「戦意」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 戦意とは

2018-11-02

あとで読む」とか言う蛇足機能

最近はいつもタッチバッドではてブ見るからちょっとしたタッチで「あとで読む」踏んでてクソ邪魔

だいたい「あとで読む」って読まないことのスラングでしょ

「押すなよ、絶対に押すなよ」と同質のフリでしょ

何故それを機能化してしまったのか

あとで読む」とするくらいならいっそ、真面目にコメントするのもめんどくさい不毛な争いのブクマ用に可愛く「にゃーん」とコメントするボタンにして欲しい

ちょっと想像してみて欲しい

不毛な糞を投げ合う両陣営の間に紛れるサブリミナル「にゃーん」の集団を!

やがて「にゃーん」の癒し効果により野獣共の無駄戦意は削がれ、「にゃーん」はブクマ大海平和をもたらすだろう

と言うわけで明日からあとで読む」を「にゃーん」にしろこのクソはてな

書房レベル破壊するぞ!

2018-10-03

anond:20181003235348

物量や生産力で勝るアメリカに勝ちたいなら、ベトナムみたいに厭戦感情高まるまで耐えるしかない

アメリカ戦意をこの上なく高めて「リメンバーパールハーバー」というスローガンを作ってしまった真珠湾奇襲は

戦略的には最悪の一手

2018-09-12

YouTube投稿するコンテンツアイデア

何らかのコンテンツを作りたいと思っているのだが

階層ボス役として害虫や肉食の昆虫ゴキブリや大きなムカデカマキリタランチュラ)と砥石で研いである切れ味の良いミニ日本刀を持ったホビーロボットを大きな虫かごに入れる

ホビーロボットの手足や胴体には餌になる肉団子が括り付けてあって

肉団子が喰われるとセンサーが反応するようになっている

害虫や肉食の昆虫ミニ日本刀で斬られて死んだり

30分間こちらに向かってこずに戦意喪失した場合はホビーロボット勝利

肉団子を一つでも喰われてセンサーが反応したら害虫や肉食の昆虫勝利

気になるのは虫同士を戦わせる動画はたくさんある

とはいえ人間が間接的にロボットで虫を意図して殺す動画通報されるだろうか?

2018-09-08

バイト日記

・昨日はコンビニで働き始めてからこれまでで最大のピンチだった。

因縁つけっていうんですかね。詳細省くけど、何が恐いって相手お客様女性だという事。

・私の大したことない人生経験から思うことなんだけど、男性から暴力よりも女性から暴力の方がよほどえげつない特に客と店員とか教師と生徒みたいに力関係が対等ではない場合は。私は何度か、戦意喪失状態無抵抗相手を激昂した女性が人目憚らずボコボコにしているという状況を見たことがある。

・女が振るう暴力は男のそれとは違い刑法に触れないとでも思ってるんだろうか?

・私みたいな見るからに弱そうな小柄な女が男性からまれていると、どっちに落ち度があるとかそういうの関係無く間に入って助けてくれる人がいたりするものだが、女同士で揉めてると暴言暴力を受けてる方が悪い事にされてスルーされることが多い、と、私の大したことない経験から個人的に思う。異論はあるだろう。

・という訳でめちゃめちゃプルったけど、運よく店長がいる日だったし因縁つけてきたお客様のお連れ様が謝りまくりながら因縁つけのお客様を引き摺るようにして退場なさったので、危害を加えられずに済んだ。

コンビニレジ台はスーパーのと違って高さがあるので、お客様から店員に掴みかかる事が容易ではないので助かる。

・でも因縁つけのお客様全然気が済んでなさそうだったから、また来て何か言い掛かりつけて来るかもしれない。気を付けよう。

店長に、もしもバイトだけで店番してる時に今日みたいな事があったらどうしたらいいのか聞いたら、

毅然対応してください。」

・じゃ私が客に無実の罪でボコられたらちゃん労災しろよっていう。

交通費すらでない気合いと根性と熱血な会社にそれは期待できないけれども。

・今度同じ事があったら警察呼ぶわ。


因縁つけのお客様が私に向かってギャンギャン怒鳴りあらぶりまくっている最中に、外国人研修生のお兄さんなお客様がその間に割り込んで来て

「これおねが~い」

ってジュースお菓子のお会計を頼んで来たので、とりあえずあらぶるお客様放置してお会計をする。外国人研修生のお兄さんなお客様

「ありがっと~♪」

と仰りお帰りになられた。

・顔をパンパンに腫らした外国人研修生お客様ご来店。顔に塗る薬を探していると仰るので、申し訳ないが当店では取扱いがないという旨お伝えする。

・しばらくしたら今度は数名の同僚の方々と共に再度のご来店。

もしかしてこれ塗れるんじゃない?」

と仰り指されたのは、ニベアクリーム

・一体どうしてそんなに顔が腫れたのかはわからないけど、ニベアクリーム塗ったら余計酷くなるのは確実だったので全力で止めた。外国人研修生お客様達、しばらく母国語で話し合っていらっしゃったが、退店。

・後になって、最寄のドラッグストア(遠い)の場所を教えて差し上げればよかったなと思ったが、自転車移動の外国人研修生お客様達では閉店までに辿り着けないだろうから、教えても仕方なかったかなとも思った。

・出来れば病院受診お奨めしたいくらいだったけど、そう言われても逆に困るのかもなぁ。

・定刻に出勤して来たプロアルバイター氏に、今日あった事件のあらましを話したらしみじみと「お疲れ様です」と言われた。帰宅してからプロアルバイター氏だったらそういう時どうするか聞いておけばよかったと思った。

2018-08-20

anond:20180820172013

そんなん戦いの状況によるやん。

指揮官戦意が低ければ多少の損害でもさっさと退くし。

指揮官戦意が高くても兵士士気が低ければちょっとしたこと戦線崩壊する。

侵略軍と防衛軍の戦いなら防衛軍は全滅寸前まで戦うやろうし。

相手降伏せえへんなら攻撃側も容赦なくしまくるやろし。

異様に戦意が高ければ300人中80名しか生き残らなかった関ヶ原島津軍や、

一人の逃亡者も出さずに763名が玉砕したという岩屋城の戦いみたいなこともあるぞよ。

2018-07-11

anond:20180711093546

論理的思考ができるかどうかは結局ワーキングメモリーで決まるので、訓練してもどうにもならんよ。

東大クラスだと膨大な一次記憶空間論理構築しつつ直感記憶力(二次記憶)も備えたような化物がそれなりいるし、

実際にそういう人たちと対峙すると戦意喪失すると思う。それよりは自分の強みが活かせる道を早めに選んだほうがいい。

2018-06-19

協力すればナタを持ったあの犯人に立ち向かえたと妄想してるバカが見落としてること

事件発生と同時にいきなり車両全体がパニックに陥ったということを理解できてない。

男がいきなり隣の席の女性に大きな刃物を持って斬りつける。悲鳴が上がる、血も見えたろう。

そんな状況では冷静にものを考えたり他の乗客相談したり示し合わして行動するような余裕なんかない。

「なにかやばい」という以上に詳細に状況を飲み込めた人がどれだけいたかも怪しい。

ハイジャック犯にたいして「そもそも逃げ場のない機内で・多少なり落ち着いたり他の乗客と話す時間がある状況で」乗客が団結して立ち向かったユナイテッド航空93便の事件などとは全くわけが違う。

教室占領したテロリストをやっつける妄想いくらしていようと役にはたたないし、護身の心得があったところで完全に不意を突かれた状況ではまず戦意が持てるかが怪しい。

格闘家であっても武器を持った相手に立ち向かうのは難しい、といった話もあるが、そういうふうに戦力を検討する以前の問題である

2018-05-29

自分からぶつかりに行った経験

いや、「ぶつかりに行く」というよりかは、「よけない」だな。

狭い歩道に広がって歩いてる集団カップル。こっちは一人。向こうは複数

そういうときは、向こうがよけるのがマナー

というか、そもそも道に広がって歩かないってのがマナーだと思うんだけど、

意外とよけようとしない奴が多い。

そういうときは、こっちもよけずにそのまま突き進む。

当然、肩がぶつかる。

絵面だけみれば、拡散されていた動画の男のように自分からぶつかりに行ってるように見えるかもしれない。

ただし、女性にはやらない。老人にも。

あと、明らかにカタギでない雰囲気を醸し出してる人たちや明らかなヤクザ、明らかなキチガイにはやらない。

ガタイが良くて喧嘩したら負けるだろうけどって奴やウェイ系のサラリーマン、チャラい男子学生集団なんかは逆にムカついて戦意を煽られるので、よけずにぶつかっていく。

舌打ちされたり、睨まれたりもする。が、睨み返し、なんなら喧嘩になったこともある。

そういう経験があると、なんかこうぶつかりにいく奴が叩かれているのを見るとちょっと複雑な気分になる。

女性や弱いものを選んでぶつかりに行くのは明らかに違う。自分とは違う。

が、ぶつかられた側のコメントに、「自分スマホ見て歩いてたらぶつかられた」ってのを読んで、

それはわざとぶつかってくる相手も悪いけど、ながらスマホしてるおまえも悪いだろ、って思う。

ながらスマホ全般否定しない。急ぎのメール地図確認。乗り換えルート確認必要に迫られてってのもある。

ただ、混雑時のホームを歩きながらはないだろうとか、ただ延々とゲームしながらってのはないだろうと思う。

以前、うちの婆ちゃんは人混みでぶつかって転んで骨折して、歳だから治り悪くてリハビリとか結構苦労してやっと治ったあと、ちょうどポケモンGOが流行って頃でみんなスマホみながら歩いていて、人混み歩くのが怖い、またぶつかって骨折したらどうしようって、マジしばらく外出できなかったことがあった。

そういえば、脚本家三谷幸喜エッセイか何かでたたんだ傘を水平にして危ない持ち方してる奴見かけるとぶつかりに行くとか書いていたような。

歩きスマホも傘の持ち方も道路広がって歩くのもそうだけど、結局、やってる本人は気づいてないのだ。

それを気づかせるには、「口で注意する」というのもあるけど、それはそれで逆ギレする奴もいるし、同じ喧嘩になるなら、実際にぶつかって「邪魔だよ」「あぶないよ」アピールひとつ方法としてはありじゃないかなって思うんだけど、世間的には違うのかな。「先に気づいたおまえがよけろ」、なのかな。どうなんだろう。

2018-05-24

コミュニティの外側にいる人達への説明が難しい

「潰してこい」は、「反則で怪我をさせろ」を意味しない

アメフト 日大 井上コーチ「潰してこいと言ったのは真実

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180523/k10011449851000.html

日大アメフト問題を見てる人の中には、本気で「日大アメフト部の監督は『故意の反則でQB怪我させろ!』と言ったのに認めない」と思ってる人もいるんだと思う。

でもアメフト選手監督コーチから「1プレー目でQBを潰せ」と言われたら、

と受け止めるのが普通。「潰せ」という言い方は、日常的に普通に出てくる。

から、恐らくアメフトに馴染みのある人達は「監督が指示したとは言えないだろう」と考えてる。

コミュニティの外側にいる人達とのギャップ

コミュニティの外側の人達に、この感覚説明するのが難しい。

そして内側にいる人達は「ここまで騒ぐ話じゃないだろう」と思うので「外野がなに騒いでるんだ」「どうせ一時的に騒ぐだけで、すぐ次の話題にいくんだろ」と思ってしまう。

ここで懇切丁寧な説明が遅れ、外野からすると「何か、隠してて、説明できないんだろう」となっていき、騒ぎが大きくなる。

こういう事例がこの頃ある気がする

コミュニティ内外でのずれという点で、東京オリンピックエンブレム問題がそうだった。

デザイン周辺にいる人達は「そこまで騒ぐ話じゃない」と思っていたはずだけど、説明しきれず騒ぎが大きくなって、エンブレム変更に追い込まれた。

あとちょっと違うけど、似たような話は「STAP細胞はあります」。

研究者周辺の人は「この研究者アカンわ」で終わりになるけど、外側の人の中には「あの女性研究者スケープゴートになってる」と思った人もいるはず。

今後どうするのか

コミュニティの外側が騒ぎはじめたら、広報戦略を立てて、丁寧に説明するしかない。

本当はね

コミュニティの外側が色々騒ぎ立てるのどうかと思うよ。

「春の定期戦」っていう練習試合で、たまたまビデオ映像が残ってて、騒げるから騒いでるだけってところはあるでしょ。

他のスポーツでもこういう事例を探したら、いっぱい出てくると思うから、そこを丹念に取材して報道する方がいいよね。

2018-05-18

将来設計婚姻継続破綻、両方を想定しておくべきじゃないかな。

 毎晩のように脳裏に去来するから書き捨てておく。脳のメモリ節約になるだろう。

 当方スペックは30代男。年上の妻と子供が1人いる。数年前、子供の手がかからなくなってきた頃、ネズミ講みたいなのにハマりだしたけど、自己実現の機会は必要だろうと思って静観してたら、結局ネズミ講システムで成り上がれないことがわかってきて荒れ始めた。そうこうするうちに証券営業をしたいとか言い始めた。なんぼなんでも主婦上がりには務まらんやろと賛成も反対もせず静観してたら、採用までトントン拍子だった。挙げ句のうちに日本証券営業は私が変えるとか凄いことを言い始めた。こういのって、反対しちゃダメなんだよね。かといって、聞き役に徹するのは中々キツいなぁ、と思っていたら、段々外出勝ちになって帰宅も遅くなり、着るもの特に下着とかが派手になり始めた。幾ら鈍感な俺でも色々疑ってしまう。ただ、その時は悪気無かったんだが、妻がよく携帯を無くすのでその対策GPS追跡をOnにしてた。ある晩、翌日になっても帰ってこなくなった。嫌な予感がしてGPS確認するとラブホ街ど真ん中だった。現場急行してホテル出入りの現場を押さえた。ただ、これ、ホント情事現場を押さえないと証拠にならないらしいね

 妻はヤッてないの一点張りだった。こっちとしてはまぁそこを追求しても埒があかないから「どっちでもいいよ。」と言っておいた。キツかったのは家族のために働いてるつもりだったのが、モチベが瓦解してしまたことかな。最初は、妻をそんな状態に追い込んだ自分が悪いんだろう、と考えた。あまり家事をしない方だったが、この日を境にまぁまぁやるようになった。というか後述の理由でせざるを得なくなったのだが。一方で妻には「もう朝帰りはするな。」と約束させたが、その約束は再三破られた。証券会社からノルマが課され、営業のためにむしろ連日深夜帰宅となった。約束を守らない妻を詰ることが増え、家の雰囲気は険悪になった。ここで、けじめをつけるために離婚するかどうかをかなり真剣に考えたが子供から母親を奪うことに踏み切れなかった。しかし、子供は敏感だ。荒れ始めた。

 ただ、妻の浮気はその一晩だけで継続的ものではおそらく無かったのだろう、新しい職場死ぬほど働いたお陰で頭角を現し、同性顧客を多く獲得して営業成績トップを争うようになった。仕事が落ち着くにつれて帰宅時間常識的時間になってきた。それは結構なことだが、家で自分金融商品が如何に素晴らしいか営業してくるのには閉口した。正直なところ、惚れた女房から妻にも未練があったし、子供には尚更未練があった。離婚となればこのような場合でも子供は妻に持っていかれて養育費を払わねばならない可能性が高い。今戦うのは損だ。自分にそう言い聞かせた。だが、10年後、20年後になればこの女も若さを失い、ただの金に汚い人になる。子供達も善悪区別がつくようになるだろう。だが、妻の不義は墓場に持っていって、将来は性格の不一致で決着をつけよう。短期から長期戦に切り替え、将来の安息ではなく将来の戦いのために現在仕事で戦うという変なモチベを自分に湧かせて生きる気力を維持した。

 しかし、こんなモチベが長続きするわけ無い。何もかも馬鹿らしくなってきて、仕事に対する熱意が冷めてきた。こんなに闘争心のない俺、将来戦えるのと自問自答する毎日だった。妻はそろそろ家を買おうよとか言ってきたが、信じられない奴と共同名義で大きな買い物をするなんて馬鹿げてるので生返事ばかりしてた。

 こういうクソみたいな状況に異変が生じた。妻が大病を患い、余命数ヶ月と宣告された。この時生じたのはザマミロという感情よりも子供のためにも今死なれるのは困るという打算だった。そのころには感情が摩滅してたので悲しいとかい感情はほぼなかった。数ヶ月、治療と看病を頑張った結果、5年後の生存率4割というところまで状態が持ち直した。

 この間、妻の私に対する態度は大きく変わった。頭というか勘は元々いいから、私との間に未来がない、ということも薄々察してたようで、病気する前は家族写真から私を除外するとか、嫌がらせがひどかった。それが、気持ち悪いぐらい私に対して甲斐甲斐しくなった。

 私の方は、貯蓄の何割かは離婚係争費用にあてるつもりだったのが多少拍子抜けした。将来こんな半病人相手に俺は全力で闘えるのか? というか、妻は戦意ゼロ。ただ、勝ち負けというよりも完全に人間不信に陥ってるから、それを拭えない。例えば、私が病気して妻より弱ったら逆に見捨てられるんじゃね? とか。ごくごく客観的に見ると妻は地頭はいいが、信じられるかどうかで言うと信用できない人間だ。将来私が病気したりして強弱関係が再逆転するとどう出るかわからない。

 そういうわけで将来設計は和戦両方を考えねばならない状況があんまり変わったように思えない。世間の人の多くはもうちょっと配偶者を信じることができてるんだろうと考えると、自分の人を見る目の無さには笑うしかない。別に今すぐ死のうとは思わないけど、とにかく生きるモチベが上がらないのはどうしたらいいのかな。

2018-03-24

ムービック戦争に敗れた

ソシャゲから2次元アイドルゲームにはまり

初のファンミーティングは倍率も低めとのことで無事チケットを入手できた

そして事前物販

ジャンルにいたときから「某ゲームの物販はひどい」旨のリツイートはよく見かけていて

最近でもグッズの売り方についての学級会が頻繁に開かれていたが

私はそこまでグッズ厨じゃないし、手に入るもの範囲で楽しめばいいんじゃない?などどタカをくくっていた

参戦してみて初めてわかった

TLで手に入れている人がいるのに注文画面にすらたどりつけない脱力

夜中に仮眠をとりながら、手に入れている人がいるのだから、とあきらめずに何度もアタックし、

12時間後、やっと注文ページのかけらにたどりつくがカートに入れられないままタイムアウト

夜に「もう寝る!」と戦線離脱したはずの人が起きぬけに買えた報告をしていて戦意を削られる

めちゃくちゃ文句言ってたくせに、買えたらあっさり「この商品完売してました~☆」みたいなツイートしてくるのもむかつく。

おススメ方法が何通りもリツイートされていたのに、少し仮眠している間にそれすら使えなくなっていた

一番腹が立つのは、買えなかったものは事前物販で買います~わー買えるかな…(汗)的なツイート

私は遠方なので、事前物販には行けない。

事前通販が唯一の頼みなのに、事前物販に行ける関東圏の人が買えるものだけ先に買っておこうと殺到して弾かれて憎しみすら湧いた

本来は、十分な在庫や受注生産にしなかった主催側に問題があるのだろうが、

恨みはどうしても、ほかに買えるチャンスがあるくせに欲張って事前通販にまで参戦してくる都市圏民に向かってしまうのはどうしようもない

これまで、事前物販も焼野原だったと聞くので、事前通販ももれなく参加するのはわかる、わかるんだけど恨んでしま

このジャンルが好きになって日が浅いのに、グッズをめぐる争いで早速疲弊してヘイトが沸いてしまった

まあ、噂通りのジャンルでしたわ

ペンラないけど推しカラーライブ参戦はするけどやっぱりペンラ持っている人をみると複雑なんだろうなー

はー今から気が重い

チケット当たったときあんなに楽しみだったのに

嫌いになりたくないからグッズ類は敢えて追わないようにしていたのに、事前通販からと軽い気持ちで参戦してしまって後悔している

くるしいくるしい。

しばらくは歌も聞きたくないな。あ、でもイベント中だった。

2018-03-05

女性専用車両は始まりに過ぎない

家父長制が当然だった時代は確かに女性は「守るべきもの」だった。

女性子供家計を守り、男性ストレスフルな外で働いて金銭を得る。その代わりとして男性が幾らかの特権を得ていたことは否定しない。

が、近年男女平等がうたわれだし、男女ともにそのポジションは崩れつつある。

男性が「外で働く」ことをも特権と捉えた女性はそのポジションに侵攻を始めた。

武器は「相手男性性」、盾は「自分女性性」である

物言う男性には「器が小さい」「男らしくない」等の(旧来の男性性を重んずる者ほど)反抗できない罵詈雑言で迎え撃つ。

そして(旧来の)女性性が持つ「守られるべき」というポジションを使って身を守るのである

家父長制における(旧来の)女性性に反逆する女性がこれを使うのは、言うまでもないダブルスタンダードであるが、有効戦略と言えよう。

(旧来の)男性性が男性の反攻を許さない。女性は「守るべきもの」。矛を向けられない者たちがいる。

そして男性は、これまでのアイデンティティほとんどを喪失し、女性に蔑まれ立場へと堕した。

散発的な抵抗勢力はあるが、政治的正しさ市場カルチャー家庭内の実権に至るまで今や女性勢力下にある。

その支配下にある男性は、戦闘がおこっていることすら気付かない。

それでもなお、女性は戦い続ける。すべてを奪い取るまで。

その戦いの最前線として女性専用車両がある。

女性の「守られるもの」というポジション、その特権にメスを入れるのが女性専用車両反対派である

世の「正しさ」が女性に掌握されているなか、彼らはゲリラ戦を続けている。

対して女性は、自らの被害者性を前面に押し出し防衛。手駒とした男性とともに感情論による圧殺作戦に出たのである

圧倒的戦力差で、女性側が有利。メディアを用いたプロパガンダも行う。手は抜かない。

しかし、反対派の戦意は潰えず、さらに水面下では賛同者も増えつつあるようだ。

なぜ、高々電車車両一両がここまでの激戦となるのか。

それは、この戦いこそ天王山と両軍が(無意識に)理解しているかである

男性側は相手の「守るべきもの」というポジションを崩すため。

そして女性側はそのポジションを失いたくない。専用車両問題は蟻の一穴となりうる。

この緒戦を制したものこそ、のちの権力闘争を有利に進められるのだ。

これまでの様に女性男性から権力を奪うのではなく、

男性女性から権力を奪い返す闘争、その最初会戦が今、女性専用車両舞台に繰り広げられている。


もっと壮大に書きたかったが、筆者の文章力ではこれが限界であった。

2018-02-17

過去人類がもう居ないという事は、

上層部アンドロイドだけでなく、

一般アンドロイドにも密かに広まっており、

その事で、戦意の著しい低下があったようです。

→ 何のために戦っているのか…。

そこで、人類存在

アンドロイドたちにとっての信仰の神とするために、

ヨルハ計画が実行されてしまいました。

→ この時の話は『人形達ノ記憶』にて…。

ヨルハ計画を作ってまで戦意高揚をした、というよりも、

ヨルハ計画立案せざるを得ない状態まで、

アンドロイド軍の士気は落ちていたようです。

機械生命体を倒すことは、

アンドロイド達にとっての利益というよりも、

自我データに組み込まれプログラムであり、

当人たちとっては存在意義でもあります

合理的に考えれば、無益にも見えますが、

単に利益がないからといってやらない、のではなく、

無益でもやってしまう。

人間でも同じような事ないですか?

大団円フィクションから創り得ることで、

現実世界は…。

そんな作者の皮肉が反映されているのかも知れません。

2017-07-21

おじさん、おばさんに趣味を植え付けるのは美味しそうだ

流行に敏感でまわりと比べたがりな学生とかにブーム押し付けてもすぐに終わってしまうが

 

戦意欲とかがなくなり始めた年齢くらいの人に頑張って植えつければ

惰性でいつまでもついてくれる

 

韓流ブームから韓国ドラマにハマり、飽きなんか通り過ぎても

未だに見続けるママさん達って結構いる

2017-04-12

戦争は本当に始まるぞ

そう書きながら、俺も日本人なので、どこか「まさかそんなひどいことにはならんやろ」って思っている。

そんな自分平和ボケ具合が怖いのだが、頭でいくら思っても、心の奥底の「まさかね」がなくならない。


現状を見てみる

トランプは、いくらあり得なさそうなことでも言ったらやる、公約を守る男。ブラフと信じてる人も多いけど、ことトランプに限ってハッタリだけで実際行動に移さないなんてことはあり得ない。ブラフと信じるのも平和ボケっぽく思う。

北朝鮮アメリカ本土まで届く核を積んだICBMを開発中である。このまま一年放っておくと完成してしまうのだが、アメリカはその完成と保有を許すことはなく、必ず処理する。

日本人的には、シリア中東と、東アジアは違うと思ってしまうが、実はそんなことはない。アメリカ人からすると、今まであっちで多かったけど、今度はこっちかあ程度の意識意識の差はほぼないので、実力行使の始め難さに差なんてない。違いがあるとすれば北朝鮮は核とミサイルをいっぱい持っているということ。しかし、アメリカはその部分をまさに無効化したいわけで、実力行使戦略でその障壁問題にならない方法を探すはず。


よって、戦争が起きない理由がない。

月末にいつも通り、北朝鮮ミサイル撃ったり核実験したりすると、確実に実力行使は起きる。

事態回避する可能性は本当に、北朝鮮が月末のイベントで派手なことするのを自重するしかないと思う。

我々として気になるのは、日本ミサイルが飛んでくるかどうかという点。

まあ、飛んでくるよね。

アメリカ攻撃に対して防衛、反撃を行なっても、長引けば北朝鮮に勝ち目はない。

50機はあると言われるミサイル発射から人質隣国にマジ爆撃して、敵国の世論戦意を折ることでしか、休戦に持っていくことはできない。

まり北朝鮮は反撃よりミサイルテロを最優先に行動するということ。

普通地下鉄テロとかも起きるかもね。


さあ、水と非常食を買い占めよう。

2016-12-21

http://anond.hatelabo.jp/20161221213701

ペシミスティックすぎて泣けるな

「俺が新しい音楽の1ページを切り開く!」くらいの気概を持たないもの

まあ持てなくても仕方がないご時世なのかもしれんが


でもインディーズとかデビュー数年くらいの人のライブに直接足運んでみると、まだまだ音楽への熱とか挑戦意欲みたいなものは感じられるよ!

フジロックとかサマソニみたいな人気が確定してる人しか出ないライブじゃなくて、もうちょいマイナーライブフェスとか行ってみるのおすすめ

2016-11-27

自殺させてやりたい」という目的でのハラスメント

パワハラを受けている全国の労働者の皆さん、如何お過ごしでしょうか。

私は「殺してやりたい」という動機の元でパワハラを受けております

それも夢と魔法王国本社で。夢に満ち放題。素晴らしいね

自称体育会系企業パワハラとはどのようなものか、皆さんに共有しておこうと思います

ブラックな読み物としてコーヒー片手にお楽しみください。

まずは転職当初からお局達のイビリ。

聞いてもいないことにネチネチとケチがつくのは当たり前。

管理職候補としての採用への妨害目的もあったようです。

こんなの「あるある」ですか?ですよね!でもまだまだですよ!

上司上司パワハラ企業俺様の機嫌を損ねたらパワハラの嵐。

仕事外し、仲間外しは当たり前。止めろと言っても嫌がらせ

この辺なら話し合いで解決できるかと思っていたのが大間違い。

パワハラ止めろ」と言っても聞かない。むしろ逆切れ

しまいには人事本部長を巻き込んで嫌がらせ

人事本部長の指示を受けた老害達が「死ね」「殺す」と脅迫するのは日常の事。

どうやら、社内の挑戦意識の希薄さへの、批判への逆恨みもあったようで。

住所は漏洩されるわ、amazonの購買情報漏洩されるわ(パワハラ社員達の会話の録音から判明)、違法行為の嵐。

この辺で十分に事実小説よりも奇なり、な展開。amazonの購買情報漏洩されたら如何ですか、皆さん。

労基署労働局相談するも、実際は「自分でなんとかしてね」というのが基本スタンス

それはそれで仕方がないので、労働審判等を調べていたら、これまたおかし発言老害から出放題。

労基署には金を払って懐柔しているからチクっても無駄だ」

(労基署相談すると内容を是正勧告として企業に伝えるそうです。初めて知った。。)

あのー、それって収賄っていいます違法ですよ。ブラフだと思うけど。

ここまで法の意識がない方々も世に珍しいのでは無いでしょうか。

最早話が通じないので転職検討したら、これまた違法行為の嵐。

dodaやリクエーに話した相談内容がパワハラ社員達に漏洩されている。なんと!

しかも、人事が私の中傷を他社にメールで送ったそうで、転職妨害されております

録音によると動機は「逆らったから殺してやりたい」「幸せにならないようにしてやる」「自殺させてやる」だそうで。

本当に自殺したらどう責任を取るのかな。無責任人間って世の中にいますよね。

こんな企業にも勤めているパワハラ被害者もいるので、皆さんも戦う気力を落とさないでくださいね

因みに申し上げると私はまだ死にませんし、転職できるような資格取得の為に努力している最中です。

死にたいと思っているパワハラ被害者の方は、一緒に「ぶっ殺す」気持ちで戦っていきましょう。

2016-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20160831224248

空手師範クソリプするよ。

チョップが最も活躍するのは素人同士の喧嘩場合

なぜなら、パンチ格闘技経験が全くない人間が撃とうとするとむしろ怪我をしてしま場合が多いが多いから。

拳を鍛えておく必要があるし、打ち方を間違えると簡単に小指を骨折してしまう。

素人同士の喧嘩で拳を使おうとする人間がいるがそれはお互いが余計な怪我をするだけなので絶対おすすめしない。

それに比べて平手やチョップというのは遠心力を体の自然な動きで無理なく使う技で、ヒット面積も大きいから手に対する負担が少ない。

しかもお互いが怪我をしない程度で戦意喪失するダメージを与えることができるから素人同士の喧嘩になってしまった時に強くおすすめしたい。

から頬にかけて、平手ともチョップともつかないような感じで大きく振りかぶっていけば大抵はその一撃で決着が着く。

平手が頬に入れば大きな音で戦意を奪うことができるし、チョップ(手刀)が顎や首に入れば、経験のないものにとって見れば想像以上の痛みと感じられるはず。

ただし、あくまでお互いが素人だった時に限る。

相手プロだとわかったら素直に逃げるのがいい。

ちなみに相手プロかどうかを見抜くのには、耳と拳を見るといい。

耳が潰れていれば柔道レスリングなどの総合格闘の経験者で、拳が減っていれば空手ボクシングなど立技の経験者といえる。

それでも喧嘩に巻き込まれしまった時は、必勝法だけでいえば相手が手を出す前にする頭突きや肘打ちが有効

至近距離から突然繰り出されて避けられる人間はほぼいない。

ただ、相手の怪我が大きすぎて喧嘩に勝っても裁判で負けるので、プロ相手以外にはおすすめしない。

ちなみにチョップアンドキック軍隊もあるが、これは普通軍隊

追記

記事にある怪我するチョップは漫画みたいに上から振り下ろすチョップのことじゃないかな。

頭蓋骨は拳で殴っても拳側が怪我をするくらい硬いのでその場合チョップはあまり関係ないと思います

2016-08-29

ゴルスタの件をサンリオSF文庫裏表紙みたいに書いてみる

ゴルスタ人」「反ゴルスタ人」という語句がなんとなくSFに出てきそうな感じだったので……

ヒートアップした〈巫女〉が叫ぶ――「反ゴルスタ人を探し出せ!」

2016年ネットに覆われた地球で奇妙な戦いがはじまった。ゴルスタ人はスプリックス統治する社会ネットワークサービスに安住し、〈巫女〉の言葉に従っていた。思想統制を拒んだ者たちは社会ネットワークサービスを追われ、中に戻るには反省文を提出しなくてはならない。その外側に反ゴルスタ人がいる。スプリックス思想統制に反対する者たち、腕だめしにゴルスタ人の社会に潜入を試みる者たち、あるいは単なる野次馬。彼ら反ゴルスタ人は戦意を持続できないのが弱点だ。ネットに火を放って栄養補給する〈プロブロガー〉の群体が盛んに活動し、〈ピーシーデポ〉が奇怪な契約で老人たちを束縛し、反ゴルスタ人たちの意識をそらしてしまう。反ゴルスタ人は戦いに集中できるのか? 思想を統制された若きゴルスタ人にはいかなる未来が訪れるのか? 鬼才が描く超監視社会悪夢

サンリオ裏表紙字数にあわせて約400字で。

2016-08-17

オーバーウォッチでATK側でバスティンやタレットをピックすると外人マジでうるせえ

うるさいし何いってもファックファック変えろ変えろ終わったしか言ってこないから毎回チャット非表示にしてる

しろ相手すると勝手戦意喪失するから無視したほうがいい

つーかバスティンもタレットも例え攻め側でもリーパーやトレイサーに対しての裏取り防止になるのと

後方支援として優秀なのにそれを理解もせずに「攻めでディフェンスヒーロー選ぶのは地雷

っていう馬鹿ひとつ覚えで暴言はいてくる馬鹿外人

そして何度も占拠を食い止めて味方救って裏取り一人で処理していって安全に攻めれるようにお膳立てして

ストレートで勝ってMVP取ってキル27以上叩きだしても何もお礼言わないし謝りもしない

 

こういうの続いたからもううるさいのは片っ端からサイレントにしてるってわけよ、おかげでマジで快適だわさすがブリザード

2016-08-12

水谷くんの銅メダル卓球に興味が湧いた方は、ぜひ「ワルドナー」の変態プレイもみてみてください。

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世界最高峰の、球威も回転もケタ外れの打ち合いを見るの、楽しいですよね。

から離れた場所からの反撃、相手の強打へのカウンター、忍耐のいるロビング、一打〃〃にハラハラします。

このオリンピック水谷くんの活躍を機に、卓球が好きになってくれる人が増えるといいなあ。

さて、いまから20年近く前、ぼくは中学高校卓球をやっていたのですが、

そのとき世界の頂点に君臨していたのは「ヤン・オベ・ワルドナー」というスウェーデン選手です。

何年にもわたって数々の大会を制覇し続けたのはもちろんのこと、

その無双かつ無慈悲なプレーは、たった1ラリー相手戦意を粉砕したと言われます

現役を退いた今でも、卓球界では伝説の男なのです。

彼のスキルのすごいところを挙げればきりがないのですが、中でもとくに超人的なのが

相手の打つ球のコース上にすでに居て、相手の居ないコースに撃ちぬく」スタイルです。

田岡茂一「なぜそこにワルドナーがいるんだー」状態

これを涼しい顔でやるんだから相手はたまったもんじゃない。気持ち折れます

当時と今では、ラケットの質や球の大きさ、ルールが変わっているので、単純に比較できませんが、

もしいまこの時代にワルドナーが現役なら、頂点を取るのはやっぱり彼なのだろうと期待をしてしまます

そんなワルドナープレイの中から特に変態的なものをご紹介します。

手のつけられない強さにもだえてください。

https://www.youtube.com/watch?v=TFeTtJF4Rt8

https://www.youtube.com/watch?v=rngeXGGyDBo

https://www.youtube.com/watch?v=WNyw3tWsdfI

おまけ:

オリンピック卓球解説をしている松下浩二さんのプレイ

彼は当時の日本エースで、やっぱりぼくら卓球少年の憧れでした。

https://www.youtube.com/watch?v=4TP42LXnJlw

2016-06-21

[]21:増田公方

 一年以上の準備期間を費やして増田連合軍北方異民族追討の兵をあげた。

遠征軍には中心的な増田四家の当主がすべて参加し、統治の安定ぶりを誇示している。

会談では他家に強敵を任せる流れだった増田家(四)も戦後立場を考えれば一家だけ参戦しない判断はできなかった。

そこまで読んでの決断なら増田家(八)の当主は大した奴だと、ちんぽこ将軍は半ば安心していた。

 遠征軍には他の増田家に連なる人間も、北は増田軍(三)ごと降伏した増田家(一)の亡命武将から

南は降伏以来実家に帰っていない増田家(士)の敗戦処理当主まで参加していた。

増田家(六)は増田家(四)の当主兼任

 彼らの総兵力は二十万に達する。まさに増田島の総力を結集した史上初の増田連合軍と言えた。

 二十万人の増田増田領(一)と増田領(三)の境界をなす増峠、その南に広がる大きな盆地邀撃の陣を構えた。

 増峠を越えてやってきた北方異民族軍勢が、平原の北を赤黒く染める。

傭兵を導火線に、全球的な寒冷化に押されて、南下してきたなどの同情できる動機は彼らになく、欲得ずくである

北方異民族支配階級は南からイノシシの子供を輸入し、

肥育したものを潰して塩漬けにし、金の容器に封入保存する風習で知られていた。

 これは缶詰の起源ともされるもので、彼らの文化はともかく、技術は決して侮ることはできない。

また増田島にはない特有兵科を持っていた。

 ?騎兵である

増田島の住民が知らない角のやたらと大きく広い動物?を騎乗可能品種改良したもの騎兵で、威圧感は馬の比ではない

中にはチャリオット形式の敵もいて、赤い服をまとった御者の姿は、何故か増田たちの本能的な殺意を呼び起こした。

 両翼に展開した?騎兵相手取るのは、カラトラヴァ騎士団増田騎馬軍団だ。

尤も、彼らの数はどんなに集めても合計で五千を超えないので左翼に集められている。

右翼には各家から集中された騎乗士を、前列に配置された武熊が補強する状態だった。

 目算では敵の?騎兵は左右共に一万から一万五千。これに数千の軽装歩兵が加わっている。

味方は右翼騎乗士一万に武熊五十頭、左翼騎士団三百に騎馬軍団四千五百、その他が五千であった。

 バックボーン構成する歩兵の数では増田連合軍が確実に上回っている。

上回るように動員し、補給体制を整えてきたのだから劣勢だったら大問題であった。

前衛言い出しっぺの法則増田家(八)本国衆四万がつとめる。指揮官増田出羽守

「このいくさに勝てば、殿が増田家(四)の姫を紹介してくれる……」

 独り言をつぶやいているのは、おめでたいからではなく、恐怖をまぎらわすためだ。

十万人に迫る目前の異民族

https https」「スマフォ」「ニッキニッキ」「タノシクタノシク」

などと口々に意味不明言葉供述しており、受け身の意識でいると狂気に引き込まれる。


特にwww」や「//」と笑ったり恥ずかしがったりしている輩が憎々しいでござる。

 笑ったり恥ずかしがったりできなくしてやるでござる!」

 増田出羽守の後方で増田家(五)の先鋒をつとめる増田左混は言った。

江川の敗北で一時干されていた彼であるが、大軍をひきいた経験はやはり貴重なため、起用されていた。

彼は転がり込んできたカラトラヴァ騎士団と合同訓練を積むことで戦術視野を広げていた。

 中軸を構成する増田軍(五)全体の兵力比較戦場に近いこともあり五万を数える。

彼らの領土は一度も本格的な戦闘舞台になったことがなかった。実に幸せな家であった。


 増田左混の右手には増田家(四)を中核とする歴戦の精鋭たちがいた。

「昔は傭兵にしていたくらいで話が通じる連中だったので候が、そやつらがさらに遠方の異民族まで呼び集めたようでござる」

 増田家(一)の亡命武将が、当主説明する。峠の向こうが冬の間に地獄になったことを想像しながら、

長い準備期間を耐えてきた彼はこのいくさで退くなら果てる覚悟を決めていた。

 戦意の高すぎることが心配される増田軍(四)は合わせて三万であった。

なお、増田軍(四)には旧増田領(二)などに展開している他の部隊存在する。

「ついに増田島を縦断してしまった……」

 反対側の中央左翼よりには増田家(十)の当主がいた。故郷が遠く、別に海上輸送負担があるため、彼らの軍役は軽い。

武熊がトラウマになっている旧増田家(九)家臣団も寄騎につけられて総勢三万だった。


 最後増田家(八)当主がひかえる後衛には、四万人が集まっている。

輜重兵が一部混じった雑多な集団であり、味方にはあまり期待されていなかった。

「この地は我々のシマだ(お腹グルグルしてきた……)!!」

 実はこの当主戦術レベルで戦いに参加するのは初めてだった。


 最初に動いたのはもう一つの部外者であるカラトラヴァ騎士団だった。

恐怖を知らない騎士たちは三十倍を超える敵にむかってまっすぐ突っ込んでいく。

「キホウキホウ」「ツカエツカエ」

 敵はおめきながら迎撃の体勢を整えた。先頭をはしる騎士団グランドマスダーは異国語で部下に叫ぶ。

「カラコール戦法だ!」

 彼が槍を掲げると騎士たちは一斉に顔を左手のあらぬ方向にねじ曲げた。そちらに指をさす。

「「あっ!!?」」

 言語の壁を通じて通用するしぐさをみて、?騎兵たちは一斉に右手をみた。

「「??」」

 何もないことを不審に思って視線を戻した先には視界一杯の白銀騎士たち。

 ごあ、ぐあっしゃゃあああああん!!

 耳を聾する轟音をかなでて敵味方が激突する。?の大きな角も馬にまで装甲を施したカラトラヴァ騎士団相手には障害にならず、敵の右翼は切り裂かれた。

 彼らがこじ開けた突破口を五千の騎乗士が拡張する。一方、増田騎馬軍団は大きく左に回り込む機動をおこなった。

騎士のいない反対翼の戦いは増田連合軍の有利には展開しなかった。

「com.com.」

 ?チャリオットが耳障りな音を立てて迫り、旋回しながら武熊に矢の雨霰をふらす。

「ぶおっ、まおっ」

 武熊たちは腕で頭をかばい、いやいやをした。さらに射られるとたまらず敗走する武熊が現れる――味方の方向へ。

「こっちくんな!」

「やっぱり武熊は増田の敵」

「敵に回すと恐ろしいが、味方にしても頼りないっ!」

 武熊とハサミは使いようなのだが、右翼騎兵勝手なことをわめいて混乱をきたした。

そこに?騎兵たちが威勢よく突っ込んでくる。

「「うわあああああっ」」

 戦場東側での戦いは幸先の悪いものになった。

「すべての増田が我らの背中をみているぞ!」

 増田出羽守は由緒正しいスカラベの前立てを部下に向かって反射させ、刀で敵を指し示した。

五万の雑魚ナメクジがうねうねと敵に向かって進む。時折、敵味方の矢が飛び交い、飛翔音が恐怖を煽り立てる。

至近距離に近づいたことで増田兵は黒い毛皮をまとった敵の中に、本物の生きた毛皮が混ざっていることに気付いた。

「敵の武熊だ!」

「いや、セルクマだ!」

 そいつの身体は増田島の武熊より一回り大きかった。しかも、暴れた時の危険無視して敵兵が大武熊の近くにまとわりついていた。

増田たちはさっそく脱糞する。それでも槍にすがってへっぴり腰で向かっていく。

「イチランイチラン!」「モウケモウケ!」

 異民族は突然騒ぎだし増田の肝をつぶした。ほとんど気を呑まれ状態中央での戦いがはじまった。

右翼の連中は何をやっておる!」

 増田ちんぽこ将軍右翼崩壊をみて叫んだ。事前に打ち合わせた作戦があっさり台無しになってしまった。

「右を向けぇい!」

 烏合の騎兵集団を破砕した敵の?騎兵が奇声をあげて駆け寄ってくる。三万の歩兵は味方の右側面を守るために戦いはじめた。

「やっぱダメだ~~っ」

 同じ頃、中央でも増田家(八)軍団が後退に追い込まれていた。

あれだけ意気込んで進んだのに、撃退されるとは情けない。

負け上手の増田出羽守は無理して流れに逆らうことはせず、部下と一体になって逃げた。

「姫との結婚は無理でござるな……」

 敵の中央はいきおいに乗って増田連合軍を追ってきた。増田家(五)が汚れた尻拭いに割ってはいる。

「必ず負ける兵は必ず勝つ兵と同じ。やはり、軍師にとっては使いやすいわい」

 増田匿兵衛はうそぶいて銅鑼を鳴らせた。前衛が引き出した敵を左右の歩兵が側撃する――計画だったのだが、右側は?騎兵への対処必要だったため機能したのは左側の増田家(十)軍団だけだった。

「放てぇ~~っ」

 自慢の手銃が火を吹き、防備の薄い斜め右から撃ちまくられた蛮族がバタバタ倒れる。

コミュニケーション不能な連中もさすがに怯んだ。そこに増田家(士)の尖兵が斬り込んでいく。

「……この兵があれば天下も狙えたはずでござるが」

 自分のではない脱糞臭いがして、増田中弐は邪念を追い払った。

 戦場西側では増田軍が圧倒していた。鋼鉄戦士たちが?騎兵中央を食いちぎる一方で、増田騎馬軍団が側面や背後に回り込み、騎射で滅多撃ちにする。

増田島の湿潤な気候が蛮族の合成弓にあわなかった影響もあり、一方的射撃戦になる。

 このまま敵の後方を回り込んで、東の騎兵戦も勝利に導けば完勝。

そんな、計画だったのだが、味方の右翼時間稼ぎに失敗したため計画根本から狂っている。

喧騒の中、増田騎馬軍団指揮官たちは、その事実を忍びに聞かされた。

「父上!」

 ある増田騎馬が北を弓でさした。増田典厩は頭をつるりと撫でる。

「まったく、とんだぢゃぢゃ馬ぢゃわい……」

 増田騎馬軍団はじゃじゃ馬が導く方へ進んだ。

 増田軍(四)は敵左翼騎兵の攻勢をしのぎ続けていた――むしろダメージは?騎兵の方が大きかった――が、

動力にまさる敵の動きを拘束することはできず、敵左翼の一部はついに本陣にまで乱入してきた。

精強な増田軍(四)に近い右寄り本陣をおいた方が安全という読みが裏目に出た。

「うろたえるな。うろたえるではない!」

 と叫ぶ増田家(八)当主が一番うろたえていた。尻は腸そのものを体外に排出してしまった感触だ。

ナマコならそれを囮にして逃げるのだが、最高司令官ともなれば、そういうわけにもいかない。

「ipip!」

 馬廻りが角の派手な?騎兵相手にしている間に、随伴していた軽装歩兵が足下まで迫ってくる。

「ひかえろ、下郎が!!」

 当主悲鳴をあげると、腰の大業物を抜いて、一刀のもとに小鬼を斬り捨てた。

!?

「://」

 敵は一瞬硬直する。増田家(八)の当主はかつて伝説的な剣士師事し、

免許皆伝を受けた腕前であり、その太刀筋は異様に鋭かった。

「ぬりゃ!てりゃっ!」

 漏らしながらも、バターのように雑魚ナメクジを斬りまくる。

「それ以上、いけませぬ」

 太刀が刃こぼれだらけになったところで馬廻りが主を止めた。四万の後衛は?騎兵を軒並み倒しおえていた。

普段輜重を護衛している彼らが、増田家(八)では最精鋭なのであった。

輜重が奪われない信頼があるからこそ、増田軍(八)は安心して戦えた(負けられた)。

そして、彼らが防衛された食糧を期待して本隊への合流を目指すことで全体が敗北から早期に立ち直るのであった。

 だが、やはり実戦経験の乏しさは問題であり、頭領がみずから戦う事態後衛はそうとう混乱していた。

そんな最悪のタイミングで敵中央から東にこぼれた大量の歩兵軍団が襲いかかってきた。

 最初東西に引かれていた戦線はいつのまにか、南北に引かれる状態になっており、本陣最右翼最前線だった。

敵味方が増田左混が戦っているあたりを中心にして、回転扉のように右回転した結果である

「ここは一旦、お引きを」

 増田匿兵衛が進言する。当主は言い返しかけたが考えを改めて軍師にしたがった。

くそっ」

 当主の隣で馬を攻める軍師は尋ねた。

「お腰の物は味噌ですかな?」

「……たわけ。うんこに決まっておろうが」

「某もでござる」

 見ると増田匿兵衛も漏らしていた。

 大将敵前逃亡したことで増田連合軍士気は低下、思い思いの方向に退却をはじめた。

あくまでも退却をこばんだ増田家(一)の旧臣たちは敵に突入して討ち死にを遂げた。

「むごい……」

 と漏らしつつも、増田家(四)の当主も、死兵の抵抗を利用して戦場から離脱した。

前回

http://anond.hatelabo.jp/20160620020153

次回

http://anond.hatelabo.jp/20160622000404

2016-06-12

[]12:増田展望

 北の増田家(一)が謀略によってあっさり滅亡したことで増田家(四)は周囲から孤立した。

 さいわい増田家(八)が増田家(五)との戦いに集中していることは、いろいろな情報源から明らかになっている。

控えめにみつもっても二倍の国力差を埋めるべく、増田家は用意周到に戦いの準備を整えた。

 増田家(三)も戦の準備を着々と整え、戦う前に勝負は決まっている状態を作って南下をはじめた。

 なお、増田家(五)を増田家(八)と折半する戦略は、増田家(五)が好意的な態度を示していたこから否決された。

増田家(四)を併合して増田家(三)が圧倒的な存在になれば、増田家(五)は戦うまでもなく屈するはずだった。

 せいぜい、敵に滅ぼされない程度に耐えてくれていればよい。

 総兵力六万を号する増田軍は自慢の鯖街道を伝って一路、南進。国境を越えた増河のほとりで、

乾坤一擲迎撃作戦に出てきた増田軍二万五千と遭遇した。

背水の陣か……」

 増田家(三)の当主は遠眼鏡で敵陣を観察した。

 敵軍は増河が馬蹄形に屈曲した部分の内側に立てこもっており、カーブする上流と下流が約1kmまで最接近した部分に戦列を連ねていた。

 側面から攻撃は難しく、まずは正面から攻撃するしかない。その点では利に適っている。

 だが、すいすい背水の陣危険な戦法だ。兵は死力を尽くして戦うかもしれないが、負ければ河に退路を塞がれて壊滅は免れない。

この一戦に負ければ後がないとの増田家(四)の覚悟が伝わってくる。

 当主は足止め部隊を残して敵軍を無視して先に進む妄想をもてあそんだが、

ここは海岸へ向かう重要な渡河点の近くであり、足止め部隊が負ければ、背水の陣になるのは自分たちの方だ。

 敵がゲリラ戦に走らず、雁首そろえて出てきてくれたことを幸いとして、叩き潰すにしくはない。

 増田軍六万は敵軍の前に堂々と展開した。

 右翼には裏切りによって味方についた旧増田家(二)一門を中核とする増田勢、

中央にはもっとも頼りになる譜代勢、そして左翼には本領国人衆と北の傭兵軍団。

前衛には降伏直後で信用されていない旧増田(一)勢が配置された。

 秘蔵のカラトラヴァ騎士団は全軍の後方に配置され、名にしおう増田騎馬軍団の出現と、両翼部隊の万が一の裏切りに備えている。

戦闘正面が狭い問題をのぞけば万全の布陣だった。

それも旧増田(一)勢を使いつぶしにして波状攻撃しかけることで最終的には数の優位を活かせる算段だ。

 増田家(士)が増田家(十)攻めに使ったのと同類の戦法である

 一方、増田軍は二倍以上の敵を前にして多くの兵士脱糞を済ませていた。

おかげで、はらわた刃物にえぐられても感染症死ぬ可能性が低下した。大量のうんこも背水に排水できた。

 増河は赤く染まる前に茶色く染まった。

 下っ端には到底勝てると思えない状況なのだが、当主は泰然自若としていた。

それがブラフなのか、本当に秘策があるのかは、火蓋を切るまでわからない。

 戦いを先にしかけたのは劣勢の増田軍であった。すべての敵を視界におさめておきたい事情は彼らも同じだった。

激しく銅鑼をうちならし、一部の兵が増田前衛に突っ込んでくる。

昨日までの敵にむりやり戦わされている前衛部隊はそれでも勇敢な兵士たちであり、敵の攻撃を真っ向から受け止めた。

 しばしもみ合い両者が離れた時には、大地は両軍の血で汚されていた。

「追えーっ!」

 前衛部隊から誰かの声があがり先制攻撃しかけて来た敵を追う。釣られて六万にのぼる増田軍全体が動き出した。

 迎え撃つは増田軍の歩兵戦列。堅固に隊列をくみ、長柄の先をそろえた彼らは肝を据えて、馬蹄形陣地の栓になった。

なにせ背水の陣なのだ

 増田軍の第一波はおしかえされ、前衛指揮官は冷や汗を流しながら、まずは弓と投石で敵を崩そうとする。

飛道具で狙われた長柄兵は置き楯の後ろに隠れ、増田軍(四)の弓兵が応射する。

味方の支援の下に増田前衛突撃すると、矢の雨が止んだ一瞬をついて、長柄兵が再配置され敵を押し返す。

 その繰り返しは増田家(三)当主を苛立たせたが、確実に敵の体力を削っていった。

「両翼からも弓兵を寄騎にまわしてやれ!」

 噂の手銃がたくさんあれば……と当主は唇を噛んだ。

 いよいよ損耗が深刻になってきた増田軍の第一線は大量の矢を浴びながらやっと後退する。

だが、後退は交代であり、すぐ後ろには第二線の歩兵が穂先を連ねていた。

 しかも、第一線と二線の間には浅い溝が掘られていて、いきおいをえて突撃した増田前衛は転んだところを刺されて大損害を被った。

「下がらせよ」

 不機嫌そうに当主は言い捨て、こちらも前線にたつ部隊を変更させる。

両翼と中央から抽出させた精鋭部隊だ。さらに両翼の部隊には一部に増河をわたらせて敵の側面や背後に出るように命じた。

 直接攻撃するにはもう一度、河を渡らなければならないので実害を与えるのは難しいが、心理的に与える影響は大きい。

裏目に出て背水の陣意識を強めてしま可能性も含めて……。

もっと増田軍は敵の迂回を歓迎していないらしく、渡河部隊は岸にたどり着く直前に伏兵攻撃を受けた。

増田騎馬軍団だ!」

 増田軍の中から悲鳴があがる。川岸に展開した増田軍の騎兵は水中で身動きの取りにくい敵を、馬上から次々としとめて行った。

同じ騎兵相手をしようとしても武具が水を吸っていて分が悪い。何よりも渡河中で相互支援ができなかった。

 おかげで両翼での戦いも思うようには進展しない。

「ワタシたちが出ましょうか?」

 カラトラヴァ騎士団グランドマスダー、アトビーノは増田騎馬軍団の出現を受けて、当主に進言した。

「……しばし待て」

 増田騎馬軍団に河を渡ってくる力がなく、迎撃に専念するなら、突破力のあるカラトラヴァ騎士団中央での決め手として使いたい。

両翼にはせいぜい騎馬軍団を引きつけてもらおう。

 増田家の当主はそんな判断で両翼の渡河作戦を続行させたのだけど、それをみた増田家の当主わずかな焦りをみせた。

「やむをえぬ……我が自ら出るぞ。馬廻衆は続けぇ!!」

 彼は第二線の直後まで本陣を進めて、盛んに督戦した。

大将首だ!」

ヒャッハー!!」

恩賞は思いのママぞ~」

 著名なションベンタレ(魚類、別名タカノハダイ)の前立てを目撃した増田兵が戦場中央殺到する。

その先から屈強な怖いお兄さんたちに追い散らされても次々と新手が押し寄せてくる。

 血と泥と汗の渦、その中心に増田がいた。先に脱糞していなければ、脱糞していたかもしれない。

激闘は数刻の長さに感じられたが、実際には太陽ほとんど動いていなかった。

「御館様!これ以上は!!」

 敵を刺して折れた槍を捨て、太刀を抜いて馬廻りが叫んだ。

同士討ちの危険無視して弓矢が当主の近くまでびゅんびゅん飛んでくる。

「おのれ!ここまでか!?

 増田軍は第三線への切り替えをめざし、二度目の後退をはじめた。

「もらった!つっこめぇーーッ!!」

 敵が下がるのを知った増田当主中央譜代衆に命令をくだした。

最大の手柄は自分たちが収める。複数地域支配する家ならではの狡猾さが現れていた。

 下がる増田軍は一気に圧力を増やされ、今度は思ったところで踏みとどまれなかった。

後ろは河なのにずるずると下がり続けてしまう。それをみて、敵は嵩にかかって攻め立ててくる。

 もはや増田軍は風前の灯火。ついに殿をつづける当主を見捨てて、武具も脱ぎ捨て河を泳ぎ渡る兵士が出没しはじめた。

忠誠心の期待できない増田家(六)出身兵の行動だったが、動揺は増田軍全体に広がっていく。

「もうだめだぁ」

「お助けを」

 武器を捨てるもの、敵の慈悲にすがるもの戦意を失ったものパラパラと現れる。

「御館様、ここはお下がりください」

「敵の勢いが激しすぎます

 近侍の諫めに対して、増田当主正反対の行動で応えた。

「ここで生きながらえて意味があろうか。死中に活を得ん!」

 最前線に躍り出て、鞘を抜き放つと、太刀を陽の光にかざして叫ぶ。

「我こそは増田鎮北将軍なり!討って手柄とせよ!!」

 戦場が一瞬、鎮まり――どよめき立った。

「鎮北将軍だとぉ……!?

 敵の名乗りを聞いた増田当主は顔を歪めた。

鎮北将軍といえば、かつて増田家(六)の血筋東北支配に任じられた極めて高位の官職であり、

その権力増田家(三)の現支配領域全体におよんだ。

 増田家(六)の血筋を奪ったことで無理矢理名乗っているのであろうが、当主にとっては非常に不快である

頭の一部では挑発理解しつつも、兵をけしかけてしまう。

「あの僭称者の希望通りにせよ!首をとった者には一城、いや一国を授けるぞ!」

「「おおっ!!」」

 目前に高価な肉をぶら下げられて六万人が一人の殺害に心を合わせた。

まさに殺到が起こり、圧死者が敵味方に発生する。もはや人の津波である。汗の蒸気が霧になり、戦場を覆った。

ちょっと言い過ぎたか……?)

 自称鎮北将軍は鎧の中で冷や汗をかいた。

ちなみに戦場の喧噪の中で鎮北将軍は、ちんぽこ将軍と聞こえた。

 もはや六万人の大半が馬蹄型の内部に入り込み、隊列の入れ替えも難しい状況だった。

目端の利く指揮官は川沿いを走らせることで、敵の側面攻撃を狙った。

彼らが最初被害者になった。

 太鼓の乱打音を受けて対岸に配置されていた増田軍(四)投石機部隊偽装撤去、全力射撃を始めたのだ。

「せーの!」

 数十人が力をあわせて綱を引き下げると、腕木が旋回し、反対側にくくられた飛礫が高速で飛翔していく。

敵だらけなので狙いを付ける必要もない。ただ発射速度を優先して撃ちまくる。

綱を引くだけなら戦闘訓練なしの人材でも行える点も便利だった。

 増田軍は決戦のために領内の投石機をかき集めていた。新造もおこない三十メートルに一基の密度で砲台を築いている。

さらに吊り井楼まで投入され、一挙に高所にあがった精鋭弓兵が対岸の的を射まくった。

 増田兵が吹き飛び、苦悶の声をあげて倒れ、死体が折り重なっていく。射撃から逃れる遮蔽物といえば、その死体しかない。

 増河屈曲部は地獄絵図と化した。

バカ!?野戦あんものを準備できるはずが……ッ」

 増田家(三)の当主絶句する。ただ配置するだけではなく、偽装完璧とは信じられない。

最近の設置であれば動きを察知できたはずだ。自分たちの進撃路は完全に読まれていたと言うのか。

「やつは海から一日行程以上離れない。そして、ここの先には有名な漁港がある……」

 賭けに勝った増田家(四)当主はひとりごちた。長年にわたる地道な諜報活動のたまものであった。

東北で勝ち抜いたのが、以前から国境を接している増田であることが幸いした。

他の二家であれば、ここまでの情報は集められなかったはずだ。

 射程三百メートルを超える投石機の猛射撃によって増田軍はやむなく馬蹄型空間の中心に集められていった。

当初はひとりあたり六平方メートルあった空間が一平方メートルになってしまい、

武具や馬の存在を考えれば満足に体の向きを変えることさえできない。

本陣だけは馬廻りのスクラム空間が確保されていたが、押しつぶされるのも時間問題に思われた。

「ワレラが退路を切り開きもうす」

 アトビーグランドマスダーが当主に告げた。

「よし、いけ!」

 カラトラヴァ騎士団蝟集する味方を吹き飛ばして後方へ走った。

だが、そこには敵の視界外から長駆して進出してきた騎馬軍団が展開を終えていた。

本当の増田騎馬軍団だ。両翼に伏せていたのは増田軍(四)の騎兵にすぎない。内通者によって、その誤認は導かれていた。

 彼らは重騎兵との正面衝突をさけ、騎射でもっぱら馬を狙った。

卑怯者ガ!!」

「ふんっ、武士畜生と言われようが勝つことにござる」

 増田典厩は騎士の主張を鼻で笑う。彼らは戦場からの脱出を試みる敵をことごとく網に掛けていった。

 そうこうしている間にも増田軍本隊は末期状態に陥っており、三国出身者が混在しているせいで同士討ちさえ起こっていた。

「まて、拙者は増田軍だ」

「どの増田軍だ」

「味方だ」

「俺がどの軍か分かるのか」

増田軍だ!」

 もはやグダグダである。一部の兵士にいたっては自分空間を確保するためにあえて味方を殺傷していた。

「降れ!降れ!」

勝負はもう着いた」

 もっともな勧告が正面から聞こえてきて、傷つき疲れ果て恐怖のあまり脱糞した増田軍はついに武器放棄した。劇的な逆転であった。

 カラトラヴァ騎士団のみが何とか組織を維持して戦場離脱する。

 増田家(三)の当主三国の太守から一転、毎年サバ一年分の捨て扶持を与えられる身になった。

「おのれ!我が青ザリガニ大事に育てていることがバレるとは!!」

 ……そんなことは誰も知らなかった。

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