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はてなキーワード: DTMとは

2022-12-13

pbwとtrpg区別がつかないけどとにかくここらへんのユーザってハッタショ率高そうな気が無根拠ながら直感的にするんだがどうなんだかね

dtm3dcg界隈に比べても小説イラスト界隈は頭があれな奴多い的なイメージだけども

2022-11-23

ブラックフライデーセールで買うソフトって良いのあるか

DTM関係くらいしかいかけてないんだが、どうも見当たらん。

はてブでも話題にならんしな。

みんなゲームしか買わないのか?

2022-11-17

英語圏で一番人気あるストリーマーがDTM音楽やってるプロ視聴者から学んでる

なんの才能もない荒らし行為で成り上がった人間知名度だけで一流の教育を受けられる

夢があるな

2022-11-14

ADHD治療薬(ストラテラ)を飲み始めて7年経ったのでレビュー

ヤッホー、お前らが大好きなハッタショ増田だよ。

発達障害話題anond:20221113233839)が注目トピックに上がっていたので、前から書こうと思っていたADHD治療薬(ストラテラ)のレビューをしたい。

服薬治療を始めたいが不安な人の参考になってくれたら幸い。

 

増田について

30代後半男性デスクワーク総合職勤務だけど仕事内容としては法令知識等の専門性が求められる部署新卒から働いている。

高校までは成績もよく、旧帝のどれかに現役で合格して入学したものの、大学時代に授業についていけず引きこもり留年経験する。

何とか卒業して新卒就職した会社では業務不適応を起こして迷惑をかけ、降格になる。

そのぐらいの時期に初めて心療内科に行き、ADHD(と軽いASD)の診断とストラテラの処方を受け、かれこれ7年飲み続けている。

(後に会社特にその辺りの事情を明かさず転職し、どうにか働けている状態

 

薬で改善された部分

・(ある程度)ADHD的な症状は改善された

 ⇒たぶん元々できる人には全然及ばないと思うけれど、絶望的に苦手だったタスクの洗い出しや長期的な計画立案など、

 ADHDの人が苦手とする作業について腰を据えて考えられるようになった(スキル経験値が上がる訳ではないので、そこから出来るようになるかは訓練次第)

 また、前は音が鳴ったり姿がチラついたりした時についそっちを見てしまって集中して話を聞く事ができなかったが、それも改善された。

 

・頭が真っ白になる機会が減った。

 単純にしゃべるのが苦手なんだと思っていたけど、意見を求められた際に頭が真っ白になったり脳みそが空回りしたりする感覚があり、

 就活GD議論についていけなくなったり、会議意見を求められた際に言葉が出てこずとても苦労していた。

 その感覚がなくなり、当時の自分からすれば驚くぐらいスラスラ言葉が出るようになっている(但し話が上手くなった訳ではない)

 

感覚過敏が減った

 自分場合、他の人が平気な場面でもしかめ面をしてしまうぐらいまぶしい光が苦手だったのと

 飲み会パーティーなど騒がしい場面で全然声が聞き取れなくなっていた困りごとがあったが、それぞれ軽減された。

 

ネガティブな影響

幸いなことに薬が合わないとか気持ち悪くなって飲めないとかはなかったが、それでも下記のネガティブな影響は感じている。

 

勃起力が弱まった

 別に下ネタが言いたい訳じゃなく、マジの話。

 もちろん添付文書には副作用として書いてあって、自分もそれと他のQOL改善を天秤にかけた上で飲むことを選んではいるんだけど、結構キツい。

 服用してなかった頃ほどビンビンにならないだけでなく、絶頂に行く前の変なタイミング漏れ出すように射精することが増えた。

 翌日服用していない状態だとマシになるので、先生相談した上で性行為の予定に応じて服用タイミングと量を調整して何とか凌いでる。

 (バイアグラも処方できるけどどうする?とは聞かれてるが、まだそれは早いかなと思ってる)

 

クリエイティブ趣味をする意欲がなくなった

 増田は元々作曲DTM趣味の一つだったけど、前はふとした時に浮かんでいた曲のフレーズなどが浮かばず、作曲趣味義務みたいになって楽しくなくなった。

 それを生業にしている訳じゃないかダメージは少ないが、デザイナーとか面白い企画考える人プランナー放送作家等?)とかみたいに

 クリエイティブ感性が求められる仕事の人はよく相談してから飲むか決めた方がいいと思う。

 

薬で改善されなかった部分

・いわゆるASDの症状は改善されない

 ⇒こだわりが強いとか、人付き合いでMPが減っていくとかの部分。その辺りを改善する薬は今のところないらしい。

 

社会的訓練を人並みに積んでこられなかった事実は変わらない

 ⇒会社にいる普通に仕事できてる同僚や後輩を見ると、自分って年齢なりの情緒や考え方の発達ができていないなと感じる時がある。

  これまでうまく人付き合いができなかったツケのような部分であり、薬がそこまで改善してくれる訳じゃない。

  ここから時間をかけて追いつくしかないなと思っている。

 

まとめ

ADHDは、その症状自体というより、その症状によって自信を失ってしまって社会から遠ざかったり二次障害の鬱になったりしてしまうのが問題だと感じる。

今は各社からジェネリックも出て薬価最初の頃ほど高くなくなってきているし、自立支援医療制度もあるので

服薬して改善できるところは改善して、少しずつ社会への折り合いと自信をつけていくというアプローチは考えてみてもいいんじゃないかと思う。

心療内科先生「服薬を過度にマイナスに感じる必要はなく、メガネ必要な人がメガネをかけるようなものと言っていたし自分もそう感じてる)

 

追記

反応ありがとうコンサータとかインチュニブとか、他の治療薬を選択してる人の話も聞いてみたいな。

特にインチュニブは、自分が服薬始めた頃にはまだ出てなかった薬なのでどんな感じか気になる。

2022-10-31

[]アラフォーこどおじはGarageBandの夢を見るか?

アラフォーこどおじ作曲増田

しばらくSoundCloudの垢載せとこ

Check out A Nursery Ojisan Around Fourty on #SoundCloud

https://on.soundcloud.com/HYu8w

俺のMacに入ってたDTMGarageBandだった

ちょっと前に電気グルーヴがこれとMacマイク機能だけでアルバム一つ作ったらしい

何そのレイハラカミみたいなエピソード、俺もそういうこと言ってみたい

ま、とにかくこれで安心だな!

早速他の増田オススメしてくれた、ノイズを手っ取り早くカットするGateという機能をちょろっと使ってみた

うん、加藤登紀子みたいにかすれ声を多用するような音源ノイズを完全に消すのはGateだけだと難しそうだな

Pixel6の録音アプリに無音とか冷蔵庫ファンの音を録音させれば他の増田が教えてくれた位相を取れそうな気がするので、これは次に親がいなくなる日にやってみよう

GarageBandプラグイン使えば位相反転(言葉の使い方が合ってるかは知らん)ができそうな情報が出てきたのでそれ使ってみて、駄目だったら他のDTMも試してみようかな

てか、現状であんノイズにばっかりこだわっても仕方ないから、突っ込み過ぎないようにしたほうが良いかもしれない、理屈面白いけど

あと、GarageBandにはプログラミング言語がないっぽい

探してたらポールマッカートニーの一人息子が開発したらしい言語を見つけた

そんなことやってんの?

https://github.com/supercollider/supercollider

これで作った音源をいくつか聴いてみたけど、どれもあまり前衛的というか無機質でコレジャナイ感がすごくて、さすがに守備範囲外だった

言語は他にもいくつかあるようなので今回の作曲が終わったら色々試してみたい

anond:20221031171812

お!マジでありがたい

エンジニアこどおじなんでプログラミングがむしろ本職だね

DTMってプログラミングでいじれるんだ、そんなことも知らなかったわ

随分前にMacになんか入れてほんの少し触ってそのままだった気がするからちょっといじってみようかな

anond:20221031170759

簡単にやるならDTMノイズカットエフェクトを起動するだけ

スタジオとかで撮ったのはだいたい対応可能

ブレス音とかは特定周波数を消して対応する

 

環境で録音したものもっと手順を踏み必要がある

DTMでできるけどプログラム知識がないならあきらめてくれ

SEとか作ってた頃にやってた方法

音源比較してノイズを削除する方法

複数音源を用意する

両方をコード比較して大きく外れてない部分だけを残してそれ以外は削除

 

上の方法だと音源そもそも似通ってないと成功しないのでその場合ノイズ側を特定して削除

ノイズのものだけを録音して周波数サンプルを作成して、位相を取ってノイズ部分を削除していく

これは予想できるノイズ別にやらないといけないか結構手間がかかる

MAD作ってるやつとかに声だけ抜きたいからって言われて音源部分抜いて数回やったことがある

2022-10-29

「絵の良し悪しは一瞬でわかるが、音楽は一瞬ではわからない」←ちょっとよく分からない

本当に分からないのか?

落書き未満の絵が一瞬でわかるというのなら、YOUTUBE歌ってみたにいるオンチは声を出した瞬間にそれが駄目だと分かるだろ?

素人の奏でるギターの音の歪みは、素人に描かせた円と同じぐらいにグチャグチャだろ。

プロ音楽素人DTMの違いを判断するには30秒ぐらいはかかると言う話だとして、それなら君は展覧会に飾られている絵をキュレーターから評価が高い順にちゃんと並べられるというのか?

出来ないだろう。どうせ出来ないだろう。

はいつも適当だ。

どのジャンルでも「一瞬で良し悪しが分かるレベル」の違いは存在するし、「一瞬で判断できない程度の良し悪し」も存在する。

料理だって野球だって同じだ。

珍しい料理なので口に入れた瞬間は違和感があったが、食べ終わる頃には評価の高さに頷くしかないことがあっただろう?

小学生が肩をめいっぱい使っても150kmのボールは投げられないし、プロ世界における結果は球速だけでは予想ができない。

結局、君は自分ロジックに対して甘すぎるんだよ。

自分に都合よくものさしを配置していきすぎている。

それはフェアじゃないんだな。

まり君は意見を聞く相手としても議論相手としても相応しくないんだ。

家のソファーに体を沈めて、パワハラを繰り返して君の言うことにイエスしか返せなくなった旦那や息子相手に君の身勝手ロジックハイハイその通りと言わせてなさいな。

君は、インターネットに書き込むにふさわしくない

2022-10-26

anond:20221026223028

> 山の登頂ルートは一つではないし、どのアプローチが最適かなんて人によるだろ

これは音楽をやるのに必ずしも自分で引く必要はない、DTMとかサンプリングかいろいろあるだろというたとえならわかるが、

自分楽器演奏する話だったら、それなりの山に登るならやっぱり最低限のトレーニングや装備は必要だよ。

2022-10-08

anond:20221008134309

母艦Windows仮想化してノートPCLinux入れて接続すればいいじゃん

2022-10-08

Linux入門に失敗してWindowsに戻した話

色々あってLinuxに変えたけど、C#erが開発する上で色々不都合があってWindows今入れ直してる

 

Linuxのいいところ

①起動が早い

Windowsみたいなくるくるすらない。ウイルス対策ソフトすら入ってないからなんでもはやい。

コマンドライン操作が楽

なんでもワンタッチ

無駄が少ない

UIとかもなんでも楽

操作がわかりやす

基本的無駄なことをさせないか想像通りの操作をすれば想像通りの結果になる

 

Linuxダメなところ

Windowsアプリにほぼ対応してない

WINEを使って使えたVSTDTMの外部プラグイン)が2つだけ。まあ起動できたシンセサイザーさえあれば十分だから無問題ではあった 

C#を使うのに結構な手数がかかる

公式API使うのにすらいろんなものインストールした。linuxにとっては非公式から当たり前だけど

③開発系のアプリ日本企業ソフトがほぼWindowsのみ対応

今時全部クラウドビルドするから問題ないのかもしれないけど、ローカル環境ですぐに確認できないのは気になる

 

 

 

俺がRustとかCプラ使いなら問題なかったんだろうなー

無料だし普通に使いやすいからメインでWindowsPCあるならサブは間違いなくLinuxにするわ

iOSノートPC、常用使いがLinux、開発がWindows

そうしてもいいと思うぐらいのポテンシャルはあった

 

たった1週間しかメインとして使ってないけど、使うために奮闘してLinuxハードウェアだけじゃなくて開発環境周りの色んなことを学べてよかった

Permalink | 記事への反応(1) | 言及する | 13:43

Linux入門に失敗してWindowsに戻した話

色々あってLinuxに変えたけど、C#erが開発する上で色々不都合があってWindows今入れ直してる

 

Linuxのいいところ

①起動が早い

Windowsみたいなくるくるすらない。ウイルス対策ソフトすら入ってないからなんでもはやい。

コマンドライン操作が楽

なんでもワンタッチ

無駄が少ない

UIとかもなんでも楽

操作がわかりやす

基本的無駄なことをさせないか想像通りの操作をすれば想像通りの結果になる

 

Linuxダメなところ

Windowsアプリにほぼ対応してない

WINEを使って使えたVSTDTMの外部プラグイン)が2つだけ。まあ起動できたシンセサイザーさえあれば十分だから無問題ではあった 

C#を使うのに結構な手数がかかる

公式API使うのにすらいろんなものインストールした。linuxにとっては非公式から当たり前だけど

③開発系のアプリ日本企業ソフトがほぼWindowsのみ対応

今時全部クラウドビルドするから問題ないのかもしれないけど、ローカル環境ですぐに確認できないのは気になる

 

 

 

俺がRustとかCプラ使いなら問題なかったんだろうなー

無料だし普通に使いやすいからメインでWindowsPCあるならサブは間違いなくLinuxにするわ

iOSノートPC、常用使いがLinux、開発がWindows

そうしてもいいと思うぐらいのポテンシャルはあった

 

たった1週間しかメインとして使ってないけど、使うために奮闘してLinuxハードウェアだけじゃなくて開発環境周りの色んなことを学べてよかった

2022-09-26

「サブスク考えた人は地獄に堕ちて」は既得権益側の発想

日本音楽業界はさっさと滅びて欲しいのでロクなアーティストが産まれずに衰退しているのは本当にうれしい。

山下達郎川本真琴は昔からある日本音楽業界側だから文句言うんだろう。

音楽配信サービスは才能ある若者が出ていくには良いプラットフォームだと思う。


基本的日本音楽業界はクソみたいに閉鎖的な業界で何らかのコネクションがないとほぼ間違いなくデビューできない。

今はリスクヘッジボカロ系で「再生数を稼げている=ファンが見込める」人がメインにピックアップされる。

天性の才能があっても「ルックスが・・・」みたいなクソ価値観で断られる。

私が音楽真剣にやっていた20年くらい前、「客を呼べる」とかよりもディレクターの目に留まる方が重要だった。

レーベルの人はライブハウスにまず来ないし、デモ音源も聞かない。

何らかのコネクションでレコード会社の人に紹介してもらい、その人に気に入ってもらうしかなかった。

デモをつくっても聞かれずにゴミ箱直行していたというのは有名だし、実際にデモを渡して好意的な反応をしてくれたディレクターは少ない。

発掘が仕事なのに迷惑がられた。

その結果、日本音楽はほぼ死にかけている。ざまあみろ!

マンガがヒットし続けるのは持ち込みを断らないからだと思う。

新人発掘と育成の重要性を出版社は知っているんだと思う。

今は公平で良い音楽さえ作れればSpotifyでヒットする可能性がある。

過去の大物が配信しても軒並み再生数が稼げないのは、音楽好きはわざわざ昔の曲をまた何度も何度も聞かないからだと思う。

たまに聞くとセンチメンタルな気分に浸れるのは良いけど最新の音楽の方がクオリティが高い。

そして日本語の時点で商圏が狭まる。

日本でほぼ無名アーティストでもSpotifyで1億回再生されていたりする。

仮に0.1円再生でも1000万円。

今はスキル次第でDTMでもかなり良い音源が作れるので人によっては良い稼ぎになっているはず。

有名な人の否定的発言若者否定だよ。

否定するなら君らが才能をピックアップして世界配信していけば良い。

スタッフが食えない」とか言うけど、それは業界の怠慢の積み重ねの結果。

日本音楽を真面目にやってきた才能あるやつらはたくさんいたよ。

2022-09-23

anond:20220923223540

そもそも音楽業界ってDTMが主流になって楽器もほぼいらなくなって、ミックスソフトで昔と比べてめちゃくちゃ簡単にできるようになって工程ツールPCだけで完結するくらいここ数年でかなり効率化されたんだよね

それで最後障壁だった流通もサブスク化、なんならYouTubeTikTok自主配信するだけでも十分流通として成立する

ありとあらゆる面で参入障壁が無くなり、(細かいソフトオーディオインターフェース必要だけど)PCがあれば誰でも参入できるようになった

そしてクリエイターで溢れ供給過多になり価格は下がり、一曲あたりの利益は下がる

もはやコストが下がらない理由がない業界なっちゃったんだよね

ちゃん労働組合作って労働者として利益を守らないとどんどん搾取されると思う

2022-09-08

音楽ガジェット記事

現役でDTMとかやってたりすると「それはウソでしょ」みたいな内容結構多いけど

毎回はてな〜は長文書いてあればブクマするよね。

anond:20220908093543

そら長時間イヤホン制作してると耳疲れるし、頭内定位になるんだもん(これはヘッドホンも)

それでもDTMイヤホン使うとしたらsound id referenceとか使って補正するし機種毎の違いとかそんなに関係ないのよね。

あとAirPodsとかiPhoneとか使うのはあくまでそれなりの機材でマスタリングしたあと民生機で聴いて破綻がないか確認するだけで

AirPodsとかiPhone(のスピーカー?)でマスタリングするっていうのは聞いたことないんだけど…

iPhoneスピーカーとかMS処理した音源で音消えたりするし

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(後編)〜

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(前編)〜の続き】

この派手を通り越した大げさなチューニングにこれはもしや?と思って映像作品へ手を出した。視聴するのはTVアニメ機動戦士ガンダム 水星魔女」の前日譚「PROLOGUE」。
これはもう優勝だ。キャラクターセリフはよく通り、流れるBGMもシーンを盛り上げ、戦闘は大迫力!耳と心に響くラストシーンまで一気に観てしまい「もうヤメロよ・・・こんなの卑怯だろ・・・」と制作陣へ恨みつらみを吐き捨てた。
続いての視聴はTVアニメリコリス・リコイルから「第2話 The more the merrier」。
銃撃戦が繰り広げられる第2話では発砲音や金属音などのキレの良い効果音BA型担当し、深く沈む重低音はDD型が担当することで見事に演出を支え、時おり見られるキャラクター同士のコミカルな掛け合いも耳のそばでしっかりと聴かせてくれた。
筆者は普段パソコン動画視聴する際はDTMにも使っているYAMAHAアクティブモニタースピーカー「MSP3A」を使って観ているのだが、もうZASはアニメイヤホンにしても良いのではないかと本気で検討をはじめている。

欠点はと言えば、その大げさな鳴りだろう。
原音忠実信者が聴けばあまりの脚色に気持ちの悪さを覚えるかも知れない。しかしやはり得手不得手の問題であって「俺は大人しい音楽なんて聴かねぇんだぜ!」と言う人にZASは最高のコスパを発揮するイヤホンになるかも知れない。

CVJ Mirror

筆者は前述しているようにDTM小僧であったため、いわゆるリスニングよりもモニター的なサウンドを好む傾向にある。もしかしたらMDR-CD900STを長年使い続けているせいかも知れないが。
現在所有しているモニターヘッドフォンは前述したSONYMDR-CD900ST」、Shure「SRH840A」、YAMAHA「HPH-MT8」、AKG「K701(初代 / いわゆる澪フォン)」、SENNHEISER「HD25(初代)」、beyerdynamic「DT990 Pro(250Ω)」というモニターヘッドフォンマニアかのような様相になっているが、筆者も気が付いたらこうなっていたので仕方がない。
筆者はふと思う中華イヤホンモニターサウンドを聴いてみたい。
何ならたぶん一番のお気に入りになる可能だってあると。

そこで色々ググって見つけ出したのがCVJの「Mirror」だ。
CVJはTRNとの関係性が取り沙汰される事実上のサブブランドではないか?と言われている、ちょうどKZに対するCCAのような存在だ。

届いて箱出しで早速聴いてみると、これまでの中華イヤホンとは明らかに違ったサウンドだ。そもそも派手なドンシャリじゃない。
ドライバー構成BA型が片側2基でLR両側計4基、DD型が片側1基でLR両側計2基、全体計8基の多連装ハイブリッド構成だ。
これが7,000円前後で買えるわけだが今までの中華イヤホンスペックからはあまり驚きのない。感覚麻痺しているが20年前からするとあり得ない価格を実現している中華ポータブルオーディオ世界はすごい。

嘘を言っても仕方がないのでハッキリと言おう。Mirrorステージモニターイヤホンだ。
筆者が想定していたスタジオモニターイヤホンではなくミュージシャンなどが大音響ステージ上でパフォーマンスをする際にバックバンド自身の声を確認するために利用するステージモニターイヤホンDTMなどで音の確認へ利用するスタジオモニターイヤホンではなくだ。
競合するのはまさに代表Shure「SE215」「SE215 SPE-A」、そしてSONY「MDR-EX800ST」、audio-technica「ATH-E70」あたり。

鳴りの傾向は名は体をあらわすか如くの鏡面的なフラットだが、DD型を採用しいるためかスタジオモニター基準で考えると少々低音域が前へ出ている。
実際に比較した聴感上はステージモニターとしても低音域が少々強調されリスニングにも合うとして人気を博すSE215 SPE-Aよりも低音域が深い。
ただもしかしたら機械計測などをするとSE215 SPE-Aとほぼ同等の可能性も捨てきれず、これは高音域から中音域をBA型担当しているため聴感のコントラストから低音域が強調されて聴こえているのかも知れない。

そもそもステージモニターイヤホンスタジオモニターイヤホンなどよりも低音域が強調されがちで、これは音楽演奏する際にリズム隊の音をよく聴くためのチューニングとなっており低音域が強調されていることは別にデメリットではない。
必要とされてそうなっており、SE215から派生した更に低音域強調版のSE215 SPE-Aも特にHIPHOPシーンなどで低音域が足りないと要望があり生まれものだ。

そう考えるとSE215 SPE-Aよりも輪をかけて低音域がほんの少し前へ出ている気がするMirrorは、中華イヤホンの派手な鳴りの傾向から考えて派手な鳴りが好まれ中華市場を想定したチューニングなのかも知れない。
ただ我々日本人日本市場DTMerからするとステージモニターであっても余計なチューニングと言わざるを得ず、ハイレスポンスタイト、音の分解能、粒立ちの良い優れた高音域〜中音域があるのに勿体無いなと思ってしまう。
せっかく買ったので色々と活用方法模索したのだがコレだわ!しろ唯一無二じゃないか!?評価できる活用方法発見したのでお伝えしたい。

CVJ Mirrorモニターイヤホンとして活用するのではなく、マスタリングイヤホンとして活用すべきなんだ。

何を言っているのか?と言えば音楽制作には大まかにレコーディングミキシングマスタリングという段階がある(細分化するともっとある)。
いわゆるスタジオモニター活用されるのは主にレコーディングミキシングの段階であり、音声メディアとして納品する前段階のマスタリングでは消費者の視聴環境を考えて一般消費者向けのスピーカーヘッドホンイヤホンで音を確認する場合があるのだ。
実際にプロミュージシャンの中にはAppleAirPods」や「iPhone(のスピーカー)」をマスタリング用と言う人も居て、プロミュージシャンからと言って弩級の機材を最終段階まで使って納品しているわけではないのだ(もちろん最終段階まで目が飛び出るような価格の機材を使って納品する人も居る。その辺はこだわりの方向性の違い)。

このMirrorステージモニターとしても少々低音域が強調され気味だが、とは言っても間違いなくドンシャリではないフラット傾向な鳴り。
モニター系でなければリスニング系でもない何だかちょうど中間の鳴りをしているMirror用途を考えるならばバラバラな視聴環境である消費者平均値を取るためのマスタリングイヤホンとして絶妙立ち位置にあったのだ。
消費者にはSONYWF-1000XM4」ユーザーが居れば、BeatsBeats Fit Pro」ユーザーも居るだろう。有線イヤホン中華イヤホンユーザーだって居るはずだ。
そこで役立つのMirrorフラットな鳴りと高い分解能を持ち、消費者が好む低音域もしっかりと演出する。
例えば音楽制作趣味でなくともYoutubeなどの動画投稿でも視聴者環境平均値を取って聞きやすくするという用途にも向く。
耳に刺さりがちなサ行発音などMirrorで刺されば他の視聴者環境でも刺さる可能性が高いと予測できるわけだ。

ではMirror欠点はないのか?と言えばある。
ここまで推しておいて難だが最大の欠点は「日本で売ってない」んだな。
正確に言えば日本正規流通しておらず直ぐ入手しようと思えば筆者のような好事家から中古で購入するか、時間がかかっても良いならばAliExpressを利用することでしか日本で入手するのは不可能
消費者からウケの悪いフラットな音質傾向のイヤホンを全世界で展開しにくかったというのは理解できる話であり、確実に良い製品でありながら日本国内ではある種プレミアム存在になっているMirrorはおそらく今後もまともに評価されることがない。
騙されても良いかマスタリング用として欲しい人は是非ともチャレンジして欲しい。

FiiO KA3

これはイヤホンではなく、イヤホンヘッドホン駆動するためのアンプ、いわゆるヘッドホンアンプと呼ばれるもので、KA3はD/Aコンバーター内臓USB DACヘッドホンアンプだ。価格は1万円ちょっと

昨今のスマートフォンイヤホンジャックが廃されていることが増えてきており、有線イヤホンなどを活用しようと思うとUSB-CコネクタやLightningコネクタを経由して有線イヤホン接続する必要がある。
KA3はそんな現状の需要へ応える製品であり、筐体サイズも成人男性の親指ほどの大きさという小型でかつ十分な性能を持った製品だ。筆箱や化粧ポーチにも収まるサイズ感は特筆に値する。

この手のUSB DACヘッドホンアンプ本体ケーブルと一体型のものが多い中、KA3本体USB-Cコネクタを持っており、利用中のスマートフォンiPhoneだろうがAndroid OS端末だろうが変換ケーブルなどを介さず気にせず利用することができるのは嬉しいポイント(付属品にLightningケーブルが含まれておらずUSB-Cケーブルのみ含まれているので注意)。
実際のところスマートフォンだけではなくUSB-Cを備えるデバイスならばラップトップ端末だろうがタブレット端末だろうが利用できるのも良いポイントだろう。

特にギター趣味としている者ならば知っていることだがアンプというものは音量を上げれば歪む。
それもまた味と言えば味だし、真空管アンプなんてのは歪みこそが旨味なのだと言うような製品人間は何ともテキトーだ。
ただ何でもかんでも歪ませるのはどうなのか?原音忠実こそ至高!と言う意見も当然のようにあり、そういう観点から見ると大半のスマートフォンへ搭載されるオペアンプは音量変化による歪みの変化幅は相当に大きい。

と言うかアンプにもレスポンスというものがあり、命令された音の強弱大小の変化にスマートフォンオペアンプ追従しないというのは普通にあることだ。
筆者はイヤホンジャックを持つ格安中華スマートフォンを所有しているが、この中華スマートフォンオペアンプはまぁヒドイ。音量の変化幅が大きい高速なEDMなんか鳴らすとオペアンプがまったく追従しておらず音量を上げれば歪みまくって割れ、ド素人でも子供でも判別でき、オペアンプが暴れていると言って良いレベルドン・キホーテで鳴っている呼び込み君のほうが良いオペアンプを積んでることを確信するほどだ。
まぁ音質なんて最初から期待してなかったのでピコーンと通知音さえ聞こえれば別に良いっちゃ良いんだけれども。

比較すること自体がおこがましいがKA3は例えそれがハイエンドスマートフォン比較しても非常に品質の良いと断言できるオペアンプを積んでいる。
試しに筆者が所有するUSBオーディオインターフェースミキサーYAMAHAの「MG10」と比較してみよう。YAMAHAMGシリーズミキサーは綺麗に鳴らしすぎてつまらないと言われるほど歪みの少ない発音が特徴で、味付けのない音源ソース本来へ非常に近い音が出る。
MG10へCVJ Mirror接続し、前述でも登場している様々な音源ソース再生試聴した後にKA3でも同様に再生試聴する。
この小さな筐体から驚くほど低ノイズクリアな音が鳴る。普通にスマートフォンでの音楽制作に使えるレベル音色の変化がない。ヘッドホンアンプレビューでは暖かみが出ただの高音域の煌めきが増しただの艶やかだのと言うレビュー散見するがKA3に関してはそういうのが筆者の耳には一切ない。艶ってなんなんだ。
ただただCVJ Mirrorとはこういうイヤホンなんだと忠実に鳴らす、それがKA3というヘッドホンアンプだ。

レスポンスはどうなのかと音楽制作スマートフォン向けDAWRoland「Zenbeats」で試してみる。ZenbeatsにはRolandの銘機「TR-808」由来のステップシーケンサーが内蔵されており聴感上のレスポンスチェックに便利だ。
BPM200というハードコアドラムライン作成し、ピッチリアルタイムでわざとグチャグチャにイジり倒してみる。更には人間には不可能である超高速な乱高下を実現するためLFOピッチアサイン
音楽的にはどうであれ無茶な変調にも機敏にKA3は応えてくれた。

もうスマートフォンで使うお手軽ヘッドホンアンプはFiiO KA3で十二分すぎると太鼓判を捺そう。
もちろん上を見ればキリはない。ハイエンドなヘッドホンアンプMG10と比較すると出力が違いすぎるし便利機能も少ない。
iOSユーザーへ残念な話をするならばユーティリティアプリAndroid OS向けにしか提供されておらず細かな設定が出来ない(ユーティリティアプリ別に必須ではない。挿せば鳴るのがKA3の良いところ)。
しかし結局のところイヤホンジャックが無くなったスマートフォンでほんの少しまともなオペアンプ使いたいよねという需要に応えるための製品なので上を目指したい人はそういうの使えば良いだけなのだ

KZ AZ09

「でも有線イヤホンは結局ケーブルわずらわしいよね」という意見もあろう。ごもっともだ。
じゃあ無線化したら良いじゃない。

実はここまで紹介した中華イヤホンはすべてケーブル交換、いわゆる「リケーブル可能イヤホンなのだ
ただケーブルコネクタにも規格がありCVJ Mirrorは「CIEM 2pin」で、それ以外は「QDC」という規格だ

KZの「AZ09」は主にQDCへ対応したイヤホン無線化できるレシーバー価格は約3,000円だ。桁を読み違えないでほしい3万円ではなく3千円。激安すぎるだろう?
例えば低音マニア向け・アニメ試聴にもと紹介した同社のZASと一緒に買っても1万5千円あればお釣りが来る。
AZ09の秀逸な点はイヤホンをAZ09に接続したまま、AZ09の充電ケースへ収納できる点だ。比較的大きめなハウジング筐体を持つイヤホンでも収納できるのでコレは便利だと言わざる得ない。

そして「安かろう悪かろうなんじゃないか?」と言いたくなるのもわかるが、・・・まぁ正直言って流石にアタリハズレがある。
小ハズレだと音楽を流せば気にならない程度のノイズが常に小さく乗る。大ハズレだとBluetooth接続がかなり不安定(混雑空間だと少々安定感が悪いのは仕様)。
ただ3,000円なので大ハズレを引けば買い直せば良いし、無線イヤホン宿命として長期間使用すると必ずバッテリーダメになり結局いつかは買い直すはめになるので個人的にはそこまで問題視してない。どうせ3,000円だし。

ちなみに「AZ09 Pro」というのもある。価格は約5,000円。
違いはと言えば対応コーデックにaptXが加わっているのが主な違いで、無印AZ09はSBCAACのみではあるがiOSではaprXは使えないので多くの人は価格も安い無印AZ09で良いと思う。まぁ筆者はAZ09 Pro使ってるんだけど。

最後

ここまで昔話と中華ポータブルオーディオを長々書き連ねたのだが、あまりにも長過ぎるということで自分の中ではボツなのだ
でもせっかく書いたし供養しようと思って増田投稿してしまった。

中華イヤホン有識者センパイは色々と言いたくなるだろうことは予測できるので言いたいように言ってくれて構わないッス。
BA型じゃなくて今は平面駆動型が」とか「磁力補助駆動静電型も良いよ」とか「僕は、水月ちゃん!」とか色々と語って欲しい。
気になったオススメマジで買うので。自分オススメしたものを買って貰えるのってやっぱり嬉しいよねっていう。

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(前編)〜

僕たちのiPod

中華ポータブルオーディオがすごい。
有識者に言わせれば、それこそ「何を今さら」な話題だと思うが、2000年代日本国内で興きたポータブルオーディオブームから数えて二十数年離れていた筆者からすると今の中華ポータブルオーディオは本当にすごい。

ここでさっそく筆者の年代を挙げれば現在30代であり、青春10代を振り返れば「iPod」が登場し、日本国内で大きなシェアを持っていた「MiniDisk(MD)」が徐々に斜陽化していっていた。
筆者も例に漏れMDプレイヤー、そしていわゆるiPod代表されるMP3などを中心に扱った「シリコンオーディオプレイヤー」という遍歴を辿る。
ただ、筆者と同年代であり同時期に青春時代を過ごした者であるならば、Webメディアで語られるポータブルオーディオ歴史とは些か違った遍歴を歩んだという者も少なくないのではないか?(※HDD搭載iPodは厳密にはシリコンオーディオプレイヤーではない)

世の成人したアーリーアダプターたち(主にAppleコミュニティの人たち)がiPod熱狂するそのとき日本青春時代を過ごした我々が熱狂したのは「Playstation Portable(PSP)」だったのだ。

しかしたら年代10前後離れているだけで当時のPSPの勢いを肌で感じることは難しかたかも知れない。
一部の成人ゲーマーなどは「モンスターハンターポータブル」あたりでPSPを頻繁に持ち出していた可能性はあるが、実はそのとき学生世代の間ではPSPiPodと肩を並べ、用途によってはiPod凌駕するポータブルデジタルメディアプレイヤーとして運用がなされていたと聞くと驚く人も居るかも知れない。

何せ「当時のPSPゲームソフトを持っていないのにPSP本体は所持していたという女子学生存在した」くらいなのだ
これは当時のiPodでは起き得ないことであり、陰鬱としたオタクというイメージ現在オタクイメージへ転換していく過渡期の中でPSPは少なからず影響を与えたハードウェアとして記録していく必要があるように思う。

ニコニコ動画PSP

筆者と同世代オタクであれば「2ちゃんねるニュー速VIPブームを経て、YoutubeからBANや動画違法アップロード祭りなど古今東西どう考えてもアウトな「ニコニコ動画」のローンチなどを経験したと思うが、怒られ叱られ叩かれ裁かれ逮捕者を出しながらも独自と言って良い文化形成できた。
当時の動画違法アップロードで一番の被害者であった角川書店ドワンゴが今では同じ会社になるとは時代の変化とは恐ろしいものだ。

そういった独自文化の中心にあったのは「東方」「アイマス」「ボカロ」のいわゆる「ニコニコ三大ジャンル」ではあるが、それらとほぼ同時期に萌芽するのが「歌ってみた」「踊ってみたである
そして歌ってみた踊ってみた興隆を後押しするのが「涼宮ハルヒの憂鬱」であり「ハレ晴レユカイなのだ

先に挙げたPSPが当時の若い世代に支持された理由MP3のほか、大画面でMP4動画再生できたからで、しかPSP動画プレイヤー機能コマ戻しコマ送りが物理ボタン可能だったこともあり、特に踊ってみたジャンル練習するためのハードウェアとして選択された。
更にPSPには別売のRCA(赤白黄)変換ケーブルによってPSPの画面をTVなどのディスプレイモニターへ出力することも可能で、アニソン電波ソングボカロソングゲームソング同人ソングなどの配信が乏しかったカラオケ店へPSPを持ち込んでカラオケ機材へPSP接続カラオケ配信楽曲以外を歌うという手法が現れた。
これへ呼応するように登場したのが勝手字幕を付けてカラオケ動画とする「ニコカラ」だ。
特にアニソンゲームソングでは無許可版権素材を活用した高クオリティで手のこんだニコカラ動画存在しており、JOYSOUNDがその需要に気付くまで人気を博していた。

稀に「なぜあんなにPSPが売れているのかわからない。モンハンだけじゃ説明付かない」というガジェット好きが居るが、ニコニコ動画を中心としたサブカルという背景があり前述したように「当時のPSPゲームソフトを持っていないのにPSP本体は所持していたという女子学生存在した」ほど売れていたのだ。
PSPは当時のSONY夢想したマルチメディア戦略の中でほんの一部界隈(ほぼサブカル界隈)でだけ成功を収めていた事実は周知されておくべきだろう(UMDPSP Goとかで失敗してるけど)。
そしてその需要iPod Touch、iPhoneが奪っていくというのは知られたとおりだ。

憧れのバランスドアーマチュア

多くの人々が音を聴くようになれば良い音質で聴きたいという需要が生まれるのは必然
iPod登場当初その付属イヤホン品質の低さが取り沙汰され、MD Walkman派やアジア系ポータブルオーディオプレイヤーから揶揄されるたびApple信者が「あのイヤホンは音が鳴るか確認するためのオマケ欧米ではそれが普通付属品にまでケチ付けるのは日本人だけ」などと言い訳擁護していたらAppleが競合他社と同等品質まで付属イヤホン品質を引き上げるというお家芸梯子外しがあったこともあり、その煽り合いが起きた前後で音の良いイヤホンへ注目が集まり始めた。

最初期に評価されたのはバランスドアーマチュア(BA)型ドライバー本家本元であるEtymotic Researchからリリースされていた「ER-4」だった。
BAドライバーは従来のダイナミック型ドライバー(DD)と比較して小型軽量に製造することが可能で、音を発生させる振動板の質量も小さかったため慣性の法則的に非常に反応が良く、iPod付属イヤホンの低品質さも相まって高い評価を受けることになる。

続いて注目されたのがマイクで有名なShureの「E5c」だ。
こちらもBAドライバーを何と2基も搭載したリッチモデルで、BAドライバーはその構造上音域が狭くなりがちなのを高音域〜中音域用と中音域〜低音域用に2基とすることで欠点カバーした製品だった。
更にER-4は現在主流の耳栓型イヤーチップとは形状が違う長めのイヤーチップ採用していたこともあり装着者を選ぶ傾向にあったが、E5cはSONYが売り出して大流行を果たす現在主流の形のイヤーチップ採用しており広い範囲の装着者をカバーできた。

しかしこれら評価の高いイヤホン学生の懐には大変厳しいという問題があった。
ER-4は約4万円、E5cに至っては約6万円でとてもとても学生には手が出ない高級品であり、着メロの打ち込みから端を発したDTM小僧だった筆者はなけなしのお年玉をはたいて有名ミュージシャンレコーディングでよく装着しているヘッドホンSONYの「MDR-CD900ST」を約2万円で購入し愛用していた(ちなみにこのMDR-CD900STは修理しながら今でも現役)。

しかし流石にいつでもどこでもMDR-CD900STを常用というのは辛くあり、当時評価の高かったSONYイヤホンMDR-EX90SL」を常用するようになる。価格は約1万円。
しかMDR-EX90SLはBA型ではなく従来どおりのDD型、無論MDR-EX90SLには評価されるだけの音質があり十分に満足していたのだが、BAイヤホンへの想いは募るばかりであった。

中華イヤホンに驚く

それから二十数年、社会人としてもそこそこ経験を積み、ちょっと頑張ればBAイヤホンも買えるようになりBAイヤホンをいくつか購入した後にポータブルオーディオから距離を置いていたが、何故かふと近年話題中華ポータブルオーディオへ興味を持った。
調べてみると本当にすごい。技術進歩大量生産により当時憧れだったBAイヤホンが当時のMDR-EX90SLと同等価格どころか下回る価格販売されているではないか
これはもう実際に入手して試してみる他ないとさっそく動いた。

KZ AS16 Pro

最初に入手したのがKZの「AS16 Pro」で、これは以前に「AS16」というイヤホンがありブラッシュアップして登場した製品価格は約1万円。

AS16 Proはこの記事を懐かしく読んでいて今まで中華ポータブルオーディオへ触れてこなかった読者は驚くはずだ。
なにせAS16 ProはBAドライバーを搭載しているが、その搭載数は片側8基、LR両側で合計16基というとんでもない搭載数を誇っている。
これが約1万円で買えるのが中華ポータブルオーディオ世界

その音の傾向はBAドライバーのみを多連装しているだけあり全音域がハイレスポンス、機敏に発声無駄な余韻なく消音する。音と音がよく分離しており違いをはっきりと聴き分けることができる。
低音域と高音域が少々強調された弱ドンシャリ型のチューニングがなされていて現代イヤホンでは派手な鳴りが好まれる傾向にありAS16 Proも例に漏れず弱ドンシャリの派手な鳴りだ。
ハイレスポンスで音の分離感が良いと言っても音楽制作用のMDR-CD900STのような分析的な鳴りではない元気でエネルギッシュ、タイトサウンドの多い電子音楽を聴きたくなる鳴りだ。

ただ逆に言えばレスポンスの良さは空間表現の苦手さにも繋がっており、MDR-CD900STでは継続する余韻がブツ切りするかのように消えてしまうことがあるのは気になった。
ホール残響感も音楽の一部と捉えるようなオーケストラなどは少々苦手な音楽ジャンルと言って良いだろう。

本当に鳴りがハイレスポンスタイトなので筆者はボカロソングが多数収録されるリズムゲームプロジェクトセカイ」や、電子音楽も多数収録される定番の「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)」、なぜサ終してしまうのか「東方ダンマクカグラ」をプレイし、思った通りリズム隊がよく聴こえる事を確認
現代ポピュラー音楽リスニングに、リズムゲーム用のイヤホンとしてAS16 Proは非常にオススメだ。

TRN VX Pro

ハイレスポンスBAドライバーだが欠点がないわけではない。
その構造上の制約でBAドライバー単体ごとの音域が狭くなりがちで結果としてBAドライバー複数基を多連装することで欠点カバーしているのだが、音というものは低音域ほど大きく空気を動かす必要がある。
小型軽量のBAドライバーは小型軽量であるが故に低音域になればなるほど鳴らすのが苦手という制約を持っており、非常にタイトな低音域を持つが深く沈むような表現が不得意なのだ

それをAS16 ProとMDR-CD900STの比較でしっかりと認識した筆者が次に手に入れたのがTRNの「VX Pro」だ。
AS16 Proと同様に片側8基、LR両側計16基のBA型を多連装しつつ、従来のDD型を片側1基、両側2基を搭載する、全ドライバー18基ハイブリッド多連装という化物スペックイヤホンである
このスペックでVX Proも価格は約1万円。とんでもない価格破壊。

VX Proは高音域から中音域にかけてまで非常にハイレスポンスでありながら、低音域を担当するDD型のお陰で低音が発音する際に大きく空気を動かせてAS16 Proと比較して低音域がよく沈む。
耳が従来のDD型に慣れているというのもあるだろうが、この低音域の感覚は非常に好ましく、万人へAS16 Proとどちらをオススメするか?と言われると筆者はVX Proを推す。
AS16 Proのハキハキとしたタイトな低音域を好む人も少なくはないだろうが、迫力ある豊かな低音域のほうが万人に好まれる傾向があるのは確かだ。

VX Proも現代イヤホンらしく鳴りは派手、高音域と低音域が少々強調された音楽的な弱ドンシャリ型のチューニング
キラキラと分離感のある高音域と、しっかりと空間を感じられる低音域はあらゆる現代ポピュラー音楽を聴きたい衝動に駆られる。
昔話も絡めて話しているのだからココは様々な楽器音が飛び交って音域も広い「ALI PROJECT」はどうだろうか?もちろん最初再生するのは「禁じられた遊び」「聖少女領域」だ。

音楽制作ミキシング経験がある者ならばわかるだろうが、別々の楽器であっても担当音域が被ると両方とも目立ちにくくなってしまうことがある。
例えばそれが現代ポピュラー音楽では重要ボーカルと、そのボーカルを支えるバックで流れる楽器の音域が被るとボーカルも聴こえにくくなってしまう。ミュージシャンはそれを経験則的に知っているのでミキシングの時点でイコライジングして聴感上のバランスを取る。
それと同様にミュージシャンが例えイコライジングしていても音域の分離感が悪いイヤホンだと各々の大事な要素が被ってしまい聴こえにくくなるのだが、VX Proはそれがほとんど無い。
ボーカルボーカルブラスブラスストリングスストリングスとしっかりと"書き分け"ており、オーケストラサウンドフューチャーしたプログレッシブロックALI PROJECTが誇るバックバンドを聴かせつつ、宝野アリカ表現力のあるボーカルを損なうことがない。
特にDD型によるベースラインの深さは特筆に値する。底がしっかりしているおかげでALI PROJECT全体の音楽世界観が明確になる。単に目立つ派手な高音域ばかり推せば良いわけではないのだ。低音域の支えによる相対的コントラストが輝くような高音域を演出するのだとVX Proは教えてくれる。

欠点がないわけでない。
やはりDD型の宿命か、タイトさが求められたときフルBA構成であるAS16 Proの歯切れの良さが勝る。まさに得手不得手の問題だ。

KZ ZAS / CCA CA16 Pro

同時に2つ紹介しているのはKZの「ZAS」とCCAの「CA16 Pro」はハウジング筐体デザインが違うだけの姉妹製品から。CCAはKZのサブブランドのような立ち位置であるらしい。
実際に購入する場合ハウジング筐体デザインの違いや販売価格吟味して購入すると良いだろう。
ちなみに1万円以下8千円前後くらいの価格の安さも魅力だ。

筆者が購入したのはKZのZAS。
箱出しで早速聴いてみたが何と音がスッカスカ。事前のレビュー調査では低音域が非常に豊かであると触れ込みだったのだが・・・
実はZASには罠がありZASの性能を十分に発揮するには付属のイヤーチップが低品質過ぎる。これも多くのレビューで触れられているので筆者も先人の導きによって神奈川県所在株式会社Final販売しているイヤーチップ「TYPE E オールサイズ」を別途購入した。
ZASの優れたコストパフォーマンスサードパーティイヤーチップを別途購入することで少々損なわれるのは口惜しいが、自身に合ったイヤーチップサイズ感を調べるきっかけにはなったので良しとする。

Final TYPE Eイヤーチップへ交換し再度ZASで聴いてみると派手を通り越した大げさと言って良いチューニングだ!事前のレビューで読んだ通り低音域は前へ出ており深く深く沈んでいく。
ZASのドライバー構成BA型が片側7基でLR両側計14基、DD型が片側1基でLR両側計2基、合わせて16基ハイブリッド多連装構成で当然ながら低音域はDD型が担当し、BA型が高音域〜中音域を担当するという仕様だ。

前述した通り、もう本当に低音域がすごい。
試しにTVアニメアイドルマスター XENOGLOSSIA」のオープニング曲微熱S.O.S!!」を聴いてみる。
冒頭一発目から入る超重低音が特徴で、曲中もキックベースが非常に目立つのだがZASで聴くともうブルンブルンだ。
BA型よりも大きく重いDD型の振動板がこれでもかと震えているのが感じられ、そのせいで耳たぶも一緒に振動してるんじゃないか錯覚してしまいそうになる。これは笑うしか無い!
続いてはアニメ魔法先生ネギま!からオープニング曲ハッピー☆マテリアル」だ。
冒頭のバスキック三連打が気持ちよく、そして低音域だけど思われがちなZASだが14基のBA型がタイトにハキハキと高音域〜中音域を発音し、豊かな低音域を更に深めてくれるように感じた。ZASは低音マニアへ是非とも奨めたくなる非常に面白いチューニングになっている。

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(後編)〜へ続く】

2022-07-18

anond:20220718152221

そういえばモスバーガーだったか

かいノートDTMやってる人がいた

当然楽器はなくて打ち込みのみだけど

2022-06-27

anond:20220627234555

自分DTMやってたけど作った曲で一番使ってるのはスマホ着メロ

単純でも人と被らないだけで十分

かに聞いてもらって評価もらえたら嬉しいけど、とりあえずは自分必要もの作れるだけでも満足してるよ

ぼちぼちやろうぜ

2022-06-18

anond:20220603145129

言ってることは分かる

旅行ではないけど婚活している時にプロフの書き方で同じような指摘されたの覚えてる

こんな趣味書いても分からいから、もっと一般的でウケの良い趣味をと

まあDTMだったんだけど書くのやめて

音楽鑑賞とヨガですって書いたっけな

追記

ブコメ読んだ

嘘ついて婚活して結婚する方がリスクだという意見が主流で少しホッとした

婚活の時は自分全否定され続けて辛かったわ

2022-06-07

anond:20220606233532

音楽理論てかDTMのことでも学んだんじゃ?

リバーブとか「なってる楽器が何かなんとなくわかる」ってのは理論関係ない

2022-06-04

[]2022年5月はてブあとで読むトップ30リスト

はてブホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ

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ウイグルジェノサイドについて中国の内部資料流出、公開された件については毎日新聞特設ページが入った。

お役立ち系の増田が4件もランクインした。ここ1,2年は増田ホットエントリ入り件数も減少傾向で推移してきたけれど今月は急に増えた。

家を建てる、買う関連のエントリが入ったのは珍しいかも。

"じゅじゅ on Twitter"とググるアイドル歌手が出てくるが、1位になったじゅじゅは@jujulife7 。

2022-05-29

DTMを始めるならableton liveおすすめ

このエントリの中に入っていないのが以外だった。

https://anond.hatelabo.jp/20220528174311

https://www.ableton.com/ja/

楽器が弾けなくても、Liveなら無料版でもある程度のサンプルやリズムが入っているので、それを組み合わせるだけでも初心者には十分楽しいはずだ。

そしてそれに慣れたら次はサンプラーだ。

無料版にもサンプラーがあるので、それに好きな音源環境音、どんな音でもいいから取り込んでみよう。MIDIキーボードを叩くだけで1日が終わる。

2022-05-28

anond:20220528181014

おそらくLive Loopsのことを言及したいのだろうけれど、それが性に合うのであればLive Loopsでも良いんじゃなかろうか。
Live LoopsはDTMじゃないなんてことはないよ。

Live Loopsの欠点Live Loopsから入るとシンセとかで音作りを経験しにくいっていう点はあるかな
Live Loopsが上手い人って結局はブレイクビーツが上手い人であり、更にサンプリングが上手い人であって、サンプリング元の音源を上手く作れる人なんだよね。

Appleは小難しい部分を隠したがる傾向があるけれど、その隠している部分は音作りの部分なので、DTM初心者Live Loopsから入ると隠された音作り機能発見できるかどうかちょっと怪しいね
まぁもちろん今の時代Live LoopsもYoutuberが教えてくれるのでYoutube観りゃ良いんだけど。

楽器できないヤツのためのDTM入門【追記あり

あゝボクたちは楽器ができない

リア充たちが楽器を振り回し歌い上げるその姿を観続けて幾星霜。
奴らがスポットライトを浴びキラキラ輝けば輝くほどオーディエンスの瞳孔は開きボクたちは暗闇へ包まれて誰の目にも映らなくなる。

あゝボクたちは楽器ができない。もしもピアノが弾けたならボクたちも少しは輝けるのだろうか。

頭の中のメロディを出力することは諦めろ

ボクたちが楽器をやろう音楽を作ろうとするときに、陥りがちなのは頭の中のメロディや音を再現しようとすること。
それは諦めるべきことでボクたちにそんな才能がないことはボクたち自身が一番知っていることじゃないか
こんなポエムのようなエントリに興味を持っている時点でキミはボクと同じ側であり才能のないクリエイターだ。

なぜ頭の中のメロディ再現できないのか、なぜ再現する方法を教えてくれないのか、なぜ再現してはいけないのか。
それはキミに才能がないからで、そしてボクにそれをキミへ教える才能がないからだ。
ボクたちは才能のないクリエイターからできないんだ。

ボクたちの心強い味方《MIDIパック》こそ最後の拠り所

ボクたちはメロディなんて作れない、伴奏なんてできない、リズム感は絶望的、何なら音痴ですらある。
ボクたちは音楽がやりたいのに、この無駄にあるクリエティティを発揮したいのに、音楽必要な要素が尽く欠けてしまっているんだ。
しかしそういうクリエイターはボクとキミだけじゃない。才能がない中で音楽をやれている人は確実に存在する。

・・・どうやって?
才能がないのであれば才能がある人が作った演奏データ活用すると良いんだ。
それこそが通称MIDIパック》。

無償のモノも存在するし様々な音楽ジャンルに合わせた演奏データ集合体だ。楽器という括りで配布されているMIDIパックもある。
基本的には1小節〜4小節構成されていて、小節単位で入れ替えたり切り貼りするんだ。

自分キモチの良い音の並びをMIDIパックを活用して作ることでキミは作曲第一歩を歩むことができてしまう。
才能のないボクたちはMIDIパックで音楽をやれば良いんだ。

福音シンセサイザー

DTMをやろうとググって居ると必ず出てくる楽器音源プラグイン
ピアノギタードラム管楽器etc...膨大に出てきてどれが良いのかわからない。
これらを選択するための結論は1つ。良さがわからないなら使うな。

ボクたちは楽器音源プラグインの良さすらわからない。
膨大にある楽器音源プラグインの優劣すら判別が付かないので判別すること自体を諦めよう。

そんなキミへオススメなのはシンセサイザー。才能のないボクらにとっての福音だ。
先のMIDIパックでキモチの良い音の並びを作ったらシンセサイザーへ流し込み、シンセサイザーへあらかじめ備えてあるプリセットサウンドを変えてコレだと思った音を探す。

無償ソフトウェアシンセサイザーだって存在する。
無償で人気なのは「Dexed」というソフトウェアシンセサイザーで、初音ミク服装元ネタでもあるFMシンセサイザーYAMAHA DX7」の音を再現することを目的として開発された。

Dexedはネット上へ膨大に情報存在しており、才能ある人が解説していることをそのままやれば良い感じの音が鳴る。
Dexedとネット上の情報があればピアノからギタードラム管楽器の音も再現できるので楽器音源プラグインの良さすらわからないボクたちの福音だ。

クリエイターであるキミへ贈るリンク

Reaper

音楽制作環境、いわゆるDAW
CubaseLogicなど有名なDAWは多く存在するものライセンス料は高価であるしボクたちが使うには高機能過ぎる。
Reaperライセンス料が安く、なんならライセンス料を払わなくとも課金してねとスプラッシュが表示されるだけで使い続けることが出来る。
マルチプラットフォーム対応で、WindowsMacのほかLinuxまでサポートされているのは珍しい。
欠点楽器音源付属しないことだけれどDexedがあるボクたちには何ら気にならない欠点だ。

Bitwig Studio

こちらもDAW
Reaperよりもライセンス料は高価なものシンセサイザーをイジり倒すための機能が非常に豊富。何ならモジュラーシンセを内蔵していて何でもできる。
ライセンス料が未払状態だと保存ができないのが最大の欠点
MIDIパックとシンセサイザー音楽できることに目覚め楽しくなりすぎたのであればBitwig Studioは良い友になる。
ちなみに開発者Ableton Liveを作っていたので「おっ?」と気になる人も居るかも知れない。
何気にコイツマルチプラットフォーム対応WindowsMacLinuxで動く。

Dexed

前述したYAMAHA DX7再現ソフトウェアFMシンセサイザー
無償DX7ソフトシンセならほぼ例外なく言及されがち。
今の時代Youtuberがシンセサイザーを教えてくれるので楽しく学べるかも知れない。
マルチプラットフォーム対応

Surge

こちらも有名な無償ソフトウェアシンセサイザー
前述したBitwig Studioの開発に関わっていた人が元来有償だったソフトシンセ無償化したもの
非常に多機能ソフトシンセであまりにもやりすぎるとCPUへ負荷が掛かり過ぎてファンが唸るほど。
SurgeとDexedがあればDTM初心者はほぼ困らないと思われる。
マルチプラットフォーム対応

Vital

近年EDMシーンでは定番と言うか当たり前というか使われていない楽曲を探すほうが難しいウェーブテーブル方式シンセサイザー
無償で使えるもの有償版は単にプリセットサウンド無償版よりも多いというだけなので機能制限されているわけでない。というか有償版も十分に安いので課金してあげてね。
今の時代シンセサイザーをVtuberが教えてくれるので楽しく学べるかも知れない。
マルチプラットフォーム対応

OpenGameArt.Org

ゲーム系素材を配布する英字サイト
クリエティブ・コモンズベースフィルタ検索を掛けることができCC-BYMIDI素材(基本的楽曲素材)を発掘でき自由に使うことが可能
MIDIパックはgoogle:MIDI Pack Freeとかgoogle:MIDI Pack Blueprintとかでググる有償であったものキャンペーン無償配布されていることがよくあるので定期的に探してストックしておくと良い。

生音系はたぶん誰かが教えてくれる

生音系の楽器音源プラグインも紹介しようかと思ったけれど好みが分かれすぎる上に、何ならファイルサイズが巨大だったり高負荷なものが多いのでブクマカとかTwitterユーザーあたりが言及してくれるんじゃないか他力本願で行こうと思う。
昔懐かしいサウンドフォントとか今紹介しても良いんだろうかとちょっと悩んでしまった。

さぁ今日から音楽をはじめよう。

追記

楽器できなくてDTMやるにしても流行りの音源とか大容量サンプルじゃなくて自分リズムパターン組んで作って覚えていく方が楽しいと思うんだけどな…

キックスネアベースだけあればとりあえず聴けるものになるんだから最初は妙にオシャレなメロとかコードとか入ったMIDIパックとかいらんと思うよ

リズム系のMIDIパックもあるので初心者はそれを活用すると良いと思ってる。
言ってみればMIDIパック使うってのは写経みたいなものなので。

よくYoutube配信とかで使われてるフリー音源EDM4つ打ちシャカBGM作りたいんだけど

あれってどういうソフト使えばつくれるん?

ReaperとVitalがあればできる。
何ならリンク先のVtuberそういう系の作り方を紹介しているので最近Youtubeは何でもある。
Kawaii HipHop DTM」とかでYoutube動画を探すと様々なチュートリアルがヒットするのでオススメ

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