の網に運悪く引っかからなかったけれど、彼は創作エリートで、こんな場末でぶつぶつ言うぐらいしかできない俺とはくらべものにはならない。でも増田清栄の連中に感じる数倍ぐらいは「俺たちの」感がある。ならばその夢の晴れやかだか無惨だか知らない終わりを見に行かなければならない、という訳だ。

しかし、こういう状況だと作る側はしんどい。少なくとも原作からは言った連中からすれば、動画になったとはいえ結局その2時創作にならざるを得ず何をしても「解釈違い」と叩かれる可能性はある。その中であえて新キャラをぶっ混んで1エピソード(と言えばいいんですかね)を敢えて入れてきた勇気はその成否は別として褒めておきたい。入れてきたとしても、全体に通じる「足を引っ張る悪人はいない」という守るべき最低限の線はキチンと踏んでいる。某ネトラボはその点を激しく排撃していたが、もとからそういう「おかゆである。その点を看過してわざわざ「おかゆじゃん」というのは明らかにお前は黙ってろ案件ではあるまいか。こういうのでいいんだよこういうので。おまえは試写室で硬くて暗い映画でもメモ取りながら見てろ。

さらにいえば、追加エピソードは極めて現在的で、かつ意表の付き方はなかなかいい。そして作中ジーンの言を借りて”俺がこれが必要だと思ったから足したんだよお前がどう思ったとしても”と開き直る。下手な言い訳より余程好感できるというものだ。この追加によってこの映画ちゃんと、そして最大の眼目でもある「90分にする」という目的も達している。この映画もう一つの興味は、ちゃんと予定の尺を作れるかという点だ。その曲芸破綻なくこなし通した、というのは十分に称賛に値しよう。

もう一つ、この追加でプラスになったのはミスティア描写だろう。原作(但し1巻のみ)では単なる後背の完璧超人であったが(初見の時いつ裏切るかと思っていた)、削られた部分を考えてもそれを超えてきた。

ただし、原作寄りの見方をすれば時系列の切り替えはあまり映画的にしたいという欲が見えすぎる。原作的な同時並行でもよかったのではあるまいか

一番気になったのは、編集シーン。あれ、全盛期にそれをメタ皮肉った「num1000って大体こんな感じ」というフラッシュ動画に見えてしょうがなかった。PC上のる編集シーンなんてどうしたって絵にはならないけどね。これを頂点に、随所に「あと一歩でありがちなダメ邦画」に陥る剣ガ峰に立っている感が目立つ。

もう一つは、アニメ描写なのか「ココすごいシーン」というのを絵だけで何とかできず、記号的に処理した(のか、記号自体がありうるリアリティラインなのかが微妙ではあるが)のはあまり頂けない。原作はうまく黒澤したけどあれをアニメでやるわけにもいかなかった。

とはいえ、その致命的な一歩を誤って踏み出さなかったバランス感覚があって本当に良かった。綱渡り師はちゃんと彼のロープ渡り切った。ここらじゃしばしば綱渡りは失敗する。中にはハッパ決めすぎてロープからテメェが落ちたことにも気づかない莫迦までいるからな。

気楽に前向きハッピーに、ってのは悪くないし、その目的にほんのちょっと我意を混ぜ込んだにしては手際よく90分にまとまってる。エンドロールも含めて、こまめにくすぐるサービス精神も旺盛。郷土出世頭を仰ぎ見るこちとらとしては、拍手喝采大団円だ。それでいいじゃないですか。こういうのでいいんだよこういうので。

まあ、佳作と言っていいんじゃないでしょうか。

総評パンツが見えたので星3つです

2021-06-19

ダイゼノン感想

ダイゼノン、あと一話あると思ってたら最終回だった。

大団円だけど不穏な終わり方だったな。

すごい簡単きっかけで全員が闇堕ちしそうな雰囲気がずーっと続くアニメだった。

生きていくってそういうことだし、だからこそすごいリアルに感じた。

南さんと一緒にいる写真部の娘がコヨミの友達グループの一人に肩をぶつけてるところがすごい良かった。

繋がりが一切描かれて無かったけど、あれだけで仲がいいことがわかるし、自分の視界の外にも世界が広がっているのがわかる!

ダイゼノン感想

ダイゼノン、あと一話あると思ってたら最終回だった。

大団円だけど不穏な終わり方だったな。

すごい簡単きっかけで全員が闇堕ちしそうな雰囲気がずーっと続くアニメだった。

生きていくってそういうことだし、だからこそすごいリアルに感じた。

南さんと一緒にいる写真部の娘がコヨミの友達グループの一人に肩をぶつけてるところがすごい良かった。

繋がりが一切描かれて無かったけど、あれだけで仲がいいことがわかるし、自分の視界の外にも世界が広がっているのがわかる!

2021-06-17

anond:20210617175605

ネタバレしとくと始祖ユミル王様への恋が断ち切れなくて2000年悩んでてその悩みの解決先をミカサに託したわけでミカサの恋心がキュンする度に頭痛が下のはユミルが脳を覗き見してたからなのんミカサエレン相思相愛だったんだけれど戦争運命のせいでガッサーー引き裂かれてたけれど最後ミカサエレン斬首し且つキスすることでユミルはんもニッコリというプロットやわそいでエレンも相当先の未来を見通してたんだけれどユミルはんは皿にその一歩先を見通しててだからエレンは最終的に巨人の居なくなる大団円未来は見通せたけれど何でそうなるかは分からないし味方同士の殺し合いはハラハラ感あったけどユミルはん的にはそこはお見通しではあったがそこから先がわからんからどうなるかミカサおせーてといった塩梅オカピ使いながら吉田沙保里よろしくこっそり然るにしっかりヲッチしてたらミカサが一瞬夢と妄想現実逃避しそうになったが最後ガッツーン来た頭痛で真の愛を見出して何故か分からん巨人エレンの口の中に首のエレンがいることを伏線1オングストロームもなしにズバリ言うわよと細木確信リヴァイ使役しつつ前述した首チョンパアンド情熱のキッスでエンドや。

あとはアルミンの二段階ネタバレフィニッシュやな。とっぴんぱらりのぷう。

2021-06-16

[] カムバック・トゥ・ハリウッド!!

ヒットした作品にはエピゴーネンが現れる。

「アレみたいだけどアレじゃない新作を{見たい|見せろ|作れ}」という声は観客からスポンサーからも上がるものです。

ある程度以上たくさん作られると”西部劇”「ジャンル」になり、数が少なくて類似度が高いと「パクリ」と言われたり。

ジョーズ然り、スターウォーズ然り。ゴジラ然り。PUBG然り。ドラクエ然り。 

吸血鬼を狩るアニメも鬼滅のヒットを受けてきっと企画が走っているでしょう。

で、本作は「ワンスアポアタイムインハリウッドものと言えます。実際はそれよりずっと前から企画だったようですが。

(「ヘイル・シーザー!」「プロデューサーズ」という作品もありました)

1974年ハリウッド舞台にした、人間の屑映画プロデューサー主人公の、映画作りを舞台にしたコメディ

特徴的なのが、今どきの映画だってことで。

主たる劇中劇マッチョ映画代表ともいえる西部劇作品なんですけど、女性監督立候補する。え?西部劇だよ?無理無理、って反対する主人公プロデューサー)らがちょっと間抜けに描かれます。逆にマッチョ体現者(ジョンウェインを思わせる)老俳優がその女性監督を抜擢させます

映画の内容も、ざっくり言うとインディアンアメリカンネイティブ)を敵として生きてきた主人公が老人となって最後インディアンアメリカンネイティブ)の味方になるというもの。これもステレオタイプではない、「新しい」西部劇っぽいですよね。

BLM時代を反映する黒人差別ギャグもありますメインキャラクターの一人、モーガン・フリーマン映画オタクで部下のチンピラを引き連れて主人公映画製作邪魔をしたりする悪役なんですけど美味しい役どころ。

部下も当然黒人

親分が「ここで○○(作品名)がShotされたんだ」って言うと

子分は「〇〇?そいつ誰?なんで撃たれたんですか?」と。

撮影のことをShootっていうのが掛け言葉になってるんですね。(ツーショット写真のShotと散弾銃ショットガンのShot)

という感じで映画のことは親分ほどは全然詳しくない。

でも最後には「これから黒人主演の黒人のための映画を作るぜ」ってなっちゃう。(タランティーノも好きな「ブラックエクスプロイテーション」ってやつを反映してるんだと思う)

これは字幕で訳出されていないんですけど、新進気鋭の女性監督リアルを追及して地味な色調のまま画を撮ろうとする。インディアンの服も、橋も、建物もみんな茶色

頭が古そうなベテランスタッフは「カラーが足りない…」とボヤく。

で、撮影中に上記黒人ヤクザの子分が派手な服装で現れたのを見てそのスタッフ一言

「ああ、やっとカラーが来た」とつぶやく

これ、服の色だけじゃなく、Colored People =有色人種 というネタですね。

英辞郎でいうと”1.色のついた、色付きの、着色[彩色]された、有色の、色づいた

2.有色人種の ◆特に黒人の」という意味で用いられた時期もあったが、今日ではblackを用いるのが一般的。”

って二つの意味をかけています

また、若き日の俳優黒人女性と愛し合っており、結婚たかったのですが、キャリアのためにそれを断念したー断念させられたという過去が明かされます。ここも現代風ですね。

現代社会視点の盛沢山の中に、最後にLGBネタまでもぶち込んでくるのはサービスしすぎかな?


多幸感に満ちた、「これぞ大団円」って感じで終わるので、多少のツッコミどころはありますが、おおらかな気持ちで楽しめる、良い作品でした。

エンドロールが始まってから、冒頭の屑プロデューサーの作ったクソ映画の嘘予告編が流れて、これもタランティーノ連想する要素でした。

2021-06-14

LUNA SEARYUICHIであるところの河村隆一という人

LUNA SEAというバンドボーカルRYUICHIという人がいる。またの名を河村隆一という。


2018年12月、例年通り22日・23日のさいたまスーパーアリーナ31日のカウントダウンライブまで彼は歌い続けた。

なんだか人生を見ているような、魂を懸けた歌声に私などはいたく胸を打たれたものだった。

本当に最後かもしれないと彼は思って歌っていただろうけれども、その時はまだ、観客は誰も知らなかったはずだ。


2019年年始肺腺がんであることを公表1月11日に手術で肺の一部を切除した。そして2月19日たったの1ヶ月程度で彼はステージに復帰してしまった。

しかし同年の確か春頃には、喉にポリープができてしまったという。5月20日誕生日を記念したライブファルセットが上手く出ず、苦しんでいた姿が印象深く思い出される。

それでも彼はずっと歌い続けた。ずっとずっと。ライブレコーディングの予定がひっきりなしに入っていたのだと思う。ようやくポリープの手術をしたのは確か10月だった。

そしてそのときも、彼はものの2週間程度でステージに復帰してしまったのである


この人は本当に歌うことが好きで、なにせソロで120曲ライブをやったときなどは、本当に1人で8時間歌い続けていたくらいだ。

こんなに歌が好きな人がいるんだろうかと思ってしまう。


そんな波乱の2019年レコーディングが進められていたLUNA SEAの「CROSS」というアルバム12月に発売となった。僕が歌えなくなったらアルバムが出なかったと彼はどこかで言っていた。

そして2020年アルバムCROSS」を引っさげた全国ツアーが満を持してスタートする――はずだった。

コロナウイルス感染症が既に世界で猛威を奮いはじめていた中、2月1日三郷公演からツアーは開幕したものの、2月27日宇都宮公演を前にしてイベント等の自粛要請が本格化し、公演前日である2月26日ツアーの延期が発表された。

そうして長く暗いトンネルのようなもの私たちの前に立ちはだかったが、その時の彼らの気持ち簡単想像できるとは言えない。

LUNA SEAは早くから活動的だった。河村隆一としても配信ライブを定期的に行い、少なくとも我々ファンにとっては勇気を与えてくれるような活動を続けているように見えた。

だがどうやら、生のステージであるライブができないことに彼もかなり苦しんでいたようだ。最近発言から、そのように感じるようになった。

2020年後半~2021年にかけて、少しずつイベント等の制限が緩和され、十分な対策を行った上でのライブ開催が可能になってくる。LUNA SEA2020年12月26日・27日にさいたまスーパーアリーナライブを行う予定だったが、当日である12月26日にメンバーコロナウイルス感染が判明し、開催延期となる。(後に元気な姿で復帰して本当によかったのだが、ここではその辺のあれこれについては割愛する)


2021年RYUICHIであるところの河村隆一は何度かライブを行ったが、なんだかおかしい。喉の調子が悪そうに見える。ライブ中に声がかれてしまうことが増えている。

理由は私のような素人に分かる由もないが、ステージコンスタントにこなすことができないというのはボーカリストにとって非常に不利な状況らしい。

延期後のさいたまスーパーアリーナ公演である3月27日28日では、声がかれる中、最後まで気力で歌いきったかのようだった。

そのような中でも全国ツアーの再開が発表になり、プロローグでもある有明公演3daysが開催される。初日である5月28日はずいぶん自身コントロールして歌っているように見えた。3日連続という時間のことをすごく考えたことだろうと思う。彼は3日間を見事に歌いきり、とても美しいステージだったと思う。

有明を終えた1週間後のビルボードライブ東京で歌われた「月はもちろん」は、LUNA SEAツアーが再開されることへの意気込みを感じさせるようだった。


そしてついにLUNA SEA全国ツアーが再開される。1年4ヶ月ぶりのことだ。初日6月12日福岡サンパレス

私が見たのは「最初から飛ばし過ぎではないか」と思うほど気合の入った歌だった。とにかく気持ちが溢れているように見える。

喜びなのか感謝なのか楽しさなのかは分からない。何かを伝えようとしていたし、それを観客も受け取り、返していたように思う。初日はまるで大団円みたいに終わった。

2日目である6月13日、順調に進んでいるように見えたライブ4曲目の「PHILIA」で突然RYUICHIの声がかすれて上手く出なくなる。ここで休憩を取ってもいいぐらいではないかと私は思ったが、ライブは続行された。

普通、声がかすれしまったらパワーを緩めるのではないかと思うのだが、彼はむしろ、むしろそれまでより全力で叫んだ。「宇宙の詩」を経て6曲目の「静寂」を歌ったとき、一度すべてを壊して作り直すかのように、彼は力の限りを尽くしているように見えた。

いつしかその中で、声が出るようになっていた。

それはとてつもないステージだったのだが……だがこれは、命を削っているのではないか不安になる。

でも、こんなにも歌に魂を捧げている人が。

こんなにも歌うことに命を懸けている人が目の前にいたら、胸を打たれずにいられるだろうか。

誰が、止められるんだ。


LUNA SEARYUICHIであるところの河村隆一とはそういう人だと、今日までを見てきて私は思った。

悪魔が歌か命かの選択を迫ったら命を差し出すような気がするから、そんな日が来ないことを祈るしかない。

こんなに歌うことが好きな人がこの世にいるのか、と思う。



※この文章はすべてただのファン感想です。

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