はてなキーワード: 航行とは
そこまで一部だけを抜粋したあらすじで表現して『おもしろい』かどうか判断するなら
「正義の心を持つ若者が悪魔の体と人間の心をもつデビルマンとなり、苦悩しながらも太古の眠りから目を覚ましたデーモン達から人間を守るために黙示録的戦いへ身を投じていく」
ぐらいには面白そうにかけるわけで
実際にはいふりがどうだったかというと、実写デビルマンがボロボロだったようにあらすじ以外の部分がボロボロだった
具体的にいえばワンクールの尺の半分以上がネズミと、ゾンビごっこと、赤道祭と、「さすミケ」と、「さすミケ」のための無能な大人たちだ
(まあ字面でわかるとは思うけど、「さすミケ」というのは作者補正を味方につけた艦長が好き放題行動して周りからそれを全肯定される状態のことだ)
『最終的に実弾をつかったガチ戦闘行為を行うような軍事組織で』『反乱されたら被害なしに止めることもできないような軍艦を無為無策のまま未熟な少女たちだけで航行させる』というトチ狂いぶり
メインストーリーにおいては事実上まったく成長していない艦長の成長譚に尺の大部分が使われているせいで、ほかのクルーはろくに描写もされていない
艦長がサイコパスな上に船に乗り込むところからスタートでまるで関係性を書いてないから、
ぶっちゃけ艦長に感情移入できないのと同レベルで『ストーリーの最終目標が武蔵の艦長救出』って言われても困る
あんなポット出ヒロインが最終目標ですといわれてもネズミハザード完全放置やボロボロなブルマーの組織体制が気になって仕方がない
あと意図的に触れてないみたいだけど、5話以降毎週存在していたツッコミどころには同意してくれたと考えていいのかな?
起源から結末までおかしいネズミまわり、本職でも救助にスキッパーを使用(ブルマーが軍艦使う大義名分どこいった)、整合性と尺を犠牲にしてぶち込まれた劣化ハイスクールオブザデッド等々
これだけでもネット上でバカアニメとして語り草になるには十分だが、本筋も面白くなかったので駄作扱いされてるというだけの話
(つづき)
三ツ目が発射した「超クリック音」を、まともに食らってよろめいたところへ、突進してきたオーシャン・ハチェットに激突されて気絶、水面を漂うゴジラ。象用の麻酔弾を打ち込んだうえ、二艘トロールで回収するG国。
航行不能になった船舶も曳航されていく。無人デバイス2機を帰投させ、落雷機やハイドロメデューサも回収して後を追うオーシャン・ハチェット。海軍巡視艇の乗員を全て救助し、最後尾を勤めるMYキャニー・ロデル。
資源探査用の大型トレーラーが用意され、クレーンで載せられて、ガリバー-in-リリパット状態に縛り付けられるゴジラ。軍用車両に前後を固められ、首都へ向け搬送されていく。
「三ツ目たちとしては、本当は引き渡して欲しいんだよな?」
「随分ものわかりがいいな?」
『ヒトのルールでやってほしい、と』
「……え、何を?」
「は…?」
「ええ~?今、中継してませんよ。嗚呼、しくじったぁ。」
「待ってくれ、それだと俺たちも当事者になるんじゃ?」
「そうだろうな。お誂え向きにも、全員そろっている。」
「シンユウマルもか?」
『協定違反を罰するときは、両方の種族?…の代表がいないとダメ、と言ってます。』
「三ツ目が代表者なのか?」
『既に呼びかけをしている、だそうです。』
「はー。貴方も、こっち来た方が良くない?」
逆叉側に訴訟提起の意向があることは、翌日シー・リカオンの本部からG国へ伝えられた。しかし、G国が原告をやるとしても、ゴジラを被告として認めることは、被告の「不法行為地」が国外であることだけでなく、CBD名古屋議定書でいう遺伝資源にゴジラは該当しない…と解釈する余地が生じる。だから、環境NPOの間では「G国は認めないだろう」という予想が大半であった。それに…
「そもそも、都合が良すぎんだよ。」
何となく馴染めない朝食を頂きながら、シンユウマルの乗員も、この話題に乗ってきていた。港のシー・リカオン達とは離れて、首都のホテルを提供されており、軟禁されていた砲手長たちとも合流していたが、後者のグループは「大使館へ行かなくては」「修理の手配とかあるから」と早々に外出、ホテルの朝食には出てきていない。
「何の都合?大鯱の側は八つ裂きにしたいの我慢してるんだろ?」
「あれは、シー・リカオンが飼い慣らした鯱だろうが。普通そう思うぞ?」
「鯱の言ったふりをして、どうぶつ団が訴訟をしたがってる?何でだ?」
「だから、人間の通り魔とかと同じ扱いにしてやりたいんだろ?」
「なるほどな、ゴジラが鯨だからか。シー・リカオンの都合で訴訟をするというわけだ。」
オーシャン・ハチェットの甲板で、朝食をとっていたシー・リカオン達の間でも。
「でも、確かに。よく考えると、うちとして他に選択肢がないな。いかに暴れたとして野生動物。G国の”財産”を収穫してあげました、というわけにもいくまい。オルカ側の権利主張も無碍にできないしな。」
「でも、この構図まずくありませんか?」と記者。
「なんで?」
「最初から、裁判をしたがっていたのはシー・リカオンだ…という話になりはしないかと。オルカの言うこととは信じられないでしょうから。」
「そうだったんですか?でも、外から見れば一緒でしょ?」
「……」
「………。」
「あれ、急に無口に?何でです?何か、あるんですよね~」
「それはそうと。三ツ目の奴、ええかっこしいじゃねえ?」
「…何でです?」
「若いオルカの素行の悪さ。うちにいるとよく聞くだろ。ちょっとしたギャングみたいだって。あいつらがルールとやらに従ってると思うか?相応の罰をもらってると?絶対そんなことない。」
「他のオルカも、ゴジラの扱いを聞いたら頭にくる奴もいるんじゃね?」
「まあ、そのあたりも含めて人間ぽいところだな…」
「オルカのことはまあ。それより、シンユウマルに感謝の意を示すというのがな…どうなっちゃったの本部は?」
「”ゴジラによるIUU”を協力して阻止した…という理屈らしいぞ。」
「でも、シンユウマルが自ら”囮”になってくれなかったら、捕獲できなかったろうからな。確かに、そのあたりが落としどころだろう。」
シー・リカオンの本部はともかく、MYキャニー・ロデルやオーシャン・ハチェットなど現場側は、G国の目当てが「遺伝資源」の権利であると思っていなかったので、まんまと利用されたのが非常にこたえていて、その点でも裁判をやる方に傾いていた。
意外なことに、G国は裁判を認めるという。
要は、国際社会が納得するまで、ゴジラの処分を控えるということらしい。
三ツ目の側は、個別の傷害事件ではなく、あくまで「国家」として訴訟をすることを主張。「協定」に基づいてゴジラ側に呼びかけを行っているとのこと。
『一ヶ月前からだそうですね』
『今は裁判の場所を伝えるように、あちこちの……ハブ?……に交代で赴いてるとのことですが、まだ接触できてないようです』
「そのまま接触できないと、どうなるんだ?」
『協定では……30日間応答がなければ、代表者抜きでやれるようになってる、と言ってますね』
「ふーん、じゃもうできるのか。」
港にて三ツ目との会見を行うG国大統領。
「貴殿、オルカの国を代表しているというお話ですが、その証拠はありますかな?」
「?…かまわんとも。」
海洋学者が自前のシステムで了承の意を水中音声にした瞬間、見えない影が沖合にすっ飛んでいったような…
「何だ?今の。」「忍者オルカ?」
待たされて苛つき始める大統領。三ツ目に厳しいことを言おうとした瞬間、海面に異変が生じる。無数の三角形が海上でひしめきあっている。鳴き声などはいっさい無く、黒い体に波の音すら黙らされる。静寂が、かえって恐ろしい。
「すごい…数……ですな。」
『ほんの一部、だそうです。公海で待機している者たちの。』
「なんと、EEZの境界がわかると?……まあ、いいでしょう。国連などの見解も同じだといいですな。」
そのころ、大使館へ来たシンユウマル船長から電話で報告を受けている鯨研内では、現場よりも強い危機感が生じていた。
「そんなのはどうでもいい!公海上のことだ。訴えられても、受理しなければいい。」
「では、何が?」
「ゴジラでも鯱でも、訴訟の当事者になれるとなれば…どうなる?」
「あっ……!」
「我々は終わりだよ。すぐにUNCLOS加盟国筋へ働きかけねばなるまい…」
「しかし、あの……ITLOS行きは避けられても、ICJのほうへ来たらどうなるんで…」
「うるさいぃ!!」
結果から言うと、鯨研側の心配は杞憂に終わった。「通訳」である海洋学者が”失踪”したのである。おそらく原因はスキャンダル。シー・リカオンと海洋学者との過去の因縁がネットニュースで「暴露」されたのだ。
金銭のつながり等ではなく、その真逆。大学で研究予算や優秀な学生達を奪われたのどうので、かなり争った過去があり、今でも犬猿の仲だというのだ。
「有名な話だと思ってたんだが…昔のことだからな。」
「知りませんよ。でも、道理で…いくら誘っても、来てくれなかったわけです。」
「というか、よく今まで協力してくれたなあ。」
「うちじゃなくて、”三ツ目に”協力してたんだろ。」
「まあ、オルカ達には、ヒトのシステムなんかなくても、勝手に争ってもらえばいいわけだしな。」
「G国としては、よくないだろ。」
「あっ、そうか。」
当の三ツ目はといえば、人間側へ何ら挨拶もなくスパッと立ち去った。それを知った記者の落胆ぶりは気の毒なほどで……とまあ、色々あったが。シー・リカオンとしても本件から手を引く理由ができたし、G国とは本来の協力関係に戻ろう…という方針になった、そのときであった。
突然。厳重な拘束にも関わらず、自らが縛り付けられていたトレーラーを「背負い投げ」し、丁度観察に来ていた政府要人たちを「ぺちゃんこ」にしてから、ボロボロになった前脚を戦利品よろしく掲げた軍人たちの写真が公表されるまで、12時間ほどを要した。
首都の居住者たちがアップロードする映像から、ゴジラの「足取り」を再構成するのがネット上で流行したが、それで視覚化された被害も恐ろしいものであった。
陸軍からは「意外とあっけなかった」との談話が公表されていたが、炎上する基地を背景に、横転した戦車や、降着装置をまっぷたつにされてつんのめっている航空機の写真などが出ていると、やせ我慢にしか見えない。
後脚にもナイフが仕込まれていたのを見落としていたのでは?武装テロが仕掛けられたのでは?前脚の写真しか公表しないのは、ゴジラの戦闘力に軍事的な価値が生じたためではないか?…と、色々な憶測も呼んだ。
もっとも、環境相が真っ先にトレーラーの下敷きになっており、遺伝資源としての価値を主張する者がG国に居なくなったというのもあるのかもしれない。
三ツ目たちの呼びかけに応じる者が現れなかったというのは、要するに…あれが最後のゴジラなのだろう。
大型種の最後。「協定」の当事者たる種族が消滅した。三ツ目達の引き際は、そういうことなのだろう。そして。
「ゴジラが現れなければ、キラー・ホエール…すなわち逆叉と”話”をする機会もなかったというのも、また真実であろう。」
テンポはとてもいいんだけど、細かいところが気になっちゃって、今一つ嵌れなかった。
まあそうはいっても、正直なところ「原子力(微)生物」ってどんな描写にしたらいいのか想像つかない…。
自分で考えようとすると、「原子力」抜きでエメリッヒ版みたいな「ありそう路線」になってしまう。
↓こんな感じ
-------------------------------------------------------------------------------------------------
グリーンランドのバイキング居住地の遺跡。逆叉の骨が大量に散らばる中に、奇妙な足跡が発見される。
氷河期の巨獣たちが生き残っていたのか? バイキングは何のために逆叉を、危険を冒してまで捕っていたのか?
…訝る学者達。
(生き物としての逆叉の凄さが語られる)
そのころのカナダ。
逆叉の「聖地」で、鯨類の研究……特に、逆叉の「会話」を傍受・研究してきた海洋学者が、パニックを起こしていた。
「とにかく、様子が尋常じゃないんだ!」
…と、報道記者やDFO、さらにNOAAへ必死にアピールするが、禄にとりあってもらえない。
「減ってるって言うけど、ここから移動したのかもしれないでしょ」
「オルカに迫る危機…って線なら良いと思いますが、”人類への脅威”みたいな言い方は疑問ですね。恐れながら、入れ込みすぎでは?」
しかし、すぐに。「北大西洋では、逆叉の個体数は急速に減少している」との見解を、別の科学者も示す。
明らかに何らかの異変が起きている。学会やNGOなどに緊張が走るなか、さらに身近なところで事件が起きる。海洋娯楽施設「マリナーワールド」のスターである逆叉達が。一匹、また一匹と、痕跡も残さずに飼育プールから「消えて」いってるというではないか。
通報を受け、マリナーワールドに張り込むTV局や警察の目前で。10m以上に及ぶ“何か“が「突入」してきて、最後の逆叉が瞬時に両断される。その様子や、警察のライトに驚いて?凄まじいスピードで逃げる「何か」の不明瞭な映像が放映された。
こいつは一体何だ? いったいどうやって海水導入溝の多段鉄柵を越えているのか? 全世界の注目を集め、前後まっぷたつにされた逆叉や現場の遺留物から、様々な「正体予想」が氾濫する状況に。
そして、報道・学者・環境保護団体「シー・リカオン」などが州軍とともに詰めかけるのをあざ笑うかのように、100km以上南にある別のマリナーワールドが襲撃される。今度は一夜にして12尾の逆叉を全滅させ…たのみならず、施設の大規模な損壊・火災に行方不明者を出す事態。
「KWK、ヒトの味を覚えたか?」
騒動が大きくなって、最初の海洋学者に再びスポットがあたるが…。
「頭おかしくなっていたんだ、きっとそうだ…だって、ありえないんだ!」
「どういうことです、あなたは何を見たんです?」
「うぁあっ…勘弁してくれ!」
今度は、西南アフリカ…。とあるマグロ密漁船が、環境保護団体シー・リカオンのIUU監視阻止船「MYキャニー・ロデル」からの逃走中に突然、沈み始めたのである。余りに速く沈んでいき、誰も浮かび上がってこない。
マリナーワールドからは余りに遠く、KWKと結びつける材料もなかったので、現地国家「G国」海軍に対鑑武装を疑われるMYキャニー・ロデルの乗組員たち。調査で乗り込んできた軍人たちの目前で、軍艦のほうが襲われる。船尾の舵が壊されたのち、水中から飛び出して甲板に跳び乗ってきた”それ”は、あの特徴的な背鰭と禍々しい皮膚を備えていた。
「あれは?…あの、KWKじゃないのか?……しかも、脚があるぞ!」
軍人達は銃撃を浴びせるが殆ど利いてない。シー・リカオン側の船長は、とっさにMYキャニー・ロデルの封印装備…「爆発電気銛」を使い、KWKを追い払う。そうこの船は、嘗てノルウェーの捕鯨船だったのだ。シー・リカオンとして決して使ってはならない装備を……苦悩する船長。
そのころ、マリナーワールドの遺留品を調査していた学者達は驚くべき事実を突き止めていた。DNA解析によれば、KWKに最も近縁な生き物は、鯨類だというのである!
(昔は鯨にも脚や頸があった、現世の鯨類からン万年前に分岐した…などの蘊蓄が語られる)
「KWKの正体は鯨類と判明。即ち、キラー・ホエール・キラー・ホエール!」
「ゴンドウ・クジラ類にもっとも近いとされたことから、米NOAAは”ゴジラ”と命名。」
「遺留物の分析から、ゴジラの表皮や背鰭には鯨類が放つ声…音波を吸収ないし散乱させる性質があると判明した。つまり、逆叉はゴジラの待ち伏せを探知することができない。おそらくはソナーも…」
「ゴジラは待ち伏せ型の捕食者であり、ゼロダッシュの加速は凄まじいものがある。」
「頭部の唾液腺のような器官からは、着火性のある炭化水素類を噴出できると思われる…!」
「あのとき私が見たのは、陸へ打ち上げられるオルカ…を追って、このゴジラも上がってきて。オルカをあの後脚で押さえつけて、前足から飛び出したナイフで……おおぉお!」
さて当のG国では、EEZ内でも出没するゴジラに正規の漁船が入漁を見合わせるなど損失が拡大、洒落にならなくなってきた。他国の組織からの介入を強く牽制するが、ゴジラに対応できる改装を行うこともままならない。
一方、シー・リカオンに対しては、G海軍と密漁対策で連携していた経緯から、またKWKが野生動物と判明したことから、G国政府はさらなる協力を求めてくる。
しかし、結果的にせよ”鯨類”に銛を向けてしまったMYキャニー・ロデルは、船長も乗組員も動揺が激しく、身動きがとれない状態であった。
一方。
極東の「鯨類研究所」は、ゴジラを”害鯨”と認定、「調査捕鯨に乗り出す」と公表。インド洋上の目視採集船「シンユウマル」が、喜望峰を回って大西洋に入る。衛星の合成開口レーダーで同船の動きを追うシー・リカオン。シンユウマルは、かつて南氷洋で調査母船シンニチマルとともに、MYキャニー・ロデルを挟み撃ちにして、癒えない傷を追わせた仇敵である。
しかし。G国が箝口令を強いているため、シンユウマルは、ゴジラがどうやって軍艦を航行不能に陥れているか知らない。
そんな中でG国は、シー・リカオンの新造IUU阻止高速船「オーシャン・ハチェット」の派遣を正式に要請した。
「ゴジラはヒトを”密漁”しているのです。それで十分ではないでしょうか? それに、貴団体の新造鑑には色々”特殊な装備”があると伺います。殺処分なら時間をかければ私達でも、あるいはシンユウマルでもできるかもしれませんが…」
実は、G国は。ゴジラを公海などへ追い出してシンユウマルにしとめられるよりも、EEZ内で”確保”するのが望ましいと考えていた。
CBD名古屋議定書に基づき、ゴジラを”遺伝資源”として研究・収益化をもくろむであろうグローバル企業達を呼び寄せ「公正かつ衡平な利益配分」を受けられる、「ゴジラ遺伝資源ライセンサー」としての地位を確固たるものにするのだ。米国などで確保した断片程度の”遺伝資源”よりも、生きているほうが価値が高い。そのためにもシー・リカオンは利用できる、と。
そんなG国の本音を知らないまま。G国沖EEZへと急ぐオーシャン・ハチェットは、ゴジラ「捕獲」の任務を果たせるのか?
その少し後。
G国沖、公海上に停泊するシンユウマルを後目に、海軍のヘリに先導され、EEZへ入ることを許されたオーシャン・ハチェットであったが……そのあとを巨大な影が追ってきた。シー・リカオン側がそれに気づいたのは、G国の港湾に入った後であった。
もう、ゴジラに追われていた?…身構える乗組員。既に接岸していた同船が、回頭できなくなるほど近くまで、巨体が寄ってきている。
しかし、「ピヨオウアッ!」…という鳴き声で甲板の緊張が解け、興奮へと変わった。
「オルカだよ!本当に大きい…すごい…」
それは20mにもなるかという巨大な逆叉。シー・リカオン等では、通常の逆叉が子供サイズに見える望遠写真で有名な個体だ。頭頂部にも、目の後ろのアイパッチと似た白い紋様があるため、「三ツ目」というコードが与えられている。
「三ツ目が、一頭だけ?」
「南から、シンユウマルを追ってか?あいつら、オルカの群に何かしたのか?」
北から来たオーシャン・ハチェットについてきた筈はないから、ある意味当然の発想であったが。レーダーの履歴は、シンユウマルが脇目もふらずにやって来たことを示していた。
「やたらとアピールするな…」
「野生のオルカが一頭で港へ来て、こういうのって…とっても珍しいですよね」
「やっぱり、ゴジラのことじゃないですか?」
最後の質問をしたのは、同船に同乗していた記者である。既にG国のモバイル通信網を経由して、映像の送信を開始していた。
そのわずか5分後。記者のスマホに着信があった。例の海洋学者からである。
『三ツ目が来てますよね?』
『これ、見せられますか?』
海洋学者は、G国検閲済みゴジラ画像のプリントを抱えている。甲板に大型ディスプレイが引き出され、大写しにして、色を少しずつ調整していくと…
「パアアアアアアア!!!」と、すごい大声。
「ほんとかよ。」
「ほら、そうでしょう?」
『発音や解析の環境も一式用意していますので、画像を併用すればある程度通じるかと』
「え、ここでやるの?」
港へ出てきたG国政府の面々も、この状況に驚いたものの。三ツ目がゴジラと接触したがっていることを、すぐ納得した。
『”わたしが囮をやる”と言ってますね…戦闘態勢に入ったオルカには手出ししてこないから、と。』
「何だ、古馴染みなのか?」
『大昔からのつきあいで、協定のようなものがあるそうです。それを破ったのだと。』
「あれだけ狼藉働けば、そうだろう…というか異種間のコミュニケーション、初めてじゃないんだ?」
『北のオルカはエコロケーションに頼りすぎ、だそうです。』
こんな感じで。ディスプレイの中から、図版を沢山抱えた海洋学者が色々言うのに、誰もが半信半疑になりつつ。ともかく大逆叉の意向にそって「作戦」を組み立てることになった。
翌日。MYキャニー・ロデルが舷側に大布を吊し、そこに仮病の三ツ目を「収納」して、囮の役割を担う。かなり距離をとって、「ゴジラ対策」を施したオーシャン・ハチェットと海軍の巡視艇2隻が追っていく。誘いを掛けるために、三ツ目は自らの血液までも提供した。
ゴジラは巡視艇の後方から現れた。急拵えの「枠」に阻まれて舵を壊せなかったものの、舷側に前脚を掛けて甲板に飛び乗ってきて、自重でロールを抑える。もう一隻のほうの甲板に軍人達が現れ、速度を落として併走しながら銃撃を加え始める。ゴジラは音もなく跳躍するが、足場になった側の船は強烈にロールしてひっくり返った。
ゴジラは、もう一隻の舳先に「着地」したかと思うと、そのまま海へ走り抜ける。その反動で急激な回頭が生じ、底を見せた一隻目に激突。軍人達も海に落ち、海軍は脱落を余儀なくされた。
「あれ、助けなくていいのですか?」と記者。
「ある意味、予想通りだろう。後方から救助が来るので、こちらは海岸に沿って遠ざかった方がいい。」
『もう外してくれ、だそうです。』
三ツ目の鼻先、海上すれすれにあるディスプレイの中で海洋学者が「通訳」した。一旦リリースすれば、意志疎通は難しくなるだろう。
「き、来たぞ…?…来たぞォオ!!」
三ツ目の巨体が音もなく沈み、MYキャニー・ロデルの起こした波だけが広がっていく。
「どうなりましたか?」
「あれ…?」
三ツ目の役割は疲れさせるだけ、の筈だが。水中で決着がついてしまったのか?…と全員が思い始めたとき、もつれあった巨大な塊が海面から飛び出したのは…
「あんな後ろで!」
「というか、さっきの軍のほうに向かってる?」
オーシャン・ハチェットは、搭載の無人デバイス類を離鑑させていたが、標的に「無視」されてしまったので回頭を始めていた。
「三ツ目に戻ってくるよう伝えられないか?」
「もう無理だろう」
「こっちに誘導してくれないと、まずいぞ?」
実際、流され続ける巡視艇は公海に近づいていた。ゴジラはその「障害物」を巧みに利用して、三ツ目と渡り合っている様子である。巡視艇の乗員は救命具でひとかたまりになって、二体の闘争から距離をとっていた。
そして、それを観測しているのはシー・リカオンだけではない。「調査」と書かれたブルーグレーの船体に白いブリッヂ……軍艦じみた奇妙な船の操舵室でも、どよめきが広がっていた。
「わざわざ足場を作ってあげてるとは…」
「何とやりあってるんだ、ゴジラさんは?」
「あれ、鯱じゃないか?」
「上を飛んでいるのは何だ?どうぶつ団の連中のか?」
既に公海上であり、シンユウマルが接近していた。乗員達があわただしく動き、捕鯨砲の準備を行っている。
その鑑影を見て、シー・リカオン側に殺気が走った。
「キャッチャーボート接近。シン……ユウ……マル……あれは"シンユウマル"だ!」
「こっちくんな、ポーチャー。」
「雷落としてやれ!」
オーシャン・ハチェットから操られる飛行ドローン「フリゲートバード」は上空で落雷装置を吊り下げたまま、ゴジラの疲れを待っている。同じく潜水ドローン「バスケットスター」も特殊装備「ハイドロメデューサ」を解放するチャンスを伺っていたが、目まぐるしく移り変わる二体の戦いに手を出す隙がない。
そこへ、速度を上げたシンユウマルが突進してきた。
「ああ、下がってくれ!」
「無理だ!手を出すなぁ!」
…と、若干芝居がかった嘆き声が響きわたるMYキャニー・ロデル船内。公海に出たので、例の記者がTV中継を開始したためだ。シンユウマルへの罵声は(なるべく)控えている。
「いやぁ、下がりませんとも。」
「情報戦だなあ。うちも南アに寄って記者でも乗せればよかったかな?」
「よしましょうよ。」
…と、余裕を見せるシンユウマル側では、少し前に”クーデター”が起きていた。
共倒れを狙い待機する方針を打ち出した砲手長が、大逆叉に畏敬の念を抱いていることを、若手の乗員達に見抜かれたのだ。
鯨研の「情報戦」に晒されて育った世代にとって、鯨類へ「食品」や「天然資源」以上の評価を与えようとするのは許し難い裏切りであった。
そして「鯱」はある意味、シー・リカオンの象徴であった。この状況は、シー・リカオンが逆叉を操っているようにも、逆叉がシー・リカオンを操っているようにも見える。
ゴジラと大逆叉。どちらに銛が刺さっても別に問題はなかろう?…この方針に反対する「年寄り」達は、船底の一室に軟禁されることとなった。
迷いの無くなったシンユウマルが急速に二体へ接近する。三ツ目は深度をとっているのか、ゴジラはひっくり返った巡視艇の側で小休止している。
絶好のチャンスに食らいつこうとするシンユウマルは、ゴジラを挑発しようと高度を下げていたフリゲートバードの直下に入ってしまい、軽く「落雷」を食らってしまう。落ちた先がライトニング・ロッドではなかったため、諸々のシステムが停止し行動不能になったところをゴジラに襲われ、舵を破壊されてしまうシンユウマル。
「いや、チャンスだ……シンユウマルの向こう側へ”手”を掛けようとする筈。急げ!」
これまでのゴジラの船舶襲撃パターンから、先を読んだ指示が乱れ飛ぶ。水中ドローンから無数の「浮き袋」が密集状態で放たれた。膨らみながら急速に浮上していく。ゴジラ側の選択肢を制限し、空中ドローンの「雷」を当てやすくするのだ。しかし…この状況では、またシンユウマルの側へ落ちるかもしれない。
しかも、ゴジラは先程の「落雷」をちゃんと見ていた。舷側から上がろうとせず、上方を警戒して、すぐ潜行しようとする。そこにハイドロメデューサが、相互に繋がった無数の「浮き袋」が浮き上がってきた。このまま押し上げられるとまずい…そう判断したのか、ゴジラはシンユウマルを蹴って距離をとろうとした。
「今だ。」「落雷機、投下ァ!!」
フリゲートバードは、ゴジラの進行方向をふさぐように落雷機を落下させる。着水間際に相当なショックが走る筈…しかしその所要時間を見切り、逆に加速するゴジラ。
「全速かけろ!ハチェット!」
「嗚呼これは…間に合わない…」
「光った!落ちたのか?」
「ゴジラ、頭を出したぞ!」
「畜生…」
MYキャニー・ロデルに広がる落胆の呻き声は、途中から歓喜の驚きに変わる。
「あそこ、三ツ目が!」
「痺れてるな…うまく泳げてない」
「ぶちあてろ…ハチェット!!」
三ツ目が発射した「超クリック音」を
どんぐらい足りないかって言うと年金生活したい船員さんを土下座して引き止めるくらい。
会社はいえないけど80歳の船長さんがいるくらいだし噂じゃ90代もいるらしい。
統計で見ると50歳以上が全体の56%で60歳以上も25.2%って状態。
内航海運は日本の物流の半分を担ってるのに若い人が全然来てくんない。
いや来るけどすぐやめちゃう。なんでかというと
・激務(航行と荷役ができるギリギリの最少人員で常に回しているので一人あたりの負担がでかい)※
・3ヶ月乗船1ヶ月休暇という勤務形態が不人気
・の割に給料あんまり良くない(上の要因の割に合わない、金額だけで見たらそこそこ)
・上述のように狭い船内でお爺ちゃんとおっさんと同世代がいない中で3ヶ月間顔つき合わせて働く
が理由。
まあカネさえあれば、乗員の数も増やせるし、給料もよく出来るんだけど
おかげで昔は5年で銀行から借りた建造費を返してたのに今じゃ15年でやっと返せるかどうか
おかげでみんな平気で25年とかゾンビみたいなボロ船使うようになってきた。
そのくせ国や港の安全の基準だけはどんどん厳しくなる。人手が足りないし機材が古いから事故が起きるのに
そういうことから目を向けずに上は安全管理をきちっとしろの一点張り、事故防止という名のもとに人手が足りないのにどんどんチェックリストを増やしていく。
他はどうか知らないけどさあ、この国って物流を軽視しすぎじゃねえの?
工場が作る原料、店まで届く製品、運ぶ奴がいなきゃ成り立たないのになんでこんなひどい扱いが出来るのか。
前の戦争も輸送船を虫けらのように扱ってボコボコに負けたというのになにも変わらないね。※2
内航海運は日本人の船員じゃないと運行できないんだけどこの調子で言ったらおそらく外国人に頼ることになるだろうね。
自動化?そんな金があるならこんなことになってないよ!。
どんぐらい足りないかって言うと年金生活したい船員さんを土下座して引き止めるくらい。
会社はいえないけど80歳の船長さんがいるくらいだし噂じゃ90代もいるらしい。
統計で見ると50歳以上が全体の56%で60歳以上も25.2%って状態。
内航海運は日本の物流の半分を担ってるのに若い人が全然来てくんない。
いや来るけどすぐやめちゃう。なんでかというと
・激務(航行と荷役ができるギリギリの最少人員で常に回しているので一人あたりの負担がでかい)※
・3ヶ月乗船1ヶ月休暇という勤務形態が不人気
・の割に給料あんまり良くない(上の要因の割に合わない、金額だけで見たらそこそこ良い)
・上述のように狭い船内でお爺ちゃんとおっさんと同世代がいない中で3ヶ月間顔つき合わせて働く
が理由。
まあカネさえあれば、乗員の数も増やせるし、給料もよく出来るんだけど
おかげで昔は5年で銀行から借りた建造費を返してたのに今じゃ15年でやっと返せるかどうか
おかげでみんな平気で25年とかゾンビみたいなボロ船使うようになってきた。
そのくせ国や港の安全の基準だけはどんどん厳しくなる。人手が足りないし機材が古いから事故が起きるのに
そういうことから目を向けずに上は安全管理をきちっとしろの一点張り、事故防止という名のもとに人手が足りないのにどんどんチェックリストを増やしていく。
他はどうか知らないけどさあ、この国って物流を軽視しすぎじゃねえの?
工場が作る原料、店まで届く製品、運ぶ奴がいなきゃ成り立たないのになんでこんなひどい扱いが出来るのか。
前の戦争も輸送船を虫けらのように扱ってボコボコに負けたというのになにも変わらないね。※2
内航海運は日本人の船員じゃないと運行できないんだけどこの調子で言ったらおそらく外国人に頼ることになるだろうね。
自動化?そんな金があるならこんなことになってないよ!。
※規定上は4時間見張り8時間休憩のサイクルだが休憩時間に当然別の仕事が入るので全然休めない。
※2最近船員を予備自衛官にって動きもあるがこんな状況でよくも言えると思う
追記
toratsugumi記
ブコメでは文字数が足りず、普段ブログを書くわけではないので、この場にて。
いろいろアレなので幾つか。ただし、別にミリタリ・クラスタに所属してるわけじゃないので色々間違っている点もあるはず。
>金がないから、維持整備がろくにできなくて、そのせいで、まともな稼働率を上げられないのだ。
金がなくて築90年の兵舎修いながら使ってた(最近建て直されたらしい)のは自衛隊の伝統。オスプレイとはなんの関係もない。
読売の記者がどういうソースで書いてるのか不明だし、数値が公表されてるわけじゃないので何とも言いようがないが、軍事評論家各位の評価では陸海空三自衛隊の航空機稼働率は極めて高いとされてる。その中で、CH-47の稼働率はたしかに相対的には低いらしいが、それはあれがトラック扱いで酷使される機体だからという話。
CH-47は原型初飛行1961年だけど、現在も改良が進んでいて、少しずつ入れ替えながらエンジンも電装系も機体設計もまったく別物になってる。米軍じゃ最近F型の配備が開始されたばかりで、日本では1986年頃から配備されたCH-47Jが1995年くらいから搭載装備が入れ替わったCH-47JAにアップグレードされてて、そろそろ耐用年数が切れる初期のCH-47Jの代わりにF型相当の機体が導入されることになってる模様。実はチヌークの調達は今も続いている。ここら辺、新兵器の登場は大々的に発表されるけど、更新はひっそりとされるから実際に出てくるまではよく判らないが。なお、CH-47FはAW-101よりもさらに新しい機体だったりする。
>AW-101
三発で高性能だが機構が複雑なため、開発に難航した機体。自衛隊は欧州系の機体を扱い慣れてないせいもあって、稼働率が高くないという噂。ご多分に漏れずウェブに内情が転がっている訳じゃないので断言は出来ないが。なお、国内生産しないと、交換部品は一々製造元に手配させる必要が出てくるため、稼働率は下がる。
価格については21億円のソースを見付けられず。なお、2003年度会計でみると、陸自のCH-47JAの調達価格(FY2003)は53億、空自のCH-47Jで35億(ともに航続距離、搭載量はMCH-101より上)、同年のMCH-101が53.5億。
http://www.geocities.jp/kanabow11/price/japan_new.html
この場合、(若干オーバーサイズと評価されている)掃海用の機体じゃなく、輸送専用に民生機を調達することに意味が見出せない。それならすでにCH-47で足りている。
ちなみに、VM-22は純然たる物資輸送用とは違う目的で導入される機体。その肝心のオスプレイだが、調達価格210億の内訳は…
「オスプレイ17機とエンジン40基、赤外線前方監視装置40基、ミサイル警報システム40基など機体数を上回る予備部品とアメリカでの訓練費用なども含んだ総額の諸経費で、約30億ドルが提案されています。今現在の為替レートは1ドル120円なので約3600億円になります。
ただし、単純に30億ドル(3600億円)を機体数17で割ると1機あたり1.76億ドル(211億円)になりますが、これは前述の通り諸経費込みの価格なので機体単価ではありません。機体単品での価格は1機100億円前後で、諸経費がそれと同じくらいに掛かるという事です。 」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/obiekt/20150507-00045469/
次の熊本震災オスプレイ無用論については、宗教論争は避けたいのでノーコメントとして、
>せっかくのヘリ空母のひゅうがなどを配備しても、それに搭載するためのヘリコプターはろくにない、というありさまだ。11機搭載できるヘリ空母に、4機しか搭載していない。うち1機が MCH-101 だ。
常在戦場の米軍の原子力空母と違って、遠方に戦力を投射するわけでもない海自の艦艇は普段は回転翼機を定数状態で搭載してるわけではなく、陸上の拠点から運用している。現に、ひゅうが以前のDDHにしても、定数三機のはるな級だって一機しか搭載せずに運用している。この場合、ヘリ空母の扱いは便利な場所に移動可能なヘリパッドという位置付けに近い。もちろん、作戦行動中は別。現にフィリピンに派遣されたいせだって、航行中の映像で露天係止されている機体が駐機スポットと同数あるので、艦内にその他の機体が格納されているのが分かる(色々あるので必要がなければ機体は甲板に放置したりしない)。
以上、めんどくなったのでこのくらい。
一週間ほど前、ほんとに偶然にその同級生に再会した。
たまたま、ある資格試験の条件にその高校の卒業証明書が必要だったのでざっと約二十年ぶりにくらいに寄ったんだ。
場所こそ一緒だが在学時とは建物自体が建て変わっていて、当時とは随分違う雰囲気だった。
同窓会すら一度も呼ばれた事もやっている事自体も知らないし、ほんとに親しかった友人くらいとしか卒業してからは会ってない。
大して思い出にふけるほどの記憶もなかったが、せっかく立ち寄ったのだからと航行の周囲をぶらぶら散策してみる事にした。
真面目に部活動なんかやった事もなく、一応は軽音楽同好会に属してはいたものの、文化祭やその他の催し物がある際にその練習の為に適当に顔を出す程度で、実態はほとんど帰宅部みたいなもんで、親しい友達とその公園で適当にだべったりして無駄に時間を過ごしてた。
流石にその公園をぶらついていると懐かしさもこみ上げてきて、このベンチでよく屯してたよなぁ、などと思い出に浸っているその時。
声のする方を振り向くと、公園の入り口に同年代くらいの主婦らしい感じの人が立っていた。
主婦らしいって言うのはいわゆるママチャリを両手で支えていたからだが、後で聞くと3年ほど前に離婚して母子家庭になっているのだという。
「え?、ああそうですけど?」
何かどっかで見た記憶のある顔つきだったけど、すぐには思い出せなかった。
「やっぱり!、久しぶりだねー、どうしたの?こんなところで」
まだ思い出せない。
「いえ、ちょっと高校に用があって・・・あの、すみませんけど」
そこまで言うと彼女は、こちらが思い出せないことを見透かしたようにちょっと意地悪そうな感じでニヤついて言った。
「やだ、あたしの事覚えてないの? 私、増田君の後姿ですぐ分かったのに」
と言いながら、ママチャリを公園の脇に立てかけて、その肩まで伸びた髪の毛を両手で後ろにくいっと上げた。
「あ!、思い出した!」
「あははー、だよね、あの頃はずっとショートカットだったから今とはイメージ違うもんね」
はっきり言って「思い出した」と言ったのはとっさの嘘で、髪まで上げられて思い出せないなんてちょっと恥ずかしいと思ったからだ。
それが同級生のK子だと名前まで思い出したのは、その公園のベンチに二人で座って昔話や世間話をし始めて五分くらい経ってからだ。
それで、久しぶりだから当時の同級生たちと同窓会なんて出来たらなぁ、とか話している最中に俺はある出来事を思い出したんだよね。
「そう言えばさ、確か図書室かどっかでK子のこと、泣かした事なかったっけ?」
うっすらとした記憶だけど、とにかく不意に思い出したんだ。
俺がそう尋ねると、K子が、もうビックリして目を見開いたとしか言いようのない表情になったので、こっちもビックリした。
「え?・・ってちょっとやだ!な、何思い出してんのよ!」
明かに狼狽してた。
「いやさ、なんかそんなことあったような気がしてさ。ごめん、思い出したくなかった?」
「・・・思い出したくないとか、ていうか忘れたことないよ、あの時の事・・・」
そういうとK子は少し赤くなりかけてきた空を見上げて黙りこくった。ちょっとの間だけど、俺も返答に困ってなんか変な沈黙の時間になってしまった。
ただ、その沈黙の間に少しずつ当時のことを思い出してきたんだ。
「そうそう、その時さ、俺、K子がなんで泣いてんのか全然分かんなかったんだよね。で困っちゃってさ、確か、変な感じで慰めたりしてたよな」
と俺が愛想笑いしながら言うと、K子はちょっと俺を睨み付けた。
「増田君って、当時は確実に童貞だったよね。ていうか彼女だって作ったこともなかったでしょ? あそこでキスしないなんて無茶苦茶傷付いたよ(笑)」
「キ、キス?」
「だってさ、あそこで壁ドンまでしてキスしないとか普通あり得ない」
それは高三の時の放課後の事だった。
K子は隣のクラスだったけど、高二くらいから仲のいい友達同士になっていて、他の同級生友達などと一緒に良く遊んだりしていた。
で、文化祭の調べものか何かでお互いに図書館を利用する事があり、しょっちゅう一緒になってたんだよね。
ていうか不思議なくらい、二人きりで居残る事が多かった。もちろん帰る時も一緒。
あと、付き合っていると言う事はなかったけども、2回ほど遊園地とかでデートしたりもしていた。
正直言えば、俺は彼女の事が好きだった。でも、彼女の言うとおり付き合ったことなんか一度もない完全童貞だったし、彼女はどちらかと言えばもてるタイプの女の子で、何人かの男子と付き合っていたことも知っていた。
だから多分、当時の俺としては、彼女と付き合えるとか夢物語に等しかったんだな、きっと。
それで、その日も図書館で二人っきり居残っていたんだけど、ほんとにどうでもいいことで軽い口論になったんだ。
それでK子が怒って泣き出し図書館を飛び出ていったのを俺が追いかけた。
「懐かしいよねー。でもあそこでキスされてたら、もしかしたら結婚まで行ってたかもよ(笑)」
「そ、そうなの?マジで?」
「だってさ、増田君の事好きだったもん。増田君すっごくやさしかったから」
ちょ、ちょっと待て。え?
「それ、マジで言ってんのか?」
「うん、マジな話。増田君が私のこと好きだって事も知ってたよ。聞いてたもん、増田君の友達のA男から」
A男は当時俺の唯一の親友だった。あんなに口の堅かったと・・・いや、実際には軽かったのか。
「えー。だったら相思相愛だったんじゃねぇかよ」
「ほんとだね」
彼女はくすくす笑いながら言った。
「結局その絶好のタイミング逃しちゃったし、なんかあの後お互い忙しくなっちゃったしね。人生って分からないものよね」
なわけねーだろ。子供も二人いるって。
でも、確かに、思い出せばあんな絶好のタイミングでキスに持っていかないとか、アホだったのだ俺は。
そのあと、連絡先を交換して、俺も仕事の途中で寄っただけだから帰社しないといけなかったし、彼女は彼女で用事があるとかで別れたんだけどね。
ふと、帰り際に高校のほうを眺めたんだけど、その当時の図書館も壁ドンした廊下も校舎ごと消え去って跡形もなかった。
そういや、確か・・・お互い卒業して半年くらい経った時、彼女から電話があったなぁ。
何話したか覚えてないが、一回だけ、そんな事があった。
多分、それでも俺は鈍感で気付かなかったんだろうな、K子の好意を。
アホな高校生活送ってたんだなぁと。
最悪なことに、俺、K子のこと想像してオナってたりしてたもんな。
サイテーだ。
以下、wikiからのコピペだけど、 国連、アメリカ、日本ごとのテロの定義やテロにまつわる法令、発言、報告書だよ!
2004年11月、国際連合事務総長は報告書の中で、テロリズムを以下のように定義した。ただしこれは国際連合決議などの正式文書ではなく、国際法でもない。
>>住民を威嚇する、または政府や国際組織を強制する、あるいは行動を自制させる目的で、市民や非戦闘員に対して殺害または重大な身体的危害を引き起こす事を意図したあらゆる行動<<
1999年10月8日対テロ調整事務所発表のマデレーン・オルブライト国務長官による「海外テロ組織」指定の条件。
その組織は、移民国際法第212条(a)(3)(B)に定義されているテロ活動に携わっていなければならない。
その組織の活動は、合衆国国民の安全あるいは合衆国の国家安全保障(国防、国際関係、経済的利害関係)を脅かすものでなければならない。<<
・公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の処罰に関する法律 第一条
・自衛隊法 第81条の2第1項
この法律において「公衆等脅迫目的の犯罪行為」とは、公衆又は国若しくは地方公共団体若しくは外国政府等(外国の政府若しくは地方公共団体又は条約その他の国際約束により設立された国際機関をいう。)を脅迫する目的をもって行われる犯罪行為であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
>>一 人を殺害し、若しくは凶器の使用その他人の身体に重大な危害を及ぼす方法によりその身体を傷害し、又は人を略取し、若しくは誘拐し、若しくは人質にする行為
二 イ 航行中の航空機を墜落させ、転覆させ、若しくは覆没させ、又はその航行に危険を生じさせる行為
ロ 航行中の船舶を沈没させ、若しくは転覆させ、又はその航行に危険を生じさせる行為
ハ 暴行若しくは脅迫を用い、又はその他の方法により人を抵抗不能の状態に陥れて、航行中の航空機若しくは船舶を強取し、又はほしいままにその運航を支配する行為
ニ 爆発物を爆発させ、放火し、又はその他の方法により、航空機若しくは船舶を破壊し、その他これに重大な損傷を与える行為
三 爆発物を爆発させ、放火し、又はその他次に掲げるものに重大な危害を及ぼす方法により、これを破壊し、その他これに重大な損傷を与える行為
イ 電車、自動車その他の人若しくは物の運送に用いる車両であって、公用若しくは公衆の利用に供するもの又はその運行の用に供する施設
ハ 電気若しくはガスを供給するための施設、水道施設若しくは下水道施設又は電気通信を行うための施設であって、公用又は公衆の利用に供するもの
ニ 石油、可燃性天然ガス、石炭又は核燃料である物質若しくはその原料となる物質を生産し、精製その他の燃料とするための処理をし、輸送し、又は貯蔵するための施設
ホ 建造物(イからニまでに該当するものを除く。)<<
「terrorism テロリズム」という用語が使われるようになったのはフランス革命において行われた九月虐殺がきっかけであった。この虐殺事件では革命派が反革命派1万6千人を殺害する恐怖政治を行った。
テロリズムは、左翼および右翼政党、革命家、ナショナリズム集団、宗教集団、そして政府側など、多岐に渡る政治的な組織が彼らの目的を達成するために実施している。
https://twitter.com/asaikuniomi/status/641987573787656192
@asaikuniomi
災害救援活動に大活躍の自衛隊だが、東日本大震災のような大規模災害なら分かるが、本来であれば専門性から言っても消防にその場は譲るべきだ。
というツィートが話題になっていた。
9条をこじらせちゃったおじさんおばさんや、デモにときめくシールズの若い子たちならともかく、発言主がTBSの特派員記者とのことで大変がっかりしている。
バリバリのマスメディアの人間がこのようなことをつぶやいちゃう日本は本当に残念。
普通の都道府県の消防がどのくらいヘリを持っているか、この人は少しでも考えたことがあるのだろうか。
茨城県については調べる時間が無かったので推測だがおそらく1機、せいぜい2機が限界だと思われる。
ヘリって糞高いし運用人材を含めて維持するのが大変なんでバンバン配置できないんです。
東京クラスは確か10機ぐらい持っていたと思うがそれ以外の都道府県はほとんど1機。1機だけだよ。持ってない県もあるぐらい。
この時点で記者の言っていることがありえないっておわかりいただけるでしょう。
同時多発的に救助要請が発生して、500人近くが身動きが取れなくなり、家の屋根や電柱にかろうじて命を預けている人たちを前にして、自衛隊だの消防だのといったラベル付けに何の意味があるのか。無いですよ。全く無い。アホかと思う。
周辺の都道府県の消防が全部応援を送ればいいじゃんとか思うかもしれませんがそんなに簡単なもんじゃありません。あの豪雨でやばいことになってたのは何も茨城だけじゃなくて周囲の都道府県もいつヘリが出動しないといけない状態になるかわからない。茨城のために周囲の都道府県の人たちが犠牲になったら本末転倒なわけで。ゲームじゃないんだから一か八かで全出動なんてありえんわけです。そういう雑なことをよく昔の東側諸国がやってて、お馬鹿事例としてレスキュー関係の人は学びます。
ところで自衛隊はいくつぐらいヘリを保有しているんでしょうか。なんと1000機を超えています。さらにどのヘリも航行時間・収容可能人数は群を抜いて優秀なのに加えて、特に航空自衛隊のエリートパイロットの優秀さはやばいです。なんなんですかあの連中は、思い出しただけでコンプレックスで顔が真っ赤になるレベルで優秀です。
市街地において近距離で2機が同時にホバリングって、あれすごく難しいんですよ。堤防の決壊場所の例のヘーベルハウス付近で何機かが同時に救助してましたけど、あれは見てる以上に相当難しいんです。怖いです。技術と度胸と責任が高いレベルで求められます。市街地だと電線がありますからへたするとロープがひっかかって墜落の二次被害。しゃれになりません。せっかく何人か救助したのに墜落で全滅とか悲惨すぎますから。
自分の命がどうこうよりも、同乗隊員や救助した人たちの命を預かってあるから絶対に墜落できない。でも、安全に飛んでたらいつまでも救助できない。だからリスクを承知で降下してホバリングしないといけない。周囲のヘリの動きも見ないといけない。難易度高いです。ぜひあのパイロットたちには拍手を送ってあげて欲しいです。心の中でいいんで「お前らグッジョブ!」って言ってあげて欲しいです。私のように主に匍匐前進で隊員歴を終えた凡人とは違い国家の財産です。
自衛隊・各都道府県の消防・海上保安庁などたくさんの組織のヘリが同じ現場で迅速に救助するのは極めて困難です。いろんな組織のヘリを同時に同じ地域に派遣してもお互いの意思疎通が難しく活動に障害がでます。だから自衛隊がメインとなってがんがん救助してたのは正解なんですよ。指示系統が統一された組織がメインでやったほうが効率がいいに決まってる。
ヘーベルハウスの前に救助されてた一家、その後すぐ流されてましたよね。あれ近隣の消防が手分けでやってたらまず間に合わなかったと思います。このご時世に洪水で一家全滅ですよ。何だそれ悲しすぎる。相当迅速に救助収容したお陰で多分20~30人ぐらいのレベルで人命が救われているんだということをもっとメディアの人も報道してくれていいのになあ。別に彼らは褒められたくて仕事やってるわけじゃないとは思うけどさ、でも自分の命を張ってでも他人の命を救って家に帰ったら批判されてるとか、悲しすぎますよ。
今はだいぶましになりましたけどね、私が駆け出しの頃におきた阪神淡路の頃はまだまだ自衛隊への批判って凄かったです。自衛隊員になったことを少し後悔するぐらい変な人達の抗議活動が基地前でお盛んでした。3.11の頃には全くそういう人いなくなったけど、みんなどこに行ったんでしょう。日本も変わったのか。
それでも、残念ながらまだ変な批判を自衛隊に浴びせる人は一定数いますし、しかもそれがメディアの記者やってるんだから救いようが無いです。こんなの許されるの多分日本だけじゃないですか。どこの国でもイデオロギー優先して軍の救助を批判しようものならボッコボコですよ。日本って本当に言論の自由が保証されてるなあって思います。
ロシアの文化にモンゴルとかイスラムの影響があるかっつーと、あんまりない。
欧州の中心から見たら、ロシアは東の方にあるよく分からない蛮人の国で、それは最初から現在まで終始一貫してる。
ユーラシア中央部のただっぴろい草原地帯をどう見るかは人によって評価が分かれるが、「使いにくい海」ぐらいに思っておくのが簡単。
「シルクロード」って言葉がバズワードになったあとに「海のシルクロード」って言葉が後付けで出てきたけど、量的には今も昔も海路の方が優勢なのは変わってない。
「たまたま草原ルートが使いやすかった時期」にフォーカスした言い方がシルクロード。
誇張すれば、海は航行技術があったら誰でも使える。少々治安が悪い場所があっても、普通はスキップ可能。
陸はそうは行かない。海よりも陸上の方が隘路が多い。例えば、乾燥地だと要衝のオアシス都市がすべて維持されてないと隊商の通行が不能になる。
船は風さえ吹けば船員の水食料だけでどこまでも行けるが、陸路は馬だの駱駝だのを食わせないとなにもできないのでどうしても高コスト&膨大なインフラ必須