はてなキーワード: 結婚活動とは
クラスの席替えや班替えで、人気投票と組み合わせながらマッチングを目指していくの。
もちろん、いじめにはならないように先生が上手く調整する形でね。
人気投票が難しければ、お互いに一ペアずつ組みを作っていく形式でもいい。
こういう時期から選ぶ・選ばれる練習を積み重ねていけば、誰かを選ばないことは決して人格否定ではないと学ぶことができる。
その経験を積んだ子は、大人になって就職活動や結婚活動に進んだ時も、選ばない・選ばれないことが人格否定ではなく単純な相性の問題だったと割り切ることができ、落ち込まなくなるよ。
学校のディベート教育では、個別の主張に対する賛成・反対と、人格の好き・嫌いや肯定・否定をしっかり区別する練習をする。
勿論自分は30手間であるので、独身貴族と言えるほどお金は持っていないし、友達もまだ結婚している訳ではないので既婚男性ではない。
でも40代くらいの独身貴族と既婚男性のこの独特な関係って多分今と同じような感覚なのだなぁ、と鬱々というか変な気分になっている。
「アンニュイ」のような、この変な気持ちにしっくりとくる気持ちに名前を付けてすっきりしたいと思うくらいだ。
最近よく遊ぶ同性の男友達が居るのだが、そいつは20歳くらいの時に身の固い彼女を作り、結婚しようかしないか迷う時期になってきている。
その男友達の彼女の方は結婚する気満々のようで、お互いに銀行口座を作って貯金を貯めたりしているようだが、男の方はそういう「疑似的な結婚活動」に乗り気ではない。
やはり結婚すると女性は「あがり」で、男性は「戦いの始まり」という感覚があるのは事実であろうと思う。実際の現実はひとまず置いといて。
話を聞く限り相手の女性は事務職であるが、仕事が辛いという愚痴を良く零してるらしく(そんなわけあるかよ)、着実に「専業主婦」の座を狙いに来ているのを感じる。
男友達はなかなか優秀な商社マンであるが、冒険心に富む男でもあり、「家族の為に定年まで働き続ける」という気質ではない。
しかし会社からも管理職に抜擢されたり、着実に「囲い」に入ってる感じがあり、一番不自由を感じる時期なのではないかと思う。
対して自分は割と緩い仕事に就いていて、年収はそんなあるわけでは無いが自由にやらせてもらっている。
女性に関しても最近女遊びを覚えているが、空しさを感じつつ日々を消費している訳だ。
そんな自分にとってその友人の堅実でもある生き方というのは非常に羨ましいと感じている。
そもそも自分は冒険心に富む性格でもなく、「若いうちから付き合った彼女と結婚し、幸せで安定した人生を送りたい」
という考えで、可愛くしっかり者の彼女を得て、毎日仕事でキャリアを積み重ねている友人は凄く羨ましいのである。
つまり女遊びをして、自由な仕事に就いて自由に動いてる自分の生き方に憧れを抱いているらしい。
その噂はその友人の彼女に伝わっているらしく、「友人に女遊びの願望や自由な生き方へ誘惑をして来る悪い友人」のポジションとして自分は見られている。
現に変な影響を与えてしまったのかその友人は一時期女遊びをしたいと言い出し彼女と別れようとしたこともある。
ただ一つだけ違うのは、友人はいつでもその暮らしを手放せるのに対し、自分はいつでも友人のような生き方を手に入れる事が出来るわけでは無いという事だ。
身を固めたいが身を固める術を無くしてしまった。圧倒的に幸せなのは今の友人だろう。
自分はただ変な憧れだけを与える悪い人間になり、一方友人は人として当たり前の幸せを着実に得ようとしている。
昔は自由奔放に生きている人に憧れていたけれど、そういう人たちの言う「俺みたいな生き方は幸せにはならないぜ」という言葉の意味を踏みしめながら生き続けている。
結婚活動?という類の話。
夫婦って言っても今はもっとオープンに多様性が認められていていると思っていて
一概に「夫婦」っていっても、
性別が同じかもしれないし別かもしれないし
夫婦になる、つまり書面上の契約をして戸籍を新たに作り人生のパートナーとして社会的に承認されることだけをゴールとして考えすぎな人が多い気がする。
決して批判をしているわけでもない、ただなんか血眼になって
自分の理想が違うからって価値観が合わなかった人をこきおろすのは違うんじゃないかな〜といった意見。
これは出産して子供が欲しいって言っている人もそう感じてしまう。
だから価値観の相違やマッチングしなかった相手をボコボコにするのかなと思ったりしている。
もしかしたら結婚した後、出産した後、のビジョンが明確になっているかもしれないけれど、
単純に心が痛いよね。
理想や目標が違うために、私は口論戦争をしているようにしか見えなくて
たまに見るコラム的なものも火に油注いでいるような記事ばかりだから、私個人の思いの丈をしたためてみました。
誰が奢るとか奢らないとか、大衆的な意見としてじゃなくて自分個人の価値観、要望として相手に話せばいいと思う。
大衆的な意見にするから炎上したり終わらないレスバトルで定期的に上がるんだろうな。と。
そりゃ私も常に奢られたい派ですけれども。
私の感想としては結婚は、結婚したからなんか特別何かあったわけじゃなかった。
本当にお互いの今後生きていくための手段としてでもあり、恋愛でもあり、家族になりたいって愛情もあり気持ちもあり、趣味の共有もあり、全てにおいて結婚することで解決するじゃんってなって結婚した。気がする。
だからなんというか今婚活で婚活市場で消費されて疲れている人がいたら
ふと方に力を抜いて、自分の成りたい作りたい家族を明確化してみたら、それをアウトプットしたら変わるかもしれないし
そして新しい知見として別の人の理想の家族も聞いてみてアップデートしていけばなにかまた新しい発見が見つかるのかな。
と思った次第です。
これは完全興味です。どんな家族にしたくてどんなことを今頑張っているんだろうって。
正直私はもうゴールしています。
人生における理解者及びパートナーがいる環境で自分の生活水準に達していればゴールなので。
前述で申していた通りの結婚が人生のゴールタイプかもしれません。
ただ残りの70年くらい?は新しいことにもチャレンジしたいので新しい意見や目標に触れてみたかったのがこのhatenaを書いた真の目的です。
7/7
ブックマークの増加に衝撃を受けました…公開してから2週間ほどブクマ数はゼロでした。
多分誰かがSNSに上げてくれたのだと思います。ありがとうございました。
(以下本文)
後悔している。
今付き合っている恋人のことだ。
別れたい。
相手は22才。もうすぐ23になる。付き合い始めたばかり。同じ会社で働いてる。
綺麗だ。身長は160で、細身でもなければ太くもない。
髪型がおしゃれだ。今時な感じ。「髪が長すぎるよ。垂れてるし不潔に見えるよ」って言ったら、次の週にはセミロングだった。
仕事ができる。初めてのイベント運営でも、一生懸命に仕事をこなした。何十人と並んでいても、受付事務のスピードが落ちることはなかった。たとえ遅くてもちゃんとやってた。
気質が優しい。弾んだ声で笑いながらしゃべる。今時の女の子なんだけど、ちょっと影がある。
この年で人事に期待されている。今は国に対して数億円の補助金を請求する仕事をしている。
ミオはモテる。アタックしている男性社員は少なく見積もって2人。みんな男前だ。人柄もいい。
ミオと早く付き合ってくれよと願いながら、社員食堂で同年代の男と話しているのを見て思う。
俺の話をする。
結婚活動を始めて1年ちょっとになる。30代半ばのリーマン。土木の測量をしている。
婚活は母親に言われて始めた。35になる頃だった。母親に泣かれた。早く結婚しろって。孫の顔が見たいって。いい年なんだから家から出ていけって。
月に6万も家賃を払っているのに、農業だって、親の会社の手伝いだって、町内会活動だってやってるのにひどいなと思ったけど、さすがになと思って婚活を始めた。
マッチングアプリをやり慣れてる人ならしないようなミスをやらかしていた。
・いいねされる数が少ない。月に3人とか
・メッセージは自分のことばかり。返信しにくい。さっき見返して噴き出した
3か月が経って、ようやく会える子が見つかった。テルコとする。
写真がかわいいなって思って、いいねを送って、マッチングして、メッセージが長続きして、会う約束をして、会う前に電話をして、マッチングしてから2週間後に初めて会った。
地元の駅で待ち合わせした。駅の外でなかなか見つからないなと思ってたら、テルコが集合場所を駅の中だと勘違いしていた。場所の詳細を写真で送ったのに。
……駅の正面入口からテルコが出てきた。ようやく会えた!と思った。人生初のデートだと期待していた。
思い違いだった。その子が俺の前に来た時、「あ!?」って思って、唇が歪んだ。
違う人だった。
まず、顔の輪郭が違う。写真では細いのに、本人はなんかもう小倉トーストだった。
マッチングアプリの初心者だった。違う人の写真を使う奴がいるというのをわかってなかった。
テルコ(実物)の顔は真っ黒で、ニキビが多い。髪は長め。身長に嘘はない。確かに170センチある。
「お疲れ様です」と俺は言った。テルコは「どこにいるのかと思いました」と低い声で言った。
それから、一緒に市街を歩いたけど、向こうは俺と話す気はないようだった。常に俺の前を歩いて、話しかけてもいい反応はない。ぶっきらぼうだ。冗談を言うと、「さよなら」「知らないです」「じゃあ帰りましょう」みたいな答えを返す。
我慢して我慢して、候補にしていた店のひとつであるハンバーグレストランに着いた。
店の出入口で、「おごりでもいいし、そっちがちょっと出すのでもいいよ」と聞くと、「どっちでもいいです」って返事だった。「じゃあ千円だけ出してね」と言った。
レストランの店内でも最悪だった。食事が出てくる前はひたすらに携帯電話を触っていた。ハンバーグの定食が出てきた後で携帯を触るのをやめたけど、それでも会話にならない。たまに何往復か続くけど、それだけだ。
1時間もしないうちに会食は終わった。また携帯を触ろうとしていたので会計にした。5,500円だったかな?ごちそうさまはない。
店を出て、テルコは足早に歩き出した。俺のことなど眼中にない。追い抜くと逆に速度を下げる。その繰り返しだ。
百貨店の前の地下階段まで来ると、「もうここでいい!」とテルコは言った。「うん。じゃあね」って言ったら、何も言わずに階下に降りて行った。
帰りの電車の中、「今日はありがとうございました」というメッセージを送ったら、「こちらこそ」というメッセージと一緒にスタンプが送られてきた。
寝床につくとき、ペアーズでテルコの顔写真を確認しようとすると、テルコはどうやら俺をブロックしていた。
何が悪かったんだろうと考えた。1時間は考えたろうか。結論は出なかった。
次の日になって、とりあえずできることを考えた。
テルコをペアーズの運営に通報した。事実として、違う人間の顔写真を使っていたからだ。許されることじゃない。人を騙しているじゃないか。俺以外の人間にもおそらくこんなことをしている。
翌日、運営から、「本人に警告します」みたいなテンプレメールが返ってきた。本当に警告なんてしたんだろうか、実はしてないんじゃないのか?って考えた。前科〇犯になったら初めて警告が行くとか……
反対の考えが込み上げてきた。もし本当に警告を受けたのだとしたら、かわいそうに思えてきた。テルコはどうしてあんな態度を俺に取り続けたんだろう。そういえば、仕事の話だけは頑なにしなかった。仕事のことは話したくないって言ってた気がする。
テルコはストレスが溜まってたんだろうか。だから、あんなことをしたんじゃないか?
と思ったら、可哀そうなことをしてしまったのかな、という感情が込み上げてきた。昨日までは俺以外の騙された人に同情していたのに、この日はテルコに同情していた。
ひとつだけ感情が残った。悔しさ、そして不甲斐なさだ。ふたつあるけど気にしないで。
悔しかった。
チャンス自体はあった。
中学生の時だった。放課後に同級生の子に「家まで送ってよ」と言われた。「1人で帰れ」って言ったら、口のへの字に曲げて瞼を落として、顔が石みたいになってた。今でも覚えている。お地蔵みたいな顔。
高校生の時だった。柔道部の合宿帰りに、先生が運転するハイエースの中で、ゴトウという仲間に「チハヤがお前のこと好きなんだって」と教えられた。ほかの部員も何人かその場に居て、ゴトウの携帯電話のメール画面を覗いていた。
チハヤは、たまに話す程度のクラスメイトだった。小柄でおとなしくて明るい子だ。恥ずかしがりなところがある。よく教室を走り回る。
友達から携帯を渡されて、画面を見ると、「〇〇(※俺の名前)のことが好き。伝える方法があったらゴトウ教えて」みたいなことが書いてあった。
先生のハイエースから降りる時、ゴトウは俺に、「7時30分にチハヤがお前に電話するからな」と言った。
俺は黙っていた。いたずらだと思ったからだ。現に、俺が通う高等学校は底辺に近いところだったので、告白系のいたずらもあった。携帯を所有していない俺は、そのメールの文面はゴトウが作った偽物だと考えた。
でも、友達がいない俺にゴトウはよく話しかけてくれる。それが嬉しかった。ゴトウの言葉を信じようという気持ちが湧いていた。
午後7時30分。電話がかかってきた!クラシックな着信メロディが鳴っている。ゴトウに電話番号を教えてもらっていたので、コードレス電話の着信画面を見てチハヤだとわかった。7コールほど鳴った時に受話器を取ろうとして切れた。
心臓が痛い。どうしようかって思って、ちょっと開いた襖の戸に手をかけて、握りしめて離してを繰り返した。カーペットに落ちているリモコンを足でつついて、炬燵の方まで軽く蹴飛ばした。炬燵の足に当たって高い音がした。
……受話器を握ってリダイヤルした。何コールだったかな?諦めて受話器を置いて、リモコンを炬燵机の上に置いて、カレンダーをボーっと眺めた後で2階にある自分の部屋に帰った。
8時半にもう一度着信画面を見ると、チハヤからの着信があった。あれから4,5分後だった。俺は夕食を食べに離れの家に向かった。それから電話はしなかった。
以後、学校で出くわしてもチハヤの態度に変化はなかった。いつもどおりの低い声で、恥ずかしそうに喋っていた。卒業までずっと、小柄でおとなしくて明るい子だった。
大学生の時にもチャンスはたくさんあった。
当時は気が付かなかったけど、とにかくチャンスはたくさんあった。ぜんぶ棒に振ったけど。
今なら、あれがチャンスだったんだなってわかる。
教職課程の最難関と言われる講義で、半年間一緒に戦った仲間たち。
『みやこ音楽祭』なる学生イベントで、出演者側の芸能事務所のマネージャーや現場スタッフに舐められ、バカにされながらも、当日本番の舞台管理をやり切ってイベントを成功させた。
でも、恋愛はできなかった。できればしたいなと思うばかりで、自分から前に進むことはなかった。相手から来てくれればいいなと思っていた。男として三流以下だ。ナンパに挑戦しているダサい男の方がまだいい。男として優れている。
ここから本題だ。
ミオと出会ったのは、会社のイベントにスタッフとして参加した時だ。
冬にやるウォーキングイベントで、毎年何百人もの人が参加して長距離を歩く。
ウォーキングコースの中間地点(兼昼食場所)にミオはいた。年配の社員と一緒に中間受付用のテントや机を並べていた。
ミオと挨拶を交わす前に感じたことがある――この子は俺よりも格上だ。
まず、気品がある。上品な笑顔に、さらさらとしたロングヘアに、真白のワンピースみたいな冬物のコート。コートの下はジャージだけど、ウォーキング大会の雰囲気に合っている。
この子がいるのは社長の肝いりで作られた部署だ。そこに入社何年目かの女子が入って、会社の威信に関わる仕事をしている。
ひとまず、「お疲れ様です」と挨拶をした。そしたら、ミオの『お疲れ様です』という落ち着いた声とともに、トラブルの話が始まった。
ミオの話によると、休憩場所になっている体育館の照明が点かないという。現場に行くと、奥の方にあるブレーカーが落ちていた。古い体育館なので、普段から切ってあったのかもしれない。
体育館を出て、受付場所に戻って報告を済ませ、ミオと年配の職員との3人でしばらく雑談をした後、本来のポジションである参加者を誘導する仕事に戻った。
それで、1時間ほど経って、昼食をしに戻ったんだよ。そしたら、イベント参加者がもの凄い行列を作っていた。100人以上はいる。初めてのイベントなのに大丈夫かなって思って、サポートをしようとしてテントを覗いた時、ミオの凄さが伝わってきた。
逃げてない。普通の人だったら、そんなに並ばれたら怖じ気づいて投げやりな受付になるだろうに、テンパってしまうだろうに、ミオは逃げてなかった。戦っていた。参加者の番号を聞いて、名簿に消し込みを入れて、到着時刻の記入と出発の説明をして、昼食場所を案内する。
この人は物事に対して本気になることができるんだな、凄いなって感心した。
イベントが終わる頃、参加者誘導の仕事を終えた俺は、ゴール地点の最終受付で記念品を配る仕事をしていた。
残りの参加者はあと半分くらいかなってところで、ミオの存在に気が付いた。今いる建物の入口あたりで携帯をいじっている。手持ち無沙汰らしい。
仕事を中断して、ミオのところに行った。「俺、このイベントやってる部署にもういないし、よかったら〇〇さん(ミオの苗字)、記念品渡す仕事やる?」って声をかけた。「どっちでもいいです」と言われたので、「じゃあついてきて」って言って、仕事の内容を説明して交代した。
それがきっかけだ。
イベントの数日後に、駐輪場でミオとばったり会った。彼女も自転車通勤だったらしい。イベントお疲れ様でしたと伝えあった。
ミオと駐輪場でよく会うようになった。最初は挨拶だけだったけど、お互いの仕事の話とか、経歴の話とか、休日に何をしてるとか話すようになっていった。
ラインの交換をして、1日で数回程度のやりとりをして、食事に行く約束をして、携帯電話の番号を教えあって、実際に食事に行って、次はデートに行って、さらにまたデートに行って……こないだのゴールデンウイークだった。一緒に夕食を食べた帰りに寄った公園で告白した。
嬉しかった。喜びというよりは、これで俺は一歩前進したんだって、一人前に近づくことができたんだって、救いようのない人間じゃないんだって安心できた。
別れたい。
これが今の気持ちだ。
コロナ禍の渦巻く中、ひっそりとデートを重ねた。手を繋いで、体を寄せ合って、口づけを交わした。
あぁ、こんなもんかという感想だった。
デートの最中、何度も冷たい気分になった。ミオに対して何も感じない。
その時、何年も前のことを思い出した。夜の散歩中に野良猫に出くわしたことを。そいつは茶トラで、怖がりで、そそくさと俺から逃げて行った。
でも、そいつを振り向かせたくて、ゆっくりと追いかけた。茶トラはやがて、田んぼの中にある収穫間際の稲の中に入っていった。
しゃがんだ姿勢で、ずっとそいつを待った。指を振ったり、声を掛けたりして、目の前の猫に届けばなと思ってずっと待った。撫でつけるような、不安そうな猫の声が響いている。
……30分ほどが経つと、ザザッという音がした。茶トラは稲の中を縫うようにして出てきて、こちらに寄ってきた。
体を擦り付けてくる猫を正面から抱きかかえて俺は、歩き出した。柔らかい温度が腕に伝わってくる。
同時に冷たい気分になった。
猫がキモい。猫がウザい。さっきまで、この茶トラに懐いてほしい、信頼してほしいって確かに願っていたのに――抱きかかえたところで、俺の中の何かが変わってしまった。
ミオに対する無感情。この猫とのことを思い出した瞬間に、本当の自分に気が付いた。
本質的な意味で、他人に興味がなかったんだ。だから、友達はいないし、恋人も作れなかった。思い出してみれば、他人と会話が弾んだことがないじゃないか。最初は自分から話すけど、段々と何も話さなくなっていって、他人と俺は単なる存在同士になる。
そんな人生だった。
俺は人間に興味を持つことができない。そういう人間なのだとわかった。
でも遅い。俺には彼女ができてしまった。もうすぐ1ヶ月になる。
週に一度はデートをするけど、ミオが塩ビの人形みたいに思えてくる。
セックスしたくない。肌がきれいだとは思うけど、なんだか気持ちが悪い。自慰をすることはできるのに。
ラインに返事をしなくなったら文句を言われた。うざいなこいつって思った。ミオがキモい。ミオがウザい。こんな感情は持ちたくない。
昨日、廊下ですれ違った。あっちは俺をチラッと見るけど、俺は彼女を見ない。
朝の駐輪場。今は、ミオと絶対に会わないであろう時間に家を出ている。
ミオと別れたい。
どうしたら平穏に別れられる?
増田の人、教えてくれ。頼むよ。
ミオのために。
茶トラの猫は家に持って帰った。今も飼っている。
後日の話
https://anond.hatelabo.jp/20200708194035
そうだね。うんちだね泣
助言ありがとう。あなたの言うとおりだ。全力を尽くすよ。目標は来月中。
助言ありがとう。男に性的な興奮はしないんだよ。たぶん俺は人間が好きじゃないんだと思う。
幸せな方だとわかっている。本当にきれいな子なんだよ。俺はまともな人間じゃないけど、まともな人間に擬態することができる。人生で一度はノロケてみたい。
彼女金持ちなんだよ。すごくお金持ち…苗字がすごい。めちゃくちゃ難しいうえに普通読みが不可能。
明らかな嘘はつきたくない。つかない。でも、あなたのアドバイスで気が付いたことがある。助言ありがとう。
先週、伝えた。怒った顔をしてた。すぐに辛そうな顔になったよ。なんて言っていいかわからなかったけど、話し合いを続けた。それはまた追記する。コメントありがとうございます。
それは間違いなく違う人なのです…
私は異常なんだと思う。普通の人は、性格いいし綺麗な子と付き合えたら幸せな気分がドバドバと湧いてくるんだよな。俺にはそれがない。それが治ったら治療完了になるのかな?
ググったよ。近いかもしれない。もっと勉強してみる。コメントありがとう!
別れないことにした。ミオのことが気持ち悪いという感情は今でもある。でも、ここで諦めたら駄目だと思った。最低1年は続けてみせる。
http://www.garbagenews.net/archives/1845122.html
1980年代まではお見合いが結構大きかった。友人経由の紹介なんかも含めるとそれなりに。
1989年にセクハラが流行語大賞になった。職場で上司が紹介する、職場で女性が結婚相手を探すのがタブーになった。
1990年代から、お見合いは急速に減った。当時の記憶だけど、お見合いはダサい、みたいな意見が多かった。恋愛至上主義みたいな。
で、まぁ恋愛をリードする役割は男性に期待されるわけなんだけど、当時は結構、期待が高いというか、男性がこなさなければならないタスク( 美味しいお店のリサーチ、金銭的な出費、衣類にかけるお金、車の維持費、楽しい会話のためのスキルなどなど )は結構大変だった。 それを乗り越えた人は、まぁ結婚してる( 離婚も増えたけど )
「男はモテなければならない」みたいなプレッシャーは強かった。ただ大変なんで、そういう結婚のためのレースに参加しない男性も徐々に増えていった。この辺が2000年代。
「やっぱり女は紙かjpgに限る」なコピーが出たのが2008年? この頃には男性は自由になってしまっていた。
「婚活」時代( 山田昌弘, 白河桃子 )が同じ年2008年に出版。 この辺から婚活時代が始まり、女性が主体的に結婚活動をしないといけない時代になった( それまでは男性が主体的にうごくべし、という時代でした )
あと、婚活してる人が増えるのはしょうがない。検索してみると面白いけど、結婚によって男女ともに、それぞれ幸福度があがる調査が多い( うまくいかなかったら、子供がいなければ離婚もしやすくなったし ) 例えば友達が幸せそうにしてたら結婚したくなるよね。
20代後半の男。本来ならヤリたい盛りのはず。だが、己の象徴を女性の秘所に挿入したいという欲望は限りなく薄い。
性欲が無いわけではない。ほとんど毎日、自慰を欠かさず行なっている。妙齢の女性が淫れる姿を観て興奮する性分であるから、同性愛者では無いようである。
過去に恋人が居たこともある。彼女の部屋に入り浸っておきながら、ひとたびも挿入することはなかった。人見知りの童貞と、人見知りの処女。我ながら、健全な大学生活だったと思う。シングルベッドでお互いを抱き枕のようにして眠りについていた。柔らかい身体を抱きしめているだけで幸せだった。じゃれ合うように、お互いを愛撫し合うことはあった。けれども、肉体関係はそれだけ。自分の性欲のために彼女の性器を利用することに、ひどい嫌悪感があった。彼女とは価値観の相違が明らかで、生涯の伴侶には成り得ないと互いに認識していた。政治的な立場、宗教的な思想、結婚観、全てが異なっていた。良き元恋人、良き友人ではあるが、家族にはなれない。
私は今、生涯の伴侶となる女性を求めている。最近では結婚活動などと呼ぶらしい。博士号を取って、運良く安定した職に就いた私は、結婚相手としてそれほど悪い人間ではないと思う。決して裕福とは言えないが、相手が専業主婦となることも可能な程度の稼ぎはある。社交的なほうではないが、気難しくない性格だ。私が相手を探していることを周りに告げていると、自然と出会いの機会も増えた。偶然知り合った女性から食事に誘われることもある。だが、相手との仲を進展させることがとても難しい。
世の男というのは、とにかく女性に挿れたがるものらしい。これは、書籍ならびに2ch、Twitter、はてブでの個人的な観測に基づく。挿れたいという欲求ゆえに、性格や人柄もよくわからないような女性を口説くことができるそうだ。たった3回のデートで、いったい相手の何がわかるというのだろう。男女の恋愛というのは、男から女にアプローチをかけるのが世の常だと聞いた。大して親密でもない、はっきりとした好意も自覚できていない段階で、それほど好きでもない相手に甘い言葉を囁くなど、極めて不誠実ではないか。
私のような男のことを、草食系などというらしい。だが、私は草ばかり食んでいるわけではない。生涯を共に過ごしたい相手を見極めているだけだ。
いわゆる「普通の男」というのは、一体どういう心理で女を口説くのだろう。ヤリたい一心で女性を欺くのか。それとも、私なんかよりも桁違いに女性に対して惚れやすいのか。あるいは、女性を口説いて落とすという一連の流れに報酬系が働いているのだろうか。
よし、婚活をしよう。
なおかつ、私は男の人を見る目がなかったのだなと悟り
【今までの結婚活動歴】
・22歳の時に、ぐるぐる回るタイプのお見合いパーティーに行って、カップル成立
→しかし、年上の男性に慣れておらず、怖くなってしまいそのまま。
・別れてRUSHの合コンに参加→連絡先交換はしたけど続かず。
すぐに参加できる婚活で、会場が不自然ではないところだったのでここに参加。
印象:首都圏のはずれで開催されたせいか、比較的変わっている男女が多い。(自分も含む)
年齢層も幅が広い。
思ったこと:年齢が近い人がいい。シャンクレールはもう行かない。
参加費:2000円(ネット割引)
印象:「大卒」という縛りのない会だったせいか、高卒・専門卒の方が多い。
コミュニケーション力の低い人は、シャンクレールよりはいなかった。
結果:他の方からラブコールもらえず。カップル希望を出さずに帰る
思ったこと:自分は比較的高学歴で、かつ勉強家なので、相手が引くんだな。
3)結婚相談所を探してみる
ネットで評判をいろいろ調べる。
この業界はアフェリエイトが盛んなのか?と思うような記事が多い。
他者の価値を下げるようなステルスマーケットをしていない会社を選びたい。
資料請求をしたあと、あー5%オフ制度があったのか、と落ち込む。
落ち込みながら調べていると、電話がかかってきたので
現在に至る(また続くかな)
ちょくちょく名前をみるようになった出会い系サービスを最近使ってる。
「婚活」をメインに据えているようで、アラフォー前後の女性が多い印象、、、なんだが言いたいことがある。
女性のプロフィールの書き方、あれなんなの?どっかの雑誌が書き方指南してるのかってくらい判で押したようなプロフィール。
女(36歳)
「はじめまして!なかなか出会いがなく気づけばこの年に。友達の紹介で思い切って登録してみました。
私は、都内で営業事務の仕事をしています。仕事帰りは渋谷や中目黒のバルで友達とわいわい楽しみ、
休みの日はカフェでまったりしたり登山に出かけたりしています。
年に1回は海外旅行を楽しんでいて、去年は念願のマチュピチュに!幻想的な風景に癒されてきました!
アクティブなだけでなく、家でDVDをみて過ごすこともあります。
共通の趣味や価値観を持って長くおつきあいできる人と時間を過ごしていきたいと思っています。
気軽にご連絡いただけるとうれしいです」
これ、ほとんどの男(つまりターゲットだ)には「金食い嫁き遅れ女の言い訳」にしか見えない。
ぜーんぜんだめ。書いてる方はドヤ顔で女子力アピールなのかもだけど、全然アピールできてないから。
出会い厨とねずみ講とサービス提供者の養分になるだけです。やめた方が良いw
確かに狙ってるような性格と顔と稼ぎが良い男もいる。登録してるやつも多いだろう。
でもさ、そいつらの前には毎年ピカピカな新卒女子がベルトコンベアに乗ってリアルに流れてくるんだぞ?勝てます?
じゃーどうすれば良いのかって言うと、まず顔面偏差値70。これwwwwww
身も蓋もないけど、ビジュアルが最初に来るメディアは結局顔だから。
・カメラ好きの友達がひとりはいるだろう。一丸レフで撮ってもらえ。見合いの釣書の写真と同じだぞ?室内、バストアップで光量十分。満面の笑顔で撮ってもらえ。携帯で撮ったのとは雲泥だからな。メイクは控えめ。プリ風の加工、モノクロ加工、そういうのいらない。
・プロフィール文章は、金食いアピールをするなwww。地味で慎ましい普段の生活を記せ。性格の良さをアピールしろ。「癒し系って言われます」って書け。
結婚活動が修羅場というか理不尽過ぎて心が病んでしまった。全ての理想とする男性像が、必須条件として「年収500万、35歳未満」で、ほぼ同じ条件の女性に求婚していることになる。提出している書類も同じ。
まあ、理不尽な理由ばかりで、人を選り好みしている女は「相手がいない」「結婚できない」って言葉は絶対使うなよ。特にあのお見合いの「ステータスは申し分無いけど、なんとなく嫌」という仕打ちは一生恨んでやる。
特に婚活パーティーは圧迫を受けた、「なぜ、あなたのくらいのステータスの人が?」「なんで、あなたはこんなとこに来ているのですか?」って相手を完全に侮辱している態度をよく出来るなと関心してしまう。二度とあの婚活パーティーはいかない。
祖母の家で待ち構えていた私の所に結婚相談所の人がやってきた。
「こちらは増田さんのお宅ですか」「いいえ、田中です。増田は孫です」
1週間前。結婚相談所の勧誘電話が祖母の家にかかってきた。私はたまたまその時に居合わせた。
本人を出して欲しいというので代わると、熱心な勧誘をしてきた。
「そんなの関係ありません!」
実は一昨年まで別の相談所にお願いしていて全く成果が出なかったのでやめたのです。あきらめたのです。
「うちは違います!沢山の方々に頼んで良かったといわれています!」
「そういう方々よくいらっしゃいます。わたしどもは専門のカウンセラーがおりまして成婚するまできっちりとお世話させていただいております」
はあ、まあ、そうですか。
そういうカウンセラーを向かわせるのでぜひ一度話を聞いてみて欲しいというので、まあ面白いかなと思ってOKした。
さて、やってきました相談所の人。ぎらぎらとした感じの方である。こういうかたにセンシティブな情報を話したくないなあ。と思ったが、黙っていても面白くならなそうなので覚悟を決める。
大体、以前の相談所は私の言うことを職業趣味来歴の全てに渡って単語の説明レベルからしてもちっとも理解してくれないところだったので、まるで就職活動の時のように外見を取り繕っていたのだ。それが原因でお見合いすらほとんど成立しなかったのだとしたら、全部ぶっちゃけてしまった方が良好な結果が得られると考えた。
また、全部ぶちまけてしまった方がこの人はきっと困るという直感があった。嘘でもカウンセラーとか名乗るならその腕前を見せてもらいましょうか。
まず、相談所の人はファイルに入れた新聞の切り抜きをタネに話し始めた。結婚相談所への苦情が消費者センターに多くあがっていること。詐欺みたいな相談所が数多くあること。でもうちは違います、料金体系がこうで、たっぷりお金をいただく代わりしっかりしたサポートがあります、お見合いも社内の会食スペースを使って内密に行えますしこのようなきっちりとしたオフィスがと写真を見せたりする。
ただ、私にはその相談所が他と違って信用できるようには聞こえなかった。「他と違って信用できますと根拠無く話す」だけだったので。これはだめかも知れません。
一通り話し終わったところで、相談所の人は言った。
「入会したからといってぼうっとしていても結婚できると思わないでください。それでは結婚はおぼつきません。なんとしても結婚するぞという強い意志を発揮して熱心に活動してください。」
ありゃ?この人、電話勧誘の人から全く情報をもらっていないのかな?それは私にとって滅びの言葉で、では今すぐお帰りくださいって言いたくなってしまうのですけど。
ここで帰れって言っても良かったのですが、ちょっと我慢してみることに。
「ええとそれでは増田さんのことを聞かせてください。今回お申し込みになったのはどのようなきっかけで?」
本当に聞いていないらしい。とりあえず素直にジャブいってみますか。事実を提示するだけですが。
「私は申し込んでいません。私は別にとりたてて今結婚したいという強い気持ちは持っていないのですが、そちらの電話勧誘の方が是非一度話を聞いてみて欲しいとおっしゃったので受けたまでです」
「結婚したいという気持ちを持ってらっしゃらない?」そんな馬鹿なという表情。
「ええ、電話でも申し上げましたけれど、3年前から2年間結婚活動をしておりまして、お見合いの成立が極めてわずか。他には最初の3ヶ月程度は身上書送付の打診があったので許可したものの全て不成立。あとは自分でカタログを見ては身上書を送付して全て却下されるだけの2年間でした。もうこりごりです。容姿も悪いですし、稼ぎも悪いですし、オタクですし、きっと無理なんですよ」
「うちは千人以上の会員を抱えておりまして、他の相談所とは異なりきちんとした紹介をさせていただいております。大丈夫です。」
「あの、以前活動されていたと言うことは結婚したいというお気持ちが無いと言うことではないのですよね?」
ああ、そうきますか。2撃目。
「今回同様に祖母のところに勧誘電話がかかってきたら祖母と母が盛り上がってしまい、前の相談所の所長に『いまは結婚したい気持ちが無くても沢山出会うことで自分の好みとか結婚したいという気持ちがきっと湧いてきますよ』と説得されたのでそんなものかと思って一応やってみただけのことです。ひ孫を見たいと言うから頑張ってみましたけれど、結局そういうことにはなりませんでした。」
「もう一度頑張ってみませんか」
「うーん…」
そこで週刊誌の切り抜きが出てきた。NHKの「無縁社会」特集に関する記事だ。
「今はお祖母様ご両親と健在でお寂しくはないでしょうが、そのうち鬼籍に入られますとお一人になってしまいます。またその過程で介護問題などもございますし、お一人で立ち向かわれるのは本当に大変です。是非パートナーを見つけていただいて、子孫を育てられて、ご準備をされてはいかがでしょうか」
その考え方あまり好きじゃないんですよねえ。
「それで結婚を望むということは相手のご両親に加えて私の両親の介護も手伝えと言うってことですか?そんなひどいことさせられませんよ他人をわざわざ捜してまで。そこは一番上の子である私の責任ですよ。介護の手が足りないから結婚してくれなんて相手にいえませんよ。それに両親をきっちり看取ったら一人でのたれ死ぬのも一興ですし」
「そんなこと言って今は若いからよろしいですけど…(ここから小声でつぶやく)もしかしたら公園にいるホームレスのようになってしまうかも知れないのに」
「食事がとれて図書館にいけさえすれば満足して生きていけますし。それにそうなったらそうなったときでしょう」この時点ではよくわからないけれどかなり頭に来ました。ふーん結婚は金のためなんだふーん。ホームレスが脅しになると思うなよ。生活保護申請して降りなきゃ包丁もって国会議事堂か桜田門で暴れれば暖かい飯が食べられるのでしょう?
私はむっとしている。
「増田さんがここにいらっしゃるのはどうしてだと思いますか?ご両親が出会われて、愛し合うことで生まれてきたんじゃないですか。次世代を作っていくのは生物として自然なことで、是非増田さんも」
ちょっと角度を変えてきたかなあ。こどもをそだてるのはとうぜんじゃないか、いきものだもの、ということか。ごめんあまり興味ない。わたしはきっと本能とか薄い。
「別にうちは増田の本家ってわけでもないですし。本家はもう私の次世代が生まれていますし。そちらが続けばそれで良いんじゃないですかね?」
そして私は無言。
「えっと…異性に惹かれる、こういう異性が理想、というのがございますでしょう。探してみる気にはなりませんですか」
ふむ、それを聞きますか。3撃目行くよ。
「実は異性に惹かれたことがないのです」
「えっとそれは…(小声で)同性が好きというその…」
「それもわかりません」ああこのひと、馬鹿にされてると思ってる気がする。違うんだよ。事実だよ。
「どういうことですか?」
「生まれてこの方、男性も女性もそれどころか自分自身も、好きになったことがないのです。学生のころは異性を好きにならない自分に戸惑って同性が好きなのかと思ってみましたが、そちらでもずっと一緒にいたいと思うような感情が沸き立つことはありませんでした。どちらも好きになったことがないので、異性が好きなのか同性が好きなのか本当にわからないのです」
「いやいやそんな。どっちが好きかぐらいわかるでしょう。」
「体験したことがないからわかりませんよ。味わったことのない食べ物を好きかどうかわかる人なんていないでしょう?私は中学生のころから大学を出るまでほぼ同性しかいない環境で暮らしてきていて、自分も周囲も好きだとか惚れたとかなかったのですよ。勉強で手一杯でしたし、就職後は不況と会社の不振で脇目もふらず働きましたからね。急にこの年齢で恋愛やら結婚やら持ち上がってきたところで。誰かを好きになること自体が未体験ですから、男性が好きなのか女性が好きなのかわからないし、どんなタイプの人を自分が好みなのかなんてもっとわかりません」
あ、とまっちゃった。
そのあとは無縁社会と介護と失職時の備と生き物としての自然をぐるぐる繰り返すだけで全然面白くなかった。なんだか面倒くさくなってきたとき、母が到着。デウスエクスマキナのように状況をぶっ壊した。
最初にかけてきた勧誘電話が田中向けではなくて増田向け、しかも私の下の名前を出して名指しでかけてきていたため、前の相談所と結託しているんだろうこの詐欺師めなんて騒ぎ出したのだ。あんまり侮辱されるんで相談所の人が「そんなこと言うとどこ行っても結婚できないようにしますよ」みたいなことをちらっと言ってしまったため余計加速。「それ見ろつながっているんだろ」と怒る母に「もう来ませんから!」と捨て台詞を残して去る相談所の人。私はその間中、脳裏でドリフターズの場面転換の音楽が流れていた。ちゃっちゃらちゃっちゃらちゃっちゃちゃっちゃらちゃっちゃちゃっちゃちゃちゃ。
ああ疲れた。
結局ね、結婚相談所の人というのは、客は男性も女性も異性が欲しくてガツガツしているもので、男性はセックスと子供が欲しくて、女性は金と子供が欲しいという前提で来るのね。
私のように「なにそれおいしいの」「たべたことないしどうでもいいや」「むりにすすめるからたべてみようとしなくもなかったけどかたかったからいいや」となっちゃうと説得の言葉を持たないよね。
ああもう、本当に疲れたよ。
【話題】 年収600万円以上の相手求め婚活中の35歳OL 「もう疲れた」
1 :影の軍団ρ ★:2010/09/30(木) 14:33:34 ID:???0
近年の「婚活」(結婚活動)ブームの高まりは凄まじい。結婚仲介サービス市場は600億円規模にまで拡大し、
結婚紹介所へのあっせん登録者数はのべ62万人にものぼるという。
しかしその一方で、婚活に疲れ切り、心身に深い痛手を負う男女も増加しているという。
都内に住む35歳の独身OL・Aさんがうなだれる。「最近、“婚活”の日が近づくにつれ、ぐったりして、
何もやる気が起きなくなる。肩こりもどんどんひどくなってきていて……。
“年収600万円以上”という条件で婚活を続けてきたけど、もう疲れちゃった……」
Aさんは3年前から結婚紹介所に登録。2か月に1度のペースで紹介を受けた男性と会うという生活を続けていた。
しかし、未だ結婚どころか交際にも至らず。最近では、男性選びにも積極的になれず、体調不安が続いている。
東京・墨田区にある『河本メンタルクリニック』で顧問をつとめる精神科医の小野博行医師はこう語る。
「婚活が長びき、ストレスからくる肩こりや倦怠感が治らないという心身の不調から見て、
この女性は“婚活疲労症候群”かもしれません。私のところの患者さんにも、同様の症状が見られます」
同病院では昨年12月に「婚活疲労外来」という専門外来を新設した。
小野医師が続ける。「昨年頃から男女を問わず“婚活に疲れた”という悩みを耳にすることが多くなってきました。
複数の事例を調べてみると、婚活が長引けば長引くほど、自覚しないまま鬱などの精神疾患に陥っているケースが多く見られました。
こういうのが益々未婚化と結婚格差を生むような気がするんだが。
医者としては何とかしてあげたいという思うのはわからなくもないが、、、
婚活という言葉は新たなビジネスを生み出すためにプロパガンダされたものなんだと思うことにした。
この記事を読んで。ほとんどの人がそう思ってるか、、、