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2022-11-20

すずめの戸締まり感想

映画アニメ主体的には全然見ない。

子供が見たいというので連れて行っただけ。

・ソウタのバックグラウンドが薄すぎる。

金にならないのに命をかけて戸締まりする理由が「家業から」っていくら何でも薄すぎるだろ。

・黒い猫ちゃんはなんで出てきた?

ダイジンが抜いたの?いやでも自分からミミズと戦ってくれるならダイジンに抜かれても、その場で戦いません?

っていうかダイジンは先回りして空きそうな戸に案内してくれていただけならダイジンが抜いたりしないよね?

猫ちゃんかわいそすぎません?

自我があって人並みの知能があってすずめに愛されたいだけのダイジンは要石として封印するのに何の躊躇いもないのに、ソウタは命をかけて助けるんですね…

ただの猫ちゃんじゃないじゃん?しゃべってるし、すずめのこと好きだし。

イケメンには命をかけるけど、ダイジンは道具でしかないんですかそうですか…

なんかもう少し他に手立てはないのかとか、もう少し葛藤したりしないんですかね、ダイジンかわいそうだよね?

まとめると、猫一匹で100万人が助かるなら安いもんだって話よね。

いや、正しいよ?人の命の方が重いんです。それは現代社会の真理です。でもさ、そこに葛藤がないのはダメだと思うのよ。肉が美味いのも動物殺してるんだよな、ってたまには思わんといかんと思うのよ。

肉食って生きてるんだから、猫を要石にしてもいいんだけどさ、せめてファンタジーの中でくらいその辺も美しくあってほしい。

悲しいなあ。

劇中ではあんな扱いだから、見た人が一人でも多くダイジン献身に涙してあげてほしい。

ダイジンかわいそう。

anond:20221120163324

ファンタジーは見る側の教養によってまったく評価が変わってくるから

2022-11-19

すずめの戸締まり駄作です

ダメだろ、これ。

失敗の原因は5つ。

①導入の失敗

冒頭、どこか非現実的で、しか東北震災を思わせる風景はいい。

踏切を渡らない演出や、立ち入り禁止看板を乗り越えるところなど、日常へ行かず、非日常へ入っていくことを描写していくも、よくわからないまま立ち去り学校日常描写→そして地震、なんか山から祟り神みたいなの出てる→再び廃墟へ。

ここが一つテンポが悪かったと思う。

どういう物語かを提示するという形で及第点ではあるが、特段面白くはない(わずか35秒で説明し、全く本編が面白くなかったソラとウミのアイダを見習ってほしい)

その後、猫(ダイジン)を追いかけ、船に乗るというところまでが、序盤といっていいと思う。

気になるのはすずめが船に乗るのは自発的意思に基づくものであって、君の名は。不可抗力で入れ替わったこととは違う。

ここにご都合的な強引さを感じるのだ。

さらに致命的だと思うのが、ダブル主人公のうちの一人、草太が早々に椅子の姿になってしまった。

この結果、ロードムービーでありながら、草太は椅子の姿であることからコミュニケーションをとることに作劇上の制限が加えられてしまった。

コメディ的なキャラクターになったことで、ラブストーリーとしての進め方にも違和感が出ている。

草太がどういう人物なのかが明示されないまま物語が進んでいく。役割しか持たされていないんだよね。

で、そのメンタルのまま、後半、突然の死にたくないっす。要石なりたくないっす。→私も草太がいない世界怖いっす。

義務的ラブストーリーにもっていくな!!

ロードムービーをやりたいのか、と思ったけれども、ロードムービーって基本的に旅する二人が、旅先での人との出会いによって関係性が変化するというのが定石じゃないですか。

でも、本作のヒロイン、すずめは一体に何に不満があって、成長するのかというのが不明瞭なんですよね。

3.11というモチーフと、ファンタジー表現の嚙み合わせの悪さ

災害の原因であるミミズが出てくる扉を閉める、という役目を帯びた青年が全国行脚しているようだが、ファンタジー職業ありがちなどうやって食べてんだ?という疑問には普通に大学生であるし、将来的には教師を目指しているという謎の情報が与えられた。役目が重すぎるだろ……。

関東大震災ミミズが原因だったという描写があり、直接的に言及されていないが、3.11も同じミミズが原因であったと推察できる。

こいつらがきっちり仕事してれば3.11を防げたってこと?という疑問点が観客の引っ掛かりになるのではないか

感動部分は、作品によってではなく、3.11悲劇性と記憶に頼って泣かせているんだよな。そして人間馬鹿から感情が動くと名作だと錯覚する。

③「世界」か「君」か

本作の中盤では、首都直下地震を思わせる災厄を封じるために、東京舞台に駆け回る。

通常の映画で言えばクライマックスに相当するようなアクションの末に、すずめは草太を要石として使用し、東京を救うことになる。

天気の子が「世界」か「君」かの選択で、「君」を選んだ結果、めちゃくちゃになった世界があって、それでも生きていくという話だったのに対し、今作では「世界」を選んだその後を書くつもりか?と思っていたが違った。

物語はこの要石となってしまった草太を救うために、幼少期に見たあの世への扉を探すことになる。

そして終盤、気仙沼炎上を思い起こさせるファンタジー災害空間で、暴れだす巨大なミミズを背景に、主人公を走らせる。この絵を描きたかったというのは分かる。

要石となった草太を解放することで、ミミズの抑えがきかなくなる。

さあ、どうする?

すまん!今まで要石やってくれとったダイジン、サダイジン!またやってくれ!

了解!!

おわり。

は?

世界」か「君」か、という選択と代償の話が、第三者委託したら何とかなったわwで終わっていいわけねえだろうが。

気まぐれな神としてのダイジンが、都合で動きすぎている。

自然に外れちゃった東京の要石ことサダイジンは、なぜか主人公たちの旅に付いてくる上に、最終的にはまた要石として役目を担うことになる。

ええ?

要石が外れたけど、機嫌治ったんで、自主的に役目に戻ってくれましたみたいな解決である

主人公らの選択と苦悩が壮大な茶番になってしまっている。

④単調な展開。

基本的四国神戸と行く先々でミミズを見かけて戸締まりするアクションシーンというのが連続で起きる。

また各地で出会う人々もそれほど深掘りされることはない。

これが東京まで来るとそれなりに街の描き方が生き生きとしてくるし、後半のキーパーソンになる芹澤が登場する。前半と後半で明らかに映画趣旨がガラリと変わっている。

からこそ前半の時間の使い方はもったいなかった。(後半にほとんど繋がっていかない)

おばさんも遠くで心配してる描写を延々はさむぐらいなら、もう少し後半の決裂に至る問題点避難者受け入れ、被災者遺族の家庭の問題)をやっとけばよかったのに。

⑤やりたいことが何もかも多すぎる

ロードムービーをする都合上、各地を巡り、そこで出会う人々とのつながりを書く必要があるので登場人物が増える。

そうするとそれぞれのキャラクターに割ける時間相対的に少なくなるので、魅力を描写する時間が足りなくなる。

途中で出会った人々を後半に繋げるでもなく、主要キャラ問題点提示や成長に繋げるわけでもない。何がしたいんだ。

新海が触りたかったものロードムービー3.11被災者への応援、衰退する地方都市避難民と家庭環境自然への畏敬、民間信仰恋愛あたりだろう。

終盤で、主人公過去自分を見つけ、この世界は明るいんだと、ド直球な被災者への応援メッセージを長々とぶちかましていく。

過去自分を救いたいという趣旨は分かるけど。

一方で衰退する地方都市自然に還る廃墟を映し、戸締まりの際の呪文山河をお返し申す、人間が使ってきた土地自然に返すという話であろうが本当に触れるだけだし、それを3.11テーマとどういうリンクをさせるつもりだったんだ。

ある種の無常観というか平家物語的な持っていき方をするわけでもなく、災害はそれはそれとして悼みます、という一貫性のなさ。

おばと主人公の決裂も、避難の子供引き取っちゃったせいで人生めちゃくちゃやん→ごめん言い過ぎたわ……。で終わり。

ダイジン、サダイジン、それにキャラクター名前を見ても民間信仰というか古代神道系の話っぽいなぁとは思ったが、そこもそれほど深掘りされず。

どうでもいいけど九州の要石、廃墟と化してるとはいえめっちゃ現代的な施設の真ん中付近に刺さってるの謎すぎるやろ。

そして終盤唐突恋愛映画的なスペクタクルと、抱きしめ。

男側の感情が一切見えない上に、女側もイケメンと旅して、神戸でいきなり発情し始めて椅子キスするという展開を伏線としてクライマックスで結ばれましたってやるの強引すぎるだろ。

今作は終盤に使うために仕込んだ伏線が、全て雑すぎて、「前に説明してましたよね?」と新海が言い訳するために挟まれるシーンが多すぎる。

戸締まりをする際に、その土地の人々に思いを巡らせる、というのもすずめにとっては何の縁もない土地の思い出が想起されるのは変だろう、と思っていると、終盤に被災前の人々の情景を描くシーンがあり、ああ、これのための言い訳だったのかと理解した。

なんなんすかね、これ。

2022-11-17

新海誠監督作品がことごとくnot for meだ

君の名はからこっち出すもの出すものすごい話題になるしすごい人気だからちょっと気になるなー、と思ったんだけど、君の名はもおおよそ劇場には行けないなと思ってたまたま覗いたネタバレ(自分で視聴するのが決まっているものネタバレ踏むのは嫌だけど、それは自分で見に行った)で、あ、これ行かない方がいいやつだってなった。

人によると思うんだけど、増田はなんかいから時間修復モノがすごいダメなっちゃったんだよね。

ある悲劇が起きて、その悲劇を起こさないために時間を遡って悲劇回避するって、いいじゃんよかったじゃんって思うんだけど、その悲劇の延長にあったはずの人の人生ってどうなっちゃうんだろって思っちゃう

とうらぶは、それがどれだけ残酷な結果でも、現在歴史を正として、変えようとする敵を討つというコンセプトらしく、増田にとってはその方がなんとなくしっくり来る。ファンタジーなんだからそこの悲劇が取り除かれたね、みーんな幸せみんなハッピーだね、でいいじゃんって思うんだけどダメなのよ。

そんで、今回の「すずめの戸締り」も、まあ観に行かないしなと思って色々観てみたら、どうも東日本大震災神話的要素が絡めてあるようなことを知って、またしてもちょっとゲンナリしてしまった。

人の祈り大地への感謝で待ちます人も災害から守れるなら、それはそういう完全ファンタジーとした方が良かったんじゃないのかなと思う。

科学のことが何も分からない世の中なら、そうやって考えられていたんだと思うよ。現代は違っていて、それでも地震メカニズムなんか分からんことだらけでしょ。そんで、東日本大震災は、たとえば生まれた街に帰れなくなった人も、結果家族と会えないきりになってしまった人もいまだにいるわけでしょ。どうして現実に起きた災害と混ぜちゃったんだろう。増田感覚では他所でやってくれ感がすごい。でも結構好評だよね、考えすぎなんかなぁ。

人気作品人気監督話題になるだけに、ことごとく合わないのが仕方ないんだけどなんかね。

お気持ち表明なのはわかっているけどここくらいではちょっと言わせてちょうだい。

「すずめの戸締まり」を観たら要石で後ろから頭を殴られた

新海誠の新作映画、「すずめの戸締まり」を観てきた。これがどうにも周囲の人間に話がしづらいというか、未視聴の人に「どうだった?」と聞かれたときに応えづらい、しかし観た所感、体験だけは誰かと共有したい気持ちがすごくあるので書く。

この作品について語る上では、この映画が何を主軸に据えているかは避けて通れない。なので多少のネタバレ有りということは承知の上で一読されたい。

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この文章現在30代、11年前は20代前半だった人物が書いている。

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本作のあらすじを簡潔に書く。

九州に住む主人公少女すずめが旅の青年草太と出会う。草太は日本中廃墟にある「後ろ戸」と呼ばれる扉を締めて回る「締め師」だ。すずめはその草太との出会いをきっかけに後ろ戸の脇に埋めてある「要石(かなめいし)」と呼ばれる石を抜いてしまい、その結果後ろ戸が開き、中から現れる巨大なミミズ地震を起こしてしまう。(椅子になる呪いなどについてはここで書きたいことではないので省く。)

抜かれた要石は「ダイジン」という名前の猫になり、登場人物たちはダイジンを追う過程東北被災地を訪れることになる。

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これは2011年3月11日日本列島を襲った未曾有の災害東日本大震災を主軸に据えた映画だ。

いきなりテーマについて述べるが、「この映画が何を描いているか」は本作エピローグで草太の口からわかりやすい形で語られている。

「人々が失ったものへの無念、悲しみが忘れられ軽くなったところに後ろ戸は開く。」

一度しか観ていないので正確なセリフではないが、このような趣旨言葉が語られる。

「後ろ戸」とは現し世(現実)と常世(とこよ・霊界のような場所)を繋ぐ扉であり、そこが開くと扉から巨大なミミズが現れ(このミミズは締め師である草太、主人公のすずめにしか視認できない)、空から地上に落ちることで地震を起こす。

後ろ戸は廃墟にあるものだが、廃墟であるが故に、その地での災厄の記憶、失われたものへの想いは風化していく。そこには要石という石が埋めてあり、再び扉が開き災害が起こらないよう守っているのだ。

この映画は我々が体験してきた被災記憶が風化されないよう、呼び起こすような映画だ。そして未視聴の人に説明をするのが難しいのもそのためだ。

映画館に足を運んだとき自分は事前情報を全く入れずに行った。そして何となく映画を観始め、巨大ミミズ地震を起こし、物語舞台神戸へ移ったところで「おや」と思い、オープンカー首都高を経由して東北道へ向かい始めたところで確信に変わり、そして気付かされた。「忘れていた」と。

忘れていたわけではない。事実としてはまだ記憶に新しい。ただし映画の中で鳴り響く緊急放送津波で一掃された土地、そういったもの映画の中での情報感触は、普段触れる情報とは全く異なったレベル自分記憶を呼び起こすものだった。その点に関しては映画スタッフ美術演出の面々に感服させられた。

からこそ、「東日本大震災のその後の物語だ」ということすら知らずに観るべきだ。なのにここにこんなことを書いていることについては矛盾にもほどがあるのだが。それでも、あのはっとする体験は代えがたいものだったように思う。

その点からまずこの映画の良かったのは、テイザーや物語冒頭でわかりやす過ぎる形でテーマを明かさない点だ(それでも屋根の上に船が乗っているのだけれど)。これも意図した演出なのだろう。

これが少しでも YouTube予告編で明かされていようものなら、こんなに「観てよかった」と思うことはなかっただろう。

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この作品について語る上で、村上春樹短編集「神の子どもたちはみな踊る」、特にその中の一編「かえるくん、東京を救う」を避けては通れない。

こんな話だ。

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東京で働くうだつの上がらない銀行員中年男性が、ある日かえる出会い(「かえるくん」、とかえるくんは指を立てて訂正した)、かえるくんと共に地下に眠る巨大ミミズと闘い巨大地震を阻止する。その後男性は病室のベッドで目を覚ますが、傍らには闘いでボロボロになったかえるくんがいる。ふと気がつくとかえるくんの身体からボトボトミミズが現れ、男性身体ミミズに飲み込まれたところで、男性はその夢から覚める。

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こんなに似通えば嫌でも取り挙げたくなる。

この小説1995年日本で起きた阪神淡路大震災を柱に据えた小説である

1995年オウム真理教による地下鉄サリン事件と立て続けに起こり、日本安全神話が崩れた年だ。

作者である村上春樹は、この年を経て、地下鉄サリン事件関係者被害者へのインタビューを行い、「アンダーグラウンド」という書籍をまとめ、普段我々が当たり前と感じて暮らしているこの社会他者との関係性、足元の地面ですら、ありとあらゆるものが決して確かなものではないという危うさを看破し、小説への考え方について「デタッチメントからコミットメントへの転換があった」と語っている。簡潔に述べるが様々な関係性を一旦切り離して書くのではなく、コミット、深く関わっていく姿勢への移行だ。

氏はこのコミットメントについては、「日の光も届かない深い井戸の底へ降りていき、その中で手を取り合うような行為」というような言葉表現している。光の一切届かない暗闇、自身身体と周囲の空気現実と非現実境界曖昧になる。死に近い場所だ。

人の日常生活では感知し得ない深い場所心理、そういった部分で他者と手を取り合うこと。自分は氏の言うコミットメントをそのように捉えている。村上春樹はそのような時を経て2000年にこの小説を描き下ろした。

翻って本題の映画はどうだろう。いつも地の底に潜んでいる「地震を起こすミミズ」というモチーフ、すずめが自身ルーツである過去と向き合い、草太と再開を果たした、井戸の底のように現実霊界境界が危うくなる「常世」。何から何までが一対一対応というわけではないものの、通ずる部分があるように思えてならない。

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神の子どもたちはみな踊る」は善悪二元論ではなく陰陽論の物語集だ。

太極図、という白と黒勾玉が互いに合わさって円を作っている図を見たことがあるだろうか。

こんなのだ

白黒互いの勾玉の中心に、相反する色の小さな点が存在する。

善悪明暗などの世の中の事象は二分に切り分けられるわけでなく、互いにグラデーションにように折り重なり、それぞれが互いに内在し合うものである、という考え方であり、太極図はそれを表しているように読み取れる。

太極図について、ちょうど三角関数を学んだとき単位円の中で動径をθに合わせて回したように、円を描くように眺めると良い。

日が暮れるように、徐々に陽に陰が重なっていく。やがて陽がすべて陰に飲み込まれるが、その陰の中心には陽が内在する。

かえるくん、東京を救う」の最後のシーンはまさにそれだ。主人公ミミズを飲み込み、それを夢として目を覚ますが、ちょうど「夢でしかない」くらいの点となって主人公の中に静かに存在する。

この小説中の作品に関して言えば「かえるくん、東京を救う」に限ったことではない。

宗教二世を描いた表題作神の子どもたちはみな踊る」にせよ、バンコクホテル神戸に住む男の存在を思う研究者女性にせよ、海辺焚き火にあたる男女にせよ、自身の中には消して割り切ることのできないもの存在し、それですら目を背けることはできない自分自身なのだ

その点でいえば、主人公すずめを育て上げながらも苦悩を抱えたまま中年期を迎えた叔母や、キャラクターが極端に振れるダイジンのあの姿に、どうしても自分勾玉の形を照らし合わせたくなってしまう。

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映画自体の話に戻す。

我々が当たり前のように立っているこの足元、地面というのは確かなものではない。しかし一方でそれをある程度信頼した上で営んでいかなければならない生活がある。するとその表層上の信頼感によってその奥底にはら危険性をつい忘れてしまう。

東京都心の上空を巨大ミミズが覆い、今にも落ちて地震を起こそうとする。そこで一瞬ミミズ描写が消える。ミミズはすずめと草太にしか見えていないのだ。ずごごごご、と地震前兆のような地鳴りが響いてきそうな予感を、スクリーン越しに観ている我々は感じるが、作中の街ゆく人々はそれに気付かず日常生活を送っている。

そこの描写が本当に良かった。地震はいつもこうやって突然にしかやってこないんだ。そう思わされる。知ってはいるがいつも忘れている。今日この映画館に足を運んだ俺だってそうだった。そう思い知らされる。

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少し自分語りをする。ここは読み飛ばされても差し支えない。

東日本大震災の発災当時、自分東北地方からは離れた実家の部屋で揺れを感じていた。

2回目の大学4年生だったと思う。その年度も卒業の見通しは立たず、試しにやってみた就職活動も上手くいかず(リーマンショック直後の年だ)、大学にも足が向かず、鬱々とした日を過ごしていた。

インターネットに張り付いて、東北地方や東京情報をひたすら追っていた。津波が町の何もかもを薙ぎ払っていく様子が全国に衝撃を与え、日が暮れるに差し掛かり日本全体が絶望に飲まれていくような空気を感じたように記憶している。

当時地元から離れた東京で働いている友人が数名いた。幸いにも彼らに大きな怪我はなく、交通機関による帰宅が困難となり、渋谷から半日かけて家まで歩いた、などという話を聞いた。

日本は強かった。余裕がない中でもそれぞれが自助共助に取り組み、生きながらえようとしていた。各大手企業にしても、サントリー被災地飲料水を発送し、ソフトバンク公衆 Wi-Fi無償開放した。当時流行っていた Ustream では日本若者NHK による被災状況の中継をカメラ撮影して流し、その行為の是非について当時の NHK Twitter 担当者自身責任判断でそれを認め、情報共有を助けた。Evernote有償の容量無制限サービス日本人に向け一時無償提供を行った。

今ではウクライナ戦争真っ只中のロシアプーチン大統領の「ありったけの物資を今すぐ日本に送れ」の大号令のもとに支援を行い、アメリカ軍作戦名 Operation TOMODACHI を実行し日本に対し援助活動を行った。

しかった。社会の一員として何かを為せている人たちが立派に見えて仕方なかったし、事実立派であった。大混乱で帰宅避難がやっとという友人たちでさえ、懸命に行動している姿が眩しく、自分が情けなくなった。俺は何をやっているんだ、と。

あれが人生の転機になった。転んでばかりの青年期、気持ちも前を向かず、ただただわがままばかりでいつも誰かのせいにしてばかりだった生活と、ようやく決別することができた。まずは目の前の事を片付けて四の五の言わずに働けと、アレがしたいコレはしたくないではなくどんなに小さく些細でも社会の中の一コマとして人のために出来ることをせよ、と自分に言い聞かせた。

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東日本大震災から11年。

働き始め、転居をし、新しい人間関係を築き、仕事もも若さでは乗り切れない年になりつつもやり甲斐を感じながら生活をしている。

10年間生きていると色々なことがある。見聞きしたもの体験した記憶は、古いものから後ろに流され色褪せていく。

あの頃自分が感じた、鮮明ではなくなった様々を、しかし、劇場唐突に思い出させられた。「お前はあの時どうだった、今はどうだ」と。

そこに前述の草太のセリフだ。2011年東北地方に向けて自分が抱いた思い。それが忘れられ軽くなっていたところに、この映画は重さを再度伝える石となって自分にのし掛かったのだった。

あの時あの日本社会全体の空気感を体験した人が、今観るのに本当に良い映画だった。難解すぎず、わかりやすく、無駄がない。

新海誠の新作となれば中高生大勢観るのだろう。ただ時間が経つのも早いもので、今の高校生でも発災当時は5,6歳だ。そういった世代災害の恐怖を知る目的ならば「東京マグニチュード8.0」辺りを見ればよい。良い作品だ。

もしあなたが「君の名は。」や「天気の子」のような純度の高い恋愛ファンタジーを、あるいは「秒速5センチメートル」のようないじらしい恋愛アニメを期待するならば、この映画は応じない。

この映画はあの時を生き、その後を生きてきた人へ向けた作品だ。そしてそういう人たちとこんな風に、観た後の感想を共有したい。

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これで最後だ。

東北地方に差し掛かったところで、ドライバーの「綺麗なところだ」というセリフに対し被災であるすずめは「綺麗?ここが?」と無感情な様子で返す。

遠くで震災を感じていただけの自分のような人間と、実際に被害に見舞われ大切な人や物、土地を失った人との間には、やはり件に対する感じ方にはどうしようもなく深い断絶があると思う。

やり切れない想いに対しては哀悼の意を持たざるを得ない。その上で、外野から眺めていただけの立場に立ったこ文章不快に感じる部分があれば、そのような人がいれば、謝罪したい。しかしながら今のところこれが、11年経った今、この映画を観て自分の感じた率直なところだ。

またしばらく経ったら観に行ってみようと思う。

2022-11-16

すずめの戸締まり 感想 ネタバレ

2022-11-15

anond:20221115120605

俺も初期のコロナ禍の非日常感をめっちゃ楽しんでたから、よくわかる

観光地繁華街に行っても誰も人がいないファンタジーしか見えない世界満喫してたよ

すずめの戸締まりに対する不満

端的に言って、新海誠映画の中に自分が出てこなかったのが一番の不満だ。

新海誠主人公ってのは、独り善がりと被害者意識自己陶酔で生きてるような、普通に見れば気持ち悪いものを持っているのが魅力だった。ああいキモさ、自分を、許容してくれるのが新海誠作品だったのだ。ほら、新海誠好きな男なんて大抵キモいだろ。俺もそうだ。

すずめの戸締まりでは、そういう気持ち悪いキャラが出てこない。ダイジンキモかったが、見た目が猫なので許されている。あれおっさんだったらみんな勘違いストーカー野郎だと罵倒するだろ。まあ、おっさんだったらすずめにうちのこになる?なんて言われないけど。

すずめもそうたも芹澤もあまりにもキレイすぎる。

新海誠の描く相手キャラってのは非常に都合の良い、もっと言えば自我がないキャラとして描かれるから、そうたは想定内だった。

しかし、主人公であるすずめも、きれいすぎた。被災者であり地震悲惨さを実感しているからこそ、母の形見を取り戻すため、そうたを元に戻すために戸締まりの旅をする。なんだそのキレイすぎる推進力は!!最初イケメンからって惹かれたところが新海誠っぽいけどな!

あと、なんだあの芹澤って男は、いいヤツすぎるだろ。メンタル化け物かよ。自分と対比したら彼岸にいるよ。

あー、もしかしたら環が芹澤と寝てれば、岡部稔のBSS共感できていたかもしれない。それもなかったけど。

結局のところ、自分持っているもの描写してくれるのが新海誠だったのに、それがなくなってしまったのが寂しいわけ。

新海誠は俺のことわかってくれてるんだって思ってたのに、変わっちまったな誠。でも、いいんだ。俺はお前と通じ合えてた思い出を胸に、お前のいない現実を生きていくよ。誰とも分かち合えない苦しみが、お前との思い出を輝かせる。

から、この苦しみは俺の誇りなんだ。だろ?誠。

ふぅ・・・

わかるか?新海誠。今、俺はお前の主人公より新海誠主人公だぞ。

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まあ、それはさておき、すずめの戸締まりはそこそこ面白かった。

すずめの自己救済の話としてよくできていたと思う。

いいところは沢山あるが、どうせ沢山語られるので不満点を書き出す。

1.閉じ師の存在

はじめ、現実にあった震災ファンタジーにしてよかったのか?とも思わなくもなかったが、まあロー・ファンタジーだし、こんなもんかなという気持ちに落ち着いた。

どちらかというと、閉じ師の存在が納得いかない。あんなに大事仕事なのに、あの映画ではそうたとその祖父しか出てこない。それこそ、各地に人員を配置していたり、東京では他の閉じ師が寄ってきてもいいはず。そうたがこういうのは知られないくらいでいい、みたいなことを言っていたが、何を舐めたこと言っているんだ。周知徹底して人員増やせ。閉じ師の必死さが全く見えてこないので、大学生カジュアルにやってる仕事しか見えない。あってもなくてもいい存在ってことなのか?

2.愛媛存在

愛媛のシーンが中途半端すぎる。すずめはあそこで何を得た?他の土地に比べて、薄味すぎる。他で入れるとくどくなりすぎる要素をまとめて配置したようなとてっつけた感。東京に行くまでで、神戸だけじゃさみしいし、愛媛あたりでも入れとく?みたいな。みかん女の親も何家出少女普通に受け入れてるんだ。

ただ、道中でどんどん衣服GETして自分が変わっていくってのは面白い要素だった。東京でそうたを失ったあと、ただのすずめとして元の制服を身にまとい行動する。歩む足にはそうたの靴。いいね

3つめ、書こうと思ってたけど、明確に出てこなかったので、これでおしまいにする。

anond:20221115055924

中流層を厚くするためには実は勉強をしっかりさせればいい

この国は中流を増やして国を豊かにするフェーズは終わったんです

いま裕福層は金融資産だけで儲けられる。既に金が金を産む状態であり、自分達の利益をどんどん増やせるから

中流が消費しなくても既に豊かなんだよ。

 

中流を増やそう。ってそれは経済成長する前の国はそうなんだけど。

もう日本その時期終わってるんです。って何度も言ってるだろ。

 

中流層を増やして国を豊かにしよう。なんて、いつまで戦後みたいなこと言ってんだよ。

 

裕福層は自分たちのために生きていて、それ以下の階層のためには生きてないですよね。

金持ち貧乏人のこと考えてくれるみたいなファンタジー捨てた方がいいよ。

2022-11-14

anond:20221114233032

リアルファンタジーの線引が微妙で、何がしたいのかな?ってなった。

因みに、鈴芽の部屋の鞄にはアルコールが付いてて、得体の知れないウィルス存在してるようだ。

すずめの戸締まり仮面ライダーBLACK SUN

どちらの作品現実世界で起こった(あるいは今も継続して起こっている)社会問題

悲劇的な出来事物語の中にモチーフとして取り込んでいるんだけど、

それがあまりにも露骨に”現実世界まんまそのもの”で、ファンタジーとして希釈出来ていない気がする。

あと、作者(監督とか脚本家?)が視聴者に対して

訴えかけたい・考えさせたい意図みたいなもの露骨過ぎて、なんか胸焼けがするんだよね。

  

あとモチーフ露骨なぶん、実際に被害に遭った人や、今まさにその状況に置かれている人が居ることや、

年月が経った今でも、どうにもならない悲しさや悔しさを抱えて生きている人がいることを知っているので、

その人たちがこの作品を観てどう思うんだろうか? 悲しくなったり苦しくなるヒトもいるだろうな……と思うと、

なんかやりきれない気持ちになるばかりで、私には楽しめなかった。

anond:20221114000736

冒頭12分見た印象としても、ジブリ的なファンタジーに寄せたな、と感じた。しかジブリ宮崎駿作品と比べると、画面やアニメーション(動き)に対する執念じみたものが少ない、常識的カットが多い。逆説的に、宮崎駿監督狂気証明されていくようだ。

すずめの戸締まり ネタバレ感想

草太といい芹沢といいイケメンばっかで女子なって見てえ〜と思ったのが第一印象ですはい

草太の印象

先祖代々家業を継いで全国歩き回る旅人か?と思いきや普通に東京大学生教師志望って固えなオイ〜

鈴芽の安全位置にいさせたいから躊躇なく危険に飛び込むから自己犠牲タイプかな?と思ったけど普通に生に執着してるから人間味があっていいキャラに仕上がってる。愛媛で泊まる時後ろ向いて大人しくしてたのも紳士的で良い。

しかしまあ鈴芽が恋に落ちるのは分かるけどお前相手は一応高校生からな〜?条例〜?そんなに踏まれたのが良かったんか〜オイ?

芹沢の印象

芹沢と草太が並ぶシーンはほぼ無かったけど、見なくてもこの二人なら間違いなく仲良いいだろうな〜というキャラだった。チャラそうに見えるけどかなり草太のこと真剣心配してるのが分かったし、選曲昭和なのは実はおばさんに合わせるためだとしたら気遣いもできるいいやつだ(でも多分おばさん小室くらいの世代だぞ)。草太が閉じ師の都合で芹沢迷惑かけることもあっただろうけど、芹沢はまたかよ〜仕方ねえな〜で簡単に許してくれそう。助手席に草太乗せてドライブとかしてそうだよね〜。彼女もいるだろうけど、草太乗せた回数の方が多い(確信)

でもガムテープで車直すような性格なんだよな…

新海誠にしてはファンタジー寄り

今回はだいぶ作風ファンタジーに寄せてきたな〜というのが全体を通しての印象。

廃墟に出現する後ろ戸は常世に繋がっていて、それを閉じる閉じ師と彼が持つ特別な鍵、要石は神様で姿を変えて猫になる、日本の地下にはみみずがいて、昔から震災を起こす元凶で、後ろ戸をくぐったことある人だけが姿が見える…まだ挙げられるけどファンタジーのパーツがかなり多い作品だったと思う。

というかジブリ的?

あと、日本縦断する道中に会う人々がみんな鈴芽のことを肯定したのはジブリ的だなと思った(ジブリは大きく二つにわけて人間美と肯定感を意識した作風だと思ってる)。「異なる世界に迷い込んだ少女が道中出会う人に祝福を受けながら目的のために前に進む」話は自分の中では千と千尋特に印象強いんだけど、新海誠は今回のは魔女の宅急便意識してると感じた。作中BGMはもちろん、最後男の子を救うところとか、おばちゃんキャラ立ち位置とか、途中で同世代女子出会うとか、小さい相棒連れてったりとか

あとダイジンみみずまどマギだなあとか、天災祝詞が天気の子君の名はだなあとか、ちょっと鈴芽の心象変化が早いなあとか

後ろ戸とは忘却されつつある過去

後ろ戸には災害元凶という役割が当てられているけど、廃墟にそれは存在してるという設定から自分忘却されつつある過去象徴してるのだと思った。

3.11から10年経って、ようやくこういう映画が世に出せるというのは、傷が癒えてきたという証左であり、それはつまり悲しみを忘れつつあるということでもあるのだろう。

ひょっとして、将来の自分の顔と自分の母を勘違いしてるあたり、鈴芽は母親の顔を忘れかけてるのではないか震災後に残ったのは形見椅子だけで、写真すら残ってない可能性がある。作中でも最後まで母の顔は出てこなかったのはそういうことかもしれない。いやでも流石におばさんとか親類が出産とか結婚とかの写真を持ってるか…。

そもそもダイジン

めっちゃ野暮だけど、この話、結局はダイジンが逃げ出さずすぐ要石に戻れば良かったって話じゃね?なんで最後に「開く扉の場所を教えてくれたのね…」っていいことをしてたみたいなことになってんの。西の要石が無くなったのが全ての原因じゃないの?あれ?なんか違う?

左大臣わからん

おばさんが鈴芽に言いすぎたのって左大臣の影響?乗り移られたから?なんで?ちょっと突拍子なかった展開なので疑問。

好きなシーン

好きなシーンは船の中で「歩く椅子見た?」に対して平然と「知りません」って答えたところとJKに乗られて足踏みされてるところと尻に敷かれてる(物理)の3点です

過去作のBGM

糸守高校とK&AのBGM全くわからんかった。多分クラブの店内BGMとかかな?

×タイムループ ○過去の閉じ方

タイムループものという見方もあるみたいだけど、単純に扉の中で過去現在が交差しただけで、ループものとは違うのではないかなあ。先に触れた通り、扉は過去象徴であって、この話は「過去の閉じ方」を描いたものだと思う。

過去の閉じ方を描いた他作品

過去の閉じ方を描いた作品として、鑑賞中は緑のルーペ青春のアフターを思い出していた。あれほど過去の後始末に苦心する話はない。

あと、天気の子好きな人世界に対して次作で世界好きな人のアンサーをしたのが、こいのことばの待ち続けて戻ってきた人に対する青春のアフターの待ち続けて戻って来なかった人のアンサーだった点も

無くなった椅子の脚は?

ところで無くなった椅子の脚がキーになると思ったけど全く出てこなかったな。喪失事実として残り続けるという示唆かな。

全年齢向けアドベンチャーゲーム「すずめの戸締まり

2周目からどっかで分岐して草太を助け出すのを一旦諦めてダイジンと一緒に閉じ師として全国を周りながら草太を救う方法を探し、草太と同い年くらいになってから皇居地下の扉に戻ってくる…みたいな

2022-11-13

anond:20221113084657

そういうのって地域性じゃないの?

地域ぐるみ子供ファンタジー尊重できる地域か、もっと幼い頃からサンタなんかいねーよwと言われる地域

荒れてる所だとそもそもサンタが来ない=親が子供プレゼント与えないから信じるもクソもないらしいね

すずめの戸締まり細田守監督にないもの全部詰まってた※ネタバレ注意

細田守監督の“竜とそばかすの姫”で何それって思った大人の子供への悪い意味での無関心、関係性の希薄さ、大人としての責任放棄

そう言ったところ全部当たり前にあってくれて良かった

日本アニメーション映画死んでなかった

どっちも田舎少女が1人で田舎を飛び出して東京やら都会へ行ったりするんだけど、「信じてる」とか言って何もしないでむしろ「行ってこい」みたいな訳のわからない展開に「はあ?」ってなった“竜とそばかすの姫”

新海誠監督の“すずめの戸締まり”では仕事休んででも子供追って出向いて、何も言わない子供に訳がわからなくても心配して付いてきて、挙句言ってはいけないことまで言ってしまって喧嘩もするけどそこは上手くファンタジーフォローもしてて後の仲直りも描けてて、作り方さすが上手いなあと思った

なぜ細田守監督が近年巨匠みたいな扱いの一角になってきてるのか全くわからないんだけど、こう言う人間らしい関係ちゃんと描けないの本当ダメでしょ

今日“すずめの戸締まり”観てきて、なんかそう言うとこでも救われました

ありがとう海監

2022-11-11

なろうっぽいけど一味違うなろう系

異世界チート、悪役令嬢、追放ダンジョン、とりあえずこの辺はNGワード扱い。避けていればまず間違いない。

そういう人は多いと思う。私もそのひとりだ。

しか異世界モノが若手の登竜門となって久しい今、そうもいってられない。というわけで頑張って履修してみているのでまとめてみた。あくまでなろう「系」なので「小説家になろう」じゃないのもたくさんあります

とにかく面白ければ多少のエログロ大丈夫な人向け。面白くなかったのも載せてるので、好きな人ごめんなさい。カッコ内は私が触れた媒体なので、原作じゃない場合もあります

説明適当すぎたので軽いあらすじを追記しました。うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。さらにいくつか追加もしました)

おすすめ

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する(漫画

漫画しか読んでないんだけど、原作小説ハチャメチャにぶち壊したシュールギャグ漫画。内容は地味だけど優秀な主人公がその場のノリで大手をクビになり、弱小ギルド移籍してのんびりやるぞというよくある話だが、ギャグのキレがすごい。地味顔ヒロイン可愛い。でもずっとギルド間のゴタゴタに巻き込まれてて全然セカンドライフしてなくない?

ニセモノの錬金術師漫画

増田話題になってて読み始めたけどハンタ風でおもしれ〜!なんでも作れる異能を手に入れた主人公だが労働力必要なので奴隷を買ってみたけど実は…というところから始まる。手書きフォントが読みづらいのと序盤の特に理由のないエロが人を選ぶかなぁ。ヒロインが転んでもただでは起きないタイプでとてもよい。

はめふら(アニメ

いわゆる悪役令嬢もの乙女ゲームライバル役の嫌味なお嬢様に転生するパターンのはしりか。主人公が元気で一生懸命かわいい。主演の内田真礼の演技も良い。周りのみんなもそれぞれ個性がある。でも2期はまだ見てない。イケメンがたくさん登場するが、主人公はバッドエンド(死)を回避することしか頭にないので、恋愛脳な周囲とのすれ違いが楽しい

異世界おじさん(アニメ漫画

面白い!大好き!でもおじさんが不憫すぎてそこが少し不安材料

死んで異世界に転生したと思われたおじさんは実は昏睡状態で生きていて、現世に帰ってくるという話。おじさんが事故にあったのはゲハ戦争華やかなりし2000年代初頭であり、ジェネレーションギャップを楽しむ物語でもある。この作品のヒットで追放系の次は「帰還系」とも言うべき作品流行るのかなー、と思っている。

普通

このすば(アニメ

普通。とにかく普通主人公が転生前チート能力を選ばせてくれる女神ちょっとドジ)に会うが、能力ではなく美少女たる女神の同伴を希望したため、女神も一緒に異世界に赴く羽目になってしまうというもの。ゆるいギャグが楽しく、ひたすらボーッと見るのに最適。女の子がみんな可愛い

ゼロアニメ

話の筋は面白い。が、ヒロインが可愛くなく恋愛物としては物足りないのでこの位置

タイトルからもわかるように死ぬ時間が巻き戻る、シュタゲサマータイムレンダのようなループ物である最初見たとき主人公がなんかムカつくしテンポも悪いように感じて切ったのだが、我慢して見続けたら知恵を絞って奮闘する主人公だんだん憎めなくなっていく。

JKハル小説

エロ注意。ちょっと古いが傑作だと思う。ここに入れた理由は内容が過激だし、一回読んだらもういいかなーと思ったため。ただ、自分があまり異世界偏見を持たないようになったきっかけでもある。

なんの戦闘能力も持たない女子高生中世ヨーロッパ程度の人権意識もない非情異世界に転生し、仕方なく身体ひとつで生き抜いていく。元々成人向けであり内容はかなりハードだが、逞しいハルの姿に救われる。終盤の怒涛のどんでん返しも見事。

本好きの下剋上アニメ

面白そう。いつか見よ。でそのままになってる。まだ1話しか見てない。主人公の等身が気になる。

本が大好きなのに本を読まない(紙や書物がまだ貴重品)という文化レベル異世界に転生してしまった主人公が、なんとか本を作れないかと奮闘する話…らしい。TOKIOか。

異世界居酒屋のぶ(漫画

ちょっと日本食マンセーがウザいが、各回のゲストキャラクター人間くさくて魅力がある。なぜか入り口異世界に繋がってしまい、異世界の客が来るようになった現代日本普通居酒屋舞台。つまり居酒屋店長看板娘はごく普通日本人で、いつでも帰れて仕入れもできる安心設定。要するに青年漫画でよくある居酒屋人情グルメ物を異世界風に味付けした感じ。ちなみに「異世界食堂」とは別物。

大阪マダム後宮妃になる(漫画

そのまんまの内容。粉もん阪神タイガースが大好きな大阪女子道頓堀溺死中華風異世界に転生する「後宮もの」。大阪人らしく商売上手な彼女は商才を発揮してどんどんのし上がっていく…という内容っぽい。無料しか読んでないけど面白そう。面白かったら教えて。

回復術士のやり直し(漫画

これがいわゆる追放ざまぁ系ってやつかー。と興味深く読んだ。「なんでも治せる、なんなら原型以上に治す(?)ことが可能」というよくわからない能力が都合よすぎるけど復讐成分が強く、ピカレスクロマン風でなんだかんだ面白無料分はかなり読んでしまった。ただ課金するほどではないかなぁ。復讐レ◯プを果たした女性記憶改竄して都合のよいハーレムに作り変えたため、憎い相手ではあるが家族のような感情すら芽生えるというのがちょっと新しいかもしれない(追放ものをよく知らないのでよくあるのかもしれない)。アニメ化って聞いたけどレ◯プしまくってて大丈夫なのこれ。

微妙

ダンまちアニメ

メインヒロインの服の質感が赤ちゃん用のガーゼみたいで安っぽい。タイトルの印象からスケベ系主人公うる星やつらコメディを予想してたが、そうでもなくシリアスで盛り上がりに欠ける。内容もよく覚えてない…。なんかギルドに入ってダンジョン攻略する系のやつ。

転スラ(アニメ

これもなんかRPGっぽいやつ…。ずっとスライムの姿かと思いきやいつの間にか人間フォームデフォになってた。さすおにが酷い。声優可愛い

ナイツアンドマジックアニメ

なんかロボットのるやつ…。レイアースエスカフローネのようなファンタジーロボット物は久々。これもさすおに系だった気がするがあんまり印象がない。歌がよい。

盾の勇者の成り上がりアニメ

序盤ちょっと変わった展開で期待したけど、ヒロイン達にあまり突き抜けた魅力が感じられないのと、主人公がずっと嫌われてて可哀想になってきて胃が痛い勇者として召喚されたが、同時に召喚された剣・槍・弓の勇者と違い「盾」の勇者は期待されておらず、さら濡れ衣を着せられ追放されるという「追放・ざまあ」系。のはずが、ざまぁ展開が始まる前に苦労しまくる期間が長すぎるし、とにかく可哀想スッキリはしない。

勇者4人の設定がちょっとひねりが効いていて面白いのだが、うまく生かされてはいなくてガッカリスピンオフでは出てくるのかな?

魔石グルメ漫画

これは大失敗。思ってたのと違った。グルメ物だと思ってた。魔石を食べるシーンはごくわずかで、あとはひたすらその食べた魔石によって得た能力が強いよね、序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよという話。超ショック。ファンタジーグルメフェチなので、どんな味なのか、琥珀糖みたいな感じかな?と超超超期待していた。絶対に許さない!!泣いちゃうよ!!

ちなみに、おすすめ十二国記「図南の翼」で玉を食わせるシーンです。

無職転生小説アニメ

魔法体系の考え方がしっかりしていて(主人公には義務教育程度の自然科学知識があるので、水は熱で蒸発するなどのごく基本的知識を応用して無双できる)面白そうだったけど、いつまで経っても話が動き出さないのと、両親の子作りや不倫にまで言及するエロがネチネチしつこい。アニメも見てみたら杉田の声がハマりすぎていてトドメを刺された。往年のAV監督のような名演技で、芝居としては素晴らしいと思うので一度は見てみるといい。

俺レベ(縦スクロール漫画

ここから海外漫画のターン!なんか人気らしく読んでみた。日本のなろうと違い、現代日本(いや韓国なのだろうが、翻訳版では日本ということになっている)に突如ファンタジーダンジョンが出現し(マギみたいな感じ?)、普通日本人達が富を求めてダンジョンに潜るという設定。あまり詳しい説明もないのだが韓国では普通なのだろうか?動く石像とバトルしてたのは覚えてるけど全然話が進まないので飽きちゃった。

華山転生(縦スクロール漫画

武侠系ってやつか!斬新!と思ったけど全然話が進まないので飽きちゃった。

ちなみに転生する主人公普通日本人ではなくあくまで劇中の人物で、自分自身の若い頃にタイムリープするという内容。同じ修業をやり直すので爆速で成長していく。それは転生とは違くね?でも確かアジアでは転生系よりやり直し系が人気だっていたことある

武侠小説の中で私が一番強いのですが何か?(縦スクロール漫画

武侠な上に女性主人公!?斬新!と思ったけど全然話が進まないので飽きちゃった。こっちは普通現代人が読んでた小説世界に転生する。よく分からんけど武侠小説って若い女性も読むものなの?絵はきれい

捨てられた皇妃(縦スクロール漫画

わぁ〜!金かかってる〜!でお腹いっぱい。

悪役令嬢というか、悪女ものといわれるジャンルらしい?なんかこれ系必ず断頭台からスタートするね。

外科医エリーゼ(縦スクロール漫画

珍しい医療系転生だが、飛行機が墜落するまで何スクロールさすねん!!しかもなんか今回の転生が初めてじゃないらしい?よく分からんさよなら

おわり

書いてて思ったけどちょっとコメディっぽいのが好きみたい。あと、バレてると思うけど私は女性なので、ヒロイン可愛いポイントは少しズレてるかもしれない。

あと、世代的になろう系と呼ぶには語弊があるのかな?と思い(よくわからない)おすすめには入れなかったんだけど、「ゼロの使い魔」のオーディオブック版がすごく良かったのでおすすめです。声優さんってすげ〜。よかったらみんなも教えてねー。

マンガ読者歴が90年代で止まってる浦島増田に新旧オススメください

タイトル通りです。下記のようなマンガで育ち、近年マンガを読んでいない浦島増田太郎に「これも読んどいた方がいいよ」「これはきっと好きなはず」というマンガがありましたら、新旧問わずご教示ください。

オールタイム・ベスト×10+1(参考までに。面倒な方は適当に読み飛ばしてください…!)
●『まんが道藤子不二雄А

藤子不二雄は両御大ともに「大好き」では済まされないくらいの敬意を抱いている。ドラえもんより21エモン派、パーマンより劇画オバQ派の自分だが、もっとも胸を熱くして読んでいたのはこれ。「藤子不二雄ランド」(80年代半ばに小学館が行なった復刊シリーズ)でセル画付きコミックス本屋に並ぶのを毎月楽しみにしていた。

●『キン肉マンゆでたまご

メディアミックスの力をリアルタイムでびしびし感じたマンガ消しゴム通称キン消し)にアニメFCゲーム単行本クラスメイトと奪い合って読んだ。ゆでたまご氏の画力ストーリーテリングにおける成長ぶりを主人公に重ねることができる。『ドラゴンボール』同様、作者の力を越えた「神がかり感」にみなぎっていた。好きな超人アシュラマンサンシャイン。新シリーズは未読。

●『こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治

まだ幼かった小学生男子にとって大人世界サブカルギャンブル、酒/煙草)の入り口であり、ギャグ漫画の類でほとんど笑えなかった自分ほとんど唯一声をあげて笑っていた希有な作品。「国宝級」という言葉はできれば使いたくないのだが、この作品には相応しいように思う。60巻あたりで読むのを止めてしまったが、いつか最初から全部読みたい。

●『BASTARD!!萩原一至

僕が中学生の時に鳴り物入りで連載スタートした本作。ファンタジーエロスとオカルティズムが三位一体となって、思春期の扉に射しかかっていた自分暴力的に襲ったハレー彗星の如き作品単行本10巻代で離脱してしまったので(そのうちKindleで続き読みたい)ここに入れるかどうか迷ったが、インパクトの大きさを考えると外すことはできなかった。

●『ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦

BASTARD!!』とほぼ同時期に連載が始まったように記憶している。当時の自分が毎週ジャンプを欠かさず読んでいたのは『ドラゴンボール』『魁!男塾』『聖闘士聖矢』ではなくて、『BASTARD!!』と今作のためだった。第3部までは完全無欠な作品だと思っていたが、自分的には4部半ばで失速してしまい、以降未読。

●『瞬きもせず』紡木たく

思春期になって別冊マーガレット別マ)を読むようになったのは、人格形成においてかなり大きかったように思う。が、今でも諸手を挙げて「好き」と言える少女マンガ作家はこの紡木たくくらもちふさこ山岸涼子岡崎京子くらいかもしれない。自分より少し上の世代BOOWY尾崎豊世代)の聖書ホットロード』と迷ったが、今作で展開する田舎の閉塞感と諦念を含んだ叙情性の方が自分にはずっとリアルだった。

●『Kiss+πr 2(にじょう)』くらもちふさこ

くらもちふさこ作品の影響は自分で思っているよりもきっと遥かに大きい気がする。どの作品もあまりに素敵で、生々しく、リアルに感じた。今もくらもち作品を読むと、初心な女学生のような気持ちでいっぱいになる。

●『14歳フォーティーン)』楳図かずお

高校生の頃、コンビニスピリッツで第1話を立ち読みした時の衝撃を忘れることはできない。「恐怖心」というより、新しい世界への扉が開いた時の「カチッ」という音が聴こえたような気がした。たしか最後まで読んだはずなのに、まるで記憶喪失になってしまたかのようにほとんど全て忘却してしまっているところも、楳図作品「らしい」。

●『同棲時代上村一夫

二十代の頃、たしかクイック・ジャパンかな? サブカル誌で知って全巻買いした。悲しくて美しくて愉快な夢幻と、人生において或る時期にしか見得ない美しさにみちていた。昔の詩や文学みたいだなと思った。

●『GOGOモンスター松本大洋

かつてのサブカル女友だちが「あんたは絶対読んどきな」と貸してくれた。その後、彼女とは会えなくなって、返すタイミングを失ったまま20年近く経ってしまった。『ピンポン』『鉄コン』も迷うけど、個人的な思い出もあって本作を選びたい。

●『悪の華押見修造

最近の(?)作家では例外的にほぼ全作フォローしている。楳図かずお上村一夫安達哲の影響を見事に咀嚼し、現代風にアップデートしている感じがした。当初はそこまで凄い作品と思っていなかったけど、巻を重ねる毎に自分にとってのっぴきない作品に変貌していった。連載中の『血の轍』『おかえりアリスももちろん読んでます

***

以上となりますよろしくお願いします。(本当に最近マンガはろくすっぽ知らない浦島漫画太郎なので、批判意見罵詈雑言はなるべくご容赦ください…!)

※※追記1※※

さっそくオススメありがとうございます。『キン肉マン 無量大数軍編』、ジョジョ4部続き、『深夜食堂』『かくかくしかじか』『ハチクロ』『犬夜叉』『吸血鬼すぐ死ぬ』『着たい服がある』『スキップローファー』『ヴィンランドサガ』『アクタージュ』『ハコヅメ』『SPY&FAMILY』『マイ・ブロークン・マリコ』『A子さんの恋人』読んでみますオススメリストもありがたいです。

※※追記2※※

チェンソーマン』は知人に薦められて、DMMセールで一気に買って読みました(すみません、書き忘れてました)。なかなか面白く、第2部も読んでますが、正直、そこまでハマれませんでした。『タコピー原罪』も読みました。これもなかなか良かった。デスノートバクマンも全巻読みました。鬼滅、呪術廻戦、東京リベンジャーズは未読です(たぶん好みじゃないだろうと決めつけていました)。ハンターハンターはあまり読める自信がありません…。薦めて頂けると読むモチベーションがぐっと上がるので、引き続きよろしくお願いします!

弱者男性過ぎて、風俗でも無職であることをつげると、ダメ出しされる。。。

お兄さん、何してるの?ちゃん仕事してるの?って。

そこで、ひるむ。

もう二度と遭うことはない相手なので、テキトーに、外資ITで働いているとか、話を盛るのが良かったのか?

コミュ力いから、キャバクラでも楽しく無いか風俗きたのに。

限界中年男性って、やっぱり、空気で膨らむタイプ人形オナホに頼るのがいいのか。

それじゃあ、楽しく無いんだよな。。

   

何も考えずに楽しいことが、スーパー銭湯ハンターハンターやら転生する系のファンタジーマンガを読むか、エナジードリンク発泡酒を飲むことぐらいしかない。

けれども、今度、医者胃が痛いと話をしたら胃カメラでの検査を勧められた。

いっそ、どうしようもない病気でも見つかってポックリ逝くのがいいのか。

仕事もばりばり出来るようになり、女性からモテて、健康回復するような妙薬はないだろうか。

限界中年男性の苦しみが、なくなるような薬。みなぎるパワー。

そんなのがあれば。。(それは、サギなんだろうな。)

2022-11-10

anond:20221110124121

時間をさかのぼって歴史改変をするかみたいなへんてこなファンタジー義務論ガーとかいっても絶対安倍を救う選択はさせませんが目的こじつけしかない。

そもそも暗殺という手法が問われているのに死ぬか死なないかだけに焦点をずらすところが卑怯まりない。

女をあてがえなんて言わないよ

どうせ身勝手から他者と同居して上手くやっていくなんて無理なのはわかってんだし

ただ何でもかんでも『弱者男性』とやらのせいにしないでくれ、そしてフェミニスト二次元などのファンタジー性的コンテンツまで奪わないでくれ

気持ち悪いのは自覚してんだからひっそりとしてんですよ、それを晒し上げてキモイキモイと叩かないでくれ

2022-11-09

anond:20221108184147

異世界転生系の良さげ(絵がきれいなやつ)なのとかは範囲外なきがするので、あえてこれで(絵がきれいなのとファンタジーとして良いので)

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~」

真っ当に推すなら

・『往生際の意味を知れ!』

・『株式会社マジルミエ』

・『クジマ歌えば家ほろろ』

・『血の轍』

で。

anond:20221109120249

そもそもだが、異世界転生もの主人公はどちらかといえば学者研究者気質人物が多いと思うのだけど。

地球なめんなファンタジー系…とはちょっと違うかもだが、現実世界での知識の持ち込みで立身出世王道パターンだろ?

で、大体の場合、「その知識ってたまたま知ってるか?」という専門的なものもまま出てくる。知識だけならまだしも、知識披露した後は現地のありもんで実用可能レベルの何かを作成する事が基本なわけで。

これをたまたま巻き込まれ人間がやるという点についてフィクションからで片付けるとしても、必然性があるかで言えば元々学者の方が納得できる。基本、みんな理屈っぽいし(それこそ読者をついてこさせる為に仕方ないのだが)。

そう考えるとやはりノイズ除去説(と仮称しておこう)の反論としてはかなり弱いと思う。

まあ、ノイズ除去説自体も疑う余地はあると思うが。

anond:20221109105843

世界観設定が楽だから以外に理由はない

大河ドラマ戦国時代ファンタジーが受けやすいのも世界観を共有しやすいか

同性愛コンテンツも受けやすいのは百合路線BL路線であってリアリティのあるゲイレズビアンコンテンツは共有できるほどには広まっていない

異世界設定が楽なのは戦国時代ファンタジーのように中世ヨーロッパファンタジーが広く知られていたか

その土壌がなくて素人あん中世ヨーロッパ風の物語を展開しても誰も読まない

戦闘描写恋愛描写漫画ライトノベルから模倣

世界観設定にこだわる作品プロでも簡単には受けない

そんなことにこだわらない人がキャラクターの魅力で受ける作品を作っていってる

なろうはそういうこだわらなくてもいい世界観を用意してるだけ

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