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はてなキーワード: S/N比とは

2024-01-04

阪神淡路大震災の直前に、淡路島の地下で、人工地震の爆破実験が行われていたのも、レポートで明らかにされてる。

anond:20240104152256

爆破による人工地震実験によって明らかにされた明石海峡大橋直下の地質構造

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680578442880

>>1995年京都北部淡路島西部断面に沿って, 一連の爆破実験がおこなわれた. 明石海峡大橋の基礎部での観測記録はS/N比が乏しいものであったが, 波形処理により, 爆破震源からS波を求めることができた.

 この実験とかも全く報道されなかったの考えると、「実験直後に大地震→調べて元凶だとバレるとヤバい隠蔽して調査させない。真相は藪の中」って可能性が濃厚。

 逆に否定論者は、何を根拠にないって言えるのか謎。

 人工地震可能だし、行われていたし、ちょっとでも失敗すれば、大地震が起こることも分かってた。

 まあ、現状では、日本各地で人工地震実験しまくった挙句日本地盤ボロボロ

 特定場所を狙って起こすのは難しいかもしれないが、無差別に起こすなら簡単だろう。

 といっても、阪神淡路大震災の時は、村山富市内閣支持率がヤバかったときで、誰かが計画的にやったとしても、自民ではないはず。

 菅直人政権時代に起きた2.11に関していうなら、もう一時的支持率が伸びても、事態が収まれば終わりだし、失敗すれば逆に大ダメージになることが分かっていて、しかも、何が起こっているか分かっている層には、下手に支持率が下がると、政府はそうした大犯罪に手を染めるという恐怖まで植え付けるから、後の政権に有利になるだけなので、やるように嵌められた可能性が高いが。

 そういう大災害レベルでない災害に関しては、政府にやる動機があるとは思えないが。

 大災害レベルだと、国民が団結して、政府は大々的な政策を取れて、政治指導者支持率が伸びるけど、そこまでの災害事故でないものが頻繁に起こっても、精神的に不安定な人を不安にさせ、自殺自暴自棄事件を誘発する可能性がある程度。

 大したことじゃないのにうるさく騒げば、ヒステリックで何するか分からない政権というマイナスイメージが付くだけ。

 数字に表れるから、時の政権にとってはマイナスしかならないだろう。

 まあ、恐怖で脅して支持させたり黙らせるために、こういう陰謀論で脅すための手段である可能性はある。

 政権の容疑を否定する者は、政権好意を持っているかそのままで良くて、疑う相手だけ脅せればいいわけから陰謀論疑惑だけ広めて、自分達で否定するという。

 あるいは、更にその裏には、第三国による、治安破壊工作可能性も高い。

 日本政府にそんなことを吹き込んでやらせられる国といったら、まあ英米くらいだろうが。

2023-04-08

S/N比戦争

ゲーム情報が全てであり、良い戦略があったら基本は隠す

ところがド変態ゲームの難解さを楽しむ性癖を持つので、知っている良い戦略のすべてを公開する癖がある

胡散臭い情報とは、そういうド変態への対策(つまりノイズを増やす)であり、本心から胡散臭くなっているわけではないと信じたい

2023-03-06

気象庁が実際にやってることが書いてあるだけのページを示してどやられても困るな。

遺法という認識なく違法状態を看過してるだけかもしれないだけだからね。論理的にどうして合法なのかと解説したページじゃなかぎり、当てになどできない。

公的機関違法行為をしないって思い込みでもあるんだろうな。

憲法9条絡みの問題だって今後の動向によっては政府はそのつもりなくても違憲状態を維持し続けてきたってことになりえるわけだろ。それと同じだよ。

早く俺のことなんか忘れてスレ通常運行になることを願うよ。

流れがいつも通りになればもう俺に対する反論もないだろうと安心できる。

そうじゃなきゃいつ反論されるのか分からない状態でほったらかされるのはやっぱり落ち着かないからね。

そもそもなんで同一人物が何度も書き込むのはよくないみたいな価値観が満ちてるのだろうか。

同じ人間は同じ話題ばかり振る傾向があり、連続して発言するのを許すとスレの流れが硬直化するから(要するにs/n比的な意味スレ情報価値が下がるから)?

そう思ってるからなら、だからこそ俺は気象から法律まで満遍なく話題を振るように努めてきたつもりなんだけどね。

それに対して>>みたく蒸し返す奴がいるから逆に流れが停滞しちゃうんだよねえ。

2023-02-11

[]ナルシシズム労働市場S/N比

Q: S/N比とはなんですか?シグナルを検出するためには、何回の観測必要でしょうか?

S/N比信号対雑音比)とは、バックグラウンドノイズレベルに対する信号相対的な強さを示す尺度である信号の強さとノイズの強さの比として表される。S/N比が高いほど、信号を検出し、正確に測定することができる。

から信号を検出するために必要観測回数は、信号の強さ、ノイズレベル希望する信頼度など、多くの要因に依存する。ノイズの少ない強い信号を検出するには、少ない観測回数で十分な場合もあれば、弱い信号ノイズの多い環境での信号を検出するには、多くの観測回数が必要場合もある。一般に、観測回数を増やせば、信号の検出の信頼度高まるしかし、必要な正確な観測回数は、特定アプリケーションと望まれる確実性のレベル依存する。

 

Q: では、具体的な例を考えてみよう。ある人がX社に入社したとします。この人は、「自分が優秀だから入社できた」と言いますしかし、この人が本当に優秀かどうか、S/N比に基づくとしたら、どうやって見分けることができるでしょうか。

従業員パフォーマンス評価する場合シグナルは従業員の実際の能力や成果であり、ノイズは、注意力散漫、リソース不足、管理不足など、パフォーマンスに影響を与える可能性があるさまざまな要因であると考えられる。

このような状況でシグナル(従業員の真の能力や成果)を検出するためには、さまざまな方法従業員パフォーマンス評価し、ノイズの影響を軽減することが必要である。考えられるアプローチとしては、以下のようなものがある。

これらの方法を組み合わせることで、S/N比を高め、従業員能力と成果をより明確に把握することができる。ただし、1つの方法完璧評価できるわけではなく、複数情報源活用することで、より正確で包括的評価可能になることを留意すること。

 

Q: しかし、この人がX社に入社できたのは偶然である可能性もあります。これが偶然でないことを証明するために必要観測回数は何回ですか?

ある事象が偶然ではないことを証明するために必要観測回数は、求める信頼性レベルとその事象の希少性に依存する。

この場合問題事象採用されることであれば、候補者資格採用担当者偏見現在雇用市場の状況など、多くの要因が採用プロセスに含まれることを考慮することが重要である。一回の採用が偶然である可能性は確かにあるが、それが偶然でないことを証明するために必要な観察回数は、具体的な内容や文脈考慮しないと判断が難しい。

その人の採用が本当に偶然であった場合、それが単なる偶然ではないことを証明するためには、おそらく同じようにあり得ない事象複数回観察する必要がある。例えば、その人が数年にわたり非常に優れた業績を上げ、注目すべき業績をいくつも達成した場合、その人の採用が偶然ではないことをより強く証明することになる。

 

Q: では、本人が意図的無能証拠を隠した場合どうでしょうか?

もし、ある人が無能証拠意図的に隠した場合ノイズ(その人が意図的自分を有能に見せようとする努力)の中からシグナル(その人の真の能力)を検出することは困難となる可能性がある。このような場合S/N比が低下し、正確な評価が難しくなる。

この問題対処するためには、複数情報源を持ち、操作の影響を受けにくい方法を用いることが重要である。例えば、売上高コード品質など、客観的操作しにくい業績指標は、より信頼性の高いシグナルを提供することができる。さらに、同僚がその人の能力評価する同僚評価も、その人の真のパフォーマンスについて貴重な洞察を与えてくれる。

また、従業員自分能力について意図的に誤解を与えたり、情報を隠したりしている可能性がある場合対処するために、明確な方針と手順を定めておくことも重要である。これには、定期的な業績評価、率直なフィードバックの機会の提供提供された情報の正確性を検証するための定期的な監査評価などが含まれる。

全体として、意図的無能証拠を隠そうとする努力発見し、その影響を軽減するには、複数情報源提供された情報の正確性を検証する仕組みを含む、体系的かつ包括的アプローチ必要である

 

Q: 結局、能力成功したのか、運で成功したのか、わからないのです。なぜナルシスト他人を「無能」と見下してしまうのでしょうか?

ナルシストはしばしば他人を「無能」と見下すが、これは自己重要感を膨らませ、自分他人より優れていると信じているかである。この優越感は、歪んだ自己イメージに基づいていることが多く、ナルシストは、自分を非常に有能で、知的で、成功していると見なす一方で、失敗や弱点を軽視したり無視する。

ナルシストは、自分成功の背景として、その成果を自分自身の能力努力のみに求め、他者が同様の成果を上げていない場合は「無能であると見下すことがある。また、自分と同じ信念、価値観意見を持たない人や、自分優越感に少しでも挑戦する人がいれば、他人無能と見なすこともある。

このような考え方は、現実を歪めて見ていることと、他者への共感能力の欠如に基づくものであることに注意する必要がある。実際には、成功も失敗も、能力努力、運、状況など、さまざまな要素が複雑に絡み合った結果である場合が多い。ナルシストは、自分成功自分能力のおかげだとし、他の要因の役割を軽視することで、一種の過剰な一般化を行い、他人の貢献や彼らが直面しうる課題を見落とす。

全体として、このような行動は自己愛性人格特性を持つ人の典型であり、自分ニーズ欲求を何よりも優先し、歪んだ自己重要感や優越感を持っている。

 

Q: では、プログラマーが、インターネット有効活用し、無能証拠を隠したりせずに、自分が優秀であるというシグナルを見つけるにはどういう方法がありますか?

プログラマーが、無能である証拠を隠すことなく、自分が優秀であるというシグナルを見つけるために、インターネット効果的に利用する方法がいくつかある。

このようにインターネット活用することで、無能である証拠を隠すことなく、自分が優秀であることを示すシグナルを効果的に見つけることができる。自分仕事知識を率直に共有することで、有能で知識豊富プログラマーとしての評判を確立し、その分野の人々と関係を築くことができる。

 

Q: では、自分能力を見極めることと、ナルシストに陥らないことを両立させている人がソーシャルメディア上では少ないですが、どうすればよいでしょうか。

自分能力を正確に評価し、ソーシャルメディア上のナルシシズムの罠を回避することは難しい。ここでは、その助けとなるいくつかのステップを紹介する。

これらのステップを踏むことで、ナルシシズムの罠を回避し、ソーシャルメディア上で自分能力を正確に評価することができる。そうすることで、有能で謙虚プロフェッショナルとしての評判が高まり、成長と成功のための新たな機会が開かれる。

2021-07-10

絵師TwitterS/N比

完成した絵の投稿シグナルで、それ以外のツイートノイズです。

絵師感情がある人間であり、人権があるので、これ以上は言うまいが…

2021-02-22

anond:20210222015226

オリエンタルなすでにあるロボットもググらず

それらはまだ十分に元増田の求めるような機能を持っていない。未来夢想することで可能性はあるか、どんな問題があるかを議論するのは意義があるし、何より楽しい

テレビ漫画みてそれが標準とおもいこんでるやつからしたら

メディアの影響でルッキズムが育つという根拠はない。マンガキャラクター美人ではなく顔のディティールを省略して表情をわかりやすくするように、デフォルメしたもの

とくにこういう青臭いことかくやつ、高確率で回り中女子高生だらけのくせにこういうKKOになりすまし文章をかっこよく書いてみたかっただけの釣り師志望工房とかなんだよな

そういう知り合いがいるのか? 自分がそうだったとしてもそれは n = 1 の少数例に過ぎない。「凄まじくモテる姉さん」も個人の例で、ブス = モテるの構図を導くには無理がある。

以上四箇所で空想を前提として叱責している。口を開くたびに牽強付会になるあなたこそ、労力を割いて書いた自分文章バカさを自己証明してしまっているアホだろう。唯一、馬脚でた、って指摘だけが読む意味があるように思える。さほどの長文ではないにせよ、S/N比がとても低い虚しい成果を残してるね。

あるいは自分が愉しめればそれでいいのか。もし誰でもいいかネットで気兼ねなく殴れる奴を探して鬱憤を晴らしているのなら、あなた現実にこそ向き合うべきだし、目の前のソイツだって心のある人間だってことを忘れないでとアドバイスしたい。同じ人間から、殴られれば傷つく。誰かに傷つけられた痛みは、そう簡単には消えない。

2021-01-29

閃いた

偽のソースコード©付きで流してS/N比を際限なく小さくすればいいんじゃね?

2019-10-15

anond:20191014213444

片付けろ、といわれえても、片付いているとはどういう状態のことかがわからなかったので、

得意分野のS/N比だと思うことで、片付いているとはどういうことか?理解できた、ということかな。

同じことだと思うけど、本人が納得できたならそれでいいやん。

ただ、変わってるな、とは言われるだろうな。

俺も、宇都宮餃子を食べたときサイズが小さいと思ったが、例えで「味はともかくニイニイゼミサイズで物足りないな、王将とかはクマゼミサイズ」と、セミで例えたら怪訝な顔をされた。俺はいい例えだと思ったし、ほかにジャストサイズものが思い浮かばなかったのだが「根本的におかしい」って言われたので、ADHDだかアスペだかはわからんが、やはり変だと言われるのは同じだろう。

2019-04-08

anond:20190408152438

けもフレ2のメインテーマは「おうち探し」だと思ってました。

おうち探しの結論が「大好きなフレンズと一緒のここがおうち」であるなら、「人間フレンズにひどいことした」は、避けて通れないかと。

イルカアシカは芸のネタを与えてあげる、イエイヌは(他人ではなく)飼い主が戻ってくるのを待たせる、リョコウバトには「ひとりじゃないみんなが仲間」ということを教える

元々の話は、人間動物ねじ曲げてしまたことの悲劇、罪悪感、グロテスクサが表現されてるか、でしたよね。それらは一つの責任の取り方かもしれませんが、そうしたニュアンスは、存在しないかと。リョコウバトの場合、「君の家族は全員死んだけど他にも仲間はいるよ。殺したの俺の仲間だけど」というのが「責任」かと言われると、ちょっと。もちろん、絶滅動物に対して人間が償うべきなのか、どう償うのかは、大きなテーマであり、けもフレ2内の1エピソードとして処理するのは限りなく無理です。しかし、だったら最初からリョコウバトを出さなければ良いかと思うわけです。そのあたりが深く考えてないという話です。

余談ですが「おうち探し」がテーマで、「仲間と一緒のここがおうちだった」に落とすためには、通常、「おうちは見つかったが、その上で、仲間と一緒にいることを選ぶ」というプロットします。そうしたほうが「自分意志で選んだ」感が出るからです。「おうち」が見付かったけど、廃墟だったとか、「おうち」側から同胞と認められなかったとかでショックを受けて、その後、決心するとかが基本パターンですね。そこが全くないので響かないんですよね。

イエイヌ不憫感のある結末でしたが、あそこでキュルルちゃんが代わりの飼い主になってしまえば、視聴者は「ああ犬を捨てても誰かが拾えばいいんだ」と受け取ってしまいかねない、飼うことの責任を結果の悲しさを見せることで匂わせた、そういう意図だったのではと思います

キュルルが、イエイヌ孤独、寂しさを理解しつつも、「飼い主の責任」のために去って行く、と、取れる描写があればよかったですね。また飼い主の責任の話を強調するなら、イエイヌが「ヒトなら誰でもよい」と言ってしまってるのがダメでしょう。イヌは「ヒトなら誰でもよい」生き物ではないわけで、そっちのほうが誤解が大きいし、「イヌは人なら誰でもいいんだから、他の人に、あげればいいじゃん」という無責任に繋がりかねません。

私なら、最初イエイヌが、キュルルを、去って行った飼い主と完全に誤解している。キュルルや他のフレンズの助けで、イエイヌが元の飼い主のことをきちんと思い出す。その時、元の飼い主がイエイヌと別れた時に、安易に捨てたわけではなかったことがわかる。キュルルはイエイヌの寂しさを受け止めつつも、今の自分に出来ることはないので、別れる。一人のイエイヌの家に、他のフレンズが遊びに来る、などとします。

野生解放を明言しないの目的が引っかからないようにするため。

何歳くらいを対象に考えてるのかわかりませんが、「ヒーローがなんか技名叫んでパワーアップ」は、戦隊ものでもプリキュアでもアンパンマンでもあるので、そうそう引っかからないと思います

サーバルは対ビースト戦でも野生解放を使っているので、視聴者最終話のシーンでは引っかからないだろう、と考えたのでしょう。

あの時、サーバルの目が光ると、ビーストも同じように目が光るカットがあるので、「同じ系統のパワー」に見えるんですよね。一期の野生解放と同じものか、ちょっと混乱する。

内面世界の外への進出、この観点で二作品の差を論評するのはいささか無理があるのではないでしょうか。

念のために確認しますが、私の意見は「内面世界の外への進出自体は、多くの作品共通する、いわゆる「盛り上がる」部分です。ただ、その進出の仕方に、世界現実の仕組みに矛盾しない理屈がある場合と、理屈なしでイメージが直結する場合がある。ケムリクサは前者で、けもフレ2は、後者のように見えるという話です。

けもフレ1にくらべてもケムリクサは、伏線-回収のプロセスがかなり表面に出ており、しかも草や姉妹の周りで深く・複雑に織り込まれています。流し見していると、在りし日の姉達の思い出や、草の種類など、設定開示が多すぎて雑音が多い視聴感になると思うのですが、すべてに筋を通すべく没頭してみれば、極めて大きいS/N比を持っていることが判る。

通常、作品における伏線・回収は、プロット重要なメインの部分についてやるものだと思います。一つの作品で、画面に映ったこと全部に完璧説明をつけようとすると、かえって面白くなくなるので。それを理解した上で「すべてに筋を通すべく没頭」するのは一つの楽しみ方ですが、作品単体にそれを要求する必要はない。わからないことがあることを含めて楽しめば良いかと。もちろん、楽しめないほど大きな矛盾があれば別ですが、私はそれは感じませんでした。

他方けもフレ2では、けもフレ1の設定との整合意識しなくてはならなくて、キャラクターかぶらないようにしなければならない。ヘラジカプロングホーンは性格はごくごく微妙に違っています舞台装置の融通がケムリクサほどには効かない。遅いジャパリトラクターと海の二人のスピードの差、ホテル位置時代を重ねた末のキャラクター同士の関係性の変化。そういうことで破綻がないようにしなければならなかったわけです。

続編作品のほうが様々な制約があり、オリジナル新作ほど融通が利かないのはその通りだと思います現場の方々は整合性を取ろうとしたのだと思いますけもフレ2で、派手でない部分で、筋、整合性を通してる部分があるのも、もちろんだと思います

その上で、重要な部分で、フウチョウが出てきたりするあたりはファンタジーであるなと。「記憶ケムリクサが不自然に発動したこと」にご都合性がないとは言いませんが、「幻想だか現実だかもよくわからないフウチョウコンビが、どこにでも現れて説教する」は、後者のほうがファンタジー度が高いでしょう。

キュルルちゃん出自も明示的には解決されませんでしたが、一話中心にためつすがめつしてよく見直すと推測の材料が仕込んであり、最終話Cパートですべてが繋がるわけです。

肩すかしなのは、キュルルちゃん出自と、最終話に至るドラマキャラ動機等が、特に関連しなかったからです。キュルルちゃんがキュルルちゃん本人のフレンズで、疑似不老不死だったことを眼目とするなら、それが何かと絡む必要がありますベタなのは、それによってセルリアンを倒す助けになるとかですね。そうでなくても構いませんが、そういうのが必要です。けもフレ1で、かばちゃんミライフレンズ化だったというのは、「セルリアンに食べられたかばんちゃんが復活した理由」というドラマと結びついてるから意味があるわけです。

ワカバ場合ワカバリン関係性、ケムリクサの赤い霧の世界がなぜ生まれたか姉妹達とはなんだったのか、という、キャラ動機起源世界の成り立ちが解かれて、それが最終決戦の盛り上がりに繋がるところに意味があるわけです。ワカバが、宇宙人なのか、天使なのかの細部は、想像に任せるで良いのです。

牽強付会ですよ。囲まれた敵に立ち向かう描写は自ずとあのようなカットか、あるいは上空から俯瞰のような見せ方になると思います。まさに悪意をもって粗をさがそう、好意的にすべてを伏線ととろう、そのような態度の差が、けもフレ2とケムリクサの評価を分けた一因なのでは。

合理性があろうがあるまいが、1と2の共通するクライマックス部分で、似た構図の印象的なカットを出して、共通性を感じないわけがないです。そこは制作者は気づくべきです。

それを仰るなら、けもフレ2も優しい世界になるでしょう。センちゃんアルマーさんもペパプに暴行を働いたりキュルルちゃん誘拐したことはあったけど、基本的には裏表はなく素直で親切心が高く、イエイヌに貢献できたことを「善いことをしたね」と振り返る。ただその在り方がひたすらにストレートなので、視聴者視点では行動が横暴に見える。けもフレ2のジャングルメンバーは互いに本気で諍いしていますが、キュルルちゃんの仲立ちもあってか最終話ではツンデレ仲良し感を醸し出しています。”キャラ基本的な優しさ”や裏表のなさを実現するのは、恐れながら申し上げますが、難しくないでしょう。人数を絞ればキャラも立たせやすいのでは。そのうえで悪役を自意識のないモンスターにしてしまえばよいわけです。その程度で「優しい世界」とみなせるならそれこそ監督なんて誰でも良くてもできるでしょう。たつき監督が立ち上げた「優しい世界概念スピリットは、けもフレ2にもケムリクサにも息づいていますが、しかし全く道半ばだと思いますけもフレ1でも博士サーバル図書館来館時に背後から頭に蹴りを加えていますし(フクロウ能力表現としても蹴るまでは不要だった)、アニサマコラボ動画では大量のフレンズ酷使して、かばちゃんを、りょうり要員として使役しています視聴者全面的エンパワメントするというか、癒やしとしての芸術表現はここからもっと発展していくべきでしょう。監督名に自動的にくっついてくるラベルにしておくのはもったいない

視聴者視点では行動が横暴に見える」のであれば、それは「優しい世界」「癒やしとしての芸術表現」として失敗してるのではないかと思います

そして「”キャラ基本的な優しさ”や裏表のなさを実現するのは、恐れながら申し上げますが、難しくないでしょう。人数を絞ればキャラも立たせやすいのでは。そのうえで悪役を自意識のないモンスターにしてしま」うこと自体簡単かもしれませんが、その結果、出来上がった作品面白くなるか、評価されるかというと、それはまた別問題ですよね。「優しい世界」というのは、面白かった作品への誉め言葉として使われているように思えます

一般的エンタメ作劇論では低評価するしかない、というのは、納得できました。しかし不備があるというならそれを示していただけませんか。広義の悪意について考えたのですが「対抗心さえ悪意」のように考えると、あらゆる創作に悪意は入り込みます問題なのは「悪意が前に出すぎてて、作品として楽しみづらい」ことですよね。作品問題なのか・楽しめない理由が俺たち視聴者にあるか、判別するためには議論を重ねるしかないと思うのです(追記とはいえ、やり取りも長くなったので先は後進に託すとしましょうか?)。

不備について、いくつかは、これまでにも書いたと思います。この記事だと、イエイヌ周りとか、キュルルちゃんの「おうち」「正体」周りですね。

細かな不備はさておき、大きく重要なのは、おっしゃっていた「視聴者視点では行動が横暴に見える。」という点が、印象に残る点だと思います。作り手の意図として「視聴者に対して、キュルルを横暴に見せたい」と思っていたわけではないでしょう。だとするのなら、意図に対して演出脚本が失敗しているわけです。

初見ではわからいかもしれないが、よく考えるとわかる」部分があるのは作品に深みを増しますが、それは細部にやる話で、ドラマとして盛り上がる重要ポイントで誤解を与えてはいけない、というのが普通の作劇かと。

anond:20190408014023

広い意味調和し、繋がる必要はあります。さもないと単に、とっちらかった話になってしまます

けもフレ2の場合、キュルルが「みんなのことが~大好きなんだー!」と叫び、これが多分メインテーマなわけで、だとすると、「リョコウバトを絶滅させ、イルカアシカにショーをさせ、イエイヌ人間なしには生きられなくした人間の業」はメインテーマと真っ向からぶつかるアンチテーゼなわけで、その業とどう向かい合うかは、避けて通れない話でしょう。軽く触れるだけで終わらせるのは構成的に不備があります

けもフレ2のメインテーマは「おうち探し」だと思ってました。そうだとするとヒトの業はアンチテーゼとしては機能しないです。ただ、テーマについて、議論を受けて改めて考えなおしてみたのですが、それぞれ責任の取り方を示唆する決着にはなってたと思いますイルカアシカは芸のネタを与えてあげる、イエイヌは(他人ではなく)飼い主が戻ってくるのを待たせる、リョコウバトには「ひとりじゃないみんなが仲間」ということを教える。イエイヌ不憫感のある結末でしたが、あそこでキュルルちゃんが代わりの飼い主になってしまえば、視聴者は「ああ犬を捨てても誰かが拾えばいいんだ」と受け取ってしまいかねない、飼うことの責任を結果の悲しさを見せることで匂わせた、そういう意図だったのではと思います木村監督仕事受けたあとインタビューで「娯楽なので、ぶっちゃけ監督なんて誰でもいいんですよ」とお話したそうです。この言葉謙遜、およびプロとしての矜持だった、道具に徹するという意志の現れだったのでしょうが騒動で傷ついていたファンには「たつき監督への侮辱か」と受け取られてしまったようで、残念なことです。作劇のプロとしての基準がどのようなものか存じませんが、一般的エンタメ方法論の尺度では、(見得を切った割には)十分な水準に達していなかったということでしょうか。俺としてはとっちらかっているとまでは思えなかったです。

「野生解放と言わずに野生解放で急に強くなる」は、わかりやすさ優先ではなく、むしろ、わかりにくくなっています

野生解放を明言しないの目的が引っかからないようにするため。性格自己申告の目的がわかりやすくするため、と申しました。サーバルは対ビースト戦でも野生解放を使っているので、視聴者最終話のシーンでは引っかからないだろう、と考えたのでしょう。むしろ俺は貴方レベルでそれを見落としたことに驚いています。すくなくとも演出の目論見は失敗したと言っていいでしょうね。

ミドリケムリクサ自体回復できるのに、なぜ、赤を回復してしまわないか、は、複数の葉を重ねて作られた赤を「治す」ことで、元に戻してるのかもしれません。

いただいた他の論はあまり説得力を感じませんでしたが、この解釈は的を射ていると思います考察によって筋を通すことができる、それに耐えられる作品になっている。そういう信頼がたつき監督にはあり、木村監督には無かったのでしょう。見返しておられるとのことで詳しくは控えますが、あらゆるポイント伏線と回収があります。りんが記憶の草を触られて居心地悪くしているシーンは流し見るとなんかエッチ雰囲気に見えてしまますが、きちんと意味のある描写です。内面世界の外への進出、この観点で二作品の差を論評するのはいささか無理があるのではないでしょうか。俺はけもフレ2もSFアドベンチャーとして設定を考察していますしかし先に触れてらっしゃいますが、全体的な伏線-回収のスタイルには2つの作品は確かに大きく異なっています

「さぁとっとと野生解放するのです」… かの名言を忘れているとは。おっしゃる通りで返す言葉もないです。やれやれ咀嚼が足りてないですね。噛めば噛むほど味が出る、これがたつき監督けもフレ1以後の作品凄さでした。個人的には、けもフレ2もそのスピリットを色濃く受け継いでいるように思えます

ただケムリクサという作品は、全体を通して様々な伏線があり、矛盾意味不明に思えた描写が「なるほど、こういうことだったのか!」と思う瞬間が何度もありました。だからこそ、矛盾と思える部分についても「もしかして、これはこうなのでは」と考えたくなりますけもフレ2は、そういう作品ではないので、

これには異を唱えておきますけもフレ1にくらべてもケムリクサは、伏線-回収のプロセスがかなり表面に出ており、しかも草や姉妹の周りで深く・複雑に織り込まれています。流し見していると、在りし日の姉達の思い出や、草の種類など、設定開示が多すぎて雑音が多い視聴感になると思うのですが、すべてに筋を通すべく没頭してみれば、極めて大きいS/N比を持っていることが判る。他方けもフレ2では、けもフレ1の設定との整合意識しなくてはならなくて、キャラクターかぶらないようにしなければならない。ヘラジカプロングホーンは性格はごくごく微妙に違っています舞台装置の融通がケムリクサほどには効かない。遅いジャパリトラクターと海の二人のスピードの差、ホテル位置時代を重ねた末のキャラクター同士の関係性の変化。そういうことで破綻がないようにしなければならなかったわけです。ボスウォッチでキュルルちゃんを探すことができてしまうと、けもフレ1で海に落ちたボスラッキービーストは探せなかったのと矛盾が出る。伏線だけでなく視聴者の印象にも配慮しなくてはならない。最終話唐突ボートが出てくると、あれ? けもフレ1のかばちゃん出立でバスを使ったのはなぜだよ、というショックを与える可能性があるので、うみのフレンズ回で予め出しておく。”うみのごきげん”はそのタイミングで合わせて出す。パーク内でのボスウォッチの在り方は、けもフレ1では”脳みそソコについてんのか!?”というビックリ要素でしか無かったですが、バスハンドルディスプレイウォッチをかざせというようなGUIがあるところからみて、ウォッチボス形態の一つだったと考えられます。そして引き出しに大量の異型筐体のボスウォッチ。「コレを持っていって」っと手渡す。様々な疑問に筋を通す解釈を俺は見つけることができました。見逃してしまうような設定開示を考察で結ぶことができる、これはたつき監督お家芸だったはずですが、継いだ最初仕事再現できる手腕には舌を巻きます

このようにけもフレ2では設定が矛盾しないように、しかもそれを前面に押し出さず(制作が苦労している感が出ないように)背後で処理している。考察を進めると考える上でヒントになる(あるいは制限になる)情報があちこちにあるわけです。視聴時の情報の引っかからなさが、けもフレ2の優れたポイントです。キュルルちゃん出自も明示的には解決されませんでしたが、一話中心にためつすがめつしてよく見直すと推測の材料が仕込んであり、最終話Cパートですべてが繋がるわけです。キュルルちゃんがキュルルちゃん本人のフレンズなら、コレは擬似的に不老不死を実現していることになる。そうすると、けもフレ1の山頂の戦闘機にも理屈がつけられるような気がしませんか。よくある批判に、キュルルちゃんの正体が最終的には謎じゃないか、というものがありますがそれを言うと、わかばの正体も最終的には謎でした。俺から見ると、どちらも読み解くのが… とても楽しい貴方ほどのレベル視聴者にこの作品メルヘン扱いされているのは、勿体無いことこのうえないです。”義憤”や”同調圧力”などがそうさせてるとしたら… ううむ、最初の諍いのとき制作プライドを曲げてでも頭を下げて、互いに許し合うべきだった。残念です。

あのシーン(引用者注けもフレ1の全員集合シーン)を、フレンズセルリアンで再現した、けもフレ2は本当に何をしたかったのだろう……。

牽強付会ですよ。囲まれた敵に立ち向かう描写は自ずとあのようなカットか、あるいは上空から俯瞰のような見せ方になると思います。まさに悪意をもって粗をさがそう、好意的にすべてを伏線ととろう、そのような態度の差が、けもフレ2とケムリクサの評価を分けた一因なのでは。

「優しい世界」と呼ぶかは意見が分かれるかもしれません。ただ、ここで書いたようにキャラ基本的な優しさ、裏表のなさなど、けもフレ1とも共通してる作家性があり、だからこそ、全体として、けもフレファンの人にも人気が出た、くらいは言えると思います

それを仰るなら、けもフレ2も優しい世界になるでしょう。センちゃんアルマーさんもペパプに暴行を働いたりキュルルちゃん誘拐したことはあったけど、基本的には裏表はなく素直で親切心が高く、イエイヌに貢献できたことを「善いことをしたね」と振り返る。ただその在り方がひたすらにストレートなので、視聴者視点では行動が横暴に見える。けもフレ2のジャングルメンバーは互いに本気で諍いしていますが、キュルルちゃんの仲立ちもあってか最終話ではツンデレ仲良し感を醸し出しています。”キャラ基本的な優しさ”や裏表のなさを実現するのは、恐れながら申し上げますが、難しくないでしょう。人数を絞ればキャラも立たせやすいのでは。そのうえで悪役を自意識のないモンスターにしてしまえばよいわけです。その程度で「優しい世界」とみなせるならそれこそ監督なんて誰でも良くてもできるでしょう。たつき監督が立ち上げた「優しい世界概念スピリットは、けもフレ2にもケムリクサにも息づいていますが、しかし全く道半ばだと思いますけもフレ1でも博士サーバル図書館来館時に背後から頭に蹴りを加えていますし(フクロウ能力表現としても蹴るまでは不要だった)、アニサマコラボ動画では大量のフレンズ酷使して、かばちゃんを、りょうり要員として使役しています視聴者全面的エンパワメントするというか、癒やしとしての芸術表現はここからもっと発展していくべきでしょう。監督名に自動的にくっついてくるラベルにしておくのはもったいない

その上で、けもフレ2の設定や伏線に不備がない、とまでは私は言えません。

一般的エンタメ作劇論では低評価するしかない、というのは、納得できました。しかし不備があるというならそれを示していただけませんか。広義の悪意について考えたのですが「対抗心さえ悪意」のように考えると、あらゆる創作に悪意は入り込みます問題なのは「悪意が前に出すぎてて、作品として楽しみづらい」ことですよね。作品問題なのか・楽しめない理由が俺たち視聴者にあるか、判別するためには議論を重ねるしかないと思うのです(追記とはいえ、やり取りも長くなったので先は後進に託すとしましょうか?)。

2018-10-30

anond:20181030132726

Google検索S/N比はここ数年(10年?)で死ぬほど下がってる

それGoogle検索S/N比じゃなくサイト全体のS/N比じゃない?

anond:20181030035609

Googleでまともな情報検索しようとするとホワイトリスト式になっちゃうんだよね。

このサイトは信頼できる、このドメインは信頼できる、go.jpは信頼できる、とか。

Personal Blocklist使ってるけど、信頼できるサイト1%アフィサイト5%、残りは自動生成スパムサイトで何万ドメインブロックしても全く追いつかない。

Google信者は認めようとしないけど、Google検索S/N比はここ数年(10年?)で死ぬほど下がってるから、はじめから確度の高いサイト検索するのが合理的なっちゃう。

Twitter場合、よくわからないドメインよりは発信者の素性を調べやすいし公式ブロックミュートもある。その客観的正しさはともかく基本的個人体験に嘘を書く人はいないし、調べる取っ掛かりに使いやすい。

はてなーに多いと思われる情報系とか専門系はGoogleのほうがまだ強いけど、その他雑多なこととか趣味系はTwitterのほうが圧倒的に強い。

2018-07-04

さいきんはてなの閉塞感を強く感じる

はてぶの情報の2次ソースとしてのS/N比がどんどん落ちてきてまるで昔の2chみたいになってきた感ある。

□ プロセミプロブロガーさんの記事←ここははてなの良さが出てる。少しマンネリ感あるけど。

□ togetter、らばQ、DPZ料理系、カラパイア、ナショジオボケて空耳宝島VOW小ネタブクマ←まあ伝統だよね。

□ 広告絡みの良記事広告絡みだけど

=====================

ライフハック記事 

 昔はライフハック記事の役立ち度は高かったが、最近はアフィ目的ためしてガッテン伊東家コピーみたいなのが増殖してレベルダウンしてる感ある

氷河期ブラック企業ベーシックインカム記事での堂々巡り煽り怨嗟愚痴←興味ないけど組織的にやられてる感じする。

LGBT,性差別系、セクハラ系のエンドレス話題←「お前ら」一日中メタセックスのことしか考えてないのか

マルチチャネル展開の糞記事。最低レベルは保っているけど 東洋経済ダイヤモンドみたいなやつ

レベル以下の糞記事 釣りタイトルでつられるブクマカによってホッテントリする JBpress Blogos ビジネスジャーナルみたいなやつ

アフィブログの書き方、これで儲かりました、流入滞在分析してみました、みたいな記事

互助会広告屋 ダミーアカウントみたいなのでダミーブックマーク数十してホッテントリに上げてくるやつ

自己啓発セミナー マルチ商法の宣伝 「成功できる人がやっているたった3つのこと」みたいなタイトルの本宣伝したりするやつ

ウヨサヨ嫌中嫌韓 保守速報アノニマスなんとか

ストレス発散系 パンティパンツブラジャーおっぱいうんこちんちん

こうして2chと比べたら鉄分カメラ時計、車系の記事少ないような気がする。カメラ結構あるか。

Welqみたいなのに制限がかかったのはとても喜ばしい。

2018-06-28

はてブ廃止論

ホッテントリ入りしてた。

私怨じゃね?

と思ったものの、そこに集まる一部ブコメの尖り具合を見て少し考えなおした。

ヒエ・・・となって非表示にすることはできるけども

まずは目に入ってしまうわけだから直接ぶつけられるのは辛いという言い分も分かる。

ただそうした尖ったドギツいブコメばかりではない。

S/N比が現状ではクソい、というのはある種真実かもしれないが、だから廃止しようというのは正しいのだろうか?

正直あまり賛同できないが、はてブキツイ言葉尻だけをとらえて「ネットリンチや!」と喚く子供も出てきたかはてな自衛としてはてブ廃止も有り得なくないのか。

2015-09-10

spamとは

http://anond.hatelabo.jp/20150908160703

一度面倒臭くなったと書いたが、一応spamの一般化された定義くらいは書いておく。

spam元ネタ

元ネタはホーメルフーズ社のランチョンミートSPAM」。さらに言えば、レストランで何かを注文しようとした時に周囲がSPAM,SPAM…と歌い始めるせいでSPAMしか注文できなくなったというモンティ・パイソンコントにちなむ。元々は米軍レーションとして大量購入したSPAMが払い下げられてイギリス同盟国に大量に流通されたという事実に由来しているらしい。SPAM名前の由来はSPicy hAMらしい。

SPAMが一部地域を除いてあまり一般的ではない日本では、e-mailについては概ね迷惑メールと呼ばれることも多い。

ホーメルフーズの呼びかけ

自社製品迷惑行為代名詞にされることになったホーメルフーズであるが、使用の停止を呼びかけることはせず、自社製品SPAM迷惑行為spamと書き分けて欲しいと訴えている。この訴えかけは概ね受け入れられているが、日本語ではどちらも音写してスパムと呼ばれるのであまり意味は無い。

ちなみに

ゴーヤーチャンプルー材料にされたりスパムにぎりだのスパムバーガーだのが受け入れられていることから分かる通り、SPAM自体はわりと美味い。ただし日本では1缶500円くらいするので積極的に買って来て食べるようなものではない。これを買うくらいなら同じ価格ブロックベーコンでも買って来た方が遥かにつぶしがきく。味が濃く脂も強い(種類にもよるが)ので火を通して脂を落とすか、具材から脂が出てくることが前提の料理に使うと幸せになれると思う。

spam構成要素

概ね以下の3要素であるとされている。

  1. 相手を選ばない無差別送信であること。
  2. 信者が受信を許可していないこと。
  3. 広告的内容であること。
相手を選ばない無差別送信であること

すなわち、特定の相手にコンタクトを取るために送信されたメッセージではないということ。ただしこれだけではspamとして認定してはならない。

信者が受信を許可していないこと

最初要件と並んで重要要件。例え相手を選ばない無差別送信であったとしても、受信者がそれを受け取ることを認めているものspamとは呼ばない。それはメールマガジンと呼ぶ。だから多くのspamは「許可された相手にだけ送信している」という嘘を混ぜ込む。

なお、この要件だけでもspamとは認定されない。「相手にコンタクトを取る目的で、受信者が受信を許可していないメッセージ」はspamではない。それは単なる誤送信かも知れないし、ネットストーカーかも知れない。

広告的内容であること

他の2要件に比べれば重要性は低い。ただし他の2要件を満たすメッセージの送信目的ほとんどが広告であることからspamと呼んだ場合殆ど場合に成立する。

元増田spamなのか

以上を踏まえて、元増田spamなのかどうかを検証する。

相手を選ばない無差別送信か

これは明らかに該当する。このエントリトラバツリーにくっつけられているいくつかのエントリを見てみるが、twitter上でのネットいじめ言及したものは皆無である。選定基準はまったくの不明であり、記事に共通している唯一の要素は「増田エントリであるということだけである。元記事コピーによる大量投稿こそしていないが、トラバツリーの機能上やっていることはほぼ同じである

信者が受信を許可していないこと

この場合信者となるのは、元増田投稿者、あるいははてな自身ということになるか。一見すると証明できないように見えるが、これも公開e-mailアドレスに対するspam解釈適用することで成立する。

Web上では何らかの理由メールアドレスを公開している人物が少なから存在し、これらは殆ど場合spam送信の被害に遭っている。当然ながらe-mailアドレスの公開には目的がある。それは公開しているコンテンツに対する何らかの報告の受け取り先であったり、特定目的のために連絡先不明の相手に対しコンタクトを呼びかけるものであったりするが、広告を受信する目的であるとするものは(spamのもの研究以外では)まず見かけない。公開連絡先があるからと言って、無差別にあらゆるメッセージを受信することを希望している訳ではないのである

広告の受信を期待して連絡先を公開している人物が広告を実際に受信できなくとも特に不利益は発生しないが、広告の受信を望まない人物が広告を受信すると、それによってメッセージS/N比劣化仕訳処理の手間が発生する、メールボックスサイズによっては本来受信すべきメッセージリジェクトされてしまう等の実害が発生する。故に、どちらの利益を優先すべきかは明確であり、「公開連絡先は明示的に広告の受信を希望していない限り広告の受け取りを許可していない」として取り扱うべき案件となる。

増田トラバツリーの場合はもう少し実害は減るが、それでもS/N比の低下という一点は同じであり、やはり「公開トラバ機能広告トラバを許容する機能ではない」といえる。

※ なおS/N比の低下という意味では「面白くもなんともないエントリ」も含まれるが、これは少なくとも元エントリに対する応答であるという点で最初要件を満たさないのでspamにはならない。それは単なる「糞エントリである

広告的内容であること

これも明らかに該当する。該当エントリの内容はtwitter上での特定活動を呼びかけるものであり、商品宣伝ではないというだけで明確に広告である

twitter上での話ならtwitter上で呼びかけて「拡散希望」とでもやれば済む話であり、わざわざ増田でやるのは「荒らし誘導目的である虞すらあるだろう。

以上、該当エントリ挙動spamの3要素をすべて満たすものであり、該当エントリトラックバックspamである認定される

ではネットいじめ放置していいのか?

誰もそんなことは言っていない。

ここで問題になっているのは、増田とは関係のないtwitter上での活動を、何の関係もないエントリに対して無差別トラバツリーにつなげて広告するという迷惑行為である

それを見て問題から参加しようと思うのは個人の勝手であるが、しいて言えば拡散手段に対してコミュニティに対する迷惑行為をはたらくような人間が言っていることを首肯するというのは危険であると感じる。本当に善意であると誰が保証するのか。こんな面白い奴がいるからみんなで大喜利()に参加しよう! というのが本音でないと誰が言い切れるのか。勿論増田にはtwitterを使用しているユーザーも少なからず居るであろうからまったくの門外漢という訳ではないだろうが、それにしても他サイトトラバspamを駆使してまで拡散するという行為には、個人的にはそちらの方に悪意を感じる。まるでこの運動に参加する奴は迷惑行為すら辞さない悪質ユーザーである宣伝したがっているようですらある

いずれにせよ、twitterには適切な通報窓口がある。2ちゃんねらーネットイナゴ並の規模で相手がいるならまだしも、この規模であればイジメを受けている当事者が該当ユーザーミュート、または通報すれば済む話である

2015-03-15

教養人の映画酷評は愚かだという発言があったらしいが

そういう映画だけ入場料10倍くらい取ればいいんじゃないの?

特定条件で割引する映画って割とあるからそれの応用で。

教養な観客の数は激減して感想S/N比は上がるし興収も上がって一石二鳥だ。

2014-12-24

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20141224000412

自らのクソリプを棚に上げる、心の棚の大きさがなけりゃはてなブックマーカーは務まらんか。

はじめは俺も多様性大事だと思ってたけど、Googleまとめブログ汚染され、YoutubeYoutuber蹂躙された現在、もはやフィルタリングしてS/N比を上げるしかないと悟ったよ。

2014-11-14

特定ユーザーRTミュートする機能存在したのか。

ネトウヨ系・艦これ系・創作実話系・社畜系・意識高い系・LGBT系のRT自分には役に立たない。

TLのS/N比改善できそう。

2014-08-25

http://anond.hatelabo.jp/20140825195127

デザイナーS/N比が低すぎるんだよね。

ただかっこつけたいだけの木っ端が死ぬほどいる。

エンジニア()も全く同じだけど。

2013-07-30

フジロック1日目

朝は快晴。暑さで起床。日差しが辛い。


・ROUTE 17 Rock 'n' Roll Orchestra

池畑潤二率いるバンドに、ゲストとしてトータス松本甲本ヒロト大江慎也ルースターズボーカル)がゲストとして登場。

グリーンステージ一発目としてお祭りの始まりを飾るに相応しい、愉快なロックンロールバンド

甲本ヒロトがYMCAを歌っていた時に物販列に並んでいたのが非常に悔やまれる。

トータス松本金髪似合ってないからやめたほうがいいと思う。

あと、いつの間にかクリス・ペプラーベース弾いててワロタ


SOIL & "PIMP" SESSIONS

社長はいつも通りガウン羽織ってらっしゃって非常に暑そうだ。

バンド内で社長役割は「アジテーター」となっているが、実際はサックスエフェクターをいじってダブ風にしたりパーカッションをしたりとちゃんと他の仕事もしていた。

クラブジャズバンドであるため、どうしても後に見たJazzanova比較してしまうのだが、Jazzanovaの方に軍配が上がるかな。人数で負けてるし。

からといってカッコ悪いというわけでなく、むしろこの二つはクラブジャズ頂上決戦くらいな感じなので、最高に踊れた。

トランペットの人がソロの後に酸素吸入器使ってて、管楽器って大変だと思ったよ。


怒髪天

普通ロックンロール。ただでさえ暑いのにめちゃくちゃ暑苦しかった。

別に嫌いとかそういうわけじゃなくて、「ゴミ別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」列に並んでた時に聞いたので、暑いのが辛かったってだけ。

ちなみに、「ゴミ別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」に関しては、タオル目的に参加するとフジロックごみ問題について考えざるを得なくなるという良企画だった。

みんな、リサイクル食器は食べかすが残らないよう綺麗に食べよう。


KEMURI

往年のスカコアバンド

モッシュピットでは若者ではなく、いわゆるエアジャム世代のオッサンたちが大騒ぎ。

今でしょ!と思い人生ダイブに挑戦するも、うまく支えてもらえずしょっぱい感じで前から退場。


THE SEA AND CAKE

今回二番目に楽しみにしてたバンド

ついにJacking the Ballを生で聞ける時が来たか!灼熱のオレンジコート涼しい風が吹き抜ける!と期待が高まるが…

CD音源の方がよかった。てかライブなのに露骨に既成音源使いすぎなんだよ…これ以上何も言うまい

折角二列目で聞いてたけど途中で後ろに下がってしまった。

Twitter見てたら「オッサン感動して泣いてしまったよ」みたいな人が複数いたが、これで感動はさすがにハードル低すぎorノスタルジー効果しかない。


MY BLOODY VALENTINE

2月来日公演を見逃したマイブラ、ついにお目にかかれました。

Twitter小野島大さんが指摘していたが、最初は音が小さく迫力不足だった。なんだマイブラこんなものかと。

音量は徐々に上がっていき、最後の曲くらいになるときちんと轟音と呼べるレベルになったので、ノイズの波に包まれる感覚はちゃんと味わえた。

しかし音量は上がったとはいえ、全体的は音の解像度が低く、音のレイヤーが緻密に重ねられているCD音源に比べるとかなりお粗末なサウンド。

ケヴィン・シールズの後ろには10台ほどのアンプが並び、ギター一曲一曲取り替えていたが、努力虚しくといったところか。

Only Shallowのイントロとかライブだとどうなるのか楽しみだったのにな。

最後の曲で「うおーノイズの雨だ!」とか思ってたら本当に雨が降り始めて、「これはマイブラの演出か!?ハンパねぇ!!」とか感動していたのだが、その後雨は笑えないレベルに。


Chara

豪雨によりレッドマーキーには人が殺到

後ろの方で見るハメになったが、後ろの人達目的Charaではなくテント屋根

静かな曲の時も、隣の外国人が大声で会話をしており勘弁してくれという感じだった。

しかし「やさしい気持ち」は一応聞けたのでよかった。

Charaの声は生で聴く尋常じゃなくハスキーであり、s/n比が大変なことになっていた。

もはやノイズボーカルといっていいレベルであり、非常階段のシャウト担当の人を思い出す。

「やさしい気持ち」サビでは絞りだすような歌い方がさらノイズ成分を増していて、音程かい世界をもはや超越していた。。。

これは是非ライブ聴くべき。前で聞けなかったのが悔やまれる。

参考動画https://www.youtube.com/watch?v=EoUSERsC8VI


フライングロータス

音楽もさることながら、注目を集めたのはその舞台演出だろう。

日見初音ミクオペラTHE ENDと同じ舞台構造で、背景のスクリーンと前面にある半透明スクリーンの間にDJブースがあるという構造

このVJがすごすぎて、ちゃんとみんな音楽聞いてなかったんじゃないの?と思うレベル

というか私自身が音楽に集中できず、あまり覚えていない。

印象的だったのは、インテリジェントなサウンドと裏腹に、フライングロータス本人がかなり頭悪そう(いい意味で)でハイテンションアジテーターだったことw

無駄に「オキナワー!キョウトー!インザマザファカ!」とか叫んでた。


Char

迷うことなく1日目のベストアクト。

ライブはなんとノープランCharが友人ギタリスト及びフジロック出会ったギタリストを順番に招いてひたすらジャムセッションしていくというもの(なんと二時間半も!!)。

ギターを少しでもかじったことがある人なら感動せざるを得ないライブだった。

Charはそれぞれのゲストギターで会話。必要言葉は「キーはDで!」というセリフのみ。

ギターでの会話にはきちんとシンタックスがあり、方言もあった。

奥田民生ソロの後にCharが「おっ、ギター広島弁だねぇ」と言ったのが印象的。

フジロック当日に初めて会ったEddie Roberts(The New Masteroundsのギタリスト)はファンクギタリストであり、Charブルースギタリスト

ジャンルの違いは方言の違いのようなものであり、お互い歩み寄り会話を成立させていく様には全てのギター小僧が感動したことだろう。

Char本人に関して言えば、立ち居振る舞い、声、ギター、何をとっても最高にかっこいい不良中年だった。

ライブ中にタバコは吸うわ、ビール缶を蹴って客席に飛ばすわ、そんでもって58歳にもなってビールを口から友人に噴きかけるやつなんてCharくらいのものだ。

そして、Charゲストたちだけではなく観客との掛け合いも忘れない。

「そろそろ声出しとく?」とライブ中何回もコールアンドレスポンスはさみ、雨でずぶぬれになった観客たちの体を温めてくれた。

最後Warの「Cisco Kid」の替え歌で、全てのギタリスト総出で「Fuji Rock Kid」を演奏

我々観客はサビで「Fuji Rock Kid was a friend mine」と大合唱

裏でやってた(どちらかと言えばCharが裏だが)ナイン・インチ・ネイルズも少し気になったが、Charを選んで本当によかったと思えるライブだった。

佐藤タイジ奥田民生ハードロック鈴木賢司エレキシタール、Eddie Robertsはファンク、CHABOとCharブルースという、もう本当に異種格闘技戦だったわけで。

Char×Eddie Robertsなんてもう二度と見られないだろう。


勝井祐二 and The Magic Caravan

日付も変わってなんと25時からライブ

ピラミッドガーデンという辺境の地でしかも深夜ということもあり、夕方のCharaとは対照的にセレクトされた客層。

どれくらい辺境かというと、メインステージがある方向と反対方面にテントサイトから徒歩20分というレベルなのだが、この場所は勝井さんたっての希望らしい。

まずは勝井祐二×U-zhaan即興演奏。先ほどのCharとはシンタックスこそ異なれど、これまた達人同士による会話が繰り広げられる。

多分彼らは無限に会話を続けられるだろう。こうした即興演奏を見ると、もはや曲という概念がよくわからなくなってくる。

そしてギターボーカルとしてSORA、青葉市子が順番に登場。

青葉市子はポンチョサングラス、箒を振り回しながら登場し、その場にいた全員を困惑させる不思議ちゃんぶり。

青葉市子は弾き語り音源ライブを聞いたことがあったが(翌日にも見た)、そこにエレキバイオリンタブラが加わるとさらに素晴らしい曲に仕上がっていた。

どうせなら三人でやった音源CD化してほしい。

最後はその日が命日であったrei harakamiU-zhaanが共作した「川越ランデブー」を勝井祐二U-zhaan、青葉市子の三人で演奏

大げさな言い方だが、即興演奏の達人たちはもはや死者とも会話していた。

といってもシリアスな感じではなく、曲はむしろU-zhaan特有なシニカルユーモアあふれるものだった。

からYouTube原曲を聞いたが、歌の部分は青葉市子が歌う方が可愛げがあっていいと思う。

しかし、斎藤牛蒡店は自らのやばさに気づいてないあたり、U-zhaanよりもさらやばい

参考動画https://www.youtube.com/watch?v=NICEXdZ2s3o

勝井さんの演奏を見るのはこれで4回目だが、毎度毎度違った印象だ。

一緒に演奏する相手によって音が変わるさまは、まるで多言語話者のようである

この日は以上。お風呂に入っておやすみなさい。

2013-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20130127144036

「子無しの奴は~」という話に対して「不妊の人はどうなるんだ!」と脊髄反射するアホってマジでなんなの?

s/n比が著しく悪化するだけだから消えてくんねーかなといつも思う。

ちなみに、うちも子ナシな。

2011-05-16

http://anond.hatelabo.jp/20110516133615

いつも思うのだが、結局S/N比が問題なんだよな。

あんまりNが大きいと確認作業自体が不正確になる。

そろそろここらへんの定量的な議論について勉強したいが、何かいい入門書ないかなあ。

2010-10-18

Twitter面白いTwitterFaceBook

コミュニケーションは完全にBlogの次のレベルに入った

ポイントは"馬鹿の排除"だ

S/N比が比べものにならない

未だにBlogなんぞに書いてる奴は思いっき情弱

2009-11-27

ふたりぼっち(くらい)の宗教戦争

そんなことやこんなことで今話題のウィキペディア。投稿者が減るのはウィキペディアのためにもそんなに悪いことじゃないんじゃないか、とも思ったんだがどうやらそんなに減っているわけでもないのかな。投稿者の減少が何故いいことかっていうと、良くも悪くもノイズが減るんじゃないかと期待するからだ。内容の信頼性とか記事の質は相変わらずだろうけれど、同じ話題に関わる人間の数が減ればおかしな記事はおかしな記事なりに純度を上げて「おかしさ」のS/N比が上がるとすれば、それはいいことだと思うわけ。ザーザー言ってて何を言っているのかよく分からない放送よりはアホな芸人が喋りまくっている番組の方がまだマシなところがあるようにね。テレビを見たがる子供砂嵐を見せるか民放馬鹿騒ぎを見せるかというのは究極の選択っぽい気がするけど、幽霊の見えそうな砂嵐よりは民放を見せて「また馬鹿テレビを見てるのかい」って言った方がまともな子供に育ちそうなものだ。で、それは放送大学を見る幼児に向かって「難しい番組だねえ」と言っているのとあまり変わらない。どっちがいいかは最終的には価値観の問題かな。

だから「おかしさ」って書いたけど、何か特別な要素の純度が上がった状態とでも思ってほしい。で、たぶん、絶対的な投稿者数が減った後に相対的な比率で増えてくるのは、職業的な専門に対するストイックさとか、オタク的な過剰さとかを備えた「熱心な」人達だ。ハタから(つまり「世間樣」から見れば)見ると良くも悪くも常軌を逸して、つまりに真摯に追求している、あるいは配慮を欠いている、つまり常識を変革すべく頑張っている、そういう人達だ。まあ自分の学界の片隅に籍を置かせてもらってるけど、そういう人達のもつ情熱とか執拗さとか真剣さとかは、まさしく人生を賭けた壮絶なものだと感じる。

ちょっと話は逸れるけど、ウィキペディアはなぜ専門家に優しくないのか、という疑問を持っている人は結構いる。専門分野で執筆に参加したけれど、結局「専門家じゃない人たち」に気圧されて撤退してきた本当の専門家を、個人的にも何人か知っている。こうした不幸がどうして起こるかっていうと、おそらく上に書いたような「熱心な人達」と専門家が正面から鉢合わせしてしまった場合、専門家人達は「おっと、インターネットなんかでシロウト相手に喧嘩している場合じゃないや。今月中に論文仕上げないといけないしな」てな具合に本来の戦線に戻っちゃうからなんだな。研究者はそっちの方で人生を賭けているんだから当たり前のことだ。まあ仕方がないね。

で、宗教の話をしよう。結論からいうと、ウィキペディアにおける生命力という意味では宗教的な情熱を持って行動している人々も市井の「熱心な人達」と張り合ってるんじゃないかと思った、ってことだ。人には物事の「宗教性」に比較的敏感な人たちと、そうでもない人たちがいる。ご存知のようにな日本は圧倒的に「無宗教」な社会だけれども、注意深く暮していれば宗教的な空気というのは比較的よく遭遇するものになっているように思う。まあ創価学会とか明らかなものは置いておくとしても、クリスチャンの多い朝鮮半島からの留学生などが増えているといった事情もあるんじゃないかと思う。例えば東京都心カフェ小一時間耳をすませていると、その地元クリスチャンコミュニティが会合の場所にしていることが分かったりする。いきなり聖書を読み始めれば分かりやすいけど(そういうことも結構ある)、そうでなくともメンバーが出会ったときの挨拶言葉だとか、そのグループの顔付きだとかをしばらく見ていると「ああ、なるほど、そういうグループだったのか」って思うわけだ。これはたぶん信者さん自身がもつ「仲間意識」と同じようなものだろう。別に隠しているわけじゃないだろうけど、フリーメーソンの変な握手みたいな、ある種の言語化されない巧まざる符丁が作りあげられている。

それで、定期的にウィキペディアを眺めていると、上に書いたようなのと同じ体験をするんだ。つまり明らかに宗教的な関心で活動している投稿者というのを見付けることができる。僕の個人的な関心のせいもあるかも知れないけれど、クリスチャン、もっといえば福音派の方が以前から熱心な投稿を続けているのに気付くのはそう難しいことじゃない。だってほとんど毎日新しい記事を書いてるからね。その編集履歴を眺めていると、気がつくことは三つ。一つ目は、自分モチベーション、あるいはバックグラウンドを表明した上で編集活動を行っていること。二つ目は用語法に非常に敏感なこと。三つ目は(たぶん自覚しているはずだけど)自分の視点というものを相対化できている人もそうでない人も、よくも悪くも書きたいことしか書かないということ。二つ目と三つ目の点が悪しき融合を遂げてしまうと百科事典のはずなのに「キリスト教事典」みたいなちょっと文脈が他とズレた項目ができてしまう。内容的には正しいだろうから、まあ必ずしも悪いことではない。というか、文句をいう筋合いは全然ないからどうでもいいけど。

書いておきたいのは、そういった方々が福音派なのは偶然じゃないということ。福音派って何かしら、という人もいるかと思うが、ざっくり言えばプロテスタントの中で一番熱心に「聖書が絶対だわよ」って考えている人たちのことを日本語では福音派と呼んでるみたいだ。で、中学校くらいの知識を総動員して説明すると、プロテスタントってのはもともとのカトリックの人たちが「教会ってステキ。おフダをどんどん買えば天国に連れていってくれるんだから」とかちょっとアレな感じになっていると思って、「そんなアホな。聖書を読む方がよっぽど御利益があるに決まってる。金もかからんし」という感じで喧嘩別れした人たちの末裔のことだね。そんなわけだから貧しいながらもマジメにコツコツ働く人たちに圧倒的な人気を博したみたい。で、福音派ってのはその中でも「聖書が大事だね」っていうところで突っ走っている人のことだと思ってればいい。たぶん。「これ全部本当のことが書いてあるんだぜ」「だよね」「最後の審判くるよね」「ヤバいよね」「でも千年王国チョー楽しみ」みたいな。信じられないかも知れないけど、これ全部本当の話、ってやつ。念のため書いとくと福音派って中にも聖書の話と現実歴史の対応には諸説ある。というか複雑すぎよく分からん

福音派アメリカで多くて、ブッシュ共和党の支持母体になってることは有名だね。政治に熱心で極端になると共産主義悪魔の手先、イラク先制攻撃万歳、進化論教えるなら学校やめるし、中絶するなら病院焼いちゃうよ? (実際、焼いてるし、医者を殺してる)みたいな人が多いみたい。中絶反対、てのはカトリックの方が厳しいのかと思いきや、実は福音派の人たちもけっこう過激な人たちが多い。ヨーロッパの国がほとんど中絶を合法化しているのに比べて、アメリカで未だに喧喧諤諤の議論をしているのはそれが原因のひとつかな。福音派政治とか社会問題に積極的に関わりたがるのは全然不思議なことじゃない。つまり福音派であることと積極的なコミットメントには密接な関係がある。というのは、福音派の人たちは自分たちの考えを広めることをかなり大事に考えているからだ。つまり布教福音派だと伝道っていうのかな)がかなり大事。まあ宗教は何でもそうだけど福音派は特にそこが目立っていて、ちょっとゴリゴリした感じになっているんだね。みんな、生まれ変わって新しい自分ボーンアゲインしようぜ ! トゥギャザーだぜ ! みたいな。まあ、回心するのが大事だから回心させてあげよう、ていう感じかなのかな。とりあえず頑張れ、としか言えないけど、個人的には家を焼かれちゃたまらんし、できちゃったら産むしかない、ってのは穴があったら入れるしかない、てのと同じくらい野蛮だぜ、って思う。理性ってのは原理的に自然を抑圧するものなわけで。

最近アメリカ福音派政治的な人たち(キリスト教右派と呼んでる)は民主党オバマ政権取ったし、アフガンベトナムっぽくなりつつあるし、ゲイ結婚もちょこちょこ合法化されてるし、ちょっとヤバいんじゃない? とか考えてるみたいだけど、とりあえずどうでもいいや。うん。ウィキペディアの話だった。政治的・宗教荒し日本の数ケタ上の密度で起こっている英語版なんておぞましくて覗く気もしないけれど、書きたかったのは、日本語ウィキペディアでも熱心な福音派の人たちが(たぶん二人くらいで)頑張ってます、ってこと。ウィキペディア編集者の中で二人くらい、っていうのが意外と日本における福音派の「熱心な人」の比率としていい線をいってるのではないかと思ったが、調べてないので分からない。まあヘドが出るほど嫌いな人もいるだろうけど、オタクだと思えば貴重な存在かも知れない。で、オタク絶滅しないように、そういう彼ら(彼女ら)もきっとしぶとく生き残っていくだろうな、と思ったんだ。ある日突然「ウィキペディア悪魔の手先だから見ちゃダメ」ってことになるかも知れないけどね(英語圏には実際そういう趣旨でできた何とかペディアもあるし)。

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