「腕を組んで」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 腕を組んでとは

2024-07-17

anond:20240717213510

ちな、この季節Tシャツ1枚で歩いてる女が不自然身体の前で腕を組んでいるときというのはお前らみたいな輩からオッパイを隠すためだ。

2024-06-27

しかった先輩が辞めた

先輩が会社を辞めると知ったのは事後で、まさに寝耳に水だった。

俺は先輩に仕事を終わった。先輩は優しく、気さくでユーモアもあり、尊敬していた。

本当はすぐにでも辞める理由を聞きたかったし、食事にでも誘ってこれまでの感謝も告げたかった。

しかし色々とバタバタしていたのでゆっくりと話をすることさえ難しかった。

先輩が辞めて一週間ほど経つと、向こうから連絡をくれた。少し余裕が出来たので今度飯にでも行かないか?と。

俺は喜んでお願いし、先輩と飲みに行った。

どうして急に辞めたんですか?

単刀直入に聞けたのはビールを何杯かおかわり、十分に酔いが回った後だった。

それなぁ、と先輩もこの質問を待ち構えていたように意外そうな顔は見せず、ビール一口飲むと腕を組んでじっとテーブルを見つめた、

RPGで、最初の村の近くってスライムが居るだろ?で、最初はそのスライムを倒してレベルを上げるわけだ」と先輩がゆっくり話し始めた。

そうですね、と俺は答える。

「俺は仕事RPGも同じだと思ってる。要はレベル上げだ。成長するにはレベル上げが必要って意味では」

先輩はそこで俺の目を見て、増田はどうなんだ?と聞いてきた。

かにそうかもしれないですね。俺がそう言うと先輩は首を振った。

最初はそれでいいんだ。誰でも最初は未経験からな。だからスライムを倒すことに専念すればいい。だが慣れてきたらどうする?お前はスライムを倒して十分にレベルを上げたのに、それでもスライムだけを倒し続けるか?」

それは……スライム無視して、先に進むようにすると思います

俺がそう言うと先輩は頷き、「仕事を辞めたのはそういう理由だよ」と言った。

仕事に慣れるのは大切なことだが、慣れた仕事をずっと惰性で続けるのは、俺は違うと思ってる。それはスライムを倒し続けるのと同じことだ。だから俺は先に進むことにした。それだけのことなんだよ」

先輩はいものやさしい表情でそう語った。

からこそ「増田はどうするんだ?」と聞かれたとき、俺は酔いが覚めるぐらいにドキッとした。

「お前はいつまでスライムを倒し続けるんだ?」

その声は穏やかで、怒っている風でもなく、ただ純粋に聞いているといった響きがあった。

俺はすぐには答えられなかった。

呆れるでもなく「焦る必要はないよ。増田はまだ若いからな」と先輩は言ってくれた。

「いつか決めるときがくるはずだ。でもそれを決めなきゃらないことだけは、忘れるなよ」

先輩はそう言ってくれた、そしていつものように会計は先輩持ちで、既にもう部下ではない自分が奢ってもらうのは違う気がするので半分は払います、という俺の言葉を先輩は一蹴し、笑った。

お前はいだって俺の部下だよ、とそう言ってくれたのは正直嬉しかった。

先輩と別れ、半ば酔いが覚めた状態帰宅しながら頭の中では先輩の言葉を反芻していた。

はいつまでスライムを倒し続けるのだろうか。もう先に進むべきなのだろうか。

あの夜。あの居酒屋で何を食べたのか細かくまでは覚えていない。

それでも、先輩のあの話だけは決して忘れないようにしようと思っている。

2024-05-24

学校の健診で女子を上裸にさせることについて

正直、「学校の健診やってる医者なんか全員変態オヤジだ」なんて本気で言ってる人はほとんどいなくて、「せめてやり方に配慮してくれよ」と思っている人が大多数だと思う。

現在30歳の自分小学生だった頃の健診では、保健室で全員が上裸になり、体育座りで待機させられていた。

アイカワさんやイノウエさんは早々に名前が呼ばれるのですぐに服を着て教室に戻れていたけど、ヨシダさんやワタナベさんは自分の番が来るまでずっと裸で待ち続けていた。

Twitterには「裸にしないと虐待痕跡が見つけられない」と言う人もいたけど、背中お腹にアザのある子を、クラスの全員の前で上裸にすることが「虐待を見つけるための良い手段であると本当に思えるのだろうか。

(高学年になってからは男女別になったが、やり方は変わらなかった)

高校生の頃の健診では、教室下着を外し、上は薄手の体操服一枚になって隣の校舎の健診会場まで移動した。

大人とほぼ同程度まで身体の発達した女子高校生を、ノーブラで、薄っぺら体操服一枚にして、他の全教から見えるグラウンドを歩いて移動させる必要本当にあったのだろうか、と10年以上経った今でも疑問に思う。

そして教室ブラジャーを置きっぱなしにすることに反対する教師は一人もいなかったのだろうか。

ちなみに健診会場は男女同じ場所だった。すぐそば男子生徒も男性教師もいたのでずっと前で腕を組んで胸元を隠していたことを今でも覚えている。

少なくとも私は、大人になってからの健診では胸部レントゲン以外でブラジャーを外したことはない。高校生ブラジャーをしていては健診を受けられない理由があるのだろうか。

そして問診のカーテンの裏に行ってからブラジャーを外してはいけない理由もあったのだろうか。

私の通っていた学校たまたま特殊だったのか、今でも同じような学校が多くあるのかはわからないけど、スムーズな健診を諦めてでも変わるべきところや、スムーズ動線を維持しつつも変えられるところはあるんじゃないかと思う。

2024-02-13

なんで日本人有識者紹介の写真はイキリポーズなのか?

以前ラーメン屋の店主写真腕を組んで法則はあったけどパネルセッション写真も近いものを感じる


口を食いしばってこっちを睨みつけたり、ドヤ顔したり、腕を組んで、さも頭が悪いやつを見るようなポーズ

ゲーマープロフかよ…


普通にニッコリすれば良いのに…

笑い顔が格好悪いからだろうけど、どう頑張っても渋くもイケメンにもならないんだから

マッチングアプリ解説ですら言われてることなんだし、頭いいんだからわかるだろ…

2023-11-26

1歳過ぎの息子が愛想が良いので道行く様々な人にかわいがってもらえる。あやしてくれたり手を振ってくれたり。

印象的だったのは、特急車両で隣り合って窓側に座っていたスーツイカツイおじさん。私達が後から通路側に乗ってきたのだが、腕を組んで目を閉じていた。抱っこしている息子が騒いで嫌な顔されないかヒヤヒヤしていた。

おじさんは目を細く開けて息子を一瞥すると、そっと、下がっていた窓のブラインドを少し上げて、また目を閉じた。

(あっ、息子に窓の外を見せてあげようと…)

おじさんかわいいなって思った。息子は寝た。

2023-10-25

デイパック前掛け

混雑した電車内では邪魔なんだよねー

前のスペースを確保して必ずスマホをいじり倒している

スマホをいじっていない野郎ラーメン屋の店主ごとく両腕を組んでいるか、両手をズボンポケットにつっこんでいる。肘が邪魔なんだよ

最強なのは、デイパックを前掛けしたデブ

電車内でも、歩いていても避けることを知らない。ぶつかっても大丈夫的な感じがイラつく

また、ぶつかってきやがった

2023-09-11

川口市民だけどクルド人っぽい人マナーが悪すぎる

トルコ人かもしれねえけど俺には見た目の区別がつかない

近所に大きめの駐車場がある公園があるんだけど、そこの車いす専用駐車場管理から許可証」を貰わないと使用できない

昨日何故かタキシードを着たクルド人と、ウェディングドレスを着たクルド人腕を組んで車いす専用駐車場に置いてある車から出てきて意味がわからなかった(ちなみにその公園は冠婚施設はない)

駐車場の警備の方(年輩だった)に「車いす専用駐車場車椅子使ってないクルド人が車停めてるんですけど、許可証出したんですか?」と尋ねると「いやぁ、出してないんだけどねぇ、言葉も通じないしねぇ、困ったねえ」とおどおどされていた。

じゃあ俺が注意すればいいじゃないかって話だけど俺も怖い、言葉も通じないしね

ショッピングモールノーマスクでたむろしてるのもクルド人だったし、某ケーキ工場日雇いバイトした時、おしっこした後手を洗わずケーキを作るのもクルド人だった(川口市民ならどこの工場だかわかるとおもう)

マナーを守る大人しい善良な人たちが、マナーを守れないクルド人に「言葉が通じないから」と遠慮して背中丸める事がだんだん増えていくのだろうか

2023-08-15

ごめんなさい携帯見ました

気になる通知が見えて、つい見たら女の人と腕を組んで写っている写真でした。

スルーするつもりやったけど、いつまで経ってもモヤモヤしてる。お酒飲んだノリでそうやって写真撮ったりするのは普通にあるのかも知れんけど、私とはそんなふうに触れ合ってくれんよね?

冗談ぽく行けばはぐらかされるし、真剣に頼んでもその時だけで何も変わらんままで、10年以上我慢してるほうの身にもなってほしい。無理矢理くっついていったりとかセクハラみたいことは私もしたくないし、面と向かって頼んで断られた時のダメージもでかいからしょっちゅう言い出せる話でもないし。

お犬と触れ合ってるみたいなノリでただくっつきたいだけなんだけど。私なんか触りたくないよね。分かってるけど待ってしまってるんだよ毎日

そっちはやましいことはないんだろうけど、私にしたら十分ダメージかい

まあ勝手に見たほうが悪いんだけど。

ごめんね、、


これ、このまま旦那に送ってもいいと思う?

送るかどうか決めてないけど、とりあえず書いてみた。

2023-08-08

anond:20230808165644

息子と腕を組んで二人きりで出かけてる母親現実で見た事ないけど

つーか大きくなった子供と一緒に仲良く遊びに出かけてる例が現実だと母娘の組み合わせだけじゃね?

anond:20230808165256

息子と腕を組んで二人きりで出かけてデートと言う(そのとき母親服装はかなり気合入れて若作りしている)

とかが『息子を彼氏扱い』の例として挙げられるけど男親に置き換えるとだいぶやべーな でもあんま見ないな なんでだろう

2023-05-19

子連れに優しくない社会かいうなら

スーパー通路で完全に遊んでるときの声のトーンで「待って〜」とヘラヘラ笑いながら走り回る子供ノロノロいかける(フリをして遊んでるようにしか見えない)父親とか

店員も他の客もみんな静かに過ごしてるインテリアがお洒落カフェ一角で「ママァ〜!ママァ〜!」とでかい声で呼びかける幼児シカトしてクソデカボイスでお喋りに興じてるママ友2人組とか

スーパーのお惣菜鮮魚子供に見せて楽しませるもの勘違いしたのか、それらの商品の上を抱っこした子供の土足をブラブラさせてる父親とか

薄暗い時間立体駐車場で2〜3歳くらいの幼児を好き勝手に走り回らせておきながら自分たちは「危ないよぉ」と走り回る子にはおよそ聞こえそうにない音量の声をかけるに留めて腕を組んでちんたら歩いてる両親とか

信号待ちの時点で歩行者横断歩道の前にいるのに信号が青になった途端に左折ミニバンの頭を突っ込んでくる母親とか

お喋りしながら並列走行どころか曲がるとき運動会台風の目みたいにグワーッと曲がって通路を塞ぎまくるベビーカー押した母親3人組とか

すぐそばに全く混んでないエレベーターがあるにも関わらず畳んですらいないベビーカーエスカレーターに乗り込んでくる赤ちゃん連れの両親とか

幼稚園児くらいの子供に棒付きキャンディを食べさせながらショッピングモールを歩かせるママグループとか

ショッピングカート商品やカゴを載せるところに子供を載せる親とか

 

そういう子供教育する気もなければ安全を守る気もなく衛生観念もどうかしてる行動の数々を改めてくれって思うわ

 

2023-05-08

発達障害者?ってなんで腕曲げてるの?

出勤時に使用しているバス停に、最近から特別支援学校スクールバスも停まるようになった。

なので自分路線バス待ちのときに、スクールバス利用者(本人とその家族)も待機していることになるんだが、本人の立ち姿勢を見ていると、常に腕を曲げてない?

から肘まではほぼ垂直に下ろしていて、肘を曲げて手首が胸~腹付近の高さにある感じ。

ファイティングポーズからもう少し手首の位置を下ろした感じと言ったらいいか

n=1なのは申し訳ないけど、自分学生の時に同クラスにいた子もそんな風な特徴のある立ち方だったと思う。

健常者の立ち姿勢(手に何も持っていない場合)だと、①腕の力を抜いて真っ直ぐにして胴体の横に付けている、②腕を組んでいる、③手を腰に当てている、くらいのパターンか? いずれにしろ腕にわざわざ力を込めなくても同じ姿勢を保ってられるような省エネ姿勢になっていると思う。

の子らみたいに腕を支えるものもなく宙に上げてると疲れると思うんだけど何か理由があるのか? 自己防衛意識の現れとか?

2023-02-08

気になっていた女性と寝ました

僕は地元駅弁大学卒業高校にて教鞭を取るアラサー教員です。

先週の週末うちの学校事務所にいる県職員さんと食事に行きました。今まで帰り際に駐車場挨拶したり話したりすることはあったのですが、勇気を出して食事に誘ったらOKだったのです。

彼女はとても大人しい印象でした。しか食事中はとても明るく、それでいて上品さを失わない素晴らしい女性でした。学生時代の話や好きなドラマ趣味など色々なことを話しました。2軒目のバーを出るとお互いほろ酔い自然腕を組んで歩きました。彼女を自宅の近くに送ってその日は解散したのですが、別れ際にハグしました。性欲よりも圧倒的な幸福感を感じました。

昨日の放課後来賓の方をお客様用昇降口までお見送りしたのですが、教室に戻る途中に職員用事務所を見るとちょうど窓際に座っていた彼女が頭を下げながら周りに見えないように手を振ってくれました。嬉しかったです。高校生の時、部活グラウンドを走っていたら当時付き合っていた吹奏楽部彼女が窓から手を振ってくれたのですが、この歳になってからその気持ちを思い出しました。

帰宅時、車に乗ろうとすると丁度彼女事務所からパタパタと出てきて成り行きで僕の部屋で食事をすることにしました。僕が作った回鍋肉味噌汁彼女は美味しそうに食べてくれました。その夜彼女帰宅せず、僕らは同衾(男女の共寝)しました。

今朝、夜明け前に目を覚ましタバコを吸っていると彼女も起きて来て、僕らは再び目合いました。気がつくと朝食を食べる時間も無くなっており、慌てて準備し別々の車で出勤しました。車から降りた彼女ニコニコしたまま控えめに手を振ってくれ、そのまま事務所に走って行きました。

教員職員室に入ると、高校時代に僕を教えてくれたこともあるベテラン男性教員から「お前何ニヤニヤしてんだよ!気持ち悪いなぁオイ!」と言われ、妙に勘の鋭い先輩教員からも色々追及されました。しか絶妙タイミングで若手の女性教員教師とは思えないカーダシアン家の一員のような服装で「Good morning. What’s going on??」(彼女は純日本人です)というお決まり挨拶と共に数十回目の遅刻をして来たため、先輩達は彼女への説教に移り事なきを得ました。明日も良い日になりそうです。

2022-11-01

雑踏事故では胸の前に腕を組んで胸郭のスペースを確保しろって話、

いざ雑踏事故寸前の現場になったら全員が腕組めるスペースも無さそうだし

自分の身を助けるに知ってるのは有効だけど結局腕組スペース競争に負けた小さくて弱い人から死んでいくんやろな……

2022-10-14

AI小説書いてくれたけどカオスだった3

おケツがかゆい。布団にダニでも湧いてるのかな?

まぁ、別にいっか。この程度なら我慢できるし。

それよりも、今は早く学校に行かないと。

「ふわぁ~……」

眠い目をこすりながら身支度を整えて家を出る。

から快晴気持ちいいなぁ……………………

「うぅ……さむっ」

朝の冷たい風が頬を撫でる。

ぶっちゃけ寒いけど、その分空気は澄んでる気がする。

今日数学の小テストがある日だ。しっかり勉強したし大丈夫だと思うけど、ちょっと緊張してるかも。

いつもより少し早めに歩いて学校に向かう。

校門が見えてきたところで、僕は立ち止まった。

(あれ?)

校門のところに人影が見える。

生徒にしてはかなり背が高い。それに、なんだか見覚えのあるシルエットだった。

おはようございます! 先輩!」

元気よく挨拶してくる女の子の声を聞いて確信に変わる。

「あ、あなたはもしや、地球を1時間後に破壊しようと企んでいると噂の女神アカネ!?

「そうです」

こうして人類生存タイムリミットが始まった。1時間以内に世界を救え!

僕の名前はゆうと。

ごく普通高校2年生だ。

今朝、登校中に謎の美少女出会いそいつ人類破滅させようとしている。

だがしかし、そんなことを信じろと言われても無理だろう。だから、僕の目の前で起こったことをありのまま話すぜ。

ライブ放送ニュースで『女神』を名乗る少女が現れたんだ。しかも空から落ちてきて、地面に激突する寸前に光に包まれて無傷になった。

まるでアニメみたいな光景だったが現実に起こった出来事だ。信じてくれ。

そして、この子出会たことがきっかけとなって、僕の人生は大きく変わっていくことになる―――

おはようございます! 先輩!」

元気いっぱいにあいさつしてきた女の子を見て驚いた。

だって彼女は―――

あなたはもしや、地球を1時間後に破壊しようと企んでいると噂の女神アカネ!?

「そうです」

「どうしてこんなところにいるんですか?」

「先輩に会いに来たんですよ」

「えっと……なんのために?」

「もちろん、先輩に会うためです!」

そう言って微笑みかけてくる彼女

とてもかわいい笑顔だけど、その言葉意味理解することはできなかった。

「んー……」

腕を組んで考え込む。

どうしようかな? ここで無視するのは簡単だけど、後々めんどくさそうな予感がするんだよなぁ。

よし、決めたぞ。

「とりあえず、しりとり勝負を決めよう」

「わかりました。では、わたしからいきますね。りんご

「ゴール」

ルビー

イスタンブール

ルール

ルービックキューブ

「ぶた」

「タール」

ルアー

「アール」

ルーレット

トーテムポール

ルビー

はいルビーは二回目。お前の負けね。」

こうして僕は世界を救った。女神に知能で勝利したのだ。

「負けてしまいました...悔しいかあなたをぶっ飛ばします。秘技、火炎双魔掌...!」

彼女が両手を突き出すと、そこから炎が出てきた。

「うわあああっ!!?

そこにあるのは屍だけだった。死んだのである。死因は焼け死。

こうして、僕の人生は終わった。享年17歳

ああ、もっと生きていたかった……。

と、その時だった。量子力学的なあらゆる法則作用して、尿意をもたらしはじめたのだ。

「はっ!?

目が覚めると、そこは教室の中。どうやら授業中に居眠りしていたらしい。

先生が呆れた顔でこちらを見ている。

「おい、起きてるならちゃんノートを取れよ」

すみません……」

恥ずかしさのあまり顔を赤くしながら頭を下げる。

「まったく……まあいい。じゃあこの問題を解いてみろ」

黒板で問題を解いている時、尿意限界に達してしまったので「まあいいや」といってそのままお漏らしした。

「うひぃ、快感!」と叫びながら射精までしてしまった。

「ふぅ~……」

一息ついてから、再び目を閉じて精神を集中させる。

目の前の難解な数式「xが1のとき、x+x=?」の?を埋めなければならない。

これは一見すると簡単問題に見えるかもしれない。

でも違うんだ。数学というのは、ある意味哲学であり、真理でもある。それを理解できない者は、数学を真に理解することはできない。

「よし、わかった」

答えはこうだ。

1 + 1 = 2

この方程式を解いて得られた結果は1+1という値。つまり1+1は2なのだ

これを証明するためにまず1と1を足す。最終的に得られる値は2になるはずだ。

さあ諸君、一緒にやってみよう!

「き、君ぃ、漏らしっぱなしで問題を解いている場合じゃないと思うんだが...」

先生は言う。凡人の発想である

「いいえ、これで合っています。なぜなら、1と1を足すと2になりますから

そう言って僕は1と1を足した。そしてその結果を紙に書き記す。

「ほぉ……」

先生はその解答を見て関心したように言った。

「素晴らしい! 正解だ! だが覚えておけ、この壇上は私の宇宙であり、君はそこに存在する塵だ。尿の臭い教室に充満し始めていることに君は気がついただろうか?」

「いえ、全然

そう言って、僕は教室から立ち去る。

「他に錯乱したい者は?」教師は何か言ったが、僕は聞いていなかった。

ここは保健室今日今日とて、僕はベッドで横になっている。

最近、僕はよくお漏らしすることがあって、こうして保健室で寝ることが多かった。

「ん?」

カーテンが揺れて誰かが入ってくる。僕は反射的にそちらに目を向けた。

こんにちは、先輩」

そこには、あの美少女がいた。

彼女は、僕の隣に腰かける。

「あれ? どうしてここに?」

「先輩に会いに来たんですよ」

「えっと……なんのために?」

「もちろん、あなたに会うためです」

「ええっ!?

「どうしまたか? そんなに驚いて」

「い、いや、なんでもないです」

「ところで、体調の方は大丈夫ですか?」

「うん、平気だよ」

本当はかなり辛かったけど、これ以上心配をかけるわけにはいかない。

「よかった。それじゃあ、早速始めましょうか」

「始めるって何を?」

「決まってるじゃないですか。核で悪の国を滅ぼすんですよ。」

問題タイミングだ。」

「そうですね。でも、もう時間がないですよ。」

「どういうことだい?」

「このままだと、先制攻撃されます。」

「何だって!」

「早くしないと間に合いませんよ。」

「分かった。それじゃあさっさと野球拳を始めよう。」

こうして僕たちは、核戦争危機回避した。僕たちがなにをしたかはお前の想像で補う部分だぞ。

ヒントを言えば、僕は「出る!核がでりゅぅぅうぅう!かはぁ....ぶっ放してしまいました」というセリフを言ったとだけ伝えておこう。

「先輩、私に何か隠していることありますよね?」

「いや、特に何もないよ。」

「嘘つかないでください! 先輩の体からは、邪悪波動を感じるんです!」

「いやいや、マジでほんとに知らないよ!」

ちょっとパンツ脱いでください」

「えぇ……」

「いいから、早く!」

はい……」

「やっぱり……! 先輩のお尻に、悪魔尻尾が生えています!」

「うん、知ってた」「え……!?

「実は僕、悪魔なんだ」

「そんな……!先輩は人間だったはず……!」

「いや、悪魔からね?」

「え……!?

悪魔だけど、君のことが好きだ。」

「ええ……!?

結婚してください」

はい……!」

数年後

「もうすぐ産まれますからね!ヒッヒッフー!はい!ヒッヒッフー!

「ピギィイイイ」

まれてきたのは、可愛らしい爬虫類だった。「可愛い……!」

「ええ……!?

名前は……そうね。ドラコしましょう」

「ええ……!?

「ピギャァアアア」

ドラコはそういって金切り声を上げ、母親を喰らう。

「そうそう、喰らわれる痛みというもの人生で一度は体験してみたかったんですよね」とアカネは言う。

「喰らわれる気分はどうですか?」と医者は言った。アカネ笑顔で答える。

「最高です!」

こうして世界は救われた。めでたしめでたし

2022-08-16

くたばっちまえアーメン

オルガンの音が静かに流れて。始まる、始まる。

お嫁さんが私の横を過ぎる。ドレスがきれい

この人ねあなたの愛した人は。初めて見たわ。

私の方がちょっとれいみたい。ずっとずっときれいみたい。

そうよ、あなた腕を組んで祭壇に上がる夢を見ていた私を、なぜなの?

教会いちばん後ろの席にひとりぼっちで座らせておいて二人の幸せ見せるなんて。

ひと言、言ってもいいかな?

くたばっちまえ、アーメン

2022-06-16

anond:20220615141209

噂と呼応するかのように連日のように学校で飼っている動物が怪死。『幽霊を見た』と証言する用務員。

そして、とうとう事件が起こった。ある時、真野亜希子教室で血まみれになって倒れているのが発見されたのだ。

幸い一命は取り留めたものの、それ以来、学校に姿を見せることはなくなった。

その後、時江が海外に行くことになり、真野とも連絡が取れなくなってしまったという。

「…それは何らかの呪詛ね」

美和子は真剣眼差しで言うと、腕を組んで考え込んだ。

呪いの類については、美和子はあまり信じていなかった。もちろん、まったく関心が無いわけではないが、かといって、自分の身に何かが起こることを期待するほど愚かでもない。

そもそもそういったものは、結局は人間の作り出した迷信に過ぎないと思っているからだ。

だが、今こうして時江の話を聞くうちに、何だか自分無関係ではないような気がしてきた。

――真野さんの件は偶然にしては出来過ぎてるわよね。

美和子はそう思い始めていた。

――きっとこれは、単なる偶然なんかじゃないわ。

美和子はそう考えると、俄然興味が湧いてきた。

――ちょっと調べてみようかしら。

美和子はそう決心すると、顔を上げた。

時江と別れて帰宅した美和子の目の前には電源を入れたばかりのタブレットPCがある。画面に映し出されているのは、先ほど時江から送られてきたメールの文面である

そこには時江が昔書いた小説の全容が記されており、その冒頭部分だけが書かれていた。

2022-03-24

コンビニ

俺の良く行くコンビニにはオーナーおっさんが店に居て制服着ないで棚の整理とか陳列とかをよくしてる。

さっきそのコンビニ行ったら客が怒鳴り散らしててなんか宅急便の値段が高いとか喚いてレジの机をガンガン蹴ってた。

レジのおばちゃん半泣きで荷物の重さ測っててオーナーどうすんのかなーって見たら離れたとこから腕を組んでウンウン…ってなんか見守ってる感じだった。

2021-12-16

工場であった怖い話「裏」

先日、とある工場で起きた怖い話

 

繁忙期にはい製造が追いつかなくなったため、事務である私も現場に駆り出されることになった。

現場に入ると痩せて青白い顔をした女性が待っており

「Aさんは・・・こちらのライン・・・箱詰めされた部品・・・運送用のダンボールにつめて・・・ください」

と蚊の鳴くような声で説明をしてくれる。

続けて「かならず・・・裏をチェックして・・・くださいね」という。

裏? 裏の何をチェックするのだろうか。

女性に尋ねようとするが、別のラインから声がかかった女性は「よろしく・・・ねがいしま・・・」と言い残し去っていってしまった。

仕方なくラインに入り、流れてくる箱を取り上げ、裏面を見る。

真っ白だ。真っ白な箱なのだ

首をひねりながら、そっと私の横のライン女性を見る。

彼女はつまらなそうな顔で、コンベアから箱を取り上げ裏面をちらっと見てダンボールに収めていく。

からない。何を見ているのかまったくわからない。

しかたなくそのまま、箱詰めを続ける。いくら見ても真っ白。

面倒になった私は裏面を見ずにドンドンダンボールに箱を詰め込んでいった。

すると隣から「裏、見てますか?」と声をかかる。

「え?」と顔を上げると、隣のライン女性が「裏、ちゃんと見てくださいね」と念を押してくる。

「何を見るんですか?」と尋ねると「ですから、裏です」とだけ答えるとまた作業に戻ってしまった。

しかたなく裏を見る。真っ白だ。詰める。取り上げる。裏を見る。真っ白。詰める。

いったい何を見ているのだろうか。

 

そうして4時間ほどして私は解放された。

 

翌日、事務所に戻った私は品証の同期の元へと向かった。

「昨日ラインに入ったんだけどさ」と私。

「あぁ、助っ人?大変だったね」と彼。

「そうなんだけど〇〇の箱詰めだったんだけど、裏を見ろって言われて見てはいたんだけど、あれは何を見てるの?」

そう聞く私に彼は腕を組んで少し首をかしげるとこう言った。

 

「そりゃ、裏だよ」

 

おわり。

2021-11-13

anond:20211113232823

べりすとって何だよって思いつつ読み始めて「あっこれノベリストって事だな……?何でひらがななんだよ紛らわしい書き方すんなよ」

と思った所で以下に控えている長大文章を読む気力がなくなって今に至る

多分、この人にとってのセックスは「お腹が空いたから食べる」くらい日常的なものなんだろうなって感じだった。

まあそんなわけで俺は今日も元気に生きています

さて、本題に入ろうか。

俺と先輩の関係一言で表すならこれに尽きると思う。

まり、何も始まらないし何も終わらないのだ。

付き合ってないけどキスはするし(舌入れるやつ)ハグだってするし手を繋ぐ事もある。

じゃあもうこれは恋人なのでは?と思われるかもしれないがそうではない。

何故なら俺たちにはそういう感情がないからだ。

もちろん嫌いじゃないしむしろ好きだと言っていい。

ただ、恋愛的な意味で好きかどうかと言われると首を傾げざるを得ないというだけだ。

そして俺はそれをそのまま口にした事があるのだが、彼女はいものように笑ってこう言った。

「でも君、私以外ともこういうことできるでしょう?」……うん、確かにそうなんだけどね。

でもなんか違うじゃん?

そもそも私は君の事を好きなわけではないんだよね」

「知ってます

「だから君との行為別に愛情とかそういうものではなくてただの作業だよ」

「それも知ってます

「君はどうなのかな?」

「うーん…………」

先輩からの問い掛けに俺は腕を組んで考え込む。

先輩とは何度か体を重ねているが、それはお互い性欲処理の為であってそこに愛だとか恋だとかいった甘酸っぱいもの存在しない。

しかしそれではいけない気がしてならないのだ。

ーーーーーーーーー

いい感じじゃない?

2021-08-23

夕方歩いてたら向こうからものすごいきれいなお姉さんが歩いてきた。

ちょっとコンビニに買い物みたいなラフな格好だがきれいな人はどんな服装でもきれいだ。

身長は164センチは超えてる感じで頭が小さくて頭身がモデルみたいになってる。

胸が大きい。GはないけどFは超えてる。

最近流行ってるっぽい、おへそが見えるTシャツを着ているんだけど

サイズが小さすぎるのか胸元が広がってて谷間がもろに見える。

本人もそれを意識していて隠そうとしているのか

胸元で腕を組んでいるんだけど、それで余計に胸の谷間が強調されていて

なんだかグラビアみたいな感じになってる。

非常にエロいが俺は紳士なので0.5秒ほど目を奪われてしまったあとには

明後日の方へと視線を動かして知らぬふりをした。

あああああああああああああああ

見とけばよかった、ガン見してればよかった。

俺はアホだ。

2021-07-29

瀬戸大也は楽しそうな顔でレース後のインタビューを受けるべき

5年前のリオオリンピックで忘れられないシーンがある。

競泳男子400m個人メドレー決勝レース後のインタビューだ。

金メダルを取った萩野公介選手インタビューを受けている。後ろから銅メダルを取った瀬戸大也選手ヘラヘラ笑いながら近づいて来るシーンだ。

目があった二人はガシッと腕を組んでお互いの健闘を称える。その後しっかりと抱き合って喜び合うのだ。

俺はとても羨ましいと思った。

テレビ感動ポルノにさんざん使われてるので知ってる人も多いかもしれないが、二人はライバルなのだ

幼い頃から萩野公介はすでに天才だった。

どの大会に出ても一番で、並び立つライバルなどいない。

はずだったのに、一人、瀬戸大也は食いついてきた。

瀬戸強靭メンタルの持ち主で、萩野に何度破れても心が折れることはなく、挑戦を繰り返すのだった。

萩野と瀬戸は何度も戦った。天才だが心の弱さが垣間見える萩野と実力で遅れをとるものの鋼メンタル瀬戸は相性もよく、やがて実力差もいい感じに埋まりオリンピック表彰台の一番高いところを競い合うところまで成長した。そして冒頭のシーンに繋がる。

…みたいな解説がなくても「仲良しなんだな」ということが伝わる一瞬だった。

俺にはそんな関係の人はいなかったので、世界の頂点を極めた上で友達同士ではしゃぐ、その笑顔がかっこよくて羨ましくて仕方がなかったのだ。

金メダルと同じくらい輝いて見えた。4年後また同じことが起きるだろうと信じて疑わなかった。

あれから5年、二人には色々あった。ありすぎた。

野選手はスランプというか精神病みプールから離れた。

瀬戸選手スキャンダルをすっぱ抜かれ…まあ具体的な話はあまりしたくないのだが、とにかく残念なことになった(奥さんにはあと1万回謝れと思う)。

二人ともなんとか復帰して、二人揃って東京オリンピック代表に選ばれた。

萩野はリレー含む2種目、瀬戸個人で3種目。

二人とも、まだ決勝の舞台に立てていない。

特に瀬戸の初戦、400m個人メドレーの予選敗退は、見ていた人には衝撃だったろう。

今日(日付超えたな。もう昨日のことだ)は二人にとって最後一種目、200m個人メドレーの予選があった。

野選手は5位、瀬戸選手ギリギリ16位で準決勝進出

レース後、二人はインタビューを受けた。

瀬戸は曇った表情で「大会を楽しめてない、と言われた」と答えた。

萩野は落ち着いた表情で「この舞台で、もう一本泳げることに感謝したい」と答えた。

5年前のこと、この5年で起きたことを思い出した。

そうだ、二人はもう二度とオリンピックには出ないんだろうと思った時期があったんだ。

いま二人が同じ種目に出ている、これ自体が俺が諦めかけていた夢の景色だ。

でも本当に見たいのは、楽しそうな二人だ。

あいちファンの夢は勝手に託してるだけだから置いておいて、絶不調の瀬戸選手の復活には試合を楽しむ心が必要なのは確かだと思う。

から明日今日だな)の準決勝願わくば決勝まで楽しく泳いで、最後は満面の笑みで終われるといい。

色々ある大会瀕死東京

俺は正直いって気持ちがぐちゃぐちゃだ。やりたいことがやれてない、やりたいことってなんだっけ。

そんな状況だからこそ、せめてアスリートアスリートらしく、全力でスポーツを楽しんでいるところを見たい。

幸せな人を見て幸せになりたい。

何が言いたいのかわからなくなってきたが、とりあえず明日応援するか。頑張れよ!

2021-07-12

俺と親父と会話のないBBQ

ーーー

登場人物

親父・・・俺の親父。教師剣道一筋の人生を送る。昨年還暦を迎えたため自由時間ができ、いろいろやっている。剣道が強い。

・・・親父の息子。親父のことが苦手。わけあって一年時間ができたため地元帰省し、いろいろやっている。剣道センス普通になかった。残念。

ーーー

今日庭で焼肉するか」と唐突に親父が言った。

GW真っただ中の5月3日。晴天だが風が強く吹いている。雲の動きも速い。時計の針は二時少しを指している。大気不安定な一日になるそうです、と気象予報士ニュースで述べていた。焼肉を想定している夕方には天気も崩れるだろう。どうせやらないことになると高を括り、曖昧な返事をした後に自室にこもる。

適当動画を見ているうちに眠っていたらしい。電気がついていない部屋は薄暗い。目をこすって携帯時間確認すると、午後5時過ぎ。軽く飯でも食べて筋トレに向かうか、少し寝ぼけながら階段を下る。少し煙臭い。マジか。外に出ると風が少しあるものの、空の青と日の赤さが入り混じる、気持ちのいい夕暮れ時だった。

親父は木炭をくべていた。ちらりと俺に目を向け、すぐに火に目をうつす。俺は観念して焼肉の準備をする。台所には分厚い肉が大量に用意されていた。筋トレ行きたいのに胸焼けしそうだなと思う。野菜玉ねぎもやしのみ。もやしどうやって焼くんだろう。あと大ぶりのエビ。それらをまとめて庭へ運ぶ。

「父さん、飲み物なんか飲む?」

「いや、いらない」

会話が終わる。適当飲み物を飲みながら、2人で火を囲む。木炭に火が付くのをじっと待つ。手持ち無沙汰が極まり親父の姿に目を向ける。大学の四年間会わなかっただけで、随分昔とは雰囲気が変わったように思える。

親父、白髪だらけだけど案外髪の毛は残ってるんだな。猫背なのは相変わらず。案外身長低いんだよな。そういえば結構やせたよな。高校の時は全然俺より大きかったのにな。いつから俺のほうが身体大きくなったんだろう。色々、想う。けど言葉には出さない。言葉が心の中で反響し、消えていく。

BBQってこんなに会話が無いもんだっけ?と自嘲気味に笑う。正直気まずい。そもそも親父とあんま面と向かって会話したことなかったな。子どもの時の思い出を振り返る。

ーーー

とにかく厳しい人だった。高校指導教員として、入学したての浮ついた学生を「君たちはもう子供じゃない」とか言って震え上がらせるタイプの人。夏休み前の全校集会で薬物の危険性とかを語る人。お前の父ちゃんって武士みたいだよなとか言われる人。

子供を預かる教師として、自分の子どもがだらしなかったら生徒の親に顔向けができない」という信念を抱いていたため、自分の子どもに厳しいのは大変理にかなっていた。

小学校の俺はいつもおばあちゃんが作った野菜炒めを残していた。これでもかというくらい大きいぶなしめじが大量に入り、ピーマンを筆頭ににんじんやら白菜やらパプリカやら、とにかく子供が嫌いがちな野菜一色で作られていた。当然、食べることができない。

電球の下で親父が無言で腕を組んでこっちを見ている。食べきるまで席を立つことは許されない。泣きながらきのこ咀嚼せず飲み込む。きのこを食べているという事実だけで吐きそうになる。嗚咽が止まらない。思わずもどしてしまう。

「洗って食え」

絶望する。台所に向かい、泣きながらきのこを洗う。親父はじっとこっちを見ている。それが怖くてもう一度、泣く。

ーーー

まじで怖かったなあ。当時を思い出して苦笑する。今でこそ面と向かって食事を一緒に囲めるけど、俺が高校生になるまで食事時間は緊張しっぱなしだった。食事中のテレビは厳禁だったから、もう黙々とご飯を食べるほかなかった。ご飯を速く食べる癖は案外ここから来ているのかもしれないな、と気付く。

親父はずっと剣道をしているせいかとにかく体がでかくて、何をしても抵抗できない雰囲気を身にまとっていた。よく食べ、よく呑み、よく眠る。毎晩22時前には寝て、朝は5時に起きる。町内を何キロも走って、庭で素振りをする。当時50歳過ぎでそれだもん、中坊のガキが勝てるわけねえよな。

でも、高校生になって直後くらいに親父に反旗を翻したことがある。コテンパンにやられたわけなんだけど。今思うとだいぶささやかだけど、でも当時16の俺にとっては十分すぎる抵抗だった。

ーーー

高校生くらいの時に「親父」とか「おふくろ」って呼び方にあこがれる時期あるよね。もれなく俺もそうだった。高校生になり、「父さん」「母さん」呼びは少し恥ずかしいと感じるようになった。同級生が「親父がさ~」と喋るのを羨ましく思ったし、なんだかイケてるようにさえ感じた。

思うに「親父」という言葉には、青年期を迎える僕たちにとっていつまでも親の庇護下ではない、甘えていた関係から自立した存在になる、みたいな印象があった。言い方自体ぶっきらぼうに聞こえるけど、青年期に正しい親子らしい関係性を、親に対して人間としての尊敬を含んだ、そんな印象を「親父」という言葉に抱いていた。

高校生になって数か月たったある日、夜22時を大幅に超えて帰宅してしまった。明確に門限というのは定まっていなかったが、遅くても21時台に帰宅することが暗黙の了解としてあった。仲の良かった先輩が、「もう高校生だぞ?少しくらい大丈夫だって。」というのを真に受けてしまった。

事実、周りの友達や先輩は門限なんて存在しないどころか、よく互いの家に泊まり合っていた。「今日お前ん家泊まるわ」とか「今日疲れたし、このまま朝までいていい?」とか、そんなことがうちは許されるわけがない。もし泊まるにしても、数週間前には事前に泊まるという報告をし、親から親に連絡を行い、「泊まりに行ってきます」の掛け声とともに家をでなければならない。

そんなのおかしい、俺だってもっともっと友達と遊んでいたい。そうした思いが積もり積もって、禁忌「門限破り」を犯す。

先ほどまでの気の大きさはなんのその、家に着いたころにはビビりまくっていた。しかし家の中の電気が付いていたのもあってか、もう高校生だし大丈夫か、と妙に安心する。ドアを開けようとする。鍵が閉まっていて開かない。庭に回る。リビングにいた妹に開けるように頼む。すると妹が「お兄ちゃん帰ってきたよ」と大きな影に向かって言った。

いつもだったら21時過ぎに寝ている父さんが起きていた。どすどすどすと大きな足音を立て玄関に向かう。俺は庭で恐怖に震えていた。

「何時だと思ってるんだぁぁぁぁぁ」

ドアを開けるとともに区域全体、少なくとも両隣三軒には響くくらいの声で突進してきた。そのままの勢いで俺を思い切りぶん殴る。庭にたたきつけられる俺。その上に馬乗りになって殴り続ける。

「どんだけっ!心配したとっ!思ってるんだっ!」

単語区切り、呼吸の合間に殴ってくる。俺はどっかのボクサーばりに顔面を守ることしか出来なかった。躾の一環として色々殴られたことはあった。でもまるで昭和家族ドラマみたいに殴られたことはなかった。俺は怖くて少し泣きながら、これから親父と呼ぼう、となぜか思った。

ーーー

この反抗?を経て、面と向かって「親父」とはさすがに言えないけど、俺も友達の前では「親父」呼びをするようになった。すると少しずつ親への恐怖感みたいのは薄れていった。家で極力顔を合わせないようにした。塾に通い、意図的に家に遅く帰るようになった。「塾で勉強してるし、遅くなっちゃうのはしょうがないよね」みたいな。すると自然と会話が無くなる。そもそもコミュニケーション自体が無いため、ごく自然な流れでそうなった。

もちろん色々お世話になった。高校最後大会の前は、親父直々に稽古をつけてくれた。ライバル校の先生である親父が、ライバル校の生徒である俺を教えることはどうなんだとは思うけど、とにかくお世話になったのは事実だ。結果東北大会に出場できた。ポンコツ剣道野郎にとっては十分すぎる結果だ。

俺もさすがに知ってる。親父が不器用だってことは。俺ももちろん不器用だけど、俺も親父も素直に想いを伝えられない。家では全く会話のない俺たちも、どっちも家以外ではお喋りなのが笑っちゃうよな。

大学の同期が実家に泊まりに来てビックリしてた。「お前マジで親の前では性格変わっておとなしいよな」って。母親もよく言う。「父さんはほんとはお喋り好きで、飲み会ではみんなを盛り上げてるんだからね」って。

親父は俺に対して、何かを介さないとコミュニケーションを取れない。

俺も親父に対して、素直に想いをぶちまけることができない。

「親父と息子」、こんなに歪な関係もないんじゃないかな。

ーーー

俺もう成長期じゃないし、こんなに肉食えないよ。しかもこれから筋トレ行きたいし、あんま胃がもたれるようなの食いたくないんだよね。親父も連日肉ばっか食ってない?もう年なんだしお酒も控えて、少しは健康意識してくれよな。

ちょっと暗くなってきたね。電気つけよっか。目が悪いっぽいね。そういえば車運転するときもっと気を付けて。車間距離近すぎ、あとよそ見しすぎ。前の車が急ブレーキしても止まれるくらいじゃないとだめだよ。

これ肉焦げてない?いいよ俺食うよ。マジで美味しいよ、親父ありがとう

ーーー



「旨いか?」



「うん」

2021-06-22

ウマ娘のチームレースマッチでイヤシカ女杯参加したらワイ以外にもメジロライアンがいて草。

いやそこは無難スカーレットとかネイチャちゃうの?嬉しい。

====

ヤシカ女杯、トレーナーの皆好きすぎるやろ。

メジロライアンのこんなところが癒しか!!

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん