「テント」を含む日記 RSS

はてなキーワード: テントとは

2020-08-23

朽ちていく 2

anond:20200822033803

ホテルエントランスに戻り、濡れた傘を折りたたんだ。

一泊二千円台の安宿に部屋を借りている。安宿ではあるが、値段の割にサービスも質も悪くないのだ。しかし、どうやらこのホテルは霊がいるらしいと、Google検索ボックスが教えてくれた。確かに、このホテルは何かうら悲しい感じがしないでもない。礼儀正しいフロント従業員から鍵を受け取り、エレベータに乗り3階で降りると、真っ暗でソファの置かれた空間にでる。そこの奥には普段は使われていない宴会場があるようで、いつも消灯されているのだった。そして、数段だけの小さな階段を降りて、私の部屋のある棟へ歩く。私の部屋の前にもソファがあって、壁に時計がかかっている。その時計は一分ごとに、「ギイ」という錆びた螺子の音をさせて、心霊ホテル演出している。

ハムスターが餌をとって自分の巣へ戻るように、私も外から戻るときはいつもなぜか足早に部屋へ急ぐ。いつも通り駆け足でエレベータから私の部屋に向かって、鍵を開け、私の部屋につくと、濡れたパーカーを脱ぎ、帽子をとった。靴下にも雨水浸食して気持ちが悪い。「Do not disturb」の札を下げて何日も封印している私のもので散らかった部屋に帰ってくると、少し安堵した気持ちになった。

この日は確か、目的もなく、見知らぬ駅の周りを歩いた日だった。駅には隣接するビルがいくつかあったが、私が出歩いた時には、商業施設も、映画館営業してなかった。

飲み屋街を歩いてみた。老夫婦が、腕を組んで歩いていた。若者グループテントの下で何か民族的楽器を鳴らしながら歓談していた。スーツを着た3人の男たちが、「じゃあ、また!」とご機嫌に挨拶していた。私は、なんだか自分お化けになった気持ちになって、ゲームセンターに向かってみた。ゲームセンターはもうすぐ閉店するようだった。湿っぽい雨の夜に、真っ白な蛍光灯で照らされて冷たく乾燥した空間は、とても無機質だった。カラフルな景品たちがガラスの中に入っていて、それが無数に繰り返されていた。私は、暇だったので、景品の一つ一つを見て、欲しいか、欲しくないか、考えてみることにした。愛らしい丸みを帯びたデザイン動物モチーフぬいぐるみ、あどけないの顔つきの成熟した身体の女のフィギュア原色で彩られた小包装のお菓子。どれも夢のようであったが、今欲しいものは、そのどれでもなかった。

スロットアーケードゲームのコーナーをうろつくことにした。そちらのコーナーは少し薄暗く、音も大きかった。広くて新しい店内ではあったが、時間時間なので、人はほとんどいなかった。仕事帰りの若いサラリーマン風の男が何かロボット系のアーケードゲームをやっていた。レーシングゲームのコーナーには、若いカップルがいて、二人ともマクドナルドの青い飲み物を飲んでいた。音楽ゲームのコーナーには、もう一人、メガネをかけたサラリーマン風の男が、グローブをしてゲームに熱中していた。

私は、何回も彼らの横を通り過ぎながら、どのゲームをしようか考えていた。でも、うろうろと歩きすぎていいかげん不審者に思われているかもしれない、そう思って、考えるのはやめて個室風に覆われたシューティングゲームをやることにした。そのシューティングゲームでは、ゾンビが次から次へとやってきて、それを銃で撃ち殺していくゲームだった。何かゲームについての説明があったが、その説明の画面が流れるのが早すぎて、理解する前にゾンビが襲ってきた。とりあえず照準を合わせトリガーを引くと、簡単ゾンビたちが死んでいった。ゾンビたちで埋まったパーティ会場から脱出するべく、次から次へと撃っていった。「いけてるかも」普段ゲームをしない私であったが、私がトリガーを引くたびに死んでいくゾンビたちをみて、そう思った。そして、救出しにきたヘリコプターに群がるゾンビにも、乱射をお見舞いした。しかし、次の画面で、何やら今までとは体格の違うゾンビが出てきたと気がついたときには、「Incert coin to continue」と表示されていて、しばらく経って、ようやくゲームが終わって現実に戻ったのだと気がついた。

私が遠回りをして、ゲームセンターからホテルの部屋へ帰る頃には、頭にこびりついたゲームセンター騒音は消えかけていた。

ふと、私は、黄色が嫌いなことを思い出した。黄色、というのは何か溌剌としたエネルギーを感じる色である。けれど、気狂いっぽいそんな雰囲気も私は感じ取ってしまう。ところで、「ち」というひらがなを見ると、私は、黄色をなぜか連想する。

霊(ち)、地、血、乳。

ち、という言葉には、生生しい印象をうける。

ぴちぴち、みちみち、ぱちぱち、かちかち。

ち、という音は、何か瞬時に飛び出していく感じがするのだ。

私が、黄色を好きになれないのは、私に生気が足りないことを叱られているような気持ちになったから、というのもあるのかもしれない。

2020-08-21

銀座にて

派遣社員雇止めが増えている、というニュースを一昨日ぐらいにぼんやり聞いていた。

そういう時期は、街で見かけるホームレス風の人に若い男性が目に付いてくる。身なりも垢じみてはいない、新米ホームレスというと言葉乱暴だが、路上暮らしが板についている人たちと比べると、見かけた時の痛々しさが際立って辛い。どこかでセーフティネットに繋がれるといいな、と思う。用事があり炎天下を歩いているだけの汗まみれの私にできることがあるわけではない。自分の身に引き寄せて考えたら、家がない、住所がないというのは正直想像を超える辛さだ。私は若い頃、長期出張荷物宅配便で出してうっかり家の鍵を宅配便の方に入れてしまって、宅配便よりも先に人間の私が飛行機で家に付いたらカギを持ってない、一晩家に入れなくて仕方なく近くにあったホテルに泊まった記憶がある。たったそれだけのことなのに思い出しても少し胸がキュッとなる。ゆっくり寝られる家がないというのは本当につらい。

若いホームレス」は、2008年リーマンショック半年後ぐらいにも増えた記憶がある。不景気とはこういうことなのだなと足元から冷たくなった。そのころ確か、年越し派遣村などの活動がされていた時期と重なると思うのだが、年越し派遣村ニュース映像ぼんやり見ていて若い人がとても多いこと、男性女性も等しく困っている様子だったこと、当時すでにネットでは「自業自得だろ」と揶揄される言葉が飛び交っていたことなど、などを思い出し、当時はもちろん、今考えたら更に暗たんとした気持ちになる。

こういう景気後退期は、女性ホームレスを見かけることも増える。女性ホームレスは景気が良い時はあまり往来を放浪しているところは見かけない。でも彼女たちはその風貌を見る限りではベテランホームレスなのだろうなと推察できる。要するに身なりが相当垢じみている。コロナ以降の半年なんてもんじゃなく、かなり長期間、室内で寝起きはしていないのだろうな…と思われる風貌である

わけ知り顔の年配男性が言うには(信憑性は知らない)、その町が養える?ホームレスの数はある程度決まっているなかで、新規参入者が増えることで拠点を追いやられて道路彷徨するはめになってる、とか、立ちんぼで小銭稼いで簡易宿泊所に転がり込んだりしてるらしいとか。繰り返すが信憑性は知らない。立ちんぼとは要するに売春だ。大塚とか鶯谷とか新宿の5丁目あたりとかのラブホテル街に立っている売春婦がいるらしい。千円だったりするらしいけど本当なのかは見たことがないから分からない。ていうか買う人がいるのかな、元の柄が何か分からないような茶色く垢じみた洋服を着て、山姥のようなヘアスタイルだったりする。スカートのような布から覗く足もゴボウのような黒くて細い足だ。この暑さであの体で年齢で道路彷徨せざるを得ないならどんなつらいことか。

家の近くに大きな川が流れていて川の上には首都高が走っていて屋根になるからか、昔からホームレスの人たちの住処になっている。昔よりはかなり減ったが、やはり景気が悪くなってくると如実に増えてくる。最近ホームレスブルーシートじゃなくてLOGOSの簡易テントとかで家を作っていたりする。コロナ自粛間中は外に出るのもままならなかったから、この首都高屋根がある川沿いを早朝にジョギングをしていた。同じようにジョギングをしている人もたくさん見かけたが、約1か月程度、ジョガーが増えるのと比例して「屋根付き河川敷」に流れ着いてくる人が増えていった。

らくだが、この「屋根付き河川敷」はホームレスの人たちにとっての一等地的なポジションなんだろうなと思う。snow peakはさすがに見かけなかったが、5,000~1万円ぐらいのテント持ちがごろごろしている。このあたりは2、30分歩くと繁華街だし周囲も住宅街なので、ホームレスの人は暮らしやすいだろうなと思う。わたし幸運なことに家を持っているがとても住みやすい街だ。

屋根付き河川敷一等地(と私が勝手に思っている)に暮らせるのは、中年というか働き盛りかなという風貌男性ホームレスだけである女性や若手のホームレスを見かけることはない。ただ寝ているところも見かけるが、ごみ収集から空き缶を拾ってきて集めてどっかに売りに行く人も見かける、あれはまぁ、プロホームレスというかそういう感じなんだろうな、とまたつらい気持ちになる。私が住んでいるマンション資源ごみ収集日の朝にゴミ置き場から外に出しておくと1時間もしないうちに空っぽになっている、とマンション管理人さんが笑っていた。おおらかに笑う人が管理人さんで、ほんの少しだけなぐさめられる、でもほんの少しだけ。

2020-08-15

anond:20200815092248

リベラルが行わなければいけないのは、公園テント撤去に反対したり、炊き出しをすることじゃなくて、ホームレス生活保護シェルター支援が受けられるように誘導することだろ。

 

行政って政治色があって、そのためにホームレスを使ってるのが見え見えなんだよ。周辺住民の便益を損ねて、多額の税金使わせて、ホント、百害あって一利無いな。

 

こんなふうに、「リベラル」は全体のことを考えずに自分の主張ばかりするから一般市民から見放されて多数派にはなれないんだよ。

2020-08-10

tips

女性躍進いいじゃないか女性も含めて日本国が完全実力主義個人主義競争社会になるならばそれもよいだろう。

ただ、種の保存・セーフティーネットの面から結婚というシステムを考えてはどうだろう?男は度胸!女も度胸!徴兵制国民適用された社会サバイブする能力が問われる。男と並んで糞ションベンして、同じテントで冷や冷やしながら寝る。

そういう社会がお好きならばどうぞ。後戻りするなよ

2020-08-06

はてな公式で見たくない記事をremoveする機能をつけて欲しい。マジで

炎上狙いが多すぎる。

ジェンダーやら右左やら、特定燃える話題は定期的に投下される。

生の声とかリアル話題とかそれっぽいこと言ってるけど、見たくもない記事毎日表示されるづけるのは非常にストレス

無視しても見えるところに上がってくる。

タイトルを見るだけでいい争いを見るのが不快

サードパーティー非表示機能拡張を使ってるけど、マイホテントリとかスマホとかでは見える。

クリック一つで該当のエントリーをremoveする機能公式提供して欲しい。

ユーザー非表示もいいけど、記事非表示にする機能をつけてくれ。

他人の言い争いや煽り合いをエンジンにしてユーザーPVを獲得してるから所詮ネットアングラサービスの域を出られないんだよ。

楽しめるサービスじゃない。

2020-08-03

anond:20200803124300

劣悪な環境を挙げたところで論破したことにはならんよ。

体育館の床で暮らすのは不衛生なことは誰でも知ってる。

から、わざわざ体育館避難用の段ボールベッドを用意したり、

体育館内にテントを張ったりする。テント隔離するだけでも

衛生上は効果があるからね。

2020-07-30

剣も魔法も使えない俺が大作RPG勇者パーティーに入る話

 荷物が重たかった。せめて荷物持ちだけでもと頼み込んだ手前、音を上げるわけにはいかなかった。しかし、重い。起伏のある山や視界の悪い森などでなく、平坦で見通しのよい広野を歩いているのが救いだ。

 前を進む勇者さんがこちらを見てくれた。気を遣ってくれているんだろう。大丈夫です、と元気よく返事するつもりが、声が出なかった。荷物が重い。目的地の説明は受けている。けれど、この世界地理がわからないことに加え、僕に合わせて歩くスピードを落としているため予定通りの道程はいっていないだろう。そんなことを考えるとますます情けなくなってくる。

 スマートフォンで遊びたい。クーラー温度を18度にしてダラけたい。シャワー浴びたい。そんな、ほんの少し前の当たり前を思い出して荷物の重さを忘れようとする。けれど、五分ともたず、荷物の重さで足を進めるのが辛くなってくる。あのすこし先にある、背の高い植物のところまで歩いたら水を飲もう。水を飲んだら、また、歩こう。また、クーラーのことを思い出そう。

 そうして歩き続けた。繰り返しの最中、幾度も勇者さんがこちらを心配そうに見てくれた。僕も三回に一回ぐらいは声を返すことができた、大丈夫ですと。日を遮るような影が無いので、腰を下ろしての休憩はお預けだったのが辛かった。

 ようやく木々が生茂る森の入り口までたどり着いた。視界が悪くなるのは怖かったが、木陰で休みたかった。そう、ホッとした僕の気持ちを察したかのように、その森の入り口から黒いコウモリのような生き物が飛んでき、僕らの目の前でホバリングを始めた。僕が知っているコウモリにしては目が大きく羽が小さい。もしかするとキャラクター商品になっていたら可愛いと思うのかもしれないけれど、大きな口が怖かった。あのとき、腕を噛まれたことを思い出す。怖い。勇者さんの後ろに隠れるように身を縮める。怖さを紛らわすために、彼のマントを掴んでしまっている。失礼だし、動けなくて迷惑なのはわかっているが、怖かった。

 勇者さんが僕を見て、マントを離すよう手振りをする。ごめんなさい、と謝りながら、それでも恐怖で身がすくんで中々離せなかった。そうウジウジしていると、黒いコウモリが威嚇するかのように、刃のように鋭い牙を鳴らす。僕はますます怖くなり目の端が湿ってきた。勇者さんが僕の頭を小突いた。僕は彼のマントを掴む左手を、右手必死剥がした。

 勇者さんは腰に据えた剣を抜き、そのコウモリを一目。そこから先は、怖くて目をつぶっていたが、目をあけていてもわからなかっただろう、あっという間に退治してしまった。

 それから、僕が落ち着くのをまって森を進んだ。けれど、そこから今夜の寝床を見つけ、実際に日が落ちるまでの間、都合6回も先ほどのコウモリや、水色の先がとんがったおまんじゅうのような生き物と出会った。そのたびに、僕は同じように怖がり、同じように勇者さんが退治した。

 日が落ちる前に、いい寝床を見つけられた。川の近くで水がある。汗を流せるのが嬉しい。今までのような生き物に襲われることを考えると、気が気ではない。けれど、勇者さんが透明な瓶に入った水をあたりに撒くのを見て、ホッとした。あの水は聖水といって、人以外の生き物を寄せつけなくする効果があるらしい。実際、今までこの聖水を撒いてからかに襲われたことはない。なら日中も撒いて欲しいのだが、勇者という立場上そうもいかないらしい。

 勇者さんは聖水を撒いたあとも、テントを貼ったり、火を焚いたりと色々と作業をされていた。僕も何か手伝えることはないかと尋ねると、彼は優しく夕餉ができるまで横になっているといいと返してくれた。申し訳なく、そうもいきませんよと水汲みを申し出た。しかし、聖水を撒いた外であることに気づき、僕は涙目になりながら川と寝床自分と彼の水筒と、体を拭いたりするためのバケツの三往復ほどした。明日の朝にもこれをしないといけないことを思うと、もっと近くに寝床を作ってもらうか、川までの道のりも聖水を撒いてもらえばよかった。

 水を慎重に使いながら体をふく。勇者さんと会う直前にコウモリに噛まれた左腕の傷の治りをみる。勇者さんの使う医療は薬や漢方ではない僕の知らない技術なので不安だったが、膿んだりしている様子はなく数日中には綺麗になるだろう。

 日が落ちて、夜になった。

 僕は怖くなかった。勇者さんが目の前に居てくれるからだ。もちろん、日中も目の前に居るのだけど、彼の後ろ姿を見ているのと、彼と目を合わせているのとでは、安心感が違った。焚き火に木をくべる勇者さんを見ていると、不安気持ちがなくなっていく。僕は、この時間が好きだった。

 彼もこの時間特別ものにおもってくれているのか、日中と違い雄弁になる。勇者としての今までの話、勇者として任命されるまでの少年時代の話。僕はあの重い荷物をもって歩いたことも、奇妙な生き物に怯えて涙していたことも忘れて、話に相槌をうち、会話と食事を楽しんだ。食事の内容は質素ものであったけど、美味しかった。僕は、感謝気持ちを伝えた。突然現れた何もできない自分を旅の共にしてくれていること、いつも守ってもらってばかりなこと、何もできないことの謝罪勇者さんは余計な世辞を入れることなく聞いてくれた。その優しさも嬉しかった。

 お喋りが終わったあと、テントはいり、横になる。広いテントではないので、じっとしても彼の体に触れてしまう。汗を流したといえ、いわゆるボディソープシャンプーをしたわけでもないので、彼の体臭がする。きっと、僕の匂いにも気付いているだろう。こうやって二人で寝るのは初めてではないが、その申し訳なさにまたすこし惨めな気持ちになってしまった。それを振り払うように、僕は彼にできることが何かないか考えた。

 彼だって疲れているだろうから、せめて足を揉んであげるのはどうだろうか。そう提案した。彼はあまりそういったマッサージを知らないらしかったが、物は試しにと許諾してくれた。彼の足元に移動する。そのときも、狭いテントの中なので、体が触れ合ってしまう。彼の足を触るのだから、その程度なんでもないのだけれど。足の裏や、太ももを揉むと彼は少し息をもらしながら、くすぐったそうにしていた。僕もマッサージ経験があるわけじゃないので、上手にできているとも思えなかった。けれど、彼の足を引っ張り続けていることを思うと、この程度のことでもいいから彼に何かをしたかった。

 足だけじゃなく肩もしてくれないか、と勇者さんは言った。僕はお願いされるなんてことがとても嬉しくて、もちろんですと答えて肩も揉んだ。彼がうつ伏せで横になり、そこに上からのって肩を揉む。さっきまで、少し腕や足が触れただけで申し訳ない気持ちになっていたのに、いつのまにか体が触れ合うことが当たり前になっていた。力を込めるために彼の腰を挟むようにおいている足に力を入れて、肩や背中をもむ。

 少し汗ばんできてしまった。せっかく汗を流したのにと少し後悔した。きっと彼もこうやって汗をかくほどにマッサージをされたら不快だろう。なので、勇者さんそろそろ終わりにしましょうかと声をかけた。

 ところが、彼は無言で仰向けになった。腰を足ではさんで乗っている僕の臀部に当たるものがある。僕にも付いているから、それが何を意味しているのかはわかる。けれど、彼が何を欲しているのかはわからなかった。僕なんかがと思ったからだ。汗臭い。男の臭いだ。下履きの中で苦しそうに隆起するそれがかわいそうに思え、腰を少し浮かしてもらい、外へ。暑い勇者さんの荒くなった呼吸と、僕の呼吸、それと二人のそれが放つ熱がテントの中をめぐる。そう、気づくと僕も硬くなっていた。汗が張り付く服がもどかしく、上も下も脱ぎ捨てた。彼も上を脱ぎ、僕が脱がした下のそれと重ねた。ああ、僕は今彼に求められているのだ。僕も彼を求めているのだ。そう思うだけで、もう胸がいっぱいだった。どうしたいんだろうと考える余裕もなく、彼の体に触れていて。どこに触れていないかからないぐらいたくさん触れた。手だけじゃなく、足で、腹で、胸で、首で、顔で、触れた。奇妙なことに体の前で触れているのに、背中でも触れているような気がする。そのぐらい、僕は一生懸命に彼の体を弄っていた。彼もだ。僕の右腕を噛むように顔を押し付けてくる。痛かった。嬉しかった。二人を比べるように合わせると、彼のより遥かに小さいそれが情けなかった。けれど、情けないと思う以上に、僕は嬉しかった。そんな情けなさを飲み込むような大海が二人の中にうねっていたからだ。僕は自分の情けなさをすこし、許せたような気がした。

 それから勇者さんは果てた後すぐ寝入ってしまった。

 テントの外に出て、組んであったバケツの水で体を拭こうと思った。けれど、もうバケツは空だった。夕餉の前に体をふいたり、その後お喋りをしながら飲んで空になったことをすっかり忘れていた。

 僕は、水を汲みに行こうと思い、バケツをもって川へ向かった。聖水を撒いていない道は怖く、また僕は目の端を湿らせた。ビクビクと怯えながら急いで水を汲みテントの前に戻った。

 起こして付いてきてもらえばよかった。そう後悔しながら、体を拭く。右腕が痛かった、アザになっていた。夜明けまであとどれぐらいあるのだろう。昼まで寝ていたいが、もちろんそうもいかない。

 僕と勇者さんは明日も「広野を行く」のだから

ーーーー

増田でこれを書いたら、文章に起こすといいとアドバイスをもらったので書いてみました。

ワイが最近寝る前にしとる妄想が変な方向になって困っとる

https://anond.hatelabo.jp/20200726021218

2020-07-24

私は今日エレベータを待っていると、奥の部屋に人影があるのを見つけた。昼も過ぎてとっくに閉鎖されたビジネスホテル朝食会場。ビルの陰となって、日の差し込まない薄暗い空間には、整然と並んだテーブル椅子たち、コップ、皿、カトラリー。その隅の席に、女性の影があった。

その人は、じっと動かずになにか書いている姿勢に見えた。いや、こんな時間あん場所に人がいるだろうか......。見つめ続けても、その影は動くことがなかった。

「なんだ、私の見間違い......」

荷物が積まれているのを私が、人の影に見間違えたのだろう。

私は目的だったコンビニへ行き、またホテルへ戻り、エレベータを待っていた。ふと、先ほどの人の影があるのか確認したら、その影はなくなっていた。


私は、この間、こんな夢を見た。

雑踏に紛れる、近年新しく進出したコンビニ。年々、出店の勢力を上げていた。私の街にも当然そのコンビニはあった。ある日から、そのコンビニは、今までに見たことのない暗い極彩色不明言語デザインされたのぼりを飾った。その違和感宗教じみたものを感じた。なにか強いメッセージを感じるものの、私には何も読み取ることはできなかった。

つの間にか、そのコンビニの外装や商品もそのデザインに変わっていった。私は、そのコンビニが平然と街に馴染んでいくのが受け入れられなかった。

そのような夢であった。


私は、小さい頃、サーカスや劇が嫌いだったことを思い出した。そんなふうに、芋づる式に自分不快が思い出されて、こうして文章に書くことにしたのだった。

サーカスは暗くテントで覆われ内密に行われる。広くぽっかりとした空間を丸く観客が取り囲んでいる。暗いテントの中で、中心がライトで照らされている。調教された熊や犬が芸をする。人間たちも張り付いた笑顔曲芸披露する。観客たちはそれを見て拍手する。

さな頃の私には、これの何が楽しいのかわからなかった。嫌な感じがする、けれど、拍手しなければならない。楽しいフリをして拍手した。


劇の不快について。

学校体育館で、いつものステージ劇場に変わり、見させられる劇。年上の大人たちが、何かを演じている。独特の演劇口調と衣装を纏って、役になりきっている。確かに物語に没頭はできた。その役の人物を好きになってしまうことさえあったくらいに。

しかし、終わってしばらく経つと、とても虚しい気持ちになってしまうのだった。映画アニメを見たのときには感じない虚しさがあるのだった。

演劇には特有陰湿さを感じていた。湿っぽいような、なにか滞っているような。劇が喜劇的であればあるほど、その落差を感じた。


ディズニーランドパレード

小さい頃、両親が休日に朝から連れて行ってくれたディズニーランド

一通りアトラクションを楽しんだ後に、人々の帰路を意識し始めた焦燥感をじわり感じながら、陽の沈みかけた園内でパレードを待つ。

そのうちに電飾で彩られた巨大な装置と、それに乗ったキャラクターたちが現れる。大音量音楽となにかセリフが聞こえる。

また、大勢の人たちが拍手をしている。私もそれに合わせて拍手をする。もしかしたら、拍手をする大多数は、私のように周りに合わせて拍手をしているだけなのではないか大音量で煌びやかなパレードを見ながら、その音や景色が頭の中で遠ざかっていく。


中学生の頃、ある宗教画を見た。

その画は西洋宗教画の並びにあった。一連の草原、道、淡い色の空。そんな印象をかき消すかのように、白に近い水色と鮮烈な赤で彩られた円い曼陀羅魔法陣のような物体。ぽっかりとした空間にそれが浮かんでいる。

どんな絵だったのか、よく覚えていないのだが、その独特の色彩が頭から離れないのだ。

中学生の頃、部活帰りの夜に、誰もいない真っ暗な田んぼ道を自転車を押しながら、ふとそのイメージが思い出されてしまって、動けなくなってしまった。

あの色彩は、人間の神経と血管を想起させるのか。それとも、自然界での毒を想像させるのか。この画はずっと私の頭の中にあるというのに、作品名を忘れてしまったため、その作品存在さえもはやわからなくなってしまった。

2020-07-21

遺跡発掘アルバイトのすすめ

 学生時代求職活動中に何度か遺跡発掘のアルバイトをしていました。

 楽しくて貴重な経験ができる上に、どちらかといえばコミュニケーションが苦手で働くのがつらい人に向いているにも関わらず、世間にはあまり知られていないであろう遺跡発掘のアルバイトについて書いてみます

遺跡発掘アルバイトって?

 読んで字の如く遺跡を発掘するアルバイトです。正確には「埋蔵文化財作業員」などと呼ばれてます。ただ、一般的イメージされる有名な古墳や城跡の発掘は大学研究機関プロが中心となって行うので、素人アルバイトときにはやらせてもらえません。我々の担当縄文時代の小さな住居跡とか、ゴミ捨て場とか、そういう世間一般ではマイナーなやつです。地方自治体教育委員会文化財課が管理してる場合が多いです。

 ちなみに日本では毎年7000件以上の遺跡が発掘されていますが、これは文化財保護法で「遺跡発見したら調査して記録を残さないといけない」と決まっているからです。そしてそのうち99.9%は発掘調査終了後に埋められてしまうと言われています。大抵が道路建物工事の途中に出てくるやつで、そのままにしておく訳にはいかないですからね。残った0.01%教科書に載るような有名な遺跡という訳です。もちろん我々のバイト先は99.9%の方です。

どこで募集してる?

 都道府県市町村ホームページ職員募集のページに載っている場合が多いけど、文化財課や博物館のページに載っている場合もあります。他には自治体広報誌なども。遺跡の発掘が決まるとその都度募集があり、どこの自治体でも常に募集している訳ではないので定期的に探そう。なお、最近自治体民間企業業務委託していて一般求人サイトで見つかる場合もあるけど、そっちはあまりおすすめしないです。時給が安いし、民間からたぶん労働環境かいろいろ厳しい気がするので。

 申し込みの後、1時間程度の仕事内容の説明会簡単面接を経て採用となります特別人気のあるアルバイトでもないので、ごく普通の受け答えができれば大丈夫だと思います考古学知識特に必要ありません。

仕事の内容は?

 現場責任者自治体勤務の学芸員で、文化財課とか博物館とか埋蔵文化財センターの人。1つの遺跡に1〜3人程度いる)の指示に従って遺跡を掘ります。具体的には、重機でおおまかに掘り返された地面を、園芸用の移植ごてや片手鍬などでちょっとずつ削っていきます作業自体は難しくないですが、正直、非常に地味です。掘っているとごくまれ土器片や石器などが出土します。運がいいと土器がそのままの状態で出てきます作業に慣れてくると、発掘した土器の整理作業や、測量作業などを任される場合もあります自分遺跡図面とかを書いたりしました。

アルバイトの期間は?

 発掘調査が終わったら埋め戻すような遺跡なので、1つの遺跡につき大体数ヶ月〜長くても1年くらい。何度も参加して現場責任者と顔なじみになると、他の地域の発掘調査を紹介してもらえる場合もあります

どんな人が働いてるの?

 近所のおじいさんやおばあさんが多いです(特に農閑期)。大々的に求人をしないので、どうしても地元の人が多くなります。中には経験豊富専門家並みの知識技能を持っているおじいさんおばあさんもいます。他には大学生とかフリーターとか主婦なども。仕事内容のせいかチャラチャラした人は全く見ませんでした。高齢者が多いって聞いて身構える人もいるかもしれないけれど、一応採用面接もあるので変な人はいないと思います。少なくとも自分は遭遇したことがないです。

労働環境待遇は?

 お役所アルバイトなので労働環境はきちんとしています基本的に9時〜17時ぐらいの勤務で昼休みが1時間残業はまずないです。土日休み。雨の日も発掘ができないので休みシフトに関してもかなり柔軟に対応してもらえるので、週1日勤務の人もいれば5日勤務の人もいました。あと、どこの現場も大体45分作業→15分休憩といった感じで実際の労働時間はかなり少ないです(熱中症かになったら大変だからね)。休憩時間プレハブ小屋テントお茶とか飲みながらだらだらと過ごします。一応力仕事とはいえ高齢者でも働けるくらいだし、体育会系でもないので理不尽に怒鳴られるとかそういう事もないです。作業方法も丁寧に教えてもらえます

 時給は自治体によって違うけど、コンビニアルバイトと同じかちょっといくらいかな。ただし、前述の通り実際の労働時間は少ないし環境も良いので、相当割の良い仕事だと思います

 服装は動きやすく畑仕事に適した格好なら概ね自由。ただ土まみれになるので長靴軍手だけは必須自分は基本上下ジャージ姿で、冬場はホームセンターで買った作業着などを羽織ってました。衣類と履物は自前で用意する必要があるけれど、作業必要な道具類は支給されます

どんな人に向いてる?

 黙々と作業するのが苦痛じゃない人。あと、コミュニケーションあんまり得意じゃない人。ゆるい職場なので、初めてのアルバイトや若干引きこもってたような人にも向いてると思います(体力的に心配な人は勤務日数を抑えられるし)。自分は対人接客業絶対無理だと思ってたので、学生時代にこういうバイトがあると知ってすぐに飛びつきました。もちろん純粋考古学に興味のある人や、測量作業に興味のある人にも向いていると思います

どんな所がよかった?

 やっぱり掘ってて土器とか石器が出てくるとかなり達成感があります。大きな壺なんかが出たりするとみんなテンションが上がります。あと、高齢者が多いので若い人は相当チヤホヤしてもらえます。休憩中にお菓子をくれる人が多かったですね。みんな話を聞いてあげるだけでも喜んでくれるので、会話が苦手な人でも大丈夫です。

 あと、就活面接遺跡発掘について話すとすごくウケが良かったですね。中々できる体験じゃないので、そういう意味でもおすすめかもしれません。

最後

 ふと昔のことを思い出して、気がついたらこんなに長々と書いてしまいました。これを読んで少しでも遺跡発掘アルバイト考古学に興味を持つ人がいてくれたら幸いです。いろいろと勉強にもなりますし、趣味としても楽しめますよ。

追記(7/23

 思いのほか反響があってびっくり。みなさん読んでいただきありがとうございました。あと、いくつかの箇所を訂正しました。

埋蔵文化財調査員は現場責任者のことで、アルバイト埋蔵文化財作業員という呼び方が正確ですね。指摘して下さった方ありがとうございました。)

2020-07-06

ホットエントリをどう略す

ホットエントリ(原石派)

 ・ホットエントリー(原石ー派)

ホッテントリ(凡庸派)

ホテントリ(急進派)

ホントリ(革新派)

 ・ホテトリ(革新亜派)

・ホトリ(湖畔派)

・ホト(女陰派)

・ホ(過激派)

・ホプテントリオン(七星派)

・ホッチェンチュリ(ネイティブ派)

チェンチュリ(郷紳派)

・ホテスカトリクエ(南米神話派)

・火照り(叙情派)

火天鳥(不死鳥派)

・方天鳥(呂布派)

・ホーテントリー(エバー派)

・ホッテン(業界人派)

ーー

ホットリ(砂丘派)

・ホエッ(萌え派)

・ォッテンリ(京急派)

・ホテ(腑抜け派)

ハレンチュリ(ガチネイティブ派)

人気エントリー(原理主義)

補填(密林派)

・HE(西洋かぶれ派)

2020-06-19

anond:20200619200234

野党議員自分議席が一番大事からキモい反日パヨクのためのパフォーマンスしかしないんだ(*^○^*)

休日暑い中集まっていたいけな少女達に変なコスプレさせて「安倍やめろー」音頭を歌わせて、自分たちはテントの下で椅子に座って眺めてるんだ(*^○^*)

同じ人間とは思えないんだ(*^○^*)

キモいんだ(*^○^*)

2020-06-15

恋愛に一番大切なのは人間への興味』だと知った

7/7

ブックマークの増加に衝撃を受けました…公開してから2週間ほどブクマ数はゼロでした。

多分誰かがSNSに上げてくれたのだと思いますありがとうございました。

追加でコメントに返信しています

(以下本文)

後悔している。

今付き合っている恋人のことだ。

別れたい。

相手は22才。もうすぐ23になる。付き合い始めたばかり。同じ会社で働いてる。

綺麗だ。身長は160で、細身でもなければ太くもない。

髪型がおしゃれだ。今時な感じ。「髪が長すぎるよ。垂れてるし不潔に見えるよ」って言ったら、次の週にはセミロングだった。

仕事ができる。初めてのイベント運営でも、一生懸命仕事をこなした。何十人と並んでいても、受付事務スピードが落ちることはなかった。たとえ遅くてもちゃんとやってた。

気質が優しい。弾んだ声で笑いながらしゃべる。今時の女の子なんだけど、ちょっと影がある。

この年で人事に期待されている。今は国に対して数億円の補助金請求する仕事をしている。

ミオはモテるアタックしている男性社員は少なく見積もって2人。みんな男前だ。人柄もいい。

ミオと早く付き合ってくれよと願いながら、社員食堂で同年代の男と話しているのを見て思う。

俺の話をする。

結婚活動を始めて1年ちょっとになる。30代半ばのリーマン土木の測量をしている。

婚活母親に言われて始めた。35になる頃だった。母親に泣かれた。早く結婚しろって。孫の顔が見たいって。いい年なんだからから出ていけって。

月に6万も家賃を払っているのに、農業だって、親の会社の手伝いだって町内会活動だってやってるのにひどいなと思ったけど、さすがになと思って婚活を始めた。

ペアーズに登録した。

最初はぜんぜんダメだった。

マッチングアプリをやり慣れてる人ならしないようなミスやらかしていた。

プロフ内容が男目線女性目線物事を考えている様子がない

女性あしあとを踏まない

プロフ写真地鶏

いいねされる数が少ない。月に3人とか

メッセージ自分のことばかり。返信しにくい。さっき見返して噴き出した

・何十人にいいねを送っても誰にも相手にされない

3か月が経って、ようやく会える子が見つかった。テルコとする。

写真かわいいなって思って、いいねを送って、マッチングして、メッセージが長続きして、会う約束をして、会う前に電話をして、マッチングしてから2週間後に初めて会った。

地元の駅で待ち合わせした。駅の外でなかなか見つからないなと思ってたら、テルコが集合場所を駅の中だと勘違いしていた。場所の詳細を写真で送ったのに。

……駅の正面入口からテルコが出てきた。ようやく会えた!と思った。人生初のデートだと期待していた。

思い違いだった。その子が俺の前に来た時、「あ!?」って思って、唇が歪んだ。

違う人だった。

まず、顔の輪郭が違う。写真では細いのに、本人はなんかもう小倉トーストだった。

マッチングアプリ初心者だった。違う人の写真を使う奴がいるというのをわかってなかった。

テルコ(実物)の顔は真っ黒で、ニキビが多い。髪は長め。身長に嘘はない。確かに170センチある。

お疲れ様です」と俺は言った。テルコは「どこにいるのかと思いました」と低い声で言った。

それから、一緒に市街を歩いたけど、向こうは俺と話す気はないようだった。常に俺の前を歩いて、話しかけてもいい反応はない。ぶっきらぼうだ。冗談を言うと、「さよなら」「知らないです」「じゃあ帰りましょう」みたいな答えを返す。

我慢して我慢して、候補にしていた店のひとつであるハンバーグレストランに着いた。

店の出入口で、「おごりでもいいし、そっちがちょっと出すのでもいいよ」と聞くと、「どっちでもいいです」って返事だった。「じゃあ千円だけ出してね」と言った。

レストランの店内でも最悪だった。食事が出てくる前はひたすらに携帯電話を触っていた。ハンバーグ定食が出てきた後で携帯を触るのをやめたけど、それでも会話にならない。たまに何往復か続くけど、それだけだ。

時間もしないうちに会食は終わった。また携帯を触ろうとしていたので会計にした。5,500円だったかな?ごちそうさまはない。

店を出て、テルコは足早に歩き出した。俺のことなど眼中にない。追い抜くと逆に速度を下げる。その繰り返しだ。

百貨店の前の地下階段まで来ると、「もうここでいい!」とテルコは言った。「うん。じゃあね」って言ったら、何も言わずに階下に降りて行った。

帰りの電車の中、「今日ありがとうございました」というメッセージを送ったら、「こちらこそ」というメッセージと一緒にスタンプが送られてきた。

寝床につくときペアーズでテルコの顔写真確認しようとすると、テルコはどうやら俺をブロックしていた。

何が悪かったんだろうと考えた。1時間は考えたろうか。結論は出なかった。

次の日になって、とりあえずできることを考えた。

テルコをペアーズの運営通報した。事実として、違う人間顔写真を使っていたからだ。許されることじゃない。人を騙しているじゃないか。俺以外の人間にもおそらくこんなことをしている。

翌日、運営から、「本人に警告します」みたいなテンプレメールが返ってきた。本当に警告なんてしたんだろうか、実はしてないんじゃないのか?って考えた。前科〇犯になったら初めて警告が行くとか……

反対の考えが込み上げてきた。もし本当に警告を受けたのだとしたら、かわいそうに思えてきた。テルコはどうしてあんな態度を俺に取り続けたんだろう。そういえば、仕事の話だけは頑なにしなかった。仕事のことは話したくないって言ってた気がする。

テルコはストレスが溜まってたんだろうか。だからあんなことをしたんじゃないか

と思ったら、可哀そうなことをしてしまったのかな、という感情が込み上げてきた。昨日までは俺以外の騙された人に同情していたのに、この日はテルコに同情していた。

ひとつだけ感情が残った。悔しさ、そして不甲斐なさだ。ふたつあるけど気にしないで。

しかった。

これまで恋愛経験はない。童貞だ。

チャンス自体はあった。

中学生の時だった。放課後同級生の子に「家まで送ってよ」と言われた。「1人で帰れ」って言ったら、口のへの字に曲げて瞼を落として、顔が石みたいになってた。今でも覚えている。お地蔵みたいな顔。

高校生の時だった。柔道部合宿帰りに、先生運転するハイエースの中で、ゴトウという仲間に「チハヤがお前のこと好きなんだって」と教えられた。ほかの部員も何人かその場に居て、ゴトウの携帯電話メール画面を覗いていた。

チハヤは、たまに話す程度のクラスメイトだった。小柄でおとなしくて明るい子だ。恥ずかしがりなところがある。よく教室を走り回る。

友達から携帯を渡されて、画面を見ると、「〇〇(※俺の名前)のことが好き。伝える方法があったらゴトウ教えて」みたいなことが書いてあった。

先生ハイエースから降りる時、ゴトウは俺に、「7時30分にチハヤがお前に電話するからな」と言った。

俺は黙っていた。いたずらだと思ったからだ。現に、俺が通う高等学校底辺に近いところだったので、告白系のいたずらもあった。携帯を所有していない俺は、そのメールの文面はゴトウが作った偽物だと考えた。

でも、友達がいない俺にゴトウはよく話しかけてくれる。それが嬉しかった。ゴトウの言葉を信じようという気持ちが湧いていた。

午後7時30分。電話がかかってきた!クラシックな着信メロディが鳴っている。ゴトウに電話番号を教えてもらっていたので、コードレス電話の着信画面を見てチハヤだとわかった。7コールほど鳴った時に受話器を取ろうとして切れた。

心臓が痛い。どうしようかって思って、ちょっと開いた襖の戸に手をかけて、握りしめて離してを繰り返した。カーペットに落ちているリモコンを足でつついて、炬燵の方まで軽く蹴飛ばした。炬燵の足に当たって高い音がした。

……受話器を握ってリダイヤルした。何コールだったかな?諦めて受話器を置いて、リモコンを炬燵机の上に置いて、カレンダーをボーっと眺めた後で2階にある自分の部屋に帰った。

8時半にもう一度着信画面を見ると、チハからの着信があった。あれから4,5分後だった。俺は夕食を食べに離れの家に向かった。それから電話はしなかった。

以後、学校で出くわしてもチハヤの態度に変化はなかった。いつもどおりの低い声で、恥ずかしそうに喋っていた。卒業までずっと、小柄でおとなしくて明るい子だった。

大学生の時にもチャンスはたくさんあった。

当時は気が付かなかったけど、とにかくチャンスはたくさんあった。ぜんぶ棒に振ったけど。

今なら、あれがチャンスだったんだなってわかる。

マクドナルドでの4年間のアルバイト生活

教職課程の最難関と言われる講義で、半年間一緒に戦った仲間たち。

みやこ音楽祭』なる学生イベントで、出演者側の芸能事務所マネージャー現場スタッフに舐められ、バカにされながらも、当日本番の舞台管理をやり切ってイベント成功させた。

でも、恋愛はできなかった。できればしたいなと思うばかりで、自分から前に進むことはなかった。相手から来てくれればいいなと思っていた。男として三流以下だ。ナンパに挑戦しているダサい男の方がまだいい。男として優れている。

ここから本題だ。

ミオと出会ったのは、会社イベントスタッフとして参加した時だ。

冬にやるウォーキングイベントで、毎年何百人もの人が参加して長距離を歩く。

ウォーキングコース中間地点(兼昼食場所)にミオはいた。年配の社員と一緒に中間受付用のテントや机を並べていた。

ミオと挨拶を交わす前に感じたことがある――この子は俺よりも格上だ。

まず、気品がある。上品笑顔に、さらさらとしたロングヘアに、真白のワンピースみたいな冬物のコートコートの下はジャージだけど、ウォーキング大会雰囲気に合っている。

の子がいるのは社長肝いりで作られた部署だ。そこに入社何年目かの女子が入って、会社威信に関わる仕事をしている。

ひとまず、「お疲れ様です」と挨拶をした。そしたら、ミオの『お疲れ様です』という落ち着いた声とともに、トラブルの話が始まった。

ミオの話によると、休憩場所になっている体育館の照明が点かないという。現場に行くと、奥の方にあるブレーカーが落ちていた。古い体育館なので、普段から切ってあったのかもしれない。

体育館を出て、受付場所に戻って報告を済ませ、ミオと年配の職員との3人でしばらく雑談をした後、本来ポジションである参加者誘導する仕事に戻った。

それで、1時間ほど経って、昼食をしに戻ったんだよ。そしたら、イベント参加者もの凄い行列を作っていた。100人以上はいる。初めてのイベントなのに大丈夫かなって思って、サポートをしようとしてテントを覗いた時、ミオの凄さが伝わってきた。

逃げてない。普通の人だったら、そんなに並ばれたら怖じ気づいて投げやりな受付になるだろうに、テンパってしまうだろうに、ミオは逃げてなかった。戦っていた。参加者の番号を聞いて、名簿に消し込みを入れて、到着時刻の記入と出発の説明をして、昼食場所を案内する。

この人は物事に対して本気になることができるんだな、凄いなって感心した。

イベントが終わる頃、参加者誘導仕事を終えた俺は、ゴール地点の最終受付で記念品を配る仕事をしていた。

残りの参加者はあと半分くらいかなってところで、ミオの存在に気が付いた。今いる建物入口あたりで携帯をいじっている。手持ち無沙汰らしい。

仕事を中断して、ミオのところに行った。「俺、このイベントやってる部署にもういないし、よかったら〇〇さん(ミオの苗字)、記念品渡す仕事やる?」って声をかけた。「どっちでもいいです」と言われたので、「じゃあついてきて」って言って、仕事の内容を説明して交代した。

それがきっかけだ。

イベントの数日後に、駐輪場でミオとばったり会った。彼女自転車通勤だったらしい。イベントお疲れ様でしたと伝えあった。

ミオと駐輪場でよく会うようになった。最初挨拶だけだったけど、お互いの仕事の話とか、経歴の話とか、休日に何をしてるとか話すようになっていった。

ラインの交換をして、1日で数回程度のやりとりをして、食事に行く約束をして、携帯電話の番号を教えあって、実際に食事に行って、次はデートに行って、さらにまたデートに行って……こないだのゴールデンウイークだった。一緒に夕食を食べた帰りに寄った公園告白した。

ありがとうございますよろしくお願いします」だって

しかった。喜びというよりは、これで俺は一歩前進したんだって、一人前に近づくことができたんだって、救いようのない人間じゃないんだって安心できた。

別れたい。

これが今の気持ちだ。

コロナ禍の渦巻く中、ひっそりとデートを重ねた。手を繋いで、体を寄せ合って、口づけを交わした。

あぁ、こんなもんかという感想だった。

デート最中、何度も冷たい気分になった。ミオに対して何も感じない。

その時、何年も前のことを思い出した。夜の散歩中に野良猫に出くわしたことを。そいつは茶トラで、怖がりで、そそくさと俺から逃げて行った。

でも、そいつを振り向かせたくて、ゆっくりと追いかけた。茶トラはやがて、田んぼの中にある収穫間際の稲の中に入っていった。

しゃがんだ姿勢で、ずっとそいつを待った。指を振ったり、声を掛けたりして、目の前の猫に届けばなと思ってずっと待った。撫でつけるような、不安そうな猫の声が響いている。

……30分ほどが経つと、ザザッという音がした。茶トラは稲の中を縫うようにして出てきて、こちらに寄ってきた。

体を擦り付けてくる猫を正面から抱きかかえて俺は、歩き出した。柔らかい温度が腕に伝わってくる。

同時に冷たい気分になった。

猫がキモい。猫がウザい。さっきまで、この茶トラに懐いてほしい、信頼してほしいって確かに願っていたのに――抱きかかえたところで、俺の中の何かが変わってしまった。

ミオに対する無感情。この猫とのことを思い出した瞬間に、本当の自分に気が付いた。

本質的意味で、他人に興味がなかったんだ。だから友達はいないし、恋人も作れなかった。思い出してみれば、他人と会話が弾んだことがないじゃないか最初自分から話すけど、段々と何も話さなくなっていって、他人と俺は単なる存在同士になる。

そんな人生だった。

俺は人間に興味を持つことができない。そういう人間なのだとわかった。

でも遅い。俺には彼女ができてしまった。もうすぐ1ヶ月になる。

週に一度はデートをするけど、ミオが塩ビ人形みたいに思えてくる。

セックスしたくない。肌がきれいだとは思うけど、なんだか気持ちが悪い。自慰をすることはできるのに。

ラインに返事をしなくなったら文句を言われた。うざいなこいつって思った。ミオがキモい。ミオがウザい。こんな感情は持ちたくない。

昨日、廊下ですれ違った。あっちは俺をチラッと見るけど、俺は彼女を見ない。

朝の駐輪場。今は、ミオと絶対に会わないであろう時間に家を出ている。



ミオと別れたい。

どうしたら平穏に別れられる?

増田の人、教えてくれ。頼むよ。

ミオのために。



追記

茶トラの猫は家に持って帰った。今も飼っている。

名前ちゃとらん。母親がつけた。

後日の話

https://anond.hatelabo.jp/20200708194035

アドバイスありがとうございます

うんち

 そうだね。うんちだね泣

ミオが可哀想からさっさと別れてあげて。ポエマーおっさんに割く時間ないよ。

 助言ありがとうあなたの言うとおりだ。全力を尽くすよ。目標は来月中。

しろゲイなんじゃないかと思った。男を好きになったことはないの?

 助言ありがとう。男に性的な興奮はしないんだよ。たぶん俺は人間が好きじゃないんだと思う。

はいはいノロケ話おつかれさん

 幸せな方だとわかっている。本当にきれいな子なんだよ。俺はまともな人間じゃないけど、まともな人間擬態することができる。人生で一度はノロケてみたい。

実は借金があるって言えばさっぱり別れられるよ。 奨学金でも友達保証人でも昔贅沢しちゃったでもいい。 というわけでさっさと別れたほうがいい。

 彼女金持ちなんだよ。すごくお金持ち…苗字がすごい。めちゃくちゃ難しいうえに普通読みが不可能

 明らかな嘘はつきたくない。つかない。でも、あなたアドバイスで気が付いたことがある。助言ありがとう

彼女のためにはいまここで書いたことを正直に伝えて「別れたい」と言ったほうがいいと思う。

 先週、伝えた。怒った顔をしてた。すぐに辛そうな顔になったよ。なんて言っていいかからなかったけど、話し合いを続けた。それはまた追記する。コメントありがとうございます

これ何年か前に見た気がするんだけどなんで突然再挑戦しようと思ったん?

 それは間違いなく違う人なのです…

すべて妄想ということに気づくことは不可能だろうが、治療まではまだ時間がかかりそうだ

 私は異常なんだと思う。普通の人は、性格いいし綺麗な子と付き合えたら幸せな気分がドバドバと湧いてくるんだよな。俺にはそれがない。それが治ったら治療完了になるのかな?

化現象じゃね?

 ググったよ。近いかもしれない。もっと勉強してみる。コメントありがとう

ちゃんと別れてやれよ

 別れないことにした。ミオのことが気持ち悪いという感情は今でもある。でも、ここで諦めたら駄目だと思った。最低1年は続けてみせる。

2020-05-29

都市工場物流に支えられて手にしたテントと携行食でちょっと山にいったくらいで簡易なすみかと食料があれば人間生活できるとか思い上がりも甚だしいだろ

2020-05-19

『あつまれどうぶつの森』への要望メモ

【住人・役場関係

しずえさんの島内放送でその日の訪問者についてアナウンスしてほしい。

アナウンス追加がコンセプト的に無理なら、しずえさんに会いに行ったら、どこに誰が来てるか確認出来るようにしてほしい(交番機能)。

島内放送は優先度ごとに1つの話題しかさないが、アナウンスすべき内容がある時は全て話してほしい。

・住人の部屋をデフォルト状態に戻したい。(しずえさんに頼める注意事項に追加してほしい)

・住人のクローゼットの中身をリセットしたい。

・話しかけ続けると住人が不機嫌そうなセリフを出すのをやめてほしい。

プレイヤーが昨日何してたかへの言及を減らしてほしい。

・住人の会話のパターンを増やしてほしい。

飛行場の色を変えたい。

役場位置を変更したい。

システム関係

カメラを回転したい。

・音量調節機能がほしい(BGM、住人の声、効果音自然音など)

メッセージ表示速度の変更機能(瞬間表示、Bボタン押した時の速度をデフォルトに、など)

・マイデザ枠を増やしてほしい。

・マイデザを貼り付ける際に回転出来るようにしてほしい。

・じょうろの効果範囲ボタン長押しで変更(時オカの回転斬りや、牧物のじょうろみたいな感じ)

スタック可能アイテムは購入時に数を指定して購入させてほしい。(現在は最大5個づつでしか買えない)

スタック可能アイテムはまとめてクラフトさせてほしい。(特に魚のエサ)

クラフトアニメーションデフォルト速度をもっと早くしてほしい。

アサリスタックできるようにしてほしい。

スタック可能アイテムは全て最大スタック数を99にしてほしい。

・お気にリング登録したツールを持ち物に含めないようにしてほしい。

カブ収納に入れられるようにしてほしい。

カブや魚のエサを沢山入れておける専用家具や専用装備品がほしい。

・穴とモノが隣接してある時にYボタンを押した場合は拾う動作より埋める動作を優先して処理してほしい。(花毟り事故しまくる)

・島訪問時の待ち時間の短縮。

家具や装飾、配置関連】

・屋外に置いた素材などを島評価に含めないでほしい。それが難しいなら、せめて椅子の上やテーブル、台の上に置いたアイテムは島評価に含めないでほしい。

・家の外にもラグを引きたい。

・家の外にも壁掛けアイテムを飾りたい。(崖やパネル、背の高いチェスト、店売りの時の立てかけパネルみたいな一部のアイテム場所にのみ設置可能とかで全然いい)

・前シリーズの時から、マイデザで階段や段差、高床や水路排水口を作る流れはあった。マンホールがあるくらいだし、ラグでぜひ実装してほしい。(でなければマイデザ枠をもっと増やして)

リストラ家具の追加(ガラスパーテーションレジスターモノクロシリーズとか……)

家具の色固定の救済措置(つねきちが全く来ないので、現状地道に風船潰すかネット取り引きしかない。マイル家具の街頭とかは数も使うので、交換で賄うのは大変)

家具の注文の、1日に5つ制限撤廃

プレイヤーを中心として半径○マスとかでいいので、室内配置モードみたいな感じでものを動かせるようにしてほしい。

・柵のリメイク

【島クリエイター

・島クリで貼ったマイデザは島クリでのみ剥がせるように変更してほしい。

・崖や川の作成を数マス単位で行いたい。

・島クリ時に対象となる効果マスに印をつけてほしい。(思っていたのと違うマスに反映されがち)

【その他】

・家のローンを全額払い終わったら、とかの条件付きでいいので簡単に設置や撤去ができる初期テントがほしい。

2020-05-17

朝日大学にも「やきう」やっている上級国民の子息が居るのだろうか?

岐阜市寺田路上ホームレス男性(当時81歳)が死亡し、少年5人(いずれも当時19歳)が殺人傷害致死容疑で逮捕された事件で、岐阜地検は15日、殺人容疑の3人のうち、逮捕後に成人した元少年20)を傷害致死罪で起訴し、少年2人を傷害致死非行内容で岐阜家裁送致した。

一方、傷害致死容疑で逮捕された朝日大(瑞穂市)の硬式野球部員2人は不起訴処分にした

5人で一緒にホームレスボコるためにテントまで行っといて朝日大学の2人だけ証拠が無いとかそりゃねぇだろ

2020-05-14

anond:20200514215609

適当な山林中にテント建てれば?

圧倒的自然という天然の壁が守ってくれるよ

ニューノーマルだよ

2020-05-10

あつまれ どうぶつの森、島を開拓していくことに罪悪感がある

まず大前提として、「あつまれ どうぶつの森」でどうぶつの森を初めてプレイして、めちゃくちゃ面白くて、毎日起きてすぐ始めるくらいハマってるんだけども。

  

川や崖といった地形を変えたり、道を舗装して小綺麗な町並みにしてみたり。レアな虫や魚を捕まえては、売って金に変えて…。

自分のような人間がヒョッと無人島に住み着いて、ひとつの島の運命を変えていくことに、なんとなくうっすらと罪悪感を覚えてて。

ゲームなのにさあ…。

てかゲームの中だからこそ自由に遊べるんだから現実価値観とか倫理観とかは横においておけばいいのにさあ…。

マイデザインとかできれいに島を彩ってる人たちを見て、スゲ〜!かわいい!いいな〜!とか思う反面、無垢自然を切り開いて自分好みにデコレーションすることへの抵抗感がなんでか捨てきれず…

でっかい滝と滝を作って、その間に墓石立てて笑顔写真撮ってる人をツイッターで見たけど、自分にはそんな発想無くてガッカリ

  

レアな虫や魚の金銭価値を知ってから、それを捕まえて売るという行為がなんか乱獲ぽくてストレスに感じてしまい、ひたすら海岸で貝殻を拾ってた。

虫に関しては、めちゃくちゃ虫を愛しているレックス君が島に来てくれたので「こんなに虫が好きな人なら悪いようにはしないだろう…ていうかむしろ珍しい虫を捕まえて見せてあげたい」という気持ちが芽生えて、ちょっとストレスが軽減された。魚も同様に扱ってくれるキャラがいるらしいのでちょっとホッとした。

まあ正当化なんだけど。

  

とまあ、そんな罪悪感覚えたところで、現代人の、リアル自分自身の営みの否定じゃんね…

ディープエコロジストかよ。

屠殺されたお肉食べてるのにね。

とか、どうぶつの森やっててこんなこと考えてる事自体、かなりめんどくせぇし重いわ自分

内罰的過ぎるのよ、根本的にいいい!

  

でも今日ときおり流れる流れ星祈りを捧げながら、滝の横をきれい舗装して、露天風呂施設的なもの作りました

風呂入れないんだけど……(入りたい)

  

---

  

全然関係ない話

虫が嫌いなフータ、「虫=気持ち悪いもの」みたいに決めつけるのってどうなの?と最初思ったけど、むしろ嫌いなのに虫にめちゃくちゃ詳しくてすごいな!

嫌がるけど毎回解説をお願いしてしまう。

普通にためになるわ。

そして自分も虫は嫌いなんだが、あつ森のおかげで外で見かけた蝶がアオスジアゲハだとひと目でわかったので嬉しかった。

  

<5/11 追記

気がついたら結構反応もらえててうれしい。

雑草かわいくて抜けないよね。自分も敢えて抜かなかったり、植えたりしてる。

自分で植えてしばらく放置しておくとワサワサ育つみたい。あれ、ホトケノザかな?

    

「あれ(島の開発もろもろ)は、ただの提案」ていうのが一番刺さるブコメだった。

しかに、開発する・しないっていう選択をするのも自分なんだよなあ。

ずっとテントっていうのもありなわけだ(クリアはできんけど)。

   

とりあえず、島の形はこのまま変えないことにした。

家の中の開発はわりと楽しいからDIYしたものを中心に置いてる。

あと島に移住してくれた住民との交流楽しいんだけど、そのためには島をある程度発展させないと島に来てくれないんだよな…

植えた木を生やしっぱなしにしてたら「木が多すぎて未開発な印象を受ける」とか言われてションボリした。無人島とは…?  

虫や魚は、外で自由に生きてたのに展示しちゃってごめんね…と思いつつ、展示してもらう分以外はキャッチアンドリリースしてる。

ていうかあの博物館はめちゃくちゃ魅力的だもんな〜。

  

ま、いろいろすごいバランスで成り立ってるゲームだ。なんだかんだでやっぱ面白い。

要するに自分のさじ加減で自由に愉しめばいいってことなんすよね…

2020-05-02

最近ドラッグストアの店先とか近くでテントはって闇マスクうってる

通報していいのかな

2020-04-28

anond:20200428090708

金属テントで中で出火したら拷問器具なっちゃうね

外で火災になっても蒸し焼きだからかなり危険

素材よりテントの機動性を生かしてすぐに逃げるようにした方がいいか

anond:20200428090108

金属製・総チタン合金の最軽量テント

とか、

フルカーボン製・高剛性かつ最軽量テント

とか、軟素材でなく、硬素材?の

テントとかないのかな?鉄筋だと重いし。

アッ キンゾク ヤ カーボン ダト カミナリ デ シンジャウカ-

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん