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はてなキーワード: 無秩序とは

2020-06-25

大坂なおみと猿のぬいぐるみ

猿のぬいぐるみをつけてたら「イエローモンキーと言ってる。黄色人種差別だ」といわれたらしい。

彼女は災難だと思うが、しかし同時に、彼女肯定した人種差別闘争というのはそういう言いがかりでなんでも無秩序差別認定してきた側面が間違いなくある。

まあ、狂った世界だよな。

2020-06-21

anond:20200621224738

から、ここでの論点批判する側を批判してるんでしょ。

有志で開発した人間に対して批判をしなさすぎるのも社会的マイナス

批判をしすぎるのも将来的に社会的マイナス

から、その匙加減は批判する側にあるわけだ。現状ではその批判塩梅批判をしすぎ側に振っているのでは?

というのが問題提起になっているのではないかな?

この場合批判する側はどうすればいいと思う?無秩序批判をするのはやはりそれはそれで社会的マイナスがあると思うのだが

2020-06-19

BlackLivesMatterのゴールってどこなの?

自分差別に対する反発は人並みにあるので、基本的スタンス反差別のつもりだし、「黒人の命は大切だ」という主張自体には賛同できる。

賛同はできるけど、個人的にBLMの運動に関しては賛同よりも困惑気持ちが強い。BLMの運動が誰に対して何を要求していて、何を達成すればゴールとしているのかがよくわからいからだ。

「Black Lives Matter」は優れた標語だけど、政治的要求として見た場合、あまりにも抽象的すぎると思う。

「Black Lives Matter」というワードが持て囃されて、有名企業著名人賛同を表明するメッセージSNS投稿している光景は、幅広い連帯を感じられて感動的ではあるけど、実務的な問題無視していて、無責任で浮ついた雰囲気を感じてしまう。

もちろん最終目標黒人差別人種差別の根絶ということになるんだろうけど、いきなり一発でそれを完全に解決するというのはどう考えても無理なわけで、当面のゴールとして今回はここを目指しましょう、具体的にこれを要求しましょう、みたいな現実的目標設定が必要なんじゃないか

かつての公民権運動では、白人専用とされる施設場所で起きた事件を争点として、そこに対する座り込みなどの手法で段階的に運動が行われていって、最終的に合衆国全体における人種隔離法の廃止公民権法の制定が焦点になって、それを達成したという流れだったと記憶している。

一方で今回の運動では、(日本国内にまでその手の話が流れてきていないだけかもしれないけど、)反差別意識の共有と連帯を掲げる宣言や、そこから逸脱した人物企業などへの非難などが個別に行われているばかりな印象が強く、運動の具体的な争点やゴールの話はほとんど聞かれない。

社会運動成功裏に終息するためには、法の改正・制定とか、何らかの計画実施廃止とか、そういう具体的な目標を決めた上で、そこを目指して声を上げることで政治家を動かして、最終的に明確な成果を獲得する、というような流れが必要だと思うんだけど、現状のBLMはそういう部分がハッキリしないまま、運動の規模だけがどんどん大きくなっている。

このままだと、政府政治家警察の側も、運動に参加している人々を納得させるために何をどうすれば良いか、と言った方針が立てられないので、交渉妥協を行う余地がなくなってしまって、出口の見えない混乱が悪化する一方に思える。

また、運動としての方針やゴールが見えないままにBLMが広まっていくことの別の弊害として、「BLM」の指す範囲を明確に定義できなくなってしまっていることもあると思う。

その範囲の中には、店舗の略奪や放火を行うような連中や、かなり極端な反政府主義者、あるいは別種の差別主義者などが含まれている。

現状で明確な方針が無い以上、「BLMの方針はこれと定まっているので、そこからかけ離れた言動をしている(過激な)人間はBLMとは無関係である」というような振り分けをすることは難しい。

結果として現状では一部の層がBLM運動の中で悪目立ちしていて、中立的・穏健的な立場から見たBLMへのイメージには悪影響をもたらしているし、一部反BLM的な主張のタネにもなっている。

こういった層が、せっかく強まっている運動の勢いを殺す原因となるようなことをそのうちやらかししま可能性は高いんじゃないか

とはいえ、BLM運動自体、明確に組織化されているわけでも、誰か特定リーダー存在するわけでもないようだから、全体としての方針を定めるとか政治家に働きかけるとか、そういう動きを取ること自体そもそも難しそうな印象はある。

インターネットSNSの普及で個人発言力や影響力が大きくなったことは、この手の問題認知が早まり運動の規模を大きくなりやすくした反面、運動のものを率いるような強いリーダー存在しづらくなって、統率が取れず無秩序集団にしてしまう側面があるように思える。

あるいは、SNSの普及以前にはリーダーとなりうるような人物が先に存在していなければそもそも大規模な運動にまで発展できなかったという生存バイアスみたいな話なのかもしれないが。

何にせよ、現在のBLM運動はゴールの不明確さによって不安定で好ましくない状態になってしまっているように感じる。

「今現在人種差別存在していて、それは解決する必要のある問題である」ということは間違いない事実ではあるわけだから、どうにか妥当なゴールを見つけて前進できればいいなとは思うけど、まあ結局日本在住の一般人に何かできるというものではないんだよな。

anond:20200617190533

不正で溢れかえっている超無秩序日本で在宅なんかやったら、こうなるの図

2020-04-18

anond:20200418193123

CMと同じだよ

無秩序宣伝されるより

あるていど統制が取れたCMのほうがいい

いざというときに、緊急連絡が回るほうが安全という考え方

2020-04-09

anond:20200409112133

個人レベルでは恐れる必要ないってさんざん言われてるだろ。

といって無秩序感染拡大させていたら社会死ぬから

それを防ぐために個人に対して自粛を願ってるわけ。

2020-03-20

陰毛陰謀貧乏は似ている

陰毛;表に出ないのでありがたがられる(陰毛の見えるえろい本とか)

陰謀;表に出ないのでありがたがられる(陰謀論の本やネット記事

貧乏;表に出ないのでありがたがられる(苦労話、かわいそう系話)

陰毛放置すると臭く汚くなる(無秩序に生い茂って病気を招く)

陰謀放置すると臭く汚くなる(話にうさん臭い尾ひれが増える)

貧乏放置すると臭く汚くなる(風呂に入れず、古い服を着続ける)

陰毛;やたらと嫌う人がいる(パイパン派、ロリコン

陰謀;やたらと嫌う人がいる(中二病的な安易陰謀論への批判

貧乏;やたらと嫌う人がいる(俺は普通にいやです…)

2020-03-13

anond:20200313193752

無秩序検査拡大は不要だし、簡易キットだからと言って知識のない人が検査するとなったらその方がよほど感染拡大のリスクがある

そもそも韓国がやっていけているのはMERSの時から整備してきた体制があるからであって、韓国が日1万件ペースで検査してるんだったら日本も同水準でやったらいいってのは当然間違ってる

2020-03-10

モッシュ

モッシュ(英: mosh)とは、主にロックコンサートにおいて見られる現象の一つ。興奮した観客が密集した状態無秩序に体をぶつけあうこと。

ヘヴィメタルパンク・ロックなどのライヴにおいて観客が始めたのが起源とされ、

メロディックハードコアハードコア・パンク、ブレイクコアスクリーモラウドロックなど多様なジャンルライヴ会場で見られる。

その様子は極度に密集した状態で行われる激しい押し競饅頭(おしくらまんじゅう)のようである

2020-03-09

全件検査した結果、高齢者を見殺しにすることになる。

コロナウィルスの件。

全件検査せよとワイドショーが言ってた。

その結果どうなるかを、中国でもうすでに経験している。

大勢人間病院に集まり検査を待つ間に院内感染し、そして重傷者を治療できなくなる。医療関係者も次々に感染する。感染してない人間にも広がり取り返しがつかないことになる。

これをもうすでに一回世界経験している。

から、「日本は4日間発熱が続いて医師必要判断した人や、海外渡航、濃厚接触者を優先して行う」という方針を取った。

それを、ワイドショーは「許せない、隠ぺいだ、韓国イタリアのように可能な限り検査をせよ」と散々日本方針批判した。

その結果どうなったか

韓国感染者を抑えきれない。感染者を先に大勢見つけているはずの韓国で、死者は日本より増加している。これはもう暗数がどうのというレベルではない。さらには、残念なことに医療コロナウィルスに圧迫されて、他の患者死ぬという結果も招いた。

検査積極的に行えば行うほど、感染リスクを増やすというジレンマに気づいているがまだ続けている。

イタリアに至っては、感染者を抑えきれなくなりトリアージ検討してる。まあ、要するに高齢者治療を後回しにすることを真剣に考えてる。

助かる確率が少ないからだ。

要するに見殺しだ。

それほど追い込まれている。

そもそも、こんなに絞っている日本ですら医療関係者マスクガウンが足りなくなっているというのに、無秩序検査数を増やせば破綻するのは火を見るよりも明らかだ。





こういう問題について、ワイドショー馬鹿の集まりであり有害なのだ確信した。

正直な話、報道の自由規制されえるのではないか? 報道というよりはデマ自由といったほうがいいかもしれない。

こういった有事の際、危険を煽ったり正しい対策をギャーギャー批判して国民生命危険さらすようなデマを流す報道は、自浄作用を示してほしい。

具体的にはきちんとした専門家に監修を任せるとか、取りうる策はあるだろう。

芸能人結婚だの不倫だのはどうでもいいので好きに騒げばよい。

しかし、公衆衛生災害については、そんな乱痴気騒ぎでデマを流されては生命にかかわる。

2020-03-01

精神途上国経済的技術的には完全に衰退国

https://anond.hatelabo.jp/20200301070448

アメリカドラマを見ていると「make the world better place」なんて叫んで、世界をより良くするという理念起業していたりする。

メルカリは完全に「make the Japan chaotic place」、無秩序社会を作るためだけに存在している。

日本精神的に成熟するまえに衰退国家になったか倫理観がまったく育たなかった。その結果、今なお儲かればなんでもOK精神ビジネスをやっていたりする。

2020-02-16

古今伝授フラクタル

中屋敷均『科学非科学読了。まぁ面白かったが前作ほどではない。というより期待が大きすぎたのか。

科学非科学も飛び越えて、この世に生きる勇気を与えてくれるのは、人の心にあるそんな「物語の力」ではないだろうか。」

物語」にも物語にも日々向き合ってるこっちにしてみれば、悪い意味で同感だ。つまり凡庸。これって「科学は万能じゃない」や「人は皆死ぬ」ほど有名ではないかもしれないが、しかしかなり多くの人がかなり多くの場合にすでに悟っている事柄問題はそこからなのだ。独力では到底到達しえなかったであろう洞察、それに出会いたくて俺は本を読んでる。本書はこれに応えるものではなかったが、この著者はこれからも追いかけていきたい。

一方で得るものもあった。カオスの縁フラクタル直感だが、これを援用すればうまく解けるのではないか。俺が「コジツケの体系」と呼ぶもの構造や生成過程が。中世日本荒唐無稽ともいえる独特で奇妙な古典解釈大系。

古今集序にせよ何にせよ、書かれた当時にあってはなんてこと無かった筈の片言隻句が、時代が下るに従って転じて転じてねじ曲がりねじ曲がり、膨大な後づけと神秘性を付与された複雑な世界形成する(思想体系と呼んでよい)。それは社会的には権威の獲得や富の集積と同時進行であるが、しかし単にそれらを得る為の手段というには留まらない(たとえ部外者にはそう見えても、当人たちはそのように割り切ってはいない)。なにか複雑化それ自体を欲するかのような、ある種の情熱がある。その体系がすっかり出来上がり、生成を止め、社会的影響力を失った後の時代からふり返れば、(その情熱には共感できないので)荒唐無稽まやかしの残骸にしか見えない。だがこれを不揃いの渦みたいなフラクタル図形と見做せばどうか?

思想史における生成発展継承克服、ある思想が成長して影響力をもちやがて失う。こういった変化の過程理解するのに、進化モデル遺伝モデル・遷移モデル(極相林とか)等があると思うが、フラクタルモデルもまた有効ではないか

特に一見して不規則複雑だが無秩序でない点、部分と全体との自己相似という点が、すごく似ているように思う。片言隻句からオウギョウな解釈が生まれ、その解釈から儀礼形式(例えば物の配置)が生まれ・・・というあたり。人や物をこのように配置してこれこれの形式で行うことで、テキストから膨らませたこれこれの世界と重なることになるのだ、という思考様式。これを自己相似と言わずなんと言う。

これを更に敷衍するなら、「歴史」や「伝統」に基づく正統性が主張/確認されるあらゆる場面にこの自己相似が顔を出す(大嘗祭を想起せよ)。ある習慣がなぜ「伝統」になるのか、あるいはなぜ「伝統」が作られるのかを考える時、適者生存がよく説明に使われる。だがそれではあまり光の当たらない側面もある。生存や利害得失だけを考えるなら、これほど複雑精緻(なのに脆弱)にする必要はない。そこには生存戦略とは別の原理も働いていると考えるべき。それを読み解くヒントがフラクタルにある。

2020-01-18

セルフコードレビュー

果たしてコードレビューと言っていいかわからんが、

自分半年前に作成して運用しているサービスコード自分レビューする。

ちょうど、大きめな仕様変更タイミングだったのと、機能追加が難しい構成になっていた。

やってみると色々見えるな…。

などなど

自分は、最初から汎用性を持たせようとしてとっちらかってしまう癖がある。

整理し直したら結局3日位かかったな…。

こう言うタイミングじゃないと見直さないし、システム書き換えるのだってすごい労力がいる。

やっぱり経験だな。

2019-12-31

[] #82-1「2019年ドラッグレース

2019年ドラッグレース

歌:小滝読二 作詞作曲小滝読二、梅本


あの日 気球勝負したのさ

岬に誰が 早く飛べるか賭けてみて

吸ってたあとで 身震いしてたら

朝まで笑っていたね

意味不明なことを 喋ってるとき

ぼくが一番 不気味だって言ったね

痛みに丁度いいものから

合法からと笑って

DRUG LACE 2019

DRUG LACE 2019

白い細いパイプ うなるようにすする

肺臓深く 吸い込んでみる

意識だけ変わり 未来はどこにある


テレビ画面が切り替わり、曲が途中で中断される。

「おい、チャンネルを替えたのは貴様か」

番組を熱心に観ていたウサクは、リモコンの主に睨みを利かせた。

視線の先にいたのは俺の弟だ。

「こんな古臭い音楽なんて聴きたくないよ」

「古臭いとはなんだ。この歌の偉大さが分からないのか。今よりも無秩序な、ドラッグ定義も取り締まりも甘かった時代社会様相ドラッグは一つの象徴であり、その激動で生きていく人々の葛藤と渇望が……」

こうなるとウサクの話は長いし、疲れる。

それはここにいる皆が分かっていたため、俺たちはすぐさま二人の間に入った。

「ウサク、歴史の大切さは分かるが、年末音楽特番省みる必要はないだろう」

「弟くんも、チャンネル替えるなら断りを入れたほうがいい」

「でも俺たちの部屋にあるテレビだよ」

「だったら長男の俺には少なくとも何か言うべきだろう。そもそもテレビだって俺たちが買ったわけじゃないし、自分たちの部屋にあるってだけだ」

だが、正直なところ俺たちもチャンネルを替えようと思い始めていた。

このままじゃ日の出まで起きていられる自信がなかったからだ。

仲間たちで寄り集まっても、このまま音楽を垂れ流していたのでは全滅は免れない。

「よし、じゃあ二人の意見尊重して、折衷案のドキュメンタリー番組を観よう」

「何をどう尊重して、折衷した結果なんだ?」

次 ≫

2019-11-19

anond:20191119030835

人類進歩を作り出す人間

その進歩享受できる人間

−−分断される壁−−

その他の人類無秩序

としておくよ

2019-11-04

過去に無かった争いが突然に負の連鎖を起こす案件

#無かった、というかやたらと延焼していなかったというか、、

最近性差における問題建設的でない盛り上がり方をしていて、

理性的とは言えない人間の声のほうが大きく、悪循環に陥っているように思える

議論余地も与えず片方の正義押し付け合うような状況では、

問題に対して過去から真摯に取り組んできた人に対して不義理となってしまうのではないか


こういった問題に限らず騒動論点のズレや複雑化から時間経過により落ち着いて、

冷静な議論検証により改善に一歩近づいていくと希望しているが、

今回の件については良くない延焼に繋がっている事例が多く見られる様にも思う


建設的、未検証感情的なぶつかり合いは見るに堪えないと思っていたが、

思い出してみるとこれは旭日旗問題とも類似性があるのではないかと考えた

とある時点までは特に言及されず、その事柄に関わらる人たちもメリットを受け止めており、

デメリットを受けていた人はそれをうまく回避していたのではないだろうか

 #勿論被害者側の泣き寝入りによって逃げられない悪辣環境に閉じ込められ今か今かと死を覚悟していたのでは

  大問題ではあるが、ポスター表現程度であれば目を逸らせば事足りるはずだ。

  紙切れは性犯罪を実行しないし、包丁自体殺人を実行しない。逮捕するのは紙でも包丁でも無く犯人である

ごく小規模な突発的な事故とも言える発火現象が、

類似したフラストレーションを持つ周囲によって無秩序な延焼を引き起こし改善から著しく遠ざかってしまう。

こうなると油田火災などで使われる爆風消火といった極端な方法しかないのかもしれないが、、


本来であれば発生しなかったはずの争いによって、

疲れる必要のない人が疲れたり、傷つく必要のない人が傷ついたり、

そういった状況が起きているとすれば、それはとても悲しい事だと思う


解決に向けた道筋が全く思いつかない

道徳とかで取り扱う平和とかの定義見直したほうがいいんじゃないかと思う

みんなただしい考えを持ちましょう。悪いことはすべて無くしましょう。

とかじゃなくて、線引きとか、棲み分けとか、お互いの尊重とか、感情論検証の紐付けとか

再発防止も全く思いつかない、ネットリテラシー?早めに自分の間違いを認める学習?罪を憎んで人を憎まず?

2019-10-31

主にポスター擁護派の言論脆弱さについて

https://anond.hatelabo.jp/20191029132449 の補記


このまとめが私の言いたかたことに非常に近い。私自身が4ページ目で「線引き」という言葉安易に使ったのは失敗であった。後述するが、線引きは必ずしも必要ない。

まさしくそのとおりである。これは1ページ目に書いたとおり、赤十字には表現の自由があり、何を表現するかは赤十字判断をすればいい。最終的には、赤十字にとってのコストパフォーマンスにより決定されるであろうと考えている。


私は、表現自主規制を行う上で、法律上の「わいせつ性」を基準とすることは不適切であると考えている。

世の中にはいわゆる「成人指定」あるいは「R-18指定」という仕組みがあるが、これらの規制自主的に行われている。法的な「わいせつ物」はそもそも流通不可能であり、一般流通している「成人向け」コンテンツはすべて法的に「わいせつ物」ではない。では、どのようにして成人向けコンテンツレーティングが行われているかというと、業界団体による自主規制ルールによる。もちろん、各都道府県系には青少年健全育成条例のようなものがあり、レーティングゾーニング実施要求している。しかし、レーティング主体は、あくまでも表現者である業界団体側に委ねられている。言い換えると、現在日本においては、法的にわいせつであるかどうかを基準とした運用は、成人向けコンテンツに対してすら行われていない。

以上の理由より、私は、法律ベースラインと置く言説には説得力が乏しいと考えている。もちろん、「法律で認められているものOK」と強弁すること自体可能であるが、周囲の同意が得られるかどうかは別である私自身はむしろ、件のポスター擁護する上では、このような極端な言説を用いるのは悪手であると考えている。

これらのコメントは、現実的自主規制ルールについての言及である

男女共同参画視点から公的広報の手引」は、多くの機関にとって最低限満たすべき基準となるであろうが、一方で、非常に概念的な内容にとどまっており、個別表現に対する評価には使いづらいように思われる。そういう意味では、CEROレイティングは、個別表現評価する上では、より有用かもしれない。ここで重要となるのが、CERO(や映論やビデ論など)のレーティング基準は、これまでの議論社会的な情勢を踏まえて策定されており、ある程度の社会通念上の合意が得られたものとして運用されているということであるコメントには「落とし所など無い」という意見散見されたが、多くのコンテンツは、すでに「落とし所」すなわちレーティングに基づいて運用されている。そして、想像ではあるが、このようなレーティング基準の背後では、規制強化派と規制緩和派の綱引きが常に行われているのではないだろうか。

赤十字がどのようなレーティング基準採用するかは、赤十字自由であるしかし、「法的にわいせつ物でなければOK」といった基準採用しないであろうことは、かなりの確度をもって確実だと言えるであろう。

後半の指摘に注目されたい。いわゆる「レーティング基準」というほど明確なものではなくても、赤十字が内部的に表現基準を作ることは十分に有り得る(むしろ、すでにあるのではないかと思う)。このような内部基準は、過去の事例へのフィードバックを基に更新されていくであろうし、性的要素以外にも、ブランディング多様性への配慮なども含めて運用されていくだろう。そして、内部の表現基準曖昧定義されることも予想できる。「各要素を勘案して、不要性的に映らないようにすること」といった基準は、組織内部では問題なく運用される。担当部署感覚が共有されていればよいだけなので、肌の露出割合といった、客観的基準必要とされない。言ってしまえば、まさに「ムラの掟」ならぬ「日赤広報部の掟」があれば十分である

繰り返しになるが、このような内部基準は、表現の自由問題とは直接的に関係がない。赤十字には、当然ながら表現の自由存在する。しかし、赤十字が実際にどのような表現基準をつくり、どのような表現を外部に対して行うかは、赤十字裁量に委ねられている。表現の自由を前提として、それをどのように行使するかの話である

前述のような前提に立つ場合、この問題は「ポスター批判派 v.s.ポスター擁護派」の構図ではない。この問題は、「ポスター批判派 v.s. 赤十字」と「ポスター擁護派 v.s. 赤十字」という、個別の2つの問題である。両陣営とも、赤十字自分の好みに合う表現基準を設定するように、赤十字ロビイングをするだけである。ここで赤十字に対して「あなたには表現の自由がある」と言ったところで、赤十字からすればそのようなことは既に自明であろう。赤十字にとっては、自由を前提として、どのような配慮を行うべきかこそが課題であり、「表現の自由」や「法的なわいせつ物」の話を引き合いに出されたとしても、あまり参考にはなりそうもない。また、ポスター批判派の言論を「お気持ち」と揶揄したとしても、赤十字が「我々はなるべく多くの人の気持に寄り添いたい」と方針付ければそこまでである(そして、赤十字役割を考えれば、そうなる可能性はかなり高い)。「批判派は明確な基準を示せ」という意見も、赤十字には届かないであろう。赤十字立場は、「皆さんの意見を参考にして、基準自分たちで作ります」でしかないと予想されるからだ。

私自身は、ポスター擁護であるしかし、一方で、ポスター擁護派の言論が非常に脆弱であるという危機感を持っている。わいせつ性の有無や表現の自由銀の弾丸扱いしたり、「お気持ち」を軽んじる方向性は、現実世界において他者に響くであろうか。私にはあまりそう思えない。むしろ、そのような極端とも取られかねない言動は、単に無視されるか、悪印象とすらならないだろうか。もしも、わいせつ性の有無や表現の自由議論において有効武器であり、「お気持ち」を簡単に潰せるほどの威力があるのならば、ビールポスターから水着女性が消えたり、レーティングによる自主規制が行われているのは何故だろうか。私が、敬意をもって落とし所を(なるべく自分の好みになるように)模索するべきだと考えているのは、そういう理由である銀の弾丸を持たない以上、100%自分の思い通りにはならないだろうが、「お気持ち案件」などと言って対話を打ち切ってしまえば、最終的にこちらが譲歩する度合いはさらに大きくなるであろう。

繰り返すが、件のポスターの是非において、表現の自由はあまり関係がない。もし仮に、ポスター批判派の要求が、政府による規制を求めることを主体としているのであれば、話は別であるしかし、今回の議論に置いて、そのような意見ポスター批判からほとんど出ていないように観測される。


  • id:Ayrtonism 議論の出発点が食い違っている(批判派は、無秩序にあの手の絵がどんどん広まっていると考えているが擁護派は批判派によって自由が狭められていると思っている)ので、先にそっちを解消しないといけないと思う。

この視点はとても参考になった。確かに公共の場公的、あるいは公的に準ずる機関二次元キャラクターを用いるようになったのは最近のことである漫画アニメに馴染みのない人にとっては、自分が知っている世界が、なにか別のもの侵食されていると感じられるのかもしれない。とはいえ表現の自由を前提にすると、そのような状況を拒絶することは難しいように思われる。「あの手の絵」に過度に性的な要素が含まれていない場合二次元キャラクターであるというだけで拒絶することは難しいであろう。この部分は、なんとかして各自が折り合いをつける必要がありそうに思われる。

残酷ではあるが、あえて言うならば現時点で「声が集まっている」のはあなたの周囲だけなのかもしれない。実際に、私の妻に今回の件の感想を聞いてみたところ「別にこれぐらいいいのでは」というものであった。女性であっても、人によってはこのような反応である。他の人から見ると、あなた(達)の声は、まだ小さいのかもしれない。

しかし、どうか絶望しないで欲しい。私は、あなた立場を完全に理解することはできないし、今時点であなたのために提示できるものもない。それでも私は、あなたにとって、今回の件が重大な問題であることは理解するし、それを馬鹿にしようとは思わない。私にはあなたを助けることはできないかもしれないが、あなたが声を上げ続けることは尊重するし、あなたの仲間がどんどん増えてあなたの声が多くの人に届くといいなと思っている。もちろん、声を上げ続けること自体が容易でないし、辛いこともあると思う。大変ですが、お互いがんばりましょう。


一部はふざけているようにも見えるが、重要な指摘である性癖というのは個々人でバラバラであり、実際に私からすると極端に感じる性癖を持つ人もいるであろう。では、個々人で性癖バラバラであるから、手も黒タイツも、あれもこれも表現として認められない世界になるかというと、少なくとも現在日本においては、そうはならないであろう。これは単純に、社会通念上の合意簡単には得られないかである。これらのコメントは、「だれかの気持ちのために1つでも譲歩したら、結局はあれもこれも譲歩することになる」という危機感を述べているのだと考える。1ページ目で述べたとおり、このような危機感には一定妥当性がある。一方で、現在日本において、そのような自体が実際に発生するかというと、そのようなことも無さそうである。実際に、既に存在している様々な自主規制ルールは、多かれ少なかれ問題はあるにせよ、先鋭化することもなく、案外まともに運用されている。ルールを正常に保つためには、各陣営不断努力が求められるだろうが、極端に悲観する必要は無いと考えている。

補記が続くのかよ

https://anond.hatelabo.jp/20191031142026

2019-10-19

anond:20191018131310

なるほど、という気持ち

非常に勉強になった。

一般的フェミニストたちは感情が先行して結論だけ書くことが多いので、当人がどのような思考回路でその結論に至ったか外側からではよくわからないことが多い。

その結果アウトプット支離滅裂であることもあり、これがいわゆる「お気持ち案件」が嘲笑される一つの原因なのではないかと思われる。

その点、この元増田は冷静に思考の流れを書いていてくれるので、彼女たちがどうやってその結論に至ったのかがかなり伝わりやすい。

その意味だけでも、この元増田文章は非常に価値がある。

その上で、個人的に感じた元増田論理の飛躍を以下に数点指摘していきつつ、日本赤十字擁護をしていこうと思う。




A.) 「誰かに許可なくジロジロ見られない権利」はあるのか?

その人権の中には、

・誰かに許可なく触られない権利

や、

・誰かに許可なくじろじろ見られない権利

や、

安心して生活を送る権利

などが含まれる。

女性性的な目で見る」行為は、女性のこのへんの権利侵害している。

さて、人権は非常にデリケート問題だ。この一点をもってしてもかなりの議論必要になる。

かに何かをされない権利存在は、本質的に誰かに何かをする権利規制になるからだ。

「誰かに許可なく触られない権利」の存在は「誰かに許可なく触れる権利規制」であり、暴行罪存在がこの規制をしていると言えなくもないかもしれない。

しかし、誰かを許可なくジロジロ見ることを規制する法律は、少なくとも現時点では存在しない。

ストーカー規制法が近い役割を持っているかもしれないが、今回想定されているシチュエーションは間違いなく異なるだろう。

からと言って街中で誰かが目に入ることを規制するというのは社会活動を行う以上ありえないことは自明である

今回想定されるのは「偶然目に入る」以上「ストーカー行為」以下の「ジロジロ見る」という新しい概念提唱と、その規制だ。

全ての権利規制は、非常に慎重でなければならない。

そして誰かの権利規制したいときは、規制側に「なぜこの権利規制すべきか」の立証責任がある。

しかし多くのフェミニストたちが、自分たち不愉快におもう権利規制されるべきであると考え、それが自明であるかのように振る舞う

今回であるならば元増田に、少なくとも「ジロジロ見る」の定義を行い、それが規制されるべき理由を示す義務存在するが、それすら飛ばされていきなり自明のものとして扱われている。

大きな論理の飛躍ひとつだ。



B.) 「宇崎ちゃん」は、「萌え絵」か?

「宇崎ちゃん」は、「萌え絵である

萌え絵」とは、エロゲールーツに持ち、人間身体的な特徴をディフォルメし、大げさに描くことで、独特の雰囲気を持つイラスト、とここでは定義する。

そして、そのディフォルメの目的は明らかに身体を魅力的に描くことであり、さらには、それを見る人の目を楽しませ、性的な興奮を呼び起こさせることである

この文章は一行目と二、三行目の間に大きな論理の飛躍がある。

一見、一行目は正しいようにみえる。

「宇崎ちゃん」は、一般的定義(例えば、Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/萌え絵)による解説に当てはまるかどうか)でいえば、確かに萌え絵だ。

しかし、ここでの「萌え絵」の定義は二、三行目に記されており、これに従うと一見正しく見えた一行目に疑問が湧いてくる。

試しに、以下のように書き換えてみよう。

萌え絵」とは、エロゲールーツに持ち、人間身体的な特徴をディフォルメし、大げさに描くことで、独特の雰囲気を持つイラスト、とここでは定義する。

そして、そのディフォルメの目的は明らかに身体を魅力的に描くことであり、さらには、それを見る人の目を楽しませ、性的な興奮を呼び起こさせることである

「宇崎ちゃん」は、「萌え絵である

単純に文章の順番を入れ替えただけだ。そしてこれこそ、本来書くべき文章の順序だ。議論のもととなる定義最初に示すべきである

しかしこう書くと飛躍はさらに明白になる。

「宇崎ちゃん」が元増田定義の「萌え絵」にあてはまる理由説明がなされていないのだ。

今回の定義の「萌え絵」が一般的定義萌え絵を全て内包しているのであれば、

1. 「宇崎ちゃん」は一般的定義上の萌え絵である

2. 一般的定義萌え絵は、全て今回の「萌え絵」でもある。

3. よって「宇崎ちゃん」は今回の定義上も「萌え絵である

となるのだが、残念ながらこれは偽である

一般萌え絵アニメキャラかわいい理由は、それが人間赤ちゃんに似た特徴を持つからであり(https://www.dplay.jp/article/0000017682)、性的に興奮させられるからではない。

性的な興奮は、あくまでそう感じる人もいるというだけだ。

元増田はまた、「萌え絵」に対して

身体をディフォルメして魅力的に描いて」、「人の目を性的に楽しませる」という趣旨イラスト

としているが、それなら河出書房新社が発刊する絵本が好きな子供はかなり気色の悪い状態であるということになる。

しかし実際、こうした絵柄が子供からも人気であることは同社のTwitterアカウント2018年11月8日言及している。

このことからも単純に一般的萌え絵と今回の「萌え絵」を結びつけ、「宇崎ちゃん」のイラストを「人の目を性的に楽しませる」趣旨であると断定することは軽々にはできない。




C.) 「意図しない隠れたメッセージ」を抽出することは妥当か?

ここまで読んでくださったみなさんには、きっと分かってくださることと思うが、メッセージときに、発信者意図しない隠れたメッセージを伝えてしまう。

そして、そのメッセージによって、傷ついたり、安全を脅かされたりする人がいることを、発信者は常に意識する必要がある。

一般論として、これは正しい。

権力者公共の場に限らずとも、なんらかのメッセージを発するものは、そこに「誤解」がしばしば発生する可能性には注意するべきである

それはこの文章を書く私も、元増田も同様であり、「匿名掲示板から誤解を招くような不完全な文章を書いてもいいや」とはなるべきではない。

しかしそれは、あくまでも誤解を招くことに注意するべきである、ということだ。

意図しない隠れたメッセージ」の抽出には誤解以上の「曲解」が入ることも多々ある。

そしてその線引きもまた、簡単ではない。

その気になれば誰かの言葉から意図しない隠れたメッセージ」を抽出することなどとても簡単だし、それを規制したり撤回させようものなら言論封殺も容易に行える。

力あるものが、公共の場で発信するときに、意図としないメッセージを汲み取って、それを批判する。

これを無秩序に行うことを可能とした場合、例えば以下のような芸当も可能となる。

"""

知名度のある弁護士

②誰でもアクセスできるインターネット上にて

フォロワーの多いTwitterアカウントを使って

オタクコンテンツ批判を行なった

以上、①②③④の全てが揃ったことにより、太田啓子弁護士は「全てのオタクセクハラ加害者であり、その人権規制するべきである」という「隠れたメッセージ」を発信した。

これは明らかなる人権侵害であり、太田啓子弁護士は今回の日赤ポスターの件に関して謝罪して撤回するべきである

"""

以上の命題が真であるならば、日本赤十字表現問題視する声をあげることはできない。

であるならば、そもそも日本赤十字表現問題視ではない。

このような奇妙な状態が生まれしまう以上、「意図しない隠れたメッセージ」の抽出には慎重になるべきだし、誤解と曲解の間にもある程度の区別は設けるべきだ。

それをやらずして、この議論推し進めていくことはかなり難しい。





D.) 日本赤十字問題なのか?

仮に上記までの問題をすべて受け入れ、あるいは譲ったとしよう。

なるほど、人には「ジロジロ見られない権利」もあるし、「宇崎ちゃん」は今回の定義上も「萌え絵」だし、「意図しない隠れたメッセージ」を日本赤十字はばらまいたとしよう。

しかし、果たしてそれが日本赤十字問題なのか?

そのメッセージがある空間、そしてそのメッセージが許される社会で、「すべての人には人権があり、その人の体は、その人だけのものである」という意識を、みんなに持ってもらうのが難しくなる。

自分の体を、許可なく性的な目で見られたくない人は、その社会では安心して生活できなくなる。

安全暮らしが脅かされる。人権侵害に繋がる。

元増田はしているが、仮に「誰かの身体許可なく性的な目で見ることは人権侵害である世界であったところで、それはあくまで、「誰かの身体許可なく性的な目で見た」人間が悪いのではないだろうか?

まず罰し、規制するべきは「誰かの身体許可なく性的な目で見た人間」であり、日本赤十字ポスターではない。


そもそも論として、こうしたポスター存在することにより人権意識希薄になってしまうということがすでに論理の飛躍だ。

それを示すデータはどこにもないし、数字には見えないなどといって逃げることも許されるべきではない。

オタクコンテンツは昔から、「ゲームをするとゲーム脳になる」「ひぐらしのなく頃に暴力事件を誘発する」などとあらぬ批判を受けてきた。

からこそオタクは、何の証拠もなくそコンテンツ規制されることに大きな抵抗を覚える。

真に人権意識改善し、適切に規制を行いたいのであるならば、こうしたエビデンスを示していくことが規制派に課せられた義務である




以上、ざっと目に止まったところを書き出してみた。

この長文をここまで読んでくれた人がいるのなら、心から感謝する。

2019-10-09

anond:20191009141308

一生負け組からJOKERに共感し、やがて無秩序殺人を楽しむようになるんだよ。

それはこの社会負け組勝ち組という区分けを作り出したことへの憎しみなんだ。

2019-09-05

anond:20190905001403

義務感でやらなくてもいいんだよ、楽しめる範囲でお祝いしよう、とフォローしつつ…

整頓好きの自分がぱぱっとランダム配置のものを作るときはまず自己暗示をかけるので試してみて

アシンメトリー最高

無秩序からまれる秩序最高

・細かいところは誰も気にしてない

・私はセンスが良い

・私の良いセンスに従えば悩むより直感的に配置したほうがいいものが作れる

それでも限界が来たら角度は0°、10°、20°のなかからランダムでつけてみろ、分度器は使わず感覚でいいぞ

写真群のなかにページ1枚ずつ角度がつかないものが入るだけでもだいぶ印象がピッチリするぞ

頑張れ

2019-08-02

NTT退職しませんが上層部ITリテラシーは本当にヤバいです

昨今流行りのNTT退職エントリの大半において、NTT評価

福利厚生は良い

・人も良い

待遇も悪くはない

的外れセキュリティ対策ガチガチに縛られていて作業効率最悪

という感じなのだが、まさにその通りなので、退職する気はないが、現役社員として実例を示しておく。

筆者について

NTT主要5社の開発部門に勤務する中堅社員

時代遅れ独自システムが引き起こす情報セキュリティインシデント

私が所属する組織では、ここ数年で情報セキュリティインシデントが多発している。

具体的には、取引先のベンダーA社の情報が、B社に開示されてしまうという情報漏洩だ。

その大半が、弊社の独自システム(以降「システムX」と呼ぶ)上、あるいはその周辺で発生している。

システムXは、弊社と多種多様ジャンルベンダー仕様書ソースコードバグ票やQAコメントのやりとりなどを行うためのプラットフォームなのだが、その歴史は古く、運用開始は2000年代前半。

運用当初から現在に至るまで無秩序機能の追加や他システムとの統合を繰り返した結果、その全貌を知るものは最早いないのではないかという複雑怪奇システムとなっている。

それゆえに情報管理権限管理の仕組みは非常に難解で、「どうぞヒューマンエラー引き起こしてください」と言わんばかりの罠が方々に散りばめられている。

「A社宛の起票のつもりだったが、なぜか権限設定に不備があり、B社も閲覧可能になっている」といった具合だ。

さらシステムXへのユーザアカウント追加/削除や権限設定は、これまた極めて複雑かつ前時代的なエクセルフォーマットに記入してメール申請しなければならず、この申請方法に起因したヒューマンエラーによる情報漏洩も後を絶たない。

日本語の読み書きとITパスポートレベル知識があれば、わが組織で発生している情報セキュリティインシデントの癌はシステムXだということがわかるはずだ。

システムXの問題点を洗い出し、別のシステムでの代用を考えるのが筋道であろう。

現に、開発プロジェクト単位システムXを使わずbacklogやJIRAといった権限管理が容易かつ確実に行えるシステムへの移管が進んでいる。

組織長が考えた対策(笑)文句を言えない管理

問題情報セキュリティインシデントの多発に伴い、社長や直属役員からお叱りを受けた組織長が取った対応策は何か。

もちろん本日記のタイトルからお察しの通り的外れなのだが、その度合いがヤバい。心して聞いてほしい。

メールシステムシステムX以外も含む)で社外に添付ファイル送信する際は、課長職以上の管理から送ることとする。

・具体的には、係長以下の社員添付ファイル所在および送信方法の下書き(メールチケット)をメール管理職に送り、管理職が先方に送信する。

・・・え?

システムXが糞過ぎてヒューマンエラー多発してるだけなのに、全てのファイル送信管理職が送ることで何か解決するの?

というかメール/JIRA/backlogRedmine etc・・・で日に何十も何百もファイル送信が行われるのに、全部管理職を経由させるの?

ログファイル1件、スクリーンショット1枚送るのに課長メールで依頼して、対応を待たなきゃいけないの?

働き方改革だ、業務効率化だと言っていたのはどこの誰でしたっけ?

もうね、怒りを通り越して笑いがこみ上げてきたよ。

この対策(笑)意味を成さないこと、むしろ無駄に人手をかければ更にヒューマンエラーが発生する確率が上がることくらい、ちょっと賢い小学生でも理解できる。

気づいてる管理職も大勢いるはずなのに、誰も異論を唱えず、淡々と部下に"ルール"として周知する。

自分自身も、負担が爆発的に増えているはずだ。

多くの部下を抱え、毎日大量のファイル送信必要管理職は、ノートPCを持ち帰り、帰宅後だろうと年休中だろうと遠隔でファイル送信対応に追われている。

当然の結末

わが組織に「ボトルネック生成によるヒューマンエラー促進法」が施行されて数日後、めでたく情報セキュリティインシデントが発生した。

具体的な内容と原因については知らされていないが、推して知るべしといったところ。

いっそのこと、ファイルは全部組織長が送信したらどうっすかね?むしろ社長しますか?いや、それでも危ないから、全部手渡しにしましょうか?(鼻ホジ)

P.S.

もうお爺ちゃんったらー。zipファイルパスワードを別メールで送ってもセキュリティ強度は上がらないって言ったでしょ。

2019-05-17

めんていやくな氏の騒動に思うこと

まず、今からこれを書く自分のことについて述べると、私自身もロリコンオタクだし、めんてい氏ほど技量はないがイラストを描いてもいるので、氏と似たような立ち位置だと言えるだろう。

似た立場といっても交流も何もなく、ただ、何冊か同人誌を持っているのと、時折5chで誹謗されているのを目にするため、私のほうが一方的に知っているという程度の関係だが。

さて、当初はこの件に関して特に何も述べるつもりもなかった。そもそも現時点でさえ騒動実態を詳しく知っているとはいえない。詳しく、どころか、精々はてブなんJスレタイから判断できる内容しか知らない。

ロリ漫画家twitter過去性犯罪について自慢し、それを女性批判され、漫画家擁護する連中がその女性フェミだのなんだのとレッテルを貼ってバッシングしたーそれで合っているだろうか?

言うなれば痴れ者どもが引くに引けなくなって無理を通そうとしているのだろう、それに対する反応なんて見なくとも予想がつく。必然ロリコン叩きにまで発展するだろうし、精神衛生上首を突っ込まないほうが良いーそう思っていた。

被害妄想と言われるだろうが、はてブオタクロリコンに対する風当たりが厳しいように感じる。いや、はてブこそ世の中と近くて、それ以外のSNSが寧ろ異常なのかもしれない。蓋し我々は加害意識を忘れないでいるべきだと思うので、それ自体は構わないのだが、些か理不尽に感じられる反応も多く、見るたびにげんなりさせられる。

今回の件に関しては例えば次のブコメ

id:Gl17 一部跳ね上がりをオタクで括るな的な※あるけど、そも直接擁護勢がこの種の変態披瀝芸をオタク権利かの如く語ってるし、敵方フェミだサヨだとやたら特定ジャンルに括って敵視してるのも彼等の方だよね

id:Gl17氏はなるほどと思われるブコメが多くしばしば参考にしているのだが、上のようなコメントを見ると悲しい気持ちになる。オタクの中の一部にすぎない擁護勢がオタク権利標榜したとして、そいつら以外にはとばっちりしかないと思うのだが、果たしてオタクで括ることが妥当かどうかは考えていただきたいものだ。

事実オタク側が全員めんてい氏を擁護しているかというとそんなことはない。

例えばロリ漫画家クジラックス

クジラックス@quzilaxxx

めんていさんブルジャワ時代の話がキツ過ぎてブロックしてしまったな…

https://twitter.com/quzilaxxx/status/1128649388299915268

クジラックス@quzilaxxx

クジラックスブロックするなんてみたいなツイート見かけたけどいや流石に嬉々として犯罪自慢する人とは1mmも関わりたくないでしょ…サシでだったら違ったのかな…ろりともだちみたいな…いやまぁとにかく知りたくなかった…シュレディンガー犯罪者でいて欲しかった

https://twitter.com/quzilaxxx/status/1128741645199929345

余談だがクジラックス氏は以下のようなtweetもしている。

クジラックス @quzilax 4月21日

韓国オタク青年の方と最近メールをしています。いい人です。ラブ&ピースo(^ヮ^)o

 

クジラックス @quzilax 4月21日

韓国メル友?曰く「『韓国人は自分達が一番優秀だと思っている』と嫌韓達は言いますが、韓国でそんなことを言う人は 환빠(ファンパ)と言う人たちです。この人たちが、すべては韓国で始まったと主張します。韓国でも苦手です。こんな一部のせいで韓国人全部があんな考えをすると誤解されます

 

クジラックス @quzilax 4月21日

(続き) だそうですよ。僕は国際情勢に疎いので、こういう、生の意見を拠り所にしたいですね。あと、「韓国でレ○プはマンガでも嫌がる人が多い」とのことです。おい、大ニュースだぞ!

 

クジラックス @quzilax 4月21日

ごめんなさい。

 

クジラックス @quzilax 4月21日

一応ググったら全然情報出てこなかったけど、「ファンパ=환빠=歴史妄想者」みたいな意味らしいです。

https://seesaawiki.jp/libeota/d/%A5%AF%A5%B8%A5%E9%A5%C3%A5%AF%A5%B9%BB%E1%A4%AC%B8%AB%A4%BF%B4%DA%B9%F1%BF%CD

クジラックス氏以外にもあかざわRED氏や、知るかぱかうどんですらめんてい氏に批判的なようだ。はっきり言ってそれらは当然の反応で、本当に表現の自由を守りたいのなら、無秩序になんでもかんでも認めろとダダをこねるのではなく、創作現実とが別物であることを、建前でも示し続ける努力こそしなくてはならないからだ。ロリ関連の創作者がめんてい氏を批判しなくてはならない理由がそれである。(但し、現実に何かアクションを起こした人を創作活動から遠ざけろとは言っているわけではない)

このようにオタクロリコンの中にも反めんていは居るし、私の周りを見てもこの件に反応を示した人がそもそもゼロだった。まあ後者場合私が少しでもネトウヨ臭のする人とは距離を置いていることもあるのだろうが。

一方で、オタクネトウヨや反フェミと結び付けようとする理由もわからなくはない。今回の件でもアニメアイコンが多いのだろう、どうせ。

ただそれは、ネット言論ネトウヨ的、反フェミ的なものが多く、オタクのほうがオタク以外よりもそうした本来アングラものに触れる機会が多かったためで、オタク趣味が悪いというよりネットのものに病巣がある気がする。従ってスマホで誰でも容易にまとめサイトアクセスできる現在では、オタク以外もネトウヨじみてきているのではないだろうか。

そもそもチャングムを見て可愛いと思わずカンコクガーNHKガーする連中が果たしてロリオタなんですか?ロリ優先順位で1番にならない連中を仲間だとは認められない。

オタクの多くは結局ノンポリしかないと思うのだ。政治にも国際情勢にも本来そこまで興味はなく、面倒ごとは極力避けたい。そこまで凝り固まってもいないから多くの人がアズレンなど中華ゲーを受け入れたわけだし。逆に定見がないから、リツイートデマが流れてきても、疑わず漠然ネトウヨに染まっていくのだ。

そう、面倒ごとは避けたいんです。これは自分だけかもしれないが、SNS上で政治発言をすると面倒な連中に絡まれ不安がある。実際リツイートする前に真偽確認ぐらいすべきとツイートしただけで絡まれたことがあるし。

更に言えば上でクジラックス氏などの例外を挙げたが、ネトウヨに毒された作家はやはり多い。交流関係を損ねないために、なんとなく気兼ねしてしまう、ということはあると思う。だからこそ百田を凍結もしないtwitterなんぞにしがみつくことがそもそも害悪なわけです。

めんてい氏もtwitterではなくPawooだったらここまでの騒動にならなかったろうなと、思う。まあ、発言の場がどこであれ問題発言であったことは事実だろうから、逆に表面化して良かったのかもしれないが。ロリコンであることをひた隠しにし、常に世間から糾弾の目を感じてきた私としては、あまりにあけすけに、現実とつながった形で自分性癖開陳できるということがそもそも理解できない。

結局SNSというのはオープンな場であるのに、普段クローズドに見える、という勘違いが、あらゆる炎上沙汰の元凶なのでしょう。Pawooも下らない「政治発言する連中が居るようだし、使い勝手も悪いので、ニジエあたりがエロ特化SNSを作ってくれればなあと切に思う。

とにかく、ロリ関連の創作に携わる人は、信頼の回復に努めるべきで、無理やりな擁護などすべきではない。めんてい氏はどんな性犯罪をしたのか知らないが、ちゃんと禊をしましょう。

最後に1点だけ。

創作物であっても女性子供の人権侵害している、という意見を時折目にする。この意見オタク界隈では反発を以って受けとられるものだが、ただ、ヘイト容認されるべきではないことを鑑みれば、頭ごなしに否定もできない。私の場合女児が好きだから描いているのであり、憎悪を向けるヘイト本の類とは違うと言いたいが、その描写対象を貶めていないとはとても言えない。現時点で確実に言えることは、私はロリ絵を描くのが好きだし、優れたロリ作品をみるのも好きなので、規制されたら生きがいを失うということだ。だからゾーニングで手を打ってほしいのだが、どうだろうか

2019-05-12

ノブリスオブリーシュは逆説的

中世民族ジャポニカ人にはこれをまず理解して欲しい。


地位や金があればあるほど義務からは逃れられる。

この国ではそれを誤魔化して反転させられがちだが、金があるとは責任から遠ざかりやすくなるということだ。

適当人身御供に金を握らせて「責任をお前持ちにするからと金を握らせる行為は、実際この国では平然と行われている。

労働義務があるのに働かなくていいのは、労働義務実質的にその対価(金銭と思っていい)を得ることの必要性によって担保されているせいだ。

力があるとは義務から遠ざかれるということだ(2回目)。

しかし、それでは者会に無秩序が吹き荒れるので、富めるものは己の倫理観や富めるもの同士での慣習、不文律などにより、貧しきものとは別の形で義務を負わねばならぬとなった。

これがノブリスオブリージュであり、社会存続のために必要があるから存在する概念であって、ただの綺麗事努力目標ではない。

力を持つものはそれ相応に義務を負わねばならない。力を持たぬ者たちは、既に義務を負っているのでそれを果たせば良い。力を持つものがそれに不平等を唱えてはならない。もしそれを唱えるのならば、富の均衡により貧しき者たちを貧しさからくる義務より解放せねば平等とは言えないからだ。それを富めるもの自身が拒絶するのならば、己の富が無価値となるような社会の到来を防ぐために、富めるものとしての義務を背負うべきである

これがノブリスオブリージュである

富めるもの義務を負う。貧しきものは既に義務を負っている。その大前提を見失っては何も始まらぬ。

2019-04-22

シンデレラガールズ総選挙陰謀論

シンデレラガールズ総選挙投票の呼びかけ、選挙戦略の熟慮、そして無秩序に飛び交う怪文書投票行動大事雰囲気……

なんか本物の選挙より選挙してるな。

それも若者が中心になって。

これって若者選挙というカルチャーを植え付けるための陰謀だったりしない?

統一地方選タグ担当への投票呼びかけてるのは流石に草だった

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