はてなキーワード: suvとは
つっかけと書いたが、田舎でアシとして日常的に使う車のことね。
何買えばいい?というのが主題だが、その前に長い前置きがある。
元来F1→インディ→WRCとハマり、しまいにはグループB最高とか、レカロ!MOMO!コノリーレザー!とか、免許も持たないうちからクルマに妙な夢を抱いていた俺は、「間違いだらけの…」を鵜呑みにするような、間違いだらけのクソガキだった。
きっかけは、中学の音楽の先生が乗ってたS13シルビアにベルカントという、今でいう所のギャップ萌えで何かが目覚めたことかな。
高校の時の若い女の国語の先生がBMW M3に乗っていて、それが妙にエロかったのも良い思い出。
そんな俺が晴れて免許を取ったときも、前述の本に従って「若者こそコンパクトカーがカッコイイ、ジャガーとかポルシェとか若いうちから乗るのはバカ」などと盛大に勘違いし、マーチの中古を買った。
それこそ当時はSUVかワゴンかVIPカーが、典型的なイケてる若者のアイコンだったからな。一方で、そこまでこだわらない奴はコスパと手軽さで軽を選んでた。
そういうのに比べたら、我ながらこじらせまくった、キモい若気の至りだ。
しかしいざ乗り始めると、車にまつわる諸々のランニングコストという現実がハッキリ見えてきて、俺のクルマ熱は一気に萎んでしまった。
氷河期世代だったので周囲は就職に苦しんでいた時代だからな、皆カネが無かった。
唯一ガソリン代だけは安かったけど、結局「車よりも俺自身の身なりに投資する方がコスパがいい、てかイケてる車から降りてきたドライバーがダサいとかコントかよ」という結論になった。
それが今の「小奇麗にしてるけど、実際はキモカネおっさん」に至る道筋を決めた感じだ。
そんな俺にとって、情報に踊らされて買ったものとはいえ、結果的にこのマーチは非常に捗る買い物だった。
仕事で乗る社用の軽の方が新しいのに、俺のマーチの方が運転しやすいなんてことも起きたし。
まあ当時から色んな車系読み物で名車と言われていたことだけは、洒落ではなかったんだな。
「車なんてつっかけ、動けばいい」と割り切ってしまった俺には申し分なかったし、何より「たとえ安い買い物でもきちんと選べ」というのを教えてくれた。
結局、そのマーチはミッションが壊れ「買い替えた方が修理するより安い」という事態になり、そしてまたマーチを買って、今に至る。
いやそこはヴィッツかフィットから選べよ!ゼロ年代も後半に差し掛かってるのにバブル末期の車とかねーよ!って話だが、懇意にしている中古車ディーラーから「たまたまあったんですよ(真顔)」と言われた結果である。
そして気が付けば四半世紀くらい前の名車に乗っていることになり、それはそれで壊れるまで乗るつもりだが(それでもいいと思うくらいの名車なので)、走行距離とか考えると、正直言って明日突然動かなくなってもおかしくないわけで。
しかし流石に次も同じマーチを買う気はないというか、買えない可能性が高い。
ちなみに今夏にレンタカーで乗ったフィットで、最新のコンパクトカーの乗りやすさ、広々とした室内、静粛さに(コンパクトカーの中ではうるさいと言われるフィットであっても)感動したクチなので、乗り換えは前向きに考えていたり。
もう誰も覚えていないと思うが、がっこうぐらし!のアニメでめぐねえがBMWミニに乗ってたシーンは気に入ってる。ちなみにめぐねえの中の人はあの花で知って、呂500も鹿島も良かった。
…と、脱線気味になったが何買えばいい?って本題。
理想はフィアット500か先代のコペンか中古のロードスターなんだけど、まあ予算的に無理?
やはりそうなると、国産のヴィッツかフィットの中古?中古といえばデミオやエスクードも気になるんだよなあ。ちなみに軽は基本対象外にする予定だけど、上述のコペンかビートかジムニーだったら可かな。
今のご時世、そうそう買い替えが利かないので悩ましい。
車が必要な時はそれなりにあるけど、カーシェアとかレンタカーの方が便利だしトータル安い。
うち都心でマンションの駐車場使用料が月に3.5万円。近所の屋根なし駐車場でも2.5~3。
さらに空いてる月極めよりも近いところにカーシェアスポットが複数、徒歩10分圏内にレンタカー屋が2つあって一つはSUV、RVとかオサレ外車なども借りられる
平日は働いてるから自家用車には乗らない。月2、3回週末にレンタル使用でも、保有してる方が高いんだ。
あとはタクシー。池袋とか品川じゃなきゃ、だいたい3000円あれば家に帰れるんで、ちょっと買い物して帰るときはタクシーで行ける。
なので車はあってもいいなと思うけど、コストパフォーマンスと面倒と、借りる気楽さを覚えてしまったから当面買わないかも
趣味の序列とはちょっと違うが、アメリカ等で言われるのは、それが「LIFE STYLE」か「HOBBY」か、だ。
「LIFE STYLE」になれたものは、世間的に評価されやすい。
「HOBBY」止まりだと、本人はともかくファッション(つまりライフスタイル)として成立せず幅広い共感を得られにくい、
というのは言われている。
オタク趣味でも「カッコイイ憧れのオタク部屋」みたいなのを作り上げて雑誌でドヤ顔までいければ「ライフスタイル」になってくるが、なかなか日本ではそこまでのイメージを得られる例が少なく「HOBBY」止まりである。海外のゲーミングPCはコテコテの未来空間風演出の筐体で「ライフスタイル」に近づこうとしている。
逆にスタイルだけが行き過ぎると「丘サーファー」なんてのが出てくるし、日常的に悪路に行くわけでもないのに大型SUVだったり、それはそれでバカにされるのだが、そういった趣味そのものではなく趣味をしている人のスタイルのほうに比重が大きくなってくることが世間的に評価されやすいポイントではある。
http://anond.hatelabo.jp/20170420151301
両親は士業系資格持ちで開業しているが、自分が小学校高学年ぐらいになったころから収入が怪しくなってきた。独立開業してるってのは、ほんとリスキーなもんだな。両親ともに同業のなかではそれなりの立場にあったもんから、プライドとかいろいろが邪魔したのも余計に厄介だった。
現在の親の収入は、、、、大学の授業料免除申請が全額免除で通ったりすることもあるぐらい、だ。なんと元増田よりひどいじゃないか・・・。母のほうは外にパートに働きにでていたこともあったが、稼ぎが月数万レベルにしかならなかったことと同僚にいじめられたことにより、本業のみ。とはいえ本業のほうは、、、、仕事さえあれば月に5万ぐらいは稼ぐときもあるかな、なんていうレベル。
祖父母×2は存命だが、国民年金しか受給しておらず彼ら(別家計)はおおむねマイナス。家からの持ち出しが続く。
父は微アル中+微DV+創価で、母は収入が父頼みであることもあって強く出られないでいる。
そんな家庭だったが、自分はほどほどに勉強はできた。高校のころには父は週一ぐらいで酔ってぐだぐだと説教しにきてはいたが、逆に言えば週6ぐらいは勉強できるゆとりがあった。そんなわけで必死に勉強し、高校での成績はよかった。
受験の際には最高B判定だった第1志望(国立医)と、A判定(一桁順位)しかだしたことがなかった滑り止め(国立医)をうけた。
ところが落ちた。滑り止めにすら落ちた。第1志望はまだ許せる。しかし滑り止めに落ちたのはちょっと耐えられなかった。
そうして自分はうつになった。浪人でうつ。浪人を脱出しないと治りそうもないのに、治らないと脱出もできない。地獄だった。勉強はしたいのだがどうしても身が入らない。死にたいとばかり考えていた。
そんなこんなで浪人して成績はガクンと落ちてしまったのだが、そうはいっても腐っても鯛とでもいうか、まだ国立医学部にいけるレベルの成績ではあった。秋頃に防衛医大をおさえて地獄脱出の糸口をつかみ精神の崩壊をおしとどめながら、なんとか翌年の春には大学へと入学した。
大学1年目には寮にはいった。奨学金は月15万借りた。親から援助は一切ないため、学費5万家賃5万生活費5万ぐらいの計算だった。寮だったため家賃生活費はもっと抑えられたが、寮の環境はうわさに聞いていたため、途中で退寮することも視野にいれての金額だった。
寮生活はまあ楽しくはあった。深夜であろうと爆音の音楽が聞こえてきたり、麻雀部屋から酔っ払いが這い出してきたり、飲み会では1人1人に一升瓶が用意されていたり工学部7年生とかいう輩に絡まれたり、寮自治のための集会が毎週あったりはしたが、そういうのには耐えられるタイプだった。耐えられないやつは1か月でいなくなった。耐えられた奴も半分以上が進級できていなかったが・・・。
寮生活で浮いた奨学金で、免許取得費やパソコンの購入費、2年目の引越資金もろもろなどを用意し、2年目には退寮した。
2年目からは生活がカツカツだった。ネット回線高い、プロパンガス高い(家賃重視で物件を選んだのは失敗だった)、家賃の支払いがある、云々。バイトに精をだした。
すると後期になって授業料免除が通らなかった。自分の収入のせいで免除基準を超えてしまったらしかった。全額・半額免除の基準境界ぐらいの家計所得だったはずなのに・・・。下手するとバイトしない方が収支はプラスだったりしえた。加えてバイトのせいでテスト1個1個で死にそうな思いをしていたこと、そしてなによりきちんと勉強できず欲求不満だったこともあって、もうバイトはしないことにした。
3年目からはまあ満足できるぐらいには勉強できた。ついでに成績もあがった。このころになって給付奨学金というものがあることに気付いたが、そういうものは大学の推薦が必要で、いろいろと画策したが指導教官の推薦をえることが難しく、大概は諦めた。いや、うちの学部に指導教官とかいないんよ。名目上は各学生に教官が割り当てられてはいるけれど、会ったことすらないし。調べてみたら自分の担当はかなりのお偉いさんで、全然会えないし。それでもメールして訪問してメールして訪問して云々してなんとか1枚推薦状をもらえたが、なんと奨学金の選考のほうで落とされた。収入も成績もGPAも悪くなかったと思うのに(収入は悪いかw)・・・、まあ「給付」は狭き門だから仕方ないかとあきらめた。しかし推薦状の確保が大変すぎて他の給付奨学金へのさらなる申請も同時にあきらめた。
なお、我々には将来の就職先さえ決めれば、自治体や病院から奨学金がもらえるという制度がたくさんある。そちらのほうは1年生のときから検討はしていたが、金額のいいどこかに身売りするなんてことはさすがにプライドが許さなかったし、かといって15年先まで見据えて自分の希望に添うwin-winな案件をさがすなんてことは大学入学時には考えることができず、見送っていた。3年生ぐらいで地元に戻ってもいいかななんて思って地元の県のものを申請してみたが、県外大学生×中途採用×自治医大合格辞退(←主にこれのせいだろう)のためか、通らなかった。
親はあんなやつだが、息子になんの援助もしていないことに負い目があるのか、所得証明書なんかは用意してくれる。それには地味だが大いに助かっている。帰省して自分で取りに行くのは大変だし、なにより費用がかさむ。あ、親は帰省すると5000円ぐらいお小遣いをくれるが、それでは交通費ですでに赤字だ。
大学の同級生は、平均としてお育ちが良い。初心者マークつけた新車レクサスSUVとか案外よくみる。とはいえ大学で生活していく分には今の自分のカツカツ具合でもそんなに問題はでていない。さすがに彼らと遊びに行ったりすると諭吉さんがポンポンとんでいくから付き合いきれないが、幸か不幸か自分はどちらかといえばひきこもりタイプでネット回線とパソコンさえあれば満足していられ人間で趣味に金がかかるなんてこともなく、同級生にはつきあいの悪いやつとは思われているとは思うが、まあそれぐらいの認識しかされていないと思う。ついでだから言わせてもらえば、執拗に昼ご飯誘うのやめてくれ家計破綻するわ。
とまあ自分はこんな感じで生活している。朝昼晩ほとんど自炊なのにもかかわらずエンゲル係数は80%超えていると思うが、PCもタブレットも所持できているし、ほかに欲しいものなんかなく、現在のところ生活していてとくに不自由を感じたことはない。
しかし同時に、自分のような生活ができるのは限られた一部の人間だと思うし、1000万を超える借金を背負ってもそれほど心配せずいられるのは医学部という特殊な環境にいるからだとも思う。そんな自分でも、留年したら奨学金がとまってすべてが詰むことはひしひしと感じているから、進級判定はつねにふるえるほど怖いし国家試験も怖い。他学部だったらそこから就活なんて大波乱がさらに控えているんだろうから、それには自分でも耐えられる自信はない。うつ再発しそう、むり。
妹たちは自分とはちょっと年が離れているから、まだ高校生とかそんなもんだ。やつらは自分なんかよりはずっとできはいいが、とくに下の妹はメンタル豆腐だから自分のような奨学金自転車操業をしなければいけないことになったら1週間で精神を病んでからの休学→退学の未来が見えている。しかも文系だから不確定要素が自分よりも高いときている。元増田をみて、やつらは自分が見放したらこんなかんじになってしまうのかなと改めて思わされた。
兄としては、かわいい妹たちにそんなことはさせられない。当然だ。
しかしだ、いわゆる有名病院のなかでは給料高いっていう虎ノ門とかでもちょっと給料足りなくて選択肢からはずさなくちゃいけなくなるけど、でもそこら辺の市中病院ならもっと高いとこ全然あるし、ワイちゃんの考えているいきたいとこランキング1位の某野戦病院もそんななかのひとつだ。
(出典:http://www.theguardian.com/world/2015/oct/31/somalia-fishing-flotillas-pirates-comeback)
5年前、エイル(Eyl)の町外れにある砦が、ソマリアでもっとも悪名高い海賊の根城になっていた。
インド洋から素晴らしい波が打ち寄せる朽ちかけた町では、拿捕された船が浅瀬に抑留され、大物海賊達が権謀術数を巡らし、彼らの乗り回す大型のSUVが連なっていた。
エイルはソマリアに存在したあらゆる悪徳の見本市だった。内戦と20年に及ぶ戦いがもたらした無政府状態は国家のもっとも基本的な制度すら破壊し、銃と身代金がすべてを支配する場所となった。
無法状態と命の危険を伴う混沌状態は、2012年の映画「A Hijacking」(訳注:原題はKapringen。邦題は『シージャック』)で見ることができる。この映画ではデンマークの貨物船が海賊によって拿捕され(訳注:以下ネタバレにつき削除)
遅ればせながら、西側諸国が海賊退治のために軍艦の派遣を行い、NATO、合衆国とEUの軍事力が、海賊を無力化し、乗っ取りと人質の時代を終わらせ、戦いに勝利したかに見えた。
5年後、エイルは大いに変わった。海賊は去り、根城となっていた砦だけが残された。ソマリアの各地で見られるように、この歴史的な建物も長い間整備されなかったため、荒廃している。海岸に立つ小さな砦は、エイルが以前は何で名を知られていたかを思い起こさせる。サイイド・ムハンマド・アブドゥラー・ハッサン、19世紀のジハード主義者で民族主義者の詩人にして、20世紀初期にはイギリスと戦い「狂気のムッラー」と呼ばれていた人物のことを。
地元民にとって不幸なことに、海賊が去るとともに、別の侵略者が帰ってきた。
世界の関心は別の場所に移ったが、イエメンやイランや韓国のような国々からやってきた漁船団が、国際条約を無視して、ソマリアの豊かな漁場を略奪しはじめた。町の経済を支える地元の漁師達は壊滅的な打撃を受けたこの乱獲こそが10年前、沿岸の村々の生活のすべを破壊し、最初の海賊行為を生み出したとされている。
ソマリアの3000kmに及ぶ海岸線は、世界でも最も豊かな漁場に面しており、サメやマグロやイワシやエビやロブスターに満ちている。不法操業する漁船団は、便宜置籍船制度(訳注:船舶の登録料を軽減するために、リベリアやパナマのような安い国に船籍を置くこと。漁業資源管理においては、他国の漁船になりすますことで、本来の国別の漁獲高割り当てを無視した操業を行うこの種の行為が問題視されている)を隠れ蓑にしている。彼らは他の地域からやってきたソマリア人の武装船によって守られており、近づいてきた地元漁民の船に体当たりを行ったり、銃で撃ったり、漁具を破壊したりする。これらの恐ろしい戦いの大部分は外部の目の届かない場所で行われ、報道もされていない。
エイルの漁師達の間では、外国の漁船団を苦々しく思う気持ちが広がっている。
多くのソマリア人は、無力なソマリア政府に代わって、NATOとEUの軍艦がより多くの密漁船を取り締まるように求めている。
湾岸諸国から資金援助を受けたプントランド(訳注:ソマリア内の半独立地域。実質的な国家内国家となっており、独自政府が地域内の司法・行政も担当)の海洋警察はボサソの港に拠点を置き、紅海で不法操業する船の取り締まりで多少の成功を収めているが、エイルまではなかなか手が回らない。
「海賊行為があったからNATOが来た。しかし、海賊行為の原因は、密漁だ」とエイルの職員ファイサル・ワイスは言う。
「NATOが海賊を追い払えるなら、密漁船を追い払わない道理なんてないでしょう」
このことは、プントランドの海賊取り締まり担当大臣であるアブドゥラー・ジャマ・サレフも指摘している。西側先進国は「こそ泥を捕まえることはあっても、大物はそのままだ」と。
55歳の精悍な漁師、ムーサー・ムハンマドは最近受けた攻撃の被害、洋上で切断された彼の漁網を示した。
彼にとって、このことは海賊のための武器を手配し、かつてやっていた生活に戻るための小さな一歩に過ぎない。
NATOとEUの両方が2016年の終わりに派遣期間を終える。西側諸国は監視任務に当たっている艦船を、地中海やその他の必要とされている場所に移したがっている。
「NATOが去れば、おれ達は奴らを攻撃する」ムハンマドは言う。彼の目に写る西側の軍艦とは、密漁船を守っている存在に過ぎない。
「おれ達は殺る。覚悟はできている」
困窮した漁師たちが、その原因である外国の密漁船から金品を強奪したことが、現代ソマリアの海賊行為の始まりだった。
韓国の大型原油タンカー、サンホドリーム(Samho Dream)の解放のために950万ドルの身代金が支払われたことで、それは何百万ドル単位の金が動く組織犯罪へと成長した。
2011年の初めに、海賊は700人を超える人質を拘束していた。
エイルの海岸線で小さなホテルを経営する女性、アシャー・アブデカリムは言う。
「あのときは本当にめちゃくちゃでした」
彼女は、少なくとも、海賊がいなくなったことについては感謝している
「みんな武器を山ほど持っていたし、しょっちゅうそれを撃っていた。チャット(qat。カートとも。嗜好品もしくは弱い麻薬)も使いすぎてましたし。平穏とはほど遠い状態でしたね」と彼女は回顧する。
一方、エイルの職員、ファイサル・ワイルは苛立ちと共に「何も変わっていない」と言っている。
「振り出しに戻っただけだ。密漁船は戻ってきた。こうなってしまうと…私は海賊も復活するのではないかと恐れている」
「密猟が、立ち直ろうとしているソマリア経済の貴重な財源を強奪しているのです。本来の収入があれば、たとえば不可欠なインフラを整備したり、医療を改善したり、教育を再建したり、荒廃した牧草地を復活させたりといったことができたはずなのに」ソマリアの沿岸地域の援助に携わっているNGO、Adeso(African Development Solutions)の代表、Degan Aliは言う。
しかし、ソマリアの沿岸地域で多くの雇用を生み出せるはずの水産業を育成しようという国際援助の試みのうち、この地で行われたものは、無数の既得権益の網に絡み取られてあえなく沈没してしまった。エイルに国連の援助で建設された冷凍設備は、完成から1年以上経っても稼働していません。これを使えば漁師達は水産物を輸出することが可能になるのですが、誰がそれを仕切るのかということでの論争が続いている
海賊は依然として、ソマリアでは広く共感の対象となっている。外国で逮捕され、2年から24年の刑を言い渡された海賊達が刑期を努めるためにソマリアに送還されて来るが、プントランドのボソサとガローウェの刑務所に投獄されているのは、言わば将棋の「歩」に過ぎない。海賊の首領たちは依然として逮捕されていない。「取引」で得た莫大な資産があれば、弱体な警察当局からの追跡から逃れることなど造作もないだろう。
3月に海賊はイランのダウ船2隻を中部ソマリアで捕らえた。うち1隻は後に脱出した。一月後、国連の報告書では、悪名高い海賊、ムハンマド・オスマン・ムハンマド「Gafanje」がこの攻撃を企てたとされた。
「海賊時代がいまだ終わったわけではない、ということが見落とされています。依然として50人ほどの人質が捕らえられています。その大部分は密漁船の乗組員です」海賊問題を扱うNPO、Oceans Beyond Piracy (OBP) のジョン・スティードは指摘する。
しかし、現状が、西側諸国がインド洋に引きつづき海軍力を展開するコストを負担し続けるほどかは、はっきりしていない。彼らが急にいなくなれば、情況は悪化するかもしれない。
プントランドの海賊取り締まり担当大臣であるサレフは、ソマリア人は厳罰化が進められたことを知っていると言う。
「死刑を含める厳罰化がなされた。みな、海賊行為が容赦されなくなったことを知っている。以前は金の問題だったが、今回は海賊自身の命の問題になった。やるなら死ぬ覚悟が必要だ」
理系はてなーのみなさんは、MIRAIに関するさまざまな問題点の指摘をすでに目にしているだろう。
曰く、水素自動車に使われる水素は結局は電気で作るほかなく、その電気は化石燃料含めた既存の発電設備で作る。化石燃料をそのまま使う内燃機関車や、電気の段階でエネルギーを受け渡すEVより多段階のエネルギー変換をしているわけだから、そのぶんエネルギー効率が落ちている(実際、コストで比較するとHVやEVよりも燃費は悪い)。水素ステーションという社会的インフラ基盤を整備するコストも高い。液体ではなく気体を扱うわけだから設備にもそれだけ高い保安性能が要求される。1拠点で1億円かかると言われている。エネルギーロスがある技術に、多大な社会的投資が必要になる。
これらはすべて、MIRAIという車両の「川上」に属する問題だ。でも、MIRAI自体の問題について指摘した文章をあまり目にしていない。そこにこそ「MIRAI(FCV)には未来がない」ことの雄弁な証拠があるというのに。
なんでMIRAIには未来はないと思うのか。端的に、でかすぎ、重すぎなのだ。クラウンよりも5mm短くて横幅が15mmでかい。同サイズ以上。車重は2000kgオーバー。定員は4名で、後部座席の足元は前席下に入らない。トランクは狭小。これが、FCVに未来がないことの証拠だ。
そんなことがなぜ問題なのか。「初代の実験的販売車だからいいじゃないか。そのうち改善されていくだろう」。そうではない。たとえば初代プリウスはMIRAIより全長が600mm、横幅は100mm短く、車重は1200kg台で、定員5名だった。MIRAIより800kgも軽いのだ! 初代プリウスをあれだけコンパクトなパッケージにまとめたトヨタが、MIRAIでは会社の命運を賭けてもここまでのパッケージングしかできなかったということが、FCVの将来を暗示している。MIRAIはHVに比べても、積載している技術要素が多く、しかもそれぞれ小型軽量化するのが困難な技術的制約があるから、この大きさと重さになってしまっている。以下、それぞれの技術要素について言及する。
まずFCスタック、燃料電池部が重くてでかい。この重さと大きさでどうにか155psを確保した。2tを超える車重を動かすにはおっつかっつのレベルだ。しかも、その性能(重量出力比)を規定しているのが化学反応の領域なので、技術革新のペースが電子技術や機械技術よりも格段に遅い。これは燃料電池だけでなく、電池技術の一般的な命題として知られている。実用車として必要な出力を確保するには、大幅な小型化は難しいだろう。
高圧水素タンクも重くてでかい。でも、これ以上小さくすると650kmという内燃エンジン車の平均的航続距離を切ってしまう。タンク圧を上げればそれだけリスクが増す。現状でも水素自動車スタンドでは危険性を考慮し、専任オペレータがチャージしなければならない(=セルフ補充はできない)仕様なのだから、これ以上の高圧化の可能性はないだろう。そしてタンクの耐用年数は15年だ。しかも2年毎に定期点検が必要になり、一般の車検場では検査はできない。とてもエコだのサステナビリティだのを胸を張って主張できるような代物ではない。
水素ガスの供給系も重いしでかい。燃焼性の液体を発火プラグの直前で気化する内燃機関に比べて、気体を高圧タンクからスタックまで送り込むのだから、配管の気密性もポンプの性能も桁違いに保安基準が高く、それだけ重く大きくなる。これも技術的制約であり、簡単に解決できるようなものではない。ちなみにこの車には数ヵ所に水素ガスのガス漏れ検知装置がついている。
廃熱系も重くてでかい。水素自動車は水しか排出しない。つまり排ガス経由で廃熱を抜けない。しかし燃料電池部分はかなりの発熱を伴う。FCスタックで起きているのは、酸素と水素から電気と水と熱を作る反応だからだ。だからあの異形の巨大グリルが必要になり、その内部に大型のラジエーターが鎮座している。これも化学反応の特性に紐付けられた制約だから、技術革新で容易に克服できるものではない。
バッテリも、EVほどではないにしろ、それなりに重くてでかい。FCスタックだけでは柔軟な出力制御や回生はできない。だから大型の補助バッテリセルを積んでいる。FCスタック+モーター+バッテリというパワートレイン。これエンジン+モーター+バッテリとパラレルな、要はHV車と同じような構成なのだ。HV並みにパワートレインの構成が複雑で、構成部品も多い。しかも可燃性気体を扱うぶんだけ重く大きくなる。これは技術革新だけでどうにかできるような問題ではない。FCVという特定のテクノロジーの組み合わせによる、固有の限界、固有の制約というものがある。それがMIRAIの初期モデルの性能と価格を規定している。こう説明すれば、理系はてなーは直感的に「あっこれ、技術的に筋が悪いな」と感じるのではないだろうか。
だから値段も高い。補助金なしなら700万円オーバーだ。そこに、国民の皆様の血税が220万円注ぎ込まれて、やっと500万円程度になる。ちなみに初代プリウスは補助金なしで215万円だった。おわかりいただけただろうか。だからMIRAIには未来がないのだ。
2021年6月16日、ホンダ・クラリティFuel Cellの生産中止が発表された。ホンダ、FCV生産中止 販売低調で : 日本経済新聞 理由は販売低調。そりゃそうだ、高い(783万円)、でかい(全長4915mm・全幅1875mm)、買いにくい(リース専用)。2021年6月時点でも全国の水素ステーションの数は147箇所止まり。助成金たんまり乗せて官公庁と法人に買ってもらうしかマーケットがない。そもそもクルマとしてのユーティリティが乏しいFCVで、さらにあえてホンダ車を選ばなければならない自治体や企業はほとんどない。全世界での累計販売台数はわずか1900台だったそうだ。FCV全体を断念するわけではなくGM合弁でFCVは続けるということだが、あくまで保険的なムーブだろう。
もう一方のトヨタ・MIRAIはどうなったかといえば、こちらも累計販売1万台・国内販売3700台と全く振るわない状況だったが、2020年12月にガラッと雰囲気の変わった2代目が出てきた。https://toyota.jp/mirai これが実にお見事なのだ。といっても「これなら売れる! FCVの時代が来た!」という意味ではない。5年前にこの増田で書いた諸問題をまったく解決できないまま、それでも「FCVには将来性がある」という幻想を維持するために、針の穴に糸を通すようなコントロールで商品企画をやり直し、それにある程度成功している、ということだ。
どういうことか。まずボディサイズだ。レクサスLSと同じGA-Lプラットフォームを採用して、全長4975mm・全幅1885mmに。ちなみに初代は全長4890mm・全幅1815mmだった。初代よりひとまわりデカくなっているのである! 価格は? 細かくグレードを刻んで710万円〜860万円。こちらも高くなっている! 高圧タンクはどうなった? なんと3本に増槽している。しかも1本は運転席の真横に据え付けられている。
全幅1885mmにして、巨大なフロアトンネルにも水素タンクを入れて、750〜850kmという航続距離を確保。全長4975mmにして、ゴルフバッグ3個分のトランクを確保。大径タイヤを採用して地上高を上げ、タンク寸法を拡大。とにかく、全体をデカくすることでどうにかした。「技術的課題を解決しないという解決をした」ともいえる。
一方でトヨタはさすがだなと思うのは、そういう「FCVの限界に気づかせないための、ほぼ唯一の正解ルート」を新型MIRAIでちゃんと選んでることだ。上司に「お前、FCVなんとかしろや」と言われた時に現場が練ってくる商品企画としては、ほぼ100点満点といえる。つまり、デカさと高さを「これはあくまで高級車、ラグジュアリーカーなんですよ〜」という建て付けにすることで、「要素技術的に小型化・低価格化が困難」という自家用FCVの致命的欠点を希釈したのである。
自家用FCVの「デカい・狭い・高い問題」を誤魔化せるのは、もともとボディサイズが大きいスポーツ寄りの大型セダンか大型SUVぐらいしかない。だがエコカーの上得意である自治体や法人はSUVを買わない。だからMIRAIは「レクサスLSみたいな、スポーツ寄りの大型セダン」になった。2代目MIRAIは、顔つきこそスポーツカーっぽいが、シルエット的にはギリギリ自治体・法人用のショーファードリブンカーにも富裕層向けのドライバーズサルーンにも見えるし、実際に両方のニーズをそこそこ満たせるように作ってある。辻褄は合ってる。
ショーファードリブン用途に供するために、狭い車内で後部左右席をめいっぱい広く取った。だから後部中央席は実用に向かない。あくまで「5人定員」というカタログスペックのためのエマージェンシーシートだ。これはファミリーカーなら大きな欠点だが、ショーファードリブンやドライバーズサルーンなら別に困らない。ほとんど使わないから。辻褄は合ってる。
後部中央席を実際に使わない想定なら、フロアトンネルを大きくしてそこに水素タンクを増槽してもいいよね、となる。結果として航続距離が伸び、600km→850kmになった。これで水素ステーション不足の問題をある程度緩和できている。辻褄は合ってる。
ガッチガチの制約条件の中で唯一の正答を導く論理パズルみたいなことになってて、しかもちゃんと正解してる。さすがトヨタ。だがこれは「やっぱりFCVで大衆乗用車(5人乗り+5ナンバー)を作るのは無理でした」という事実上の敗北宣言でもある。やはりMIRAIには未来がないのだ。
おそらくトヨタも、自家用FCVという路線にはもう勝ち目が薄いと認識していると思う。そこで繰り出してきたのが水素エンジンという隠し球。技術的にはそう目新しくなく、過去にも複数メーカーが販売している。ただカーボンオフセットが問題視される以前は既存のガソリン内燃車に比べて全く優位性がなかったし、そもそも世の中に水素燃料のサプライチェーンが存在していないから普及することもなかった。
でもFCV普及が厳しくなった今、水素エンジン車は、既存自動車メーカーが手持ちの技術資源を使ってEV勢に対抗しうる希少な選択肢になる。内燃で培った基幹技術の多くを使い回せるので、今からでもイノベーションで先行するEV勢にキャッチアップしやすい。ミッション系ほか大手下請サプライヤーもそのまま連れて行ける。ガソリンに比べて重量エネルギー効率はかなり悪いが、お得意のHV機構と絡めれば何とか燃費も実用域まで持っていける可能性はある。官民を巻き込んだ水素ステーション全国展開というプロジェクトの延命もできる。モジュール化に不向きなので中長期ではEV勢に対してどうしても不利になっていくが、レガシーの技術を延命させて戦えるとこまで戦うというのも旧主派勢力の立派な戦略だ。3代目MIRAIは、出るとしたら普通の水素エンジンHV車に生まれ変わっているかもしれない。
(続きを書きました https://anond.hatelabo.jp/20210820195856
自動車なんか興味無いどころか車オタきめええええええ^^;とか思ってた新社会人。
でも配属が郊外になるから車必須で、親が買ってくれることになった。
フィアット500(ルパンの影響)、シボレーカマロ(トランスフォーマーのry)、
アウディTT(ほんとはR8)、スカイラインクーペ(インフィニティ顔はあれだけど)などなど、
乗ってみたい車はあるけどまずは手頃なところから。
そうすると国産の大衆車かなって思って見繕ってたら、ホンダのヴェゼルが気に入った。
クーペとsuvのクロスオーバーとか好みすぎる。インテリアも落ち着いた色があって超良い。
なにしろ、値段の割にある高級感で、ワゴンだのミニバンだのと差別化できる。
郊外に生息しているマイルドヤンキー()と一緒にされてたまるか。
待ちきれなくて一日中ググってる。
こんなことしても手に入るのは先なんだよーーーーーーー
SUV用をリピート。古い設計のタイヤではあるもののやっぱり乗り心地といい静粛性といい文句ないです。
・Zalto
ワイングラス。ステムの細さが心地よい。
・iPad Air 64GB
子供用のテレビとして。手持ちのDVDをエンコードして突っ込んである。(この作業って違法になったんでしたっけ?)
軽さでKindle HDXに惹かれながらもiTunesとかAppleTVとの組み合わせ考えるとやっぱりiPadが無難な選択。miniじゃちょっと小さいかな。
今まではオーディオにAirMac ExpressをつないでたけどCD聴くこともほとんど無くなったので思い切ってAirPlay専用スピーカーに。
電源が連動するのでかなりストレスフリー。音はそれなり。ボリューム上げないと本領を発揮しないかも。
・ルンバ770
いまさらですが。フルタイムの共働きなだと週末しか掃除できないので。
毎日こんだけホコリが吸い取られる様を見ると、買って良かったと言わざるを得ない。
上位機種じゃなくても十分。
ホームベーカリーとの組み合わせで、かなりマシなパンが自宅で焼けるように。
話題にはなったけどすぐ使わなくなりそうなエアフライヤーと同じこともできる。
・Bo Conceptの棚
子供服が増えてきたので。
水曜日の朝、立派な体格の6人の捜査官が合同テロ対策チームからやってきて、私の家のドアをノックした。
私の夫も私も私達が無実であると疑わないが、もし何らかの過ちを犯したとすれば、それは Google で検索した内容が、
テロリストの判別ルールに当てはまってしまったということだろう。誰かがあちらこちらで監視しているのである。
検索語のピースを組み合わせ危険を示すレッドフラグを上げる仕事を、私達の検索ワードを見ながらしている誰かがいるのである。
大抵の場合それはテロとは無関係である。私は圧力鍋について調べていた、夫はバックパックを検索し、
そして普通はこの2つを検索したとしても問題はないと思われる。しかし私たちは”普通でない”ときに
それをしたのである。
もしあなたが20歳になるとても好奇心旺盛な私たちの息子のようであったならば、あなたもその事件について
多くの時間を費やしニュースを読んだだろう。CNN のニュースに、圧力釜で爆弾を作ったと書いてあれば、
インターネットで作り方を検索するだろう、もしあなたが好奇心旺盛であれば、きっとそのリンクをクリックしただろうと思う。
私の息子のニュースを乱読する癖と私の検索した圧力釜、夫の検索したバックパックが、合同テロ対策チームに出動を命じさせたのだ。
このようにして事件が起きたのだと想像している。テロ対策チーム本部でアラートがけたたましく鳴り、
対策チームはコンピュータに表示される Google の検索ワードを覗きこんだのだろう。
検索をしたのは数週間前のことである。なにゆえ対策チームがこんなに長く手をこまねいでいたのかはわからない。
きっと他の疑わしい Google の検索ワードの事件に関わっていたのだろう。だが、「キヌアとは一体何であるか」とか
「アレックス・ロドリゲスはまだ故障中なのか」といった検索ワードは彼らにはどうでもいいことだったに違いない。
事件が起きた時、私は仕事中で、すべてが終わってから夫が私に電話をかけてきた。笑いながらである。
だが私は一緒に笑う気にはならなかった。夫のかけてきた電話は私を震撼させ怯えさせたのだ。
事の顛末はこうだ。午前9時、前日帰ってきた夫は、リビングルームに飼い犬二匹と一緒にいた。
道路に何台かの車が停まる音を聞き、窓から外を見ると黒い SUV が私達の家の前に停まったのが見えた。
2台は縁石前に、もう1台は夫のジープの前に止まった。逃げられないようにするためである。
カジュアルな服装の6人の捜査官が車から現れ、2人は裏庭に、2人は家の横、残りの2人は家の玄関に向かった。
様々なことが夫の頭には浮かんだという、何が何だか分からない。夫は家の外に歩み出た。
男たちは夫に挨拶し身分証明証を見せた。捜査官全員の腰には銃が下がっていたという。
「あなたは○○さんですね?」、捜査官の一人がクリップボードを見ながら聞いた。夫がそうだと言うと
捜査官たちは家宅捜索をしていいかと訪ねたが、それは任意捜査であることも判明した。
彼らはリビングルームに入り(爆弾の作り方も、アナーキストクックブックもない)本棚の本を調べ始めた。
さらに私たちの写真を一枚一枚確認し、寝室を覗きこみ、ついでに私達の犬を可愛がった。
息子はまだ寝ていると言ったけれども、彼らは息子の寝室にも入っていいかと訪ね入っていった。
その一方で彼らは夫に質問を浴びせていた。「出身はどこ?ご両親の出身は?」彼らは私についても聞いた。
「奥さんはどこ出身?どこに勤務してるの?奥さんの両親はどこに住んでるの?」彼らは「爆弾持ってる?」とも聞いた。
「圧力釜はある?」夫はないと答えたが、炊飯器はあったのだった。「これで爆弾作れる?」夫は作れないと言った。
「妻はそれでキヌアを作るんだ」「キヌアってのは一体全体なんのことだ?」
彼らは裏庭も探した。庭仕事の道具やガラクタが散らばっている車庫の周りも歩きまわった後、家の中に戻ると、
更に質問をぶつけてきた。「今までに圧力釜爆弾の作り方を調べたことはある?」
夫はとうとう堪忍袋の緒が切れ尋ねた。
「あんたらは圧力釜爆弾の原理を知ってるかどうか、それを検索したかが気になっているのだな?」
2人の捜査官がそれを認めた。
この時になってようやく彼らは自分たちが相手をしているのはテロリストではないのだと思い至ったようである。
彼らは夫に仕事の内容と、過去に韓国と中国に行った理由を尋ねた。捜査官の物腰が柔らかくなった。
捜査官たちは検索が行われたコンピュータを見せてくれとは言わなかったし、引き出しもキャビネットも開けなかった、
2つの部屋は捜索もしなかった。彼らの表情から、私達は彼らの捜査対象とは合致しないのだろうと思われた。
彼らが述べたところによると、こういったことは週に100回はしていることなのだという。
そして99回は何も出てこない。私は残り1%がどうなのかということを知らないし知りたいとも思わない。
45分後、彼らは夫と握手をして去っていった。そうして夫は私に電話をしてきて事の顛末を伝えた。
その時から私の恐怖は続いている。私は他にどんな検索をしたっけ?どんな検索をすれば無実だと思われるだろう、
どんな単語と一緒に検索したら有罪だと思われるのだろう?彼らは散らかった私の家を見てどう思っただろうか?
(なんてこと!合同テロ対策チームは汚れた皿がつまれたキッチンシンクを見たのだ)
私は心配で押しつぶされそうだった。要するに私たちは今こういう状況にある。
「私たちのプライバシーはどこにも期待できない。ヒラマメの料理法を検索しただけで監視リストに載ってしまうかもしれない」
あなたは誰かが自分のするどんな些細な事でも見ているとしたら、どのように振舞うだろうか。
私に言えることは将来圧力釜を買うときは、決してネットでは買わないということだ。
今は恐い、何が正しいのかわからない。
説明追記
サフォーク警察署を通じて、今回の捜索は私の夫が以前の職場で検索した内容が関係していると判明しました。
私たちが詮索を受けていた時点ではこのことに思い当たらず、私達の家から行われた検索だけが原因でこういう結果になったのだと信じていたのです。
嘘をついたり、出来事を都合よく改ざんしたわけではありません。あの時点でわかっていたことに基づいて前の文を書いたのです。
私達が知りえなかった事実は、昨日事実として起きたことを元にして書いた文章の、ある部分とは明らかに異なっていました。
私が前回書いた文章は私達が告げられた範囲で知りうる情報でした。何もでっち上げたわけではありません。
あなたが私と面識があれば、私がそんなことをしない人だとわかってくれるはずです。
もし誤解を与えてしまったならば、私は真実を書きたかったのだ、ということをわかってください。
そしてそれは私が10分前まで真実だと信じていたことなのです。私達が知りえなかった他の事情があったということです。
Thank you.
ADHDの人と上手く付き合うには?
http://homepage2.nifty.com/ryantairan/a10.html
・行動を否定しても人格を否定する発言は控えましょう。
・物事を整理しながら行動するのが苦手なので、ある程度枠組みを決めて
具体的に支持します。
・叱るより褒める方向でヤル気を出させます。
・人それぞれの個人差を尊重しましょう。
違う! まったく間違ってる!
☆まずは選別です。
下に列挙したような有効活用ができるかどうか見極めましょう。
使い勝手よりも不愉快さがつのる場合には、ギャンギャン罵倒して、
もしも我慢できる程度の迷惑さ加減だったら……(以下つづく)
☆細かい整頓や段取り力がいるタスクに直面させて、ネチネチとダメ出しして
優越感にひたりましょう。
☆どんなゆるい飲み会でも集合は時間厳守! 集まったらすぐに移動して
置き去りにしてやりましょう。
「場所? 教えないよ~ん(笑)」とブツ切りして笑いものにしてやりましょう。
とても愉快です。
☆同時に複数の進行管理が必要なイベントやレクリエーションに引きずり込んで、
ダメ人間ぶりを際立たせましょう。
マルチプレイのシミュレーションやボードゲームなんかオススメです。
タスクAをやっていたら、「ほらほらBをやんないと!」と引きはがし、
タスクBに注力し始めたら、「ほろほらAがお留守になってる!」のように
A、B、C、D……と次々に別の方向へ急かして、集中力をズタズタにしてやりましょう。
自分たちが(ソイツと違って)能力があることを実感できて、嬉しくなってきます。
☆できるだけ暗黙のメッセージや秘密の約束事を使って、何が何やら
状況を分からなくしてやりましょう。
それで大事なTo Doを取りこぼしたら、それこそ徹底的につるし上げてやりましょう。
☆ときおり、斬新な発想を見せたり、すごい集中力を発揮して良い仕事をする時があります。
そんなときは、
・なにか独創的なアイディアやギャグを出したら、「ダセっ!」「つまんね」で却下。
・入念なリサーチをしてきたり、分担したタスクでいい仕事を持ってきたら、
即座に計画を変更して用意してきた努力が無駄になるようにしましょう。
忘れてはいけません。
大事なことは目先の出来事の良し悪しではなくて、人間関係のポジション取りです。
お互いに細かい不満点があったり、仲間内での評価と発言力の上がり下がりに
神経をとがらせているコミュニティでも、さしあたりギスギスしないで親睦を維持できるのは、
行動や発言は、常に常に、"何を"言ったか? したか? ではなくて、
ADHDの人は、衆目の一致するダメ人間として、コミュニティの維持に不可欠な人材です。
万が一にも、"実は隠れた長所もある"みたいに株が上がってくる雰囲気になることは
避けなければいけません。
☆ADHDはシャレで済む事と済まない事の範囲が一般人と違っています。
過剰に集中しているときに脇腹をツンツン! と突つかれたり、あるいは一心不乱に
キーボード(楽器でもPCでも)を叩いているときに脇から別のキーをチョイチョイと
逆に、思ったことは何でも言ってしまうため、「ま~、お肌の曲がり角ですからね~」
こんなとき、相互の許容範囲の違いなんて気にする必要はありません。
「ちょっとしたオチャメじゃないのよ。なんで怒るのよ? おかしいんじゃない?」
と流してしまいましょう。なんていったって少数派なんですから。
こうすることで、ADHDの異様さ、気持ち悪さと周囲との境界線が引き立ち、
☆ときおり、ADHDの人が自信を喪失してアドバイスを求めて来る事があります。
・親身なアドバイスのフリをして、嘘を吹き込みましょう。
「最初はマティーニ。オリーブは次の一杯に移してから食べると粋だ」とか、
後ろでみんな大爆笑をこらえるのに必死です。場が明るくなります。
・あるいは、こんなのもアリです。
1)「分かった。指導してやんよ。この牌切って、次はその牌、で次はこっち。
2)「じゃ、こっちの陣地を取ってみ? で次はこっち。ホラ出来た! Vサインの
マーク(笑)」
3)「あー、もう全部説明なんてできるか! ともかくルールブック(あるいはマニュアル)を
全部読んで来いよ! 話はそれからだ!」
と突き放す。
翌日、徹夜で読み通したマニュアルにも載ってないと言ってきたら、
「そりゃ載ってないよ。だって俺たちだけのローカルルールだから。ウププッ(笑)
でも"載ってないこと"ってことは学習したジャン。やったジャン。進歩じゃん!」
などなど、人の話を受け入ようとしている状態を最大限に活用して、徹底的にブザマな状態に
叩き込んでやりしょう。
「俺は知識があるからコイツをからかってる。コイツは知識がないから俺に
からかわれてる」
という優越感に、もう心がとろけそうです。気持ち良いです。
☆上の項ともからみますが、ADHDの人は曖昧なメッセージが苦手です。
だから、メッセージは常に"善意の忠告"と"嫌がらせ"と"冗談"のどれなのか判別が付かない
☆常に自信喪失気味で、適応障害を起こしているADHDの人でも、ときおり、
「ああ? そんなの全部、オメェが使えねえのが悪いんだろうが?
俺たち、何か間違ってるか? ええっ!」
どんなに怒っていても、これでADHDの人はウグっと何も言い返せなくなってしまいます。
ここで、
「俺が優秀か無能かってことと、アンタらが俺を好き勝手に侮辱して良いかどうかってことは
別の問題でしょうが!」
と即座に切り返すことがADHDにはできません。
もう、コミュニティのオモチャになるために生まれてきたかのように好都合な
キャラクターですね。
☆あなたたちのコミュニティや"交友"に疲れ果てたADHDの人が、離れていくときが
あります。
「いやー、愛されキャラなんだぜ、オマエって(笑)」
「実は尊敬してたんだよー。恥ずかしいから言えなかったんだよー(笑)」
などなど、アメ玉をしゃぶらせてやれば、もとから友達の少ないADHD、
すぐにホイホイと復帰してきます。
なにしろ彼(彼女)は自分のプライドと承認欲求を削ってまで周囲に優越感を
ご馳走してくれる、カモという言葉すら及ばない美味しい美味しい存在です。
……どうだろう? あくまでも俺の経験則だが。
大体、おかしいのが、「ADHDの人と上手く付き合うには?」って問題の解き方だよ。
もしも「Rapala XR8(ルアー)と上手く付き合うには?」とか「日産ジューク(SUV車)と上手く付き合うには?」
ってコラムがあったら、それはどうやって釣具や車を自分のために徹底利用するか書くものであって、
まちがっても、釣具や車が何を求めているかを書くものではないでしょ?
そりゃ、掃除やリペアみたいなメンテはするけど、それはあくまでも自分のために
利用し倒すためにするのであって、釣具や車のためではないよな?
実際、ADHDかつ発達障害持ちの俺に対して、世の中の大多数の人間は、上に書いたような有効活用法を
忠実に、かつ徹底的にやってくれたぜ。
もしも俺の書いたことがヒューマニスティックじゃない! と思う奴がいたら、
戦時下でも災害下でも貧困下でもなくて、みんなそこそこ生活できる今の世の中
(厳密に言えば平成以降の首都圏、高校生から中堅サラリーマンあたりまでの社会)では、
結局のところ、人間関係において株(人望)が上がった、下がった、それだけが唯一の
リアリティなんだよ。
「気持ちのいい付き合いができるか? 迷惑がかからなくて、ウマ味があるか?」って
ことだけを唯一絶対の基準にしてカーストができあがってる以上、非ADHDの人間に
理解を求めるような文章やメッセージなんて無駄無駄無駄無駄無駄。
必要なのはADHD側が自身の生存戦略、自分の尊厳と生活手段を磨耗させないワザを
磨くことだ。
俺も実際、そうしてきた。
文章が長くなった。ADHDの生存戦略については、リクエストがあったら書く。
んでは。
極めて個人的な感想なのだけれど、ハリアーハイブリッドとかエスティマハイブリッドとかが嫌いだ。
あんなでかい図体のクルマに乗っていながら、己がいかに無駄、贅沢をしているのかドライバーは意識していない。SUVは不整地を走れないカッコだけのクルマ。ミニバンも定員フルで乗車しているほうが珍しい。けれど、効率はともかくハイブリッドではあるからエコカー認定だ。ふざけんな。
エコカー減税も気に入らなかったが(重たいクルマほど減税において有利になるなんてどうかしてる)、それはともかく、SUVやミニバンがどれだけ無駄なものなのかもうちょっと分かっていてほしい。
別に無駄で非効率で贅沢でもまったく問題はないと思う。
ただ、そういう乗り物を使っているということは意識していて欲しい。と、RX450hとすれ違ったときに思った。
そのとき私はカタログ燃費9km/Lのワゴン車に乗っていた。RX450hは18km/L
昔は、社会を論じるハイソな中上流の目に下流相手のビジネスが映ることはなかったんだよな。自分でその商売やっていない限りは。
今は可視化されているから論じられるってことで、社会が劣化しているわけではないよな。
車の件はどうだろうな。
かつては下流が車を一台しか買えなかったから下流ビジネスなんかできなかった。下流の若者でも一人一台持つ環境になって下流に照準を合わせられるようになったかと。これ自体は劣化になるのか疑問だな。
で、フルフラットは、SUVだったかボックスカーだったか、何にしろ中流向けレジャー向けに売りだされたんじゃなかったかな。「恋愛仕様」っつー宣伝文句で売ってたぐらいだから元々カーセックス用ではあるが、中流向けで、ホテル代浮かす趣旨とは捉えられてなかったような。それが今は宿泊費を浮かす車中泊やホテル代を浮かすカーセックス用と捉えられているなら、そこはまあ劣化と言ってよさそう。
グリーやモバゲーが下流食いだと揶揄して物議を醸した佐々木発言。
http://twitter.com/sasakitoshinao/status/22852929445
賛否あるかと思うが、悲しいかなこの「下流食い」ってヤツはどんな業界でも常識になっている気がする。
普段あまりお酒を飲まない人が1本100円をけちってまでまずい酒を買う理由はないし、お金に余裕のある人は少々高くてもうまい酒を飲む。
結果、第3のビールを飲むのは、 『お金に余裕はないけれど、毎日お酒を飲みたい層』
お金に余裕が無くてもお酒を買ってくれるので、メーカーから見ればある意味いいカモ。
さて。ここまでは誰でもすぐに思いつくレベル。
だが、トヨタの販売店に勤めている友人から聞いたこの話は非常に考えさせられた。
ここ10年くらい、軽のミニバンがやたら売れている理由がわからなくて、
その友人と会ったときに軽い気持ちで効いてみたのだ。
「なあ、最近若者の間でミニバンばかり売れてるのってどうして?」
「うそだろ?スポーツカーやSUVがデートカーとして売れるのはわかるぜ。だけどどうやったらあんな醜悪な外見のミニバンがデートカーになるんだ?」
「カーセックスだよ。」
「!?」
「最近の若い奴らは金がない。だけどヤルことはやりたい。そこでだ。」
「ミニバンってシートを倒してフルフラットにできるだろ。それを使ってラブホ代わりにするんだ。」
「!!」
「でも、そんな話は初めて聞くぜ」
「表向きは、日常の足として便利だからとか、不況のせいだとかいわれてるけど、それが主な理由じゃないっていうのは客層を見ればわかる。」
カーマニア達がミニバンブームのせいで面白見に欠ける車が増えたといっても、
ゲームマニア達が、グリーやモバゲーのせいでヘビーユーザー向けのゲームが減ったと嘆いても
車にこだわりもなければゲームもしない俺は対岸の火事だと思っていた。
だけどさ、なんていったらいいのかわからないけれども、
こういう「下流食い」の行き着く先は文化の焼け野原なのだろうという予感がする。