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2021-12-30

anond:20211230171739

ウイルス生存戦略ってことかね

人類がめつぼうしてしまったらウイルスも生きられない

コレ、ここでみた誰かの意見をパクっただけだけどもw

2021-11-28

シロクマ先生に届けこのエヴァレビュー

気が向いたらどうが作るためのプロット作るか。

アマプラの会員を一時的にやめる前に、エヴァ動画及びそのプロットになるブログだけは作っとかなきゃ

そもそも、今見返してみると、冒頭でマヤ

「口の前に手を動かせ」

って言ってる時点でそうじゃん…。

テレビ版や序破のマヤ、かなりりちゃん愚痴ってたけど、そんなこと忘れて部下にゴリゴリ命令してる。

大人ってそういうもんよ。自分のこと棚に上げて若者叩くんよ

で、大人になって見ると

「そりゃ、立場全然若い時と違うし」

かいって、自分がなりたくない種類の大人になってたり、ティーンが見たらバカっぽく見えるほど志の低い・感じの悪い行動取る人が多いんですよね。

その辺描いてるのはやっぱエヴァなんやなって思うわけです

エヴァンゲリオンの背骨になってる価値観理解してない人が多いってことがわかったからそこをベースに組み立てていけば、いいのな。

うつヌケ描写とか、世界観考察がどうとかってみんなそっちに行きたがるんだけど…そういうことじゃないんだよなぁ。

それは土台わかってる人がやることやねん

アマゾンレビューで星1つけてるやつをわからせてやる!

アマゾンレビューで星1つのやつみてたらこんなんあったけど、これトウジの

「多少事情は聞いとるが、けったいな話でよーわからん」でほぼ片付いとるんよね。

マジな話すると、ローマ帝国だって、全ての建物2000年持つローマン・コンクリートで作ってるわけじゃないんってだけ

結局、ニアサーインパクトの後の世界に限ったことじゃなくて、国家権力が興味ない分野って技術があろうと投資されないんですよ。資源は有限ですし。

ましてや、ゲンドウのエゴと、それに対するアンチというすごく個人的人達政府やってるとなれば…戦わない庶民なんぞ後回しになりがち

で、この辺のことわかんない人が、現実政治経済でも、フィクション上の設定の整合性に対しても、

技術があるのに庶民還元されてなくておかしい」

みたいに言うけど…逆に庶民還元されまくってる現代レアですよ。

世界史的に、軍事に関わる分野しか優遇しない国なんか山のようにあるし

俺の高学歴人間に対するひがみ根性を食らえ!

今のネット世論の乱れや、作品解釈の軟弱さを見る度に

受験社会科科目の点数を冷遇した結果、想像力全然広がらない人間大人になって一丁前に意見批評をしてるんやな」

って思っちゃうわけです。

きっと別の科目が得意な人は似たようなこと思ってたりするんだろうけどさ…。

あと、大人トウジがシンジに優しい理由とかも考えてみると面白いよなぁ…。

トウジにとって同級生であり、命の恩人であることはもちろんなんだけど、トウジが医者で子持ちだから子どもと接する機会が少ない大人よりシンジ目線に立てるのよね。

あの村が変わり者二人でできてる隠喩になってて好き

隠喩じゃなくて暗喩か。

エヴァに於ける大人って

ゲンドウみたく大人の都合を頭ごなしに押し付け

ミサトみたいに変に若作りして距離を詰めて結局揉める

・他の大多数みたいに距離を取りながら接していうべきことだけ言う

から大人同級生みたいな人達が逆にレア

委員長おとんがウザキャラとして出てくるんだけど…これも後のゲンドウの回想シーンへの伏線というだけじゃなくて、

常識人

キャラなんですよね。

ここで言う常識シンジを「第三者的に見る人」という感じ。

逆に、エヴァを見てる人達からしても部外者からうざいし頭ごなしに見える

名作か駄作に関わらず、エヴァみたいに「他人」を描く作品の方がレアなんよね。

例えば、テニスの王子様三田紀房見てて面白いのは、観戦してる人全員が会話してるみたいに必殺技名前や状況認識を共有したり、距離離れてるのにテレパシーで会話することがよくある。

エヴァはその逆なんよね

人妻アスカ妄想を始める俺こそ真のオタク

よくよく考えたら、ケンスケがアスカ全裸見てもノーリアクションだった時点でお察しなのか!

地味に情報量が多いシーンだ。

最初見た時は問題児を二人拾ってきたからいまさらアスカ奇行ビビらないのかと思ってたけど…よく考えたらそういうことじゃないわ。

奇行で脱がないもんなぁ

そして、ケンスケだけ帰ってくると思ってアスカ全裸で待ってるとしたらそれはそれで解釈変わってきて面白い

いや、アスカあれで尽くすタイプというか、求愛行動が激しいところあるから、あり得るんですよ。

そりゃ、ケンスケに当たるような会話になるわ…。

おかえりダーリンキャンセラーだもん

アスカケンケンはどんな時も6時起床。もう仕事に出てる。朝飯はそこ」

これ、いつものアスカだと思って聞くと大したセリフじゃない。

だけど、愛妻女房が、夫の生態を徹底的に把握しつつ、一応夫の客人だから良妻っぽく食べないであろう食事まで出してるシーンとして見るとかわいいwww

エヴァってさ…多くのオタク性癖を開発した作品としても有名だけど…今回ヤンデレとかロリババアがメインだと思ってたら、そっち方面でも開発してたのね。

こういうのがあるからエヴァってすごいんだよ。

幅広い年齢のキャラを扱うから性癖守備範囲も広い

人妻アスカラングレー性癖的にグッサグサ刺さる日が来るとは思わなかった…。

メスガキって言葉ができる前のメスガキの代表例みたいな子が、まさか人妻としても性癖のるつぼ

どうしようエヴァンゲリオンのアンチレビューがどうでもよくなるぐらい人妻アスカ気に入ってるんだけど…

態度こそメスガキそのものなんだけど、行動がデレデレという奇跡的なバランス

これやばい

エヴァンゲリオンは萌えアニメからな?

人間同士の距離感とか、世界観とかロボットアクションとか色々言われてんだけど、二次元ファンタジー設定だからこそできるキャラクターを掘り起こしてくるところが一番有能だから

みんな考えすぎなんだよ

僕も含めて

綾波に対して「働けりゃなんでもええ」っていうおばさん…いい意味大人よなぁ。

そうなんよ、学校生活に慣れてるから若い子の多くは自意識過剰になりがちだけど、大人になるといい意味での「無関心」を装える程度にスルースキルつくのよ。

自分にも他人にも。

この感覚描いてるのはすげーわ

アスカ「黙って隅っこに寝っ転がって自分は辛いってアピールしたいだけでしょ?掃除邪魔、マジウザい」

というセリフ、これ最初は前半がメインだと思ってた。

これ後半が本音なんだ。

ミサトと暮らしてた時は、生活荒れてたアスカさんが掃除邪魔かいうの、マジで人妻化してておもろい

家事シンジに丸投げしてた時期のアスカからすると、「人妻化すると、アスカってめっちゃキレイにして、夫に偶然を装って全裸待機するタイプのデレデレ女房になるんや」

って思うと、マジで感慨深い。

言動湿度高くないのに、行動デレデレって現代人にとってある意味最高の妻では?いや、マジで

だんだんエヴァンゲリオンシリーズ同人誌(の最上級のやつ)を読んでる気分になってきた。

いやまぁ、同人誌綾波以外全員人妻にして描いたら、色々解釈違いだなんだってオタク学級会起こすかもしれないけど。

綾波最初から人妻みたいなとこあるし

アスカ「もううんざり。それあたし『ら』もしんどいんだけど。」

寝込んでるシンジうんざりして出たセリフだと思ってたけど、これ「一向に帰ろうとしない夫の客人」へのセリフなんやな。

前のアスカなら「あたし」であって、「あたしら」とは絶対言わんから、これ人妻アスカセリフやわ

アスカケンスケの家でしゃべることば1つ1つ書き出していくと、必ず人妻感出してる。

人妻感は言い過ぎにしても前のアスカなら絶対言わないことばっかりだからちゃん検証すると、デキてないと意味が通らないことを多く言ってるのすげー面白い

初めてアスカシンジに対して喋った。

面白いなぁ…

大人に対して「もっと私を見て」とか渇望してたアスカが「一人で拗ねてろ、ガキ」と見放すのもおもろい。

ここでも迷惑な客人への(人妻アスカとしての)言葉でも成立するのもまた面白いが、それ以上に「年齢や立場が変わると、世代が違う子はおろか自分過去とさえ会話が成立しない」のがおもろい

シンジくんの動向についてケンスケがアスカに聞くシーン…ストーリー上なんの違和感もないセリフだと思ったけど、連絡事項をやり取りした後に

ありがとう式波

ケンスケが礼を言うのが、なんかすごく夫婦。

人当たりのいいケンスケなら誰にでもお礼言いそうだが、ちゃんと応えるアスカがなぁ~

アスカ「私はひとり、これまでもこれからもずーっと一人、それが当たり前なのよ。アスカ

面白いのは、こんな事言いながら、ケンスケと暮らしてる時はめっちゃ人妻してる。

ストーリー的にもケンスケの性格的にもアスカといる時間は短くなりがちだから、一人の時メンタルヘラってると…かわいい

アスカって好きな相手ができると、相手に対する思いが強すぎて、誰に対しても会えない時にメンヘラ発言したり、嫉妬したり、自分が期待したほどかっこよくないことに切れ散らかしたりするから解釈通りです。

人妻アスカ矛盾のないセリフ。多分、結婚しても暇になるとメンヘラ発言しそう

綾波型がシンジ好意を持つように作られてる」

みたいな話もさぁ…アスカの現状(人妻アスカだけど、夫が不在・一緒にいるのに関心をシンジに取られててメンヘラ発言した直後)を考えると、自分

対して言ってる言葉なんやな。

ほんとすごい作品だわ。些細なシーンに伏線メタファ多すぎ

使命に対する葛藤や、割り切ろうとする意思として

シンジが黒綾波からカセットテープを突っぱねるシーン…アレ、2回目だと解釈が変わって面白い

単に「いま人と関わりたくない人にそんなことしてもなぁ」と思ってたけど、この時点でもうストーリーと繋がってるようにデキてるんだ。

ほんとすごい作品だわ。些細なシーンに伏線メタファ多すぎ

誰が言ったか忘れたけど、アスカケンスケがいい仲だと気づいた人の論拠は、トウジとケンスケの会話でトウジが

シンジも早くこの村に馴染めばいいのに」

という言葉同意しなかったとこらしいです。

それで、2回目見る時にアスカのシーンを注視したら、アスカ言動が明らかに人妻なんよね。

私が、エヴァ動画映画上映後すぐに出せなかったの、私よりも洞察力すごい人が、もう敷いてある畳までひっくり返す勢いで見てるからとても合わないと思ったか

うつの人に見て欲しさしかない!

あとは私の中で「うつヌケ」と妹のシーンが強すぎて、卒業かいい仲とかそっちに目が行かなかったのよね

シンジくんがうつから脱却するトリガー綾波が作っていくシーン…アレね、ほんと正しいんですよ。

うつの人に常識とか、大人の当たり前とか押し付けてもトラウマと不甲斐なさで病むんですよ。

一度、周りと自分へのハードル下げないと立ち直れない。

その描き方がうつの人に見て欲しさしかない!

基準自分ベストパフォーマンスや、社会大人として立派なところに置くのをやめる(それが求められてるという自意識過剰や、頭ごなしな大人から距離を置く)ところからスタートせな立ち直れないんですよ。

自分うつからパフォーマンス回復した経験やいまでも時々病むことからすごくわかる

ただ、普通の人ってエヴァ見てもシンジくんがうつから抜け出すシーンの的確さや、似たような体験をしたからこそ抜け出して立ち直れた時に自分のことのように感動する感覚ってないから…視点が合わないんですよ。

エヴァ庵野秀明私小説」という人はなおさら、そこを重視してみるべきなのよ

「なんでこんなに優しくするんだよ(泣)」

「碇くんが好きだからありがとう話をしてくれて」

…この辺、ガチ抗鬱剤なのよね。

受け入れてくれる理解者がいて、些細なことでも褒めてくれる。

自分で下げられなかったハードルを下げてくれる。

うつヌケの最大の近道ってそこなんですよ。

僕の中では前半40分でエヴァって名作なんですよ。

から、もう僕の中では前半40分でエヴァって名作なんですよ。

うつヌケ作品として本質を描いてる上に、うつの人にとって一番欲しい「自分以上の理解者」の存在を描いてるから

自分で下げられないハードルを下げてくれる理解者が見つからないと、無限自己嫌悪無力感ループするんですよ

シンジくんがうつヌケして、ケンケンの手伝いを始めると、唐突に「ポツンと一軒家」が始まる。

老朽化して放置されたインフラの話とか、川の水量をチェックするとか…日本の奥地の現状なんですよ。

三村原始的すぎて、低評価付けてた人いるけど…日本にも実在するんやで。ポツンと一軒家見てみ?

私、歴史の話とか、その土地の人の話聞くの好きなのは自分の知らないものさしを大事にしてる場合があって、それが視野を広げてくれることがあるから

エヴァの中で田舎を扱ってることに「技術レベル的にもっと開発できたはず」みたいに言うアンチがいるんだが…日本田舎が開発できるはずの辺境

逆にエヴァを見ても

地方や、防衛で、生活を支えてくれる人がいるんだ」

みたいに思えない人がアマゾンレビューで星1を付けまくって、作品として星4にも到達してないのが、私には我慢ならんのよ。

大都会に住んでる人に一定数いるんだよ。

電気ないとろくに生きられないのに謎に選民的な人

綾波「碇くんのつけた名前になりたい」

脳みそバグるセリフを!

人間特に大人)が名前をつける相手って子どもとかペットとか苦労して作ったり発見したものに対してだから…遠回しに「碇くんに大事にされたい」という愛の告白なんよねぇ。

綾波存在する経緯考えるとそれもそれでバグる

今の親御さんが言うのかは知らんが、私の時はまだ

「お百姓さんありがとうと思って、ご飯を食べなさい」

的なことを言う人が、誰か忘れたけど、一応いた。

百姓という表現が物議を醸すことは横に置いといて、都会で自分だけで生きてるという感覚を消そうという教育・教えはあったのよね

ケンスケに撮影された時のアスカリアクションが完全にメスなんだよなぁ…。

いや、もともと

「撮ってるの?ピースピース

って感じではないけど、恥じらい方が(頬を染めるなど)過剰すぎて、めっちゃメス。

これは確かに、デキてる設定の方が納得行く

破ぐらいまでの人間関係だったら

「フンッ」

バッカみたい」

とか言って撮られてもスルーするか、本当に嫌なら蹴りの1つもお見舞いするのがアスカなんだけど…人妻化すると乙女に恥じらうから「やだ、女の子してる!!」と周回して驚くのよね

人妻アスカが見せ場を作ったかと思ったら、ヤンデレ妹ことサクラちゃんのターンになった。

いきなり殴って「ドアホー」と罵りながらシンジくんに泣きつくサクラちゃん

これをみたアスカツッコミ

女房か、あんたは」

なのが、1回目は違和感なかったけど、2回目は突っ込みどころしかない。

1つは「お前が言う!?」です。

さっきまで女房やってたの君やん。

もう1つは「(本人的には)そうだよ」です。

サクラはね…脳内ではもうゴールインしとんや!!

やっぱエヴァって萌えアニメなんですって。

開始1時間

「本人に自覚ないけど、結婚すると夫ラブのデレデレ乙女に行動が豹変する人妻アスカ

をだしたことに加え

「もう自分がゴールインしたと思って、束縛しながら崇拝してくるヤンデレサクラちゃん

が出てくるんですよ?

性癖おかしくなるわ

「誰のおしっこかわからないこの再生水と同じ。清めれば済むと思ってる」

という一言で、全員同じものを食べたり飲んでるはずなのに、『飲尿女』というあだ名が付いた女の子が出てきた。

ネットの評判ってあまりにも短絡的に嫌いなキャラに変な仇(あだ)名付けるから、身内ノリとして楽しい

マリわんこ君との進捗、どうだった?」

(訳:私の男に手出してへんやろな?)

アスカ別に。興味ない」

(訳:夫とラブラブしとったんじゃ)

「ほぉ、年頃の男の子は眼中にないと?」

(訳:お前人妻やしな)

「ガキに必要なのは恋人ではなく母親

(訳:年増には甘えんぼのガキがお似合いや)

1回目に普通に見た時は(訳:)に当たる部分が全く思い浮かばないマリのウザ絡みシーンにしか見えなかったけど…これ2回見ると Permalink | 記事への反応(1) | 15:16

2021-11-24

anond:20211124165652

wikiの「ライトノベル」の「定義」より

2004年刊行された『ライトノベル完全読本』(日経BP社)では、「表紙や挿絵アニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説

新潮文庫とかで表紙がそういうイラストになってる若年層むけ文学作品が該当、それこそ太宰とか

榎本秋自身の著書における定義として「中学生高校生という主なターゲットにおいて読みやすく書かれた娯楽小説

中学生高校生でけっこう違う気がするけど、「SF 純文学っぽい」「ファンタジー 純文学っぽい」で検索すれば出てくるんじゃないかな。

あるいは「青年期の読者を対象とし、作中人物を漫画アニメーションを想起させる『キャラクター』として構築したうえで、それに合わせたイラストを添えて刊行される小説群」

森博嗣は、著書『つぼねのカトリーヌ』(2014年)において、「会話が多く読みやすく、絵があってわかりやす小説

イラストが文中に添えられるのはあまりいかもねぇ

純文学って、文学のための文学というか、言語表現のものを楽しむものかなと個人的には思っていて、

上の定義にあるような「読みやすさ」と相性が悪いかもしれない。

でもリーダビティの高い純文学はもちろんあるので、

まずはSFファンタジー畑を中心に探してみればよいかと。

平山瑞穂とかはどうかな。

あるいは村上春樹翻訳した海外小説とか?

2021-11-10

anond:20211110130139

小学校道徳時間だったかまどみちおの詩がショックだった。

たんつぼを見た記憶はあるんだけど,これ読まされたことで生じた疑似の記憶かも。

  駅の ホーム

はながみが ない

たんつぼは どこだろう

...

http://jidoubunka.com/custom40.html#spb-bookmark-25

2021-11-09

お局オバサンになっていく自分

独身32歳女です。

同い年の同僚が彼氏と両親の会食を控えてるらしくてウキウキでその話を会社でしてたのよ。ずっと一緒に働いてるきた同僚だから嬉しそうで良かったって思ってたんだけど、全然話に入れなかったのよ。わかる~って事でもないし、かと言って前のめりで聞いても自分にはそんな予定ないし。別に結婚決まったわけでもないからおめでとう!って言うのも変だし。

その場は黙ってたんだけど、あ、もしかして感じ悪かったかなって後から気になっちゃった。もしかしたら羨んでる人みたいに見えてるかも。自意識過剰ですよね。正解はなんなんですかこれ。こうやって結婚出産話に加われなくなって独身つぼねオバサンになっていくのかな…ひえ~

でも正直今は自由時間自分の為に使える金があってハッピー

ジョジョ6部の配信が楽しみや~

FF大好きなんだ~

2021-10-28

多様性統一」について一言言っておく

共産党擁護する義理はないのだが、共産党が「多様性統一」の標語を掲げた事にあたって、独裁だと揶揄するブコメが目立つんだがこれらの人達どうも意味判ってなくない?

これって頻出スローガンだよ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/jcp_cc/status/1452192530871697413

 

多文化主義文化多元主義

最近だと多文化主義(multiculturalism)と文化多元主義(Cultural pluralism)の橋渡しというか良いトコ取りの標語として使われる事がある。

 

多文化主義っていうのは人々の属する文化並置されて存在している状態。〇〇人っていう属性、特色を捨てる必要ないよって考え方。でもこれだと国家内がモザイク状になって対立が発生したり、特定宗教原理主義とかはどうする?「自由の敵」に自由を与えて多文化主義の基盤を破壊するのはどうする?って問題が発生する。

 

文化多元主義は色んなオリジンを持つ人々が集まるが、個々人は一つの公共モデルに集約され、主体の改変を求められるって考えだ。

一番有名なのが合衆国の「人種のるつぼ」。

人種のるつぼって色んな人種が居る事を指していると思ってる人が多いが「るつぼ」は坩堝と書いて金属を溶かす溶鉱炉の容れ物だ。だから人種」は溶けて元の色や性質を失っている。

そして坩堝の湯(溶解金属)は型に入れられる。冷えて出来上がるのが「アメリカ人」という合金インゴットだ、という考えに立脚している。かなりイデオロギッシュな言葉なのな、実は。

から結構抑圧的な面があるのな。

 

ハワイ空港名前にもなっているダニエル・イノウエはその尤もなモデルケースだろう。

日本軍真珠湾で奇襲攻撃を掛けてアメリカ戦争に巻き込んだので、ハワイ日系人は立つ瀬がない。そこでイノウエは自分アメリカ人である事の証に陸軍に志願してかの有名な442連隊に配属された。死傷率300%以上という有名な部隊だ。海兵隊では新兵訓練の際に442連隊の事は必ず触れると聞く。「アメリカとは何か」を象徴するからだ。

イノウエはそこで日系人じゃなくてアメリカ人インゴットになった訳だ。戦後政治家となって上院議長まで登りつめた。

からこれ書いてる増田はイノウエに日系人としての親近感なんて抱かない。彼は立派なアメリカ人だった。

この生き方を強いたのが文化多元主義であり人種のるつぼなのだ

 

イノウエの例は戦争という情況が強いた極端だが、この抑圧的な文化多元主義と、バラバラ政治主体としても弱くて実効性にも疑問符が付く多文化主義の良いトコ取りしようぜって言い方で使われることがある。

 

インドネシアの国是「パンチャシラ」

あと有名なのがインドネシアの国是、「パンチャシラ」。意味は「多様性の中の統一」。

インドネシアっていうのはこれはもう完全に人口国家であって「インドネシア人」なんて人種民族も無かった。言語も違う。旧ユーゴと似ている。

そこにまだ統一国家も無いのに「インドネシア人」という国民意識が立ち上がっていった。「国民」はトップダウンだけで出来たのでは無い。

この意識の成立の鍵になったのが植民地下での出版業で、同一言語での大量出版がやがてその頒布される広範囲公共心や共同性を立ち上げる事になった。

これを観察して書かれたのがかの有名なベネディクト・アンダーソン想像の共同体』なのな。アンダーソンはインドネシア歴史研究していて、そこから国民国家の成立を発見したのだな。

 

パンチャシラを提唱したのは国父であるスカルノで、重要理念として憲法前文に入れられた。

共産党を叩いている人の中には旧日本軍人がインドネシア独立に協力した事を重視する人が多いはずだが、インドネシアの有名な国是を思い出さないとはどういう事だろうか?

 

TPP参加決定時の炎上で見たぞこの流れ

この流れはTTP参加決定時に似ている。

民主政権TTP参加を決定した折、ネット大炎上した。すると炎上の仕方が厨房っぽいので一歩ずらして「そもそも米国利権に”環太平洋”と名付けるのがおかしい」とかかしこぶる人が出てくる。

ところが「環太平洋」という概念ソ連との冷戦終結した90年前後からある。そして実際日本の周囲では環太平洋での経済的結びつきが強化されてきた。製鉄大国で「鉄のハブ」になっている日本の最大原輸入国鉄鉱石石炭)は豪州になった。

そういうの知らんのな。知らんというか20年以上知らないを継続してきたって事だ。

 

因みに環太平洋の当初のアニキ役は米国日本が想定されていたが、日本に代わって中国アニキ役になりそうな塩梅になってる。これはGDPの伸びだけじゃなくて、日本震災港湾が壊滅したり鉄道民営化の上に貨物分社化して海コン扱いが出来ないなんてクソ失政を重ねたせいで物流コンテナ、航空)の拠点中国なっちゃったせいだ。

多様性統一」に噛みついた人らは、物流的に日本中国から出てるローカル盲腸線の扱いになってるのとか知ってる?

 

共産党より高いアンテナを持てっての

共産党揶揄したいって気持ちは判るよ。なんせ彼らは「民主集中制」について破棄したのかちゃん説明も総括もしていない。

プロレタリアート独裁だってソ連韓国東南アジア開発独裁の評判が悪くなってから言わなくなっただけであれってどうなの?ちゃんと破棄したのって事は有耶無耶になっている。

欧州なんかは左翼ポピュリズムが押してきているが、そういう訳なのでその流れに乗るの?って事もよー判らん状態

から多様性統一って字面民主集中制そっくりでんなぁ」とかイヤミいうのは判るが、わざわざこんな有名な語彙を出しているのに悪意の解釈しているっていうのは、単に「国民国家の成立とか、多文化主義が起こす軋轢とか、人種のるつぼ本来意味とか、ハワイ空港が何で日系人のイノウエの名前付けてるのかとか、インドネシア建国理念とか知らねぇし、興味も無い生活送ってるんだろうなぁ」という情報しか外部に与えんよ。

2021-10-26

日経サイン2021年 12月号』の表紙と目次

ノーベル賞決定 真鍋淑朗氏ら 気候モデル温暖化予測

物理学賞 乱雑さに潜む法則を解明
生理学医学温度受容体と触覚受容体発見
化学金属を使わずに不斉合成

特集 新型コロナ 次の良薬は

パンデミックを見越した2000年代から研究が、新型コロナ中和抗体薬実現に繋がった。

将来の変異ウイルスにも効果
強力な抗体デザインする

藤田自己組織化で作るナノ空間

創刊50周年企画 進化を続ける分子の精密合成

目的の形が最も安定になるようなパーツを設計すれば、分子は自ら汲み上がる。

ネットワーク相転移の数理

理科学 大規模なつながりは突然に ネットワーク相転移を語る数理

様々なネットワークの振る舞いを明らかにする「パーコレーション理論」を解説

神経科学 感覚警官は脳のどこでうまれるのか 電気刺激で意識を探る

意識的な感覚警官は皮質よりも深い脳領域からまれてくるようだ。

宇宙物理学 宇宙膨張の歴史を明かす銀河地図

宇宙史の110億年をカバーする数約万個の銀河地図が公開された。

気候変動 熱くなる極北のるつぼ スヴァールバル諸島からの報告

永久凍土がゆるんで建物道路崩壊、一歩では新たな経済発展可能性も。

持続可能性 賢い農法で地球を救う

温暖化食料問題解決につながる新しい農業手法提案されている。

BOOK REVIEW 特集

自然史の楽しみ

地球進化46億年の物語』『人類進化 大図鑑』『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』『ピーグル世界周航記』『バッタを倒しにアフリカへ』

エビデンスをめぐって

健康医療情報の見極め方・向き合い方』『RCT大全』『マンガエビデンスでわかるプラセボ効果』『新医療経済学』『「健康から生活まもる

人と社会自然をつなぐ化学

『脳はこうして学ぶ——学習神経科学教育未来』『リスク心理学——危機対応から心の本質理解する』『NEO HUMAN ネオヒューマン究極の自由を得る未来』『つながり過ぎた世界の先に』

連載 森山一道の読書日記

沈没船博士海の底歴史の謎を追う』『「木」から辿る人類史』『発明は改造する、人類を。』『極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか』

2021-10-12

anond:20211012211609

女としては、世の中の男性の皆さんにもどんどん化粧してみてほしいと思ってる

もちろん「やってみたいけど勇気でない」という人にね

男性でも紫外線は確実にダメージになるし、なんかそのへんのガラスかに顔が映ったときニキビあとでぼつぼつよりもファンデーションでツルッとした顔面のほうが嬉しいじゃん

2021-09-14

anond:20210913214824

エコーチェンバー効果やな。

間内ではモリカケ桜で大盛り上がり。全国民怒りのるつぼだと思い込む。

あいまい公約でも小出しにするたびに仲間内では話題沸騰。全国民興味津々だと思い込む。

2021-09-06

anond:20210905200348

ちょうど修行僧が一人打たれて修行するくらいの滝の滝つぼに腰まで浸かり水面を力強く叩きたい。

手の平が痛くなるが確かな反発力を感じる。

きらめきを揺らめかせながらあたりに鞭打の音が響き渡る。

指を閉じると開くとで反応も音も変わってくる。

驚きとともに夢中になる。

様々な反応を楽しむうちに滝の上からつぼの精がおりてくる。

40代から50代の男性の見た目だ。

毛深く、しっかりした髭が生えている。

一人、一人と増えていき、4人の精と水に浸かる。

彼らもまた、水面をそれぞれに叩き始める。

そして、演奏が始まる。

単発だった音が拍子となり、調を作り出す。

のしぶきだけが静謐を破る森の中で、原始の鼓動が脈打ち始める。

影の形が変わるころ、

相手を探す鹿は歩を止めて道を変え。

餌を取り損ねた蜻蛉は休息を取りに。

寝所に帰る烏は寄り道し。

いつしか泉のほとりに集うものたち。

ただ、森の心拍に身をゆだねる。

少しずつ冷えゆく空気とともに、初秋の闇にのまれたい。

2021-08-18

anond:20210818231416

しにたいほどはずかしかったり

みじめだったり

にげたいけどにげられなかったり

そんなことがいままでオマエにはなかったのか

よかったな

これからけいけんできるんだぞ

しんせんなおどろきとぜつぼうを

2021-08-08

anond:20210808231502

あー滝つぼわかる

フツーの川より水がいいんだよね

2021-07-25

ジェノサイドの巻物

SFCシレン遊んだことのある人なら知ってるだろうが、ジェノサイドの巻物ってアイテムがあってな

敵に投げつけるとその冒険で同種の敵が一切出現しなくなる

シレンの発売年は1995年23万本ほど売れたらしい

別に小林賢太郎擁護するわけじゃないけど、件の開会式に使われたBGM元ネタを具に辿ればそういうのがいくらでも見つかるんじゃなかろうか

ロンドンポールマッカートニーが歌うことだって、彼の過去言動からそこに色々な曰がつけられて然るべきだっただろう

要は…自分は何が言いたいのか?

そのイベントは「平和の祭典」を標榜しているが、あんな大きなイベントが真の意味平和的に解決されることは決してない

それは「平和の祭典」である以前に、どうしようもなくデカプロジェクトから

デカプロジェクトには道理も裸足で逃げ出すような無理がどうしたって紛れ込んでくる

それこそ死人も出るだろう、限られたヒトモノカネのリソースの中で、曰く付きの人選が行われることもままあるだろう

あらゆる多様性配慮してたら、身動きが取れなくなる

別にIOCJOC批判するわけでもないんだ、デカプロジェクト制御しようと思ったら、誰がやってもああなるんじゃないか

俺たちは子どもの頃、ジェノサイドの巻物に腹を立てていたか?俺たちの親はその言葉遣い違和感自覚的で、それを理由子どもである俺たちがシレンプレイすることをやめさせたか

シレンWii移植された時だってジェノサイドの巻物という名前はそのままだったはずだ、誰かそれに抗議したか?元を辿れば、任天堂だってevilじゃないのか?

親は親で、俺たちを育てるのに必死だった、俺たちを育てるというデカプロジェクト最中にいた

デカプロジェクト最中にいると、多様性のるつぼが渦を巻いて轟々やってきて、逃げる暇もない、にっちもさっちも行かなくなる瞬間が必ずやってくる

あのイベントは、それを世界中人間が目の当たりにして茫然と自覚する、手段の一つでしかないんだ

2021-07-23

anond:20210723165100

ホーホーギョウギョウマスダーバサバサ三千大千世界

毎日是空 鳥獣保護法 機能無(まいにちくそぜーくう  ちょうじゅうほごほう きのーむー)

ああ 阿難陀こう難だ(ああ ああなんだ こうなんだ あいなんだ だめだよべいべー)

万策尽き 立尿立棒消臭等 毎日毎日 奉ずべーしー(ばんさくつーきー りつにょうりつぼうしょうしゅうとう)

死角タマ 産みつけ 糞ハト 毎日地獄是空しかくにたーまー うーみーつーけー くーそーはと まいにちじーごく くーそーぜーくー)

仏説増田経~~

2021-07-12

メロス激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿はなむことして迎える事になっていた。結婚式も間近かなのであるメロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺ろうやに逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「王様は、人を殺します。」「なぜ殺すのだ。」「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」「たくさんの人を殺したのか。」「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣よつぎを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」「おどろいた。国王は乱心か。」「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」 聞いて、メロス激怒した。「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城はいって行った。たちまち彼は、巡邏じゅんらの警吏捕縛された。調べられて、メロスの懐中から短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以もって問いつめた。その王の顔は蒼白そうはくで、眉間みけんの皺しわは、刻み込まれたように深かった。「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。「おまえがか?」王は、憫笑びんしょうした。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁はんばくした。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟つぶやき、ほっと溜息ためいきをついた。「わしだって平和を望んでいるのだが。」「なんの為の平和だ。自分地位を守る為か。」こんどはメロス嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」「だまれ、下賤げせんの者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔はりつけになってから、泣いて詫わびたって聞かぬぞ。」「ああ、王は悧巧りこうだ。自惚うぬぼれているがよい。私は、ちゃん死ぬ覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」「ばかな。」と暴君は、嗄しわがれた声で低く笑った。「とんでもない嘘うそを言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」「そうです。帰って来るのです。」メロス必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑ほくそえんだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙だまされた振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかい奴輩やつばらにうんと見せつけてやりたいものさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」「なに、何をおっしゃる。」「はは。いのち大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」 メロスは口惜しく、地団駄じだんだ踏んだ。ものも言いたくなくなった。 竹馬の友セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニス面前で、佳よき友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯うなずき、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌あくる日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊こんぱいの姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」 妹は頬をあからめた。「うれしいか。綺麗きれいな衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから結婚式明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄ぶどうの季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺こらえ、陽気に歌をうたい、手を拍うった。メロスも、満面に喜色を湛たたえ、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分からだで、自分のものでは無い。ままならぬ事であるメロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、「おめでとう。私は疲れてしまたから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」 花嫁は、夢見心地で首肯うなずいた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」 花婿は揉もみ手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも会釈えしゃくして、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃であるメロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞かんねい邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若いから名誉を守れ。さらば、ふるさと若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは額ひたいの汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟けいしゅうは残らず浪に浚さらわれて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロス川岸うずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロス叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽あおり立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロス覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍れんびんを垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼりのぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊山賊が躍り出た。「待て。」「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。放せ。」「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」「その、いのちが欲しいのだ。」「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙すきに、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが、流石さすがに疲労し、折から午後の灼熱しゃくねつの太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈めまいを感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代きたいの不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや芋虫いもむしほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐ふてくされた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を截たち割って、真紅心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺あざむいた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとうセリヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉人種だ。セリヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には私の家が在る。羊も居る。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉かな。――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。 ふと耳に、潺々せんせん、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々こんこんと、何か小さく囁ささやきながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。 路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の旅人と颯さっとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。「フィロストラトスでございます貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方かたをお助けになることは出来ません。」「いや、まだ陽は沈まぬ。」「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロス疾風の如く刑場に突入した。間に合った。「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉のどがつぶれて嗄しわがれた声が幽かすかに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧かじりついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」 メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。 群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」 どっと群衆の間に、歓声が起った。「

anond:20210712125327

2021-07-08

都民失望

つぼ

失望

《名・ス自》望みを失うこと。あてがはずれてがっかりすること。

都民の望みや期待は何?

2021-06-28

咳が出てる人が市中にぼつぼうと現れだしてる。

これ第何波になるのかしらないけどまた来てるよ。

この間もこのパターンだったもの

2021-05-30

リラクゼーションサロン耳かきをしに行った

人生で6回目の耳かきをしてくれるリラクゼーションサロンへ行った。

1回目は地元店A

2〜3回目は東京の店(最高)

4〜5回目は地元店B (微妙)

今回の6回目は地元店C

コロナさえなければ東京の行きつけのところに行っていたのだが仕方なく地元耳かきをしてくれるところを探した。

耳の中が見たいのでスコープを使って耳かきしてくれる店のみ探すと私の知る限りでは地元では現在2店舗しかない。(1回目の店はスコープなしだった)

とりあえず地元店Bの耳かきが上手くなかったので今回新しくできたCへ。

店に入り、支払い(前払い)をする時に「Bへ行かれたことはありますか?」聞かれ、あると答えると系列店だと言われた。系列店なら行かなかった。Bと同じ店名にするか予約サイト系列店と書いて欲しい。

案の定耳かきは上手くなかった。耳垢がないなら耳の中で綿棒くるくるしてないでさっさと切り上げてもう片方の耳かきをして欲しいし、取れない位置にあるならはっきり取るのやめますと言ってほしい。耳かき後のつぼ押しとマッサージ気持ちよかった。

早くコロナが収まり東京の店に行きたい。

値段は少し高いけど痛くなく気持ちいいし、耳の毛も切ってくれるし、マッサージも上手い。YouTubeで人気な耳かき専門店のような施術をしてくれる。

技術のある店が地元にもできるといいな。

2021-05-13

anond:20210513101152

まともなおつぼならいいんだけど

相談所に来る人はびっくりするくらいプライドいからな

2021-04-27

anond:20210426221426

床に落ちて転がっても、口に当たる部分がダイレクトゴロゴロ地面につかないように、ちょっとつぼまった形になってるんだよ。これ豆な

2021-04-24

メンタル弱すぎるのやめたい

長文愚痴です

 

昨日以下エントリ書いた者なんですけど

https://anond.hatelabo.jp/20210423191219

 

昨日は薬飲んで楽だったけど一晩おいてもまだ腹立たしくてアレです

出会い厨云々より、幼い頃から唯一続いてる絵というか創作活動のことをこき下ろされたのが一番精神に来ててペンが持てない

典型的コミュ障陰キャで、何よりメンタルが弱くて継続的いじめではないけど体格のいい男子に囲まれたりズボン下ろされたりで不登校になって

生涯でつらい時に夢見せてくれてたのがオリキャラたちだったんです

 

どいつも思い入れはあるけど、最近特につらかった時期に生まれたあるキャラきっかけで、「こいつらをどうにか表に、形にしてやりたい」と改めて思うようになって去年くらいか漫画形式に着手したんです

まあ、側から見れば自己満オ○ニーなんだろうけど

キャラ達が判別できるくらいで満足しちゃうから、そんな画力をあげる絵の勉強も真面目にしたことなくて、絵師というにもおこがましいレベルではあっても

一応は長年描いてきた、あいつらと付き合ってきた自負・プライド

自分人生の中で唯一芯の通った要素だったりして

創作否定されるってのは自分人生否定されるのと同義なわけでして、生きてる価値がないって言われてるようなもの

 

自己満で終わりたくない、色んな人に作品としてきちんと昇華したものをいつか、Webでも同人誌でもいいから出したいと

この気持ち真剣だったんで、全く同じ方向性ではなくとも純粋ガチ創作活動をしてる人と繋がれればいいなと思って、例の友達募集コンタクト取ったんですけど……

もうね、アホかと

お前年下の女に画力もろもろでマウント取りたかっただけだろと

あわよくば恋愛に持ち込みたかったんだろうと

挙句に「会わないと信用できない」とかリアル崇拝、ネットで何年も繋がって気の合う奴だっているよ数人

どんだけ二人で並んで絵描きたいんだよ、一人で黙々描いてる方が効率的だわ

「女だったらCD聞かない昔のバンド聞かないこんな口調しない」って

人間性を見ろよ、懐メロなんぞYouTubeいくらでも聞くわ、そんなんだから何度もネカマに引っかかるんだよ

何より今時ステレオタイプ信じ切ってる奴には浅いキャラしか作れねえよ

 

そもそも家の事情つったら普通あっ(察し)って引き下がるんだよ、なんで根掘り葉掘り聞くんだよ

親が死んだっつったらお前が親代わりになんのか?金足りないつったらくれるのか?人には生活ってもんがあるんだよ

他人の都合ガン無視して全部言い訳ネカマの嘘にすり替えるとかお前の頭どうなってんだ?

それでなくとも異性ってわかったら女は警戒するに決まってんだよ、海外よりは平和にしても一度危ない目にだってあってんだよ

 

あとな、よく下手くそとか悪趣味とか言ってくれたな

それを言うならお前だってDBの焼き増し劣化版みたいな内容じゃねえか、しかもバトルシーンなのにコマ多すぎ変なカットで何起こってるかわかんねーんだよ

それで5年描いてる?で一本も完成してない?

男みたいな絵柄、女は女描かない?

どんだけ性別に囚われてんだよ、ハガレンとか岸田メル大先生知ってるか?ルーミスすら知らなかったよな?

身分証まで見せてやったのに信じようともせず勝手疑心暗鬼なってんじゃねーよ、通話したとしてどうせ「友達に成り代わった」とか言うだろ

まず平日朝から夕方にかけて連投とか常識おありか?

頼むからお前は一生孤独に寂しく描いててくれ、それか事故に遭って一生ペン持てなくなってくれ

 

って言いたかったんですけど向こうが散々罵詈雑言いってブロック食らいました

その場ですぐ返信できなかった自分も悪い(すぐ怒れないタイプ)、でも言い逃げはねーわ

雛見沢症候群かよってぐらいるつぼにハマってて面白くもあったけども

まあ、見返してやるには上手くなるしかないんですけど、実際下手くそ自分の絵を見たくなくなっちゃってペンを持つ気になれず

どうしたらいいですかね……

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